JP3720948B2 - トレー容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロール形態の熱転写シートを梱包し、その状態で輸送、保管等を行えるようにした梱包用トレー容器、特に組立の容易性、巻きずれ防止性や輸送時の耐衝撃性に優れた梱包用トレー容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、種々の熱転写方法が知られているが、この方法は、基材上に着色転写層を形成した熱転写シートを使用し、その背面からサーマルヘッドなどにより、文字や図形あるいは模様などの画像を、その画像状に加熱して、上記の着色転写層を受像シートの表面に熱転写するものである。
この熱転写方法は、その着色転写層の構成によって、昇華転写型と熱溶融転写型の2方式に大別される。
昇華転写型は、熱によって昇華または移行する染料を適当なバインダーにより、基材上に着色転写層を担持させて、背面からの加熱によって、着色転写層中の染料を受像シート表面に熱移行させるものである。但し、受像シート表面には、染料の染着しやすい受容層を設けているものである。それに対し、熱溶融転写型は、基材上に加熱により容易に軟化、溶融して転写可能な着色転写層を形成し、背面からの加熱によって、受像シート表面に着色転写層を転写するものである。
【0003】
この熱転写シートは、供給用ボビンに巻き上げられ、その熱転写シートの巻き終わりを巻上用ボビンに接着させた一対のロール形態となっている。そして、熱転写プリンターに熱転写シートをセットする際に、専用カセットにその熱転写シートを組み込んだり、またはプリンターに直接装填している。
さらに、熱転写受像シートは、枚葉状の形態だけではなく、ロール状の形態で、プリンターに連続して供給されるようになってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の一対のロール形態の熱転写シートやロール形態の熱転写受像シートは、輸送や保管の梱包の際に、特開平9−39945に記載されているような専用のダンボール箱を組み立てたり、個別に包装したりして、手間がかかり、梱包作業の効率が非常に悪いという問題があった。
また、輸送時等の振動や衝撃により、ロール形態の熱転写シートや熱転写受像シートは、巻きずれが生じやすく、巻きがずれた熱転写シートや熱転写受像シートをプリンターで使用すると、搬送トラブルや印字物の画像に不良が生じるという問題がある。
【0005】
さらに、従来の梱包では、熱転写シートや熱転写受像シートを中吊り状態で梱包するには、手間がかかり、また、振動や落下等の衝撃に対し、梱包の箱が破損し、熱転写シートや熱転写受像シートに傷みが生じ、印字物の画像品質が低下するという問題がある。本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、梱包作業の効率が良好であり、熱転写シートの巻きずれを防止することができ、輸送時等の耐衝撃性に優れた梱包用トレー容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、熱転写シートの供給用巻取と巻上用巻取との一対の巻取を収納するトレー容器において、トレー本体とトレー蓋体からなり、嵌合凸部がトレー本体又はトレー蓋体に設けられ、該嵌合凸部と嵌合凹部とが嵌合着脱することにより、トレー本体とトレー蓋体とが開閉し、トレー本体とトレー蓋体に該巻取の先端軸受部と、駆動軸受部が設けられ、該巻取を宙吊り状態とし、側面規制壁がトレー本体とトレー蓋体に各々一対で設けられ、さらにトレー本体とトレー蓋体に、供給用巻取と巻上用巻取の接触を避けるための中仕切部が設けられていて、該中仕切部の設ける位置と形状は、収納される巻取の外周がトレー容器に接触しないように、かつトレー本体及びトレー蓋体における中仕切部の設ける位置を、供給用巻取の中心線と巻上用巻取の中心線との間隔において、巻上用巻取の中心線に近い位置としたものであることを特徴とすることにより、上記の課題を解決することができた。
【0007】
また、本発明は、前記のトレー本体とトレー蓋体とがヒンジで連接していることを特徴とする。さらに、トレー容器の形成材料に、無機フィラーが混入されていることを特徴とする。
【0008】
【作用】
