JP3712248B2 - 卓上型キーシータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は小型の立削り盤(スロッタ)に係わり、より具体的には円形の貫通孔の内壁にキー溝を切削加工する専用機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の少量生産態勢におけるキー溝加工は、一般に旋盤のチャックを回転しないように固定しておいて加工物をクランプし、手動で往復台を移動させて刃物台に固定したバイトを加工物の貫通孔内に出し入れしながら、加工物の端面に描いたキーの罫書線に従い、刃物台を少しずつ横送りしては内壁を切削しキー溝を形成していく極めて非能率的なものである。
【0003】
また、ある程度の量産品に対してはスロッタが使用されるが、スロッタは一般にインデックスなどを装備してスプラインやセレーションが加工できる汎用性があり、高価で、キー溝だけの加工には過剰設備となる。一般のキースロッティングマシン(キーシータ)は、クランク手段の反復運動による切削機械であるから、変化が大きく衝撃性の高い負荷のラジアル荷重に耐えられるように、特別に設計製作された減速機が使用される。
【0004】
そのため、装置自体が鋳造フレームで構成されて大型化し、基礎工事が必要な据置き型となる。このような装置を小さい加工物に使用することは動力が不経済となるばかりか扱い難く生産性もよくない。しかも加工物のセッティングは、加工物の端面に罫書によって描いたキーの形状にバイトの先端と送り方向とを目視により適合させながら行い、切削操作も罫書線を頼りに目視で行われるから、加工中に作業者が機械を離れることは許されない。
【0005】
さらに、加工位置に対してバイトを正確に位置させる心出しには、細心の注意が要求され、精度が必要な場合には、試験的に切削したキー溝を測定器で計測して修正を重ねた後に初めて製品の加工が稼働することもあり、時間的損失は少なくない。しかもバイトホルダには、強度的に丸棒を使用することが多く、先端部の側面に角孔を穿設し、この角孔に挿入したチップ先端を側方に突出させて固定したものをバイトとして使用するから、チップの切削面を切削送り方向に整合させてバイトをセッティングすることは熟練を要する作業となる。いずれにしても、キー加工を含む製品は生産性が悪くコストに影響する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の目的は、加工物の罫書によらないセッティングが可能であり、操作が簡単で熟練を必要とせず、しかも機構が簡潔で故障要因が少なく保守管理が容易な、小型で廉価なキー加工専用機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係わる卓上型キーシータは、モータ付減速機と、このモータ付減速機に直結した駆動軸を回転自在に支持する軸受手段と、前記駆動軸に一体に連結したクランク手段を介して垂直方向に設置された直線案内に沿って往復駆動されるバイトホルダを備えた往復台と、前記バイトホルダに装着されたキー溝切削バイトと、貫通孔を有する加工物を固定して左右方向に水平移動する作業台と、この作業台を前後方向に水平移動する送り台とからなる前記貫通孔の内壁にキー溝を切削加工する装置であって、前記バイトの前記貫通孔の内壁との左右の接触位置に対する前記作業台の移動量から加工中心位置を設定する計測手段と、前記送り台を前記バイトの往復駆動に同期させ前記バイトの1往復ごとに所定の切込み量を確保する送りピッチで間歇的に移動させる送り手段と、前記キー溝の切削が所定のキー深さに達したとき前記バイトの往復駆動が前記垂直方向の上限位置において停止するキー溝深さ設定手段とを設けた。
【0008】
そこで前記貫通孔の内壁と前記バイトとの接触が電気的に検知できるように前記作業台を電気的に絶縁し、加工中心位置を設定する計測手段にはディジタル表示手段を備えた測長手段を適用した。
【0009】
また、前記送り手段は、第1のエアシリンダと、この第1のエアシリンダのピストンを往復駆動させて揺動するスイングアームと、このスイングアームの揺動軸を旋回自在に同軸上に支持するクラッチ円板と、このクラッチ円板と同軸で一体に回転し前記送り台の一部に螺合するネジ部材と、前記スイングアーム上に設置された第2のエアシリンダとからなり、前記スイングアームの片側の揺動時においてのみ前記第2のエアシリンダのピストンがクラッチレバーを作動して前記クラッチ円板と前記スイングアームとを結合し前記ネジ部材を間歇的に旋回させ、この旋回角度に対応するピッチで前記送り台を移動させるようにピッチ設定手段を設けた。
【0010】
このピッチ設定手段は、前記スイングアームの一端部に外周面を当接させてスイングアームの揺動を制限する偏心カム部材からなり、この偏心カム部材の回動によるカム径の長さの変化で前記スイングアームの揺動範囲を任意に選定し、前記ネジ部材の旋回角度から前記送り台の間歇送りピッチを設定するようにした。なお、前記偏心カム部材は、回動中心から外周面を形成する各1辺までの距離がそれぞれ異なる多角形状で、段階的な回動によって前記スイングアームと当接する各1辺が選択され、前記送りピッチが段階的に設定されるようにした。
【0011】
前記キー溝深さ設定手段は、基準ブロックと、この基準ブロックを前記送り台に対して前後方向に直線的に案内するガイド部材と、前記送り台に対する前記基準ブロックの相対的な位置を前後方向に移動できる適当な送りネジと、前記基準ブロックに嵌着した根元から前記送りネジと平行に延在し前記根元と反対側の先端に装着したマイクロメータヘッドから前記根元方向に延在するスピンドルを遊嵌した管状支持手段と、この管状支持手段の根元からさらに突出して延在する前記スピンドルの先端に当接し、前記ガイド部材に沿って前記基準ブロックに対して並進可能な設定ブロックと、この設定ブロックと前記基準ブロックとの間に張架され、前記スピンドルの先端と前記設定ブロックとの当接を確保する引張りスプリングとからなる。このような基準ブロックと設定ブロックとのそれぞれに設置した第1および第2の感応部材が前記送り台の下部に設けた作用部材の位置を検知するようにして、前記キー溝の切削開始位置において前記第1の感応部材が反応する位置に前記基準ブロックを位置付け、前記マイクロメータヘッドで設定した前記基準ブロックと前記設定ブロックとの相対的な離間距離を移動した前記送り台の作用部材を、第2の感応部材が検知したとき前記装置に切削を停止させるようにした。
【0012】
さらに、前記スピンドルの軸線上で前記設定ブロックの反対側から押しネジを螺着し、この押しネジの先端に前記スピンドルの先端を当接させ、前記押しネジの螺合の深さによって設定ブロックと基準ブロック間の距離が調整できるようにするとよい。
【0013】
また、前記設定ブロックに設置した第2の感応部材より僅かに基準ブロック側に偏倚した位置に同種の第3の感応部材を別設して、この第3の感応部材が前記作用部材を検知したとき、第3のエアシリンダのピストンを突出させて前記スイングアームの揺動範囲をキー溝深さ設定手段で設定された所要のキー深さに達する直前より、前記ピッチ設定手段の設定に関係なく、前記送り手段がさらに小さく設定された一定のピッチに切り換えられるようにした。
【0014】
