JP3723720B2

JP3723720B2 - Medical wheelchair chair unit

Info

Publication number: JP3723720B2
Application number: JP2000133839A
Authority: JP
Inventors: 渡辺　　誠; 佳純玉澤; 典之吉川; 久四古川; ヒバリネンペンティ
Original assignee: GC Corp
Current assignee: GC Corp
Priority date: 2000-05-02
Filing date: 2000-05-02
Publication date: 2005-12-07
Anticipated expiration: 2020-05-02
Also published as: JP2001314461A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車いす使用者を車いすに載せたまま歯科、眼科、耳鼻咽喉科、整形外科等の治療を行えるチェアーユニットに関する。
【０００２】
【従来の技術】
社会の高齢化に伴い、車いすを常用する人の数が増加している。これらの人が医療機関において医師の治療を受ける場合に、車いすから治療台への移動が必要となることがある。しかし、車いす使用者の中にはその障害、症状の程度により自力では車いすから治療台への移動ができない場合があり、その際には医師や、看護婦等の補助スタッフの大きな負担となっていた。また、車いすから治療台への移動中に事故が起きることも考えられる。
【０００３】
これらの問題を解決するため、診療所内に車いす専用スペースを設け、ここに車いす用電動リフト等を設置して治療を行っている場合があった。前記車いす用電動リフトは、車いすの車輪を専用台に載置してストッパーにて固定しており、車いすを最大約３０度チルトさせることができる。また、チルトした際の車いす使用者の頭部を支えるため、車いすの後方から前方に向けて張り出すようにヘッドレストが設けられている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、一般に市中のクリニック等の医療施設において上記のように専用スペースを設けることは、使用頻度が比較的低いこともあり、困難である場合がある。
【０００５】
また、車いすを３０度チルトさせた程度では、術者は立位の診療を余儀なくされ、通常の診療姿勢、いわゆるホームポジションをとることができない。さらに、前記した車いすの後方から前方に向けて張り出すように設けられたヘッドレストも、術者がホームポジションを取るのに邪魔な存在である。
【０００６】
そこで、本発明は、歯科、眼科、耳鼻咽喉科、整形外科等において、健常者の治療に用いられるものと兼用できて、車いす専用スペースを必要とせず、十分な安全を確保しつつ車いすに車いす使用者を乗せたまま術者がホームポジションを取ることができる、診療用車いす用チェアーユニットを提供することを目的とする。
【０００７】
あわせて本発明は、車いす専用スペースが確保できる場合には、十分な安全を確保しつつ車いすに車いす使用者を乗せたまま術者がホームポジションを取ることができる車いす専用の診療用チェアーユニットを提供することをも目的とする。
【０００８】
また、本発明はその性質上、上記の医療用チェアーユニットに適用できる他、理容、美容用のチェアーユニット、さらには、交通機関の座席に対しても適用が可能である。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【００１２】
請求項１の発明は、着脱可能な健常者用いす（２）と、着脱可能な車いすホルダー（１）と、健常者用いすおよび前記車いすホルダーを着脱すべき本体（３）とを備えた診療用車いす用チェアーユニットであって、健常者用いすおよび車いすホルダーには同一形状の連結部材（１１、１２）が備えられており、本体には連結部材を連結すべき被連結部材（１４）を備えたリフター（１５）が備えられており、診療時には、前記健常者用いす（２）と前記車いすホルダー（１）のいずれかを、前記連結部材（１１、１２）で前記本体（３）の前記被連結部材（１４）に連結して使用することを特徴とする、診療用車いす用チェアーユニットにより前記課題を解決する。
【００１３】
この発明によれば、健常者用いすと車いすホルダーはそれぞれ本体に着脱可能に設けられているので、健常者の治療には健常者用いすを、車いす使用者には車いすホルダーを本体に装着することにより、一つのチェアーユニット本体で健常者と車いす使用者の両者の治療等を行うことができる。したがって、健常者専用ユニットと、車いす用専用ユニットとを別々に備える場合と比較して、診療所内スペース等の有効利用を図ることができる。また、健常者用いすと車いすホルダーの連結部材は同一形状であるので、同一手順にて本体の被連結部材に連結を行うことができる。さらに、被連結部材はリフターに備えられているので、リフターを上下動させることにより連結を行うことができる。
【００１４】
請求項２の発明は、請求項１に記載の診療用車いす用チェアーユニットにおいて、連結部材および被連結部材は嵌合する凸部および凹部（１３）、または凹部および凸部により形成されていることを特徴とする。
【００１５】
この発明によれば、連結部材および被連結部材は嵌合する凸部または凹部なので、簡易な構成により堅固な連結を実現することができる。
【００１６】
請求項３の発明は、請求項１または２に記載の診療用車いす用チェアーユニットにおいて、連結部材および被連結部材には抜け防止機構（２０）が設けられていることを特徴とする。
【００１７】
この発明によれば、連結部材に設けられた抜け防止機構により、連結部の抜け落ちによる不測の事故を防止することができる。
【００１８】
請求項４の発明は、請求項３に記載の診療用車いす用チェアーユニットにおいて、抜け防止機構による抜け防止が機能している間はリフターの所定高さからの下降動作が禁止されることを特徴とする。
【００１９】
この発明によれば、抜け防止機構が働いている間はリフターは所定高さから下方には下降しないので、リフターが下降する際に車いすホルダーや健常者用いすが床面との間に物を挟み込むことが回避される。
【００２０】
請求項５の発明は、請求項１〜４のいずれかに記載の診療用車いす用チェアーユニットにおいて、車いすホルダーは、連結部材に水平な軸（６２）の周りにチルト可能に取付けられたアーム（６０）と、アームを水平な軸の周りにチルトさせるチルト機構（１００）と、アームに取り付けられた車いす保持部（７０）とを備えており、車いす保持部は車いすのフレーム部（１２１）をフレームホルダー（７１）にて保持することを特徴とする。
【００２１】
この発明によれば、車いすのフレーム部が車いすホルダーのフレームホルダーにて保持されるので、ホイール（１２２）を保持する場合より安定して車いすを保持できる。したがってチルト角度を大きくとることができ、術者のホームポジションにて治療等を行うことができる。
【００２２】
請求項６の発明は、請求項５に記載の診療用車いす用チェアーユニットにおいて、アームは車いす保持部に車いすを装着したときに、車いすと位置的な干渉が起こらぬように車いすを迂回して車いす保持部を保持するように設けられていることを特徴とする。
【００２３】
この発明によれば、アームの存在を意識することなく車いすを車いすホルダーに装着することができる。
【００２８】
請求項７の発明は、請求項５または６に記載の診療用車いす用チェアーユニットにおいて、車いす保持部は車いすの左右フレーム間の距離に応じて伸縮自在であることを特徴とする。
【００２９】
この発明によれば、左右フレームの幅は伸縮自在なので、車いすの大きさの大小に自由に対応して車いすを載置することができる。
【００３０】
請求項８の発明は、請求項５〜７のいずれかに記載の診療用車いす用チェアーユニットにおいて、健常者用いすにはいすのチルト機構が備えられており、車いすホルダーのチルト機構と健常者用いすのチルト機構とは共通の制御機構（１４１）にて制御されていることを特徴とする。
【００３１】
この発明によれば、車いすホルダーのチルト機構と健常者用いすのチルト機構とは共通の制御機構により制御されるので、操作パネル（１７）や制御盤（１６）の簡素化をはかることができる。また、同一操作パネル上の同一スイッチにて操作できるよう構成できるので、操作を覚えやすく、操作ミスを低減することができる。
【００３２】
請求項９の発明は、請求項５〜８のいずれかに記載の診療用車いす用チェアーユニットにおいて、車いすホルダーには、車いすのフレームの浮き上がりを感知する浮き上がり感知センサ（７４）が設けられており、浮き上がり感知センサが浮き上がりを感知した場合には、リフターの下降動作およびチルト機構によるチルトダウン動作が禁止されることを特徴とする。
【００３３】
この発明によれば、車いすのフレームが浮き上がるとリフターの下降動作およびチルト機構によるチルトダウン動作が禁止されるので、車いすが車いすホルダーの前方に飛び出すのを防止することができる。
【００３８】
請求項１０の発明は、車いすホルダー（５）を取り付けたリフター（７）を備えた車いす用チェアーユニットであって、車いすホルダーは、水平な軸の周りにチルト可能に取付けられたアームと、アームを水平な軸の周りにチルトさせるチルト機構と、アームに取り付けられた車いす保持部とを備えており、車いす保持部は、車いすのフレーム部をフレームホルダーにて保持することを特徴とする診療用車いす用チェアーユニット（４）により前記課題を解決する。
【００３９】
この発明によれば、車いすは車いすホルダーに堅固に保持されるので、チルト角度を大きくとることができる車いす専用チェアーユニットを提供することができる。
【００４０】
請求項１１の発明は、請求項１０に記載の診療用車いす用チェアーユニットにおいて、アームは車いす保持部に車いすを装着したときに車いすと位置的な干渉が起こらぬように車いすを迂回して車いす保持部を保持するように設けられていることを特徴とする。
【００４１】
この発明によれば、アームの存在を意識することなく車いすを車いすホルダーに装着することができる車いす専用チェアーユニットを提供することができる。
【００４６】
請求項１２の発明は、請求項１０または１１に記載の診療用車いす用チェアーユニットにおいて、車いす保持部は車いすの左右フレーム間の距離に応じて伸縮自在であることを特徴とする。
【００４７】
この発明によれば、左右フレームの幅は伸縮自在なので、大きさの大小に自由に対応して車いすを載置することができる車いす専用チェアーユニットを提供することができる。
【００４８】
請求項１３の発明は、請求項１０〜１２のいずれかに記載の診療用車いす用チェアーユニットにおいて、車いすホルダーには車いすのフレームの浮き上がりを感知するセンサが設けられており、センサが浮き上がりを感知した場合にはリフターの下降動作および前記チルト機構によるチルトダウン動作が禁止されることを特徴とする。
【００４９】
この発明によれば、車いすのフレームが浮き上がるとリフターの下降動作およびチルト機構によるチルトダウン動作が禁止されるので、車いすが車いすホルダーの前方に飛び出すことを防止しうる車いす専用チェアーユニットを提供することができる。
【００５２】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図面に示す実施形態に基づき、医療機関における車いすを使用する患者の治療行為を想定しつつ説明する。本発明にかかる第一実施形態の車いす用チェアーユニットは、図１に示すように、車いすホルダー１と、健常者用いす２と、本体３の３つの主要部分により構成されている。車いすホルダー１と健常者用いす２には、同一形状の連結部材１１、１２が備えられている。一方、本体３には垂直なガイドにそって上下動するリフター１５、チェアーユニット全体の動作制御を司る制御盤１６、術者等の操作意志を入力する操作パネル１７等が備えられている。リフター１５には、リフトモーター１８、位置センサ１９（図９参照）などと共に、連結部材１１、１２と嵌合する形状に形成された被連結部材１４が設けられている。車いすホルダー１または健常者用いす２を本体３に隣接する所定位置に配置し、リフター１５を上昇させることによって、被連結部材１４は連結部材１１、１２に嵌合し、車いすホルダー１と本体３、または健常者用いす２と本体３は一体となる。さらにリフター１５を所定高さまで上昇させて、車いす使用者の治療を行う。一方、車いす使用者の治療が終了したら、一体となった車いすホルダー１と本体３、または健常者用いす２と本体３は、リフター１５により所定の高さまで下降させる。そして、車いすホルダー１または健常者用いす２の下方に専用の台車を配置した後、さらにリフター１５を下降させることにより、両者を分離することができる。
【００５３】
車いすホルダー１は車いす使用者を車いすに乗せたままホルダーに載置して、上昇、チルト動作にて所定のポジションまで姿勢変更させて、治療を行うものである。一方健常者用いす２は、健常者を座らせて上昇、チルト動作にて所定のポジションまで姿勢変更させて、治療を行うものである。したがって、健常者用いす２を本体３に連結して一体としたものは、基本的には通常の健常者用チェアーユニットと同様のものである。
【００５４】
通常時は、健常者用いす２を本体３に装着して一体とし健常者の治療に使用する。一方、車いすの使用者が治療に訪れた場合には、健常者用いす２にかえて車いすホルダー１を本体３に装着したうえで、車いすホルダー１上に車いすを載置して車いす使用者の治療を行う。このようにすることにより一つのチェアーユニット本体３で、健常者と車いす使用者の両者の治療を行うことができる。
【００５５】
次に、車いすホルダー１の連結部材１１と本体３の被連結部材１４の構成を図２を参照しつつ説明する。健常者用いす２の連結部材１２も基本的に車いすホルダー１の連結部材１１と同一構造であるので、ここでは車いすホルダー１の連結部材１１に代表させて説明する。連結部材１１は、車いすホルダー１の台４１の下面に溶接あるいはボルト締めなどにより堅固に取り付けられている。連結部材１１は截頭円錐形を倒置した形状をしており、円錐底面が台４１の下面に取り付けられている。連結部材１１の截頭円錐頂部近くの外周に沿っては、一条の溝２１が形成されている。
【００５６】
一方本体３のリフター１５に取り付けられている被連結部材１４には、連結部材１１の円錐形状に嵌合する形状にて凹部１３が形成されている。さらに被連結部材１４には抜け防止機構２０が設けられている。これについては後に詳述する。連結部材１１の上下方向の長さは、被連結部材の凹部１３の長さに等しいか、あるいはわずかに長く形成されている。このように連結部材１１と被連結部材１４とを構成することにより、両者を嵌合させたときに、本体３と車いすホルダー１とは堅固に連結され、一体となる。
【００５７】
なお、上記の実施の形態においては、連結部材１１を凸部、被連結部材１４を凹部としたが、逆に連結部材１１を凹部、被連結部材１４を凸部として構成しても良い。
【００５８】
図３には、抜け防止機構２０の詳細が示されている。被連結部材１４の外部から、凹部１３の連結部材１１の溝２１に対応する位置に向けて、水平な孔２３が設けられている。孔２３には孔２３の内径よりわずかに小さな外径を有する丸棒２２が水平方向に摺動可能に挿入されている。丸棒２２の全長は孔２３より大きく設けられており、丸棒２２の先端２８は溝２１の凹部に達することができる。丸棒２２の他端側には丸棒２２を蓋うように円筒部材２４が被連結部材１４に取り付けられている。また、丸棒２２は、孔２３および円筒部材２４の内部でその軸心のまわりに回転自在となっている。丸棒２２の同方向他端部にはつまみ２７が取り付けられており、つまみ２７を回動することにより丸棒２２をその軸心のまわりに回転させることができる。丸棒２２のつまみ２７の近傍にはストッパー２５が取り付けられている。丸棒２２は円筒部材２４に設けられた不図示のばねにより付勢されてその先端２８が、連結部材１１の溝２１の溝に嵌入可能となっている。これにより連結部材１１と被連結部材１４からなる連結機構１０の抜け防止がはかられ、連結部材１１が被連結部材１４の凹部１３から抜けることが防止される。この際には丸棒２２に設けられたストッパー２５とつまみ２７の凹部２６が嵌合している。つまみ２７を回転させて、ストッパー２５につまみ２７の平坦部２９を乗り上げることにより、丸棒２２が図３の右側の方向に引き寄せられて、丸棒２２の先端２８の溝２１への嵌入が解け連結部材１１と被連結部材１４との抜け防止が解除される。なお、被連結部材１４には抜け防止機構２０の丸棒２２が連結部材１１の溝２１に挿入されているか否かを感知するセンサ３０が設けられている。これについては後に詳述する。
【００５９】
次に図４から図６を参照しつつ車いすホルダー１について説明する。車いすホルダー１の基部は、図４に示されるように、連結部材１１と、連結部材１１を取り付ける取り付け部４０と、取り付け部４０に軸６２のまわりに回転可能に取り付けられたアーム６０と、アーム６０に固定され車いすを載置して保持する車いすフレーム保持部７０とを備えている。
【００６０】
取り付け部４０は、台４１と台４１の下面に連結部材１１と隣接して取り付けられたＬ字パイプ５０と、Ｌ字パイプ５０の他端側に取り付けられたフランジ５３とを備えている。台４１には後述するチルト機構１００を取り付けるため、複数の孔４２、４２、・・・が設けられている。
【００６１】
アーム６０は、両端が上下方向に変位されたＵ字パイプ６４を備えている。Ｕ字パイプ６４の取り付け部４０側の一端にはフランジ６１が備えられている。フランジ６１とＬ字パイプ５０先端のフランジ５３とで蝶番機構５５を形成しており、蝶番機構５５の軸６２は略水平となるように配置されている。Ｕ字パイプ６４は、軸６２を中心として、Ｌ字パイプ５０に対して回転自在に取り付けられている。Ｕ字パイプ６４のフランジ６１の近傍上面には後述するスクリューナット１１１の取り付け台６３が設けられている。取り付け台６３にはスクリューナット１１１を取り付けるため孔９９が設けられている。また、Ｕ字パイプ６４には、後述するセンサ類のケーブルをパイプの内部に導くため適宜孔１０４が設けられている。
【００６２】
Ｕ字パイプ６４の湾曲部下面には、センサ９０が帯状に取り付けられている。センサ９０は所定の圧力がかかると導通するように設けられており、本発明にかかる車いす用チェアーユニットの安全制御に供されている。これについては後に詳述する。
【００６３】
Ｕ字パイプ６４の他の先端部６５は車いすフレーム保持部７０に取り付けられている。車いすフレーム保持部７０は、２本の平行なフレームホルダー７１ａ、７１ｂと、これらに直交して取り付けられる２本の伸縮ステムを備えている。伸縮ステムは外筒７５、７６と、これらに内接する内筒７７、７８とを備えている。内筒７７、７８は、外筒７５、７６の内部に軸心方向に摺動可能に取り付けられている。内筒７７、７８と外筒７５、７６の各一端はそれぞれフレームホルダー７１ａ、７１ｂに取り付けられている。したがって、フレームホルダー７１ａ、７１ｂは、その平行関係を保持したまま、それらの間隔を伸縮することができる。
【００６４】
Ｕ字パイプ６４は、その先端部６５が外筒７５に直接溶接等で取り付けられている。また、Ｕ字パイプ６４は支持点６６において、Ｕ字パイプ支持材７９を介して他の一方の外筒７６にも固定されている。
【００６５】
フレームホルダー７１ａ、７１ｂは、Ｌ字型鋼で形成されており、その一端にはストッパー７２ａ、７２ｂがフレームホルダー７１ａ、７１ｂに直交する方向に向けて取り付けられている。フレームホルダー７１ａ、７１ｂとストッパー７２ａ、７２ｂとの間には強度保持のため補強部材７３ａ、７３ｂが渡されている。
【００６６】
図５（ａ）は、背もたれ８０を取り付けた車いすホルダー１の基部を示している。車いすは、図で右側を前、左側を後ろの姿勢にて車いすホルダーに載置保持される。したがって以降の説明においてはこの車いすの姿勢を基準に、図５（ａ）の右側を前方、左側を後方と呼ぶこととする。背もたれ８０の取り付け部材８１ａ、８１ｂは、フレームホルダー７１ａ、７１ｂ上に車いすのフレームが載置される際の車いす使用者の姿勢を考慮して、Ｕ字パイプ６４上に配置し、取り付けられる。２つの取り付け部材８１、８１ｂの間には軸８２が略水平に取り付けられている。背もたれ８０の支柱８５は、軸８２のまわりに回転自在に取り付けられている。Ｕ字パイプ６４の取り付け部材８１ａ、８１ｂａの後方上面には、調整ハンドル取り付け台８３が取り付けられている。調整ハンドル取り付け台８３の頭部にはスクリューナット８９が形成されている。このスクリューナット８９には背もたれ角度調整ハンドル８４のボルト部８４ａが螺合している。ボルト部８４ａの先端は支柱８５に当接している。したがって調整ハンドル８４を回動させて背もたれ８０のチルト角度を調整することができる。支柱８５には、腰当て８６、背当て８７、ヘッドレスト８８などが適宜取り付けられる。このように背もたれ８０は後方への張り出しなく構成されているので、治療の際に医師がホームポジションをとる妨げとはならない。
【００６７】
図５（ｂ）は、背もたれ８０がＵ字パイプ６４上にチルト可能に取り付けられた、他の実施形態を示している。この実施形態においてはチルト機構としてテレスコーピック機構９１が採用されている。テレスコーピック機構９１の一端は取り付け具９３を介して支柱８５に水平な軸のまわりに回転自在に取り付けられている。テレスコーピック機構９１の他端側も取りつけ具９２を介してＵ字パイプ６４に水平な軸のまわりに回転自在に取り付けられている。テレスコーピック機構９１そのものは、外筒９４と外筒９４に内接摺動する内筒９５と、内筒９５の摺動を固定するストッパ９６とを備えている。
【００６８】
ストッパ９６のつまみ９７、９８をつまむとストッパ９６の固定が解けて内筒９５は外筒９４内を軸心方向に摺動自由となる。そこで支柱８５を好みの角度にチルトさせてストッパ９６のつまみ９７、９８を放すと、内筒９５、外筒９４の位置関係はそこで固定されて背もたれ８０のチルト角度が保たれる。
【００６９】
