JP3722853B2 - シャトルを用いた固形物材料のエレベータ式気力輸送システム - Google Patents

シャトルを用いた固形物材料のエレベータ式気力輸送システム Download PDF

Info

Publication number
JP3722853B2
JP3722853B2 JP21284394A JP21284394A JP3722853B2 JP 3722853 B2 JP3722853 B2 JP 3722853B2 JP 21284394 A JP21284394 A JP 21284394A JP 21284394 A JP21284394 A JP 21284394A JP 3722853 B2 JP3722853 B2 JP 3722853B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shuttle
solid material
pipeline
transport
transportation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21284394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0873033A (ja
Inventor
清 森本
芳香 真田
三二 徳野
芳孝 小石
浩司 多田
和栄 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsui Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Matsui Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsui Manufacturing Co Ltd filed Critical Matsui Manufacturing Co Ltd
Priority to JP21284394A priority Critical patent/JP3722853B2/ja
Publication of JPH0873033A publication Critical patent/JPH0873033A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3722853B2 publication Critical patent/JP3722853B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Chutes (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、素錠、SC錠、FC錠等、割れや欠けを生じてはならない錠剤等の固形物材料を低速且つ高密度で気力輸送させる固形物材料のエレベータ式気力輸送システムに関するものである。
【従来の技術】
従来、打錠機で製造された錠剤を所定の捕集器の位置へ気力輸送するシステム等においては、打錠機の構造及び省スペースの観点から、また打錠機や捕集器に対する他の機器の接続利便の観点から、材料輸送管の始端側よりも終端側の方が高い位置に設定されるのが一般的であった。
しかしながら、近時においては、生産管理や生産効率をアップするため、各装置が建物の階を跨いで立体的に配置されるようになっており、材料輸送管の始端側よりも終端側の方が低い位置に配置されるようなシステム設計もなされている。
ところが、このようなシステムを設計、施工する場合、各装置間の距離が短い場合は問題はないが、各装置間の距離が長くなり、上層階から下層階へと固形物材料を輸送する場合、従来の気力輸送システムでは対応できず、新たなシステム開発が望まれている。
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に着目してなされたものであって、錠剤等の固形物材料を高密度で割れや欠け等の破損が生じないように、下方向に気力輸送させる固形物材料の気力輸送システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために提案される本発明は、次のような構成を備えている。
すなわち、請求項1に記載の本発明は、シャトルを下向き輸送管路内を上下動させて、シャトルの上面に堆積保持された固形物材料を気力輸送させるもので、上端には材料供給口を、下端には材料排出口とバルブ機構を設けた材料排出管路を形成するとともに、この材料排出管路に分岐してシャトル待機管路を形成した下向き輸送管路と、この下向き輸送管路内を上下に気力輸送されるシャトルとを組み合わせて構成され、上記材料供給口より落下排出される固形物材料を、下方よりガス圧を加えて、上記輸送管路内の材料供給口まで上昇させたシャトルの上面に受け止め保持し、その後、ガス圧を徐々に減じながらシャトルを上記輸送管路内を降下させて最後にシャトル待機管路内に収容させ、これによって上記固形物材料を材料排出管路に誘導して、その材料排出口より落下排出させる構造となっている。
