JP3705611B2 - 画像読取装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は画像読取装置に係り、特にフイルムスキャナ、複写機、ファクシミリ等に適用される画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CCD等の固体撮像素子から得られる画像信号における暗電流の補正方法には種々のものがあり、例えばフォトセンサのうちの特定のフォトセンサの受光面を遮光し、そのフォトセンサの出力を暗電流分としてメモリで記憶し、暗電流分を含む画像信号から予め記憶した暗電流分を減算し、これにより暗電流が補正された画像信号を得るようにしている。
【0003】
一方、カラー画像を読み取るために、リニアセンサにはそれぞれ異なるカラーフィルタが設けられた2ライン以上からなるものがあるが、この場合には、空間的なラインずれのために、十分が画質が得られない。そこで、従来はライン間の空間的なずれを補正するために、ディジタル処理することにより一方のラインから得られる画像信号を遅延させ、又は一方のラインから得られる画像信号を外部に設けたディレイラインを通過させることにより遅延させ、これによりライン間の空間的なずれを補正した画像信号を得るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の暗電流の補正方法は、事前に暗電流を取り込む必要があり、またライン間の空間的なずれを補正する場合には、ディジタル処理又は外部のディレイラインを用いる必要があるため、回路規模が大きくなるという問題があった。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、暗電流の補正や各ラインから得られる画像信号の同時化を簡単な回路でリアルタイムに行うことができ、これにより低コストの装置で良質の画像を得ることができる画像読取装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、Gフィルタを介して画像光を受光するフォトセンサが1列に配列された第1の受光部と、前記第1の受光部に並設された1列の第2の受光部であって、Rフィルタを介して画像光を受光するフォトセンサとBフィルタを介して画像光を受光するフォトセンサとが交互に配列された第2の受光部と、前記第2の受光部に並設され各フォトセンサから読み出された電荷を前記第1及び第2の受光部の空間的なラインずれに対応して遅延させるアナログメモリと、前記第1の受光部に並設され各フォトセンサから読み出された電荷を転送する第1の転送部と、前記アナログメモリに並設され該アナログメモリを介して入力する電荷を転送する第2の転送部と、前記第1の転送部から順次送り出される電荷をそれぞれG画像信号として出力する第1の画像出力部と、前記第2の転送部から順次送り出される電荷をそれぞれR/B画像信号として出力する第2の画像出力部とを備えた画像読取装置において、前記第1及び第2の受光部のライン上とは異なる位置に隣接して設けられ受光面が遮光された第1及び第2の暗電流検出用センサと、前記第1の暗電流検出用センサに蓄積された電荷をダミー信号として前記G画像信号と同時に出力する前記第1の画像出力部と異なる第1のダミー出力部と、前記第2の暗電流検出用センサに蓄積された電荷をダミー信号として前記R/B画像信号と同時に出力する前記第2の画像出力部と異なる第2のダミー出力部と、前記第1の画像出力部より出力されるG画像信号から前記第1のダミー出力部より該G画像信号と同時に出力されるダミー信号を減算する第1の減算手段と、前記第2の画像出力部より出力されるR/B画像信号から前記第2のダミー出力部より該R/B画像信号と同時に出力されるダミー信号を減算する第2の減算手段と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
