JP3713189B2 - 弁装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、集合住宅の水道用の元管から各住居内の戸別配管に分岐する分岐点に挿入される弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は、集合住宅に於ける水道配管の作業の一部を説明する図であり、同図の(イ)に示す水漏れ検査作業では、元管(11)から分岐させた給水管(13)には、上流側から、止水栓(15),T字状の第1補足管(27),第2補足管(19)及び給水蛇口(16)(17)をこの順序で配設すると共に、上記第1補足管(27)の分岐管(28)に水漏れ検査具(29)を接続する。そして、止水栓(15)を閉じた後に、水漏れ検査具(29)によって給水回路内の圧力を上昇させ、その後、前記水漏れ検査具(29)に備えられた圧力計の検知する給水回路内水圧が低下するか否かを監視し、これにより、該給水回路の水漏れ検査を行う。
【0003】
次に、図8の(ロ)に示すように、上記(イ)の水漏れ検査作業時に接続された第1補足管(27)と第2補足管(19)に代えて減圧弁(31)と流量メータ(33)を接続した後に止水栓(15)を開放すると、一軒の戸別配管作業が終了する。そして、この戸別配管作業を各戸毎に行うと、集合住宅全体の配管作業が完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のものでは、既述した水漏れ検査作業を一軒毎に行う必要があるだけでなく、然も、暫定的に設けた第1補足管(27)に代えて減圧弁(31)を接続し直す作業が必要となり、配管の作業労力の負担が大きいという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、複数軒単位でまとめて水漏れ検査を行えるようにすると共に、減圧弁(31)の配設部に第1補足管(27)を暫定的に取り付ける作業を不要にし、これにより、配管の作業労力の軽減を図れるようにすることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
[1項]
上記課題を解決するための本発明の技術的手段は、
『集合住宅の元管に接続される上流側接続管部と、この上流側接続管部から前記集合住宅の各戸の戸別配管の二以上に各別に配管接続される複数の分岐接続管部とを具備する弁箱と、
前記上流側接続管部の流路を開閉する元止水栓と、
前記各分岐接続管部の分岐流路の夫々を各別に開閉する戸別止水栓と、
前記各分岐流路に各別に連通するように前記弁箱に設けた各取付孔に取付けられ且つ前記各分岐流路の下流側の圧力を所定の圧力に設定する減圧弁機構ユニットとを具備し、
前記減圧弁機構ユニットは、圧力感応部に連動して流量を制御する弁機構部が前記取付孔に着脱自在に装着される構成であり、
前記減圧弁機構ユニットは、前記取付孔に取付けられ前記取付孔を閉塞する閉塞蓋及び前記取付孔に取付けられ前記分岐流路内を加圧する水漏れ検査具と取替え可能である』ことである。
【0006】
上記技術的手段の作用を、水道配管作業を説明しながら記載する。
弁箱の上流側接続管部を集合住宅の元管に配管すると共に、分岐接続管部を集合住宅の各戸の戸別配管に接続する。
次に、各分岐流路に各別に連通するように設けられた複数の取付孔のうちの一つに水漏れ検査具を接続し、他の取付孔を閉塞蓋で閉塞する。この状態で、一旦、元止水栓と全ての戸別止水栓を開放して、各戸別配管に給水して該戸別配管内に水を充満させる。次に、元止水栓のみを閉じ、この状態で水漏れ検査具を作動させて分岐流路内の水圧を上昇させる。すると、該水圧は、開放状態にある全ての戸別止水栓を介して各戸別配管に伝達され、これにより、各戸別配管内の水圧が上昇する。従って、上記水圧が低下するか否かを監視することにより、全ての戸別配管の水漏れ検査が行える。
