JP3707341B2 - 電池用電極の製造方法及び製造装置 - Google Patents

電池用電極の製造方法及び製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電極シートにリード用突片を形成して電池用電極を製造する電池用電極の製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
巻回型電池等の電池では、長手方向に連続して延設された電極が使用されている。この電極は、一般的には、ロール形状に巻回された電極シートから構成されている。特開平11−219694号公報等に開示するように、この電極シートでは、電池の外部端子への導電経路を形成すべく、舌片形状をなす複数個のリード用突片が並設されている。
【0003】
従来、このリード用突片は、別体の突片を電極シートに溶接等で結合することにより形成されている。
【0004】
また特開平10−50302号公報には、電極シートの幅方向に沿って移動可能な可動式のロールカッタ部を設け、電池用の電極シートを搬送ローラで長手方向に搬送移動させつつ、電極シートの幅方向に沿ってロールカッタ部を移動させることにより、電極シートの幅方向に沿ってテープ状に延設された電極を切り出す技術が開示されている。
【0005】
また、同公報には、電極シートの幅方向に沿って複数個のロールカッタ部を並設し、電極シートにこれの長手方向に沿って複数個の切り込みを並設することにより、電極シートの長手方向に沿って延設された複数個のテープ状の電極を切り出す技術も開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように別体の突片を電極シートに溶接等で接合することによりリード用突片を形成する技術では、リード用突片を形成する生産性は必ずしも充分ではない。さらに各リード用突片の接合強度がばらつくおそれがある。
【0007】
また、上記した公報には、テープ状の電極を切り出す技術が開示されているものの、リード用突片を形成する技術を開示するものではない。この公報に係る技術においても、別体の突片を電極シートに溶接等で接合するものと考えられ、生産性は必ずしも充分ではない。
【0008】
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、電極シートにリード用突片を効率よく形成することができ、生産性の向上に有利な電池用電極の製造方法及び製造装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電池用電極の製造方法は、長手方向に連続して延設された電池用の電極シートと、電極シートに切断加工を施してリード用突片を形成する切断歯部を外周面に備えた回転ロールとを用意する工程と、回転ロールを回転させつつ回転ロールを電極シートにあてがう操作と、回転ロール及び電極シートの少なくとも一方を電極シートの長手方向に移動させる操作とを行うことにより、回転ロールの切断歯部で電極シートに切断加工を施して電極シートの長手方向に沿ってリード用突片を複数個形成する電池用電極の製造方法であって、
回転ロールは切断刃部の近傍に設けられた吸引手段を備えており、吸引手段は回転ロールの外周面で開口している吸引孔で形成されており、吸引孔の吸引力は、電極シートの切断加工箇所で大きく、且つ、電極シートの進行方向において切断歯部による切断加工箇所から電極シートの下流に向かうにつれて低下するように設定されており、
電極シートを回転ロールに吸着する吸着操作と、電極シートに付着している異物または切断屑を吸引除去する除去操作とを、吸引手段の吸引により実行することを特徴とするものである。
【0010】
本発明に係る電池用電極の製造装置は、上記した電池用電極の製造方法の実施に直接使用できるものである。即ち、本発明に係る電池用電極の製造装置は、電池用の電極シートに切断加工を施してリード用突片を形成する電池用電極の製造装置であって、回転可能な回転ロールを備えており、回転ロールは、電極シートに押圧され押圧に伴い電極シートに切断加工を施すことにより、リード用突片を形成する切断歯部を備えており、回転ロールは、電極シートを回転ロールに吸着する吸着機能と、電極シートに付着している異物または切断屑を吸引除去する除去機能とを実行すると共に切断刃部の近傍に設けられた吸引手段を備えており、吸引手段は回転ロールの外周面で開口している吸引孔で形成されており、吸引孔の吸引力は、電極シートの切断加工箇所で大きく、且つ、電極シートの進行方向において切断歯部による切断加工箇所から電極シートの下流に向かうにつれて低下するように設定されていることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る電池用電極の製造方法によれば、回転ロールを回転させつつ回転ロールを電極シートにあてがう操作と、回転ロール及び電極シートの少なくとも一方を電極シートの長手方向に移動させる操作とを行う。これにより、回転ロールの切断歯部で電極シートに切断加工を施し、発生するせん断力に基づく切り抜きや打ち抜き等によりリード用突片を切り出し、電極シートの長手方向に沿ってリード用突片を複数個形成する。この結果、複数個のリード用突片をもつ電極が形成される。
【0012】
本発明に係る電池用電極の製造装置によれば、回転ロールを電極シートに押圧することにより、回転ロールの切断歯部により電極シートに切断加工を施す。発生するせん断力に基づく切り抜きや打ち抜き等によりリード用突片を切り出し、これによりリード用突片をもつ電極を形成する。
【0013】
本発明に係る電池用電極の製造方法、本発明に係る電池用電極の製造装置によれば、必要に応じて、次の形態(a)〜(i)のうちの少なくとも一を採用することができる。但し本発明に係る製造方法及び製造装置は、これらの形態に限定されるものではない。
【0014】
(a)回転ロールの切断歯部は、電極シートに機械的に接触して電極シートを切断加工することにより、リード用突片を形成するものである。切断加工は一般的に機械的にせん断力を発生させる加工であり、切り抜き加工、打ち抜き加工を含む。従って、回転ロールの切断歯部は、回転ロールに対してリード用突片を切り抜き加工するカッタ部、及び、電極シートに対してリード用突片を打ち抜くダイ部のいずれか一方で形成されている形態を採用できる。
【0015】
(b)回転ロールは、互いに並設された第1ロールと第2ロールとを備えている形態を採用できる。この場合には、第1ロールと第2ロールとの間に電極シートが挿入される。第1ロールの軸芯と第2ロールの軸芯とを互いに平行に沿って配設することができる。
【0016】
(b’)前記(b)において、切断歯部は第1ロール及び第2ロールの少なくも一方に形成されている形態を採用できる。従って切断歯部が第1ロールに設けられているものの、第2ロールには設けられていない形態、または、切断歯部が第1ロール及び第2ロールの双方に設けられている形態を採用することができる。
