JP3716688B2 - Nozzle mounting structure for local cleaning equipment - Google Patents
Nozzle mounting structure for local cleaning equipment Download PDFInfo
- Publication number
- JP3716688B2 JP3716688B2 JP29301099A JP29301099A JP3716688B2 JP 3716688 B2 JP3716688 B2 JP 3716688B2 JP 29301099 A JP29301099 A JP 29301099A JP 29301099 A JP29301099 A JP 29301099A JP 3716688 B2 JP3716688 B2 JP 3716688B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nozzle
- water
- cleaning
- unit
- local cleaning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、洗浄水を吐出するノズル本体を備えたノズルユニットの局部洗浄装置におけるノズル取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、人体の局部を洗浄する局部洗浄装置として、トイレ用の局部洗浄装置がよく知られている。この種のトイレ用の局部洗浄装置では、洗浄ノズルを、収納位置と洗浄位置との間で進退させるようなされている。非使用時には、洗浄ノズルをケーシング内の収納位置に納め、使用時には、洗浄水の吐出方向が便座に着座した使用者に向かう方向となるような洗浄位置に洗浄ノズルを移動することで、使用の便宜を図っている。また、この洗浄ノズルの進退装置を利用するなどして、洗浄中に洗浄ノズルを微小距離進退させて洗浄位置を変えながら洗浄するような態様(いわゆるムーブ洗浄)を採用した局部洗浄装置も製品化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の技術では、洗浄ノズルが進退することで、様々な問題が発生した。第1の問題としては、洗浄ノズルの進退によって、局部洗浄装置本体を形成するケーシングが振動するといった問題が発生した。この問題は、洗浄ノズルの進退動作に起因するだけではなく、例えば洗浄ノズルに付設された流量調節弁を切り換えて大小流量の吐水を短時間で繰り返すいわゆるマッサージ洗浄の場合にも、流量調節弁の切り換えの振動が洗浄ノズルを介してケーシングが振動することから、同じように問題が発生しうる。
【0004】
第2の問題は、次のようなものである。洗浄ノズルは、一般に、水勢を調整するため流調ユニットからチューブを介して水の供給を受けているが、洗浄ノズルが進退することによって、チューブが移動するだけのスペースを予め空けおく必要があり、このスペースが極めて大きく、局部洗浄装置全体を小型化することができないといった問題が発生した。
【0005】
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、第1には洗浄ノズルの進退動作などに起因する振動の伝達を阻止し、また第2に、洗浄ノズルの収納位置と洗浄位置との間の進退によって発生する問題を解消することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
前述した課題を解決するための手段として、以下に示す構成をとった。
【0007】
この発明の第1の局部洗浄装置におけるノズル取付構造は、
洗浄水源に連通して洗浄水を吐出するノズル本体と、
該ノズル本体を収納位置と洗浄位置との間で進退させるノズル進退手段と
を備えるノズルユニットを、局部洗浄装置ケーシングに取り付ける局部洗浄装置におけるノズル取付構造において、
前記ノズルユニットを、弾性部材を介在させて前記局部洗浄装置ケーシングに連結したことを要旨としている。
【0008】
上記構成の局部洗浄装置におけるノズル取付構造によれば、弾性部材によりノズル本体と局部洗浄装置ケーシングとが弾性的に連結される。このため、ノズルユニットにおいて生じる振動は弾性部材により減衰して、局部洗浄装置ケーシングに伝わるのを防止することができる。
【0009】
この発明の第2の局部洗浄装置におけるノズル取付構造は、
洗浄水源に連通して洗浄水を吐出するノズル本体と、
該ノズル本体を収納位置と洗浄位置との間で進退させるノズル進退手段と
を備えるノズルユニットを、局部洗浄装置ケーシング上の所定の取付部に取り付ける局部洗浄装置におけるノズル取付構造において、
前記取付部に対応する被取付部を前記ノズルユニットに設けるとともに、
前記被取付部と取付部との間に、弾性部材を介在させて、前記被取付部を前記取付部に弾性的に連結したことを、その要旨としている。
【0010】
上記構成の局部洗浄装置におけるノズル取付構造によれば、弾性部材により、被取付部が取付部に弾性的に連結される。このため、ノズルユニットにおいてノズル本体の進退によって生じる振動は弾性部材により減衰して、局部洗浄装置ケーシングに伝わるのを防止することができる。
【0011】
上記局部洗浄装置におけるノズル取付構造は、前記弾性部材の少なくとも一方向に間隙があくように構成されたものとすることができる。この構成によれば、その間隙によっても振動の減衰を行なうことができることから、振動が局部洗浄装置ケーシングに伝わるのをより一層防止することができる。
【0012】
上記構成の局部洗浄装置におけるノズル取付構造において、前記局部洗浄装置は、洗浄水の流れに脈動を生じさせる脈動発生手段を備える構成とすることができる。脈動発生手段を備える局部洗浄装置は、脈動流によって洗浄力を高めることができるという効果を奏するが、脈動流による振動が局部洗浄装置ケーシングに伝わる恐れがあった。この構成によれば、上記構成のノズル取付構造によって、その振動が局部洗浄装置ケーシングに伝わるのを防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(装置全体の説明)
次に、本発明に係る人体洗浄装置を人体局部を洗浄する局部洗浄装置に適用した実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、便器に装着した状態の実施例の局部洗浄装置10を表す概略斜視図、図2は、局部洗浄装置の概略構成を水路系を中心に表したブロック図、図3は、この水路系に配設されたアキュムレータ73の概略構成を示す断面図、図4は、同じく水路系に配設された波動発生機器74の構成を表す断面図である。また、図5は、この波動発生機器74による洗浄水の流れの様子を説明する説明図、図6は、波動発生機器74の設置の様子を模式的に表した模式図、図7は、制御系の概略構成を表すブロック図である。
【0018】
図示するように、局部洗浄装置10は、便器BTの後部上面に固定される本体部12と、洗浄動作や乾燥動作等を遠隔操作するための遠隔操作装置14とを有する。本体部12は、便器開口部側に、便座18並びに便蓋20を開閉自在に備える。また、この本体部は、便器の側方に袖部22を有すると共に、洗浄水を洗浄局部に吐水するノズル本体としての洗浄ノズル24を有するノズルユニット40(図8参照)の他、後述の種々の機能部品を収納している。
【0019】
遠隔操作装置14は、その前面に、排便時に常用される種々のボタンを備え、操作されたボタンに対応した信号(光信号)を発するようにされている。例えば、お尻洗浄が所望される際に操作されるお尻洗浄ボタン(図示省略)が操作されると、その旨の信号が発せられ、この信号は本体部12の側で受信される。そして、この信号を受けて、お尻洗浄が開始される。なお、この遠隔操作装置14は、停止ボタンやビデ洗浄ボタンの他、乾燥ボタン、水勢設定ボタン、ムーブ設定ボタン等の種々のボタンを有するが、本発明の要旨と直接関係しないので、その詳細な説明は省略する。
【0020】
袖部22は、その上面に、本局部洗浄装置の動作状況等を表示する表示部28と、開閉自在なカバー29とを有する。なお、この表示部には、上記の遠隔操作装置14から発せられた光信号を受光する受光部が組み込まれている。また、このカバー29の一部は、着座人体を検出するための着座センサSS10(図7参照)からの光を選択的に透過させるよう着色された光透過窓29aとされている。また、この袖部22のカバー下方には、局部洗浄に必要な最低限のボタンが設けられており、遠隔操作装置14が電池切れ等で操作不能なときでも袖部のボタン操作で局部洗浄を行うことができるようにされている。
【0021】
本実施例の局部洗浄装置10は、遠隔操作装置14や袖部22のボタン操作に応じた洗浄動作・乾燥動作等を行うため、以下の水路系構成並びに制御系構成を有する。図2に示すように、本局部洗浄装置の水路系は、図示しない外部の給水源側から、入水側弁ユニット50と熱交換ユニット60と流調弁65と波動発生ユニット70とを備える。そして、この波動発生ユニット70から洗浄ノズル24の流路切換弁71を経て洗浄ノズル24に洗浄水が、波動発生ユニット70による変動を保ったまま案内され、当該ノズルから後述のように洗浄水が吐水される。これら各ユニットは、波動発生ユニット70を挟んだ上流側・下流側給水管路で接続されている。即ち、入水側弁ユニット50と熱交換ユニット60は、上流側給水管路51で接続され、波動発生ユニット下流の流路切換弁71は、下流側給水管路72で接続されている。
【0022】
上流側給水管路51は、本局部洗浄装置に給水源(水道管)から洗浄水(水道水)を直接給水すべく入水側弁ユニット50に配管されている。この上流側給水管路51に導かれた洗浄水は、入水側弁ユニット50のストレーナ52でのごみ等の捕捉を経て、逆止弁53、調圧弁54に流れ込む。そして、調圧弁下流の電磁弁55にて管路が開かれると、洗浄水は、調圧弁54で所定の圧力(1次圧:約0.098MPa{約1.0kgf/cm2 })に調圧された状態で、瞬間加熱方式の熱交換ユニット60に流入する。このように調圧を受けて流入する洗浄水流量は、約300〜600cc/min程度となるようにされている。なお、上流側給水管路51を、便器洗浄用の洗浄水を貯留する洗浄水タンク(図示省略)から分岐して入水側弁ユニット50に配管することもできる。
【0023】
この入水側弁ユニット50から熱交換ユニット60に至る間の上流側給水管路51には、リリーフ弁56を介在させた第1洗浄水導出管路56aが配設されている。この第1洗浄水導出管路56aは、リリーフ弁上流側の管路圧力が何らかの原因で上昇してリリーフ弁56により管路が開かれると、上流側給水管路51内の洗浄水を外部に導出する。これにより、上流側給水管路51、延いては熱交換ユニット60における熱交換部内圧の上昇を回避できるので、熱交換部の変形や収縮・膨張による疲労を回避でき好ましいばかりか、必要以上に高い耐圧性能を有する熱交換部とする必要がない。
