JP3722637B2 - 白線認識装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載カメラにより撮像された道路画像から走行レーン等を規定する白線を、前記道路画像の陰影に拘わりなく確実に認識することのできる白線認識装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】
舗装道路には、通常、中央分離用、走行レーン規定用、合流/分岐レーン規定用、更には導流レーンマーク等の各種の白線が付される。このような白線を車載カメラにより撮像された道路画像から認識し、車両の安全走行に役立てることが種々試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこの種の白線認識は、従来では車載カメラにより撮像された道路画像における白線部分の輝度レベルがその主体をなす道路面部分に比較して高いことを利用して、専ら、上記道路画像における輝度信号を所定のレベルで弁別(2値化)して行われている。しかしながら道路画像に陰影があると当該陰影部分での輝度レベルが低下するので、上記2値化による白線検出が困難となる虞がある。
【0004】
また走行レーンを規定する白線に近接して合流/分岐レーンを規定する白線が存在するような場合、或いは注意を促すべく走行レーンを規定する白線に沿って破線状の補助白線を付した導流レーンマークのような場合、道路画像上においてこれらの白線が近接する部分での輝度レベルの変化が緩慢となる。この結果、上述した如く輝度信号を2値化した場合、各白線を分離して検出することが困難となり、検出目的とする白線の認識が困難になる等の不具合も生じた。
【0005】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、車載カメラにより撮像された道路画像における白線をその陰影に拘わることなく、しかも近接して存在する他の白線と分離して確実に認識することのできる白線認識装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するべく本発明に係る白線認識装置は、車載カメラにより撮像された道路画像中の白線を認識するものであって、
水平方向に設定された所定の白線探索ラインにおける輝度信号の変化を追跡して白線候補点を求める白線候補点検出部、およびこの白線候補点検出部にて前記白線探索ライン毎に検出された複数の白線候補点の、前回同定された白線方向における連続性から注目すべき白線を選択する白線候補選択部を具備してなり、
特に前記白線候補点検出部として、
前記輝度信号のレベルが大きく増大する位置、具体的には輝度信号の変化勾配が所定値を越える位置を白線候補の開始点として求める開始点検出手段と、
上記開始点が求められた後の前記輝度信号の変化、具体的には輝度信号の変化勾配が零となる位置で、且つ前記開始点との輝度レベル差が所定値を越える位置を前記白線候補のピーク点として求めるピーク点検出手段と、
前記開始点の輝度信号レベルと前記ピーク点の輝度信号レベルとに基づいて決定される閾値よりも前記輝度信号のレベルが低下する位置を前記白線候補の終了点として求める終了点検出手段と
を備えることを特徴としている。
【0007】
即ち、本発明は、道路画像中における所定の白線探索ラインの輝度信号レベルIの変化に着目し、輝度信号のレベル変化の大なる位置、具体的には輝度信号レベルが急激に増大する位置を白線候補の開始点Pbgnとして検出し、その後、この開始点から所定の輝度レベル差を有して、そのレベル変化が零となる位置を白線候補のピーク点Ppeakとして検出する。そしてこのピーク点の輝度信号レベルIpeakと、前記開始点の輝度信号レベルIbgnとに基づいて白線候補の終了点を検出するための閾値を決定し、前記輝度信号のレベルが上記閾値を下回る位置を白線候補の終了点Pendとして求め、これらの各点Pbgn,Ppeak,Pendから白線候補点を検出することを特徴としている。
【0008】
また本発明は、好ましくは請求項2に記載するように、前記白線候補点検出部として、更に前記白線候補の終了点が検出される前に前記輝度信号のレベルが再度大きく増大する位置が検出されたとき、この位置を複数の白線候補が連なる中間点として求め、この中間点を新たな白線候補の開始点と看做して前記ピーク点検出手段を再起動する中間点検出手段を備えることを特徴としている。
【0009】