図６は、車いすホルダー１の基部に取り付けられたチルト機構１００を示す。チルト機構１００は、台４１に取り付けられた取り付け金具１０３と、取り付け金具１０３に回転自在に取り付けられモーター１０７を備えた本体１０６と、モーター１０７により回転駆動されるスクリュー１０８と、スクリュー１０８と螺合するスクリューナット１１１とを供えている。取り付け金具１０３には複数の孔１０４が設けられていて、台４１にボルト締にて固定されている。取り付け金具１０３の上部には水平な軸１０５が設けられている。軸１０５には本体１０６が軸１０５のまわりに回転自在に取り付けられている。本体１０６の下部にはモーター１０７が備えられている。本体１０６の後方にはスクリュー１０８が、さらに後方に伸長するように取り付けられている。モーター１０７の駆動力は、不図示の動力変換機構によりスクリュー１０８に伝達されるように構成されている。スクリュー１０８の先端部はスクリューナット１１１に螺合している。スクリューナット１１１は、前記したスクリューナット取り付け台６３に、水平な軸１１０のまわりに回転自在に取り付けられている。
【００７０】
２つの軸１０５、１１０の間の距離は、スクリュー１０８が回転することにより伸縮する。一方、これらの軸を支えるＬ字パイプ５０とＵ字パイプ６４は蝶番機構５５により連結されており、Ｌ字パイプ５０は不動である。したがってスクリュー１０８が回転すると、Ｕ字パイプ６４は、蝶番機構５５の軸６２の周りに回転、すなわちチルトする。これによってＵ字パイプ６４の先端に取り付けられた車いすフレーム保持部７０もチルトし、それに載置された車いすのチルト動作が可能となる。本発明の車いすホルダー１に載置された車いすは、車いすフレーム保持部７０が確実に車いすのフレームを支えるので最大４５度チルトさせることができる。
【００７１】
台４１の前方端部には、ワイヤープレート１０２が台４１に鉛直に取り付けられている。ワイヤープレート１０２には、電源供給や、センサ類の信号の送受信を司る集合ケーブル１０１が取り付けられている。集合ケーブル１０１の一端側先端部にはソケット１０１ａが設けられており、ソケット１０１ａは、本体３の差し込み（不図示）に着脱可能となっている。本体３の差し込みからは、電源や制御盤１６へ所定の配線がなされている。集合ケーブル１０１の他端側配線はワイヤープレート１０２にて車いすホルダー１のそれぞれの供給先／送受信先に分岐している。電源ケーブル、および制御信号を授受するケーブルの一部はチルト機構１００のモーター１０７に導かれている。一方浮き上がり感知センサ７４およびセンサ９０からの信号を本体３の制御盤１６に送信するケーブル類は、前記した孔１０４に挿入されてＵ字パイプ６４の内部を通り、所定位置に配置された各センサまで導かれている。
【００７２】
図７は、車いすフレーム保持部７０に車いす１２０を載置した状態を示す。一般に、車いす１２０には、ホイール１２２の軸１２５と補助輪１２４の軸１２６の間の高さに、両側面に配置されている２つのホイール１２２、１２２の内側に前後方向に水平平行な２本の下部フレーム１２１が設けられている。本実施形態の車いすホルダー１においては、この下部フレーム１２１を車いすフレーム保持部７０のホルダー７１ａ、７１ｂ上に載置して車いす１２０全体を支える構造となっている。２本の下部フレーム１２１、１２１の幅は、車いすの大きさによって異なるが、前記したようにホルダー７１ａ、７１ｂの幅は伸縮ステム７５、７７、７６、７８により調整可能なので、フレーム１２１、１２１の幅にあわせて伸縮ステム７５、７７、７６、７８の長さを調節することにより、安定して車いす１２０を保持することができる。また、ホイール１２２をささえるのではなくフレーム１２１を直接支えるので、より安定して車いす１２０を保持することができる。車いす１２０を車いすホルダー１に載置した後リフター１５にて車いすホルダー１をわずかに上昇させ、チルト機構１００を作動させて車いす１２０の前方（図７で右側）を上昇させるようにすればさらに安定して保持することが可能である。
【００７３】
一方、この姿勢にてリフター１５を下降させると、ホイール１２２の下端１２３が床面に着地した際にフレーム１２１の後端（図７で左側）が、車いすフレーム保持部７０から浮き上がる。さらに下降を進行させると車いす１２０が車いすフレーム保持部７０の前方（図７の右方向）に押し出される恐れがある。これを防止するため、車いすフレーム保持部７０の後部には、浮き上がり感知センサ７４が設けられている。浮き上がり感知センサ７４が浮き上がりを感知した場合には、それ以上のリフター１５の下降、及びチルト機構１００によるチルトダウンは禁止される。これについては後に詳述する。
【００７４】
図８は、車いすホルダー１を本体３に着装する際に使用する台車の一例を示している。台車１３０は、略Ｄ字形の枠部材１３５と、下方に向けて枠部材１３５に取り付けられた４つのキャスター１３１、１３２、１３３、１３４と、上方に向けて枠部材１３５に取り付けられた３つの載置台１３６、１３７、１３８とを備えている。重量のあるチルト機構１００を支える載置台１３８は、補強部材１３９、１３９により強度が高められている。載置台１３６、１３７、１３８上のＡ、Ｂ、Ｃの各点には図６のＡ、Ｂ、Ｃの各点に対応する車いすホルダー１の部位が載置される。車いすホルダー１を使用しない時は、車いすホルダー１をこの台車１３０上に載置して所定の場所に格納しておく。
【００７５】
以上では主に車いすホルダー１について説明したが、健常者用いす２について、図１を参照しつつ以下に簡単に説明する。健常者用いす２は、連結部材１２と、連結部材１２に固定して取り付けられたいす本体１５０と、チルト機構が備えられている。チルト機構は通常のチェアーユニットと同様にいす本体１５０の下部に設けられたチルト機構ボックス１５１に内蔵されており、その構造も通常のチェアーユニットのものと同一である。チルト機構ボックス１５１には電源や信号の授受を司る集合ケーブルが導かれており、集合ケーブルの他端側には車いすホルダーと同一形状のソケットが設けられていて、本体３の差込口に装着できるようになっている。
【００７６】
前記したように、本発明にかかる車いす用チェアーユニットは通常、健常者用いす２が本体３に装着されて使用に供されているが、車いす使用者が来院した場合には下記手順で車いす１２０が本体３へ着脱される。
【００７７】
１．健常者用いす２を本体３から取り外す。
【００７８】
２．車いすホルダー１を本体３に取り付ける。
【００７９】
３．車いす１２０を車いすホルダー１に載置する。
【００８０】
４．車いす使用者を診療姿勢まで導くため、車いすホルダー１をリフトアップし、車いすフレーム保持部７０をチルトダウンする。
【００８１】
５．車いす使用者を治療する。
【００８２】
６．車いすフレーム保持部７０をチルトアップし、車いすホルダー１を床面までリフトダウンする。
【００８３】
７．車いす１２０を車いすホルダー１から下ろす。
【００８４】
８．車いすホルダー１を本体３から取り外す。
【００８５】
９．健常者用いす２を本体３に装着する。
【００８６】
車いすホルダー１および健常者用いす２を本体３に着脱する際は、集合ケーブル１０１のソケット１０１ａの本体３差込部への着脱も同時に行う。また車いすホルダー１および健常者用いす２を本体３へ装着した後は、直ちに抜け防止機構２０を働かせて、車いすホルダー１および健常者用いす２の本体３からの不測の脱落を防止する。その後にリフター１５による上昇およびチルト機構１００等によるチルトダウン動作を行うようにする。さらに、車いすホルダー１および健常者用いす２を本体３から取り外す場合には、車いすホルダー１および健常者用いす２を所定高さまで下降させて、本体３の側部近傍に配置した台車１３０等の上に載置させる。その後抜け防止機構２０のロックを解いてさらにリフター１５を下降させ、被連結部材１４を完全に連結部材１１、１２の下方まで移動させる。
【００８７】
図９は、本実施形態にかかる車いす用チェアーユニットの制御系の構成を示すブロック図である。本体３に設けられた制御盤１６には、車いす用チェアーユニットの各部の動作制御を実行するＣＰＵ１４５と、ＣＰＵ１４５に対するメモリ１４６とが設けられている。ＣＰＵ１４５はマイクロプロセッサユニットおよびその動作に必要な各種の周辺回路を組み合わせて構成されている。メモリ１４６は、例えばリフター１５の昇降動作の制御に必要なプログラムや、各種のデータを記憶するＲＯＭと、ＣＰＵ１４５の作業領域として機能するＲＡＭとを組み合わせて構成される。そして、ＣＰＵ１４５がメモリ１４６に記憶されたプログラムと組み合わされることにより、本発明の制御装置に設けられる各種の手段として機能する。なお、メモリ１４６には、リフター１５の下降規制位置を特定する情報が記憶される。その情報は、抜け防止機構センサ３０の出力信号に対応付けられる。
【００８８】
ＣＰＵ１４５には、入力信号として、リフター位置センサ１９、抜け防止機構センサ３０、フレーム浮き上がり感知センサ７４、Ｕ字パイプ下面に設けられたセンサ９０および操作パネル１７の出力信号が導かれる。
【００８９】
ＣＰＵ１４５は上述した各種の入力要素からの信号に基づいてモーター制御回路１４１に対する動作指令を制御する。モーター制御回路１４１はＣＰＵ１４５から与えられた動作指令に応じてリフトモーター１８および車いすホルダーチルトモーター１０７、健常者用いすチルトモーター１４０に対する動作信号を制御する。このＣＰＵ１４５からの動作信号に応じて各モーターの回転動作が制御される。
【００９０】
ここに、車いすホルダー１と健常者用いす２とはそれぞれ本体３に着装される際に、集合ケーブル１０１先端の同一形状のソケット１０１ａが本体３の差込に挿入されて図９に示すような回路構成をとる。したがって、車いすホルダー１のチルトモーター１０７と健常者用いす２のチルトモーター１４０とは同一の制御機構により制御される。
【００９１】
次にＣＰＵ１４５による車いす用チェアーユニットの安全制御を説明する。本実施の形態においては、安全に関して３つの制御がかけられている。
【００９２】
図１０は、ＣＰＵ１４５による車いす用チェアーユニットに関する第１の安全制御手順を示すフローチャートである。この処理においては、まず抜け防止機構２０がＯＮされているどうかが抜け防止機構センサ３０からの出力信号に基づいて判断される（ステップ１）。ＯＮであれば次にリフター１５が所定高さ以下にあるか否かがリフター位置センサ１９からの出力信号に基づいて判断される（ステップ２）。ステップ２においてリフターが所定高さ以下にあると判断された場合リフターの下降動作は禁止される（ステップ３）。ステップ１または２において否定的な判断が下された場合は、ステップ１へと処理が戻される。
【００９３】
この安全制御は、車いすホルダー１または健常者用いす２を本体３から脱着する際に、これらをリフター１５にて台車１３０等に載置できる高さまで下降させた時点で、抜け防止機構２０のロックを解除しない限りリフター１５のそれ以下への下降を規制すものである。これによって連結機構１０を連結させたままリフター１５の下降を過度に行い、台車１３０を押しつぶしてしまうようなリスクが回避される。
【００９４】
図１１は、ＣＰＵ１４５による車いす用チェアーユニットに関する第２の安全制御手順を示すフローチャートである。この処理においては、まず車いすホルダー１が本体３に着装されているかどうかが判断される（ステップ４）。これはフレーム浮き上がり感知センサ７４またはセンサ９０のいずれかから出力信号が発信され得るかどうかをＣＰＵ１４５が判断するようにしても良く、このようにすれば、特にあらたなセンサを設けなくても良い。ステップ４において肯定的判断がなされた場合には、続いてフレーム浮き上がりの有無が、フレーム浮き上がり感知センサ７４からの出力信号に基づいて判断される（ステップ５）。フレームが浮き上がっていると判断された場合には、リフター１５の下降動作は禁止され（ステップ６）、さらに車いすホルダー１のチルトダウンも規制される（ステップ７）。ＣＰＵ１４５は、モーター制御回路１４１に向けて各モーター１８、１４０、１０７をそのように制御するよう命令信号を送信する。ステップ４および５において否定的な判断が下された場合は、ステップ４へと処理が戻される。
【００９５】
この安全制御を図７を参照して説明する。車いす１２０を車いすホルダー１に載置した際に、通常は車いす１２０の前方（図７において右側）が高くなる様車いすホルダー１をチルトする。車いす１２０をしっかりと車いすホルダー１に保持して、ホームポジションにて治療しやすい姿勢に車いす使用者を導くためである。しかして治療終了後、車いす１２０を車いすホルダー１から解き放つため、リフター１５を下降させるとまず床面に接するのはホイール１２２の下端１２３である。さらにリフター１５を下降させると車いすの下部フレーム１２１の後端（図７の左側）が、車いすフレーム保持部７０のホルダー７１から浮き上がる。ここからさらに下降を続けると車いす１２０は車いすホルダー１から前方に飛び出す恐れがある。そこで、下部フレーム１２１の浮き上がる部分に接するホルダー７１に受けきあがり感知センサ７４を設けて、かかる浮き上がりをたたちに感知し、リフター１５の下降を禁止して車いす１２０の前方への飛び出しを未然に防止する。あわせて、チルトダウンを禁止して、車いす１２０の後方への転倒も防止する。
【００９６】
図１２は、ＣＰＵ１４５による車いす用チェアーユニットに関する第３の安全制御手順を示すフローチャートである。この処理においても、まず車いすホルダー１が本体３に着装されているかどうかが判断される（ステップ８）。ステップ８において肯定的判断がなされた場合にはＵ字パイプ６４下面に設けられたセンサ９０からの出力信号に基づいて、Ｕ字パイプ６４底面に所定以上の圧力がかかっているかどうかが判断される（ステップ９）。所定以上の圧力がかかっていると判断された場合には、リフター１５の下降は禁止され（ステップ１０）、さらに車いすホルダー１のチルトダウン動作も禁止される（ステップ１１）。ステップ８および９にて否定的な判断がなされた場合にはステップ８に処理が戻される。この安全制御によって、例えばＵ字パイプ６４と床面との間に足を挟んでしまうような事故を未然に防止することができる。
【００９７】
以上３つの安全制御は独立平行に実行され、いずれかの制御にて、リフターの下降または車いすホルダーのチルトダウン禁止の判断がなされた場合、それが他の制御により否定されることはない。
【００９８】
図１３は、本発明の第二の実施形態である車いす専用チェアーユニット４を示している。本実施の形態においては、車いすホルダー５は本体６に直接取り付けられている。この場合には、車いすホルダー５のＵ字パイプ９の先端部にフランジ８を取り付け、フランジ８をリフター７に直接取り付けている。また電源コードや、センサ類の信号の送受信に使用されるケーブル類も、本体６と直接結線されている。車いすホルダー５における、アーム６０、車いすフレーム保持部７０、背もたれ８０、チルト機構１００等については、第一の実施の形態における構成と同一である。安全制御に関しては上記の３つの内、第２および第３の安全制御の適用が可能である。
【００９９】
さらに、車いすホルダーの本体への取り付け部にチルト機構を配置し、リフトを省略して、簡易な車いす専用チェアーユニットを構成することも可能である。
【０１００】
また、以上の説明は歯科、眼科、耳鼻咽喉科、整形外科等の医療機関にて使用される車いす用チェアーユニットを想定してのものであったが、本発明はこれ以外の用途、例えば理容用や美容用のチェアーユニットにも同様にして適用が可能である。さらに、鉄道、航空機、バス等の公共交通機関の座席に本発明を適用して、車いすの使用者を乗り換えの際の煩わしさから解放し、車いすのままリクライニングが可能な快適な旅行を享受してもらうこともできる。この場合には、操作パネル１７は、車いす使用者によっても操作可能となるよう構成することが望ましい。
【０１０１】
以上に説明したように、着脱可能な健常者用いすと、着脱可能な車いすホルダーと、前記健常者用いすおよび前記車いすホルダーを着脱すべき本体とを備え、健常者用いす、および前記車いすホルダーには同一形状の連結部材が備えられており、本体には、連結部材を連結すべき被連結部材を備えたリフターが備えられており、診療時には、前記健常者用いすと前記車いすホルダーのいずれかを、前記連結部材で前記本体の前記被連結部材に連結して使用する、診療用車いす用チェアーユニットによれば、健常者用いすと車いすホルダーはそれぞれ本体に着脱可能に設けられているので、健常者の治療には健常者用いすを、車いす使用者には車いすホルダーを本体に装着することにより、一つのチェアーユニット本体で健常者と車いす使用者の両者の治療を行うことができる。したがって、健常者専用ユニットと、車いす用専用ユニットとを別々に備える場合と比較して、診療所内スペースの有効利用を図ることができる。また、健常者用いすと車いすホルダーの連結部材は同一形状であるので、同一手順にて本体の被連結部材に連結を行うことができる。さらに、被連結部材はリフターに備えられているので、リフターを上下動させることにより連結を行うことができる。
【０１０３】
また、連結部材および被連結部材を嵌合する凸部および凹部、または凹部および凸部により形成することにより、簡易な構成で堅固な連結を実現することができる。
【０１０４】
さらに、連結部材および被連結部材に抜け防止機構を設けることにより、連結部の抜け落ちによる不測の事故を防止することができる。
【０１０５】
抜け防止機構による抜け防止が機能している間はリフターの所定高さからの下降動作を禁止することにより、リフターが下降する際に車いすホルダーや健常者用いすが床面との間に物を挟み込むことが回避される。
【０１０６】
また、車いすホルダーは、連結部材に水平な軸の周りにチルト可能に取付けられたアームと、アームを水平な軸の周りにチルトさせるチルト機構と、アームに取り付けられた車いす保持部とを備えており、車いす保持部は車いすのフレーム部をフレームホルダーにて保持することにより、ホイールを保持する場合より安定して車いすを保持できる。したがってチルト角度を大きくとることができ、術者のホームポジションにて治療を行うことができる。
【０１０７】
また、アームを、車いす保持部に車いすを装着したときに、車いすと位置的な干渉が起こらぬように車いすを迂回して車いす保持部を保持するように設けることにより、アームの存在を意識することなく車いすを車いすホルダーに装着することができる。そして、車いすホルダーに背もたれを取付けることにより、車いすホルダー上の車いすをチルトさせたとき、車いす使用者の体を確実に後方から保持することができる。
【０１０９】
また、車いす保持部は車いすの左右フレーム間の距離に応じて伸縮自在であるので、車いすの大きさの大小に自由に対応して車いすを載置することができる。
【０１１０】
また、健常者用いすにはいすのチルト機構が備えられており、車いすホルダーのチルト機構と健常者用いすのチルト機構とは共通の制御機構にて制御されているので、操作パネルや制御盤の簡素化をはかることができる。また、同一操作パネル上の同一スイッチにて操作できるよう構成できるので、操作を覚えやすく、操作ミスを低減することができる。
【０１１１】
また、車いすホルダーには、車いすのフレームの浮き上がりを感知する浮き上がり感知センサが設けられており、浮き上がり感知センサが浮き上がりを感知した場合には、リフターの下降動作およびチルト機構によるチルトダウン動作が禁止されるので、車いすが車いすホルダーの前方に飛び出すのを防止することができる。
【０１１４】
また、車いすホルダーを取り付けたリフターを備えた車いす用チェアーユニットであって、車いすホルダーは、水平な軸の周りにチルト可能に取付けられたアームと、アームを水平な軸の周りにチルトさせるチルト機構と、アームに取り付けられた車いす保持部とを備えており、車いす保持部は、車いすのフレーム部をフレームホルダーにて保持することを特徴とする診療用車いす用チェアーユニットによれば、車いすは車いすホルダーに堅固に保持されるので、チルト角度を大きくとることができる車いす専用チェアーユニットを提供することができる。
【０１１５】
さらに、アームは車いす保持部に車いすを装着したときに車いすと位置的な干渉が起こらぬように車いすを迂回して車いす保持部を保持するように設けられているので、アームの存在を意識することなく車いすを車いすホルダーに装着することができる車いす専用チェアーユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】車いすホルダー、健常者用いす、本体からなる車いす用チェアーユニットを示す図。
【図２】連結部と被連結部を示す図。
【図３】抜け防止機構を示す図。
【図４】車いすホルダーの基部を示す図。
【図５】（ａ）は、背もたれを取り付けた車いすホルダーの基部を示す１実施形態、（ｂ）は、車いすホルダーに背もたれを取り付けた他の実施形態をそれぞれ示す図。
【図６】チルト機構を取り付けた車いすホルダーの基部を示す図。
【図７】車いすフレーム保持部７０に車いす１２０を載置した状態を示す図。
【図８】車いすホルダー着装用補助台を示す図。
【図９】安全制御に関する制御のブロック図
【図１０】第一の安全制御にかかるフローチャート
【図１１】第二の安全制御にかかるフローチャート
【図１２】第三の安全制御にかかるフローチャート
【図１３】車いす専用チェアーユニットを示す図。
【符号の説明】
１車いすホルダー
２健常者用いす
３本体
４車いす専用チェアーユニット
５車いすホルダー
７リフター
１１連結部材
１２連結部材
１３凹部
１４被連結部材
１５リフター
２０抜け防止機構
６０アーム
６２軸
７０車いすフレーム保持部
７４浮き上がり感知センサ
８０背もたれ
９０センサ
１００チルト機構
１２０車いす
１２１下部フレーム
１４１モーター制御回路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a chair unit that can perform treatments such as dentistry, ophthalmology, otolaryngology, and orthopedics while a wheelchair user is placed on a wheelchair.
