JP3723895B2 - 工事用路面均し装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は,道路工事等にて砕石,小石,砂又はアスファルト等の合材や埋戻し材の敷き均し作業にて使用する整地装置,又は整地機械に附属する工事用路面均し装置である。
特に,運搬に便利で現地で組立てられ,狭い場所に用いて簡便な装置である。
【0002】
【従来の技術】
高速道路など大規模な舗装工事では,アスファルトフィニッシャ等の大型機械を使用するが,幅狭な道路の舗装作業では,その路盤・基層・表層の違いや,その骨材・舗装材により多少異なるとは言え,平滑化のための仕上げ作業はスコップやレーキと言う均し具等による人力に頼っていた。
したがって,従来は,例え狭い路面の舗装であっても,幅を揃えたり,その表面を平滑にする等に,多勢の労働力と時間を必要としたのである。
【0003】
例としてアスファルト舗装の場合で説明すると,予め適度な合材で混合され,ほぼ150℃程度に加熱されたアスファルトを,現地にダンプカーにて運び来て,少しずつ未舗装面上に落し,それをスコップ・レーキ等の人力で規定の幅に,しかも表面を平滑に均す作業を行っていたのである。
熱くて重いこの作業を繰り返し行うことは大変であった。然る後,ローラーにて転圧して仕上げていたのである。
【0004】
最近,フィニッシャ等が入れない狭い所でも効率よく作業ができるとして,パワーショベルのブレードに接続して用いる装置が市販された。
これは,舗装幅500〜900mm,舗装厚0〜100mmの作業を,パワーショベルのオペレーター1人で,ダンプカーから装置への合材受け渡しから舗装作業までを可能と説明している。
寸法も全長:2,240mm,全幅:1,080mm,全高:675mmと比較的小型である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の人力に頼った作業では,労働コストが掛かり過ぎるだけでなく,表面の平滑性を得ることも難しい。また,人力では表面の硬さにバラツキを生じやすいし,多勢であっても時間を要する欠点があった。
【0006】
上述の市販されたブレードに接続して用いる装置は,ミニスクリードにより締め固めも出来て確かに便利だが,ホッパ容量が0.3立方米と小さいため直ぐに空になるから,ホッパへの合材受け渡し回数が,割合としては多く必要とする。それに,重量も330kgと重く,何より価格が高価である。
【0007】
それに,装置自体は小型で狭い道路に使用できるとしても,その装置を押すパワーショベルやミニバックホー等重機のブレードに接続して用いる装置であるから,それらのブレードや重機が入れない場所では使用出来ないことになる。
また,ミニバックホーを使用の場合は,その両キャタビラの幅が狭いから,舗装した直後にキャタビラが舗装上を踏んで行くことになってしまう。
【0008】
この発明は,これらの欠点を解決し,しかも2〜4名程度の労働力で能率よく舗装作業が出来るようにしたい。
また,装置そのものを簡単な構成なものとして,軽量で運搬しやすく,現場で簡単に組み立てることが出来,しかも安価に提供できるものとしたい。
【0009】
更にはダンプカーから装置への合材受け渡し量を出来るだけ多量とし,かつ,舗装面の仕上げ状態を綺麗なものとさせ,ローラー転圧作業が容易になるように配慮したい。また,必要により削溝面の均しも出来るように,その装置をも併設できるような構成にしたい。
【0010】
【課題を解決するための手段】
先ず,この発明の基本構成について,図1及び図3に基づき説明する。路面上のブレード1の正面に対して,2枚の方形のガイド板2を,互いに相対して任意の間隔を定めた後,取付手段3にて固定し使用する均し装置において,この取付手段3は,ブレード1の正面側上下にガイド板取付部4,下方にブレード1下辺の地面上からの高さ調整部材5を有したものとする。
【0011】
そして,ガイド板2の取り付けが,ブレード1の長さ方向に対して取付け角度を自在とするために,上方のガイド板取付部4近傍に取付け角度設定部6を設ける。また,中程には牽引用フック7を幾つか設けている。
これらを有した取付手段3は,ブレード1に対して少なくとも上方から1ヵ所と,裏面から上下に2ヵ所のネジ止め部材8等にて確実に固定して成る工事用路面均し装置とした。
【0012】
この計3ヵ所のネジ止め部材8は,必ずしも図示のようなネジ止めに限らず,サッシ同士の開閉に用いられているような回動杆とその受けのようなもの等,その他ワンタッチ式のものが色々考えられる。
