JP3701580B2 - Accordion door - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アコーディオンドアに関し、特に、弾性体の付勢力によってドアを自動的に閉鎖または開放することができるアコーディオンドアに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のこの種のアコーディオンドアとしては、例えば特開昭５２−１４６９５１号公報や実公昭６０−１７５１３号公報に記載されたものがある。
【０００３】
特開昭５２−１４６９５１号公報に記載されたものは、アコーディオンドアに使用される蝶番であって、蝶番体Ａと蝶番体Ｂとを中央部にて軸に装着して回動可能とし、相隣れる蝶番体Ａの先端と蝶番体Ｂの先端とを連結してなる蝶番において、両端を略直角に曲折せるバネを軸に取着し、該バネの曲折部を蝶番体Ａと蝶番体Ｂの側面に当接させたものである。そして、このバネの復帰力によってアコーディオンドアのスプリングバックを防止し、アコーディオンドアの開放または閉塞を自動的に行うようにしている。
【０００４】
実公昭６０−１７５１３号公報に記載されたものは、アコーディオンドアに使用される連蝶番に関するものであって、一対の蝶番片をＸ字形に交叉させ、その交叉部を軸着したものを複数個連結して連蝶番を形成し、相隣り合う蝶番片に各軸着部寄りから互いに反対側の連結部に向けて長孔を穿設し、各長孔に摺動自在に嵌合したスライド部品間にスプリングを懸架したものである。短縮状態にある連蝶番を伸張して閉方向に動作させると、スライド部品の間隔が開いてスプリングが伸ばされていき、連蝶番が伸張の限界の半分くらいまで伸張されると、最大限に伸張されたスプリングに蓄積された張力によって、スライド部品が長孔の反対側に引き寄せられ、各蝶番片には互いに近づけようとする作用が働くため、連蝶番が自力で限界長さまで伸長し、戻りを止めるようになっている。逆に、伸張状態にある連蝶番を短縮するときも、半分の長さに短縮されたところで、スプリングが最大限に伸び、連蝶番がさらに短縮されると、スライド部品が長孔の元位置へ引き寄せられて、連蝶番が自力で短縮の限界長さまで短縮して戻りを止めるようになっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭５２−１４６９５１号公報に記載されたものでは、アコーディオンドアを少し動かすだけで自動的に開方向または閉方向に動作させることができるが、例えば自動的に閉方向に動作させるようにバネの設定を行った場合に、バネの復帰力は軸を回転させるモーメントとして働くため、開方向に動作させると、蝶番の開き角度が大きくなるにつれてバネの力が大きくなり、アコーディオンドアを開けるほど操作荷重が重くなり、その上、アコーディオンドア自体のもつ内部復元力も大きくなるために、操作が大変になるという問題がある。逆に、自動的に開方向に動作させるようにバネの設定を行った場合にも同様であり、閉方向に動作させるにつれてバネの力が大きくなり、その上、アコーディオンドア自体のもつ内部復元力も大きくなるために、操作が大変になるという問題がある。
【０００６】
また、実公昭６０−１７５１３号公報に記載されたものでは、アコーディオンドアを自動的に開及び閉方向に動作させることができるが、例えば開いているアコーディオンドアを閉じるためには、少なくともアコーディオンドアを半分以上手動で操作しなければ、自動で閉方向に動作させることはできないという問題がある。また、スプリングの位置を移動させるために、蝶番片にスプリングの両端に連結されるスライド部品が摺動するための長孔を穿設する必要があり、その製造に手間がかかり、また、既存のアコーディオンドアを変更するのは容易ではない。
【０００７】
本発明は係る従来の課題に鑑みなされたもので、少しの操作だけで、閉方向または開方向にアコーディオンドアを自動的に動作させることができるアコーディオンドアを提供することをその目的とする。
【０００８】
また、本発明の他の目的は、簡単な構成で、既存のアコーディオンドアに対する追加部品点数が少なく、低コストで、閉方向または開方向に自動的に動作させることができるアコーディオンドアを提供することである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、請求項１記載の発明は、一対のヒンジ片を互いの中央部で枢着連結してＸ字状に連結してヒンジ要素を形成し、隣り合うヒンジ要素のヒンジ片の端部同士を枢着連結するようにして複数のヒンジ要素を次々と連結していくことによって、変形可能な菱形形状をなしその４頂点が枢着連結点となった菱形形状部が複数連結されてなる伸縮可能なヒンジを形成し、該ヒンジの前後に化粧被覆材を配置することによってアコーディオンドア本体を形成し、該アコーディオンドア本体を、レール内を走行可能となったランナーによって吊下げ支持し、該ランナーにレール内を走行させることによって開閉自在としたアコーディオンドアにおいて、