その後、上記水漏れ検査具や閉塞蓋を弁箱の取付孔から取り外すと共に、これらに代えて、減圧弁機構ユニットを取り付けると、配管作業が終了する。
【0007】
[2項]
前記1項において、
『前記弁箱には2つの前記分岐接続管部が形成されていると共に、隣接する二軒の各戸の外部に形成された共通な配管用空室に配設される』ものでは、集合住宅の隣接する二軒の戸別配管に適した弁装置が提供できる。
【0008】
[3項]
上記2項において、
『前記各分岐流路の分岐点に、水中のゴミを捕集するストレーナが外部から取り外し自在に設けられている』ものでは、各分岐流路に供給される水道水内のゴミがストレーナで捕集できると共に、該ストレーナで捕集されたゴミの量が多くなったときは、該ストレーナを取り外すことにより、前記捕集したゴミを捨てることができる。このものでは、各分岐流路の分岐点にストレーナが設けられているから、各分岐流路に供給される水道水内のゴミが一つのストレーナで除去でき、各分岐流路毎にストレーナを設ける必要がない。
【0009】
[4項]
上記1項から3項において、
『前記閉塞蓋と、前記水漏れ検査具の夫々には、前記減圧弁機構ユニットの弁機構部と同じ構成の外周面を有する差込筒が設けられており、
前記弁機構部及び前記差込筒は前記弁箱の外面から前記取付孔内に差し込まれる抜け止めピンに対して抜け止め方向に係合する構成である』ものでは、抜け止めピンを抜き取った状態で、減圧弁機構ユニットの弁機構部や、閉塞蓋又は水漏れ検査具の差込筒を取付孔に差込み、その後、抜け止めピンを弁箱の外面から取付孔内に差し込むと、該抜け止めピンが上記弁機構部や差込筒に対して抜け止め状態に係合する。一方、前記抜け止めピンを取り除くと、該抜け止めピンと上記弁機構部等との係合が解除されて減圧弁機構ユニットや閉塞蓋等を弁箱から取り外すことができ、これら減圧弁機構ユニット等の着脱が簡単に行える。
【0010】
【発明の効果】
本発明は、上記構成であるから次の特有の効果を有する。
弁箱に形成された一つの取付孔に取り付けた水漏れ検査具で、複数の戸別配管の水漏れ検査をまとめて行うことができるから、各戸別配管毎に水漏れ検査作業が必要であった既述従来のものに比べ、作業労力の軽減が図れる。
又、既述従来のように減圧弁の配設部に第1補足管(27)を暫定的に取り付ける作業が不要になり、この点からも、作業労力の軽減が図れる。
【0011】
3項のものでは、一つのストレーナで各分岐流路に供給される水道水中のゴミを捕集することが出来、各分岐流路毎にストレーナを設ける必要がない。
【0012】
4項のものでは、抜け止めピンの挿抜によって、減圧弁機構ユニット等の着脱が簡単に行える。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、上記した本発明の実施例を図面に従って詳述する。
図1は本実施の形態に係る弁装置(V)を用いた集合住宅の水道配管の概略図であり、図2はその要部の縦断面図である。
【0014】
弁装置(V)は、集合住宅の水道用の元管(11)に配管接続される元管側接続ネジ(410)と各戸(R1)(R2)(住居)に形成された戸別配管(610)(710)に接続される戸別配管側接続ネジ(510)(510)を備えた弁箱(4)と、該弁箱(4)に着脱可能に装着された二個の減圧弁機構ユニット(5)を具備していると共に、配管作業時には、前記減圧弁機構ユニット(5)に代えて後述の閉塞蓋(8)(8)や水漏れ検査具(9)が選択的に戸別配管側接続ネジ(510)(510)に取り付けられるようになっている。
【0015】
以下、各部の詳細を説明する。
[減圧弁機構ユニット(5)について]
図2に示すように、減圧弁機構ユニット(5)(5)は互いに同一構造を有している。この減圧弁機構ユニット(5)は、基板(59)とバネキャップ(58)とによって形成されると共に、圧力感応部たるダイヤフラム(D)を内臓したダイヤフラム室(57)と、前記基板(59)から突出する弁機構部(6)を具備している。