【0024】
上記の第1洗浄水導出管路56aは、その末端が脱臭用吸気口や局部乾燥用排気口に向くよう配設されている。よって、この導出管路から導出された洗浄水は、これら吸気口や排気口或いは下ケースに形成されたトイに吐水される。この吸気口や排気口やトイは、便器ボール部に臨んでいることから、ボール部に配設された汚物の飛散水を浴びて汚れることがある。しかし、吸気口や排気口やトイは上記の導出管路からの洗浄水により洗浄されるので、衛生面や清潔感の観点から好ましい。なお、導出管から吐水された洗浄水は、便器ボール部に流れ落ちるので、便器周辺を汚すようなことがない。
【0025】
上記した入水側弁ユニット下流の熱交換ユニット60は、ヒータ61を内蔵する熱交換部62を備える。このヒータ61は、熱応答性が良好なタングステン−モリブデンを用いたものであり、次のようにして製造されている。まず、タングステン−モリブデンのペーストで、ヒータパターンをセラミックシートにスクリーン印刷し、このセラミックシートを円筒セラミックに巻付け、焼結する。こうすることで、ヒータ61は、ヒータパターンを絶縁層で絶縁して形成した円筒状セラミックヒータとして構成される。そして、通電用の電極部にはNiめっきしたコバール電極を用い、このコバール電極をヒータパターンにロー付け固定する。また、こうしてできた円筒形状のヒータにガラス溶着にて取付フランジ固定し、ヒータ61とされる。このようにヒータ61を熱応答性が良好なものとしたので、熱交換部62はこのヒータ61による洗浄水の瞬間加熱が可能な容量であればよくなり、熱交換部、延いては熱交換ユニット全体の小型化が可能である。また、熱交換ユニット60の構造が簡略となるので、組み付け工数の低減、低コスト化といった製造上の利点がある。なお、ヒータ61またはその近傍に、その異常加熱を機械的に遮断する図示しないバイメタルスイッチや温度ヒューズが装着されている。
【0026】
そして、この熱交換ユニット60は、熱交換部62へ流入する洗浄水の温度と熱交換部62から流出する洗浄水の温度を入水温センサSS16aと出水温センサSS16bで検出しつつ、ヒータ61で洗浄水を設定温度の洗浄水に温水化する。そして、このようにして温水化された洗浄水は、流調弁65により流量調整を受けた上で、後述の波動発生ユニット70に流入する。なお、この流調弁65を、波動発生ユニット70に至る管路とその他の外部管路(例えば、便器ボール部への捨て水管路)に切り換える流調切換弁とし、波動発生ユニット70に至る管路とその他の外部管路(捨て水管路)との開度比を変更することで、波動発生ユニット70への流量(洗浄水吐水流量)を調整するように構成してもよい。この場合には、流調切換弁に至った洗浄水流量とこの洗浄水吐水流量の差分の洗浄水が外部管路から便器ボール部に流れ落ちる。つまり、ノズル以外への洗浄水導出を介して、洗浄水吐水流量を調整する。この場合、熱交換ユニット60を発泡材等の断熱材で被覆すれば、断熱材による洗浄水保温効果と相俟って、洗浄水温水化のヒータの消費電力を削減できる。つまり、省エネ効果が高まる。
【0027】
また、この熱交換ユニット60は、熱交換部内水位を検出するフロートスイッチSS18を有する。このフロートスイッチは、ヒータ61が水没する所定の水位以上になるとその旨の信号を出力するよう構成されている。そして、電子制御装置80はこの信号を入力している状況下でヒータ61を通電制御するので、水没していないヒータ61に通電してしまうとういような事態、いわゆるヒータの空焚きを回避する。なお、熱交換ユニット60のヒータ61は、後述する電子制御装置80によってフィード・フォワード制御とフィードバック制御を組合わせながら最適に制御される。
【0028】
更に、この熱交換ユニット60は、熱交換部62からの洗浄水出口、即ち、熱交換部下流の管路の熱交換部接続箇所に、バキュームブレーカ63を備える。このバキュームブレーカ63は、管路内に大気を導入して熱交換部下流の管路内の洗浄水を断ち切り、熱交換部下流側からの洗浄水逆流を防止する。
【0029】
波動発生ユニット70は、その上流側からアキュムレータ73と、波動発生機器74とを有する。このアキュムレータ73は、図3に示すように、波動発生機器74より上流の上流側給水管路51に接続されたハウジング73aと、ハウジング内のダンパ室73bに配置されたダンパ73cと、このダンパに付勢力を及ぼすスプリング73dとを有する。よって、アキュムレータ73は、波動発生機器74の上流において、上流側給水管路51の水撃を低減する。このため、熱交換部62の洗浄水温度分布に及ぼす水撃の影響を緩和でき、吐水洗浄水の温度を安定化することができる。
【0030】
この場合、アキュムレータ73は、波動発生機器74に近接配置したり当該機器と一体的に配置することが、後述するようにこの波動発生機器74で発生された脈動を上流側に伝播することを速やかにかつ効果的に回避できる観点から好ましい。この場合、アキュムレータ73は、ダンパ73cとこれを付勢するスプリング73dの無い単なる空気室としてのダンパ室73bを有するだけの構成や、上流側給水管路51を一部上方に意図的に膨張させたようなエアー溜まりとして形成することもできる。
【0031】
波動発生機器74は、図4に示すように、上流側・下流側給水管路51、72に接続されるシリンダ74aにプランジャ74bを摺動自在に備える。そして、このプランジャ74bを電磁コイル(脈動発生コイル)74cの励磁制御により上流側・下流側に進退させる。プランジャ74bは、脈動発生コイル74cの励磁により図示する原位置(プランジャ原位置)から下流側に移動するが、コイル励磁が消えると、復帰スプリング74eの付勢力を受けて原位置に復帰する。この際、緩衝スプリング74dでプランジャ74bの動作が緩衝される。
【0032】
プランジャ74bは、その内部に鋼球とスプリングからなる逆止弁74fを有するので、プランジャ原位置から下流側への移動の際には、シリンダ74a内の洗浄水を加圧して下流側給水管路72に押し流す。この際、プランジャ原位置は一定であることから、一定量の洗浄水が下流側給水管路72に送られることになる。その後、原位置に復帰する際には、逆止弁74fを経てシリンダ74a内に洗浄水が流れ込むので、次回のプランジャ74bの下流側移動により、改めて一定量の洗浄水が下流側給水管路72に送られることになる。しかも、プランジャ74bの原位置復帰の際には、プランジャ下流側、即ち下流側給水管路72の洗浄水の引き込みが起きるので、この波動発生機器74は、プランジャ74bの往復動に伴って圧力が周期的に上下変動する脈動を引き起こし、洗浄水を脈動流の状態で下流側給水管路72に流す。
【0033】
この場合、波動発生ユニット70には上流側給水管路51を経て上記の1次圧の洗浄水が給水されている。よって、上記したようにプランジャ74bの原位置復帰の間に逆止弁74fを経てシリンダ74a内に流れ込んだ洗浄水は、逆止弁74fによる圧力損失や下流側の洗浄水の引き込みの影響を受けて1次圧のままではないものの、下流側給水管路72に送られる。この様子を図でもって表すと、図5に示すように、洗浄水は、波動発生ユニットへの導入水圧Pinを中心に脈動した圧力で波動発生機器74から下流側給水管路72、延いては洗浄ノズル24に送られて後述するように局部に吐水される。しかも、波動発生機器74からその下流に送られる洗浄水圧は、上記のようにプランジャ74bの原位置復帰の際の逆止弁74fを経たシリンダ74a内への洗浄水流れ込みにより、ゼロとなることはない。この洗浄水圧の脈動推移は、洗浄水流量の推移に反映する。この場合、脈動の中心となる上記の導入水圧Pinは流調弁65にて調圧されるので、脈動を図5に示す軌跡のまま上下にシフトしたものとできる。そして、洗浄水圧の脈動推移は洗浄水流量の推移に反映するので、脈動をシフトさせれば、吐水量自体を上下に調整できる。
【0034】
この図5に見られる脈動周期MTは、脈動発生コイル74cの励磁周期に同期し、この励磁周期の変更制御を通して後述のように種々設定可能である。しかも、洗浄水の脈動流発生にプランジャ74b往復動のためのコイル励磁だけで済むので、波動発生機器74の構成を簡単にすることができる。
【0035】
また、本実施例では、図2に示すように、波動発生機器74を熱交換ユニット60の熱交換部62の下流に配置したので、脈動流とされた洗浄水は、給水管路より大径であるために脈動減衰を起こし易い熱交換部を通過することが無い。よって、下流側給水管路72、延いては洗浄ノズル24には、熱交換部による脈動減衰の影響を受けることがない状態で、脈動流の洗浄水を送り込むことができる。
【0036】
更に、この波動発生機器74の設置に際しては、いわゆる防振ゴムを介在させた。よって、この防振ゴムによる制振作用により、脈動発生に伴う振動を抑制できると共に、振動による異音発生も抑制できる。この場合、波動発生機器74を、金属等の高比重の粉体物や粒状物を混合することで高比重化された樹脂プレート(図示省略)に設置し、この樹脂プレートを防振ゴムを介在させて本体部の底面プレートに配置することもできる。こうすれば、振動源質量を波動発生機器74と樹脂プレートの和として大きくしたこと自体で、脈動発生に伴う振動を起きにくくできることに加えて、防振ゴムによる制振作用により制振を図ることができる。
【0037】
このように振動源質量を大きくするに当たって、上記したような高比重の樹脂プレートに波動発生機器74を設置することに替えて、本局部洗浄装置が有する質量の大きな部材やユニットにこの波動発生機器74を設置することもできる。こうすれば、樹脂プレートを必要としないので、部材数低減によるコスト低下といった製造上の利点があり、装置の小型化も図ることができる。また、波動発生機器74と樹脂プレートとの間にも防振ゴムを配設すれば、この防振ゴムと樹脂プレート下面の防振ゴムとで、図6に示すような2自由度系の振動絶縁のダンパ機構を構成できる。このため、振動緩和に効果的なバネ常数k1、k2や減衰係数c1、c2とできるように防振ゴムを選定することで、高い制振効果を発揮することができ、便座等への振動伝播を効果的に回避できる。なお、このような制振により、振動に伴う異音の発生も効果的に抑制できる。
【0038】
また、波動発生機器74と熱交換部62との間にアキュムレータ73を配置していることと相俟って、熱交換部62に不要な脈動圧を与えることが無い。このため、熱交換部内圧の不用意な上昇を回避できるので、熱交換部の変形や収縮・膨張による疲労を回避でき好ましいばかりか、必要以上に高い耐圧性能を有する熱交換部とする必要がない。
【0039】
