JP3712449B2 - Crawler widthwise reinforcement and elastic crawler - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、土木用、建設用、農業用等の無限軌道車における走行装置に用いられるクローラの幅方向補強体及び弾性クローラに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
弾性クローラは、ゴム等の弾性材で形成されたエンドレス帯状をしたクローラ本体に対し、その外周面に互いに所定間隔をおいて複数のラグが一体的に突出形成されたものであって、スプロケットによる噛合構造又はドラムホイールによる摩擦伝動により、循環走行されるようになっている。
【０００３】
この弾性クローラでは、クローラ本体に対し、その周方向に沿った所定間隔位置で幅方向へ向けて幅方向補強体（一般に「芯金」と呼ばれている）が埋設されている。この幅方向補強体は一般に金属製又は樹脂製であって、クローラ本体の内周面側へ突出する突起を有している。この突起は、駆動輪や遊動輪等の脱輪防止や、転輪等の走行支承面として用いられる。
【０００４】
ところで、この幅方向補強体には、クローラ周方向に沿って前後双方へ突出する係合突起を有したものがある。この係合突起は、隣接する幅方向補強体の係合突起と幅方向においてすれ違い、且つ重なり合った状態にされているので、一方の幅方向補強体が横ズレしようとするときには、係合突起同士が係合してこの横ズレを防止するようになる（実開平４−６７５８５号公報等参照）。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
従来の幅方向補強体において、係合突起はクローラ本体が接地する面方向（接地したラグの各突端により構成される面）と平行する向きに突出したものであった。
そのため、未舗装路面や荒れ地、又は段差部等を走行することによってクローラ本体が波打ち状になると、係合突起相互が上下にズレて係合しなくなるということがあった。
【０００６】
このような状態にあって旋回走行等すると、幅方向補強体において横ズレが発生するおそれがあり、これに伴って幅方向補強体とクローラ本体との剥離、クローラ本体の破断、幅方向補強体における係合突起の損傷や脱輪等を招来し、その結果、弾性クローラとしての耐久性を短くすることになっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、走行路面の状況に影響されることなく旋回走行時等に幅方向補強体の横ズレを防止できるようにし、その結果、弾性クローラの耐久性及び脱輪性能を向上させることができるようにしたクローラの幅方向補強体及びこれを用いた弾性クローラを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。
即ち、請求項１記載の本発明（幅方向補強体）は、クローラ本体に対しその周方向に沿った所定間隔位置で幅方向へ向けて埋設される幅方向補強体において、クローラ周方向に沿って前後双方へ突出する横ズレ防止用係合突起を有しており、該係合突起はクローラ本体が接地する面方向に対して上下方向へ傾斜又は折曲した突出成分を有し、かつ周方向で隣接したとき幅方向で係合する突出成分の長さを有していることを特徴としている。
【０００８】
なお、前記係合突起において、その突出成分は、クローラ周方向の前後両側で上又は下へ揃えるようにしても（請求項２）、又は上と下とに異ならせるようにしても（請求項３）、いずれでもよく、要は同方向で隣接されたとき幅方向で係合するものであれば良い。
このような構成であれば、未舗装路面や荒れ地、又は段差部等の走行時にクローラ本体が波打ち状になって隣接する幅方向補強体が互いに上下に位置ズレし、またこの状態で旋回走行したような場合でも、係合突起同士の幅方向の係合は外れ難くなる。従って、依然として幅方向補強体の横ズレは防止されるものとなる。
【０００９】
また、係合突起が傾斜又は折曲構造を有するものであるため、例えば係合突起として上下方向寸法を拡大させた板状にする場合等に比較して、重量的な付加を可及的に防止できることになる。従って、走行性能への悪影響や燃費の悪化等を防止できる利点がある。
請求項４記載の本発明（弾性クローラ）は、請求項２及び／又は請求項３記載の幅方向補強体がクローラ周方向に単一的又は複合的に用いられて構成されていることを特徴としている。
【００１０】
従って、幅方向補強体相互が横ズレしないため、弾性クローラの耐久性及び脱輪性能が向上するものである。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図１及び図２は本発明の実施形態の一つである幅方向補強体１を示したものであって、２はこの幅方向補強体１を複数用いて構成した弾性クローラを仮想的に示したものである。また、３はこの弾性クローラ２におけるクローラ本体であり、４はラグである。
【００１２】
幅方向補強体１は、クローラ本体３に対し、その周方向（図１及び図２の左右方向）に沿った所定間隔位置で、それぞれ幅方向（図２の上下方向）へ向けて埋設されている。
この幅方向補強体１は、金属製（鍛造、鋳造又は板金による）又は樹脂製であって、幅方向の中央部（中心位置とは限らない）へ位置付けられる連結部６と、この連結部６からクローラ本体３の幅方向両外方へ向けて帯板状に突設された翼部７と、これら翼部７の付け根部（連結部６との接続間）でクローラ本体３の内周側（図１の上側）へ突設された突起８とを有している。
