JP3702786B2

JP3702786B2 - Airbag device for vehicle

Info

Publication number: JP3702786B2
Application number: JP2000399151A
Authority: JP
Inventors: 次郎渡辺
Original assignee: Nissan Motor Co Ltd
Current assignee: Nissan Motor Co Ltd
Priority date: 2000-12-27
Filing date: 2000-12-27
Publication date: 2005-10-05
Anticipated expiration: 2020-12-27
Also published as: JP2002193066A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用エアバッグ装置、とりわけ、車両の衝突時にルーフサイドレールの車室側の側部よりエアバッグ本体を下向きにカーテン状に膨張展開させるようにしたエアバッグ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
自動車の中には、例えば特開２０００−１５９０４８号公報に示されているようにルーフサイドレールの車室側の側部に前後方向に沿ってエアバッグ装置を装備し、車両の側面衝突時等にエアバッグ本体を下向きに膨張展開させて、乗員の頭部等が車室側壁と直接接触するのを回避し、かつ、衝撃エネルギーを吸収するようにしたものが知られている。
【０００３】
前述のエアバッグ本体はフールサイドレールインナの車室側の側面に前後方向に沿って配設した金属製のカバーの内側に折り畳んで収納してあり、このカバーはその上端部に前後方向に複数個の取付片を備えて該取付片を介して前記フールサイドレールインナに締結固定してあって、車両の衝突時にはインフレータで発生したガスにより前記エアバッグ本体を膨張させ、その膨張圧で前記取付片を付け根付近から折り曲げてカバーの下端部を跳ね上げることによって、前述のようにエアバッグ本体を下向きに膨張展開させるようにしてある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
前述のカバーはエアバッグ装置が作動しない程度の軽衝突時等に乗員が接触した際に、その衝接荷重で潰れ変形して衝撃エネルギーを吸収し得るようにある程度の強度剛性を備えており、そして、前記取付片はこのカバーの上端部に一体に延設してある関係上、エアバッグ本体の膨張圧、即ち、インフレータの発生ガスエネルギーにより、取付片を折り曲げてカバー下端部を速やかに跳ね上げ作動させるためにはある程度大型のインフレータが必要となって、インフレータの小型化が妨げられてしまう。
【０００５】
そこで、本発明はカバーの衝撃吸収機能を些かも損なうことなくエアバッグ本体の膨張に伴う取付片の折れ曲がりによる該カバーの跳ね上げ作動をスムーズに行えて、インフレータの小型化を実現することができる車両用エアバッグ装置を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明にあっては、上端部に取付片を備え、ルーフサイドレールインナの車室側の側面に前後方向に沿って配置されて、前記取付片を介してルーフサイドレールインナに固定されたカバーと、
該カバーの内側に折り畳んで収納されたエアバッグ本体と、を備え、
車両の衝突時に該エアバッグ本体を膨張させて、その膨張圧により前記カバーの下端部を跳ね上げて該エアバッグ本体を下向きに展開させるようにした車両用エアバッグ装置において、
前記取付片の前後方向長さの中間部分に、前記カバー下端部の跳ね上げ挙動を促進する脆弱部を前後方向に形成して、該脆弱部の前後方向形成止端部と取付片の前後端縁との間に所要幅で該取付片の一般部を確保したことを特徴としている。
【０００７】
請求項２の発明にあっては、請求項１に記載の脆弱部がスリットであることを特徴としている。
【０００８】
請求項３の発明にあっては、請求項１に記載の脆弱部がビード部であることを特徴としている。
【０００９】
請求項４の発明にあっては、請求項１に記載の脆弱部が薄肉部であることを特徴としている。
【００１０】