本発明は、熱転写シートの供給用巻取と巻上用巻取との一対の巻取を収納するトレー容器において、トレー本体とトレー蓋体からなり、嵌合凸部がトレー本体又はトレー蓋体に設けられ、該嵌合凸部と嵌合凹部とが嵌合着脱することにより、トレー本体とトレー蓋体とが開閉し、トレー本体とトレー蓋体に該巻取の先端軸受部と、駆動軸受部が設けられ、該巻取を宙吊り状態とし、側面規制壁がトレー本体とトレー蓋体に各々一対で設けられ、さらにトレー本体とトレー蓋体に、供給用巻取と巻上用巻取の接触を避けるための中仕切部が設けられていて、該中仕切部の設ける位置と形状は、収納される巻取の外周がトレー容器に接触しないように、かつトレー本体及びトレー蓋体における中仕切部の設ける位置を、供給用巻取の中心線と巻上用巻取の中心線との間隔において、巻上用巻取の中心線に近い位置としたものである。したがって、本発明の梱包用トレー容器は、先端軸受部と駆動軸受部に、熱転写シートの巻取の軸(ボビン)を載せて、巻取を宙吊りとして、巻取に衝撃が加わらないようにしている。また、側面規制壁がトレー本体とトレー蓋体に各々一対で設けられているため、巻取の巻きずれを防止することができ、さらに、嵌合凸部と嵌合凹部とが嵌合することにより、巻取の製品がトレー容器に収納され、簡単に梱包されることになる。
【0009】
本発明の梱包用トレー容器は、巻取として、熱転写シートの供給用巻取と巻上用巻取との一対を収納する。また、トレー本体とトレー蓋体とがヒンジで連接していることが好ましく、それによって、トレー本体に対応したトレー蓋体を間違いなく(種類の混同や、左右の間違いがなく)正確にセットすることができる。本発明は、熱転写シートの供給用巻取と巻上用巻取とを一対で組み込んで収納するトレー容器において、トレー本体とトレー蓋体に供給用巻取と巻上用巻取の接触を避けるための中仕切部を設けていて、該中仕切部の設ける位置と形状は、収納される巻取の外周がトレー容器に接触しないように、かつトレー本体及びトレー蓋体における中仕切部の設ける位置を、供給用巻取の中心線と巻上用巻取の中心線との間隔において、巻上用巻取の中心線に近い位置としたものであり、その中仕切部によって、供給用巻取と巻上用巻取が接触して、熱転写シートに衝撃が加わらない。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(トレー容器)
図1は、本発明のトレー容器の1つの実施形態を示す分解斜視図である。
本発明のトレー容器1は、例えば、図1に示す通り、トレー本体2とトレー蓋体3からなり、熱転写シートの供給用巻取6と巻上用巻取7とを一対で組み込んで収納し、嵌合凸部4がトレー本体2に設けられ、嵌合凹部5がトレー蓋体3に設けられ、該嵌合凸部4と嵌合凹部5とが嵌合着脱することにより、トレー本体2とトレー蓋体3とが開閉し、トレー本体2とトレー蓋体3とがヒンジ15で連接している。
【0011】
そして、トレー本体2とトレー蓋体3に供給用巻取6と巻上用巻取7の両方の先端軸受部9、10と、駆動軸受部12、13が設けられ、該巻取6、7を宙吊り状態とする。また、図2、3に示すように、本発明のトレー容器は、側面規制壁A、B、C、Dがトレー本体2とトレー蓋体3に各々設けられ、さらに、供給用巻取6と巻上用巻取7の接触を避けるための中仕切部16がトレー本体2とトレー蓋体3に各々設けられている。また、図2に示すように、供給用巻取6と巻上用巻取7を収納する時に、各巻取がトレー容器と接触しないように、供給用巻取6のほうが、巻上用巻取7よりも巻径が大きいため、距離mのほうが距離lよりも大きいように設計していることが好ましい。
【0013】
本発明のトレー容器は、熱転写シートの供給用巻取と巻上用巻取の一対を収納するものである。そして、トレー本体とトレー蓋体からなり、嵌合凸部がトレー本体又はトレー蓋体に設けられ、該嵌合凸部と嵌合凹部とが嵌合着脱することにより、トレー本体とトレー蓋体とが開閉し、トレー本体とトレー蓋体に該巻取の先端軸受部と、駆動軸受部が設けられ、該巻取を宙吊り状態とし、側面規制壁がトレー本体とトレー蓋体に各々一対で設けられ、さらにトレー本体とトレー蓋体に、供給用巻取と巻上用巻取の接触を避けるための中仕切部が設けられていて、該中仕切部の設ける位置と形状は、収納される巻取の外周がトレー容器に接触しないように、かつトレー本体及びトレー蓋体における中仕切部の設ける位置を、供給用巻取の中心線と巻上用巻取の中心線との間隔において、巻上用巻取の中心線に近い位置としたものである。
【0014】
