JP3694111B2 - 樋支持具の組付装置及び組付方法 - Google Patents

樋支持具の組付装置及び組付方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3694111B2
JP3694111B2 JP18323596A JP18323596A JP3694111B2 JP 3694111 B2 JP3694111 B2 JP 3694111B2 JP 18323596 A JP18323596 A JP 18323596A JP 18323596 A JP18323596 A JP 18323596A JP 3694111 B2 JP3694111 B2 JP 3694111B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
arm portion
end side
support
support body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP18323596A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1025864A (ja
Inventor
福岡貞夫
山下忠雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP18323596A priority Critical patent/JP3694111B2/ja
Publication of JPH1025864A publication Critical patent/JPH1025864A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3694111B2 publication Critical patent/JP3694111B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主に、建築物の雨樋を支持する樋支持具の組付装置及び組付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の樋支持具としては、例えば、図11及び図12(イ)〜(ハ)に示す様なものが知られている。
【0003】
図12中符号1は樋支持具で、この樋支持具1は、図12中(ハ)に示すように、主に、建物側に配設される脚部2から、左右両側方へ一体に延設される頭部3を設けることにより、側面形状が略T字状を呈するように、合成樹脂製材料で形成される支持具本体4と、この頭部3と共に、略環状に閉成して、軒樋である竪樋5を装着するアーム部6とを有して構成されている。
【0004】
前記支持具本体4の脚部2には、図11に示すように、建物側に当接するように脚部2延設方向に対して略直交して形成される建物側当接面部2aと、この建物側当接面部2aに形成されて、取付ネジ等を挿通する取付孔2b,2bとが形成されている。
【0005】
また、この支持具本体4の前記頭部3の一側端部には、被嵌着部としての雌ヒンジ部7が、形成されている。この雌ヒンジ部7は、後述する軸部12が回動自在となるように配設される軸受部8と、この軸受部8の裏面側面部8aに形成されて、この軸部12を押圧嵌着することにより、前記軸受部8内まで、この軸部12を挿入可能となるように弾性変形して拡開すると共に、嵌着後には、この軸部12の抜け止めを行ない、この軸受部8内で、軸部12が回動自在となるように前記軸部12の大きさよりもやや小さくなるように形成される嵌着開口部9とを有している。
【0006】
この嵌着開口部9は、竪樋5配設状態で、竪樋5に対して、アーム部6から離間する方向、例えば、建物から離間する方向等へ力が作用しても、前記アーム部6の脱落が防止される様に、アーム部6延設方向と逆側である軸受部8の裏面側面部8aに、形成することが考えられる。
【0007】
また、前記支持具本体4の前記頭部3の他側端部には、被係合部としての被係合フック部10が形成されている。
【0008】
前記アーム部6は、側面形状が略コ字状となるように、合成樹脂製材料で形成され、一側端部に、前記雌ヒンジ部7と嵌着する嵌着部としての雄ヒンジ部11が形成されている。この雄ヒンジ部11には、前記嵌着開口部9から圧入される軸部12が設けられている。
【0009】
また、このアーム部6の他端部には、前記支持具本体4の他端側被係合フック部10に対して係合するように形成される他端側係合部13が設けられている。
【0010】
このように構成された従来の樋支持具1では、図12(イ)に示すように、工程Aで、射出成形金型から取り出された支持具本体4に、同じく、射出成形金型から取り出されたアーム部6を取り付けるため、横持ち運搬が行われて近接位置に載置される。
【0011】