【００１３】
この突起８は、駆動輪や遊動輪（いずれも図示略）等の脱輪防止や転輪（図示略）等の走行支承面として用いられるものである。
そして、各幅方向補強体１の隣接間で連結部６相互によって挟まれる部分には、クローラ本体３を貫通するようにして駆動歯係合孔１０が形成されるようになっている。
【００１４】
幅方向補強体１において、両翼部７の前縁部及び後縁部には、幅方向で対を成してクローラ周方向へ突出する係合突起１２が設けられている。
そして幅方向補強体１には、幅方向で対を成している係合突起１２の相互間隔が広間隔とされたものと、狭間隔とされたものとの二種が用いられている。これら二種の幅方向補強体１は、互いに隣接するものが別種となる（即ち、係合突起１２が広間隔のものと狭間隔のものとで交互になる）配置で並べられている。このようなことから、全ての係合突起１２は、隣接する幅方向補強体１の係合突起１２との間で、幅方向においてすれ違い、且つ重なり合うようになっている。
【００１５】
このため、一方の幅方向補強体１が横ズレしようとするときには、係合突起１２同士が幅方向で係合してこの横ズレを防止するように作用する。
係合突起１２は、幅方向補強体１に対し、クローラ本体３が接地する面方向（接地したラグ４の各突端により構成される面）から斜め上方となる向きに傾斜した突出成分を有し、かつ該突出成分は同方向で隣接したとき幅方向で係合する長さを有している。
【００１６】
従って、上記のように隣接する幅方向補強体１間で係合突起１２同士が係合する状態は、交差状のものとなる。
そのため、未舗装路面等の走行時にクローラ本体３が波打ち状になり、図３に示すように隣接する幅方向補強体１が例えば高さＨに相当するような上下位置ズレを起こしたうえで、更に旋回走行をしたような場合でも、係合突起１２同士の係合は外れないものとなる。すなわち、従来では係合突起が互いに水平状であったためその係合は突起の厚さＨであったのが、本実施の形態では係合突起１２を上向・下向テーパーとして延伸したことによりズレ防止範囲が２Ｈ程度に広がり、従って、依然として幅方向補強体１の横ズレが防止されるものとなる。
【００１７】
なお、従来の幅方向補強体（図示略）では、クローラ本体３が接地する面方向と平行して係合突起が設けられていたために、当該係合突起の肉厚方向寸法（図３中のｈ寸法に相当）を超えて幅方向補強体が上下位置ズレしたときには係合突起同士の係合が外れてしまっていたわけである。
言うまでもなく、２Ｈ＞ｈである。
【００１８】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、係合突起１２は、図４に示すように幅方向補強体１に対し、クローラ本体３が接地する面方向から斜め下方となる向きに傾斜した突出成分を有したものとすることができる。
このようにしても、隣接する幅方向補強体１が上下位置ズレを起こしたときに係合突起１２同士の係合が所定高さ範囲内で外れない（保たれる）という点で、上記した実施形態と同じ作用効果を得ることができる。また、図６に示すように特定のラグ４が石等の障害物１５に乗り上げる等してクローラ本体３に曲率半径の比較的小さな局部的凸状湾曲が発生した場合でも、図５から明らかなように係合突起１２同士の係合は外れ難くなるという利点がある。障害物１５としては、高さ１０ｃｍ程度のものまで、軽くクリアできるようにするのが好適である。
【００１９】
図７に示すように図１に示した幅方向補強体（１Ａ）と図４に示した幅方向補強体（１Ｂ）とを、クローラ周方向におけるブロックごとに区分けして併用することも可能である。この場合、各ブロックの繋ぎとして、前後方向の一方の係合突起（１２Ａ）が斜め上方に傾斜し、他方の係合突起（１２Ｂ）が斜め下方に傾斜するようになった幅方向補強体（１Ｃ）を用いるようにすればよい。
【００２０】
図８に示す弾性クローラ２では、全ての幅方向補強体１につき、前後方向の一方側（図８左側）に設けられる係合突起１２の幅方向間隔が狭間隔とされ、他方側（図８右側）に設けられる係合突起１２の幅方向間隔が広間隔とされている。すなわち、幅方向補強体１は１種だけであり、その製造や流通、弾性クローラ２としての製造等において手間の解消やコストの低廉化が図れる利点がある。
【００２１】
この他にも、図示は省略するが各種の改良・変更等が可能である。
例えば、係合突起１２は、幅方向で対を成すものについてその突出成分を異ならせる（斜め上方を向くものと斜め下方を向くものにする）ことが可能である。
また、係合突起１２は、上方又は下方へ向けて鉤形状に折曲させるような突出成分を持たせることが可能である。
【００２２】
係合突起１２の形成数は限定されない。
【００２３】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項１記載の本発明（幅方向補強体）は、クローラ周方向に沿って前後双方へ突出する横ズレ防止用係合突起が、クローラ本体の接地面に対して上下方向へ傾斜又は折曲した突出成分を有しているため、クローラ本体の波打ちによって隣接する幅方向補強体が互いに上下に位置ズレし、且つこの状態で旋回走行をしたような場合でも、係合突起同士の係合は外れ難くなる。従って、幅方向補強体の横ズレを防止でき、弾性クローラの耐久性を向上させることができる。
【００２４】