前記ヒンジを上下方向に複数設け、各ヒンジの前記ヒンジ要素の枢着連結点を該枢着連結点を貫通する線材によって連結し、
前記ヒンジの少なくとも１つの菱形形状部の４頂点のうちの２つの対向する頂点同士を互いに接近させる方向へと付勢する弾性体を枢着連結点を貫通する前記線材に掛け渡して設けたことを特徴とする。
【００１０】
菱形形状部の１つの内角であるヒンジの開き角度が大きくなるにつれて、または小さくなるにつれて弾性体の付勢力による回転モーメントが菱形形状部を構成するヒンジ片に作用し、ヒンジを伸縮または収縮させる推力が大きくなり、アコーディオンドアは自動的に開放または閉鎖される。従って、少しの操作で自動的に開放または閉鎖することができる。その一方で、アコーディオンドアを反対の方向に操作させる場合には、弾性体の付勢力が反力として作用するものの、ある程度操作を続けると、ヒンジの菱形形状部の１つの内角であるヒンジの開き角度が小さくなるに従い、または大きくなるに従って弾性体の付勢力による反力の影響を受けなくなり、軽い力でアコーディオンドアを自動的に閉鎖または開放することができるようになる。
【００１１】
請求項２記載の発明は、請求項１記載のものにおいて、前記弾性体は、隣り合うヒンジ要素のヒンジ片の端部同士を連結する枢着連結点を貫通する線材同士の間に渡って掛け渡され、該２つの枢着連結点を互いに接近させる方向へと付勢するものであることを特徴とする。これにより、弾性体の付勢力により、隣り合うヒンジ要素のヒンジ片の端部同士を連結する枢着連結点同士が接近するため、自動的に菱形形状部のヒンジの開き角度が大きくなり、自動的にアコーディオンドアを閉鎖させることができるようになる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
【００１３】
図１は本発明のアコーディオンドアを表す全体図である。図において、１０はレールであり、レール１０を走行可能となった複数のランナー１２によって、アコーディオンドア本体１４が吊下げ支持されている。アコーディオンドア本体１４は、左右方向両端部に設けられたフレーム１６、１８と、フレーム１６、１８の間に渡り伸縮可能なヒンジ２０と、ヒンジ２０に連結されてヒンジ２０の前後に配置される布、プラスチックシート、レザー等からなる化粧被覆材２２とから形成される。
【００１４】
ヒンジ２０は、上下方向に適当な間隔で複数設けることができる。最上方に配置されるヒンジ２０の一部詳細図を図２に示す。図に示したように、ヒンジ２０は、一対のほぼ同一長さのヒンジ片２４、２５を互いの中央部で枢軸２６により枢着連結してＸ字状に連結してヒンジ要素２８を形成し、さらに、隣り合うヒンジ要素２８を構成するヒンジ片２４、２５の端部同士を枢軸３０により枢着連結して、複数のヒンジ要素２８を次々と連結していくことによって形成されている。従って、ヒンジ２０は、対向する枢軸２６、２６（枢着連結点）及び対向する枢軸３０、３０（枢着連結点）を４頂点とし、あるヒンジ要素２８を構成するヒンジ片２４、２５のそれぞれ半分と、その隣りのヒンジ要素２８を構成するヒンジ片２５、２４のそれぞれ半分とを４辺とする菱形形状をなした菱形形状部３２が複数連結されたものからなる。この菱形形状部３２の内角が変化して菱形形状部３２が変形することにより、ヒンジ２０が伸縮するようになっている。以下、説明のために、各菱形形状部３２の辺を構成する、或るヒンジ要素２８の枢軸３０から枢軸２６とを結んだ線と、この枢軸３０から連結された隣りのヒンジ要素２８の枢軸２６を結んだ線との間でなす内角をヒンジ開き角度θと言うこととする。また、各ヒンジ２０のそれぞれ上下方向に対応するヒンジ要素２８の各枢軸３０は、枢軸３０内を貫通する線材３６によって連結されており、上下方向の各ヒンジ要素２８は、同調して伸縮するように形成される。
【００１５】
本実施形態では、最上方に配置されたヒンジ２０のみに、弾性体である引張バネ３４がさらに設けられている。即ち、引張バネ３４は、菱形形状部３２の対向する頂点となる一対の枢軸３０、３０間に掛け渡されており、この引張バネ３４によって、常時、菱形形状部３２の対向する頂点となる枢軸３０、３０が互いに接近する方向へと付勢されている。この引張バネ３４は、すべての菱形形状部３２に設けることもできるが、適宜間隔で例えば図示した例のように、一つおきの菱形形状部３２に設けてもよく、バネ力とアコーディオンドア本体１４の重量とのバランスによって適宜設定することができる。また、引張バネ３４を設けるヒンジは、最上方にあるヒンジに限定されることはなく、任意のヒンジ２０に設けることが可能であり、任意のヒンジ２０の任意の菱形形状部３２に設けることが可能である。さらに、引張バネ３４は、各枢軸３０を貫通している線材３６に掛け渡すようにする。
【００１６】
アコーディオンドア本体１４内には、横Ｕ字状アーム４２が配設されており、この横Ｕ字状の中央部には、マグネット４４が固定されている。このマグネット４４に対向して、フレーム１８の左右方向内側面には、磁性体４６が固定されており、このマグネット４４と磁性体４６とでストッパを構成している。マグネット４４と磁性体４６とが互いに吸着されることにより、アコーディオンドアの開状態を維持することができるようになっている。また、フレーム１８には、把手５０が取り付けられている。