【0002】
ここに、下向き輸送管路は、垂直、傾斜、湾曲などの形態が含まれ、材料供給口の下方に材料排出口が形成されておればよい。
【0003】
請求項2、請求項3は、シャトルの1バッチ輸送量を規定するもので、請求項2では、材料供給口の下方に設けた計量室によって固形物材料の1バッチ輸送量を計量できるようになっている。
この場合における計量は、計量室の構造によって固形物材料の重量、容積のいずれの場合も含まれる。
【0004】
請求項3では、計量室に、固形物材料が充填されたときに、その下方に未充填の空隙を形成する傾斜誘導板と、この傾斜誘導板の更に下方で傾斜誘導板に向けて斜め上方に移動して固形物材料を上下に分断させるスライドダンパーとを設けた構造となっており、このようなスライドダンパーを設けたものでは、連続した材料層を上下に噛み込みを生じることなく分断できるので、固形物材料を連続供給しながら1バッチ輸送量を容易に規定出来る。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために提案される本発明は、次のような構成を備えている。すなわち、請求項1に記載の本発明は、シャトルを下向き輸送管路内を上下動させて、シャトルの上面に堆積保持された固形物材料を気力輸送させるもので、上端には材料供給口を、下端には材料排出口とバルブ機構を設けた材料排出管路を形成するとともに、この材料排出管路に分岐してシャトル待機管路を形成した下向き輸送管路と、この下向き輸送管路内を上下に気力輸送されるシャトルとを組み合わせて構成され、上記シャトル待機管路は、上記輸送管路に対して傾斜又は湾曲して分岐され、且つ、このシャトル待機管路の終端には加圧ガスを供給するための輸送ガス供給手段を設けてなり、上記材料供給口より落下排出される固形物材料を、下方よりガス圧を加えて、上記輸送管路内の材料供給口まで上昇させたシャトルの上面に受け止め保持し、その後、ガス圧を徐々に減じながらシャトルを上記輸送管路内を降下させて最後にシャトル待機管路内に収容させ、これによって上記シャトルの上面が、材料排出管路に向けて傾斜され、上記固形物材料を材料排出管路に誘導して、その材料排出口より落下排出させる構造となっている。
【0006】
請求項4において提案された気力輸送システムでは、シャトルは、上記輸送管路内の材料供給口まで上昇した後、輸送管路内を降下する毎に、材料供給口より連続して落下供給される固形物材料を受け止め保持する動作を繰返し行なうことによって、シャトル上面に連続した固形物材料層を形成し、最後にシャトルを輸送管路の下端に形成した待機管路内に収容させることによって、上記固形物材料を連続した材料層の流れとして上記材料排出管に誘導して、材料排出管路の材料排出口より落下排出させる構造となっており、請求項5において提案された気力輸送システムでは、材料排出管路内のバルブ機構の上方には、固形物材料が充填されたときに、その下方に未充填の空隙を形成する傾斜誘導板と、この傾斜誘導板の更に下方で傾斜誘導板に向けて斜め上方に移動して固形物材料を上下に分断させるスライドダンパーとを設けた構造となっており、このようなスライドダンパーを設けたものでは、噛み込みを生じることなく連続した材料層を上下に分断して、材料排出口からの固形物材料の落下排出を随時停止できるようになっている。
【作用】
本発明の気力輸送システムによれば、材料排出管路に設けたバルブ機構の開閉制御と、ガス圧の供給制御によって、シャトルを輸送管路内で繰返し上下動させて固形物材料を気力輸送できるが、そのため次のような作業工程が繰り返される。
【0007】
請求項1,2,3において提案された気力輸送システムは、固形物材料をシャトルによって逐次輸送する方式で、いわゆる1バイ1(one by one)輸送方式を想定している。
(1)固形物材料の供給
輸送管路内に収容されているシャトルを輸送管路内の上昇待機位置まで上昇させ、固形物材料を落下供給して、シャトル上面で受けとめ保持する。
【0008】
すなわち、輸送管路の下端に設けたバルブ機構を閉じ、下向き輸送管路の下方よりガス圧を供給すると、下向き輸送管路の下端のシャトル待機管路に収容されたシャトルは輸送管路内を上昇する。シャトルは材料供給口近傍の上昇待機位置で停止させ、固形物材料を落下供給する。この結果、固形物材料はシャトルの上面で受け止め保持され、積載される。
【0009】
このシャトルは、固形物材料の強度に応じた上昇位置まで上昇すると、その位置で停止し待機し、固形物材料の1バッチ輸送量は計量器によって計量される。固形物材料の1バッチ輸送量が多い場合には、シャトルを徐々に下降させて、その上面に生じた空隙に固形物材料を充填させればよい。
