JP3718614B2

JP3718614B2 - Heating and stirring device

Info

Publication number: JP3718614B2
Application number: JP2000052232A
Authority: JP
Inventors: 徳二梶原
Original assignee: 梶原工業株式会社
Priority date: 2000-02-24
Filing date: 2000-02-24
Publication date: 2005-11-24
Anticipated expiration: 2020-02-24
Also published as: JP2001232165A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食材を加熱しながら攪拌調理する加熱攪拌装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の加熱攪拌装置としては、例えば実開昭６２−１００３４号公報に記載されたようなものがある。この加熱攪拌装置は、加熱釜に対して斜めに配置された攪拌軸に円弧状の支持桿が備えられ、この円弧状の支持桿に複数の掻取羽根が取りつけられたものである。そして、回転駆動部による攪拌軸の回転駆動により支持桿が回転し、掻取羽根が加熱釜の底部内面を掻き取り摺動する。従って、加熱釜内に収容された食材を加熱しながら攪拌調理することができる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような加熱攪拌装置では、加熱攪拌調理の作業後に次の食材の加熱攪拌調理における品質保持などのため、加熱釜内や攪拌軸、支持桿、及び掻取羽根等に付着している残留食材を洗浄する必要がある。この洗浄は、例えば攪拌軸を回転させながら加熱釜上部から洗浄液を供給するなどによって行なっている。かかる洗浄において、洗浄が確実に行なわれたかどうかは、加熱釜の上部開口から加熱釜内を覗かなくてはならないが、加熱撹拌装置が大型である等のため、その確認作業が極めて煩雑なものとなっていた。
【０００４】
又、加熱攪拌装置を複数台備えて、例えば駆動ローラコンベア上を連続的に移動させ、材料投入行程、加熱行程、冷却行程、熟成排出行程、洗浄行程等を順次連続的にバッチ処理を行なわせると、効率の良い処理が可能となる。しかしながら、連続して移動する加熱攪拌装置のそれぞれに回転駆動部、攪拌軸、支持桿、掻取羽根を備えることになり、装置全体としては高価なものになるという問題があり、その改善が望まれている。
【０００５】
本発明は、洗浄を容易に確認することができ、あるいは連続バッチ処理において装置を安価に製造することのできる加熱攪拌装置の提供を課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明は、少なくとも底部内面が球面状に形成され少なくとも底部が加熱される加熱釜と、該加熱釜の上部開口に取り付けられ加熱釜に対して着脱自在な蓋体と、該蓋体側に支持され前記加熱釜内に作用部が挿入配置された撹拌軸と、該撹拌軸に取り付けられ前記撹拌軸の回転により前記少なくとも底部内面を掻き取り摺動する複数の撹拌羽根を備えた支持桿と、前記蓋体側に配置され前記撹拌軸を回転駆動する回転駆動部と、前記撹拌軸、支持桿、回転駆動部を一体にした蓋体側を前記加熱釜に対して昇降駆動する昇降駆動部とよりなり、前記撹拌軸を斜めに配置して該攪拌軸の上部を蓋体側に回転自在に支持させると共に前記回転駆動部を前記昇降駆動部のピストンシリンダ装置の上部に配置して取り付け、前記蓋体に、ブラケットを取り付け、前記ブラケットの他端に前記回転駆動部を固定し、前記昇降駆動は、前記回転駆動部を昇降させることによって行われることを特徴とする。
【０００７】
請求項２の発明は、請求項１記載の加熱攪拌装置であって、前記加熱釜と蓋体との間に、前記昇降駆動部による昇降により前記加熱釜と蓋体側とを再装着するとき相互を規定位置関係に再位置決めする位置決手段を設けたことを特徴とする。
【０００８】
請求項３の発明は、請求項２記載の加熱攪拌装置であって、前記位置決手段は、前記加熱釜上端に傾斜して設けられた位置決受面及び前記蓋体の下端に傾斜して設けられた位置決当面とよりなることを特徴とする。
【０００９】
請求項４の発明は、請求項１〜３の何れかに記載の加熱攪拌装置であって、前記攪拌軸の先端又は加熱釜の内面の一方は、球状の凸面に形成され、他方は球状の凹面に形成され、該凹凸面の嵌合によって前記攪拌軸の先端を加熱釜の内面に着脱自在に嵌合支持させることを特徴とする。
【００１０】
請求項５の発明は、請求項１〜４の何れかに記載の加熱攪拌装置であって、前記昇降駆動部は、前記蓋体側を昇降駆動する構成であり、前記加熱釜の個数を、前記蓋体側よりも増大し、前記蓋体側の昇降駆動部を位置的に固定すると共に、前記各加熱釜を前記昇降方向に対し交差する方向へ移動停止可能にする移動手段に支持したことを特徴とする。
【００１１】
【発明の効果】
請求項１の発明では、昇降駆動部のピストンシリンダ装置によって撹拌軸、支持桿、駆動部を一体にした蓋体側を加熱釜に対して昇降させることができるため、撹拌軸、支持桿、及び掻取羽根を加熱釜外へ露出させることも可能となり、洗浄の際に撹拌軸、支持桿、掻取羽根等を容易に確認することができ、洗浄を正確に完了することができる。また、昇降する蓋体側に対して複数の加熱釜を移動させるように構成した場合は、連続バッチ処理が可能となり、また装置も安価に製造することができる。
また、撹拌軸を斜めに配置して該攪拌軸の上部を蓋体側に回転自在に支持させると共に前記回転駆動部を前記昇降駆動部上に取り付け、前記蓋体に、ブラケットを取り付け、前記ブラケットの他端に前記回転駆動部を固定し、昇降駆動が回転駆動部を昇降させることによって行われるため、重量のある回転駆動部であっても無理なく支持し、昇降駆動できるようになっている。
【００１２】
