JP3703010B2 - 伝送特性測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速ディジタルデータを通信する電話回線等の通信回線の伝送特性測定装置に関し、特にイベント信号に同期した通信回線の伝送特性の測定が可能で、データの解析機能が向上した伝送特性測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電話回線等の通信回線では減衰特性、ノイズ特性、TDR(Time Domain Reflectometer)、特性インピーダンス、ノイズ路銀具、近端漏話、S/N比、通信回線長、平衡度等の伝送特性の測定を行う。その伝送特性は被試験体である被測定通信回線の一端から信号を供給し、被測定通信回線の他端でその信号を測定することにより測定されていた。
【0003】
また、被測定通信回線の両端に接続された測定器の間で互いに制御コマンド等を送受信してお互いの測定器をコントロールしながら測定していた。
【0004】
図19はこのような従来の伝送特性測定装置の一例を示す構成ブロック図である。図19において1及び2は通信機能を有し基準信号の出力が可能な測定機器、100は被試験体である被測定通信回線である。
【0005】
測定機器1は被測定通信回線100の一端に接続され、被測定通信回線100の他端には測定機器2が接続される。
【0006】
ここで、図19に示す従来例の動作を説明する。例えば、測定機器1がローカル側の機器として伝送特性を測定する場合には、被測定通信回線100を介してリモート側の機器である測定機器2にコマンド等を送信して測定機器2を制御し、基準信号等を被測定通信回線100に出力させる。
【0007】
そして、測定機器1は被測定通信回線100を伝播してきた基準信号を受信して前述のような伝送特性を測定する。
【0008】
例えば、被測定通信回線100の減衰特性を測定する場合には、リモート側の機器である測定機器2を制御して被測定通信回線100に出力する信号の周波数をスイープさせる。一方、ローカル側の機器である測定機器1では被測定通信回線100を伝播してきた信号を取り込みスペクトラムを得て表示手段等に表示することにより減衰特性が得られる。
【0009】
また、例えば、被測定通信回線100のノイズ特性を測定する場合には、リモート側の機器である測定機器2を制御して被測定通信回線100からの信号の出力を停止させる。一方、ローカル側の機器である測定機器1では被測定通信回線100から入力されるノイズ信号を取り込みスペクトラムを得て表示手段等に表示することによりノイズ特性が得られる。
【0010】
この結果、被測定通信回線100の両端に測定機器を接続して、互いの測定機器を制御しながら、一方の測定機器から基準信号を送信し、他方の測定機器で当該基準信号を受信することにより、被測定通信回線の伝送特性を測定することが可能になる。
【0011】
また、図20は電話局側に通信回線を切りかえるマルチプレクサ機能を有し、このマルチプレクサで選択された通信回線に対して伝送特性を測定する場合の従来の伝送特性測定装置の一例を示す構成ブロック図である。
【0012】
図20において3はユーザ家屋、4は主分配器、5は回線切換装置(Crosss Connect)、6は信号分離装置(POTS Spilitter)、7はマルチプレクサ(DSLAM、Digital Subscriber Line Access Mulitiplex)、8は音声サービス装置(Plain Old Telephone System Service:POTS Service)、9は制御装置であるネットワークオペレーションセンター(以下、単に制御装置9と呼ぶ。)である。
【0013】
また、図20において、100aは被測定通信回線、101はネットワーク、102は外部のISP(Internet Service Provider)に接続されるxDSL(Digital Subscriber Line)等の高速ディジタルデータ信号である。また、4,5,6,7及び8は電話局50を構成している。
【0014】
ユーザ家屋3からの通信回線100aは主分配器4に接続され、主分配器4の出力の一部は回線切換装置5に接続され、残りは音声サービス装置8に接続される。回線切換装置5の出力は信号分離装置6に接続され、音声帯域信号は音声サービス装置8に接続され、xDSL等の高速ディジタルデータ信号はマルチプレクサ7に接続される。
【0015】
また、制御装置9はネットワーク101を介してマルチプレクサ7及び回線切換装置5内のテストポートに接続され、マルチプレクサ7からはISP等に対してxDSL等の高速ディジタルデータ信号102が出力される。
【0016】
ここで、図20に示す従来例の動作を図21を用いて説明する。図21は従来例の動作を説明するフロー図である。図21中”S001”において制御装置9は回線切換装置5に対して測定を行いたい被測定通信回線100aの情報を通知する。
【0017】
図21中”S002”において通知を受けた回線切換装置5は被測定通信回線100aを信号分離装置6から切り離すと共に、図21中”S003”においてテストポートに接続する。
【0018】
そして、図21中”S004”において回線切換装置5内のテスト回路がユーザ家屋3との間の通信回線の試験を行う。例えば、制御装置9から回路切換装置5に対して試験開始コマンドが送信されて回線切換装置5内のテスト回路が通信回線の試験を行う。或いは、通信回線の切り離し後に自動的に回線切換装置5内のテスト回路が通信回線の試験を行う。
【0019】
図21中”S005”において回線切換装置5内のテスト回路は収集したデータをネットワーク101を介して制御装置9に転送し、図21中”S006”において回路切換装置5は被測定通信回線100aを信号分離装置6に接続してもとの状態に戻す。
【0020】
この結果、電話局側50からユーザ家屋3の間での通信回線の伝送特性を測定することが可能になる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図19に示す従来例では被測定通信回線100を用いて互いの測定機器が通信を行っているため、被測定通信回線に不具合が生じた場合には互いの連携が図れないと言った問題点があった。また、測定の度に被測定通信回線の切り換え処理が発生するため人的工数が非常にかかると言った問題点があった。
【0022】
また、図20に示す従来例では電話局50側からしか測定作業を行うことができない。言い換えれば、上り方向の測定しかできないと言った問題点があった。
【0023】
また、日本におけるISDN(Integrated Services Digital Network)の通信方式は上り(送信)、休止及び下り(受信)の3つのフェーズから構成され、それぞれ、”1.0秒”、”0.5秒”及び”1.0秒”の決まった時間に行われ、これは日本全国で同期して通信されている。
【0024】
このようなISDNの通信信号が通信方式の異なるxDSLの通信信号等と共に50〜100回線分がまとめて収納されているガット内を混在して伝播するため互いの干渉がそれぞれの通信に影響を及ぼす可能性が存在するものの、図19及び図20に示すような従来例ではISDNの信号の同期して通信回線の伝送特性を測定できないと言った問題点があった。
【0025】
また、TDRを用いて通信回線の長さを求めることが可能であるが、通信回線上に不具合箇所が存在したり、通信回線長が長くなると信号の減衰が大きくなり、通信回路の長さを求めることが困難になると言った問題点があった。
【0026】
