JP3697821B2 - 光ビーム走査光学装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ビーム走査光学装置、詳しくはレーザプリンタやデジタル複写機の画像書込み手段として用いられる光ビーム走査光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ビーム走査光学装置として、複数本の光ビームを同時に被走査面上の異なる位置に集光させて、一回の走査で複数ラインを同時に書き込むものが知られている。この種の装置において、被走査面上での光ビームの間隔が広過ぎると、被走査面の駆動ムラの影響を受け易いため画質が低下するという問題がある。また、レーザダイオードの発光点間隔を狭くしたいが、製造技術の観点から発光点間隔を狭くすることが困難である場合がある。しかも、レーザダイオードの場合、所望の画像密度を確保するために発光点間隔を狭くすると、発光点間の熱的クロストークが生じ、光ビームの光量が変化し画質が低下するという問題がある。
【0003】
そこで、この対策として、例えば特公平6−48846号公報に記載されているように、飛び越し走査を行なうことによって光源の発光点間隔の設定に自由度を持たせ、これらの問題を低減する技術が提案されている。ここに、飛び越し走査は、図19に示すように複数の光ビームスポット81a〜81dにて走査ラインを画像先端側から順番に走査するのとは異なり、図20に示すように後の走査によって走査される走査ラインの間に位置する走査ラインを先の走査によって走査することである。
【0004】
さらに、図20を参照して具体的に詳説すると、複数の光ビームスポット82a〜82dの感光体上での間隔を、所望の画像密度から要求される光ビーム間隔Pを単位として、副走査方向に等間隔に「3」となるようにする。一回目の走査では、スポット82a,82bを感光体上に形成する発光点は点灯させず、スポット82c,82dを形成する発光点のみ同時点灯させる。二回目の走査では、スポット82aのみ点灯させず、残りのスポット82b〜82dは同時点灯させる。三回目以降の走査では、全てのスポット82a〜82dを同時点灯させる。一回目及び二回目の走査でいくつかのスポットを点灯させなかったのは、画像先端部に走査抜け部分を発生させないためである。こうして、複数の光ビームスポット82a〜82dは、先の走査の際にスポット82c,82dによって走査される走査ラインが、後の走査の際にスポット82a,82bによって走査される走査ラインを飛び越して走査しながら、被走査面上に画像(静電潜像)を形成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光ビーム走査光学装置にあっては、被走査面上でのビームスポット82a〜82dの位置が等間隔であるという制約があったため、偏向器や走査光学素子の個々の形状や配置が制限されるという問題があった。例えば、偏向器としてポリゴンミラーを採用した場合、副走査方向においてポリゴンミラーの偏向面上で光ビームを一旦集光させる、いわゆる面倒れ補正光学系が構成されることがある。しかしながら、従来の光ビーム走査光学装置のように被走査面上でのビームスポットの位置が等間隔であった場合、面倒れ補正光学系の倍率を最適化することが難しいという問題があった。さらに、主走査方向においても、被走査面上でのビームスポットの間隔が等間隔であった場合、同様に偏向器や走査光学素子の個々の形状や配置が制限されるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、発光点間隔の自由度が大きく、偏向器や走査光学素子の形状及び配置に制限がない、高速で高画質な画像を得ることができる光ビーム走査光学装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段と作用】