また、係合突起が傾斜又は折曲構造を有するものであるため、重量的な付加を可及的に防止でき、走行性能への悪影響や燃費の悪化等を防止できる利点がある。
請求項４記載の本発明（弾性クローラ）は、上記幅方向補強体を採用して構成され、その横ズレが防止されるため、弾性クローラとしての耐久性が向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態の一つである幅方向補強体を示す側面図（弾性クローラとして構成させる配列状況）である。
【図２】図１の幅方向補強体（弾性クローラ）をクローラ内周側から示す平面図である。
【図３】図１に対する動作説明図である。
【図４】幅方向補強体の変形例を示す側面図である。
【図５】図４に対する動作説明図である。
【図６】図５に至る状況を示す弾性クローラの側面図である。
【図７】幅方向補強体の使用配置例を示す側面図である。
【図８】幅方向補強体における係合突起の別配置例を示す平面図である。
【符号の説明】
１ 幅方向補強体
２ 弾性クローラ
３ クローラ本体
１２ 係合突起[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a crawler widthwise reinforcing body and an elastic crawler used in a traveling device for an endless track vehicle for civil engineering, construction, agriculture and the like.
[0002]
[Prior art]
An elastic crawler is an endless belt-shaped crawler body formed of an elastic material such as rubber, and a plurality of lugs are integrally projected at a predetermined interval on the outer peripheral surface thereof. Circulation is carried out by the mesh structure or friction transmission by the drum wheel.
[0003]
In this elastic crawler, a width direction reinforcing body (generally referred to as “core metal”) is embedded in the crawler main body in the width direction at predetermined intervals along the circumferential direction. This width direction reinforcing body is generally made of metal or resin, and has a protrusion protruding toward the inner peripheral surface of the crawler body. This protrusion is used as a driving support surface for preventing a wheel from being removed, such as a drive wheel or idler wheel, or a wheel.
[0004]
By the way, this width direction reinforcement body has what has the engagement protrusion which protrudes to both front and back along a crawler circumferential direction. The engaging protrusions are in a state of passing and overlapping with the engaging protrusions of the adjacent widthwise reinforcing bodies, so when one widthwise reinforcing body tries to shift laterally, the engaging protrusions Engage to prevent this lateral shift (see Japanese Utility Model Publication No. 4-67585).
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional widthwise reinforcing body, the engaging protrusion protrudes in a direction parallel to the surface direction (surface constituted by each protruding end of the grounded lug) where the crawler body contacts the ground.