[0002]
[Prior art]
With the aging of society, the number of people who regularly use wheelchairs is increasing. When these people receive medical treatment at a medical institution, it may be necessary to move from a wheelchair to a treatment table. However, some wheelchair users may not be able to move from a wheelchair to a treatment table on their own depending on the degree of obstacles and symptoms. This is a heavy burden on doctors and nurses. It was. It is also possible that an accident will occur while moving from a wheelchair to a treatment table.
[0003]
In order to solve these problems, there has been a case where a wheelchair-dedicated space is provided in a clinic and an electric lift for a wheelchair is installed therein to perform treatment. The electric lift for a wheelchair has a wheelchair wheel mounted on a dedicated stand and fixed with a stopper, and the wheelchair can be tilted by about 30 degrees at the maximum. Further, in order to support the head of the wheelchair user when tilted, a headrest is provided so as to protrude from the rear of the wheelchair toward the front.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, it is generally difficult to provide a dedicated space as described above in medical facilities such as clinics in the city because the frequency of use is relatively low.
[0005]
Further, when the wheelchair is tilted by 30 degrees, the surgeon is forced to perform a standing medical treatment and cannot take a normal medical posture, that is, a so-called home position. Furthermore, the headrest provided so as to protrude from the rear of the wheelchair to the front is also an obstacle for the operator to take the home position.
[0006]
  Therefore, the present invention can also be used for treatment of healthy persons in dentistry, ophthalmology, otolaryngology, orthopedics, etc., and does not require a wheelchair-dedicated space, and wheelchairs are secured while ensuring sufficient safety. The operator can take the home position with the user on, For medical useAn object is to provide a wheelchair chair unit.
[0007]
  In addition, according to the present invention, when a space dedicated to a wheelchair can be secured, a wheelchair-only operator can take a home position while a wheelchair user is placed on the wheelchair while ensuring sufficient safety.For medical useAnother object is to provide a chair unit.
[0008]
In addition, the present invention can be applied not only to the above-described medical chair unit, but also to a bar chair, a beauty chair unit, and a seat for transportation.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention will be described below. In order to facilitate understanding of the present invention, reference numerals in the accompanying drawings are appended in parentheses, but the present invention is not limited to the illustrated embodiment.
[0012]
  The invention of claim 1 is a medical treatment provided with a detachable healthy person use chair (2), a detachable wheelchair holder (1), and a main body (3) to which the healthy person use and the wheelchair holder should be attached and detached. A wheelchair chair unit,The normal-use wheelchair and the wheelchair holder are provided with connecting members (11, 12) having the same shape, and the main body is provided with a lifter (15) provided with a connected member (14) to which the connecting member is to be connected. handAt the time of medical treatment, either the chair used by the healthy person (2) or the wheelchair holder (1) is connected to the connected member (14) of the main body (3) by the connecting members (11, 12). The above-mentioned problems are solved by a chair unit for a medical wheelchair, which is characterized by being used.
[0013]
According to this inventionSince the wheelchair holder is detachably attached to the main body when used by a healthy person, the normal person uses a wheelchair for the treatment of a healthy person, and the wheelchair user attaches a wheelchair holder to the main body. The chair unit body can treat both healthy and wheelchair users. Therefore, compared with the case where a unit for healthy persons and a unit for wheelchairs are provided separately, it is possible to achieve effective use of a space in a clinic or the like. Also,Since the connecting member of the wheelchair holder has the same shape when used by a healthy person, the connecting member of the main body can be connected in the same procedure.further,Since the member to be connected is provided in the lifter, the connection can be performed by moving the lifter up and down.
[0014]
  Claim2The invention of claim1Described inFor medical useIn the chair unit for a wheelchair, the connecting member and the connected member are formed by a convex portion and a concave portion (13) to be fitted, or a concave portion and a convex portion.
[0015]
According to the present invention, since the connecting member and the connected member are the convex portion or the concave portion to be fitted, a firm connection can be realized with a simple configuration.
[0016]
  Claim3The invention of claim1 or 2Described inFor medical useThe wheelchair chair unit is characterized in that the connecting member and the connected member are provided with a removal prevention mechanism (20).
[0017]
According to the present invention, the accident prevention mechanism caused by the disconnection of the connecting portion can be prevented by the disconnection preventing mechanism provided in the connecting member.
[0018]
  Claim4The invention of claim3Described inFor medical useThe wheelchair chair unit is characterized in that the lifting operation of the lifter from a predetermined height is prohibited while the removal prevention mechanism is functioning.
[0019]
According to the present invention, since the lifter does not descend downward from the predetermined height while the removal prevention mechanism is working, when the lifter descends, a wheelchair holder or a normal person uses an object between the floor and the lifter. The pinching is avoided.
[0020]
  Claim5The invention of claim 1 to claim 14In any ofFor medical useIn the wheelchair chair unit, the wheelchair holder includes an arm (60) attached to the connecting member so as to be tiltable around a horizontal axis (62), and a tilt mechanism (100) for tilting the arm around the horizontal axis. And a wheelchair holding part (70) attached to the arm. The wheelchair holding part holds the frame part (121) of the wheelchair by the frame holder (71).
[0021]
  According to this invention, the wheelchairThe frame part is the wheel holder of the wheelchair holderThus, the wheelchair can be held more stably than when the wheel (122) is held. Therefore, the tilt angle can be increased and treatment or the like can be performed at the operator's home position.
[0022]
Claim6The invention of claim5Described inFor medical useIn a wheelchair chair unit, when the wheelchair is attached to the wheelchair holding part, the arm is provided so as to bypass the wheelchair and hold the wheelchair holding part so that positional interference with the wheelchair does not occur And
[0023]
According to the present invention, the wheelchair can be attached to the wheelchair holder without being aware of the presence of the arm.
[0028]
  Claim7The invention of claim5 or 6DescribedFor medical useThe wheelchair chair unit is characterized in that the wheelchair holding portion is extendable and retractable according to the distance between the left and right frames of the wheelchair.
[0029]
According to the present invention, since the width of the left and right frames can be expanded and contracted, the wheelchair can be placed so as to freely correspond to the size of the wheelchair.
[0030]
  Claim8The invention of claim5-7In any ofFor medical useThe chair unit for wheelchairs is equipped with a chair tilt mechanism for use by a healthy person, and the tilt mechanism for a wheelchair holder and the tilt mechanism for a normal person are controlled by a common control mechanism (141). It is characterized by that.
[0031]
According to the present invention, since the tilt mechanism of the wheelchair holder and the tilt mechanism of the healthy person are controlled by the common control mechanism, the operation panel (17) and the control panel (16) can be simplified. . Moreover, since it can comprise so that it can operate with the same switch on the same operation panel, operation is easy to learn and operation mistake can be reduced.
[0032]
  Claim9The invention of claim5-8In any ofFor medical useIn the chair unit for a wheelchair, the wheelchair holder is provided with a lift detection sensor (74) for detecting the lift of the frame of the wheelchair. The tilt-down operation by is prohibited.
[0033]
According to this invention, when the frame of the wheelchair is lifted, the lowering operation of the lifter and the tilt-down operation by the tilt mechanism are prohibited, so that the wheelchair can be prevented from jumping out in front of the wheelchair holder.
[0038]
Claim10The wheelchair chair unit includes a lifter (7) to which a wheelchair holder (5) is attached. The wheelchair holder includes an arm that can be tilted around a horizontal axis, and a horizontal arm. A wheelchair chair for medical treatment characterized by having a tilt mechanism for tilting around an axis and a wheelchair holding part attached to the arm, and the wheelchair holding part holds the frame part of the wheelchair with a frame holder. The above problem is solved by the unit (4).