【0017】
(c)吸引手段は、電極シートに対面可能な吸引孔と、減圧ポンプ等の吸引源とをもつ形態を採用できる。吸引孔は、回転ロールの外周面で開口している。吸引孔は、回転ロールの外周面のうち電極シートの切断加工を施すシート部分の近傍に設けることができる。この場合には、電極シートのうち切断加工を施すシート部分を回転ロールに効果的に吸着することができ、切断加工の良好化、高精度化を図り得る。また、切断屑を吸引するのにも有利となる。
【0018】
(c’)前記(c)において、回転ロールの吸引孔は、回転ロールのロール外周面において開口すると共に、回転ロールの周方向に沿って複数個配設されている形態を採用できる。吸引孔は、回転ロールの外周面のほぼ全域に複数個分散させて形成することができる。このようにすれば、回転ロールがこれの周方向に回転するとき、回転ロールの全周にわたり吸引効果を期待できる。
【0019】
(c”)前記(c)において、吸引孔は、開口面積が小さな小孔状とし、回転ロールの周方向に沿って所定の間隔を隔てて複数個配設しても良い。あるいは、吸引孔は、回転ロールの周方向に沿ってスリット状にのびるように形成しても良い。吸引孔の開口面積、吸引孔の位置は、電極シートを回転ロールに吸着する吸着機能、電極シートに付着している異物または切断屑を吸引除去する除去機能の要請に応じて適宜選択することができる。
【0020】
(d)前記(c)において、吸引孔の吸引力は、電極シートの切断加工箇所で大きく、且つ、電極シートの進行方向において切断歯部の切断加工箇所から電極シートの下流(電極シートの移動方向の下流)に向かうにつれて低下するように設定されている形態を採用できる。
【0021】
このようにすれば、切断加工後の電極シートが、切断歯部による切断加工箇所から離れるにつれて、吸引孔の吸引力は低下するため、切断加工によりリード用突片を形成した後の電極シート(電極)を回転ロールからはがすのに有利となる。
【0022】
この場合には、後述する実施例に例示するように、切断歯部による切断加工箇所から電極シートの下流に向かうにつれて開口面積が小さくなる貫通孔を周壁にもつ筒体を用いることができる。そして、回転ロールの回転性を確保しつつ、回転ロールの中空部内に筒体を固定する形態を採用できる。この場合には、筒体の内部の空気を吸引する減圧ポンプ等の吸引源を設ける。吸引源が作動すると、筒体の内部が吸引され、更に筒体の貫通孔を介して回転ロールの吸引孔が吸引作用を奏する。
【0023】
(e)前記(c)において、吸引孔の吸引力は、電極シートの切断加工箇所で大きく、且つ、電極シートの進行方向において切断歯部による切断加工箇所から電極シートの上流に向かうにつれて低下するように設定されている。
【0024】
このようにすれば、切断加工前の電極シートが切断加工箇所に近づくにつれて、吸引孔の吸引力は増加することになる。このため、切断加工前の電極シートを回転ロールに円滑に吸着するのに有利となり、切断加工の際の電極シートのずれ変位を抑制でき、切断加工の高精度化に有利となる。
【0025】
この場合には、後述する実施例に例示するように、電極シートの切断加工箇所から電極シートの上流に向かうにつれて開口面積が小さくなる貫通孔を周壁にもつ筒体を用い、回転ロールの回転性を確保しつつ、回転ロールの中空部内に筒体を固定する形態を採用できる。この場合には、筒体の内部の空気を吸引する吸引ポンプ等の吸引源を設ける。吸引源が作動すると、筒体の内部が吸引され、更に筒体の貫通孔を介して回転ロールの吸引孔が吸引作用を奏する。
【0026】
(f)電極シートを回転ロールの外周面にクランプするクランプ手段が設けられている形態を採用できる。クランプ手段としては、ゴム及び樹脂の少なくとも一方を主要成分とする弾性変形可能な材料を少なくとも表層部に用いて形成することができる。クランプ手段としては、回転ロールに付設する回転可能なクランプロールで形成できるが、ロール以外でも良く、要するにクランプ機能を有すれば良い。クランプロールは、回転ロールに対して同軸的配置の同軸ロールであっても良いし、回転ロールに対して別軸的配置のロールであっても良い。
【0027】
(g)前記(f)において、切断加工を施した後の電極シート、つまり、リード用突片を形成した電極を回転ロールから吐出する際に、後述する図14に例示するように、電極(1X)をクランプロール(51B)から離れる向きに指向させることができる。この場合には、電極1Xの損傷を抑制するのに貢献できる。
【0028】
(h)回転ロールの回転方向としては、一般的には、回転ロールの電極シートに対面する部分が、電極シートの移動方向と同じ向きの方向に回転移動する形態とする。場合によっては、回転ロールの電極シートに対面する部分が、電極シートの移動方向と逆向きの方向に回転移動する形態でも良い。
【0029】
(i)切断加工を行う電極シートは一般的には活物質層を積層したものであるが、これに限らず、活物質層を積層する前の状態でも良い。前者の場合には、電極シートは、導電性をもつ導電箔(一般的には金属箔)等の導電シート(一般的には金属シート)と、導電箔等の導電シートの片面または両面に積層された活物質層とを備えている形態を採用できる。前者の場合には、活物質層を積層した電極シートに切断加工を施すにあたっては、電極シートのうち活物質層が積層されている部分を活物質層と共に切断加工しても良いし、電極シートのうち活物質層が積層されていない部分を切断加工しても良い。後者の場合には、活物質層を積層する前の導電箔等の導電シートで構成でき、活物質層の脱落を考慮せずとも良いため、回転ロールの回転速度を速めて生産性を高めるのに貢献できる。電極シートは、長手方向に連続して長く延設されており、渦巻コイル状に巻回可能である。
【0030】
【実施例】
(第1参考例)
以下、第1参考例を図1〜図7を参照して説明する。
【0031】
図1は切断加工する前の活物質層積層タイプの電極シート1の平面を示し、図2はこの電極シート1を切断加工で形成した後の電極1X,1Yの平面形態を示す。図3(A)はその断面を模式的に示す。図3(A)に示すように、切断加工する前の電極シート1は、導電性をもつ導電材料(金属、例えばアルミ系)で形成された薄肉の導電箔等の導電シート11と、導電箔等の導電シート11の両面に積層された活物質層12とを備えている。活物質層12は、電極活物質(正極の場合には正極用活物質、負極の場合には負極用活物質質)と、導電剤(例えば炭素粉末)と、バインダ(例えばフッ化ビニリデン等)とを主要成分としており、これらを含むペーストを導電シート11に塗布した後に乾燥することにより構成されている。
【0032】
お、図3(B)に示すように、切断加工する前の電極シート1は、導電シート11の片面のみに活物質層12を積層するタイプでも良い。また図3(C)に示すように、切断加工する前の電極シート1は、活物質層12を積層する前の導電シート11で構成されていても良い。
【0033】
図1において、切断加工する前の電極シート1の幅をDとして示す。図1に示すように、電極シート1の片面側において、活物質層12は2個、電極シート1の長手方向に沿って連続的に並走されている。電極シート1の幅方向の中央域には、つまり活物質層12間には、活物質層12が積層されていない非積層領域13が形成されている。非積層領域13では導電シート11が直接露出している。
【0034】
断加工する前の長手方向にのびる1枚の電極シート1を用い、電極シート1に対して連続的に切断加工を施す。これにより図2に示すように、複数個の第1リード用突片15を並設した長手方向に延びる第1電極1Xと、複数個の第2リード用突片17を並設した長手方向に延びる第2電極1Yとを製造する。図2に示すように、第1リード用突片15は第1電極1Xの長手方向に沿って複数個並設されていると共に、第2リード用突片17は第2電極1Yの長手方向に沿って複数個並設されている。
【0035】
に、製造装置について図4〜図7を参照して説明する。製造装置は回転ロール2と備えている。回転ロール2は、互いに対面するように平行に並設された上側の第1ロール21W及び下側の第2ロール31Wを備えている。第1ロール21Wの軸芯と第2ロール31Wの軸芯とは、実質的に平行に配設されている。第1ロール21W及び第2ロール31Wは、互いに逆方向に回転する。即ち、第1ロール21Wは矢印S1方向に回転し、第2ロール31Wは矢印S2方向に回転する。
【0036】
第1ロール21Wは金属製(例えば鉄系)であり、軸長方向の中央域に位置する第1大径部22と、第1大径部22の両軸端から軸長方向に沿って突出すると共に第1大径部22よりも径が小さい第1小径部24とで構成されている。第1大径部22の外周面、第2小径部34の外周面は、共に横断面で円形状をなしている。第1大径部22と第1小径部24とは同軸的に形成されている。
【0037】
図5,図6に示すように、切断歯部として機能する第1切断カッタ部26Aが、第1ロール21Wの第1大径部22の外周面にこれの周方向を1周するように、リング状に同軸的に形成されている。同様に、切断歯部として機能する第2切断カッタ部27A、第3切断カッタ部28Aが、それぞれ、第1ロール21Wの第1大径部22の外周面にこれの周方向を1周するように、リング状に同軸的に形成されている。
【0038】
図5,図6に示すように、第1切断カッタ部26Aは第1ロール21Wの第1大径部22の軸長方向の中央域に設けられており、第1ロール21Wの第1大径部22の周方向に沿って連続波形状に設けられている。具体的には、実質的にコの字形状の部分と実質的に逆コの字形状部分とが、第1ロール21Wの周方向において交互に連続することにより、第1切断カッタ部26Aは構成されている。
【0039】
図5,図6に示すように、第2切断カッタ部27Aは、第1ロール21Wの外周面の第1大径部22のうちの軸長方向の一端22a側を1周するようにリング状に形成されている。図6に示すように、第3切断カッタ部28Aは、第1ロール21Wの外周面の第1大径部22のうち軸長方向の他端22b側を1周するようにリング状に形成されている。第1切断カッタ部26A、第2切断カッタ部27A、第3切断カッタ部28Aは、それぞれ硬質な金属等の硬質材料で形成されている。図5から理解できるように、第1切断カッタ部26Aと第2切断カッタ部27Aとの間隔K1、第1切断カッタ部26Aと第3切断カッタ部28Aとの間隔K2は、同じ長さとされている(K1=K2)。
【0040】
第2ロール31Wは金属製(例えば鉄系)であり、軸長方向の中央域に位置する第2大径部32と、第2大径部32の軸端から突出すると共に第2大径部32のよりも径が小さい第2小径部34とで構成されている。第2大径部32と第2小径部34とは同軸的に形成されている。第2ロール31Wの第2大径部32の外周面には切断カッタ部は形成されておらず、第2ロール31Wの第2大径部32の外周面は平滑である。第2ロール31Wは耐摩耗性をもつように金属(例えば鉄系)で形成されており、第2大径部32の外周面も耐摩耗性をもつ金属で形成されている。
【0041】
更に、図4に示すように、製造装置は、長手方向に延設された電極シート1を渦巻ロール状に巻回した巻回体1Aをセットすると共に巻回体1Aを巻き出すための巻き出し部100と、電極シート1を案内するために回転ロール2の下流側に配置された案内ロール110と、電極シート1から切り出された第1電極1X及び第2電極1Yを個別に独立させて巻き取るための巻き取り部120と、切断加工後の廃棄材1Zを回収する廃棄材回収部130とを備えている。
【0042】
4から理解できるように、第1ロール21Wを矢印S1方向に第2ロール31Wを矢印S2方向に回転させる。そして、巻回体1Aを矢印S4方向に回転させることにより巻きだした電極シート1を長手方向つまり矢印A1方向に移動させる。これにより第1ロール21Wと第2ロール31Wとの間に電極シート1がこれの長手方向に順に挿入され、第1ロール21Wを電極シート1にあてがう操作が行われる。なお巻き取り部120が矢印S5方向に回転するため、電極シート1から製造された電極1X,1Yは巻き取り部120の外周面に巻き取られる。
【0043】
なお、図4から理解できるように、第1ロール21W及び第2ロール31Wの互いに対向する部位の回転方向(矢印S1,S2方向)は、電極シート1の移動方向(矢印A1方向)と同じ向きの方向に設定されている。この場合には、切断加工跡の高精度化に有利となる。
【0044】
更に、第1ロール21W及び第2ロール31Wの互いに対向する部位の矢印S1,S2方向の周速は、電極シート1の移動方向(矢印A1方向)の移動速度と対応し、同じような速度となるように設定されている。この場合には、切断加工跡の高精度化に有利となる。
【0045】
上記したように第1ロール21Wと第2ロール31Wとの間に電極シート1が順に挿入されると、第1ロール21Wの第1切断カッタ部26Aで電極シート1の非積層領域13に切断加工が施される。第1切断カッタ部26Aによる切断加工の軌跡は、コの字形状と逆コの字形状とが交互に連続する形態となる。また回転ロール2の第2切断カッタ部27Aで電極シート1の幅方向の一端側に切断加工が施される。同様に、回転ロール2の第3切断カッタ部28Aで電極シート1の幅方向の他端側に切断加工が施される。なお、切断加工は、切断カッタ部26A〜28Aに基づいて発生する機械的なせん断力により実行される。
【0046】