請求項２の発明では、請求項１の発明の効果に加え、昇降駆動部による昇降により加熱釜と蓋体とを再装着するとき、相互を規定位置関係に再位置決めする位置決手段を設けたので、加熱釜と蓋体側とを昇降駆動によって再装着したとき、相互を規定位置関係に確実に再位置決めすることができる。従って、攪拌軸、支持桿、掻取羽根と加熱釜との位置関係も規定位置関係に再位置決めされ、食材を加熱攪拌調理するとき加熱釜の底部を掻取羽根によって十分に掻き取り、加熱されている加熱釜の底部内面に食材の薄膜が残って境面ができるのを防止し、高い接触伝熱効率を維持することができる。
【００１３】
請求項３の発明では、請求項２の発明の効果に加え、位置決手段は加熱釜の上端部に傾斜して設けられた位置決受面及び蓋体の下端部に傾斜して設けられた位置決当面とよりなるため、加熱釜と蓋体側とを再装着するとき、両者の位置関係が多少ずれていても傾斜した位置決受面と位置決当面との相互のガイドによって加熱釜と蓋体側とを規定位置関係に正確に再位置決めすることができ、掻取羽根による、より正確な掻き取りを再現することが可能となる。
【００１４】
請求項４の発明では、請求項１〜３の何れかの発明の効果に加え、攪拌軸の先端又は加熱釜の内面の一方は、球状の凸面に形成され、他方は球状の凹面に形成され、凹凸面の嵌合によって攪拌軸の先端を加熱釜の内面に着脱自在に嵌合支持させることができるため、加熱釜と蓋体側とを再装着するとき、攪拌軸の先端を加熱釜の内面に無理なく正確に嵌合支持させることができる。しかも、この凹凸面の嵌合支持と、加熱釜及び蓋体側間の位置決手段とにより、掻取羽根をより正確に再位置決めすることができ、加熱釜の底部を掻取羽根によって、より十分な掻き取りを再現することができる。
【００１５】
請求項５の発明では、請求項１〜４の何れかの発明の効果に加え、昇降駆動部は蓋体側を昇降駆動する構成であり、加熱釜の個数を蓋体側より増大し、蓋体側の昇降駆動部を位置的に固定すると共に、各加熱釜を昇降方向に対し交差する方向へ移動停止可能にする移動手段に支持したため、連続バッチ処理に際して蓋体側の個数を少なくすることができ、装置全体を安価に製造することができる。
【００１６】
【発明の実施の形態】
（第１実施形態）
図１〜図３は本発明の第１実施形態を示している。図１は、本発明の第１実施形態を適用した加熱攪拌装置の一部断面全体概略図である。この図１のように、加熱攪拌装置は、加熱釜１と、攪拌軸３と、支持桿５とを備えている。
【００１７】
前記加熱釜１は少なくとも底部９内面が球面状に形成され、少なくとも底部が加熱される構成となっている。すなわち、加熱釜１は筒状の胴部７と、半球状の底部９とが一体的に構成され、底部９側の外面周囲にジャケット１１が閉断面で設けられている。ジャケット１１には、外部制御によって外部から加熱用の蒸気が給排されるようになっている。なお、ジャケット１１は脚１３ａ，３ｂを介し、ベース１５上に支持されている。又、前記加熱釜１の底部９にはその最下部に食材ドレイン用の排出口１７が設けられている。
【００１８】
前記加熱釜１の上端には、加熱釜１の上部開口を閉塞するように取りつけられ加熱釜１に対して着脱自在な蓋体１９が設けられている。すなわち、蓋体１９は、後述する昇降駆動によって、図１の鎖線図示の状態まで上昇し、再び図１の実線図示のように加熱釜１の上部開口を閉塞するように再装着することができる。
【００１９】
前記攪拌軸３は、前記蓋体１９側に支持され、加熱釜１内にその作用部が挿入配置され、回転駆動部２１によって回転駆動される構成となっている。攪拌軸３は加熱釜１に対して斜めに配置されている。
【００２０】
攪拌軸３の下端２３は、後述する球状の浅い凹凸面による軸受け構造によって底部９内面に回転自在かつ着脱自在に嵌合支持されている。又、攪拌軸３の上部側は、蓋体１９側に回転自在に支持され、その上端が回転駆動部２１に連動連結されている。回転駆動部２１は、例えば駆動モータによって構成されている。
【００２１】
前記支持桿５は、前記攪拌軸３に取りつけられ、攪拌軸３の回転により少なくとも底部９内面を掻取摺動する複数の掻取羽根２５を所定間隔で備えている。但し、図１では掻取羽根２５は１組のみ示され、他は省略している。この掻取羽根２５は、攪拌軸３に対し非対称に形成され、攪拌軸３の回転によって各掻取羽根２５により底部９内面ほぼ全体を掻き取ることができる。この掻取羽根２５は、支持桿５に対し若干揺動できるように支持されており、底部９内面を掻取摺動するとき、食材から抵抗を受けて、底部９内面に押し付けられる構造となっている。
【００２２】
前記回転駆動部２１は、蓋体１９側に配置されている。すなわち前記蓋体１９には、ブラケット２７が取りつけられ、該ブラケット２７の他端に前記回転駆動部２１が固定されている。かかる攪拌軸３、支持桿５、駆動部２１を一体にした蓋体１９側は、昇降駆動部２９によって図１の鎖線図示の状態まで上昇し、再び下降するように昇降駆動可能となっている。この昇降駆動部２９を図２の側面図をも参照しながら説明する。
【００２３】
図１，図２のように、昇降駆動部２９は、ガイドポスト３１を備え、このガイドポスト３１は前記ベース１５上に固定されている。ガイドポスト３１の中央には、ピストンシリンダ装置３３が設けられ、該ピストンシリンダ装置３３のピストンロッド３５の上端が支持ブロック３７の下面に結合されている。前記ピストンシリンダ装置３３には、下部の液圧発生装置３９によって液圧が給排されるようになっている。
【００２４】
前記支持ブロック３７の両側には、ガイドロッド４１ａ，４１ｂの上端が結合され、ガイドロッド４１ａ，４１ｂは、ガイドポスト３１のガイド部４３ａ，４３ｂに昇降自在にガイドされる構成となっている。
【００２５】
前記支持ブロック３７の上端には、前記回転駆動部２１が配置され、前記ブラケット２７と回転駆動部２１と支持ブロック３７とが一体的な構成となっている。この場合、攪拌軸３が加熱釜１に対し斜めに配置され、回転駆動部２１を昇降駆動部２９のピストンシリンダ装置３３の直上部に配置しているため、重量のある回転駆動部２１であっても無理なく支持し、昇降駆動できるようになっている。
【００２６】
図３は、前記加熱釜１と蓋体１９側との間に設けられた位置決手段４５を示している。この位置決手段４５は、昇降駆動部２９による昇降により加熱釜１と蓋体１９側とを再装着するとき、相互に規定位置関係に再位置決めするものである。この位置決手段４５は、位置決受面４７及び位置決当面４９よりなっている。