以上の目的を達成するため、本発明に係る光ビーム走査光学装置は、3以上の発光点を有する光源と、前記光源から放射された光ビームを略平行光又は収束光のいずれかに整形する集光レンズと、前記集光レンズから出射された光ビームを偏向走査する偏向器と、前記偏向器から出射した光ビームを被走査面上にライン状に走査させる走査光学素子とを備え、前記光源から放射されるn本の光ビームが副走査方向に不等間隔で前記被走査面上に同時に走査され、かつ、画像先端側から1番目の前記被走査面上の光ビーム集光位置を基準にして、単位を所定の画像密度から要求される前記被走査面上の走査ライン間隔とし、画像先端側からk番目の光ビーム集光位置をhk(2≦k≦n)としたとき、以下の関係式
i mod n ≠0
i mod n ≠hj mod n
ただし、 2≦i≦n
2≦j≦n
i≠j
mod:hi又はhjをnで剰算して剰余を求める演算子
が成立すること前記集光レンズが光軸に対して略軸対称形状を有し、かつ、前記光源の発光点が前記光軸を略中心とする円周上に配置されていること、および、画像密度の変更のために前記光源が前記光軸を中心にして外周方向に回動可能であることを特徴とする。ここに、略平行光は、若干発散する光をも含む。
【0008】
以上の構成により、光源から放射される複数の光ビームが、被走査面上に副走査方向に不等間隔で同時に走査されるものであっても、二重走査や走査抜けを発生させることなく、被走査面上に走査される。
【0009】
また集光レンズが光軸に対して略軸対称形状を有し、かつ、光源の発光点が前記光軸を略中心とする円周上に配置されているため、発光点から放射された光ビームは、それぞれ集光レンズの出射面の光軸を中心とする所定の円周上の位置から、光軸に対して等しい出射角度で出射する。そして、集光レンズから出射した各光ビームの収差が略等しくなる。
【0010】
また、本発明に係る光ビーム走査光学装置は、画像密度の変更のために前記光源が前記光軸を中心にして外周方向に回動可能であるため、複数の発光点からそれぞれ放射される光ビームの受光面上での集光位置が調整可能となり、画像密度の切り替えが行われる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る光ビーム走査光学装置の実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0012】
図1において、光ビーム走査光学装置は、概略、光源ユニット1と、シリンドリカルレンズ11とポリゴンミラー12と3枚のfθレンズ13,14,15及びシリンドリカルレンズ16と、平面ミラー17と、感光体ドラム25とで構成されている。
【0013】
光源ユニット1は、レーザダイオードアレイ2とコリメータレンズ5とからなる。コリメータレンズ5は軸対称形状を有しており、その対称軸を走査光学装置の光軸C上に配置している。
レーザダイオードアレイ2は、略円柱形状をしており、図2に示すように、90゜の等間隔で外縁部に配置された四つの発光点2a,2b,2c,2dを有している。従って、各発光点2a〜2d間の位置関係が等価となり、発光点2a〜2d間の温度上昇のばらつきを抑えることができる。この結果、発光点2a〜2dから放射される光ビーム間の光量のばらつきが小さくなる。さらに、これらの発光点2a〜2dは、コリメータレンズ5の対称軸(光軸C)を中心とする円周Q上に配置されている。この構成により、コリメータレンズ5に対して各発光点2a〜2dの位置が光学的に等価になる。従って、発光点2a〜2dから放射される光ビーム間の集光状態がばらつきにくくなり、画像の均一性を向上させることができる。
【0014】
図1に示すように、レーザダイオードアレイ2の外周面に形成したラック21にはステッピングモータ23の出力ピニオン22が噛合している。ステッピングモータ23を正転あるいは逆転させることにより、レーザダイオードアレイ2は光軸Cを中心にして外周方向に回動可能である。この回動によって四つの発光点2a〜2dが光軸Cを中心にして移動し、発光点2a〜2dからそれぞれ放射される光ビームの感光体ドラム25上での集光位置が調整され、画像密度の切り替えが行なわれる。
【0015】