その上、前記クランク手段を一体に連結した回転駆動軸の軸受手段として、重荷重、衝撃荷重に対応可能なラジアル負荷能力の高い軸受を設け、前記モータ付減速機にラジアル負荷能力の比較的低い中空出力軸の減速機を使用し、しかも前記バイトホルダを断面が特定の角形に形成し、前記往復台の前面中央部分に前記ホルダが密接して嵌合可能な角形の溝を設けてこのホルダを嵌入し、適切な手段で固定した。
【0015】
前記バイトの刃先を所定の角度で再生する研削手段を前記往復台を支持するフレームに設けた。この研削手段は、モータに直結されて高速回転する円環状のダイヤモンド研磨砥石と、この砥石の回転面に対して垂直に立設された支柱と、この支柱に回動自在に支持され、この支柱の軸線に沿って移動自在で任意位置に定置可能なアームとからなり、このアームに前記砥石の研削面とバイトの軸線を所定の角度で保持できるホルダを備えている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係わる卓上型キーシータの実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は卓上型キーシータ(以下、装置と略記)10の一実施例の全体を示す正面図で、図2はその側面図である。図1および図2において、矢印uで装置上方、矢印fで装置前方、矢印rで装置右側、矢印lで同じく左側を示す。11は鋼板フレームで、垂直板12と水平なテーブルベース13とが直角に維持されるように左右の側板14,15に固定した構造体である。側板14,15の下部は外側に折曲げられて装置10の据付座16,17を形成している。
【0017】
垂直板12の上部後面には重荷重、衝撃荷重に対応可能な高荷重ラジアル軸受ブロック18およびモータ付減速機19を設置する。高荷重ラジアル軸受18aの転動軸受部材としては、ローラー、ニードルあるいは複列ボールのいずれかが使用される。またプレーンメタル、焼結合金などを使用してもよい。図3に拡大図示されるように、モータ付減速機19の減速機出力軸20は中空で、高荷重ラジアル軸受18aと同一軸心上に整合され、この出力軸20の中空部分と高荷重ラジアル軸受18aとを挿通して駆動軸21が嵌入される。駆動軸21の中空部分に対する嵌合部と高荷重ラジアル軸受18aに対する嵌合部との軸径の差により形成され段部22と駆動軸21の後端部に嵌装したカラー23とで駆動軸21の軸方向の移動を阻止する。
【0018】
駆動軸21の先端部にはクランクアーム24がキー25で回り止されて装着される。26は往復台で裏面に固裝された、平面運動用ローラベアリングユニット(以下、ローラユニットと略記)27で垂直板12の中央部に固設されたガイドレール28の側面を両側から挟持して、円滑に上下方向に直線移動する。本実施例では直線移動を円滑にするためにダブルローラ循環式のベアリング使用しているが、アリ溝機構の直線摺動ガイドであってもよい。クランクアーム24の回転運動を往復台26の直線往復動に伝達する連結桿29は、一端がクランクアーム24に立設したクランクピン30にローラベアリング30aを介して枢支され、他端は往復台26に立設した固定ピン32にローラベアリング30bを介して軸着される。
【0019】
このように、高荷重ラジアル軸受ブロック18を減速機出力軸20に並置して別設することにより、重荷重、衝撃荷重などの反復する過酷な負荷が直接減速機の軸受に及ばないようにしたので、クランク機構200などによる変動負荷の高いラジアル荷重に耐えるように製作されていない一般仕様の減速機が使用可能となり、そして通常市販のモータ付減速機のモータは、別設の公知の電子式速度制御装置(PWMインバータ)202で制御することにより、通常の汎用誘導電動機が適用でき(図14参照)、コストの低減と省スペースとを実現することができる。
【0020】
図1および図2において、往復台26の前面中央にバイトホルダ31が着脱自在に装着される。バイトホルダ31は断面が装置に特定された角形形状で、往復台26の前面中央部に設けた断面角形の溝の側壁に密接して嵌合し、左右に遊隙を生じないように形成される。溝の側壁は垂直板12に直角で、溝の底面は垂直板に平行に形成される。これにより、ボルト32で固定されたとき装置10のテーブルベース13に対する平面上でのバイト33の位置が確定する。
【0021】
バイト33はバイトホルダ31に置換可能で、刃幅wが加工するキーの幅に適合するものが選択される。そのため、バイト33のシャンク33aは断面角形で、バイトホルダ31の角溝と密に嵌合し、バイトホルダ31とバイト33との軸線が常に整合して固定され、バイト33の切刃縁線が垂直板12と平行に固定されるように構成される。
【0022】
図4は、図1の4−4線に沿って示した断面図で、テーブルベース13の上面に密接して摺動する送り台34は、両側縁に形成した上向きの勾配面がテーブルベース13の左右の両側縁部に固設された前後移動ガイド35の下向きの勾配面に摺接して上下方向および左右方向の変位は阻止され、前後方向にのみ円滑にガタつきなく案内される(図1参照)。テーブルベース13の下方で前面と後面に平行に配設されたブラケット37a,37bに軸架された送り軸38の雄ネジ39に螺合する雌ネジブッシュ36aとダブルナット36bとを、送り台34と一体で下方に突出するネジホルダ36のスリット付貫通孔に嵌装して保持する。
【0023】
雌ネジブッシュ36aとダブルナット36bとの協働により雄ネジ39とのバックラッシュが減殺されるように調整した後、ボルト36cで貫通孔のスリットを閉じる方向に緊縛し、雌ネジブッシュ36aとダブルナット36bとを同時にネジホルダ36の適正位置に固定する。これにより、送り軸38の前端部に装着した手動ハンドル40を回転させて、送り台34を手動で前後に遊隙なく移動させることができる。40aは手動ハンドル40の把手である。
【0024】
41は目盛リングで外周面に雄ネジ39のピッチに対応させた等分目盛が刻設され、前面と内周面は手動ハンドル40に形成した外縁面42と段部43とに滑動自在に摺接する。目盛リング41の内側に段付拡径部44が形成されて、拡径部44に係止リング45が回動自在に嵌入している。摘み付ボルト46が手動ハンドル40に設けた透孔を挿通して目盛リング41と干渉しないように内周面の内側を通って係止リング45に螺合しており、操作ノブ付ボルト46を緊締すると目盛リング41は手動ハンドルの外縁面42と係止リング45との間に挟着されて手動ハンドル40との相対位置が固定される。
【0025】
47は固定指針で、目盛リング41の外周に刻設された目盛を指示する。例えば、所定の位置から所要の距離だけ送り台34を変位させるとき、手動ハンドル40を動かさずに操作ノブ付ボルト46を緩め、そのまま目盛リング41を自由に回動してゼロ目盛を固定指針47に合わせた基準位置で再び操作ノブ付ボルト46を緊締して目盛リング41を手動ハンドル40に固定する。所要の距離に対応する目盛が固定指針47に一致する位置まで手動ハンドル40を回動することにより、送り台34を正確に所要の距離だけ変位させ、また確実に基準位置に戻すことができる。
【0026】
送り軸38はスラスト軸受48a,48bを介してブラケット37bを挟持することにより、軸方向の遊びが除去されて軸架される。送り軸38の後端部にクラッチ円板48がナット38cにより軸方向に固定され、キー38dで回り止めされて送り軸38と一体に回転する。図5は図4の5−5線に沿って示した背面から見た立面図、図6は図5の6−6線に沿って下方から見た底面図である。
【0027】
スイングアーム49はクラッチ円板48のボス48aに回動自在に嵌装され(図4参照)、送り軸38と直結せず、回動中心から3方向に延在するアーム49a,49b,49cを備える。スイングアームの第2アーム49bと、ステップ送り用複動式エアシリンダ(以下、ステップシリンダと略記)51のピストン52に着設されて延在し一体で駆動される接続金具53とをリンク50で連結する。リンク50は連結軸50a,50bの周りに回動自在で、後述する空気圧制御によるピストン52の往復作動でスイングアーム49を揺動する。
【0028】
第2アーム49bは最も幅が広く、復帰スプリング内蔵の単動式クラッチ用エアシリンダ(以下、クラッチシリンダと略記)54が固装されている。クラッチシリンダ54は、ピストン55に着設されて延在し一体で駆動される接続金具53とリンク56とを介してクラッチレバー57に連結されている。リンク56は連結軸56a,56bの周りに回動自在に支持され、クラッチレバー57は、第3アーム49cに植設したピン58に回動自在に支持される。後述の空気圧制御によるピストン55の往復作動により、クラッチレバー57のピン58近傍でクラッチ円板48の外周面に近接して対向する圧接面59がクラッチ円板48の周面に圧着されて摩擦結合しまた離間する。
【0029】
図5に基づいて、ステップシリンダ51とクラッチシリンダ54との動作シーケンスを説明する。クラッチシリンダのピストン55は引込み位置にあり、クラッチレバーの圧着面59がクラッチ円板48に圧着されていない状態で、ステップシリンダのピストン52をストローク一杯に突出させると、スイングアーム49は最大揺動限界まで図中時計方向に回動する。
【0030】
次に、クラッチシリンダのピストン55を伸長してクラッチレバー57をクラッチ円板48に圧着係合させ、ステップシリンダのピストン52を引込むと、スイングアーム49はクラッチ円板48を連動して図中反時計方向に旋回する。このクラッチ円板48の旋回で、送り軸38は雄ネジ39が螺合するネジホルダ36と一体の送り台34をクラッチ円板48の回動角度に相当するピッチだけ移動する。この動作の繰返しで送り台34を間歇的に一方向に送ることができる。本実施例では雄ネジ39が左ネジで形成されており、上記の動作により送り台34は装置10の後方に向けて間歇的に移動する。
【0031】
さらに、ピストン52の引込み方向のスイングアーム49の回動は、第3アーム49cの先端部に固定した当接板60が、カム板61に当接するので揺動範囲が制限される。カム板61の外形は回転中心から異なる距離に辺62-1〜62-nを設けた変則多辺形で、カム板61を回動して当接する辺62-1〜62-nを適当に選択することにより、スイングアーム49の揺動範囲が変化するから、ステップシリンダのピストン52の1ストロークによって移動する送り台34の移動量を設定することができる。
【0032】
図7に示すように、カム板61の回転軸63にはカム板61とともに旋回するセレーション64が固定されており、セレーション64の歯間65には、ブラケット66の透孔66aに嵌入させ支持したスチールボール67が板バネ68の付勢力で圧接させてある。従って、カム板61の回転はセレーションの歯間65ごとにスチールボール67に係止されて安定する。歯間65のスチールボール67による係止位置とカム板の辺62-nの当接板60との適正な当接位置とが整合するようにセレーション66とカム板61との関係を設定する。本実施例においてはn=8を有効ステップ数としてカム板61が形成されている。
【0033】
カム板の回転軸63はブラケット37a,37bの間に軸架され、前面に突出する端部には設定ダイヤル69が固定されている。設定ダイヤル69にはカム板の辺62によって制限される変位量に対応して、指針70に対向する位置に符号表示が施される。本実施例の形態において、例えば符号表示が“15”とある位置を指針70に対置させたときは辺62-1が対応して、ピストン52の1ストロークによる送り台34の1回の送り量は0.15mmとなるように設定される。以下同様に、図7に図示された数字12〜3は、それぞれ0.12mm〜0.03mmを表しておりそれぞれ辺62-2〜62-8が対応している。このように設定を段階式なダイヤルにすることにより選択の決断が直截的で容易になるため設定時間が短縮でき、デザイン性も向上する。
【0034】
本実施例では雄ネジ39のピッチが5mmであるから、送り台34の1回の送り量が0.15mmのときスイングアーム49の揺動角度α(=360x0.15/5)は、第3アームの当接板60がカム板の辺62-1と当接して10.8°の範囲に制限されることになる。また、例えば符号表示が“5”とある位置を指針70に対置させたときは、第3アーム49cはカム板の辺62-6に当接して揺動角度は3.6°に制限され、送り台34の1回の送り量は0.05mmとなる。
【0035】
スイングアームの第1アーム49aは一定の揺動範囲をさらに小さく設定するもので、ピストン52がストロークの最大位置まで伸長してスイングアーム49が揺動範囲の限界まで移動した直後に、制止用単動式エアシリンダ(以下、制止シリンダと略記)71のピストンが伸出する。このため、ピストン55の作動でクラッチレバー57がクラッチ円板48と結合して次のピストン52の引込み動作でスイングアーム49が回動すると、第3アームの当接板60がカム板61に当接する前に、第1アーム49aの縁部に頂部を一部だけ僅かに突出させて埋設したスチールボール73が制止シリンダ71のピストンの先端に延在する角ロッド74に衝接して復帰動作が制止される。従って、クラッチ円板48の旋回角度はさらに小さく、例えば1.44°に制限され、送り台34の移動距離は0.02mmとなる。
【0036】
図8および図9は、キー深さ設定手段を説明する模式図で、図8は平面図、図9は図8の9−9線に沿って示したキー深さ設定機構の断面図である。75は初期位置設定ネジで、回転軸76が前面ブラケット37aに軸支され、前方に突出する端部に手動ノブ77が固定されている。また、スラストカラー76a,76bで両側から前面ブラケット37aを挟持することで軸方向の移動が阻止してある。初期位置設定ネジ75は、送り軸38と平行に前後のブラケット37a,37bに装架された直線ガイド78に沿って摺動する基準ブロック79の一方の端部に螺合する。さらに、スラストカラー76a,76bは前面ブラケット37aとの摩擦により回転軸76が振動などの予期しない外力で簡単に回動するのを防止している。従って、切削動作中に基準ブロック79が偏倚することはない。
【0037】
直線ガイド78を挟んで反対側に位置する基準ブロック79の他方の端部に根元を固定して前方に延在し、前面ブラケット37aを摺動自在に貫通する中空パイプ80の外端部には、マイクロメーターヘッド81が装着される。マイクロメーターヘッド81のスピンドル82はパイプ80内に挿通されて内壁に触れることなく、基準ブロック79より突出しさらに延在して、先端部は設定ブロック84と螺合する調節ネジ83の先端に形成した球面に圧接している。この圧接付勢力は基準ブロック79と設定ブロック84との間に張設したスプリング85の張力により常時負荷されて、両ブロックの離間距離に関係なく圧接状態が保持されるように機能する。
【0038】
調節ネジ83は螺合するロックナット83aの面を設定ブロック84の外壁面に押圧して位置を固定することができる。後述する装置組立の初期設定において、基準ブロック79と設定ブロック84との相対基準位置が調整され規定される。手動ノブ77を指で回動すると、設定ブロック84はマイクロメータヘッドを伴って基準ブロック79とともに同じ直線ガイド78上を滑動する。
【0039】
基準ブロック79の上面に初期位置設定用の磁気センサ86aが固設される。そして、設定ブロック84の上面にはキー深さ設定用の磁気センサ86cが固設される。さらに、設定ブロック84の上面で、磁気センサ86cの感知部M3から例えば0.2mm前方に偏倚させて(図8は誇張して図示してある)感知部M2が位置するように送り切替え用の磁気センサ86bが固設される。磁気センサ86bの作動で制止シリンダ71の角ロッド74が伸出してスイングアーム49の回動を例えば1.44°に制限し、送り台34の移動距離を0.02mmにする。各磁気センサ86a,86b,86cは、それぞれの感知部M1,M2,M3が、送り台34の面と平行な同一平面内に位置するように配設される。
【0040】
各磁気センサの感知部M1,M2,M3の配設面と対向して平行な近接位置を作用面が移動するようにマグネットベース88を送り台34の下部に装着する。装置組立時に磁気センサの感知部87a,87cを初期設定する。このため、マイクロメーターヘッド81の目盛の読みを“0”に設定し、手動ノブ77を指で操作して基準ブロック79を移動し、初期位置設定用の磁気センサ86aの感知部M1がマグネットベース88に感応する位置に対置させる。
【0041】
次にロックナット83aを緩め調節ネジ83を調整して、キー深さ設定用の磁気センサ86cの感知部M3がマグネットベース88に感応する位置に設定ブロック84の位置を微調整し、再びロックナット83aを緊締して調節ネジ83と設定ブロック84との関係を固定する。マイクロメーターヘッドの目盛の読みが“0”で磁気センサ86a,86c両方の感知部M1,M3が同時にマグネットベース88に感応する位置が基準位置となる。このように本実施例では、1/100mmの精度で位置を感知できれば十分であるという見地から磁気ユニットによる手段を適用したが、光束と光センサによる手段や、金属と近接スイッチによる手段の適用が可能であることは当然である。
【0042】
図8および図9の説明図では、図を簡略化して基準ブロック79および設定ブロック84を直線ガイド78に摺接させて図示してあるが、本実施例では、図10(a),(b)に示されるように、直線ガイド78の両側に設けられた溝底面114に、基準ブロック79および設定ブロック84それぞれの下面の3箇所に立設した支軸110,120が支持する回転自在のコロ112の外周が当接して両側から直線ガイド78を挟持するように構成されている。
【0043】
コロ112,112aはコロガリ軸受で内輪をナット118で緊締して支軸110,120に固定する。また図10(b)に示すように、基準ブロック79の設定位置安定化のために一つのコロ112aの支軸120を、溝底面114方向に斜傾する長孔内で揺動可能にし、スプリング116でコロ112aの外周を溝底面114に圧接するように付勢して遊隙を除去するようにしてもよい。
【0044】
図11は左右方向に水平に移動する作業台部分89の平面図で、図5の8−8線に沿って図示したものである。作業台90は送り台34の上面の前後両縁部に固設された左右移動ガイド91a,91bの下向きの勾配面に作業台90の前後の縁に形成した上向きの勾配面が摺接し、上下方向および前後方向の変位が阻止され、左右方向にのみ円滑にガタつきなく案内される。
【0045】
送り台34に固設したブラケット92には雌ネジが穿設され、螺合する左右送りネジ93は先端の縮径部が作業台の側壁94に軸支される。さらに、縮径部先端に螺合したダブルナット95と縮径段部96との間に側壁94を挟装して、左右送りネジ93が作業台90に対して軸方向には変動せずしかも自在に回動できるようにに係合させてある(図5参照)。送り台34および作業台90には、それぞれの移動範囲内において、バイト33の運動経路に干渉しない逃げ空間として透孔90aが設けてある。
【0046】
97は測長手段のディジタル測長器でスピンドル98が作業台90に直結固定されて、作業台90の左右移動量を計測して表示器99にディジタル表示する。測長手段としては、加工精度によりバーニヤ付スケールやダイヤルゲージが適用できる。作業台90を電気的に絶縁するために、作業台90と送り台34との間にガラスファイバー入りエポキシ板などのFRPからなる絶縁シート100が挟装される(図4参照)。この絶縁シート100は、摩擦係数が少なく耐摩耗性を備える。しかも、切削加工中の負荷状態で摺動することはないので殆ど消耗することはない。
【0047】
また、左右送りネジ93を軸支する側壁94の軸穴には絶縁ブッシュ101が挿入され、ダブルナット95および縮径段部96には絶縁ワッシャ102が側壁94との間に挟入される。そしてディジタル測長器97は、送り台34に公知の電気的絶縁手段を介して設置される。さらに作業台側壁94には電気回路接続端子103が設けられ接続したリード線104から電圧が印加される(図12、図14参照)。
【0048】
送り台34前縁に固設された左右移動ガイド91aは、中央の広い範囲に肉薄部105が設けられ弾性を備える。106は偏心カムでレバー107が一体に形成されており、レバー107の操作で肉薄部105を作業台90の前縁に圧接し、作業台90を所定の位置に拘持することができる。
【0049】
次に図12および図13に基づいて、本発明の卓上型キーシータにおけるキー溝の加工中心位置を設定する計測手段すなわち心出し操作について説明する。纏まった数量のロットでキー溝Kの加工を行う場合は、例えば位置決めピン302が植設され加工物300が常に定位置に固定できる治具301を作業台90に適当な手段でセットし、最初の加工物300を、例えばクランプ爪303および取付ボルト304などの協働による公知の固定手段で所定の位置に取付ける。切削するキー溝Kと同一刃幅wのバイト33を、刃先を前方に向けてバイトホルダ31に装着する。電気回路接続端子103にリード線104を接続し、感知信号スイッチSS1を閉成して感知回路を形成する(図14参照)。
【0050】
レバー107を操作して作業台90を自由にし左右の移動を可能にする。押しボタンスイッチPS3を寸動操作して、キー溝Kを加工する貫通孔305の開口部までバイト33の刃先を徐々に降下させる。このとき、バイト33の刃先が貫通孔305の内壁に触れないように目視により手動ハンドル40と左右送りネジ93のハンドル93aを適宜操作して、バイト33の刃先を貫通孔305の開口内に進入させる。
【0051】
左右送りネジ93の操作で作業台90を一方向に移動し、加工する貫通孔305の内壁にバイト33の刃先を接触させるようにすると、接触の瞬間がランプL1の点灯またはブザーB1の音響で報知される(図14参照)。この接触が報知された位置E1における、表示器99のディジタル表示N1を読取る。再びハンドル93aで左右送りネジ93を操作して作業台90を反対方向に移動し、貫通孔305の対向側の内壁にバイト33の刃先を接触させ、接触を報知するランプL1の点灯またはブザーB1の音響信号を受けた位置E2における表示器99のディジタル表示N2を読取る。
【0052】
(N1+N2)/2=Nを計算して、表示器99の指示がNを示す位置に左右送りネジ93の操作で作業台90を移動する。レバー107を操作し、偏心カム106で作業台90を拘束する。この簡潔な操作でバイト33に対する設定治具302の心出しが完了する。作業台90はレバー107で左右の動きが拘束されているから、設定治具301の位置決めピン302で同じ位置に加工物300をクランプすることによって、常に同一位置にキー溝Kが加工できる。
【0053】
図14は、本発明に係わる卓上型キーシータの基本的制御機構を説明するためにブロック図示した一実施例で、本発明を限定するものではない。図14(a)は起動リレー回路、図14(b)はモータ制御回路および起動押しボタンスイッチの配置を含む加工中心位置を設定する計測手段の模式図、図14(c)は送り台の間歇送り手段とキー溝深さ設定手段の操作回路、図14(d)は空気圧回路である。各入力端子T1〜T6は図示しない電源装置の適当な出力端子に接続される。図14(a)の起動リレー回路におけるPS1,PS2は、図14(b)に示されるように作業台90の両側に配置された押しボタン式の起動スイッチで、モータ付減速機19(以下、モータと略記)は両手で同時に押ボタンPS1,PS2が押されたときのみ起動し、一旦起動したモータ19は、いずれか一方の押ボタン操作のみで瞬時停止するように回路構成されている。また瞬時停止スイッチとして足踏式スイッチFSを別設し安全を確保している。
【0054】
また図14(b)の図示において、モータ19の速度は例えば公知のPWM(パルス幅変調方式)インバータ202の変速制御回路Hのプッシュ式選択スイッチ203で、材料や送りピッチに適合する切削速度を選定して変速することができる。また押しボタン式スイッチPS3は低速制御回路Rに接続されて、モータ19の駆動速度が予め設定された低速に自動的に切換えられ、押している間はモータ19を低速で駆動し、押ボタンを離すとブレーキ回路Cによりモータ19を瞬時停止する。さらにブレーキ回路Cは、磁気センサの感知部M3や往復台26の最大上昇位置にあるリミットスイッチLS1からの停止信号で接点m3bや接点ls1bが開成されることによってもモータ19が瞬時に停止するようにプログラムされている。
【0055】
上記したように、作業台の端子103にリード線104を接続し、スイッチPS3を寸動操作してバイト33を加工物300の貫通孔305内に誘導し、感知信号スイッチSS1を閉成してバイト33と加工物300との接触によるランプL1および/またはブザーB1の信号に対応した表示器99の指示から、キー溝Kの加工に対するバイト33の心出し操作を行ってバイト33に対する加工物300のキー溝加工中心位置を設定する。可変抵抗Rv1はブザーB1の音量調整用である。ランプL1とブザーB1は両方使用しても、ブザーB1の音量調整用可変抵抗Rv1をオフにしてランプL1のみを使用することもできる。設定操作終了後は感知信号スイッチSS1を開成する。
【0056】
図14(c)に図示した操作回路の送り作動スイッチPS4を押すと、リレーX5が自己保持されて接点x5aは全て閉成し、図14(d)に図示した空気圧回路のソレノイドS1が励磁して切替弁V1が開き、圧力源Pから圧力が空気圧回路208に供給される。このとき往復台26が上昇位置にあってリミットスイッチLS2に係合していると、接点ls2bが開成側にあり、切替弁V2,V3は図示された非励磁の位置にある。このとき、クラッチシリンダ54のピストン55は引込位置で、クラッチレバー57とクラッチ円板48との結合を解除したままステップシリンダ51のピストン52が伸長してスイングアーム49は最大振幅まで揺動する。
【0057】
往復台26が上昇位置においてリミットスイッチLS2との係合を保つ限り、スイングアーム49とクラッチレバー57とはその位置を保持し、クラッチ円板48は拘束されないので、手動ハンドル40を手動で自由に操作して、作業台90を前後方向に移動させることができる。
【0058】
往復台26が下降し、リミットスイッチLS2が係合を解除されて閉成されると、ソレノイドS2,S3が同時に励磁位置となり、切替弁V2,V3が切り替えられてクラッチシリンダ54はピストン55を伸長し、クラッチレバー57をクラッチ円板48の外周に圧接して摩擦結合する。十分な結合が得られるまでクラッチシリンダ54内の圧力が上昇するとシーケンス弁V5が作動し、ステップシリンダ51のピストン52が引込む。
【0059】
この動作で、スイングアーム49は、ピッチ設定手段のカム板61で制限された角度まで一緒にクラッチ円板48を回動し、送り台34はこの角度に対応するピッチだけ後方に送られて停止する。この送り台34の移動は、バイト33が下降して加工物300と接触する以前に完了するようにプログラムされており、往復台26が上昇してリミットスイッチLS2と係合するまではその状態に保持される。この間クラッチ円板48はロック状態となるから、往復台26がキー溝Kを切削して加工物300から離間するまでの加工ストローク中に送り台34が移動することはない。
【0060】
送り作動スイッチPS4を操作する前は、切替弁V1は閉成位置にあり、クラッチ円板48は拘束されておらず、手動ハンドル40は自由に操作できる。そこで感知信号スイッチSS1を閉成して、作業台90を手動で装置後方へ移動し、バイト33がキー溝Kを加工する貫通孔305の手前側の壁面に接触させてランプL1および/またはブザーB1の報知信号を確認する。これがキー溝Kの切削の開始位置となる。感知信号スイッチSS1を開成し、手動ハンドル40を動かさずに付属する目盛リング41を回動して、例えば目盛“0”が固定指針47と整合する位置に摘み付ボルト46で固定し、切削開始位置の目印とする。
【0061】
キー溝Kの切削開始位置からキー溝Kの底までの切削距離sは、貫通孔305の直径Dとキー溝Kの幅wとの関数で、キー溝Kの設計深さdと一致しない。従って、所要のキー溝Kの深さdを得るのに必要な切削距離sを適当な計算式−:s=(D/2)・[1−{(1−(w/D)2 }1/2 ]+d:−または数表から求め、マイクロメータヘッド81の目盛を所要の切削距離sに合わせる。次に切削開始位置設定スイッチSS2を閉成し、手動ノブ77を操作して初期位置設定ネジ75を作動し、磁気センサ86aを移動する。磁気センサ86aは感知部M1がマグネットベース88の作用点を感知する位置に移動すると、接点m1aが閉成してランプL2および/またはブザーB2の報知信号が発報する。この操作により、キー溝Kの切削開始位置から所要のキー溝深さの切削終了位置が設定される。
【0062】
送り台34が移動して切削終了位置に到達すると磁気センサ86cの感知部M3が反応して接点m3aが閉成し、ランプL3が点灯する。同時に図14(b)に図示した回路の接点m3bが開成し、モータ19の駆動回路はリミットスイッチLS1の接点ls1bだけとなる。往復台26が最高位置まで上昇してリミットスイッチLS1に係合することによって接点ls1bは開成されモータ19は停止する。また、図14(a)の起動リレー回路も接点m3bが開成するので初期状態に戻る。従って、起動リレー回路は、感知部M3が反応を停止してマグネットベースから離間した初期状態となって接点m3bが閉成され、次に起動スイッチPS1,PS2が操作されるまでは機能しない。
【0063】
マイクロメータヘッド81の目盛が“0”の位置では、磁気センサ86aの感知部M1が対応するマグネットベース88の作用点で反応するとき、磁気センサ86cの感知部M3も同時に対応するマグネットベース88の作用点に反応する。このときは両方の接点m1a,m3aが閉成して、2個のランプL2,L3が同時に点灯するので、マイクロメータヘッド81の目盛“0”と感知部M1と感知部M3との位置関係が正確に維持されているかどうかを検査することができる。ブザーB2はいずれの発報信号に対しても機能するが、ブザーB1と同様に音量調整用の可変抵抗Rv2をオフにしてランプL2,L3のみを使用することも可能である。ダイオードD1,D2によりランプL2,L3の回路が互いに干渉しないようにして、ブザーB2を共用している。
【0064】
次に、送りピッチを設定する設定ダイヤル69を操作して段階的にカム板61を旋回し指針70に所要のピッチを示す数字を合わせる。両手で起動スイッチPS1,PS2を同時に閉成してリレーX2を励磁し、図14(b)に図示した接点x2aを閉成してモータ19を起動すると、リミットスイッチLS1と往復台26との係合が解除され接点ls1bからの回路が導通する。リレーX3は自己保持されリレーX1の接点x3aが閉成するので起動スイッチPS1,PS2が両方ともb接点に戻るときリレーX1が自己保持されリレーX4を励磁する。
【0065】
図14(b)に図示した回路の接点x2aは、リレーX2が励磁している間だけ導通するが、その後は接点m3b,x4aの回路が導通を維持してモータ19は連続回転し、往復台26は昇降動作を反復してキー溝加工を行う。その後起動スイッチPS1,PS2を押せば、リレーX1の自己保持は解除されてリレーX4の励磁も解けるので、往復台26はリミットスイッチLS1に係合して接点ls1bを開成しモータ19が停止する最高上昇位置が停止位置となる。その他フットスイッチFSを開成しても、上記した磁気センサの感知部M3の接点m3bの開成によっても同様の動作が行われ、往復台26は常に最高上昇位置で停止する。
【0066】
次いで図14(c)に図示した送り作動スイッチPS4を押すと、リレーX5が自己保持され、停止スイッチPS5を押すと自己保持は解除される。リレーX5の励磁により、ソレノイドS1が作動して切替弁V1を開成するので、上記したように空気圧回路208に空気圧が送られ、往復台26の昇降動作に連動してリミットスイッチLS2の接点ls2bが開閉動作を繰返す。これにより、ソレノイドS2,S3は切替弁V2,V3の切替作動を同時に繰返し、シーケンス弁V5によって制御された一連の順序でシリンダ54,51を順次動作させる。作動台90は装置後方に向けてカム板61で設定されたピッチで間歇送りを開始し、キー溝Kの切削が行われる。
【0067】
所定のキー溝深さdで感応する磁気センサ86cの感知部M3の0.2mm手前で、マグネットベース88の作用点を感知した磁気センサ86bの感知部M2でリレーX6の接点m2aが閉成されて待機状態となる。図14(d)に図示したようにスイングアーム49cが最大ストロークに達してリミットスイッチLS3に係合するとリレーX6の接点ls3aが閉成するのでリレーX6は自己保持状態となり、ソレノイドS4を励磁して弁V4を開成し、制止シリンダ71を作動する。伸長したピストン先端のロッド74がスイングアームの第1アーム49aの揺動経路に進入して、スイングアームの戻りストロークはさらに少ない一定の範囲に縮減され、作業台90の送りピッチすなわち切削量は0.02mmの制限された仕上げ切削に切換えられる。
【0068】
所定のキー溝深さdで感応する磁気センサ86cの感知部M3がマグネットベース88の作用点を感知するとモータ19の駆動回路の接点m3bが開成され、モータ19の駆動回路は接点ls1bだけとなる。同時に接点m3bを含む図14(a)および図14(c)の回路を解除するので、起動リレー回路は初期状態に復帰し、ソレノイドS1の励磁は解除されて空気圧回路208を閉止する。モータ19はさらに回転を続行し、往復台26は常にリミットスイッチLS1と係合する最大上昇位置で接点ls1bを開成してモータ19の駆動回路の導通を遮断し停止する。送りピッチが0.02mmに制限された仕上げ切削により、キー溝Kの深さ精度は0.02mmを超えることはない。
【0069】
往復台26は上昇位置にあってクラッチシリンダ54によりクラッチレバー57がクラッチ円板48に圧接していないので、自由に手動ハンドル40を操作して作業台90を手前に移動させ、磁気センサ86aの感知部M1がマグネットベース88に反応する位置を超えて、バイト33が加工物300の内壁面から十分に離間する位置まで作業台90を移動する。
【0070】
加工物300のキー溝加工終了品を取外し、未加工品の加工物300を所定の位置に固定し、再び手動ハンドル40を操作して、目盛リング41の目盛“0”を固定指針47に整合させると、作業台90は切削開始位置に位置決めされる。すでに最初の設定によってバイト33と加工物300との心出しは確定しており、キー溝Kの加工深さsはマイクロメータヘッド81によって設定されているから、直ちに起動スイッチPS1,PS2を押して次の別の加工物300のキー溝加工に入ることができる。上記電気回路は総てマイクロコンピュータに置換えCPUで処理することができる。
【0071】
次に、図15に基づいて送り台34の間歇移動手段の別の実施の形態である第2実施例について説明する。上記した実施例と同様の部材は同じ符号で示してある。スイングアーム310がクラッチシリンダ54を搭載して送り軸38と同軸に回転自在に支持され、単動でスプリングバック式のクラッチシリンダ54から伸長するピストン55でクラッチレバー57とクラッチ円板48とを圧接させて摩擦結合する構成、およびステップシリンダ311のピストン312の先端に接続金具53が装着されてリンク50を介してスイングアーム310に連結され、ピストン312の伸縮によってスイングアーム310が揺動する構成は、最初に説明した第1の実施の形態におけるスイングアーム49の実施例の場合と全く同様である。
【0072】
この第2実施例で適用する復動式ステップシリンダ311は、ピストン312がシリンダの前後に延在するダブルロッドで、ピストン312の上記と反対側の後端面313は後部ブラケット37bに保持金具317によって保持されたマイクロメータヘッド314のスピンドルの先端面315と平行に正対する。従って、ステップシリンダ311がピストン312を引込み方向に作動したときは、ピストン312は後端面313がマイクロメータヘッドのスピンドル先端面315に当接して移動が阻止されストロークが制限される。
【0073】
次にこのスイングアーム310の動作について説明する。先ずクラッチシリンダ54が作動してピストン55が伸長し、クラッチレバー57でクラッチ円板48を摩擦結合で拘束する。次にステップシリンダ311のピストン312がストロークの限界まで伸長してスイングアーム310は最大揺動角度までクラッチ円板48とともに回動して待機する。その後、クラッチシリンダ54はピストン52を引込めてクラッチレバー57からクラッチ円板48を解放し、ステップシリンダ311はピストン312を後端面313がマイクロメータヘッドのスピンドル先端面315と当接する位置まで後退させて1ストロークを完了する。
【0074】
ステップシリンダ311でピストン312の伸縮を繰返すと、送り台34はスイングアーム310の回動角度に対応するピッチで間歇的に移動する。マイクロメータヘッドを操作してスピンドル先端面315の位置を2点鎖線で示した領域で連続的に変化させて、スイングアーム310の揺動範囲を任意に設定し、送り台34を所定のピッチで移動させることができる。
【0075】
また、切削終了位置の手前で磁気センサ86bの感知部M2が反応して、この信号で制止シリンダ71を作動し、ピストン72を伸長させてマイクロメータヘッドのスピンドル先端面315の位置に関係なく、アーム316を所定の位置で阻止することによってスイングアーム310の揺動範囲を制限し、細かいピッチに切換えて仕上げ切削を行うことができる。
【0076】
送り軸38の雄ネジ39を右ネジとし、クラッチ円板48は間歇的に時計方向に回転するようにして、送り台34を最初に述べた第1実施例と同様に装置後方に移動させることができる。ネジの方向と間歇送り動作とを関係付けることにより、いずれの組合わせも適用可能である。
【0077】
以下、図16に基づいて本発明に係わる卓上型キーシータのバイト33の刃先の研削手段について説明する。研削手段は鋼板フレーム11の左側板15に装着されたバイト刃先研磨装置400により達成される。図16はバイト刃先研磨装置を説明するための概略の図示で、図16(a)は一部を断面で示した側面図、図16(b)はバイト刃先研磨装置(以下研磨装置と略記)400の平面図である。ここに記載する説明は研磨装置の一実施例であって、本発明に係わる卓上型キーシータの特許請求の範囲を限定するものではない。
【0078】
401は研磨装置のフレームで鋼板フレーム11の左側板15にボルト402で結合され、オプションにより着脱可能に固定される。404はモータでフレーム401に固設され、円環状のダイヤモンド砥石405を直結して、研削面406が一定の安定した平面内で高速回転するように構成される。バイト33のホルダ408を設けたアーム410は、フレーム401に立設され砥石405の研削面406に対して垂直な支柱412に支持され、研削面406に対して平行な面内で回動自在である。
【0079】
一方、アーム410は圧縮捩じりスプリング413と摺動リング414に挟持されて定位置に保持されるが、支柱412に沿って摺動自在で、支柱412の先端に設けた送りネジ415に螺合する送りハンドル416を回動して、圧縮捩じりスプリング413との協働により摺動リング414を介して移動させることができ、研削面406に対して近接または離間させ、また任意位置に定置することができる。摺動リング414はキー417により支柱412周りの回転が阻止されている。送りハンドル416の図中右方への移動はワッシャ418により制限されている。
【0080】
支柱412に嵌装された固定カラー419は、支柱412に沿って摺動させてスプリング413のアーム410に作用させる付勢力が調整でき、また支柱412の周りに旋回させることにより、アーム410の回動操作に対する待機位置が設定できるので、適正な位置を選定してセットネジ420により固定することができる。アーム410の先端に設けられたバイトホルダ408は、バイト33のシャンク33aの形状寸法を装置固有のものとして総て一定に形成されているから、シャンク33aに適合する特定の寸法で構成される。
【0081】
421はバイト33の研磨面の前逃げ角を設定する角度設定治具で着磁を施してホルダ内に安定に装着させることができる。前逃げ角はバイト33の材質、加工物300の材質や加工条件によって異なるので、対応する角度設定治具421を装着して、容易に適正な研磨角度を設定することができる。締金422は、立設した頭付ピン423のピン頭424と、バイト支持枠425のクランプ板426との間に巻回された圧縮スプリング427により、角度設定治具421から離間する方向に付勢され、クランプネジ428と圧縮スプリング427との協働により、角度設定治具421に対して近接または離間させることができる。
【0082】
以下、本発明に係わる卓上型キーシータの研磨装置400の操作について説明する。切味が悪くなったバイト33を使用すると刃先が正常な切削経路から逃げて、キー溝の加工寸法が正確に得られないばかりか、不当な力が作用して遂には装置の損傷を誘発し著しく生産性を阻害する。切味の劣化はバイト33の切削挙動で判断できるから、直ちに取外して予め適正な角度設定治具421を装着して、クランプ板426を角度設定治具421から離間させて準備したバイト支持枠425の中に角度設定治具421に添わせて挿入する。
【0083】
角度設定治具421は同じ加工条件の間は取替える必要がなく、バイト支持枠425の内壁の幅はバイト33のシャンク33aの幅に適合させてあるから、これらに対する調整の必要はない。送りハンドル416をワッシャ418に当接するまで移動して、バイト33の刃先が研削面406に当接する位置でシャンク33aをバイト支持枠425内に位置決めする。クランプネジ428を操作して締金422の両端に突出させた押圧部分429でシャンク33aを角度設定治具421の斜面に押付け、バイト33とアーム410との位置関係を固定する。
【0084】
回動ハンドル430でアーム410を揺動し、バイト33の刃先を研削面406に接触させて研磨する。送りハンドル416を適当に回動して研削深さを調整する。研削深さの目安となる送りハンドル416の送込み量は、摺動リング414に刻設した指標(図示しない)と送りハンドル416のテーパ面413に刻設した目盛から知見することができる。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係わる卓上型キーシータは、加工中心位置を設定する計測手段を設けたので、バイトに対する加工物の心出しが容易となる。また、バイトの1往復ごとの切込み量が選択でき、設定した所定のキー溝深さで自動停止する機構を設けたので、取扱い操作が簡便かつ確実で、量産製品への対応が容易となり、キー溝加工コストを大幅に低減することができる。さらに、クランク手段の軸受を耐重荷重、耐衝撃荷としたので、鋼板フレーム構造が適用可能となり小型軽量に構成でき、しかも据付工事が不要となるため、価格が低廉になるとともに、設備費や管理費が節減できる。またバイト研削手段を設けたことにより、切れ味の悪くなったバイトは直ちに現場で再生できるので、生産性が向上し、バイト管理費が節減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる卓上型キーシータの正面図である。
【図2】本発明に係わる卓上型キーシータの側面図である。
【図3】本発明に係わる卓上型キーシータの図2の駆動部を拡大し、一部を断面で示した側面図である。
【図4】図1の4−4線に沿って示した断面図である。
【図5】図4の5−5線に沿って背面側から図示した送り台間歇送り手段の立面図である。
【図6】図5の6−6線に沿って底面側から図示した送り台間歇送り手段の平面図である。
【図7】本発明に係わる卓上型キーシータの送り台間歇送り手段におけるピッチ設定部分の拡大図である。
【図8】本発明に係わる卓上型キーシータのキー溝深さ設定手段を説明するための模式的平面図である。
【図9】図8の9−9線に沿って示したキー溝深さ設定手段を説明するための模式的断面図である。
【図10】本発明に係わる卓上型キーシータにおけるキー溝深さ設定手段の直線ガイド機構部分を図示したもので、(a)は(b)のa−a線に沿って示した断面図である。そして(b)は底面側から見た平面図である。
【図11】図1の10−10線に沿って示した作業台の平面図である。
【図12】本発明に係わる卓上型キーシータにおけるキー溝の加工中心位置を設定する計測手段を説明するための模式的平面図である。
【図13】本発明に係わる卓上型キーシータにおけるキー溝の加工中心位置を設定する計測手段を説明するために一部を断面で示した模式的側面図である。
【図14】本発明に係わる卓上型キーシータの制御機構を説明するために一実施例をブロック図示したもので、(a)は起動リレー回路、(b)はモータ制御回路および起動押しボタンスイッチの配置を含む加工中心位置を設定する計測手段の模式図、(c)は送り台の間歇送り手段とキー溝深さ設定手段の操作回路、(d)は空気圧回路である。
【図15】本発明に係わる卓上型キーシータの送り台間歇送り手段の別の実施例を図5と同様に図示した背面側からの立面図である。
【図16】本発明に係わる卓上型キーシータのバイト刃先研削装置の概略図示で(a)は一部を断面で示した側面図、(b)は正面図である。
【符号の説明】
11 鋼板フレーム
18 軸受ブロック
19 モータ付減速機
24 クランクアーム
26 往復台
33 バイト
34 送り台
40 手動ハンドル
48 クラッチ円板
49 スイングアーム
51 ステップシリンダ
54 クラッチシリンダ
69 設定ダイヤル
71 制止シリンダ
77 手動ノブ
79 基準ブロック
81 マイクロメーターヘッド
84 設定ブロック
90 作業台
97 測長器
100 絶縁シート

Claims (13)

  1. モータ付減速機と、このモータ付減速機に直結した駆動軸を回転自在に支持する軸受手段と、前記駆動軸に一体に連結したクランク手段を介して垂直方向に設置された直線案内に沿って往復駆動されるバイトホルダを備えた往復台と、前記バイトホルダに装着されたキー溝切削バイトと、貫通孔を有する加工物を固定して左右方向に水平移動する作業台と、この作業台を前後方向に水平移動する送り台とからなる前記貫通孔の内壁にキー溝を切削加工する装置であって、前記バイトの前記貫通孔の内壁との左右の接触位置に対する前記作業台の移動量から加工中心位置を設定する計測手段と、前記送り台を前記バイトの往復駆動に同期させ前記バイトの1往復ごとに所定の切込み量を確保する送りピッチで間歇的に移動させる送り手段と、前記キー溝の切削が所定のキー深さに達したとき前記バイトの往復駆動が前記垂直方向の上限位置において停止するキー溝深さ設定手段とを設けたことを特徴とする卓上型キーシータ。
  2. 前記貫通孔の内壁と前記バイトとの接触が電気的に検知できるように前記作業台を電気的に絶縁したことを特徴とする請求項1に記載の卓上型キーシータ。
  3. 前記計測手段がディジタル表示手段を備えた測長手段であることを特徴とする請求項1に記載の卓上型キーシータ。
  4. 前記送り手段は、第1のエアシリンダと、この第1のエアシリンダのピストンを往復駆動させて揺動するスイングアームと、このスイングアームの揺動軸を旋回自在に同軸上に支持するクラッチ円板と、このクラッチ円板と同軸で一体に回転し前記送り台の一部に螺合するネジ部材と、前記スイングアーム上に設置された第2のエアシリンダとからなり、前記スイングアームの片側の揺動時においてのみ前記第2のエアシリンダのピストンがクラッチレバーを作動して前記クラッチ円板と前記スイングアームとを結合し前記ネジ部材を間歇的に旋回させ、この旋回角度に対応するピッチで前記送り台を移動させるようにピッチ設定手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の卓上型キーシータ。
  5. 前記ピッチ設定手段は、前記スイングアームの一端部に外周面を当接させてスイングアームの揺動を制限する偏心カム部材からなり、この偏心カム部材の回動によるカム径の長さの変化で前記スイングアームの揺動範囲を任意に選定し、前記ネジ部材の旋回角度から前記送り台の間歇送りピッチを設定するようにしたことを特徴とする請求項4に記載の卓上型キーシータ。
  6. 前記偏心カム部材は、回動中心から外周面を形成する各1辺までの距離がそれぞれ異なる多角形状で、段階的な回動によって前記スイングアームと当接する各1辺が選択され、前記送りピッチが段階的に設定されるようにしたことを特徴とする請求項5に記載の卓上型キーシータ。
  7. 前記キー溝深さ設定手段は、基準ブロックと、この基準ブロックを前記送り台に対して前後方向に直線的に案内するガイド部材と、前記送り台に対する前記基準ブロックの相対的な位置を前後方向に移動できる適当な送りネジと、前記基準ブロックに嵌着した根元から前記送りネジと平行に延在し、前記根元と反対側の先端に装着したマイクロメータヘッドから前記根元方向に延在するスピンドルを遊嵌した管状支持手段と、この管状支持手段の根元からさらに突出して延在する前記スピンドルの先端に当接し、前記ガイド部材に沿って前記基準ブロックに対して並進可能な設定ブロックと、この設定ブロックと前記基準ブロックとの間に張架され、前記スピンドルの先端と前記設定ブロックとの当接を確保する引張りスプリングとからなり、前記基準ブロックと前記設定ブロックとのそれぞれに設置した第1および第2の感応部材が前記送り台の下部に設けた作用部材の位置を検知するようにして、前記キー溝の切削開始位置において前記第1の感応部材が反応する位置に前記基準ブロックを位置付け、前記マイクロメータヘッドで設定した前記基準ブロックと前記設定ブロックとの相対的な離間距離を移動した前記送り台の作用部材を、第2の感応部材が検知したとき前記装置に切削を停止させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の卓上型キーシータ。
  8. 前記スピンドルの軸線上で前記設定ブロックの反対側から押しネジを螺着し、この押しネジの先端に前記スピンドルの先端を当接させ、前記押しネジの螺合の深さによって設定ブロックと基準ブロック間の距離が調整できるようにしたことを特徴とする請求項7に記載の卓上型キーシータ。
  9. 前記設定ブロックに設置した第2の感応部材より僅かに基準ブロック側に偏倚した位置に同種の第3の感応部材を別設して、この第3の感応部材が前記作用部材を検知したとき、第3のエアシリンダのピストンを伸長させて前記スイングアームの揺動範囲を前記キー溝深さ設定手段で設定された所要のキー深さに達する直前より、前記ピッチ設定手段の設定に関係なく、前記送り手段がさらに小さく設定された一定のピッチに切り換えられるようにしたことを特徴とする請求項7に記載の卓上型キーシータ。
  10. 前記クランク手段を一体に連結した回転駆動軸の軸受手段として、重荷重、衝撃荷重に対応可能なラジアル負荷能力の高い軸受を設け、前記モータ付減速機にラジアル負荷能力の比較的低い中空出力軸の減速機を使用したことを特徴とする請求項1に記載の卓上型キーシータ。
  11. 前記バイトホルダを断面が特定の角形に形成し、前記往復台の前面中央部分に前記ホルダが密接して嵌合可能な角形の溝を設けてこのホルダを嵌入し、適切な手段で固定したことを特徴とする請求項1に記載の卓上型キーシータ。
  12. 前記バイトの刃先を所定の角度で再生する研削手段を前記往復台を支持するフレームに設けたことを特徴とする請求項1に記載の卓上型キーシータ。
  13. 前記研削手段は、モータに直結されて高速回転する円環状のダイヤモンド研磨砥石と、この砥石の研削面に対して垂直に立設された支柱と、この支柱に回動自在に支持され、この支柱の軸線に沿って移動自在で任意位置に定置可能なアームとからなり、このアームに前記砥石の研削面とバイトの軸線を所定の角度で保持できるホルダを備えていることを特徴とする請求項12に記載の卓上型キーシータ。
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