図1に、第1切断カッタ部26Aによる切断加工の軌跡をM1として模式的に示し、第2切断カッタ部27Aによる切断加工の軌跡をM2として示し、第3切断カッタ部28Aによる切断加工の軌跡をM3として示す。図1に示すように、軌跡M1は、前記したようにコの字形状と逆コの字形状とが交互に連続する形態で電極シート1の長手方向に沿ってのびている。軌跡M2は、一直線状に連続する形態で電極シート1の長手方向に沿ってのびている。軌跡M3も、一直線状に連続する形態で電極シート1の長手方向に沿ってのびている。
【0047】
2切断カッタ部27A、第3切断カッタ部28Aは、導電シート11に活物質層12が積層されている部分を切断することになる。このため活物質層12となるペーストを導電シート11に塗布する際の塗布精度が充分でなくとも、図2に示すように導電シート11の切断面11cと活物質層12の切断面12cとを導電シート11の横断方向において合致させることができる。
【0048】
上記した結果、図2に示すように、長手方向に沿って複数個の第1リード用突片15を連続的に備えた第1電極1Xが形成されると共に、長手方向に沿って複数個の第2リード用突片17を連続的に備えた第2電極1Yが形成される。第1電極1Xの第1リード用突片15、第2電極1Yの第2リード用突片17は、互いに型対称の形態、つまり嵌まり合う形態である。
【0049】
以上の説明から理解できるように、回転ロール2の第1ロール21W及び第2ロール31Wを回転させつつ、第1ロール21W及び第2ロール31回転ロール2を電極シート1にあてがう操作と、電極シート1を電極シート1の長手方向に移動させる操作とを行うことにより、回転ロール2の第1ロール21Wにより第1切断カッタ部26A、第2切断カッタ部27A、第3切断カッタ部28Aで電極シート1に切断加工を施し、電極シート1の長手方向に沿ってリード用突片15,17を複数個連続的に形成することができる。
【0050】
換言すれば、複数個の第1リード用突片15を並設した構造の第1電極1Xを短時間のうちに連続的に形成できると共に、複数個の第2リード用突片17を並設した構造の第2電極1Yを短時間のうちに連続的に形成できる。よって電極1X,1Yの生産性が良好である。
【0051】
に、1枚の電極シート1から、第1電極1X及び第2電極1Yを同時に形成できるため、生産性が一層良好である。
【0052】
に第2切断カッタ部27A、第3切断カッタ部28Aは、導電シート11に活物質層12が積層されている部分を切断するため、図2に示すように、第1電極1Xの横断方向において、導電シート11の切断面11cと活物質層12の切断面12cとが合致する。同様に、第2電極1Yの横断方向においても、導電シート11の切断面11cと活物質層12の切断面12cとが合致する。故に電極1X,1Yにおいて、活物質層12から導電シート11が部分的に露出している部分が解消され、電池の小型化を図りつつ高性能化を図るのに貢献できる。このように切断面11c,12cが合致するため、活物質層12となるペーストを導電シート11に塗布する精度を過剰に高くせずとも良く、塗布効率の向上を図り得る。
【0053】
お、活物質層12を積層した電極シート1を回転ロール2に通してリード用突片15,17を形成することができるが、これに限らず、前述したように、活物質層12を積層する前の状態の図3(C)に示す形態の電極シート1、つまり導電シート11を回転ロール2に通してリード用突片15,17を形成した後に、その電極シート1つまり導電シート11に活物質層12を塗布して積層することにしても良い。
【0054】
(第2参考例)
第2参考例を図8に模式的に示す。第2参考例は第1参考例と基本的に同様の構成であり、従って同一機能を奏する部位には同一の符号を付する。本参考例においても第1参考例と基本的に同様の作用効果が得られる。
【0055】
以下、第1参考例と異なる部分を中心として説明する。即ち、第2ロール31の第2大径部32は軟質表面層33xをもつ。軟質表面層33xは、第2ロール31の第2大径部32の外周面においてその周方向を1周するように形成されており、ゴム材及び樹脂材から選ばれた少なくとも1種を主要成分とする比較的軟質な材質で構成されている
【0056】
質表面層33xが設けられているため、第1切断カッタ部26A、第2切断カッタ部27A、第3切断カッタ部28Aの刃先の損傷を抑制できる。更に、第1切断カッタ部26A、第2切断カッタ部27A、第3切断カッタ部28Aの刃先が第2ロール31の軟質表面層33xに進入できるため、第1切断カッタ部26A、第2切断カッタ部27A、第3切断カッタ部28Aによる切断加工が良好となる。
【0057】
(第3参考例)
第3参考例を図9〜図11に模式的に示す。本参考例は第1参考例と基本的に同様の構成であり、従って第1実施例と異なる部分を中心として説明する。
【0058】
製造装置は回転ロール2と備えている。回転ロール2は、互いに対面するように平行に並設された第1ロール21及び第2ロール31を備えている。第1ロール21の軸芯と第2ロール31の軸芯とは実質的に平行に配設されている。第1ロール21及び第2ロール31は互いに逆方向に回転する。
【0059】
第1ロール21は金属製(例えば鉄系)であり、軸長方向の中央域に位置する第1大径部22と、第1大径部22の軸端から軸長方向に同軸的に突出すると共に第1大径部22のよりも径が小さい第1小径部24とで構成されている。
【0060】
図9に示すように、切断歯部として機能する第1切断ダイ部36、第2切断ダイ部37、第3切断ダイ部38が、第1ロール21の外周面に第1ロール21を周方向に1周するように同軸的に形成されている。第1切断ダイ部26は第1ロール21の第1大径部22の軸長方向の中央域に設けられており、第1ロール21の第1大径部22を周方向に沿って1周するように連続波形状に設けられている。
【0061】
図9に示すように、第1ロール21の第1大径部22のうちの軸長方向の一端22a側には、第1円盤部23が同軸的に形成されており、第2切断ダイ部27は第1円盤部23のうち、第1切断ダイ部26に対向する側の角部で構成されている。第2切断ダイ部27は第1円盤部23を1周するようにリング状にのびている。図9に示すように、第3切断ダイ部28は、第1ロール21の第1大径部22の軸長方向の他端22b側のうち第1切断ダイ部26に背向する角部で構成されている。第3切断ダイ部28は第1大径部22を周方向に1周するようにリング状にのびている。第1切断ダイ部26、第2切断ダイ部27、第3切断ダイ部28は、第1大径部22と共にそれぞれ硬質な金属等の硬質材料で形成されている。
【0062】
図9に示すように、第2ロール31は金属製(例えば鉄系)であり、軸長方向の中央域に位置する第2大径部32と、第2大径部32の軸端から軸長方向に沿って同軸的に突出すると共に第2大径部32のよりも径が小さい第2小径部34とで構成されている。切断歯部として機能する第1切断ダイ部36、第2切断ダイ部37、第3切断ダイ部38が、第2ロール31の外周面に第2ロール31を周方向に1周するように同軸的に形成されている。