請求項５の発明にあっては、請求項１〜４に記載の車両用エアバッグ装置であって、前記取付片には固定用締結部材の挿通孔が設けられ、脆弱部を該挿通孔よりも下方位置に設けたことを特徴としている。
【００１１】
請求項６の発明にあっては、請求項１〜５に記載の車両用エアバッグ装置であって、前記取付片はルーフサイドレールインナの側面に対して略垂直に形成したカバー上壁の端部から上向きに曲折成形してあり、脆弱部をこれら取付片と上壁との曲折部に設けたことを特徴としている。
【００１３】
【発明の効果】
請求項１に記載の発明によれば、カバーの取付片には該カバーの下端部の跳ね上げ挙動を促進する脆弱部を設けてあるため、エアバッグ本体の膨張圧が小さくても前記脆弱部を起点として折れ曲がってカバー下端部をスムーズに跳ね上げ作動させることができる。
【００１４】
この結果、エアバッグ本体を速やかに下向きに膨張展開させることができることは勿論、インフレータとしては発生ガスエネルギーが比較的小さな小型インフレータの使用が可能となり、該インフレータのレイアウトを容易にすることができると共に、インフレータの小型化により重量的におよびコスト的に有利に得ることができる。
【００１５】
また、前述のように取付片に脆弱部を設けるだけでカバー主体には強度剛性的な影響を及ばさないため、軽衝突時等におけるカバーの衝撃エネルギー吸収性能を些かも損なうことはない。
しかも、取付片の前後方向長さの中間部に前後方向に形成した脆弱部の前後方向止端部と、取付片の前後端縁との間に所要幅で該取付片の一般部を確保してあるため、取付片のねじれ剛性を確保できてカバー下端部を長さ方向でねじれを生じることなく整然と跳ね上げ作動させることができ、エアバッグ本体をその前後端に亘って適正に下向きに膨張展開させることができる。
【００１６】
請求項２，３，４に記載の発明によれば、何れも請求項１の発明の効果に加えて、脆弱部をプレス成形等によってカバーの成形と同時に容易に形成することができる。
【００１７】
請求項５に記載の発明によれば、請求項１〜４の発明の効果に加えて、取付片の固定点となる固定用締結部材の挿通孔よりも下方位置に脆弱部を設けてあるため、該脆弱部に確実に応力を集中させてカバー下端部の跳ね上げ挙動をよりスムーズに行わせることができる。
【００１８】
請求項６に記載の発明によれば、請求項１〜５の発明の効果に加えて、カバーの上壁とその端部から曲折成形した取付片との曲折部の応力が集中し易い部分に脆弱部を設けてあるため、カバー下端部の跳ね上げ挙動を更にスムーズに行わせることができる。
【００２０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
【００２１】
図１〜３において、１はフロントピラー、２はセンターピラー、３はリヤピラーを示し、これらフロントピラー１の上部からセンターピラー２，リヤピラー３の上部に亘って前後方向にルーフサイドレール４を連設配置してある。
【００２２】
ルーフサイドレール４はルーフサイドレールアウタ５とルーフサイドレールインナ６とで閉断面に構成され、その上端部にフールパネル７の端部を接合して該接合部分にルーフドリップ８を構成している。
【００２３】
そして、前記ルーフサイドレールインナ６の車室側の側面にエアバッグ装置１０を配設してある。
【００２４】
このエアバッグ装置１０は、ルーフサイドレールインナ６の車室側の側面に前後方向に沿って配置した金属製のカバー１１と、該カバー１１の内側にその前後長に亘って折り畳んで収納したエアバッグ本体１２と、例えばリヤピラー３にブラケット１４を介して取付けられ、図外の衝突センサの検知作用によって発火作動してガスを発生し、該発生ガスにより前記エアバッグ本体１２を膨張展開させるインフレータ１３とを備えている。
【００２５】
また、このエアバッグ装置１０はルーフトリム３１の端部と、ルーフサイドレール４の下端部に装着したドアウェザーストリップ３２とに跨って配設したガーニッシュ３３によって隠蔽されている。
【００２６】
カバー１１は断面略コ字形に形成してあり、ルーフサイドレールインナ６の側面に対して略垂直に形成した上壁１５には、その端部から上向きに複数個の取付片１６を曲折成形してある。
【００２７】
各取付片１６には挿通孔１７を形成して、該挿通孔１７を通して締結部材によりルーフサイドレールインナ６に締結固定し、カバー１１の下端部の端末をルーフサイドレールインナ６の側面に近接配置してある。
【００２８】
本実施形態では前記取付孔１６を、ルーフサイドレールインナ６の内側面に配置したウエルドナット１８とボルト１９とによって締結固定しているが、この他、カシメピンによって締結固定することも可能である。
【００２９】
このカバー１１はエアバッグ装置１０が作動しない程度の軽衝突等の際には、乗員頭部が該カバー１１に衝接すると潰れ変形して衝撃エネルギーを吸収するエネルギー吸収パッドとして機能し、かつ、エアバッグ本体１２が膨張するとその膨張圧で前記取付片１６の付け根付近を起点として折れ曲がって下端部が跳ね上がり可能なように、強度剛性が適切に設定される。
【００３０】
エアバッグ本体１２はその上端部をルーフサイドレールインナ６に前記取付片１６と共に締結固定してあり、インフレータ１３で発生したガスにより膨張するとその膨張圧でカバー１１の下端部を跳ね上げて、図３に鎖線で示すように下向きにカーテン状に展開するようになっている。
【００３１】
そして、前記各取付片１６にはエアバッグ本体１２の膨張によるカバー１１の下端部の跳ね上げ挙動を促進する脆弱部２０を設けてある。
【００３２】
本実施形態ではこの脆弱部２０として、スリット２０Ａを取付片１６の挿通孔１７よりも下方位置、より好ましくは取付片１６とカバー１１の上壁１５との曲折部にその稜線に沿って前後方向に設けて応力集中し易いようにしてある。
【００３３】
スリット２０Ａは取付片１６の前後方向長さの中間部分に前後方向に形成して、該スリット２０Ａの前後方向形成止端部と取付片１６の前後端縁との間に、所要幅Ｗで該取付片１６の一般部を確保してある。
【００３４】
脆弱部２０として本実施形態ではスリット２０Ａを設けた場合を示しているが、これに替えてビード部又は薄肉部を図２に示すスリット２０Ａの設定位置に設けてもよい。
【００３５】
以上の実施形態の構造によれば、カバー１１の取付片１６には該カバー１１の下端部の跳ね上げ挙動を促進する脆弱部２０を設けてあるため、エアバッグ本体１２の膨張圧が小さくても前記脆弱部２０を起点として折れ曲がってカバー下端部をスムーズに跳ね上げ作動させることができる。
【００３６】
この結果、エアバッグ本体１２を速やかに下向きに膨張展開させることができることは勿論、インフレータ１３としては発生ガスエネルギーが比較的小さな小型インフレータの使用が可能となり、該インフレータ１３のレイアウトを容易にすることができると共に、インフレータ１３の小型化により重量的におよびコスト的に有利に得ることができる。
【００３７】
また、前述のように取付片１６に脆弱部２０を設けるだけでカバー主体（カバー１１）には強度剛性的な影響を及ぼさないため、軽衝突時等におけるカバー１１の衝撃エネルギー吸収性能を些かも損なうことはない。
【００３８】
本実施形態では前記脆弱部２０として、スリット２０Ａやビード部あるいは薄肉部を設けるようにしているため、該脆弱部２０をプレス成形等によってカバー１１の成形と同時に容易に形成することができる。
【００３９】
また、この脆弱部２０は取付片１６の固定点となる固定用締結部材の挿通孔１７よりも下方位置に設けて応力が集中し易いようにしてあり、特に、本実施形態では応力が集中し易い取付片１６とカバー１１の上壁１５との曲折部に設けてあるため、カバー１１の下端部の跳ね上げ挙動をより一層スムーズに行わせることができる。
【００４０】
しかも、取付片１６の前後方向長さの中間部に前後方向に形成した脆弱部２０（スリット２０Ａ）の前後方向形成止端部と、取付片１６の前後端縁との間に所要幅Ｗで該取付片１６の脆弱化していない所謂一般部を確保してあるため、取付片１６のねじれ剛性を確保できてカバー１１の下端部を長さ方向でねじれを生じることなく整然と跳ね上げ作動させることができ、エアバッグ本体１２をその前後端に亘って適正に下向きに膨張展開させることができる。
【００４１】
図４は本発明の第２実施形態を示すもので、本実施形態にあってはルーフサイドレールインナ６の車室側の側面上部に略コ字形断面の金属製のエネルギー吸収パッド２１を前後方向に沿って接合配置してあって、このエネルギー吸収パッド２１の下側に前記第１実施形態と同様の構成部品からなるエアバッグ装置１０を併設してある。
【００４２】
