JP3703359B2 - 不焼セメント及びそれを用いた建物の床下構造 - Google Patents

不焼セメント及びそれを用いた建物の床下構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不焼セメント及びそれを用いた建物の床下構造に関し、特に電力、建材等の産業界又は都市ゴミ処理から多量に排出されるスラグ類及び建築廃棄物として排出される石膏ボードなどの未利用資源をリサイクルし、環境改善に効果を持つ水硬性セメントを、熱エネルギーを消費しない不焼成処理で製造する不焼セメント及びそれを用いた建物の床下構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
高炉水砕スラグの持つ潜在水硬性を利用して、石灰や石膏との組み合わせによる水硬性セメント材料は古くから数多くの研究開発が世界的に行われて来た。特に、無水石膏を約15%含む高硫酸塩スラグセメントは、不焼セメントとして欧州では実用化されたが、我国では構造用コンクリートとして、硬化条件、強度等の条件からなお、課題を残し現状では市場にないが、一部大手建材メーカーではオートクレーブによる熱水硬化をさせたボードとして市販されている。
【0003】
この種のセメントの主たる組成物は、アルミン酸硫酸カルシウム水和物であるエトリンガイト(3CaO・Al・3CaSO・32HO)である。エトリンガイトは、間隙質表面を被覆して間隙質の水和を抑制し、コンクリートの正常な凝結をもたらす役割を果たすと共に、硬化時に膨張する特徴を持つため、コンクリートの膨張材、超速硬セメントとして各種銘柄の製品も市販されている。またエトリンガイトを主成分とするセメント材料類は、土壌固化剤、或いは重金属溶出防止抑制剤としても既に公知のものである。
【0004】
これら従来のエトリンガイトを主成分とするセメントは、予め高温度で焼成し合成されたCaO・Alにあとから石膏を加えてエトリンガイトを生成させ結晶化させて硬化させる方法や、高炉スラグに対し少量のアルカリを加えてCaOやAl成分を反応溶出させて、120〜130℃の温度下で熱硬化させると高強度のセメントであるスラグ−アルカリセメント(SAC)が得られる方法(B.Forss,Silicates Industriels,1983(3),78(1983))がある。後者の方法においては、高炉スラグとNaOHの反応で、Alを充分溶出させるには常温では十数日を要し、Alの溶出した後の固相界面で、高温下のCaとSiとの反応によるケイ酸カルシウム水和物(C−S−H)の生成が硬化反応を複雑にして製品のクラックの発生が起こるものと推定され、長時間処理や高温処理が必要とされ多量のエネルギーを必要としていた。
【0005】
また、建物の床下構造にあっては、従来、建物の床下の地面からの湿気を防ぐためには、地面上に防湿シートを敷設し、この上にコンクリートを打設したり、あるいはこの防湿シートの上に押さえのために砂を敷設したり(特開平8−209713号公報)、また、床下に侵入してくる水分を排除するために、床下の地面上に不織布の透水性シートを設け、この上に砕石層を設け、砕石層の中に排水管を設け、砕石層の上に木炭粒の層を設けた技術(特開平6−158678号公報)等があり、さらに、製鋼スラグの一種である転炉スラグを軟弱地盤層に杭状に充填して、地盤を改良する技術(特開平6−116937号公報)がある。
【0006】
しかしながら、地面上に防湿シートを敷設し、この上にコンクリートを打設したり、あるいはこの防湿シートの上に押えのために砂を敷設するものは、地面からの湿気は防湿シートで遮断しているが、室内側から床を通してやってくる湿気について配慮されていないため、換気の良くない床下では結露が生じ、建物を損傷することがあり、特に、建物の周囲の基礎を断熱し、床下換気を行なわない基礎断熱工法においては、建物の耐久性が低下する問題があった。