したがって,この発明は,図示のネジ止め部材8そのものに限定するものではない。ただし,取付手段3には相当な圧力が加わるから,その固定が容易には緩まぬ方法とする必要がある。その点、ネジ締め方法は最適であると考える。
【0013】
また,ブレード1は,長さ方向両辺にパイプ9を設けたものとし,そのパイプ9の端部に,中央に鍔10を有して内接する円筒11を挿入して,舗装道路の幅に合わせた補長用ブレードを接続するようにしたものとするもよい。
この場合,図示省略したが,ブレード1自体を2枚合わせのものとし,両者をスライドさせて全長を調整できるようにするもよい。
【0014】
削溝面の均し用には,スライドして削溝幅の調整できる方形の削溝均し板12を,両ガイド板2の間に装着させて用いるようにしたものとするとよい。
この例の他の方法として,削溝面の均し用に,中央にて折曲して削溝幅を調整できる方形の折曲形削溝均し板13を,両ガイド板2の間に装着させて用いるようにした方法もある。
この場合,削溝均し板12又は折曲形削溝均し板13の下辺部に,下方に向け複数の爪を突設させたものとするのもよい。
【0015】
ブレード1の代わりに,パワーショベル附属ブレードをその侭利用しようと,取付手段3の構成枠体の下端部を,開放端として上方より跨ぐように附属のブレードへ装着を可能としたものとするもよい。
更には,舗装路面の中央部が高くなるように,ブレード1の中央部で,路面に対して凸折曲するように,楔状構成14を設けたものとするもよい。この場合,ブレード1自体を,路面に対してその下辺中央部が予め2〜4%凸折曲したものとしておくのもよいことは言うまでもなかろう。
【0016】
また,路面を削って荒削粒が発生しないように,アスファルトフィニッシャに用いられているように,ブレード1の路面に接すべき最先端縁辺部を,反り上り部15として僅か路面より離反させたものとするのもよいだろう。
更にまた,取付手段3の下端部に,工事路面均し時に舗装面の両端辺部を斜に面取りするための,面取り部16を設けたものとするが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
上記装置の材料は,言うまでもないが砕石・小石・砂のように硬く重いもの,アスファルトのような熱いものも扱うから,それらに接して耐え得る材質,少なくとも鉄製で,ブレード1やガイド板2は相応の厚みのあるものとする。
【0018】
また,取付手段3は,図3の左側に示すように,2本のチャンネル材で断面コ字形の鋼材17を,その間にブレード1を挟めるように立てたものとし,上下を鉄板で熔接して枠体を形成させたものとした。
これに,ガイド板取付部4・高さ調整部材5・角度設定部6・牽引用フック7があり,それに枠体内の間隙に挟んだブレード1を螺着するための3ヵ所のネジ止め部材8を有したものとする。
18は,ガイド板2とブレード1の湾曲しに正面との間から,砕石やアスファルト等が漏れ出ないようにするための弓形板である。
【0019】
同図右側は,ガイド板2であり,取付手段3の上下のガイド板取付部4の間に入り,取付用ピン19を挿通して取付手段3に取り付けるための取付用ピン受け筒20が一辺に熔接してある。
上部には3ヵ所の孔を有した角度設定部6板が一方に突出して設けられ,角度設定用ピン21で孔を選び取付手段3の角度設定部6孔と合通させるのである。
【0020】
上記の取付手段3は,枠体だからブレード1を装着させるのに,ブレード1の端から挿通させることになる。
ところが,パワーショベル附属のブレードに取り付けるためには,図7に示すように,取付手段3の構成枠体の下端部を開放端として上方より跨ぐように附属のブレードへ装着を可能としたものとする必要がある。
いずれにしても,取付手段3とガイド板2は,図3で一組であり,全く対称なものをもう一組必要としてこれらをブレード1に挿通すれば,図1に示したようになる。この全重量は約100kgとアスファルト舗装するに適切な重量である。
【0021】
次に,使用法についてアスファルト舗装する場合の例にて述べる。
先ず,舗装厚を定めるために,路面より必要な高さの高さ調整部材5を選定して取り付ける。この図例では雌ネジを螺着したものとして示した。
次に,未舗装路面の幅に合わせて両取付手段3の内側同士に,スケールを当てて取付手段3の位置決めをし,上から1ヵ所,裏から2ヵ所の計3ヵ所のネジ止め部材8で確りとブレード1に固定する。
【0022】
そして,ガイド板2の取付用ピン受け筒20を,取付手段3の上下のガイド板取付部4の間に差し入れて,取付用ピン19を挿し落して取付手段3に取り付ける。このことは両ガイド板2とも行う。