このような中間点検出手段を備えることで、複数の白線が近接して存在する場合であっても、白線候補の中間点Pintにより白線候補区間を区切りながら複数の白線候補の各ピーク位置をそれぞれ求めることを可能とし、複数の白線を個々に分離して確実に検出することを特徴としている。
また本発明は請求項3に記載するように、前記白線候補選択部においては、前記白線候補点検出部にて検出された複数の白線候補点を、前回同定された白線位置からの横ずれ量に従って分類し、分類された白線候補点群毎に前回同定された白線方向における密度を求め、その密度が最大となる白線候補点群における白線候補点の連なりを注目すべき白線として選択することを特徴としている。
【0010】
即ち、導流レーンマークのように、走行レーンを規定する本来の白線に沿って破線状の補助白線が付されているような場合であっても、前回の道路画像から同定された白線方向における白線候補点群の密度に従って白線の候補点群を選択することにより、例えば車両の安全走行に活用すべき白線、つまり走行レーン規定用の白線を確実に認識することを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る白線認識装置について説明する。
図1は実施形態に係る白線認識装置の概略構成図であり、1は車両前方の道路画像を撮像する車載カメラである。この車載カメラ1にて撮像された道路画像の信号は、増幅器2を介して所定の信号レベルに増幅され、A/D変換器3を介してデジタル信号に変換された後、画像メモリ4に格納される。この画像メモリ4への道路画像の格納は、所定のフレーム周期毎に実行される。
【0012】
さて白線認識装置は、上述した如く画像メモリ4に格納された道路画像中から走行レーンを規定する白線を認識して、その位置と方向とを検出する役割を担うもので、例えばマイクロプロセッサを主体とする画像処理手段によって構成される。概略的には白線認識装置は、図2(a)に示すような道路画像Gに対して、予め設定された画像領域Sにおいて水平方向に定められた所定の白線探索ラインLにおける、例えば図2(b)に示すような輝度信号Iの変化を追跡して白線候補点を求める白線候補点検出部5を備える。特にこの白線候補点検出部5は、白線候補の開始点検出手段11、ピーク点検出手段12、中間点検出手段13,および終了点検出手段14を備え、後述するように白線探索ラインL上における白線候補の開始点Pbgn、ピーク点Ppeak、および終了点Pendを特定することで白線候補点を求める如く構成される。
【0013】
尚、図2(a)においてWは道路画像Gにおいて示される白線像を示している。前記画像領域Sは、前記車載カメラ1の取付角度等に応じて、車両前方の所定の距離範囲内における上記白線像Wを検出するべく設定される。また前記白線探索ラインLは上記画像領域Sにおける、例えば道路画像Gを形成する水平走査ライン中の30ライン程度として設定される。前記白線候補点検出部5は、これらの各白線探索ラインL毎に前述した白線候補点の検出処理を実行する。
【0014】
しかして白線候補点検出部5にて検出された前記道路画像G中における白線候補点の情報は白線候補選択部6に与えられる。この白線候補選択部6は、後述するように前回の道路画像Gから同定された白線情報(白線の位置とその方向)に従って上記白線候補点を複数の白線候補点群に分類(グループ化)し、各白線候補点群毎に上記白線方向における白線候補点の密度を調べることで、車両の安全走行に利用する為の注目すべき白線をなす白線候補点群を選択する役割を担う。また白線形状同定部7は、上述した如く白線候補選択部6にて選択された白線候補点群の位置とその並びの方向を解析することで白線形状(白線の位置とその方向)を同定し、これを白線認識結果として出力する。
【0015】
ここで前記白線候補点検出部5における前記白線探索ラインL上での白線候補点の検出処理について説明すると、この処理は図3および図4に示す処理手順に従って実行される。この白線候補点の検出処理は、例えば道路画像Gの中心位置から外側に向けて前記白線探索ラインL上の各位置Pでの輝度信号Iのレベルを追跡し、画像中心(車両の中心線)から左側にある白線、および右側にある白線の候補点をそれぞれ求めることによって行われる。尚、ここでは画像中心を基準位置Poとしてその片側における白線候補点の検出処理について説明するが、反対側についてもその追跡方向が異なるだけで同様に実行される。
【0016】
即ち、この白線候補点の検出処理は、先ず図3に示すように追跡パラメータnと制御フラグF等をそれぞれ零(0)に初期設定し[ステップS1]、上記追跡パラメータnに従って前記画像メモリ4から白線探索ラインL上の位置Pnにおける輝度信号Inを順次読み出しながら実行される。
