JP3714227B2 - Door opening and closing device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばシステムキッチンの食器棚や収納用のクローゼット等に用いる扉開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、窓を開閉する扉としては、複数枚の扉をつづら折れ状に曲げて、左右方向或いは上下方向に開閉するものが知られている。しかしながら従来の左右方向に開閉するものでは扉がくの字状に曲がってその廻りに置いてある物に扉が当ってしまい、また上下方向に開閉するものでは、下から上に上げるときに下側の扉からくの字状に折れ曲がるように構成されているため、やはり廻りに置いてある物に扉が当ってしまうこととなり、このため従来では扉の開閉の挙動がその廻りのものに影響を与えてしまうという問題があり、扉の設置場所に制約を受け、空間を有効的に利用できないものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、扉が上下方向に開閉する際に扉の開閉の挙動が廻りのものに影響を与えてしまうことがなく、設置場所に制約を受けることのない扉開閉装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明にあっては、上下方向に延びた左右一対のガイドレール2とこの左右一対のガイドレール2に沿って上下移動する複数枚の扉3とを備えた扉開閉装置であって、扉3の昇降範囲L内の所定の高さ位置までは複数枚の扉3を垂直状態で保持しながら上下移動させるための垂直状態保持機構4を備えると共に、所定の高さ位置で複数枚の扉3を2枚一組でくの字状に折り曲げるための折り曲げ機構5bを備え、上記2枚一組の扉3の中央折り曲げ側とは反対側の両端部の軸部10にスライドローラ18が回転自在に取り付けられると共に、各組の上側の扉3の軸部10にはスライドローラ18に隣接して設けたスライドシュー11が固定され、上記ガイドレール2には、ガイドレール2の上下方向の略全長に亘って上記スライドローラ18をスライド自在にガイドする第1の溝部19が設けられると共に、上記スライドシュー11の前後両面に摺接してスライドシュー11を垂直状態でスライド自在にガイドするための第2の溝部20が設けられ、上記第2の溝部20及びスライドシュー11によって垂直状態保持機構4が構成されており、上記折り曲げ機構5bは、上記第2の溝部20がガイドレール2の扉3の折れ曲がり位置で途切れたレール切れ目6を有し、レール切れ目6の上方近傍にスライドシュー11に設けたトリガーピン33に当たって上側の扉3をくの字状に折り曲げるためのトリガー15bが設けられ、このトリガー15bの前面15gはスライドローラ18の上昇移動を妨げない位置に配置される垂直面とされ、トリガー15bの後面15cは後方に向かって略山形状に盛り上がっており、第2の溝部20のレール切れ目6から上方に抜け出したスライドシュー11のトリガーピン33がトリガー15bの後面15cに乗り上げることでスライドシュー11が軸部10を中心に一方向に回転して2枚一組の扉3がくの字状に折り曲がるように構成され、扉3の下降の際には、くの字状に折り曲げられている扉3のスライドシュー11がレール切れ目6に当たり、扉3をくの字状から垂直状態に伸ばすことができるようにしたことを特徴としており、このように構成することで、2枚一組の扉3をくの字状に折り曲げる動作を所定の高さ位置のみで行なうようにし、それよりも下方では扉3を垂直状態に伸ばして上下移動させることによって、廻りに置いてある物に扉3が当ってしまうことがなく、扉3の開閉の挙動が廻りの物に影響を与えないものとなる。
【0005】
また上記2枚一組の扉3は、中央折り曲げ側の端部が折り曲げ用の丁番7を介して枢着されていると共に、その中央折り曲げ側の端部に扉3が正規の折り曲げ方向と逆方向に曲がるのを防止するための逆曲がり防止手段8を設けたことを特徴とするのが好ましく、この場合、逆曲がり防止手段8によって扉3を正規の方向に曲げることができるようになり、扉3を上方に上げていくときに、丁番7の性質から扉3に対して曲げたい方向と異なる方向へ曲げようとする力が働いて丁番7に無理がかかったりすることがなくなる。
【0006】
また上記2枚一組の扉3がくの字状に折り曲げられたときに、その開き角度θを一定角度以上に保持するためのスペーサ9を備えていることを特徴とするのが好ましく、この場合、扉3の開き角度θを規制できるので扉3同士が干渉して破損の原因となったり、丁番7の破損につながることがなくなる。
【0007】
また上下方向に延びた左右一対のガイドレール2とこの左右一対のガイドレール2に沿って上下移動する複数枚の扉3とを備えた扉開閉装置であって、扉3の昇降範囲内の所定の高さ位置までは複数枚の扉3を垂直状態で保持しながら上下移動させるための垂直状態保持機構4を備えると共に、所定の高さ位置で複数枚の扉3を2枚一組でくの字状に折り曲げるための折り曲げ機構5bを備え、上記複数枚の扉3は、2枚一組で複数組に分離されており、上記垂直状態保持機構4は、ガイドレール2の上下方向に設けられた溝部20と、分離された各組の下側の扉3の軸部10に設けられて上記溝部20に沿って上下移動するスライドシュー11と、スライドシュー11に対向する他の組の上側の扉3の軸部10に設けられてスライドシュー11を受けるスライドシュー受け13とを備え、上記折り曲げ機構5bは、上記ガイドレール2の扉3の折り曲げ位置に設けられるレール切れ目6近傍に設けたトリガーピン15eと、上記スライドシュー受け13の上面に設けられて上記トリガーピン15eに当たって扉3をくの字状に折り曲げるためのトリガー当たり面14とを備え、各組の扉3が垂直状態で上昇する際にはスライドシュー11とスライドシュー受け13とが接触することによってすべての扉3が連動してガイドレール2に沿って上方又は下方に動くことができるようにしたことを特徴とする。このように構成することで、2枚一組の扉3をくの字状に折り曲げる動作を所定の高さ位置のみで行なうようにし、それよりも下方では扉3を垂直状態に伸ばして上下移動させることによって、廻りに置いてある物に扉3が当ってしまうことがなく、扉3の開閉の挙動が廻りの物に影響を与えないものとなる。また扉3を2枚一組ごとに分離することで、施工の際も全体を一度に組み付ける必要がなく、施工に手間がかからず、また扉3が傷ついた場合、扉1枚の交換が可能となり、施工性や交換の効率がアップする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0009】