さらに、収集したデータの解析はユーザ任せの部分が多く、測定器にはデータの貧弱な解析機能しかなかったため、不具合の原因を総合的に判断することができないと言った問題点があった。
従って本発明が解決しようとする課題は、イベント信号に同期した通信回線の伝送特性の測定が可能で、データの解析機能が向上した伝送特性測定装置を実現することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
高速ディジタルデータを通信する通信回線の伝送特性測定装置において、
被測定通信回線の両端に接続され、前記被測定通信回線の端点を短絡開放する短絡開放手段と、この短絡開放手段の出力を選択するスイッチ手段と、このスイッチ手段の入出力が接続される通信手段と、前記スイッチ手段の出力が接続され入力信号を取り込むA/D変換器と、前記スイッチ手段の入力が接続され前記被測定通信回線に基準信号を出力させるD/A変換器と、取り込んだデータや前記基準信号のデータが格納される記憶手段と、伝送特性測定装置全体を制御すると共に取り込んだデータから伝送特性を演算する制御手段とから構成される第1及び第2の伝送特性測定器を備え、
前記第1及び第2の伝送特性測定器が前記被測定通信回線を用いて通信を行い基準信号を前記被測定通信回線に送信する送信側の伝送特性測定器と、前記基準信号を受信して伝送特性を測定する受信側の伝送特性測定器との役割を設定し、受信側の伝送特性測定器で測定された伝送特性データを前記被測定通信回線を介して送信側の伝送特性測定器に転送することにより、上り方向の測定のみならず、下り方向の測定も可能になる。また、測定データの集中管理が可能になる。
【0028】
請求項2記載の発明は、
高速ディジタルデータを通信する通信回線の伝送特性測定装置において、
被測定通信回線の両端に接続され、前記被測定通信回線の端点を短絡開放する短絡開放手段と、この短絡開放手段の出力を選択するスイッチ手段と、このスイッチ手段の入出力が接続される通信手段と、前記スイッチ手段の出力が接続され入力信号を取り込むA/D変換器と、前記スイッチ手段の入力が接続され前記被測定通信回線に基準信号を出力させるD/A変換器と、取り込んだデータや前記基準信号のデータが格納される記憶手段と、伝送特性測定装置全体を制御すると共に取り込んだデータから伝送特性を演算する制御手段とから構成される第1及び第2の伝送特性測定器と、
測定された伝送特性データを蓄積管理する制御装置とを備え、
前記第1及び第2の伝送特性測定器が前記被測定通信回線を用いて通信を行い基準信号を前記被測定通信回線に送信する送信側の伝送特性測定器と、前記基準信号を受信して伝送特性を測定する受信側の伝送特性測定器との役割を設定し、受信側の伝送特性測定器で測定された前記伝送特性データを前記被測定通信回線を介して前記制御装置に転送することにより、上り方向の測定のみならず、下り方向の測定も可能になる。また、測定データの集中管理が可能になる。
【0034】
請求項3記載の発明は、
請求項1若しくは請求項2記載の発明である伝送特性測定装置において、
前記制御手段が、
前記スイッチ手段を制御して前記通信手段を選択し、キー操作がなかった場合には前記被測定通信回線からのコマンドの受信を待ち、キー操作があった場合には単独測定が可能であるか否かを判断し、単独測定が可能であれば測定処理を行い、単独測定が不可能であれば前記被測定通信回線にコマンド送信し端点に接続された他の伝送特性測定器に指示を与えると共に測定処理を行うことにより、伝送特性測定器は通常状態では被測定通信回線からのコマンド受信待ちとなり、当該コマンドの受信若しくはキー操作により必要な測定処理を行うことができる。
【0035】
請求項4記載の発明は、
請求項1若しくは請求項2記載の発明である伝送特性測定装置において、
前記制御手段が、
受信側の伝送特性測定器に指示して前記被測定通信回線の端点を短絡しておき、前記被測定通信回線に微小電流を流すと共に前記被測定通信回線に発生した電圧を測定し、前記被測定通信回線に流した微小電流と測定された電圧値から抵抗値を演算することにより、抵抗値を測定することができる。
【0036】
請求項5記載の発明は、
請求項1若しくは請求項2記載の発明である伝送特性測定装置において、
前記制御手段が、
受信側の伝送特性測定器に指示して前記被測定通信回線の端点を開放しておき、端点が開放された前記被測定通信回線の容量を測定することにより、容量値を測定することができる。
【0037】
請求項6記載の発明は、
請求項1若しくは請求項2記載の発明である伝送特性測定装置において、
電源電圧のメイン回路への供給を制御する電源制御手段を備え、
前記制御手段が、
前記通信手段で特定パターンを受信したか否かを判断し、受信した場合には前記電源制御手段を制御してメイン回路に電源電圧を供給し、前記通信手段で測定終了のコマンドを受信、若しくは、予め設定された時間を経過した場合には前記電源制御手段を制御してメイン回路への電源電圧の供給を遮断することにより、伝送特性測定器の省電力化を図ることが可能になる。
【0038】
請求項7記載の発明は、
請求項1若しくは請求項2記載の発明である伝送特性測定装置において、
外部入力信号からトリガ信号を検出するトリガ検出手段を備え、
前記制御手段が、
前記トリガ信号に同期して前記伝送特性の測定を行うことにより、外部入力信号と言ったイベントに同期した伝送特性の測定が可能になる。
【0039】
請求項8記載の発明は、
請求項1若しくは請求項2記載の発明である伝送特性測定装置において、
前記制御手段が、
外部入力信号からトリガ信号を検出し、前記被測定通信回線を介して同期開始コマンドを他端に接続された他の伝送特性測定器に送信し、トリガ信号を前記被測定通信回線を介して他端に接続された前記他の伝送特性測定器に送信し、前記被測定通信回線を介して同期終了コマンドを他端に接続された前記他の伝送特性測定器に送信することにより、2以上の伝送特性測定器間でイベント信号の共有化を図ることが可能になる。
【0040】
請求項9記載の発明は、
請求項1若しくは請求項2記載の発明である伝送特性測定装置において、
前記制御手段が、
前記同期開始コマンドを受信し、前記トリガ信号を受信し、前記トリガ信号を受信しつつその周期をイベントタイマーに設定し、前記同期終了コマンドを受信した時点でイベントタイマーの設定を完了することにより、2以上の伝送特性測定器間でイベント信号の共有化を図ることが可能になる。
【0041】
請求項10記載の発明は、
請求項7記載の発明である伝送特性測定装置において、
前記トリガ検出手段が、
可変電圧源と、この可変電圧源の出力電圧と前記外部入力信号とが入力される第1の比較器と、この第1の比較器の出力を計数するカウンタ回路と、このカウンタ回路のカウント値と設定値とが一致した場合にトリガ信号を出力する第2の比較器と、前記可変電圧源の出力電圧の値を制御すると共に前記設定値を出力する設定回数制御回路とから構成されることにより、イベントレベルを任意に設定することが可能になる。また、イベントの発生回数に基づきトリガ信号を出力することが可能になる。
【0042】
請求項11記載の発明は、
請求項1若しくは請求項2記載の発明である伝送特性測定装置において、
前記制御手段が、
受信側の伝送特性測定器に指示して前記被測定通信回線の端点を短絡した状態で前記被測定通信回線にパルスを出力してその反射パルスを測定し、受信側の伝送特性測定器に指示して前記被測定通信回線の端点を開放した状態で前記被測定通信回線にパルスを出力してその反射パルスを測定し、端点短絡状態及び端点開放状態での観測波形を合成して反射点の位置を特定することにより、通信回線上に不具合箇所が存在したり、通信回線長が長くなると信号の減衰が大きくなっても、通信回路の長さを求めることが可能になる。