【００２７】
前記位置決受面４７は、前記加熱釜１の上端部に設けられた受け部５１に傾斜して設けられ、前記位置決当面４９は、前記蓋体１９の下端部に設けられた当て部５３に傾斜して設けられている。これら位置決受面４７及び位置決当面４９は略同一の傾斜を有し、相互に位置決め嵌合する構成となっている。前記受け部５１と当て部５３との上下間には、前記位置決受面４７及び位置決当面４９を密に突き当てるように若干の隙間が形成されるものである。この位置決受面４７と位置決当面４９の密な当接によって、加熱釜１と蓋体１９との間のシールができるようになっている。但し、受け部５１と当て部５３との間に、別のシール構造を設けることもできる。
【００２８】
本実施形態において前記位置決受面４７及び位置決当面４９は、加熱釜１の上端部と蓋体１９の下端部とに全周にわたって設けられているが、周方向少なくとも３箇所に位置決受面４７、位置決当面４９による位置決め構造を設けることにより、同様な効果を得ることができる。
【００２９】
本実施形態において前記位置受面４７は、さらに別の機能を有している。即ち蓋体１９側が下降して支持桿５が加熱釜１の上端から内部へ移動しようとするとき、支持桿５の掻取羽根２５が加熱釜１の上端に若干係合するような位置に取り付けられている場合がある。この係合しようとする掻取羽根２５の先端を位置決受面４７によってガイドし、掻取羽根２５の若干の揺動を利用して掻取羽根２５を加熱釜１内へ円滑に移行させることができる。このように位置決受面４７を掻取羽根２５のガイドに利用することによって、構造を簡単にすることができる。但し、位置決受面４７を上記のような掻取羽根２５のガイドとは別に設ける構成にすることもできる。なお前記受け部５１の下方側には受け皿部５５が全周に設けられている。
【００３０】
図４は、前記攪拌軸３の先端２３の軸受構造を示している。すなわち、前記加熱釜１側に軸受ブロック５７が固着され、この軸受ブロック５７に浅い球状の凹面５９が設けられている。又、攪拌軸３の先端２３には、凹面５９に対応した球状の凸面６１が設けられている。そして、攪拌軸３の凸面６１が軸受ブロック５７の凹面５９に嵌合することによって、攪拌軸３の先端２３を加熱釜１の内面に着脱自在に嵌合支持する構成となっている。なお、球状の凹面を先端２３側に設け、凸面を軸受ブロック５７側に設けることも可能である。この場合、加熱釜１に軸受ブロック５７を設けることなく、底部９の内面側に突出するエンボス部を底部９に直接設けて球状の凸部とすることも可能である。但し、攪拌軸３の先端２３は、加熱釜９側に支持させることなく、これを離間して構成することもできる。
【００３１】
次に作用を説明する。まず、加熱釜１に食材を投入するときには、例えば蓋体１９側を図１の鎖線図示の状態まで上昇させ、次いで加熱釜１の上端開口から食材を投入する。但し、蓋体１９に投入口が設けられている場合は、食材投入の際に蓋体１９側を上昇させることなく投入口を開くことによって行なうことができる。
【００３２】
前記蓋体１９側の昇降は、昇降駆動部２９の駆動によって行なう。図１の実線図示の状態において、液圧発生部３９によってピストンシリンダ装置３３に液圧が供給されると、ピストンロッド３５が伸張する。ピストンロッド３５の伸張によって、支持ブロック３７が上昇し、蓋体１９側が攪拌軸３、支持桿５、駆動部２１を一体にして図１の鎖線図示の状態まで上昇する。この上昇位置での位置決めは、例えばリミットスイッチ等によって位置を検出し、液圧発生部３９の発生液圧を一定に保持するか、自動的に係脱する機械的な係合手段によって行なうことができる。
【００３３】
前記加熱釜１内に食材を投入した後は、蓋体１９側を下降させるが、このときは液圧発生部３９による液圧発生を徐々に減ずることによって、蓋体１９側の自重により徐々に下降させることができる。このとき液圧発生部３９の液圧の調整によって、蓋体１９側を加熱釜１上に静かに再装着させることができる。又、下降に際しては、蓋体１９側が加熱釜１に嵌合する直前までは蓋体１９側を急激に下降させ、加熱釜１に再装着される直前において液圧発生部３９の液圧調整によって下降スピードを減じ再装着させることもできる。このような再装着動作によって、昇降スピードを上げて作業効率を向上させることができる。
【００３４】
又、蓋体１９側の下降に際して、支持桿５に支持されている掻取羽根２５が、図示はしていないが、例えば図１の左右両端側に位置するとき、加熱釜１に再挿入される際に、掻取羽根２５が加熱釜１の開口に係合するおそれがある。このときは、例えば図３の位置決受面４７に掻取羽根２５の先端がガイドされ、掻取羽根２５の若干の揺動によって加熱釜１内へ円滑に再挿入させることができる。
【００３５】
さらに、蓋体１９側が加熱釜１の上端に再装着されるに際しては、蓋体１９側が加熱釜１に対して若干径方向にずれたとしても、加熱釜１側の位置決受面４７に蓋体１９側の位置決当面４９がガイドされ、最終的に両面４７，４９が当接することによって、加熱釜１に対する蓋体１９側の再装着を規定位置関係に正確に再位置決めすることができる。従って、支持桿５と、加熱釜１の底部９内面との位置関係も規定位置関係に正確に再位置決めすることができ、掻取羽根２５による底部９内面の掻き取りも正確に再現することができる。
【００３６】
そして、ジャケット１１に外部制御によって加熱用の蒸気が供給されると、加熱釜１の底部９側が加熱される。同時に、回転駆動部２１によって攪拌軸３を回転させると、支持桿５も同軸状に回転し、前記再位置決めによって掻取羽根２５が底部９内面を正確に掻き取ることができる。従って、食材の加熱攪拌調理に際して、底部９内面に掻取不足による食材の薄膜が残って境面ができることを抑制し、高い接触伝熱効率を維持することができる。
【００３７】