レーザダイオードアレイ2から放射された光ビームB1,B2,B3,B4は、それぞれコリメータレンズ5によって平行光(又は収束光)とされる。光ビームB1〜B4は、コリメータレンズ5の出射面の光軸Cを中心とする所定の円周上の位置から出射する。コリメータレンズ5から出射した各光ビームB1〜B4の収差は略等しくなり、均一性の優れた画像を得ることができる。また、各光ビームB1〜B4は、光軸Cに対して等しい出射角度でコリメータレンズ5から出射する。従って、例えば図3に示すように、コリメータレンズ5の後方焦点位置の光軸C上にアパーチャ7を配置して光ビームB1〜B4の径を規制する場合、全ての光ビームB1〜B4がアパーチャ7によって常に同じ量だけケラレることになり、均一性の優れた画像を得ることができる。これらの効果は、ステッピングモータ23を利用してレーザダイオードアレイ2を外周方向に回動して発光点2a〜2dの位置を変えても同様である。
【0016】
コリメータレンズ5から出射された光ビームB1〜B4は、シリンドリカルレンズ11を介してポリゴンミラー12に到達する。シリンドリカルレンズ11は光ビームB1〜B4をポリゴンミラー12の反射面近傍に主走査方向に長い線状に集光する。ポリゴンミラー12は矢印a方向に一定角速度で回転駆動される。光ビームB1〜B4はポリゴンミラー12の回転に基づいて各反射面で等角速度に偏向走査され、fθレンズ13,14,15及びシリンドリカルレンズ16を透過し、平面ミラー17で下方に反射される。その後、光ビームB1〜B4は感光体ドラム25上で結像すると共に、矢印b方向に走査する。即ち、この光学系では1回の走査で4ラインを同時に書き込む。
【0017】
fθレンズ13,14,15はポリゴンミラー12で等角速度に偏向された光ビームB1〜B4を感光体ドラム25上での主走査速度を等速に補正(歪曲収差補正)機能を有している。シリンドリカルレンズ16は前記シリンドリカルレンズ11と同様に副走査方向にのみパワーを有し、二つのレンズ11,16が協働してポリゴンミラーの面倒れ誤差を補正する。
【0018】
感光体ドラム25は矢印c方向に一定速度で回転駆動され、ポリゴンミラー12及びfθレンズ13,14,15による矢印b方向への主走査と、感光体ドラム25の矢印c方向への副走査によって感光体ドラム25上に画像(静電潜像)が書き込まれる。
次に、レーザダイオードアレイ2の発光点2a〜2dから放射される光ビームB1〜B4の感光体ドラム25上での集光位置設定について説明する。
【0019】
複数の光ビームは、副走査方向に不等間隔で感光体ドラム25上に同時に走査されるように設定される。さらに、画像先端側から1番目の感光体ドラム25上の光ビーム集光位置を基準にして、単位を所定の画像密度から要求される感光体ドラム25上の走査ライン間隔とし、画像先端側からk番目の光ビーム集光位置をhk(2≦k≦n)とした場合、以下の関係式(1),(2)が成立するように設定される。
【0020】
i mod n≠0 ……(1)
i mod n≠hj mod n ……(2)
ただし、2≦i≦n
2≦j≦n
i≦j
mod:hi又はhjをnで剰算して剰余を求める演算子
【0021】
ここに、関係式(1)は、画像先端側から1番目の光ビームが、先の走査で画像が既に書き込まれている走査ラインに二重書きしない条件である。また、関係式(2)は、画像先端側からk番目の光ビームが、先の走査で画像が既に書き込まれている走査ラインに二重書きしない条件である。
【0022】
以下、光ビーム走査光学装置の画像密度を400dpiに設定した場合の、レーザダイオードアレイ2から放射される4本の光ビームB1〜B4の感光体ドラム25上での集光位置調整の第1例について、図2、図4、図5を参照して説明する。
【0023】
図2に示すように、レーザダイオードアレイ2は、発光点2aと光軸Cを結ぶ線が主走査方向に対して78.7゜になるように、ステッピングモータ23を利用して外周方向に回動される。これにより、発光点2a〜2dが見掛け上副走査方向に不等間隔で配置されたようになり、発光点2a〜2dからそれぞれ放射された光ビームB1〜B4は、図4に示すように、感光体ドラム25上で副走査方向に不等間隔で集光する。
【0024】
すなわち、光ビームB1〜B4のそれぞれの感光体ドラム25上での光ビームスポット30a〜30dの副走査方向の間隔は、400dpiの画像密度から要求される光ビーム間隔p(=63.4μm=略63.5μm、400dpi相当)を「1」としたとき、スポット30aと30dの間隔及びスポット30bと30cの間隔が「2」、スポット30dと30bの間隔が「1」となる。従って、画像先端側から1番目の感光体ドラム25上の走査位置を基準にすると、画像先端側から2番目の走査位置h2=「2」、3番目の走査位置h3=「3」、4番目の走査位置h4=「5」となり、
