JP3712402B2 - 冷却塔の給排水制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍機や空調機や冷蔵設備などの冷却水使用設備に低温冷却水を供給する冷却塔の給排水制御装置に関する。
冷却塔としては、従来、次のような構成のものが知られている。
図5は、従来例の冷却塔の給排水制御装置を示す全体構成図であり、水槽1の上方に熱交換用充填材2が設けられ、その熱交換用充填材2の上方に、底部に多数の穴3を形成した散水装置としての散水槽4が設けられ、その散水槽4の上部に注水管5が設けられるとともに、散水槽4の中央部に送風機6が設けられて冷却塔7が構成されている。
水槽1と冷凍機8とが、冷却水低温側配管9を介して接続されるとともに、注水管5と冷凍機8とが冷却水高温側配管10を介して接続され、冷却水低温側配管9に、冷却塔7と冷凍機8とにわたって冷却水を循環する循環ポンプ11が設けられ、冷凍機8から還流される高温冷却水に外気を強制的に接触させて蒸発潜熱により高温冷却水を冷却し、その低温冷却水を水槽1に受け止め、循環ポンプ11により冷凍機8に供給できるようになっている。
水槽1には、ボールタップ12を付設した水補給管13が接続され、前述した蒸発などにより水槽1内の低温冷却水の量が設定量以下に減少したときに水を補給するように構成されている。
また、水槽1には、オーバーフロー管14と、電動型の開閉弁15を介装したブロー用水補給管16とが接続されている。
水槽1の底部に、手動開閉弁17を介装した排水管18が接続され、補修や点検、あるいは、長期の運転停止に際して、水槽1内の水を全量排出できるように構成されている。
水槽1内に、低温冷却水の水質を測定する導電率計19が設けられ、この導電率計19と冷凍機8とが第1のコントローラ020に接続されるとともに、第1のコントローラ020と開閉弁15とが接続されている。
また、冷凍機8に、冷水あるいはブラインなどの冷凍用媒体を取り出す冷凍用媒体取り出し管21が接続され、その冷凍用媒体取り出し管21に、冷凍機8に戻される側である入口温度を測定する入口温度計22と、冷凍機8から取り出される側である出口温度を測定する出口温度計23と、冷凍用媒体の流量を測定する流量計24とが付設されている。
両温度計22,23および流量計24が第2のコントローラ025に接続され、その第2のコントローラ025に、冷凍機8および循環ポンプ11ならびに第1のコントローラ020が接続されている。
第2のコントローラ025では、入口温度と出口温度との差を求め、その温度差と冷凍用媒体の流量とから熱量を算出し、その熱量が設定量以下になったときに、運転停止信号を冷凍機8および循環ポンプ11ならびに第1のコントローラ020に出力し、冷凍機8の運転を停止するとともに、それに連動して循環ポンプ11の運転を停止するように構成されている。
第1のコントローラ020では、循環ポンプ11が運転されている状態で、導電率が設定値よりも高くなった場合に開閉弁15を開いて水を補給するとともに、その補給に伴って水槽1内に溜まった設定水位以上の低温冷却水をオーバーフロー管14から排出し、水質が悪化した水を補給水と置換して、水質を設定範囲内に維持するように給排水、いわゆるブローを行うように構成されている。
また、別の従来例として、水槽1の底部に接続された排水管18(図4参照)に電動型の開閉弁を設け、その電動型の開閉弁と第1のコントローラ20とを接続し、循環ポンプ11の運転状態で、かつ、導電率が設定値よりも高くなった場合に、排水管18を通じ、水槽1の底部から、水槽1内に溜まった汚泥とともに排水し、排水分の水の補給はボールタップ12による水補給管13を通じて行うように構成したものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−138094号
しかしながら、従来の場合、中間期などにおいて、冷凍機8が稼動していても、冷却水の需要が低く、循環ポンプ11の発停が頻繁に繰り返されるようになる。
この循環ポンプ11が停止したときに、水槽1の水位が、前述した導電率に基づくブローによって、オーバーフロー付近での水位にあるため、散水槽4および熱交換用充填材2を流下する冷却水、すなわち、散水槽4および熱交換用充填材2からの落水分が水槽1に供給され、水質の悪化した冷却水とブロー用の補給水との置換のためのオーバーフロー管14から排水されてしまい、次に運転を再開したときに、冷却塔7から冷凍機8に至る系全体での水量が減り、水補給管13から補給される水量が多くなり、水道料金が高くなる欠点があった。