【0016】
前記ダイヤフラム室(57)は、共に金属製の皿状円板とした基板(59)と円錐台形状の中空体としたバネキャップ(58)を対向させて、これらの間にダイヤフラム(D)を介在させた状態で前記両者の周縁をカシメ止めした機構であり、前記ダイヤフラム(D)の上面に設けたバネ受け(56)と前記バネキャップ(58)の上端筒部に挿入されたバネ圧調節プレート(55)の間に二次圧調節バネ(54)が介装されている。又、バネ圧調節プレート(55)には二次圧調節ネジ(50)が螺入されていると共に、該二次圧調節ネジ(50)の上端部はバネキャップ(58)の上板に形成された透孔(630)に回転自在に挿入されている。そして、二次圧調節ネジ(50)の上部外周に張り出したフランジ(52)は、バネキャップ(58)の上板に形成された透孔(630)の外周部に下方から当接している。
前記基板(59)の中央部に形成された嵌入孔(500)には、弁機構部(6)の上端が抜け止め状態に嵌入されている。
【0017】
*弁機構部(6)について
前記弁機構部(6)は、中央にこれと同軸の軸挿通孔(61)を形成した円筒状体で、その胴部外周には、図3に示すように、軸線方向の中程の外周に第1環状凹溝(62)を設け、その上下に第2環状凹溝(63)(63)を形成し、前記軸挿通孔(61)と前記第1環状凹溝(62)とを連通させるように連通孔(64)を設けると共に、図2に示すように、前記軸挿通孔(61)に平行で前記連通孔(64)から区画された複数の貫通孔を形成して第2通路(65)としたものである。図3に示すように、上側の第2環状凹溝(63)の更に上方には環状の係合溝部(66)が形成されており、その溝幅は、後述の係止ピン(35)の線径より僅かに大きく設定されている。
上記第2通路(65)は、ダイヤフラム(D)の下方に形成された二次圧室(53)と連通すると共に、その下端は弁箱(4)内の空室(2c) に開放する。
【0018】
*出力軸(67)について
ダイヤフラム(D)の下面中央部にはナット(N)によって出力軸(67)が連設固定され、前記軸挿通孔(61)に挿通された出力軸(67)の上端近傍に設けられた摺動弁(111)が前記軸挿通孔(61)に摺動自在に嵌入している。
摺動弁(111)は、弁機構部(6)の上部に摺動自在に収容され、出力軸(67)の下部は、弁機構部(6)の内周面とは余裕のある状態でこれに挿通していると共に、弁機構部(6)の下端から下方に突出している。そして、その突出部には、出力弁(68)が後述するバネ(69)の付勢力で弁機構部(6)の下端に形成した弁座部(60)側に付勢された状態でこれに対面している。
【0019】
[弁箱(4)について]
弁箱(4)は、元管(11)側に接続される上流側接続管部としての上流側ケーシング部(48)とその下流側に分岐接続される下流側接続管部としての下流側ケーシング部(49)(49)を備えており、これら下流側ケーシング部(49)(49)は互いに同じ構造を有している。
【0020】
各下流側ケーシング部(49)は、上半部に上下に貫通する筒状のユニット保持部(41)が設けられていると共に、このユニット保持部(41)内が既述した取付孔になっている。このユニット保持部(41)の下端開放部が空室(2c)を介して戸別配管側接続ネジ(510)側に連通しており、前記ユニット保持部(41)の胴部に設けられた胴部入口(42)は、その上流側のリフト弁式の戸別止水栓(40)で開閉される弁座口(71)の形成部に繋がっている。そして、上記戸別止水栓(40)の弁軸(43)の軸線方向中程には雄ネジ(430)が刻設されていると共に、該雄ネジ(430)は、弁箱(4)に螺合された筒体(45)の下端内周の雌ネジ部に螺合されている。又、上記弁軸(43)の上端は前記筒体(45)から上方に突出していると共に、該突出部には操作摘み(39)が外嵌している。従って、操作摘み(39)を回動させると、弁軸(43)の下端に設けられた戸別止水栓(40)が弁座口(71)に対して接離動作して該弁座口(71)が開閉される。