For this reason, when the crawler main body becomes wavy due to running on an unpaved road surface, a rough land, or a stepped portion, the engaging protrusions may be displaced upward and downward to disengage.
[0006]
In such a state, when the vehicle travels or turns, there is a risk that lateral displacement occurs in the width direction reinforcing body. This causes damage to the engaging protrusions, wheel disengagement, and the like, and as a result, shortens the durability as an elastic crawler.
The present invention has been made in view of the above circumstances, and is capable of preventing lateral displacement of the widthwise reinforcing body during turning and the like without being affected by the condition of the traveling road surface. An object of the present invention is to provide a crawler widthwise reinforcing body capable of improving durability and wheel removal performance, and an elastic crawler using the same.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, in order to achieve the above object, the following technical means are taken.
That is, the present invention (width direction reinforcing body) according to claim 1 is a width direction reinforcing body embedded in the width direction at a predetermined interval position along the circumferential direction with respect to the crawler body. And an engaging protrusion for preventing lateral displacement that protrudes in the front-rear direction. The engaging protrusion has a protruding component that is inclined or bent in the vertical direction with respect to the surface direction on which the crawler body contacts the ground. It has the length of the protrusion component engaged in the width direction when it adjoins in the direction.
[0008]
In the engagement protrusion, the protruding component may be aligned upward or downward on both front and rear sides in the crawler circumferential direction (Claim 2), or may be different from upper and lower (Claim 3). Any of them may be used as long as they are engaged in the width direction when adjacent in the same direction.
In such a configuration, when traveling on an unpaved road surface, a rough land, or a stepped portion, the crawler main body is wavy and adjacent widthwise reinforcing bodies are displaced from each other vertically, and also swiveled in this state. Even in such a case, it is difficult to disengage the engaging protrusions in the width direction. Therefore, the lateral displacement of the width direction reinforcing body is still prevented.
[0009]
Further, since the engaging protrusion has an inclined or bent structure, for example, as compared with the case where the engaging protrusion has a plate shape with an enlarged vertical dimension, weight addition is made as much as possible. It can be prevented. Therefore, there is an advantage that it is possible to prevent adverse effects on driving performance and fuel consumption.
The present invention (elastic crawler) according to claim 4 is characterized in that the widthwise reinforcing body according to claim 2 and / or claim 3 is used in a single or combined manner in the crawler circumferential direction. It is said.
[0010]
Therefore, since the widthwise reinforcing bodies do not deviate from each other, the durability and derailment performance of the elastic crawler are improved.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
1 and 2 show a width direction reinforcing body 1 which is one of the embodiments of the present invention, and 2 virtually shows an elastic crawler configured by using a plurality of width direction reinforcing bodies 1. It is a thing. Reference numeral 3 denotes a crawler body in the elastic crawler 2, and reference numeral 4 denotes a lug.
[0012]
The width-direction reinforcing body 1 is embedded in the crawler body 3 in the width direction (vertical direction in FIG. 2) at predetermined intervals along the circumferential direction (left-right direction in FIGS. 1 and 2). Yes.
The width direction reinforcing body 1 is made of metal (by forging, casting or sheet metal) or resin, and is connected to a central portion (not limited to the center position) in the width direction, and the connecting portion 6. From the wings 7 projecting in a strip shape toward both outer sides in the width direction of the crawler main body 3 and the inner peripheral side of the crawler main body 3 between the roots of the wings 7 (between the connection parts 6) And a protrusion 8 protruding toward the upper side of FIG.
[0013]
The protrusion 8 is used as a running support surface for preventing a wheel from being removed such as a drive wheel or an idler wheel (both not shown) and a wheel (not shown).
A drive tooth engagement hole 10 is formed so as to penetrate the crawler main body 3 in a portion sandwiched between the connecting portions 6 between the adjacent reinforcing members 1 in the width direction.
[0014]
In the width direction reinforcement body 1, engagement protrusions 12 that are paired in the width direction and project in the crawler circumferential direction are provided on the front edge portion and the rear edge portion of both wing portions 7.
