JP3713289B2 - デジタル信号処理方式 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はデジタル信号処理方式に関し、特に、オーディオ装置において、イコライジング等の信号処理によって、規定されたスケール(例えば、16ビット(bit))を越えた符号(デジタル信号)を規定されたスケールに入るようにする信号処理方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
(1)符号化(例えば、16ビットの2値符号としてデジタル化)された音楽信号をDSP(Digital Signal Processoer)などのプロセッサー(Processoer)で処理を行う場合、プロセッサー内部ではレジスタ長が入力信号の符号長に比べ十分長いので処理によってレジスタ内の符号長が入力信号の符号長(例えば16ビット)を越えることがあっても問題は生じないが、出力の際には後段でD/Aコンバータ等を用いる上での関係上、規定されたスケール(例えば16ビット)内に収めなければならない。このため、従来は規定されたスケール長を越えた部分を強制的にフルスケールにしてしまう、いわゆるクリップ処理を行っていた。
【0003】
(2)また、符号化された信号をフィルタ処理などによってブースト(boost)する場合、フルスケールに近い信号はフィルタ処理によりフルスケールを越えてしまう場合がある。しかし、プロセッサー内部では、前述の(1)の場合と同様に、処理によってレジスタ内の符号長が入力信号の符号長を越えることがあっても問題は生じないが、出力の際には規定されたスケール内に収めなければならないので、クリップ処理を行っていた。
【0004】
図4はスケール長を8ビットとした場合のクリップ処理の説明図であり、図4(a),(b)は入力信号が処理される前と後のレジスタ内の符号の例であり、(a)はクリップ処理前のレジスタ内の符号の例を示し、(b)はクリップ処理後のレジスタ内の符号の例を示す。図4(a)でレジスタ内の符号「00101111」〜「01111111」は8ビットでは「0101111」〜「1111111」であり規定されたスケール長(8ビット)を越えていないのでクリップ処理後のレジスタ内の符号は図4(b)に示すように「00101111」〜「01111111」となり、クリップ処理の前後でレジスタ内の符号は変換されないが、図4(a)でレジスタ内の符号「10111100」〜「101011000」については規定されたスケール長(8ビット)を越え9ビットで示されているので、クリップ処理によりレジスタ内の符号を8ビットについてフルスケール「1111111」に変換する。従ってレジスタ内は図4(b)に示されるように「01111111」〜「01111111」となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記(1),(2)の場合、クリップ処理方式では図5(入出力信号波形とそのスペクトラム)に示すように入力信号のスペクトラムを基本波とする高調波が形成される(図5(b’)参照)。また、クリップする部分が多いほど高調波成分も大きく、広範囲(高域まで延びる)となり、その成分のうちサンプリング周波数の1/2より高い周波数成分はD/A変換により折り返し雑音となり、音質を劣化させるという問題点があった(図5で、(a)はクリップ処理前の入力信号波形、(b)はクリップ処理後の入力信号波形、(a’)はクリップ処理前の入力信号波形のスペクトラム、(b’)はクリップ処理後の入力信号波形のスペクトラムである)。なお、前記(2)の場合で上述の問題点の回避策として、図6に示すようにイコライザのゲインに応じて単純に出力信号の信号レベルを減衰させる方法もあったが、イコライザを作動させることにより音量が下がってしまうという問題点があった。
【0006】
本発明は、(イ)符号化された音楽信号をDSPなどのプロセッサーで処理を行う場合にクリップ処理を抑制し、折り返し雑音による影響を軽減する、デジタル信号処理方式の提供、及び、(ロ)符号化された信号がフィルタ処理によって規定されたスケールを越えても、クリップ処理することなく、且つ、音量感の変化を極力抑制し得るデジタル信号処理方式の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明のデジタル信号処理方式は、信号処理によって規定されたスケールを越えたデジタル信号を、前記規定されたスケール内の信号として変換するデジタル信号処理方式であって、下記(1)から(4)のステップを含むことを特徴とする。
(1)入力信号の、一定期間内における最大値を検出する。
(2)上記最大値が規定されたスケールでの最大値を越えているか否かを判定する。
(3)上記最大値が規定されたスケールでの最大値を越えている場合にはその逆数を近似計算して減衰係数とし、越えていない場合には前回の減衰係数に所定値を加えて新たな減衰係数とする。
(4)上記ステップ(3)で得た減衰係数と前記入力信号を乗算して出力信号とする。
【0008】
【作用】
本発明のデジタル信号処理方式は、入力信号の、一定期間内における最大値を検出して、最大値が規定されたスケールでの最大値を越えている場合にはその逆数を近似計算して減衰係数とし、越えていない場合には前回の減衰係数に所定値を加えて新たな減衰係数とすることにより、スケールを越える部分を重点的に減衰させる。また、近似計算により減衰量を徐々に変化させる。
【0009】
【実施例】
図1は本発明のデジタル信号処理方式のブロック図であり、図2は本発明のデジタル信号処理方式を少なくともレジスタ1〜6と演算制御回路7を備えたDSP10に適用した例であり、図3は本発明のデジタル信号処理方式の重みづけ係数の計算と設定処理の一実施例を示すフローチャートである。