図1(a)は本実施形態の扉開閉装置1の偶数枚の扉3が伸びた状態を示す模式図、図1(b)は最上段の組の扉3のみがくの字状に折り畳まれた状態を示す模式図、図1(c)はくの字状に折り曲げられた扉3の開き角度θをスペーサ9によって一定以上に保つ場合の模式図である。
【0010】
本実施形態の扉開閉装置1は、上下方向に延びた左右一対のガイドレール2とこの左右一対のガイドレール2に沿って上下移動する偶数枚(例えば6枚)の扉3とを備えている。さらに、扉3の昇降範囲L(図1(a))内の所定の高さ位置までは各扉3を垂直状態で保持しながら上下移動させるための垂直状態保持機構4(図6(a))と、所定の高さ位置で各扉3を2枚一組でくの字状に折り曲げるための折り曲げ機構5a,5b(図6(a))とを備えている。なお以下の例では6枚の扉3を説明するが、もちろん扉3の枚数は6枚に限らず、適宜設計変更自在である。
【0011】
上記6枚の扉3は、図3に示すように、折り曲げ用の丁番7と連結用の丁番16とを用いて、つづら折れ状に連続的に枢着されており、2枚一組でくの字状に折り曲げ自在となっている。図3中の17は扉3の上限位置を検知してモータを停止させるためのリミットスイッチである。
【0012】
上記各組の一方の扉3にはその中央折り曲げ側とは反対側の両端部に、図4に示すように、軸部10がそれぞれ突出しており、各軸部10にはスライドローラ18が回転自在に取り付けられ、このスライドローラ18がガイドレール2の第1の溝部19に沿ってスライド自在にガイドされるようになっている。この第1の溝部19は、ガイドレール2の上下方向の略全長に亘って設けられている。図4中の50はカバーである。
【0013】
図3に示すように、最下段の扉3cの駆動軸10aにはワイヤー21が固定されており、このワイヤー21はガイドレール2の下端に設けたプーリー22aと上端に設けた前後一対のプーリー22bとを介して正逆回転可能なモータ軸24に連結されている。モータ軸24の一方向の回転によりワイヤー21が巻き取られて上記駆動軸10aが上昇して各扉3全体が下から上に上がっていき、モータ軸24の逆回転によりワイヤー21が巻き出されて駆動軸10aが下降して各扉3全体が上から下に下げられるようになっている。なおモータ23はガイドレール2の上部後方(扉3の折り曲げ方向と反対方向)に突設されたモータ取付台25に取り付けられている。なお本例では、電動により扉3を昇降する場合を説明するが、もちろん手動で昇降するものであってもよい。
【0014】
また、各組の扉3の軸部10及び駆動軸10aには、前述したスライドローラ18に隣接してスライドシュー11が回転自在に支持されている。このスライドシュー11は、スライドローラ18よりも幅広とされ、ガイドレール2の第1の溝部19よりも幅広の第2の溝部20内にスライド自在に挟み込まれ、上下移動のみが可能となっている。このスライドシュー11の前後両面は第2の溝部20の前後両面に摺接する構造となっており、第2の溝部20に沿って垂直状態を保持された状態で上下方向にスライドするようになっている。このスライドシュー11は固定板90(図3)を介して上側の扉3に固定されており、スライドシュー11が第2の溝部20内で垂直状態にあるときは上側の扉3も垂直状態に保持されるものであり、これら第2の溝部20及びスライドシュー11によって、扉3の昇降範囲L(図1(a))内の所定の高さ位置まで各扉3を垂直状態で保持しながら上下移動させるための垂直状態保持機構4が構成されている。つまり、最上段の組の扉3のカム状シュー12と他の組の扉3のスライドシュー11とは形状は異なるが、扉3を折り曲げる機能に関しては同様である。
【0015】
次に、各扉3を2枚一組で垂直状態からくの字状に折り曲げるための折り曲げ機構5a,5bについて説明する。
【0016】
先ず、最上段の2枚一組の扉3(3a,3b)は折り曲げ機構5a(図6(a))によって折り曲げられる。最上段の扉3aには固定板91(図3)によりカム状シュー12の基部が固定されており、ガイドレール2の上端部にはカム状シュー12を一方向に回転させるための上部トリガー15aが設けられている。上部トリガー15aは図5に示すように、カム状シュー12の上面に対向する上部ストッパー面30と、カム状シュー12の先端に当接する下部ストッパー面31とを備えると共に、上部ストッパー面30と下部ストッパー面31との間はカム状シュー12が上下に移動可能なスペース32となっている。そして、最上段の扉3aが上昇すると、図5(b)のようにカム状シュー12の上面が上部ストッパー面30に当たり、これによってカム状シュー12が軸部10廻りに一方向に回転し、このとき扉3aもカム状シュー12と同じ方向に回転する。さらに扉3aが上昇すると図5(c)のようにカム状シュー12が下部ストッパー面31に当たってそれ以上の回転が阻止され、これにより扉3aの回転も止まり、最上段の2枚一組の扉3a,3bがくの字状に折り曲げられた状態(図3の状態)で保持されるようになっている。
【0017】