本発明の嵌合凸部と嵌合凹部とが嵌合着脱することにより、トレー本体とトレー蓋体とが開閉する。嵌合凸部と嵌合凹部の形状は、図1の示されているような形状だけではなく、例えば、嵌合凹部が孔で貫通されていて、嵌合凸部が円柱、多角柱等で、その孔に挿入するものでも良く、凸部と凹部が嵌合すればその形状は問わない。また、図1に示すようなトレー容器の強度を高め、変形を防止するリブ17、18、19、20をトレー本体2とトレー蓋体3の周縁部に設けて、そのリブの高さを利用して、嵌合凸部と嵌合凹部の高さを確保することができる。このような嵌合凸部と嵌合凹部とが嵌合することにより、輸送や保管中にトレー本体とトレー蓋体が不用意に開くことがなく、トレー容器の中にゴミや埃等が侵入することがない。
【0015】
トレー本体とトレー蓋体に設けられている先端軸受部と、駆動軸受部は巻取のボビンと接触して巻取を支え、宙吊りにする。巻取のボビンは一般的に円形の断面を有していて、そのボビンと接触する先端軸受部と、駆動軸受部はボビン軸の形状に合わせて、円形の周面を有し、軸と軸受との摩擦による傷付きを防止することが好ましい。また、側面規制壁がトレー本体とトレー蓋体に各々一対で設けられている。例えば、図2、3では側面規制壁BとCが熱転写シートの巻き側面を規制して、運搬上等の取扱で、巻取の巻きずれを防止することができる。また、側面規制壁AとDが巻取のボビンが左右に動かないように、ボビンの位置規制をしている。
【0016】
図2図3の違いは、側面規制壁Cにおいて、図2のほうが図3のものよりも側面規制壁Cの深さが大きく、巻取の巻きずれに対し、より効果的である。また、図3の場合では、側面規制壁CとDの間に隙間があり、トレー容器から巻取を取り出す際に、その隙間に指を入れて巻取(ボビン)を持ち上げやすい設計である。したがって、例えば、トレー本体側に図3に示すような配置をとり、トレー蓋体には図2に示すような配置をとることができる。また、トレー本体とトレー蓋体に共通して同じような側面規制壁をとることもできる。このような一対の側面規制壁の距離は、その間に収納するものの大きさよりも約0〜1.0mm程度大きくすることが好ましい。
【0017】
本発明のトレー容器では、熱転写シートの供給用巻取と巻上用巻取との一対を収納し、供給用巻取6と巻上用巻取7の接触を避けるための中仕切部16をトレー本体2とトレー蓋体3に設けることができる。中仕切部16の設ける位置と形状は、収納される巻取の外周がトレー容器に接触しないように設計する必要がある。また、本発明では、トレー本体とトレー蓋体とがヒンジで連接していることが好ましく、トレー本体に対応したトレー蓋体を間違いなく(種類の混同や、左右の間違いがなく)正確にセットすることができる。ヒンジ15の形状は、図1に示すような形状に限定されず、トレー本体とトレー蓋体を開閉でき、トレー本体とトレー蓋体を連接させていれば良い。トレー容器の材質や製造方法に関連するが、ヒンジ15はトレー本体とトレー蓋体の一体成形で加工する場合と、トレー本体とトレー蓋体を別体で作製し、ヒンジ(トレー本体または蓋体に一体であっても良い)で連接する場合がある。いずれの方法でもよいが、組み立ての作業性からトレー本体とトレー蓋体の一体成形でヒンジを含めて加工することが好ましい。
【0018】
本発明のトレー容器は、ポリスチレン、ABS、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリアセタール、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂を用いて、真空成形や圧空成形などのシート成形等の方法で作製することができる。特に、加熱軟化した熱可塑性樹脂シートを金型の上にのせて、中から真空で引いて型面に密着固化させて成形する真空成形により、作製することが好ましい。上記のような熱可塑性樹脂に、炭酸カルシウム、タルク、クレー等の無機のフィラーを20〜40%程度の重量で充填することにより、焼却処理の際の熱量を低下させることができる。
さらに、熱可塑性樹脂に、デンプン等の可食性物の添加により微生物による崩壊性をもたせることもできる。
【0019】
トレー容器の厚さは、トレー容器のもつ固有の強度と、収納する巻取のサイズ、重量から決められるものではあるが、好ましくは0.3〜1.5mmである。厚みがあまり薄すぎると、トレー容器の強度が低く、衝撃を受けた時にくずれやすくなる。一方、厚みが大きすぎると、多段積み等の際のクッション性が低下したり、嵌合凸部と嵌合凹部との嵌合着脱が行いにくくなり好ましくない。