【0021】
又、図5に示すように、戸別止水栓(40)の更に上流側に位置する上流側ケーシング部(48)内にはリフト弁式の元止水栓(101)で開閉される弁座口(102)が形成されていると共に、前記元止水栓(101)の弁軸(103)は、その外周に形成された雄ネジ(104)が軸保持ナット(105)に螺合されている。又、弁軸(103)の上端にはドライバーを係合させる為の工具係合部(106)が形成されており、該工具係合部(106)にドライバーを係合して弁軸(103)を回転させると、該弁軸(103)と軸保持ナット(105)の螺合度合いが変化し、これにより、元止水栓(101)が弁座口(102)に対して接離動作してこれが開閉する。
【0022】
前記元止水栓(101)の配設部から戸別止水栓(40)(40)側への分岐点には、図5に示すように、金網で筒状に形成されたストレーナ(46)が挿入されている。このストレーナ(46)は元止水栓(101)の対向部に形成されたストレーナ装着孔(47)を介してその奥に挿入されるようになっていると共に、該ストレーナ(46)の先端周縁は、元止水栓(101)の下流側に位置する既述分岐点としての分岐口(20)の外周部に当接している。又、上記ストレーナ装着孔(47)の外側開放部は、ビス(22)(22)で弁箱(4)の構成壁に固定される押え蓋(21)によって閉塞されていると共に、上記ストレーナ(46)の先端は、上記ビス(22)(22)で締付固定される押え蓋(21)によって上記分岐口(20)側に押し付けられた状態に保たれている。
【0023】
又、図2に示すように、ユニット保持部(41)の下方の空室(2c)の底壁と出力弁(68)との間には、これを閉方向に付勢するバネ(69)が介在していると共に、該バネ(69)の配設部はその下流側の戸別配管側接続ネジ(510)の形成部に繋がっている。
上記ユニット保持部(41)の上端開放部の近傍には、図4に示すように互いに平行な一対のピン孔(44)(44)が穿設されており、該ピン孔(44)(44)に挿通された係止ピン(35)によって、減圧弁機構ユニット(5)が抜け止め状態に弁箱(4)に取り付けられるようになっている。
【0024】
[係止ピン(35)について]
前記係止ピン(35)は、図4に示すように、全体としてU字状に曲成されており、一対の直線部(36)(36)の一端相互を連結部(37)によって一体的に連結した構成であり、この直線部(36)(36)の間隔は、ピン孔(44)(44)の間隔に合わせてある。
【0025】
[閉塞蓋(8)について]
上記減圧弁機構ユニット(5)に代えて弁箱(4)に取り付けられる閉塞蓋(8)は、図6のように構成されている。
この閉塞蓋(8)は、弁箱(4)のユニット保持部(41)に挿入される一端閉塞の筒体(81)の閉塞端側の外周に張り出すフランジ(82)を具備しており、筒体(81)の外径は既述減圧弁機構ユニット(5)を構成する円筒状の弁機構部(6)の胴部外周の直径と一致している。従って、上記筒体(81)は4項の発明特定事項として記載の差込筒に対応している。又、上記筒体(81)には、弁機構部(6)の上部に位置する係合溝部(66)と同一寸法で同一機機能を発揮する環状凹溝(83)が周設されている。これにより、減圧弁機構ユニット(5)を構成する円筒状の弁機構部(6)の胴部外周に於ける係合溝部(66)の形成部近傍と、閉塞蓋(8)の筒体(81)に於ける前記環状凹溝(83)の近傍を同一構成にし、これにより、閉塞蓋(8)と減圧弁機構ユニット(5)が選択的に弁箱(4)に取り付けられるうようにしている。具体的には、閉塞蓋(8)の筒体(81)を弁箱(4)のユニット保持部(41)に挿入すると共に、該ユニット保持部(41)の側壁のピン孔(44)(44)に係止ピン(35)を差し込むと、該係止ピン(35)の直線部(36)(36)が上記環状凹溝(83)に係合して閉塞蓋(8)が弁箱(4)に固定され、これにより、弁箱(4)のユニット保持部(41)に対して減圧弁機構ユニット(5)と閉塞蓋(8)の何れか一方が選択的に装着できる。尚、上記筒体(81)に於ける環状凹溝(83)の下方に周設された凹溝(84)にはOリング(85)が装着されており、閉塞蓋(8)を弁箱(4)に取り付けたときに、これらの境界部のシール性が確保できるようにしている。