別の従来例の場合、補給水量の増加は回避できるものの、水質の悪化のたびに、水槽1の底部から堆積汚泥とともに排水するために、堆積汚泥に起因して電動型の開閉弁で詰まりを生じやすく、全閉状態にならずに水が洩れ、連続して補給する状態になり、結果的に水補給管13から補給される水量が多くなり、水道料金が高くなる欠点があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、簡単な構成の付加により、散水装置および熱交換用充填材からの落水に起因する補給水量の増加を回避して経済性を向上できるようにすることを目的とする。
本発明は、上述のような目的を達成するために、
冷却水使用設備に冷却水高温側配管を介して接続されて前記冷却水使用設備から還流される高温冷却水を散水する散水装置と、
前記散水装置で散布される高温冷却水と外気との熱交換を促進させる熱交換用充填材と、
高温冷却水に外気を強制的に接触させて蒸発潜熱により高温冷却水を冷却する送風機と、
前記冷却水使用設備に冷却水低温側配管を介して接続されて蒸発潜熱により冷却されるとともに前記冷却水使用設備に供給する低温冷却水を受け止める水槽と、
前記冷却水使用設備とにわたって冷却水を循環する循環ポンプと、
前記水槽に接続されて前記水槽内の設定水位以上の低温冷却水を排出するオーバーフロー管と、
前記水槽に接続されて前記水槽内の低温冷却水が設定水位以下になったときに水を補給する水補給管と、
前記水槽内の低温冷却水の水質を測定する水質測定手段と、
前記水質測定手段によって測定される水質を設定範囲内に維持するように給排水を行う水質制御手段とを備えた冷却塔の給排水制御装置において、
前記オーバーフロー管に設けて排水または止水を行う電動型の開閉弁と、
前記循環ポンプの運転停止に応答して前記開閉弁を閉じ状態に切り換えるとともに前記循環ポンプの運転再開時には前記循環ポンプの駆動後に前記水槽内の水量が安定するに足る設定時間経過してから前記開閉弁を開く給排水制御手段とを備えて構成する。
(作用・効果)
本発明の冷却塔の給排水制御装置の構成によれば、中間期などにおいて、冷却水の需要が低く、循環ポンプの発停が頻繁に繰り返され、循環ポンプの運転が停止されても、その循環ポンプの運転停止に伴って開閉弁を閉じ、オーバーフロー管からの排水を止める。
また、運転再開時には、すぐさま開閉弁を開かずに、水槽内の水量が安定する時間経過してから開閉弁を開いてオーバーフロー管からの排水が可能な状態にする。
したがって、オーバーフロー管に開閉弁を設けるとともに、その開閉弁を循環ポンプの運転停止と運転再開に応じて所定の動作を行うように構成するだけでありながら、散水装置および熱交換用充填材からの落水分をオーバーフロー管から排水してしまうことを回避でき、簡単な構成の付加により、散水装置および熱交換用充填材からの落水に起因する補給水量の増加を回避して経済性を向上できる。
また、スケール、腐食、スライムといった障害の予防やレジオネラ属菌の繁殖防止などのために薬剤を注入する場合に、補給水量を減少できる分に比例して薬剤注入量の増加をも回避できて経済性を向上できる。
更に、開閉弁をオーバーフロー管に設けるから、水槽内の堆積汚泥に起因する詰まりの発生も少なく、そのうえ、万が一詰まりを生じて開閉弁が全閉状態にならなかったとしても、オーバーフロー管からの排水であるから、水槽内から洩れて常に補給されるといった事も無く、有用である。
次に、この発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施例に係る冷却塔の給排水制御装置を示す全体構成図であり、水槽1の上方に熱交換用充填材2が設けられ、その熱交換用充填材2の上方に、底部に多数の穴3を形成した散水装置としての散水槽4が設けられ、その散水槽4の上部に注水管5が設けられるとともに、散水槽4の中央部に送風機6が設けられて冷却塔7が構成されている。
水槽1と冷却水使用設備としての冷凍機8とが、冷却水低温側配管9を介して接続されるとともに、注水管5と冷凍機8とが冷却水高温側配管10を介して接続され、冷却水低温側配管9に、冷却塔7と冷凍機8とにわたって冷却水を循環する循環ポンプ11が設けられている。