2 mod 4=2≠0
3 mod 4=3≠0
4 mod 4=1≠0
2 mod 4≠h3 mod 4≠h4 mod 4
となるので、前記関係式(1)及び(2)が成立している。
【0025】
ところで、レーザダイオードアレイ2において、各発光点2a〜2dの位置は主走査方向に異なっている。従って、各発光点2a〜2dを同時発光する際の、各発光点2a〜2dの書き出し位置が主走査方向にずれることになる。そこで、各発光点2a〜2dの書き出し位置を揃えるためには、発光点2bを基準にして発光点2a,2c,2dの駆動開始のタイミングを遅延させる必要がある。すなわち、図5に示すように、基準の発光点2bは、一走査毎に印字開始位置を決めるための垂直同期信号を検出してから時間t0後に画像データに基づいて駆動開始される。発光点2a,2c,2dはさらに遅延時間t1,t2,t3後に画像データに基づいて駆動開始される。こうして、書き出し位置の揃った光ビーム走査光学装置が得られる。
【0026】
次に、以上のように調整されたレーザダイオードアレイ2による感光体ドラム25上への画像の書き込みについて、図6及び図7を参照して説明する。
図6に示すように、発光点2a〜2dから放射された光ビームB1〜B4は、感光体ドラム25上に副走査方向に不等間隔でビームスポット30a〜30dを形成する。このビームスポット30a〜30dにて飛び越し走査させる。すなわち、一回目の走査では、発光点2aを点灯させないで、残りの発光点2b〜2dを点灯させる。このとき、発光点2dは走査ライン1の画像データに基づいて駆動され、発光点2bは走査ライン2の画像データに基づいて駆動され、発光点2cは走査ライン4の画像データに基づいて駆動される(図7参照)。発光点2aを点灯させなかったのは、画像先端部に走査抜け部分を発生させないためである。
【0027】
二回目の走査では全ての発光点2a〜2dを点灯させる。このとき、発光点2aは走査ライン3の画像データに基づいて駆動され、発光点2dは走査ライン5の画像データに基づいて駆動され、発光点2bは走査ライン6の画像データに基づいて駆動され、発光点2cは走査ライン8の画像データに基づいて駆動される(図7参照)。以下、三回目、四回目、…と走査が繰り返される。
【0028】
こうして、四つの光ビームスポット30a〜30dは、先の走査の際にスポット30cによって走査される走査ラインが、後の走査の際にスポット30aによって走査される走査ラインを飛び越して走査しながら、感光体ドラム25上に画像を形成する。従って、光ビームスポット30a〜30dが副走査方向に不等間隔であっても、二重書きや走査抜けを発生させることなく、感光体ドラム25上に画像を形成させることができる。このように、感光体ドラム25上での光ビームスポット30a〜30dを副走査方向に不等間隔にすることにより、発光点2a〜2d間隔の設定の自由度を大きくすることができ、ポリゴンミラー12やfθレンズ13〜15の形状及び配置を制約なく最適に設定することができる。
【0029】
ここで、レーザダイオードアレイ2の駆動回路ブロックは、図8に示すように、概略、画像データを記憶しておくためのRAM41と、レーザダイオードアレイ2を制御するためのコントローラ42と、発光点2a〜2dを駆動するためのドライバ43とで構成されている。ホストコンピュータ40から画像データを並び替えるための命令信号がインターフェース(I/F)を介してRAM41に入力されると、RAM41に走査ライン1から順に並べられて記憶されていた画像データが、走査毎に図6に示す順番で取り出され、コントローラ42に伝送される。コントローラ42では、それぞれの画像データを遅延回路42aによって所定の遅延時間後に出力する。コントローラ42から順次遅延して出力された画像データ信号はそれぞれドライバ43に伝送され、各ドライバ43は順次対応の発光点2a〜2dを駆動する。
【0030】