具体的には先ず白線候補の開始点の検出処理(開始点検出手段11)として、位置Pnにおける輝度信号のレベルInと、その1標本点前の位置Pn-1における輝度信号のレベルIn-1との差を、輝度信号のレベル変化を示す勾配Gn(=In−In-1)として計算し[ステップS2]、その勾配Gnが予め設定された勾配閾値Gth1を越えるか否かを判定する[ステップS3]。この処理は、上記勾配Gnが勾配閾値Gth1を越えるまで前記追跡パラメータnをインクリメントしながら[ステップS4]、即ち、探索位置Pnを順に進めながら繰り返し実行される。この輝度信号のレベル変化を示す勾配Gnに対する判定処理により、該輝度信号のレベルが急激に大きく増大する位置Pnが求められる。
【0017】
しかして輝度信号のレベルInの変化の勾配Gnが前記勾配閾値Gth1を越えたことが検出されたとき[ステップS3]、当該探索位置Pnを白線候補の開始点Pbgnとして保存し[ステップS5]、またその位置Pnにおける輝度信号のレベルInを開始点Pbgnの輝度信号レベルIbgnとして保存する[ステップS6]。これによって図5に示すように白線探索ラインL上における白線候補検出の基準となる開始点の情報(Pbgn,Ibgn)が求められる。
【0018】
しかる後、次に上記開始点Pbgnを基準とする白線候補のピーク点の検出処理(ピーク点検出手段12)が実行される。このピーク点検出処理は、前記追跡パラメータnをインクリメントし[ステップS7]し、次の探索位置Pnにおける輝度信号のレベル変化を示す勾配Gnを同様にして求め[ステップS8]、その勾配Gnが零(0)以下になるか否かを判定することにより実行される[ステップS9]。この処理は上記勾配Gnが零(0)以下になるまで、即ち、輝度信号のレベル増大が検出されなくなるまで前記追跡パラメータnを順次インクリメントしながら[ステップS7]、繰り返し実行される。そして輝度信号のレベル変化を示す勾配Gnが零(0)以下になることが検出されたならば[ステップS9]、次に前述した制御フラグFの値を判定する[ステップS10]。この制御フラグFは前述した開始点Pbgnの検出後、最初に検出されるピーク点であるか否かの判定に用いられるもので、前述した初期設定処理において零(0)に設定されている。従って最初のピーク点の検出時には零(0)として与えられる。
【0019】
しかして制御フラグFが零(0)である場合には、輝度信号の増大が停止したと判定された探索位置Pnの輝度信号のレベルInと前記開始点Pbgnの輝度信号レベルIbgnとの差(In−Ibgn)を求め、このレベル差(In−Ibgn)が予め設定された判定閾値Ith1を上回るか否かを判定する[ステップS11]。そして上記レベル差(In−Ibgn)が判定閾値Ith1を上回っている場合、つまり探索位置Pnの輝度信号のレベルInが前記開始点Pbgnの輝度信号レベルIbgnよりも十分に高いと判定されたとき、前記制御フラグFを(1)に設定した後[ステップS12]、当該位置Pnを白線候補のピーク点Ppeakとして保存する[ステップS13]。
【0020】
尚、前記レベル差(In−Ibgn)が判定閾値Ith1に満たない場合には[ステップS11]、前述した如く検出した開始点Pbgnは検出すべき白線候補を示すものでないとして無視し、前述したステップS4に示す追跡パラメータnのインクリメント処理を経て前述したステップS2からの処理を繰り返し実行する。この戻りにより白線候補の開始点Pbgnが求め直され、新たに求められた開始点Pbgnを基準とするピーク点の検出処理が同様に実行される。そして白線探索ラインL上における白線候補の前述した開始点Pbgnに連なるピーク点Ppeakが、図5に示すように求められる。
【0021】
尚、制御フラグFの値が(1)である場合には[ステップS10]、開始点Pbgnの検出後における複数回目のピーク点の検出であることが示されるので、上記探索位置Pnの輝度信号のレベルInと、後述する前記中間点Pintの輝度信号レベルIintとの差(In−Iint)が、予め設定された判定閾値Ith2を上回るか否かを判定する[ステップS14]。そして上記レベル差(In−Iint)が判定閾値Ith2を上回っている場合には、当該位置Pnを上記中間点Pintを基準とする白線候補のピーク点Ppeakとして保存する[ステップS13]。また上記レベル差(In−Iint)が判定閾値Ith2に満たない場合には[ステップS14]、当該探索位置Pnを検出対象から除外し、ステップS4に示す追跡パラメータnのインクリメント処理を経て、ステップS2からの処理を繰り返し実行する。