このとき、図11に示すように、前記嵌着開口部9が、脱落防止の為、軸受部8の裏面側面部8aに形成されているので、前記支持具本体4に対して、所定の角度aを、アーム部6に持たせて配置するようにしている。
【0012】
次に、図11中白抜き矢印に示す様に、前記雄ヒンジ部11の軸部12を、前記嵌着開口部9から、軸受部8内へ押圧入して嵌着する。この押圧は、一般的に、空圧シリンダ装置等を用いて行なわれる。
【0013】
嵌着された軸部12は、軸受部8に対して回動自在となるように配設される。
【0014】
そして、更に、建物施工現場に到着するまで、前記アーム部6の不必要な回動を防止するため、仮組みが行われる。
【0015】
この仮組みは、図12中(ロ)に示す様に、前記アーム部6の他端側係合部13を、前記被係合フック部10へ近接するように、前記軸部12を回動中心として回動させて、この他端側係合部13を、前記被係合フック部10に係合させる。
【0016】
このようにして、仮組みされた樋支持具1は、一般に、組立て工場から建物施工現場に搬送されて、一旦、前記他端側係合部13を、前記支持具本体4の一端側被係合フック部10から外して、離反方向に前記アーム部6を所定量回動させて開放し、竪樋5を、図12中(ハ)の一点鎖線に示すように前記頭部3内側に当接させて位置させる。
【0017】
そして、再び、近接方向へ、アーム部6を回動させ、支持具本体4の一端側被係合フック部10に対して、他端側係合部13を係合させることにより、略環状に閉成されて、竪樋5が装着されるように構成されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の樋支持具では、図11に示すように、前記嵌着開口部9が、脱落防止の為、軸受部8の裏面側面部8aに形成されているので、前記支持具本体4に対して、所定の角度aを、アーム部6に持たせて載置し、白抜き矢印の方向へ押圧力を与えなければならない。
【0019】
このため、前記射出成形金型から横持ち搬送する際に、手作業で、前記支持具本体4に対して、アーム部6を所定の角度aを与えて、何れかを一方を固定しながら押圧力を、前記白抜き矢印の方向に沿って支持具本体4又は、アーム部6に加えなければならなかった。
【0020】
そして、雌ヒンジ部7に軸受部8を嵌着した後には、前記何れか一方に対して行われた前記固定を解除して、回動させ、被係合フック部10に他端側係合部13を係合させなければならない。
【0021】
このように、所定の角度aを、アーム部6及び支持具本体4間に与える際の前記射出成形金型から横持ち搬送するアーム部6の移動軌跡と、前記軸部12を回動中心に回動させる際のアーム部6の移動軌跡とが全く異なるため、一つの移動機構で、両軌跡通りにアーム部6及び支持具本体4の相対位置を移動させるように一連の作業を自動化する事は、困難であった。
【0022】
従って、従来の樋支持具では、手作業で横持ち搬送して組付てなければならず、作業性が良好であるとは言い難かった。
【0023】
そこで、この発明は、組付作業工程のうち、嵌合及び係止作業を自動化して、作業性を向上させる事が出来る樋支持具の組付装置及び組付方法を提供することを課題としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本願発明の請求項1に記載されたものでは、建物側に配設される脚部から延設される頭部の側端部のうち、何れか一方に被嵌着部を、他方に被係合部を各々形成する支持具本体と、該支持具本体の一端側被嵌着部に対して、回動自在となるように一端側嵌着部を嵌着すると共に、該支持具本体の他端側被係合部に対して、他端側係合部を係合させることにより、略環状に閉成して軒樋を装着するアーム部とを有する軒樋支持具の組付装置であって、前記支持具本体の脚部を固定する支持具本体固定手段と、前記アーム部を、該支持具本体固定位置から、同一の射出成形金型にて成形される支持具本体とアーム部からなる成形品の配列位置と略同等の距離を置いて装着するアーム部装着手段と、該アーム部装着手段に前記アーム部を装着させたまま、前記アーム部の一端側嵌着部を、前記支持具本体の一端側被嵌着部へ押圧することにより嵌合可能な組付位置まで、該アーム部を移動させるアーム部移動手段と、前記支持具本体固定手段と略同一水平面内に設けられ、該組付位置にある前記アーム部の一端側嵌着部を、前記支持具本体の一端側被嵌着部に押圧する一端部嵌着押圧手段とを有している樋支持具の組付装置を特徴としている。
【0025】
このように構成された請求項1記載のものでは、前記支持具本体固定手段によって、前記支持具本体の脚部が固定されると、前記アーム部装着手段によって、アーム部が、該支持具本体固定位置から、同一の射出成形金型にて成形される支持具本体とアーム部からなる成形品の配列位置と略同等の距離を置いて装着される。このため、前記射出成形金型から持ち出された支持具本体及びアーム部を、そのまま、載置するだけで、装着が完了する。
【0026】