次に、光ビーム走査光学装置の画像密度を600dpiに切り替えた場合の、光ビームB1〜B4の感光体ドラム25上での集光位置調整の第2例について、図9〜図12を参照して説明する。
図9に示すように、レーザダイオードアレイ2は、発光点2aと光軸Cを結ぶ線が主走査方向に対して66.8゜になるように、ステッピングモータ23を利用して外周方向に回動される。これにより、発光点2a〜2dが見掛上副走査方向に不等間隔で配置されたようになり、発光点2a〜2dからそれぞれ放射された光ビームB1〜B4は、図10に示すように、感光体ドラム25上に副走査方向に不等間隔で光ビームスポット30a〜30dを形成する。スポット30a〜30dの間隔は、600dpiの画像密度から要求される光ビーム間隔p(=42.4μm=略42.3μm、600dpi相当)を「1」としたとき、スポット30aと30dの間隔及びスポット30bと30cの間隔が「2」、スポット30dと30bの間隔が「3」となる。従って、画像先端側から1番目の感光体ドラム25上の走査位置を基準にすると、画像先端側から2番目の走査位置h2=「2」、3番目の走査位置h3=「5」、4番目の走査位置h4=「7」となり、
2 mod 4=2≠0
3 mod 4=1≠0
4 mod 4=3≠0
2 mod 4≠h3 mod 4≠h4 mod 4
となるので、前記関係式(1)及び(2)が成立している。
【0031】
次に、以上のように調整されたレーザダイオードアレイ2による感光体ドラム25上への画像の書き込みについて図11を参照して説明する。
一回目の走査では発光点2a,2dを点灯させないで、発光点2b,2cを点灯させる。このとき、発光点2bは走査ライン2の画像データに基づいて駆動され、発光点2cは走査ライン4の画像データに基づいて駆動される(図12参照)。二回目の走査では全ての発光点2a〜2dを点灯させる。このとき、発光点2aは走査ライン1の画像データに基づいて駆動され、発光点2bは走査ライン6の画像データに基づいて駆動され、発光点2cは走査ライン8の画像データに基づいて駆動され、発光点2dは走査ライン3の画像データに基づいて駆動される(図12参照)。このような画像データの並び替えは、前述したように、図8に示したホストコンピュータ40からの命令信号によって行なわれる。こうして、四つの光ビームスポット30a〜30dにて飛び越し走査させて、感光体ドラム25上に画像を形成する。
【0032】
さらに、光ビームB1〜B4の感光体ドラム25上での光ビームスポット30a〜30dが、図13に示すように、副走査方向に不等間隔で形成されている第3例について説明する。スポット30a〜30dの間隔は、所望の画像密度から要求される光ビーム間隔pを「1」単位としたとき、スポット30aと30dの間隔が「1」、スポット30dと30bの間隔が「2」、スポット30bと30cの間隔が「3」であり、前記関係式(1)及び(2)が成立している。そして、この光ビームスポット30a〜30dにて飛び越し走査させることにより、感光体ドラム25上に画像が形成される。
【0033】
さらに、図14に示した光源ユニット1を備えた光ビーム走査光学装置の場合について説明する。この装置の画像密度は400dpiとする。
図15に示すように、光源ユニット1は1つの発光点51aを有するレーザダイオード51と、二つの発光点52a,52bを有するレーザダイオードアレイ52と、偏光素子53と、ビーム結合素子54と、コリメータレンズ5とで構成されている。レーザダイオード51とレーザダイオードアレイ52は、ビーム結合素子から出射したレーザダイオード51の光ビームB1及びレーザダイオードアレイ52の光ビームB2,B3の偏光方向が直交するように配置されている。本実施形態の場合、光ビームB1と光ビームB2,B3が互いに直交する方向に放射されるようにレーザダイオード51とレーザダイオードアレイ52を配置した。
【0034】