【0026】
[水漏れ検査具(9)について]
上記減圧弁機構ユニット(5)に代えて弁箱(4)に取り付けられる水漏れ検査具(9)は図7のように構成されている。
この水漏れ検査具(9)は、弁箱(4)のユニット保持部(41)に挿入される既述4項の差込筒たる筒体(91)と、該筒体(91)の端部に螺合接続され且つ該筒体(91)内の検査用貫通路(89)から分岐する分岐路(88)に接続された水圧計(93)を具備する継手(92)にナット(94)を介して接続されるコック(95)を具備し、該コック(95)は操作摘み(96)で手動開閉できるようになっている。
【0027】
上記筒体(91)の外径は既述減圧弁機構ユニット(5)を構成する円筒状の弁機構部(6)の胴部外周の直径と一致している。又、上記筒体(91)には、前記弁機構部(6)の上部に位置する係合溝部(66)と同一寸法で同一機能を発揮する環状凹溝(97)が周設されている。これにより、減圧弁機構ユニット(5)を構成する円筒状の弁機構部(6)の胴部外周に於ける係合溝部(66)の形成部近傍と、水漏れ検査具(9)の筒体(91)に於ける環状凹溝(97)の近傍を同一構成にし、これにより、水漏れ検査具(9)と弁機構部(6)が選択的に弁箱(4)に取り付けられるようにしている。具体的には、水漏れ検査具(9)の筒体(91)を弁箱(4)のユニット保持部(41)に挿入すると共に、該ユニット保持部(41)のピン孔(44)(44)から係止ピン(35)を差し込むと、該係止ピン(35)の直線部(36)(36)が上記環状凹溝(97)に係合して水漏れ検査具(9)が弁箱(4)に固定され、これにより、弁箱(4)のユニット保持部(41)に対して弁機構部(6)と水漏れ検査具(9)の何れか一方が選択的に装着できる。
【0028】
[配管作業の実際について]
先ず、弁箱(4)の一方のユニット保持部(41)を閉塞蓋(8)で閉塞すると共に、他方のユニット保持筒(41)に水漏れ検査具(9)を取り付けておく。
次に、集合住宅の各戸(R1)(R2)の外部に形成された共通の配管用空室(S)(図1参照)に弁箱(4)を配設すると共に、弁箱(4)の上流端に形成された元管側接続ネジ(410)と元管(11)とを配管パイプ(12)で配管接続する。又、弁箱(4)の下流端に形成された戸別配管側接続ネジ(510)(510)に、流量メータ(611)(711)や蛇口(612)(712)が挿入された戸別配管(610)(710)を接続する。次に、元止水栓(101)と戸別止水栓(40)(40)を開けて蛇口(612)(712)側に一時的に給水した後、元止水栓(101)を閉じると共に戸別止水栓(40)(40)を開放状態に維持する。次に、水漏れ検査具(9)のコック(95)のネジ部(90)に図7の想像線で示す如く加圧器(99)を接続する。この状態で、コック(95)を開放状態にすると共に加圧器(99)を作動させると、加圧器(99)→水漏れ検査具(9)内に形成された検査用貫通路(89)内→弁箱(4)内→二つの戸別配管側接続ネジ(510)(510)→戸別配管(610)(710)→蛇口(612)(712)と繋がる配管内の水圧が上昇する。この状態でコック(95)を閉じた状態に維持して水圧計(93)の表示が低下するか否かを監視する。これにより、上記配管の水漏れ検査が終了し、上記二軒の戸別配管の水漏れ検査が一回の作業で完了する。
【0029】