(2)固形物材料の輸送/排出
固形物材料をその上面で受けとめ保持したシャトルを輸送管路内を降下させ、下端に形成したシャトル待機管路に収容復帰させる。
【0010】
すなわち、固形物材料の供給を停止し、下向き輸送管路の下端よりガス圧を徐々に減じて行く(輸送管路内のガスを徐々に排出させる)と、シャトルはその上面に固形物材料を堆積保持したまま、ガス圧による抵抗を受けながら自重によって下向き輸送管路内を降下して行き、最後にはシャトル待機管路に到達し、そこに収容される。
シャトルを輸送管路内を降下させ、シャトル待機管路内に収容させる場合、必要に応じてインチング操作によってガス圧を減じて行けば効果的である。
【0011】
このようにしてシャトルを輸送管路内を降下させ、シャトル待機管路内に収容させる動作を行なうと、シャトルの上面に受けとめ保持された固形物材料は、シャトルに誘導されて、待機管路と分岐形成された排出管路内に入り込み、その内面を滑落しながら材料排出口より落下し排出される。
【0012】
本発明の気力輸送システムでは、以上のような作業工程を繰り返すだけで、固形物材料をバッチ輸送することができ、1バッチ輸送量を規定する場合には、材料供給口の下方に計量室や、スライドダンパーを設けて、シャトル上面に落下供給される固形物材料を計量できるようにすればよい。
【0013】
このような本発明の気力輸送システムでは、ガス圧の調整によって輸送管路内におけるシャトルの降下速度も任意に制御でき、これによって固形物材料を下向き輸送管路を降下させるときにも、割れや欠け等の要因となる衝撃を加えることがない。
【0014】
請求項4,5において提案された気力輸送システムでは、固形物材料を連続輸送する方式を想定している。シャトルは、固形物材料連続した材料層となって輸送管路内を落下させる場合に、材料層の最初の部分を形成する固形物材料が輸送管路内を自由落下して衝撃を受けるのを防止し、固形物材料をその上面で受けとめ保持して輸送管路内を降下させるタグシャトル(パイロットシャトル)として機能する。
【0015】
シャトルを輸送管路内の上昇位置まで上昇させる工程は、バッチ輸送システムと同様であるが、シャトルの上面には、連続した固形物材料層を形成する必要があるため、シャトルを僅かに降下させては、そのときに生じた空隙に固形物材料を補充する動作を繰返しながら、シャトルを徐々に降下させて、最後に輸送管路の待機管路に収容させる。
【0016】
シャトルの降下と固形物材料の補充を以上のようにして繰返しながら、シャトルを降下させて待機管路内に収容させると、固形物材料はシャトルが待機管路内に収容される途中において、シャトルに誘導されて材料排出管路内に入り込み、スライドダンパーによって排出管路内からの落下が阻止される。
【0017】
この結果、輸送管路内には、材料供給口から材料排出口まで連続した固形物材料の材料層が形成される。
【0018】
ついで、材料排出管路のバルブ機構を開き、更にスライドダンパーを開くと、固形物材料は材料排出管路を通じて、材料排出口から捕集器内に落下供給されるので、このとき材料供給口から固形物材料を順次連続して供給して行けば、固形物材料は輸送管路内を連続した材料層となって、捕集器内に供給されて行く。
【0019】
このようにして、捕集器内に固形物材料が充填され、所定レベルに達すると、材料排出管路内のスライドダンパーが閉じられ、ついでバルブ機構も閉じられて固形物材料の捕集器内への供給が停止される。
【0020】
固形物材料を充満させた捕集器を取り替え、次の捕集器が置かれると、再びバルブ機構が開かれ、ついでスライドダンパーも開かれて、固形物材料の捕集器内への充填が開始され、以後は同様な方法で捕集器内への固形物材料の充填が行なわれる。
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明する。
【0021】
図1には、請求項1において提案された本発明の気力輸送システムの概略構成が示されている。
【0022】
この例では、固形物材料Cとしては、薬錠剤が用いられ、打錠機5で製造された薬錠剤は、粉取機6を介して、下向き輸送管路1の材料供給口11より連続して供給されるようになっており、下向き輸送管路1は、打錠機5を設置した2階の床面Fを貫通して1階に設置した捕集器7に通じた垂直管路として構成されている。
【0023】
下向き輸送管路1は、シャトル4の輸送時の動きが外部から容易に監視できるように透明となっており、上端には材料供給口11を、下端には材料排出口12aとバルブ機構2を設けた材料排出管路12を形成するとともに、この材料排出管路12に分岐してシャトル待機管路13を形成している。