【0043】
請求項12記載の発明は、
請求項1若しくは請求項2記載の発明である伝送特性測定装置において、
前記制御手段が、
受信側の伝送特性測定器に指示して前記被測定通信回線の端点を短絡した状態で前記被測定通信回線の抵抗値を測定し、受信側の伝送特性測定器に指示して前記被測定通信回線の端点を開放した状態で前記被測定通信回線の容量値を測定し、前記被測定通信回線にパルスを出力してその反射パルスを測定して反射点の位置を特定し、前記被測定通信回線の端点までの距離、分岐点の位置、分岐点までの距離及び分岐している通信回線の距離を演算し、前記被測定通信回線の端点までの距離、分岐点の位置、分岐点までの距離及び分岐している通信回線の距離を表示手段にトポロジー表示することにより、作業者は視覚的に被測定通信回線の情報を得ることができる。
【0044】
請求項13記載の発明は、
請求項12記載の発明である伝送特性測定装置において、
前記制御手段が、
前記被測定通信回線の端点までを第1の直線で表示し、この第1の直線の分岐点の位置から分岐している通信回線を分岐させた第2の直線で表示し、前記第1の直線の近傍に前記被測定通信回線の端点までの距離を数値表示し、前記第2の直線の近傍に分岐している通信回線の距離を数値表示し、前記第1の直線の内送信側から分岐点までの部分の近傍に分岐点までの距離を数値表示することにより、作業者は視覚的に被測定通信回線の情報を得ることができる。
【0045】
請求項14記載の発明は、
請求項1若しくは請求項2記載の発明である伝送特性測定装置において、
前記制御手段が、
前記被測定通信回線の電圧を測定しておき、測定された電圧が危険電圧を超過しているか否かを判断し、危険電圧を超過している場合にはアラームを発生すると共に作業者の測定承認を待ち、測定承認がある場合、若しくは、危険電圧を超過していない場合には被測定通信回線の測定を許可することにより、安全性を確保することが可能になる。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明に係る伝送特性測定装置の一実施例を示す構成ブロック図である。
【0047】
図1において4〜8,101及び102は図20と同一符号を付してあり、3aはユーザ家屋、9aは制御装置、10及び11は伝送特性測定器、12はパーソナル・コンピュータ(以下、単にコンピュータと呼ぶ。)、13はPHS(Personal Handyphone System)や携帯電話等の無線通信装置、14はPHSや携帯電話等の受信アンテナである。
【0048】
また、100bは被測定通信回線、103は公衆回線等のネットワーク、104はISDNの信号に関するイベント信号である。さらに、4,5,6,7,8及び10は電話局50aを構成している。
【0049】
ユーザ家屋3aに設置された伝送特性測定器11の測定端子に接続された通信回線100bは主分配器4に接続され、主分配器4の出力の一部は回線切換装置5に接続され、残りは音声サービス装置8に接続される。回線切換装置5の出力は信号分離装置6に接続され、音声帯域信号は音声サービス装置8に接続され、xDSL等の高速ディジタルデータ信号はマルチプレクサ7に接続される。
【0050】
また、回路切換装置5(若しくは、マルチプレクサ7)のテストポートは伝送特性測定器10に測定端子に接続され、イベント信号104が伝送特性測定器10に入力される。制御装置9aはネットワーク101を介してマルチプレクサ7及び伝送特性測定器10に接続され、マルチプレクサ7からはISP等に対してxDSL等の高速ディジタルデータ信号102が出力される。
【0051】
さらに、伝送特性測定器11はコンピュータ12に接続され、コンピュータ12はネットワーク103に接続される。また、コンピュータ12には無線通信装置13が接続され、無線通信装置13はアンテナ14を介してネットワーク103に接続される。
【0052】
ここで、図1に示す実施例の動作を図2及び図3を用いて説明する。図2は被測定通信回線の伝送特性の測定時の動作を説明するフロー図、図3は収集したデータの転送時の動作を説明するフロー図である。但し、図20(図21)の動作と同様の部分である、被測定悪通信回線の切り換え処置等の説明は省略する。
【0053】
伝送特性の測定時、図2中”S101”において伝送特性測定器10及び11は被測定通信回線100bを用いて通信等を行いどちらの伝送特性測定器がリモート側(送信側)になり、どちらの伝送特性測定器がローカル側(受信側)になるかを設定する。
【0054】
例えば、伝送特性測定器10がリモート側の伝送特性測定器になり、伝送特性測定器11がローカル側の伝送特性測定器になる。また、その逆のパターンも可能である。
【0055】
図2中”S102”においてリモート側となった伝送特性測定器10は基準信号を被測定通信回線100bに送信し、図2中”S103”においてローカル側である伝送特性測定器11が被測定通信回線100bを伝播してくる基準信号を受信して伝送特性を測定する。
【0056】
この結果、電話局50a及びユーザ家屋3aの伝送特性測定機器10及び11のどちらをリモート側に設定し、どちらをローカル側に設定しても構わないので図20に示す従来例のように電話局50a側からの測定作業、言い換えれば、上り方向の測定のみならず、ユーザ家屋3aからの測定作業、言い換えれば、下り方向の測定も可能になる。
【0057】
また、上述の説明ではどちらの伝送特性測定器がリモート側若しくはローカル側になるかを被測定通信回線100bを用いて通信等を行って決定しているが、伝送特性測定器11に接続されたコンピュータ12と制御装置9aを結ぶネットワーク103を用いて伝送特性測定器10と通信等を行っても構わない。
【0058】
さらに、コンピュータ12に接続されている無線通信装置13を用いて無線でネットワーク103に接続して伝送特性測定器10と通信等を行っても構わない。
【0059】
この場合、図19に示す従来例とは異なり被測定通信回線100bに不具合が生じた場合であっても測定の制御を行うことが可能になる。
【0060】
一方、データ転送時、図3中”S201”においてローカル側の伝送特性測定器11は被測定通信回線100bが通信可能か否かを判断する。もし、通信可能であれば、図3中”S202”において伝送特性測定器11は被測定通信回線100bを用いて収集したデータをリモート側の伝送特性測定器10に転送し、さらにネットワーク101を介して制御装置9aに転送する。制御装置9aでは転送されてきたデータを蓄積管理する。
【0061】
回線100bが通信不能であれば、図3中”S203”において伝送特性測定器11はコンピュータ12に接続されたネットワーク103を介して収集したデータを直接制御装置9aに転送する。
【0062】
場合によっては、図3中”S203”において伝送特性測定器11はコンピュータ12に接続されている無線通信装置13を用いて無線でネットワーク103に接続し収集したデータを直接制御装置9aに転送する。
【0063】
この結果、収集した測定データを被測定通信回線100bの状況に関わりなく制御装置9aに転送することが可能であり、制御装置9aで集中管理することが可能になる。
【0064】
また、図4は伝送特性測定器10及び11の具体例を示す構成ブロック図である。図4において104は図1と同一符号を付してあり、15は被測定通信回線100bの一端を短絡及び開放する短絡開放手段、16はスイッチ手段、17はボイスモデム等の被測定通信回線100bを用いて通信を行う通信手段、18は電圧、抵抗、容量及び電流等の測定手段である。
【0065】