【0022】
しかして前述した如くして白線候補のピーク点Ppeakが求められたならば、次に終了点検出の為の判定閾値Ith3の設定を行う。この判定閾値Ith3の設定は、前述した図3に示す処理手順に続く処理手順を図4に示すように、先ず当該輝度信号のレベルInをピーク点Ppeakの輝度信号レベル(ピークレベル)Ipeakとして保存する[ステップS16]。しかる後、輝度信号のピークレベルIpeakと、前述した如く求められた開始点Pbgnにおける輝度信号のレベルIbgnとに基づき、白線候補の終了点検出の為の判定閾値Ith3を、例えば上記各レベルの平均値として、即ち、
Ith3=(Ipeak+Ibgn)/2
として決定する[ステップS17]。
【0023】
その後、上記判定閾値Ith3に基づいて白線候補の終了点検出処理(終了点検出手段14)を実行する。この終了点検出処理は、前記追跡パラメータnをインクリメントし[ステップS18]、次の探索位置Pnの輝度信号レベルInが上記判定閾値Ith3を下回ったか否かを判定することによりなされる[ステップS19]。そして探索位置Pnの輝度信号レベルInが上記判定閾値Ith3を下回ったとき、当該位置Pnを白線候補の終了点Pendとして保存する[ステップS20]。これによって白線候補の終了点Pendが図5に示すように求められることになる。その後、前記探索ラインL上に次の白線候補が存在するかを調べるべく前記制御パラメータFを(0)に設定し[ステップS21]、前述したステップS2からの処理手順を繰り返し実行する。
【0024】
これに対して探索位置Pnの輝度信号レベルInが上記判定閾値Ith3を下回ることがない場合には[ステップS19]、当該位置Pnにおける輝度信号のレベル変化を示す勾配Gnを同様にして求める[ステップS22]。そしてこの勾配Gnが所定の閾値勾配Gth2を上回るか、つまり輝度信号のレベルInが再び大きく増大するか否かを判定する[ステップS23]。尚、上記閾値勾配Gth2については、前述した開始点検出に用いた閾値勾配Gth1をそのまま用いることも可能である。そして輝度信号レベルInの再度の増大が検出されない場合には[ステップS23]、前述したステップS18に示す処理に戻ることで、次の探索位置Pnについての終了点検出を同様にして繰り返し実行する。
【0025】
さてこのような終了点検出処理において、輝度信号のレベルInが再び大きく増大することが検出されたならば[ステップS23]、中間点検出処理(中間点検出手段13)として上記探索位置Pnを中間点Pintとして保存し[ステップS24]、当該位置Pnにおける輝度信号レベルInを中間点Pintの輝度信号レベルIintとして保存する[ステップS25]。
【0026】
即ち、複数の白線が近接している場合には、図5に示すように白線間の輝度信号はその周囲の白線の影響を受ける。この為、白線間の輝度信号レベルは大きく低下することはない。しかし本来の白線部分の輝度信号レベルと比較すれば局部的にレベル低下している。このような局部的な輝度信号のレベル低下部分を白線間の境界部として検出するべく前記中間点検出処理(中間点検出手段13)は、前述した如く輝度信号のレベル変化を示す勾配Gnが所定の閾値勾配Gth2を上回るか、つまり輝度信号のレベルInが再び大きく増大するか否かを判定している[ステップS23]。そしてこのような輝度信号のレベル変化点が検出された場合、前述した開始点Pbgnから終了点Pendに至る白線候補区間中に含まれる複数の白線間の境界の情報として、当該位置Pnを中間点Pintとして求め[ステップS24]、更にそのときの輝度信号のレベルIintを保存している[ステップS25]。
【0027】
そしてこの中間点検出処理においては、上述した如く求められた中間点Pintを、前述した開始点Pbgnから終了点Pendに至る白線候補区間中に含まれる複数の白線中の新たな白線の開始点と看做し、その白線のピーク点を検出するべく前述したステップS7からの手順に示すピーク点検出処理を再起動するものとなっている。具体的にはその処理手順をステップS7に示す追跡パラメータnのインクリメント処理に進めることで、中間点検出処理を実行する。但し、この場合には前述したように制御パラメータFが(1)に設定されているので、ピーク点の検出はステップS14に示した判定処理の下で実行されることになる。この結果、中間点Pintを基準とする白線のピーク点検出がなされ、その後、前述した終了点検出処理が実行されることになる。
