JP3699908B2 - ヒューズホルダーを備えた分岐コネクター - Google Patents

Description

【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は、ヒューズホルダーを備えた分岐コネクターに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の分岐コネクターａにおいては、図７に示すように分岐ケースの中央部に幹線ｃと分岐線ｄを挟着する端子ｅが設けられているものがあった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
従来の分岐コネクターにおいては、分岐線に過剰電流の流失を防止する方法として別途分岐コネクターとほぼ同じ大きさのヒューズホルダーを設けていたが、狭い場所においては、その収納に苦慮するなどの問題点がある。この発明はこのような問題点を解決することをその課題とするものである。
【課題を解決するための手段及び作用効果】
【０００４】
この発明は、上記の課題に対処するためになされたもので請求項1記載の発明は、同一形状のホルダー端子と挟着端子を備えた端子を用いて異なる形状の幹線用端子と分岐線用端子とにそれぞれを成形し、これらの端子を収納するケースは、ヒューズホルダー室と幹線用挟着室及び分岐線挟着室の３つ室からなり、各室にはそれぞれ独立した開閉できる蓋を有し、ヒューズホルダー室の一側面に幹線用挟着室が接続し、ヒューズホルダー室の一側面に連なる他の側面に分岐線挟着室が接続してなり、それぞれヒューズホルダー室の壁で仕切られ、幹線用端子はホルダー端子の部分をヒューズホルダー室に挟着端子の部分を幹線用挟着室の中央に収まるようにそれぞれを嵌合し、分岐線用端子はホルダー端子の部分をヒューズホルダー室に挟着端子の部分を分岐線挟着室の中央に収まるよう嵌合して成ることを特徴とするヒューズホルダーを備えた分岐コネクターの構造である。
【０００５】
ヒューズホルダーを備えた分岐コネクターは、ヒューズを収納するヒューズホルダー室と幹線を挟着する幹線用挟着室及び分岐線を挟着する分岐線挟着室の３室から構成されており、各室には個別にそれぞれ蓋を有し、必要に応じてそれぞれを開閉することができ極めて便利である。
また、分岐線を必要とするとき、ケースの分岐線用端子に分岐線を挟着し、希望する幹線のどこにでも自由に挟着できると共に取り外しも簡単である。
【０００６】
さらに、ヒューズホルダーを備えた分岐コネクターは、その部品の数が、ケース１個とヒューズ１個及び同一形状の端子２個の計４個で、その数は極めて少なく、その内の端子は、ホルダー端子と挟着端子を備えており、その端子を幹線用端子と分岐線用端子のそれぞれ使用個所により異なる形状に形成して使用されるので、極めて経済的であり、その製品も安価に供給できるものである。
【０００７】
【実施例】
この発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。
図１は、ヒューズホルダーを備えた分岐コネクター正面図であって、図２は、図１における各室の蓋を開いた状態の内部構造を示す説
明図であり、図３はその背面図である。
【０００８】
ヒューズホルダーを備えた分岐コネクター１は、図１に示すようにヒューズ１２を収納するヒューズホルダー室７と幹線１１を挟着する幹線用挟着室８及び分岐線１０を挟着する分岐線挟着室９の３室から構成されており、各室は個別に蓋７ａ，８ａ，９ａを有し、必要に応じてそれぞれを開閉することができる。
【０００９】
図２に示すように図１における各室の蓋７ａ，８ａ，９ａ，を開放し、ケース１３の各室にはそれぞれ幹線用端子４と分岐線用端子５とが嵌合されるものである。
ヒューズホルダー室７の一側面に幹線用挟着室８が接続し、ヒューズホルダー室７の一側面に連なる他の側面に分岐線挟着室９が接続してなり、それぞれヒューズホルダー室７の壁で仕切られている。
【００１０】
この発明に係る端子６は、図６の（ａ）に示すとおりホルダー端子２と挟着端子３を備えた同一形状の端子６を（ｂ）に示す分岐線用端子5と（ｆ）に示す幹線用端子４とそれぞれ異なる形状に成形することを特徴とするものである。
【００１１】
上記に示す同一形状のホルダー端子２と挟着端子３を備えた端子６を用いてそれぞれ異なる幹線用端子４と分岐線用端子５は図６に示すとおりケース１３に、幹線用端子４はホルダー端子２ｂの部分をヒューズホルダー室７に、挟着端子３ｂの部分を幹線用挟着室８の中央に収まるようにそれぞれを嵌合し、分岐線用端子５はホルダー端子２ａの部分をヒューズホルダー室７に、挟着端子３ａの部分を分岐線挟着室９の中央に収まるよう嵌合されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】 ヒューズホルダーを備えた分岐コネクター正面を示した説明図である。
【図２】 図１における各室の蓋を開放し、幹線用端子と分岐線用端子とを嵌合した状態を示した説明図である。
【図３】 図２の背面図である。
【図４】 図２における状態においてヒューズを嵌合すると共に幹線用端子４と分岐線用端子５にそれぞれ幹線と分岐線を挟着した状態を示す説明図である。
【図５】 図３の背面の状態を示す背面図である。
【図６】 端子「（ａ）乃至（ｇ）」の各形状を示す説明図である。
（ａ）は、端子の原型で未加工のものである。
（ｂ）は、分岐線用端子５の正面図である。
（ｃ）は、分岐線用端子５の左側面図である。
（ｄ）は、分岐線用端子５の右側面図である。
（ｅ）は、分岐線用端子５の平面図である。
（ｆ）は、幹線用端子４の正面図である。
（ｇ）は、幹線用端子４の右側面である。
【図７】 従来の技術の態様を示すものである。
【符号の説明】
１ ヒューズホルダーを備えた分岐コネクター
２ ホルダー端子
２ａ ホルダー端子（幹線用端子）
２ｂ ホルダー端子（分岐線用端子）
３ａ 挟着端子
３ｂ 挟着端子
３ 挟着端子
４ 幹線用端子
５ 分岐線用端子
６ 端子
７ ヒューズホルダー室
８ 幹線用挟着室
９ 分岐線用挟着室

Claims (1)

1. 同一形状のホルダー端子（２）と挟着端子（３）を備えた端子（６）を用いて異なる形状の幹線用端子（４）と分岐線用端子（５）とにそれぞれを成形し、これらの端子を収納するケース（１３）は、ヒューズホルダー室（７）と幹線用挟着室（８）及び分岐線挟着室（９）の３つ室からなり、各室にはそれぞれ独立した開閉できる蓋（７ａ）、（８ａ）、（９ａ）を有し、ヒューズホルダー室（７）の一側面に幹線用挟着室（８）が接続し、ヒューズホルダー室（７）の一側面に連なる他の側面に分岐線挟着室（９）が接続してなり、それぞれヒューズホルダー室（７）の壁で仕切られ、幹線用端子（４）はホルダー端子（２ｂ）の部分をヒューズホルダー室（７）に、挟着端子（３ｂ）の部分を幹線用挟着室（８）の中央に収まるようにそれぞれを嵌合し、分岐線用端子（５）はホルダー端子（２ａ）の部分をヒューズホルダー室（７）に挟着端子（３ａ）の部分を分岐線挟着室（９）の中央に収まるよう嵌合して成ることを特徴とするヒューズホルダーを備えた分岐コネクター（１）の構造。

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