さらに本実施形態においては、攪拌軸３の先端２３が凹面５９と凸面６１との嵌合によって位置決めされる構成であるため、支持桿５を底部９に対してより正確に再位置決めすることが可能である。又、凹面５９と凸面６１との嵌合に際しては、先行して蓋体１９側の位置決当面４９が加熱釜１側の位置決受面４７側にガイドされるため、凹凸面５９，６１の嵌合をより円滑に行なうことができる。但し、攪拌軸３の先端２３は、凹面５９と凸面６１との嵌合によって位置決めする構成に限らず、加熱釜１の底部９内面から離して支持する構成にすることもできる。
【００３８】
食材の加熱調理後は、図示しないバルブを開くことによって、排出口１７から食材が排出されることになる。排出後はバルブを閉めて、加熱釜１内の洗浄を行なう。この洗浄に際しては、蓋体１９を上昇させて加熱釜１内に洗浄液を供給し、蓋体１９側を再び閉めて攪拌軸３を回転させ、支持桿５及び掻取羽根２５の回転によって、加熱釜１内を攪拌洗浄することができる。又、図示はしないが、蓋体１９に設けたシャワーボールに外部から洗浄液を供給することによって、蓋体１９を閉じたまま加熱釜１内に洗浄液を散布し、上記同様に攪拌洗浄することが可能である。
【００３９】
この洗浄の確認は、蓋体１９側を図１の鎖線図示の状態まで上昇させて行なうことができる。このとき蓋体１９側は、支持桿５及び掻取羽根２５においてまで外部に露出することになり、支持桿５や掻取羽根２５に食材が残留して付着しているかどうかを容易に確認することができる。又、蓋体１９側が図１の鎖線図示の状態まで上昇することによって、加熱釜１内をも容易に覗くことができ、加熱釜１内の洗浄状況も容易に確認することができる。従って、加熱攪拌装置の全体的な洗浄を正確かつ迅速に行なうことができる。
（第２実施形態）
図５，図６は本発明の第２実施形態に係り、図５は連続バッチ処理を行なう装置の全体概略図、図６は要部の全体概略正面図である。
【００４０】
まず、図５のように、この連続バッチ処理を行なう装置は、蓋体１９側の個数を３台とし、加熱釜１側の個数を蓋体１９側よりも増大し、図５では例えば５台示されている。但し、連続バッチ処理であるため、加熱釜１側の数は限られず、図示してある５台以外にも連続して移動させる構成にすることもできる。
【００４１】
前記加熱釜１側は、移動手段として例えば電動モータなどによって駆動、停止可能な駆動ローラコンベア６３上に支持され、各加熱釜１を蓋体１９側の昇降方向である鉛直上下方向に対し交差する方向である横方向に移動停止可能となっている。但し、駆動ローラコンベア６３をフリーのローラコンベアとし、加熱釜１側を人手により移動させる構成にすることもできる。
【００４２】
前記蓋体１９側と加熱釜１との関係は、図６のようになっている。昇降駆動部２９は、蓋体１９側を昇降駆動する構成であり、この昇降駆動部１９は固定のベース１５ａ上に設置され、位置的に固定されたものとなっている。前記加熱釜１側は可動のベース１５ｂ上に設置され、この可動のベース１５ｂが前記駆動ローラコンベア６３上を移動する構成となっている。
【００４３】
かかる構成において、図５のように、材料投入行程６５において材料を投入し、加熱行程６７において蓋体１９側を下降させて加熱釜１上に装着させる。ジャケット１１内に加熱用の蒸気を供給し、攪拌軸３を回転駆動することによって加熱攪拌調理を行なうことができる。
【００４４】
加熱調理後は、蓋体１９側を再び上昇させて、駆動ローラコンベア６３を駆動し、次の冷却行程６９へ移行させる。冷却行程６９においては、加熱釜１内に冷気が供給されると同時に、ジャケット１１に冷却水が供給される。次いで、蓋体１９側が下降して、加熱釜１上に再装着される。攪拌軸３を回転させることによって、加熱釜１内の食材を冷却攪拌することができる。
【００４５】
冷却工程６９の終了後は、蓋体１９側が再び上昇して、加熱釜１が次の熟成排出行程７１へ移行する。熟成排出行程７１では、次の蓋体１９側が下降して加熱釜１上に装着される。そして、攪拌軸３の適度な回転あるいは回転停止によって、加熱釜１内の食材の熟成が行なわれ、熟成が完了した後、排出バルブを開くことによって排出口１７から食材が排出されることになる。
【００４６】
熟成排出行程７１が完了すると、蓋体１９側が上昇して加熱釜１が次の洗浄行程７３へ移行する。洗浄行程７３では、加熱釜１内に洗浄液が供給され、加熱釜１内の洗浄が行なわれることになる。この洗浄は、加熱釜１内を容易に覗くことによって、洗浄状態を的確に確認することができる。
【００４７】
このように本実施形態においては、蓋体１９側の昇降駆動によって、連続バッチ処理を確実に行なうことができる。又、固定の蓋体１９側に対し、加熱釜１側を駆動ローラコンベア６３によって連続的に移動停止させるようにしたので、蓋体１９側の大掛かりな装置の個数を少なくすることができ、全体として安価な装置にすることができる。
【００４８】
なお、昇降構造は、蓋体側を固定して支持し、加熱釜側を蓋体側に対し昇降させる構成、あるいは双方を昇降させる構成にすることもできる。昇降の程度は、加熱釜に対し蓋体側の支持桿等全てが露出するものに限らず、一部加熱釜内に残る程度であっても、洗浄の確認を容易にすることはできる。また、上記実施形態では、攪拌軸３が加熱釜１に対し斜めに挿入されている構造を説明したが、攪拌軸３が加熱釜１に対し垂直方向に挿入される構造に適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施形態に係る加熱釜を断面で示した全体概略正面図である。
【図２】第１実施形態に係り、昇降駆動部を示す側面図である。
【図３】第１実施形態に係り、要部の断面図である。
【図４】第１実施形態に係り、攪拌軸の支持構造を示す断面図である。
【図５】本発明の第２実施形態に係り、バッチ処理の装置を示す全体図である。
【図６】第２実施形態に係り、加熱釜を断面で示した全体概略正面図である。
【符号の説明】
１加熱釜
３攪拌軸
５支持桿
９底部
１９蓋体
２１回転駆動部
２３攪拌軸の先端
２５掻取羽根
２９昇降駆動部
４５位置決手段
４７位置決受面
４９位置決当面
５９凹面
６１凸面
６３駆動ローラコンベア（移動手段）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a heating and stirring device that stirs and cooks ingredients while heating.
[0002]
[Prior art]
As a conventional heating and stirring device, for example, there is a device described in Japanese Utility Model Publication No. 62-10034. In this heating and stirring apparatus, an arc-shaped support rod is provided on a stirring shaft disposed obliquely with respect to the heating kettle, and a plurality of scraping blades are attached to the arc-shaped support rod. Then, the support rod is rotated by the rotation driving of the stirring shaft by the rotation driving unit, and the scraping blade scrapes and slides on the bottom inner surface of the heating pot. Therefore, it is possible to stir and cook while heating the food contained in the heating pot.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the heating and stirring apparatus as described above, in order to maintain the quality in the heating and stirring cooking of the next food after the heating and stirring cooking work, it adheres to the inside of the heating pot, the stirring shaft, the support rod, the scraping blade, etc. It is necessary to clean the remaining ingredients. This cleaning is performed, for example, by supplying a cleaning liquid from the top of the heating kettle while rotating the stirring shaft. In such cleaning, whether or not the cleaning is surely performed must be looked into the heating kettle from the upper opening of the heating kettle, but the confirmation work is extremely complicated due to the large size of the heating and stirring device, etc. It was.
[0004]
In addition, a plurality of heating and stirring devices are provided, for example, continuously moved on a driving roller conveyor, and batch processing is sequentially performed for a material charging process, a heating process, a cooling process, an aging discharge process, a cleaning process, and the like. And efficient processing becomes possible. However, each of the continuously heated heating and stirring devices has a rotation drive unit, a stirring shaft, a support rod, and scraping blades, and there is a problem that the entire device becomes expensive, and improvement is desired. It is rare.
[0005]
This invention makes it a subject to provide the heating stirring apparatus which can confirm washing | cleaning easily or can manufacture an apparatus cheaply in a continuous batch process.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The invention of claim 1 includes a heating kettle in which at least the bottom inner surface is formed in a spherical shape and at least the bottom is heated, a lid attached to the upper opening of the heating kettle and detachable from the heating kettle, and the lid side A support shaft provided with a stirring shaft that is supported by an action portion inserted into the heating kettle, and a plurality of stirring blades attached to the stirring shaft to scrape and slide at least the inner surface of the bottom portion by rotation of the stirring shaft. A rotation drive unit that is disposed on the lid side and that rotationally drives the agitation shaft; and a lift drive unit that elevates and lowers the lid side integrated with the agitation shaft, the support rod, and the rotation drive unit with respect to the heating pot. The agitation shaft is disposed obliquely so that the upper part of the agitation shaft is rotatably supported on the lid side, and the rotation drive unit is disposed and attached to the upper part of the piston cylinder device of the elevating drive unit, and the lid Body with a bracket Mounting the door, the fixing the rotation drive portion to the other end of the bracket, the lifting drive is characterized by being effected by lifting the rotary drive unit.
[0007]
A second aspect of the present invention is the heating and stirring device according to the first aspect, wherein when the heating pot and the lid side are remounted between the heating pot and the lid by the lifting and lowering by the lifting drive unit, There is provided a positioning means for repositioning to a specified positional relationship.
[0008]
A third aspect of the present invention is the heating and agitating device according to the second aspect, wherein the positioning means is inclined to a positioning receiving surface inclined to the upper end of the heating hook and a lower end of the lid. It is characterized by comprising a positioning position provided.
[0009]
Invention of Claim 4 is a heating stirring apparatus in any one of Claims 1-3, Comprising: One of the front-end | tip of the said stirring shaft or the inner surface of a heating pot is formed in a spherical convex surface, and the other is spherical. It is formed in a concave surface, and the tip of the stirring shaft is detachably fitted and supported on the inner surface of the heating pot by fitting the concave and convex surface.
[0010]
Invention of Claim 5 is a heating stirring apparatus in any one of Claims 1-4, Comprising: The said raising / lowering drive part is the structure which raises / lowers the said cover body side, The number of the said heating pots is said It is larger than the lid side, and the lifting drive unit on the lid side is fixed in position, and the heating pots are supported by moving means that can stop moving in a direction crossing the lifting direction. To do.
[0011]
【The invention's effect】
In the first aspect of the invention, the piston cylinder device of the lifting / lowering drive unit can lift and lower the stirring member, the support rod, and the lid unit with the drive unit integrated with respect to the heating kettle. It is also possible to expose the take-off blade to the outside of the heating kettle, and it is possible to easily confirm the stirring shaft, the support rod, the scraping blade, etc. during the washing, and the washing can be completed accurately. Moreover, when it comprises so that several heating pots may be moved with respect to the cover body side which raises / lowers, a continuous batch process becomes possible and an apparatus can also be manufactured cheaply.
Further, the stirring shaft is disposed obliquely so that the upper portion of the stirring shaft is rotatably supported on the lid body, the rotation drive unit is mounted on the lifting drive unit, a bracket is mounted on the lid body, Since the rotation drive unit is fixed to the other end and the elevation drive is performed by raising and lowering the rotation drive unit, even a heavy rotation drive unit can be supported without difficulty and driven up and down.
[0012]
In the invention of claim 2, in addition to the effect of the invention of claim 1, there is provided positioning means for repositioning the heating kettle and the lid in a predetermined positional relationship when the heating hook and the lid are remounted by raising and lowering by the lifting drive unit Therefore, when the heating hook and the lid side are reattached by the raising / lowering drive, they can be reliably repositioned in the specified positional relationship. Therefore, the positional relationship between the stirring shaft, the support rod, the scraping blade and the heating pot is also repositioned to the specified positional relationship, and when the food is heated and stirred, the bottom of the heating pot is sufficiently scraped by the scraping blade and heated. It is possible to prevent a thin film of food material from remaining on the inner surface of the bottom of the heating pot, and to maintain high contact heat transfer efficiency.
[0013]
In the invention of claim 3, in addition to the effect of the invention of claim 2, the positioning means is provided to be inclined to the position receiving surface provided at the upper end of the heating hook and the lower end of the lid. When the heating hook and the lid side are remounted, the heating hook and lid are guided by the mutual guide between the inclined positioning surface and the positioning face, even if the positional relationship between them is slightly deviated. The body side can be accurately repositioned to the specified positional relationship, and more accurate scraping by the scraping blade can be reproduced.
[0014]
In the invention of claim 4, in addition to the effects of any one of claims 1 to 3, one of the tip of the stirring shaft or the inner surface of the heating kettle is formed as a spherical convex surface, and the other is formed as a spherical concave surface. The tip of the stirring shaft can be detachably fitted and supported on the inner surface of the heating kettle by fitting the uneven surface, so that when the heating kettle and the lid side are remounted, the tip of the stirring shaft is Can be fitted and supported without difficulty. In addition, the scraping blade can be repositioned more accurately by the fitting support of the uneven surface and the positioning means between the heating hook and the lid body side, and the bottom of the heating hook can be more sufficiently removed by the scraping blade. Can be reproduced.
[0015]
In the invention of claim 5, in addition to the effects of any one of claims 1 to 4, the elevating drive unit is configured to elevate and lower the lid side, the number of heating hooks is increased from the lid side, Since the elevating drive unit is fixed in position, and the heating pots are supported by moving means that can stop moving in the direction crossing the elevating direction, the number of lids can be reduced during continuous batch processing. The whole can be manufactured at low cost.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
1 to 3 show a first embodiment of the present invention. FIG. 1 is a partial schematic cross-sectional view of a heating and stirring apparatus to which the first embodiment of the present invention is applied. As shown in FIG. 1, the heating and stirring device includes a heating pot 1, a stirring shaft 3, and a support rod 5.
[0017]
The heating pot 1 is configured such that at least the inner surface of the bottom 9 is formed in a spherical shape, and at least the bottom is heated. That is, in the heating pot 1, a cylindrical body portion 7 and a hemispherical bottom portion 9 are integrally formed, and a jacket 11 is provided in a closed cross section around the outer surface on the bottom portion 9 side. The jacket 11 is configured to supply and discharge heating steam from the outside by external control. The jacket 11 is supported on the base 15 via the legs 13a and 3b. The bottom portion 9 of the heating pot 1 is provided with a food drain outlet 17 at the bottom.
[0018]
A lid 19 is provided at the upper end of the heating pot 1 so as to close the upper opening of the heating pot 1 and is detachable from the heating pot 1. That is, the lid 19 can be remounted so as to rise to the state shown by the chain line in FIG. 1 and to close the upper opening of the heating pot 1 again as shown by the solid line in FIG. .
[0019]
The agitation shaft 3 is supported on the lid body 19 side, and its action part is inserted and arranged in the heating pot 1 and is rotationally driven by a rotation driving part 21. Stirring shaft 3 that is disposed obliquely to the heating pot 1.
[0020]
The lower end 23 of the stirring shaft 3 is rotatably supported and detachably supported on the inner surface of the bottom portion 9 by a bearing structure having a spherical shallow uneven surface, which will be described later. Further, the upper side of the stirring shaft 3 is rotatably supported on the lid 19 side, and the upper end thereof is interlocked and connected to the rotation drive unit 21. The rotation drive unit 21 is configured by, for example, a drive motor.
[0021]
The support rod 5 is attached to the stirring shaft 3 and includes a plurality of scraping blades 25 that scrape and slide at least the inner surface of the bottom 9 by rotation of the stirring shaft 3 at a predetermined interval. However, in FIG. 1, only one set of scraping blades 25 is shown, and the others are omitted. The scraping blades 25 are formed asymmetrically with respect to the stirring shaft 3, and the entire inner surface of the bottom 9 can be scraped off by the scraping blades 25 by the rotation of the stirring shaft 3. The scraping blade 25 is supported so as to be able to slightly swing with respect to the support rod 5, and when scraping and sliding on the inner surface of the bottom portion 9, the scraping blade 25 receives resistance from the food and is pressed against the inner surface of the bottom portion 9. ing.
[0022]
The rotational drive unit 21 is disposed on the lid body 19 side. That is, a bracket 27 is attached to the lid body 19, and the rotation drive unit 21 is fixed to the other end of the bracket 27. The lid 19 side in which the agitation shaft 3, the support rod 5, and the drive unit 21 are integrated is lifted up and down by the lift drive unit 29 to the state shown by the chain line in FIG. . The lift drive unit 29 will be described with reference to the side view of FIG.
[0023]
As shown in FIGS. 1 and 2, the elevating drive unit 29 includes a guide post 31, and the guide post 31 is fixed on the base 15. A piston cylinder device 33 is provided at the center of the guide post 31, and the upper end of the piston rod 35 of the piston cylinder device 33 is coupled to the lower surface of the support block 37. The piston cylinder device 33 is supplied and discharged with a hydraulic pressure by a lower hydraulic pressure generator 39.
[0024]
The upper ends of guide rods 41a and 41b are coupled to both sides of the support block 37, and the guide rods 41a and 41b are guided by the guide portions 43a and 43b of the guide post 31 so as to be movable up and down.
[0025]
The rotation drive unit 21 is disposed at the upper end of the support block 37, and the bracket 27, the rotation drive unit 21, and the support block 37 are integrated. In this case, since the stirring shaft 3 is disposed obliquely with respect to the heating pot 1 and the rotation drive unit 21 is disposed immediately above the piston cylinder device 33 of the lifting drive unit 29, the rotation drive unit 21 is heavy. However, it can be supported and driven up and down without difficulty.
[0026]
FIG. 3 shows a positioning means 45 provided between the heating hook 1 and the lid 19 side. The positioning means 45 repositions the heating pot 1 and the lid 19 side by reciprocating in a specified positional relationship with each other by reciprocating by the elevating drive unit 29. The positioning means 45 includes a positioning receiving surface 47 and a positioning surface 49.
[0027]
The positioning receiving surface 47 is inclined to a receiving portion 51 provided at the upper end of the heating pot 1, and the positioning contact surface 49 is provided at a lower end of the lid 19. It is provided with an inclination. The position receiving surface 47 and the position determining surface 49 have substantially the same inclination and are configured to be positioned and fitted to each other. A slight gap is formed between the receiving portion 51 and the abutting portion 53 so that the positioning receiving surface 47 and the positioning surface 49 abut against each other. The close contact between the positioning surface 47 and the positioning surface 49 enables the sealing between the heating pot 1 and the lid 19. However, another seal structure can be provided between the receiving portion 51 and the abutting portion 53.
[0028]
In the present embodiment, the positioning receiving surface 47 and positioning positioning surface 49 are provided over the entire circumference at the upper end portion of the heating pot 1 and the lower end portion of the lid 19, but are positioned at at least three locations in the circumferential direction. By providing a positioning structure with the surface 47 and the positioning surface 49, the same effect can be obtained.
[0029]
In the present embodiment, the position receiving surface 47 has still another function. That is, when the lid 19 is lowered and the support rod 5 is to move from the upper end of the heating hook 1 to the inside, the scraper blade 25 of the support rod 5 is attached to a position where it slightly engages with the upper end of the heating hook 1. May have been. The tip of the scraping blade 25 to be engaged is guided by the positioning receiving surface 47, and the scraping blade 25 is smoothly transferred into the heating pot 1 by utilizing the slight swing of the scraping blade 25. Can do. By using the positioning receiving surface 47 as a guide for the scraping blade 25 in this way, the structure can be simplified. However, the position receiving surface 47 may be provided separately from the guide of the scraping blade 25 as described above. A receiving tray 55 is provided on the entire lower side of the receiving portion 51.
[0030]
FIG. 4 shows the bearing structure of the tip 23 of the stirring shaft 3. That is, a bearing block 57 is fixed to the heating pot 1 side, and a shallow spherical concave surface 59 is provided on the bearing block 57. The tip 23 of the stirring shaft 3 is provided with a spherical convex surface 61 corresponding to the concave surface 59. The convex surface 61 of the stirring shaft 3 is fitted to the concave surface 59 of the bearing block 57 so that the tip 23 of the stirring shaft 3 is detachably fitted to and supported by the inner surface of the heating pot 1. It is also possible to provide a spherical concave surface on the tip 23 side and a convex surface on the bearing block 57 side. In this case, without providing the bearing block 57 in the heating pot 1, it is also possible to provide the embossed portion protruding on the inner surface side of the bottom portion 9 directly on the bottom portion 9 to form a spherical convex portion. However, the tip 23 of the stirring shaft 3 can be separated from the heating pot 9 without being supported on the heating kettle 9 side.
[0031]
Next, the operation will be described. First, when the food is put into the heating kettle 1, for example, the lid 19 side is raised to the state shown by the chain line in FIG. However, in the case where the lid 19 is provided with a loading port, it can be performed by opening the loading port without raising the lid 19 side when the food is loaded.
[0032]
The lid 19 is moved up and down by driving the lifting drive unit 29. When the hydraulic pressure is supplied to the piston cylinder device 33 by the hydraulic pressure generator 39 in the state shown by the solid line in FIG. 1, the piston rod 35 extends. As the piston rod 35 extends, the support block 37 rises, and the lid 19 side rises to the state shown by the chain line in FIG. 1 with the stirring shaft 3, the support rod 5, and the drive unit 21 integrated. The positioning at the raised position is performed by mechanical engagement means that detects the position by, for example, a limit switch and keeps the generated hydraulic pressure of the hydraulic pressure generating unit 39 constant or automatically engages and disengages. it can.
[0033]
After the food is put into the heating pot 1, the lid 19 side is lowered. At this time, by gradually reducing the hydraulic pressure generated by the hydraulic pressure generator 39, the lid 19 side gradually increases its own weight. Can be lowered. At this time, by adjusting the hydraulic pressure of the hydraulic pressure generator 39, the lid 19 side can be gently remounted on the heating kettle 1. Further, when the lid 19 is lowered, the lid 19 is rapidly lowered until just before the lid 19 is fitted to the heating kettle 1, and the hydraulic pressure is adjusted by the hydraulic pressure generating unit 39 immediately before the lid 19 is remounted. It can also be reattached at a reduced descent speed. By such a remounting operation, the elevating speed can be increased and the working efficiency can be improved.
[0034]
Further, when the lid 19 is lowered, the scraping blades 25 supported by the support rod 5 are not shown in the figure, but when they are located on both the left and right sides in FIG. There is a possibility that the scraping blade 25 may engage with the opening of the heating pot 1 during the operation. At this time, for example, the tip of the scraping blade 25 is guided by the positioning receiving surface 47 of FIG. 3, and can be smoothly reinserted into the heating pot 1 by slight swinging of the scraping blade 25.
[0035]
Further, when the lid 19 side is remounted on the upper end of the heating pot 1, even if the lid 19 side is slightly displaced in the radial direction with respect to the heating pot 1, the lid is placed on the positioning surface 47 on the heating pot 1 side. When the positioning surface 49 on the body 19 side is guided and the both surfaces 47 and 49 finally come into contact with each other, the reattachment on the lid body 19 side with respect to the heating hook 1 can be accurately repositioned in the specified positional relationship. Accordingly, the positional relationship between the support rod 5 and the inner surface of the bottom 9 of the heating hook 1 can be accurately repositioned to the specified positional relationship, and the scraping of the inner surface of the bottom 9 by the scraping blade 25 can be accurately reproduced. it can.
[0036]
When the steam for heating is supplied to the jacket 11 by external control, the bottom 9 side of the heating pot 1 is heated. At the same time, when the stirring shaft 3 is rotated by the rotation drive unit 21, the support rod 5 is also rotated coaxially, and the scraping blade 25 can scrape the inner surface of the bottom 9 accurately by the repositioning. Therefore, during cooking with heating and stirring of the food, it is possible to suppress the formation of a boundary surface due to insufficient scraping of the food on the inner surface of the bottom portion 9 and maintain high contact heat transfer efficiency.
[0037]
Furthermore, in this embodiment, since the tip 23 of the stirring shaft 3 is positioned by fitting the concave surface 59 and the convex surface 61, the support rod 5 can be repositioned more accurately with respect to the bottom portion 9. It is. Further, when the concave surface 59 and the convex surface 61 are fitted, the positioning surface 49 on the lid 19 side is guided to the positioning surface 47 side on the heating pot 1 side in advance, so The fitting can be performed more smoothly. However, the tip 23 of the stirring shaft 3 is not limited to the configuration in which the tip 23 is positioned by fitting the concave surface 59 and the convex surface 61, but may be configured to be supported away from the inner surface of the bottom 9 of the heating pot 1.
[0038]
After cooking the food, the food is discharged from the outlet 17 by opening a valve (not shown). After discharging, the valve is closed and the inside of the heating pot 1 is cleaned. At the time of this cleaning, the lid body 19 is raised to supply the cleaning liquid into the heating pot 1, the lid body 19 side is closed again, the stirring shaft 3 is rotated, and the support rod 5 and the scraping blade 25 are rotated to heat up. The inside of the kettle 1 can be washed with stirring. Although not shown, by supplying a cleaning liquid from the outside to a shower ball provided on the lid 19, the cleaning liquid can be sprayed into the heating kettle 1 while the lid 19 is closed, and stirring and washing can be performed as described above. Is possible.
[0039]
This confirmation of cleaning can be performed by raising the lid 19 side to the state shown by the chain line in FIG. At this time, the lid 19 side is exposed to the outside up to the support rod 5 and the scraping blade 25, and it is easily confirmed whether or not the food remains on the support rod 5 and the scraping blade 25. be able to. Further, when the lid 19 side is raised to the state shown by the chain line in FIG. 1, the inside of the heating pot 1 can be easily looked into, and the cleaning state in the heating pot 1 can be easily confirmed. Therefore, the entire cleaning of the heating and stirring apparatus can be performed accurately and quickly.
(Second Embodiment)
5 and 6 relate to a second embodiment of the present invention, FIG. 5 is an overall schematic view of an apparatus for performing continuous batch processing, and FIG. 6 is an overall schematic front view of the main part.