【0028】
かくして上述した如く実行される白線候補点の検出処理によれば、探索ラインLにおける輝度信号のレベル変化の追跡により白線候補がその開始点Pbgn、ピーク点Ppeak、および終了点Pendとして検出されることになる。また複数の白線が近接して存在する場合には、上記開始点Pbgnと終了点Pendとの間に中間点Pintが検出されるので、この中間点Pintを以てその白線候補区間を複数の白線候補に区分することができる。そしてこの場合には上記中間点Pintにより区分された各白線候補の情報を、開始点Pbgn、ピーク点Ppeak、および最初の中間点Pintからなる1つのグループ、最初の中間点Pint、ピーク点Ppeak、および次の中間点Pintからなる別のグループ、更に次の中間点Pint、ピーク点Ppeak、および終了点Pendからなる更に別のグループとしてそれぞれ個別に求めることが可能となる。
【0029】
特に白線候補の開始点Pbgnにおける輝度信号レベルIbgnを基準として、当該輝度信号レベルIbgnに対して十分なレベル差を有する点をピーク点Ppeakとして検出し、またピーク点Ppeakでの輝度信号レベルIpeakと前記開始点Pbgnにおける輝度信号レベルIbgnとに基づいて設定された閾値Ith3に従ってその終了点Pendを検出するので、道路画像Gに含まれる陰影の影響を受けることなしに白線候補を確実に検出することができる。
【0030】
尚、これらの白線候補を点として示す場合には、例えば各白線候補のピーク点Ppeakをその代表点として定めるようにすれば良い。或いは開始点Pbgn、中間点Pint、終了点Pendによってそれぞれ規定される白線候補区間の中央位置をその代表点として定めるようにしても良い。
しかして白線候補点検出部5は、上述した白線候補点検出処理を道路画像Gにおける各探索ラインLのそれぞれについて実行し、道路画像Gの右側および左側にそれぞれ存在する白線の候補点の全てを求める。またこの処理は、前記画像メモリ4に所定のフレーム周期で新たな道路画像Gが取り込まれる都度、繰り返し実行される。
【0031】
ところで上述した如く求められた白線候補点に基づく白線の認識は、次のようにして実行される。即ち、白線候補選択部6は、例えば図6にその処理手順を示すように、先ず前回の道路画像Gから同定された白線の情報に従い、前記白線候補点をグループ化する[ステップS21]。尚、白線認識処理を開始する場合には前回の道路画像Gは、例えば車両の両側に2本の白線が平行に位置する等の初期設定画像として与えられる。
【0032】
しかして白線候補点のグループ化は、図7にその概念を示すように前回同定された白線Rを基準として各白線候補点Pの横ずれ量を求め、この横ずれ量に従って上記各白線候補点Pを分類することにより行われる。具体的には白線Rの右側の距離L1の範囲内に存在する白線候補点Pを第1の白線候補点群21とする。同様に白線Rの右側の距離L1から距離L2の範囲内に存在する白線候補点Pを第2の白線候補点群22とする。更に白線Rの左側の距離L1の範囲内に存在する白線候補点Pを第3の白線候補点群23とする等して、複数の白線候補点群21,22,23,…にグループ化する。
【0033】
しかる後、各白線候補点群21,22,23,…毎に、前記白線Rの方向における単位長さ当たりの白線候補点の数を計数し、その密度を求める[ステップS22]。そして白線候補点の密度が最も高いものを、最終的に求めるべき白線の情報として選択する[ステップS23]。この白線Rの方向における白線候補点の密度に従って白線候補点群を選択するようにすれば、導流レーンのように主たる白線に沿って破線状の補助白線が存在する場合、破線よりも実線を優先することになり、補助白線に拘わりなく上記主たる白線を検出することができる。また合流/分流レーンを規定する白線が存在する場合には、その白線方向が前回同定された走行レーンを規定する白線の方向と異なり、白線方向における白線候補点の密度が少なくなるので、走行レーンを規定する白線だけを確実に検出することが可能となる。
【0034】
このようにして白線候補点群が選択されたならば、白線形状同定部7はその白線候補点の連なりを調べることで白線形状を認識し、その位置と方向を求める。そしてこの認識結果は、例えば車両に搭載された自動走行制御装置等に出力されると共に、次の道路画像Gからの白線認識処理における前回の白線情報として前記白線候補選択部6にフィードバックされる。
【0035】