以上の構成により、冷凍機8から還流される高温冷却水を散水槽4により熱交換用充填材2に散布し、熱交換用充填材2を経て流下させて高温冷却水と外気との熱交換を促進させるとともに、送風機6により高温冷却水に外気を強制的に接触させて蒸発潜熱により高温冷却水を冷却し、その蒸発潜熱により冷却された低温冷却水を水槽1に受け止め、循環ポンプ11により低温冷却水を冷凍機8に供給できるようになっている。
水槽1には、ボールタップ12を付設した水補給管13が接続され、前述した蒸発などにより水槽1内の低温冷却水の量が設定量以下に減少したときに水を補給するように構成されている。
また、水槽1には、オーバーフロー管14と、第1の開閉弁15を介装したブロー用水補給管16とが接続されている。
水槽1の底部に、手動開閉弁17を介装した排水管18が接続され、補修や点検、あるいは、長期の運転停止に際して、水槽1内の水を全量排出できるように構成されている。
水槽1内に、低温冷却水の水質を測定する水質測定手段としての導電率計19が設けられ、この導電率計19に、水質制御手段としての第1のコントローラ20が接続され、この第1のコントローラ20と第1の開閉弁15とが接続されている。
また、冷凍機8に、冷水あるいはブラインなどの冷凍用媒体を取り出す冷凍用媒体取り出し管21が接続され、その冷凍用媒体取り出し管21に、冷凍機8に戻される側である入口温度を測定する入口温度計22と、冷凍機8から取り出される側である出口温度を測定する出口温度計23と、冷凍用媒体の流量を測定する流量計24とが付設されている。
両温度計22,23および流量計24が第2のコントローラ25に接続され、その第2のコントローラ25に、冷凍機8および循環ポンプ11ならびに第1のコントローラ20が接続されている。
第1のコントローラ20では、循環ポンプ11が運転されている状態で、導電率が設定値よりも高くなった場合に第1の開閉弁15を開いて水を補給するとともに、その補給に伴って水槽1内に溜まった設定水位以上の低温冷却水をオーバーフロー管14から排出し、水質が悪化した水を補給水と置換して、水質を設定範囲内に維持するように給排水、いわゆるブローを行うように構成されている。導電率計19以外の水質測定手段としては、例えば、投光器から水槽内に投射した光を受光器で受光させ、その受光量の減少により水質が悪化したことを測定するものなど、各種の手段が適用できる。
第2のコントローラ25には、図2のブロック図に示すように、温度差算出手段31、熱量算出手段32および発停判別手段33が備えられている。
温度差算出手段31では、入口温度計22で測定される入口温度と出口温度計23で測定される出口温度とを入力して両者の温度差を算出するようになっている。
熱量算出手段32では、温度差算出手段31で算出された温度差と流量計24で測定される流量とに基づいて熱量を算出するようになっている。
発停判別手段33では、熱量算出手段31で算出された熱量と設定熱量とを比較し、算出熱量が設定熱量以下になったときに、運転停止信号を冷凍機8および循環ポンプ11ならびに第1のコントローラ20に出力し、冷凍機8の運転を停止するとともに、それに連動して循環ポンプ11の運転を停止するように構成されている。
また、第2のコントローラ25では、冷凍温度制御や空調温度制御などの冷凍需要に応じて、運転信号を冷凍機8および循環ポンプ11ならびに第1のコントローラ20に出力し、冷凍機8の運転を再開するとともに、それに連動して循環ポンプ11の運転を再開するように構成されている。
オーバーフロー管14に、ストレーナ26と排水または止水を行う電動型の第2の開閉弁27がその順に設けられ、この第2の開閉弁27に、閉じ信号線28と、タイマ29を介装した開き信号線30とを介して第1のコントローラ20が接続されている。
この構成により、第1のコントローラ20では、冷凍機8および循環ポンプ11の運転停止とともに運転停止信号を受け、それに伴って第2の開閉弁27に運転停止信号を出力し、循環ポンプ11の運転停止に応答して第2の開閉弁27を閉じるように構成されている。
更に、冷凍機8および循環ポンプ11の運転再開に応答してタイマ29に運転信号を出力し、その運転信号に応答してタイマ29を起動し、循環ポンプ11の駆動後、設定時間経過した後に第2の開閉弁27を開くように構成されている。