本実施例では、上記の水路系を構成するに当たり、次のようにした。即ち、上流側・下流側給水管路51、72の両給水管路を高硬度の可撓性配管とすると共に、上記の下流側給水管路72の硬度を上流側給水管路51より大きくした。また、これら管路と上記各ユニットの配管接続部にカプラ方式の継手を用いた。更に、各ユニットを近接配置して、ユニット間の給水管路長を短くした。これらの結果、給水管路自体の伸縮、膨張・収縮が起き難くなり、この伸縮に伴う脈動減衰の影響を抑制できるので、脈動減衰を低減した状態で、脈動流の洗浄水を洗浄ノズル24に送り込むことができる。特に、波動発生機器74と流路切換弁71の近接配置を図ったので、この間の下流側給水管路72を洗浄水が通過する際の脈動減衰は、下流側給水管路72が高硬度の可撓性配管であることと相俟って、より効果的に抑制できる。
【0040】
この場合、上流側・下流側給水管路51、72の両給水管路を次のようにすることができる。例えば、この両給水管路を同一材料の高硬度の可撓性配管とし、下流側給水管路72の配管壁を上流側給水管路51より厚くすることで、両給水管路に硬度の大小が生じるようにすることができる。また、両給水管路の材料自体に硬度の大小があるものを用いることもできる。
【0041】
本実施例の局部洗浄装置の制御系は、図7に示すように、マイクロコンピュータを主要機器とする電子制御装置80を中心に構成されている。この電子制御装置80は、上記した着座センサ、入水出水温センサ等の各種センサやフロートスイッチ、転倒検知センサSS30、洗浄水量センサSS14からの信号の他、遠隔操作装置14や袖部22における洗浄ボタン等の種々の操作ボタン並びにツマミの操作状況を、入力回路を介して有線もしくは無線(光信号)で入力する。この場合、洗浄水量センサは、下流側給水管路72における洗浄水量を検出し、その検出結果を電子制御装置80に出力する。転倒検知センサSS30は、本局部洗浄装置の傾き状態を検知してその結果を電子制御装置80に出力する。
【0042】
この電子制御装置80は、入力した上記信号に基づいて、入水側弁ユニット50の電磁弁開閉弁制御、熱交換ユニット60のヒータ通電制御、流調弁制御、本体袖部表示部の表示制御、局部乾燥用の乾燥ヒータやファンモータ等を含む乾燥部79の通電制御、臭気除去用のオゾナイザーや吸引ファンモータ等を含む脱臭部(図示省略)および室内暖房用のヒータやファンモータ等を含む暖房部(図示省略)の通電制御を実行する他、上記信号に基づいて、後述のノズルユニット40のノズル駆動モータ制御、脈動発生コイル74cの励磁制御を通した脈動周波数制御を実行する。この脈動周波数制御については後に詳述する。なお、局部乾燥用の乾燥ヒータを室内暖房用のヒータと共用したり、局部乾燥用のファンモータを臭気除去用や室内暖房用のファンモータと共用したりすることもできる。
【0043】
図8は、本実施例の局部洗浄装置10の本体部12の上ケースおよび制御ユニットを取り外した状態の斜視図である。図示するように、中央にノズルユニット40が配置され、ノズルユニット40より右側(図中左側)に、入水側弁ユニット50と熱交換ユニット60が、ノズルユニット40より左側(図中右側)に、波動発生ユニット70がそれぞれ配置されている。
【0044】
(ノズルユニット40の説明)
次に、ノズルユニット40について説明する。図9は、ノズルユニット40の分解斜視図、図10は、ノズルユニット40において洗浄ノズル24が洗浄位置にある状態を示す説明図である。
【0045】
図示するように、ノズルユニット40は、ノズル支持台41と、このノズル支持台41に組み込み配設されたノズル駆動モータ42と、この駆動モータ42の正逆回転を前後動に変換して洗浄ノズル24に伝達する伝達機構43と、ベース上面に立設され洗浄ノズル24を便器ボール部側で摺動自在に保持するノズル保持部41bと、洗浄ノズル24を後述のノズル進退軌道に沿って案内する案内レール部44とを有する。
【0046】
伝達機構43は、ノズル駆動モータ42の回転軸に固定された駆動プーリ43aと、上記のノズル進退軌道に沿った前後の従動プーリ43bと、これらプーリに掛け渡されたタイミングベルト43cと、当該ベルトにテンションを与えるテンショナ43dとを有する。タイミングベルト43cは、洗浄ノズル24に固定された連結部46を介して、当該ノズルと係合・固定されている。よって、この洗浄ノズル24は、タイミングベルト43cの正逆回転に応じて収納位置と洗浄位置との間を前後に進退駆動する。
【0047】
図11は、ノズルヘッド25の周辺の断面図である。この図に示すように、ノズル収納位置では、洗浄ノズル24のノズルヘッド25は、ノズル支持台41の先端に位置するノズル保持部41b内に収納される。洗浄位置のときには、ノズルが人体局部を吐水可能な位置までノズル保持部41bを摺動して進出する。なお、このノズル収納位置では、ノズル保持部41bに設けられた洗浄水ポート47(図9)から送られてくる洗浄水によって、ノズル保持部41b内に位置するノズルヘッド25の清掃が可能となる。これはノズル寝室の前後に行なわれ、ノズルヘッドの所謂、前洗浄、後洗浄を実現している。かかる洗浄水の漏れ止めのため、ノズル保持部41bの内部にはパッキン48が取り付けられている。
【0048】
図12は、パッキン48の平面図である。パッキン48は、円環形状で、内側に突起48aを複数(実施例では、6個)備えている。ノズル進退時には、この突起48aがノズルヘッド25と接することになり、ノズル進退時におけるノズルヘッド25とノズル保持部41bと摺動抵抗を減らすことができることから、洗浄ノズル24をスムーズに進退させることができる。
【0049】
次に、洗浄ノズル24について説明する。図13は、この洗浄ノズル24が有する流路切換弁71の構成を説明するための要部概略断面図、図14は洗浄ノズル24の断面図、図15は、この流路切換弁71の要部の分解斜視図である。図16は、ノズルヘッド25を平面視すると共にヘッド周辺を一部破断して示す平面図、図17は、このノズルヘッド25の変形例を示す平面図である。
【0050】
図9、図10および図13に示すように、流路切換弁71は、洗浄ノズル24の後端に位置する。そして、波動発生機器74から送られた脈動流の洗浄水の給水先を、洗浄ノズル24のお尻洗浄用、やわらか洗浄用およびビデ洗浄用の各ノズル流路に切り換えるべく以下の構成を有する。
【0051】
流路切換弁71は、後述の切換機構を内蔵したケーシング71aを備える。そして、この流路切換弁71は、ケーシング71aを洗浄ノズル24の筒状部24aの後端端面に溶着することで、洗浄ノズル24と一体とされている。よって、洗浄ノズル24と共に上記したように軌道に沿って進退する。
【0052】
ケーシング71aには、ノズル側から、ノズル内の各流路と連通した連通孔を有するステータ71bと、流路切換のために回転しステータ71bの各連通孔を択一的に開放するロータ71cと、このロータ71cに回転を伝達するためのカップリング71dと、このカップリング71dを回転自在に収納するハウジング71eと、ロータ71cをステータ71bに向けて付勢するスプリング71fとを有する。図15に示すように、ステータ71bの各連通孔71g〜71iは、ロータ71cに面する側では等分に開口され、ノズル側では、ノズル内流路、即ち、お尻洗浄用ノズル流路の第1ノズル流路26a(図14)、やわらか洗浄用ノズル流路の第2ノズル流路26b(図14)、ビデ洗浄用ノズル流路の第3ノズル流路26c(図13)の各流路に連通するよう空けられている。なお、上記の第1ないし第3ノズル流路26a〜26cは、ノズル先端のノズルヘッド25まで区画形成されている。
【0053】
ロータ71cは、ステータ71b上面に等分に開口した上記各連通孔の一つを開放できる切欠71jを有し、この切欠71jを連通孔開口と重ねることでその連通孔を開放する。この場合、ロータ71cは、切欠71jを隣り合う連通孔間に位置させることで、各連通孔を遮蔽できるようにされている。つまり、切欠71jが隣り合う連通孔開口間にある位置からロータ71cが僅かに回転すれば、連通孔を介して上記の各ノズル内流路に洗浄水を送り込める。なお、ノズル内に残存した水の排出(水抜き)の便のため、このロータ71cを総ての連通孔開口と重なることもできる切欠を有するようにして、水抜き時には、この切欠により総ての連通孔を開口させることもできる。
【0054】
カップリング71dは、流路切換弁71の有する駆動モータ71kの回転軸に装着され、スリット71mに回転軸ピン71nを位置させる。また、このカップリング71dは、回転キー71qをロータ71cのスリット71rに位置させている。よって、駆動モータ71kが正逆回転すると、その回転は、回転軸ピンにてカップリング71dに、回転キー71qにてロータ71cに伝達される。そして、ロータ71cの回転により切欠71jが上記したように各連通孔のうちの一つを選択的に開放するので、選択された連通孔に対応するノズル流路に、波動発生機器74からの脈動流の洗浄水が給水される。
【0055】
この場合、波動発生機器74からの洗浄水は、下流側給水管路72(図2参照)並びに流路切換弁71のケーシング71aに設けた接続継手71sを経てこの流路切換弁71に流れ込む。この接続継手71sに波動発生機器74から下流側給水管路72を接続するに当たっては、波動発生機器74を接続継手71sより下方側に配置する等の処置を採って、下流側給水管路途中にエアー溜まりができないようにした。このため、波動発生機器74から流路切換弁71まで脈動流の洗浄水が達する間においては、エアー溜まりが無いことと上記したように管路が高硬度のものであることから、脈動の減衰をより効果的に抑制できる。また、波動発生機器74で脈動流とされた洗浄水がノズルユニット40に至るまでの管路は、この波動発生機器74と流路切換弁71までの下流側給水管路72だけである。そして、この下流側給水管路72が周囲の部材と接触を起こし得る場所には、防振ゴム等の緩衝材を配置した。具体的には、周囲の部材側に防振ゴムを装着したり、給水管路に防振ゴムを巻き付けたりした。よって、下流側給水管路72が上記したように高硬度のものであることと相俟って、脈動の減衰をより効果的に抑制できる。
【0056】
この流路切換弁71のケーシング等の各部材は、ポリフェニレンサルファイド(略称PPS)、ポリアセタール(略称POM)、ポリブチレンテレフタレート(略称PBT)、ガラス繊維強化ポリブチレンテレフタレート(略称GF・PBT)等の耐久性・耐熱性に富むエンジニアリングプラスチックを用いて形成されている。よって、流路切換弁内の洗浄水流路は、高強度の管路として機能するので、管路伸縮による脈動減衰を招かない。そして、波動発生機器74からの脈動流洗浄水をノズル流路に給水するに際しては、流路切換弁71が洗浄ノズル24と一体とされその間に配管が無いことも相俟って、脈動の減衰をほとんど起こすことがない。また、上記したように給水先を切り換えるに際しては、ロータ71cの回転を利用しているので、ダイアフラム等の弾性体の弾発を利用した流路切換弁に比べて、脈動の減衰をより効果的に抑制できる。
【0057】