次に、上記水漏れ検査具(9)と閉塞蓋(8)をユニット保持部(41)(41)から取り外し、これら水漏れ検査具(9)と閉塞蓋(8)に代えて減圧弁機構ユニット(5)を取り付けると、配管作業が完了する。この状態では図1,図2の状態になり、出力軸(67)の下端部は、バネ(69)によって上向きに付勢された状態になる。これにより、減圧弁機構ユニット(5)から下流側の通水路(既述した分岐流路に相当する)の二次圧が第2通路(65)を介して二次圧室(53)と連通し、前記二次圧が二次圧室(53)に伝達される。通常時は二次圧調節バネ(54)の付勢力とダイヤフラム(D)に作用する二次圧の作動力との差に応じて、摺動弁(111)→出力軸(67)の経路でダイヤフラム(D)の動作が出力弁(68)に伝達され、上記下流側の通水路内の圧力が所定に保たれて減圧弁としての動作が実現される。
【0030】
尚、上記実施の形態では、共通の上流側ケーシング部(48)から二個の下流側ケーシング部(49)(49)が分岐する構成にしたが、上記上流側ケーシング部(48)から三個以上の下流側ケーシング部(49)が分岐する構成とし、この三個以上の夫々の下流側ケーシング部(49)に戸別配管を各別に接続するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る弁装置を用いた配管状態を説明する図
【図2】本発明の実施の形態に係る弁装置を、一対の戸別止水栓(40)(40)を繋ぐ直線部で縦断した状態の断面図
【図3】減圧弁機構ユニット(5)の側面図
【図4】図5に於けるA−A線断面図
【図5】本発明の実施の形態に係る弁装置の工具係合部(106)部分の縦断面図
【図6】閉塞蓋(8)の断面図
【図7】水漏れ検査具(9)の要部断面図
【図8】従来例の説明図
【符号の説明】
(4)・・・弁箱
(5)・・・減圧弁機構ユニット
(6)・・・弁機構部
(8)・・・閉塞蓋
(9)・・・水漏れ検査具
(11)・・・元管
(35)・・・抜け止めピン
(40)・・・戸別止水栓
(46)・・・ストレーナ
(610)(710)・・・戸別配管
(101)・・・元止水栓
(S)・・・配管用空室

Claims (4)

  1. 集合住宅の元管に接続される上流側接続管部と、この上流側接続管部から前記集合住宅の各戸の戸別配管の二以上に各別に配管接続される複数の分岐接続管部とを具備する弁箱と、
    前記上流側接続管部の流路を開閉する元止水栓と、
    前記各分岐接続管部の分岐流路の夫々を各別に開閉する戸別止水栓と、
    前記各分岐流路に各別に連通するように前記弁箱に設けた各取付孔に取付けられ且つ前記各分岐流路の下流側の圧力を所定の圧力に設定する減圧弁機構ユニットとを具備し、
    前記減圧弁機構ユニットは、圧力感応部に連動して流量を制御する弁機構部が前記取付孔に着脱自在に装着される構成であり、
    前記減圧弁機構ユニットは、前記取付孔に取付けられ前記取付孔を閉塞する閉塞蓋及び前記取付孔に取付けられ前記分岐流路内を加圧する水漏れ検査具と取替え可能である、弁装置。
  2. 請求項1に記載の弁装置に於いて、
    前記弁箱には2つの前記分岐接続管部が形成されていると共に、隣接する二軒の各戸の外部に形成された共通な配管用空室に配設される、弁装置。
  3. 請求項2に記載の弁装置に於いて、
    前記各分岐流路の分岐点に、水中のゴミを捕集するストレーナが外部から取り外し自在に設けられている、弁装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れかに記載の弁装置に於いて、
    前記閉塞蓋と、前記水漏れ検査具の夫々には、前記減圧弁機構ユニットの弁機構部と同じ構成の外周面を有する差込筒が設けられており、
    前記弁機構部及び前記差込筒は前記弁箱の外面から前記取付孔内に差し込まれる抜け止めピンに対して抜け止め方向に係合する構成である、弁装置。
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