In the width direction reinforcing body 1, two types are used, that is, the engagement protrusions 12 forming a pair in the width direction have a wide interval and a narrow interval. These two types of width direction reinforcing bodies 1 are arranged in an arrangement in which the adjacent ones are different types (that is, the engaging protrusions 12 are alternately arranged in a wide interval and a narrow interval). For this reason, all the engagement protrusions 12 pass in the width direction and overlap with the engagement protrusions 12 of the adjacent width direction reinforcing body 1.
[0015]
For this reason, when one width direction reinforcement body 1 tries to carry out a horizontal shift | offset | difference, engagement protrusion 12 mutually engages in the width direction, and it acts so that this horizontal shift | offset | difference may be prevented.
The engaging protrusion 12 has a protruding component inclined with respect to the width direction reinforcing body 1 in a direction obliquely upward from a surface direction (surface constituted by each protruding end of the grounded lug 4) where the crawler body 3 contacts the ground. The protruding components have a length that engages in the width direction when adjacent in the same direction.
[0016]
Therefore, the state in which the engagement protrusions 12 are engaged between the adjacent widthwise reinforcing bodies 1 as described above is an intersection.
Therefore, the crawler body 3 becomes wavy when traveling on an unpaved road surface, etc., and as shown in FIG. Further, even when the vehicle is turning, the engagement between the engagement protrusions 12 is not released. In other words, since the engagement protrusions are horizontal with each other in the related art, the engagement is the protrusion thickness H. In the present embodiment, the engagement protrusion 12 is extended as an upward / downward taper. The displacement prevention range extends to about 2H, and therefore, the lateral displacement of the width direction reinforcing body 1 is still prevented.
[0017]
In the conventional width direction reinforcing body (not shown), since the engagement protrusion is provided in parallel to the surface direction in which the crawler body 3 is grounded, the dimension in the thickness direction of the engagement protrusion (in FIG. 3). That is, when the width direction reinforcing body is displaced up and down beyond the h dimension), the engagement protrusions are disengaged from each other.
Needless to say, 2H> h.
[0018]
The present invention is not limited to the above embodiment.
For example, as shown in FIG. 4, the engagement protrusion 12 may have a protruding component inclined with respect to the width direction reinforcing body 1 in a direction obliquely downward from the surface direction where the crawler main body 3 contacts the ground. .
Even in this case, as described above, the engagement between the engagement protrusions 12 is not disengaged (maintained) within a predetermined height range when the adjacent widthwise reinforcing bodies 1 are displaced in the vertical direction. The same effect as the embodiment can be obtained. Further, as shown in FIG. 6, even when a specific convex lug 4 rides on an obstacle 15 such as a stone and a local convex curve having a relatively small radius of curvature occurs in the crawler body 3, it is clear from FIG. Thus, there is an advantage that the engagement between the engagement protrusions 12 is difficult to be disengaged. It is preferable that the obstacle 15 is lightly clear up to a height of about 10 cm.
[0019]
As shown in FIG. 7, the width direction reinforcing body (1A) shown in FIG. 1 and the width direction reinforcing body (1B) shown in FIG. 4 can be used by being divided for each block in the crawler circumferential direction. is there. In this case, as a connection between the blocks, one engagement protrusion (12A) in the front-rear direction is inclined obliquely upward, and the other engagement protrusion (12B) is inclined obliquely downward ( 1C) may be used.
[0020]
In the elastic crawler 2 shown in FIG. 8, the width direction interval of the engaging projections 12 provided on one side in the front-rear direction (left side in FIG. 8) is narrow and the other side (FIG. 8) in all the width direction reinforcing bodies 1. The intervals in the width direction of the engagement protrusions 12 provided on the right side are wide intervals. That is, there is only one type of the width direction reinforcing body 1, and there are advantages that it is possible to eliminate labor and cost reduction in the manufacture and distribution, manufacture as the elastic crawler 2 and the like.
[0021]
In addition, although not shown, various improvements and changes can be made.
For example, the engaging protrusions 12 can have different protruding components (one that faces obliquely upward and one that faces diagonally downward) with respect to one that forms a pair in the width direction.
Further, the engagement protrusion 12 can have a protruding component that is bent upward or downward into a hook shape.
[0022]
The number of engagement protrusions 12 formed is not limited.