また、本発明は、Gフィルタを介して画像光を受光するフォトセンサが1列に配列された第1の受光部と、前記第1の受光部に並設された1列の第2の受光部であって、Rフィルタを介して画像光を受光するフォトセンサとBフィルタを介して画像光を受光するフォトセンサとが交互に配列された第2の受光部と、前記第2の受光部に並設され各フォトセンサから読み出された電荷を前記第1及び第2の受光部の空間的なラインずれに対応して遅延させるアナログメモリと、前記第1の受光部に並設され各フォトセンサから読み出された電荷を転送する第1の転送部と、前記アナログメモリに並設され該アナログメモリを介して入力する電荷を転送する第2の転送部と、前記第1の転送部から順次送り出される電荷をそれぞれG画像信号として出力する第1の画像出力部と、前記第2の転送部から順次送り出される電荷をそれぞれR/B画像信号として出力する第2の画像出力部とを備えた画像読取装置において、前記第1及び第2の受光部の間に設けられ、前記第1及び第2の受光部に蓄積される不要電荷を掃き出すためのシャッターゲート及びシャッタードレインを有することを特徴としている。
また、上記画像読取装置において、通常のスキャン方向とは逆方向にスキャンして画像を読み取る際に、前記第2の転送部での1ライン分の転送終了時から次ラインの転送開始時までに前記第2の受光部に蓄えられた電荷を前記アナログメモリを介して第2の転送部に転送するときの該アナログメモリでの転送を速く行い、前記アナログメモリによる実質的な遅延が行われないようにすることを特徴としている。更に、前記第1及び第2の受光部のライン上とは異なる位置に隣接して設けられ受光面が遮光された暗電流検出用センサと、前記暗電流検出用センサに蓄積された電荷をダミー信号として前記G画像信号、R/B画像信号と同時に出力する前記第1の画像出力部及び第2の画像出力部と異なるダミー出力部と、前記第1の画像出力部から出力されるG画像信号から前記ダミー出力部から該G画像信号と同時に出力されるダミー信号を減算する第1の減算手段と、前記ダミー出力部から出力されるダミー信号を前記アナログメモリを介して累積される暗電流分に対応したゲインで増幅する増幅手段と、前記第2の画像出力部から出力されるR/B画像信号から前記増幅手段で増幅された該R/B画像信号と同時に出力されるダミー信号を減算する第2の減算手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
【作用】
本発明によれば、受光部の近傍に受光面が遮光された暗電流検出用センサを設け、この暗電流検出用センサに蓄積された電荷をダミー出力部からダミー信号として出力し、画像出力部から出力される画像信号からダミー信号を減算することにより、暗電流分が補正された画像信号を得るようにしている。
【0010】
本発明の他の態様によれば、第1の受光部と第2の受光部の2ラインを設け、各ラインから得られる画像信号の同時化のために、第2の受光部と第2の転送部との間にアナログメモリを設けるようにしている。そして、このアナログメモリによって第2の受光部から転送される電荷を適宜遅延させて第2の転送部に転送し、ライン間の空間的なずれを補正するようにしている。尚、上記アナログメモリを介して転送される電荷は、アナログメモリによってS/Nが悪くなるが、画質のS/Nを左右するのはGチャンネルであるため、上記アナログメモリはR/Bチャンネル側に設けるようにしている。
【0011】
また、通常のスキャン方向とは逆方向にスキャンして画像を読み取る場合には、上記アナログメモリは各ラインの空間的なずれを補正する方向とは逆方向に遅延させることになるため、前記第2の受光部に蓄えられた電荷を前記アナログメモリを介して前記第2の転送部に転送するときの該アナログメモリでの転送を速く行い、アナログメモリによる実質的な遅延がないようにしている。更に、前記第1及び第2の受光部の間に第1及び第2の受光部に蓄積される不要電荷を掃き出すためのシャッターゲート及びシャッタードレインを設け、取り出すべき電荷の蓄積時間を制御できるようにしている。また、シャッターゲート及びシャッタードレインを設ける代わりに、前記第1及び第2の受光部に蓄積される不要電荷を掃き出すための基板抜き電子シャッターを設け、これにより取り出すべき電荷の蓄積時間を制御できるようにしている。更に、前記アナログメモリを介して第2の転送部に転送される電荷には、アナログメモリにおける暗電流分も含まれるため、前記ダミー出力部から出力されるダミー信号を前記アナログメモリを介して累積される暗電流分に対応したゲインで増幅し、第2の画像出力部から出力されるR/B画像信号から前記増幅されたダミー信号を減算するようにしている。