また、トレー容器の材質である熱可塑性樹脂に帯電防止剤を添加混入しておくと、トレー容器にゴミや埃が付着しにくくなり、そのパレットに収納する巻取に、ゴミや埃の付着がなく、汚染されないため、好ましい。帯電防止剤として、具体的には、脂肪酸エステル、硫酸エステル、リン酸エステル、アミド類、4級アンモニウム塩等が挙げられ、帯電防止剤の添加量は、樹脂に対し、0.1〜2.0重量%が好ましい。
【0020】
トレー容器のトレー本体及びトレー蓋体の底面は、水平な面であることが好ましい。それは、巻取をトレー容器に収納し、トレー本体とトレー蓋体を嵌合凸部と嵌合凹部とを嵌合して、梱包、静置する際、トレー容器が動きにくく、安定性をもたせることができるからである。
本発明のトレー容器は、単品で輸送、保管することができるが、一般的に、個装箱に複数個のトレー容器を入れて、輸送、保管することが多い。また、熱転写シートの収納されたトレー容器と熱転写受像シートの入ったトレー容器の両方を個装箱に入れる場合がある。個装箱は、トレー容器の外形サイズに合わせて、その箱サイズを決めれば良いが、その場合、個装箱の余ったスペースに、適当な緩衝剤を入れて、輸送中等にトレー容器に受ける衝撃を少なくすることもできる。トレー容器は、巻取を収納し、そのトレー容器をそのまま、個装箱に入れても良いし、プラスチック性のフィルム等でくるんで箱入れしても良い。
また、本発明では、収納する熱転写シートや熱転写受像シートの種類や特徴を示す検知マークや、ロット番号の明示されたラベルを、トレー容器の外側に貼付しても良い。
【0021】
(熱転写シート巻取)
次に、トレー容器に収納される熱転写シートの巻取について説明する。
熱転写シートの巻取は、基材上に着色転写層を形成した熱転写シートを供給用ボビンに巻き上げたもので、場合によって、巻上用ボビンと連接させた一対の形態をとることもできる。
基材は、従来公知のある程度の耐熱性と強度を有するものであれば、いずれのものでもよく、例えば、0.5〜50μm、好ましくは3〜10μm程度の厚さの紙、各種加工紙、ポリエステルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロファン等であり、特に好ましいものは、ポリエステルフィルムである。
上記のような基材は、必要に応じて、その基材の一方または両方の面に、プライマー処理やコロナ放電処理を施すのが好ましい。この処理によって、基材上に設ける層との接着性を向上したり、基材自体の帯電防止をしたりして、機能を付加させることができる。
【0022】
着色転写層は、昇華転写型と熱溶融転写型の2方式に大別され、昇華転写型は、適当な溶剤中に染料、バインダー樹脂及び、その他の任意成分を加えて、各成分を溶解又は分散させて、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の形成手段により、前記の基材上に塗布し、乾燥して、形成される。
使用する染料は、従来公知の熱転写シートに使用される染料はいずれも本発明に有効に使用可能であり、特に限定されない。例えば、幾つかの好ましい染料としては、赤色染料として、MS Red G、Macrolex Red Vioret R、Ceres Red 7B、Samaron Red HBSL、Resolin Red F3BS等が挙げられ、又、黄色の染料としては、ホロンブリリアントイエローS−6GL、PTY−52、マクロレックスイエロー6G等が挙げられ、又、青色染料としては、カヤセットブルー714、ワクソリンブルーAP−FW、ホロンブリリアントブルーS−R、MSブルー100等が挙げられる。
【0023】
上記の如き熱移行性染料を担持するためのバインダー樹脂としては、従来公知のものがいずれも使用でき、好ましいものを例示すれば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等のビニル系樹脂、ポリエステル等が挙げられる。
また、印画時の受容層との離型性を高める為に、アクリル系、ビニル系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリアミド系又はセルロース系樹脂の主鎖にグラフト結合したポリシロキサンセグメント、フッ化炭素セグメント、及び長鎖アルキルセグメントから選ばれる少なくとも1種の離型性セグメントを有するグラフトコポリマーを、熱移行性染料を担持するためのバインダー樹脂としてもよい。着色転写層の塗工厚は、乾燥状態で0.2μm乃至5μm、好ましくは、0.4μm乃至2μmが適当である。