[0023]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, the present invention (width direction reinforcing body) according to the first aspect of the present invention has an engagement protrusion for preventing lateral displacement protruding forward and backward along the crawler circumferential direction on the grounding surface of the crawler body. In contrast, because it has a protruding component that is inclined or bent in the vertical direction, even when the widthwise reinforcing bodies adjacent to each other are displaced from each other due to the undulations of the crawler body, and in this state, the vehicle is turning. The engagement protrusions are not easily disengaged from each other. Therefore, the lateral displacement of the widthwise reinforcing body can be prevented, and the durability of the elastic crawler can be improved.
[0024]
Further, since the engaging protrusion has an inclined or bent structure, there is an advantage that weight addition can be prevented as much as possible, and adverse effects on running performance and deterioration of fuel consumption can be prevented.
The present invention (elastic crawler) according to claim 4 is constituted by adopting the above-mentioned width direction reinforcing body, and since the lateral displacement is prevented, the durability as an elastic crawler is improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a width direction reinforcing body as one embodiment of the present invention (arrangement state configured as an elastic crawler).
2 is a plan view showing the widthwise reinforcing body (elastic crawler) of FIG. 1 from the inner peripheral side of the crawler. FIG.
FIG. 3 is an operation explanatory diagram for FIG. 1;
FIG. 4 is a side view showing a modification of the widthwise reinforcing body.
FIG. 5 is an operation explanatory diagram for FIG. 4;
FIG. 6 is a side view of the elastic crawler showing the situation up to FIG. 5;
FIG. 7 is a side view showing a usage arrangement example of a widthwise reinforcing body.
FIG. 8 is a plan view showing another arrangement example of the engagement protrusions in the width direction reinforcing body.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Width direction reinforcement body 2 Elastic crawler 3 Crawler main body 12 Engagement protrusion

Claims (4)

クローラ本体（３）に対しその周方向に沿った所定間隔位置で幅方向へ向けて埋設される翼部（７）を有し、この翼部（７）にクローラ周方向の前後双方へ突出する横ズレ防止用係合突起（１２）が設けられ、この係合突起（１２）を、クローラ本体（３）が接地してクローラ本体（３）が平面形状のとき、隣接した翼部（７）の係合突起（１２）に係合するようにしたクローラの幅方向補強体において、
隣接した係合突起（１２）が側面視で互いに係合し且つ、互いの係合突起（１２）の先端が、係合突起（１２）の交差部分から突出するように、それぞれの係合突起（１２）は、クローラ本体（３）が接地する面方向に対して上下方向に傾斜していることを特徴とするクローラの幅方向補強体。The crawler body (3) has a wing part (7) embedded in the width direction at a predetermined interval position along the circumferential direction thereof, and projects to both the front and rear in the crawler circumferential direction on the wing part (7). An engagement protrusion (12) for preventing lateral misalignment is provided . When the crawler body (3) is grounded and the crawler body (3) has a planar shape, the adjacent protrusion (12) is provided. In the width direction reinforcement body of the crawler adapted to engage with the engagement protrusion (12) of
Engagement projections in contact next to (12) and engage initializer each other in side view, the leading end of another of the engagement projection (12) is, so as to protrude from the intersection of the engagement projection (12), respectively The crawler widthwise reinforcing body is characterized in that the engagement protrusion (12) is inclined in the vertical direction with respect to the surface direction to which the crawler body (3) contacts. 前記係合突起（１２）は、クローラ周方向の前後両側で上又は下へ揃えられていることを特徴とする請求項１記載のクローラの幅方向補強体。The crawler widthwise reinforcing body according to claim 1, wherein the engagement protrusions (12) are aligned upward or downward on both front and rear sides in the crawler circumferential direction. 前記係合突起（１２）は、クローラ周方向の前後で一方が上側に他方が下側に突出していることを特徴とする請求項１記載のクローラの幅方向補強体。The engaging projection (12) in the width direction reinforcement of the crawler of claim 1, wherein the hand before and after the crawler circumferential direction and the other in the upper, characterized in that projecting on the lower side. 請求項２及び／又は請求項３記載の幅方向補強体（１）がクローラ周方向に単一的又は複合的に用いられて構成されていることを特徴とする弾性クローラ。  An elastic crawler, wherein the widthwise reinforcing body (1) according to claim 2 and / or 3 is used in a single or composite manner in the crawler circumferential direction.

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