次に、アーム部移動手段によって、該アーム部装着手段は、前記アーム部を装着させたまま、前記アーム部の一端側嵌着部を、前記支持具本体の一端側被嵌着部へ押圧することにより嵌合可能な組付位置まで移動される。
【0027】
そして、一端部嵌着押圧手段によって、該組付位置にある前記アーム部の一端側嵌着部を、前記支持具本体の一端側被嵌着部に押圧すると、該一端部嵌着押圧手段は、前記支持具本体固定手段と略同一水平面内に設けられているので、固定された支持具本体の一端側被嵌着部へ、前記アーム部の一端側嵌着部が、位置決め精度良く、押圧されて嵌着される。
【0028】
このように、横持ち搬送時に、相対位置を考慮しなくてもよく、手作業で横持ち搬送する従来に比して、作業性が良好である。
【0029】
また、請求項2に記載されたものでは、前記アーム部移動手段によって、前記アーム部装着手段に装着されたアーム部を移動させる際には、前記アーム部の鉛直方向の位置を前記支持具本体固定手段によって固定された支持具本体の鉛直方向の位置と一致させると共に、前記アーム部回動手段によってアーム部を回動させる際には、前記アーム部装着手段から前記アーム部の装着を解除して、該アーム部の鉛直方向の位置を前記係合押圧手段の鉛直方向位置と一致させるように鉛直方向に移動させる鉛直方向移動手段と、嵌着状態で前記アーム部を前記一端側の嵌着部分を回動中心として、該支持具本体の一端側被係合部に対して、押圧することにより前記アーム部の他端側係合部を係合させる位置まで、回動させるアーム部回動手段と、前記一端部嵌着押圧手段と、鉛直方向で差異を持たせて配設されると共に、該アーム部に対して押圧力を加えて他端側係合部を、前記支持具本体部の他端側被係合部に係合させる係合押圧手段とを有する請求項1記載の樋支持具の組付装置を特徴としている。
【0030】
このように構成された請求項2記載のものでは、鉛直方向移動手段によって、前記アーム部移動手段で前記アーム部装着手段に装着されたアーム部を移動させる際には、前記アーム部の鉛直方向の位置が、前記支持具本体固定手段によって固定された支持具本体の鉛直方向の位置と一致させられる。
【0031】
次に、前記アーム部回動手段によってアーム部が回動される際には、鉛直方向移動手段によって、前記アーム部装着手段から前記アーム部の装着が解除されて、該アーム部の鉛直方向の位置を前記係合押圧手段の鉛直方向位置と一致させるように鉛直方向に移動される。
【0032】
そして、アーム部回動手段によって、嵌着状態で前記アーム部を前記一端側の嵌着部分を回動中心として、該支持具本体の一端側被係合部に対して、押圧することにより前記アーム部の他端側係合部を係合させる位置まで、回動させられる。
【0033】
回動後、前記係合押圧手段によって、該アーム部に対して押圧力が加えられて他端側係合部が、前記支持具本体の他端側被係合部に係合させられる。
【0034】
このため、仮組み状態まで、一連の動作が自動化できて、作業性が良好である。
【0035】
また、該係合押圧手段は、前記一端部嵌着押圧手段と、鉛直方向で差異を持たせて配設されている。このため、前記一端部嵌着押圧手段と、略同一方向から前記アーム部を押圧する位置に配設することにより、前記アーム部移動時に移動軌跡内に入らず、移動を阻害する虞がない。
【0036】
また、請求項3に記載されたものでは、前記アーム部移動手段と、前記アーム部回動手段とは、同一回動軸によって回動駆動されて、該アーム部移動手段により該アーム部が移動される回動方向に対して、前記アーム部回動手段により該アーム部が回動される回動方向を逆方向とした請求項2記載の樋支持具の組付装置を特徴としている。
【0037】
このように構成された請求項3に記載されたものでは、前記アーム部移動手段と、前記アーム部回動手段とが、同一回動軸によって回動駆動されて、該アーム部移動手段により該アーム部が移動される回動方向に対して、前記アーム部回動手段により該アーム部が回動される回動方向が逆方向となるように構成されている。
【0038】
このため、回転駆動源を一つとする事が出来ると共に、一旦、アーム部移動手段により該アーム部が移動されても、回動方向が逆方向であるので、前記アーム部回動手段により該アーム部が回動されることにより、再び、アーム部を装着できる位置まで戻らせる事が出来る。
【0039】
従って、組み付けられた樋支持具を取り出した時点で、次の樋支持具を組付ける準備を完了させる事が出来る。このため、更に、組み付け作業性が良好である。
【0040】
また、請求項4に記載されたものでは、前記鉛直方向移動手段は、前記射出成形金型から取り出した支持具本体を、成形品配列位置と略同等の距離を置いて、前記アーム部装着手段に装着する取出機である各請求項2〜3記載の樋支持具の組付装置を特徴としている。
【0041】
このように構成された請求項4に記載されたものでは、取出機によって、前記射出成形金型から取り出した支持具本体が、成形品配列位置と略同等の距離を置いて、前記アーム部装着手段に装着される。