発光点51aから放射された光ビームB1は、例えば1/2波長板等の偏光素子53によってその偏光方向を90゜回転された後、ビーム結合素子54に導かれる。ビーム結合素子54は二つのプリズムを偏光特性を有するフィルタ膜を介して接合したフィルタミラーであり、偏光された光ビームB1はフィルタ膜で直角に反射され、コリメータレンズ5によって平行光(又は収束光)とされる。発光点52a,52bから放射された光ビームB2,B3はビーム結合素子54のフィルタ膜を透過して直進し、コリメータレンズ5によって平行光(又は収束光)とされる。光ビームB1〜B3はビーム結合素子54で同一進行方向に結合されるが、互いに副走査方向に不等間隔で近接して進行する。このとき、光ビームB1とB3の間に光ビームB1が配置される。
【0035】
光ビームB1〜B3は、シリンドリカル11、ポリゴンミラー12、fθレンズ13〜15、シリンドリカルレンズ16、平面ミラー17を介して感光体ドラム25上で結像する。図16に示すように、光ビームB1,B2,B3のそれぞれの感光体ドラム25上での光ビームスポット58a,58b,58cは、400dpiの画像密度から要求される光ビーム間隔p(=63.4μm=略63.5μm、400dpi相当)を「1」としたとき、スポット58bと58aの間隔が「4」、スポット58aと58cの間隔が「1」とされており、前記関係式(1)及び(2)が成立している。そして、この光ビームスポット58a〜58cに飛び越し走査させることにより、感光体ドラム25上に画像を形成する。この結果、感光体ドラム25上での光ビームスポット58a〜58cの間隔の設定の自由度が大きくなり、ポリゴンミラー12やfθレンズ13〜15の形状及び配置を制約なく最適に設定することができる。
【0036】
さらに、この光ビーム走査光学装置は、光源部をレーザダイオード51とレーザダイオードアレイ52の2素子にて構成するようにしたので、レーザダイオードアレイ52の発光点52aと52bの間隔を1素子だけのレーザダイオードアレイで構成した場合の発光点間隔より広くすることができ、熱的クロストークの影響を抑えることができる。さらに、副走査方向に対して、レーザダイオード51から放射された光ビームB1の感光体ドラム25上でのビームスポット58aの位置が、レーザダイオードアレイ52から放射された光ビームB2,B3のビームスポット58b,58cの位置の間にあるので、発光点51a,52a,52bの間隔を見掛け上狭くすることができる。この結果、発光点52aと52bの間隔が比較的広くても感光体ドラム25上での光ビームB1〜B3の間隔を狭くすることができ、発光点52aと52b間の熱的クロストークを更に抑えることができる。
【0037】
なお、本発明に係る光ビーム走査光学装置は前記実施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
光源としては、発光点が2次元配置されているものや1次元配置されているもの、あるいは、端面発光素子や表面発光素子を用いたもの等が採用される。
さらに、図17に示すように、例えばシアン用、マゼンタ用、イエロー用及びブラック用のそれぞれの感光体503C,503M,503Y,503Bkを転写ベルトに対向させて一列に配置したタンデム方式の光ビーム走査光学装置にも本発明は有効に適用される。図17において、500は転写ベルトである。
【0038】
さらに、図18に示すように、転写ドラム505と、感光体ドラム506、この感光体ドラム506の周囲に配置されたシアン用、マゼンタ用、イエロー用及びブラック用のそれぞれの現像器507C,507M,507Y,507Bkを備えたタイプの光ビーム走査光学装置にも、本発明は有効に適用される。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、光源から放射される複数の光ビームが副走査方向に不等間隔で被走査面上に同時に走査されるものであっても、二重走査や走査抜けを発生させることなく、被走査面上に走査される。従って、従来の光ビーム走査光学装置と比較して発光点間隔をより自由に設定することができ、偏向器や走査光学素子の形状及び配置を制約なく最適に設定することができる。
【0040】
また、集光レンズを光軸に対して略軸対称形状とし、かつ、光源の発光点を光軸を略中心とする円周上に配置させることにより、発光点から放射された光ビームを、それぞれ集光レンズの出射面の光軸を中心とする所定の円周上の位置から、光軸に対して等しい出射角度で出射させることができ、各光ビームの収差を略等しくすることができる。
【0041】
さらに、3以上の発光点を有する光源を、一つの発光点を有する第1光源と複数の発光点を有する第2光源とで構成し、前記第1光源及び前記第2光源からそれぞれ放射された光ビームの進行方向を同一にするビーム結合素子を更に備えることにより、第2光源の発光点間隔が、1素子だけの光源で構成した場合の発光点間隔より広くなり、熱的クロストークの影響を抑えることができる。この結果、高速で高画質な画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ビーム走査光学装置の一実施形態を示す概略構成図。
【図2】図1に示したレーザダイオードアレイの発光点の配置の第1例を示す説明図。
【図3】光ビームの径を規制する場合の説明図。
【図4】図2に示した発光点から放射された光ビームの被走査面上の光ビームスポット位置を示す説明図。
【図5】レーザダイオードアレイの各発光点の駆動タイミングチャート。
【図6】図4に示した光ビームスポットによる走査を示す説明図。
【図7】レーザダイオードアレイの各発光点に伝送される画像データを示す説明図。
【図8】レーザダイオードアレイの駆動回路ブロック図。
【図9】図1に示したレーザダイオードアレイの発光点の配置の第2例を示す説明図。
【図10】図9に示した発光点から放射された光ビームの被走査面上の光ビームスポット位置を示す説明図。
【図11】図9に示した光ビームスポットによる走査を示す説明図。
【図12】レーザダイオードアレイの各発光点に伝送される画像データを示す説明図。
【図13】第3例の光ビームスポットによる走査を示す説明図。
【図14】本発明に係る光ビーム走査光学装置の別の実施形態を示す概略構成図。
【図15】図14に示した光源ユニットの側面図。
【図16】図14に示した走査光学装置による走査を示す説明図。
【図17】本発明に係る光ビーム走査光学装置の別のタイプを示す概略構成図。
【図18】本発明に係る光ビーム走査光学装置のさらに別のタイプを示す概略構成図。
【図19】従来の光ビーム走査光学装置の走査を示す説明図。
【図20】従来の飛び越し走査を示す説明図。
【符号の説明】
1…光源ユニット
2…レーザダイオードアレイ
2a,2b,2c,2d…発光点
5…コリメータレンズ
12…ポリゴンミラー
13,14,15…走査レンズ
25…感光体ドラム
30a,30b,30c,30d…光ビームスポット
51…レーザダイオード
52…レーザダイオードアレイ
54…ビーム結合素子
1,B2,B3,B4…光ビーム

Claims (2)

  1. 3以上の発光点を有する光源と、
    前記光源から放射された光ビームを略平行光又は収束光のいずれかに整形する集光レンズと、
    前記集光レンズから出射された光ビームを偏向走査する偏向器と、
    前記偏向器から出射した光ビームを被走査面上にライン状に走査させる走査光学素子とを備え、
    前記光源から放射されるn本の光ビームが副走査方向に不等間隔で前記被走査面上に同時に走査され、かつ、画像先端側から1番目の前記被走査面上の光ビーム集光位置を基準にして、単位を所定の画像密度から要求される前記被走査面上の走査ライン間隔とし、画像先端側からk番目の光ビーム集光位置をhk(2≦k≦n)としたとき、以下の関係式
    i mod n ≠0
    i mod n ≠hj mod n
    ただし、 2≦i≦n
    2≦j≦n
    i≠j
    mod:hi又はhjをnで剰算して剰余を求める演算子
    が成立すること、
    前記集光レンズが光軸に対して略軸対称形状を有し、かつ、前記光源の発光点が前記光軸を略中心とする円周上に配置されていること、および、
    画像密度の変更のために前記光源が前記光軸を中心にして外周方向に回動可能であること、
    を特徴とする光ビーム走査光学装置。
  2. 前記光源前記光軸を中心にして外周方向に回動させることに合わせて、前記発光点へ伝送する画像データの副走査方向における順番を並び替えることを特徴とする請求項1記載の光ビーム走査光学装置。
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