この流路切換弁71によれば、次のような利点がある。流路切換弁71は、波動発生機器74ではなくその下流の洗浄ノズル24に一体とされ、脈動流の発生に伴って振動源となりうる波動発生機器74から切り離されている。よって、振動源をこの波動発生源だけとすることができる。また、流路切換弁71は、洗浄ノズル24と一体に進退するが、駆動モータ71kはそのコイル巻線部分が樹脂モールドされているので、洗浄位置への進出時に洗浄水が駆動モータ71kに飛散してもモータ駆動に支障はない。更に、ノズルユニット40に至る下流側給水管路72を1本にできるので、管路がノズル進退時の負荷となる程度を低減できる。よって、ノズル駆動モータ42に対する負荷トルクを低減できる。
【0058】
洗浄ノズル24のノズルヘッド25は、通常のお尻洗浄用のお尻吐水孔31と、お尻のやわらか洗浄用のやわらか吐水孔32と、ビデ洗浄用のビデ吐水孔33を有する。このノズルヘッド25は、洗浄ノズル24の筒状部24aの先端に水密に固定され、ノズルヘッド内部に形成された第1ヘッド流路34、第2ヘッド流路35、第3ヘッド流路36を、それぞれ、洗浄ノズルの第1ノズル流路26a、第2ノズル流路26b、第3ノズル流路26cに接続する。図示するように、これらノズル流路は、ノズルヘッド上面にて上記の各吐水孔に至っている。よって、流路切換弁71(図8参照)が洗浄水の給水先を、ノズル後端にて、第1ないし第3ノズル流路26a〜26cのいずれかに切り換えると、洗浄水は、その切り換えられたノズル流路並びにヘッド流路を経て、上記各吐水孔から吐水される。この場合、波動発生機器74から脈動流の洗浄水が給水されるので、各吐水孔からは、脈動の性質を持った洗浄水吐水がなされる。
【0059】
この場合、ノズルヘッド25の上記各吐水孔31〜33は、お尻吐水孔31が最もその孔径が小さく、ビデ吐水孔33とやわらか吐水孔32はこのお尻吐水孔より孔径が大きくされている。このため、図示しない遠隔操作装置の水勢強弱設定ボタンSWhu、SWhdにより水勢が一定に設定されている状況下であれば、各吐水孔からの洗浄水の吐水速度は、お尻吐水孔31が最も速く、ビデ吐水孔33とやわらか吐水孔32ではお尻吐水孔31より遅くなる。このように吐水速度が遅いやわらか吐水孔32を用いるやわらか洗浄は、お尻吐水孔31での通常のお尻洗浄の場合より、吐水から受ける洗浄感を吐水速度が遅い分だけ少なくとも柔らかなものとする。なお、ビデ吐水孔33ややわらか吐水孔32は、図示するように単一の孔に限られるものではなく、図17に示すように、小径の細孔を複数配置してその全体でビデ吐水孔33ややわらか吐水孔32と形成することもできる。この場合には、複数の細孔面積の総和である吐水孔総面積をお尻吐水孔面積以上とすれば、細孔全体として吐水は、お尻洗浄の場合より柔らかくなる。
【0060】
(洗浄水の吐水の様子)
次に、お尻洗浄を例に採り、この実施例の局部洗浄装置10による洗浄水吐水の様子について説明する。図18は、洗浄水吐水に際して脈動を発生させる波動発生機器74の脈動発生コイル74cの励磁の様子を説明する説明図、図19は、波動発生機器74から流出する洗浄水の水量及び流速を示すタイミングチャート、図20は、ノズルヘッド25のお尻吐水孔31からの洗浄水吐水の様子を模式的に説明する説明図である。
【0061】
電子制御装置80は、脈動発生コイル74cを励磁して波動発生機器74にて脈動を発生させるに当たり、パルス状の信号を出力する。そして、このパルス信号を、脈動発生コイル74cに接続されこれをオンさせるためのスイッチングトランジスタ(図示せず)に出力する。よって、脈動発生コイル74cは、パルス信号に従ったスイッチングトランジスタのON・OFFにより繰り返し励磁し、上記したようにプランジャ74bを周期的に往復動させる。これにより、波動発生機器74からノズルヘッド25の各吐水孔には、圧力が周期的に上下変動する脈動流の状態で洗浄水が給水され、この脈動流の洗浄水が各吐水孔から吐出される。この際、電子制御装置80は、所定の周波数範囲において、上記のパルス信号の周波数を可変制御すると共に、コイル励磁パルスのオンオフをデューティ比制御する。これにより、種々の脈動を引き起こすことができる。この場合、波動発生機器74で引き起こされた脈動の圧力を検出する圧力センサをこの波動発生機器74の直後の下流側に設け、このセンサの検出値によりデューティ比制御にフィードバックをかけることもできる。
【0062】
なお、このセンサの設置位置は、脈動圧力を反映できる位置であればその位置は限定されない。例えば、洗浄ノズル近傍に設けたり、波動発生機器74の機構を流用してこの近傍もしくは略一体となって設けてもよい。
【0063】
図19に示すように、図5で示した脈動周期MTを周期T1とし、パルス信号のオン時間をt1とすると、デューティ比は(t1/T1)×100(%)で表わされる。図5で示したような圧力の脈動を起こすと、洗浄水水量は、連続流と比べてデューティ比で表わされる値まで少なくなる。こうした脈動流の水量は、図18に示すように、最大流量Qmaxから最小流量Qminの範囲で増減し、流速についても最大流速Vmaxから最小流速Vminの範囲で増減することになる。なお、この図19において、最小流量Qminおよび最小流速Vminがゼロとなっていないのは、波動発生機器74による脈動圧がその最小でも既述したようにゼロとなっていないことによる。
【0064】
この場合、既述したように導入水圧Pinを流調弁65で調整すれば、脈動の上下シフトにより、図18に示す最大流量Qmaxと最小流量Qmin並びに最大流速Vmaxと最小流速Vminを上下に調整できる。つまり、導入水圧Pinの流調弁65によっても、吐水水量の調整を行うことができる。
【0065】
従来のように連続流の洗浄水が吐水孔(例えばお尻吐水孔31)から吐水されると、吐水孔からの洗浄水は、図20(A)に示すように連続流としての吐水形態を採る。これに対し、上記のような脈動流の洗浄水が吐水されると、図20(B)に示すように、離散的または水塊状態というように表現できる吐水形態を採って洗浄水が吐水される。このように、波動発生機器74で脈動流とされた洗浄水が、洗浄ノズルの吐水孔から噴出されると、離散的または水塊状態となる理由について、図19および図21を用いて説明する。
【0066】
図21は、脈動流の洗浄水を仮定の吐水孔30から吐水した場合、その吐水された洗浄水が脈動流に増幅される過程を説明する説明図である。図19(A)に示すように、波動発生機器74により洗浄水量が脈動となると、流速Vも同様に変動して脈動になる。すなわち、吐水される洗浄水は、その水量が最大流量Qmaxになると、流速も最大速度Vmaxになり、瞬間の流速および流量が時間とともに変動する。また、図19の脈動流の洗浄水の各部位をWp1,Wp2,Wp3,Wp4,Wp5とすると、この各部位の量はWp1(≒Wp5)<Wp2(≒Wp4)<Wp3となり、それぞれの流速も、V1(≒V5)<V2(≒V4)<V3となる。よって、吐水直後から図21の(A)〜(C)へと移行するにつれて、Wp3はWp2より速度が大きいから、Wp3はWp2と合体し、さらにWp1と合体して大きな水塊となる。
【0067】
このように最大流速のWp3がその前のWp2,Wp1と順次合体することにより、大きな塊となって、人体局部(洗浄面)に着水することになる。この洗浄水は、人体局部に当たるときには、衝突エネルギ(洗浄強度)が大きい水塊状態となっている。この流速V3は、図19に示す最大流速Vmaxであることから、脈動流で吐水された洗浄水は、合体した水塊の状態が脈動周期MTごとに現れるような吐水形態で、吐水孔から吐水されていることになる。しかも、脈動周期でこのような現象が起きることから、上記のように最大流速のWp3の合体を経た水塊は繰り返し現れ、ある吐水タイミングでの水塊とその次の吐水タイミングでのWp3の合体を経た水塊とはほぼ同じ速度(最大速度)で移動(吐水)されることになる。しかも、このそれぞれの水塊は、最大流速でのWp3に遅れて吐水されたWp4、Wp5で繋がれたような状態となる。
【0068】
次に、洗浄水をお尻吐水孔31から連続流として噴出する場合と脈動流として噴出する場合との洗浄強度の相違について説明する。脈動流は、従来の連続流と比較して、同一水量で2倍以上の洗浄強度を有する。これは、以下の理由と考えられる。質量mの洗浄水が速度Vで壁面に衝突したときのエネルギEは、式(1)により表わされる。
【0069】
E=(1/2)mV2 …(1)
【0070】
また、そのとき壁面に衝突したときの力をfとし、速度Vの洗浄水流が0まで減速して消滅するまでの時間をΔtとすると、エネルギEは、力積により式(2)により表わされ、さらにそのときの力は、減速度をαとすると、式(3)により表わされる。
【0071】
E=fΔt …(2)
f=mα …(3)
【0072】
図20は、洗浄水流が壁面に衝突する状態を説明する説明図である。図20において、水塊がW1、W2、W3の3つの形態となっている場合を想定し、これらの各々の形態の洗浄水流の洗浄強度について検討する。ここで、水塊W1は断面積S1で長い形態であり、水塊W2は断面積S2がS1の2倍であって短い形態であり、水塊W3は断面積がS1で長さが水塊W1の1/2の形態である。これらの形態において、水塊W1が連続流に相当し、水塊W3が脈動流に相当する。このとき、水塊W1と水塊W2とが壁面に衝突して消滅するまでの時間Δt1とΔt2は、Δt1>Δt2となる。このことは、式(3)から減速度αが大きく、短時間で大きな力で水塊が消滅していることを意味し、水塊W1の力f1と水塊W2の力f2は、f1<f2となる。したがって、連続している水塊W1より、短時間で消滅する水塊W2の方が人体局部に加わる力f2が大きいことが分かる。このことから、脈動流に相当する水塊W3は、水塊W1と比べて質量がm/2であるが、力f3がf1と比べてさほど減少しない。したがって、脈動流として噴出した場合に、連続流より水量を少なくすることができるうえに、人体局部に衝突するときの力はさほど減少することがなく、人体局部に付着している汚れを強い力で除去することができる。
【0073】
(ノズルユニット40の取付)
次に、上述した構成のノズルユニット40の取り付けについて説明する。図23はノズルユニット40の取付を説明する斜視図である。図24は、ノズルユニット40を底面方向から見た斜視図である。図示するように、ノズルユニット40の取付は、ノズルユニット40を局部洗浄装置10の下ケースに設けた左右動拘束壁11aに沿って前後方向にスライドさせ、ノズルユニット40の前付近の底面に設けた突出片49aを局部洗浄装置10の下ケースに設けた図示しない孔部に差し込みつつ、ノズルユニット40に設けた取付フランジ49bを下ケースに設けた上下動拘束リブ11b内に嵌め込み、取付フランジ49cを下ケースに設けたボス11cにネジ固定することで行われる。
【0074】