【0063】
図9に示すように、第2ロール31の第1切断ダイ部36は第2大径部32の軸長方向の中央域に設けられており、第2ロール31の第1大径部22を周方向に沿って1周するように連続波形状に設けられている。
【0064】
図9に示すように、第2ロール31の第2大径部32の軸長方向の他端32b側には、第2円盤部33が同軸的に形成されている。第3切断ダイ部38は第2円盤部33のうち、第1切断ダイ部36に対向する角部で構成されている。第3切断ダイ部38は第2円盤部33を1周するようにリング状にのびている。図9に示すように、第2切断ダイ部37は、第2ロール31の第2大径部32の軸長方向の他端32b側のうち、第1切断ダイ部36に背向する角部で構成されている。第2切断ダイ部37は第2大径部32を周方向に1周するようにリング形状にのびている。
【0065】
なお第2ロール31において、第1切断ダイ部36、第2切断ダイ部37、第3切断ダイ部38は、第2大径部32と共にそれぞれ硬質な金属等の硬質材料で形成されている。
【0066】
第1ロール21及び第2ロール31が回転すると、第1ロール21の第1切断ダイ部26と第2ロール31の第1切断ダイ部36とが互いに噛み合う構成とされている。この噛み合いにより、第1ロール21,第2ロール31間に挿入した電極シート1の幅方向の中央域の非積層領域13に、切断加工を施すことができるようにされている。
【0067】
図9から理解できるように、第1ロール21及び第2ロール31の回転に伴い、第1ロール21の第2切断ダイ部27と第2ロール31の第2切断ダイ部37とが噛み合う構成とされている。この噛み合いにより、第1ロール21,第2ロール31間に挿入した電極シート1の幅方向の一端側に、切断加工を施すことができるようにされている。また図9から理解できるように、第1ロール21及び第2ロール31の回転に伴い、第1ロール21の第3切断ダイ部28と第2ロール31の第3切断ダイ部38とが噛み合う構成とされている。この噛み合いにより、第1ロール21,第2ロール31間に挿入した電極シート1の幅方向の他端側に、切断加工を施すことができるようにされている
【0068】
10(A)に示すように、第1ロール21を矢印S10方向に回転させると共に第2ロール31を矢印S20方向に回転させつつ、前記した巻回体(第1実施例で図示)から巻きだした電極シート1を長手方向つまり矢印A1方向に移動させる。これにより第1実施例の場合と同様に、第1ロール21と第2ロール31との間に電極シート1がこれの長手方向に挿入される。これにより回転ロール2を電極シート1にあてがう操作が行われる。なお図10(A)から理解できるように、第1ロール21及び第2ロール31の互いに対向する部位の回転方向(矢印S10,S20方向)は、電極シート1の移動方向方向(矢印A1方向)と同じ方向である。
【0069】
上記の結果、第1ロール21の第1切断ダイ部26と第2ロール31の第1切断ダイ部36とで、電極シート1の非積層領域13に切断加工を施す。第1切断ダイ部26及び第1切断ダイ部36による切断加工の軌跡は、コの字形状と逆コの字形状とが交互に連続する形態となる。また第1ロール21の第2切断ダイ部27と第2ロール31の第2切断ダイ部37とで、電極シート1の幅方向の一端側に切断加工を施す。第1ロール21の第3切断ダイ部28と第2ロール31の第3切断ダイ部38とで、電極シート1の幅方向の他端側に切断加工を施す。
【0070】
2切断ダイ部27と第2切断ダイ部37との切断加工の軌跡、第3切断ダイ部28と第3切断ダイ部38との切断加工の軌跡は、電極シート1の長手方向にのびる形態であり、導電シート11に活物質層12が積層されている部分を通ることになる。このため図11に示すように、導電シート11の横断方向において、導電シート11の切断面11cと活物質層12の切断面12cとが合致する。
【0071】
以上の説明から理解できるように図9〜図11に示す例においても、回転ロール2を回転させつつ回転ロール2を電極シート1にあてがう操作と、電極シート1の長手方向に移動させる操作とを行うことにより、電極シート1に切断加工を施す。これにより図11に示すように長手方向に沿って複数個の第1リード用突片15を連続的に備えた第1電極1Xが短時間のうちに形成されると共に、長手方向に沿って複数個の第2リード用突片17を連続的に備えた第2電極1Yが短時間のうちに形成される。このため生産性が良好である。殊に本実施例によれば、1枚の電極シート1から、第1電極1X及び第2電極1Yを同時に形成できるため、生産性が一層良好である。
【0072】
お電極シート1としては、活物質層12を積層したタイプでも良いし、活物質層12を積層する前のタイプでも良い。
【0073】
(第4参考例)
参考例を図12(A)(B)に模式的に示す。本参考例は前記した第3参考例と基本的に同様の構成であり、基本的には同様の作用効果を奏する。
【0074】
以下、第3参考例と異なる部分を中心として本参考例について説明する。回転ロール2を構成する第1ロール21と第2ロール31との間には、クランプ手段として機能する第1クランプロール51、第2クランプロール52、第3クランプロール53が付設されており、これらはバネまたはエアシリンダ等の付勢手段によりクランプ方向に付勢されている。
【0075】
第1クランプロール51、第2クランプロール52、第3クランプロール53は、第1大径部22や第2大径部32の径よりも小さい径をもつものであり、ゴムや樹脂等の弾性材料を用いて構成されており、摩擦する摩擦力により従動可能とされている。第1クランプロール51の軸芯、第2クランプロール52の軸芯、第3クランプロール53の軸芯は、第1ロール21の軸芯と第2ロール31の軸芯に対して所定距離離れた位置に設定されており、同軸形ではなく、別軸形とされている
【0076】
1ロール21の第1切断ダイ部26と第2ロール31の第1切断ダイ部36とで、電極シート1の非積層領域13に切断加工を施す。この際に、その切断加工箇所付近の電極シート1のシート部分を第1クランプロール51が押圧することにより、その切断加工箇所付近の電極シート1のシート部分にしわが発生することを抑制することができる。このため、電極シート1の厚みが比較的厚い場合であっても、また、かなり薄い場合であっても、第1ロール21の第1切断ダイ部26と第2ロール31の第1切断ダイ部36とで、電極シート1の非積層領域13を良好に精度よく円滑に切断加工できる。
【0077】
また図12(A)(B)から理解できるように、第1ロール21の第2切断ダイ部27と第2ロール31の第2切断ダイ部37とで、電極シート1に切断加工を施す。この際に、その切断加工箇所付近の電極シート1を第2クランプロール52が押圧することにより、その切断加工箇所付近の電極シート1のシート部分にしわが発生することを抑制することができる。このため、第1ロール21の第2切断ダイ部37と第2ロール31の第2切断ダイ部37とで、電極シート1を良好に精度よく円滑に切断加工できる。