【００１７】
以上のように構成されるアコーディオンドアにおいて、図２に示す状態は、アコーディオンドア本体１４が開状態、すなわちヒンジ２０が収縮した状態となっている。このとき、引張バネ３４には引張力が作用しているが、各菱形形状部３２のヒンジ開き角度θが小さく、各菱形形状部３２の２辺を構成するヒンジ片２４、２５は、それぞれ引張バネ３４の引張力の方向とほぼ平行となっており、各ヒンジ片２４、２５に作用する回転モーメントは小さい。従って、マグネット４４と磁性体４６との間の吸着力によって、アコーディオンドア本体１４は開状態を維持している。
【００１８】
アコーディオンドアが開いた状態から、マグネット４４と磁性体４６とからなるストッパを解除して両者を離反させ、図１のフレーム１８に設けられた把手５０を持ってフレーム１８を閉方向へと移動させていき、ランナー１２をレール１０に沿って走行させていくと、ヒンジ２０は、図２の収縮状態から伸張状態へと変化する。これにより、ヒンジ２０の各菱形形状部３２のヒンジ開き角度θが増加する。ヒンジ開き角度θが増加すると、各菱形形状部３２の２辺を構成するヒンジ片２４、２５に作用する引張バネ３４の引張力による回転モーメントが大きくなり、ヒンジ２０を伸張させる推力が働き、手動でフレーム１８を動かさなくとも、自動的にアコーディオンドアが閉じる。完全にフレーム１８が移動すると、ヒンジ片２４、２５に作用する引張バネ３４の引張力は依然としてアコーディオンドア本体１４を閉じた状態に維持する。
【００１９】
次に、このアコーディオンドアが閉じた状態から再びアコーディオンドアを開く場合には、把手５０を持ってフレーム１８を開方向へ移動させていく。このとき、引張バネ３４の引張力によってヒンジ片２４、２５に作用する回転モーメントに逆らってヒンジ片２４、２５を逆方向へと回転させなければならないが、先に説明したように、ある程度、アコーディオンドアが開いて、前記ヒンジ２０の菱形形状部３２のヒンジ開き角度θが小さくなると、回転モーメントが小さくなっていくために、フレーム１８を移動させるための操作力が軽くなり、引張バネ３４による反力の影響を受けずに、軽い力でヒンジ２０を収縮させてアコーディオンドアを開けることができる。そして、アコーディオンドア本体１４が十分に収縮して、マグネット４４と磁性体４６とが接近してこれらが吸着すると、アコーディオンドア本体１４は開状態を維持する。
【００２０】
図４は、以上の原理を説明するための模式図である。ある引張バネ３４の引張力により発生するヒンジ片２４、２５への回転モーメントＭは、ヒンジ片２４、２５の長さをＬ、引張バネ３４による引張力をＦとすると、
【００２１】
【数１】

と表される。引張力Ｆは、
【００２２】
【数２】

となる。ここでｋはバネ定数、Ｌ₀は引張バネ３４の自然長である。（１）式に（２）式を代入すると、
【００２３】
【数３】

となる。ここでａ＝Ｌ₀／Ｌ＜１である。
【００２４】
【数４】

とおくと、０＜θ／２＜９０度であるから、０＜ｘ＜１となる。そして、（３）式は、
【００２５】
【数５】

と表すことができ、今、簡単のためにａ＝０とおくと、図４（ｂ）に示すようなグラフとなる。即ち、アコーディオンドアを開いていくと（ｘ→０）、回転モーメントＭは、途中に最大値をとった後、減少していくことがわかる。
【００２６】
このように本実施形態においては、アコーディオンドアを閉じる場合においては、ストッパを解除して少し動かすといった少しの操作を行うだけで、その後は自動的にアコーディオンドアが閉じる。一方、アコーディオンドアを開く場合においては、開く方向に操作する必要があるが、ある程度開くと、開けば開くほどに引張バネ３４による反力が弱くなるため、アコーディオンドア自体のもつ内部復元力が大きくなったとしても、操作が行いやすいという効果を有する。従来のように、開けば開くほどにバネによる反力が強くなり、内部復元力も大きくなるものとは異なり、本実施形態のアコーディオンドアは非力な者であっても簡単に操作を行うことができる。
【００２７】
また、従来のアコーディオンドアで使用しているヒンジ２０の菱形形状部３２の対向する頂点の間に引張バネ３４を掛け渡すだけでよいため追加部品点数が少なくて済み、また、従来のようにバネの両端をスライド可能とするための長孔等を穿設する必要がないために、低コストで実現することができる。但し、勿論、既存のヒンジ以外に別のヒンジ２０を設けて、そのヒンジ２０に弾性体である引張バネ３４を設定することも可能である。
【００２８】