【0024】
着色転写層の他のものとして、熱溶融転写型があり、その着色転写層は、着色剤とバインダーからなり、必要に応じて任意の添加剤を加えてもよい。
上記の着色剤としては、有機または無機の顔料、もしくは染料のうち、記録材料として良好な特性を有するもの、例えば、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度などにより変褪色しないものが好ましい。着色剤としては、シアン、マゼンタ、イエローなども使用できるが、ブラックの着色剤が好ましく用いられる。
使用するバインダーとしては、ワックスを主成分として、その他に乾性油、樹脂、鉱油、セルロースおよびゴムの誘導体などの混合物が用いられる。
【0025】
ワックスとしては、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス等がある。更に、フィッシャートロプシュワックス、各種低分子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワックス、ペトロラクタム、ポリエステルワックス、一部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等、種々のワックスが用いられる。
本発明の場合、着色転写層の使用するバインダーとしては、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂、またはアクリル樹脂、またはアクリル樹脂に塩化ゴム、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体樹脂、セルロース系樹脂の少なくとも1種を使用することがより好ましい。
【0026】
以上の着色転写層は、熱転写シートの表面に設けられるもので、帯電しやすいため、着色転写層に帯電防止剤を配合してもよい。用いる帯電防止剤としては、公知の非イオン性界面活性剤や陰イオン界面活性剤、両イオン性界面活性剤などが使用でき、着色転写層固形分(重量比)で、0.001〜5%の割合で添加することが好ましい。
上記の如き熱転写シートは、基材の一方の面に、着色転写層などを設け、その裏面に、サーマルヘッドの熱によるステッキングや印字しわなどの悪影響を防止するため、耐熱層を設けることが好ましい。
上記の耐熱層を形成する樹脂としては、従来公知のものであればよく、例えば、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、ポリエーテル樹脂、ポリブタジエン樹脂、スチレン・ブタジエン共重合体、アクリルポリオール、ポリウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタン又はエポキシのプレポリマー、ニトロセルロース樹脂、セルロースナイトレート樹脂、セルロースアセトプロピオネート樹脂、セルロースアセテートブチレート樹脂、セルロースアセテートヒドロジエンフタレート樹脂、酢酸セルロース樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂などがあげられる。
【0027】
これらの樹脂からなる耐熱層に添加あるいは上塗りする滑り性付与剤としては、リン酸エステル、シリコーンオイル、グラファイトパウダー、シリコーン系グラフトポリマー、フッ素系グラフトポリマー、アクリルシリコーングラフトポリマー、アクリルシロキサン、アリールシロキサン等のシリコーン重合体が挙げられるが、好ましくは、ポリオール、例えば、ポリアルコール高分子化合物とポリイソシアネート化合物及びリン酸エステル系化合物からなる層であり、更に充填剤を添加することがより好ましい。
耐熱層は、上記に記載した樹脂、滑り性付与剤、更に充填剤を、適当な溶剤により、溶解又は分散させて、耐熱層形成用インキを調製し、これを、上記の基材の他方に面に、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースコーティング法等の形成手段により塗布し、乾燥して形成することができる。
熱転写シートの巻取は、ボビンに巻かれているが、ボビンの材質、形状は従来公知のものが使用できる。
【0039】
【実施例】
以下に、実施例及び比較例を示し、本発明を詳述する。
(実施例1)