また、図4において19はA/D変換器、20はD/A変換器、21は取り込んだデータを格納する記憶手段、22は出力波形を格納する記憶手段、23は伝送特性測定器を制御する制御手段、24はトリガ検出手段、25はイーサーネット、Buletooth若しくはRS−232C等の各種通信インターフェースである通信手段、26は電源、27は駆動手段、28はスイッチ回路である。
【0066】
さらに、図4において200は測定端子であり、27及び28は電源制御手段51を構成している。
【0067】
測定端子200は短絡開放手段15に接続され、短絡開放手段15の出力端子はスイッチ手段16の入出力端子に接続される。
【0068】
スイッチ手段16の第1の出力端子は通信手段17の相互に接続され、スイッチ手段16の第2の出力端子は測定手段18に接続される。また、スイッチ手段16の第3の出力端子はA/D変換器19に接続される。
【0069】
測定手段18及びA/D変換器19の出力は記憶手段21にそれぞれ接続され、記憶手段21の出力は制御手段23に接続される。また、通信手段17の入出力は制御手段23に相互に接続される。
【0070】
制御手段23からの出力波形データは記憶手段22に入力され、記憶手段22の出力はD/A変換器20に接続される。また、制御手段23の出力は通信手段25及び駆動手段27に接続され、D/A変換器20の出力はスイッチ手段16の入力端子に接続される。
【0071】
また、イベント信号104はトリガ検出手段24に接続され、トリガ検出手段24の出力であるトリガ信号は制御手段23に接続される。駆動手段27の出力はスイッチ回路28に接続され、スイッチ回路28は電源26が供給する電源電圧のON/OFFを制御する。
【0072】
さらに、制御手段23は伝送特性測定器の全体の動作を制御し、スイッチ回路28でON/OFF制御される電源電圧は、コマンド受信待ち状態でも動作する、短絡開放手段15、スイッチ手段16、通信手段17、制御手段23及び電源制御手段51以外の各構成要素(以下、メイン回路と呼ぶ。)に供給される。
【0073】
ここで、図4に示す伝送特性測定器の動作を図5、図6、図7及び図8を用いて説明する。図5は伝送特性測定器の動作を説明するフロー図、図6は被測定通信回線の抵抗値の測定動作を説明するフロー図、図7は被測定通信回線の容量値の測定動作を説明するフロー図、図8は電源制御の動作を説明するフロー図である。
【0074】
図5中”S301”において制御手段23はスイッチ手段16を制御して通信手段17を選択させる。図5中”S302”において制御手段23はキー(図示せず。)が操作されたか否かを判断し、キー操作がなかった場合には、図5中”S303”において被測定通信回線からのコマンドの受信を待ち、キー操作があった場合には、図5中”S304”において伝送特性測定器単独で測定が可能であるか否かを判断する。
【0075】
もし、単独測定が可能であれば、図5中”S305”において制御手段23は測定処理を行う。もし、単独測定が不可能であれば図5中”S306”において制御手段23は被測定通信回線にコマンド送信し端点に接続された他の伝送特性測定器に指示を与えると共に、図5中”S307”において測定処理を行う。
【0076】
一方、図5中”S308”において制御手段23は被測定通信回線からのコマンドを受信したか否かを判断して、図5中”S309”においてコマンドを受信した場合には当該コマンドに記載された処理を実行する。
【0077】
この結果、伝送特性測定器は通常状態では被測定通信回線からのコマンド受信待ちとなり、当該コマンドの受信若しくはキー操作により必要な測定処理を行うことができる。
【0078】
また、さらに、個々の測定処理について詳細に説明する。測定処理の内抵抗値の測定を行う場合、図6中”S401”においてローカル側の伝送特性測定器からのコマンド等の指示により、リモート側の伝送特性測定器は短絡開放手段15を用いて被測定通信回線の端点を短絡する。
【0079】
図6中”S402”においてローカル側の伝送特性測定器は被測定通信回線に微小電流を流すと共に図6中”S403”において被測定通信回線に発生した電圧を測定する。
【0080】
そして、図6中”S404”において被測定通信回線に流した微小電流と測定された電圧値から抵抗値を演算する。
【0081】
また、測定処理の内容量の測定を行う場合、図7中”S501”においてローカル側の伝送特性測定器からのコマンド等の指示により、リモート側の伝送特性測定器は短絡開放手段15を用いて被測定通信回線の端点を開放する。
【0082】
図7中”S502”においてローカル側の伝送特性測定器は端点が開放された被測定通信回線の容量を測定する。
【0083】
また、伝送特性測定器をフィールドで使用する場合には、バッテリー駆動となるために、省電力化が必要となる。このような、省電力化の動作を説明する。
【0084】
但し、初期状態ではメイン回路への電源電圧の供給はないものとする。このため、このような状態では伝送特性測定器では特定パターンの受信若しくはキー操作の検出以外の動作はできない。
【0085】
図8中”S601”において制御手段23は通信手段17で特定のパターンである”ONパターン”を受信したか否かを判断し、受信しなかった場合には、図8中”S602”においてキー操作の有無を判断する。
【0086】
もし、図8中”S602”においてキー操作が無い場合には制御手段23は図8中”S601”のステップに戻り、キー操作があった場合、及び、図8中”S601”において”ONパターン”を受信した場合には図8中”S603”において制御手段23は電源制御手段51を制御してメイン回路に電源電圧を供給する。
【0087】
この状態では、メイン回路にも電源電圧が供給されるので他の伝送特性測定器との間の通信や測定処理等の動作を行うことが可能になる。
【0088】
そして、図8中”S604”において制御手段23が通信手段17で測定終了のコマンドを受信したか否かを判断し、測定終了のコマンドを受信しなかった場合には図8中”S605”において制御手段23は予め設定された時間を経過したか否かを判断する。
【0089】
図8中”S605”において設定時間を経過していない場合には図8中”S604”のステップに戻り、測定終了のコマンドを受信した場合、及び、図8中”S605”において設定時間を経過した場合には図8中”S606”において制御手段23は電源制御手段51を制御してメイン回路への電源電圧の供給を遮断する。
【0090】
この結果、通常時にはメイン回路への電源電圧の供給を遮断し省電力モードにし、”ONパターン”受信、若しくは、キー操作により、メイン回路へ電源電圧を供給して伝送特性測定器を通常動作モードにすると共に、測定終了コマンドの受信、若しくは、設定時間経過により再び省電力モードにすることにより、伝送特性測定器の省電力化を図ることが可能になる。
【0091】
また、図4に示す伝送特性測定器により外部入力信号、例えば、ISDNの信号の同期して通信回線の伝送特性を測定する場合について図9、図10及び図11を用いて説明する。
【0092】
図9はISDN信号と測定タイミング信号との関係を示すタイミング図、図10はタイミング検出側の伝送特性測定器の動作を説明するフロー図、図11は同期側の伝送特性測定器の動作を説明するフロー図である。
【0093】
従来例において説明したようにISDNの送受信信号は図9中(a)に示すように、上り(送信)、休止及び下り(受信)の3つのフェーズから構成され、それぞれ、”1.0秒”、”0.5秒”及び”1.0秒”の決まった時間に行われている。
【0094】
このため、制御手段23では図9(b)及び(d)に示すように上り及び下りのタイミングを検出した測定タイミング信号を発生させる。制御手段23はこの測定タイミング信号に同期してISDNのフェーズに同期した伝送特性の測定を行う。