この実施形態では、アコーディオンドアを自動的に閉じるように引張バネ３４の設定を行ったが、これに限るものではなく、図５及び図６に示すように、引張バネ３４を、菱形形状部３２の対向する頂点となる一対の枢軸２６、２６間に掛け渡して、枢軸２６、２６が互いに接近する方向へと付勢するようにすることもできる。この場合、ヒンジ開き角度θが減少すればするほどに、ヒンジ片２４、２５に作用する引張バネ３４の引張力による回転モーメントが大きくなり、ヒンジ２０を収縮する推力が働き、手動でフレーム１８を動かさなくとも、自動的にアコーディオンドアが開く。一方、アコーディオンドアを閉じる場合には、引張バネ３４の引張力に逆らってフレーム１８を閉方向へ移動させていくが、フレーム１８の移動と共にヒンジ２０の菱形形状部３２のヒンジ開き角度θが大きくなればそれだけ、引張バネ３４の引張力による回転モーメントが、菱形形状部３２を構成するヒンジ片２４、２５に作用しなくなるために、フレーム１８を移動させるための操作力が軽くなり、引張バネ３４による反力の影響を受けずに、軽い力でヒンジ２０を伸張させてアコーディオンドアを閉じることができる。
【００２９】
引張バネ３４は、推力とバネ荷重のバランスをとるのに良好であるが、引張バネ３４以外の弾性体を用いることもできる。引張バネの代わりに一方の対向する枢着連結点同士の間に圧縮バネを掛け渡して、他方の対向する枢着連結点同士を互いに接近させる方向へと付勢するようにしてもよい。
【００３０】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ヒンジを構成する菱形形状部の４頂点のうちの対向する２つの頂点の間に、それらの頂点同士を互いに接近させる方向へと付勢する弾性体を掛け渡したことにより、少しの操作だけでアコーディオンドアは自動的に開放または閉鎖することができる。その一方で、アコーディオンドアを反対の方向に操作させる場合には、弾性体の付勢力が反力として作用するものの、ある程度操作を続けると、軽い力でアコーディオンドアを自動的に閉鎖または開放することができるようになり、非力な者であっても簡単に操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のアコーディオンドアの全体正面図である。
【図２】図１のヒンジの収縮状態（アコーディオンドアが開いた状態）を表す平面図である。
【図３】図１のヒンジの伸張状態（アコーディオンドアが閉じた状態）を表す平面図である。
【図４】（ａ）は本発明の原理を表す模式図であり、（ｂ）は回転モーメントとヒンジ開き角度との関係を表す図である。
【図５】本発明の他の実施形態によるヒンジの収縮状態を表す平面図である。
【図６】本発明の他の実施形態によるヒンジの伸張状態を表す平面図である。
【符号の説明】
１２ ランナー
１４ アコーディオンドア本体
２０ ヒンジ
２２ 化粧被覆材
２４、２５ ヒンジ片
２６ 枢軸（枢着連結点）
２８ ヒンジ要素
３０ 枢軸（枢着連結点）
３２ 菱形形状部
３４ 引張バネ（弾性体）[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an accordion door, and more particularly to an accordion door that can be automatically closed or opened by an urging force of an elastic body.
[0002]
[Prior art]
Conventional accordion doors of this type include those described in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 52-146951 and Japanese Utility Model Publication No. 60-17513.
[0003]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 52-146951 discloses a hinge used for an accordion door. The hinge body A and the hinge body B are attached to a shaft at a central portion so as to be rotatable. In the hinge formed by connecting the tip of the adjacent hinge body A and the tip of the hinge body B, springs that can be bent at substantially right angles are attached to the shaft, and the bent portions of the springs are connected to the hinge body A and the hinge body B. It is made to contact | abut to the side surface. The return force of the spring prevents the accordion door from springing back, and the accordion door is automatically opened or closed.
[0004]
What is described in Japanese Utility Model Publication No. 60-17513 relates to a continuous hinge used for an accordion door, and a plurality of hinges having a pair of hinge pieces crossed in an X-shape and axially attached to the crossing portions. Sliding parts that are connected to form a continuous hinge, with long holes drilled in adjacent hinge pieces toward the connecting parts opposite to each other, and slidably fitted into the long holes. A spring is suspended between them. When the hinges in the shortened state are extended and moved in the closing direction, the slide parts are opened and the springs are extended, and when the hinges are extended to about half of the extension limit, they extend to the maximum. The slide part is pulled to the opposite side of the long hole by the tension accumulated in the spring, and the action of trying to bring each hinge piece closer to each other works. It is supposed to stop. Conversely, when shortening the extended hinge in the extended state, when the spring is extended to the maximum when the length is shortened to half, and when the continuous hinge is further shortened, the slide part returns to the original position of the slot. When pulled, the continuous hinge shortens to the limit length of shortening by itself and stops returning.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the one disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 52-146951, the accordion door can be automatically operated in the opening direction or the closing direction by moving the accordion door a little. For example, the accordion door is automatically operated in the closing direction. When the spring is set, the return force of the spring acts as a moment to rotate the shaft, so when operated in the opening direction, the spring force increases as the hinge opening angle increases, opening the accordion door As the operation load becomes heavier, and the internal restoring force of the accordion door itself increases, there is a problem that the operation becomes difficult. The same applies to the case where the spring is set so that it automatically operates in the opening direction, and the force of the spring increases as it operates in the closing direction, and the internal restoring force of the accordion door itself is also increased. Since it becomes large, there is a problem that the operation becomes difficult.
[0006]
Moreover, in what is described in Japanese Utility Model Publication No. 60-17513, the accordion door can be automatically operated in the opening and closing directions. For example, in order to close the opened accordion door, at least the accordion door is opened. There is a problem that it cannot be automatically operated in the closing direction unless it is manually operated by more than half. In addition, in order to move the position of the spring, it is necessary to make a long hole in the hinge piece for sliding parts connected to both ends of the spring to slide. Changing the accordion door is not easy.
[0007]
The present invention has been made in view of the related art problems, and an object thereof is to provide an accordion door capable of automatically operating the accordion door in the closing direction or the opening direction with a few operations.
[0008]
Another object of the present invention is to provide an accordion door that can be automatically operated in a closing direction or an opening direction at a low cost with a simple configuration, a small number of additional parts with respect to an existing accordion door. It is.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-described object, according to the first aspect of the present invention, a pair of hinge pieces are pivotally connected to each other at the center portion to form an X-shape to form a hinge element. By connecting a plurality of hinge elements one after another so that the ends of the hinge pieces are pivotally connected to each other, a deformable rhombus shape is formed, and a rhombus-shaped portion whose four vertices serve as pivot connection points An accordion door main body is formed by forming a plurality of connected stretchable hinges and arranging a decorative covering material before and after the hinges, and the accordion door main body is suspended by a runner that can run in the rail. In the accordion door that is supported by being lowered and opened and closed by running the runner in the rail,
A plurality of the hinges are provided in the vertical direction, and the pivot connection points of the hinge elements of the hinges are connected by a wire penetrating the pivot connection point,
An elastic body that urges two opposing vertices out of the four vertices of at least one rhombus-shaped portion of the hinge to approach each other is provided across the wire rod penetrating the pivot connection point. It is characterized by.
[0010]
As the opening angle of the hinge, which is one interior angle of the rhombus-shaped portion, increases or decreases, the rotational moment due to the urging force of the elastic body acts on the hinge pieces constituting the rhombus-shaped portion, and the thrust that expands or contracts the hinge Increases and the accordion door is automatically opened or closed. Therefore, it can be automatically opened or closed with a few operations. On the other hand, when the accordion door is operated in the opposite direction, the biasing force of the elastic body acts as a reaction force, but if the operation is continued to some extent, the opening of the hinge that is one inner corner of the rhombus-shaped portion of the hinge As the angle decreases or increases, the accordion door can be automatically closed or opened with a light force without being affected by the reaction force due to the urging force of the elastic body.
[0011]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, the elastic body is hung between the wire rods that pass through the pivot connection points that connect the ends of the hinge pieces of adjacent hinge elements. Passed and urged in a direction to bring the two pivot connection points closer to each other. As a result, the pivoting connection points connecting the ends of the hinge pieces of adjacent hinge elements approach each other due to the urging force of the elastic body, so that the hinge opening angle of the rhombus-shaped portion automatically increases, automatically Thus, the accordion door can be closed.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0013]
FIG. 1 is an overall view showing an accordion door of the present invention. In the figure, reference numeral 10 denotes a rail, and an accordion door main body 14 is suspended and supported by a plurality of runners 12 capable of traveling on the rail 10. The accordion door body 14 includes frames 16, 18 provided at both ends in the left-right direction, a hinge 20 that can be extended and contracted between the frames 16, 18, and a cloth that is connected to the hinge 20 and arranged before and after the hinge 20. , And a decorative covering material 22 made of plastic sheet, leather or the like.
[0014]
A plurality of hinges 20 can be provided at appropriate intervals in the vertical direction. A partial detail view of the hinge 20 arranged at the top is shown in FIG. As shown in the figure, the hinge 20 includes a pair of hinge pieces 24 and 25 having substantially the same length, which are pivotally connected to each other by a pivot 26 at a central portion thereof to form an X-shaped hinge element 28. Further, the end portions of the hinge pieces 24, 25 constituting the adjacent hinge elements 28 are connected to each other by a pivot 30, and a plurality of hinge elements 28 are connected one after another. Therefore, the hinge 20 has the four pivots at the opposite pivots 26 and 26 (the pivot connection point) and the opposite pivots 30 and 30 (the pivot connection point), and each of the hinge pieces 24 and 25 constituting a certain hinge element 28. A plurality of rhombus-shaped portions 32 each having a rhombus shape having four sides of the half and each of the half of the hinge pieces 25 and 24 constituting the adjacent hinge element 28 are connected. When the interior angle of the rhombus-shaped portion 32 changes and the rhombus-shaped portion 32 is deformed, the hinge 20 expands and contracts. Hereinafter, for the sake of explanation, the line connecting the pivot 30 to the pivot 26 of a certain hinge element 28 and the axis of the adjacent hinge element 28 connected from the pivot 30 constituting the side of each rhombus-shaped portion 32. The interior angle formed with the line connecting 26 is referred to as the hinge opening angle θ. In addition, the pivots 30 of the hinge elements 28 corresponding to the vertical directions of the hinges 20 are connected by a wire rod 36 penetrating the pivot 30 so that the vertical hinge elements 28 extend and contract in synchronization. Formed.
[0015]
In this embodiment, only the hinge 20 arranged at the uppermost position is further provided with a tension spring 34 that is an elastic body. That is, the tension spring 34 is stretched between a pair of pivots 30, 30 that are the opposite vertices of the rhombus-shaped part 32, and the pivots that are always the opposite vertices of the rhombus-shaped part 32 by this tension spring 34. 30 and 30 are urged | biased in the direction which mutually approaches. The tension springs 34 can be provided on all the rhombus-shaped portions 32, but may be provided on every other rhombus-shaped portion 32 at appropriate intervals, for example, as shown in the example, and the spring force and the accordion door main body may be provided. It can be set as appropriate according to the balance with the weight of 14. Further, the hinge provided with the tension spring 34 is not limited to the uppermost hinge, and can be provided on any hinge 20, and can be provided on any rhombus-shaped portion 32 of any hinge 20. Is possible. Further, the tension spring 34 is hung on the wire 36 passing through each pivot 30.
[0016]
A horizontal U-shaped arm 42 is disposed in the accordion door body 14, and a magnet 44 is fixed to the central portion of the horizontal U-shape. A magnetic body 46 is fixed to the inner side surface of the frame 18 facing the magnet 44, and the magnet 44 and the magnetic body 46 constitute a stopper. The magnet 44 and the magnetic body 46 are attracted to each other so that the accordion door can be kept open. A handle 50 is attached to the frame 18.
[0017]
In the accordion door configured as described above, the state shown in FIG. 2 is that the accordion door main body 14 is in the open state, that is, the hinge 20 is contracted. At this time, although a tensile force is applied to the tension spring 34, the hinge opening angle θ of each rhombus-shaped portion 32 is small, and the hinge pieces 24, 25 constituting the two sides of each rhombus-shaped portion 32 are tensioned. It is substantially parallel to the direction of the tensile force of the spring 34, and the rotational moment acting on each hinge piece 24, 25 is small. Accordingly, the accordion door main body 14 is maintained in the open state by the attractive force between the magnet 44 and the magnetic body 46.
[0018]
From the state where the accordion door is opened, the stopper composed of the magnet 44 and the magnetic body 46 is released to separate them, and the frame 18 is moved in the closing direction by holding the handle 50 provided on the frame 18 in FIG. As the runner 12 travels along the rail 10, the hinge 20 changes from the contracted state of FIG. 2 to the extended state. Thereby, hinge opening angle (theta) of each rhombus-shaped part 32 of the hinge 20 increases. When the hinge opening angle θ increases, the rotational moment due to the tensile force of the tension springs 34 acting on the hinge pieces 24 and 25 constituting the two sides of each rhombus-shaped portion 32 increases, and the thrust for extending the hinge 20 works. Even if the frame 18 is not moved, the accordion door is automatically closed. Completely the frame 18 is moved, tensile force of the tension spring 34 acting on the hinge piece 24, 25 is still maintained in the closed state of the accordion door body 14.
[0019]
Next, when the accordion door is opened again from the closed state, the frame 18 is moved in the opening direction by holding the handle 50. At this time, the hinge pieces 24 and 25 must be rotated in the opposite direction against the rotational moment acting on the hinge pieces 24 and 25 by the tensile force of the tension spring 34, but as described above, to some extent the accordion When the door is opened and the hinge opening angle θ of the rhombus-shaped portion 32 of the hinge 20 is reduced, the rotational moment is reduced, so that the operating force for moving the frame 18 is reduced, and the reaction force by the tension spring 34 is reduced. The accordion door can be opened by contracting the hinge 20 with a light force without being affected by the force. When the accordion door main body 14 is sufficiently contracted and the magnet 44 and the magnetic body 46 come close to each other and are attracted to each other, the accordion door main body 14 maintains the open state.
[0020]
FIG. 4 is a schematic diagram for explaining the above principle. The rotational moment M to the hinge pieces 24, 25 generated by the tensile force of a certain tension spring 34 is expressed as follows: L is the length of the hinge pieces 24, 25, and F is the tension force by the tension spring 34.
[0021]
[Expression 1]

It is expressed. The tensile force F is
[0022]
[Expression 2]

It becomes. Here, k is a spring constant, and L ₀ is the natural length of the tension spring 34. Substituting (2) into (1),
[0023]
[Equation 3]

It becomes. Here, a = L ₀ / L <1.
[0024]
[Expression 4]

Since 0 <θ / 2 <90 degrees, 0 <x <1. And the equation (3) is
[0025]
[Equation 5]

For simplicity, if a = 0 is set, a graph as shown in FIG. 4B is obtained. That is, as the accordion door is opened (x → 0), it can be seen that the rotational moment M decreases after taking a maximum value in the middle.
[0026]
As described above, in the present embodiment, when closing the accordion door, the accordion door is automatically closed by performing only a few operations such as releasing the stopper and moving it a little. On the other hand, when opening the accordion door, it is necessary to operate in the opening direction. However, if the accordion door is opened to some extent, the reaction force by the tension spring 34 becomes weaker as the accordion door is opened. Even if it becomes, it has the effect that operation is easy to perform. Unlike the conventional case, the more the opening, the stronger the reaction force by the spring and the greater the internal restoring force, the accordion door of this embodiment can be easily operated even by a weak person .
[0027]
Further, since it is only necessary to hang the tension spring 34 between the opposite vertices of the rhombus-shaped portion 32 of the hinge 20 used in the conventional accordion door, the number of additional parts can be reduced. Since it is not necessary to make a long hole or the like for enabling sliding of both ends, it can be realized at a low cost. However, of course, it is possible to provide another hinge 20 in addition to the existing hinge and set the tension spring 34 as an elastic body to the hinge 20.
[0028]
In this embodiment, the tension spring 34 is set so as to automatically close the accordion door. However, the present invention is not limited to this, and as shown in FIGS. It is also possible to span between a pair of pivots 26, 26 that are the opposite vertices of the two so that the pivots 26, 26 approach each other. In this case, as the hinge opening angle θ decreases, the rotational moment due to the tensile force of the tension springs 34 acting on the hinge pieces 24 and 25 increases, and the thrust force that contracts the hinge 20 works. The accordion door opens automatically without moving it. On the other hand, when the accordion door is closed, the frame 18 is moved in the closing direction against the tensile force of the tension spring 34. As the frame 18 moves, the hinge opening angle θ of the rhombus shaped portion 32 of the hinge 20 increases. Accordingly, since the rotational moment due to the tensile force of the tension spring 34 does not act on the hinge pieces 24 and 25 constituting the rhombus-shaped portion 32, the operating force for moving the frame 18 becomes lighter, and the tension spring 34 is reduced. The accordion door can be closed by extending the hinge 20 with a light force without being affected by the reaction force caused by the above.
[0029]
The tension spring 34 is good for balancing the thrust and the spring load, but an elastic body other than the tension spring 34 can also be used. Instead of the tension spring, a compression spring may be stretched between one opposing pivot connection points, and the other opposite pivot connection points may be biased toward each other.
