JP3708691B2 - 圧力検出器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧力検出手段と設定圧力調整手段とが検出器本体の内部に収容されている圧力検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、空気圧や油圧を利用した各種の流体圧アクチュエータが提案されている。流体圧アクチュエータを好適に駆動・制御するためには、配管やチューブを介して供給される流体の圧力を、何らかの手段により随時正確に把握しておく必要がある。そして、このような目的を達成するための手段として、例えば圧力スイッチ等に代表される圧力検出器が知られている。
【0003】
この種の圧力検出器の検出器本体としては、例えば有底状の基部の上部開口に上蓋を嵌め合わせることで構成されたものがある。検出器本体の内部空間には回路基板が収容されている。回路基板上には、圧力検出手段である圧力センサや、その圧力センサの設定圧力を調整するためのトリマ等が実装されている。圧力センサにおける導圧部は、導圧流路を介して管体接続機構側の流路に連通されている。ゆえに、流体供給用チューブ内を流れる流体が管体接続機構側の流路及び導圧流路を介して検出器本体の内部に導入され、その圧力が圧力センサによって検出される。回路基板にはリード線が接続されるとともに、そのリード線は検出器本体のリード線引出部から外部領域に引き出されている。上蓋においてトリマに対応する箇所には貫通孔が形成されている。この貫通孔内にはトリマ保護体として例えばゴム栓が嵌着されている。
【0004】
従って、ゴム栓を貫通孔から取り外してトリマを露呈させるとともに、そのトリマの可動部を工具で回動操作すれば、圧力センサの設定圧力を任意に調整することが可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、検出器本体を複数の本体構成部材の嵌め合わせによって構成した従来技術では、各部材の界面におけるシール性が充分ではなく、外部の湿気が界面を介して検出器本体の内部空間に侵入しやすかった。従って、湿気が圧力センサ等といった電気部品に悪影響を及ぼす可能性があり、高い信頼性を得ることができなかった。力の加わりやすいリード線の付け根部分についても、シール性に関する同様の問題があった。
【0006】
また、従来技術の構成であると、貫通孔からゴム栓を取り外した際にゴム栓を紛失するおそれがあった。
ここで、複数の本体構成部材の嵌め合わせという方法に代えて、回路基板全体を樹脂でモールドするという方法も考えられる。しかし、樹脂モールド法であるとシール性に関する上記問題は解消されるものの、テスト工数が増えてしまうため現状では品質安定性の確保が困難となる。従って、品質安定性の確保を優先しようとすると、やはり嵌め合わせ法を採る必要があった。
【0007】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、検出器本体のシール性を改善することにより信頼性の高い圧力検出器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、圧力検出手段とその圧力検出手段の設定圧力を調整するための設定圧力調整手段とが複数の本体構成部材の嵌め合わせによって構成された検出器本体の内部に収容されている圧力検出器において、前記検出器本体を構成する前記複数の本体構成部材には、前記圧力検出手段及び前記設定圧力調整手段を覆う上蓋と、該上蓋の前記設定圧力調整手段に対応する位置に形成されたカバー取付凹部に取付けられる調整手段保護体とを含み、前記カバー取付凹部には、前記調整手段保護体が閉じられた際に同調整手段保護体を係止するストッパを突設するとともに、その底部に前記設定圧力調整手段に開口する貫通孔を形成し、前記調整手段保護体には、前記貫通孔に嵌め合わされる嵌合部を形成するとともに、該嵌合部に弾性体からなるシール部材を脱落不能に保持するための保持部を設け、その保持部に前記シール部材を保持させたことを特徴とする圧力検出器をその要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明では、請求項1において、前記調整手段保護体には、前記上蓋に形成された軸受部に対して回動可能に嵌め合わされる支軸部が形成されていることとした。
【0013】
以下、本発明の「作用」について説明する。