上記第1のコントローラ20において、冷凍機8の運転状態(運転または運転停止)に応じ、第2の開閉弁27を閉じたり、タイマ29を通じて設定時間遅らせてから第2の開閉弁27を開いたりする構成をして給排水制御手段と称する。
水槽1の周壁の高さが、図3の要部の縦断面図に示すように、オーバーフロー管14によるオーバーフローの設定水位L1よりも、循環ポンプ11の運転停止に際して、散水槽4および熱交換用充填材2からの落水分を溜めるに足る高さL2を越える高さHだけ高くなるように設定されている。L3は、ボールタップ12による補給設定水位を示している。
上記構成により、図4の循環ポンプおよび第2の開閉弁の動作のタイムチャートに示すように、通常時には、第2の開閉弁27を開いた状態で循環ポンプ11を運転しながら、循環ポンプ11の運転停止に応答して第2の開閉弁27を閉じ状態に切り換える。
循環ポンプ11の運転再開時には、循環ポンプ11を運転しながらも、その循環ポンプ11の駆動後に水槽1内の水量が安定するに足る設定時間t(例えば、1分間)経過してから第2の開閉弁27を開き、循環ポンプ11の運転停止に起因する、散水槽4および熱交換用充填材2からの落水分の排水を回避できるようになっている。
水槽1には、スケール、腐食、スライムといった障害の予防やレジオネラ属菌の繁殖防止などのための薬剤を貯留した薬剤槽34が、薬液ポンプ35を介装した注入管36を介して接続され、1日に所定回数、所定時間だけ薬液ポンプ35を駆動し、設定量の薬剤を定期的に注入するように構成されている。
次に、上記実施例採用による経済効果を試算した一例について説明する。
表−1に示すように、能力が300冷凍トン(RT)の電動式冷凍機の冷却塔Aと、能力が400冷凍トン(RT)の吸収式冷凍機の冷却塔3台B,C,Dとの合計4台(総能力1500冷凍トン)を用いた建物で試算した。
Figure 0003712402
電動式冷凍機の冷却塔Aは、散水装置5での貯水量が0.245m3、熱交換用充填材2での貯水量が0.748m3であり、循環ポンプ11の運転停止時にオーバーフロー管14から排出される水量は0.993m3であった。吸収式冷凍機の冷却塔B,C,Dは、いずれも、散水装置5での貯水量が0.378m3、熱交換用充填材2での貯水量が1.154m3であり、循環ポンプ11の運転停止時にオーバーフロー管14から排出される水量は1.532m3であった。
平成13年度および平成14年度における、冷却塔A,B,C,Dの循環ポンプ11の運転回数は、表−2に示す通りであった。いずれも、導電率が1300ppmでブロー用水補給管16からブロー用水を補給し、1200ppmでブローを停止するシステムになっている。
Figure 0003712402
これらの運転状況から、平成13年度の電動式冷凍機の冷却塔Aの循環ポンプ11の運転回数の合計は610回であり、排出水量は606m3(≒610×0.993m3)となる。
平成13年度の吸収式冷凍機の冷却塔3台B,C,Dの循環ポンプ11の運転回数の合計は、順に311回、257回、248回であり、排出水量は、順に476m3(≒311×1.532m3)、394m3(≒257×1.532m3)、380m3(≒248×1.532m3)となり、冷却塔A,B,C,D全体での合計水量は1856m3である。
また、平成14年度の電動式冷凍機の冷却塔Aの循環ポンプ11の運転回数の合計は607回であり、排出水量は603m3(≒607×0.993m3)となる。
平成14年度の吸収式冷凍機の冷却塔3台B,C,Dの循環ポンプ11の運転回数の合計は、順に250回、256回、243回であり、排出水量は、順に383m3(=250×1.532m3)、392m3(≒256×1.532m3)、372m3(≒243×1.532m3)となり、冷却塔A,B,C,D全体での合計水量は1750m3である。
上記結果から、本発明に係る実施例の冷却塔の給排水制御装置を採用することにより、毎年約1800m3分の水道料金(下水料金を含む水道料金が1m3当たり600円とすれば、約108万円になる)を節約できる。
また、平成14年度の薬剤量について試算したところ、次の通りであった。
表−3に示すように、電動式冷凍機の冷却塔Aは、1年(12ヶ月)を通じて運転し、年に1回全量6m3の排水による置換を行うとともに薬剤を1.5リットル注入し、残りの11ヶ月については、水槽1内分2.5m3の排水による置換を行うとともに薬剤を1リットル注入した。すなわち、表−4に示すように、1年間の基礎投入量は1.5+11×1=12.5リットルである。