図25は、上記突出片49aと下ケース11に設けた孔部11dとの嵌合状態を示す断面図である。図示するように、孔部11dに突出片49aが上部から差し込まれているが、両者の間には、凹形状のシリコンゴム製の弾性部材90が介在されている。なお、横方向において孔部11dと弾性部材90と間および突出片49aと弾性部材90との間は密着した状態ではなく、十分な隙間があくように、弾性部材90のサイズが定められている。すなわち、横方向において、突出片49aが孔部11dにおいて微少に変動することは許容しつつ、大きくずれることを防いでいる。
【0075】
図26は、上記取付フランジ49bと下ケース11に設けた上下動拘束リブ11bとの嵌合状態を示す断面図である。図示するように、差し込み口が断面コの字形状となった上下動拘束リブ11b内に、取付フランジ49bが嵌め込まれているが、両者の間には、断面コの字形状のシリコンゴム製の弾性部材91が介在されている。なお、縦、横両方向において上下動拘束リブ11bと弾性部材91と間および取付フランジ49bと弾性部材91との間は密着した状態ではなく、十分な隙間があくように、弾性部材91のサイズが定められている。すなわち、縦、横両方向において、取付フランジ49bが上下動拘束リブ11bにおいて微少に変動することは許容しつつ、大きくずれることを防いでいる。
【0076】
図27は、取付フランジ49cと下ケースに設けたボス11cとのネジ固定の状態をそれぞれ示す断面図である。図示するように、ボス11cは、根本側の大径部分11c1と先端側の小径部分11c2とから構成されている。円筒部分の両端にフランジ部分を設けた糸巻き形状の弾性部材92が、ボス11cの小径部分11c2に挿入されており、上記取付フランジ49cは、弾性部材92のフランジの間の窪みに嵌め込まれている。なお、その状態で、弾性部材92は上部から座金93を介して止めネジ94により固定される。上記弾性部材92は、シリコンゴム製のものである。なお、横方向においてボス11cと弾性部材92と間および取付フランジ49cと弾性部材92との間は密着した状態ではなく、十分な隙間があくように、弾性部材92のサイズが定められている。すなわち、横方向において、取付フランジ49cがボス11c周りで微少に変動することは許容しつつ、大きくずれることを防いでいる。
【0077】
上記構成のノズルユニット40の取り付けによって、ノズルユニット40の振動、すなわち、洗浄ノズル24の進退や、ノズル駆動モータ42そのものを振動源とする振動を、弾性部材90〜92によって吸収することができる。このため、これら振動は減衰して、局部洗浄装置10本体を形成するケーシングに伝わるのを防止することができる。特に、この実施例では、ノズルユニット40の取付を、各部材が完全に密着しないで隙間が空くように構成されていることから、より一層、上記振動の減衰効果は大きい。
【0078】
また、この実施例では、前述したように、洗浄ノズル24から圧力が周期的に上下変動する脈動流の状態で洗浄水が吐出される構成となっているが、このために、ノズルユニット40全体が振動する恐れがあったが、上記ノズルユニット40の取付の構造によって、その振動がケーシングに伝わることもない。
【0079】
なお、弾性部材90ないし92は、シリコンゴムを材料としていたが、これに替えて、ウレタンゴム等の他の種類のゴムを材料としてもよいし、ゴムに替えて、弾性変形するものであれば、エラストマー等の樹脂等の他の材料とすることもできる。
【0080】
(チューブの取付位置)
上記構成のノズルユニット40の洗浄ノズル24には水が供給されるが、この水は、波動発生ユニット70から送られてくる。次に、こうした波動発生ユニット70とノズルユニット40とを結ぶチューブ95の取付位置について説明する。図28は、ノズルユニット40,波動発生ユニット70および両者を接続するチューブ95を示す平面図、図29はチューブ95の取付の状態を示す斜視図である。図中、96は、波動発生ユニット70から圧力が周期的に上下変動する脈動流の状態となった洗浄水を排出する出湯口であり、この出湯口96とノズルユニット40における流路切換弁71の接続継手71sとがチューブ95により接続されている。チューブ95は、シリコン、エラストマーあるいはウレタンゴム等の可撓性の配管である。なお、チューブ95は、前述したように高硬度の可撓性配管とすることもできる。
【0081】
この実施例では、その出湯口96の位置に特徴がある。図30は、出湯口96の位置関係を模式的に示す説明図である。図示するように、洗浄ノズル24は、収納位置と洗浄位置との間を進退するが、このときに前記洗浄ノズル24とチューブ95との接続部分である接続継手71sは軌道Aに沿って移動する。この軌道Aにおいてその中央部分Cにて直交する直線Bの上に、前記出湯口96が位置するように、ノズルユニット40と波動発生ユニット70の配置が定められている。
【0082】
この構成によれば、洗浄ノズル24が洗浄位置にあるときと収納位置にあるときとでほぼ等しい距離でノズルユニット40と波動発生ユニット70とをチューブ95によって結ぶことが可能となる。このため、洗浄ノズル24を洗浄位置と収納位置との間で進退させたときのチューブ95の撓み量を小さく抑えることができることから、その撓みにより占められるスペースを最低のものとすることができる。このため、局部洗浄装置10の全体を小型化することができる。なお、出湯口96の位置は軌道Aにおいてその中央部分Cに対応する位置としていたが、これは完全な中央部分である必要はなく、ほぼ中央部分であれば装置を小型化する効果を発揮することができる。
【0083】
以上本発明の実施例について説明したが、本発明は上記の実施例や実施形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】便器に装着した状態の実施例の局部洗浄装置10を表す概略斜視図である。
【図2】局部洗浄装置10の概略構成を水路系を中心に表したブロック図である。
【図3】この水路系に配設されたアキュムレータ73の概略構成を示す断面図である。
【図4】同じく水路系に配設された波動発生機器74の構成を表す断面図である。
【図5】この波動発生機器74による洗浄水の流れの様子を説明する説明図である。
【図6】波動発生機器74の設置の様子を模式的に表した模式図である。
【図7】制御系の概略構成を表すブロック図である。
【図8】本実施例の局部洗浄装置10の本体部12の上ケースおよび制御ユニットを取り外した状態の斜視図である。
【図9】ノズルユニット40の分解斜視図である。
【図10】ノズルユニット40において洗浄ノズル24が洗浄位置にある状態を示す説明図である。
【図11】ノズルヘッド25の周辺の断面図である。
【図12】パッキン48の平面図である。
【図13】洗浄ノズル24が有する流路切換弁71の構成を説明するための要部概略断面図である。
【図14】洗浄ノズル24の断面図である。
【図15】流路切換弁71の要部の分解斜視図である。
【図16】ノズルヘッド25を平面視すると共にヘッド周辺を一部破断して示す平面図である。
【図17】このノズルヘッド25の変形例を示す平面図である。
【図18】洗浄水吐水に際して脈動を発生させる波動発生機器74の脈動発生コイル74cの励磁の様子を説明する説明図である。
【図19】波動発生機器74から流出する洗浄水の水量及び流速を示すタイミングチャートである。
【図20】ノズルヘッド25のお尻吐水孔31からの洗浄水吐水の様子を模式的に説明する説明図である。
【図21】脈動流の洗浄水を吐水孔から吐水した場合、その吐水された洗浄水が脈動流に増幅される過程を説明する説明図である。
【図22】洗浄水流が壁面に衝突する状態を説明する説明図である。
【図23】ノズルユニット40の取付を説明する斜視図である。
【図24】ノズルユニット40を底面方向から見た斜視図である。
【図25】突出片49aと下ケース11に設けた孔部11dとの嵌合状態を示す断面図である。
【図26】取付フランジ49bと下ケース11に設けた上下動拘束リブ11bとの嵌合状態を示す断面図である。
【図27】取付フランジ49cと下ケースに設けたボス11cとのネジ固定の状態をそれぞれ示す断面図である
【図28】ノズルユニット40,波動発生ユニット70および両者を接続するチューブ95を示す平面図である。
【図29】チューブ95の取付の状態を示す斜視図である。
【図30】出湯口96の位置関係を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
10…局部洗浄装置
11…下ケース
11a…左右動拘束壁
11b…上下動拘束リブ
11c…ボス
11d…孔部
12…本体部
14…遠隔操作装置
18…便座
20…便蓋
22…袖部
24…洗浄ノズル
24a…筒状部
25…ノズルヘッド
26a…第1ノズル流路
26b…第2ノズル流路
26c…第3ノズル流路
28…表示部
29…カバー
29a…光透過窓
30…吐水孔
31…尻吐水孔
32…吐水孔
33…ビデ吐水孔
34…第1ヘッド流路
35…第2ヘッド流路
36…第3ヘッド流路
40…ノズルユニット
41…ノズル支持台
41b…ノズル保持部
42…ノズル駆動モータ
43…伝達機構
43a…駆動プーリ
43b…従動プーリ
43c…タイミングベルト
43d…テンショナ
44…案内レール部
46…連結部
47…洗浄水ポート
48…パッキン
48a…突起
49a…突出片
49b…取付フランジ
49c…取付フランジ
50…入水側弁ユニット
51…上流側給水管路
52…ストレーナ
53…逆止弁
54…調圧弁
55…電磁弁
56…リリーフ弁
56a…第1洗浄水導出管路
60…熱交換ユニット
61…ヒータ
62…熱交換部
63…バキュームブレーカ
65…流調弁
70…波動発生ユニット
71…流路切換弁
71a…ケーシング
71b…ステータ
71c…ロータ
71d…カップリング
71e…ハウジング
71f…スプリング
71g〜71i…連通孔
71j…切欠
71k…駆動モータ
71m…スリット
71n…回転軸ピン
71q…回転キー
71r…スリット
71s…接続継手
72…下流側給水管路
73…アキュムレータ
73a…ハウジング
73b…ダンパ室
73c…ダンパ
73d…スプリング
74…波動発生機器
74a…シリンダ
74b…プランジャ
74c…脈動発生コイル
74d…緩衝スプリング
74e…復帰スプリング
74f…逆止弁
79…乾燥部
80…電子制御装置
90〜92…弾性部材
93…座金
94…ネジ
95…チューブ
96…出湯口
BT…便器
SS10…着座センサ
SS14…洗浄水量センサ
SS16a…入水温センサ
SS16b…出水温センサ
SS18…フロートスイッチ