請求項1又は2に記載の発明によると、シール部材によって各本体構成部材の界面におけるシール性が改善されるため、外部の湿気がその界面を介して検出器本体内に侵入しにくくなる。また、前記シール部材は保持部に脱落不能に保持されているため位置ずれしにくく、しかも紛失のおそれがない。
【0015】
また、請求項に記載の発明によると、圧力検出手段の設定圧力の変更を要するときには、調整手段保護体をその支軸部を中心として所定方向に回動させる。すると、調整手段保護体が開かれるとともに嵌合部が上蓋の貫通孔から外れて、隠れていた設定圧力調整手段がそこから露呈する。圧力検出手段の設定圧力の変更を要しないときには、調整手段保護体を前記支軸部を中心として反対方向に回動させる。すると、調整手段保護体が閉じられるとともに嵌合部が貫通孔に嵌め合わされて、設定圧力調整手段が隠れた状態となる。その場合、調整手段保護体に装着されたシール部材によって、上蓋の貫通孔内周面と調整手段保護体の嵌合部の外周面との界面におけるシール性が改善される。このため、外部の湿気がその界面を介して検出器本体内に侵入しにくくなる。また、調整手段保護体の支軸部は上蓋の軸受部に嵌め合わされているため、調整手段保護体自体が紛失するおそれもない。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施形態の圧力検出器1を図1〜図5に基づき詳細に説明する。
【0019】
本実施形態の圧力検出器1は、いわゆる圧力スイッチと呼ばれるものである。図1〜図3に示されるように、この圧力検出器1の検出器本体2は、複数の本体構成部材の嵌め合わせによって構成されている。複数の本体構成部材とは、ここでは基部3、上蓋4、調整手段保護体としてのトリマカバー5及び引出部保護体としての引出部保護キャップ6という4つの部材を指している。
【0020】
基部3は有底状の部材であって、その上部に略矩形状の開口を備えている。基部3は、例えば透光性の小さな樹脂材料を用いた金型成形により製造される。上蓋4は、基部3の上部開口に対して嵌め合わせることができる。上蓋4における複数の箇所には、第2の係合構造としての係合穴14が設けられている。前記係合穴14のうち先端側及び後端側にあるものは矩形状であり、その他のものは円形状である。基部3における複数の箇所には、第1の係合構造としての係合突起15,16が設けられている。係合突起15は矩形状であり、係合突起16は円形状である。これらの係合突起15,16は、対応する前記各係合穴14に対して係脱可能になっている。
【0021】
基部3に上蓋4を嵌め合わせた場合、両者3,4の内面側には収容空間が区画される。このような収容空間の中には回路基板7が水平な状態で収容されている。回路基板7の上面には、圧力検出手段としての圧力センサ8、その圧力センサ8の設定圧力を調整するためのトリマ9、発光ダイオード10などが実装されている。回路基板7の上面側基端縁には図示しない複数の接続パッドが形成され、それらの接続パッドにはリード線11の導体部分がはんだ付けされている。本実施形態では、具体的には半導体式の圧力センサ8を用いている。
【0022】
上蓋4の上面は圧力検出器1の先端側に向かってやや傾斜している。上蓋4の上面中央部には、圧力検出器1の短手方向に沿って延びる略半円状の溝部21が形成されている。この溝部21の中央部には軸受部22が形成されている。軸受部22よりも先端側の位置には、略矩形状の表示窓23が形成されている。この表示窓23は、発光ダイオード10の位置に対応して配置されている。表示窓23の部位は、上蓋4における他の部位よりも肉薄に形成されている。また、表示窓23の部位の外表面は滑面であって、透光性が比較的高くなっている。それに対して、上蓋4における他の部位は粗面であって、透光性が比較的小さくなっている。
【0023】
図1等に示されるように、軸受部22よりも基端側の位置には、前記トリマカバー5を取り付けるための長方形状のカバー取付凹部24が形成されている。カバー取付凹部24の両側縁には、一対のストッパ25が対向するようにして突設されている。トリマカバー5は、略長方形状の外形を呈している。トリマカバー5の基端側には、一対の支軸部26が対向するようにして設けられている。これらの支軸部26は、上蓋4の溝部21に形成された軸受部22に対してその両側から離脱不能に嵌め合わされている。従って、支軸部26を中心としてトリマカバー5を回動させることができるとともに、その際においてもトリマカバー5は上蓋4から離脱しない。一方、トリマカバー5の先端側には、トリマカバー5を開く際の便宜を図るために略半円状の切欠部27が形成されている。