ポリプロピレン樹脂中に、炭酸カルシウムの無機フィラーを30重量%添加した材料で真空成形法により、厚み0.4mmで、図1に示すような実施例1のトレー容器を作製し、供給用巻取と巻上用巻取との一対の熱転写シートをそのトレー容器に収納し、嵌合凸部と嵌合凹部とを嵌合させた。
【0041】
(比較例)特開平9−39945に記載されているような紙製容器を容易して、組み立てて、熱転写受像シートの巻取をその紙製容器に収納した。
(評価結果)上記の実施例1で作製したトレー容器に巻取を収納した場合は、梱包作業の効率が良好であり、巻取の巻きずれを防止することができ、輸送時等の耐衝撃性に優れた梱包用トレー容器が提供できた。それに対し、比較例の紙製容器は、組み立てる際に手間が非常にかかり、梱包作業の効率が悪い。さらに、紙製容器のため、輸送時の衝撃で、容器が破損し、中に収納してある熱転写受像シートの巻取に傷みが生じた。
【0042】
【発明の効果】
したがって、本発明では、熱転写シートの供給用巻取と巻上用巻取との一対の巻取を収納するトレー容器において、トレー本体とトレー蓋体からなり、嵌合凸部がトレー本体又はトレー蓋体に設けられ、該嵌合凸部と嵌合凹部とが嵌合着脱することにより、トレー本体とトレー蓋体とが開閉し、トレー本体とトレー蓋体に該巻取の先端軸受部と、駆動軸受部が設けられ、該巻取を宙吊り状態とし、側面規制壁がトレー本体とトレー蓋体に各々一対で設けられ、さらにトレー本体とトレー蓋体に、供給用巻取と巻上用巻取の接触を避けるための中仕切部が設けられていて、該中仕切部の設ける位置と形状は、収納される巻取の外周がトレー容器に接触しないように、かつトレー本体及びトレー蓋体における中仕切部の設ける位置を、供給用巻取の中心線と巻上用巻取の中心線との間隔において、巻上用巻取の中心線に近い位置としたものである。したがって、本発明の梱包用トレー容器は、先端軸受部と駆動軸受部に、熱転写シートの巻取の軸(ボビン)を載せて、巻取を宙吊りとして、巻取に衝撃が加わらないようすることができる。また、側面規制壁がトレー本体とトレー蓋体に各々一対で設けられているため、巻取の巻きずれを防止することができ、さらに、嵌合凸部と嵌合凹部とが嵌合することにより、巻取の製品がトレー容器に収納され、簡単に梱包され、梱包作業の効率が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトレー容器の実施形態を示す分解斜視図である。
図2】本発明のトレー容器の実施形態を示す部分平面図である。
図3】本発明のトレー容器の実施形態を示す部分平面図である。
【符号の説明】
1 トレー容器
2 トレー本体
3 トレー蓋体
4 嵌合凸部
5 嵌合凹部
6 供給用巻取
7 巻上用巻取
9 先端軸受部(供給用巻取)
10 先端軸受部(巻上用巻取)
12 駆動軸受部(供給用巻取)
13 駆動軸受部(巻上用巻取)
15 ヒンジ
16 中仕切部
17、18 リブ
A、B、C、D 側面規制壁
l、m 距離

Claims (3)

  1. 熱転写シートの供給用巻取と巻上用巻取との一対の巻取を収納するトレー容器において、トレー本体とトレー蓋体からなり、嵌合凸部がトレー本体又はトレー蓋体に設けられ、該嵌合凸部と嵌合凹部とが嵌合着脱することにより、トレー本体とトレー蓋体とが開閉し、トレー本体とトレー蓋体に該巻取の先端軸受部と、駆動軸受部が設けられ、該巻取を宙吊り状態とし、側面規制壁がトレー本体とトレー蓋体に各々一対で設けられ、さらにトレー本体とトレー蓋体に、供給用巻取と巻上用巻取の接触を避けるための中仕切部が設けられていて、該中仕切部の設ける位置と形状は、収納される巻取の外周がトレー容器に接触しないように、かつトレー本体及びトレー蓋体における中仕切部の設ける位置を、供給用巻取の中心線と巻上用巻取の中心線との間隔において、巻上用巻取の中心線に近い位置としたものであることを特徴とする梱包用トレー容器。
  2. 前記のトレー本体とトレー蓋体とがヒンジで連接していることを特徴とする上記の請求項1に記載するトレー容器。
  3. トレー容器の形成材料に、無機フィラーが混入されていることを特徴とする上記の請求項1に記載するトレー容器。
JP13797597A 1997-05-14 1997-05-14 トレー容器 Expired - Lifetime JP3720948B2 (ja)

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