【0007】
また、床下に木炭粒の層を設ける技術は、防湿効果のある木炭粒を用いているが、床下の地面の最下層に不織布の透水性シートを設けているので、地面からの湿気を遮断していないため、地面からの湿気の遮断が完全ではなく、建物の床下が結露などで損傷することがあった。しかも、木炭粒は比較的高価であり、経済的ではなかった。さらに、転炉スラグによる軟弱地盤改良工法は、埋立地や塩田地帯などの地盤改良を行なうものであり、建物の床下の調湿を行なうものではなく、転炉スラグの毛細管現象による水分の排出、地盤の圧密と、転炉スラグ中の遊離石灰相の水和反応による膨張現象や転炉スラグと化学活性の強い土との反応により、地盤の圧密、改良が行なわれるものにすぎなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、都市ゴミ溶融スラグ、高炉スラグ、鋳物スラグ等のガラス質スラグや排煙脱硫石膏等の未利用資源から、エネルギー消費が少なく、製造コストが極めて安価な不焼セメントの製造とそれを用いた建物の床下の防湿性に優れ、建物の耐久性が向上し、しかも安価な床下構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するため、鋭意研究を行った結果、ガラス質スラグ類と石膏からエトリンガイトを主成分とするセメントを生成させる際の熱水合成条件に金属アルミニウムの酸化による自己発熱現象と共に水素の発生による反応速進効果を利用することにより不焼セメントが得られることを見出し、さらに該不焼セメントは、調湿性に優れ、建物の床下構造に用いると、建物を湿気から守り、耐久性を向上させることを見出し本発明を完成した。
【0010】
すなわち、本発明の第1の発明は、二水石膏とSiO−Al−CaOを主成分とするガラス質スラグとを反応させて得られる不焼セメントであって、前記ガラス質スラグに金属アルミニウムが2重量%以上加えられた混合物を、苛性ソーダ又は炭酸ソーダによってpH12以上に調整し、次いで二水石膏を加えてゲル状物を合成し、これらの反応を金属アルミニウムの酸化による自己発熱反応による熱水条件下で行い、次いで合成されたゲル状物を乾燥し、粉末化した不焼セメントである。
【0011】
また、本発明の第2の発明は、SiO−Al−CaOを主成分とするガラス質スラグ類は、SiOが20〜50重量%、Alが10〜20重量%、CaOが30〜50%、その他が10重量%の組成からなる都市ゴミ溶融スラグ、高炉スラグ、鋳物スラグの中から選ばれた一種以上である第1の発明に記載の不焼セメントである。
【0012】
また、本発明の第3の発明は、床下の地面上に、第1又は第2の発明に記載の不焼セメントからなる調湿層が敷設されてなることを特徴とする建物の床下構造である。
【0013】
また、本発明の第4の発明は、床下の地面上に、防湿層が形成され、この防湿層の上に第1又は第2の発明に記載の不焼セメントからなる調湿層が敷設されてなることを特徴とする建物の床下構造である。
【0014】
また、本発明の第5の発明は、建物の周囲部の基礎に断熱材層が設けられ、その建物の床下の地面上に、第1又は第2の発明に記載の不焼セメントからなる調湿層が敷設されてなることを特徴とする建物の床下構造である。
【0015】
また、本発明の第6の発明は、鉄筋コンクリート製の基礎底盤の上に鋼製基礎が設けられ、鋼製基礎の外側に断熱材層が設けられ、断熱材層の外側に保護化粧材が設けられ、鋼製基礎の内側の床下に第1又は第2の発明に記載の不焼セメントからなる調湿コンクリート層が設けられていることを特徴とする建物の基礎構造である。
【0016】
また、本発明の第7の発明は、地盤に鉄筋コンクリート製の基礎底盤を設け、この基礎底盤の上に鋼製基礎を設置し、鋼製基礎の外側に断熱材層を介して保護化粧材を設けるとともに鋼製基礎の内側の地盤上に防湿層を介して第1又は第2の発明に記載の不焼セメントからなる調湿コンクリート層を設けることを特徴とする建物の基礎構造の施工方法である。