【0012】
【実施例】
以下添付図面に従って本発明に係る画像読取装置の好ましい実施例を詳説する。
図1は本発明に係る画像読取装置の一実施例を示す要部ブロック図である。同図に示すリニアセンサ10は、1部品としてパッケージ化されており、主として受光部11A、11B、シフトレジスタ12A、12B、画像出力部13、14、ダミー出力部15、16、アナログメモリM1、M2、シャッタードレイン17、及び暗電流検出用センサ18A、18Bから構成されている。
【0013】
このリニアセンサ10は、GチャンネルとR/Bチャンネルの2ラインで構成されており、Gチャンネルの受光部11AはGフィルタを介して画像光を受光するフォトセンサが1列に配列され、R/Bチャンネルの受光部11BはRフィルタを介して画像光を受光するフォトセンサとBフィルタを介して画像光を受光するフォトセンサとが交互に配列されている。そして、これらの受光部11A及び受光部11Bのフォトセンサは、各受光面に入射する画像光の光の強さに応じた量の電荷を蓄積する。
【0014】
また、受光部11Aと受光部11Bとの間には、それぞれシャッターゲートSGを介してシャッタードレイン17が設けられており、これらのシャッターゲートSGをシャッターゲートパルス(図示せず)によって駆動することにより、受光部11A及び受光部11Bに蓄積された電荷をシャッタードレイン17に掃き出すことができる。即ち、このリニアセンサ10は、シャッターゲートパルスに応じて受光部11Aと受光部11Bに蓄積する電荷を制御する、いわゆる電子シャッター機能を有している。
【0015】
尚、受光部11Aと受光部11Bとの空間のライン差は、両者間にシャッタードレイン17等を有するため、この実施例では2ライン分である。
一方、受光部11Aとシフトレジスタ12Aとの間にはリードアウトゲートOGが設けられており、このリードアウトゲートOGに1ライン周期のリードゲートパルスが加えられると、受光部11Aに蓄積された電荷がシフトレジスタ11Aに転送される。同様に、受光部11BとアナログメモリM1との間にはリードアウトゲートOGが設けられており、このリードアウトゲートOGに1ライン周期のリードゲートパルスが加えられると、受光部11Bに蓄積された電荷がアナログメモリM1に転送される。
【0016】
アナログメモリM1、M2は、前述した受光部11Aと受光部11Bとの空間のライン差を補正するためのもので、1ライン周期のアナログメモリパルス(図示せず)によって駆動され、これにより受光部11Bから得られる電荷を2ライン時間だけ遅延させてシフトレジスタ12Bに転送する。
シフトレジスタ12Aに転送された電荷は、公知のレジスタ転送パルスによって画像出力部13のフローティングキャパシタ13Aに順次流入する。画像出力部13のプリアンプ13Bはこのフローティングキャパシタ13Aの電圧をG画像信号として出力する。尚、フローティングキャパシタ13Aの電圧を初期状態に戻し、次の画素の電荷に対応した電圧が取り出せるようにリセットパルスが加えられるようになっている。また、アナログメモリM2からシフトレジスタ12Bに転送された電荷は、レジスタ転送パルスによって画像出力部14に転送され、画像出力部14は上記画像出力部13と同様にしてR/B画像信号を出力する。
【0017】
一方、暗電流検出用センサ18Aは、受光部11Aの各画素のフォトセンサと同等のフォトセンサであってその受光面が遮光されており、ここに蓄積された電荷は、ダミー出力部15のフローティングキャパシタ15Aに転送される。ダミー出力部15のプリアンプ15Bはこのフローティングキャパシタ15Aの電圧を暗電流分を示すダミー信号として出力する。尚、暗電流検出用センサ18B及びダミー出力部16は、それぞれ上記暗電流検出用センサ18A及びダミー出力部15と同様に構成されている。