次に最上段の組以外の他の組の扉3の折り曲げ機構5b(図6(a))について説明する。ガイドレール2には、扉3のスライドシュー11を垂直状態でガイドするための第2の溝部20が設けられている。この第2の溝部20は、図6(a)に示すように、ガイドレール2の扉3の折れ曲がり位置で途切れたレール切れ目6となっており、その上方近傍にスライドシュー11に設けたトリガーピン33に当たって上側の扉3をくの字状に折り曲げるための下部トリガー15bが設けられている。この下部トリガー15bの前面15gは垂直面とされ、スライドローラ18の上昇移動を妨げない位置に配置され、また下部トリガー15bの後面15cは後方に向かって略山形状に盛り上がっており、第2の溝部20のレール切れ目6から上方に抜け出したスライドシュー11のトリガーピン33が下部トリガー15bの後面15cに乗り上げることでスライドシュー11が軸部10を中心に一方向に回転すると共にトリガーピン33が下部トリガー15bから離れていき、扉3が一方向に回転して、2枚一組の扉3がくの字状に折り曲がるようになっている。なおガイドレール2のレール切れ目6は扉3の回転運動を可能とし、また扉3の下降の際には上段のくの字状に折り曲げられている扉3のスライドシュー11がレール切れ目6に当たり、その扉3が落下することを防止できると共に、それよりも下段の組の扉3をくの字状から垂直状態に伸ばすことができるようになっている。
【0018】
さらに各組の下側の扉3bのスライドローラ18の上部には、それぞれ、スペーサ(ローラスペーサ)9が配置されており、2枚一組の扉3がくの字状に折り曲げられたときに、隣り合う組の扉3の軸部10,10間にスペーサ9が挟み込まれるものである。本例では、図4、図6〜図9に示すように、スペーサ9はスライドローラ18の上面に載置されている。つまりスペーサ9はスライドローラ18の上に乗っており、スライドローラ18の上下移動に追随して第1の溝部19内を上下移動するものである。なお図4に示すように、スペーサ9の前後両面は第1の溝部19で挟み込まれ、スペーサ9の左右両面はスライドシュー11とガイドレール2の突条部40とで挟まれているため、スライドローラ18の上に乗せたでもスペーサ9が傾いたりすることがなく、2枚一組の扉3の開き角度θを一定角度以上に保つ機能を果すものである。
【0019】
次に扉3の開閉動作について説明する。モータ23を一方向に回転させると、ワイヤー21が巻き取られていき、最下段の扉3の駆動軸10aがワイヤー21によって上方に引き上げられ、扉3全体が上方に上げられる。このとき各扉3は図6(a)のように垂直状態にあるため、各扉3は垂直状態のままで上昇を始める。そして全体の扉3が少し上昇すると、図6(b)、図5(b)のように最上段の扉3aに固定したカム状シュー12が上部トリガー15aの上部ストッパー面30に当たり、ある決められた方向(本例では図2、図5(c)の矢印hで示す方向)に回転する力が発生する。この力により、上側の扉3aを一定方向に折り曲げることができ、図6(c)のように最上段の2枚一組の扉3a,3bが丁番7を介してくの字状に折り曲げられる。つまり折り曲がる際にはカム状シュー12が上部トリガー15aに当たることで、最上段の扉3aの上昇が緩和され、扉3aの折れ曲がりが起こる。続いて、図7(a)、(b)のように次の組の扉3のスライドシュー11がガイドレール2のレール切れ目6から上方に抜け出すことで、スライドシュー11に設けたトリガーピン33が下部トリガー15bの後面15cに当たって、扉3に回転する力が発生し、2枚一組の扉3が丁番7を介してくの字状に折り曲げられる。つまり折り曲がる際にはスライドシュー11が下部トリガー15bに当たることで、扉3の上昇が緩和され、扉3の折れ曲がりが起こり易くなる。続いて、図8(a)〜(c)、図9(a)(b)のように各組の扉3がすべてガイドレール2のレール切れ目6の位置でくの字状に折り曲げることによって、扉3の開動作が終了する。閉時には、逆に一番下の組から順番に伸びていき、最終的にすべての扉3が垂直状態となった閉状態となる。
【0020】
しかして、上記のように2枚一組の扉3をくの字状に折り曲げる動作を所定の高さ位置のみで行なうようにし、それよりも下方では扉3を垂直状態に伸ばして上下移動させるものとなる。これにより、扉3を上下方向に動かして開閉するときに、その廻りに置いてある物に扉3が当ってしまうことがない。例えば、システムキッチンの食器棚や収納用のクローゼットに用いる扉3を上方に上げることで開閉する方式であっても、2枚一組の扉3の折り曲げをある高さ位置から行い、下の位置では垂直状態で伸ばすことで扉3の開閉の挙動が廻りの物に影響を与えないものとなり、これによって扉開閉装置1の設置場所に制約を受けることもなくなり、空間を有効的に利用できるものである。
【0021】
また本例では、1つのモータ23で扉3を所定の高さまで上昇させる動作を行ない、且つ所定の高さに達したときにくの字状に折り曲げる動作を行なうことができるので、モータ23の数が1つで済み、コストを低く抑えることができると共に、モータ23の制御が簡易なものとなり、そのうえモータ23の設置スペースをとらないためにインテリア性に優れたものとなる。
【0022】
また、各扉3の軸部10に設けられているスライドシュー11は、ガイドレール2の第2の溝部20に挟み込まれているため、扉3の安定した上下移動が可能となると共に、第2の溝部20の途切れた部分(レール切れ目6の上方近傍)でスライドシュー11に設けたトリガーピン33が下部トリガー15bと当たり、回転運動のきっかけをなすことで、扉3の折り曲げ動作が円滑に行なわれることとなる。
【0023】
また2枚一組の扉3がくの字状に折り曲げられたときには、図9(b)のように、各組の扉3の両端部の軸部10,10間及び10,10a間の距離がそれぞれスペーサ9によって一定距離以上に保持されるため、扉3を上方で曲げて行く際に、そのくの字状の曲げ角度θが規制されるようになる。ちなみに開き角度θを規制しないと、例えば図15に示すように2枚一組の扉3,3の角度が詰まり、扉3同士が重なり合って干渉し、破損の原因となったり、丁番7の破損につながる。また下降動作時に動きが悪くなったり、矢印ハで示す方向に動かなくなるおそれがある。そこで開き角度θを規制するためのスペーサ9を扉3の軸部10,10間、及び10,10a間に設置することでスペーサ9が当てとなり、くの字状の角度を規制できるものとなる。
【0024】
また本例では、ガイドレール2の扉3の折り曲げ位置にレール切れ目6を設けてあるので、このレール切れ目6で扉3の回転運動が可能となり、扉3が垂直状態からくの字状に折り曲げられるとき又はくの字状から垂直状態に伸ばされるようになる。また下降の際には上段のくの字状に折り曲げられている扉3のスライドシュー11がレール切れ目6に当たることで、扉3の落下を防止できる。つまり図8(a)(b)に示すように、上段の組の扉3のスライドシュー11がレール切れ目6に当たり、下降時にはそれより上の扉3が落下してこなくなる。また扉3のスライドシュー11をレール切れ目6にて仮保持できるので、それよりも下側の扉3をくの字状から垂直状態に伸ばすことができ、扉3の下降動作もスムーズに行なわれることとなる。
【0025】
図10は本発明は他の実施形態を示している。本例では、2枚一組の扉3の中央折り曲げ側の端部を丁番7を介して枢着した構造において、その中央折り曲げ側の端部に扉3が正規の折り曲げ方向と逆方向に曲がるのを防止するための逆曲がり防止手段8を設けた場合を示している。本例の逆曲がり防止手段8は、扉3の折り曲げ側の端面に突起8aを設け、折り曲げたときに扉3の端面間に突起8aが介在されることで扉3のそれ以上の折り曲げができないようにしている。ちなみに、突起8aがない場合、図10(a)の状態で扉3全体を上方に上げていくと、丁番7の性質から扉3に対して曲げたい方向と異なる方向へ曲げようとする力が働き、この場合、丁番7に無理がかかり、信頼性を大きく損なうという問題がある。なお図10中の矢印dは曲げたい方向、eは実際の曲がる方向、fは実際の働く力を示している。この解決策として、本例では図10に示すように、扉3の折り曲げ側の端面に突起8aを設け、逆反りをなくす構造とした。つまり扉3が反対に曲がろうとしても扉3間に突起8aがあるため、扉3は、その方向には曲がることができない。従って、扉3は垂直状態を保ったままで上昇し、正規の高さ位置で正規の方向(矢印dの方向)に曲げられるようになる。なお、扉3の端面に突起8aを設ける構造に変えて、スペーサを取り付けるようにしてもよいものである。
【0026】
図11、図12は本発明の更に他の実施形態を示している。本例では、偶数枚の扉3は、2枚一組で、複数組に分離されている。ちなみに、例えば6枚の扉3すべてが丁番16(図1)により一体化されていると、施工の際も全体を一度に組み付ける必要があり、非常に手間がかかるものとなり、また扉3が傷ついた場合、扉1枚の交換ができずに、全体交換となるので非常に不便である。そこで、2枚一組を1セットとして、その間の丁番16を不要とする分離構造とすることで、施工性や交換の効率がアップする。また本例では、2枚一組の扉3間には丁番16の代わりに、スライドシュー11とスライドシュー受け13とを設置したものである。最上段の扉3aの軸部にはスライドシュー11のみが設けられている。図13、図14を参照してスライドシュー11及びスライドシュー受け13を説明する。スライドシュー11及びスライドシュー受け13には、扉3の軸部10に回転自在に嵌め込まれる軸孔60が設けられており、スライドシュー11の両側下面70にスライドシュー受け13の両側上面72が当接することで、下段の2枚一組の扉3のスライドシュー受け13がガイドレール2に沿って上下移動できるようになっている。つまり扉3が上昇する際はスライドシュー11とスライドシュー受け13とが接触することによってすべての扉3が連動して上方又は下方に動くことができる。またスライドシュー受け13の中央上面には片面がテーパー面状のトリガー当たり面14となったリブ73が突設されており、このリブ73はスライドシュー11の中央開口71に挿入されている。ここで、最上段の扉3aに設けられるスライドシュー11のトリガー当たり面14は、ガイドレール2の上端部に設けたトリガーピン15e(図11(a))に対向しており、このトリガー当たり面14とトリガーピン15eとで最上段の扉3a,3bの折り曲げ機構5aが構成される。また、最上段の組以外の他の扉3に設けられるスライドシュー11のトリガー当たり面14は、ガイドレール2のレール切れ目6近傍に設けたトリガーピン15d(図11(a))に対向しており、このトリガー当たり面14とトリガーピン15dとで各扉3,3の折り曲げ機構5bが構成される。またスライドシュー受け13と第2の溝部20とで、扉3を垂直状態に保持して昇降させるための垂直状態保持機構4が構成される。なお図11(a)、(b)は最上段の組の扉3a,3bが丁番7を介してくの字状に折り曲げられる過程を示し、図11(c)は次の組の扉3の折れ曲がり動作を示し、図12(a)はさらに次の扉3の折れ曲がり動作を示し、図12(b)は各組の扉3がすべてくの字状に折り曲げられた状態を示している。本例では、トリガー当たり面14とスライドシュー受け13とが一体形成されているため、少ない部品数で、扉3の上下動作と折り曲げ動作とを行なうことができるという利点もある。
【0027】
【発明の効果】
上述のように請求項1記載の発明にあっては、上下方向に延びた左右一対のガイドレールとこの左右一対のガイドレールに沿って上下移動する複数枚の扉とを備えた扉開閉装置であって、扉の昇降範囲内の所定の高さ位置までは複数枚の扉を垂直状態で保持しながら上下移動させるための垂直状態保持機構を備えると共に、所定の高さ位置で複数枚の扉を2枚一組でくの字状に折り曲げるための折り曲げ機構を備え、上記2枚一組の扉の中央折り曲げ側とは反対側の両端部の軸部にスライドローラが回転自在に取り付けられると共に、各組の上側の扉の軸部にはスライドローラに隣接して設けたスライドシューが固定され、上記ガイドレールには、ガイドレールの上下方向の略全長に亘って上記スライドローラをスライド自在にガイドする第1の溝部が設けられると共に、上記スライドシューの前後両面に摺接してスライドシューを垂直状態でスライド自在にガイドするための第2の溝部が設けられ、上記第2の溝部及びスライドシューによって垂直状態保持機構が構成されており、上記折り曲げ機構は、上記第2の溝部がガイドレールの扉の折れ曲がり位置で途切れたレール切れ目を有し、レール切れ目の上方近傍にスライドシューに設けたトリガーピンに当たって上側の扉をくの字状に折り曲げるためのトリガーが設けられ、このトリガーの前面はスライドローラの上昇移動を妨げない位置に配置される垂直面とされ、トリガーの後面は後方に向かって略山形状に盛り上がっており、第2の溝部のレール切れ目から上方に抜け出したスライドシューのトリガーピンがトリガーの後面に乗り上げることでスライドシューが軸部を中心に一方向に回転して2枚一組の扉がくの字状に折り曲がるように 構成され、扉の下降の際には、くの字状に折り曲げられている扉のスライドシューがレール切れ目に当たり、扉をくの字状から垂直状態に伸ばすことができるようにしたので、2枚一組の扉をくの字状に折り曲げる動作を所定の高さ位置のみで行なうようにし、それよりも下方では扉を垂直状態に伸ばして上下移動させることによって、廻りに置いてある物に扉が当ってしまうことがなく、扉の開閉の挙動が廻りの物に影響を与えないものとなる。
【0028】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、2枚一組の扉は、中央折り曲げ側の端部が折り曲げ用の丁番を介して枢着されていると共に、その中央折り曲げ側の端部に扉が正規の折り曲げ方向と逆方向に曲がるのを防止するための逆曲がり防止手段を設けたので、扉を上方に上げていくときに、丁番の性質から扉に対して曲げたい方向と異なる方向へ曲げようとする力が働くと、丁番に無理がかかり、信頼性を大きく損なうという問題が生じるが、逆曲がり防止手段によって扉を正規の方向に曲げることができるようになり、丁番の長寿命及び扉の高信頼性を得ることができる。
【0029】
また請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の効果に加えて、2枚一組の扉がくの字状に折り曲げられたときに、その開き角度を一定角度以上に保持するためのスペーサを備えているので、扉を上方で曲げて行く際に、そのくの字状の曲げ角度をスペーサによって規制できるようになり、従って、扉同士が干渉して破損の原因となったり、丁番の破損につながるという問題を解消できるものである。
【0030】
また請求項4記載の発明は、上下方向に延びた左右一対のガイドレールとこの左右一対のガイドレールに沿って上下移動する複数枚の扉とを備えた扉開閉装置であって、扉の昇降範囲内の所定の高さ位置までは複数枚の扉を垂直状態で保持しながら上下移動させるための垂直状態保持機構を備えると共に所定の高さ位置で複数枚の扉を2枚一組でくの字状に折り曲げるための折り曲げ機構を備え、上記複数枚の扉は、2枚一組で複数組に分離されており、上記垂直状態保持機構は、ガイドレールの上下方向に設けられた溝部と、分離された各組の下側の扉の軸部に設けられて上記溝部に沿って上下移動するスライドシューと、スライドシューに対向する他の組の上側の扉の軸部に設けられてスライドシューを受けるスライドシュー受けとを備え、上記折り曲げ機構は、上記ガイドレールの扉の折り曲げ位置に設けられるレール切れ目近傍に設けたトリガーピンと、上記スライドシュー受けの上面に設けられてトリガーピンに当たって扉をくの字状に折り曲げるためのトリガー当たり面とを備え、各組の扉が垂直状態で上昇する際にはスライドシューとスライドシュー受けとが接触することによってすべての扉が連動してガイドレールに沿って上方又は下方に動くことができるようにしたので、2枚一組の扉をくの字状に折り曲げる動作を所定の高さ位置のみで行なうようにし、それよりも下方では扉を垂直状態に伸ばして上下移動させることによって、廻りに置いてある物に扉が当ってしまうことがなく、扉の開閉の挙動が廻りの物に影響を与えないものであり、しかも扉を2枚一組ごとに分離することで、施工の際も全体を一度に組み付ける必要がなく、施工に手間がかからず、また扉が傷ついた場合、扉1枚の交換が可能となり、施工性や交換の効率がアップする。また分離された扉全体をスライドシューとスライドシュー受けとによって下移動できるようになり、しかもトリガー当たり面によって扉の回転動作も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の一例を示し、(a)はすべての扉が垂直状態にある場合を示す模式図、(b)は最上段の扉のみがくの字状に折り曲げられた場合を示す模式図、(c)はスペーサによってくの字状に折り曲げられた扉の開き角度が規制される場合を示す模式図である。
【図2】 同上の最上段の扉に取り付けられるカム状シューと上部トリガーとの関係を示す概略側面図である。
【図3】 同上の扉全体がくの字状に折り曲げられた状態を示す側面図である。
【図4】 同上のガイドレールの内部構造を説明する平面断面図である。
【図5】 (a)〜(c)は同上のカム状シューの回転動作説明図である。
【図6】 (a)〜(c)は同上の最上段の組の扉が垂直状態からくの字状に折り曲げられる状態の説明図である。
【図7】 (a)、(b)は同上の次の組の扉が垂直状態からくの字状に折り曲げられる状態の説明図である。
【図8】 (a)〜(c)は同上の更に次の組の扉が垂直状態からくの字状に折り曲げられる状態の説明図である。
【図9】 (a)、(b)は同上のすべての扉がくの字状に折り曲げられた状態の説明図である。
【図10】 本発明の他の実施形態を示し、(a)は逆曲がり防止手段を備えた扉が垂直状態にある場合を示し、(b)は逆曲がり防止手段を説明する概略側面図である。
【図11】 本発明の更に他の実施形態の一例を示し、(a)、(b)は最上段の組の扉がくの字状に折り曲げられる過程を示し、(c)は次の組の扉の折れ曲がり動作を示す側面図である。
【図12】 (a)(b)すべての扉がくの字状に折り曲げられる状態を示す側面図である。
【図13】 図11(a)のイ部の拡大図である。
【図14】 図13のスライドシューとスライドシュー受けとの分解斜視図である。
【図15】 同上のスペーサがない場合において扉同士が重なった状態を示す参考図である。
【符号の説明】
1 扉開閉装置
2 ガイドレール
3 扉
4 垂直状態保持機構
5 折り曲げ機構
6 レール切れ目
7 丁番
8 逆曲がり防止手段
9 スペーサ
10 軸部
11 スライドシュー
13 スライドシュー受け
14 トリガー当たり面
15 トリガー
L 昇降範囲
θ 開き角度[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a door opening / closing device used for, for example, a cupboard of a system kitchen or a closet for storage.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, doors that open and close windows are known in which a plurality of doors are bent in a folded manner and opened and closed in the left-right direction or the up-down direction. However, in the case of the conventional one that opens and closes in the left-right direction, the door bends in a U-shape and the door hits an object placed around it, and in the case that opens and closes in the up-down direction, Because it is configured to be bent in the shape of a circle from the door of the door, the door will hit the object that is placed around, so conventionally the door opening and closing behavior will affect the surroundings There was a problem of giving it, and the place where the door was installed was restricted and the space could not be used effectively.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention was invented in view of the above-mentioned problems of the conventional example, and the object of the present invention is that the door opening / closing behavior affects the surroundings when the door opens and closes in the vertical direction. An object of the present invention is to provide a door opening and closing device that is not restricted by the installation location.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, the present invention provides a door opening / closing provided with a pair of left and
[0005]
In addition, the pair of
[0006]
In addition, it is preferable that a
[0007]
The door opening / closing device includes a pair of left and
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described based on embodiments shown in the accompanying drawings.
[0009]
FIG. 1A is a schematic view showing a state in which an even number of
[0010]
The door opening and
[0011]
As shown in FIG. 3, the six
[0012]
As shown in FIG. 4,
[0013]
As shown in FIG. 3, a
[0014]
Further, the
[0015]
Next,
[0016]
First, the uppermost pair of doors 3 (3a, 3b) is bent by a
[0017]
Next, the
[0018]
Furthermore, spacers (roller spacers) 9 are respectively disposed on the upper portions of the
[0019]
Next door3The opening / closing operation will be described. When the
[0020]
As described above, the operation of bending the pair of
[0021]
Further, in this example, the operation of raising the
[0022]
Further, since the
[0023]
Further, when the pair of
[0024]
In this example, since the rail cut 6 is provided at the folding position of the
[0025]
FIG. 10 shows another embodiment of the present invention. In this example, in the structure in which the end portion on the center folding side of the pair of
[0026]
11 and 12 show still another embodiment of the present invention. In this example, the even number of
[0027]
【The invention's effect】
As described above, in the first aspect of the present invention, the door opening / closing device includes a pair of left and right guide rails extending in the vertical direction and a plurality of doors that move up and down along the pair of left and right guide rails. In addition, a vertical state holding mechanism is provided for moving up and down while holding a plurality of doors in a vertical state up to a predetermined height position within the range of raising and lowering the doors, and a plurality of doors at a predetermined height position It is equipped with a folding mechanism to fold the two into a square shape in pairs,Slide rollers are rotatably attached to the shafts on both ends opposite to the center folding side of the doors of the set of two sheets, and the shafts of the upper doors of each set are provided adjacent to the slide rollers. A slide groove is fixed, and the guide rail is provided with a first groove for slidably guiding the slide roller over substantially the entire vertical length of the guide rail, and slides on both front and rear surfaces of the slide shoe. A second groove portion is provided for contacting the slide shoe so as to be slidable in a vertical state, and a vertical state holding mechanism is constituted by the second groove portion and the slide shoe, and the bending mechanism includes the second groove portion. Trigger pin provided on the slide shoe near the upper part of the rail cut, where the groove of the rail is broken at the bent position of the door of the guide rail A trigger for folding the upper door into a U-shape is provided, and the front surface of this trigger is a vertical surface arranged at a position that does not hinder the upward movement of the slide roller, and the rear surface of the trigger is directed rearward The slide shoe is raised in the shape of a mountain, and the slide shoe's trigger pin that protrudes upward from the rail cut in the second groove rides on the rear surface of the trigger. Make the doors of the pair bend When the door is lowered, the sliding shoe of the door bent in a U shape hits the rail break so that the door can be extended vertically from the U shape.Therefore, the operation to bend a set of two doors into a U-shape is performed only at a predetermined height position, and below that, the door is vertically extended and moved up and down, and placed around. The door does not hit a certain object, and the opening / closing behavior of the door does not affect the surrounding objects.
[0028]
In addition to the effect described in
[0029]
In addition to the effect of the first or second aspect, the invention according to the third aspect keeps the opening angle at a certain angle or more when a pair of doors are bent into a square shape. When the door is bent upward, the bending angle of the dog-shaped shape can be regulated by the spacer, so that the doors interfere with each other and cause damage. Or the problem of the hinge being broken.
[0030]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a door opening / closing device comprising a pair of left and right guide rails extending in the vertical direction and a plurality of doors moving up and down along the pair of left and right guide rails. A vertical state holding mechanism is provided for moving the doors up and down while holding the doors in a vertical state up to a predetermined height position within the range, and a set of two doors in a set at a predetermined height position. A plurality of doors are separated into a plurality of sets, each of which has a groove portion provided in the vertical direction of the guide rail. A slide shoe that is provided on a shaft portion of the lower door of each separated set and moves up and down along the groove portion;A slide shoe receiver provided on the shaft of the upper door of the other set facing the slide shoe and receiving the slide shoe;The folding mechanism includes:A trigger pin provided in the vicinity of the rail break provided in the bending position of the door of the guide rail; andOn the top of the slide shoe holderTrigger pinWith a trigger contact surface for folding the door into a U-shape upon hitting,Each set of doors is verticalWhen ascending, the slide shoe and the slide shoe support come into contact so that all the doors can move together and move upward or downward along the guide rail. It is possible that the door will hit the objects placed around it by extending the door vertically and moving it up and down below it so that it is bent only in a predetermined height position. In addition, the door opening and closing behavior does not affect the surroundings, and by separating the doors into groups of two, it is not necessary to assemble the entire assembly at the same time. If the door is not damaged and the door is damaged, one door can be replaced, improving workability and efficiency of replacement. Further, the entire separated door can be moved downward by the slide shoe and the slide shoe receiver, and the door can be rotated by the trigger contact surface.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows an example of an embodiment of the present invention, where (a) is a schematic diagram showing a case where all doors are in a vertical state, and (b) is a case where only the uppermost door is folded into a square shape. (C) is a schematic diagram which shows the case where the opening angle of the door bent by the spacer is regulated by the spacer.
FIG. 2 is a schematic side view showing the relationship between a cam-like shoe attached to the uppermost door and the upper trigger.
FIG. 3 is a side view showing a state where the entire door is folded into a dogleg shape.
FIG. 4 is a plan sectional view for explaining the internal structure of the guide rail.
FIGS. 5A to 5C are explanatory views of the rotational operation of the cam-like shoe.
6 (a) to 6 (c) are explanatory views showing a state in which the uppermost pair of doors is folded from a vertical state into a dogleg shape.
FIGS. 7A and 7B are explanatory diagrams showing a state in which the next set of doors is folded from a vertical state to a dogleg shape.
FIGS. 8A to 8C are explanatory views showing a state in which the next set of doors is folded from a vertical state into a dogleg shape.
FIGS. 9A and 9B are explanatory views showing a state in which all the doors of the above are folded into a dogleg shape.
10A and 10B show another embodiment of the present invention, in which FIG. 10A shows a case where a door provided with a reverse bending prevention means is in a vertical state, and FIG. 10B is a schematic side view illustrating the reverse bending prevention means. is there.
11A and 11B show an example of still another embodiment of the present invention, in which FIGS. 11A and 11B show a process of folding the uppermost set of doors into a dogleg shape, and FIG. It is a side view which shows the bending operation | movement of a door.
FIGS. 12A and 12B are side views showing a state in which all doors are bent in a dogleg shape.
FIG. 13 is an enlarged view of a portion in FIG. 11 (a).
14 is an exploded perspective view of the slide shoe and the slide shoe receiver of FIG.
FIG. 15 is a reference diagram showing a state where the doors overlap each other when there is no spacer.
[Explanation of symbols]
1 Door opener
2 Guide rail
3 Door
4 Vertical state holding mechanism
5 Bending mechanism
6 Rail cut
7 Hinge
8 Reverse bending prevention means
9 Spacer
10 Shaft
11 Slide shoe
13 Slide shoe holder
14 Trigger strike surface
15 Trigger
L Lifting range
θ opening angle
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