[0039]
According to this invention, since the wheelchair is firmly held by the wheelchair holder, it is possible to provide a wheelchair-specific chair unit that can take a large tilt angle.
[0040]
Claim11The invention of claim10In the medical wheelchair chair unit described in 1., the arm is provided so as to bypass the wheelchair and hold the wheelchair holding part so that positional interference with the wheelchair does not occur when the wheelchair is attached to the wheelchair holding part. It is characterized by being.
[0041]
According to the present invention, it is possible to provide a wheelchair-specific chair unit that can attach a wheelchair to a wheelchair holder without being aware of the presence of an arm.
[0046]
  Claim12The invention of claim10 or 11In the chair unit for a medical wheelchair described in 1), the wheelchair holding part can be expanded and contracted according to the distance between the left and right frames of the wheelchair.
[0047]
According to this invention, since the width of the left and right frames can be expanded and contracted, it is possible to provide a wheelchair-specific chair unit on which a wheelchair can be placed according to the size of the frame.
[0048]
  Claim13The invention of claim10-12In the chair unit for medical wheelchair according to any one of the above, the wheelchair holder is provided with a sensor for detecting the lifting of the frame of the wheelchair, and when the sensor detects the lifting, the lowering operation of the lifter and the tilt mechanism The tilt-down operation by is prohibited.
[0049]
According to the present invention, since the lowering operation of the lifter and the tilting-down operation by the tilt mechanism are prohibited when the frame of the wheelchair is lifted, a wheelchair-specific chair unit that can prevent the wheelchair from jumping out in front of the wheelchair holder is provided. Can do.
[0052]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS The present invention will be described below on the basis of an embodiment shown in the drawings, assuming a therapeutic action for a patient using a wheelchair in a medical institution. The wheelchair chair unit according to the first embodiment of the present invention is composed of three main parts, a wheelchair holder 1, a healthy person's chair 2, and a main body 3, as shown in FIG. 1. The wheelchair holder 1 and the healthy person use chair 2 are provided with connecting members 11 and 12 having the same shape. On the other hand, the main body 3 is provided with a lifter 15 that moves up and down along a vertical guide, a control panel 16 that controls operation of the entire chair unit, an operation panel 17 that inputs an operation intention of an operator and the like. In addition to the lift motor 18 and the position sensor 19 (see FIG. 9), the lifter 15 is provided with a connected member 14 formed in a shape that fits with the connecting members 11 and 12. The wheelchair holder 1 or the healthy person's chair 2 is arranged at a predetermined position adjacent to the main body 3 and the lifter 15 is raised, so that the connected member 14 is fitted to the connecting members 11 and 12, and the wheelchair holder 1 and the main body 3 are fitted. Or the normal person use chair 2 and the main body 3 are united. Further, the lifter 15 is raised to a predetermined height to treat the wheelchair user. On the other hand, when the treatment for the wheelchair user is completed, the integrated wheelchair holder 1 and the main body 3 or the healthy person using the chair 2 and the main body 3 are lowered to a predetermined height by the lifter 15. And after arrange | positioning a dedicated trolley | bogie under the wheelchair holder 1 or the healthy person's use chair 2, both can be isolate | separated by lowering the lifter 15 further.
[0053]
The wheelchair holder 1 carries a treatment by placing a wheelchair user on the wheelchair while being placed on the wheelchair and changing the posture to a predetermined position by ascending and tilting operations. On the other hand, the healthy person use 2 performs treatment by sitting the healthy person and changing the posture to a predetermined position by raising and tilting. Therefore, what is used by integrating the normal use chair 2 with the main body 3 is basically the same as a normal normal chair unit.
[0054]
At normal times, the normal use chair 2 is attached to the main body 3 and used as a unit for the treatment of the healthy person. On the other hand, when a wheelchair user visits for treatment, the wheelchair holder 1 is mounted on the main body 3 in place of the healthy person using the wheelchair 2, and the wheelchair user 1 is placed on the wheelchair holder 1 and the wheelchair user 1 Give treatment. By doing in this way, treatment of both a healthy person and a wheelchair user can be performed with one chair unit main body 3.
[0055]
Next, the structure of the connecting member 11 of the wheelchair holder 1 and the connected member 14 of the main body 3 will be described with reference to FIG. Since the connecting member 12 of the chair 2 used by a healthy person basically has the same structure as the connecting member 11 of the wheelchair holder 1, the connecting member 11 of the wheelchair holder 1 will be described as a representative here. The connecting member 11 is firmly attached to the lower surface of the base 41 of the wheelchair holder 1 by welding or bolting. The connecting member 11 has a shape in which the truncated cone is inverted, and the bottom of the cone is attached to the lower surface of the base 41. A single groove 21 is formed along the outer periphery of the connecting member 11 near the top of the truncated cone.
[0056]
On the other hand, in the connected member 14 attached to the lifter 15 of the main body 3, a recess 13 is formed in a shape that fits into the conical shape of the connecting member 11. Further, the connected member 14 is provided with a drop prevention mechanism 20. This will be described in detail later. The length of the connecting member 11 in the vertical direction is equal to or slightly longer than the length of the recess 13 of the connected member. By configuring the connecting member 11 and the connected member 14 in this way, when the two are fitted, the main body 3 and the wheelchair holder 1 are firmly connected and integrated.
[0057]
In the above embodiment, the connecting member 11 is a convex portion and the connected member 14 is a concave portion, but conversely, the connecting member 11 may be a concave portion and the connected member 14 may be a convex portion.
[0058]
FIG. 3 shows details of the drop prevention mechanism 20. A horizontal hole 23 is provided from the outside of the connected member 14 toward a position corresponding to the groove 21 of the connecting member 11 of the recess 13. A round bar 22 having an outer diameter slightly smaller than the inner diameter of the hole 23 is inserted into the hole 23 so as to be slidable in the horizontal direction. The full length of the round bar 22 is larger than the hole 23, and the tip 28 of the round bar 22 can reach the recess of the groove 21. A cylindrical member 24 is attached to the connected member 14 so as to cover the round bar 22 on the other end side of the round bar 22. Further, the round bar 22 is rotatable around its axis within the hole 23 and the cylindrical member 24. A knob 27 is attached to the other end of the round bar 22 in the same direction. By rotating the knob 27, the round bar 22 can be rotated around its axis. A stopper 25 is attached in the vicinity of the knob 27 of the round bar 22. The round bar 22 is urged by a spring (not shown) provided on the cylindrical member 24, and its tip 28 can be fitted into the groove 21 of the connecting member 11. This prevents the connecting mechanism 10 including the connecting member 11 and the connected member 14 from coming off, and prevents the connecting member 11 from coming out of the recess 13 of the connected member 14. At this time, the stopper 25 provided on the round bar 22 and the recess 26 of the knob 27 are fitted. By rotating the knob 27 and riding the flat portion 29 of the knob 27 on the stopper 25, the round bar 22 is pulled in the right direction in FIG. The prevention of disconnection between the connecting member 11 and the connected member 14 is released. The connected member 14 is provided with a sensor 30 for detecting whether or not the round bar 22 of the disconnection preventing mechanism 20 is inserted into the groove 21 of the connecting member 11. This will be described in detail later.
[0059]
Next, the wheelchair holder 1 will be described with reference to FIGS. As shown in FIG. 4, the base of the wheelchair holder 1 includes a connecting member 11, an attaching part 40 to which the connecting member 11 is attached, an arm 60 attached to the attaching part 40 so as to be rotatable around a shaft 62, and an arm And a wheelchair frame holding part 70 which is fixed to 60 and holds and holds the wheelchair.
[0060]
The attachment part 40 includes a base 41, an L-shaped pipe 50 attached to the lower surface of the base 41 adjacent to the connecting member 11, and a flange 53 attached to the other end of the L-shaped pipe 50. The base 41 is provided with a plurality of holes 42, 42,... For attaching a tilt mechanism 100 described later.
[0061]