次に,ブレード1に対するガイド板2の取り付け角度を決めて,角度設定部6に角度設定用ピン21を落とし入れる。この図例では3種の角度しか選べなく,図1では左が直角で,右が広角として示した。これで組立て完了である。
【0023】
この発明の図1の使用法には2種類あり,1つはバックホー・ブルドーザー等で押して行く方法。もう1つはダンプカー等で牽引する方法である。
押す場合は,ブレード1の裏側から重機付設のブレードでその侭押せばよく,牽引する場合は,両側の牽引用フック7に適当なるワイヤーを通して,ダンプカーの後部に通した鉄棒等にそのワイヤー端を係着させ引っ張るのである。
【0024】
いずれにしても,ダンプカーから両ガイド板2の間にアスファルトを降ろしその侭ブレード1を移動させれば,アスファルトは両ガイド板2にて所定の幅で,かつ,両ガイド板2の下辺即ちGL面とブレード1の下辺とは高さ調整部材5にて間隙が設定されているから,その間隙の高さ即ち厚さでアスファルトが敷かれブレード1の下辺にて均らされて行く。
しかも,ブレード1の重さで均し行くから表面が平らで綺麗になるし,取付手段3の下端部に面取り部16を設けたものは,舗装面の両端辺部が角とならず斜面となるので,後工程のローラ掛けが楽になる。
【0025】
両ガイド板2の間に,スライドして幅の調整できる方形の削溝均し板12や,中央にて折曲して幅の調整できる方形の折曲形削溝均し板13を装着させて用いるようにしたもののブレード1への取り付け方法は,ガイド板2の取り付けと同じであるから説明を省略する。
【0026】
これ等は言うまでもなく削溝面の均し用である。したがって,これ等の下辺は両ガイド板2の下辺より下方に下がることになるが,仕事によっては上方へ引き上げ置けば,これ等を装着させた侭でアスファルト舗装が可能である。
また,削溝均し板12又は折曲形削溝均し板13の下辺部に,下方に向け複数の爪を突設させたものを用いれば,固い路盤の時に用いて楽である。
【0027】
必要によっては,ブレード1自体を,又はブレード1の中央部を垂直に分離させ,上部から楔を嵌入させるなり,上部のみ適当な厚みの物を介在させて,図8及び図9に示すような楔状構成14を設けたものとすれば,ブレード1の下辺がGL路面に対して屋根状に折曲するから,舗装路面の中央部が高くなるように舗装することが出来る。
【0028】
また,ブレード1の路面に接する最縁辺部を,反り上り部15として僅か路面より離反させたものは,直に路面に接しないから,路面を削って荒削粒が発生する虞もなくなり,舗装表面を滑らかにする効果を生ずる。
さりとて,あまり反り上り部15を大きく取ると,この発明の装置自体が浮き上がる心配があるから総重量を考慮して定めるがよい。なお,若し軽いようだったら,ブレード1上に逆U字状の重錘を載せ跨がせればよい。
【0029】
なお,アスファルトは約150℃で使用されるが,例えば冬期の冷却対策としては,先ず,長さ方向にパイプ9を設けたブレード1を採用する。
そして,図示省略したが,このパイプ9に挿入出来る太さのパイプで成り,パイプの長さ方向には幾つか穿孔してあって,これらの孔から焔が出るようプロパンガスを送出するようにしたバーナーを準備する。
このパイプ状プロパンガスバーナーを,ブレード1の下辺パイプ9に挿入して加熱するのである。
【0030】
工事中に,舗装面に震動を与える必要がある場合がある。この時は,パイプ状プロパンガスバーナーと同様に,生コン用に用いられているパイプ状の通称軽便バイブレーターをパイプ9内に挿入して用いればよい。
【0031】
【実施例】
図1は,この発明の実施例であり,ブレード1は図2にも示したように既存のブレードでなく厚さ6mmの鉄板製で,長さが800mm〜1,600mm,幅が330mm,厚さを50mmとし,パイプ9の直径が30mm程度のものを両辺に熔接した。
前記したように,長さの継ぎ足しは2本の円筒11を上下のパイプ9内に嵌入して自由にできる。なお,22は運搬時に用いる吊下げ用フックである。
【0032】
取付手段3は,幅が75mm,長さ410mmの断面コ字状チャンネル鋼材2本と,165mm×75mm大の鉄板を熔接して枠体を形成させ,ブレード1を挿入する間隔を55mmとなるように弓形板18を設けた。
なお,その他の部材の寸法等の記載は,上記の寸法から適宜設定すればよいので省略する。
【0033】
ガイド板2は,適宜な大きさでよいが,6mm厚の1枚鉄板で高さは取付手段3の高さ程度として,図3の右側に示したように熔接した取付用ピン受け筒20近くの上辺に,角度調整部6を設けるための鉄板を斜めに突設させた。
この鉄板に3ヵ所穿孔して角度調整部6としたが,穿孔位置はガイド板2のブレード1に対する形成角度が,最小として直角,最大として135度,その中間の3種とした。
【0034】
勿論,任意な角度で固定できるようにしても構わないが,相当な圧力が加わるから孔と角度設定用ピン21の如く単純な構成の方が壊れずよい。
また,角度設定用ピン21を外せば,両ガイド板2がブレード1正面に折り畳められるから,全体で1枚状になって移動運搬が容易となる。
【0035】
なお、23は路面に接していて摩耗した時に交換する断面がL字の板であり,24は,ガイド板2を取付手段3に取り付ける際,取付用ピン19を取付用ピン受け筒20に落し込むが,その先端受け部である。
すなわち,取付用ピン19はT字の把持部とし,然もガイド板2の上面より上方に露出する長さにしておくと掴みやすく抜き差しが容易となるからである。
【0036】
また,牽引用フック7を片側4ヵ所としたが数に限定はなく,使用時は図示しないピンを,ロープ端に形成した輪と共に挿通させるのであるから,牽引するため重心上やや取付手段3の下方に設けることになる。
面取り部16は,三角錐体として取付手段3の下端に設けたが,面取りさえ出来ればよいので形状にはこだわらない。
【0037】
図4の実施例は,スライド長孔25と止めネジ26とで均し幅を調整できる削溝均し板12を,両ガイド板2間に併設したものであり,鉄製である外,改めて説明をする必要はなかろう。
なお,前述したブレード1を2枚合わせとして互いにスライドさせ,全長を調整する手段として,このスライド長孔25と止めネジ26と同じようなことをブレード1面に採用するのもよい。
【0038】
図5も折り曲げて均し幅を調整する折曲形削溝均し板13を,同様に両ガイド板2間に併設したものであるから説明をする必要はなかろう。
前述した爪を有したものは,その爪の大きさを,長さ130mm,先端幅を30mm,取付け後端幅を60mm程度として,150mm程度の間隔で,削溝均し板12や折曲形削溝均し板13の下辺部に,慣用手段にて取り付けたものとすればよい。
【0039】
図6は,取付手段3の枠体が後方の一部を開放式としたもので,左図はガイド板2を,右図が折曲形削溝均し板13を取付けたとして示したものである。
図7は,取付手段3の枠体の下方を開放式としたもので,図の配置のそれは図6と同様である。バックホー等の附属ブレードは,その裏側の構成と共に大きさもメーカーにより様々なので,既設のブレードに取付けるための取付手段3は,大き目に作り,上記のように取付手段3の枠体の一部を開放して,邪魔物があっても取付け可能なものとするがよい。
【0040】
図9は,舗装面の中央を少し高くするため,楔状構成14を採用したものの実施例だが,ブレード1を2分割して,その分割部には側板27を両者に設け,その間に断面T字状の鉄板を挟んで,図示のように上辺には適当な厚さのナット29で楔状間隔を作ってボルトで締め,下辺は両側板27を直接合わせてボルトで締めたものである
【0041】
これを表面から見たのが図8であり,T字状の鉄板があるからアスファルト等が後方へ入り込むことがないようになる。
なお,GLはグランドレベルを示し,僅かに中央部が高くなっていることを表わした。勿論,楔状構成14を採用せずブレード1自体の下辺を,前述したように湾曲させてもよいことは言うまでもない。
【0042】
また,ブレード1の路面に接する最縁辺部を,反り上り部15として僅か路面より離反させたものは,例えばアスファルトの合材とし砕石が混在しているが,砕石の大きさは13mm〜20mm程度あるから,舗装厚との関連であまり反り上げが大きいと乗り上げ現象を起こしてしまうので10mm程度でよいだろう。
【0043】
【発明の効果】
この発明の均し装置を採用すれば,従来の人手だけの場合とは比較にならない程効率がよく,人件費を大幅に節約できる。
また,ブレード等の重量を加えながら舗装面を作り出すから,表面仕上げ状態が滑らかで綺麗である。更に,舗装面の両辺部の面取りもできるから,後工事のローラー転圧作業が容易となる。
【0044】
また,パワーショベルのブレードに接続して用いる市販装置のホッパ式と比べてみても,合材等をダンプカーから装置への受渡場所が路面それ自体と広いし,受け渡し1回当りの量も多いから能率がよい。
何としても装置の重量は3分の1と軽く,構造簡単で安価に提供でき,持運びが容易だし現場で組立てができる等利点が多い。
【0045】
使用法も,バックホーで押してもよいし,ダンプカーで牽引しでもよいから,舗装場所や手持ちの重機の選択性が増したと言える。場合によっては,既存のブレードに取付けて使用することも可能である。
また,ブレード1に対してのガイド板2の固定角度が選択できるから,路面の片側が側溝である場合などでは,側溝側のガイド板2のみを直角に固定しておけば,合材等が側溝内に落ち込むことを防止することができる。
【0046】
更に,舗装面の中央部を高めたり,ブレード1の長さを補助ブレードやスライド式ブレード1で変えることも可能である。
そして,必要により削溝内の均し装置も併設できるし,その装置に爪を有したものを用いれば,自然転圧で固くなったり,冬期で凍結した場所を均すのに便利である等数々の効果を有する優れた発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にて,組立てた状態で示した斜視図である。
【図2】この発明の図1の実施例で用いたブレードを裏面から,また,補助ブレードを連結するための円筒を下方に示した斜視図である。
【図3】この発明の図1の実施例にて,片方のガイド板と取付手段とその関係部品とを分解した状態で示した斜視図である。
【図4】この発明の他の実施例で,削溝均し板を併設した状態で示した正面図である。
【図5】この発明の更に他の実施例で,折曲形削溝均し板を併設した状態で示した斜視図である。
【図6】この発明の取付手段の他の実施例で,左がガイド板用,右が折曲形削溝均し板用を取付けた状態で示した側面図である。
【図7】この発明の図6の他の実施例にて,左がガイド板用,右が折曲形削溝均し板用を取付けた状態で示した側面図である。
【図8】この発明の他のブレードの実施例にて正面図である。
【図9】この発明の図8のブレードの実施例にて背面図である。
【符号の説明】
1 ブレード
2 ガイド板
3 取付手段
4 ガイド板取付部
5 高さ調整部材
6 角度設定部
7 牽引用フック
8 ネジ止め部材
9 パイプ
10 鍔
11 円筒
12 削溝均し板
13 折曲形削溝均し板
14 楔状構成
15 反り上り部
16 面取り部
Claims (9)
- 路面上のブレード(1)正面に対して,2枚の方形のガイド板(2)を,互いに相対して任意の間隔を定めた後,取付手段(3)にて固定し使用する均し装置において,上記取付手段(3)は,ブレード(1)正面側上下にガイド板取付部(4),下方にブレード(1)下辺の地面上からの高さ調整部材(5)を有し,かつ,上記ガイド板(2)のブレード(1)長さ方向に対し取付け角度を自在とするため,上方のガイド板取付部(4)近傍に取付け角度設定部(6)が有り,中程に牽引用フック(7)を設け,ブレード(1)に対し少なくとも上方から1ヵ所と裏面から上下に2ヵ所のネジ止め部材(8)等を設け固定して成る工事用路面均し装置。
- ブレード(1)は長さ方向両辺にパイプ(9)を設け,該パイプ(9)の端部に,中央に鍔(10)を有して内接する円筒(11)を挿入して補長用ブレードを接続するようにした請求項1記載の工事用路面均し装置。
- 削溝の均し用に,スライドして削溝幅の調整できる方形の削溝均し板(12)を,両ガイド板(2)の間に付加装着させて用いるようにした請求項1又は請求項2記載の工事用路面均し装置。
- 削溝の均し用に,中央にて折曲して削溝幅の調整できる方形の折曲形削溝均し板(13)を,両ガイド板(2)の間に付加装着させて用いるようにした請求項1又は請求項2記載の工事用路面均し装置。
- 取付手段(3)の構成枠体の下端部を,開放端として上方より跨ぐようにブレード(1)へ装着を可能とした請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の工事用路面均し装置。
- ブレード(1)の中央部に,路面から凸折曲するよう楔状構成(14)を設けた請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の工事用路面均し装置。
- ブレード(1)の路面に接すべき最先端縁辺部を,反り上り部(15)として僅か路面より離反させたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の工事用路面均し装置。
- 取付手段(3)の下端部に,路面均し時に舗装面の両端辺部を斜に面取りするための,面取り部(16)を設けた請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の工事用路面均し装置。
- 削溝均し板(12)又は折曲形削溝均し板(13)の下辺部に,下方に向け複数の爪を突設させた請求項3又は請求項4記載の工事用路面均し装置。
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