【0017】
【発明の実施の形態】
1.不焼セメント
本発明の不焼セメントは、エトリンガイト(3CaO・Al・3CaSO・32HO)を主成分とするセメント組成物であり、SiO−Al−CaOを主成分とするガラス質スラグ類中の主成分であるAlとCaO成分を二水石膏(CaSO)と反応させて、アルミン酸硫酸カルシウムの水和物の無定形のゲル状物を生成させ、乾燥し粉末とするプロセスを経て製造され、その際のAl成分の調整を兼ねる加熱を、金属アルミニウムの酸化による自己発熱反応からの熱により行うものである。
【0018】
原料として、本発明で用いることのできるガラス質スラグ類は、SiO−Al−CaOを主成分とするスラグ類であればどのようなものであってもよいが、最終製品のエトリンガイト成分を多量に含有する組成物とするためには、ガラス質スラグの成分として、SiOが20〜50重量%、Alが10〜20重量%、CaOが30〜50重量%、その他が10重量%の範囲のものが好ましい。この範囲外の組成のガラス質スラグ類は、エトリンガイト成分を生成させる上で不十分であり、原料スラグはこの範囲の制約の中で各種のスラグを選ぶ必要がある。この範囲にある原料スラグとしては、高炉スラグ、鋳物スラグ、都市ゴミ溶融スラグ等が挙げられる。特に、従来技術に於ける開発はすべて高炉スラグによるものであるが、本発明は都市ゴミスラグ等現在廃棄物として多量に排出されるスラグにおいても十分可能であることを実験により確認したものである。
【0019】
また、二水石膏としては、天然石膏、化学石膏である排煙脱硫石膏、リン酸石膏、チタン石膏、ふっ酸石膏が挙げられるが、排煙脱硫石膏が好ましい。
【0020】
また、金属アルミニウムとしては、取り扱いの容易さから、アルミニウム溶解時に発生する微粉末の集塵ダストであるアルミドロス等を用いることができる。
【0021】
本発明における反応は、まず第一段階として、SiO−Al−CaOを主成分とするガラス質スラグに、pH12以上になるようにNaOH又は炭酸ソーダを加えた高アルカリ液を反応させ、スラグのガラス質表面を構成する網目構造体を形成するSiOの鎖状結合が、強アルカリにより切断されると、この網目状構造体に取り込まれた形のAl、CaOなどが溶出する。
この際、水溶液のpHが12以下では、反応は数時間を要し、pH12以上にすると十数分で全反応が終わる。
【0022】
第二段階として、Alの溶出後の固相界面では、CaとSiが反応し、水和反応が起こり、CaO−SiO−HO系水和物(C−S−H)が生成される。
【0023】
第三段階として、CaO、Alは、石膏からのCaSOと反応し、液相中のAlを取り込んで消費しながらカルシウムアルミネート系水和物である3CaO・Al・3CaSO・32HO(エトリンガイト)を主成分とするセメント組成物を生成して行くという反応であり、これらの3段階の反応を推進させるには加熱処理をすることが必要である。
【0024】
本発明の特徴とするところは、これらの加熱下の熱水合成条件を金属アルミニウムの酸化発熱反応を利用して達成しようとするものである。
すなわち、金属アルミニウムは次式のように酸化されて発熱する。
Al+3/4O=1/2Al+199.6Kcal
この反応により、Al1g当たり、7.4Kcalを発熱し、この熱量を上記反応系の熱水条件を造るために用いる。
【0025】
金属アルミニウムの量は次のようにして算定する。
