JP3713880B2 - 人体局部洗浄装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、温水タンクを有する人体局部洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に人体局部洗浄装置の温水タンクの内部に発熱量の大きなシーズヒーターを備えたものにおいては、温水タンク内に水が供給されていないときにシーズヒーターに通電すると異常発熱し、温水タンクならびにこれに付随する種々の部品を破損する。このためこのような温水タンクでは種々の安全装置を備えている。
人体局部洗浄装置の温水タンクは図1に示す便器装置11に人体局部洗浄装置本体12が取り付けられ、この人体局部洗浄装置本体12の袖部部分に人体局部洗浄の洗浄水を溜めておく樹脂材料からなる温水タンク13が内蔵されている。
この温水タンク13には温水タンク13の貫通穴を通し、シーズヒーターが温水タンク13内に挿入されている。このシーズヒーターは人体局部を洗浄するための洗浄水を適温に暖めるようにしているもので、下部がL字形状に屈曲されている。L字形状に屈曲する理由は、温水タンク内の水の循環を良くしたり、ヒーターの発熱部の長さを確保するためのものである。
【0003】
またシーズヒーターの上部には金属感熱板が固定されて、この金属感熱板にはシーズヒーターからの空炊き等の異常昇温になった熱を受けて溶断する温度ヒューズが取り付けられているが、従来の人体局部洗浄装置は上記屈曲されたL字の水平部の真上に相当する個所は樹脂材料からなる温水タンク13の蓋全体に覆われ、直接L字水平部から温度ヒューズへの熱伝達はなされない構造であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の技術はシーズヒーターのL字の水平部の真上に相当する個所は樹脂材料からなる温水タンクの蓋全体に覆われているため、空炊き等によりシーズヒーターに異常昇温が生じたとき、熱はシーズヒーターの水平部→垂直部→金属感熱板→温度ヒューズの経路にて熱伝達して、異常昇温を検知するだけであり、直接シーズヒーター水平部からの熱を温度ヒューズに熱伝達することができない。つまり温水タンクの蓋は温度伝熱率が小さい樹脂材料にて覆われているため、この樹脂材料によって遮断されてしまうためである。
【0005】
従って、従来の人体局部洗浄装置は温度ヒューズへの温度伝達を素早く感知することができないといった問題点があった。
【0006】
本発明は上記課題を解決したもので温水タンク内に異常昇温が生じたとき温度ヒューズへの温度伝達を素早く感知し未然に部品の損傷を素早く防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するために、本発明の請求項1において講じた技術的手段(以下、第1の技術的手段と称する。)は、
温水タンクと、該温水タンク内に配設され下部がL字部を有するシーズヒーターと、該シーズヒーターの上部に固定される金属感熱板と、該金属感熱板上に配設されている温度ヒューズと、前記シーズヒーターのL字部の略水平部の直上の温水タンクには貫通孔が穿設されている人体局部洗浄装置であって、前記貫通孔には前記金属感熱板の一部が露出され、前記金属感熱板に配設されている前記温度ヒューズの一部は前記貫通孔の外形の延長線上内に配設されていることを特徴とする人体局部洗浄装置である。
【0008】
上記第1の技術的手段による効果は、以下のようである。
【0009】
即ち、直接前記シーズヒーターの水平部からの熱が直接前記金属感熱板と前記温度ヒューズに伝達することが可能となるため、温水タンク内の異常昇温の感知の作動が短時間になるといった効果を有する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について、図面に基づいて説明する。
【0011】
図1は、本願発明の人体局部洗浄装置本体の全体斜視図である。温水タンク13は便器装置11に人体局部洗浄装置本体12が取り付けられ、この人体局部洗浄装置本体11の袖部部分に人体局部洗浄の洗浄水を貯溜しておく樹脂材料からなる温水タンク13が設置されている。図2に示すように、温水タンク13には温水タンク13の貫通孔131を介し、シーズヒーター14が温水タンク13内に挿入されている。このシーズヒーター14は人体局部を洗浄するための洗浄水を適温に暖めているもので、下部がL字形状に屈曲されている。シーズヒーター14の上部には金属感熱板15が固定されて、この金属感熱板15にはシーズヒーター14からの空炊き等の異常昇温になった熱を受けて溶断する温度ヒューズ16が取り付けられている。金属感熱板15の一端片はU字形状に曲げられたU字部151が設けられている。U字部151には切り起こし片152が設けられ、この切り起こし片152とU字部151の先端部153内によって温度ヒューズ16が固定されている。
【0012】
シーズヒーター14の下部はL字形状をしており、水平部141と垂直部142から構成されL字部付近はヒータ発熱部となっている。金属感熱板15と温水タンク13の上部にはシール部材17が配設され、温水タンク13からの水漏れを防止している。
【0013】
シーズヒーター14と金属感熱板15とはろう付け等にて固定され、一体化されているため、組み付け等に有利である。
【0014】
前記シーズヒーター14の水平部141の直上にあたる温水タンク13の上部は直接金属感熱板15の底部154が露出し、同じようにシーズヒーター14の水平部141の直上に温度ヒューズ16が底部154に接触固定されている。