かくして上述した如く構成された白線認識装置によれば、車載カメラ1により撮像される道路画像Gが陰影を含み、白線の輝度信号レベルが画像部位によって大きく異なるような場合であっても各部位においてその白線を確実に検出することができる。しかも複数の白線が近接して存在するような場合であっても、その白線間の位置を中間点Pintとして検出することができるので、個々の白線をそれぞれ明確に区別して確実に検出することができる。従って道路に付された白線を検出し、その白線情報に従って安全走行を実現するに際しての白線認識精度を十分に高めることができ、実用上多大なる効果が奏せられる。
【0036】
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば探索ラインLにおいて検出された白線候補の開始点Pbgnやピーク点Ppeak等の情報の管理については、これらの情報にインデックスを付しながら保存する等すれば良い。またリアルタイムに白線候補点を求めながら、その候補点の情報を逐次記憶していくようにしても良い。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、簡易にして確実に、しかも道路画像中に含まれる陰影の影響を受けることなしに白線の情報を検出することができる。しかも複数の白線が近接して存在する場合であっても、個々の白線を明確に分離して検出することができる。更には検出された白線候補点の密度に従ってその候補点群を選択することで、簡易にして効果的に白線形状を認識することができる等の効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る白線認識装置の概略構成図。
【図2】車載カメラにより撮像される道路画像と、白線認識処理の為の探索ラインおよび探索ライン上の輝度信号の例を示す図。
【図3】白線候補点検出処理における開始点検出とピーク点検出の流れを示すフローチャート。
【図4】図3に示す白線候補点処理に続く終了点検出と中間点検出の流れを示すフローチャート。
【図5】白線候補点検出処理により求められる白線候補の開始点Pbgn、中間点Pint、および終了点Pendと、その輝度信号レベルを示す図。
【図6】白線候補選択部における処理手順の流れを示すフローチャート。
【図7】白線候補選択部での白線候補点の分類処理概念を示す図。
【符号の説明】
1 車載カメラ
4 画像メモリ
5 白線候補点検出部
6 白線候補選択部
7 白線形状同定部
11 開始点検出手段
12 ピーク点検出手段
13 中間点検出手段
14 終了点検出手段

Claims (3)

  1. 車載カメラにより撮像された道路画像中の白線を認識する白線認識装置であって、
    水平方向に設定された所定の白線探索ラインにおける輝度信号の変化を追跡して白線候補点を求める白線候補点検出部と、この白線候補点検出部にて前記白線探索ライン毎に検出された白線候補点の前回同定された白線方向における連続性から注目すべき白線を選択する白線候補選択部とを備えてなり、
    前記白線候補点検出部は、
    前記輝度信号のレベルが大きく増大する位置を白線候補の開始点として求める開始点検出手段と、
    上記開始点が求められた後の前記輝度信号の変化が零となる位置で、且つ前記開始点との輝度レベル差が所定値を越える位置を前記白線候補のピーク点として求めるピーク点検出手段と、
    前記開始点の輝度信号レベルと前記ピーク点の輝度信号レベルとに基づいて決定される閾値よりも前記輝度信号のレベルが低下する位置を前記白線候補の終了点として求める終了点検出手段と
    を具備することを特徴とする白線認識装置。
  2. 前記白線候補点検出部は、前記白線候補の終了点が検出される前に前記輝度信号のレベルが再度大きく増大する位置が検出されたとき、この位置を複数の白線候補が連なる中間点として求め、この中間点を新たな白線候補の開始点と看做して前記ピーク点検出手段を再起動する中間点検出手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の白線認識装置。
  3. 前記白線候補選択部は、前記白線候補点検出部にて検出された複数の白線候補点を、前回同定された白線位置からの横ずれ量に従って分類し、分類された白線候補点群毎に前記前回同定された白線方向における密度を求め、その密度が最大となる白線候補点群における白線候補点の連なりを注目すべき白線として選択することを特徴とする請求項1に記載の白線認識装置。
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