【0024】
シャトル待機管路13の終端には、加圧ガスを供給するための輸送ガス供給手段GCと、シャトル4を検知するためのセンサーS1を設けている。
【0025】
一方、材料供給口11には、図2に示したように、固形物材料Cの1バッチ輸送量を規定するため、スライドダンパー8と、傾斜誘導板9とを設けた計量室10が設けられており、このスライドダンパー8の開閉はマイクロスイッチS2で検知されるようになっている。
【0026】
計量室10は、図2に示すように、固形物材料Cが充填されたとき、その下方に固形物材料Cの未充填の空隙部Kを形成する傾斜誘導板9と、この傾斜誘導板9の下方に位置し、斜め上向きに閉じるスライドダンパー8とが僅かな隙間Gを保持するようにして設けられており、計量室10の下部には、シャトル4の上昇待機位置を検出するためのセンサーS3が付設されている。
【0027】
このような計量器10では、固形物材料Cがシャトル4の上面に堆積されたときに、スライドダンパー8を閉じれば、固形物材料Cは、図2に示したように、傾斜誘導板9によって閉じ方向には移動せず、傾斜誘導板9の下方には固形物材料Cの安息角に応じた空間Sを生じるので、スライドダンパ8による噛み込みも防止できる。
【0028】
シャトル4は、材料供給口11から落下供給される固形物材料Cを、その上面で受け止め保持して気力輸送するために使用され、図3に示すように、3つの円板状の栓体41,42,43を連結杆44で連結して形成されており、円板状の栓体41,42,43は、例えば、テフロン等の合成樹脂で形成され、連結杆44は、輸送管路の湾曲を考慮して柔軟な合成樹脂あるいはピアノ栓等で形成されている。
【0029】
このようなシャトル4は、図4に示したように2つの栓体41,42を連結杆44で連結した構造の他、柱形状のスポンジで構成してもよい。
【0030】
材料排出管路12は、下向き輸送管路1の下端に形成されたシャトル待機管路13と分岐して斜め下方向きに連通して形成されており、コニックバルブ2aを有したバルブ機構2が設けられ、下端には材料排出口12aを開口している。
【0031】
7は材料排出口12の下方に配置された捕集器で、材料排出管路12の材料排出口12aから落下排出される固形物材料Cを収容する。
この捕集器7には、固形物材料Cの貯留量を検出するレベルセンサーS4が取付けられており、固形物材料CがレベルセンサーS4の位置まで充填されたときに、供給は停止されるようになっている。
【0032】
次に、本発明の気力輸送システムの動作について説明する。
【0033】
シャトル待機管路13に設けたセンサーS1によって、シャトル4が待機管路13内に収容されていることを確認した後、輸送ガス供給手段GCを作動し、下向き輸送管路1の下方よりガス圧を供給する(図5参照)。
すると、シャトル待機管路部13内に収容待機されたシャトル4は輸送管路1内を上昇し、材料供給口11の近傍の上昇待機位置まで上昇するので、その上昇待機位置に設けたセンサーS3がシャトル4を検出したときに、ガス圧の供給を停止すれば、シャトル4は、輸送管路1内での自重による落下が阻止され、その位置で保持される(図6参照)。
シャトル4を停止させる場合において、輸送管路1内のガス圧のリークが無視できない条件下では、シャトル4を自重で落下させないようにガス圧の供給を継続して行なう。
【0034】
ついで、計量室10のスライドダンパー8を開き、材料供給口11から固形物材料Cを落下供給させる。
【0035】
すると、この固形物材料Cは、シャトル4の上面で受け止め保持されるので、シャトル4の上面に固形物材料Cが堆積した時点でスライドダンパー8を閉じると、計量室10内の固形物材料Cは上下に分断され、シャトル4の上面に堆積保持される(図2参照)。
【0036】
この後、輸送ガス供給手段GCによって下向き輸送管路1の下端よりガス圧を徐々に減じていくと、シャトル4はその上面に固形物材料Cを堆積保持したままガス圧による抵抗を受けながら輸送管路1内を自重によって緩やかな速度で降下して行き、最後には待機管路13に到達し、そこに収容される(図7,図8参照)。
【0037】
ところがこのとき、シャトル4の上面に堆積保持された固形物材料Cは、シャトル4が待機管路13内に収容される途中で、シャトル4によって誘導されて、待機管路13と分岐形成された材料排出管路12内に入り込むが、このときバルブ機構2は閉じているので、材料排出管路12内で落下が阻止される(図8参照)。
【0038】
ついで、シャトル4が待機管路部13に復帰収容されたことをセンサーS1で検出確認した後、バルブ機構2を開くと、材料排出管路12内で落下の阻止されていた固形物材料Cは、材料排出管路12の内面を滑落し、自重によって捕集器7内に落下排出される。
【0039】