SS30…転倒検知センサ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a nozzle mounting structure in a local cleaning device for a nozzle unit having a nozzle body for discharging cleaning water. To make Related.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a local cleaning device for toilets is well known as a local cleaning device for cleaning a local part of a human body. In this type of toilet local cleaning apparatus, the cleaning nozzle is moved back and forth between the storage position and the cleaning position. When not in use, place the cleaning nozzle in the storage position in the casing, and when in use, move the cleaning nozzle to a cleaning position so that the discharge direction of the cleaning water is toward the user seated on the toilet seat. For convenience. We have also commercialized a local cleaning device that employs a mode (so-called move cleaning) in which the cleaning nozzle is moved back and forth during cleaning to change the cleaning position by using this cleaning nozzle advance / retreat device. Has been.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above conventional technique, various problems occur due to the advance and retreat of the cleaning nozzle. As a first problem, there was a problem that the casing forming the main body of the local cleaning apparatus vibrates due to the advancement / retraction of the cleaning nozzle. This problem is not only due to the forward / backward movement of the cleaning nozzle, but also in the case of so-called massage cleaning, in which, for example, the flow control valve attached to the cleaning nozzle is switched to repeatedly discharge large and small flow rates in a short time. Problems can occur in the same way because the switching vibrations cause the casing to vibrate through the cleaning nozzle.
[0004]
The second problem is as follows. The cleaning nozzle is generally supplied with water from the flow control unit through the tube to adjust the water flow, but it is necessary to leave a space enough for the tube to move as the cleaning nozzle advances and retreats. This space is extremely large, and there is a problem that the entire local cleaning device cannot be reduced in size.
[0005]
The present invention has been made to solve the above-described problems in the prior art. First, the transmission of vibrations caused by the forward / backward movement of the cleaning nozzle is prevented, and second, the cleaning nozzle is stored. The object is to solve the problem caused by the advance and retreat between the position and the cleaning position.
[0006]
[Means for solving the problems and their functions and effects]
As means for solving the above-mentioned problems, the following configuration was adopted.
[0007]
The nozzle mounting structure in the first local cleaning device of the present invention is:
A nozzle body that communicates with a cleaning water source and discharges cleaning water;
Nozzle advancing and retracting means for advancing and retracting the nozzle body between a storage position and a cleaning position;
In the nozzle mounting structure in the local cleaning device for mounting the nozzle unit to the local cleaning device casing,
The gist is that the nozzle unit is connected to the local cleaning device casing with an elastic member interposed therebetween.
[0008]
According to the nozzle mounting structure in the local cleaning device having the above configuration, the nozzle body and the local cleaning device casing are elastically connected by the elastic member. For this reason, it is possible to prevent the vibration generated in the nozzle unit from being attenuated by the elastic member and transmitted to the local cleaning device casing.
[0009]
The nozzle mounting structure in the second local cleaning device of the present invention is:
A nozzle body that communicates with a cleaning water source and discharges cleaning water;
Nozzle advancing and retracting means for advancing and retracting the nozzle body between a storage position and a cleaning position;
In the nozzle mounting structure in the local cleaning device for mounting the nozzle unit comprising a predetermined mounting portion on the local cleaning device casing,
While providing a mounted portion corresponding to the mounting portion in the nozzle unit,
The gist is that an elastic member is interposed between the attached portion and the attaching portion, and the attached portion is elastically connected to the attaching portion.
[0010]
According to the nozzle mounting structure in the local cleaning device having the above configuration, the mounted portion is elastically connected to the mounting portion by the elastic member. For this reason, it is possible to prevent vibration generated by the advancement and retraction of the nozzle body in the nozzle unit from being attenuated by the elastic member and transmitted to the local cleaning device casing.