[0040]
First, as shown in FIG. 5, the apparatus for performing this continuous batch processing has three lids 19 on the side, and the number on the heating kettle 1 side is larger than that on the lid 19 side. It is shown. However, since it is a continuous batch process, the number on the heating kettle 1 side is not limited, and it may be configured to move continuously in addition to the five illustrated.
[0041]
The heating kettle 1 side is supported on a driving roller conveyor 63 that can be driven and stopped by, for example, an electric motor as a moving means, and crosses each heating kettle 1 with respect to the vertical vertical direction that is the up and down direction on the lid body 19 side. The movement can be stopped in the horizontal direction. However, the driving roller conveyor 63 may be a free roller conveyor, and the heating kettle 1 side may be moved manually.
[0042]
The relationship between the lid 19 side and the heating pot 1 is as shown in FIG. The raising / lowering drive part 29 is the structure which raises / lowers the cover body 19 side, and this raising / lowering drive part 19 is installed on the fixed base 15a, and is fixed in position. The heating kettle 1 side is installed on a movable base 15b, and the movable base 15b moves on the drive roller conveyor 63.
[0043]
In such a configuration, as shown in FIG. 5, the material is charged in the material charging step 65, and the lid 19 side is lowered in the heating step 67 to be mounted on the heating pot 1. Heating and stirring cooking can be performed by supplying steam for heating into the jacket 11 and rotationally driving the stirring shaft 3.
[0044]
After cooking, the lid 19 side is raised again, the drive roller conveyor 63 is driven, and the process proceeds to the next cooling step 69. In the cooling stroke 69, the cooling air is supplied to the jacket 11 at the same time as the cool air is supplied into the heating pot 1. Next, the lid 19 side is lowered and remounted on the heating pot 1. By rotating the stirring shaft 3, the food material in the heating pot 1 can be cooled and stirred.
[0045]
After completion of the cooling process 69, the lid 19 side rises again, and the heating kettle 1 moves to the next aging discharge process 71. In the aging discharge process 71, the next lid 19 side is lowered and mounted on the heating kettle 1. Then, the ingredients in the heating pot 1 are aged by appropriate rotation or rotation stop of the stirring shaft 3, and after the completion of aging, the ingredients are discharged from the outlet 17 by opening the discharge valve. .
[0046]
When the maturing discharge process 71 is completed, the lid 19 side is raised, and the heating kettle 1 moves to the next cleaning process 73. In the cleaning process 73, the cleaning liquid is supplied into the heating pot 1, and the heating pot 1 is cleaned. In this cleaning, the cleaning state can be accurately confirmed by easily looking into the heating pot 1.
[0047]
Thus, in this embodiment, continuous batch processing can be reliably performed by the raising / lowering drive of the cover body 19 side. Further, since the heating pot 1 side is continuously moved and stopped by the driving roller conveyor 63 with respect to the fixed lid 19 side, the number of large-scale devices on the lid 19 side can be reduced. As an inexpensive device.
[0048]
In addition, the raising / lowering structure can also be set as the structure which fixes and supports the cover body side, raises / lowers the heating hook side with respect to the cover body side, or raises / lowers both. The degree of raising and lowering is not limited to the one in which all the support rods on the lid side and the like are exposed to the heating pot, and even if it is only partially left in the heating pot, the confirmation of cleaning can be facilitated. In the above embodiment, the structure in which the stirring shaft 3 is inserted obliquely with respect to the heating pot 1 has been described. However, the present invention can also be applied to a structure in which the stirring shaft 3 is inserted in the vertical direction with respect to the heating pot 1. It is.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall schematic front view showing a cross section of a heating hook according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side view showing an elevating drive unit according to the first embodiment.
FIG. 3 is a cross-sectional view of a main part according to the first embodiment.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a support structure of a stirring shaft according to the first embodiment.
FIG. 5 is an overall view showing an apparatus for batch processing according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 6 is an overall schematic front view showing a heating pot in cross section according to the second embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Heating hook 3 Stirring shaft 5 Support rod 9 Bottom part 19 Cover body 21 Rotation drive part 23 Stirring shaft tip 25 Scraping blade 29 Lifting drive part 45 Positioning means 47 Positioning receiving surface 49 Positioning surface 59 Concave surface 61 Convex surface 63 Drive Roller conveyor (moving means)

Claims

少なくとも底部内面が球面状に形成され少なくとも底部が加熱される加熱釜と、
該加熱釜の上部開口に取り付けられ加熱釜に対して着脱自在な蓋体と、
該蓋体側に支持され前記加熱釜内に作用部が挿入配置された撹拌軸と、
該撹拌軸に取り付けられ前記撹拌軸の回転により前記少なくとも底部内面を掻き取り摺動する複数の撹拌羽根を備えた支持桿と、
前記蓋体側に配置され前記撹拌軸を回転駆動する回転駆動部と、
前記撹拌軸、支持桿、回転駆動部を一体にした蓋体側を前記加熱釜に対して昇降駆動する昇降駆動部とよりなり、
前記撹拌軸を斜めに配置して該攪拌軸の上部を蓋体側に回転自在に支持させると共に前記回転駆動部を前記昇降駆動部のピストンシリンダ装置の上部に配置して取り付け、
前記蓋体に、ブラケットを取り付け、
前記ブラケットの他端に前記回転駆動部を固定し、
前記昇降駆動は、前記回転駆動部を昇降させることによって行われることを特徴とする加熱撹拌装置。A heating kettle in which at least the bottom inner surface is formed in a spherical shape and at least the bottom is heated;
A lid attached to the upper opening of the heating kettle and detachable from the heating kettle;
A stirring shaft supported on the lid side and having an action portion inserted and disposed in the heating pot;
A support rod provided with a plurality of stirring blades attached to the stirring shaft to scrape and slide at least the inner surface of the bottom portion by rotation of the stirring shaft;
A rotation drive unit disposed on the lid side for rotating the stirring shaft;
It is composed of an elevating drive unit that drives the elevating and lowering the lid side integrated with the stirring shaft, the support rod, and the rotation drive unit with respect to the heating pot,
The stirring shaft is disposed obliquely so that the upper portion of the stirring shaft is rotatably supported on the lid side, and the rotational drive unit is disposed and attached to the upper part of the piston cylinder device of the lifting drive unit,
A bracket is attached to the lid,
Fixing the rotational drive to the other end of the bracket;
The elevating drive is performed by raising and lowering the rotary drive unit.