【0042】
このため、直接、射出成形金型から、支持具本体及びアーム部を横持ちして配設、装着するだけで、組立て準備が完了するので、更に、作業効率が良好である。
【0043】
そして、請求項5に記載されたものでは、前記鉛直方向移動手段は、前記支持具本体の鉛直方向位置を略固定すると共に、前記アーム部装着手段,アーム部回動手段及び係合押圧手段が配設されている位置を鉛直方向に移動させることにより、該アーム部の相対鉛直方向位置を移動させるように、鉛直方向に移動可能となるように設けられた台板である各請求項2〜4記載の樋支持具の組付装置を特徴としている。
【0044】
このように構成された請求項5記載の樋支持具の組付装置では、台板を鉛直方向へ移動させると、前記アーム部装着手段,アーム部回動手段及び係合押圧手段が配設されている位置を鉛直方向に移動させることにより、前記支持具本体の鉛直方向位置が略固定されているので、該アーム部の相対鉛直方向位置が、移動させられる。
【0045】
このため、前記支持具本体の固定を維持したまま、該アーム部のアーム部装着に対する装着を該鉛直方向への相対移動で解除する事が出来るので、安定したアーム部の回動移動を行わせることが出来る。
【0046】
また、請求項6に記載されたものでは、建物側に配設される脚部から延設される頭部の側端部のうち、何れか一方に被嵌着部を、他方に被係合部を各々形成する支持具本体と、該支持具本体の一端側被嵌着部に対して、回動自在となるように一端側嵌着部を嵌着すると共に、該支持具本体の他端側被係合部に対して、他端側係合部を係合させることにより、略環状に閉成して軒樋を装着するアーム部とを有する軒樋支持具の組付方法であって、前記支持具本体から、同一の射出成形金型にて成形される支持具本体とアーム部からなる成形品の配列位置と略同等の距離を置いて、前記アーム部をアーム部装着手段に装着すると共に、該アーム部装着手段に前記アーム部を装着させたまま、アーム部移動手段によって前記アーム部の一端側嵌着部を、前記支持具本体の一端側被嵌着部へ押圧することにより嵌合可能な組付位置まで移動させて、前記支持具本体固定手段と略同一水平面内に設けられた一端部嵌着押圧手段によって、該組付位置にある前記アーム部の一端側嵌着部を、前記支持具本体の一端側被嵌着部に押圧すると共に、アーム部回動手段によって、嵌着状態で前記アーム部を前記一端側の嵌着部分を回動中心として、該支持具本体の一端側被係合部に対して、押圧することにより前記アーム部の他端側係合部を係合させる位置まで、回動させ、前記一端部嵌着押圧手段と、鉛直方向で差異を持たせて配設される係合押圧手段によって、該アーム部に対して押圧力を加えて他端側係合部を、前記支持具本体部の他端側被係合部に係合させ、しかも、前記アーム部移動手段によって、前記アーム部装着手段に装着されたアーム部を移動させる際には、前記アーム部の鉛直方向の位置を前記支持具本体固定手段によって固定された支持具本体の鉛直方向の位置と一致させると共に、前記アーム部回動手段によってアーム部を回動させる際には、前記アーム部装着手段から前記アーム部の装着を解除して、該アーム部の鉛直方向の位置を前記係合押圧手段の鉛直方向位置と一致させるように鉛直方向に移動させる樋支持具の組付方法を特徴としている。
【0047】
このように構成された樋支持具の組付方法では、樋部材の支持性を向上させ、しかも、組み付け作業性の良好な樋支持具及び、樋支持具の組付装置を提供する事が出来る。
【0048】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0049】
図1乃至図10は、この発明の実施の形態1を示すものである。
なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0050】
まず、樋支持具の構成を説明すると、この実施の形態1のものでは、樋支持具1が、主に、建物側に配設される脚部2から、左右両側方へ一体に延設される頭部3を設けることにより、側面形状が略T字状を呈するように、合成樹脂製材料で形成される支持具本体4と、この頭部3と共に、略環状に閉成して、軒樋である竪樋5を装着するアーム部6とを有して構成されている。
【0051】
前記支持具本体4の脚部2には、建物側に当接するように脚部2延設方向に対して略直交して形成される建物側当接面部2aと、この建物側当接面部2aに形成されて、取付ネジ等を挿通する取付孔2b,2bとが形成されている。
【0052】
また、この支持具本体4の前記頭部3の一側端部には、被嵌着部としての雌ヒンジ部7が形成されている。この雌ヒンジ部7は、後述する軸部12が回動自在となるように配設される軸受部8と、この軸受部8の裏面側面部8aに形成されて、この軸部12を押圧嵌着することにより、前記軸受部8内まで、この軸部12を挿入可能となるように弾性変形して拡開すると共に、嵌着後には、この軸部12の抜け止めを行ない、この軸受部8内で、軸部12が回動自在となるように前記軸部12の大きさよりもやや小さくなるように形成される嵌着開口部9とを有している。