[0011]
The nozzle mounting structure in the local cleaning device may be configured to have a gap in at least one direction of the elastic member. According to this configuration, since the vibration can be attenuated also by the gap, it is possible to further prevent the vibration from being transmitted to the local cleaning device casing.
[0012]
In the nozzle mounting structure in the local cleaning device having the above-described configuration, the local cleaning device may include pulsation generating means for generating pulsation in the flow of cleaning water. The local cleaning device provided with the pulsation generating means has an effect that the cleaning power can be increased by the pulsating flow, but there is a possibility that vibration due to the pulsating flow is transmitted to the local cleaning device casing. According to this configuration, the vibration can be prevented from being transmitted to the local cleaning device casing by the nozzle mounting structure having the above configuration.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(Description of the entire device)
Next, an embodiment in which the human body cleaning apparatus according to the present invention is applied to a local cleaning apparatus for cleaning a local body part will be described based on examples. FIG. 1 is a schematic perspective view showing a
[0018]
As shown in the figure, the
[0019]
The
[0020]
The sleeve part 22 has a
[0021]
The
[0022]
The upstream side
[0023]
In the upstream
[0024]
The first washing water lead-out
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
Moreover, this
[0028]
Furthermore, the
[0029]
The
[0030]
In this case, the
[0031]
As shown in FIG. 4, the
[0032]
Since the
[0033]
In this case, the
[0034]
The pulsation cycle MT seen in FIG. 5 is synchronized with the excitation cycle of the
[0035]
Further, in this embodiment, as shown in FIG. 2, the
[0036]
Further, when installing the
[0037]
In this way, in order to increase the mass of the vibration source, instead of installing the
[0038]
Further, in combination with the arrangement of the
[0039]
In this example, the above water channel system was configured as follows. In other words, both the upstream and downstream
[0040]
In this case, both of the upstream and downstream
[0041]
As shown in FIG. 7, the control system of the local cleaning apparatus of the present embodiment is mainly configured by an
[0042]
This
[0043]
FIG. 8 is a perspective view of a state where the upper case and the control unit of the
[0044]
(Description of nozzle unit 40)
Next, the
[0045]
As shown in the figure, the
[0046]
The
[0047]
FIG. 11 is a sectional view around the
[0048]
FIG. 12 is a plan view of the packing 48. The packing 48 has an annular shape and includes a plurality of
[0049]
Next, the cleaning
[0050]
As shown in FIGS. 9, 10, and 13, the flow
[0051]
The flow
[0052]
The
[0053]
The
[0054]
The
[0055]
In this case, the wash water from the
[0056]
Each member such as a casing of the flow
[0057]
The flow
[0058]
The
[0059]
In this case, each of the water discharge holes 31 to 33 of the
[0060]
(Washing water for cleaning water)
Next, taking the buttocks as an example, the state of the cleaning water discharged by the
[0061]
When the
[0062]
In addition, if the installation position of this sensor can reflect a pulsation pressure, the position will not be limited. For example, it may be provided in the vicinity of the cleaning nozzle, or may be provided in the vicinity or substantially integrally using the mechanism of the
[0063]
As shown in FIG. 19, assuming that the pulsation period MT shown in FIG. 5 is the period T1, and the on time of the pulse signal is t1, the duty ratio is expressed by (t1 / T1) × 100 (%). When the pressure pulsation as shown in FIG. 5 is caused, the amount of the washing water decreases to a value represented by the duty ratio as compared with the continuous flow. As shown in FIG. 18, the amount of water in such a pulsating flow increases and decreases in the range from the maximum flow rate Qmax to the minimum flow rate Qmin, and the flow rate also increases and decreases in the range from the maximum flow rate Vmax to the minimum flow rate Vmin. In FIG. 19, the minimum flow rate Qmin and the minimum flow velocity Vmin are not zero because the pulsation pressure by the
[0064]
In this case, if the introduction water pressure Pin is adjusted by the
[0065]
When continuous wash water is discharged from a water discharge hole (for example, the butt water discharge hole 31) as in the prior art, the wash water from the water discharge hole has a water discharge form as a continuous flow as shown in FIG. take. On the other hand, when the pulsating wash water as described above is discharged, as shown in FIG. 20 (B), the wash water is discharged in the form of water discharge that can be expressed in a discrete or water mass state. The The reason why the cleaning water that has been pulsated by the
[0066]
FIG. 21 is an explanatory diagram for explaining a process in which, when pulsating wash water is discharged from the assumed
[0067]
Thus, Wp3 of the maximum flow velocity is sequentially merged with Wp2 and Wp1 in front of it to form a large lump and land on the human body part (cleaning surface). When this washing water hits a human body part, it is in a water mass state with a large collision energy (washing strength). Since this flow velocity V3 is the maximum flow velocity Vmax shown in FIG. 19, the wash water discharged by the pulsating flow is discharged from the water discharge hole in such a form that the combined water mass appears every pulsation cycle MT. Will be. Moreover, since such a phenomenon occurs in the pulsation cycle, the water mass that has undergone the combination of the maximum flow velocity Wp3 as described above repeatedly appears, and the water mass at a certain water discharge timing and the combination of Wp3 at the next water discharge timing The water mass that has passed through is moved (spouted) at substantially the same speed (maximum speed). Moreover, each of these water masses is in a state of being connected by Wp4 and Wp5 discharged after delaying Wp3 at the maximum flow velocity.
[0068]
Next, the difference in cleaning strength between the case where the cleaning water is ejected as a continuous flow from the
[0069]
E = (1/2) mV2 (1)
[0070]
Further, if the force at the time of collision with the wall surface is f and the time until the cleaning water flow at the speed V is decelerated to 0 and disappears is Δt, the energy E is expressed by equation (2) by impulse. Further, the force at that time is expressed by the equation (3) where the deceleration is α.
[0071]
E = fΔt (2)
f = mα (3)
[0072]
FIG. 20 is an explanatory diagram illustrating a state in which the cleaning water flow collides with the wall surface. In FIG. 20, assuming the case where the water mass has three forms of W1, W2, and W3, the cleaning strength of the cleaning water flow of each of these forms will be examined. Here, the water mass W1 is a long form with a cross-sectional area S1, the water mass W2 is a short form with a cross-sectional area S2 twice that of S1, and the water mass W3 is a water mass with a cross-sectional area S1 and a length. It is a half of W1. In these forms, the water mass W1 corresponds to a continuous flow, and the water mass W3 corresponds to a pulsating flow. At this time, the times Δt1 and Δt2 until the water mass W1 and the water mass W2 collide with the wall surface and disappear are Δt1> Δt2. This means that the deceleration α is large from equation (3), and the water mass disappears with a large force in a short time. The force f1 of the water mass W1 and the force f2 of the water mass W2 are f1 < f2. Therefore, it can be seen that the force f2 applied to the human body part is larger in the water mass W2 that disappears in a short time than in the continuous water mass W1. From this, the water mass W3 corresponding to the pulsating flow has a mass of m / 2 as compared with the water mass W1, but the force f3 does not decrease so much as compared with f1. Therefore, when ejected as a pulsating flow, the amount of water can be reduced compared to a continuous flow, and the force when colliding with a human body part does not decrease so much, and the dirt adhering to the human body local part is a strong force. Can be removed.
[0073]
(Mounting of nozzle unit 40)
Next, attachment of the
[0074]
FIG. 25 is a cross-sectional view showing a fitting state between the protruding
[0075]
FIG. 26 is a cross-sectional view showing a fitting state between the mounting
[0076]
FIG. 27 is a cross-sectional view showing a state of screw fixing between the mounting
[0077]
By mounting the
[0078]
Further, in this embodiment, as described above, the cleaning water is discharged from the cleaning
[0079]
The
[0080]
(Tube mounting position)
Water is supplied to the cleaning
[0081]
This embodiment is characterized by the position of the
[0082]
According to this configuration, the
[0083]
Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above-described embodiments and embodiments, and can of course be implemented in various modes without departing from the gist of the present invention. is there.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing a
FIG. 2 is a block diagram showing a schematic configuration of the
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a schematic configuration of an
FIG. 4 is a cross-sectional view illustrating the configuration of a
FIG. 5 is an explanatory diagram for explaining the flow of washing water by the
FIG. 6 is a schematic diagram schematically showing how the
FIG. 7 is a block diagram illustrating a schematic configuration of a control system.
FIG. 8 is a perspective view of a state where the upper case and the control unit of the
9 is an exploded perspective view of the
FIG. 10 is an explanatory diagram showing a state where the cleaning
11 is a cross-sectional view of the periphery of the
12 is a plan view of the packing 48. FIG.
FIG. 13 is a schematic cross-sectional view of an essential part for explaining the configuration of a flow
14 is a cross-sectional view of a cleaning
15 is an exploded perspective view of a main part of the flow
16 is a plan view showing the
17 is a plan view showing a modification of the
FIG. 18 is an explanatory diagram for explaining a state of excitation of a
FIG. 19 is a timing chart showing the amount and flow rate of cleaning water flowing out from the
FIG. 20 is an explanatory diagram schematically illustrating a state of cleaning water discharge from the butt
FIG. 21 is an explanatory diagram illustrating a process in which, when pulsating wash water is discharged from a water discharge hole, the discharged wash water is amplified into a pulsating flow.
FIG. 22 is an explanatory diagram illustrating a state in which a cleaning water flow collides with a wall surface.