【0095】
例えば、図9中(a)の上りのフェーズの立ち上がりを検出して図9中”T001”及び”T002”に示すような測定タイミング信号を発生させ、一方、図9中(a)の下りのフェーズの立ち上がりを検出して図9中”T003”に示すような測定タイミング信号を発生させる。
【0096】
そして、図9中”T001”及び”T002”に同期して図9中”MS01”及び”MS02”に示すISDNの上り信号の影響を測定したり、図9中”T003”に同期して図9中”MS03”に示すようにISDNの下り信号の影響を測定する。
【0097】
具体的には、前述の3つのフェーズは基本信号”64kHz”、”8kHz”及び”0.4kHz”の3本の信号で制御されているので、これらの基本信号をイベント信号104としてトリガ検出手段24で伝送特性測定器に取り込み前述のような測定タイミング信号を発生させて制御手段23に供給する。
【0098】
この結果、イベント信号104をトリガ検出手段24で取り込みトリガ信号を発生させることにより、外部入力信号と言ったイベントに同期した伝送特性の測定が可能になる。
【0099】
また、図9の説明では1つの伝送特性測定器が外部入力されたイベント信号に同期して伝送特性を測定しているが、被測定通信回線の他端に接続された他の伝送特性測定器との間でイベント信号を共有化すること可能である。
【0100】
このような、共有化の動作を図10及び図11を用いて説明する。図10はイベント信号が入力される伝送特性測定器の動作を説明するフロー図、図11はイベント情報の提供を受ける他の伝送特性測定器の動作を説明するフロー図である。
【0101】
図10中”S701”において伝送特性測定器は外部入力されたISDN信号等のイベント信号104からトリガ信号を検出する。そして、図10中”S702”において伝送特性測定器は被測定通信回線を介して同期開始コマンドを他端に接続された他の伝送特性測定器に送信する。
【0102】
そして、図10中”S703”において伝送特性測定器は検出したトリガ信号をイベント信号として被測定通信回線を介して他端に接続された他の伝送特性測定器に送信する。最後に、図10中”S704”において伝送特性測定器は被測定通信回線を介して同期終了コマンドを他端に接続された他の伝送特性測定器に送信する。
【0103】
一方、図11中”S801”において被測定通信回線の他端に接続された伝送特性測定器は同期開始コマンドを受信し、図11中”S802”においてイベント信号を受信する。
【0104】
そして、図11中”S803”において伝送特性測定器はイベント信号を受信しつつその周期をイベントタイマーに設定し、図11中”S804”において同期終了コマンドを受信した時点でイベントタイマーの設定を完了する。
【0105】
すなわち、一方の伝送特性測定器で検出されたイベント信号の周期を他方の伝送特性測定器に通知し、他方の伝送特性測定器が当該周期をイベントタイマーに設定することにより、2以上の伝送特性測定器間でイベント信号の共有化を図ることが可能になる。
【0106】
また、図9の説明では外部入力されるイベント信号をそのまま検出しているが、イベントレベルを任意に設定することも可能である。図12はこのようなイベントレベルの任意の設定を可能にしたトリガ検出手段24の具体例を示す構成ブロック図である。
【0107】
図12において104は図4と同一符号を付してあり、29はアナログ信号の比較器、30は可変電圧源、31はカウンタ回路、32はディジタル信号の比較器、33は制御回路、105はトリガ信号である。
【0108】
イベント信号104は比較器29の一方の入力端子に入力され、比較器29の他方の入力端子には可変電圧源30の一方の端子が接続される。比較器29の出力がカウント回路31に接続され、カウンタ回路31の出力は比較器32の一方の入力端子に接続される。
【0109】
制御回路33の出力信号は比較器32の他方の入力端子に接続され、比較器32はトリガ信号105を出力する。また、制御回路33の制御信号が可変電圧源30の制御入力端子に接続され、制御回路33のリセット信号がカウンタ回路31に接続される。さらに、可変電圧源30の他端は接地される。
【0110】
ここで、図12に示すトリガ検出手段24の動作を説明する。入力されたイベント信号104は比較器29において可変電圧源30の出力電圧を閾値として比較され当該閾値より大きい(若しくは、小さい)場合に比較器29の出力が、例えば、ハイレベルになる。
【0111】
カウンタ回路31はこの比較器29のパルスを順次カウントしてカウント結果を出力する。比較器32ではカウント値と制御回路33から印加される設定値を比較して、カウント値が設定値に達するとトリガ信号105を出力する。
【0112】
一方、制御回路33は制御信号により可変電圧源30の出力電圧の値を制御して、言い換えれば、閾値を調整してイベントレベルを調整する。
【0113】
この結果、制御回路33により比較器29の閾値を調整することにより、イベントレベルを任意に設定することが可能になる。また、比較器29の出力をカウントして設定値に達した時点でトリガ信号を出力することにより、イベントの発生回数に基づきトリガ信号を出力することが可能になる。
【0114】
また、TDRを用いて通信回線の長さを求めることが可能であるが、通信回線上に不具合箇所が存在したり、通信回線長が長くなった場合であっても通信回路の長さを求めることが可能になる。
【0115】
このような、通信回線の長さを求める動作を図13、図14及び図15を用いて説明する。図13は通信回線の端点を短絡した場合のTDRの一例を示す説明図、図14は通信回線の端点を開放した場合のTDRの一例を示す説明図、図15は得られた波形及び合成波形の一例を示す特性曲線図である。
【0116】
図13及び図14において34及び35は伝送特性測定器、100cは被測定通信回線である。伝送特性測定器35の短絡開放手段15において被測定通信回線100cの端点を図13中”ST01”に示すように短絡し、伝送特性測定器34から図13(a)に示すようなパルスを送信した場合には、図13中(b)に示すような反射パルスが戻ってくる。
【0117】
一方、伝送特性測定器35の短絡開放手段15において被測定通信回線100cの端点を図14中”OT01”に示すように開放し、伝送特性測定器34から図14(a)に示すようなパルスを送信した場合には、図14中(b)に示すような反射パルスが戻ってくる。
【0118】
このように、パルスを送信してから反射パルスを得るまでの送受信波形は図15(a)及び(b)に示すようになる。
【0119】
例えば、被測定通信回線の端点を短絡して図15中”SP01”に示すパルスを送信した場合には、図15中”TM01”に示す時間経過後に図15中”RP01”に示すような反射パルスが観測される。
【0120】
同様に、例えば、被測定通信回線の端点を開放して図15中”SP02”に示すパルスを送信した場合には、図15中”TM02”に示す時間経過後に図15中”RP02”に示すような反射パルスが観測される。
【0121】
この時、端点である伝送特性測定器35までの距離は同一であるので図15中”TM01”と”TM02”は同一であり、反射パルスは互いに逆の極性となっている。
【0122】
ここで、図15(a)及び(b)の観測波形を合成することにより、図15中”CRP”に示すような反射パルスの波形を得ることができ、図15中”CRP”に示す波形はどちらか一方の反射パルスと比較して大きくなるので識別が容易になる。
【0123】