このようにして、シャトル4が1バッチ分の固形物材料Cを気力輸送した後は、再びバルブ機構2を閉じ、下向き輸送管路1の下端よりガス圧を供給して、シャトル4を上昇待機位置まで上昇させ(図6参照)、以後は同様な動作を繰り返して、固形物材料Cを順次捕集器7内に貯留して行くが、捕集器7内のレベルセンサーS4が固形物材料Cを検出すると、捕集器7への材料供給は停止される。
【0040】
図9,図10は、請求項4,5において提案された連続式気力輸送システムの概略基本構成を示しており、固形物材料Cを材料供給口11から連続して落下供給させるときの状態を示すものである。
【0041】
下向き輸送管路1の基本的な構造は、バッチ式輸送システムと同様である。
材料排出管路12には、図11に示すように、バルブ機構2の上方に、誘導傾斜板9とスライドダンパー8とを設けており、更に図11では、バルブ機構2の下方には、ジグザグシュータ10を配置し、材料排出管路12の材料排出口12aより落下供給される固形物材料Cの落下時における衝撃を緩和して排出されるようにしている。このようなジグザクシュータ10は、例えば、捕集器7の内部などに収容されて使用される。
【0042】
ついで、連続式気力輸送システムの動作を説明する。
【0043】
シャトル4が待機管路13内に収容されていることをセンサーS1で確認すると、スライドダンパー8、バルブ機構2は閉じられ、輸送ガス制御手段GCが作動され、下向き輸送管路1の下方よりガス圧が供給される。
【0044】
すると、シャトル待機管路13内に収容されたシャトル4は、輸送管路1内を材料供給口11の近傍箇所の上昇待機位置まで上昇させられ、その位置で落下は阻止され保持される。
【0045】
ついで、材料供給口11から固形物材料Cを落下供給させると、この固形物材料Cは、シャトル4の上面で受け止め保持されるので、このとき並行して下向き輸送管路1内のガス圧を徐々に減じれば、シャトル4は緩やかに降下するので、その降下した分だけ固形物材料Cを順次補充し、以後は同様な手順でシャトル4を輸送管路1内を降下させながら、固形物材料Cの補充を行う動作を繰り返し、最後にシャトル4を待機管路13内に収容させる。
このような方法でシャトル4を降下させて行くと、シャトル4が待機管路13内に収容される途中で、シャトル4によって材料層となって誘導された固形物材料Cは、材料排出管路12内に入り込み、スライドダンパー8で受け止め保持される。ところが、この状態では、材料排出管路12まで導かれた固形物材料Cは、材料排出管路12内で落下が阻止され、材料排出管路12内に残留しているので、センサーS1がシャトル4の待機管路13内への収容復帰を検出すると、バルブ機構2を開き、続いてスライドダンパー8も開く。
【0046】
この結果、シャトル4の上面に連続した材料層となって堆積保持されていた固形物材料Cは、材料排出管路12の内面を滑落し、材料排出口12aより捕集器7内に落下供給されて行く。
【0047】
このようにして、本発明では、シャトル4が輸送管路1内において固形物材料Cの自重による落下を阻止しながら、材料排出口12まで誘導することによって、捕集器7内に捕集させるので、このようなシャトル4が存在しない場合に比べて、落下による衝撃がなくなり、固形物材料Cの気力輸送時に割れや欠けが生じることがない。
【0048】
図12は、材料供給口11の上部に固形物材料Cを貯蔵したホッパーHPを設け、このホッパーHPより固形物材料Cを材料供給口11にバッチ投入あるいは連続投入させる輸送システムの概略構成を示しており、下向き輸送管路1は建物内の複数階の床面Fを貫通して配設されている。固形物材料Cの輸送動作は上記と同様であるので、説明は省略する。
【0049】
以上においては、固形物材料Cとして、薬錠剤を使用したものについて説明したが、この固形物材料Cとしては、薬錠剤に限らず、合成樹脂ペレットや菓子、食品あるいは半導体チップなどの電子部品なども使用できる。
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の気力輸送システムによれば、下向き輸送管路内をガス圧によって上、下動するシャトルによって固形物材料を輸送しているので、固形物材料に割れや欠け等の要因となる衝撃を与えることがない。
【0050】
また、シャトルは、ガス圧を供給することによって輸送管路内を上昇、ガス圧を減じることによって、抵抗を減じながら、自重によって降下するので、機械的な駆動部を必要とせず、システム構成がシンプルであり、保守点検、清掃作業も容易である。また、シャトルの降下速度も容易に調整できる。
【0051】
請求項1〜3において提案された本発明のバッチ式気力輸送システムは、シャトルによってバッチ輸送させるものであり、固形物材料は1バッチの輸送単位毎に緩やかな速度で輸送管路内を降下して気力輸送されるため、割れや欠けの要因となる衝撃を与えることがない。