The arm 60 includes a U-shaped pipe 64 whose both ends are displaced in the vertical direction. A flange 61 is provided at one end of the U-shaped pipe 64 on the attachment portion 40 side. A hinge mechanism 55 is formed by the flange 61 and the flange 53 at the tip of the L-shaped pipe 50, and the shaft 62 of the hinge mechanism 55 is arranged to be substantially horizontal. The U-shaped pipe 64 is rotatably attached to the L-shaped pipe 50 around the shaft 62. A mounting base 63 of a screw nut 111 described later is provided on the upper surface of the U-shaped pipe 64 in the vicinity of the flange 61. The mounting base 63 is provided with a hole 99 for mounting the screw nut 111. The U-shaped pipe 64 is appropriately provided with a hole 104 for guiding a sensor cable, which will be described later, into the pipe.
[0062]
A sensor 90 is attached to the lower surface of the curved portion of the U-shaped pipe 64 in a band shape. The sensor 90 is provided to conduct when a predetermined pressure is applied, and is used for safety control of the wheelchair chair unit according to the present invention. This will be described in detail later.
[0063]
The other tip portion 65 of the U-shaped pipe 64 is attached to the wheelchair frame holding portion 70. The wheelchair frame holding unit 70 includes two parallel frame holders 71a and 71b and two telescopic stems attached orthogonally thereto. The telescopic stem includes outer cylinders 75 and 76 and inner cylinders 77 and 78 inscribed therein. The inner cylinders 77 and 78 are attached inside the outer cylinders 75 and 76 so as to be slidable in the axial direction. One end of each of the inner cylinders 77 and 78 and the outer cylinders 75 and 76 is attached to the frame holders 71a and 71b, respectively. Therefore, the frame holders 71a and 71b can be expanded and contracted while maintaining the parallel relationship.
[0064]
The U-shaped pipe 64 has a tip 65 attached to the outer cylinder 75 by direct welding or the like. Further, the U-shaped pipe 64 is also fixed to the other outer cylinder 76 via a U-shaped pipe support member 79 at a support point 66.
[0065]
The frame holders 71a and 71b are formed of L-shaped steel, and stoppers 72a and 72b are attached to one end thereof in a direction orthogonal to the frame holders 71a and 71b. Reinforcing members 73a and 73b are provided between the frame holders 71a and 71b and the stoppers 72a and 72b in order to maintain strength.
[0066]
FIG. 5A shows a base portion of the wheelchair holder 1 to which the backrest 80 is attached. The wheelchair is placed and held on the wheelchair holder with the right side in the front and the left side in the rear in the figure. Therefore, in the following description, the right side of FIG. 5A is referred to as the front and the left side is referred to as the rear, based on the posture of the wheelchair. The attachment members 81a and 81b of the backrest 80 are arranged and attached on the U-shaped pipe 64 in consideration of the posture of the wheelchair user when the wheelchair frame is placed on the frame holders 71a and 71b. A shaft 82 is mounted substantially horizontally between the two mounting members 81 and 81b. The support column 85 of the backrest 80 is rotatably mounted around the shaft 82. An adjustment handle mounting base 83 is mounted on the rear upper surface of the mounting members 81a and 81ba of the U-shaped pipe 64. A screw nut 89 is formed on the head of the adjustment handle mounting base 83. A bolt portion 84a of a backrest angle adjustment handle 84 is screwed into the screw nut 89. The front end of the bolt portion 84 a is in contact with the support column 85. Accordingly, the tilt angle of the backrest 80 can be adjusted by rotating the adjustment handle 84. A waist pad 86, a back pad 87, a headrest 88, and the like are appropriately attached to the support column 85. Thus, since the backrest 80 is configured without protruding backward, it does not prevent the doctor from taking the home position during treatment.
[0067]
FIG. 5B shows another embodiment in which the backrest 80 is mounted on the U-shaped pipe 64 so as to be tiltable. In this embodiment, a telescopic mechanism 91 is employed as the tilt mechanism. One end of the telescopic mechanism 91 is attached to a support 85 via a fixture 93 so as to be rotatable around a horizontal axis. The other end side of the telescopic mechanism 91 is also attached to the U-shaped pipe 64 via a fitting 92 so as to be rotatable around a horizontal axis. The telescopic mechanism 91 itself includes an outer cylinder 94, an inner cylinder 95 that slides inscribed in the outer cylinder 94, and a stopper 96 that fixes the sliding of the inner cylinder 95.
[0068]
When the knobs 97 and 98 of the stopper 96 are pinched, the stopper 96 is unfixed and the inner cylinder 95 can freely slide in the axial direction in the outer cylinder 94. Therefore, when the column 85 is tilted to a desired angle and the knobs 97 and 98 of the stopper 96 are released, the positional relationship between the inner cylinder 95 and the outer cylinder 94 is fixed and the tilt angle of the backrest 80 is maintained.
[0069]
FIG. 6 shows the tilt mechanism 100 attached to the base of the wheelchair holder 1. The tilt mechanism 100 includes a mounting bracket 103 attached to a base 41, a main body 106 that is rotatably attached to the mounting bracket 103 and includes a motor 107, a screw 108 that is rotationally driven by the motor 107, and a screw 108. A screw nut 111 is provided. The mounting bracket 103 is provided with a plurality of holes 104 and is fixed to the base 41 with bolts. A horizontal shaft 105 is provided on the upper portion of the mounting bracket 103. A main body 106 is rotatably attached to the shaft 105 around the shaft 105. A motor 107 is provided below the main body 106. A screw 108 is attached to the rear of the main body 106 so as to extend further rearward. The driving force of the motor 107 is configured to be transmitted to the screw 108 by a power conversion mechanism (not shown). The tip of the screw 108 is screwed into the screw nut 111. The screw nut 111 is attached to the screw nut mounting base 63 so as to be rotatable around a horizontal shaft 110.
[0070]
The distance between the two shafts 105 and 110 expands and contracts as the screw 108 rotates. On the other hand, the L-shaped pipe 50 and the U-shaped pipe 64 that support these shafts are connected by a hinge mechanism 55, and the L-shaped pipe 50 does not move. Therefore, when the screw 108 rotates, the U-shaped pipe 64 rotates, that is, tilts around the axis 62 of the hinge mechanism 55. As a result, the wheelchair frame holding portion 70 attached to the tip of the U-shaped pipe 64 is also tilted, and the tilting operation of the wheelchair placed thereon can be performed. The wheelchair placed on the wheelchair holder 1 of the present invention can be tilted up to 45 degrees because the wheelchair frame holding part 70 reliably supports the wheelchair frame.
[0071]
A wire plate 102 is vertically attached to the table 41 at the front end of the table 41. The wire plate 102 is attached with a collective cable 101 that controls power supply and signal transmission / reception of sensors. A socket 101a is provided at one end of the collective cable 101, and the socket 101a can be attached to and detached from the main body 3 (not shown). From the insertion of the main body 3, predetermined wiring is made to the power source and the control panel 16. The other end side wiring of the collective cable 101 is branched by the wire plate 102 to each supply destination / transmission / reception destination of the wheelchair holder 1. A part of the power cable and the cable for transmitting and receiving the control signal are led to the motor 107 of the tilt mechanism 100. On the other hand, cables for transmitting signals from the lift detection sensor 74 and the sensor 90 to the control panel 16 of the main body 3 are inserted into the holes 104 and pass through the inside of the U-shaped pipe 64 and are arranged at predetermined positions. Led up to.
[0072]
FIG. 7 shows a state in which the wheelchair 120 is placed on the wheelchair frame holding unit 70. In general, the wheelchair 120 includes two wheels parallel to each other in the front-rear direction inside the two wheels 122 and 122 arranged on both sides at the height between the shaft 125 of the wheel 122 and the shaft 126 of the auxiliary wheel 124. The lower frame 121 is provided. In the wheelchair holder 1 of the present embodiment, the lower frame 121 is placed on the holders 71 a and 71 b of the wheelchair frame holding unit 70 to support the entire wheelchair 120. The width of the two lower frames 121 and 121 differs depending on the size of the wheelchair, but as described above, the width of the holders 71a and 71b can be adjusted by the telescopic stems 75, 77, 76, and 78. The wheelchair 120 can be stably held by adjusting the lengths of the telescopic stems 75, 77, 76, 78 in accordance with the width. Further, since the frame 121 is directly supported rather than supporting the wheel 122, the wheelchair 120 can be held more stably. After the wheelchair 120 is placed on the wheelchair holder 1, the wheelchair holder 1 is lifted slightly by the lifter 15, and the tilt mechanism 100 is operated to raise the front of the wheelchair 120 (right side in FIG. 7). It is possible to hold it.
[0073]
On the other hand, when the lifter 15 is lowered in this posture, the rear end (left side in FIG. 7) of the frame 121 is lifted from the wheelchair frame holding unit 70 when the lower end 123 of the wheel 122 is landed on the floor surface. If the lowering is further advanced, the wheelchair 120 may be pushed forward (rightward in FIG. 7) of the wheelchair frame holding unit 70. In order to prevent this, a lift detection sensor 74 is provided at the rear part of the wheelchair frame holding part 70. When the lift detection sensor 74 detects lift, further lowering of the lifter 15 and tilt down by the tilt mechanism 100 are prohibited. This will be described in detail later.
[0074]
FIG. 8 shows an example of a carriage used when the wheelchair holder 1 is mounted on the main body 3. The carriage 130 includes a substantially D-shaped frame member 135, four casters 131, 132, 133, and 134 attached to the frame member 135 downward, and three loads attached to the frame member 135 upward. There are mounting stands 136, 137, and 138. The strength of the mounting table 138 that supports the heavy tilt mechanism 100 is enhanced by the reinforcing members 139 and 139. The portions of the wheelchair holder 1 corresponding to the points A, B, and C in FIG. 6 are placed at points A, B, and C on the mounting tables 136, 137, and 138, respectively. When the wheelchair holder 1 is not used, the wheelchair holder 1 is placed on the carriage 130 and stored in a predetermined place.
[0075]
In the above, the wheelchair holder 1 has been mainly described, but the normal person using the chair 2 will be briefly described below with reference to FIG. The healthy person's chair 2 includes a connecting member 12, a chair body 150 fixedly attached to the connecting member 12, and a tilt mechanism. The tilt mechanism is built in a tilt mechanism box 151 provided in the lower part of the chair body 150 in the same manner as a normal chair unit, and the structure thereof is the same as that of a normal chair unit. The tilt mechanism box 151 is led to a collective cable for controlling power supply and signal transmission. A socket having the same shape as the wheelchair holder is provided on the other end of the collective cable and is attached to the insertion port of the main body 3. It can be done.
[0076]
As described above, the chair unit for a wheelchair according to the present invention is usually used by attaching the normal use chair 2 to the main body 3. However, when the wheelchair user visits the wheelchair 120 according to the following procedure. Is attached to and detached from the main body 3.
[0077]
1. Remove the normal use chair 2 from the main body 3.
[0078]
2. A wheelchair holder 1 is attached to the main body 3.
[0079]
3. The wheelchair 120 is placed on the wheelchair holder 1.
[0080]
4). In order to guide the wheelchair user to the medical posture, the wheelchair holder 1 is lifted up and the wheelchair frame holding part 70 is tilted down.
[0081]
5. Treat wheelchair users.
[0082]
6). The wheelchair frame holding part 70 is tilted up, and the wheelchair holder 1 is lifted down to the floor surface.
[0083]
7). Lower the wheelchair 120 from the wheelchair holder 1.
[0084]
8). The wheelchair holder 1 is removed from the main body 3.
[0085]
9. A normal person's chair 2 is attached to the main body 3.
[0086]
When the wheelchair holder 1 and the healthy person use chair 2 are attached to and detached from the main body 3, the socket 101a of the collective cable 101 is also attached to and detached from the main body 3 insertion portion at the same time. Further, after the wheelchair holder 1 and the healthy person use chair 2 are attached to the main body 3, the removal prevention mechanism 20 is immediately activated to prevent the wheelchair holder 1 and the normal person use chair 2 from being accidentally detached from the main body 3. Thereafter, the lift by the lifter 15 and the tilt-down operation by the tilt mechanism 100 or the like are performed. Furthermore, when removing the wheelchair holder 1 and the healthy person use chair 2 from the main body 3, the wheelchair holder 1 and the normal person use chair 2 are lowered to a predetermined height, Place on top. Thereafter, the lock of the disconnection prevention mechanism 20 is released, the lifter 15 is further lowered, and the connected member 14 is completely moved below the connecting members 11 and 12.
[0087]
FIG. 9 is a block diagram showing the configuration of the control system of the wheelchair chair unit according to the present embodiment. The control panel 16 provided in the main body 3 is provided with a CPU 145 that performs operation control of each part of the wheelchair chair unit and a memory 146 for the CPU 145. The CPU 145 is configured by combining a microprocessor unit and various peripheral circuits necessary for its operation. The memory 146 is configured by combining, for example, a program necessary for controlling the lifting operation of the lifter 15, a ROM that stores various data, and a RAM that functions as a work area of the CPU 145. The CPU 145 is combined with the program stored in the memory 146 to function as various means provided in the control device of the present invention. The memory 146 stores information for specifying the lowering restriction position of the lifter 15. The information is associated with the output signal of the omission prevention mechanism sensor 30.
[0088]
The output signals of the lifter position sensor 19, the removal prevention mechanism sensor 30, the frame lifting detection sensor 74, the sensor 90 provided on the lower surface of the U-shaped pipe, and the operation panel 17 are guided to the CPU 145.
[0089]
The CPU 145 controls operation commands to the motor control circuit 141 based on signals from the various input elements described above. The motor control circuit 141 controls operation signals for the lift motor 18, the wheelchair holder tilt motor 107, and the tilt motor 140 used by healthy persons in accordance with the operation commands given from the CPU 145. The rotation operation of each motor is controlled according to the operation signal from the CPU 145.
[0090]
Here, when the wheelchair holder 1 and the healthy person use chair 2 are respectively attached to the main body 3, the socket 101a having the same shape at the tip of the collective cable 101 is inserted into the insertion of the main body 3 as shown in FIG. Take circuit configuration. Therefore, the tilt motor 107 of the wheelchair holder 1 and the tilt motor 140 of the normal person use 2 are controlled by the same control mechanism.
[0091]
Next, safety control of the wheelchair chair unit by the CPU 145 will be described. In the present embodiment, three controls are applied regarding safety.
[0092]
FIG. 10 is a flowchart showing a first safety control procedure related to the wheelchair chair unit by the CPU 145. In this process, it is first determined based on the output signal from the drop prevention mechanism sensor 30 whether or not the drop prevention mechanism 20 is ON (step 1). If it is ON, it is next determined based on the output signal from the lifter position sensor 19 whether or not the lifter 15 is below a predetermined height (step 2). If it is determined in step 2 that the lifter is below the predetermined height, the lowering operation of the lifter is prohibited (step 3). If a negative determination is made in step 1 or 2, the process returns to step 1.
[0093]
This safety control is performed when the wheelchair holder 1 or the healthy person use chair 2 is detached from the main body 3 and is lowered to a height at which the lifter 15 can be placed on the carriage 130 or the like. Unless lift is released, the lowering of the lifter 15 is restricted. This avoids the risk that the lifter 15 is excessively lowered while the connecting mechanism 10 is connected, and the cart 130 is crushed.
[0094]
FIG. 11 is a flowchart showing a second safety control procedure related to the wheelchair chair unit by the CPU 145. In this process, it is first determined whether or not the wheelchair holder 1 is attached to the main body 3 (step 4). In this case, the CPU 145 may determine whether an output signal can be transmitted from either the frame floating detection sensor 74 or the sensor 90. In this way, it is not necessary to provide a new sensor. If an affirmative determination is made in step 4, the presence / absence of frame lifting is subsequently determined based on the output signal from the frame lifting sensor 74 (step 5). When it is determined that the frame is lifted, the lowering operation of the lifter 15 is prohibited (step 6), and the tilt-down of the wheelchair holder 1 is also restricted (step 7). The CPU 145 transmits a command signal to the motor control circuit 141 so as to control each of the motors 18, 140, and 107. If a negative determination is made in steps 4 and 5, the process returns to step 4.
[0095]
This safety control will be described with reference to FIG. When the wheelchair 120 is placed on the wheelchair holder 1, the wheelchair holder 1 is normally tilted so that the front (right side in FIG. 7) of the wheelchair 120 is raised. This is because the wheelchair 120 is firmly held in the wheelchair holder 1 and the wheelchair user is guided to a posture that facilitates treatment at the home position. When the lifter 15 is lowered to release the wheelchair 120 from the wheelchair holder 1 after the treatment is completed, the lower end 123 of the wheel 122 first comes into contact with the floor surface. When the lifter 15 is further lowered, the rear end (the left side in FIG. 7) of the lower frame 121 of the wheelchair floats from the holder 71 of the wheelchair frame holding unit 70. If the descent continues further from here, the wheelchair 120 may jump forward from the wheelchair holder 1. Therefore, a lift sensor sensor 74 is provided on the holder 71 in contact with the raised portion of the lower frame 121 to sense the lift, and the lift of the lifter 15 is prohibited to prevent the wheelchair 120 from jumping forward. To prevent. In addition, the tilt-down is prohibited to prevent the wheelchair 120 from falling backward.
[0096]
FIG. 12 is a flowchart showing a third safety control procedure related to the wheelchair chair unit by the CPU 145. Also in this process, it is first determined whether or not the wheelchair holder 1 is attached to the main body 3 (step 8). If an affirmative determination is made in step 8, it is determined whether or not a predetermined pressure or more is applied to the bottom surface of the U-shaped pipe 64 based on an output signal from the sensor 90 provided on the lower surface of the U-shaped pipe 64. (Step 9). If it is determined that a pressure higher than a predetermined pressure is applied, the lowering of the lifter 15 is prohibited (step 10), and the tilt-down operation of the wheelchair holder 1 is also prohibited (step 11). If a negative determination is made in steps 8 and 9, the process returns to step 8. By this safety control, for example, it is possible to prevent an accident in which a foot is caught between the U-shaped pipe 64 and the floor surface.
[0097]
The above three safety controls are executed independently and in parallel. If any of the controls determines that the lifter is lowered or the wheelchair holder is not tilted down, it is not denied by other controls.
[0098]
FIG. 13 shows a wheelchair-specific chair unit 4 according to the second embodiment of the present invention. In the present embodiment, the wheelchair holder 5 is directly attached to the main body 6. In this case, the flange 8 is attached to the tip of the U-shaped pipe 9 of the wheelchair holder 5, and the flange 8 is directly attached to the lifter 7. The power cord and cables used for transmitting and receiving signals from the sensors are also directly connected to the main body 6. The arm 60, the wheelchair frame holding part 70, the backrest 80, the tilt mechanism 100, and the like in the wheelchair holder 5 are the same as those in the first embodiment. Regarding the safety control, it is possible to apply the second and third safety controls among the above three.
[0099]
Furthermore, a simple wheelchair-specific chair unit can be configured by arranging a tilt mechanism at the attachment portion of the wheelchair holder to the main body and omitting the lift.
[0100]
In addition, the above description has been made assuming a chair unit for a wheelchair used in medical institutions such as dentistry, ophthalmology, otolaryngology, orthopedics, etc. It can be similarly applied to a chair unit for beauty and beauty. Furthermore, the present invention is applied to seats of public transportation such as railways, airplanes, buses, etc., so that wheelchair users can be freed from the hassle of changing and enjoy a comfortable trip that can be reclined while in a wheelchair. It can also be received. In this case, it is desirable that the operation panel 17 is configured to be operable by a wheelchair user.
[0101]
  As explained above,A detachable healthy person's chair, a detachable wheelchair holder, and the healthy person's chair and the main body to which the wheelchair holder is to be attached and detached. The body is provided with a lifter having a member to be connected to which the connecting member is connected, and at the time of medical treatment, when the healthy person uses, either of the wheelchair holders is connected with the connecting member. According to a chair unit for a medical wheelchair that is used by being connected to the connected member of the main body,The wheelchair holder is detachably attached to the main body when used by a healthy person, so that a normal chair can be used for the treatment of a healthy person, and a wheelchair holder can be attached to the main body for a wheelchair user. The unit body can treat both healthy and wheelchair users. Therefore, compared with the case where the unit for healthy persons and the unit for wheelchairs are provided separately, the clinic space can be used effectively.Further, since the connecting member of the wheelchair holder has the same shape when used by a healthy person, the connecting member of the main body can be connected in the same procedure. Furthermore, since the member to be connected is provided in the lifter, the connection can be performed by moving the lifter up and down.
[0103]
Further, by forming the connecting member and the connected member by the convex portion and the concave portion, or the concave portion and the convex portion, a firm connection can be realized with a simple configuration.
[0104]
Furthermore, by providing the connecting member and the connected member with a drop prevention mechanism, it is possible to prevent an unexpected accident due to the drop of the connecting portion.
[0105]
While the lift prevention mechanism is functioning to prevent the lifter from functioning, the lifter is prohibited from descending from the specified height, so that when the lifter is lowered, an object between the wheelchair holder and the healthy person's floor is placed between the lifter and the floor. The pinching is avoided.
[0106]
  The wheelchair holder includes an arm attached to the connecting member so as to be tiltable around a horizontal axis, a tilt mechanism for tilting the arm around the horizontal axis, and a wheelchair holding part attached to the arm. The wheelchair holding partFrame holder for wheelchair frameBy holding the wheelchair, the wheelchair can be held more stably than when the wheel is held. Therefore, the tilt angle can be increased and treatment can be performed at the operator's home position.
[0107]
In addition, when the wheelchair is attached to the wheelchair holding part, the arm is provided so as to bypass the wheelchair and hold the wheelchair holding part so that positional interference with the wheelchair does not occur. The wheelchair can be mounted on the wheelchair holder without any problem. By attaching the backrest to the wheelchair holder, the wheelchair user's body can be reliably held from the rear when the wheelchair on the wheelchair holder is tilted.
[0109]
In addition, since the wheelchair holding part can be expanded and contracted according to the distance between the left and right frames of the wheelchair, the wheelchair can be placed freely corresponding to the size of the wheelchair.
[0110]
In addition, a wheelchair tilt mechanism is provided for a healthy person, and the tilt mechanism for the wheelchair holder and the tilt mechanism for the healthy person are controlled by a common control mechanism. Can be simplified. Moreover, since it can comprise so that it can operate with the same switch on the same operation panel, operation is easy to learn and operation mistake can be reduced.
[0111]
In addition, the wheelchair holder is provided with a lift detection sensor that detects the lift of the wheelchair frame. When the lift detection sensor detects the lift, the lifter's lowering operation and the tilt-down operation by the tilt mechanism are prohibited. Therefore, it is possible to prevent the wheelchair from jumping out forward of the wheelchair holder.
[0114]
  Also, a wheelchair chair unit having a lifter to which a wheelchair holder is attached, the wheelchair holder having an arm that can be tilted around a horizontal axis, and a tilt mechanism that tilts the arm around a horizontal axis And a wheelchair holding portion attached to the arm, and the wheelchair holding portion holds the frame portion of the wheelchair with a frame holder.For medical useAccording to the wheelchair chair unit, since the wheelchair is firmly held by the wheelchair holder, it is possible to provide a wheelchair-specific chair unit that can take a large tilt angle.
[0115]
Furthermore, the arm is provided so as to bypass the wheelchair and hold the wheelchair holding part so that positional interference with the wheelchair does not occur when the wheelchair holding part is mounted on the wheelchair holding part. It is possible to provide a wheelchair-specific chair unit that can mount a wheelchair on a wheelchair holder without any problem.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing a wheelchair chair unit comprising a main body and a wheelchair holder and a healthy person.
FIG. 2 is a view showing a connecting portion and a connected portion.
FIG. 3 is a view showing a drop prevention mechanism.
FIG. 4 is a view showing a base portion of a wheelchair holder.
5A is a view showing a base portion of a wheelchair holder to which a backrest is attached, and FIG. 5B is a view showing another embodiment in which a backrest is attached to a wheelchair holder.
FIG. 6 is a view showing a base portion of a wheelchair holder to which a tilt mechanism is attached.
7 is a view showing a state in which a wheelchair 120 is placed on a wheelchair frame holding unit 70. FIG.
FIG. 8 is a view showing a wheelchair holder wearing auxiliary stand.
FIG. 9 is a block diagram of control related to safety control.
FIG. 10 is a flowchart according to the first safety control.
FIG. 11 is a flowchart according to the second safety control.
FIG. 12 is a flowchart according to the third safety control.
FIG. 13 is a diagram showing a wheelchair-specific chair unit.
[Explanation of symbols]
1 Wheelchair holder
2 Healthy people using
3 Body
4 Chair unit for wheelchair
5 Wheelchair holder
7 Lifter
11 Connecting members
12 Connecting members
13 recess
14 Connected members
15 Lifter
20 Prevention mechanism
60 arms
62 axes
70 Wheelchair frame holder
74 Lifting sensor
80 Backrest
90 sensors
100 tilt mechanism
120 Wheelchair
121 Lower frame
141 Motor control circuit