【0010】
本発明のデジタル信号処理方式は大別して図1のブロック図に示すように、(i)重みづけ係数の計算と設定(ii)入力符号Xに上記(i)で設定した係数を演算制御回路7で乗算して出力符号Yとして出力する、という流れになるが、上記(ii)については通常の計算処理であることから説明を省略し、(i)についてのみ図2及び図3のフローチャートに従って説明する。
【0011】
図3に示す重みづけ係数の計算と設定処理の流れは図1に示したように、ピーク値の検出(A),ピーク値の逆数の計算(B),係数(減衰量)の設定(C)の3段階に分けられる(以下、図3参照)。まず、初期設定としてピーク値を監視する時間Tをレジスタ2に格納しておく(ステップS0)。
【0012】
(A)ピーク値の検出(ステップS1〜ステップS8)
演算制御回路7は、入力符号X(デジタル信号)を入力し(ステップS1)、レジスタ1に格納しておいた前回までの最大値(初期値は0(ゼロ))から入力符号Xを減算し(ステップS2)、その減算結果Dの正負判定を行う(ステップS3)。そして、正負判定の結果が負の場合には入力符号Xをレジスタ1に格納し(ステップS4)、レジスタ2の値から1を減算する(ステップS5)。正負判定の結果が正の場合にはステップS5でレジスタ2の値から1を減算する。演算制御回路7は、上記ステップS1〜ステップS5の処理をレジスタ2の値が0になるまで繰返し、レジスタ2の値が0になった場合は監視期間終了と判定し(ステップS6)、レジスタ2に監視期間に相当する値(監視期間/サンプリング周期)を再度格納する(ステップS7)と共に、レジスタ1に格納しておいた値をその監視期間のピーク値(最大値Xmax)としてレジスタ3に格納してレジスタ1をクリアする(ステップS8)。
【0013】
(B)ピーク値の逆数の計算(ステップS11)
まず、レジスタ4には前値(前回の計算値)Wnが格納されており、レジスタ5には定数=1が格納されているものとする。ピーク値の逆数計算は、元の値とその逆数を掛け合わせた結果が1になることを利用して下記式(1)を繰り返して行う近似計算で実現する。
Wn=Wn-1+α・(1−Wn-1・(Xmax)) …(1)
すなわち、演算制御回路7は、上記ステップS8((A)参照)で求めてレジスタ3に格納されている最大値Xmaxとレジスタ4の前値Wn-1を掛け合わせ、次に、レジスタ5に格納してある定数=1から最大値Xmaxとレジスタ4の前値Wn-1を掛け合わせた結果を減算して差を求め、重みづけ係数α(0<α<1)を掛けた後、前値Wn-1と加算してその結果をレジスタ4に格納する。上記処理を数回繰り返すことによって逆数1/Xmaxを求める。ただし、これらの処理はフルスケールを1とすることを前提としている。
【0014】
(C)減衰量(係数β)の設定(ステップS9〜ステップS13)
演算制御回路7は、規定されたスケール(フルスケール)と前記ステップS8((A)参照)で求めた最大値Xmaxとを比較し(ステップS9,S10)、最大値Xmaxが大きければステップS11((B)参照)で求めた逆数(最大値の逆数=1/Xmax)を減衰量βとしてレジスタ6に格納する(ステップS12)。最大値Xmaxのほうが小さい場合は前回設定した減衰量(レジスタ6の値)に一定量δを加えたものを新しい減衰量βとする(ステップS13)。上記処理で得た減衰量βを入力信号Xの乗算係数とし、図1のブロック図の(ii)で、
Y=β・X
として出力符号Yを得ることができる。これにより出力符号Yは、単純に減衰させているため高調波成分が発生せず、また、スケールを越える部分を重点的に減衰させるので信号全体のレベルの劣化が少なくてすむ。更に、減衰量を徐々に変化させるので、出力信号が揺らがない。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、出力符号を単純に減衰させているため高調波成分が発生せず、また、スケールを越える部分を重点的に減衰させるので信号全体のレベルの劣化が少なくてすむ。更に、減衰量を徐々に変化させるので、出力信号が揺らぎがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のデジタル信号処理方式のブロック図である。
【図2】 本発明のデジタル信号処理方式をDSPに適用した例である。
【図3】 本発明のデジタル信号処理方式の重みづけ係数の計算と設定処理の一実施例を示すフローチャートである。
【図4】 従来例(クリップ処理)の説明図である。
【図5】 従来例(クリップ処理)による入出力信号波形とそのスペクトラムを示す図である。
【図6】 従来例(イコライザのゲインに応じて単純に信号レベルを減衰させる方法)の説明図である。
【符号の説明】
1〜6 レジスタ
7 演算制御回路
10 DSP

Claims (1)

  1. 信号処理によって規定されたスケールを越えたデジタル信号を、前記規定されたスケール内の信号として変換するデジタル信号処理方式であって、下記(1)から(4)のステップを含むことを特徴とするデジタル信号処理方式。
    (1)入力信号の、一定期間内における最大値を検出する。
    (2)上記最大値が規定されたスケールでの最大値を越えているか否かを判定する。
    (3)上記最大値が規定されたスケールでの最大値を越えている場合にはその逆数を近似計算して減衰係数とし、越えていない場合には前回の減衰係数に所定値を加えて新たな減衰係数とする。
    (4)上記ステップ(3)で得た減衰係数と前記入力信号を乗算して出力信号とする。
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