原料スラグ中のAlとCaOの量からエトリンガイト組成を算定し、合成するに必要な石膏の添加量を算出する。Alの成分の補正は、金属アルミニウムで行ない、CaOの量の調整は必要により水酸化カルシウムで行なうが、組成物中のエトリンガイト組成物が少なくとも、70%以上となるように調整する。また、エトリンガイト組成物を合成するためにはスラグ原料の約50重量%の水を加えて行うのが好ましく、これらの水分を200℃に加熱するに必要な熱量と水が蒸発して潜熱として失う約550Kcal/kgの差に相当する熱量が必要である。したがって、金属アルミニウムによって熱水条件を造り出すには、原料スラグの2重量%以上が必要である。金属アルミニウムの量が原料スラグの2重量%未満では、熱量が不足し、十分なエトリンガイト組成物が得られない。
【0026】
なお、このアルミニウムは、NaOH又は炭酸ソーダとの反応によって急速に溶解し、錯イオン、すなわち無定形のヒドロキソアミン酸イオン[Al(OH)となり、スラグからの溶出成分と合わせて、極めて効果的に石膏との反応が起こるものと考えられる。
【0027】
次に、合成されたエトリンガイト組成物の無定形のゲル状物は、多水状態で長時間経過すると水和反応化合物の結晶化が始まり硬化するため、合成されたゲル状物は速やかに乾燥脱水させて、結晶化を防止する必要があり、ゲル状乾燥物を得るためには少なくとも2%以上の熱量が必要であり、水分が多くなると更にアルミニウムを補正するのが好ましい。
【0028】
本発明の特徴である金属アルミニウムの添加による水素の発生は、極めて効果的に反応全体に作用していると考えられ、アルミニウムを使用せず生石灰(CaO)の添加による発熱反応を比較検討してみたが、生石灰の場合は合成生成物は一部結晶化して硬化し、無定形の状態では生成されず乾燥粉末製品に加水しても強度の発現は弱いものであった。
【0029】
2.床下構造
(1)建物の床下構造
本発明の建物の床下構造は、上記不焼セメントを建物の床下の構造の調湿層として用いることにより、地面からの湿気及び室内からの湿気がこの調湿層により、調製され、快適な空間が形成できるとともに、上記のように安価に製造できるため省資源となる。
【0030】
調湿層として用いる不焼セメントは、他の石膏、製鋼スラグ、マグネシアセメント、木炭などと混合して用いても良く、また、これらに発泡剤を加えて発泡させて吸放湿量を上げるようにしてもよい。さらに抗菌効果もあるものを用いると、防かび等、更に床下の耐久性が向上し、好ましい。調湿層の厚みとしては、10mm〜200mmの範囲が好ましい。薄すぎると調湿効果が小さくなり、厚すぎると調湿効果は向上するがスペースをとったり、高価になり経済的でない。
【0031】
本発明の建物の床下構造は、床下の地面上に、防湿層が成形され、この防湿層の上に上記不焼セメントからなる調湿層が敷設されてなるから、地面からの湿気は防湿層により遮断され、室内からの湿気や乾燥しすぎの状態は調湿層により調整され、湿度が略一定で耐久性のあるものにできる。
【0032】
ここで、防湿層とは、床下の地面からの湿気が床下や室内に侵入するのを防止する層のことであり、例えば、ポリエチレンシート等のプラスチック性の防湿シートやリサイクル材の石膏やプラスチック廃材を用いて防湿効果のある層を形成したもの等があげられる。防湿層の厚みとしては、0.1mm〜150mmの範囲が好ましい。薄すぎると破れる危険があり、厚すぎるとスペースをとったり、高価になり経済的でない。また、防湿シートとしては、ポリエチレンシートなどの住宅用プラスチック系防湿シート(JIS A 6930)などであり、その厚みとしては、0.1mm〜5mmのものが好ましい。薄すぎると破れる危険があり、厚すぎると高価になり経済的でない。
【0033】
さらに、本発明の床下構造は、建物の周囲部の基礎に断熱材層が設けられ、その建物の床下の地面上に、上記不焼セメントからなる調湿層が敷設されてなるから、床を断熱する必要がなく、しかも、床下や室内からの湿気は調湿層により調整され、快適な空間が形成できるとともに耐久性あるものにできる。
【0034】
ここで、断熱材層としては、ポリスチレン発泡体、ポリウレタン発泡体、フェノール樹脂発泡体、発泡コンクリートなどからなるものであり、基礎の内外のどちらに設けてもよい。断熱材層の厚みとしては、10mm〜150mmの範囲が好ましい。薄すぎると断熱効果が低下し、厚すぎるとスペースをとったり高価になり経済的でない。
【0035】
(2)建物の基礎構造
鉄筋コンクリート製の基礎底盤の上に鋼製基礎が設け、鋼製基礎の外側に断熱材層及び保護化粧材が設けらているような建物の基礎構造において、鋼製基礎の内側の床下に上記不焼セメントからのコンクリートを調湿コンクリート層として用いることにより、床下及び建物内の湿度を調製することができる。
【0036】
不焼セメントを調湿コンクリートとして用いる場合は、適当な骨材等を加えてコンクリート化して用いる。
【0037】
本発明の建物の基礎構造は、鉄筋コンクリート製の基礎底盤の上に鋼製基礎が設けられ、鋼製基礎の外側に断熱材層及び保護化粧材が設けられ、鋼製基礎の内側の床下に上記不焼セメントからなる調湿コンクリート層が設けられているから、床下及び建物内を調湿コンクリートによってその湿度を調整することができる。すなわち、床下及び建物内の湿度が高いときは、調湿コンクリートが湿気を吸収し、床下及び建物内が乾燥しているときは、調湿コンクリートが湿気を放出して調整するのである。
【0038】
また、本発明の建物の基礎の施工方法は、地盤に鉄筋コンクリート製の基礎底盤を設け、この基礎底盤の上に鋼製基礎を設置し、鋼製基礎の外側に断熱材層を介して保護化粧材を設けるとともに鋼製基礎の内側の地盤上に防湿層を介して上記不焼セメントからなる調湿コンクリート層を設けるから、簡単に床下及び建物の調湿もできるものとなる。
【0039】
ここで、鋼製基礎とは、建物荷重を受けることができる鋼材製の基礎のことであり、H形鋼、溝形鋼、リップ溝形鋼等が用いられる。この鋼製基礎の鋼材としては、炭素鋼の他、クロム、ニッケル、マンガン、珪素、燐、硫黄、アルミニウム、銅などとの合金鋼であってもよく、クロム、ニッケルなどとの合金であるステンレス鋼が防錆、防蝕製に優れ好ましく、特にクロムが10.5〜15%のクロム鋼が防錆、防蝕性に加え、安価であり好ましい。更に、上記鋼材に鍍金をしたり、塗装をして防錆、耐蝕性を向上させたものも好ましい。
【0040】
また、断熱材層とは、基礎を外側から断熱するものであり、ポリスチレン発泡体、ポリウレタン発泡体、アクリル樹脂発泡体、フェノール樹脂発泡体、グラスウール、発泡セラミック、発泡コンクリート、ALCなどの断熱材が用いられる。保護化粧材とは、上記断熱材層を保護し化粧するためのものであり、PC板、ALC板、繊維強化セメント板、硬質木片セメント板、セラミック板、これらの積層材、上記板にタイルなどの化粧材を貼ったものなどが用いられる。
【0041】
【実施例】
本発明を以下に実施例で説明するが、本発明はこれら実施例に何等限定されるものではない。
【0042】
実施例1(不焼セメントの合成)
SiOが35重量%、Alが15重量%、CaOが43重量%、MgOが7重量%からなる高炉スラグ80重量部、金属アルミニウム30重量%を含むアルミ溶解時に発生する微粉末の集塵ダストからなるアルミドロス20重量部を粉末混合した混合物に、3%のNaOH水溶液を50重量部加えて攪拌混合し、水素の発生と発熱を確認した後、排煙脱硫のCaSO・2HOである石膏を80重量部加えて混合し、約30分後に発泡した半乾状態のゲル状体を得た。得られたゲル状体を100〜150℃のドライヤーで乾燥してセメント状にして、不焼セメントを得た。
得られた不焼セメントの圧縮強度(W/C50%における)を表1に示す。
【0043】
【表1】
Figure 0003703359
表1から明らかなように、得られた不焼セメントは、急結性であり、加水後約15分間で硬化を開始し、1時間後には歩行可能な状態になることが特徴であった。
【0044】
実施例2(床下構造)
図1は、実施例2の床下構造の断面図である。
図1において、建物1の床下の地面2上に、農業用ポリエチレンフィルムからリサイクルした厚み0.5mmのポリエチレンシートからなる防湿シート(防湿層)3が敷設されている。防湿シート3の上には、防湿シートの押えを兼ねる実施例1で合成した不焼セメントからなる厚み100mmの調湿層4が設けられている。床下の地面2は、地盤2A上に厚み50mmの盛土をして形成してある。
【0045】
建物1の周囲下部の基礎5はコンクリートからなる布基礎になっており、その外側に厚み50mmのポリスチレン発泡体からなる断熱材層6が設けられ、断熱されている。断熱材層6の外面には、繊維強化コンクリート板からなる化粧保護材61が設けられている。
【0046】
建物1の外壁内には、厚み100mmもグラスウールからなる断熱材層11が設けられている。断熱材層11は上記基礎5の断熱材層6と連続しており、建物1を断熱している。断熱材層11の外側には硬質木片セメント板からなる外壁材12が設けられている。建物1の床3と調湿層4との間には高さ350mmの床下空間が形成されている。
【0047】
この実施例2の床下構造は、床下の地面2上に、リサイクル材の農業用ポリエチレンシートからなる防湿シート3が敷設され、この防湿シート3の上に不焼セメントからなる調湿層4が敷設されてなるから、地面2からの湿気は防湿シート3により遮断される。また、防湿シート3は、不焼セメントからなる調湿層4で押えられ、めくれることがない。しかも、不焼セメントの調湿能力により室内14からの湿気や乾燥しすぎの状態が調整され、湿度が略一定で、床下及び室内14を快適な空間にできるとともに耐久性のあるものにできる。また、不焼セメントを用いるから安価で省資源になる。
【0048】
実施例3(基礎構造)
図2は実施例3の建物の基礎構造の断面図である。
図2において、鉄筋コンクリート製の基礎底盤10の上に高さ調整コンクリート2を介して鋼製基礎30が設けられている。鋼製基礎30の外側にポリスチレン発泡体からなる断熱材層40が設けられ、断熱材層40の外側に硬質木片セメント板からなる保護化粧材50が設けられている。鋼製基礎30の内側の床下には実施例1で合成した不焼セメントからなる調湿コンクリート層60が設けられている。
【0049】
基礎底盤10は、砕石110からなる地業の上に設けられている。基礎底盤10は鉄筋コンクリートからなり、その幅が80cmで高さが20cmあり、鋼製基礎30を支持し建物の荷重を十分に地盤に伝えられるようになっている。
【0050】
鋼製基礎30は、ステンレス鋼(クロム13%のSUS410、クロム鋼)からなり、肉厚が6mmで、高さが350mm、幅が80mmであり、上方の折り返しが50mmのリップ溝形鋼になっている。鋼製基礎30は、その下部がレベル出し機構付き締結用ボルト31により高さ調整コンクリート20上に固定されている。鋼製基礎30の上部にはアンカーボルト32が溶接により固定されている。
【0051】
断熱材層40と保護化粧材50とはパネル化されている。断熱材層40は厚みが30mmであり、保護化粧材50は厚みが15mmであり、工場にて両者が再生ゴム系接着剤で接着されて一体になっている。パネル化された断熱材層40と保護化粧材50とは、酢酸ビニル樹脂系接着剤とタッピングねじ51、51により鋼製基礎30に取り付けられている。タッピングねじ51、51のねじあたまはシリコーンコーキング52、52により断熱、防錆、化粧処理されている。
【0052】
調湿コンクリート層60は、不焼セメントからのコンクリートであり、厚みが100mmになっている。調湿コンクリート層60の下面には、ポリエチレンフィルムからなる防湿フィルム(防湿層)61が設けられている。調湿コンクリート層60の周辺には、ポリスチレン樹脂からなる捨て型枠62が設けられている。
【0053】
鋼製基礎30の上部には、建物本体の鋼製土台81がアンカーボルト32により固定されている。建物本体も鋼製柱82がアンカーボルト32に固定される場合もある。鋼製土台81及び鋼製柱82の外側には建物本体の外壁83が設けられている。外壁83は、厚み80mmのALC板(軽量気泡コンクリート板)からなっている。外壁83の下部には、ステンレス鋼製の水切り84が取り付けられ、保護化粧材50の上部を覆っている。
【0054】
外壁83の化粧模様と保護化粧材50の化粧模様は同一になっており、両者のデザイン及び質感が同じになるようになっている。
【0055】
次に上記建物の基礎構造の施工方法を手順を追って説明する。
1.建物の軸力を地盤に伝えるため、あらかじめ、地面を床掘りし、砕石110によって地業をする。
【0056】
2.その上に、鉄筋を配筋し、コンクリートを打設して鉄筋コンクリート製の基礎底盤10を設ける。
【0057】
3.その後、基礎底盤10の上に、鋼製基礎30を適切な高さに設置するための、高さ調整コンクリート20を所定の部分、部分に打設する。
【0058】
4.基礎底盤10、高さ調整コンクリート20を打設後、建物本体を組み立てても支障が出ないように、コンクリートの養生を行ない、必要強度を確保する。
【0059】
5.建物本体の組み立て前日までに、基礎底盤10で囲まれた内側周囲に捨て型枠62を設置する。地面からの湿気を遮断するための防湿フィルム(防湿層)61を敷き込む。そして、防湿フィルム61上に調湿コンクリート60を打設する。調湿コンクリート層60は、作業員が歩行可能な程度に硬化していれば、建物本体の組み立て作業に支障がない。
【0060】
6.建物本体の組み立て当日、高さ調整コンクリート20にドリルでボルト孔を空け、レベル出し機構付き締結用ボルト31を取り付ける。
【0061】
7.このレベル出し機構付き締結用ボルト31をガイドとして、鋼製基礎30を高さ調整コンクリート20上に設置する。更に、レベル出し機構付き締結用ボルト31のレベル出し機構を利用し、鋼製基礎30の天端の水平精度を調整した後、締結用を兼ねるナットで締結する。鋼製基礎30と高さ調整コンクリート20の間に隙間が出る場合は、この隙間をコンクリートで埋める。
【0062】
8.建物本体を鋼製基礎30の上にアンカーボルト32など使って組み立て後、鋼製基礎30の外側に、断熱材層30と保護化粧材50とがパネル化されたものを、酢酸ビニル樹脂系接着剤とタッピングねじ51とで固定するのである。そうすると、建物本体の外壁83と保護化粧材50の化粧模様が同様に見え、高級感のある建物となる。
【0063】
この建物の基礎構造は、鋼製基礎30の内側の床下に調湿コンクリート層60が設けられているから、床下及び建物内を調湿コンクリート層60によってその湿度を調整することができる。すなわち、床下及び建物内の湿度が高いときは、調湿コンクリート層60が湿気を吸収し、床下及び建物内が乾燥しているときは、調湿コンクリート層60が湿気を放出して調整するのである。
【0064】
この建物の基礎の施工方法は、鋼製基礎30の内側の地盤上に防湿フィルム61を介して調湿コンクリート層60を設けるから、地盤からの湿気を防止し、簡単に床下及び建物内の調湿もできるものとなる。
【0065】
【発明の効果】
本発明の不焼セメントの原料資源は全て未利用資源から成り、また常温合成により造られるためにエネルギー消費はほとんどなく、製造コストは極めて安価である。また、本発明の不焼セメント硬化体はアルカリ度が9以下であるために、植生土壌用改良材としても適するものである。
更に、本材料の急結性特徴は建材の製造時或いは建設分野における施工時時間の短縮をもたらし、生産性を高める。特に、本発明は多量の石膏を主成分として含むものであり、従来セメントのように構造用の高強度コンクリート材料の分野でなく、土壌改良材料、植生土壌材料、及び石膏の持つ特徴ある機能である湿度の吸放出性を利用した建築材料として環境改善効果は、大きい需要の拡大が期待できるものである。
【0066】