【0078】
同様に、第1ロール21の第3切断ダイ部28と第2ロール31の第3切断ダイ部38とで、電極シート1に切断加工を施す。この際に、その切断加工箇所付近の電極シート1を第3クランプロール53が押圧することにより、その切断加工箇所付近の電極シート1のシート部分にしわが発生することを抑制することができる。このため、第1ロール21の第3切断ダイ部28と第2ロール31の第3切断ダイ部38とで、電極シート1を良好に精度よく円滑に切断加工できる。
【0079】
上記した本参考例では、電極シート1の切断加工後の切断面の正常化に有利である。
【0080】
お、電極シート1としては、活物質層12を積層したタイプでも良いし、活物質層12を積層する前のタイプでも良い。
【0081】
(第5参考例)
第5参考例を図13(A)(B)に模式的に示す。本参考例は第3参考例と基本的に同様の構成であり、基本的には同様の作用効果を奏する。以下、第3参考例と異なる部分を中心として説明する。
【0082】
参考例では、第1ロール21には、クランプ手段としての第1クランプロール51B、第3クランプロール53Bが一体回転できるように同軸的に保持されている。第1ロール21において、第1クランプロール51Bは第1切断ダイ部26の近傍に設けられており、第3クランプロール53Bは第3切断ダイ部28の近傍に設けられている。各クランプロールはゴムや樹脂等の弾性材料を用いて構成されている。
【0083】
第2ロール31には、クランプ手段としての第1クランプロール51C、第2クランプロール52Cが一体回転できるように同軸的に保持されている。第2ロール31において、第1クランプロール51Cは第1切断ダイ部36の近傍に設けられており、第2クランプロール52Cは第2切断ダイ部37の近傍に設けられている。
【0084】
第1ロール21の第1切断ダイ部26と第2ロール31の第1切断ダイ部36とで電極シート1の非積層領域13(図1参照)に切断加工を施す際に、その切断加工箇所付近の電極シート1のシート部分を第1ロール21の第1クランプロール51Bと第2ロール31の第1クランプロール51Cとが押圧する。換言すると、電極シート1の切断加工箇所付近のうちの第1ロール21の軸長方向の両側を、第1クランプロール51Bと第1クランプロール51Cとで押圧する。これによりその切断加工箇所付近の電極シート1のシート部分にしわが発生することを抑制することができる。
【0085】
このため、第1ロール21の第1切断ダイ部26と第2ロール31の第1切断ダイ部36とで、電極シート1の非積層領域13(図1参照)を良好に精度よく切断加工できる。
【0086】
第1ロール21の第2切断ダイ部27と第2ロール31の第2切断ダイ部37とで電極シート1に切断加工を施す際に、その切断加工箇所付近の電極シート1を第2クランプロール52Cが押圧する。これによりその切断加工箇所付近の電極シート1のシート部分にしわが発生することを抑制することができ、電極シート1を良好に精度よく切断加工できる。
【0087】
同様に、第1ロール21の第3切断ダイ部28と第2ロール31の第3切断ダイ部38とで電極シート1に切断加工を施す際に、その切断加工箇所付近の電極シート1を第3クランプロール53Bが押圧する。これによりその切断加工箇所付近の電極シート1のシート部分にしわが発生することを抑制することができるため、電極シート1を良好に精度よく円滑に切断加工できる。
【0088】
なお、切断加工が施されて第1ロール21と第2ロール31との間から吐出される電極シート1の向きについて、第1クランプロール51Bを例にとって説明を加える。図14に示すように、弾性材料で形成された第1クランプロール51Bが第2ロール31の大径部32に押圧されて圧縮される領域では、第1クランプロール51Bの外周面が弾性変形するため、第1クランプロール51Bの外周面に、第2ロール31の外周面の輪郭にほぼ対応する凹み形状をもつ弾性凹み部55が発生する。弾性凹み部55の影響を避けつつ、切断加工を施した後の電極シート1を搬送することが好ましい。
【0089】
従って図14に示すように、切断加工が施されて第1ロール21と第2ロール31との間から吐出される電極1Xが第1クランプロール51Bから離れるように、電極1Xを指向させることが好ましい。即ち、切断加工を施した後の電極1Xを矢印HA方向に指向させることが好ましい。
【0090】
なお図15に示すように、切断加工が施されて第1ロール21と第2ロール31との間から吐出される電極1Xが第1クランプロール51Bに近づく向きに、つまり矢印HB方向に指向する場合には、第1クランプロール51Bの外周面の弾性凹み部55の影響を受けて、電極1Xに曲げ部1rが発生することになり、薄肉の電極1Xを傷め易くなる不具合が生じる。
【0091】
お、電極シート1としては、活物質層12を積層したタイプでも良いし、活物質層12を積層する前のタイプでも良い。
【0092】
(第実施例)
本発明に係る第実施例を図16〜図18に示す。本実施例は第1参考例と基本的に同様の構成であり、従って第1参考例と異なる部分を中心として説明する。
【0093】
本実施例においても、第1ロール21は金属製(例えば鉄系)であり、軸長方向の中央域に位置する第1大径部22と、第1大径部22の軸端から突出すると共に第1大径部22のよりも径が小さい第1小径部24とで構成されている。切断歯部として機能する第1切断ダイ部26、第2切断ダイ部27、第3切断ダイ部28が、第1ロール21の第1大径部22の外周面に第1ロール21を周方向に1周するように同軸的に形成されている。
【0094】
第2ロール31は金属製であり、軸長方向の中央域に位置する第2大径部32と、第2大径部32の軸端から突出すると共に第2大径部32のよりも径が小さい第2小径部34とで構成されている。切断歯部として機能する第1切断ダイ部36、第2切断ダイ部37、第3切断ダイ部38が、第2ロール31にこれの周方向に1周するように同軸的に形成されている。
【0095】
さて本実施例では、図16に示すように、第2ロール31の第1切断ダイ部36の近傍には、吸引手段として機能できる複数個の第1吸引孔61が形成されている。第2ロール31の第2切断ダイ部37の近傍は、吸引手段として機能できる複数個の第2吸引孔62が形成されている。第2ロールの第3切断ダイ部38の近傍には、吸引手段として機能できる複数個の第3吸引孔63が形成されている。第1吸引孔61は第2ロール31の周方向に沿って均等間隔で形成されている。第2吸引孔62、第3吸引孔63もそれぞれ第2ロール31の周方向に沿って均等間隔で形成されている。
【0096】