[0030]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the elastic body that urges the apexes between the two apexes of the four rhombus-shaped portions constituting the hinge so as to bring the apexes close to each other. As a result, the accordion door can be automatically opened or closed with a few operations. On the other hand, when the accordion door is operated in the opposite direction, the urging force of the elastic body acts as a reaction force, but if the operation is continued to some extent, the accordion door is automatically closed or opened with a light force. Therefore, even a weak person can easily perform the operation.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall front view of an accordion door of the present invention.
2 is a plan view showing a contracted state of the hinge of FIG. 1 (a state in which an accordion door is open). FIG.
3 is a plan view showing an extended state of the hinge of FIG. 1 (a state in which an accordion door is closed). FIG.
4A is a schematic diagram illustrating the principle of the present invention, and FIG. 4B is a diagram illustrating a relationship between a rotational moment and a hinge opening angle.
FIG. 5 is a plan view illustrating a contracted state of a hinge according to another embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a plan view showing an extended state of a hinge according to another embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
12 Runner 14 Accordion door body 20 Hinge 22 Cosmetic covering material 24, 25 Hinge piece 26 Axis (Pivot connection point)
28 Hinge element 30 Axis (Pivot attachment point)
32 Diamond-shaped part 34 Tension spring (elastic body)

Claims (2)

一対のヒンジ片（２４、２５）を互いの中央部で枢着連結してＸ字状に連結してヒンジ要素（２８）を形成し、隣り合うヒンジ要素（２８）のヒンジ片（２４、２５）の端部同士を枢着連結するようにして複数のヒンジ要素（２８）を次々と連結していくことによって、変形可能な菱形形状をなしその４頂点が枢着連結点（２６、２６、３０、３０）となった菱形形状部（３２）が複数連結されてなる伸縮可能なヒンジ（２０）を形成し、該ヒンジ（２０）の前後に化粧被覆材（２２、２２）を配置することによってアコーディオンドア本体（１４）を形成し、該アコーディオンドア本体（１４）を、レール（１０）内を走行可能となったランナー（１２）によって吊下げ支持し、該ランナー（１２）にレール（１０）内を走行させることによって開閉自在としたアコーディオンドアにおいて、
前記ヒンジ（２０）を上下方向に複数設け、各ヒンジ（２０）の前記ヒンジ要素（２８）の枢着連結点（３０）を該枢着連結点（３０）を貫通する線材（３６）によって連結し、
前記ヒンジ（２０）の少なくとも１つの菱形形状部（３２）の４頂点のうちの２つの対向する頂点（２６、２６，３０、３０）同士を互いに接近させる方向へと付勢する弾性体（３４）を枢着連結点（３０）を貫通する前記線材（３６）に掛け渡して設けたことを特徴とするアコーディオンドア。A pair of hinge pieces (24, 25) are pivotally connected to each other in the center to be connected in an X shape to form a hinge element (28), and the hinge pieces (24, 25) of adjacent hinge elements (28). ) By connecting the hinge elements (28) one after the other so as to be pivotally connected to each other, thereby forming a deformable rhombus shape whose four vertices are pivotally connected (26, 26, 30, 30) forming a stretchable hinge (20) formed by connecting a plurality of rhombus-shaped portions (32), and disposing a decorative covering material (22, 22) before and after the hinge (20) The accordion door main body (14) is formed by suspending and supporting the accordion door main body (14) by the runner (12) that can run in the rail (10), and the runner (12) is supported by the rail (10 ) To drive in In the accordion door was opened and closed me,
A plurality of the hinges (20) are provided in the vertical direction, and the pivot connection point (30) of the hinge element (28) of each hinge (20) is coupled by a wire (36) penetrating the pivot connection point (30). And
An elastic body (34) that biases two opposing vertices (26, 26, 30, 30) of the four vertices of at least one rhombus-shaped portion (32) of the hinge (20) toward each other. ) Is provided over the wire rod (36) penetrating the pivot connection point (30) . 前記弾性体（３４）は、隣り合うヒンジ要素のヒンジ片の端部同士を連結する枢着連結点（３０、３０）を貫通する線材（３６）同士の間に渡って掛け渡され、該２つの枢着連結点（３０、３０）を互いに接近させる方向へと付勢するものである請求項１記載のアコーディオンドア。The elastic body (34) is stretched between the wire rods (36) passing through the pivot connection points (30, 30) for connecting the ends of the hinge pieces of adjacent hinge elements, and the 2 2. The accordion door according to claim 1, wherein the two pivot connection points (30, 30) are biased in a direction in which they are brought closer to each other.

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