Figure 0003712402
Figure 0003712402
吸収式冷凍機の冷却塔3台B,C,Dについては、1年のうち8ヶ月運転し、年に1回全量10m3の排水による置換を行うとともに薬剤を3リットル注入し、残りの7ヶ月については、水槽1内分4m3の排水による置換を行うとともに薬剤を2リットル注入した。
すなわち、表−4に示すように、1年間の基礎投入量は3+7×2=17.0リットルである。冷却塔A,B,C,D全体での基礎投入量の合計は63.5リットル/年であった。
各冷却塔A,B,C,Dの年間の薬剤量は、表−4に示すように、368リットル/年、および154リットル/年、151リットル/年、157リットル/年であり、その合計は830リットル/年であった。これらの結果から、実際の薬品投入量の総計は、893.5リットル/年となる。
また、各冷却塔A,B,C,Dの年間の1年間の運転時間は、4420H/年、1230H/年、1207H/年、1257H/年であり、合計は8114H/年であった。
更に、冷却塔Aの循環水量は300m3/H、冷却塔B,C,Dの循環水量は400m3/Hであった。
これらの結果に基づき、本発明に係る実施例の冷却塔の給排水制御装置を採用した場合の薬剤量を計算すると、補給水量を1%、補給水に対する8倍濃縮の薬剤注入量を25g/リットル、負荷率を70%とした場合に、冷却塔Aでは、
300×103リットル/H×0.01×25g/リットル×4420H×0.7
×10-3≒232kgとなる。
また、冷却塔B,C,Dでは、運転時間の平均1230H/年として、
400×103リットル/H×0.01×25g/リットル×1230H×0.7×3
×10-3=258.3kgとなる。
この薬剤量と、基礎投入量(比重を1とする)とを加えた合計量、すなわち、
232kg+258.3kg+63.5kg=553.8kg
が年間の総薬剤量になる。
すなわち、上述の薬品投入量の総計893.5リットル/年に比べて約62%で済むこととなり、薬剤量の面からも経済性を大幅に向上できる。
本発明の実施例に係る冷却塔の給排水制御装置を示す全体構成図である。 給排水制御手段を示すブロック図である。 要部の縦断面図である。 循環ポンプおよび第2の開閉弁の動作を示すタイムチャートである。 従来例の冷却塔の給排水制御装置を示す全体構成図である。
符号の説明
1…水槽
2…熱交換用充填材
4…散水槽(散水装置)
6…送風機
8…冷凍機(冷却水使用設備)
9…冷却水低温側配管
10…冷却水高温側配管
11…循環ポンプ
13…水補給管
14…オーバーフロー管
19…導電率計(水質測定手段)
20…第1のコントローラ(水質制御手段、給排水制御手段)
27…第2の開閉弁(開閉弁)
29…タイマ(給排水制御手段)

Claims (1)

  1. 冷却水使用設備に冷却水高温側配管を介して接続されて前記冷却水使用設備から還流される高温冷却水を散水する散水装置と、
    前記散水装置で散布される高温冷却水と外気との熱交換を促進させる熱交換用充填材と、
    高温冷却水に外気を強制的に接触させて蒸発潜熱により高温冷却水を冷却する送風機と、
    前記冷却水使用設備に冷却水低温側配管を介して接続されて蒸発潜熱により冷却されるとともに前記冷却水使用設備に供給する低温冷却水を受け止める水槽と、
    前記冷却水使用設備とにわたって冷却水を循環する循環ポンプと、
    前記水槽に接続されて前記水槽内の設定水位以上の低温冷却水を排出するオーバーフロー管と、
    前記水槽に接続されて前記水槽内の低温冷却水が設定水位以下になったときに水を補給する水補給管と、
    前記水槽内の低温冷却水の水質を測定する水質測定手段と、
    前記水質測定手段によって測定される水質を設定範囲内に維持するように給排水を行う水質制御手段とを備えた冷却塔の給排水制御装置において、
    前記オーバーフロー管に設けて排水または止水を行う電動型の開閉弁と、
    前記循環ポンプの運転停止に応答して前記開閉弁を閉じ状態に切り換えるとともに前記循環ポンプの運転再開時には前記循環ポンプの駆動後に前記水槽内の水量が安定するに足る設定時間経過してから前記開閉弁を開く給排水制御手段とを備えたことを特徴とする冷却塔の給排水制御装置。
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