このエアバッグ装置１０のカバー１１は略Ｌ字形断面に形成して、その上端部に複数個の取付片１６を該カバー１１の延長上に直状に延設してあり、これら取付片１６をエネルギー吸収パッド２１の側面に重合して、ウエルドナット１８とボルト１９とによって締結固定し、カバー下端部をルーフサイドレールインナ６に近接配置してある。
【００４３】
また、エアバッグ本体１２はその上端部を前記取付片１６と共にエネルギー吸収パッド２１に締結固定して、カバー１１の内側に折り畳んで収納してある。
【００４４】
即ち、この実施形態の場合もエアバッグ装置１０の作動時には、前記第１実施形態と同様にインフレータ１３（図１参照）の発生ガスによりエアバッグ本体１２が膨張すると、この膨張圧で取付片１６の付け根付近を起点に折り曲げてカバー下端部を跳ね上げ、エアバッグ本体１２を下向きに膨張展開させる。
【００４５】
また、エアバッグ装置１０が作動しない程度の軽衝突時に、乗員頭部がエネルギー吸収パッド２１及びカバー１１に衝接した場合、これらが潰れ変形して衝撃エネルギーを吸収する。
【００４６】
そして、このようなエアバッグ装置１０の配置構成にあって、前記カバー１１の取付片１６に前述のカバー下端部の跳ね上げ挙動を促進する脆弱部２０を設けてある。
【００４７】
この脆弱部２０としては前記第１実施形態と同様、スリット２０Ａ又はビード部、薄肉部等が選択的に用いられ、その設定位置は取付片１６のウエルドナット１８，ナット１９による固定点よりも下方、より好ましくは応力集中し易い取付片１６の付け根付近に前後方向に線状に設けられ、かつ、その前後方向止端部と取付片１６の前後端縁との間には所定幅Ｗで取付片１６の一般部が確保される（図２参照）。
【００４８】
従って、この第２実施形態の場合にあっても、エアバッグ装置１０の作動時には、前記脆弱部２０の設定によって、エアバッグ本体１２の膨張圧によるカバー１１の下端部の跳ね上げ挙動を速やかに行わせることができて、前記第１実施形態と同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施形態の配設状態を車室側から見た説明図。
【図２】図１のＡ範囲部の拡大図。
【図３】図２のＢ−Ｂ線に沿う断面図。
【図４】本発明の第２実施形態を示す断面図。
【符号の説明】
４ルーフサイドレール
６ルーフサイドレールインナ
１０エアバッグ装置
１１カバー
１２エアバッグ本体
１５カバーの上壁
１６取付片
１７挿通孔
２０脆弱部
２０Ａスリット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle airbag device, and more particularly to an airbag device in which an airbag body is inflated and deployed in a curtain shape downward from a side portion of a roof side rail on a vehicle compartment side when a vehicle collides.
[0002]
[Prior art]
In some automobiles, for example, as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-159048, an air bag device is provided along the front-rear direction on the side portion of the roof side rail on the passenger compartment side, and the vehicle is in a side collision. Further, there is known an airbag body that is inflated and deployed downward to avoid a passenger's head or the like from coming into direct contact with a passenger compartment side wall and to absorb impact energy.