【0018】
図2は上記リニアセンサ10を用いたフイルムスキャナの要部ブロック図である。
同図において、中央処理装置(CPU)30は各回路を統括,制御するもので、CCD駆動回路32は前述したシャッターゲートパルス、リードゲートパルス、アナログメモリパルス、レジスタ転送パルス、リセットパルス等をリニアセンサ10に出力し、リニアセンサ10は画像出力部13及び14からそれぞれG画像信号及びR/B画像信号を出力するとともに、ダミー出力部15及び16からダミー信号を出力する。尚、通常のスキャン方向にスキャンして画像を読み取る場合(即ち、或るラインの画像光が受光部11Bに先に入射する場合)、R/B画像信号は、前述したようにアナログメモリM1、M2を介して遅延されるため、G画像信号とR/B画像信号とは同時化されてリニアセンサ10から出力される。
【0019】
リニアセンサ10から出力されたG画像信号は、CDSクランプ34によってクランプされて補正回路44に出力され、R/B画像信号は色分離CDSクランプ36によって各色別にクランプされ、B画像信号は補正回路46に出力され、R画像信号は補正回路48に出力される。
また、リニアセンサ10のダミー出力部15から出力されたダミー信号は、CDSクランプ38によってクランプされて補正回路46の他の入力に出力され、ダミー出力部16から出力されたダミー信号は、CDSクランプ40によってクランプされ、その後増幅器42で3倍のゲインがかけられたのち、補正回路46及び48の他の入力に出力される。尚、ダミー信号を増幅器42で3倍に増幅する理由は、R/B画像信号に含まれる暗電流分にはアナログメモリM1、M2における暗電流分も含まれるためである。
【0020】
補正回路44、46及び48はそれぞれ減算回路からなり、各画像信号からダミー信号を減算し、その減算したG,B,R画像信号(暗電流の補正をした信号)をそれぞれ可変増幅器50、52及び54に出力する。可変増幅器50、52及び54は、それぞれCPU30からゲイン制御信号が加えられており、入力するG,B,R画像信号に所要のゲインをかけてホワイトバランスを調整する。
【0021】
可変増幅器50、52及び54から出力されるG,B,R画像信号は、マルチプレクサ56によって点順次化され、A/D変換器58によってデジタル信号に変換されたのち、画像メモリ60に加えられる。
この画像メモリ60は、1コマ分のR,G,B画像信号を記憶し、その記憶されたR,G,B画像信号は繰り返し読み出され、図示しないD/A変換器によってアナログ信号に変換されたのち、エンコーダでNTSC方式の複合映像信号に変換されて図示しないモニタTVに出力される。これにより、モニタTVよってフイルム画像を見ることができるようになる。
【0022】
尚、良好な画像信号を取り込むためには、フイルムを予めスキャン(プリスキャン)してフイルムの各コマの明るさ等の撮影条件を検出し、その撮影条件にしたがって再度スキャン(本スキャン)して露出やホワイトバランスが調整された画像信号を取り込む必要がある。
ここで、上記プリスキャンと本スキャンとで、フイルムのスキャン方向を変えるようにすれば、フイルムを1往復することによって露出等が調整された画像信号を取り込むことができる。
【0023】
さて、プリスキャンと本スキャンとでスキャン方向を変える場合、前述した通常のスキャン方向を本スキャンとし、その逆の方向をプリスキャンとすると、プリスキャン時には、図1におけるリニアセンサ10において、或るラインの画像光は受光部11Bよりも受光部11Aに先に入射することになる。
そして、後に入射する受光部11B側のR/B画像信号をアナログメモリM1、M2によって遅延させると、空間的なラインずれのあるG画像信号とR/B画像信号とが時間的に更に拡大することになる。
【0024】
