JP3702217B2 - コンクリート外壁の断熱構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンクリート外壁の断熱構造に関わるもので、コンクリート外壁に断熱材を介在させてタイル材を下方から積み上げるように構成することで、コンクリート構造物の断熱構造とするものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンクリート外壁にタイルを被覆するには、タイル先付け工法として、タイルを型枠面に配列固定しておき、コンクリート打設によりタイル材が張り上がる工法と、団子貼りと称される、コンクリート外壁に下地材を被覆しておき、タイル材の裏面に団子状にモルタルを付け下地材に押し付け軽く叩きながら貼る工法と、圧着張りと呼ばれる、張り付け用モルタルをコンクリート外壁に塗り付けその上にタイル材を押し付けて張る手段がある。
さらには、引っ掛け部材をコンクリート外壁の壁面に横方向に固定し、ここにタイル材を引っ掛けて積み重ねるようにする手段がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従前のタイル材による外壁の形成構造では、タイル材をモルタルや接着剤でコンクリート外壁に固定し、目地を別途形成するものであったので、平滑に仕上げるためには熟練を要し、かつ手間が掛かることになっていた。また、タイル裏に隙間ができ、水が入り目地の表面にモルタル中の遊離石灰がしみ出して結晶化することがあった。さらには、コンクリートの爆裂などや、時が経過と共に付着力が弱まって外壁用タイルの剥落が起こりがちであった。
いずれにしても、コンクリート外壁にタイル材を組み付けてなるもので、建築物の断熱性に関してはなんら配慮されていないかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、従来のこのように熟練を要し手間の掛かる作業に鑑みて開発したもので、その要旨とするのは、コンクリート外壁には断面H型をなす主受け部材を縦方向に複数固定し、断熱材の両側部を挟むようにし、タイル材の背面上部を掛け止めるために主受け部材に直交するように跨がる多数段のタイル受け材を取り付けるようにしたものであって、タイル受け材を面レ字状をなすものとし、タイル材は、上下に互いにはまり合う突条と凹溝を備え、背面の中央は横方向に全体として半分陥没するよう肉薄にし、陥没した底面と背面は上向きの傾斜面にてほぼ断面平行四辺形状の凹陥とし、突条側は上向きの鉤溝とし、、この鉤溝をタイル受けに引っ掛けるようにしたことを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下図面に示すこの発明の実施の形態に即して説明する。
コンクリート外壁1は、このコンクリート型枠を対峙させて、内部に縦鉄筋、横鉄筋(図示せず)を配してコンクリートを打設して硬化させ構成するものである。
このコンクリート外壁1に断熱材2を挟んでタイル材3にて覆うようにするものである。
断熱材2は、発泡ポリスチレン、発泡スチロールなどの発泡プラスチック板にて形成され、縦横に積み重ねることでコンクリート外壁1を被覆する。
【0006】
タイル材3は全体として長方形状をなし、さねはぎにより上下に嵌め込んで繋げるもので、上部には先端を湾曲させた突条31を下部には突条31に嵌り込む凹溝32を設けるようにしてある。
突条31より前面33及び背面34に続く肩部は丸みを帯びるようにし、凹溝32を構成する背面側を若干(1mm程度)長くして、縦方向にタイル材3を積み上げる。
背面34の中央は横方向に全体として陥没するように肉厚を薄くして素材を節約し、その陥没した底面35と背面34は上向きの傾斜面にてほぼ断面平行四辺形状の凹陥とするようにしてある。そこで、突条31側は内側に入り込み使用状態において上向きの鉤溝36となり、凹溝32側は緩斜面としている。
【0007】
主受け部材4はチャンネル状鋼板41、41を背中合わせにしてボルトナットなどの締結具42により(溶接でも可)組み付けて断面H型として、ウエッブプレート45を中に対峙するフランジプレート46、46を設けるようにしたものである。図示しないがI型鋼、H型鋼を採用して一体としたものとすることもできる。チャンネル状鋼板41を採用すれば肉厚が薄く軽量化を図れる。
一方のフランジプレート46には縦方向の長円孔461を複数対穿ち、コンクリート外壁1にアンカーボルト7にて沿わせるように固定する。
他方のフランジプレート46には、タイル受け材6をタッピングビス5をねじ込むときのネジ先の入り込む擂鉢状の凹みを複数対形成しておく。
【0008】
タイル受け材6は、コンクリート外壁1の左右方向に固定した主受け部材4に横方向に多数段渡して固定するもので、タッピングビス5により主受け部材4のフランジプレート46にねじ込み取り付けるのである。
このタイル受け材6は側面レ字状をなし、タイル材3の鉤溝36に入り込み掛け止められるようになっている。
【0009】
ここで、具体的な施工手順について説明すると次の通りである。
対峙させた一対のコンクリート型枠内にコンクリートを打設して養生後硬化させてコンクリート外壁1を形成する。
コンクリート外壁1の縦方向に複数対のH型上の主受け部材4のフランジプレート46の長円孔461に対応する箇所にアンカーホールをドリルにて穿つ。
主受け部材4の一方のフランジプレート46に穿った長円孔461からナットを介してアンカーボルト7をねじ込み先端を拡開させることで主受け部材4をコンクリート外壁1に固定する。図示の例では、フランジプレート46に直交する添え板8を介して主受け部材4を取り付けるようにしている。
これは主としてリニューアル工事の場合には下地の水平を取るために必要であるが、新築の場合は省略することができる。
【0010】
発泡ポリスチレン、発泡スチロールなどの発泡プラスチック板からなる断熱材2の縦方向の両側が主受け部材4、4のフランジプレート46、46、ウエッブプレート45により構成される溝条に掴持され、コンクリート外壁1に添うように取り付ける。
複数の主受け部材4、4の他方のフランジプレート46に跨がり直交するように側面レ字状をなす所要数のタイル受け材6をタッピングビス5をフランジプレート46にねじ込んで取り付けるようにする。
【0011】
地面に近い箇所では図3に示すような構造としてある。
地中では、コンクリート外壁1の外側に、コンクリートを打ち増して主受け部材4の厚み分を肉厚としておき、断熱材9を介して外部巾木10を配するようにする。最下段のタイル受け材6は、断面ほぼL形をなし、表面にタイル材3の凹溝32に入り込むレール61aを設け、外部巾木10にコーキング材を介して繋げるようにしてある。
そして、タイル材3を下部から、タイル受け材6にその鉤溝36を引っ掛けて順次積み上げてゆくのである。
【0012】
【発明の効果】
この発明は以上のような構成からなるもので、従来のコンクリート外壁にタイルを貼着するのみであったのを、断熱材を介してタイルを引っ掛けて積み上げるようにしたので、コンクリート外壁が風雨に曝されることなく劣化を防ぐことができ、しかも断熱材を介して外壁用タイルにて被覆しているので断熱性が大幅に向上し室内の冷暖房の効果を高めることができるのである。
【0013】
そして、外壁用タイルは上下の凹凸で積み上げるので目地の加工をする必要がなく施工が簡略化できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るコンクリート外壁の断熱構造の縦断面図である。
【図2】この発明に係るコンクリート外壁の断熱構造の横断面図である。
【図3】この発明に係るコンクリート外壁の断熱構造の地面に近い箇所の縦断面図である。
【図4】タイル材の断面図である。
【符号の説明】
1 コンクリート外壁
2 断熱材
3 タイル材
31 突条
32 凹溝
36 鉤溝
4 主受け部材
45 ウエッブプレート
46 フランジプレート
5 タッピングビス
6 タイル受け材
7 アンカーボルト
8 添え板

Claims (1)

  1. コンクリート外壁には断面H型をなす主受け部材を縦方向に複数固定し、断熱材の両側部を挟むようにし、タイル材の背面上部を掛け止めるために主受け部材に直交するように跨がる多数段のタイル受け材を取り付けるようにしたものであって、タイル受け材を面レ字状をなすものとし、タイル材は、上下に互いにはまり合う突条と凹溝を備え、背面の中央は横方向に全体として半分陥没するよう肉薄にし、陥没した底面と背面は上向きの傾斜面にてほぼ断面平行四辺形状の凹陥とし、突条側は上向きの鉤溝とし、、この鉤溝をタイル受けに引っ掛けるようにしたことを特徴とするコンクリート外壁の断熱構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101253520B1 (ko) * 2012-11-01 2013-04-11 엠에프엘 앤드 아이티(주) 2중 공기층 단열 성능을 갖는 정형단열재 수직프로파일 조립체 및 이를 이용한 외장재/정형단열재를 시공하는 방법

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