JP3709092B2 - 画像圧縮装置および画像伸張装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静止画像である原画像の画素数を低減させて得られた画像データを記録媒体に記録し、その記録媒体から画像データを読み出して原画像を復元させる画像圧縮伸張装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像圧縮伸張装置における画像圧縮処理の例として、原画像を構成する多数の画素に含まれる所定数の画素値の平均値を求めて1つの画素を生成し、このような画素から成る縮小画像を記録媒体に記録するものが知られている。また画像圧縮伸張装置における画像伸張処理では、記録媒体から読み出された縮小画像に対して補間処理を施すことにより、原画像と同じ画素数の拡大画像が生成される。
【0003】
一方、他の画像圧縮伸張装置として、縮小画像に2次元離散コサイン変換を施して得られたDCT係数を記録媒体に記録し、記録媒体から読み出されたDCT係数に対して2次元逆離散コサイン変換を施してIDCT係数を得るものが知られている。IDCT係数は原画像の画素に含まれる一部の画素に対応しており、IDCT係数に対して補間処理を施すことによって、原画像と同じ画素数の拡大画像を生成することが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
画像圧縮伸張装置によって再生された拡大画像は、理想的には原画像に一致すべきであるが、縮小画像を生成したときに原画像に含まれる情報の一部が欠落するため、通常、原画像に一致せず、画質は相対的に悪い。
【0005】
本発明は、縮小画像から、原画像に対応した拡大画像を再生する画像圧縮伸張装置において、拡大画像の画質を向上させることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の画像圧縮装置は、複数の画素から成る第1のマトリクスによって構成される原画像データに基づいて、第1のマトリクスよりも少ない数の画素から成る第2のマトリクスによって構成される縮小画像データを生成する縮小画像生成手段と、第2のマトリクスを所定の方向に移動させて得られるマトリクスによって構成され、縮小画像データに含まれる1つの対象画素を構成要素とする縮小画像領域を設定する縮小画像領域設定手段と、縮小画像領域における縮小画像データに直交変換を施して縮小直交変換係数データを求める第1の直交変換手段と、縮小直交変換係数データに対して、第2のマトリクスよりも多い画素から成る第3のマトリクスによって構成される拡大画像データを得るように、逆直交変換を施す第1の拡大画像生成手段と、原画像データと拡大画像データの差に対応した誤差関数値を計算する誤差関数計算手段と、対象画素毎に、誤差関数値が最小になるように縮小画像領域の移動方向および移動量を選択する移動量選択手段とを備えたことを特徴としている。
【0007】
画像圧縮装置は、縮小画像データと、移動量選択手段によって選択された移動方向および移動量を示すパラメータとを記録媒体に記録する記録手段を備えていてもよい。
【0008】
縮小画像生成手段は例えば、第1のマトリクスに含まれる所定数の画素値の平均値を求め、この平均値を、第2のマトリクスに含まれ、所定数の画素に対応した1つの画素値として定める。この場合、平均値は例えば、第1のマトリクスに含まれる8×8の画素値から求められる。
【0009】
第1のマトリクスは例えば64×64の画素から成り、第2のマトリクスは例えば8×8の画素から成る。
【0010】
直交変換が2次元離散コサイン変換であるとき、逆直交変換は2次元逆離散コサイン変換である。この場合、第1、第2および第3のマトリクスがそれぞれ64×64、8×8および64×64の画素から成り、かつ第1の拡大画像生成手段が(1)式によって表される2次元逆離散コサイン変換により拡大画像データを得ることが好ましい。
【数2】
Figure 0003709092
ただし、 0≦x≦63、 0≦y≦63、I'(s,t,q,r) yxは拡大画像データの画素値、
u,v=0 のとき Cu,Cv=1/21/2、 u,v≠0 のとき Cu,Cv=1 、D(s,t,q,r) vuは2次元離散コサイン変換によって得られたDCT係数である。
【0011】
画像圧縮装置は、第3のマトリクスの画素の座標系を原画像データの画素の座標系に変換することによって第4のマトリクスを生成する座標変換手段を備えることが好ましい。そして、この場合、誤差関数計算手段は第1のマトリクスに含まれる所定の画素と、第4のマトリクスに含まれ、第1のマトリクスの所定の画素に対応した画素との差の二乗和を、誤差関数値として計算する。誤差関数値は、縮小画像領域に含まれる縮小画像データと、拡大画像データが有するコントラストが原画像データが有するコントラストに近くなるようにして求められた修正拡大画像データとの差に対応していてもよい。
【0012】
本発明に係る第1の画像伸張装置は、記録媒体に記録されたパラメータと縮小画像データとを読み出すデータ読出手段と、縮小画像データに含まれる1つの対象画素に対応した移動方向および移動量に基づいて、縮小画像領域を選択する縮小画像領域選択手段と、対象画素毎に、縮小画像領域における縮小画像データに直交変換を施して縮小直交変換係数データを求める第2の直交変換手段と、縮小直交変換係数データに対して、第2のマトリクスよりも多い画素数から成る第3のマトリクスによって構成される拡大画像データを得るように、逆直交変換を施す第2の拡大画像生成手段とを備えたことを特徴としている。
【0013】
本発明に係る第2の画像圧縮装置は、複数の画素から成る第1のマトリクスによって構成される原画像データに基づいて、第1のマトリクスよりも少ない数の画素から成る第2のマトリクスによって構成される縮小画像データを生成する縮小画像生成手段と、第2のマトリクスを所定の方向に移動させて得られるマトリクスによって構成され、縮小画像データに含まれる1つの対象画素を構成要素とする縮小画像領域を設定する縮小画像領域設定手段と、縮小画像データに直交変換を施して縮小直交変換係数データを求める第1の直交変換手段と、縮小直交変換係数データに対して、第2のマトリクスよりも多い画素から成る第3のマトリクスによって構成される拡大画像データを得るように、逆直交変換を施す第1の拡大画像生成手段と、拡大画像データにコントラスト係数を施すことによって、拡大画像データが有するコントラストが原画像データが有するコントラストに近くなるように、コントラスト係数を求めるコントラスト係数演算手段と、拡大画像データにコントラスト係数を施すことによって、拡大画像データを修正し、修正拡大画像データを求めるコントラスト変換手段と、原画像データと修正拡大画像データの差に対応した誤差関数値を計算する誤差関数計算手段と、対象画素毎に、誤差関数値が最小になるように縮小画像領域の移動方向および移動量を選択する移動量選択手段とを備えたことを特徴としている。
【0014】
画像圧縮装置は、縮小画像データと、コントラスト係数と、移動量選択手段によって選択された移動方向および移動量を示すパラメータとを記録媒体に記録する記録手段を備えていてもよい。
【0015】
本発明に係る第2の画像伸張装置は、記録媒体に記録された縮小画像データとコントラスト係数とパラメータとを読み出すデータ読出手段と、縮小画像データに含まれる1つの対象画素に対応した移動方向および移動量に基づいて、縮小画像領域を選択する縮小画像領域選択手段と、対象画素毎に、縮小画像領域における縮小画像データに直交変換を施して縮小直交変換係数データを求める第2の直交変換手段と、縮小直交変換係数データに対して、第2のマトリクスよりも多い画素数から成る第3のマトリクスによって構成される拡大画像データを得るように、逆直交変換を施す第2の拡大画像生成手段と、拡大画像データにコントラスト係数を施すことによって、拡大画像データを修正し、修正拡大画像データを求めるコントラスト変換手段とを備えたことを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1および図2は本発明の第1の実施形態である画像圧縮伸張装置を示すブロック図である。図1は画像圧縮装置を示し、図2は画像伸張装置を示す。
【0017】
被写体SPからの反射光は撮影光学系11によって集光され、これにより撮像素子12の受光面に被写体SPの画像が結像される。撮像素子12の受光面にはレッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)のカラーフィルタが設けられており、撮像素子12では、R、GおよびBの各画像に対応したアナログの電気信号がそれぞれ発生する。この電気信号はAD変換器13において、デジタルの電気信号であるR、GおよびBの画像信号に変換される。R、GおよびBの画像信号は図示しない画像処理回路において、輝度データY、および色差データCb、Crに変換され、メモリ14に格納される。
【0018】
輝度データY、および色差データCb、Crは、画像において水平方向に約1000個、垂直方向に約600個の画素が配列して構成される原画像データである。後述するように縮小画像生成部15では、64×64の画素から成る第1のマトリクスが原画像データから抽出され、第1のマトリクスの原画像データに対して縮小処理が施される。縮小処理において原画像データは、第2のマトリクスによって構成される縮小画像データに変換される。第2のマトリクスは第1のマトリクスよりも少ない数の画素から成る。すなわち縮小画像データは、第1のメモリ14に格納された輝度データY、および色差データCb、Crよりも圧縮されており、圧縮率は例えば64分の1である。縮小画像データは、ICメモリカード等の記録媒体RMに記録される。
【0019】
縮小画像領域設定部16では、縮小画像データに含まれる各画素に対して、縮小画像領域が設定される。縮小画像領域は、後に詳述するように、第2のマトリクスを所定の方向に所定量だけ移動させて得られるマトリクスによって構成され、その対象画素を構成要素として含んでいる。縮小画像領域のマトリクスは、第2のマトリクスと同じ構成を有し、例えば、第2のマトリクスが8×8の画素から成るとき、縮小画像領域のマトリクスも8×8の画素から成る。すなわち縮小画像領域は、1つの画素に対して複数個設定可能であり、例えば第2のマトリクスが8×8の画素から成るとき、64種類の縮小画像領域が設定可能である。縮小画像領域設定部16では、64種類の中から1つの縮小画像領域が設定される。
【0020】
第1のDCT処理部17では、縮小画像領域に含まれる縮小画像データに2次元離散コサイン変換(2次元DCT)を施すことによって、縮小DCT係数データが求められる。すなわち、縮小DCT係数データを構成するマトリクスの要素数は、縮小画像データを構成する第2のマトリクスと同じである。
【0021】
第1の拡張IDCT処理部18では、縮小DCT係数データのマトリクスの構成要素である各DCT係数に対して、後述する拡張2次元逆離散コサイン変換(拡張IDCT)が施され、第3のマトリクスによって構成される拡大画像データが得られる。第3のマトリクスに含まれる画素数は第2のマトリクスの画素数よりも多く、例えば、第1のマトリクスと同じである。
【0022】
縮小画像生成部15および第1のDCT処理部17における処理によってデータの欠落が生じなければ、拡大画像データは原画像データに一致するが、通常はデータの一部が欠落するために、拡大画像データの各画素値は原画像データの各画素値とは異なったものとなる。誤差関数計算部19では、原画像データの各画素値と、これに対応する拡大画像データの画素値との差に対応した誤差関数値が計算される。この計算については後述する。
【0023】
誤差関数計算部19において誤差関数値の計算が終了すると、縮小画像領域設定部16において、今までとは異なる縮小画像領域が設定される。第1のDCT処理部17では、新たに設定された縮小画像領域に関して縮小DCT係数データが求められ、拡張IDCT処理部18では、拡大画像データが得られる。次いで誤差関数計算部19では、再び誤差関数値が計算される。
【0024】
このようにして、全ての縮小画像領域に関して誤差関数値が計算されると、移動量選択部20では、対象画素毎に、誤差関数値が最小になるような縮小画像領域の移動方向および移動量が選択される。対象画素毎に求められた最適な移動方向および移動量を示すパラメータmmは、縮小画像生成部15において求められた縮小画像データと同様に記録媒体RMに記録される。
【0025】
輝度データY、および色差データCb、Crに対応した縮小画像データと最適な移動方向および移動量のパラメータmmは、それぞれ記録媒体RMから読み出される。縮小画像領域選択部31では、縮小画像データを構成する各画素毎に、パラメータmmに基づいて、その画素に対する縮小画像領域の移動方向および移動量が選択される。第2のDCT処理部32では、各画素毎に、縮小画像領域における縮小画像データに2次元DCTを施され、DCT係数が求められる。DCT係数は、第2の拡張IDCT処理部33において拡張IDCTを施され、第3のマトリクスによって構成される拡大画像データが得られる。拡大画像データは輝度データY、および色差データCb、Crの形式で第2のメモリ34に格納される。
【0026】
図3は、図1および図2に示す画像圧縮伸張装置において処理される各画像データのマトリクスを示す図である。図4は縮小画像生成部15における縮小処理を示す図である。図3および図4を参照して縮小画像生成部15の作用を説明する。
【0027】
原画像データは約1000×600の画素値Pyxから成り、8×8の画素から成るブロックに分割される。図3においてブロックB1は、原画像データの左上隅のブロックを原点として、水平方向にsブロック目、垂直方向にtブロック目に位置する。水平方向に8個並び、かつ垂直方向に8個並ぶ64個のブロックによって第1のマトリクスM1が構成される。すなわち第1のマトリクスM1は64×64の画素値Pyxから成る。
【0028】
縮小画像生成部15では、第1のマトリクスM1によって構成される原画像データに基づいて第2のマトリクスM2が生成される。第2のマトリクスM2における画素値Rtsは下記(2)式によって示される。すなわち第2のマトリクスM2の画素値Rtsは、第1のマトリクスM1において、ブロックB1を構成する8×8の画素値Pyxの平均値を求めることによって得られる。
【0029】
【数3】
Figure 0003709092
ただし、原画像データにおいて原点は画像の左上隅C1の画素であり、xは画素の水平方向における座標、yは画素の垂直方向における座標を示す。
【0030】
図4に示す例では、第1のマトリクスM1に含まれるブロックB1は、160、158、183、211、221、226・・・の64個の画素値Pyxから成り、これら64個の画素値Pyxの平均値174が第2のマトリクスM2の対応画素値Rtsとして求められる。
【0031】
このように第2のマトリクスM2は8×8の画素値から成り、第2のマトリクスM2によって構成される縮小画像データは、原画像データよりも少ない画素によって元の画像を示すものである。換言すれば、原画像データにおいて水平方向にsブロック目、垂直方向にtブロック目に位置するブロックB1は、縮小画像データにおいて水平方向にs画素目、垂直方向にt画素目に位置する画素P1に対応する。
【0032】
図5は、第2のマトリクスM2の8×8の画素値と、これらの画素値のDCT係数とを示している。図3および図5を参照して、第1および第2のDCT処理部17、32において実行される2次元DCTを説明する。
【0033】
縮小画像データにおいて、第2のマトリクスM2の構成要素である画素値Rtsは、縮小画像データにおいて左上隅C2を原点とする(s,t)の座標系によって示されている。
【0034】
第2のマトリクスM2の画素値Rtsに関してDCTを行ない、さらに拡張IDCTを行なって拡大画像データを求める場合、例えば画素P1に対応する拡大画像データは、画素P1を構成要素とする8×8の画素から成るマトリクスM21を用いて計算することができる。マトリクスM21は、第2のマトリクスM2を水平方向あるいは垂直方向にそれぞれ、最大で7画素移動させることによって得られ、第2のマトリクスM2に一致する場合を含めて全部で64通りある。マトリクスM21によって構成され、縮小画像データに含まれる1つの対象画素P1を構成要素とする領域を、この明細書では「縮小画像領域」と呼んでいる。
【0035】
第1および第2のDCT処理部17、32におけるDCTに先立ち、縮小画像領域設定部16および縮小画像領域選択部31では、それぞれ所定の縮小画像領域が設定あるいは選択される。DCT処理部17、32ではまず、DCTを行なうため、画素値Rtsは(3)式に従って、縮小画像領域のマトリクスM21において左上隅の画素P2を原点とする座標系に変換される。
【0036】
【数4】
Figure 0003709092
【0037】
なお(3)式において符号qは、縮小画像領域のマトリクスM21の第2のマトリクスM2に対する水平方向のずれを示し、左方向へのずれ量は負の値を有する。例えば、図3に示されるようにマトリクスM21が第2のマトリクスM2に対して左方向へ5画素分ずれているとき、q=−5である。また符号rは、縮小画像領域のマトリクスM21の第2のマトリクスM2に対する垂直方向のずれを示し、上方向へのずれ量は負の値を有する。
【0038】
DCTは、第1および第2のDCT処理部17、32において下記(4)式に従って行なわれる。
【数5】
Figure 0003709092
【0039】
DCTによって得られたDCT係数D(s,t,q,r) vuから成るマトリクスMDにおいて、原点(0,0)にあるDCT係数D(s,t,q,r) 00は直流成分であり、残りの63個のDCT係数D(s,t,q,r) vuは交流成分である。直流成分は第2のマトリクスを構成する8×8の画素値の平均値に対応し、各交流成分は、それぞれ所定の空間周波数成分に対応している。
【0040】
次に、図3および図6を参照して、第1および第2の拡張IDCT処理部18、33において実行される拡張IDCTを説明する。
ここでは、説明の簡単のために、画像データのマトリクスが1次元的に配列されている場合について、すなわち1次元の拡張IDCTについて述べる。
【0041】
8つの画素Px(=P0,P1,P2, ...P7)が1次元的に配置されて成る画像データに対する1次元離散コサイン変換は下記(5)式によって表される。
【数6】
Figure 0003709092
【0042】
(5)式から理解されるように、1次元離散コサイン変換によって、8個の領域xにおける画素値Pxに基づいて空間周波数成分F(u)が求められる。空間周波数の種類の数(すなわち "u" の数)は領域xの数に等しく、領域xの数が8の場合は8である。すなわち、この場合、直流成分F(0)と7つの交流成分F(1)、F(2)、・・・F(7)とが求められる。
【0043】
1次元逆離散コサイン変換は下記(6)式によって表される。
【数7】
Figure 0003709092
【0044】
(6)式から理解されるように、1次元逆離散コサイン変換によって、8個の空間周波数成分F(u)に基づいて画素値P'xが求められる。
【0045】
図6は、画素値P'xにおいて、直流成分F(0)に関する成分と、交流成分F(1)、F(2)、F(3)に関する成分とを示している。直流成分F(0)に関する画素値P'xの成分A0は
【数8】
Figure 0003709092
によって示される。交流成分F(1)に関する画素値P'xの成分A1は
【数9】
Figure 0003709092
によって示される。交流成分F(2)に関する画素値P'xの成分A2は
【数10】
Figure 0003709092
によって示される。交流成分F(3)に関する画素値P'xの成分A3は
【数11】
Figure 0003709092
によって示される。
【0046】
画素値P'xは、全ての空間周波数成分F(0)、F(1)、F(2)、・・・F(7)に関する画素値P'xの成分の和である。例えばx=1における画素値は、下記(7)式によって表される。
【数12】
Figure 0003709092
【0047】
図6には、(7)式における空間周波数成分F(0)、F(1)、F(2)、F(3)に関する画素値の成分A01、A11、A21、A31が示されている。
【0048】
x=1における画素値P'1を求めるのと同様な手法によって、すなわち各空間周波数成分F(0)、F(1)、・・・F(7)に関する画素値P'xの各成分A0、A1、A2、A3・・・の曲線(図6参照)において補間することによって、任意の領域xにおける画素値P'xを求めることができる。例えば、画素の領域xの範囲0〜7を64等分した場合、すなわちx=0, 0.125, 0.25, 0.375, 0.5, 0.625, .... 7.75,7,875 に関する画素値は、(8)式によって求められる。
【0049】
【数13】
Figure 0003709092
なお(8)式において、コサインの分母を128としたのは、領域xを整数として扱えるようにしたためである。
【0050】
このようにして領域xの範囲をさらに細かく分割して逆離散コサイン変換を行なうことを、この明細書では「拡張IDCT」と呼んでいる。換言すると、拡張IDCTとは、通常のIDCTにより得られる画素データのサンプリング数を、通常のDCT係数の数A個よりも多いB個となるようにIDCTを施すことである。拡張IDCTは、上述のような1次元配列の画像データの場合と同様にして2次元配列の画像データにも適用できる。(9)式は2次元配列の場合の拡張IDCTを行なって、画素値I' (s,t,q,r) yxを求めるための式を示している。
【0051】
【数14】
Figure 0003709092
【0052】
(9)式に示される拡張IDCTによれば、マトリクスMDを構成する8×8のDCT係数D(s,t,q,r) vuは、図7に示すように、64×64の画素値I' (s,t,q,r) yxから成る第3のマトリクスM3に変換される。第3のマトリクスM3は、前述したように拡大画像データを構成する。
【0053】
第3のマトリクスM3における画素値I' (s,t,q,r) yxの座標(x,y)は、第2のマトリクスM2と同様に、左上隅の画素を原点としている。そこで、第3のマトリクスM3の画素値I' (s,t,q,r) yxを原画像データと同じ座標系に戻すため、(10)式に従って座標変換が行なわれ、第4のマトリクスM4が求められる。
【0054】
【数15】
Figure 0003709092
【0055】
(10)式から理解されるように、第4のマトリクスM4を求めるための座標変換は、縮小画像領域のマトリクスM21の左上隅の画素の縮小画像データにおける位置(s+q, t+r)と、第3のマトリクスM3における画素値I' (s,t,q,r) yxの位置(x,y)とに基づいて行なわれる。なお以下の説明において、(10)式の左辺に示される第4のマトリクスM4の画素値をJyxと表示する。
【0056】
図8は、原画像データと縮小画像データと縮小DCT係数データと拡大画像データにおける関係を立体的に示す図である。この図に基づいて、これらのデータの関係を説明する。なおマトリクスM1、M2、M3、MDは、図3に示されるマトリクスM1、M2、M3、MDに対して相対的にずれている。
【0057】
原画像データの第1のマトリクスM1は64×64の画素から成る。第1のマトリクスM1において、ブロックB11は原画像データの原点から水平方向にsブロック目、垂直方向にtブロック目に位置し、左上隅のブロックB12は原画像データの原点から水平方向に(s−5)ブロック目、垂直方向の(t−5)ブロック目に位置する。すなわちブロックB11は、ブロックB12を原点とする座標系では水平方向に5ブロック目、垂直方向に5ブロック目に位置する。
【0058】
縮小画像データの第2のマトリクスM2における画素P11は、第1のマトリクスM1のブロックB11を構成する8×8の画素を平均することによって得られ、第2のマトリクスM2は8×8の画素から成る。縮小DCT係数データは、縮小画像データに2次元DCTを施すことによって得られ、マトリクスMDは8×8のDCT係数から成る。2次元DCTによって、第2のマトリクスM2に含まれる1つの画素P11に関連した情報が、縮小DCT係数データを構成する全ての要素(DCT係数)に拡散される。すなわち、全てのDCT係数は、第2のマトリクスM2に含まれる各画素に関連している。
【0059】
縮小DCT係数データは拡張IDCTによって拡大画像データに変換され、縮小DCT係数データを構成する8×8のDCT係数に基づいて、64×64の画素から成る拡大画像データが得られる。すなわち拡大画像データにおいて、原画像データのブロックB11に対応する8×8の画素ブロックB13は、マトリクスMDに含まれる全てのDCT係数に基づいて得られる。
【0060】
図9は、原画像データにおいて第1のマトリクスM1を右方向に1ブロック、下方向に2ブロックだけ移動させて得られるマトリクスM11に関して、縮小画像データ、縮小DCT係数データおよび拡大画像データを求めたときにおける、原画像データと縮小画像データと縮小DCT係数データと拡大画像データの関係を立体的に示す図である。マトリクスM11の左上隅のブロックB14は、原画像データの原点から水平方向に(s−4)ブロック目、垂直方向に(t−3)ブロック目に位置し、ブロックB11は、マトリクスM11の左上隅のブロックB14を原点とする座標系では水平方向に4ブロック目、垂直方向に3ブロック目に位置する。
【0061】
原画像データのマトリクスM11に縮小処理を施すことによって縮小画像データを求めると、縮小画像データにおいて、マトリクスM11に対応するマトリクスM21は、第2のマトリクスM2に対して右方向に1画素、下方向に2画素だけずれている。したがって、マトリクスM21の縮小画像データから得られる縮小DCT係数データのマトリクスMEは、マトリクスMDに対して右方向に1画素、下方向に2画素だけずれている。また、拡大画像データにおいて、マトリクスM21に対応するマトリクスM31は、第3のマトリクスM3に対して右方向に1ブロック分、下方向に2ブロック分だけずれている。
【0062】
拡大画像データにおけるブロックB13の8×8の画素値は、縮小DCT係数データのマトリクスMEを構成する画素に応じて変化する。すなわちブロックB13の画素値は、縮小画像データのマトリクスM21あるいは原画像データのマトリクスM11に応じて変化する。
【0063】
マトリクスM11は、ブロックB11を含むようにして、第1のマトリクスM1を水平方向あるいは垂直方向に移動させることによって得られ、その移動の範囲は水平方向および垂直方向にそれぞれ最大で7ブロック分である。同様に、マトリクスM21は、画素P11を含むようにして、第2のマトリクスM2を水平方向あるいは垂直方向に最大で7画素分だけずらせることによって得られる。したがってマトリクスM11、M21は、移動量が水平方向、垂直方向ともに0である場合を含めて、それぞれ64種類あり、拡大画像データのブロックB13の8×8の画素値は64通りに変化する。
【0064】
図10は、縮小画像領域を所定方向に所定量だけ移動させたときにおける、拡大画像データの1つのブロックの画素値I' (s,t,q,r) yxを示している。なお図示された例は、第2のマトリクスM2の左上隅の画素P1(図3参照)に対応するブロックの画素値を示し、図7に示される第3のマトリクスM3の左上に位置する8×8の画素に対応している。
【0065】
シフト(q,r)は縮小画像領域の水平および垂直方向における移動量を示す。シフト(q,r)=(0,0)は、画素P1が縮小画像領域のマトリクスM21の左上隅に位置する場合に対応し、この場合マトリクスM21は第2のマトリクスM2に一致する。シフト(q,r)=(−4,−3)は、シフト(q,r)=(0,0)の状態から、マトリクスM21が第2のマトリクスM2に対して、右方向に4画素分、下方向に3画素分だけ移動した場合に対応する。
【0066】
図10から理解されるように、拡大画像データの各ブロックの画素値は縮小画像領域の第2のマトリクスM2に対する相対位置に応じて変化する。すなわち、拡大画像データの各ブロックを構成する8×8の画素が、対応する原画像データの8×8の画素にできるだけ近くなるように、最適な縮小画像領域を選択することができ、最適な縮小画像領域はブロック毎に異なる。
【0067】
最適な縮小画像領域を選択するために、誤差関数値E(s,t) が下記(11)式に従って計算される。
【数16】
Figure 0003709092
【0068】
(11)式から理解されるように誤差関数値は、第1のマトリクスM1に含まれるブロックの8×8画素と、第4のマトリクスM4の対応するブロックに含まれ、第1のマトリクスM1のブロックの画素に対応した画素との差の二乗和である。
【0069】
図11は、縮小画像領域を第2のマトリクスM2に対して水平方向および垂直方向に所定量だけ移動させたときにおける、8×8の画素から成る1つのブロックに関する誤差関数値E(s,t) の一例を示している。シフト(q,r)=(0,0)は、縮小画像領域のマトリクスM21における左上隅の画素P2(図3参照)が第2のマトリクスM2の左上隅の画素P1(図3参照)に一致する場合を示しており、縮小画像領域が1画素分だけ左方向へ移動するとqの値が1だけ減少し、縮小画像領域が1画素分だけ上方向へ移動するとrの値が1だけ減少する。すなわちシフト(q、r)=(−7,−7)は、縮小画像領域のマトリクスM21における右下隅の画素が第2のマトリクスM2の左上隅の画素P1に一致する場合に対応する。図示された例では、シフト(q,r)=(−7,−3)の場合に誤差関数値E(s,t) は最小(=16654 )である。
【0070】
図12は、最適な誤差関数値E(s,t) を求めるための最小誤差関数値選択プログラムのフローチャートである。このプログラムは、移動量選択部20(図1参照)において、第2のマトリクスM2の各画素に対応する第1のマトリクスM1の1ブロックに対して実行される。すなわち最適誤差関数値は各ブロック毎に求められる。
【0071】
ステップ101では、縮小画像領域の第2のマトリクスM2に対する水平方向および垂直方向への移動量の最適値SQ、SRが、それぞれ初期値0に定められ、これはシフト(q,r)=(0,0)に対応している。またステップ101では、シフト(q,r)=(0,0)のときの誤差関数値E(0,0)が最適な誤差関数値Emin の初期値として定められる。ステップ102では、垂直方向への移動量rが0に定められ、ステップ103では、水平方向への移動量qが0に定められる。
【0072】
ステップ104では、シフト(q,r)における誤差関数値E(q,r)が、現在設定されている最適誤差関数値Emin よりも小さいか否かが判定される。誤差関数値E(q,r)が現在設定されている最適誤差関数値Emin よりも小さいとき、ステップ105が実行され、ステップ104において求められた誤差関数値E(q,r)が新たに最適誤差関数値Emin として設定される。またステップ105では、移動量q、rが最適値SQ、SRとして、それぞれ定められる。ステップ104において、現在設定されている最適誤差関数値Emin 以上であると判定されたとき、ステップ105は実行されない。
【0073】
ステップ106では、水平方向の移動量qが1だけ減算される。すなわち、次のステップ104、105では、1画素分だけ左方向へ移動した縮小画像領域に関する処理が行なわれる。
【0074】
ステップ107では、移動量qが−8に等しいか否かが判定される。移動量qが−8に等しくないとき、ステップ104へ戻り、上述した処理が再び実行される。これに対して移動量qが−8に等しいとき、第2のマトリクスM2に対して7画素分だけ左へ移動した縮小画像領域についてステップ104、105の処理が終了している。この場合、次に、垂直方向の位置が異なる縮小画像領域に関してステップ104、105を実行するために、ステップ108、109が実行される。ステップ108では、垂直方向の移動量rが1だけ減算される。ステップ109では、移動量rが−8に等しいか否かが判定される。移動量rが−8に等しくないとき、ステップ103へ戻る。すなわち、水平方向の移動量qが0にクリアされて、ステップ104〜107が再び実行される。
【0075】
これに対して、ステップ109において移動量rが−8に等しいと判定されたとき、64通りの縮小画像領域についてステップ104が実行されて最適な誤差関数値が検出されており、このプログラムは終了する。
【0076】
以上のように本実施形態では、誤差関数計算部19において、第2のマトリクスM2に含まれる全ての画素について、それぞれ64通りの縮小画像領域に関する誤差関数値が求められる。そして移動量選択部20では、拡大画像データと原画像データが最も近くなるような縮小画像領域の移動方向および移動量が、第2のマトリクスM2の各画素に対応する第1のマトリクスM1の各ブロック毎に求められ、その移動方向および移動量を示すパラメータmmが縮小画像データとともに記録媒体RMに記録される。したがって画像伸張装置(図2参照)では、その移動方向および移動量に基づいて拡張IDCTを実行することができ、再生画像の画質を向上させることができる。
【0077】
図13および図14は第2の実施形態である画像圧縮伸張装置を示すブロック図である。図13は画像圧縮装置を示し、図14は画像伸張装置を示す。図1および図2に示す第1の実施形態と同一または相当する構成要件に関しては、同じ符号を用いている。
【0078】
第1の実施形態と異なる構成を説明する。
第2の実施形態の画像圧縮装置において、第1の拡張IDCT処理部18と誤差関数計算部19の間に、コントラスト係数計算部21と第1のコントラスト変換部22が設けられている。誤差関数計算部19の後段には、移動量・コントラスト係数選択部23が設けられている。また、画像伸張装置において、拡張IDCT処理部33の後段には第2のコントラスト変換部35が設けられている。その他の構成は、基本的に第1の実施形態と同様である。
【0079】
コントラスト係数計算部21では、拡大画像データにおけるコントラストの低下を補正するためのコントラスト係数が求められる。すなわちコントラスト係数は、拡大画像データが有するコントラストが原画像データが有するコントラストにできるだけ近くなるように、拡大画像データに施されるものである。コントラスト変換部22では、コントラスト係数con を用いて拡大画像データが修正される。
【0080】
図3に示される画像データの構成は第2の実施形態においても共通であるので、図3および図15を参照して、コントラスト係数計算部21において実行されるコントラスト係数con の演算、およびコントラスト変換部22、35において実行される拡大画像データの修正について説明する。
【0081】
原画像データのブロックB1を構成する8×8のマトリクスにおいて、水平方向に延びる1つの列を構成する8個の画素が例えばPy0、Py1、Py2、Py3、Py4、Py5、Py6、Py7の値をとり、これらに対応する拡大画像データの8個の画素が例えばJy0、Jy1、Jy2、Jy3、Jy4、Jy5、Jy6、Jy7の値をとるとする。また、原画像データの8個の画素Py0、Py1・・・Py7の平均値がAPであり、拡大画像データの8個の画素Jy0、Jy1・・・Jy7の平均値がAJであるとする。
【0082】
縮小画像生成部15および第1のDCT処理部17における処理によってデータの一部が欠落するため、拡大画像データの各画素値は原画像データとは異なる値をとる。すなわち拡大画像データの各画素値は、原画像データと比較して、平均値AJに近くなり、全体的に変化量は小さくなる。換言すれば、拡大画像データのコントラストは原画像データよりも低下する。
【0083】
そこでコントラスト係数計算部21では、拡大画像データのコントラストをできるだけ原画像データに近づけるための修正係数として、下記(12)〜(17)式に従ってコントラスト係数con が求められる。コントラスト変換部22、35では、コントラスト係数con を用いて、拡大画像データの各画素値において、平均値AJよりも大きい値をとるものに対しては、より大きい値をとるように修正され、平均値AJよりも小さい値をとるものに対しては、より小さい値をとるように修正され、中間修正拡大画像データの画素Jc y0、Jc y1・・・Jc y7が求められる。
【0084】
なおこの修正に先立ち、拡大画像データの画素値の平均値AJが原画像データの画素値の平均値APに等しくなるように、拡大画像データの各画素値には補正係数が乗じられる。例えば平均値APが平均値AJの1.05倍であった場合、拡大画像データの各画素値には補正係数として1.05が乗じられ、拡大画像データの画素値は平均値AJ’(=AP)をとるように補正される。すなわち、修正された拡大画像データの画素Jc y0、Jc y1・・・Jc y7の平均値AJ’は原画像データの平均値APに等しい。
【0085】
コントラスト係数con の求め方について詳述する。
なお、第3および第4のマトリクスM3、M4における対応した画素同士は同じ値を有し、コントラスト係数con は第4のマトリクスM4の画素値を用いて、計算される。すなわちコントラスト係数con の計算では、第4のマトリクスM4の画素値を拡大画像データとして用いる。
【0086】
まず(12)式に従って、第4のマトリクスM4(座標変換された拡大画像データ)の1つのブロックを構成する8×8個の画素Jyxの平均値ave'が求められる。また、(13)式に従って第1のマトリクス(原画像データ)に含まれ、第4のマトリクスM4のブロックに対応するブロックを構成する8×8個の画素Pyxの平均値ave が求められる。なお以下では、第1のマトリクスM1のブロックB1と、第4のマトリクスM4のブロックB4とが相互に対応するとして説明する。
【0087】
【数17】
Figure 0003709092
【数18】
Figure 0003709092
【0088】
次いで、上述したように、平均値ave'が平均値ave に等しくなるように、画素Jyxに補正係数が乗じられる。以下の説明では、この補正係数を乗じたものを画素Jyxとして説明する。すなわち8×8個の画素Jyxの平均値はave である。
【0089】
中間修正拡大画像データの画素Jc yxが(14)式によって定義される。すなわち中間修正拡大画像データの画素Jc yxは、画素Jyxと平均値ave との差に修正係数con を乗じたことによって得られる修正値(Jyx−ave )×con に対して、平均値ave を加算することにより得られる。
【数19】
Figure 0003709092
【0090】
(14)式において画素Jc yxは、con=1 のとき拡大画像データの画素Jyxに等しくなり、con=0 のとき平均値ave に等しくなる。またcon >1 のとき、画素Jc yxは拡大画像データの画素Jyxに対してコントラストが増加せしめられる。このようにコントラスト係数con を最適値に定めることにより、原画像データの画素Pyxに近い画素Jc yxを有する修正拡大画像データを得ることができる。
【0091】
修正拡大画像データを計算するため、まず、(15)式に従って中間修正拡大画像データの画素値と原画像データの画素値との二乗誤差の合計E(s,t) が、第1および第4のマトリクスM1、M4のブロックB1、B4に関して求められる。
【数20】
Figure 0003709092
【0092】
二乗誤差の合計E(s,t) は正の値をとり、コントラスト係数con の値によって変化する。したがって(15)式をコントラスト係数con によって偏微分し、その値が0となるようにコントラスト係数con を選べば、そのとき、合計E(s,t) は最小になり、そのコントラスト係数con は最適値を有する。すなわち、最適なコントラスト係数con は(16)式および(17)式に従って求められる。
【数21】
Figure 0003709092
【数22】
Figure 0003709092
【0093】
この最適なコントラスト係数con は、コントラスト変換部22、35において、拡大画像データの画素Jyxを修正するために用いられる。すなわち(14)式に従って拡大画像データの画素Jyxが修正され、原画像データが有するコントラストにできるだけ近いコントラストを有する修正拡大画像データが得られる。
【0094】
図16は、コントラスト係数計算部21において実行され、(17)式に従ってコントラスト係数con を求めるプログラムのフローチャートである。
【0095】
ステップ201では、原画像データの画素Pyxと拡大画像データの画素Jyxとの積PJの初期値が0に定められ、画素Jyxの二乗JJの初期値が0に定められる。またステップ201では、第1および第4のマトリクスM1、M4の各ブロックB1、B4において左上隅に位置する画素の縦座標yが(t×8)によって求められ、同様にしてステップ202では、ブロックB1、B4において左上隅に位置する画素の横座標xが(s×8)によって求められる。
【0096】
ステップ203では、原画像データの画素Pyxと拡大画像データの画素Jyxとの積が求められ、ステップ203における前回の計算結果である積PJに加算される。また、画素Jyxの二乗が求められ、ステップ203における前回の計算結果である二乗JJに加算される。
【0097】
ステップ204では、画素の横座標xに1が加算される。ステップ205では、画素の横座標xがブロックB1、B4から離れたときの値(s×8)+8に等しいか否かが判定される。画素の横座標xがブロックB1、B4の範囲内にあるとき、ステップ203が再び実行される。これに対して横座標xがブロックB1、B4から離れたとき、ステップ206において画素の縦座標yに1が加算された後、ステップ207において、画素の縦座標yがブロックB1、B4から離れたときの値(t×8)+8に等しいか否かが判定される。画素の縦座標yがブロックB1、B4の範囲内にあるとき、ステップ202へ戻り、横座標xが初期値(s×8)にリセットされる。そして、ステップ203、204、205から成るループが再び実行される。
【0098】
このようにしてブロックB1、B4を構成する8×8個の画素に関して積和PJと二乗和JJが求められると、ステップ208において、(17)式に従ってコントラスト係数con が計算され、このプログラムは終了する。
【0099】
図17は、コントラスト変換部22、35において実行され、(14)式に従って修正拡大画像データの画素Jc yxを求めるプログラムのフローチャートである。
【0100】
ステップ301では、第1および第4のマトリクスM1、M4のブロックB1、B4において左上隅に位置する画素の縦座標yが(t×8)によって求められ、同様にしてステップ302では、ブロックB1、B4において左上隅に位置する画素の横座標xが(s×8)によって求められる。ステップ303では、(14)式に従って修正拡大画像データの画素Jc yxが計算される。
【0101】
ステップ304では、画素の横座標xに1が加算される。ステップ305では、画素の横座標xがブロックB1、B4から離れたときの値(s×8)+8に等しいか否かが判定される。画素の横座標xがブロックB1、B4の範囲内にあるとき、ステップ303が再び実行される。これに対して横座標xがブロックB1、B4から離れたとき、ステップ306において画素の縦座標yに1が加算された後、ステップ307において、画素の縦座標yがブロックB1、B4から離れたときの値(t×8)+8に等しいか否かが判定される。画素の縦座標yがブロックB1、B4の範囲内にあるとき、ステップ302へ戻り、横座標xが初期値(s×8)にリセットされる。そして、ステップ303、304、305から成るループが再び実行される。
【0102】
このようにしてブロックB1、B4を構成する8×8個の画素の全てについてステップ303が実行されると、このプログラムは終了する。
【0103】
誤差関数計算部19では、縮小画像領域設定部16において設定された縮小画像領域に含まれる原画像データの各画素値と、コントラスト変換部22によって得られた修正拡大画像データの画素値との差に基づいて誤差関数値が計算される。誤差関数値の計算は、第1の実施形態と同じである。誤差関数計算部19において誤差関数値の計算が終了すると、縮小画像領域設定部16において次の縮小画像領域が設定される。そしてDCT処理部17、拡張IDCT処理部18、コントラスト係数計算部21、コントラスト変換部22の順に処理が行なわれ、誤差関数計算部19において、再び誤差関数値が計算される。
【0104】
図18は、第1の実施形態における図10に対応しており、1つのブロックに関する修正拡大画像データを示し、対応する原画像データは、第1の実施形態と同じである。第1の実施形態における拡大画像データ(図10参照)と比較することから理解されるように、第2の実施形態によれば、コントラスト係数計算部21とコントラスト変換部22、35を設けたことによって、相対的に大きい値を有する画素は、より大きい値に修正され、相対的に小さい値を有する画素は、より小さい値に修正される傾向にある。
【0105】
図19は第1の実施形態における図11に対応しており、縮小画像領域を第2のマトリクスM2に対して水平方向および垂直方向に所定量だけ移動させたときにおける、コントラスト係数と誤差関数値の例を示している。この図に示される例では、シフト(q,r)=(−7,−3)における誤差関数値が最小であり、そのときのコントラスト係数は1.103 である。また図11との対比から明らかなように、コントラスト係数の導入によって、誤差関数値は小さくなっている。
【0106】
誤差関数値が最小になるときの縮小画像領域の移動方向および移動量とコントラスト係数con は、第1の実施形態と同様に、8×8の画素ブロック毎に異なり、その移動方向および移動量を示すパラメータmmとともに記録媒体RMに記録される。
【0107】
以上のように本実施形態によれば、第1の実施形態によって得られる効果に加えて、コントラスト係数con を用いたことによって、原画像により近い画像を再生することが可能となる。
【0108】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、縮小画像から、原画像に対応した拡大画像を再生する画像圧縮伸張装置において、拡大画像の画質を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である画像圧縮伸張装置に含まれる画像圧縮装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態である画像圧縮伸張装置に含まれる画像伸張装置を示すブロック図である。
【図3】図1および図2に示す画像圧縮伸張装置において処理される各画像データのマトリクスを示す図である。
【図4】縮小画像生成部における縮小処理を示す図である。
【図5】第2のマトリクスの8×8の画素値と、これらの画素値から成る画像データに対応したDCT係数とを示す図である。
【図6】画素値における直流成分F(0)に関する成分と、交流成分F(1)、F(2)、F(3)に関する成分とを示す図である。
【図7】8×8のマトリクスのDCT係数と、再生画像データの第3のマトリクスを構成する画素値とを示す図である。
【図8】原画像データと縮小画像データと縮小DCT係数データと拡大画像データの関係を立体的に示す図である。
【図9】原画像データにおいて第1のマトリクスを上側に2ブロック、左側に1ブロックだけ移動させて得られるマトリクスに関して、縮小画像データ、縮小DCT係数データおよび拡大画像データを求めたときにおける、原画像データと縮小画像データと縮小DCT係数データと拡大画像データの関係を立体的に示す図である。
【図10】対象画素に対して縮小画像領域を所定の方向に所定量だけ移動させたときにおける、拡大画像データの1つのブロックの画素値を示す図である。
【図11】縮小画像領域を第2のマトリクスに対して水平方向および垂直方向に所定量だけ移動させたときにおける、8×8の画素から成る1つのブロックに関する誤差関数値の一例を示す図である。
【図12】最小誤差関数値選択プログラムのフローチャートである。
【図13】本発明の第2の実施形態である画像圧縮伸張装置に含まれる画像圧縮装置を示すブロック図である。
【図14】本発明の第2の実施形態である画像圧縮伸張装置に含まれる画像伸張装置を示すブロック図である。
【図15】原画像データ、拡大画像データおよび中間修正拡大画像データの画素値の例を示す図である。
【図16】コントラスト係数を求めるためのプログラムのフローチャートである。
【図17】修正拡大画像データの画素値を求めるためのプログラムのフローチャートである。
【図18】第1の実施形態における図10に対応し、修正拡大画像データの1つのブロックの画素値を示す図である。
【図19】第1の実施形態における図11に対応し、1つのブロックに関する誤差関数値の一例を示す図である。
【符号の説明】
15 縮小画像生成部
16 縮小画像領域設定部
17 第1のDCT処理部
18 第1の拡張IDCT処理部
19 誤差関数計算部
20 移動量選択部
21 コントラスト係数計算部
22 第1のコントラスト変換部
23 移動量・コントラスト係数選択部
31 縮小画像領域選択部
32 第2のDCT処理部
33 第2の拡張IDCT処理部
35 第2のコントラスト変換部
RM 記録媒体
M1 第1のマトリクス
M2 第2のマトリクス
M3 第3のマトリクス
M4 第4のマトリクス

Claims (14)

  1. 複数の画素から成る第1のマトリクスによって構成される原画像データに基づいて、前記第1のマトリクスよりも少ない数の画素から成る第2のマトリクスによって構成される縮小画像データを生成する縮小画像生成手段と、
    前記第2のマトリクスを所定の方向に移動させて得られるマトリクスによって構成され、前記縮小画像データに含まれる1つの対象画素を構成要素とする縮小画像領域を設定する縮小画像領域設定手段と、
    前記縮小画像領域における縮小画像データに直交変換を施して縮小直交変換係数データを求める第1の直交変換手段と、
    前記縮小直交変換係数データに対して、前記第2のマトリクスよりも多い画素から成る第3のマトリクスによって構成される拡大画像データを得るように、逆直交変換を施す第1の拡大画像生成手段と、
    前記原画像データと拡大画像データの差に対応した誤差関数値を計算する誤差関数計算手段と、
    前記対象画素毎に、前記誤差関数値が最小になるように前記縮小画像領域の移動方向および移動量を選択する移動量選択手段と
    を備えたことを特徴とする画像圧縮装置。
  2. 前記縮小画像データと、前記移動量選択手段によって選択された移動方向および移動量を示すパラメータとを記録媒体に記録する記録手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像圧縮装置。
  3. 前記縮小画像生成手段が、前記第1のマトリクスに含まれる所定数の画素値の平均値を求め、この平均値を、前記第2のマトリクスに含まれ、前記所定数の画素に対応した1つの画素値として定めることを特徴とする請求項1に記載の画像圧縮装置。
  4. 前記平均値が、前記第1のマトリクスに含まれる8×8の画素値から求められることを特徴とする請求項3に記載の画像圧縮装置。
  5. 前記第1のマトリクスが64×64の画素から成り、前記第2のマトリクスが8×8の画素から成ることを特徴とする請求項1に記載の画像圧縮装置。
  6. 前記直交変換が2次元離散コサイン変換であり、前記逆直交変換が2次元逆離散コサイン変換であることを特徴とする請求項1に記載の画像圧縮装置。
  7. 前記第1、第2および第3のマトリクスがそれぞれ64×64、8×8、および64×64の画素から成り、かつ前記第1の拡大画像生成手段が下式によって表される2次元逆離散コサイン変換により前記拡大画像データを得ることを特徴とする請求項6に記載の画像圧縮装置。
    Figure 0003709092
    ただし、 0≦x≦63、 0≦y≦63、I’ yxは拡大画像データの画素値、 u,v=0 のとき Cu,Cv=1/21/2、 u,v≠0 のとき Cu,Cv=1 、 vuは前記2次元離散コサイン変換によって得られたDCT係数である。
  8. 前記第3のマトリクスの画素の座標系を原画像データの画素の座標系に変換することによって第4のマトリクスを生成する座標変換手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像圧縮装置。
  9. 前記誤差関数計算手段が、前記第1のマトリクスに含まれる所定の画素と、前記第4のマトリクスに含まれ、前記第1のマトリクスの所定の画素に対応した画素との差の二乗和を、前記誤差関数値として計算することを特徴とする請求項8に記載の画像圧縮装置。
  10. 前記誤差関数値が、前記縮小画像領域に含まれる縮小画像データと、前記拡大画像データが有するコントラストが前記原画像データが有するコントラストに近くなるようにして求められた修正拡大画像データとの差に対応することを特徴とする請求項8に記載の画像圧縮装置。
  11. 請求項2に記載された画像圧縮装置によって前記記録媒体に記録された前記パラメータと縮小画像データとを読み出すデータ読出手段と、
    前記縮小画像データに含まれる1つの対象画素に対応した前記移動方向および移動量に基づいて、縮小画像領域を選択する縮小画像領域選択手段と、
    前記対象画素毎に、縮小画像領域における縮小画像データに直交変換を施して縮小直交変換係数データを求める第2の直交変換手段と、
    前記縮小直交変換係数データに対して、前記第2のマトリクスよりも多い画素数から成る第3のマトリクスによって構成される拡大画像データを得るように、逆直交変換を施す第2の拡大画像生成手段と
    を備えたことを特徴とする画像伸張装置。
  12. 複数の画素から成る第1のマトリクスによって構成される原画像データに基づいて、前記第1のマトリクスよりも少ない数の画素から成る第2のマトリクスによって構成される縮小画像データを生成する縮小画像生成手段と、
    前記第2のマトリクスを所定の方向に移動させて得られるマトリクスによって構成され、前記縮小画像データに含まれる1つの対象画素を構成要素とする縮小画像領域を設定する縮小画像領域設定手段と、
    前記縮小画像データに直交変換を施して縮小直交変換係数データを求める第1の直交変換手段と、
    前記縮小直交変換係数データに対して、前記第2のマトリクスよりも多い画素から成る第3のマトリクスによって構成される拡大画像データを得るように、逆直交変換を施す第1の拡大画像生成手段と、
    前記拡大画像データにコントラスト係数を施すことによって、前記拡大画像データが有するコントラストが前記原画像データが有するコントラストに近くなるように、前記コントラスト係数を求めるコントラスト係数演算手段と、
    前記拡大画像データに前記コントラスト係数を施すことによって、前記拡大画像データを修正し、修正拡大画像データを求めるコントラスト変換手段と、
    前記原画像データと修正拡大画像データの差に対応した誤差関数値を計算する誤差関数計算手段と、
    前記対象画素毎に、前記誤差関数値が最小になるように前記縮小画像領域の移動方向および移動量を選択する移動量選択手段と
    を備えたことを特徴とする画像圧縮装置。
  13. 前記縮小画像データと、前記コントラスト係数と、前記移動量選択手段によって選択された移動方向および移動量を示すパラメータとを記録媒体に記録する記録手段を備えたことを特徴とする請求項12に記載の画像圧縮装置。
  14. 請求項13に記載された画像圧縮装置によって前記記録媒体に記録された前記縮小画像データとコントラスト係数とパラメータとを読み出すデータ読出手段と、
    前記縮小画像データに含まれる1つの対象画素に対応した前記移動方向および移動量に基づいて、縮小画像領域を選択する縮小画像領域選択手段と、
    前記対象画素毎に、縮小画像領域における縮小画像データに直交変換を施して縮小直交変換係数データを求める第2の直交変換手段と、
    前記縮小直交変換係数データに対して、前記第2のマトリクスよりも多い画素数から成る第3のマトリクスによって構成される拡大画像データを得るように、逆直交変換を施す第2の拡大画像生成手段と、
    前記拡大画像データに前記コントラスト係数を施すことによって、前記拡大画像データを修正し、修正拡大画像データを求めるコントラスト変換手段と
    を備えたことを特徴とする画像伸張装置。
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