従って、プリスキャン時には、アナログメモリM1、M2による実質的な遅延が行われないようにする。即ち、プリスキャン時には、シフトレジスタ12Bでの1ライン分の転送が終了してから次のラインの転送が開始されるまでの間に、受光部11Bに蓄えられた電荷をアナログメモリM1、M2を介して直ちにシフトレジスタ12Bに転送するようにする。尚、このような転送は、リードゲートパルス、アナログメモリパルスを制御することによって行うことができる。また、上記プリスキャン時には、受光部11Aと受光部11Bとの空間的なラインずれを補正することはできないが、プリスキャンでは、フイルム画像の明るさ等の撮影条件や、画質にこだわらないインデックス画像を得ることを目的としているため、上記空間的なラインずれによる不具合はない。
【0025】
ところで、プリスキャン時に得た画像信号の輝度信号に基づいて本スキャン時にリニアセンサ10に出力するシャッターゲートパルスを制御することにより、電荷の蓄積時間を制御することができる。同様に、プリスキャン時に得たR,G,B画像信号の各色別の平均値を求め、これらの平均値が等しくなるように本スキャン時における可変増幅器50、52及び54のゲインを制御することによりホワイトバランスを調整することができる。
【0026】
尚、スキャン動作をしない場合には、リニアセンサ10の駆動系を停止することにより、消費電力を少なくすることができる。また、停止状態からスキャン動作する場合には、始めにウォーミングアップ駆動してから画像信号の読み取りを開始することにより、画質への影響をなくすことができる。CPU30はスキャン方向、露出時間等に応じてCCD駆動回路32を制御し、目的にあったリニアセンサ10の駆動を実現する。
【0027】
図3は本発明に係る画像読取装置の他の実施例を示す要部ブロック図である。尚、図1に示したリニアセンサ10と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図1に示したリニアセンサ10は受光部11Aと受光部11Bとの間にシャッターゲートSG、シャッタードレイン17が設けられているが、図3に示すリニアセンサ20は、基板抜き電子シャッターが設けられたもので、受光部11Aと受光部11Bとは接している。その結果、図3に示す受光部11Aと受光部11Bとの空間のライン差は1ラインであり、受光部11Bに蓄積された電荷は、1つのアナログメモリMによって1ライン分遅延されてシフトレジスタ12Bに転送されるようになっている。
【0028】
尚、本実施例では、暗電流検出用センサ及びダミー出力部を各ライン別に設けるようにしたが、何れか一方のみでもよい。また、本発明における暗電流を補正するリニアセンサは、上記実施例の2ラインのリニアセンサに限らず、1ラインのリニアセンサにも適用できる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る画像読取装置によれば、受光部の近傍に受光面が遮光された暗電流検出用センサを設け、この暗電流検出用センサに蓄積された電荷をダミー信号として出力し、画像出力部から出力される画像信号からダミー信号を減算するようにしたため、簡単な回路で暗電流の補正を行うことができる。また、Gチャンネルの受光部とR/Bチャンネルの受光部の2ラインによって構成した場合に、各ラインから得られる画像信号の同時化のための遅延手段として、R/Bチャンネル側の受光部とその転送部との間にアナログメモリを設けるようにしてため、同時化のための回路も簡単にできるという利点がある。尚、アナログメモリを介して転送される電荷はS/Nが悪くなるが、画質のS/Nを左右するのはGチャンネルであるため、上記アナログメモリはR/Bチャンネル側に設けるようにしている。
【0030】
また、通常のスキャン方向とは逆方向にスキャンして画像を読み取る場合には、上記アナログメモリでの転送を速く行うことで、アナログメモリによる実質的な遅延が行われないようにすることができ、これにより逆スキャン時にアナログメモリの悪影響が生じないようにすることができる。尚、逆スキャン時には、空間的なラインずれを補正することはできないが、フイルム画像の撮影条件や画質にこだわらないインデックス画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る画像読取装置の一実施例を示す要部ブロック図である。