【0052】
また、請求項4,5において提案された連続式気力輸送システムでは、シャトルは、輸送管路内に固形物材料の連続した材料層を形成し、固形物材料の材料層の最初の落下を受け止め保持して、緩やかな速度で輸送管路内を降下させるため、割れや欠けの要因となる衝撃を与えることがないばかりでなく、バッチ式輸送に比べて一度の輸送量も著しく増大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のエレベータ式気力輸送システムの要部を破断した一実施例概略構成図である。
【図2】スライドダンパーを有した計量室の要部縦断面構造図である。
【図3】シャトルの一実施例を示した外観図である。
【図4】シャトルの他例を示した外観図である。
【図5】この発明のエレベータ式気力輸送システム(バッチ式輸送)におけるシャトルの動作(シャトル待機管路収容状態)を示した図である。
【図6】この発明のエレベータ式気力輸送システム(バッチ式輸送)におけるシャトルの動作(上昇待機位置停止状態)を示した図である。
【図7】この発明のエレベータ式気力輸送システム(バッチ式輸送)におけるシャトルの動作(固形物材料輸送状態)を示した図である。
【図8】この発明のエレベータ式気力輸送システム(バッチ式輸送)におけるシャトルの動作(固形物材料誘導排出状態)を示した図である。
【図9】この発明のエレベータ式気力輸送システム(連続式輸送)におけるシャトルの動作(固形物材料輸送状態)を示した図である。
【図10】この発明のエレベータ式気力輸送システム(連続式輸送)におけるシャトルの動作(固形物材料誘導排出状態)を示した図である。
【図11】材料排出管路の要部を示した縦断面構造図である。
【図12】固形物材料を貯留したホッパーから固形物材料の供給を受けるようにした気力輸送システムの概略構成を示した図である。
【符号の説明】
C 固形物材料
1 下向き輸送管路
11 材料供給口
12 材料排出管路
12a その材料排出口
13 シャトル待機管路
10 計量室
2 バルブ機構
4 シャトル
GC 輸送ガス供給手段
8 スライドダンパー
9 傾斜誘導板
S その空間
S1,S3 シャトル検出センサー
S4 レベルセンサー
HP 固形物材料貯留ホッパー

Claims (5)

  1. 上端には材料供給口を、下端には材料排出口とバルブ機構を設けた材料排出管路を形成するとともに、この材料排出管路に分岐してシャトル待機管路を形成した下向き輸送管路と、
    この下向き輸送管路内を上下に気力輸送されるシャトルとを組み合わせて構成され、
    上記シャトル待機管路は、上記輸送管路に対して傾斜又は湾曲して分岐され、且つ、このシャトル待機管路の終端には加圧ガスを供給するための輸送ガス供給手段を設けてなり、
    上記材料供給口より落下排出される固形物材料を、下方よりガス圧を加えて、上記輸送管路内の材料供給口まで上昇させたシャトルの上面に受け止め保持し、その後、ガス圧を徐々に減じながらシャトルを上記輸送管路内を降下させて最後にシャトル待機管路内に収容させ、これによって上記シャトルの上面が、材料排出管路に向けて傾斜され、上記固形物材料を材料排出管路に誘導して、その材料排出口より落下排出させることを特徴とするシャトルを用いた固形物材料のエレベータ式気力輸送システム。
  2. 上記材料供給口の下方、固形物材料の1バッチ輸送量を規定する計量室が更に設けられた構造とした請求項1に記載のシャトルを用いた固形物材料のエレベータ式気力輸送システム。
  3. 上記計量室、固形物材料が充填されたときに、その下方に未充填の空隙を形成する傾斜誘導板と、この傾斜誘導板の更に下方で傾斜誘導板に向けて斜め上方に移動して固形物材料を上下に分断させるスライドダンパーとを設けた構造とした請求項2に記載のシャトルを用いた固形物材料のエレベータ式気力輸送システム。
  4. 上記シャトル、上記下向き輸送管路内の材料供給口まで上昇した後、材料供給口より連続して落下供給される固形物材料を受け止め保持しながら、輸送管路内を降下する動作を繰返し行なうことによって、シャトル上面に連続した固形物材料層を形成し、最後に輸送管路の下端に形成したシャトル待機管路内に収容されることによって、上記固形物材料を連続した材料層の流れとして上記材料排出管路に誘導して、その材料排出口より落下排出させる構造とした請求項3に記載のシャトルを用いた固形物材料のエレベータ式気力輸送システム。
  5. 上記材料排出管路内のバルブ機構の上方、固形物材料が充填されたときに、その下方に未充填の空隙を形成する傾斜誘導板と、この傾斜誘導板の更に下方で傾斜誘導板に向けて斜め上方に移動して固形物材料を上下に分断させるスライドダンパーとを設けた構造とした請求項4に記載のシャトルを用いた固形物材料のエレベータ式気力輸送システム。
JP21284394A 1994-09-06 1994-09-06 シャトルを用いた固形物材料のエレベータ式気力輸送システム Expired - Fee Related JP3722853B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21284394A JP3722853B2 (ja) 1994-09-06 1994-09-06 シャトルを用いた固形物材料のエレベータ式気力輸送システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21284394A JP3722853B2 (ja) 1994-09-06 1994-09-06 シャトルを用いた固形物材料のエレベータ式気力輸送システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0873033A JPH0873033A (ja) 1996-03-19
JP3722853B2 true JP3722853B2 (ja) 2005-11-30

Family

ID=16629261

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21284394A Expired - Fee Related JP3722853B2 (ja) 1994-09-06 1994-09-06 シャトルを用いた固形物材料のエレベータ式気力輸送システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3722853B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0873033A (ja) 1996-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2979331C (en) Rapid switching dual proppant delivery system
US5203367A (en) Apparatus for supplying liquid under constant pressure
CN109909169A (zh) 一种采血管自动连续装填***
JP2004527426A (ja) 流動可能物質の分配を行う方法及びシステム
JP3722853B2 (ja) シャトルを用いた固形物材料のエレベータ式気力輸送システム
JP2689014B2 (ja) 固形物材料の気力輸送システム
US10493417B2 (en) Method for loading pellets
JPS62214113A (ja) 高炉に対する仕込装置
US4580927A (en) Pneumatic material transportation apparatus
RU2328437C2 (ru) Устройство для непрерывной подачи порошкообразного твердого материала в пневмотранспортный трубопровод
US2915336A (en) Solids conveyance process and apparatus
JPH0812070A (ja) 固形物材料の気力輸送システム
CN209455391U (zh) 一种平底多孔出料筒仓
CN210762521U (zh) 一种混凝土原料分类存储仓库
JPS61192622A (ja) 貯蔵槽の積み付け装置
CN109166443A (zh) 一种立筒仓模型综合实验平台
CN220116448U (zh) 一种乳化***下料防溅出装置
KR20190107389A (ko) 고체원료용 고밀도 저속 압송장치
CN212608207U (zh) 电梯配重砝码生产用原料装填机
JPS61287623A (ja) 粒体の取出方法及びその装置
CN215399421U (zh) 粮用定量分装***
JPH0318519A (ja) サイロ
CN210883868U (zh) 斗提机
EP0369697B1 (en) Article conveying device
RU2108947C1 (ru) Дозирующая установка для вакуумной загрузки сыпучим материалом емкостей с малой загрузочной горловиной

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050914

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees