JP3701879B2 - 建築現場用安全ネット接続具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は建築現場において使用する安全ネット接続具に関する。
【0002】
建築現場においては、作業員の墜落や使用機材の落下を防ぐために安全ネットが設けられるのが普通である。安全ネットは1枚で広範囲をカバーする場合もあるが、一定の面積を有するものを多数つなぎ合わせて使用する場合もある。本発明は後者のタイプにおいて安全ネット同士又は安全ネットと足場とをつなぎ合わせるために使用する接続具である。
【0003】
【従来の技術】
この種の接続具として、従来は単に紐又はロープを使用していた。ロープで足場等と安全ネット縁部とをところどころで結んだり、両者を束ねて螺旋状に巻き付けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
紐やロープを使用すると結び目をしっかり固定しなければならず、取り付けに手間と時間がかかるという欠点がある。接続箇所は、一工事現場で数十ないし数百もあるので全体として安全ネットを張るのは大変な労力と時間を要する。
【0005】
本発明は安全ネットを張る時間と手間を大幅に省くことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の建築現場用安全ネット接続具は、第1の観点では、安全ネットと足場を接続するのに用いるテープ状器具であって、1本のテープと、前記テープの両端近くに設けられ、使用時には互いに係合する雌雄一対のボタンからなり、前記ボタンが方向性を有していて、安全ネット側から前記ボタンを引き剥がすときとその反対側から引き剥がすときとでは必要な力が異なっており、使用時にネット側から来るボタン引き剥がし圧力に対してより強い抵抗を示すことを特徴とする。
【0007】
第2の観点では、本発明の建築現場用安全ネット接続具は、安全ネット(2)と足場( 3)を接続するのに用いるテープ状器具であって、1本のテープ(1)と、前記テープの両端近くに設けられ、使用時には互いに係合する雌雄一対のボタン(4(4a,4b))と、雌雄一対の第2ボタン(5(5a,5b))の2種類を少なくとも有し、中央側の第1ボタン(4(4a,4b))が方向性を有していて、ネット側から前記ボタンを引き剥がすときとその反対側から引き剥がすときとでは必要な力が異なっており、使用時にネット側から来るボタン引き剥がし圧力に対してより強い抵抗を示すことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の態様】
テープは、安全ネットを支持するに足る耐久性を持った材料である必要がある。通常、長さ約30cm〜80cm、幅約1〜5cmの、十分耐久性を備えた織物やプラスチックから製造する。
【0009】
前記第1の観点では雌雄一対のボタンを1個のみ使用し、第2の観点では少なくとも2個使用する。
【0010】
第2の観点ににおいて、「第1ボタン」、「第2ボタン」というのは便宜上の呼称であり、中央側の雌雄一対のボタンを第1ボタンと呼び、両端側の雌雄一対のボタンを第2ボタンと呼ぶ。第1ボタンは、例えば、両端から約5〜15cmの所に位置しており、第2ボタンは、例えば、両端から約2〜10cmの所に位置している。
【0011】
ボタンに方向性をもたせる技術はさまざまなものが公知である。以下の実施例では、皿状の受け部がテープを介して裏打ち材によりかしめられている雌部材において、受け部の先端は外方へ向かう膨らみを有し、この膨らみの中にばねが収容されていて、膨らみの一部が内側方向の延長片により閉鎖されているものを使用している。しかし、それ以外のものでももちろん使用可能である。本出願人も方向性を有するボタンを幾つか出願済みであり、例えば、次の公開公報記載の発明を使用することができる。
特開2000−270906
特開2001−8711
特開2001−78809
【0012】
【実施例】
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施例を説明する。
【0013】
図1は、本発明の接続具1を使用して安全ネット2同士又は安全ネット2と足場3とをつなぎ合わせた状態の平面図である。図2(a)は本発明の接続具の接合面を示す正面図、図2(b)はその裏面図である。図3は接合時の断面図である。
【0014】
図1に示すように、本発明では安全ネット2同士又は安全ネット2と足場3とを一定間隔を置いて紐状の接続具1でつなぎ合わせる。通常、10cm〜60cm間隔で設定される。
【0015】
接続具1は図2に示すような形状であり、(a)は接続面同士を正面から見た状態、(b)はその裏面である。この接続具は、長さ約50cm、幅約2cmの、十分耐久性を備えた織物テープであり、両端11側にボタンが2対設定されている。中央側の雌雄一対のボタンを第1ボタン4と呼び、両端側の雌雄一対のボタンを第2ボタン5と呼ぶ。第1ボタン4は両端から約10cmの所に位置しており、第2ボタン5は両端から約6cmの所に位置している。雌雄第1ボタン4(4a,4b)に挟まれたテープ部分12は約32cmある。
【0016】
この実施例では、第1ボタン4と第2ボタン5とでは雌雄ボタンの位置が逆であるが、その点については特に技術的な意味はない。
【0017】
本発明の特徴は、第1ボタン4として、方向性のあるボタンを採用し、第2ボタン5として、通常のボタンを採用したことにある。
【0018】
第1ボタン4の断面図を図3及び図4(a)に示す。雌部材4aは、皿状の受け部41がテープ1を介して裏打ち材42によりかしめられている。受け部41の先端は外方へ向かう膨らみ43を有し、この膨らみの中にばね44が収容されている。ばね44は雄部材4bと係合するときに拡張して進入を許容し、進入し終わったら縮小して脱落を阻止すると共に係合位置を安定化させる。そのため、この膨らみ43の内側は原則として開放されている。しかし、このボタンに方向性を持たせるために、膨らみの一部は内側方向の延長片45により閉鎖されている。
【0019】
この実施例では、延長片45はテープの中央側に位置しており、その位置のばね44は隠蔽されているので弾力性を発揮することができず、したがって、中央側から来るボタン引き剥がし圧力に対しては強い抵抗を示すが、末端側から来るボタン引き剥がし圧力には簡単に屈服する。
【0020】
雄部材4bは、通常の形式のものであり、リング状突起46がテープ1を介して裏打ち材47によりかしめられている。
【0021】
第2ボタン5は、その断面が図3及び図4(b)に示されている。第2ボタン5は、雄部材5bも雌部材5aも公知の形式のものである。第1ボタンとの相違は延長片が存在しないことであり、したがって、方向性は持たない。第2ボタンにおいて、第1ボタンと共通の部分は10の位の「4」を「5」に代えた2桁番号で表している。第2ボタン5は、中央側から来るボタン引き剥がし圧力と無関係であるので、なくても本発明の効果は一応達成できる。しかし、これがないと、予期せぬ理由によりテープがねじれた場合などに方向性が狂い、中央側から来るボタン引き剥がし圧力に抵抗を示さない場合もありうるので、なるべく設けるべきである。
【0022】
本発明の接続具の使用法は次の通りである。
【0023】
安全ネット2同士又は安全ネット2と足場3とを接合するには、これらを近づけて、テープ部分12で束ね、第1ボタン4及び第2ボタン5で閉鎖する。接合を解除するには、第2ボタン5及び第1ボタン4の順に開放する。この方向の場合には第1ボタンは簡単に外れる。
【0024】
接合の仕方としては、雌雄第1ボタンに挟まれたテープ部分12を横方向に広げる場合と縦方向に広げる場合の2種類がある。図1において、安全ネット2同士は縦方向に広げており、安全ネット2と足場3とは横方向に広げている。
【0025】
【発明の効果】
本発明の接続具は、第1ボタンが方向性を有するので、ネット側から来る引き剥がし圧力に対しては第1ボタンが抵抗を示し、容易に引き剥がされない。しかも第2ボタンを設けたときには、第1ボタンの方向性が想定された方向から外れることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の接続具を使用して安全ネット同士又は安全ネットと足場とをつなぎ合わせた状態の平面図である。
【図2】 図2(a)は本発明の接続具の接合面を示す正面図、図2(b)はその裏面図である。
【図3】 図3は接合時の断面図である。
【図4】 (a)は第1ボタンの拡大断面図である。(b)は第2ボタンの拡大断面図である。
【符号の説明】
1 テープ
2 安全ネット
4 第1ボタン
4a 雌ボタン
4b 雄ボタン
5 第2ボタン
5a 雌ボタン
5b 雄ボタン
Claims (2)
- 安全ネット(2)と足場(3)を接続するのに用いるテープ状器具であって、
1本のテープ(1)と、前記テープの両端近くに設けられ、使用時には互いに係合する雌雄一対のボタン(4(4a,4b))からなり、
前記ボタンが方向性を有していて、安全ネット(2)側から前記ボタン(4)を引き剥がすときとその反対側から引き剥がすときとでは必要な力が異なっており、
使用時にネット側から来るボタン引き剥がし圧力に対してより強い抵抗を示すことを特徴とする建築現場用安全ネット接続具。 - 安全ネット(2)と足場(3)を接続するのに用いるテープ状器具であって、
1本のテープ(1)と、前記テープの両端近くに設けられ、使用時には互いに係合する雌雄一対のボタン(4(4a,4b))と、雌雄一対の第2ボタン(5(5a,5b))の2種類を少なくとも有し、
中央側の第1ボタン(4(4a,4b))が方向性を有していて、ネット側から前記ボタンを引き剥がすときとその反対側から引き剥がすときとでは必要な力が異なっており、
使用時にネット側から来るボタン引き剥がし圧力に対してより強い抵抗を示すことを特徴とする建築現場用安全ネット接続具。
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