【0024】
カバー取付凹部24の中央には、断面略円形状の貫通孔28が形成されている。この貫通孔28はトリマ9に対応する位置にある。一方、トリマカバー5の下面側の所定箇所には嵌合部29が突設されている。この嵌合部29は、トリマカバー5が閉じた状態のときに前記貫通孔28に対して嵌め合わされるようになっている。なお、トリマカバー5が閉じた状態のとき、同トリマカバー5は一対のストッパ25に係止することによりカバー取付凹部24内に保持される。その結果、トリマカバー5が不用意に開いてしまうことが防止されている。
【0025】
基部3の後側面にはリード線引出部31が突設されている。リード線引出部31は、検出器本体2の収容空間と本体外部領域とを連通する挿通孔32を備えている。リード線11はこの挿通孔32を介して外部に引き出されている。リード線引出部31の外周面全体には雄ねじ溝が形成されている。一方、リード線引出部31に嵌め合わされる保護キャップ6も、リード線11を引き出すための挿通孔33を有している。この保護キャップ6の内周面には、前記雄ねじ溝に対応するピッチで雌ねじ溝が形成されている。従って、前記雄ねじ溝と雌ねじ溝との螺合により、保護キャップ6をリード線引出部31に対して嵌め合わせることができる。
【0026】
次に、管体接続機構C1 の構成について説明する。図3に示されるように、本実施形態の管体接続機構C1 は、被検流体であるエアの流れるフレキシブルチューブ42を切断した箇所に設けられる。この管体接続機構C1 を構成する本体ボディ43は、内部に流路を有する中空状の樹脂成形品である。流路は主流路R1 と副流路R2 とからなる。前記主流路R1 は、本体ボディ43の第1端部44の開口と第2端部45の開口とを互いに連通させている。第1端部44及び第2端部45は、フレキシブルチューブ42の軸線と同一の軸線上にある。第1端部44の開口には第1のワンタッチ管継手46が設けられ、第2端部45の開口には同一構造の第2のワンタッチ管継手47が設けられている。
【0027】
図3に示されるように、本実施形態のワンタッチ管継手46,47は、着脱リング51、環状係止チャック52、シールリング53、チャック保持リング54及びスリーブ55を備えている。着脱リング51のチューブ挿通口56を介してフレキシブルチューブ42をワンタッチ管継手46,47に挿通すると、その先端部外周面に環状係止チャック52の爪部が食い込む結果、同フレキシブルチューブ42が抜け出し不能に固定される。着脱リング51を開口の内方に没入させると、環状係止チャック52が拡径し、フレキシブルチューブ42が環状係止チャック52から解放される。即ち、ワンタッチでワンタッチ管継手46,47からフレキシブルチューブ42を抜去可能な状態とすることができる。
【0028】
本体ボディ43の上面中央部からは分岐部57が垂直に突出している。この分岐部57の開口は、副流路R2 を介して主流路R1 に連通されている。
次に、圧力検出器1を管体接続機構C1 に接続するための構造について説明する。
【0029】
図3に示されるように、管体接続機構C1 は、分岐部57の上面中央に嵌合凹部71aを有している。この嵌合凹部71aは断面円形状であって、流路R2 の開口に設けられている。検出器本体2は嵌合突起72を備えている。この嵌合突起72は断面円形状であって、前記嵌合凹部71aに対して嵌脱可能になっている。嵌合突起72は、基部3において圧力導入部固定凹部39が形成された箇所に対応して突設されている。嵌合突起72の中心部には導圧流路73が形成されている。導圧流路73の第1の端は嵌合突起72の先端面において開口し、かつ第2の端は圧力導入部固定凹部39内において開口している。従って、圧力検出器1を管体接続構造C1 に接続したときには、この導圧流路73を介して副流路R2 と検出器本体1の内部領域とが連通される。すると、圧力導入部38を経由して圧力センサ8内にエアが導かれ、エアの圧力が検出可能になる。
【0030】
図3に示されるように、嵌合突起72には、環状被係止溝75及び環状取付溝76が形成されている。環状取付溝76にはOリング77が装着されている。
図1,図4に示されるように、分岐部57には2つの係止具挿抜孔81が設けられている。略U字状ピン74はばね性を有する金属材料からなり、一対の腕部74aとそれら74aを連結する基端側連結部74bとを備えている。一対の腕部74aは、一対の係止具挿抜孔81に対して挿入・抜去されることができる。ピン74の挿入時においては、各々の腕部74aが被係止溝75に対して摺接可能に係合する。ピン74の両腕部74aは、被係止溝75の内壁面に当接することにより、嵌合凹部71aからの嵌合突起72の抜け出しを防止している。このとき、嵌合突起72は分岐部57に対して離脱不能かつ相対回動可能に接続された状態となる。図1等に示されるように、係止具挿抜孔81の入口側には切欠部83が形成されている。前記切欠部83には保持突起82が形成されている。この保持突起82によって、ピン74が係止孔挿抜孔81内に脱落不能に保持される。
【0031】
続いて、この圧力検出器1の検出器本体2のシール構造について述べる。
図3,図4に示されるように、トリマカバー5の嵌合部29の外周面には、保持部としての環状保持溝30が設けられている。その環状保持溝30には、シール部材としての第1のパッキング34が脱落不能に嵌着されかつ保持されている。第1のパッキング34は円環状であって、嵌合部29と上蓋4の貫通孔28との界面をシールしている。
【0032】
圧力スイッチ8の設定圧力の変更を要するときには、トリマカバー5をその支軸部26を中心として所定方向に回動させる。すると、トリマカバー5が開かれるとともに嵌合部29が上蓋4の貫通孔28から外れて、隠れていたトリマ9がそこから露呈する。圧力センサ8の設定圧力の変更を要しないときには、トリマカバー5を支軸部26を中心として反対方向に回動させる。すると、トリマカバー5が閉じられるとともに嵌合部29が貫通孔28に嵌め合わされて、トリマ9が隠れた状態となる。その場合、トリマカバー5に装着された第1のパッキング34によって、上蓋4の貫通孔28の内周面とトリマカバー5の嵌合部29の外周面との界面におけるシール性が改善される。このため、外部の湿気がその界面を介して検出器本体2内に侵入しにくくなる。また、第1のパッキング34は環状保持溝30に脱落不能に保持されているため位置ずれしにくく、しかも紛失のおそれがない。勿論、トリマカバー5の支軸部26は上蓋4の軸受部22に嵌め合わされているため、トリマカバー5自体が紛失するおそれもない。
【0033】
図5(a)に示されるように、上蓋4の内側面外周部には、保持部としての無端状収容溝35が設けられている。その無端状収容溝35には、シール部材としての第3のパッキング36が脱落不能に嵌着されかつ保持されている。図5(b)に示されるように、第3のパッキング36は略四角形をした環状であって、基部3の開口縁と上蓋4の内側面との界面をシールしている。図5(c)は図5(b)における第3のパッキング36のA−A断面図であって、かかる部位の切断面は略矩形状を呈している。なお、図5(d)に示す変形例の第3のパッキング36Aのように、表裏面に環状の突条36aを形成してもよい。このようにすると面圧が高くなるので、シール性のさらなる向上を図ることができる。
【0034】
上蓋4に嵌着された第3のパッキング36,36Aは基部3の開口縁と上蓋4の内面との界面におけるシール性を改善するものであるため、外部の湿気がその界面を介して検出器本体2内に侵入しにくくなる。また、第3のパッキング36,36Aは無端状収容溝35に脱落不能に保持されているため位置ずれしにくく、しかも紛失のおそれがない。
【0035】
さらに、この圧力検出器1では基部3に係合突起15,16を設けるとともに上蓋4に係合穴14を設けているため、上蓋4が基部3に対して確実に固定される。このことは、両者3,4の界面におけるシール性のいっそうの改善に貢献している。
【0036】
図3,図4に示されるように、リード線引出部31と保護キャップ6との界面には、シール部材としての第2のパッキング37が自身の軸線方向に沿って圧縮された状態で保持されている。この場合の圧縮力は、リード線引出部31の雄ねじ溝と保護キャップ6の雌ねじ溝との螺合によりもたらされる。
【0037】
この第2のパッキング37を設けたことにより、リード線引出部31と保護キャップ6との界面におけるシール性が改善されるため、力の加わりやすいリード線11の付け根部分からの湿気の侵入が防止される。また、第2のパッキング37は自身の軸線方向に沿って圧縮された状態で保持されているので、元の形状に復帰しようとする力がリード線引出部31及び保護体キャップ6に対しシール力として常時作用する。その結果、両者6,31の界面に常に高いシール性を確保することができる。なお、リード線引出部31の雄ねじ溝と保護体キャップ6の雌ねじ溝との螺合によりもたらされる前記圧縮力は、比較的大きなものである。ゆえに、このこともシール性の改善に確実に貢献している。
【0038】
図3に示されるように、圧力センサ8における圧力導入部38は、回路基板7の下面側から突出している。圧力導入部38は基部3の底面に設けられた圧力導入部固定凹部39に対して嵌合している。圧力導入部38と圧力導入部固定凹部39との界面は、シール部材としてのパッキング40によりシールされている。なお、前記パッキング34,36,37,40はいずれもゴム等の弾性体からなるものである。
【0039】
さて、以下に本実施形態において特徴的な作用効果を列挙する。
(イ)基部3、上蓋4、トリマカバー5及び保護キャップ6という4つの本体構成部材からなる検出器本体2を有するこの圧力検出器1の場合、それら部材3〜6がなす界面に全てパッキング34,36,37が設けられている。従って、いずれの界面からも湿気が侵入することもなく、極めて信頼性の高い圧力検出器1とすることができる。即ち、湿気の影響により検出器本体2内の電気的構成要素が故障するようなことも防止され、それゆえ長期間にわたって正確な圧力検出を行うことができる。
【0040】
(ロ)本実施形態の圧力検出器1では、検出器本体2を4つの本体構成部材3〜6の嵌め合わせによって構成している。従って、樹脂モールド法により製造される圧力検出器とは異なり、テスト工数が増えることもなく、よって品質安定性を比較的容易に確保することができる。
【0041】
(ハ)本実施形態の圧力検出器1では、圧力設定が不要なときにはトリマカバー5下にトリマ9が隠れるので、トリマ9に何かが触れてその回動位置がずれてしまうこともない。このため、不用意に圧力センサ8の設定圧力が変化するようなことも確実に防止される。
【0044】
なお、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、例えば次のような別の形態に変更することが可能である。
◎ リード線引出部31に対して保護キャップ6を嵌め合わせて固定する場合、実施形態のような螺合構造に代わるものとして、例えば係止穴と係止突起との係合構造を採用することも可能である。
【0045】
◎ 基部3に対して上蓋4を嵌め合わせて固定する場合、実施形態のような係合構造に代わるものとして、例えば雄ねじ溝と雌ねじ溝による螺合構造を採用することも可能である。
【0046】
◎ 保持部30,76の形状として、溝形状以外の形状を採用することも勿論許容される。
◎ 上蓋4の貫通孔28の外側開口に、例えば外側開口の全周にわたって環状係合突条を突設することにより、嵌合部29が嵌合される側の開口を狭窄させてもよい。この場合、第1のパッキング34は実施形態のものよりも若干大径であることが好ましい。かかる係合部を設けておくと、上蓋4を閉じたときに、第1のパッキング34が前記環状係合突条の内面側に係合する。その結果、摺動抵抗が増大し、嵌合部29が貫通孔28から抜け出しにくくなる。ゆえに、実施形態のような一対のストッパ25を敢えて設けなくても、トリマカバー5が不用意に開いてしまうことがなくなる。勿論、前記ストッパ25と併用すれば、前記の不用意な開きをより確実に防止することが可能である。なお、係合部である係合突条は、必ずしも外側開口の全周にわたって形成されていなくてもよく、その一部でもよい。また、突起状のものを係合部としても勿論よい。第1のパッキング34側の外周面に突起等を設けることとしてもよい。
【0047】
ここで、前述した実施形態によって把握される技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。
(1) 部における複数の箇所に第1の係合構造を設けるとともに、前記上蓋における複数の箇所に前記各第1の係合構造が係脱可能な第2の係合構造を設けたことを特徴とする圧力検出器。この構成であると、上蓋が基部に対して確実に固定されるので、両者の界面におけるシール性がいっそう改善され、より信頼性が高くなる。
【0048】
(2) 部における複数の箇所に係合突起を設けるとともに、前記上蓋における複数の箇所に前記各係合突起が係脱可能な係合穴を設けたことを特徴とする圧力検出器。この構成であると、上蓋が基部に対して確実に固定されるので、両者の界面におけるシール性がいっそう改善され、より信頼性が高くなる。
【0049】
(3) 記リード線引出部の外周面に雄ねじを形成するとともに、前記引出部保護体の内周面に対して前記雄ねじと同ピッチの雌ねじを形成し、前記第2のパッキングを前記リード線引出部と前記引出部保護体との螺合により両者間に圧縮された状態で保持することを特徴とする圧力検出器。この構成であると、第2のパッキングに大きな圧縮力を付与することができるので、界面におけるシール性がいっそう改善され、より信頼性が高くなる。
【0050】
(4) 記第3のパッキングの表裏面には環状の突条が形成されていることを特徴とする圧力検出器。この構成であると、面圧が高くなることによって、界面におけるシール性がいっそう改善され、より信頼性が高くなる。
【0051】
(5) 記貫通孔の外側開口に、前記第1のパッキングが係合することにより前記嵌合部を前記貫通孔から抜け出しにくくさせる係合部を設けたことを特徴とする圧力検出器。この構成であても、調整手段保護体が不用意に開いてしまうことがない。
【0052】
(6) 技術的思想5において、前記係合部は前記外側開口の全周にわたって突設された環状係合突条であることを特徴とする圧力検出器。この構成であても、調整手段保護体が不用意に開いてしまうことがない。
【0053】
なお、本明細書中において使用した技術用語を次のように定義する。
「ばね性を有する金属材料: SUS304に代表されるステンレス鋼などの鉄系金属材料をいうほか、非鉄系金属材料も含む。」
【0054】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1又は2に記載の発明によれば、検出器本体のシール性を改善することにより信頼性の高い圧力検出器を提供することができる。
【0055】
求項に記載の発明によれば、パッキングが位置ずれしにくくなりしかもその紛失のおそれがなくなることに加え、不要なときには設定圧力調整手段が隠れるので不用意に設定圧力が変化するようなことも防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した実施形態の圧力検出器及び管体接続機構を示す斜視図。
【図2】(a)は実施形態の圧力検出器及び管体接続機構の左側面図、(b)はその正面図、(c)はその背面図、(d)はその右側面図、(e)はその平面図、(f)はその底面図。
【図3】実施形態の圧力検出器及び管体接続機構を示す断面図。
【図4】実施形態において検出器本体を構成する本体構成部材及びシール部材の分解正面図。
【図5】(a)は実施形態の上蓋の底面図、(b)は第3のパッキングの平面図、(c)は第3のパッキングの(b)のA−A線における断面図、(d)は第3のパッキングに突条を設けた変形例の(b)のA−A線における断面図。
【符号の説明】
1,1A…圧力検出器、2…検出器本体、3…本体構成部材である基部、4,4A…本体構成部材である上蓋、5…本体構成部材である調整手段保護体としてのトリマカバー、6…本体構成部材である引出部保護体としての保護キャップ、8…圧力検出手段としての圧力センサ、9…設定圧力調整手段としてのトリマ、22…軸受部、26…支軸部、28,102…貫通孔、29…嵌合部、30,104…保持部としての環状保持溝、31…リード線引出部、34…シール部材としての第1のパッキング、35…保持部としての無端状収容溝、36…シール部材としての第3のパッキング、37…シール部材としての第2のパッキング、100…本体構成部材である調整手段操作体としてのトリマ操作カバー、C1 …管体接続機構。

Claims (2)

  1. 圧力検出手段とその圧力検出手段の設定圧力を調整するための設定圧力調整手段とが複数の本体構成部材の嵌め合わせによって構成された検出器本体の内部に収容されている圧力検出器において、
    前記検出器本体を構成する前記複数の本体構成部材には、前記圧力検出手段及び前記設定圧力調整手段を覆う上蓋と、該上蓋の前記設定圧力調整手段に対応する位置に形成されたカバー取付凹部に取付けられる調整手段保護体とを含み、
    前記カバー取付凹部には、前記調整手段保護体が閉じられた際に同調整手段保護体を係止するストッパを突設するとともに、その底部に前記設定圧力調整手段に開口する貫通孔を形成し、
    前記調整手段保護体には、前記貫通孔に嵌め合わされる嵌合部を形成するとともに、該嵌合部に弾性体からなるシール部材を脱落不能に保持するための保持部を設け、その保持部に前記シール部材を保持させたことを特徴とする圧力検出器。
  2. 前記調整手段保護体には、前記上蓋に形成された軸受部に対して回動可能に嵌め合わされる支軸部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧力検出器。
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