本実施例においても、第1ロール21及び第2ロール31を回転させつつ、巻回体1A(図4参照)から巻きだした電極シート1を長手方向つまり矢印A1方向に移動させる。これにより第1実施例の場合と同様に、第1ロール21と第2ロール31との間に電極シート1が順に挿入される。これにより第1ロール21を電極シート1にあてがう操作が行われる。
【0097】
第1ロール21の第1切断ダイ部36と第2ロール31の第1切断ダイ部36とで電極シート1の非積層領域13(図1参照)に切断加工を施す際に、その切断加工箇所付近がずれ変位しないように、電極シート1のシート部分が第1吸引孔61に吸着されるため、切断の良好化、高精度化に有利となる。
【0098】
第1ロール21の第2切断ダイ部27と第2ロール31の第2切断ダイ部37とで電極シート1に切断加工を施す際に、その切断加工箇所付近がずれ変位しないように、電極シート1のシート部分は第2吸引孔62に吸着されるため、切断の良好化、高精度化に有利となる。同様に、第1ロール21の第3切断ダイ部28と第2ロール31の第3切断ダイ部38とで電極シート1に切断加工を施す際に、その切断加工箇所付近がずれ変位しないように第3吸引孔63に吸着されるため、切断の良好化、高精度化に有利となる。
【0099】
また活物質層12の種類によっては切断加工の際に切断屑(活物質層12の切り滓等)が発生するおそれがあるが、この切断屑を第1吸引孔61〜第3吸引孔63により吸引除去することができる。勿論、切断屑ばかりではなく、切断加工前後の電極シート1に付着している塵埃等の異物も第1吸引孔61〜第3吸引孔63から吸引除去することもできる。従って電極シート1を電池に組み込む際に、切断屑や異物の混入を防止でき、電池の高品質化、高性能化に有利となる。
【0100】
ところで本実施例においては、第1吸引孔61〜第3吸引孔63による吸引力は、電極シート1の切断加工箇所T(図7参照)で大きく設定されており、且つ、電極シート1の進行方向において切断加工箇所Tから下流Adに向かうにつれて次第に低下するように設定されている。
【0101】
以下、この構造について説明を加える。即ち、図17に示すように、第2ロール31の中空部31mには、筒体7が同軸的に固定されている。つまり、第2ロール31が矢印S20方向に回転するものの、筒体7は固定されているため回転しない。
【0102】
筒体7の周壁7aには貫通孔71が形成されている。図18は筒体7の周壁7aの外周面の展開図を示す。図18に示すように、貫通孔71の開口面積は切断加工箇所Tで最も大きく設定されている。そして、貫通孔71の開口面積は、切断加工箇所Tから電極シート1の進行方向である矢印A1方向において切断加工箇所Tから下流Adに向かうにつれて、つまり矢印A1方向に向かうにつれて次第に小さくなるように設定されている。従って、筒体7の空洞部7mに吸引路76を介して連通する吸引源75(第1吸引孔61〜第3吸引孔63と共に吸引手段を構成する)を作動させて、吸引路76を介して筒体7の空洞部7mの内部を吸引すれば、貫通孔71を介して、吸引孔71の吸引作用が得られる。このとき前述したように貫通孔71の開口面積は、図18に示すように、電極シート1の進行方向である矢印A1方向において、切断加工箇所Tから下流Adつまり矢印A1方向に向かうにつれて小さくなるように設定されているため、第1吸引孔61〜第3吸引孔63による吸引力は、電極シート1の切断加工箇所Tで最も大きく、且つ、電極シート1の進行方向である矢印A1方向において、切断加工箇所Tから下流Adに向かうにつれて次第に低下するようになる。この結果、電極シート1に対して切断加工を施すときには、強い吸着力で電極シート1を吸着保持できるため、切断加工の際に電極シート1がずれ変位することを抑制でき、切断加工の精度を高めるのに有利となる。
【0103】
更に第1吸引孔61〜第3吸引孔63による吸引力は、電極シート1の進行方向である矢印A1方向において切断加工箇所Tから下流Adに向かうにつれて次第に低下するようになるため、切断加工を施した後の電極シート1が矢印A1方向に移動するにつれて、電極シート1を第2ロール31の第1吸引孔61〜第3吸引孔63から離脱させるのに有利となる。即ち、電極シート1の吸着力を大きく確保しつつ、電極シート1の離脱性を確保でき、活物質層12の脱落防止に有利となる。
【0104】
更に本実施例では、図18に示すように、貫通孔71の開口面積は、切断加工箇所Tから電極シート1の進行方向である矢印A1方向において、切断加工箇所Tから上流Auに向かうにつれて、つまり矢印A3方向に向かうにつれて次第に小さくなるように設定されている。従って、筒体7の空洞部7mに連通する吸引源75を作動させて、吸引路76を介して筒体7の空洞部7mを吸引するとき、切断加工箇所Tから離れている電極シート1のシート部分が切断加工箇所Tに向かうにつれて、電極シート1に対する吸着力が次第に増加するようになる。この結果、電極シート1を急激に吸着するのではなく、電極シート1に対する吸着保持過程を緩やかに且つスムースになし得る。
【0105】
なお、第2ロール31に第1吸引孔61〜第3吸引孔63が形成されているが、これに代えて、第1ロール21に第1吸引孔61〜第3吸引孔63を形成することにしても良い。
【0106】
なお本実施例においても、活物質層12を積層した電極シート1を回転ロール2に通してリード用突片15,17を形成することも良いし、これに限らず、活物質層12を積層する前の状態の電極シート1を回転ロール2に通してリード用突片15,17を形成した後に、その電極シート1に活物質層12を塗布して積層することにしても良い。
【0107】
(他の実施例)
図19(A)に示すように、電極シート1から形成された電極1X,1Yのリード用突片15,17を台形状としても良い。図19(B)に示すように、電極1X,1Yのリード用突片15,17を、先端が幅狭となる向きの三角形状としても良い。
【0108】
図20は巻回型電池に適用した適用例の主要部を示す。図20に示すように、長手方向にのびる電極1Xをロール形状に多重に巻回した状態で、正極端子または負極端子の端子200の端面を、電極1Xの各リード用突片15にあてがい、両者を電気的に接触させている。
【0109】
その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で必要に応じて適宜変更して実施できるものである。
【0110】
【発明の効果】
本発明に係る電池用電極の製造方法によれば、回転ロールを回転させつつ回転ロールを電極シートにあてがう操作と、回転ロール及び電極シートの少なくとも一方を電極シートの長手方向に移動させる操作とを行う。これにより、回転ロールの切断歯部で電極シートに切断加工を施し、電極シートの長手方向に沿ってリード用突片を効率よく複数個形成することができる。この結果、電極製造の際の生産性が向上する。
【0111】