【0015】
この温度ヒューズ16は貫通孔131の外形の延長線上(図2の点線)内に配置されている。なお、図3は図2の上からみた金属感熱板の平面図である。また、図2は図3のA−A断面図であり、温水タンクも同時に図示している。
【0016】
なおこの実施例の構成の温水タンク13はポンプあるいは水圧により導水管を介して温水タンク13内に給水し、温水タンク13に十分給水されたときに上動したフロートで安全スイッチを閉じてシーズヒーター14に通電し、シーズヒーターの発熱により温水タンク13内の洗浄水を温水化する。そして温水化された洗浄水をポンプ圧力や水圧により図1の洗浄ノズル20に与える。
【0017】
なお、本発明のシーズヒーターの水平部は必ずしも完全に水平でなくても斜め上方あるいは斜め下方に折れ曲がった形状でもよく、その他種々の方法も考えられ、本実施例に限定されるものではない。
【0018】
また、図4に示すようにL字部の水平部141の屈曲部141の真上に穿設している貫通孔131には金属感熱板15の一部が露出され、前記金属感熱板に配設されている前記温度ヒューズの半分が前記貫通孔の外形の延長線上内に配設されていてもよい。
【0019】
以上のように、本発明は、温水タンクと、該温水タンク内に配設され下部がL字部を有するシーズヒータと、該シーズヒータの上部に固定される金属感熱板と、該金属感熱板上に配設されている温度ヒューズと、前記シーズヒーターのL字部の略水平部の直上の温水タンクには貫通孔が穿設されている人体局部洗浄装置であって、前記貫通孔には前記金属感熱板の一部が露出され、前記金属感熱板に配設されている前記温度ヒューズの一部は前記貫通孔の外形の延長線上内に配設さしたことによって、直接前記シーズヒーターの水平部からの熱が直接前記金属感熱板と前記温度ヒューズに伝達することすることが可能となるため、温水タンク内の異常昇温の感知の作動が短時間になる。
【0020】
【発明の効果】
請求項1の発明は、以下の如く効果を有する。
【0021】
即ち、直接前記シーズヒーターの水平部からの熱が直接前記金属感熱板と前記温度ヒューズに伝達することすることが可能となるため、温水タンク内の異常昇温の感知の作動が短時間になるといった効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の人体局部洗浄装置の全体斜視図
【図2】本発明の温水タンク、貫通孔、金属感熱板、温度ヒューズの配置関係を示す断面図であり、図2のA−A断面図。
【図3】図2の装置の上方から見た図。
【図4】本発明の他の実施例を示した温水タンク部分の断面図。
【符号の説明】
13・・・温水タンク
14・・・シーズヒーター
15・・・金属感熱板
16・・・温度ヒューズ
131・・・貫通孔
Claims (1)
- 温水タンクと、該温水タンク内に配設され下部がL字部を有するシーズヒーターと、該シーズヒーターの上部に固定される金属感熱板と、該金属感熱板上に配設されている温度ヒューズと、前記シーズヒーターのL字部の略水平部の直上の温水タンクには貫通孔が穿設されている人体局部洗浄装置であって、前記貫通孔には前記金属感熱板の一部が露出され、前記金属感熱板に配設されている前記温度ヒューズの一部は前記貫通孔の外形の延長線上内に配設されていることを特徴とする人体局部洗浄装置。
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JP09774097A JP3713880B2 (ja) | 1997-04-15 | 1997-04-15 | 人体局部洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09774097A JP3713880B2 (ja) | 1997-04-15 | 1997-04-15 | 人体局部洗浄装置 |
Publications (2)
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JPH10292464A JPH10292464A (ja) | 1998-11-04 |
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ID=14200302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09774097A Expired - Fee Related JP3713880B2 (ja) | 1997-04-15 | 1997-04-15 | 人体局部洗浄装置 |
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JP2002322713A (ja) * | 2001-04-27 | 2002-11-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 衛生洗浄装置 |
-
1997
- 1997-04-15 JP JP09774097A patent/JP3713880B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10292464A (ja) | 1998-11-04 |
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