Claims

着脱可能な健常者用いすと、着脱可能な車いすホルダーと、前記健常者用いすおよび前記車いすホルダーを着脱すべき本体とを備えた診療用車いす用チェアーユニットであって、
前記健常者用いす、および前記車いすホルダーには同一形状の連結部材が備えられており、
前記本体には、前記連結部材を連結すべき被連結部材を備えたリフターが備えられており、
診療時には、前記健常者用いすと前記車いすホルダーのいずれかを、前記連結部材で前記本体の前記被連結部材に連結して使用することを特徴とする、診療用車いす用チェアーユニット。A chair unit for a medical wheelchair comprising a detachable healthy person chair, a detachable wheelchair holder, and a main body to which the healthy person chair and the wheelchair holder should be attached and detached,
The healthy person's chair, and the wheelchair holder is provided with a connecting member of the same shape,
The main body is provided with a lifter including a connected member to which the connecting member is to be connected,
A medical wheelchair chair unit for use in medical treatment, wherein one of the wheelchair holders when used by a healthy person is connected to the connected member of the main body by the connecting member.

前記連結部材および被連結部材は、嵌合する凸部および凹部、または凹部および凸部により形成されていることを特徴とする請求項１に記載の診療用車いす用チェアーユニット。 The chair unit for a medical wheelchair according to claim 1, wherein the connecting member and the connected member are formed by a convex portion and a concave portion to be fitted, or a concave portion and a convex portion.

前記連結部材および被連結部材には抜け防止機構が設けられていることを特徴とする請求項２に記載の診療用車いす用チェアーユニット。 The chair unit for a medical wheelchair according to claim 2, wherein the connecting member and the connected member are provided with a prevention mechanism.

前記抜け防止機構による抜け防止が機能している間は前記リフターの所定高さからの下降動作が禁止されることを特徴とする請求項３に記載の診療用車いす用チェアーユニット。 The chair unit for a medical wheelchair according to claim 3, wherein the lifter is prevented from being lowered from a predetermined height while the removal prevention function by the removal prevention mechanism is functioning.

前記車いすホルダーは、前記連結部材に、水平な軸の周りにチルト可能に取付けられたアームと、前記アームを前記水平な軸の周りにチルトさせるチルト機構と、前記アームに取り付けられた車いす保持部とを備えており、
前記車いす保持部は、前記車いすのフレーム部をフレームホルダーにて保持することを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の診療用車いす用チェアーユニット。The wheelchair holder includes an arm attached to the connecting member so as to be able to tilt around a horizontal axis, a tilt mechanism that tilts the arm around the horizontal axis, and a wheelchair holding part attached to the arm. And
The chair unit for a medical wheelchair according to any one of claims 1 to 4, wherein the wheelchair holding part holds a frame part of the wheelchair with a frame holder.

前記アームは、前記車いす保持部に車いすを装着したときに、前記車いすと位置的な干渉が起こらぬように前記車いすを迂回して、前記車いす保持部を保持するように設けられていることを特徴とする請求項５に記載の診療用車いす用チェアーユニット。 The arm is provided so as to bypass the wheelchair and hold the wheelchair holding portion so that positional interference with the wheelchair does not occur when the wheelchair holding portion is mounted on the wheelchair holding portion. The chair unit for medical wheelchairs according to claim 5 characterized by things.

前記車いす保持部は前記車いすの左右フレーム間の距離に応じて伸縮自在であることを特徴とする請求項５または６に記載の診療用車いす用チェアーユニット。 The chair unit for a medical wheelchair according to claim 5 or 6, wherein the wheelchair holding part is extendable and retractable according to a distance between left and right frames of the wheelchair.

前記健常者用いすにはいすのチルト機構が備えられており、前記車いすホルダーのチルト機構と前記健常者用いすのチルト機構とは、共通の制御機構にて制御されていることを特徴とする請求項５〜７のいずれかに記載の診療用車いす用チェアーユニット。 The wheelchair tilt mechanism is provided with the wheelchair holder tilt mechanism, and the wheelchair holder tilt mechanism and the wheelchair tilt mechanism are controlled by a common control mechanism. The chair unit for medical wheelchairs in any one of Claims 5-7.

前記車いすホルダーには、前記車いすのフレームの浮き上がりを感知するセンサが設けられており、前記浮き上がり感知センサが前記浮き上がりを感知した場合には、前記リフターの下降動作および前記チルト機構によるチルトダウン動作が禁止されることを特徴とする請求項５〜８のいずれかに記載の診療用車いす用チェアーユニット。 The wheelchair holder is provided with a sensor for detecting the lifting of the frame of the wheelchair, and when the lifting detection sensor detects the lifting, the lifting operation of the lifter and the tilting-down operation by the tilt mechanism are performed. The chair unit for a medical wheelchair according to any one of claims 5 to 8, which is prohibited.

車いすホルダーを取り付けたリフターを備えた診療用車いす用チェアーユニットであって、
前記車いすホルダーは、水平な軸の周りにチルト可能に取付けられたアームと、前記アームを前記水平な軸の周りにチルトさせるチルト機構と、前記アームに取り付けられた車いす保持部と、を備えており、
前記車いす保持部は、前記車いすのフレーム部をフレームホルダーにて保持することを特徴とする診療用車いす用チェアーユニット。A chair unit for a medical wheelchair equipped with a lifter fitted with a wheelchair holder,
The wheelchair holder includes an arm attached to be tiltable around a horizontal axis, a tilt mechanism for tilting the arm around the horizontal axis, and a wheelchair holding part attached to the arm. And
The wheelchair holding part holds a frame part of the wheelchair with a frame holder.

前記アームは前記車いす保持部に車いすを装着したときに、前記車いすと位置的な干渉が起こらぬように前記車いすを迂回して、前記車いす保持部を保持するように設けられていることを特徴とする請求項１０に記載の診療用車いす用チェアーユニット。The arm is provided so as to bypass the wheelchair and hold the wheelchair holding portion so that positional interference with the wheelchair does not occur when a wheelchair is mounted on the wheelchair holding portion. The chair unit for medical wheelchairs according to claim 10 .

前記車いす保持部は前記車いすの左右フレーム間の距離に応じて伸縮自在であることを特徴とする請求項１０または１１に記載の診療用車いす用チェアーユニット。The chair unit for a medical wheelchair according to claim 10 or 11 , wherein the wheelchair holding part is extendable and retractable according to a distance between left and right frames of the wheelchair.

前記車いすホルダーには、前記車いすのフレームの浮き上がりを感知するセンサが設けられており、前記センサが前記浮き上がりを感知した場合には、前記リフターの下降動作および前記チルト機構によるチルトダウン動作が禁止されることを特徴とする請求項１０〜１２のいずれかに記載の診療用車いす用チェアーユニット。The wheelchair holder is provided with a sensor for detecting the lifting of the frame of the wheelchair, and when the sensor detects the lifting, the lowering operation of the lifter and the tilting-down operation by the tilt mechanism are prohibited. The chair unit for medical wheelchairs according to any one of claims 10 to 12 .