この結果、従来例とは異なり通信回線上に不具合箇所が存在したり、通信回線長が長くなると信号の減衰が大きくなっても、被測定通信回線の端点を短絡時及び開放時の観測波形を合成することにより、通信回路の長さを求めることが可能になる。
【0124】
また、このように測定した抵抗値、容量やTDRにより被測定通信回線の情報をトポロジー(接続情報)をグラフィカルに表示することも可能である。すなわち、被測定通信回線の導線の長さに対する抵抗値や容量値を予め伝送特性測定器に設定しておけは、通信回線の長さや分岐点の位置等を得ることができる。
【0125】
このような、データ解析動作を図16及び図17を用いて説明する。図16は伝送特性測定器の動作を示すフロー図、図17はトポロジー表示画面の一例を示す説明図である。
【0126】
図16中”S901”において一方の伝送特性測定器は被測定通信回線の他端に接続された他の伝送特性測定器を制御して被測定通信回線の他端を短絡させると共に図16中”S902”において前述の手順で被測定通信回線の抵抗値を測定する。例えば、測定された抵抗値が”260[ohm]”であるとする
【0127】
また、図16中”S903”において一方の伝送特性測定器は被測定通信回線の他端に接続された他の伝送特性測定器を制御して被測定通信回線の他端を開放させると共に図16中”S904”において前述の手順で被測定通信回線の容量値を測定する。例えば、測定された容量値が”0.07[μF]”であるとする。
【0128】
さらに、図16中”S905”において一方の伝送特性測定器は被測定通信回線のTDRを行う。例えば、TDRによりインピーダンスの変化点のポイントが”0.5km”のポイントであったとする。
【0129】
そして、図16中”S906”において一方の伝送特性測定器は演算処理を行って被測定通信回線の端点までの距離、被測定通信回線の全回線距離、回線の分岐点の位置、分岐している通信回線の距離等を求める。
【0130】
例えば、測定された抵抗値が”260[ohm]”、導線の長さに対する抵抗値が”130[ohm/km]”であった場合、被測定通信回線は端点で短絡されてループになっているので、実際の抵抗値は”1/2”になり、被測定通信回線の距離を”L1”とすれば、
Figure 0003703010
となる。
【0131】
例えば、測定された容量値が”0.07[μF]”、導線の長さに対する容量値が”0.05[μF/km]”であった場合、被測定通信回線の全回線距離を”L2”とすれば、
Figure 0003703010
となる。
【0132】
例えば、全回線距離”L2”は”1.4[km]”であり、被測定通信回線の端点までの距離”L1”は”1.0[km]”であるので、分岐点から分岐している通信回線の距離”L3”は、
L3=1.4−1.0=0.4[km] (3)
である。
【0133】
最後に、図16中”S907”において一方の伝送特性測定器は求めた被測定通信回線の端点までの距離、被測定通信回線の全回線距離、回線の分岐点の位置を表示手段(図示せず。)にトポロジー表示する。
【0134】
例えば、このようなトポロジー表示は図17に示すようになる。図17中”TD01”及び”TD02”には被測定通信回線の端点までの距離及び分岐点から分岐している通信回線の距離が相対的に表示され、図17中”DP01”に示す分岐点が明示される。
【0135】
また、例えば、図17中”LD01”及び”LD02”に示すようにそれぞれの距離”L1”及び”L3”の数値が表示され、TDRで得られた分岐点”DP01”までの距離が図17中”LD03”に示すように表示される。
【0136】
さらに、例えば、図17中”PD01”には測定した抵抗値、容量値及びTDRや予め設定された導線の長さに対する抵抗値及び容量値等のパラメータが併せて表示される。
【0137】
この結果、収集したデータの解析が伝送特性測定器においてなされ、図17に示すようにトポロジー表示されるので、作業者は視覚的に被測定通信回線の情報を得ることができる。
【0138】
最後に、被測定通信回線の伝送特性を測定する場合には、被測定通信回線を手で触れる可能性が存在する。このため、伝送特性測定器では安全のため被測定通信回線の電圧を予め測定して作業者に注意を促すことも可能である。
【0139】
このような、危害防止動作を図18を用いて説明する。図18は伝送特性測定器の動作を説明するフロー図である。図18中”S1001”において伝送特性測定器の制御手段23は測定手段18により被測定通信回線の電圧を測定する。
【0140】
図18中”S1002”において測定された電圧が危険電圧を超過しているか否かを判断する。もし、危険電圧を超過している場合には、図18中”S1003”において制御手段23はアラームを発生すると共に図18中”S1004”において作業者の測定承認を待つ。
【0141】
例えば、前記アラームとしては表示手段(図示せず。)に警告画面を表示させたり、ブザー(図示せず。)により警報を発する等が可能である。
【0142】
図18中”S1005”において測定承認の有無を判断し、測定承認が無い場合には図18中”S1003”のステップに戻る。もし、測定承認がある場合、若しくは、図18中”S1002”において危険電圧を超過していない場合には、図18中”S1006”において被測定通信回線の測定を許可し、例えば、図5に示すような手順を行う。
【0143】
この結果、被測定通信回線の電圧が危険電圧であるか否かを予めチェックして、危険電圧を超過している場合には、アラームを発生させると共に次のステップ、言い換えれば、測定動作に移行して良いかの判断を作業者に仰ぐことにより、安全性を確保することが可能になる。
【0144】
なお、図1に示す実施例の説明に際しては伝送特性測定器11とコンピュータ12を有線により接続しているが、現場での測定では屋外の測定、風雨や風雪下での測定、高温や多湿下での測定等、劣悪な環境が予想される。
【0145】
このため、伝送特性測定器11とコンピュータ12を有線で接続するのは不向きであり、Buletooth等の無線通信を用いても構わない。この場合には、コンピュータ12から伝送特性測定器11の遠隔操作が可能になる。
【0146】
また、図1に示す実施例の説明に際しては伝送特性測定器11とコンピュータ12とを接続してコンピュータ12にネットワーク103を接続しているが、伝送特性測定器11には図4に示すようなイーサーネット、Buletooth若しくはRS−232C等の各種通信インターフェースである通信手段25を有しているので、直接ネットワーク103に伝送特性測定器11を接続しても構わない。
【0147】
また、図4に示す伝送特性測定器の説明に際しては、被測定通信回線が通信不能の時に公衆回線や無線通信を用いているが、被測定通信回線が通信可能な状態であっても公衆回線や無線通信を用いても勿論構わない。
【0148】
また、図4に示す伝送特性測定器の説明に際しては説明の簡単の為に記憶手段21及び22を分離して記載しているが、勿論、1つの記憶手段のアドレスの適宜分割して両者の機能を実現することは可能である。
【0149】
また、図4に示す伝送特性測定器の説明に際しては説明の簡単の為に測定手段18を別途設けているが、A/D変換器19で取り込んだデータに対して所定の演算処理を行うことにより測定手段18の機能を制御手段23内に取り込むことも可能である。
【0150】
また、図8に関する説明に際しては、キー操作の有無によりメイン回路に電源電圧を供給するか否かを判断しているが、特定パターンの受信の有無のみによってメイン回路に電源電圧を供給するか否かを判断しても構わない。
【0151】
また、図9に関する説明に際しては、ISDNの上り及び下りに対する影響のみを測定しているが、勿論、休止状態における影響を測定しても構わない。