本発明に係る電池用電極の製造装置によれば、上記した電池用電極の製造方法を実施することができ、電極シートの長手方向に沿ってリード用突片を効率よく複数個形成することができ、この結果、電極製造の際の生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】切断加工を施す前の電極シートの平面形態を模式的に示す構成図である。
【図2】電極シートに切断加工を施して形成した第1リード用突片をもつ第1電極、及び、第2リード用突片をもつ第2電極の平面形態を模式的に示す構成図である。
【図3】切断加工を施す前の各電極シートを模式的に示す断面図である。
【図4】第1参考例に係り、電極シートに切断加工を施している全体の形態を模式的に示す構成図である。
【図5】第1参考例に係り、電極シートに切断加工を施している第1ロール及び第2ロールを模式的に示す要部の構成図である。
【図6】第1参考例に係り、切断カッタ部をもつ第1ロールを模式的に示す斜視図である。
【図7】第1参考例に係り、第1ロールと第2ロールとの間に挿入した電極シートを第1ロールの切断カッタ部により切断加工を施している形態を模式的に示す要部の構成図である。
【図8】第2参考例に係り、第2ロールの要部を模式的に示す構成図である。
【図9】第3参考例に係り、第1ロール及び第2ロールを模式的に示す斜視図である。
【図10】第3参考例に係り、第1ロールと第2ロールとの間の電極シートを切断ダイ部により切断加工を施す形態を模式的に示す要部の構成図である。
【図11】第4参考例に係り、電極シートに切断加工を施して形成した第1リード用突片をもつ第1電極、及び、第2リード用突片をもつ第2電極の平面形態を模式的に示す構成図である。
【図12】第4参考例に係り、第1ロール及び第2ロールにより電極シートに切断加工を施す形態を模式的に示す構成図である。
【図13】第5参考例に係り、第1ロール及び第2ロールにより電極シートに切断加工を施す形態を模式的に示す構成図である。
【図14】第5参考例に係り、第1ロール及び第2ロールから吐出する電極シートの向きの好ましい形態を説明するための構成図である。
【図15】比較例に係り、第1ロール及び第2ロールから吐出する電極シートの向きの好ましい形態を説明するための構成図である。
【図16】施例に係り、第1ロール及び第2ロールの形態を模式的に示す構成図である。
【図17】施例に係り、第2ロールの内部構造を模式的に示す断面図である。
【図18】施例に係り、貫通孔をもつ筒体の外周面の展開図である。
【図19】他の実施例に係り、電極のリード用突片の変形形態を示す構成図である。
【図20】適用例に係り、電極のリード用突片の接続形態を示す電池の主要部の構成図である。
【符号の説明】
図中、1は電極シート、11は導電シート、12は活物質層、15は第1リード用突片、17は第2リード用突片、1Xは第1電極、1Yは第2電極、2は回転ロール、21は第1ロール、31は第2ロール、26A,27A,28Aは切断カッタ部(切断歯部)、26,27,28は切断ダイ部(切断歯部)、36,37,38は切断ダイ部(切断歯部)、51,52,53はクランプロール(クランプ手段)、61,62,63は吸引孔(吸引手段)をそれぞれ示す。

Claims (6)

  1. 長手方向に連続して延設された電池用の電極シートと、前記電極シートに切断加工を施してリード用突片を形成する切断歯部を外周面に備えた回転ロールとを用意する工程と、
    前記回転ロールを回転させつつ前記回転ロールを前記電極シートにあてがう操作と、前記回転ロール及び前記電極シートの少なくとも一方を前記電極シートの長手方向に移動させる操作とを行うことにより、前記回転ロールの切断歯部で前記電極シートに切断加工を施し、前記電極シートの長手方向に沿って前記リード用突片を複数個形成する電池用電極の製造方法であって、
    前記回転ロールは、前記切断刃部の近傍に設けられた吸引手段を備えており、 前記吸引手段は前記回転ロールの外周面で開口している吸引孔で形成されており、前記吸引孔の吸引力は、前記電極シートの切断加工箇所で大きく、且つ、前記電極シートの進行方向において前記切断歯部による切断加工箇所から前記電極シートの下流に向かうにつれて低下するように設定されており、
    前記電極シートを前記回転ロールに吸着する吸着操作と、前記電極シートに付着している異物または切断屑を吸引除去する除去操作とを、前記吸引手段の吸引孔により実行することを特徴とする電池用電極の製造方法。
  2. 電池用の電極シートに切断加工を施してリード用突片を形成する電池用電極の製造装置であって、
    回転可能な回転ロールを備えており、前記回転ロールは、前記電極シートに押圧され押圧に伴い前記電極シートに切断加工を施すことにより、前記リード用突片を形成する切断歯部を備えており、
    前記回転ロールは、前記電極シートを前記回転ロールに吸着する吸着機能と、前記電極シートに付着している異物または切断屑を吸引除去する除去機能とを実行すると共に前記切断刃部の近傍に設けられた吸引手段を備えており、前記吸引手段は前記回転ロールの外周面で開口している吸引孔で形成されており、前記吸引孔の吸引力は、前記電極シートの切断加工箇所で大きく、且つ、前記電極シートの進行方向において前記切断歯部による切断加工箇所から前記電極シートの下流に向かうにつれて低下するように設定されていることを特徴とする電池用電極の製造装置。
  3. 請求項において、前記電極シートを前記回転ロールの外周面にクランプして電極シートのしわ発生を抑制するクランプ手段が設けられていることを特徴とする電池用電極の製造装置。
  4. 請求項2または3において、前記吸引孔は、回転ロールの外周面で開口しており、回転ロールの周方向に沿って複数個配設されていることを特徴とする電池用電極の製造装置。
  5. 請求項2〜のうちのいずれか一項において、前記吸引孔の吸引力は、電極シートの切断加工箇所で大きく、且つ、電極シートの進行方向において切断歯部による切断加工箇所から電極シートの上流に向かうにつれて低下するように設定されていることを特徴とする電池用電極の製造装置。
  6. 請求項2〜のうちのいずれか一項において、前記回転ロール内には筒体が同軸的に固定されており、前記筒体の周壁には貫通孔が形成されており、前記貫通孔の開口面積は、切断加工箇所で最も大きく設定されており、
    前記切断加工箇所から電極シートの進行方向において前記切断加工箇所から下流に向かうにつれて次第に小さくなるように設定されており、
    且つ、前記切断加工箇所から電極シートの進行方向において前記切断加工箇所から上流に向かうにつれて次第に小さくなるように設定されていることを特徴とする電池用電極の製造装置。
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