【図2】図2は図1のリニアセンサを用いたフイルムスキャナの要部ブロック図である。
【図3】図3は本発明に係る画像読取装置の他の実施例を示す要部ブロック図である。
【符号の説明】
10、20…リニアセンサ
11A、11B…受光部
12A、12B…シフトレジスタ
13、14…画像出力部
15、16…ダミー出力部
17…シャッタードレイン
18A、18B…暗電流検出用センサ
M1、M2、M…アナログメモリ
30…中央処理装置(CPU)
32…CCD駆動回路
42…増幅器
44、46、48…補正回路
Claims (2)
- Gフィルタを介して画像光を受光するフォトセンサが1列に配列された第1の受光部と、前記第1の受光部に並設された1列の第2の受光部であって、Rフィルタを介して画像光を受光するフォトセンサとBフィルタを介して画像光を受光するフォトセンサとが交互に配列された第2の受光部と、前記第2の受光部に並設され各フォトセンサから読み出された電荷を前記第1及び第2の受光部の空間的なラインずれに対応して遅延させるアナログメモリと、前記第1の受光部に並設され各フォトセンサから読み出された電荷を転送する第1の転送部と、前記アナログメモリに並設され該アナログメモリを介して入力する電荷を転送する第2の転送部と、前記第1の転送部から順次送り出される電荷をそれぞれG画像信号として出力する第1の画像出力部と、前記第2の転送部から順次送り出される電荷をそれぞれR/B画像信号として出力する第2の画像出力部とを備えた画像読取装置において、
前記第1及び第2の受光部の間に設けられ、前記第1及び第2の受光部に蓄積される不要電荷を掃き出すためのシャッターゲート及びシャッタードレインを有し、
通常のスキャン方向とは逆方向にスキャンして画像を読み取る際に、前記第2の転送部での1ライン分の転送終了時から次ラインの転送開始時までに前記第2の受光部に蓄えられた電荷を前記アナログメモリを介して第2の転送部に転送するときの該アナログメモリでの転送を速く行い、前記アナログメモリによる実質的な遅延が行われないようにすることを特徴とする画像読取装置。 - Gフィルタを介して画像光を受光するフォトセンサが1列に配列された第1の受光部と、前記第1の受光部に並設された1列の第2の受光部であって、Rフィルタを介して画像光を受光するフォトセンサとBフィルタを介して画像光を受光するフォトセンサとが交互に配列された第2の受光部と、前記第2の受光部に並設され各フォトセンサから読み出された電荷を前記第1及び第2の受光部の空間的なラインずれに対応して遅延させるアナログメモリと、前記第1の受光部に並設され各フォトセンサから読み出された電荷を転送する第1の転送部と、前記アナログメモリに並設され該アナログメモリを介して入力する電荷を転送する第2の転送部と、前記第1の転送部から順次送り出される電荷をそれぞれG画像信号として出力する第1の画像出力部と、前記第2の転送部から順次送り出される電荷をそれぞれR/B画像信号として出力する第2の画像出力部とを備えた画像読取装置において、
前記第1及び第2の受光部のライン上とは異なる位置に隣接して設けられ受光面が遮光された暗電流検出用センサと、
前記暗電流検出用センサに蓄積された電荷をダミー信号として前記G画像信号R/B画像信号と同時に出力する前記第1の画像出力部及び第2の画像出力部と異なるダミー出力部と、
前記第1の画像出力部から出力されるG画像信号から前記ダミー出力部から該G画像信号と同時に出力されるダミー信号を減算する第1の減算手段と、
前記ダミー出力部から出力されるダミー信号を前記アナログメモリを介して累積される暗電流分に対応したゲインで増幅する増幅手段と、
前記第2の画像出力部から出力されるR/B画像信号から前記増幅手段で増幅された該R/B画像信号と同時に出力されるダミー信号を減算する第2の減算手段と、
を備えたことを特徴とする画像読取装置。
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