【0152】
また、図16の説明に際してはトポロジー表示をローカル側(測定側)の伝送特性測定器で行っているが、リモート側(短絡開放側)の伝送特性測定器で表示されても構わないし、収集データを中央管理している制御装置9aにおいて表示させても勿論構わない。
【0153】
また、図17に示すトポロジー表示画面では通信回線の接続情報と各種パラメータのみを表示させているが、得られた回線長、S/N比等から使用可能な通信サービス、予測通信速度等の伝送特性から演算により求めることが可能な情報を表示させることが可能である。
【0154】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば次のような効果がある。
請求項1及び請求項2の発明によれば、被測定通信回線の両端に接続された2つの伝送特性測定器が被測定通信回線を用いて通信を行い送信側と受信側との役割を設定することにより、上り方向の測定のみならず、下り方向の測定も可能になる。また、被測定通信回線を用いて収集したデータの転送を行うことにより、制御装置等で集中管理することが可能になる。
【0155】
また、請求項3の発明によれば、キー操作がなかった場合にはコマンドの受信を待ち、キー操作があった場合には単独測定、若しくは、被測定通信回線にコマンド送信し端点に接続された他の伝送特性測定器に指示を与えて測定処理を行うことにより、伝送特性測定器は通常状態では被測定通信回線からのコマンド受信待ちとなり、当該コマンドの受信若しくはキー操作により必要な測定処理を行うことができる。
【0156】
また、請求項4の発明によれば、被測定通信回線の端点を短絡しておき、微小電流を流して発生した電圧を測定し、微小電流と測定された電圧値から抵抗値を演算することにより、抵抗値を測定することができる。
【0157】
また、請求項5の発明によれば、被測定通信回線の端点を開放して端点が開放された被測定通信回線の容量を測定することにより、容量値を測定することができる。
【0158】
また、請求項6の発明によれば、電源電圧のメイン回路への供給を制御する電源制御手段を設けて、特定パターンを受信した場合には電源制御手段を制御してメイン回路に電源電圧を供給し、測定終了のコマンドを受信、若しくは、予め設定された時間を経過した場合には電源制御手段を制御してメイン回路への電源電圧の供給を遮断することにより、伝送特性測定器の省電力化を図ることが可能になる。
【0159】
また、請求項7の発明によれば、入力された外部入力信号に同期して前記伝送特性の測定を行うことにより、外部入力信号と言ったイベントに同期した伝送特性の測定が可能になる。
【0160】
また、請求項8及び請求項9の発明によれば、送信側の伝送特性測定器に入力された外部入力信号からトリガ信号を検出して受信側の伝送特性測定器に対して被測定通信回線を介してトリガ信号を送信して、受信側の伝送特性測定器が受信したトリガ信号に同期して伝送特性の測定を行うことにより、2以上の伝送特性測定器間でイベント信号の共有化を図ることが可能になる。
【0161】
また、請求項10の発明によれば、外部入力信号と調整可能な閾値を比較すると共にこの比較結果をカウントすることにより、イベントレベルを任意に設定することが可能になる。また、イベントの発生回数に基づきトリガ信号を出力することが可能になる。
【0162】
また、請求項11の発明によれば、端点短絡状態及び端点開放状態での観測波形を合成して反射点の位置を特定することにより、通信回線上に不具合箇所が存在したり、通信回線長が長くなると信号の減衰が大きくなっても、通信回路の長さを求めることが可能になる。
【0163】
また、請求項12及び請求項13の発明によれば、被測定通信回線の端点までの距離、分岐点の位置、分岐点までの距離及び分岐している通信回線の距離を演算し、被測定通信回線の端点までの距離、分岐点の位置、分岐点までの距離及び分岐している通信回線の距離を表示手段にトポロジー表示することにより、作業者は視覚的に被測定通信回線の情報を得ることができる。
【0164】
また、請求項14の発明によれば、被測定通信回線の電圧が危険電圧であるか否かを予めチェックして、危険電圧を超過している場合には、アラームを発生させると共に次のステップ、言い換えれば、測定動作に移行して良いかの判断を作業者に仰ぐことにより、安全性を確保することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る伝送特性測定装置の一実施例を示す構成ブロック図である。
【図2】被測定通信回線の伝送特性の測定時の動作を説明するフロー図である。
【図3】収集したデータの転送時の動作を説明するフロー図である。
【図4】伝送特性測定器の具体例を示す構成ブロック図である。
【図5】伝送特性測定器の動作を説明するフロー図である。
【図6】被測定通信回線の抵抗値の測定動作を説明するフロー図である。
【図7】被測定通信回線の容量値の測定動作を説明するフロー図である。
【図8】電源制御の動作を説明するフロー図である。
【図9】ISDN信号と測定タイミング信号との関係を示すタイミング図である。
【図10】タイミング検出側の伝送特性測定器の動作を説明するフロー図である。
【図11】同期側の伝送特性測定器の動作を説明するフロー図である。
【図12】イベントレベルの任意の設定を可能にしたトリガ検出手段の具体例を示す構成ブロック図である。
【図13】通信回線の端点を短絡した場合のTDRの一例を示す説明図である。
【図14】通信回線の端点を開放した場合のTDRの一例を示す説明図である。
【図15】得られた波形及び合成波形の一例を示す特性曲線図である。
【図16】伝送特性測定器の動作を示すフロー図である。
【図17】トポロジー表示画面の一例を示す説明図である。
【図18】伝送特性測定器の動作を説明するフロー図である。
【図19】従来の伝送特性測定装置の一例を示す構成ブロック図である。
【図20】従来の伝送特性測定装置の一例を示す構成ブロック図である。
【図21】従来例の動作を説明するフロー図である。
【符号の説明】
1,2 測定機器
3,3a ユーザ家屋
4 主分配器
5 回線切換装置
6 信号分離装置
7 マルチプレクサ
8 音声サービス装置
9,9a 制御装置(ネットワークオペレーションセンター)
10,11,34,35 伝送特性測定器
12 パーソナル・コンピュータ
13 無線通信装置
14 受信アンテナ
15 短絡開放手段
16 スイッチ手段
17,25 通信手段
18 測定手段
19 A/D変換器
20 D/A変換器
21,22 記憶手段
23 制御手段
24 トリガ検出手段
26 電源
27 駆動手段
28 スイッチ回路
29,32 比較器
30 可変電圧源
31 カウンタ回路
33 制御回路
50,50a 電話局
51 電源制御手段
100,100a,100b,100c 被測定通信回線
101,103 ネットワーク
102 高速ディジタルデータ信号
104 イベント信号
105 トリガ信号
200 測定端子

Claims (14)

  1. 高速ディジタルデータを通信する通信回線の伝送特性測定装置において、
    被測定通信回線の両端に接続され、前記被測定通信回線の端点を短絡開放する短絡開放手段と、この短絡開放手段の出力を選択するスイッチ手段と、このスイッチ手段の入出力が接続される通信手段と、前記スイッチ手段の出力が接続され入力信号を取り込むA/D変換器と、前記スイッチ手段の入力が接続され前記被測定通信回線に基準信号を出力させるD/A変換器と、取り込んだデータや前記基準信号のデータが格納される記憶手段と、伝送特性測定装置全体を制御すると共に取り込んだデータから伝送特性を演算する制御手段とから構成される第1及び第2の伝送特性測定器を備え、
    前記第1及び第2の伝送特性測定器が前記被測定通信回線を用いて通信を行い基準信号を前記被測定通信回線に送信する送信側の伝送特性測定器と、前記基準信号を受信して伝送特性を測定する受信側の伝送特性測定器との役割を設定し、受信側の伝送特性測定器で測定された伝送特性データを前記被測定通信回線を介して送信側の伝送特性測定器に転送する
    ことを特徴とする伝送特性測定装置。
  2. 高速ディジタルデータを通信する通信回線の伝送特性測定装置において、
    被測定通信回線の両端に接続され、前記被測定通信回線の端点を短絡開放する短絡開放手段と、この短絡開放手段の出力を選択するスイッチ手段と、このスイッチ手段の入出力が接続される通信手段と、前記スイッチ手段の出力が接続され入力信号を取り込むA/D変換器と、前記スイッチ手段の入力が接続され前記被測定通信回線に基準信号を出力させるD/A変換器と、取り込んだデータや前記基準信号のデータが格納される記憶手段と、伝送特性測定装置全体を制御すると共に取り込んだデータから伝送特性を演算する制御手段とから構成される第1及び第2の伝送特性測定器と、
    測定された伝送特性データを蓄積管理する制御装置とを備え、
    前記第1及び第2の伝送特性測定器が前記被測定通信回線を用いて通信を行い基準信号を前記被測定通信回線に送信する送信側の伝送特性測定器と、前記基準信号を受信して伝送特性を測定する受信側の伝送特性測定器との役割を設定し、受信側の伝送特性測定器で測定された前記伝送特性データを前記被測定通信回線を介して前記制御装置に転送する
    ことを特徴とする伝送特性測定装置。
  3. 前記制御手段が、
    前記スイッチ手段を制御して前記通信手段を選択し、
    キー操作がなかった場合には前記被測定通信回線からのコマンドの受信を待ち、
    キー操作があった場合には単独測定が可能であるか否かを判断し、
    単独測定が可能であれば測定処理を行い、
    単独測定が不可能であれば前記被測定通信回線にコマンド送信し端点に接続された他の伝送特性測定器に指示を与えると共に測定処理を行うことを特徴とする
    請求項1若しくは請求項2記載の伝送特性測定装置。
  4. 前記制御手段が、
    受信側の伝送特性測定器に指示して前記被測定通信回線の端点を短絡しておき、
    前記被測定通信回線に微小電流を流すと共に前記被測定通信回線に発生した電圧を測定し、
    前記被測定通信回線に流した微小電流と測定された電圧値から抵抗値を演算することを特徴とする
    請求項1若しくは請求項2記載の伝送特性測定装置。
  5. 前記制御手段が、
    受信側の伝送特性測定器に指示して前記被測定通信回線の端点を開放しておき、
    端点が開放された前記被測定通信回線の容量を測定することを特徴とする
    請求項1若しくは請求項2記載の伝送特性測定装置。
  6. 電源電圧のメイン回路への供給を制御する電源制御手段を備え、
    前記制御手段が、
    前記通信手段で特定パターンを受信したか否かを判断し、
    受信した場合には前記電源制御手段を制御してメイン回路に電源電圧を供給し、
    前記通信手段で測定終了のコマンドを受信、若しくは、予め設定された時間を経過した場合には前記電源制御手段を制御してメイン回路への電源電圧の供給を遮断することを特徴とする
    請求項1若しくは請求項2記載の伝送特性測定装置。
  7. 外部入力信号からトリガ信号を検出して前記制御手段に供給するトリガ検出手段を備え、
    前記制御手段が、
    前記トリガ信号に同期して前記伝送特性の測定を行うことを特徴とする
    請求項1若しくは請求項2記載の伝送特性測定装置。
  8. 前記制御手段が、
    外部入力信号からトリガ信号を検出し、
    前記被測定通信回線を介して同期開始コマンドを他端に接続された他の伝送特性測定器に送信し、
    トリガ信号を前記被測定通信回線を介して他端に接続された前記他の伝送特性測定器に送信し、
    前記被測定通信回線を介して同期終了コマンドを他端に接続された前記他の伝送特性測定器に送信することを特徴とする
    請求項1若しくは請求項2記載の伝送特性測定装置。
  9. 前記制御手段が、
    前記同期開始コマンドを受信し、
    前記トリガ信号を受信し、
    前記トリガ信号を受信しつつその周期をイベントタイマーに設定し、
    前記同期終了コマンドを受信した時点でイベントタイマーの設定を完了することを特徴とする
    請求項1若しくは請求項2記載の伝送特性測定装置。
  10. 前記トリガ検出手段が、
    可変電圧源と、
    この可変電圧源の出力電圧と前記外部入力信号とが入力される第1の比較器と、
    この第1の比較器の出力を計数するカウンタ回路と、
    このカウンタ回路のカウント値と設定値とが一致した場合にトリガ信号を出力する第2の比較器と、
    前記可変電圧源の出力電圧の値を制御すると共に前記設定値を出力する設定回数制御回路とから構成されることを特徴とする
    請求項7記載の伝送特性測定装置。
  11. 前記制御手段が、
    受信側の伝送特性測定器に指示して前記被測定通信回線の端点を短絡した状態で前記被測定通信回線にパルスを出力してその反射パルスを測定し、
    受信側の伝送特性測定器に指示して前記被測定通信回線の端点を開放した状態で前記被測定通信回線にパルスを出力してその反射パルスを測定し、
    端点短絡状態及び端点開放状態での観測波形を合成して反射点の位置を特定することを特徴とする
    請求項1若しくは請求項2記載の伝送特性測定装置。
  12. 前記制御手段が、
    受信側の伝送特性測定器に指示して前記被測定通信回線の端点を短絡した状態で前記被測定通信回線の抵抗値を測定し、
    受信側の伝送特性測定器に指示して前記被測定通信回線の端点を開放した状態で前記被測定通信回線の容量値を測定し、
    前記被測定通信回線にパルスを出力してその反射パルスを測定して反射点の位置を特定し、
    前記被測定通信回線の端点までの距離、分岐点の位置、分岐点までの距離及び分岐している通信回線の距離を演算し、
    前記被測定通信回線の端点までの距離、分岐点の位置、分岐点までの距離及び分岐している通信回線の距離を表示手段にトポロジー表示することを特徴とする
    請求項1若しくは請求項2記載の伝送特性測定装置。
  13. 前記制御手段が、
    前記被測定通信回線の端点までを第1の直線で表示し、
    この第1の直線の分岐点の位置から分岐している通信回線を分岐させた第2の直線で表示し、
    前記第1の直線の近傍に前記被測定通信回線の端点までの距離を数値表示し、
    前記第2の直線の近傍に分岐している通信回線の距離を数値表示し、
    前記第1の直線の内送信側から分岐点までの部分の近傍に分岐点までの距離を数値表示することを特徴とする
    請求項12記載の伝送特性測定装置。
  14. 前記制御手段が、
    前記被測定通信回線の電圧を測定しておき、
    測定された電圧が危険電圧を超過しているか否かを判断し、危険電圧を超過している場合にはアラームを発生すると共に作業者の測定承認を待ち、
    測定承認がある場合、若しくは、危険電圧を超過していない場合には被測定通信回線の測定を許可することを特徴とする
    請求項1若しくは請求項2記載の伝送特性測定装置。
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