[0003]
The airbag body described above is folded and stored inside a metal cover disposed along the front-rear direction on the side of the full side rail inner on the passenger compartment side. A plurality of mounting pieces, which are fastened and fixed to the full side rail inner via the mounting pieces, and the airbag body is inflated by a gas generated by an inflator at the time of a vehicle collision, and the mounting pressure is applied by the inflation pressure. As described above, the airbag body is inflated and deployed downward by bending the piece from the vicinity of the base and flipping up the lower end of the cover.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The above-mentioned cover has a certain degree of strength and rigidity so that it can be crushed and deformed by the impact load to absorb impact energy when the occupant comes in contact with the vehicle during a light collision where the airbag device does not operate. Since the mounting piece is integrally extended to the upper end portion of the cover, the mounting piece is bent by the inflation pressure of the airbag body, that is, the gas energy generated by the inflator, and the lower end portion of the cover quickly jumps. In order to perform the raising operation, an inflator that is large to some extent is required, and downsizing of the inflator is hindered.
[0005]
Therefore, the present invention can smoothly raise the cover by bending the mounting piece accompanying the inflation of the airbag body without impairing the impact absorbing function of the cover, and can achieve downsizing of the inflator. A vehicle airbag device is provided.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In the first aspect of the present invention, the upper end portion is provided with a mounting piece, and is disposed along the front-rear direction on the side surface of the roof side rail inner on the passenger compartment side, and is fixed to the roof side rail inner via the mounting piece. Covered cover,
An airbag main body folded and stored inside the cover,
In the airbag apparatus for a vehicle, the airbag body is inflated when the vehicle collides, and the lower end portion of the cover is flipped up by the inflation pressure to deploy the airbag body downward.
Formed in the front-rear direction is a fragile portion that promotes the flip-up behavior of the lower end of the cover in the middle part of the length of the mounting piece in the front-rear direction, and the front-rear end of the fragile portion and the front-end end of the mounting piece A general part of the mounting piece is secured with a required width between the edge and the edge .
[0007]
The invention according to claim 2 is characterized in that the weakened portion according to claim 1 is a slit.
[0008]
The invention according to claim 3 is characterized in that the weakened portion according to claim 1 is a bead portion.
[0009]
The invention according to claim 4 is characterized in that the weakened portion according to claim 1 is a thin-walled portion.
[0010]
According to a fifth aspect of the present invention, in the vehicle airbag device according to any one of the first to fourth aspects, the attachment piece is provided with an insertion hole for a fastening member for fixing, and the weakened portion is formed from the insertion hole. Is also provided at a lower position.
[0011]
According to a sixth aspect of the present invention, in the vehicle airbag device according to any one of the first to fifth aspects, the attachment piece is an end of the cover upper wall formed substantially perpendicular to the side surface of the roof side rail inner. The fragile portion is formed in the bent portion between the mounting piece and the upper wall.
[0013]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, since the attachment piece of the cover is provided with the fragile portion that promotes the flip-up behavior of the lower end portion of the cover, the fragile portion even if the inflation pressure of the airbag body is small. The lower end of the cover can be smoothly flipped up and bent from the starting point.
[0014]
As a result, the airbag body can be quickly inflated and deployed downward, and of course, a small inflator with relatively small generated gas energy can be used as the inflator, and the layout of the inflator can be facilitated. The inflator can be advantageously reduced in weight and cost by downsizing the inflator.
[0015]
Further, as described above, since the weakness is not exerted on the main body of the cover only by providing the weakened portion on the mounting piece, the impact energy absorption performance of the cover at the time of a light collision or the like is not slightly impaired.
Moreover, the general portion of the mounting piece is secured with a required width between the front and rear end of the weakened portion formed in the front and rear direction in the middle portion of the length of the mounting piece and the front and rear end edges of the mounting piece. As a result, the torsional rigidity of the mounting piece can be secured, the lower end of the cover can be lifted up in an orderly manner without twisting in the length direction, and the airbag body is inflated downward properly across its front and rear ends. Can be deployed.
[0016]
According to the second, third, and fourth aspects of the invention, in addition to the effect of the first aspect, the fragile portion can be easily formed simultaneously with the molding of the cover by press molding or the like.
[0017]
According to the fifth aspect of the present invention, in addition to the effects of the first to fourth aspects of the invention, the weakened portion is provided at a position below the insertion hole of the fastening member for fixing that becomes the fixing point of the mounting piece. The stress can be reliably concentrated on the fragile portion, and the flip-up behavior of the lower end portion of the cover can be performed more smoothly.
[0018]
According to the sixth aspect of the present invention, in addition to the effects of the first to fifth aspects, the stress at the bent portion between the upper wall of the cover and the mounting piece bent from the end thereof is likely to concentrate. Since the fragile portion is provided, it is possible to cause the lower end portion of the cover to be flipped up more smoothly.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0021]
1 to 3, 1 is a front pillar, 2 is a center pillar, and 3 is a rear pillar. A roof side rail 4 is connected in the front-rear direction from the upper part of the front pillar 1 to the upper part of the center pillar 2 and the rear pillar 3. It is arranged.
[0022]
The roof side rail 4 is configured by a roof side rail outer 5 and a roof side rail inner 6 in a closed cross section, and an end portion of a full panel 7 is joined to an upper end portion thereof to constitute a roof drip 8 at the joined portion. .
[0023]
And the airbag apparatus 10 is arrange | positioned on the side surface by the side of the compartment of the said roof side rail inner 6. FIG.
[0024]
The airbag device 10 includes a metal cover 11 arranged along the front-rear direction on the side surface of the roof side rail inner 6 on the passenger compartment side, and air stored inside the cover 11 by being folded over the front-rear length. A bag main body 12 and an inflator 13 attached to, for example, the rear pillar 3 via a bracket 14 and ignited by a detection action of a collision sensor (not shown) to generate gas, and the airbag main body 12 is inflated and deployed by the generated gas. And.
[0025]
Further, the airbag device 10 is concealed by a garnish 33 disposed across the end portion of the roof trim 31 and the door weather strip 32 attached to the lower end portion of the roof side rail 4.
[0026]
The cover 11 is formed in a substantially U-shaped cross section, and a plurality of attachment pieces 16 are bent upward from the end portion of the upper wall 15 formed substantially perpendicular to the side surface of the roof side rail inner 6. It is.
[0027]
Each mounting piece 16 is formed with an insertion hole 17, and is fastened and fixed to the roof side rail inner 6 by a fastening member through the insertion hole 17, and the end of the lower end portion of the cover 11 is disposed close to the side surface of the roof side rail inner 6. It is.
[0028]
In the present embodiment, the mounting hole 16 is fastened and fixed by a weld nut 18 and a bolt 19 disposed on the inner side surface of the roof side rail inner 6. However, it is also possible to fasten and fix the mounting hole 16 by a caulking pin.
[0029]
The cover 11 functions as an energy absorbing pad that absorbs impact energy by collapsing and deforming when the head of the occupant hits the cover 11 in a light collision such that the airbag apparatus 10 does not operate. When the airbag main body 12 is inflated, the strength rigidity is appropriately set so that the lower end portion can be bent and bent at the vicinity of the base of the mounting piece 16 by the inflation pressure.
[0030]
The airbag main body 12 has its upper end fastened to the roof side rail inner 6 together with the mounting piece 16, and when inflated by the gas generated by the inflator 13, the lower end of the cover 11 is flipped up by the inflation pressure. As indicated by a chain line in FIG.
[0031]
Each attachment piece 16 is provided with a fragile portion 20 that promotes the flip-up behavior of the lower end portion of the cover 11 due to the inflation of the airbag body 12.
[0032]
In the present embodiment, as the fragile portion 20, the slit 20 </ b> A is positioned below the insertion hole 17 of the attachment piece 16, more preferably at the bent portion between the attachment piece 16 and the upper wall 15 of the cover 11 along the ridgeline in the front-rear direction. So that stress can be concentrated easily.
[0033]
The slit 20A is formed in the front-rear direction at an intermediate portion of the length in the front-rear direction of the mounting piece 16, and the required width W is provided between the front-rear direction forming end of the slit 20A and the front-rear end edge of the mounting piece 16. The general part of the mounting piece 16 is secured.
[0034]
Although the case where the slit 20A is provided as the fragile portion 20 is shown in the present embodiment, a bead portion or a thin portion may be provided at the set position of the slit 20A shown in FIG. 2 instead.
[0035]
According to the structure of the above embodiment, since the attachment piece 16 of the cover 11 is provided with the fragile portion 20 that promotes the flip-up behavior of the lower end portion of the cover 11, the inflation pressure of the airbag body 12 is small. Also, the lower end of the cover can be smoothly flipped up by being bent starting from the fragile portion 20.
[0036]
As a result, the airbag main body 12 can be quickly inflated and deployed downward, as well as a small inflator with relatively small generated gas energy can be used as the inflator 13, and the layout of the inflator 13 can be facilitated. In addition, the size of the inflator 13 can be advantageously reduced in terms of weight and cost.
[0037]
Further, as described above, the cover 11 (cover 11) is not affected by the strength and rigidity only by providing the weakened portion 20 on the mounting piece 16, so that the impact energy absorption performance of the cover 11 at the time of a light collision or the like may be insignificant. There is no loss.
[0038]
In this embodiment, since the slit 20A, the bead portion, or the thin portion is provided as the fragile portion 20, the fragile portion 20 can be easily formed simultaneously with the molding of the cover 11 by press molding or the like.
[0039]
Further, the weakened portion 20 is provided at a lower position than the insertion hole 17 of the fastening member for fixing which is a fixing point of the mounting piece 16 so that the stress is easily concentrated. In particular, in the present embodiment, the stress is concentrated. Since it is provided at the bent portion between the mounting piece 16 and the upper wall 15 of the cover 11, the flip-up behavior of the lower end portion of the cover 11 can be performed more smoothly.
[0040]
Moreover, a required width W is provided between the front-rear direction formed toe portion of the fragile portion 20 (slit 20A) formed in the front-rear direction at the middle portion of the length of the attachment piece 16 and the front-rear edge of the attachment piece 16. Since the so-called general portion of the mounting piece 16 that is not weakened is secured, the torsional rigidity of the mounting piece 16 can be secured, and the lower end portion of the cover 11 is systematically raised without causing twisting in the length direction. The airbag main body 12 can be inflated and deployed appropriately downward across its front and rear ends.
[0041]
FIG. 4 shows a second embodiment of the present invention. In this embodiment, a metal energy absorbing pad 21 having a substantially U-shaped cross section is placed on the upper side surface of the roof side rail inner 6 on the passenger compartment side. The airbag device 10 made of the same components as those of the first embodiment is also provided below the energy absorbing pad 21.
[0042]
The cover 11 of the airbag device 10 is formed in a substantially L-shaped cross section, and a plurality of mounting pieces 16 are extended straight on the extension of the cover 11 at the upper end portion thereof. It is superposed on the side surface of the energy absorbing pad 21 and fastened and fixed by a weld nut 18 and a bolt 19, and the lower end of the cover is disposed close to the roof side rail inner 6.
[0043]
The airbag main body 12 is fastened and fixed to the energy absorbing pad 21 together with the mounting piece 16 and is folded and stored inside the cover 11.
[0044]
That is, also in this embodiment, when the airbag device 10 is operated, if the airbag body 12 is inflated by the gas generated by the inflator 13 (see FIG. 1), the attachment piece 16 is inflated by this inflation pressure. The bottom end of the cover is bent up from the vicinity of the base of the bag, and the airbag body 12 is inflated and deployed downward.
[0045]
Further, when the occupant's head hits the energy absorbing pad 21 and the cover 11 at the time of a light collision such that the airbag device 10 does not operate, they are crushed and deformed to absorb the impact energy.
[0046]
And in the arrangement configuration of the airbag apparatus 10 as described above, the attachment piece 16 of the cover 11 is provided with the weakened portion 20 that promotes the above-described behavior of the lower end of the cover to be flipped up.
[0047]
As in the first embodiment, a slit 20A, a bead portion, a thin wall portion, or the like is selectively used as the fragile portion 20, and the setting position thereof is below the fixing point by the weld nut 18 and the nut 19 of the mounting piece 16. More preferably, it is linearly provided in the front-rear direction near the base of the mounting piece 16 where stress is easily concentrated, and is attached with a predetermined width W between the front-and-rear direction toe and the front-rear edge of the mounting piece 16. The general part of the piece 16 is secured (see FIG. 2).
[0048]
Therefore, even in the case of the second embodiment, when the airbag device 10 is operated, the setting of the fragile portion 20 causes the jumping behavior of the lower end portion of the cover 11 due to the inflation pressure of the airbag body 12 to be quickly increased. The same effect as that of the first embodiment can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view of an arrangement state of a first embodiment of the present invention as viewed from a passenger compartment side.
FIG. 2 is an enlarged view of an area A in FIG.
3 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
FIG. 4 is a sectional view showing a second embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
4 Roof Side Rail 6 Roof Side Rail Inner 10 Airbag Device 11 Cover 12 Airbag Body 15 Cover Upper Wall 16 Mounting Piece 17 Insertion Hole 20 Vulnerable Part 20A Slit

Claims

上端部に取付片を備え、ルーフサイドレールインナの車室側の側面に前後方向に沿って配置されて、前記取付片を介してルーフサイドレールインナに固定されたカバーと、
該カバーの内側に折り畳んで収納されたエアバッグ本体と、を備え、
車両の衝突時に該エアバッグ本体を膨張させて、その膨張圧により前記カバーの下端部を跳ね上げて該エアバッグ本体を下向きに展開させるようにした車両用エアバッグ装置において、
前記取付片の前後方向長さの中間部分に、前記カバー下端部の跳ね上げ挙動を促進する脆弱部を前後方向に形成して、該脆弱部の前後方向形成止端部と取付片の前後端縁との間に所要幅で該取付片の一般部を確保したことを特徴とする車両用エアバッグ装置。A cover provided with an attachment piece at the upper end, arranged along the front-rear direction on the side surface of the roof side rail inner on the passenger compartment side, and fixed to the roof side rail inner via the attachment piece;
An airbag main body folded and stored inside the cover,
In the vehicle airbag apparatus in which the airbag body is inflated at the time of collision of the vehicle, the lower end portion of the cover is flipped up by the inflation pressure, and the airbag body is deployed downward.
Formed in the front-rear direction is a fragile part that promotes the flip-up behavior of the lower end of the cover at the middle part of the length of the attachment part in the front-rear direction, and the front-rear end of the fragile part and the front-rear end of the attachment piece A vehicle airbag device characterized in that a general portion of the mounting piece is secured with a required width between the edge .

脆弱部がスリットであることを特徴とする請求項１に記載の車両用エアバッグ装置。 The vehicular airbag device according to claim 1, wherein the fragile portion is a slit.

脆弱部がビード部であることを特徴とする請求項１に記載の車両用エアバッグ装置。 The vehicle airbag device according to claim 1, wherein the fragile portion is a bead portion.

脆弱部が薄肉部であることを特徴とする請求項１に記載の車両用エアバッグ装置。 The vehicular airbag device according to claim 1, wherein the fragile portion is a thin-walled portion.

取付片には固定用締結部材の挿通孔が設けられ、脆弱部を該挿通孔よりも下方位置に設けたことを特徴とする請求項１〜４の何れかに記載の車両用エアバッグ装置。 The vehicle airbag device according to any one of claims 1 to 4, wherein the mounting piece is provided with an insertion hole for a fixing fastening member, and the weakened portion is provided at a position below the insertion hole.

取付片はルーフサイドレールインナの側面に対して略垂直に形成したカバー上壁の端部から上向きに曲折成形してあり、脆弱部をこれら取付片と上壁との曲折部に設けたことを特徴とする請求項１〜５の何れかに記載の車両用エアバッグ装置。 The mounting piece is bent upward from the end of the cover upper wall formed substantially perpendicular to the side surface of the roof side rail inner, and the fragile portion is provided at the bent portion of the mounting piece and the upper wall. The vehicle airbag device according to any one of claims 1 to 5.