23 is a perspective view illustrating attachment of the
FIG. 24 is a perspective view of the
25 is a cross-sectional view showing a fitting state between a
26 is a cross-sectional view showing a fitting state between the mounting
FIG. 27 is a cross-sectional view showing a state of screw fixing between the mounting
FIG. 28 is a plan view showing the
29 is a perspective view showing a state where the
30 is an explanatory view schematically showing the positional relationship of the
[Explanation of symbols]
10 ... Local cleaning device
11 ... Lower case
11a ... Left-right motion restraint wall
11b ... Vertical movement restraint rib
11c ... Boss
11d ... hole
12 ... Body part
14 ... Remote control device
18 ... Toilet seat
20 ... Toilet lid
22 ... Sleeve
24 ... Cleaning nozzle
24a ... cylindrical portion
25 ... Nozzle head
26a ... 1st nozzle flow path
26b ... second nozzle flow path
26c ... third nozzle flow path
28 ... Display section
29 ... Cover
29a ... Light transmission window
30 ... Water discharge hole
31 ... Asshole
32 ... Water spout
33 ... Bidet spout
34. First head flow path
35 ... Second head flow path
36: Third head flow path
40 ... Nozzle unit
41 ... Nozzle support
41b ... Nozzle holding part
42 ... Nozzle drive motor
43. Transmission mechanism
43a ... Drive pulley
43b ... driven pulley
43c ... Timing belt
43d ... Tensioner
44 ... Guide rail part
46. Connection part
47 ... Washing water port
48 ... Packing
48a ... protrusions
49a ... protruding piece
49b ... Mounting flange
49c ... Mounting flange
50 ... Inlet side valve unit
51 ... Upstream water supply pipeline
52 ... Strainer
53. Check valve
54 ... Pressure regulating valve
55 ... Solenoid valve
56 ... relief valve
56a ... First wash water outlet pipe
60 ... Heat exchange unit
61 ... Heater
62 ... Heat exchange section
63 ... Vacuum breaker
65 ... Flow control valve
70: Wave generation unit
71 ... Flow path switching valve
71a ... casing
71b ... stator
71c ... rotor
71d ... Coupling
71e ... Housing
71f ... Spring
71g-71i ... Communication hole
71j ... Notch
71k ... Drive motor
71m ... Slit
71n ... Rotary shaft pin
71q ... Rotation key
71r ... Slit
71s ... Connection joint
72 ... Downstream water supply line
73 ... Accumulator
73a ... Housing
73b ... Damper room
73c ... Damper
73d ... Spring
74: Wave generator
74a ... Cylinder
74b ... Plunger
74c ... Pulsation generating coil
74d ... buffer spring
74e ... Return spring
74f ... Check valve
79 ... Drying section
80 ... Electronic control device
90-92 ... elastic member
93 ... Washer
94 ... Screw
95 ... Tube
96 ... Depot
BT ... toilet bowl
SS10 ... Seating sensor
SS14 ... Washing water amount sensor
SS16a ... Incoming water temperature sensor
SS16b ... Water temperature sensor
SS18: Float switch
SS30 ... Fall detection sensor
Claims (3)
該ノズル本体を収納位置と洗浄位置との間で進退させるノズル進退手段と
を備えるノズルユニットを、局部洗浄装置ケーシングに取り付ける局部洗浄装置におけるノズル取付構造において、
前記ノズルユニットを、弾性部材を介在させて前記局部洗浄装置ケーシングに連結すると共に、前記弾性部材の介在箇所において、前記弾性部材と前記ノズルユニットとの間と前記弾性部材と前記局部洗浄装置ケーシングとの間の少なくとも一方に隙間を持たせて、前記ノズルユニットの変動を前記隙間の範囲で許容することを特徴とする局部洗浄装置におけるノズル取付構造。A nozzle body that communicates with a cleaning water source and discharges cleaning water;
In the nozzle mounting structure in the local cleaning device, in which the nozzle unit including the nozzle advancement / retraction means for moving the nozzle body back and forth between the storage position and the cleaning position is attached to the local cleaning device casing,
The nozzle unit, with interposed elastic member concatenating the local cleaning device casing, in intervening portion of said resilient member, said resilient member and said resilient member and said local cleaning device casing and between the nozzle unit nozzle mounting structure of the local cleaning device at least in one to have a gap, and wherein the allowable child in a range of the gap variation of the nozzle unit between.
該ノズル本体を収納位置と洗浄位置との間で進退させるノズル進退手段と
を備えるノズルユニットを、局部洗浄装置ケーシング上の所定の取付部に取り付ける局部洗浄装置におけるノズル取付構造において、
前記取付部に対応する被取付部を前記ノズルユニットに設けるとともに、
前記被取付部と取付部との間に、弾性部材を介在させて、前記被取付部を前記取付部に弾性的に連結すると共に、前記弾性部材の介在箇所において、前記弾性部材と前記被取付部との間および前記弾性部材と前記取付部との間にそれぞれ隙間を持たせて、前記ノズルユニットの変動を前記隙間の範囲で許容することを特徴とする局部洗浄装置におけるノズル取付構造。A nozzle body that communicates with a cleaning water source and discharges cleaning water;
In the nozzle mounting structure in the local cleaning device, the nozzle unit including the nozzle advancing / retreating means for moving the nozzle body forward and backward between the storage position and the cleaning position is attached to a predetermined mounting portion on the local cleaning device casing.
While providing a mounted portion corresponding to the mounting portion in the nozzle unit,
Between the attached part and the mounting part, by interposing an elastic member, wherein while elastically consolidated in the mounting portion of the mounting portion, the intervening portion of the elastic member, the said elastic member to be respectively between and between the elastic member and the mounting portion of said mounting portion to have a gap, the nozzle mounting structure of the local cleaning device comprising a permissible child in a range of the gap variation of the nozzle unit .
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29301099A JP3716688B2 (en) | 1999-07-01 | 1999-10-14 | Nozzle mounting structure for local cleaning equipment |
Applications Claiming Priority (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18790299 | 1999-07-01 | ||
JP20349099 | 1999-07-16 | ||
JP11-203490 | 1999-07-16 | ||
JP23902299 | 1999-08-25 | ||
JP11-187902 | 1999-10-14 | ||
JP29301099A JP3716688B2 (en) | 1999-07-01 | 1999-10-14 | Nozzle mounting structure for local cleaning equipment |
JP11-239022 | 1999-10-14 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001132057A JP2001132057A (en) | 2001-05-15 |
JP3716688B2 true JP3716688B2 (en) | 2005-11-16 |
Family
ID=27475365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29301099A Expired - Fee Related JP3716688B2 (en) | 1999-07-01 | 1999-10-14 | Nozzle mounting structure for local cleaning equipment |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3716688B2 (en) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5990471A (en) * | 1982-11-15 | 1984-05-24 | Mitsubishi Electric Corp | Signal processing circuit |
JP4632357B2 (en) * | 2005-03-31 | 2011-02-16 | Toto株式会社 | Sanitary washing toilet seat device and toilet device |
JP4837443B2 (en) * | 2006-05-31 | 2011-12-14 | Toto株式会社 | Sanitary washing device |
JP5574356B2 (en) * | 2008-05-15 | 2014-08-20 | 積水ホームテクノ株式会社 | Bathroom unit |
JP2012158862A (en) * | 2011-01-28 | 2012-08-23 | Aisin Seiki Co Ltd | Warm water washing toilet seat device |
JP6194749B2 (en) * | 2013-01-23 | 2017-09-13 | Toto株式会社 | Sanitary washing device |
JP6111845B2 (en) * | 2013-05-14 | 2017-04-12 | アイシン精機株式会社 | Human body local cleaning equipment |
JP6213861B2 (en) * | 2013-06-26 | 2017-10-18 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | Toilet device |
JP6874397B2 (en) * | 2016-08-25 | 2021-05-19 | Toto株式会社 | Sanitary cleaning equipment |
JP6874398B2 (en) * | 2017-02-02 | 2021-05-19 | Toto株式会社 | Sanitary cleaning equipment |
-
1999
- 1999-10-14 JP JP29301099A patent/JP3716688B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001132057A (en) | 2001-05-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007270564A (en) | Sanitary washing device | |
JP3716688B2 (en) | Nozzle mounting structure for local cleaning equipment | |
JP3292185B2 (en) | Human body cleaning device | |
JP7022903B2 (en) | Sanitary cleaning equipment | |
JP2007162463A (en) | Human body washing device | |
JP3264274B2 (en) | Human body cleaning device | |
JP6907564B2 (en) | Sanitary cleaning equipment | |
EP3438358B1 (en) | Sanitary washing device | |
WO2000043602A1 (en) | Human body washing device | |
JP6754940B2 (en) | Sanitary cleaning equipment | |
EP3438360B1 (en) | Sanitary washing apparatus | |
JP6754939B2 (en) | Sanitary cleaning equipment | |
JP2009022841A (en) | Cleaning apparatus | |
TW201736681A (en) | Sanitary washing device | |
JP3882421B2 (en) | Cleaning device | |
JP4609748B2 (en) | Human body cleaning device | |
JP4560884B2 (en) | Human body cleaning device | |
JP6765034B2 (en) | Sanitary cleaning equipment | |
JP3918377B2 (en) | Water discharge device | |
KR20170087167A (en) | Active noise controlled dish washer and control method having the same | |
JP2010090621A (en) | Sanitary washing device | |
JP6754934B2 (en) | Sanitary cleaning equipment | |
JP2009179948A (en) | Warm water washing toilet seat equipment | |
JP4243465B2 (en) | Sanitary washing device | |
JP2001090150A (en) | Human body washing device |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050215 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050308 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050427 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050809 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050822 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080909 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090909 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090909 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100909 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100909 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110909 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110909 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120909 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120909 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130909 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |