JP3695999B2 - 無線方法および無線装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線方法および無線装置に関し、特に冗長系設備を有する無線装置における現用設備から予備設備へ無線を切り替える無線方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
図１９は、従来の無線装置における現用から予備用への切替方法をブロック図で示す。図１９に示される無線装置は、変調部、復調部、送信周波数変換部、受信周波数変換部、送信高周波部および受信高周波部により構成されており、場所の異なる屋内と屋外との２地点に分離された構成単位である屋内装置(以下、「ＩＤＵ」という)と屋外装置（以下、「ＯＤＵ」という）とを設置し、両装置の間を伝送ケーブルで結ぶものである。図１３において、符号１はベースバンド（Ｂａse Ｂand : ＢＢ）信号を入力するＢＢ信号入力端子、２は入力した信号を分配する信号分配器ＨＹＢ、３ａは入力した信号を変調する現用の変調部１、３ｂは現用の変調部１（３ａ）が故障等した場合に切り替えて用いられる予備用の予備変調部、７ａは入力した信号の周波数を搬送周波数帯へ変換する現用の送信周波数変換部１、７ｂは現用の送信周波数変換部１（７ａ）が故障等した場合に切り替えて用いられる予備用の予備送信周波数変換部、５ａは現用の変調部１（３ａ）と現用の送信周波数変換部１（７ａ）との間を接続する現用の現用伝送ケーブル、５ｂは予備変調部２（３ｂ）と予備送信周波数変換部２（７ｂ）との間を接続する予備用の予備伝送ケーブル、８ａは入力した信号を増幅する現用の送信高周波部１、８ｂは現用の送信高周波部１（８ａ）が故障等した場合に切り替えて用いられる予備用の予備送信高周波部、９は入力した信号のうちいずれかを切り替えて出力する切替スイッチＳＷ、１０はＲＦ（Radio Frequency : ＲＦ）信号を出力するＲＦ出力端子、１１はＲＦ信号を入力するＲＦ入力端子、１２は入力した信号を分配する信号分配器ＨＹＢ、１３ａは入力した信号を増幅する現用の受信高周波部１、１３ｂは現用の受信高周波部１（１３ａ）が故障等した場合に切り替えて用いられる予備用の予備受信高周波部、１４ａは入力した信号を中間周波数（Intermediate Frequency : ＩＦ）信号へ変換する現用の受信周波数変換部１、１４ｂは現用の受信周波数変換部１（１４ａ）が故障等した場合に切り替えて用いられる予備用の予備受信周波数変換部、１８ａは入力した信号を復調する現用の復調部１、１８ｂは現用の復調部１（１８ａ）が故障等した場合に切り替えて用いられる予備用の予備復調部、１６ａは現用の受信周波数変換部１（１４ａ）と現用の復調部１（１８ａ）との間を接続する現用の現用伝送ケーブル、１６ｂは予備用の予備受信周波数変換部２（１４ｂ）と予備用の予備復調部２（１８ｂ）との間を接続する予備用予備伝送ケーブル、１９は入力した信号のうちいずれかを切り替えて出力する切替スイッチＳＷ、２０はＢＢ信号を出力するＢＢ出力端子である。
【０００３】
次に送信側のＩＤＵとＯＤＵとの動作について説明する。図１９に示されるように、ＢＢ入力端子１より入力したＢＢ信号は、信号分配器ＨＹＢ２により２つに分配されて現用変調部１（３ａ）でＩＤＵ出力信号へと変調される。ＩＤＵ出力信号は、現用伝送ケーブル５ａに接続されたＯＤＵ側の現用送信周波数変換部１（７ａ）で搬送周波数帯に変換され、さらに現用送信高周波部１（８ａ）で増幅される。この現用変調部１（３ａ）から現用送信高周波部１（８ａ）までの系統を送信現用ルートと呼ぶ。同様にして、予備変調部２（３ｂ）で変調されたＩＤＵ出力信号は、予備伝送ケーブル５ｂに接続されたＯＤＵ側の予備送信周波数変換部２（７ｂ）を経て予備送信高周波部２（８ｂ）で増幅される。この予備変調部２（３ｂ）から予備送信高周波部２（８ｂ）までの系統を送信予備ルートと呼ぶ。切替スイッチＳＷ９は、送信現用ルートが故障等の場合に予備送信ルートへ瞬間的に自動切替を行う。ＲＦ出力端子１０には、現用送信ルートの信号または予備送信ルートの信号のいずれかの信号が出力される。
【０００４】
上述の送信側の自動切替の手順について詳細に説明する。変調部１（３ａ）または予備変調部２（３ｂ）から出力される故障検出信号と、送信周波数変換部１（７ａ）または予備送信周波数変換部２（７ｂ）から出力される故障検出信号と、送信高周波部１（８ａ）または予備送信高周波部２（８ｂ）から出力される故障検出信号とは、ＩＤＵまたはＯＤＵのいずれかまたは両方にある警報制御処理部（不図示）に集められて警報信号を送出させるとともに、切替制御信号を生成させて切替スイッチＳＷ９へ伝送され切替制御が行われる。このため警報信号と切替制御信号とを伝送するための警報用伝送ケーブル（不図示）がＩＤＵとＯＤＵとの間に設けられている。この警報用伝送ケーブルは伝送ケーブル５ａ、予備伝送ケーブル５ｂとは別に設けられているか、または伝送ケーブル５ａ等と共用されている。
【０００５】
次に受信側のＩＤＵとＯＤＵとの動作について説明する。ＲＦ入力端子１１より入力したＲＦ信号は、信号分配器ＨＹＢ１２により２つに分配されて現用の受信高周波部１（１３ａ）で増幅された後、現用の受信周波数変換部１（１４ａ）でＩＦ帯信号（ＯＤＵ出力信号）へ変換される。ＯＤＵ出力信号は、現用伝送ケーブル１６ａに接続されたＩＤＵ側の現用の復調部１（１８ａ）に伝送され、ＢＢ信号へ復調される。この現用の受信高周波部１（１４ａ）から現用の復調部１（１８ａ）までの系統を受信現用ルートと呼ぶ。同様にして、予備受信高周波部２（１３ｂ）で増幅され予備受信周波数変換部２（１４ｂ）でＩＦ帯信号に変換されたＯＤＵ出力信号は、予備伝送ケーブル１６ｂに接続されたＩＤＵ側の予備復調部２（１８ｂ）へ伝送され、ＢＢ信号に復調される。この予備受信高周波部２（１４ｂ）から予備復調部２（１８ｂ）までの系統を受信予備ルートと呼ぶ。切替スイッチＳＷ１９は、現用受信ルートが故障等した場合に予備受信ルートへ瞬間的に自動切替を行う。ＢＢ出力端子には、現用受信ルートの信号または予備受信ルートの信号のいずれかの信号が出力される。
【０００６】
上述の受信側の自動切替の手順について詳細に説明する。受信高周波部１（１３ａ）または予備受信高周波部２（１３ｂ）から出力される故障検出信号と、受信周波数変換部１（１４ａ）または予備受信周波数変換部２（１４ｂ）から出力される故障検出信号と、復調部１（１８ａ）または予備復調部２（１８ｂ）から出力される故障検出信号とは、ＯＤＵまたはＩＤＵのいずれかまたは両方にある警報制御処理部（不図示）に集められて警報信号を送出させるとともに、切替制御信号を生成させて切替スイッチＳＷ１９へ伝送され切替制御が行われる。このため警報信号と切替制御信号とを伝送するための警報用伝送ケーブル（不図示）がＩＤＵとＯＤＵとの間に設けられている。この警報用伝送ケーブルは伝送ケーブル１６ａ、予備伝送ケーブル１６ｂとは別に設けられているか、または伝送ケーブル１６ａ等と共用されている。
上述のように、従来の無線装置におけるＩＤＵとＯＤＵとの間は、送信側では現用送信ルートと予備送信ルートとが各々伝送ケーブル５ａと予備伝送ケーブル５ｂとにより一対一で接続され、受信側では現用受信ルートと予備受信ルートとが各々伝送ケーブル１６ａと伝送ケーブル１６ｂとにより一対一で接続されていた。
【０００７】
図２０は、従来の他の無線装置のブロック図を示す。図２０に示される無線装置は、図１９に示される無線装置における現用系のみの構成要素を有するものである。詳しくは、図１９において、送信側は、信号分配器ＨＹＢ２、変調部２（３ｂ）、伝送ケーブル５ｂ、送信変換部２（７ｂ）、送信高周波部２（８ｂ）および切替スイッチＳＷ９が構成要素からなくなり、受信側は、信号分配器ＨＹＢ１２、受信高周波部２（１３ｂ）、受信変換部２（１４ｂ）、送信ケーブル１６ｂ、復調部２（１８ｂ）および切替スイッチＳＷ１９が構成要素からなくなる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、ＩＤＵとＯＤＵとを有する従来の無線装置は、ＩＤＵとＯＤＵとの間の伝送ケーブルも含めて現用送信または受信ルート、予備送信または受信ルートを構成していた。この結果、ＩＤＵとＯＤＵとの間に伝送ケーブルが４本必要となり、ＩＤＵ、ＯＤＵ等の据え付け工事の複雑化と設備全体の高コスト化を招き、多数の伝送ケーブルのメンテナンスが複雑化するという問題があった。そこで、本発明の目的は、上記問題を解決するためになされたものであり、ＩＤＵとＯＤＵとの間の伝送ケーブルを１本または２本とすることにより、ＩＤＵ、ＯＤＵ等の据え付け工事の簡易化、設備全体の低コスト化および伝送ケーブルのメンテナンスの簡易化を行なうことができる無線方法および無線装置を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
この発明の無線方法は、入力した信号を変調する現用変調部と該現用変調部の予備用である予備変調部とを有する変調部、入力した信号の周波数を搬送周波数帯へ変換する現用送信周波数変換部と該現用送信周波数変換部の予備用である予備送信周波数変換部とを有する送信周波数変換部、入力した信号を増幅する現用送信高周波部と該現用送信高周波部の予備用である予備送信高周波部を有する送信高周波部、入力した信号を増幅する現用受信高周波部と該現用受信高周波部の予備用である予備受信高周波部とを有する受信高周波部、入力した信号をＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換部と該現用受信周波数変換部の予備用である予備受信周波数変換部とを有する受信周波数変換部および入力した信号を復調する現用復調部と該現用復調部の予備用である予備復調部とを有する復調部を備えた無線装置における現用と予備用との間の無線方法であって、送信側は、入力したベースバンド信号を現用変調部または予備変調部へ分配するベースバンド信号分配ステップと、前記ベースバンド信号分配ステップで分配された信号を現用変調部で変調する現用変調ステップと、前記ベースバンド信号分配ステップで分配された信号を予備変調部で変調する予備変調ステップと、前記変調ステップと前記予備変調ステップとにおいて変調された信号の内いずれかの信号を選択する送信信号選択ステップと、前記送信信号選択ステップで選択された信号を送信ケーブルを介して送信変換部へ接続する第１接続ステップと、前記第１接続ステップで接続された信号を現用送信周波数変換部で変換する現用送信周波数変換ステップと、前記現用送信周波数変換ステップで変換された信号を現用送信高周波部で増幅する現用送信ＲＦステップと、前記第１接続ステップで接続された信号を予備送信周波数変換部で変換する予備送信周波数変換ステップと、前記予備送信変換ステップで変換された信号を予備送信高周波部で増幅する予備送信ＲＦステップと、前記現用送信ＲＦステップと前記予備送信ＲＦステップとにおいて増幅された信号に基づいて信号を出力する送信出力ステップとを備え、前記送信信号選択ステップは現用変調部が故障した場合、該現用変調部を予備変調部へ切替え、前記送信出力ステップは現用送信周波数変換部または現用送信高周波部が故障した場合、該現用送信周波数変換部および該現用送信高周波部を予備送信周波数変換部および予備送信高周波部へ切替えるものであり、受信側は、受信したＲＦ信号を現用受信高周波部または予備受信高周波部へ分配する受信信号分配ステップと、前記受信信号分配ステップで分配された信号を現用受信高周波部により増幅する現用受信ＲＦステップと、前記受信ＲＦステップで増幅された信号を現用受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換ステップと、前記受信信号分配ステップで分配された信号を予備受信高周波部で増幅する予備受信ＲＦステップと、前記予備受信ＲＦステップで増幅された信号を予備受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する予備受信周波数変換ステップと、前記現用受信周波数変換ステップと予備受信周波数変換ステップとにおいて変換された信号の内いずれか１つの信号を選択する受信信号選択ステップと、前記受信信号選択ステップで選択された信号を受信ケーブルを介して復調部へ接続する第２接続ステップと、前記第２接続ステップで接続された信号を現用復調部で復調する現用復調ステップと、前記第２接続ステップで接続された信号を予備復調部で復調する予備復調ステップと、前記現用復調ステップと前記予備復調ステップとにおいて復調された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力する受信出力選択ステップとを備え、前記受信信号選択ステップは現用受信高周波部または現用受信周波数変換部が故障した場合、該現用受信高周波部および該現用受信周波数変換部を予備受信高周波部および予備受信周波数変換部へ切替え、前記受信出力選択ステップは現用復調部が故障した場合、該現用復調部を予備復調部へ切替えるものである。
【００１０】
ここで、この発明の無線方法において、前記第１接続ステップは、前記送信信号選択ステップで選択された信号を現用送信周波数変換部および予備送信周波数変換部へ分配し、前記送信出力ステップは、前記現用送信ＲＦステップと前記予備送信ＲＦステップとにおいて増幅された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、前記第２接続ステップは、前記受信信号選択ステップで選択された信号を復調部および予備復調部へ分配することができるものである。
【００１１】
ここで、この発明の無線方法において、前記第１接続ステップは、前記送信信号選択ステップで選択された信号を現用送信周波数変換部または予備送信周波数変換部のいずれかへ切り替えて接続し、前記送信出力ステップは、前記送信ＲＦステップと前記予備送信ＲＦステップとにおいて増幅された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、前記第２接続ステップは、前記受信信号選択ステップで選択された信号を現用復調部または予備復調部のいずれか１つへ切り替えて接続することができるものである。
【００１２】
ここで、この発明の無線方法において、前記第１接続ステップは、前記送信信号選択ステップで選択された信号を現用送信周波数変換部および予備送信周波数変換部へ分配し、前記送信出力ステップは、前記現用送信ＲＦステップと前記予備送信ＲＦステップとにおいて増幅された信号を合成して出力し、前記第２接続ステップは、前記受信信号選択ステップで選択された信号を復調部および予備復調部へ分配することができるものである。
【００１３】
この発明の無線方法は、入力した信号を変調する現用変調部と該現用変調部の予備用である予備変調部とを有する変調部、入力した信号の周波数を搬送周波数帯へ変換する現用送信周波数変換部と該現用送信周波数変換部の予備用である予備送信周波数変換部とを有する送信周波数変換部、入力した信号を増幅する現用送信高周波部と該現用送信高周波部の予備用である予備送信高周波部を有する送信高周波部、入力した信号を増幅する現用受信高周波部と該現用受信高周波部の予備用である予備受信高周波部とを有する受信高周波部、入力した信号をＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換部と該現用受信周波数変換部の予備用である予備受信周波数変換部とを有する受信周波数変換部および入力した信号を復調する現用復調部と該現用復調部の予備用である予備復調部とを有する復調部を備え、該変調部および該復調部を有する屋内装置と、該送信高周波部および該受信高周波部を有する屋外装置とを備えた無線装置における現用と予備用との間を切り替える無線方法であって、屋内装置側送信ステップは、入力したベースバンド信号を現用変調部および予備変調部へ分配するベースバンド信号分配ステップと、前記ベースバンド信号分配ステップで分配された信号を現用変調部で変調する現用変調ステップと、前記ベースバンド信号分配ステップで分配された信号を予備変調部で変調する予備変調ステップと、前記現用変調ステップと前記予備変調ステップとにおいて変調された信号の内いずれか１つの信号を選択し、現用変調部が故障した場合、該現用変調部を予備変調部へ切替える送信信号選択ステップと、前記送信信号選択ステップで選択された信号を伝送ケーブルを介して屋外装置側へ伝送する送信側伝送ステップとを備え、屋外装置側送信ステップは、前記送信側伝送ステップで伝送された信号を送信高周波部側へ分配する送信信号分配ステップと、前記送信信号分配ステップで分配された信号を分波する送信側分波ステップと、前記送信側分波ステップで分波された信号を現用送信周波数変換部および予備送信周波数変換部へ分配する送信側分波信号分配ステップと、前記送信側分波信号分配ステップで分配された信号を現用送信周波数変換部で変換する現用送信変換ステップと、前記現用送信変換ステップで変換された信号を現用送信高周波部で増幅する現用送信ＲＦステップと、前記分波信号分配ステップで分配された信号を予備送信周波数変換部で変換する予備送信変換ステップと、前記予備送信変換ステップで変換された信号を予備送信高周波部で増幅する予備送信ＲＦステップと、前記現用送信ＲＦステップと前記予備送信ＲＦステップとにおいて増幅された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用送信周波数変換部または現用送信高周波部が故障した場合、該現用送信周波数変換部および該現用送信高周波部を予備送信周波数変換部および予備送信高周波部へ切替える送信出力ステップとを備え、屋外装置側受信ステップは、受信したＲＦ信号を現用受信高周波部および予備受信高周波部へ分配する受信信号分配ステップと、前記受信信号分配ステップで分配された信号を現用受信高周波部により増幅する現用受信ＲＦステップと、前記受信信号分配ステップで分配された信号を予備受信高周波部で増幅する予備受信ＲＦステップと、前記現用受信周波数変換部と前記予備受信周波数変換部とにおいて増幅された信号の内いずれか１つの信号を選択し、現用受信高周波部が故障した場合、該現用受信高周波部を予備受信高周波部へ切替える受信信号選択ステップと、前記受信信号選択ステップで選択された信号を前記伝送ケーブルを介して屋内装置側へ伝送する受信側伝送ステップと、を備え、屋内装置側受信ステップは、前記受信側伝送ステップで伝送された信号を復調部側へ分配する受信信号分配ステップと、前記受信信号分配ステップで分配された信号を分波する受信側分波ステップと、前記受信側分波ステップで分波された信号を現用受信周波数変換部および予備受信周波数変換部へ分配する受信側分波信号分配ステップと、前記受信側分波信号分配ステップで分配された信号を現用受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換ステップと、前記現用受信周波数変換ステップで変換された信号を現用復調部で復調する現用復調ステップと、前記受信側分波信号分配ステップで分配された信号を予備受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する予備受信周波数変換ステップと、前記予備受信周波数変換ステップで変換された信号を予備用復調部で復調する予備復調ステップと、前記現用復調ステップと前記予備復調ステップとにおいて復調された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用受信周波数変換部または現用復調部が故障した場合、該現用受信周波数変換部および該現用復調部を予備受信周波数変換部および予備復調部へ切替える受信出力選択ステップとを備えたものである。
【００１４】
ここで、この発明の無線方法において、前記屋外装置側受信ステップは、前記現用受信ＲＦステップの後に、前記現用受信ＲＦステップにより増幅された信号を現用受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換ステップと、前記予備受信ＲＦステップの後に、前記予備受信ＲＦステップにより増幅された信号を予備受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する予備受信周波数変換ステップとをさらに備え、前記受信信号選択ステップは、前記現用受信周波数変換ステップと前記予備受信周波数変換ステップとにおいて変換された信号の内いずれか１つの信号を選択するものであり、前記屋内装置側受信ステップは、前記受信側伝送ステップで伝送された信号を復調部側へ分配する受信信号分配ステップと、前記受信信号分配ステップで分配された信号を分波する受信側分波ステップと、前記受信側分波ステップで分波された信号を現用復調部および予備復調部へ分配する受信側分波信号分配ステップと、前記受信側分波信号分配ステップで分配された信号を現用復調部で復調する現用復調ステップと、前記受信側分波信号分配ステップで分配された信号を予備復調部で復調する予備復調ステップと、前記現用復調ステップと前記予備復調ステップとにおいて復調された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用復調部が故障した場合、該現用復調部を予備復調部へ切替える受信出力選択ステップとを備えることができるものである。
【００１５】
ここで、この発明の無線方法において、前記屋内装置側送信ステップは、前記現用変調ステップの後に、前記現用変調ステップで変調された信号を変換する現用送信周波数変換ステップと、前記予備変調ステップの後に、前記予備変調ステップで変調された信号を変換する予備送信周波数変換ステップとをさらに備え、前記送信信号選択ステップは、前記現用送信周波数変換ステップと前記予備送信周波数変換ステップにおいて変換された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用変調部または現用送信周波数変換部が故障した場合、該現用変調部および該現用送信周波数変換部をよび変調部および予備送信周波数変換部へ切替えるものであり、前記屋外装置側送信ステップは、前記送信側伝送ステップで伝送された信号を送信高周波部側へ分配する送信信号分配ステップと、前記送信信号分配ステップで分配された信号を分波する送信側分波ステップと、前記送信側分波ステップで分波された信号を現用送信高周波部および予備送信高周波部へ分配する送信側分波信号分配ステップと、前記送信側分波信号分配ステップで分配された信号を現用送信高周波部で増幅する現用送信ＲＦステップと、前記分波信号分配ステップで分配された信号を予備送信高周波部で増幅する予備送信ＲＦステップと、前記現用送信ＲＦステップと前記予備送信ＲＦステップとにおいて増幅された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用送信高周波部が故障した場合、該現用送信高周波部を予備送信高周波部へ切替える送信出力ステップとを備えることができるものである。
【００１６】
この発明の無線方法は、入力した信号を変調する現用変調部と該現用変調部の予備用である予備変調部とを有する変調部、入力した信号の周波数を搬送周波数帯へ変換する現用送信周波数変換部と該現用送信周波数変換部の予備用である予備送信周波数変換部とを有する送信周波数変換部、入力した信号を増幅する現用送信高周波部と該現用送信高周波部の予備用である予備送信高周波部を有する送信高周波部、入力した信号を増幅する現用受信高周波部と該現用受信高周波部の予備用である予備受信高周波部とを有する受信高周波部、入力した信号をＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換部と該現用受信周波数変換部の予備用である予備受信周波数変換部とを有する受信周波数変換部および入力した信号を復調する現用復調部と該現用復調部の予備用である予備復調部とを有する復調部を備え、該変調部および該復調部を有する屋内装置と、該送信高周波部および該受信高周波部を有する屋外装置とを備えた無線装置における現用と予備用との間を切り替える無線方法であって、屋内装置側送信ステップは、入力したベースバンド信号を現用変調部および予備変調部へ分配するベースバンド信号分配ステップと、前記ベースバンド信号分配ステップで分配された信号を現用変調部で変調する現用変調ステップと、前記ベースバンド信号分配ステップで分配された信号を予備変調部で変調する予備変調ステップと、前記現用変調ステップと前記予備変調ステップとにおいて変調された信号の内いずれか１つの信号を選択し、現用変調部が故障した場合、該現用変調部を予備変調部へ切替える送信信号選択ステップと、前記送信信号選択ステップで選択された信号を伝送ケーブルを介して屋外装置側へ伝送する送信側伝送ステップとを備え、屋外装置側送信ステップは、前記送信側伝送ステップで伝送された信号を送信高周波部側へ分配する送信信号分配ステップと、前記送信信号分配ステップで分配された信号を分波する送信側分波ステップと、前記送信側分波ステップで分波された信号を現用送信周波数変換部または予備送信周波数変換部のいずれかへ切り替える送信側分波信号切替ステップと、前記送信側分波信号切替ステップで切替えられた信号を現用送信周波数変換部で変換する現用送信変換ステップと、前記現用送信変換ステップで変換された信号を現用送信高周波部で増幅する現用送信ＲＦステップと、前記送信側分波信号切替ステップで切替えられた信号を予備送信周波数変換部で変換する予備送信変換ステップと、前記予備送信変換ステップで変換された信号を予備送信高周波部で増幅する予備送信ＲＦステップと、前記現用送信ＲＦステップと前記予備送信ＲＦステップとにおいて増幅された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用送信周波数変換部または現用送信高周波部が故障した場合、該現用送信周波数変換部および該現用送信高周波部を予備送信周波数変換部および予備送信高周波部へ切替える送信出力ステップとを備え、屋外装置側受信ステップは、受信したＲＦ信号を現用受信高周波部および予備受信高周波部へ分配する受信信号分配ステップと、前記受信信号分配ステップで分配された信号を現用受信高周波部により増幅する現用受信ＲＦステップと、前記受信信号分配ステップで分配された信号を予備受信高周波部で増幅する予備受信ＲＦステップと、前記現用受信周波数変換部と前記予備受信周波数変換部とにおいて増幅された信号の内いずれか１つの信号を選択し、現用受信高周波部が故障した場合、該現用受信高周波部を予備受信高周波部へ切替える受信信号選択ステップと、前記受信信号選択ステップで選択された信号を前記伝送ケーブルを介して屋内装置側へ伝送する受信側伝送ステップとを備え、屋内装置側受信ステップは、前記受信側伝送ステップで伝送された信号を復調部側へ分配する受信信号分配ステップと、前記受信信号分配ステップで分配された信号を分波する受信側分波ステップと、前記受信側分波ステップで分波された信号を現用受信周波数変換部または予備受信周波数変換部のいずれかへ切替る受信側分波信号切替ステップと、前記受信側分波信号切替ステップで切り替えられた信号を現用受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換ステップと、前記現用受信周波数変換ステップで変換された信号を現用復調部で復調する現用復調ステップと、前記受信側分波信号切替ステップで切替えられた信号を予備受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する予備受信周波数変換ステップと、前記予備受信周波数変換ステップで変換された信号を予備用復調部で復調する予備復調ステップと、前記現用復調ステップと前記予備復調ステップとにおいて復調された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用受信周波数変換部または現用復調部が故障した場合、該現用受信周波数変換部および該現用復調部を予備受信周波数変換部および予備復調部へ切替える受信出力選択ステップとを備えたものである。
【００１７】
ここで、この発明の無線方法において、前記屋外装置側受信ステップは、前記現用受信ＲＦステップの後に、前記現用受信ＲＦステップにより増幅された信号を現用受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換ステップと、前記予備受信ＲＦステップの後に、前記予備受信ＲＦステップにより増幅された信号を予備受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する予備受信周波数変換ステップとをさらに備え、前記受信信号選択ステップは、前記現用受信周波数変換ステップと前記予備受信周波数変換ステップとにおいて変換された信号の内いずれか１つの信号を選択するものであり、前記屋内装置側受信ステップは、前記受信側伝送ステップで伝送された信号を復調部側へ分配する受信信号分配ステップと、前記受信信号分配ステップで分配された信号を分波する受信側分波ステップと、前記受信側分波ステップで分波された信号を現用復調部または予備復調部へ切り替える受信側分波信号切替ステップと、前記受信側分波信号切替ステップで切り替えられた信号を現用復調部で復調する現用復調ステップと、前記受信側分波信号切替ステップで切り替えられた信号を予備復調部で復調する予備復調ステップと、前記現用復調ステップと前記予備復調ステップとにおいて復調された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用復調部が故障した場合、該現用復調部を予備復調部へ切替える受信出力選択ステップとを備えることができるものである。
【００１８】
ここで、この発明の無線方法において、前記屋内装置側送信ステップは、前記現用変調ステップの後に、前記現用変調ステップで変調された信号を変換する現用送信周波数変換ステップと、前記予備変調ステップの後に、前記予備変調ステップで変調された信号を変換する予備送信周波数変換ステップとをさらに備え、前記送信信号選択ステップは、前記現用送信周波数変換ステップと前記予備送信周波数変換ステップにおいて変換された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用変調部または現用送信周波数変換部が故障した場合、該現用変調部および該現用送信周波数変換部をよび変調部および予備送信周波数変換部へ切替えるものであり、前記屋外装置側送信ステップは、前記送信側伝送ステップで伝送された信号を送信高周波部側へ分配する送信信号分配ステップと、前記送信信号分配ステップで分配された信号を分波する送信側分波ステップと、前記送信側分波ステップで分波された信号を現用送信高周波部または予備送信高周波部のいずれかへ切り替える送信側分波信号切替ステップと、前記送信側分波信号切替ステップで切替られた信号を現用送信高周波部で増幅する現用送信ＲＦステップと、前記送信側分波信号切替ステップで切替られた信号を予備送信高周波部で増幅する予備送信ＲＦステップと、前記現用送信ＲＦステップと前記予備送信ＲＦステップとにおいて増幅された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用送信高周波部が故障した場合、該現用送信高周波部を予備送信高周波部へ切替える送信出力ステップとを備えることができるものである。
【００１９】
ここで、この発明の無線方法において、前記伝送ケーブルは光ファイバーケーブルであり、前記屋内装置側送信ステップにおいて、前記送信側伝送ステップは前記送信信号選択ステップで選択された電気信号を光信号へ変換し該光信号を該光ファイバーケーブルを介して屋外装置側へ伝送し、前記屋外装置側送信ステップにおいて、前記送信信号分配ステップは前記送信側伝送ステップで伝送された光信号を電気信号へ変換し送信側屋外装置側へ分配し、前記屋外装置側受信ステップにおいて、前記受信側伝送ステップは前記受信信号選択ステップで選択された電気信号を光信号へ変換し該光ファイバーケーブルを介して屋内装置へ伝送し、前記屋内装置側受信ステップにおいて、前記受信信号分配ステップは前記受信側伝送ステップで伝送された光信号を電気信号へ変換し受信側屋内装置側へ分配することができるものである。
【００２０】
この発明の無線装置は、送信側屋内装置、送信側屋外装置、該送信側屋内装置と該送信側屋外装置との間を接続する送信ケーブル、受信側屋外装置、受信側屋内装置および該受信側屋外装置と該受信側屋内装置との間を接続する受信ケーブルを有する無線装置であって、前記送信側屋内装置は、入力したベースバンド信号を分配するベースバンド信号分配部と、前記ベースバンド信号分配部で分配された信号を変調する変調部と、前記ベースバンド信号分配部で分配された信号を変調する予備変調部と、前記変調部と前記予備変調部とにおいて変調された信号の内いずれかの信号を選択し、変調部が故障した場合、該変調部を予備変調部へ切替える送信信号選択部とを備え、前記送信側屋外装置は、前記送信信号選択部で選択された信号を前記送信ケーブルを介して接続する第１接続部と、前記第１接続部で接続された信号の周波数を搬送周波数帯へ変換する送信周波数変換部と、前記送信周波数変換部で変換された信号を増幅する送信高周波部と、前記第１接続部で接続された信号の周波数を搬送周波数帯へを変換する予備送信変換部と、前記予備送信変換部で変換された信号を増幅する予備送信高周波部と、前記送信高周波部と前記予備送信高周波部とにおいて増幅された信号を出力し、送信周波数変換部または送信高周波部が故障した場合、該送信周波数変換部および該送信高周波部を予備送信周波数変換部および予備送信高周波部へ切替える送信出力部とを備え、前記受信側屋外装置は、受信したＲＦ信号を分配する受信信号分配部と、前記受信信号分配部で分配された信号を増幅する受信高周波部と、前記受信高周波部で増幅された信号をＩＦ信号へ変換する受信周波数変換部と、前記受信信号分配部で分配された信号を増幅する予備受信高周波部と、前記予備受信高周波部で増幅された信号をＩＦ信号へ変換する予備受信周波数変換部と、前記受信周波数変換部と前記予備受信周波数変換部とにおいて変換された信号を選択し、受信高周波部または受信周波数変換部が故障した場合、該受信高周波部および該受信周波数変換部を予備受信高周波部および予備受信周波数変換部へ切替える受信信号選択部とを備え、前記受信側屋内装置は、前記受信信号選択部で選択された信号を接続する第２接続部と、前記第２接続部で接続された信号を復調する復調部と、前記第２接続部で接続された信号を復調する予備復調部と、前記復調部と前記予備復調部とにおいて復調された信号を選択して出力し、前記復調部が故障した場合、該復調部を前記予備復調部へ切替える受信出力選択部とを備えたものである。
【００２１】
この発明の無線装置は、送信側屋内装置、受信側屋内装置、該送信側屋内装置と該受信側屋内装置とを含む屋内装置、送信側屋外装置、受信側屋外装置、該送信側屋外装置と該受信側屋外装置とを含む屋外装置、該屋内装置と該屋外装置との間を接続する伝送ケーブルを有する無線装置であって、前記送信側屋内装置は、入力したベースバンド信号を分配するベースバンド信号分配部と、前記ベースバンド信号分配部で分配された信号を変調する変調部と、前記ベースバンド信号分配部で分配された信号を変調する予備変調部と、前記変調部と前記予備変調部とにおいて変調された信号の内いずれかの信号を選択し、変調部が故障した場合、該変調部を予備変調部へ切替える送信信号選択部と前記送信信号選択部で選択された信号を前記伝送ケーブルを介して前記屋外装置へ伝送する送信側伝送部とを備え、前記送信側屋外装置は、前記送信側伝送部から伝送された信号を送信側屋外装置側へ分配する送信信号分配部と、前記送信信号分配部で分配された信号を分波する送信側分波部と、前記送信側分波部で分波された信号を分配する送信側分波信号分配部と、前記送信側分波信号分配部で分配された信号の周波数を搬送波周波数帯へ変換する現用送信周波数変換部と、前記現用送信周波数変換部で変換された信号を増幅する現用送信高周波部と、
前記送信側分波信号分配部で分配された信号の周波数を搬送波周波数帯へ変換する予備送信周波数変換部と、前記予備送信周波数変換部で変換された信号を増幅する予備送信高周波部と、前記現用送信高周波部と前記予備送信高周波部とにおいて増幅された信号の内いずれかの信号を選択して出力し、現用送信周波数変換部または現用送信高周波部が故障した場合、該現用送信周波数変換部および該現用送信高周波部を予備送信周波数変換部および予備送信高周波部へ切替えるする送信出力部とを備え、前記受信側屋外装置は、受信したＲＦ信号を分配する受信信号分配部と、前記受信信号分配部で分配された信号を増幅する現用受信高周波部と、前記受信信号分配部で分配された信号を増幅する予備受信高周波部と、前記現用受信高周波部と前記予備受信ＲＦとにおいて増幅された信号の内いずれかの信号を選択し、現用受信高周波部が故障した場合、該現用受信高周波部を予備受信高周波部へ切替えする受信信号選択部と、前記受信信号選択部で選択された信号を前記伝送ケーブルを介して屋内装置側へ伝送する受信側伝送部とを備え、前記受信側屋内装置は、前記受信側伝送部から伝送された信号を受信側屋内装置側へ分配する受信信号分配部と、前記受信信号分配部で分配された信号を分波する受信側分波部と、前記受信側分波部で分波された信号を分配する受信側分波信号分配部と、前記受信側分波信号分配部で分配された信号をＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換部と、前記現用受信周波数変換部で変換された信号を復調する現用復調部と、前記受信側分波信号分配部で分配された信号をＩＦ信号へ変換する予備受信周波数変換部と、前記予備受信周波数変換部で変換された信号を復調する予備復調部と、前記復調部と前記予備復調部とにおいて復調された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、前記現用受信周波数変換部または現用復調部が故障した場合、該現用受信周波数変換部および該現用復調部を予備受信周波数変換部および予備復調部へ切替える受信出力選択部とを備えたものである。
【００２２】
この発明の無線装置は、送信側屋内装置、受信側屋内装置、該送信側屋内装置と該受信側屋内装置とを含む屋内装置、送信側屋外装置、受信側屋外装置、該送信側屋外装置と該受信側屋外装置とを含む屋外装置、該屋内装置と該屋外装置との間を接続する伝送ケーブルを有する無線装置であって、前記送信側屋内装置は、入力したベースバンド信号を分配するベースバンド信号分配部と、前記ベースバンド信号分配部で分配された信号を変調する変調部と、前記ベースバンド信号分配部で分配された信号を変調する予備変調部と、前記変調部と前記予備変調部とにおいて変調された信号の内いずれかの信号を選択し、変調部が故障した場合、該変調部を予備変調部へ切替える送信信号選択部と前記送信信号選択部で選択された信号を前記伝送ケーブルを介して前記屋外装置へ伝送する送信側伝送部とを備え、前記送信側屋外装置は、前記送信側伝送部から伝送された信号を送信側屋外装置側へ分配する送信信号分配部と、前記送信信号分配部で分配された信号を分波する送信側分波部と、前記送信側分波部で分波された信号を切り替える送信側分波信号切替部と、前記送信側分波信号切替部で切り替えられた信号の周波数を搬送波周波数帯へ変換する現用送信周波数変換部と、前記現用送信周波数変換部で変換された信号を増幅する現用送信高周波部と、前記送信側分波信号切替部で切り替えられた信号の周波数を搬送波周波数帯へ変換する予備送信周波数変換部と、前記予備送信周波数変換部で変換された信号を増幅する予備送信高周波部と、前記現用送信高周波部と前記予備送信高周波部とにおいて増幅された信号の内いずれかの信号を選択して出力し、現用送信周波数変換部または現用送信高周波部が故障した場合、該現用送信周波数変換部および該現用送信高周波部を予備送信周波数変換部および予備送信高周波部へ切替えるする送信出力部とを備え、前記受信側屋外装置は、受信したＲＦ信号を分配する受信信号分配部と、前記受信信号分配部で分配された信号を増幅する現用受信高周波部と、前記受信信号分配部で分配された信号を増幅する予備受信高周波部と、前記現用受信高周波部と前記予備受信ＲＦとにおいて増幅された信号の内いずれかの信号を選択し、現用受信高周波部が故障した場合、該現用受信高周波部を予備受信高周波部へ切替えする受信信号選択部と、前記受信信号選択部で選択された信号を前記伝送ケーブルを介して屋内装置側へ伝送する受信側伝送部とを備え、前記受信側屋内装置は、前記受信側伝送部から伝送された信号を受信側屋内装置側へ分配する受信信号分配部と、前記受信信号分配部で分配された信号を分波する受信側分波部と、前記受信側分波部で分波された信号を切り替える受信側分波信号切替部と、前記受信側分波信号切替部で切り替えられた信号をＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換部と、前記現用受信周波数変換部で変換された信号を復調する現用復調部と、前記受信側分波信号切替部で切り替えられた信号をＩＦ信号へ変換する予備受信周波数変換部と、前記予備受信周波数変換部で変換された信号を復調する予備復調部と、前記復調部と前記予備復調部とにおいて復調された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、前記現用受信周波数変換部または現用復調部が故障した場合、該現用受信周波数変換部および該現用復調部を予備受信周波数変換部および予備復調部へ切替える受信出力選択部とを備えたものである。
【００２３】
ここで、この発明の無線装置において、前記伝送ケーブルは光ファイバーケーブルであり、前記送信側屋内装置において、前記送信側伝送部は前記送信信号選択部で選択された電気信号を光信号へ変換し該光信号を該光ファイバーケーブルを介して屋外装置側へ伝送し、前記送信側屋外装置において、前記送信信号分配部は前記送信側伝送部から伝送された光信号を電気信号へ変換し送信側屋外装置側へ分配し、前記受信側屋外装置において、前記受信側伝送部は前記受信信号選択部で選択された電気信号を光信号へ変換し該光ファイバーケーブルを介して屋内装置へ伝送し、前記受信側屋内装置において、前記受信信号分配部は前記受信側伝送部から伝送された光信号を電気信号へ変換し受信側屋内装置側へ分配することができるものである。
【００２４】
この発明の無線方法は、入力した信号を変調する変調部、入力した信号の周波数を搬送周波数帯へ変換する送信周波数変換部、入力した信号を増幅する送信高周波部、入力した信号を増幅する受信高周波部、入力した信号をＩＦ信号へ変換する受信周波数変換部および入力した信号を復調する復調部を備え、該変調部および該復調部を有する屋内装置と、該送信高周波部および該受信高周波部を有する屋外装置とを備えた無線装置における無線方法であって、屋内装置側送信ステップは、入力したベースバンド信号を変調部で変調する変調ステップと、前記変調ステップで変調された信号を伝送ケーブルを介して屋外装置側へ伝送する送信側伝送ステップとを備え、屋外装置側送信ステップは、前記送信側伝送ステップで伝送された信号を送信高周波部側へ分配する送信信号分配ステップと、前記送信信号分配ステップで分配された信号を分波する送信側分波ステップと、前記送信側分波ステップで分波された信号を送信周波数変換部で変換する送信変換ステップと、前記送信変換ステップで変換された信号を送信高周波部で増幅する送信ＲＦステップと、前記送信ＲＦステップにおいて増幅された信号を出力する送信出力ステップとを備え、屋外装置側受信ステップは、受信したＲＦ信号を受信高周波部により増幅する受信ＲＦステップと、前記受信ＲＦステップで増幅された信号を前記伝送ケーブルを介して屋内装置側へ伝送する受信側伝送ステップと、を備え、屋内装置側受信ステップは、前記受信側伝送ステップで伝送された信号を復調部側へ分配する受信信号分配ステップと、前記受信信号分配ステップで分配された信号を分波する受信側分波ステップと、前記受信側分波ステップで分波された信号を受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する受信周波数変換ステップと、
前記受信周波数変換ステップで変換された信号を復調部で復調する復調ステップと、前記復調ステップにおいて復調された信号を出力する受信出力ステップとを備えたものである。
【００２５】
ここで、この発明の無線方法において、前記屋外装置側受信ステップは、前記受信ＲＦステップの後に、前記受信ＲＦステップにより増幅された信号を受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する受信周波数変換ステップをさらに備え、前記屋内装置側受信ステップは、前記受信側伝送ステップで伝送された信号を復調部側へ分配する受信信号分配ステップと、前記受信信号分配ステップで分配された信号を分波する受信側分波ステップと、前記受信側分波ステップで分波された信号を復調部で復調する復調ステップと、前記復調ステップにおいて復調された信号を出力する受信出力ステップとを備えることができるものである。
【００２６】
ここで、この発明の無線方法において、前記屋内装置側送信ステップは、前記変調ステップの後に、前記変調ステップで変調された信号を変換する送信周波数変換ステップをさらに備え、記屋外装置側送信ステップは、前記送信側伝送ステップで伝送された信号を送信高周波部側へ分配する送信信号分配ステップと、前記送信信号分配ステップで分配された信号を分波する送信側分波ステップと、前記送信側分波ステップで分波された信号を送信高周波部で増幅する送信ＲＦステップと、前記送信ＲＦステップにおいて増幅された信号を出力する送信出力ステップとを備えることができるものである。
【００２７】
ここで、この発明の無線方法において、前記伝送ケーブルは光ファイバーケーブルであり、前記屋内装置側送信ステップにおいて、前記送信側伝送ステップは前記送信信号選択ステップで選択された電気信号を光信号へ変換し該光信号を該光ファイバーケーブルを介して屋外装置側へ伝送し、前記屋外装置側送信ステップにおいて、前記送信信号分配ステップは前記送信側伝送ステップで伝送された光信号を電気信号へ変換し送信側屋外装置側へ分配し、前記屋外装置側受信ステップにおいて、前記受信側伝送ステップは前記受信信号選択ステップで選択された電気信号を光信号へ変換し該光ファイバーケーブルを介して屋内装置へ伝送し、前記屋内装置側受信ステップにおいて、前記受信信号分配ステップは前記受信側伝送ステップで伝送された光信号を電気信号へ変換し受信側屋内装置側へ分配することができるものである。
【００２８】
この発明の無線装置は、送信側屋内装置、受信側屋内装置、該送信側屋内装置と該受信側屋内装置とを含む屋内装置、送信側屋外装置、受信側屋外装置、該送信側屋外装置と該受信側屋外装置とを含む屋外装置、該屋内装置と該屋外装置との間を接続する伝送ケーブルを有する無線装置であって、前記送信側屋内装置は、入力したベースバンド信号を変調する変調部と、前記変調部で変調された信号を前記伝送ケーブルを介して前記屋外装置へ伝送する送信側伝送部とを備え、前記送信側屋外装置は、前記送信側伝送部から伝送された信号を送信側屋外装置側へ分配する送信信号分配部と、前記送信信号分配部で分配された信号を分波する送信側分波部と、前記送信側分波部で分波された信号の周波数を搬送波周波数帯へ変換する送信周波数変換部と、前記送信周波数変換部で変換された信号を増幅する送信高周波部と、前記送信高周波部において増幅された信号を出力する送信出力部とを備え、前記受信側屋外装置は、受信したＲＦ信号を増幅する受信高周波部と、前記受信高周波部において増幅された信号を前記伝送ケーブルを介して屋内装置側へ伝送する受信側伝送部とを備え、前記受信側屋内装置は、前記受信側伝送部から伝送された信号を受信側屋内装置側へ分配する受信信号分配部と、前記受信信号分配部で分配された信号を分波する受信側分波部と、前記受信側分波部で分波された信号をＩＦ信号へ変換する受信周波数変換部と、前記受信周波数変換部で変換された信号を復調する復調部と、前記復調部において復調された信号を出力する受信出力部とを備えたものである。
【００２９】
ここで、この発明の無線装置において、前記伝送ケーブルは光ファイバーケーブルであり、前記送信側屋内装置において、前記送信側伝送部は前記送信信号選択部で選択された電気信号を光信号へ変換し該光信号を該光ファイバーケーブルを介して屋外装置側へ伝送し、前記送信側屋外装置において、前記送信信号分配部は前記送信側伝送部から伝送された光信号を電気信号へ変換し送信側屋外装置側へ分配し、前記受信側屋外装置において、前記受信側伝送部は前記受信信号選択部で選択された電気信号を光信号へ変換し該光ファイバーケーブルを介して屋内装置へ伝送し、前記受信側屋内装置において、前記受信信号分配部は前記受信側伝送部から伝送された光信号を電気信号へ変換し受信側屋内装置側へ分配することができるものである。
【００３０】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【００３１】
実施の形態１.
図１は、本発明の実施の形態１における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法をブロック図で示す。図１に示される無線装置は、変調部、復調部、送信周波数変換部、受信周波数変換部、送信高周波部および受信高周波部により構成されており、場所の異なる屋内と屋外との２地点に分離されたＩＤＵとＯＤＵとを設置し、ＩＤＵとＯＤＵとの間を伝送ケーブルで結ぶものである。図１において、符号１は ＢＢ信号を入力するＢＢ信号入力端子、２は入力した信号を分配する信号分配器ＨＹＢ、３ａは入力した信号を変調する現用の変調部１、３ｂは現用の変調部１（３ａ）が故障等した場合に切り替えて用いられる予備用の予備変調部、４は入力した信号のうちいずれかを切り替えて出力する切替スイッチＳＷ、６は入力した信号を分配する信号分配器ＨＹＢ、５は切替スイッチＳＷ４と信号分配器ＨＹＢ６との間を接続する伝送ケーブル、７ａは入力した信号の周波数を搬送周波数帯へ変換する現用の送信周波数変換部１、７ｂは現用の送信周波数変換部１（７ａ）が故障等した場合に切り替えて用いられる予備用の予備送信周波数変換部、８ａは入力した信号を増幅する現用の送信高周波部１、８ｂは現用の送信高周波部１（８ａ）が故障等した場合に切り替えて用いられる予備用の予備送信高周波部、９は入力した信号のうちいずれかを切り替えて出力する切替スイッチＳＷ、１０はＲＦ信号を出力するＲＦ出力端子、１１はＲＦ信号を入力するＲＦ入力端子、１２は入力した信号を分配する信号分配器ＨＹＢ、１３ａは入力した信号を増幅する現用の受信高周波部１、１３ｂは現用の受信高周波部１（１３ａ）が故障等した場合に切り替えて用いられる予備用の予備受信高周波部、１４ａは入力した信号をＩＦ信号へ変換する現用の受信周波数変換部１、１４ｂは現用の受信周波数変換部１（１４ａ）が故障等した場合に切り替えて用いられる予備用の予備受信周波数変換部、１５は入力した信号のうちいずれかを切り替えて出力する切替スイッチＳＷ、１７は入力した信号を分配する信号分配器ＨＹＢ、１６は切替スイッチＳＷ１５と信号分配器ＨＹＢ１７との間を接続する伝送ケーブル、１８ａは入力した信号を復調する現用の復調部１、１８ｂは現用の復調部１（１８ａ）が故障等した場合に切り替えて用いられる予備用の予備復調部、１９は入力した信号のうちいずれかを切り替えて出力する切替スイッチＳＷ、２０はＢＢ信号を出力するＢＢ出力端子である。
【００３２】
次に送信側のＩＤＵとＯＤＵとの動作について説明する。図１に示されるように、ＢＢ入力端子１より入力したＢＢ信号は、信号分配器ＨＹＢ２により２つに分配されて現用変調部１（３ａ）で変調される。信号分配器ＨＹＢ２により分配された他方の信号は予備変調部２（３ｂ）で変調される。切替スイッチＳＷ４により現用変調部１（３ａ）または予備変調部２（３ｂ）のうち何れかの信号がＩＤＵ出力信号として選択される。選択されたＩＤＵ出力信号は、伝送ケーブル５に接続されたＯＤＵ側の信号分配器６で２つに分配されて現用送信周波数変換部１（７ａ）および予備送信周波数変換部２（７ｂ）で搬送周波数帯に変換され、各々現用送信高周波部１（８ａ）および予備送信高周波部２（８ｂ）で増幅される。切替スイッチＳＷ９により現用送信高周波部１（８ａ）または予備送信高周波部２（８ｂ）のうち何れかの信号が選択されて、ＲＦ出力端子１０へ出力される。切替スイッチＳＷ４は、変調部１（３ａ）が故障の場合に瞬間的に自動切替して、予備変調部２（３ｂ）の選択を行う。切替スイッチＳＷ９は、送信周波数変換部１（７ａ）または送信高周波部１（８ａ）が故障の場合に瞬間的に自動切替して、予備送信周波数変換部２（７ｂ）または予備送信高周波部２（８ｂ）の選択を行う。
【００３３】
上述の送信側の自動切替の手順について詳細に説明する。変調部１（３ａ）または予備変調部２（３ｂ）から出力される故障検出信号は、ＩＤＵ側の警報制御処理部（不図示）に集められて警報信号を送出させるとともに、切替制御信号を生成させて切替スイッチＳＷ４へ伝送され切替制御が行われる。同様にして、送信周波数変換部１（７ａ）または予備送信周波数変換部２（７ｂ）から出力される故障検出信号と、送信高周波部１（８ａ）または予備送信高周波部２（８ｂ）から出力される故障検出信号とは、ＯＤＵ側の警報制御処理部（不図示）に集められて警報信号を送出させるとともに、切替制御信号を生成させて切替スイッチＳＷ９へ伝送され切替制御が行われる。このため、従来の技術で述べられたようにＩＤＵとＯＤＵとの間で警報信号および切替制御信号をやり取りする必要性が無くなり、ＩＤＵ内での独立した警報の発生および切替の制御、ＯＤＵ内での独立した警報の発生および切替の制御ができるようになる。
【００３４】
次に受信側のＩＤＵとＯＤＵとの動作について説明する。ＲＦ入力端子１１より入力したＲＦ信号は、信号分配器ＨＹＢ１２により２つに分配されて現用の受信高周波部１（１３ａ）で増幅された後、現用の受信周波数変換部１（１４ａ）でＩＦ帯信号へ変換される。信号分配器ＨＹＢ１２により分配された他方の信号は予備受信高周波部２（１３ｂ）で増幅された後、予備受信周波数変換部２（１４ｂ）でＩＦ帯信号へ変換される。切替スイッチＳＷ１５により受信周波数変換部１（１４ａ）または備受信周波数変換部２（１４ｂ）のうち何れかの信号がＯＤＵ出力信号として選択される。選択されたＯＤＵ出力信号は、伝送ケーブル１６に接続されたＩＤＵ側の信号分配器ＨＹＢ１７で２つに分配されて復調部１（１８ａ）および予備復調部２（１８ｂ）に伝送されてＢＢ信号へ復調される。切替スイッチ１９は、復調部１（１８ａ）または予備復調部２（１８ｂ）のうちのいずれかのＢＢ信号を選択し、選択されたＢＢ信号がＢＢ出力端子２０に出力される。切替スイッチＳＷ１５は、受信高周波部１（１３ａ）または受信周波数変換部１（１４ａ）が故障の場合に瞬間的に自動切替して、予備受信高周波部２（１３ａ）または予備受信周波数変換部２（１４ａ）の選択を行う。切替スイッチＳＷ１９は、復調部１（１８ａ）が故障の場合に瞬間的に自動切替して、予備復調部２（１８ｂ）の選択を行う。
【００３５】
上述の送信側の自動切替の手順について詳細に説明する。受信高周波部１（１３ａ）または予備受信高周波部２（１３ｂ）から出力される故障検出信号と、受信周波数変換部１（１４ａ）または予備受信周波数変換部２（１４ｂ）から出力される故障検出信号とは、ＯＤＵ側の警報制御処理部（不図示）に集められて警報信号を送出させるとともに、切替制御信号を生成させて切替スイッチＳＷ１５へ伝送され切替制御が行われる。同様にして、復調部１（１８ａ）または予備復調部２（１８ｂ）から出力される故障検出信号は、ＩＤＵ側の警報制御処理部（不図示）に集められて警報信号を送出させるとともに、切替制御信号を生成させて切替スイッチＳＷ１９へ伝送され切替制御が行われる。このため、従来の技術で述べられたようにＯＤＵとＩＤＵとの間で警報信号および切替制御信号をやり取りする必要性が無くなり、ＯＤＵ内での独立した警報の発生および切替の制御、ＩＤＵ内での独立した警報の発生および切替の制御ができるようになる。
【００３６】
以上より、実施の形態１によれば、ＩＤＵとＯＤＵとの間で警報信号および切替制御信号をやり取りする必要性を無くし、ＩＤＵおよびＯＤＵ各々での独立した警報の発生および切替の制御ができるようにし、ＩＤＵとＯＤＵとの間の伝送ケーブルを２本とすることにより、ＩＤＵ、ＯＤＵ等の据え付け工事の簡易化、設備全体の低コスト化および伝送ケーブルのメンテナンスの簡易化を行なうことができる。
【００３７】
実施の形態２.
図２は、本発明の実施の形態２における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法をブロック図で示す。図２で図１と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。図２において、符号６０は伝送ケーブル５により伝送されたＩＤＵ出力信号を、送信周波数変換部１（７ａ）または予備送信周波数変換部２（７ｂ）のうちいずれかへ信号を伝送する切替スイッチＳＷ、１７０は伝送ケーブル５により伝送されたＯＤＵ出力信号を、復調部１（１８ａ）または予備復調部２（１８ｂ）のうちいずれかへ信号を伝送する切替スイッチＳＷである。
【００３８】
上述の実施の形態１では、送信側のＯＤＵ入力部で信号分配器６を用いたが、信号分配器６の代わりに切替スイッチＳＷ６０を用いてもよい。この結果、送信周波数変換部１（７ａ）等の現用送信ルートに故障が発生した場合、送信側のＯＤＵ入力部で予備送信周波数変換部２（７ｂ）等の予備送信ルートへ切り替えることもできる。さらに受信側のＩＤＵ入力部で信号分配器１７を用いたが、信号分配器１７の代わりに切替スイッチＳＷ１７０を用いてもよい。この結果、復調部１（１８ａ）に故障が発生した場合、受信側のＩＤＵ入力部で予備復調部２（１８ｂ）へ切り替えることもできる。
【００３９】
以上より、実施の形態２によれば、送信側のＯＤＵ入力部で切替スイッチＳＷ６０を用いることにより、送信側のＯＤＵ入力部で故障に対処することができ、受信側のＩＤＵ入力部で切替スイッチＳＷ１７０を用いることにより、受信側のＩＤＵ入力部で故障に対処することができる。
【００４０】
実施の形態３.
図３は、本発明の実施の形態３における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法をブロック図で示す。図３で図１と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。図３において、符号９０は送信高周波部１（８ａ）および予備送信高周波部２（８ｂ）の信号を合成する信号合成部である。
【００４１】
上述の実施の形態１では、送信側のＯＤＵ出力部で切替スイッチＳＷ９を用いたが、送信周波数変換部１（７ａ）と予備送信周波数変換部２（７ｂ）で局発同期を行うと共に、切替スイッチＳＷ９の代わりに信号合成器９０を用いることができる。送信周波数変換部１（７ａ）と送信周波数変換部２（７ｂ）とで周波数の同期がとれた局発信号を使用することにより、各送信周波数変換部の出力信号の同期をとることができる。したがって各送信高周波部で増幅された後でも単一波として信号の合成を行なうことができる。
【００４２】
以上より、実施の形態３によれば、送信周波数変換部１（７ａ）と予備送信周波数変換部２（７ｂ）で局発同期を行うと共に、合成部９０により単一波として合成された信号を得ることができる。
【００４３】
実施の形態４.
図４は、本発明の実施の形態４における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法をブロック図で示す。図４で図１と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。図４において、符号２１は切替スイッチＳＷ４で選択された送信信号を後述のインタフェース部ＩＮＴ２２へ伝送し、インタフェース部ＩＮＴ２２から伝送された受信信号を受信側ＩＤＵ入力部へ伝送するインタフェース部、２２は切替スイッチＳＷ１５で選択された受信信号をインタフェース部ＩＮＴ２１へ伝送し、インタフェース部ＩＮＴ２１から伝送された送信信号を送信側ＯＤＵ入力部へ伝送するインタフェース部、２３は入力した信号を分波するＯＤＵ側の分波部、２４は入力した信号を分波するＩＤＵ側の分波部である。信号分配器Ｈ１７は信号分配器ＨＹＢ１７と同じ機能を有する。
【００４４】
上述の実施の形態１では、送信側ＩＤＵ出力部で変調部１（３ａ）または予備変調部２（３ｂ）の出力信号を切替スイッチＳＷ４により選択し、この後伝送ケーブル５を介して送信側ＯＤＵ入力部で信号分配器ＨＹＢ６へ接続していた。本実施の形態４では、インタフェース部ＩＮＴ２１で送信側ＩＤＵからの送信信号と受信側ＯＤＵ出力部からの受信信号とを共に合成し、送信信号を１本の伝送ケーブル５によりインタフェース部ＩＮＴ２１からインタフェース部ＩＮＴ２２へ伝送する。送信側ＯＤＵでは、インタフェース部ＩＮＴ２２により伝送された送信信号を分配し、この分配された送信信号を分波部２３で分波後に、信号分配器ＨＹＢ６により送信周波数変換部１（７ａ）および予備送信周波数変換部２（７ｂ）へ分配する。
【００４５】
一方、受信側ＯＤＵでは、切替スイッチＳＷ１５が受信高周波部１（１３ａ）または受信高周波部２（１３ｂ）の出力を切替選択し、インタフェース部ＩＮＴ２２で受信側ＯＤＵからの受信信号と送信側ＩＤＵ出力部からの送信信号とを共に合成し、受信信号を１本の伝送ケーブル５によりインタフェース部ＩＮＴ２２からインタフェース部ＩＮＴ２１へ伝送する。受信側ＩＤＵでは、インタフェース部ＩＮＴ２１により伝送された受信信号を分配し、この分配された受信信号を分波部２４で分波後に、信号分配器Ｈ１７で分配し、受信周波数変換部１（１４ａ）および予備受信周波数変換部２（１４ｂ）へ分配することができる。
【００４６】
以上より、実施の形態４によれば、ＩＤＵ側とＯＤＵ側との各々に送信信号と受信信号とを合成するインタフェース部を設けることにより、ＩＤＵとＯＤＵとの間の伝送ケーブルを１本とすることができ、ＩＤＵ、ＯＤＵ等の据え付け工事のさらなる簡易化、設備全体の低コスト化および伝送ケーブルのメンテナンスの簡易化を行なうことができる。
【００４７】
実施の形態５.
図５は、本発明の実施の形態５における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法をブロック図で示す。図５で図４と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。上述の実施の形態４では、受信側ＩＤＵにおいて、分波部２４で分波された信号を信号分配器Ｈ１７で受信周波数変換部１（１４ａ）および予備受信周波数変換部２（１４ｂ）へ分配していたが、本実施の形態５では、受信周波数変換部１（１４ａ）および予備受信周波数変換部２（１４ｂ）を受信側ＩＤＵから受信側ＯＤＵへ移すことができる。したがって、受信高周波部１（１３ａ）の出力を受信周波数変換部１（１４ａ）で変換し、予備受信高周波部２（１３ｂ）の出力を予備受信周波数変換部２（１４ｂ）で変換して、切替スイッチＳＷ１５により、いずれかの受信周波数変換部の出力を選択することができる。
【００４８】
以上より、実施の形態５によれば、受信周波数変換部１（１４ａ）および予備受信周波数変換部２（１４ｂ）を受信側ＩＤＵから受信側ＯＤＵへ移すことにより、受信側ＯＤＵで受信信号の周波数変換を行なうことができる。
【００４９】
実施の形態６.
図６は、本発明の実施の形態６における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法をブロック図で示す。図６で図４と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。上述の実施の形態４では、送信側ＯＤＵにおいて、送信信号を信号分配器ＨＹＢ６により送信周波数変換部１（７ａ）および予備送信周波数変換部２（７ｂ）へ分配していたが、本実施の形態６では、送信周波数変換部１（７ａ）および予備送信周波数変換部２（７ｂ）を送信側ＯＤＵから送信側ＩＤＵへ移すことができる。したがって、変調部１（３ａ）の出力を送信周波数変換部１（７ａ）で変換し、予備変調部２（３ｂ）の出力を予備送信周波数変換部２（７ｂ）で変換して、切替スイッチＳＷ４により、いずれかの送信周波数変換部の出力を選択することができる。
【００５０】
以上より、実施の形態６によれば、送信周波数変換部１（７ａ）および予備送信周波数変換部２（７ｂ）を送信側ＯＤＵから送信側ＩＤＵへ移すことにより、送信側ＩＤＵで送信信号の周波数変換を行なうことができる。
【００５１】
実施の形態７.
図７は、本発明の実施の形態７における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法をブロック図で示す。図７で図４と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。図７において、符号６０は分波部２３により分波された送信信号を、送信周波数変換部１（７ａ）または予備送信周波数変換部２（７ｂ）のうちいずれかへ信号を伝送する切替スイッチＳＷ、１７０は分波部２４により分波された受信信号を、受信周波数変換部１（１４ａ）または予備受信周波数変換部２（１４ｂ）のうちいずれかへ信号を伝送する切替スイッチＳＷである。
【００５２】
上述の実施の形態４では、送信側のＯＤＵ入力部で信号分配器ＨＹＢ６を用いたが、信号分配器ＨＹＢ６の代わりに切替スイッチＳＷ６０を用いてもよい。この結果、送信周波数変換部１（７ａ）等の現用送信ルートに故障が発生した場合、送信側のＯＤＵ入力部で予備送信周波数変換部２（７ｂ）等の予備送信ルートへ切り替えることもできる。さらに受信側のＩＤＵ入力部で信号分配器Ｈ１７を用いたが、信号分配器Ｈ１７の代わりに切替スイッチＳＷ１７０を用いてもよい。この結果、復調部１（１８ａ）等の現用受信ルートに故障が発生した場合、受信側のＩＤＵ入力部で予備復調部２（１８ｂ）等の予備受信ルートへ切り替えることもできる。
【００５３】
以上より、実施の形態７によれば、送信側のＯＤＵ入力部で切替スイッチＳＷ６０を用いることにより、送信側のＯＤＵ入力部で故障に対処することができ、受信側のＩＤＵ入力部で切替スイッチＳＷ１７０を用いることにより、受信側のＩＤＵ入力部で故障に対処することができる。
【００５４】
実施の形態８.
図８は、本発明の実施の形態８における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法をブロック図で示す。図８で図５と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。図８において、符号６０は分波部２３により分波された送信信号を、送信周波数変換部１（７ａ）または予備送信周波数変換部２（７ｂ）のうちいずれかへ信号を伝送する切替スイッチＳＷ、１７０は分波部２４により分波された受信信号を、受信周波数変換部１（１４ａ）または予備受信周波数変換部２（１４ｂ）のうちいずれかへ信号を伝送する切替スイッチＳＷである。
【００５５】
上述の実施の形態５では、送信側のＯＤＵ入力部で信号分配器ＨＹＢ６を用いたが、信号分配器ＨＹＢ６の代わりに切替スイッチＳＷ６０を用いてもよい。この結果、送信周波数変換部１（７ａ）等の現用送信ルートに故障が発生した場合、送信側のＯＤＵ入力部で予備送信周波数変換部２（７ｂ）等の予備送信ルートへ切り替えることもできる。さらに受信側のＩＤＵ入力部で信号分配器Ｈ１７を用いたが、信号分配器Ｈ１７の代わりに切替スイッチＳＷ１７０を用いてもよい。この結果、復調部１（１８ａ）等の現用受信ルートに故障が発生した場合、受信側のＩＤＵ入力部で予備復調部２（１８ｂ）等の予備受信ルートへ切り替えることもできる。
【００５６】
以上より、実施の形態８によれば、送信側のＯＤＵ入力部で切替スイッチＳＷ６０を用いることにより、送信側のＯＤＵ入力部で故障に対処することができ、受信側のＩＤＵ入力部で切替スイッチＳＷ１７０を用いることにより、受信側のＩＤＵ入力部で故障に対処することができる。
【００５７】
実施の形態９.
図９は、本発明の実施の形態９における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法をブロック図で示す。図９で図６と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。図９において、符号６０は分波部２３により分波された送信信号を、送信高周波部１（８ａ）または予備送信高周波部２（８ｂ）のうちいずれかへ信号を伝送する切替スイッチＳＷ、１７０は分波部２４により分波された受信信号を、受信周波数変換部１（１４ａ）または予備受信周波数変換部２（１４ｂ）のうちいずれかへ信号を伝送する切替スイッチＳＷである。
【００５８】
上述の実施の形態６では、送信側のＯＤＵ入力部で信号分配器ＨＹＢ６を用いたが、信号分配器ＨＹＢ６の代わりに切替スイッチＳＷ６０を用いてもよい。この結果、送信高周波部１（８ａ）に故障が発生した場合、送信側のＯＤＵ入力部で予備高周波部２（８ｂ）へ切り替えることもできる。さらに受信側のＩＤＵ入力部で信号分配器Ｈ１７を用いたが、信号分配器Ｈ１７の代わりに切替スイッチＳＷ１７０を用いてもよい。この結果、復調部１（１８ａ）等の現用受信ルートに故障が発生した場合、受信側のＩＤＵ入力部で予備復調部２（１８ｂ）等の予備受信ルートへ切り替えることもできる。
【００５９】
以上より、実施の形態９によれば、送信側のＯＤＵ入力部で切替スイッチＳＷ６０を用いることにより、送信側のＯＤＵ入力部で故障に対処することができ、受信側のＩＤＵ入力部で切替スイッチＳＷ１７０を用いることにより、受信側のＩＤＵ入力部で故障に対処することができる。
【００６０】
実施の形態１０.
図１０は、本発明の実施の形態１０における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法をブロック図で示す。図１０で図４と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。図１０において、符号５０は光信号を伝送する光ファイバケーブルである。
【００６１】
上述の実施の形態４では、伝送ケーブル５を用いてＩＤＵ側とＯＤＵ側との間で電気信号を伝送していたが、本実施の形態１０では、伝送ケーブル５の代わりに、光信号を伝送する光ファイバケーブルを用いることができる。送信する場合は、インタフェース部ＩＮＴ２１でＩＤＵ側からの送信信号に対して電気信号から光信号への変換を行い、変換された光信号を送信受信共用の光ファイバーケーブル５０によりＯＤＵ側のインタフェース部ＩＮＴ２２へ伝送する。インタフェース部ＩＮＴ２２ではＩＤＵ側から送信された光信号に対して光信号から電気信号への変換を行う。同様にして、受信する場合は、インタフェース部ＩＮＴ２２でＯＤＵ側からの送信信号に対して電気信号から光信号への変換を行い、変換された光信号を送信受信共用の光ファイバーケーブル５０によりＩＤＵ側のインタフェース部ＩＮＴ２１へ伝送する。インタフェース部ＩＮＴ２１ではＯＤＵ側から送信された光信号に対して光信号から電気信号への変換を行う。
【００６２】
以上より、実施の形態１０によれば、電気信号を伝送する伝送ケーブルの代わりに光信号を伝送する光ファイバケーブルを用いることができるため、ケーブルの敷設工事を容易化し、ケーブルのメンテナンスを容易化することができる。
【００６３】
実施の形態１１.
図１１は、本発明の実施の形態１１における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法をブロック図で示す。図１１で図５と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。図１１において、符号５０は光信号を伝送する光ファイバケーブルである。
【００６４】
上述の実施の形態５では、伝送ケーブル５を用いてＩＤＵ側とＯＤＵ側との間で電気信号を伝送していたが、本実施の形態１１では、伝送ケーブル５の代わりに、光信号を伝送する光ファイバケーブルを用いることができる。送信する場合は、インタフェース部ＩＮＴ２１でＩＤＵ側からの送信信号に対して電気信号から光信号への変換を行い、変換された光信号を送信受信共用の光ファイバーケーブル５０によりＯＤＵ側のインタフェース部ＩＮＴ２２へ伝送する。インタフェース部ＩＮＴ２２ではＩＤＵ側から送信された光信号に対して光信号から電気信号への変換を行う。同様にして、受信する場合は、インタフェース部ＩＮＴ２２でＯＤＵ側からの送信信号に対して電気信号から光信号への変換を行い、変換された光信号を送信受信共用の光ファイバーケーブル５０によりＩＤＵ側のインタフェース部ＩＮＴ２１へ伝送する。インタフェース部ＩＮＴ２１ではＯＤＵ側から送信された光信号に対して光信号から電気信号への変換を行う。
【００６５】
以上より、実施の形態１１によれば、電気信号を伝送する伝送ケーブルの代わりに光信号を伝送する光ファイバケーブルを用いることができるため、ケーブルの敷設工事を容易化し、ケーブルのメンテナンスを容易化することができる。
【００６６】
実施の形態１２.
図１２は、本発明の実施の形態１２における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法をブロック図で示す。図１２で図６と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。図１２において、符号５０は光信号を伝送する光ファイバケーブルである。
【００６７】
上述の実施の形態６では、伝送ケーブル５を用いてＩＤＵ側とＯＤＵ側との間で電気信号を伝送していたが、本実施の形態１２では、伝送ケーブル５の代わりに、光信号を伝送する光ファイバケーブルを用いることができる。送信する場合は、インタフェース部ＩＮＴ２１でＩＤＵ側からの送信信号に対して電気信号から光信号への変換を行い、変換された光信号を送信受信共用の光ファイバーケーブル５０によりＯＤＵ側のインタフェース部ＩＮＴ２２へ伝送する。インタフェース部ＩＮＴ２２ではＩＤＵ側から送信された光信号に対して光信号から電気信号への変換を行う。同様にして、受信する場合は、インタフェース部ＩＮＴ２２でＯＤＵ側からの送信信号に対して電気信号から光信号への変換を行い、変換された光信号を送信受信共用の光ファイバーケーブル５０によりＩＤＵ側のインタフェース部ＩＮＴ２１へ伝送する。インタフェース部ＩＮＴ２１ではＯＤＵ側から送信された光信号に対して光信号から電気信号への変換を行う。
【００６８】
以上より、実施の形態１２によれば、電気信号を伝送する伝送ケーブルの代わりに光信号を伝送する光ファイバケーブルを用いることができるため、ケーブルの敷設工事を容易化し、ケーブルのメンテナンスを容易化することができる。
【００６９】
実施の形態１３.
図１３は、本発明の実施の形態１３における無線装置を示す。図１３で図４と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。実施の形態１３は、上述された実施の形態４において、現用系のみを備えた構成を有するものである。詳しくは、図４において、送信側は、信号分配器ＨＹＢ２、変調部２（３ｂ）、切替スイッチＳＷ４、信号分配器ＨＹＢ６、送信変換部２（７ｂ）、送信高周波部２（８ｂ）および切替スイッチＳＷ９が構成要素からなくなる。受信側は、信号分配器ＨＹＢ１２、受信高周波部２（１３ｂ）、切替スイッチＳＷ１５、信号分配器ＨＹＢ１７、受信変換部２（１４ｂ）、復調部２（１８ｂ）および切替スイッチＳＷ１９が構成要素からなくなる。
【００７０】
以上より、実施の形態１３によれば、実施の形態４において現用系のみからなる無線装置とすることにより、ＩＤＵ、ＯＤＵ等の据え付け工事のさらなる簡易化、設備全体の低コスト化を実現することができる。
【００７１】
実施の形態１４.
図１４は、本発明の実施の形態１４における無線装置を示す。図１４で図５と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。実施の形態１４は、上述された実施の形態５において、現用系のみを備えた構成を有するものである。詳しくは、図５において、送信側は、信号分配器ＨＹＢ２、変調部２（３ｂ）、切替スイッチＳＷ４、信号分配器ＨＹＢ６、送信変換部２（７ｂ）、送信高周波部２（８ｂ）および切替スイッチＳＷ９が構成要素からなくなる。受信側は、信号分配器ＨＹＢ１２、受信高周波部２（１３ｂ）、受信変換部２（１４ｂ）、切替スイッチＳＷ１５、信号分配器ＨＹＢ１７、復調部２（１８ｂ）および切替スイッチＳＷ１９が構成要素からなくなる。
【００７２】
以上より、実施の形態１４によれば、実施の形態５において現用系のみからなる無線装置とすることにより、ＩＤＵ、ＯＤＵ等の据え付け工事のさらなる簡易化、設備全体の低コスト化を実現することができる。
【００７３】
実施の形態１５.
図１５は、本発明の実施の形態１５における無線装置を示す。図１５で図６と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。実施の形態１５は、上述された実施の形態６において、現用系のみを備えた構成を有するものである。詳しくは、図６において、送信側は、信号分配器ＨＹＢ２、変調部２（３ｂ）、送信変換部２（７ｂ）、切替スイッチＳＷ４、信号分配器ＨＹＢ６、送信高周波部２（８ｂ）および切替スイッチＳＷ９が構成要素からなくなる。受信側は、信号分配器ＨＹＢ１２、受信高周波部２（１３ｂ）、切替スイッチＳＷ１５、信号分配器ＨＹＢ１７、受信変換部２（１４ｂ）、復調部２（１８ｂ）および切替スイッチＳＷ１９が構成要素からなくなる。
【００７４】
以上より、実施の形態１５によれば、実施の形態６において現用系のみからなる無線装置とすることにより、ＩＤＵ、ＯＤＵ等の据え付け工事のさらなる簡易化、設備全体の低コスト化を実現することができる。
【００７５】
実施の形態１６.
図１６は、本発明の実施の形態１６における無線装置を示す。図１６で図１０と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。実施の形態１６は、上述された実施の形態１０において、現用系のみを備えた構成を有するものである。詳しくは、図１０において、送信側は、信号分配器ＨＹＢ２、変調部２（３ｂ）、切替スイッチＳＷ４、信号分配器ＨＹＢ６、送信変換部２（７ｂ）、送信高周波部２（８ｂ）および切替スイッチＳＷ９が構成要素からなくなる。受信側は、信号分配器ＨＹＢ１２、受信高周波部２（１３ｂ）、切替スイッチＳＷ１５、信号分配器ＨＹＢ１７、受信変換部２（１４ｂ）、復調部２（１８ｂ）および切替スイッチＳＷ１９が構成要素からなくなる。
【００７６】
以上より、実施の形態１６によれば、実施の形態１０において現用系のみからなる無線装置とすることにより、ＩＤＵ、ＯＤＵ等の据え付け工事のさらなる簡易化、設備全体の低コスト化を実現することができる。
【００７７】
実施の形態１７.
図１７は、本発明の実施の形態１７における無線装置を示す。図１７で図１１と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。実施の形態１７は、上述された実施の形態１１において、現用系のみを備えた構成を有するものである。詳しくは、図１１において、送信側は、信号分配器ＨＹＢ２、変調部２（３ｂ）、切替スイッチＳＷ４、信号分配器ＨＹＢ６、送信変換部２（７ｂ）、送信高周波部２（８ｂ）および切替スイッチＳＷ９が構成要素からなくなる。受信側は、信号分配器ＨＹＢ１２、受信高周波部２（１３ｂ）、受信変換部２（１４ｂ）、切替スイッチＳＷ１５、信号分配器ＨＹＢ１７、復調部２（１８ｂ）および切替スイッチＳＷ１９が構成要素からなくなる。
【００７８】
以上より、実施の形態１７によれば、実施の形態１１において現用系のみからなる無線装置とすることにより、ＩＤＵ、ＯＤＵ等の据え付け工事のさらなる簡易化、設備全体の低コスト化を実現することができる。
【００７９】
実施の形態１８.
図１８は、本発明の実施の形態１８における無線装置を示す。図１８で図１２と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。実施の形態１８は、上述された実施の形態１２において、現用系のみを備えた構成を有するものである。詳しくは、図１２において、送信側は、信号分配器ＨＹＢ２、変調部２（３ｂ）、送信変換部２（７ｂ）、切替スイッチＳＷ４、信号分配器ＨＹＢ６、送信高周波部２（８ｂ）および切替スイッチＳＷ９が構成要素からなくなる。受信側は、信号分配器ＨＹＢ１２、受信高周波部２（１３ｂ）、切替スイッチＳＷ１５、信号分配器ＨＹＢ１７、受信変換部２（１４ｂ）、復調部２（１８ｂ）および切替スイッチＳＷ１９が構成要素からなくなる。
【００８０】
以上より、実施の形態１８によれば、実施の形態１２において現用系のみからなる無線装置とすることにより、ＩＤＵ、ＯＤＵ等の据え付け工事のさらなる簡易化、設備全体の低コスト化を実現することができる。
【００８１】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の無線方法および無線装置によれば、ＩＤＵとＯＤＵとの間の伝送ケーブルを１本または２本とすることにより、ＩＤＵ、ＯＤＵ等の据え付け工事の簡易化、設備全体の低コスト化および伝送ケーブルのメンテナンスの簡易化を行なうことができる無線方法および無線装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の実施の形態１における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図２】 本発明の実施の形態２における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図３】 本発明の実施の形態３における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図４】 本発明の実施の形態４における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図５】 本発明の実施の形態５における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図６】 本発明の実施の形態６における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図７】 本発明の実施の形態７における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図８】 本発明の実施の形態８における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図９】 本発明の実施の形態９における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図１０】 本発明の実施の形態１０における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図１１】 本発明の実施の形態１１における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図１２】 本発明の実施の形態１２における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図１３】 本発明の実施の形態１３における無線装置を示すブロック図である。
【図１４】 本発明の実施の形態１４における無線装置を示すブロック図である。
【図１５】 本発明の実施の形態１５における無線装置を示すブロック図である。
【図１６】 本発明の実施の形態１６における無線装置を示すブロック図である。
【図１７】 本発明の実施の形態１７における無線装置を示すブロック図である。
【図１８】 本発明の実施の形態１８における無線装置を示すブロック図である。
【図１９】 従来の無線装置における現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図２０】 従来の無線装置における現用系のみの無線方法を示すブロック図である。
【符号の説明】
１ ＢＢ入力端子、 ２、６、１２ 信号分配器ＨＹＢ、 ３ａ 変調部、 ３ｂ 予備変調部、 ４、９、１５、１９、１７０ 切替スイッチ、 ５、５ａ伝送ケーブル、 ５ｂ 予備伝送ケーブル、 ７ａ 送信周波数変換部、 ７ｂ 予備送信周波数変換部、 ８ａ 送信高周波部、 ８ｂ 予備送信高周波部、 １０ ＲＦ出力端子、 １１ ＲＦ入力端子、 １３ａ 受信高周波部、 １３ｂ 予備受信高周波部、 １４ａ 受信周波数変換部、 １４ｂ 予備受信周波数変換部、 １６、１６ａ 伝送ケーブル、 １６ｂ 予備伝送ケーブル、１７ 信号分配器Ｈ、 １８ａ 復調部、 １８ｂ 予備復調部、 ２０ ＢＢ出力端子、 ２１、２２ インタフェース部、 ２３、２４ 分波器、 ９０信号合成部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線方法および無線装置に関し、特に冗長系設備を有する無線装置における現用設備から予備設備へ無線を切り替える無線方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
図１９は、従来の無線装置における現用から予備用への切替方法をブロック図で示す。図１９に示される無線装置は、変調部、復調部、送信周波数変換部、受信周波数変換部、送信高周波部および受信高周波部により構成されており、場所の異なる屋内と屋外との２地点に分離された構成単位である屋内装置(以下、「ＩＤＵ」という)と屋外装置（以下、「ＯＤＵ」という）とを設置し、両装置の間を伝送ケーブルで結ぶものである。図１３において、符号１はベースバンド（Ｂａse Ｂand : ＢＢ）信号を入力するＢＢ信号入力端子、２は入力した信号を分配する信号分配器ＨＹＢ、３ａは入力した信号を変調する現用の変調部１、３ｂは現用の変調部１（３ａ）が故障等した場合に切り替えて用いられる予備用の予備変調部、７ａは入力した信号の周波数を搬送周波数帯へ変換する現用の送信周波数変換部１、７ｂは現用の送信周波数変換部１（７ａ）が故障等した場合に切り替えて用いられる予備用の予備送信周波数変換部、５ａは現用の変調部１（３ａ）と現用の送信周波数変換部１（７ａ）との間を接続する現用の現用伝送ケーブル、５ｂは予備変調部２（３ｂ）と予備送信周波数変換部２（７ｂ）との間を接続する予備用の予備伝送ケーブル、８ａは入力した信号を増幅する現用の送信高周波部１、８ｂは現用の送信高周波部１（８ａ）が故障等した場合に切り替えて用いられる予備用の予備送信高周波部、９は入力した信号のうちいずれかを切り替えて出力する切替スイッチＳＷ、１０はＲＦ（Radio Frequency : ＲＦ）信号を出力するＲＦ出力端子、１１はＲＦ信号を入力するＲＦ入力端子、１２は入力した信号を分配する信号分配器ＨＹＢ、１３ａは入力した信号を増幅する現用の受信高周波部１、１３ｂは現用の受信高周波部１（１３ａ）が故障等した場合に切り替えて用いられる予備用の予備受信高周波部、１４ａは入力した信号を中間周波数（Intermediate Frequency : ＩＦ）信号へ変換する現用の受信周波数変換部１、１４ｂは現用の受信周波数変換部１（１４ａ）が故障等した場合に切り替えて用いられる予備用の予備受信周波数変換部、１８ａは入力した信号を復調する現用の復調部１、１８ｂは現用の復調部１（１８ａ）が故障等した場合に切り替えて用いられる予備用の予備復調部、１６ａは現用の受信周波数変換部１（１４ａ）と現用の復調部１（１８ａ）との間を接続する現用の現用伝送ケーブル、１６ｂは予備用の予備受信周波数変換部２（１４ｂ）と予備用の予備復調部２（１８ｂ）との間を接続する予備用予備伝送ケーブル、１９は入力した信号のうちいずれかを切り替えて出力する切替スイッチＳＷ、２０はＢＢ信号を出力するＢＢ出力端子である。
【０００３】
次に送信側のＩＤＵとＯＤＵとの動作について説明する。図１９に示されるように、ＢＢ入力端子１より入力したＢＢ信号は、信号分配器ＨＹＢ２により２つに分配されて現用変調部１（３ａ）でＩＤＵ出力信号へと変調される。ＩＤＵ出力信号は、現用伝送ケーブル５ａに接続されたＯＤＵ側の現用送信周波数変換部１（７ａ）で搬送周波数帯に変換され、さらに現用送信高周波部１（８ａ）で増幅される。この現用変調部１（３ａ）から現用送信高周波部１（８ａ）までの系統を送信現用ルートと呼ぶ。同様にして、予備変調部２（３ｂ）で変調されたＩＤＵ出力信号は、予備伝送ケーブル５ｂに接続されたＯＤＵ側の予備送信周波数変換部２（７ｂ）を経て予備送信高周波部２（８ｂ）で増幅される。この予備変調部２（３ｂ）から予備送信高周波部２（８ｂ）までの系統を送信予備ルートと呼ぶ。切替スイッチＳＷ９は、送信現用ルートが故障等の場合に予備送信ルートへ瞬間的に自動切替を行う。ＲＦ出力端子１０には、現用送信ルートの信号または予備送信ルートの信号のいずれかの信号が出力される。
【０００４】
上述の送信側の自動切替の手順について詳細に説明する。変調部１（３ａ）または予備変調部２（３ｂ）から出力される故障検出信号と、送信周波数変換部１（７ａ）または予備送信周波数変換部２（７ｂ）から出力される故障検出信号と、送信高周波部１（８ａ）または予備送信高周波部２（８ｂ）から出力される故障検出信号とは、ＩＤＵまたはＯＤＵのいずれかまたは両方にある警報制御処理部（不図示）に集められて警報信号を送出させるとともに、切替制御信号を生成させて切替スイッチＳＷ９へ伝送され切替制御が行われる。このため警報信号と切替制御信号とを伝送するための警報用伝送ケーブル（不図示）がＩＤＵとＯＤＵとの間に設けられている。この警報用伝送ケーブルは伝送ケーブル５ａ、予備伝送ケーブル５ｂとは別に設けられているか、または伝送ケーブル５ａ等と共用されている。
【０００５】
次に受信側のＩＤＵとＯＤＵとの動作について説明する。ＲＦ入力端子１１より入力したＲＦ信号は、信号分配器ＨＹＢ１２により２つに分配されて現用の受信高周波部１（１３ａ）で増幅された後、現用の受信周波数変換部１（１４ａ）でＩＦ帯信号（ＯＤＵ出力信号）へ変換される。ＯＤＵ出力信号は、現用伝送ケーブル１６ａに接続されたＩＤＵ側の現用の復調部１（１８ａ）に伝送され、ＢＢ信号へ復調される。この現用の受信高周波部１（１４ａ）から現用の復調部１（１８ａ）までの系統を受信現用ルートと呼ぶ。同様にして、予備受信高周波部２（１３ｂ）で増幅され予備受信周波数変換部２（１４ｂ）でＩＦ帯信号に変換されたＯＤＵ出力信号は、予備伝送ケーブル１６ｂに接続されたＩＤＵ側の予備復調部２（１８ｂ）へ伝送され、ＢＢ信号に復調される。この予備受信高周波部２（１４ｂ）から予備復調部２（１８ｂ）までの系統を受信予備ルートと呼ぶ。切替スイッチＳＷ１９は、現用受信ルートが故障等した場合に予備受信ルートへ瞬間的に自動切替を行う。ＢＢ出力端子には、現用受信ルートの信号または予備受信ルートの信号のいずれかの信号が出力される。
【０００６】
上述の受信側の自動切替の手順について詳細に説明する。受信高周波部１（１３ａ）または予備受信高周波部２（１３ｂ）から出力される故障検出信号と、受信周波数変換部１（１４ａ）または予備受信周波数変換部２（１４ｂ）から出力される故障検出信号と、復調部１（１８ａ）または予備復調部２（１８ｂ）から出力される故障検出信号とは、ＯＤＵまたはＩＤＵのいずれかまたは両方にある警報制御処理部（不図示）に集められて警報信号を送出させるとともに、切替制御信号を生成させて切替スイッチＳＷ１９へ伝送され切替制御が行われる。このため警報信号と切替制御信号とを伝送するための警報用伝送ケーブル（不図示）がＩＤＵとＯＤＵとの間に設けられている。この警報用伝送ケーブルは伝送ケーブル１６ａ、予備伝送ケーブル１６ｂとは別に設けられているか、または伝送ケーブル１６ａ等と共用されている。
上述のように、従来の無線装置におけるＩＤＵとＯＤＵとの間は、送信側では現用送信ルートと予備送信ルートとが各々伝送ケーブル５ａと予備伝送ケーブル５ｂとにより一対一で接続され、受信側では現用受信ルートと予備受信ルートとが各々伝送ケーブル１６ａと伝送ケーブル１６ｂとにより一対一で接続されていた。
【０００７】
図２０は、従来の他の無線装置のブロック図を示す。図２０に示される無線装置は、図１９に示される無線装置における現用系のみの構成要素を有するものである。詳しくは、図１９において、送信側は、信号分配器ＨＹＢ２、変調部２（３ｂ）、伝送ケーブル５ｂ、送信変換部２（７ｂ）、送信高周波部２（８ｂ）および切替スイッチＳＷ９が構成要素からなくなり、受信側は、信号分配器ＨＹＢ１２、受信高周波部２（１３ｂ）、受信変換部２（１４ｂ）、送信ケーブル１６ｂ、復調部２（１８ｂ）および切替スイッチＳＷ１９が構成要素からなくなる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、ＩＤＵとＯＤＵとを有する従来の無線装置は、ＩＤＵとＯＤＵとの間の伝送ケーブルも含めて現用送信または受信ルート、予備送信または受信ルートを構成していた。この結果、ＩＤＵとＯＤＵとの間に伝送ケーブルが４本必要となり、ＩＤＵ、ＯＤＵ等の据え付け工事の複雑化と設備全体の高コスト化を招き、多数の伝送ケーブルのメンテナンスが複雑化するという問題があった。そこで、本発明の目的は、上記問題を解決するためになされたものであり、ＩＤＵとＯＤＵとの間の伝送ケーブルを１本または２本とすることにより、ＩＤＵ、ＯＤＵ等の据え付け工事の簡易化、設備全体の低コスト化および伝送ケーブルのメンテナンスの簡易化を行なうことができる無線方法および無線装置を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
この発明の無線方法は、入力した信号を変調する現用変調部と該現用変調部の予備用である予備変調部とを有する変調部、入力した信号の周波数を搬送周波数帯へ変換する現用送信周波数変換部と該現用送信周波数変換部の予備用である予備送信周波数変換部とを有する送信周波数変換部、入力した信号を増幅する現用送信高周波部と該現用送信高周波部の予備用である予備送信高周波部を有する送信高周波部、入力した信号を増幅する現用受信高周波部と該現用受信高周波部の予備用である予備受信高周波部とを有する受信高周波部、入力した信号をＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換部と該現用受信周波数変換部の予備用である予備受信周波数変換部とを有する受信周波数変換部および入力した信号を復調する現用復調部と該現用復調部の予備用である予備復調部とを有する復調部を備えた無線装置における現用と予備用との間の無線方法であって、送信側は、入力したベースバンド信号を現用変調部または予備変調部へ分配するベースバンド信号分配ステップと、前記ベースバンド信号分配ステップで分配された信号を現用変調部で変調する現用変調ステップと、前記ベースバンド信号分配ステップで分配された信号を予備変調部で変調する予備変調ステップと、前記変調ステップと前記予備変調ステップとにおいて変調された信号の内いずれかの信号を選択する送信信号選択ステップと、前記送信信号選択ステップで選択された信号を送信ケーブルを介して送信変換部へ接続する第１接続ステップと、前記第１接続ステップで接続された信号を現用送信周波数変換部で変換する現用送信周波数変換ステップと、前記現用送信周波数変換ステップで変換された信号を現用送信高周波部で増幅する現用送信ＲＦステップと、前記第１接続ステップで接続された信号を予備送信周波数変換部で変換する予備送信周波数変換ステップと、前記予備送信変換ステップで変換された信号を予備送信高周波部で増幅する予備送信ＲＦステップと、前記現用送信ＲＦステップと前記予備送信ＲＦステップとにおいて増幅された信号に基づいて信号を出力する送信出力ステップとを備え、前記送信信号選択ステップは現用変調部が故障した場合、該現用変調部を予備変調部へ切替え、前記送信出力ステップは現用送信周波数変換部または現用送信高周波部が故障した場合、該現用送信周波数変換部および該現用送信高周波部を予備送信周波数変換部および予備送信高周波部へ切替えるものであり、受信側は、受信したＲＦ信号を現用受信高周波部または予備受信高周波部へ分配する受信信号分配ステップと、前記受信信号分配ステップで分配された信号を現用受信高周波部により増幅する現用受信ＲＦステップと、前記受信ＲＦステップで増幅された信号を現用受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換ステップと、前記受信信号分配ステップで分配された信号を予備受信高周波部で増幅する予備受信ＲＦステップと、前記予備受信ＲＦステップで増幅された信号を予備受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する予備受信周波数変換ステップと、前記現用受信周波数変換ステップと予備受信周波数変換ステップとにおいて変換された信号の内いずれか１つの信号を選択する受信信号選択ステップと、前記受信信号選択ステップで選択された信号を受信ケーブルを介して復調部へ接続する第２接続ステップと、前記第２接続ステップで接続された信号を現用復調部で復調する現用復調ステップと、前記第２接続ステップで接続された信号を予備復調部で復調する予備復調ステップと、前記現用復調ステップと前記予備復調ステップとにおいて復調された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力する受信出力選択ステップとを備え、前記受信信号選択ステップは現用受信高周波部または現用受信周波数変換部が故障した場合、該現用受信高周波部および該現用受信周波数変換部を予備受信高周波部および予備受信周波数変換部へ切替え、前記受信出力選択ステップは現用復調部が故障した場合、該現用復調部を予備復調部へ切替えるものである。
【００１０】
ここで、この発明の無線方法において、前記第１接続ステップは、前記送信信号選択ステップで選択された信号を現用送信周波数変換部および予備送信周波数変換部へ分配し、前記送信出力ステップは、前記現用送信ＲＦステップと前記予備送信ＲＦステップとにおいて増幅された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、前記第２接続ステップは、前記受信信号選択ステップで選択された信号を復調部および予備復調部へ分配することができるものである。
【００１１】
ここで、この発明の無線方法において、前記第１接続ステップは、前記送信信号選択ステップで選択された信号を現用送信周波数変換部または予備送信周波数変換部のいずれかへ切り替えて接続し、前記送信出力ステップは、前記送信ＲＦステップと前記予備送信ＲＦステップとにおいて増幅された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、前記第２接続ステップは、前記受信信号選択ステップで選択された信号を現用復調部または予備復調部のいずれか１つへ切り替えて接続することができるものである。
【００１２】
ここで、この発明の無線方法において、前記第１接続ステップは、前記送信信号選択ステップで選択された信号を現用送信周波数変換部および予備送信周波数変換部へ分配し、前記送信出力ステップは、前記現用送信ＲＦステップと前記予備送信ＲＦステップとにおいて増幅された信号を合成して出力し、前記第２接続ステップは、前記受信信号選択ステップで選択された信号を復調部および予備復調部へ分配することができるものである。
【００１３】
この発明の無線方法は、入力した信号を変調する現用変調部と該現用変調部の予備用である予備変調部とを有する変調部、入力した信号の周波数を搬送周波数帯へ変換する現用送信周波数変換部と該現用送信周波数変換部の予備用である予備送信周波数変換部とを有する送信周波数変換部、入力した信号を増幅する現用送信高周波部と該現用送信高周波部の予備用である予備送信高周波部を有する送信高周波部、入力した信号を増幅する現用受信高周波部と該現用受信高周波部の予備用である予備受信高周波部とを有する受信高周波部、入力した信号をＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換部と該現用受信周波数変換部の予備用である予備受信周波数変換部とを有する受信周波数変換部および入力した信号を復調する現用復調部と該現用復調部の予備用である予備復調部とを有する復調部を備え、該変調部および該復調部を有する屋内装置と、該送信高周波部および該受信高周波部を有する屋外装置とを備えた無線装置における現用と予備用との間を切り替える無線方法であって、屋内装置側送信ステップは、入力したベースバンド信号を現用変調部および予備変調部へ分配するベースバンド信号分配ステップと、前記ベースバンド信号分配ステップで分配された信号を現用変調部で変調する現用変調ステップと、前記ベースバンド信号分配ステップで分配された信号を予備変調部で変調する予備変調ステップと、前記現用変調ステップと前記予備変調ステップとにおいて変調された信号の内いずれか１つの信号を選択し、現用変調部が故障した場合、該現用変調部を予備変調部へ切替える送信信号選択ステップと、前記送信信号選択ステップで選択された信号を伝送ケーブルを介して屋外装置側へ伝送する送信側伝送ステップとを備え、屋外装置側送信ステップは、前記送信側伝送ステップで伝送された信号を送信高周波部側へ分配する送信信号分配ステップと、前記送信信号分配ステップで分配された信号を分波する送信側分波ステップと、前記送信側分波ステップで分波された信号を現用送信周波数変換部および予備送信周波数変換部へ分配する送信側分波信号分配ステップと、前記送信側分波信号分配ステップで分配された信号を現用送信周波数変換部で変換する現用送信変換ステップと、前記現用送信変換ステップで変換された信号を現用送信高周波部で増幅する現用送信ＲＦステップと、前記分波信号分配ステップで分配された信号を予備送信周波数変換部で変換する予備送信変換ステップと、前記予備送信変換ステップで変換された信号を予備送信高周波部で増幅する予備送信ＲＦステップと、前記現用送信ＲＦステップと前記予備送信ＲＦステップとにおいて増幅された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用送信周波数変換部または現用送信高周波部が故障した場合、該現用送信周波数変換部および該現用送信高周波部を予備送信周波数変換部および予備送信高周波部へ切替える送信出力ステップとを備え、屋外装置側受信ステップは、受信したＲＦ信号を現用受信高周波部および予備受信高周波部へ分配する受信信号分配ステップと、前記受信信号分配ステップで分配された信号を現用受信高周波部により増幅する現用受信ＲＦステップと、前記受信信号分配ステップで分配された信号を予備受信高周波部で増幅する予備受信ＲＦステップと、前記現用受信周波数変換部と前記予備受信周波数変換部とにおいて増幅された信号の内いずれか１つの信号を選択し、現用受信高周波部が故障した場合、該現用受信高周波部を予備受信高周波部へ切替える受信信号選択ステップと、前記受信信号選択ステップで選択された信号を前記伝送ケーブルを介して屋内装置側へ伝送する受信側伝送ステップと、を備え、屋内装置側受信ステップは、前記受信側伝送ステップで伝送された信号を復調部側へ分配する受信信号分配ステップと、前記受信信号分配ステップで分配された信号を分波する受信側分波ステップと、前記受信側分波ステップで分波された信号を現用受信周波数変換部および予備受信周波数変換部へ分配する受信側分波信号分配ステップと、前記受信側分波信号分配ステップで分配された信号を現用受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換ステップと、前記現用受信周波数変換ステップで変換された信号を現用復調部で復調する現用復調ステップと、前記受信側分波信号分配ステップで分配された信号を予備受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する予備受信周波数変換ステップと、前記予備受信周波数変換ステップで変換された信号を予備用復調部で復調する予備復調ステップと、前記現用復調ステップと前記予備復調ステップとにおいて復調された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用受信周波数変換部または現用復調部が故障した場合、該現用受信周波数変換部および該現用復調部を予備受信周波数変換部および予備復調部へ切替える受信出力選択ステップとを備えたものである。
【００１４】
ここで、この発明の無線方法において、前記屋外装置側受信ステップは、前記現用受信ＲＦステップの後に、前記現用受信ＲＦステップにより増幅された信号を現用受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換ステップと、前記予備受信ＲＦステップの後に、前記予備受信ＲＦステップにより増幅された信号を予備受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する予備受信周波数変換ステップとをさらに備え、前記受信信号選択ステップは、前記現用受信周波数変換ステップと前記予備受信周波数変換ステップとにおいて変換された信号の内いずれか１つの信号を選択するものであり、前記屋内装置側受信ステップは、前記受信側伝送ステップで伝送された信号を復調部側へ分配する受信信号分配ステップと、前記受信信号分配ステップで分配された信号を分波する受信側分波ステップと、前記受信側分波ステップで分波された信号を現用復調部および予備復調部へ分配する受信側分波信号分配ステップと、前記受信側分波信号分配ステップで分配された信号を現用復調部で復調する現用復調ステップと、前記受信側分波信号分配ステップで分配された信号を予備復調部で復調する予備復調ステップと、前記現用復調ステップと前記予備復調ステップとにおいて復調された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用復調部が故障した場合、該現用復調部を予備復調部へ切替える受信出力選択ステップとを備えることができるものである。
【００１５】
ここで、この発明の無線方法において、前記屋内装置側送信ステップは、前記現用変調ステップの後に、前記現用変調ステップで変調された信号を変換する現用送信周波数変換ステップと、前記予備変調ステップの後に、前記予備変調ステップで変調された信号を変換する予備送信周波数変換ステップとをさらに備え、前記送信信号選択ステップは、前記現用送信周波数変換ステップと前記予備送信周波数変換ステップにおいて変換された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用変調部または現用送信周波数変換部が故障した場合、該現用変調部および該現用送信周波数変換部をよび変調部および予備送信周波数変換部へ切替えるものであり、前記屋外装置側送信ステップは、前記送信側伝送ステップで伝送された信号を送信高周波部側へ分配する送信信号分配ステップと、前記送信信号分配ステップで分配された信号を分波する送信側分波ステップと、前記送信側分波ステップで分波された信号を現用送信高周波部および予備送信高周波部へ分配する送信側分波信号分配ステップと、前記送信側分波信号分配ステップで分配された信号を現用送信高周波部で増幅する現用送信ＲＦステップと、前記分波信号分配ステップで分配された信号を予備送信高周波部で増幅する予備送信ＲＦステップと、前記現用送信ＲＦステップと前記予備送信ＲＦステップとにおいて増幅された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用送信高周波部が故障した場合、該現用送信高周波部を予備送信高周波部へ切替える送信出力ステップとを備えることができるものである。
【００１６】
この発明の無線方法は、入力した信号を変調する現用変調部と該現用変調部の予備用である予備変調部とを有する変調部、入力した信号の周波数を搬送周波数帯へ変換する現用送信周波数変換部と該現用送信周波数変換部の予備用である予備送信周波数変換部とを有する送信周波数変換部、入力した信号を増幅する現用送信高周波部と該現用送信高周波部の予備用である予備送信高周波部を有する送信高周波部、入力した信号を増幅する現用受信高周波部と該現用受信高周波部の予備用である予備受信高周波部とを有する受信高周波部、入力した信号をＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換部と該現用受信周波数変換部の予備用である予備受信周波数変換部とを有する受信周波数変換部および入力した信号を復調する現用復調部と該現用復調部の予備用である予備復調部とを有する復調部を備え、該変調部および該復調部を有する屋内装置と、該送信高周波部および該受信高周波部を有する屋外装置とを備えた無線装置における現用と予備用との間を切り替える無線方法であって、屋内装置側送信ステップは、入力したベースバンド信号を現用変調部および予備変調部へ分配するベースバンド信号分配ステップと、前記ベースバンド信号分配ステップで分配された信号を現用変調部で変調する現用変調ステップと、前記ベースバンド信号分配ステップで分配された信号を予備変調部で変調する予備変調ステップと、前記現用変調ステップと前記予備変調ステップとにおいて変調された信号の内いずれか１つの信号を選択し、現用変調部が故障した場合、該現用変調部を予備変調部へ切替える送信信号選択ステップと、前記送信信号選択ステップで選択された信号を伝送ケーブルを介して屋外装置側へ伝送する送信側伝送ステップとを備え、屋外装置側送信ステップは、前記送信側伝送ステップで伝送された信号を送信高周波部側へ分配する送信信号分配ステップと、前記送信信号分配ステップで分配された信号を分波する送信側分波ステップと、前記送信側分波ステップで分波された信号を現用送信周波数変換部または予備送信周波数変換部のいずれかへ切り替える送信側分波信号切替ステップと、前記送信側分波信号切替ステップで切替えられた信号を現用送信周波数変換部で変換する現用送信変換ステップと、前記現用送信変換ステップで変換された信号を現用送信高周波部で増幅する現用送信ＲＦステップと、前記送信側分波信号切替ステップで切替えられた信号を予備送信周波数変換部で変換する予備送信変換ステップと、前記予備送信変換ステップで変換された信号を予備送信高周波部で増幅する予備送信ＲＦステップと、前記現用送信ＲＦステップと前記予備送信ＲＦステップとにおいて増幅された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用送信周波数変換部または現用送信高周波部が故障した場合、該現用送信周波数変換部および該現用送信高周波部を予備送信周波数変換部および予備送信高周波部へ切替える送信出力ステップとを備え、屋外装置側受信ステップは、受信したＲＦ信号を現用受信高周波部および予備受信高周波部へ分配する受信信号分配ステップと、前記受信信号分配ステップで分配された信号を現用受信高周波部により増幅する現用受信ＲＦステップと、前記受信信号分配ステップで分配された信号を予備受信高周波部で増幅する予備受信ＲＦステップと、前記現用受信周波数変換部と前記予備受信周波数変換部とにおいて増幅された信号の内いずれか１つの信号を選択し、現用受信高周波部が故障した場合、該現用受信高周波部を予備受信高周波部へ切替える受信信号選択ステップと、前記受信信号選択ステップで選択された信号を前記伝送ケーブルを介して屋内装置側へ伝送する受信側伝送ステップとを備え、屋内装置側受信ステップは、前記受信側伝送ステップで伝送された信号を復調部側へ分配する受信信号分配ステップと、前記受信信号分配ステップで分配された信号を分波する受信側分波ステップと、前記受信側分波ステップで分波された信号を現用受信周波数変換部または予備受信周波数変換部のいずれかへ切替る受信側分波信号切替ステップと、前記受信側分波信号切替ステップで切り替えられた信号を現用受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換ステップと、前記現用受信周波数変換ステップで変換された信号を現用復調部で復調する現用復調ステップと、前記受信側分波信号切替ステップで切替えられた信号を予備受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する予備受信周波数変換ステップと、前記予備受信周波数変換ステップで変換された信号を予備用復調部で復調する予備復調ステップと、前記現用復調ステップと前記予備復調ステップとにおいて復調された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用受信周波数変換部または現用復調部が故障した場合、該現用受信周波数変換部および該現用復調部を予備受信周波数変換部および予備復調部へ切替える受信出力選択ステップとを備えたものである。
【００１７】
ここで、この発明の無線方法において、前記屋外装置側受信ステップは、前記現用受信ＲＦステップの後に、前記現用受信ＲＦステップにより増幅された信号を現用受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換ステップと、前記予備受信ＲＦステップの後に、前記予備受信ＲＦステップにより増幅された信号を予備受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する予備受信周波数変換ステップとをさらに備え、前記受信信号選択ステップは、前記現用受信周波数変換ステップと前記予備受信周波数変換ステップとにおいて変換された信号の内いずれか１つの信号を選択するものであり、前記屋内装置側受信ステップは、前記受信側伝送ステップで伝送された信号を復調部側へ分配する受信信号分配ステップと、前記受信信号分配ステップで分配された信号を分波する受信側分波ステップと、前記受信側分波ステップで分波された信号を現用復調部または予備復調部へ切り替える受信側分波信号切替ステップと、前記受信側分波信号切替ステップで切り替えられた信号を現用復調部で復調する現用復調ステップと、前記受信側分波信号切替ステップで切り替えられた信号を予備復調部で復調する予備復調ステップと、前記現用復調ステップと前記予備復調ステップとにおいて復調された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用復調部が故障した場合、該現用復調部を予備復調部へ切替える受信出力選択ステップとを備えることができるものである。
【００１８】
ここで、この発明の無線方法において、前記屋内装置側送信ステップは、前記現用変調ステップの後に、前記現用変調ステップで変調された信号を変換する現用送信周波数変換ステップと、前記予備変調ステップの後に、前記予備変調ステップで変調された信号を変換する予備送信周波数変換ステップとをさらに備え、前記送信信号選択ステップは、前記現用送信周波数変換ステップと前記予備送信周波数変換ステップにおいて変換された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用変調部または現用送信周波数変換部が故障した場合、該現用変調部および該現用送信周波数変換部をよび変調部および予備送信周波数変換部へ切替えるものであり、前記屋外装置側送信ステップは、前記送信側伝送ステップで伝送された信号を送信高周波部側へ分配する送信信号分配ステップと、前記送信信号分配ステップで分配された信号を分波する送信側分波ステップと、前記送信側分波ステップで分波された信号を現用送信高周波部または予備送信高周波部のいずれかへ切り替える送信側分波信号切替ステップと、前記送信側分波信号切替ステップで切替られた信号を現用送信高周波部で増幅する現用送信ＲＦステップと、前記送信側分波信号切替ステップで切替られた信号を予備送信高周波部で増幅する予備送信ＲＦステップと、前記現用送信ＲＦステップと前記予備送信ＲＦステップとにおいて増幅された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用送信高周波部が故障した場合、該現用送信高周波部を予備送信高周波部へ切替える送信出力ステップとを備えることができるものである。
【００１９】
ここで、この発明の無線方法において、前記伝送ケーブルは光ファイバーケーブルであり、前記屋内装置側送信ステップにおいて、前記送信側伝送ステップは前記送信信号選択ステップで選択された電気信号を光信号へ変換し該光信号を該光ファイバーケーブルを介して屋外装置側へ伝送し、前記屋外装置側送信ステップにおいて、前記送信信号分配ステップは前記送信側伝送ステップで伝送された光信号を電気信号へ変換し送信側屋外装置側へ分配し、前記屋外装置側受信ステップにおいて、前記受信側伝送ステップは前記受信信号選択ステップで選択された電気信号を光信号へ変換し該光ファイバーケーブルを介して屋内装置へ伝送し、前記屋内装置側受信ステップにおいて、前記受信信号分配ステップは前記受信側伝送ステップで伝送された光信号を電気信号へ変換し受信側屋内装置側へ分配することができるものである。
【００２０】
この発明の無線装置は、送信側屋内装置、送信側屋外装置、該送信側屋内装置と該送信側屋外装置との間を接続する送信ケーブル、受信側屋外装置、受信側屋内装置および該受信側屋外装置と該受信側屋内装置との間を接続する受信ケーブルを有する無線装置であって、前記送信側屋内装置は、入力したベースバンド信号を分配するベースバンド信号分配部と、前記ベースバンド信号分配部で分配された信号を変調する変調部と、前記ベースバンド信号分配部で分配された信号を変調する予備変調部と、前記変調部と前記予備変調部とにおいて変調された信号の内いずれかの信号を選択し、変調部が故障した場合、該変調部を予備変調部へ切替える送信信号選択部とを備え、前記送信側屋外装置は、前記送信信号選択部で選択された信号を前記送信ケーブルを介して接続する第１接続部と、前記第１接続部で接続された信号の周波数を搬送周波数帯へ変換する送信周波数変換部と、前記送信周波数変換部で変換された信号を増幅する送信高周波部と、前記第１接続部で接続された信号の周波数を搬送周波数帯へを変換する予備送信変換部と、前記予備送信変換部で変換された信号を増幅する予備送信高周波部と、前記送信高周波部と前記予備送信高周波部とにおいて増幅された信号を出力し、送信周波数変換部または送信高周波部が故障した場合、該送信周波数変換部および該送信高周波部を予備送信周波数変換部および予備送信高周波部へ切替える送信出力部とを備え、前記受信側屋外装置は、受信したＲＦ信号を分配する受信信号分配部と、前記受信信号分配部で分配された信号を増幅する受信高周波部と、前記受信高周波部で増幅された信号をＩＦ信号へ変換する受信周波数変換部と、前記受信信号分配部で分配された信号を増幅する予備受信高周波部と、前記予備受信高周波部で増幅された信号をＩＦ信号へ変換する予備受信周波数変換部と、前記受信周波数変換部と前記予備受信周波数変換部とにおいて変換された信号を選択し、受信高周波部または受信周波数変換部が故障した場合、該受信高周波部および該受信周波数変換部を予備受信高周波部および予備受信周波数変換部へ切替える受信信号選択部とを備え、前記受信側屋内装置は、前記受信信号選択部で選択された信号を接続する第２接続部と、前記第２接続部で接続された信号を復調する復調部と、前記第２接続部で接続された信号を復調する予備復調部と、前記復調部と前記予備復調部とにおいて復調された信号を選択して出力し、前記復調部が故障した場合、該復調部を前記予備復調部へ切替える受信出力選択部とを備えたものである。
【００２１】
この発明の無線装置は、送信側屋内装置、受信側屋内装置、該送信側屋内装置と該受信側屋内装置とを含む屋内装置、送信側屋外装置、受信側屋外装置、該送信側屋外装置と該受信側屋外装置とを含む屋外装置、該屋内装置と該屋外装置との間を接続する伝送ケーブルを有する無線装置であって、前記送信側屋内装置は、入力したベースバンド信号を分配するベースバンド信号分配部と、前記ベースバンド信号分配部で分配された信号を変調する変調部と、前記ベースバンド信号分配部で分配された信号を変調する予備変調部と、前記変調部と前記予備変調部とにおいて変調された信号の内いずれかの信号を選択し、変調部が故障した場合、該変調部を予備変調部へ切替える送信信号選択部と前記送信信号選択部で選択された信号を前記伝送ケーブルを介して前記屋外装置へ伝送する送信側伝送部とを備え、前記送信側屋外装置は、前記送信側伝送部から伝送された信号を送信側屋外装置側へ分配する送信信号分配部と、前記送信信号分配部で分配された信号を分波する送信側分波部と、前記送信側分波部で分波された信号を分配する送信側分波信号分配部と、前記送信側分波信号分配部で分配された信号の周波数を搬送波周波数帯へ変換する現用送信周波数変換部と、前記現用送信周波数変換部で変換された信号を増幅する現用送信高周波部と、
前記送信側分波信号分配部で分配された信号の周波数を搬送波周波数帯へ変換する予備送信周波数変換部と、前記予備送信周波数変換部で変換された信号を増幅する予備送信高周波部と、前記現用送信高周波部と前記予備送信高周波部とにおいて増幅された信号の内いずれかの信号を選択して出力し、現用送信周波数変換部または現用送信高周波部が故障した場合、該現用送信周波数変換部および該現用送信高周波部を予備送信周波数変換部および予備送信高周波部へ切替えるする送信出力部とを備え、前記受信側屋外装置は、受信したＲＦ信号を分配する受信信号分配部と、前記受信信号分配部で分配された信号を増幅する現用受信高周波部と、前記受信信号分配部で分配された信号を増幅する予備受信高周波部と、前記現用受信高周波部と前記予備受信ＲＦとにおいて増幅された信号の内いずれかの信号を選択し、現用受信高周波部が故障した場合、該現用受信高周波部を予備受信高周波部へ切替えする受信信号選択部と、前記受信信号選択部で選択された信号を前記伝送ケーブルを介して屋内装置側へ伝送する受信側伝送部とを備え、前記受信側屋内装置は、前記受信側伝送部から伝送された信号を受信側屋内装置側へ分配する受信信号分配部と、前記受信信号分配部で分配された信号を分波する受信側分波部と、前記受信側分波部で分波された信号を分配する受信側分波信号分配部と、前記受信側分波信号分配部で分配された信号をＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換部と、前記現用受信周波数変換部で変換された信号を復調する現用復調部と、前記受信側分波信号分配部で分配された信号をＩＦ信号へ変換する予備受信周波数変換部と、前記予備受信周波数変換部で変換された信号を復調する予備復調部と、前記復調部と前記予備復調部とにおいて復調された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、前記現用受信周波数変換部または現用復調部が故障した場合、該現用受信周波数変換部および該現用復調部を予備受信周波数変換部および予備復調部へ切替える受信出力選択部とを備えたものである。
【００２２】
この発明の無線装置は、送信側屋内装置、受信側屋内装置、該送信側屋内装置と該受信側屋内装置とを含む屋内装置、送信側屋外装置、受信側屋外装置、該送信側屋外装置と該受信側屋外装置とを含む屋外装置、該屋内装置と該屋外装置との間を接続する伝送ケーブルを有する無線装置であって、前記送信側屋内装置は、入力したベースバンド信号を分配するベースバンド信号分配部と、前記ベースバンド信号分配部で分配された信号を変調する変調部と、前記ベースバンド信号分配部で分配された信号を変調する予備変調部と、前記変調部と前記予備変調部とにおいて変調された信号の内いずれかの信号を選択し、変調部が故障した場合、該変調部を予備変調部へ切替える送信信号選択部と前記送信信号選択部で選択された信号を前記伝送ケーブルを介して前記屋外装置へ伝送する送信側伝送部とを備え、前記送信側屋外装置は、前記送信側伝送部から伝送された信号を送信側屋外装置側へ分配する送信信号分配部と、前記送信信号分配部で分配された信号を分波する送信側分波部と、前記送信側分波部で分波された信号を切り替える送信側分波信号切替部と、前記送信側分波信号切替部で切り替えられた信号の周波数を搬送波周波数帯へ変換する現用送信周波数変換部と、前記現用送信周波数変換部で変換された信号を増幅する現用送信高周波部と、前記送信側分波信号切替部で切り替えられた信号の周波数を搬送波周波数帯へ変換する予備送信周波数変換部と、前記予備送信周波数変換部で変換された信号を増幅する予備送信高周波部と、前記現用送信高周波部と前記予備送信高周波部とにおいて増幅された信号の内いずれかの信号を選択して出力し、現用送信周波数変換部または現用送信高周波部が故障した場合、該現用送信周波数変換部および該現用送信高周波部を予備送信周波数変換部および予備送信高周波部へ切替えるする送信出力部とを備え、前記受信側屋外装置は、受信したＲＦ信号を分配する受信信号分配部と、前記受信信号分配部で分配された信号を増幅する現用受信高周波部と、前記受信信号分配部で分配された信号を増幅する予備受信高周波部と、前記現用受信高周波部と前記予備受信ＲＦとにおいて増幅された信号の内いずれかの信号を選択し、現用受信高周波部が故障した場合、該現用受信高周波部を予備受信高周波部へ切替えする受信信号選択部と、前記受信信号選択部で選択された信号を前記伝送ケーブルを介して屋内装置側へ伝送する受信側伝送部とを備え、前記受信側屋内装置は、前記受信側伝送部から伝送された信号を受信側屋内装置側へ分配する受信信号分配部と、前記受信信号分配部で分配された信号を分波する受信側分波部と、前記受信側分波部で分波された信号を切り替える受信側分波信号切替部と、前記受信側分波信号切替部で切り替えられた信号をＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換部と、前記現用受信周波数変換部で変換された信号を復調する現用復調部と、前記受信側分波信号切替部で切り替えられた信号をＩＦ信号へ変換する予備受信周波数変換部と、前記予備受信周波数変換部で変換された信号を復調する予備復調部と、前記復調部と前記予備復調部とにおいて復調された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、前記現用受信周波数変換部または現用復調部が故障した場合、該現用受信周波数変換部および該現用復調部を予備受信周波数変換部および予備復調部へ切替える受信出力選択部とを備えたものである。
【００２３】
ここで、この発明の無線装置において、前記伝送ケーブルは光ファイバーケーブルであり、前記送信側屋内装置において、前記送信側伝送部は前記送信信号選択部で選択された電気信号を光信号へ変換し該光信号を該光ファイバーケーブルを介して屋外装置側へ伝送し、前記送信側屋外装置において、前記送信信号分配部は前記送信側伝送部から伝送された光信号を電気信号へ変換し送信側屋外装置側へ分配し、前記受信側屋外装置において、前記受信側伝送部は前記受信信号選択部で選択された電気信号を光信号へ変換し該光ファイバーケーブルを介して屋内装置へ伝送し、前記受信側屋内装置において、前記受信信号分配部は前記受信側伝送部から伝送された光信号を電気信号へ変換し受信側屋内装置側へ分配することができるものである。
【００２４】
この発明の無線方法は、入力した信号を変調する変調部、入力した信号の周波数を搬送周波数帯へ変換する送信周波数変換部、入力した信号を増幅する送信高周波部、入力した信号を増幅する受信高周波部、入力した信号をＩＦ信号へ変換する受信周波数変換部および入力した信号を復調する復調部を備え、該変調部および該復調部を有する屋内装置と、該送信高周波部および該受信高周波部を有する屋外装置とを備えた無線装置における無線方法であって、屋内装置側送信ステップは、入力したベースバンド信号を変調部で変調する変調ステップと、前記変調ステップで変調された信号を伝送ケーブルを介して屋外装置側へ伝送する送信側伝送ステップとを備え、屋外装置側送信ステップは、前記送信側伝送ステップで伝送された信号を送信高周波部側へ分配する送信信号分配ステップと、前記送信信号分配ステップで分配された信号を分波する送信側分波ステップと、前記送信側分波ステップで分波された信号を送信周波数変換部で変換する送信変換ステップと、前記送信変換ステップで変換された信号を送信高周波部で増幅する送信ＲＦステップと、前記送信ＲＦステップにおいて増幅された信号を出力する送信出力ステップとを備え、屋外装置側受信ステップは、受信したＲＦ信号を受信高周波部により増幅する受信ＲＦステップと、前記受信ＲＦステップで増幅された信号を前記伝送ケーブルを介して屋内装置側へ伝送する受信側伝送ステップと、を備え、屋内装置側受信ステップは、前記受信側伝送ステップで伝送された信号を復調部側へ分配する受信信号分配ステップと、前記受信信号分配ステップで分配された信号を分波する受信側分波ステップと、前記受信側分波ステップで分波された信号を受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する受信周波数変換ステップと、
前記受信周波数変換ステップで変換された信号を復調部で復調する復調ステップと、前記復調ステップにおいて復調された信号を出力する受信出力ステップとを備えたものである。
【００２５】
ここで、この発明の無線方法において、前記屋外装置側受信ステップは、前記受信ＲＦステップの後に、前記受信ＲＦステップにより増幅された信号を受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する受信周波数変換ステップをさらに備え、前記屋内装置側受信ステップは、前記受信側伝送ステップで伝送された信号を復調部側へ分配する受信信号分配ステップと、前記受信信号分配ステップで分配された信号を分波する受信側分波ステップと、前記受信側分波ステップで分波された信号を復調部で復調する復調ステップと、前記復調ステップにおいて復調された信号を出力する受信出力ステップとを備えることができるものである。
【００２６】
ここで、この発明の無線方法において、前記屋内装置側送信ステップは、前記変調ステップの後に、前記変調ステップで変調された信号を変換する送信周波数変換ステップをさらに備え、記屋外装置側送信ステップは、前記送信側伝送ステップで伝送された信号を送信高周波部側へ分配する送信信号分配ステップと、前記送信信号分配ステップで分配された信号を分波する送信側分波ステップと、前記送信側分波ステップで分波された信号を送信高周波部で増幅する送信ＲＦステップと、前記送信ＲＦステップにおいて増幅された信号を出力する送信出力ステップとを備えることができるものである。
【００２７】
ここで、この発明の無線方法において、前記伝送ケーブルは光ファイバーケーブルであり、前記屋内装置側送信ステップにおいて、前記送信側伝送ステップは前記送信信号選択ステップで選択された電気信号を光信号へ変換し該光信号を該光ファイバーケーブルを介して屋外装置側へ伝送し、前記屋外装置側送信ステップにおいて、前記送信信号分配ステップは前記送信側伝送ステップで伝送された光信号を電気信号へ変換し送信側屋外装置側へ分配し、前記屋外装置側受信ステップにおいて、前記受信側伝送ステップは前記受信信号選択ステップで選択された電気信号を光信号へ変換し該光ファイバーケーブルを介して屋内装置へ伝送し、前記屋内装置側受信ステップにおいて、前記受信信号分配ステップは前記受信側伝送ステップで伝送された光信号を電気信号へ変換し受信側屋内装置側へ分配することができるものである。
【００２８】
この発明の無線装置は、送信側屋内装置、受信側屋内装置、該送信側屋内装置と該受信側屋内装置とを含む屋内装置、送信側屋外装置、受信側屋外装置、該送信側屋外装置と該受信側屋外装置とを含む屋外装置、該屋内装置と該屋外装置との間を接続する伝送ケーブルを有する無線装置であって、前記送信側屋内装置は、入力したベースバンド信号を変調する変調部と、前記変調部で変調された信号を前記伝送ケーブルを介して前記屋外装置へ伝送する送信側伝送部とを備え、前記送信側屋外装置は、前記送信側伝送部から伝送された信号を送信側屋外装置側へ分配する送信信号分配部と、前記送信信号分配部で分配された信号を分波する送信側分波部と、前記送信側分波部で分波された信号の周波数を搬送波周波数帯へ変換する送信周波数変換部と、前記送信周波数変換部で変換された信号を増幅する送信高周波部と、前記送信高周波部において増幅された信号を出力する送信出力部とを備え、前記受信側屋外装置は、受信したＲＦ信号を増幅する受信高周波部と、前記受信高周波部において増幅された信号を前記伝送ケーブルを介して屋内装置側へ伝送する受信側伝送部とを備え、前記受信側屋内装置は、前記受信側伝送部から伝送された信号を受信側屋内装置側へ分配する受信信号分配部と、前記受信信号分配部で分配された信号を分波する受信側分波部と、前記受信側分波部で分波された信号をＩＦ信号へ変換する受信周波数変換部と、前記受信周波数変換部で変換された信号を復調する復調部と、前記復調部において復調された信号を出力する受信出力部とを備えたものである。
【００２９】
ここで、この発明の無線装置において、前記伝送ケーブルは光ファイバーケーブルであり、前記送信側屋内装置において、前記送信側伝送部は前記送信信号選択部で選択された電気信号を光信号へ変換し該光信号を該光ファイバーケーブルを介して屋外装置側へ伝送し、前記送信側屋外装置において、前記送信信号分配部は前記送信側伝送部から伝送された光信号を電気信号へ変換し送信側屋外装置側へ分配し、前記受信側屋外装置において、前記受信側伝送部は前記受信信号選択部で選択された電気信号を光信号へ変換し該光ファイバーケーブルを介して屋内装置へ伝送し、前記受信側屋内装置において、前記受信信号分配部は前記受信側伝送部から伝送された光信号を電気信号へ変換し受信側屋内装置側へ分配することができるものである。
【００３０】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【００３１】
実施の形態１.
図１は、本発明の実施の形態１における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法をブロック図で示す。図１に示される無線装置は、変調部、復調部、送信周波数変換部、受信周波数変換部、送信高周波部および受信高周波部により構成されており、場所の異なる屋内と屋外との２地点に分離されたＩＤＵとＯＤＵとを設置し、ＩＤＵとＯＤＵとの間を伝送ケーブルで結ぶものである。図１において、符号１は ＢＢ信号を入力するＢＢ信号入力端子、２は入力した信号を分配する信号分配器ＨＹＢ、３ａは入力した信号を変調する現用の変調部１、３ｂは現用の変調部１（３ａ）が故障等した場合に切り替えて用いられる予備用の予備変調部、４は入力した信号のうちいずれかを切り替えて出力する切替スイッチＳＷ、６は入力した信号を分配する信号分配器ＨＹＢ、５は切替スイッチＳＷ４と信号分配器ＨＹＢ６との間を接続する伝送ケーブル、７ａは入力した信号の周波数を搬送周波数帯へ変換する現用の送信周波数変換部１、７ｂは現用の送信周波数変換部１（７ａ）が故障等した場合に切り替えて用いられる予備用の予備送信周波数変換部、８ａは入力した信号を増幅する現用の送信高周波部１、８ｂは現用の送信高周波部１（８ａ）が故障等した場合に切り替えて用いられる予備用の予備送信高周波部、９は入力した信号のうちいずれかを切り替えて出力する切替スイッチＳＷ、１０はＲＦ信号を出力するＲＦ出力端子、１１はＲＦ信号を入力するＲＦ入力端子、１２は入力した信号を分配する信号分配器ＨＹＢ、１３ａは入力した信号を増幅する現用の受信高周波部１、１３ｂは現用の受信高周波部１（１３ａ）が故障等した場合に切り替えて用いられる予備用の予備受信高周波部、１４ａは入力した信号をＩＦ信号へ変換する現用の受信周波数変換部１、１４ｂは現用の受信周波数変換部１（１４ａ）が故障等した場合に切り替えて用いられる予備用の予備受信周波数変換部、１５は入力した信号のうちいずれかを切り替えて出力する切替スイッチＳＷ、１７は入力した信号を分配する信号分配器ＨＹＢ、１６は切替スイッチＳＷ１５と信号分配器ＨＹＢ１７との間を接続する伝送ケーブル、１８ａは入力した信号を復調する現用の復調部１、１８ｂは現用の復調部１（１８ａ）が故障等した場合に切り替えて用いられる予備用の予備復調部、１９は入力した信号のうちいずれかを切り替えて出力する切替スイッチＳＷ、２０はＢＢ信号を出力するＢＢ出力端子である。
【００３２】
次に送信側のＩＤＵとＯＤＵとの動作について説明する。図１に示されるように、ＢＢ入力端子１より入力したＢＢ信号は、信号分配器ＨＹＢ２により２つに分配されて現用変調部１（３ａ）で変調される。信号分配器ＨＹＢ２により分配された他方の信号は予備変調部２（３ｂ）で変調される。切替スイッチＳＷ４により現用変調部１（３ａ）または予備変調部２（３ｂ）のうち何れかの信号がＩＤＵ出力信号として選択される。選択されたＩＤＵ出力信号は、伝送ケーブル５に接続されたＯＤＵ側の信号分配器６で２つに分配されて現用送信周波数変換部１（７ａ）および予備送信周波数変換部２（７ｂ）で搬送周波数帯に変換され、各々現用送信高周波部１（８ａ）および予備送信高周波部２（８ｂ）で増幅される。切替スイッチＳＷ９により現用送信高周波部１（８ａ）または予備送信高周波部２（８ｂ）のうち何れかの信号が選択されて、ＲＦ出力端子１０へ出力される。切替スイッチＳＷ４は、変調部１（３ａ）が故障の場合に瞬間的に自動切替して、予備変調部２（３ｂ）の選択を行う。切替スイッチＳＷ９は、送信周波数変換部１（７ａ）または送信高周波部１（８ａ）が故障の場合に瞬間的に自動切替して、予備送信周波数変換部２（７ｂ）または予備送信高周波部２（８ｂ）の選択を行う。
【００３３】
上述の送信側の自動切替の手順について詳細に説明する。変調部１（３ａ）または予備変調部２（３ｂ）から出力される故障検出信号は、ＩＤＵ側の警報制御処理部（不図示）に集められて警報信号を送出させるとともに、切替制御信号を生成させて切替スイッチＳＷ４へ伝送され切替制御が行われる。同様にして、送信周波数変換部１（７ａ）または予備送信周波数変換部２（７ｂ）から出力される故障検出信号と、送信高周波部１（８ａ）または予備送信高周波部２（８ｂ）から出力される故障検出信号とは、ＯＤＵ側の警報制御処理部（不図示）に集められて警報信号を送出させるとともに、切替制御信号を生成させて切替スイッチＳＷ９へ伝送され切替制御が行われる。このため、従来の技術で述べられたようにＩＤＵとＯＤＵとの間で警報信号および切替制御信号をやり取りする必要性が無くなり、ＩＤＵ内での独立した警報の発生および切替の制御、ＯＤＵ内での独立した警報の発生および切替の制御ができるようになる。
【００３４】
次に受信側のＩＤＵとＯＤＵとの動作について説明する。ＲＦ入力端子１１より入力したＲＦ信号は、信号分配器ＨＹＢ１２により２つに分配されて現用の受信高周波部１（１３ａ）で増幅された後、現用の受信周波数変換部１（１４ａ）でＩＦ帯信号へ変換される。信号分配器ＨＹＢ１２により分配された他方の信号は予備受信高周波部２（１３ｂ）で増幅された後、予備受信周波数変換部２（１４ｂ）でＩＦ帯信号へ変換される。切替スイッチＳＷ１５により受信周波数変換部１（１４ａ）または備受信周波数変換部２（１４ｂ）のうち何れかの信号がＯＤＵ出力信号として選択される。選択されたＯＤＵ出力信号は、伝送ケーブル１６に接続されたＩＤＵ側の信号分配器ＨＹＢ１７で２つに分配されて復調部１（１８ａ）および予備復調部２（１８ｂ）に伝送されてＢＢ信号へ復調される。切替スイッチ１９は、復調部１（１８ａ）または予備復調部２（１８ｂ）のうちのいずれかのＢＢ信号を選択し、選択されたＢＢ信号がＢＢ出力端子２０に出力される。切替スイッチＳＷ１５は、受信高周波部１（１３ａ）または受信周波数変換部１（１４ａ）が故障の場合に瞬間的に自動切替して、予備受信高周波部２（１３ａ）または予備受信周波数変換部２（１４ａ）の選択を行う。切替スイッチＳＷ１９は、復調部１（１８ａ）が故障の場合に瞬間的に自動切替して、予備復調部２（１８ｂ）の選択を行う。
【００３５】
上述の送信側の自動切替の手順について詳細に説明する。受信高周波部１（１３ａ）または予備受信高周波部２（１３ｂ）から出力される故障検出信号と、受信周波数変換部１（１４ａ）または予備受信周波数変換部２（１４ｂ）から出力される故障検出信号とは、ＯＤＵ側の警報制御処理部（不図示）に集められて警報信号を送出させるとともに、切替制御信号を生成させて切替スイッチＳＷ１５へ伝送され切替制御が行われる。同様にして、復調部１（１８ａ）または予備復調部２（１８ｂ）から出力される故障検出信号は、ＩＤＵ側の警報制御処理部（不図示）に集められて警報信号を送出させるとともに、切替制御信号を生成させて切替スイッチＳＷ１９へ伝送され切替制御が行われる。このため、従来の技術で述べられたようにＯＤＵとＩＤＵとの間で警報信号および切替制御信号をやり取りする必要性が無くなり、ＯＤＵ内での独立した警報の発生および切替の制御、ＩＤＵ内での独立した警報の発生および切替の制御ができるようになる。
【００３６】
以上より、実施の形態１によれば、ＩＤＵとＯＤＵとの間で警報信号および切替制御信号をやり取りする必要性を無くし、ＩＤＵおよびＯＤＵ各々での独立した警報の発生および切替の制御ができるようにし、ＩＤＵとＯＤＵとの間の伝送ケーブルを２本とすることにより、ＩＤＵ、ＯＤＵ等の据え付け工事の簡易化、設備全体の低コスト化および伝送ケーブルのメンテナンスの簡易化を行なうことができる。
【００３７】
実施の形態２.
図２は、本発明の実施の形態２における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法をブロック図で示す。図２で図１と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。図２において、符号６０は伝送ケーブル５により伝送されたＩＤＵ出力信号を、送信周波数変換部１（７ａ）または予備送信周波数変換部２（７ｂ）のうちいずれかへ信号を伝送する切替スイッチＳＷ、１７０は伝送ケーブル５により伝送されたＯＤＵ出力信号を、復調部１（１８ａ）または予備復調部２（１８ｂ）のうちいずれかへ信号を伝送する切替スイッチＳＷである。
【００３８】
上述の実施の形態１では、送信側のＯＤＵ入力部で信号分配器６を用いたが、信号分配器６の代わりに切替スイッチＳＷ６０を用いてもよい。この結果、送信周波数変換部１（７ａ）等の現用送信ルートに故障が発生した場合、送信側のＯＤＵ入力部で予備送信周波数変換部２（７ｂ）等の予備送信ルートへ切り替えることもできる。さらに受信側のＩＤＵ入力部で信号分配器１７を用いたが、信号分配器１７の代わりに切替スイッチＳＷ１７０を用いてもよい。この結果、復調部１（１８ａ）に故障が発生した場合、受信側のＩＤＵ入力部で予備復調部２（１８ｂ）へ切り替えることもできる。
【００３９】
以上より、実施の形態２によれば、送信側のＯＤＵ入力部で切替スイッチＳＷ６０を用いることにより、送信側のＯＤＵ入力部で故障に対処することができ、受信側のＩＤＵ入力部で切替スイッチＳＷ１７０を用いることにより、受信側のＩＤＵ入力部で故障に対処することができる。
【００４０】
実施の形態３.
図３は、本発明の実施の形態３における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法をブロック図で示す。図３で図１と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。図３において、符号９０は送信高周波部１（８ａ）および予備送信高周波部２（８ｂ）の信号を合成する信号合成部である。
【００４１】
上述の実施の形態１では、送信側のＯＤＵ出力部で切替スイッチＳＷ９を用いたが、送信周波数変換部１（７ａ）と予備送信周波数変換部２（７ｂ）で局発同期を行うと共に、切替スイッチＳＷ９の代わりに信号合成器９０を用いることができる。送信周波数変換部１（７ａ）と送信周波数変換部２（７ｂ）とで周波数の同期がとれた局発信号を使用することにより、各送信周波数変換部の出力信号の同期をとることができる。したがって各送信高周波部で増幅された後でも単一波として信号の合成を行なうことができる。
【００４２】
以上より、実施の形態３によれば、送信周波数変換部１（７ａ）と予備送信周波数変換部２（７ｂ）で局発同期を行うと共に、合成部９０により単一波として合成された信号を得ることができる。
【００４３】
実施の形態４.
図４は、本発明の実施の形態４における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法をブロック図で示す。図４で図１と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。図４において、符号２１は切替スイッチＳＷ４で選択された送信信号を後述のインタフェース部ＩＮＴ２２へ伝送し、インタフェース部ＩＮＴ２２から伝送された受信信号を受信側ＩＤＵ入力部へ伝送するインタフェース部、２２は切替スイッチＳＷ１５で選択された受信信号をインタフェース部ＩＮＴ２１へ伝送し、インタフェース部ＩＮＴ２１から伝送された送信信号を送信側ＯＤＵ入力部へ伝送するインタフェース部、２３は入力した信号を分波するＯＤＵ側の分波部、２４は入力した信号を分波するＩＤＵ側の分波部である。信号分配器Ｈ１７は信号分配器ＨＹＢ１７と同じ機能を有する。
【００４４】
上述の実施の形態１では、送信側ＩＤＵ出力部で変調部１（３ａ）または予備変調部２（３ｂ）の出力信号を切替スイッチＳＷ４により選択し、この後伝送ケーブル５を介して送信側ＯＤＵ入力部で信号分配器ＨＹＢ６へ接続していた。本実施の形態４では、インタフェース部ＩＮＴ２１で送信側ＩＤＵからの送信信号と受信側ＯＤＵ出力部からの受信信号とを共に合成し、送信信号を１本の伝送ケーブル５によりインタフェース部ＩＮＴ２１からインタフェース部ＩＮＴ２２へ伝送する。送信側ＯＤＵでは、インタフェース部ＩＮＴ２２により伝送された送信信号を分配し、この分配された送信信号を分波部２３で分波後に、信号分配器ＨＹＢ６により送信周波数変換部１（７ａ）および予備送信周波数変換部２（７ｂ）へ分配する。
【００４５】
一方、受信側ＯＤＵでは、切替スイッチＳＷ１５が受信高周波部１（１３ａ）または受信高周波部２（１３ｂ）の出力を切替選択し、インタフェース部ＩＮＴ２２で受信側ＯＤＵからの受信信号と送信側ＩＤＵ出力部からの送信信号とを共に合成し、受信信号を１本の伝送ケーブル５によりインタフェース部ＩＮＴ２２からインタフェース部ＩＮＴ２１へ伝送する。受信側ＩＤＵでは、インタフェース部ＩＮＴ２１により伝送された受信信号を分配し、この分配された受信信号を分波部２４で分波後に、信号分配器Ｈ１７で分配し、受信周波数変換部１（１４ａ）および予備受信周波数変換部２（１４ｂ）へ分配することができる。
【００４６】
以上より、実施の形態４によれば、ＩＤＵ側とＯＤＵ側との各々に送信信号と受信信号とを合成するインタフェース部を設けることにより、ＩＤＵとＯＤＵとの間の伝送ケーブルを１本とすることができ、ＩＤＵ、ＯＤＵ等の据え付け工事のさらなる簡易化、設備全体の低コスト化および伝送ケーブルのメンテナンスの簡易化を行なうことができる。
【００４７】
実施の形態５.
図５は、本発明の実施の形態５における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法をブロック図で示す。図５で図４と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。上述の実施の形態４では、受信側ＩＤＵにおいて、分波部２４で分波された信号を信号分配器Ｈ１７で受信周波数変換部１（１４ａ）および予備受信周波数変換部２（１４ｂ）へ分配していたが、本実施の形態５では、受信周波数変換部１（１４ａ）および予備受信周波数変換部２（１４ｂ）を受信側ＩＤＵから受信側ＯＤＵへ移すことができる。したがって、受信高周波部１（１３ａ）の出力を受信周波数変換部１（１４ａ）で変換し、予備受信高周波部２（１３ｂ）の出力を予備受信周波数変換部２（１４ｂ）で変換して、切替スイッチＳＷ１５により、いずれかの受信周波数変換部の出力を選択することができる。
【００４８】
以上より、実施の形態５によれば、受信周波数変換部１（１４ａ）および予備受信周波数変換部２（１４ｂ）を受信側ＩＤＵから受信側ＯＤＵへ移すことにより、受信側ＯＤＵで受信信号の周波数変換を行なうことができる。
【００４９】
実施の形態６.
図６は、本発明の実施の形態６における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法をブロック図で示す。図６で図４と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。上述の実施の形態４では、送信側ＯＤＵにおいて、送信信号を信号分配器ＨＹＢ６により送信周波数変換部１（７ａ）および予備送信周波数変換部２（７ｂ）へ分配していたが、本実施の形態６では、送信周波数変換部１（７ａ）および予備送信周波数変換部２（７ｂ）を送信側ＯＤＵから送信側ＩＤＵへ移すことができる。したがって、変調部１（３ａ）の出力を送信周波数変換部１（７ａ）で変換し、予備変調部２（３ｂ）の出力を予備送信周波数変換部２（７ｂ）で変換して、切替スイッチＳＷ４により、いずれかの送信周波数変換部の出力を選択することができる。
【００５０】
以上より、実施の形態６によれば、送信周波数変換部１（７ａ）および予備送信周波数変換部２（７ｂ）を送信側ＯＤＵから送信側ＩＤＵへ移すことにより、送信側ＩＤＵで送信信号の周波数変換を行なうことができる。
【００５１】
実施の形態７.
図７は、本発明の実施の形態７における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法をブロック図で示す。図７で図４と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。図７において、符号６０は分波部２３により分波された送信信号を、送信周波数変換部１（７ａ）または予備送信周波数変換部２（７ｂ）のうちいずれかへ信号を伝送する切替スイッチＳＷ、１７０は分波部２４により分波された受信信号を、受信周波数変換部１（１４ａ）または予備受信周波数変換部２（１４ｂ）のうちいずれかへ信号を伝送する切替スイッチＳＷである。
【００５２】
上述の実施の形態４では、送信側のＯＤＵ入力部で信号分配器ＨＹＢ６を用いたが、信号分配器ＨＹＢ６の代わりに切替スイッチＳＷ６０を用いてもよい。この結果、送信周波数変換部１（７ａ）等の現用送信ルートに故障が発生した場合、送信側のＯＤＵ入力部で予備送信周波数変換部２（７ｂ）等の予備送信ルートへ切り替えることもできる。さらに受信側のＩＤＵ入力部で信号分配器Ｈ１７を用いたが、信号分配器Ｈ１７の代わりに切替スイッチＳＷ１７０を用いてもよい。この結果、復調部１（１８ａ）等の現用受信ルートに故障が発生した場合、受信側のＩＤＵ入力部で予備復調部２（１８ｂ）等の予備受信ルートへ切り替えることもできる。
【００５３】
以上より、実施の形態７によれば、送信側のＯＤＵ入力部で切替スイッチＳＷ６０を用いることにより、送信側のＯＤＵ入力部で故障に対処することができ、受信側のＩＤＵ入力部で切替スイッチＳＷ１７０を用いることにより、受信側のＩＤＵ入力部で故障に対処することができる。
【００５４】
実施の形態８.
図８は、本発明の実施の形態８における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法をブロック図で示す。図８で図５と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。図８において、符号６０は分波部２３により分波された送信信号を、送信周波数変換部１（７ａ）または予備送信周波数変換部２（７ｂ）のうちいずれかへ信号を伝送する切替スイッチＳＷ、１７０は分波部２４により分波された受信信号を、受信周波数変換部１（１４ａ）または予備受信周波数変換部２（１４ｂ）のうちいずれかへ信号を伝送する切替スイッチＳＷである。
【００５５】
上述の実施の形態５では、送信側のＯＤＵ入力部で信号分配器ＨＹＢ６を用いたが、信号分配器ＨＹＢ６の代わりに切替スイッチＳＷ６０を用いてもよい。この結果、送信周波数変換部１（７ａ）等の現用送信ルートに故障が発生した場合、送信側のＯＤＵ入力部で予備送信周波数変換部２（７ｂ）等の予備送信ルートへ切り替えることもできる。さらに受信側のＩＤＵ入力部で信号分配器Ｈ１７を用いたが、信号分配器Ｈ１７の代わりに切替スイッチＳＷ１７０を用いてもよい。この結果、復調部１（１８ａ）等の現用受信ルートに故障が発生した場合、受信側のＩＤＵ入力部で予備復調部２（１８ｂ）等の予備受信ルートへ切り替えることもできる。
【００５６】
以上より、実施の形態８によれば、送信側のＯＤＵ入力部で切替スイッチＳＷ６０を用いることにより、送信側のＯＤＵ入力部で故障に対処することができ、受信側のＩＤＵ入力部で切替スイッチＳＷ１７０を用いることにより、受信側のＩＤＵ入力部で故障に対処することができる。
【００５７】
実施の形態９.
図９は、本発明の実施の形態９における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法をブロック図で示す。図９で図６と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。図９において、符号６０は分波部２３により分波された送信信号を、送信高周波部１（８ａ）または予備送信高周波部２（８ｂ）のうちいずれかへ信号を伝送する切替スイッチＳＷ、１７０は分波部２４により分波された受信信号を、受信周波数変換部１（１４ａ）または予備受信周波数変換部２（１４ｂ）のうちいずれかへ信号を伝送する切替スイッチＳＷである。
【００５８】
上述の実施の形態６では、送信側のＯＤＵ入力部で信号分配器ＨＹＢ６を用いたが、信号分配器ＨＹＢ６の代わりに切替スイッチＳＷ６０を用いてもよい。この結果、送信高周波部１（８ａ）に故障が発生した場合、送信側のＯＤＵ入力部で予備高周波部２（８ｂ）へ切り替えることもできる。さらに受信側のＩＤＵ入力部で信号分配器Ｈ１７を用いたが、信号分配器Ｈ１７の代わりに切替スイッチＳＷ１７０を用いてもよい。この結果、復調部１（１８ａ）等の現用受信ルートに故障が発生した場合、受信側のＩＤＵ入力部で予備復調部２（１８ｂ）等の予備受信ルートへ切り替えることもできる。
【００５９】
以上より、実施の形態９によれば、送信側のＯＤＵ入力部で切替スイッチＳＷ６０を用いることにより、送信側のＯＤＵ入力部で故障に対処することができ、受信側のＩＤＵ入力部で切替スイッチＳＷ１７０を用いることにより、受信側のＩＤＵ入力部で故障に対処することができる。
【００６０】
実施の形態１０.
図１０は、本発明の実施の形態１０における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法をブロック図で示す。図１０で図４と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。図１０において、符号５０は光信号を伝送する光ファイバケーブルである。
【００６１】
上述の実施の形態４では、伝送ケーブル５を用いてＩＤＵ側とＯＤＵ側との間で電気信号を伝送していたが、本実施の形態１０では、伝送ケーブル５の代わりに、光信号を伝送する光ファイバケーブルを用いることができる。送信する場合は、インタフェース部ＩＮＴ２１でＩＤＵ側からの送信信号に対して電気信号から光信号への変換を行い、変換された光信号を送信受信共用の光ファイバーケーブル５０によりＯＤＵ側のインタフェース部ＩＮＴ２２へ伝送する。インタフェース部ＩＮＴ２２ではＩＤＵ側から送信された光信号に対して光信号から電気信号への変換を行う。同様にして、受信する場合は、インタフェース部ＩＮＴ２２でＯＤＵ側からの送信信号に対して電気信号から光信号への変換を行い、変換された光信号を送信受信共用の光ファイバーケーブル５０によりＩＤＵ側のインタフェース部ＩＮＴ２１へ伝送する。インタフェース部ＩＮＴ２１ではＯＤＵ側から送信された光信号に対して光信号から電気信号への変換を行う。
【００６２】
以上より、実施の形態１０によれば、電気信号を伝送する伝送ケーブルの代わりに光信号を伝送する光ファイバケーブルを用いることができるため、ケーブルの敷設工事を容易化し、ケーブルのメンテナンスを容易化することができる。
【００６３】
実施の形態１１.
図１１は、本発明の実施の形態１１における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法をブロック図で示す。図１１で図５と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。図１１において、符号５０は光信号を伝送する光ファイバケーブルである。
【００６４】
上述の実施の形態５では、伝送ケーブル５を用いてＩＤＵ側とＯＤＵ側との間で電気信号を伝送していたが、本実施の形態１１では、伝送ケーブル５の代わりに、光信号を伝送する光ファイバケーブルを用いることができる。送信する場合は、インタフェース部ＩＮＴ２１でＩＤＵ側からの送信信号に対して電気信号から光信号への変換を行い、変換された光信号を送信受信共用の光ファイバーケーブル５０によりＯＤＵ側のインタフェース部ＩＮＴ２２へ伝送する。インタフェース部ＩＮＴ２２ではＩＤＵ側から送信された光信号に対して光信号から電気信号への変換を行う。同様にして、受信する場合は、インタフェース部ＩＮＴ２２でＯＤＵ側からの送信信号に対して電気信号から光信号への変換を行い、変換された光信号を送信受信共用の光ファイバーケーブル５０によりＩＤＵ側のインタフェース部ＩＮＴ２１へ伝送する。インタフェース部ＩＮＴ２１ではＯＤＵ側から送信された光信号に対して光信号から電気信号への変換を行う。
【００６５】
以上より、実施の形態１１によれば、電気信号を伝送する伝送ケーブルの代わりに光信号を伝送する光ファイバケーブルを用いることができるため、ケーブルの敷設工事を容易化し、ケーブルのメンテナンスを容易化することができる。
【００６６】
実施の形態１２.
図１２は、本発明の実施の形態１２における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法をブロック図で示す。図１２で図６と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。図１２において、符号５０は光信号を伝送する光ファイバケーブルである。
【００６７】
上述の実施の形態６では、伝送ケーブル５を用いてＩＤＵ側とＯＤＵ側との間で電気信号を伝送していたが、本実施の形態１２では、伝送ケーブル５の代わりに、光信号を伝送する光ファイバケーブルを用いることができる。送信する場合は、インタフェース部ＩＮＴ２１でＩＤＵ側からの送信信号に対して電気信号から光信号への変換を行い、変換された光信号を送信受信共用の光ファイバーケーブル５０によりＯＤＵ側のインタフェース部ＩＮＴ２２へ伝送する。インタフェース部ＩＮＴ２２ではＩＤＵ側から送信された光信号に対して光信号から電気信号への変換を行う。同様にして、受信する場合は、インタフェース部ＩＮＴ２２でＯＤＵ側からの送信信号に対して電気信号から光信号への変換を行い、変換された光信号を送信受信共用の光ファイバーケーブル５０によりＩＤＵ側のインタフェース部ＩＮＴ２１へ伝送する。インタフェース部ＩＮＴ２１ではＯＤＵ側から送信された光信号に対して光信号から電気信号への変換を行う。
【００６８】
以上より、実施の形態１２によれば、電気信号を伝送する伝送ケーブルの代わりに光信号を伝送する光ファイバケーブルを用いることができるため、ケーブルの敷設工事を容易化し、ケーブルのメンテナンスを容易化することができる。
【００６９】
実施の形態１３.
図１３は、本発明の実施の形態１３における無線装置を示す。図１３で図４と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。実施の形態１３は、上述された実施の形態４において、現用系のみを備えた構成を有するものである。詳しくは、図４において、送信側は、信号分配器ＨＹＢ２、変調部２（３ｂ）、切替スイッチＳＷ４、信号分配器ＨＹＢ６、送信変換部２（７ｂ）、送信高周波部２（８ｂ）および切替スイッチＳＷ９が構成要素からなくなる。受信側は、信号分配器ＨＹＢ１２、受信高周波部２（１３ｂ）、切替スイッチＳＷ１５、信号分配器ＨＹＢ１７、受信変換部２（１４ｂ）、復調部２（１８ｂ）および切替スイッチＳＷ１９が構成要素からなくなる。
【００７０】
以上より、実施の形態１３によれば、実施の形態４において現用系のみからなる無線装置とすることにより、ＩＤＵ、ＯＤＵ等の据え付け工事のさらなる簡易化、設備全体の低コスト化を実現することができる。
【００７１】
実施の形態１４.
図１４は、本発明の実施の形態１４における無線装置を示す。図１４で図５と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。実施の形態１４は、上述された実施の形態５において、現用系のみを備えた構成を有するものである。詳しくは、図５において、送信側は、信号分配器ＨＹＢ２、変調部２（３ｂ）、切替スイッチＳＷ４、信号分配器ＨＹＢ６、送信変換部２（７ｂ）、送信高周波部２（８ｂ）および切替スイッチＳＷ９が構成要素からなくなる。受信側は、信号分配器ＨＹＢ１２、受信高周波部２（１３ｂ）、受信変換部２（１４ｂ）、切替スイッチＳＷ１５、信号分配器ＨＹＢ１７、復調部２（１８ｂ）および切替スイッチＳＷ１９が構成要素からなくなる。
【００７２】
以上より、実施の形態１４によれば、実施の形態５において現用系のみからなる無線装置とすることにより、ＩＤＵ、ＯＤＵ等の据え付け工事のさらなる簡易化、設備全体の低コスト化を実現することができる。
【００７３】
実施の形態１５.
図１５は、本発明の実施の形態１５における無線装置を示す。図１５で図６と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。実施の形態１５は、上述された実施の形態６において、現用系のみを備えた構成を有するものである。詳しくは、図６において、送信側は、信号分配器ＨＹＢ２、変調部２（３ｂ）、送信変換部２（７ｂ）、切替スイッチＳＷ４、信号分配器ＨＹＢ６、送信高周波部２（８ｂ）および切替スイッチＳＷ９が構成要素からなくなる。受信側は、信号分配器ＨＹＢ１２、受信高周波部２（１３ｂ）、切替スイッチＳＷ１５、信号分配器ＨＹＢ１７、受信変換部２（１４ｂ）、復調部２（１８ｂ）および切替スイッチＳＷ１９が構成要素からなくなる。
【００７４】
以上より、実施の形態１５によれば、実施の形態６において現用系のみからなる無線装置とすることにより、ＩＤＵ、ＯＤＵ等の据え付け工事のさらなる簡易化、設備全体の低コスト化を実現することができる。
【００７５】
実施の形態１６.
図１６は、本発明の実施の形態１６における無線装置を示す。図１６で図１０と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。実施の形態１６は、上述された実施の形態１０において、現用系のみを備えた構成を有するものである。詳しくは、図１０において、送信側は、信号分配器ＨＹＢ２、変調部２（３ｂ）、切替スイッチＳＷ４、信号分配器ＨＹＢ６、送信変換部２（７ｂ）、送信高周波部２（８ｂ）および切替スイッチＳＷ９が構成要素からなくなる。受信側は、信号分配器ＨＹＢ１２、受信高周波部２（１３ｂ）、切替スイッチＳＷ１５、信号分配器ＨＹＢ１７、受信変換部２（１４ｂ）、復調部２（１８ｂ）および切替スイッチＳＷ１９が構成要素からなくなる。
【００７６】
以上より、実施の形態１６によれば、実施の形態１０において現用系のみからなる無線装置とすることにより、ＩＤＵ、ＯＤＵ等の据え付け工事のさらなる簡易化、設備全体の低コスト化を実現することができる。
【００７７】
実施の形態１７.
図１７は、本発明の実施の形態１７における無線装置を示す。図１７で図１１と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。実施の形態１７は、上述された実施の形態１１において、現用系のみを備えた構成を有するものである。詳しくは、図１１において、送信側は、信号分配器ＨＹＢ２、変調部２（３ｂ）、切替スイッチＳＷ４、信号分配器ＨＹＢ６、送信変換部２（７ｂ）、送信高周波部２（８ｂ）および切替スイッチＳＷ９が構成要素からなくなる。受信側は、信号分配器ＨＹＢ１２、受信高周波部２（１３ｂ）、受信変換部２（１４ｂ）、切替スイッチＳＷ１５、信号分配器ＨＹＢ１７、復調部２（１８ｂ）および切替スイッチＳＷ１９が構成要素からなくなる。
【００７８】
以上より、実施の形態１７によれば、実施の形態１１において現用系のみからなる無線装置とすることにより、ＩＤＵ、ＯＤＵ等の据え付け工事のさらなる簡易化、設備全体の低コスト化を実現することができる。
【００７９】
実施の形態１８.
図１８は、本発明の実施の形態１８における無線装置を示す。図１８で図１２と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため説明は省略する。実施の形態１８は、上述された実施の形態１２において、現用系のみを備えた構成を有するものである。詳しくは、図１２において、送信側は、信号分配器ＨＹＢ２、変調部２（３ｂ）、送信変換部２（７ｂ）、切替スイッチＳＷ４、信号分配器ＨＹＢ６、送信高周波部２（８ｂ）および切替スイッチＳＷ９が構成要素からなくなる。受信側は、信号分配器ＨＹＢ１２、受信高周波部２（１３ｂ）、切替スイッチＳＷ１５、信号分配器ＨＹＢ１７、受信変換部２（１４ｂ）、復調部２（１８ｂ）および切替スイッチＳＷ１９が構成要素からなくなる。
【００８０】
以上より、実施の形態１８によれば、実施の形態１２において現用系のみからなる無線装置とすることにより、ＩＤＵ、ＯＤＵ等の据え付け工事のさらなる簡易化、設備全体の低コスト化を実現することができる。
【００８１】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の無線方法および無線装置によれば、ＩＤＵとＯＤＵとの間の伝送ケーブルを１本または２本とすることにより、ＩＤＵ、ＯＤＵ等の据え付け工事の簡易化、設備全体の低コスト化および伝送ケーブルのメンテナンスの簡易化を行なうことができる無線方法および無線装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の実施の形態１における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図２】 本発明の実施の形態２における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図３】 本発明の実施の形態３における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図４】 本発明の実施の形態４における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図５】 本発明の実施の形態５における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図６】 本発明の実施の形態６における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図７】 本発明の実施の形態７における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図８】 本発明の実施の形態８における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図９】 本発明の実施の形態９における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図１０】 本発明の実施の形態１０における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図１１】 本発明の実施の形態１１における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図１２】 本発明の実施の形態１２における無線装置の現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図１３】 本発明の実施の形態１３における無線装置を示すブロック図である。
【図１４】 本発明の実施の形態１４における無線装置を示すブロック図である。
【図１５】 本発明の実施の形態１５における無線装置を示すブロック図である。
【図１６】 本発明の実施の形態１６における無線装置を示すブロック図である。
【図１７】 本発明の実施の形態１７における無線装置を示すブロック図である。
【図１８】 本発明の実施の形態１８における無線装置を示すブロック図である。
【図１９】 従来の無線装置における現用から予備用へ切り替える無線方法を示すブロック図である。
【図２０】 従来の無線装置における現用系のみの無線方法を示すブロック図である。
【符号の説明】
１ ＢＢ入力端子、 ２、６、１２ 信号分配器ＨＹＢ、 ３ａ 変調部、 ３ｂ 予備変調部、 ４、９、１５、１９、１７０ 切替スイッチ、 ５、５ａ伝送ケーブル、 ５ｂ 予備伝送ケーブル、 ７ａ 送信周波数変換部、 ７ｂ 予備送信周波数変換部、 ８ａ 送信高周波部、 ８ｂ 予備送信高周波部、 １０ ＲＦ出力端子、 １１ ＲＦ入力端子、 １３ａ 受信高周波部、 １３ｂ 予備受信高周波部、 １４ａ 受信周波数変換部、 １４ｂ 予備受信周波数変換部、 １６、１６ａ 伝送ケーブル、 １６ｂ 予備伝送ケーブル、１７ 信号分配器Ｈ、 １８ａ 復調部、 １８ｂ 予備復調部、 ２０ ＢＢ出力端子、 ２１、２２ インタフェース部、 ２３、２４ 分波器、 ９０信号合成部。
Claims (21)
- 入力した信号を変調する現用変調部と該現用変調部の予備用である予備変調部とを有する変調部、入力した信号の周波数を搬送周波数帯へ変換する現用送信周波数変換部と該現用送信周波数変換部の予備用である予備送信周波数変換部とを有する送信周波数変換部、入力した信号を増幅する現用送信高周波部と該現用送信高周波部の予備用である予備送信高周波部を有する送信高周波部、入力した信号を増幅する現用受信高周波部と該現用受信高周波部の予備用である予備受信高周波部とを有する受信高周波部、入力した信号をＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換部と該現用受信周波数変換部の予備用である予備受信周波数変換部とを有する受信周波数変換部および入力した信号を復調する現用復調部と該現用復調部の予備用である予備復調部とを有する復調部を備えた無線装置における現用と予備用との間を切り替える無線方法であって、
送信側は、
入力したベースバンド信号を現用変調部または予備変調部へ分配するベースバンド信号分配ステップと、
前記ベースバンド信号分配ステップで分配された信号を現用変調部で変調する現用変調ステップと、
前記ベースバンド信号分配ステップで分配された信号を予備変調部で変調する予備変調ステップと、
前記変調ステップと前記予備変調ステップとにおいて変調された信号の内いずれかの信号を選択する送信信号選択ステップと、
前記送信信号選択ステップで選択された信号を送信ケーブルを介して送信変換部へ接続する第１接続ステップと、
前記第１接続ステップで接続された信号を現用送信周波数変換部で変換する現用送信周波数変換ステップと、
前記現用送信周波数変換ステップで変換された信号を現用送信高周波部で増幅する現用送信ＲＦステップと、
前記第１接続ステップで接続された信号を予備送信周波数変換部で変換する予備送信周波数変換ステップと、
前記予備送信変換ステップで変換された信号を予備送信高周波部で増幅する予備送信ＲＦステップと、
前記現用送信ＲＦステップと前記予備送信ＲＦステップとにおいて増幅された信号に基づいて信号を出力する送信出力ステップと
を備え、
前記送信信号選択ステップは現用変調部が故障した場合、該現用変調部を予備変調部へ切替え、前記送信出力ステップは現用送信周波数変換部または現用送信高周波部が故障した場合、該現用送信周波数変換部および該現用送信高周波部を予備送信周波数変換部および予備送信高周波部へ切替えるものであり、
受信側は、
受信したＲＦ信号を現用受信高周波部または予備受信高周波部へ分配する受信信号分配ステップと、
前記受信信号分配ステップで分配された信号を現用受信高周波部により増幅する現用受信ＲＦステップと、
前記受信ＲＦステップで増幅された信号を現用受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換ステップと、
前記受信信号分配ステップで分配された信号を予備受信高周波部で増幅する予備受信ＲＦステップと、
前記予備受信ＲＦステップで増幅された信号を予備受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する予備受信周波数変換ステップと、
前記現用受信周波数変換ステップと予備受信周波数変換ステップとにおいて変換された信号の内いずれか１つの信号を選択する受信信号選択ステップと、
前記受信信号選択ステップで選択された信号を受信ケーブルを介して復調部へ接続する第２接続ステップと、
前記第２接続ステップで接続された信号を現用復調部で復調する現用復調ステップと、
前記第２接続ステップで接続された信号を予備復調部で復調する予備復調ステップと、
前記現用復調ステップと前記予備復調ステップとにおいて復調された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力する受信出力選択ステップと
を備え、
前記受信信号選択ステップは現用受信高周波部または現用受信周波数変換部が故障した場合、該現用受信高周波部および該現用受信周波数変換部を予備受信高周波部および予備受信周波数変換部へ切替え、前記受信出力選択ステップは現用復調部が故障した場合、該現用復調部を予備復調部へ切替えることを特徴とする無線方法。 - 前記第１接続ステップは、前記送信信号選択ステップで選択された信号を現用送信周波数変換部および予備送信周波数変換部へ分配し、前記送信出力ステップは、前記現用送信ＲＦステップと前記予備送信ＲＦステップとにおいて増幅された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、前記第２接続ステップは、前記受信信号選択ステップで選択された信号を復調部および予備復調部へ分配することを特徴とする請求項１記載の無線方法。
- 前記第１接続ステップは、前記送信信号選択ステップで選択された信号を現用送信周波数変換部または予備送信周波数変換部のいずれかへ切り替えて接続し、前記送信出力ステップは、前記送信ＲＦステップと前記予備送信ＲＦステップとにおいて増幅された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、前記第２接続ステップは、前記受信信号選択ステップで選択された信号を現用復調部または予備復調部のいずれか１つへ切り替えて接続することを特徴とする請求項１記載の無線方法。
- 前記第１接続ステップは、前記送信信号選択ステップで選択された信号を現用送信周波数変換部および予備送信周波数変換部へ分配し、前記送信出力ステップは、前記現用送信ＲＦステップと前記予備送信ＲＦステップとにおいて増幅された信号を合成して出力し、前記第２接続ステップは、前記受信信号選択ステップで選択された信号を復調部および予備復調部へ分配することを特徴とする請求項１記載の無線方法。
- 入力した信号を変調する現用変調部と該現用変調部の予備用である予備変調部とを有する変調部、入力した信号の周波数を搬送周波数帯へ変換する現用送信周波数変換部と該現用送信周波数変換部の予備用である予備送信周波数変換部とを有する送信周波数変換部、入力した信号を増幅する現用送信高周波部と該現用送信高周波部の予備用である予備送信高周波部を有する送信高周波部、入力した信号を増幅する現用受信高周波部と該現用受信高周波部の予備用である予備受信高周波部とを有する受信高周波部、入力した信号をＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換部と該現用受信周波数変換部の予備用である予備受信周波数変換部とを有する受信周波数変換部および入力した信号を復調する現用復調部と該現用復調部の予備用である予備復調部とを有する復調部を備え、該変調部および該復調部を有する屋内装置と、該送信高周波部および該受信高周波部を有する屋外装置とを備えた無線装置における現用と予備用との間を切り替える無線方法であって、
屋内装置側送信ステップは、
入力したベースバンド信号を現用変調部および予備変調部へ分配するベースバンド信号分配ステップと、
前記ベースバンド信号分配ステップで分配された信号を現用変調部で変調する現用変調ステップと、
前記ベースバンド信号分配ステップで分配された信号を予備変調部で変調する予備変調ステップと、
前記現用変調ステップと前記予備変調ステップとにおいて変調された信号の内いずれか１つの信号を選択し、現用変調部が故障した場合、該現用変調部を予備変調部へ切替える送信信号選択ステップと、
前記送信信号選択ステップで選択された信号を伝送ケーブルを介して屋外装置側へ伝送する送信側伝送ステップと
を備え、
屋外装置側送信ステップは、
前記送信側伝送ステップで伝送された信号を送信高周波部側へ分配する送信信号分配ステップと、
前記送信信号分配ステップで分配された信号を分波する送信側分波ステップと、
前記送信側分波ステップで分波された信号を現用送信周波数変換部および予備送信周波数変換部へ分配する送信側分波信号分配ステップと、
前記送信側分波信号分配ステップで分配された信号を現用送信周波数変換部で変換する現用送信変換ステップと、
前記現用送信変換ステップで変換された信号を現用送信高周波部で増幅する現用送信ＲＦステップと、
前記分波信号分配ステップで分配された信号を予備送信周波数変換部で変換する予備送信変換ステップと、
前記予備送信変換ステップで変換された信号を予備送信高周波部で増幅する予備送信ＲＦステップと、
前記現用送信ＲＦステップと前記予備送信ＲＦステップとにおいて増幅された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用送信周波数変換部または現用送信高周波部が故障した場合、該現用送信周波数変換部および該現用送信高周波部を予備送信周波数変換部および予備送信高周波部へ切替える送信出力ステップと
を備え、
屋外装置側受信ステップは、
受信したＲＦ信号を現用受信高周波部および予備受信高周波部へ分配する受信信号分配ステップと、
前記受信信号分配ステップで分配された信号を現用受信高周波部により増幅する現用受信ＲＦステップと、
前記受信信号分配ステップで分配された信号を予備受信高周波部で増幅する予備受信ＲＦステップと、
前記現用受信周波数変換部と前記予備受信周波数変換部とにおいて増幅された信号の内いずれか１つの信号を選択し、現用受信高周波部が故障した場合、該現用受信高周波部を予備受信高周波部へ切替える受信信号選択ステップと、
前記受信信号選択ステップで選択された信号を前記伝送ケーブルを介して屋内装置側へ伝送する受信側伝送ステップと、
を備え、
屋内装置側受信ステップは、
前記受信側伝送ステップで伝送された信号を復調部側へ分配する受信信号分配ステップと、
前記受信信号分配ステップで分配された信号を分波する受信側分波ステップと、
前記受信側分波ステップで分波された信号を現用受信周波数変換部および予備受信周波数変換部へ分配する受信側分波信号分配ステップと、
前記受信側分波信号分配ステップで分配された信号を現用受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換ステップと、
前記現用受信周波数変換ステップで変換された信号を現用復調部で復調する現用復調ステップと、
前記受信側分波信号分配ステップで分配された信号を予備受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する予備受信周波数変換ステップと、
前記予備受信周波数変換ステップで変換された信号を予備用復調部で復調する予備復調ステップと、
前記現用復調ステップと前記予備復調ステップとにおいて復調された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用受信周波数変換部または現用復調部が故障した場合、該現用受信周波数変換部および該現用復調部を予備受信周波数変換部および予備復調部へ切替える受信出力選択ステップと
を備えたことを特徴とする無線方法。 - 前記屋外装置側受信ステップは、
前記現用受信ＲＦステップの後に、前記現用受信ＲＦステップにより増幅された信号を現用受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換ステップと、
前記予備受信ＲＦステップの後に、前記予備受信ＲＦステップにより増幅された信号を予備受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する予備受信周波数変換ステップと
をさらに備え、
前記受信信号選択ステップは、前記現用受信周波数変換ステップと前記予備受信周波数変換ステップとにおいて変換された信号の内いずれか１つの信号を選択するものであり、
前記屋内装置側受信ステップは、
前記受信側伝送ステップで伝送された信号を復調部側へ分配する受信信号分配ステップと、
前記受信信号分配ステップで分配された信号を分波する受信側分波ステップと、
前記受信側分波ステップで分波された信号を現用復調部および予備復調部へ分配する受信側分波信号分配ステップと、
前記受信側分波信号分配ステップで分配された信号を現用復調部で復調する現用復調ステップと、
前記受信側分波信号分配ステップで分配された信号を予備復調部で復調する予備復調ステップと、
前記現用復調ステップと前記予備復調ステップとにおいて復調された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用復調部が故障した場合、該現用復調部を予備復調部へ切替える受信出力選択ステップと
を備えたことを特徴とする請求項５記載の無線方法。 - 前記屋内装置側送信ステップは、
前記現用変調ステップの後に、前記現用変調ステップで変調された信号を変換する現用送信周波数変換ステップと、
前記予備変調ステップの後に、前記予備変調ステップで変調された信号を変換する予備送信周波数変換ステップと
をさらに備え、
前記送信信号選択ステップは、前記現用送信周波数変換ステップと前記予備送信周波数変換ステップにおいて変換された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用変調部または現用送信周波数変換部が故障した場合、該現用変調部および該現用送信周波数変換部をよび変調部および予備送信周波数変換部へ切替えるものであり、
前記屋外装置側送信ステップは、
前記送信側伝送ステップで伝送された信号を送信高周波部側へ分配する送信信号分配ステップと、
前記送信信号分配ステップで分配された信号を分波する送信側分波ステップと、
前記送信側分波ステップで分波された信号を現用送信高周波部および予備送信高周波部へ分配する送信側分波信号分配ステップと、
前記送信側分波信号分配ステップで分配された信号を現用送信高周波部で増幅する現用送信ＲＦステップと、
前記分波信号分配ステップで分配された信号を予備送信高周波部で増幅する予備送信ＲＦステップと、
前記現用送信ＲＦステップと前記予備送信ＲＦステップとにおいて増幅された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用送信高周波部が故障した場合、該現用送信高周波部を予備送信高周波部へ切替える送信出力ステップと
を備えたことを特徴とする請求項５記載の無線方法。 - 入力した信号を変調する現用変調部と該現用変調部の予備用である予備変調部とを有する変調部、入力した信号の周波数を搬送周波数帯へ変換する現用送信周波数変換部と該現用送信周波数変換部の予備用である予備送信周波数変換部とを有する送信周波数変換部、入力した信号を増幅する現用送信高周波部と該現用送信高周波部の予備用である予備送信高周波部を有する送信高周波部、入力した信号を増幅する現用受信高周波部と該現用受信高周波部の予備用である予備受信高周波部とを有する受信高周波部、入力した信号をＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換部と該現用受信周波数変換部の予備用である予備受信周波数変換部とを有する受信周波数変換部および入力した信号を復調する現用復調部と該現用復調部の予備用である予備復調部とを有する復調部を備え、該変調部および該復調部を有する屋内装置と、該送信高周波部および該受信高周波部を有する屋外装置とを備えた無線装置における現用と予備用との間を切り替える無線方法であって、
屋内装置側送信ステップは、
入力したベースバンド信号を現用変調部および予備変調部へ分配するベースバンド信号分配ステップと、
前記ベースバンド信号分配ステップで分配された信号を現用変調部で変調する現用変調ステップと、
前記ベースバンド信号分配ステップで分配された信号を予備変調部で変調する予備変調ステップと、
前記現用変調ステップと前記予備変調ステップとにおいて変調された信号の内いずれか１つの信号を選択し、現用変調部が故障した場合、該現用変調部を予備変調部へ切替える送信信号選択ステップと、
前記送信信号選択ステップで選択された信号を伝送ケーブルを介して屋外装置側へ伝送する送信側伝送ステップと
を備え、
屋外装置側送信ステップは、
前記送信側伝送ステップで伝送された信号を送信高周波部側へ分配する送信信号分配ステップと、
前記送信信号分配ステップで分配された信号を分波する送信側分波ステップと、
前記送信側分波ステップで分波された信号を現用送信周波数変換部または予備送信周波数変換部のいずれかへ切り替える送信側分波信号切替ステップと、
前記送信側分波信号切替ステップで切替えられた信号を現用送信周波数変換部で変換する現用送信変換ステップと、
前記現用送信変換ステップで変換された信号を現用送信高周波部で増幅する現用送信ＲＦステップと、
前記送信側分波信号切替ステップで切替えられた信号を予備送信周波数変換部で変換する予備送信変換ステップと、
前記予備送信変換ステップで変換された信号を予備送信高周波部で増幅する予備送信ＲＦステップと、
前記現用送信ＲＦステップと前記予備送信ＲＦステップとにおいて増幅された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用送信周波数変換部または現用送信高周波部が故障した場合、該現用送信周波数変換部および該現用送信高周波部を予備送信周波数変換部および予備送信高周波部へ切替える送信出力ステップと
を備え、
屋外装置側受信ステップは、
受信したＲＦ信号を現用受信高周波部および予備受信高周波部へ分配する受信信号分配ステップと、
前記受信信号分配ステップで分配された信号を現用受信高周波部により増幅する現用受信ＲＦステップと、
前記受信信号分配ステップで分配された信号を予備受信高周波部で増幅する予備受信ＲＦステップと、
前記現用受信周波数変換部と前記予備受信周波数変換部とにおいて増幅された信号の内いずれか１つの信号を選択し、現用受信高周波部が故障した場合、該現用受信高周波部を予備受信高周波部へ切替える受信信号選択ステップと、
前記受信信号選択ステップで選択された信号を前記伝送ケーブルを介して屋内装置側へ伝送する受信側伝送ステップと、
を備え、
屋内装置側受信ステップは、
前記受信側伝送ステップで伝送された信号を復調部側へ分配する受信信号分配ステップと、
前記受信信号分配ステップで分配された信号を分波する受信側分波ステップと、
前記受信側分波ステップで分波された信号を現用受信周波数変換部または予備受信周波数変換部のいずれかへ切替る受信側分波信号切替ステップと、
前記受信側分波信号切替ステップで切り替えられた信号を現用受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換ステップと、
前記現用受信周波数変換ステップで変換された信号を現用復調部で復調する現用復調ステップと、
前記受信側分波信号切替ステップで切替えられた信号を予備受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する予備受信周波数変換ステップと、
前記予備受信周波数変換ステップで変換された信号を予備用復調部で復調する予備復調ステップと、
前記現用復調ステップと前記予備復調ステップとにおいて復調された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用受信周波数変換部または現用復調部が故障した場合、該現用受信周波数変換部および該現用復調部を予備受信周波数変換部および予備復調部へ切替える受信出力選択ステップと
を備えたことを特徴とする無線方法。 - 前記屋外装置側受信ステップは、
前記現用受信ＲＦステップの後に、前記現用受信ＲＦステップにより増幅された信号を現用受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換ステップと、
前記予備受信ＲＦステップの後に、前記予備受信ＲＦステップにより増幅された信号を予備受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する予備受信周波数変換ステップと
をさらに備え、
前記受信信号選択ステップは、前記現用受信周波数変換ステップと前記予備受信周波数変換ステップとにおいて変換された信号の内いずれか１つの信号を選択するものであり、
前記屋内装置側受信ステップは、
前記受信側伝送ステップで伝送された信号を復調部側へ分配する受信信号分配ステップと、
前記受信信号分配ステップで分配された信号を分波する受信側分波ステップと、
前記受信側分波ステップで分波された信号を現用復調部または予備復調部へ切り替える受信側分波信号切替ステップと、
前記受信側分波信号切替ステップで切り替えられた信号を現用復調部で復調する現用復調ステップと、
前記受信側分波信号切替ステップで切り替えられた信号を予備復調部で復調する予備復調ステップと、
前記現用復調ステップと前記予備復調ステップとにおいて復調された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用復調部が故障した場合、該現用復調部を予備復調部へ切替える受信出力選択ステップと
を備えたことを特徴とする請求項８記載の無線方法。 - 前記屋内装置側送信ステップは、
前記現用変調ステップの後に、前記現用変調ステップで変調された信号を変換する現用送信周波数変換ステップと、
前記予備変調ステップの後に、前記予備変調ステップで変調された信号を変換する予備送信周波数変換ステップと
をさらに備え、
前記送信信号選択ステップは、前記現用送信周波数変換ステップと前記予備送信周波数変換ステップにおいて変換された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用変調部または現用送信周波数変換部が故障した場合、該現用変調部および該現用送信周波数変換部をよび変調部および予備送信周波数変換部へ切替えるものであり、
前記屋外装置側送信ステップは、
前記送信側伝送ステップで伝送された信号を送信高周波部側へ分配する送信信号分配ステップと、
前記送信信号分配ステップで分配された信号を分波する送信側分波ステップと、
前記送信側分波ステップで分波された信号を現用送信高周波部または予備送信高周波部のいずれかへ切り替える送信側分波信号切替ステップと、
前記送信側分波信号切替ステップで切替られた信号を現用送信高周波部で増幅する現用送信ＲＦステップと、
前記送信側分波信号切替ステップで切替られた信号を予備送信高周波部で増幅する予備送信ＲＦステップと、
前記現用送信ＲＦステップと前記予備送信ＲＦステップとにおいて増幅された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、現用送信高周波部が故障した場合、該現用送信高周波部を予備送信高周波部へ切替える送信出力ステップと
を備えたことを特徴とする請求項８記載の無線方法。 - 前記伝送ケーブルは光ファイバーケーブルであり、
前記屋内装置側送信ステップにおいて、前記送信側伝送ステップは前記送信信号選択ステップで選択された電気信号を光信号へ変換し該光信号を該光ファイバーケーブルを介して屋外装置側へ伝送し、
前記屋外装置側送信ステップにおいて、前記送信信号分配ステップは前記送信側伝送ステップで伝送された光信号を電気信号へ変換し送信側屋外装置側へ分配し、
前記屋外装置側受信ステップにおいて、前記受信側伝送ステップは前記受信信号選択ステップで選択された電気信号を光信号へ変換し該光ファイバーケーブルを介して屋内装置へ伝送し、
前記屋内装置側受信ステップにおいて、前記受信信号分配ステップは前記受信側伝送ステップで伝送された光信号を電気信号へ変換し受信側屋内装置側へ分配することを特徴とする請求項５ないし１０のいずれかに記載の無線方法。 - 送信側屋内装置、送信側屋外装置、該送信側屋内装置と該送信側屋外装置との間を接続する送信ケーブル、受信側屋外装置、受信側屋内装置および該受信側屋外装置と該受信側屋内装置との間を接続する受信ケーブルを有する無線装置であって、
前記送信側屋内装置は、
入力したベースバンド信号を分配するベースバンド信号分配部と、
前記ベースバンド信号分配部で分配された信号を変調する変調部と、
前記ベースバンド信号分配部で分配された信号を変調する予備変調部と、
前記変調部と前記予備変調部とにおいて変調された信号の内いずれかの信号を選択し、変調部が故障した場合、該変調部を予備変調部へ切替える送信信号選択部と
を備え、
前記送信側屋外装置は、
前記送信信号選択部で選択された信号を前記送信ケーブルを介して接続する第１接続部と、
前記第１接続部で接続された信号の周波数を搬送周波数帯へ変換する送信周波数変換部と、
前記送信周波数変換部で変換された信号を増幅する送信高周波部と、
前記第１接続部で接続された信号の周波数を搬送周波数帯へ変換する予備送信変換部と、
前記予備送信変換部で変換された信号を増幅する予備送信高周波部と、
前記送信高周波部と前記予備送信高周波部とにおいて増幅された信号を出力し、送信周波数変換部または送信高周波部が故障した場合、該送信周波数変換部および該送信高周波部を予備送信周波数変換部および予備送信高周波部へ切替える送信出力部と
を備え、
前記受信側屋外装置は、
受信したＲＦ信号を分配する受信信号分配部と、
前記受信信号分配部で分配された信号を増幅する受信高周波部と、
前記受信高周波部で増幅された信号をＩＦ信号へ変換する受信周波数変換部と、
前記受信信号分配部で分配された信号を増幅する予備受信高周波部と、
前記予備受信高周波部で増幅された信号をＩＦ信号へ変換する予備受信周波数変換部と、
前記受信周波数変換部と前記予備受信周波数変換部とにおいて変換された信号を選択し、受信高周波部または受信周波数変換部が故障した場合、該受信高周波部および該受信周波数変換部を予備受信高周波部および予備受信周波数変換部へ切替える受信信号選択部と
を備え、
前記受信側屋内装置は、
前記受信信号選択部で選択された信号を接続する第２接続部と、
前記第２接続部で接続された信号を復調する復調部と、
前記第２接続部で接続された信号を復調する予備復調部と、
前記復調部と前記予備復調部とにおいて復調された信号を選択して出力し、前記復調部が故障した場合、該復調部を前記予備復調部へ切替える受信出力選択部と
を備えたことを特徴とする無線装置。 - 送信側屋内装置、受信側屋内装置、該送信側屋内装置と該受信側屋内装置とを含む屋内装置、送信側屋外装置、受信側屋外装置、該送信側屋外装置と該受信側屋外装置とを含む屋外装置、該屋内装置と該屋外装置との間を接続する伝送ケーブルを有する無線装置であって、
前記送信側屋内装置は、
入力したベースバンド信号を分配するベースバンド信号分配部と、
前記ベースバンド信号分配部で分配された信号を変調する変調部と、
前記ベースバンド信号分配部で分配された信号を変調する予備変調部と、
前記変調部と前記予備変調部とにおいて変調された信号の内いずれかの信号を選択し、変調部が故障した場合、該変調部を予備変調部へ切替える送信信号選択部と
前記送信信号選択部で選択された信号を前記伝送ケーブルを介して前記屋外装置へ伝送する送信側伝送部と
を備え、
前記送信側屋外装置は、
前記送信側伝送部から伝送された信号を送信側屋外装置側へ分配する送信信号分配部と、
前記送信信号分配部で分配された信号を分波する送信側分波部と、
前記送信側分波部で分波された信号を分配する送信側分波信号分配部と、
前記送信側分波信号分配部で分配された信号の周波数を搬送波周波数帯へ変換する現用送信周波数変換部と、
前記現用送信周波数変換部で変換された信号を増幅する現用送信高周波部と、
前記送信側分波信号分配部で分配された信号の周波数を搬送波周波数帯へ変換する予備送信周波数変換部と、
前記予備送信周波数変換部で変換された信号を増幅する予備送信高周波部と、
前記現用送信高周波部と前記予備送信高周波部とにおいて増幅された信号の内いずれかの信号を選択して出力し、現用送信周波数変換部または現用送信高周波部が故障した場合、該現用送信周波数変換部および該現用送信高周波部を予備送信周波数変換部および予備送信高周波部へ切替えるする送信出力部と
を備え、
前記受信側屋外装置は、
受信したＲＦ信号を分配する受信信号分配部と、
前記受信信号分配部で分配された信号を増幅する現用受信高周波部と、
前記受信信号分配部で分配された信号を増幅する予備受信高周波部と、
前記現用受信高周波部と前記予備受信ＲＦとにおいて増幅された信号の内いずれかの信号を選択し、現用受信高周波部が故障した場合、該現用受信高周波部を予備受信高周波部へ切替えする受信信号選択部と、
前記受信信号選択部で選択された信号を前記伝送ケーブルを介して屋内装置側へ伝送する受信側伝送部と
を備え、
前記受信側屋内装置は、
前記受信側伝送部から伝送された信号を受信側屋内装置側へ分配する受信信号分配部と、
前記受信信号分配部で分配された信号を分波する受信側分波部と、
前記受信側分波部で分波された信号を分配する受信側分波信号分配部と、
前記受信側分波信号分配部で分配された信号をＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換部と、
前記現用受信周波数変換部で変換された信号を復調する現用復調部と、
前記受信側分波信号分配部で分配された信号をＩＦ信号へ変換する予備受信周波数変換部と、
前記予備受信周波数変換部で変換された信号を復調する予備復調部と、
前記復調部と前記予備復調部とにおいて復調された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、前記現用受信周波数変換部または現用復調部が故障した場合、該現用受信周波数変換部および該現用復調部を予備受信周波数変換部および予備復調部へ切替える受信出力選択部と
を備えたことを特徴とする無線装置。 - 送信側屋内装置、受信側屋内装置、該送信側屋内装置と該受信側屋内装置とを含む屋内装置、送信側屋外装置、受信側屋外装置、該送信側屋外装置と該受信側屋外装置とを含む屋外装置、該屋内装置と該屋外装置との間を接続する伝送ケーブルを有する無線装置であって、
前記送信側屋内装置は、
入力したベースバンド信号を分配するベースバンド信号分配部と、
前記ベースバンド信号分配部で分配された信号を変調する変調部と、
前記ベースバンド信号分配部で分配された信号を変調する予備変調部と、
前記変調部と前記予備変調部とにおいて変調された信号の内いずれかの信号を選択し、変調部が故障した場合、該変調部を予備変調部へ切替える送信信号選択部と
前記送信信号選択部で選択された信号を前記伝送ケーブルを介して前記屋外装置へ伝送する送信側伝送部と
を備え、
前記送信側屋外装置は、
前記送信側伝送部から伝送された信号を送信側屋外装置側へ分配する送信信号分配部と、
前記送信信号分配部で分配された信号を分波する送信側分波部と、
前記送信側分波部で分波された信号を切り替える送信側分波信号切替部と、前記送信側分波信号切替部で切り替えられた信号の周波数を搬送波周波数帯へ変換する現用送信周波数変換部と、
前記現用送信周波数変換部で変換された信号を増幅する現用送信高周波部と、
前記送信側分波信号切替部で切り替えられた信号の周波数を搬送波周波数帯へ変換する予備送信周波数変換部と、
前記予備送信周波数変換部で変換された信号を増幅する予備送信高周波部と、
前記現用送信高周波部と前記予備送信高周波部とにおいて増幅された信号の内いずれかの信号を選択して出力し、現用送信周波数変換部または現用送信高周波部が故障した場合、該現用送信周波数変換部および該現用送信高周波部を予備送信周波数変換部および予備送信高周波部へ切替えるする送信出力部と
を備え、
前記受信側屋外装置は、
受信したＲＦ信号を分配する受信信号分配部と、
前記受信信号分配部で分配された信号を増幅する現用受信高周波部と、
前記受信信号分配部で分配された信号を増幅する予備受信高周波部と、
前記現用受信高周波部と前記予備受信ＲＦとにおいて増幅された信号の内いずれかの信号を選択し、現用受信高周波部が故障した場合、該現用受信高周波部を予備受信高周波部へ切替えする受信信号選択部と、
前記受信信号選択部で選択された信号を前記伝送ケーブルを介して屋内装置側へ伝送する受信側伝送部と
を備え、
前記受信側屋内装置は、
前記受信側伝送部から伝送された信号を受信側屋内装置側へ分配する受信信号分配部と、
前記受信信号分配部で分配された信号を分波する受信側分波部と、
前記受信側分波部で分波された信号を切り替える受信側分波信号切替部と、前記受信側分波信号切替部で切り替えられた信号をＩＦ信号へ変換する現用受信周波数変換部と、
前記現用受信周波数変換部で変換された信号を復調する現用復調部と、
前記受信側分波信号切替部で切り替えられた信号をＩＦ信号へ変換する予備受信周波数変換部と、
前記予備受信周波数変換部で変換された信号を復調する予備復調部と、
前記復調部と前記予備復調部とにおいて復調された信号の内いずれか１つの信号を選択して出力し、前記現用受信周波数変換部または現用復調部が故障した場合、該現用受信周波数変換部および該現用復調部を予備受信周波数変換部および予備復調部へ切替える受信出力選択部と
を備えたことを特徴とする無線装置。 - 前記伝送ケーブルは光ファイバーケーブルであり、
前記送信側屋内装置において、前記送信側伝送部は前記送信信号選択部で選択された電気信号を光信号へ変換し該光信号を該光ファイバーケーブルを介して屋外装置側へ伝送し、
前記送信側屋外装置において、前記送信信号分配部は前記送信側伝送部から伝送された光信号を電気信号へ変換し送信側屋外装置側へ分配し、
前記受信側屋外装置において、前記受信側伝送部は前記受信信号選択部で選択された電気信号を光信号へ変換し該光ファイバーケーブルを介して屋内装置へ伝送し、
前記受信側屋内装置において、前記受信信号分配部は前記受信側伝送部から伝送された光信号を電気信号へ変換し受信側屋内装置側へ分配することを特徴とする請求項１２ないし１４のいずれかに記載の無線装置。 - 入力した信号を変調する変調部、入力した信号の周波数を搬送周波数帯へ変換する送信周波数変換部、入力した信号を増幅する送信高周波部、入力した信号を増幅する受信高周波部、入力した信号をＩＦ信号へ変換する受信周波数変換部および入力した信号を復調する復調部を備え、該変調部および該復調部を有する屋内装置と、該送信高周波部および該受信高周波部を有する屋外装置とを備えた無線装置における無線方法であって、
屋内装置側送信ステップは、
入力したベースバンド信号を変調部で変調する変調ステップと、
前記変調ステップで変調された信号を伝送ケーブルを介して屋外装置側へ伝送する送信側伝送ステップと
を備え、
屋外装置側送信ステップは、
前記送信側伝送ステップで伝送された信号を送信高周波部側へ分配する送信信号分配ステップと、
前記送信信号分配ステップで分配された信号を分波する送信側分波ステップと、
前記送信側分波ステップで分波された信号を送信周波数変換部で変換する送信変換ステップと、
前記送信変換ステップで変換された信号を送信高周波部で増幅する送信ＲＦステップと、
前記送信ＲＦステップにおいて増幅された信号を出力する送信出力ステップと
を備え、
屋外装置側受信ステップは、
受信したＲＦ信号を受信高周波部により増幅する受信ＲＦステップと、
前記受信ＲＦステップで増幅された信号を前記伝送ケーブルを介して屋内装置側へ伝送する受信側伝送ステップと、
を備え、
屋内装置側受信ステップは、
前記受信側伝送ステップで伝送された信号を復調部側へ分配する受信信号分配ステップと、
前記受信信号分配ステップで分配された信号を分波する受信側分波ステップと、
前記受信側分波ステップで分波された信号を受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する受信周波数変換ステップと、
前記受信周波数変換ステップで変換された信号を復調部で復調する復調ステップと、
前記復調ステップにおいて復調された信号を出力する受信出力ステップと
を備えたことを特徴とする無線方法。 - 前記屋外装置側受信ステップは、
前記受信ＲＦステップの後に、前記受信ＲＦステップにより増幅された信号を受信周波数変換部でＩＦ信号へ変換する受信周波数変換ステップ
をさらに備え、
前記屋内装置側受信ステップは、
前記受信側伝送ステップで伝送された信号を復調部側へ分配する受信信号分配ステップと、
前記受信信号分配ステップで分配された信号を分波する受信側分波ステップと、
前記受信側分波ステップで分波された信号を復調部で復調する復調ステップと、
前記復調ステップにおいて復調された信号を出力する受信出力ステップと
を備えたことを特徴とする請求項１６記載の無線方法。 - 前記屋内装置側送信ステップは、
前記変調ステップの後に、前記変調ステップで変調された信号を変換する送信周波数変換ステップ
をさらに備え、
前記屋外装置側送信ステップは、
前記送信側伝送ステップで伝送された信号を送信高周波部側へ分配する送信信号分配ステップと、
前記送信信号分配ステップで分配された信号を分波する送信側分波ステップと、
前記送信側分波ステップで分波された信号を送信高周波部で増幅する送信ＲＦステップと、
前記送信ＲＦステップにおいて増幅された信号を出力する送信出力ステップと
を備えたことを特徴とする請求項１６記載の無線方法。 - 前記伝送ケーブルは光ファイバーケーブルであり、
前記屋内装置側送信ステップにおいて、前記送信側伝送ステップは前記送信信号選択ステップで選択された電気信号を光信号へ変換し該光信号を該光ファイバーケーブルを介して屋外装置側へ伝送し、
前記屋外装置側送信ステップにおいて、前記送信信号分配ステップは前記送信側伝送ステップで伝送された光信号を電気信号へ変換し送信側屋外装置側へ分配し、
前記屋外装置側受信ステップにおいて、前記受信側伝送ステップは前記受信信号選択ステップで選択された電気信号を光信号へ変換し該光ファイバーケーブルを介して屋内装置へ伝送し、
前記屋内装置側受信ステップにおいて、前記受信信号分配ステップは前記受信側伝送ステップで伝送された光信号を電気信号へ変換し受信側屋内装置側へ分配することを特徴とする請求項１６ないし１８のいずれかに記載の無線方法。 - 送信側屋内装置、受信側屋内装置、該送信側屋内装置と該受信側屋内装置とを含む屋内装置、送信側屋外装置、受信側屋外装置、該送信側屋外装置と該受信側屋外装置とを含む屋外装置、該屋内装置と該屋外装置との間を接続する伝送ケーブルを有する無線装置であって、
前記送信側屋内装置は、
入力したベースバンド信号を変調する変調部と、
前記変調部で変調された信号を前記伝送ケーブルを介して前記屋外装置へ伝送する送信側伝送部と
を備え、
前記送信側屋外装置は、
前記送信側伝送部から伝送された信号を送信側屋外装置側へ分配する送信信号分配部と、
前記送信信号分配部で分配された信号を分波する送信側分波部と、
前記送信側分波部で分波された信号の周波数を搬送波周波数帯へ変換する送信周波数変換部と、
前記送信周波数変換部で変換された信号を増幅する送信高周波部と、
前記送信高周波部において増幅された信号を出力する送信出力部と
を備え、
前記受信側屋外装置は、
受信したＲＦ信号を増幅する受信高周波部と、
前記受信高周波部において増幅された信号を前記伝送ケーブルを介して屋内装置側へ伝送する受信側伝送部と
を備え、
前記受信側屋内装置は、
前記受信側伝送部から伝送された信号を受信側屋内装置側へ分配する受信信号分配部と、
前記受信信号分配部で分配された信号を分波する受信側分波部と、
前記受信側分波部で分波された信号をＩＦ信号へ変換する受信周波数変換部と、
前記受信周波数変換部で変換された信号を復調する復調部と、
前記復調部において復調された信号を出力する受信出力部と
を備えたことを特徴とする無線装置。 - 前記伝送ケーブルは光ファイバーケーブルであり、
前記送信側屋内装置において、前記送信側伝送部は前記送信信号選択部で選択された電気信号を光信号へ変換し該光信号を該光ファイバーケーブルを介して屋外装置側へ伝送し、
前記送信側屋外装置において、前記送信信号分配部は前記送信側伝送部から伝送された光信号を電気信号へ変換し送信側屋外装置側へ分配し、
前記受信側屋外装置において、前記受信側伝送部は前記受信信号選択部で選択された電気信号を光信号へ変換し該光ファイバーケーブルを介して屋内装置へ伝送し、
前記受信側屋内装置において、前記受信信号分配部は前記受信側伝送部から伝送された光信号を電気信号へ変換し受信側屋内装置側へ分配することを特徴とする請求項２０記載の無線装置。
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