また、本発明の床下構造は、床下の地面上に、不焼セメントからなる調湿層が敷設されてなるから、湿気が調整され、略一定の快適な空間が形成できるとともに、安価で省資源にでき、耐久性のあるものにできる層が形成され、さらに、建物の周囲部の基礎が断熱され、その建物の床下の地面上に、調湿層が敷設されてなるから、床を断熱する必要がなく、しかも、湿度が略一定の快適な空間が形成できるとともに耐久性あるものにできる。
【0067】
本発明の建物の基礎構造は、鉄筋コンクリート製の基礎底盤の上に鋼製基礎が設けられ、鋼製基礎の外側に断熱材層及び保護化粧材が設けられ、鋼製基礎の内側の床下に不焼セメントからなる調湿コンクリート層が設けられているから、床下及び建物内を調湿コンクリートによってその湿度を調整することができる。また、本発明の建物の基礎の施工方法は、基礎底盤の上に鋼製基礎を設置し、鋼製基礎の外側に断熱材層を介して保護化粧材を設けるとともに鋼製基礎の内側の地盤上に防湿層を介して不焼セメントからなる調湿コンクリート層を設けるから、簡単に床下及び建物内の調湿もできるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の床下構造を説明する断面図である。
【図2】本発明の実施例2の建物の基礎構造を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 建物
13 床
14 室内
2 床下の地面
3 防湿シート(防湿層)
4 調湿層
5 基礎
6 断熱材層
10 基礎底盤
20 高さ位置調整コンクリート
30 鋼製基礎
31 レベル出し機構付き締結用ボルト
32 アンカーボルト
40 断熱材層
50 保護化粧材
60 調湿コンクリート層
61 防湿フィルム(防湿層)
81 鋼製土台
83 外壁

Claims (7)

  1. 二水石膏とSiO−Al−CaOを主成分とするガラス質スラグとを反応させて得られる不焼セメントであって、前記ガラス質スラグに金属アルミニウムが2重量%以上加えられた混合物を、苛性ソーダ又は炭酸ソーダによってpH12以上に調整し、次いで二水石膏を加えてゲル状物を合成し、これらの反応を金属アルミニウムの酸化による自己発熱反応による熱水条件下で行い、次いで合成されたゲル状物を乾燥し、粉末化した不焼セメント。
  2. SiO−Al−CaOを主成分とするガラス質スラグは、SiOが20〜50重量%、Alが10〜20重量%、CaOが30〜50%、その他が10重量%の組成からなる都市ゴミ溶融スラグ、高炉スラグ、鋳物スラグの中から選ばれた一種以上である請求項1に記載の不焼セメント。
  3. 床下の地面上に、請求項1又は2に記載の不焼セメントからなる調湿層が敷設されてなることを特徴とする建物の床下構造。
  4. 床下の地面上に、防湿層が形成され、この防湿層の上に請求項1又は2に記載の不焼セメントからなる調湿層が敷設されてなることを特徴とする建物の床下構造。
  5. 建物の周囲部の基礎に断熱材層が設けられ、その建物の床下の地面上に、請求項1又は2に記載の不焼セメントからなる調湿層が敷設されてなることを特徴とする建物の床下構造。
  6. 鉄筋コンクリート製の基礎底盤の上に鋼製基礎が設けられ、鋼製基礎の外側に断熱材層が設けられ、断熱材層の外側に保護化粧材が設けられ、鋼製基礎の内側の床下に請求項1又は2に記載の不焼セメントからなる調湿コンクリート層が設けられていることを特徴とする建物の基礎構造。
  7. 地盤に鉄筋コンクリート製の基礎底盤を設け、この基礎底盤の上に鋼製基礎を設置し、鋼製基礎の外側に断熱材層を介して保護化粧材を設けるとともに鋼製基礎の内側の地盤上に防湿層を介して請求項1又は2に記載の不焼セメントからなる調湿コンクリート層を設けることを特徴とする建物の基礎構造の施工方法。
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