【0053】
この嵌着開口部9は、竪樋5配設状態で、竪樋5に対して、アーム部6から離間する方向、例えば、建物から離間する方向等へ力が作用しても、前記アーム部6の脱落が防止される様に、アーム部6延設方向と逆側である軸受部8の裏面側面部8aに、形成されている。
【0054】
また、前記支持具本体4の前記頭部3の他側端部には、被係合部としての被係合フック部10が、鈎状に形成されている。
【0055】
前記アーム部6は、側面形状が略コ字状となるように、合成樹脂製材料で形成され、一側端部に、前記雌ヒンジ部7と嵌着する嵌着部としての雄ヒンジ部11が形成されている。
この雄ヒンジ部11には、前記嵌着開口部9から圧入される軸部12が、上下方向に突設されている。
【0056】
また、このアーム部6の他端部には、前記支持具本体4の他端側被係合フック部10に対して係合するように形成される他端側係合部13が設けられている。
【0057】
次に、この樋支持具1を組み付ける樋支持具の組付装置の構成について説明する。
【0058】
図1中符号14は組み付け装置で、この組み付け装置14には、図示省略の油圧供給装置から供給される圧油によって、鉛直方向(図1中紙面前後方向)に沿って上下動可能にとなるように配設される台板15が、設けられている。
【0059】
この台板15の上面部15aには、前記支持具本体4の脚部を固定する支持具本体固定手段としての固定チャック16が、左右一対略対称位置に設けられている。
【0060】
また、この台板15上面部15aには、前記固定チャック16と所定間隔をおいて、前記アーム部6を、この支持具本体固定位置から、射出成形金型の成形品配列位置と略同等の距離を置いて装着するアーム部装着手段としてのアームセットベース17,17が設けられている。
【0061】
この上面部15aには、このアームセットベース17を載置して一体に設けられると共に、このアームセットベース17に前記アーム部6を装着させたまま、前記アーム部6の雄ヒンジ部11に形成された軸部12を、前記支持具本体4の雌ヒンジ部7へ押圧することにより嵌合可能な組付位置まで、このアーム部6を移動させるアーム部移動手段としての回動板18,18が、回動自在に配設されている。
【0062】
この回動板18は、回動軸19を中心として、左右両方向へ回動可能となるように、前記台板15下方に設けられた図示省略の回転駆動手段によって回転駆動されるように構成されている。
【0063】
そして、この回動板18には、嵌着された状態では、前記アーム部6を前記軸部12を回動中心として、逆方向へ回動し、支持具本体4の被係合フック部10に対して、押圧することにより前記アーム部6の他端側係合部13を係合させる位置まで、回動させるアーム部回動手段としての引掛部材18aが、上方へ向けて一体となるように突設されている。この引掛部材18aは、図2に示すように、上方へ延設されるアーム部18b及び、このアーム部18b先端に形成されて、前記アーム部6を押圧する略平板状の押圧部18cとから主に構成されている。
【0064】
また、この上面部15aには、前記固定チャック16と略同一水平面内に設けられ、組付位置にある前記アーム部6の雄ヒンジ部11を、前記支持具本体4の雌ヒンジ部7に押圧する一端部嵌着押圧手段としてのヒンジ部圧入シリンダ装置20が固定されて設けられている。このヒンジ部圧入シリンダ装置20は、主に、前記上面部15aに固定されるシリンダ本体20aと、このシリンダ本体20aに供給される圧油に応じて、このシリンダ本体20aに対して出没するように摺動するピストンロッド20bとから構成されている。
【0065】
そして、前記ヒンジ部圧入シリンダ装置20と、鉛直方向で差異を持たせて、前記上面部15aに固着されて配設されると共に、アーム部6に対して押圧力を加えて、前記他端側係合部13を、前記支持具本体4の他端側被係合フック部10に係合させる係合押圧手段としてのセットシリンダ装置21が設けられている。
【0066】
このセットシリンダ装置21は、主に、前記上面部15aに固定されるシリンダ本体21aと、このシリンダ本体21aに供給される圧油に応じて、このシリンダ本体21aに対して出没するように摺動するピストンロッド21bとから構成されている。
【0067】
更に、この上面部15aには、前記ヒンジ部圧入シリンダ装置20による押圧力を受ける圧力受部材25,25が一体に形成されている。この圧力受部材25には、前記雌ヒンジ部11の形状に沿うように、半円弧形状の凹部25aが各々形成されている。
【0068】
また、この実施の形態1の取出機22は、前記射出成形金型から取り出した支持具本体4を挟持して、前記固定チャック16位置まで搬送する本体チャック部23及び、前記射出成形金型から取り出したアーム部6を、前記支持具本体固定位置から、成形品配列位置と略同等の距離を置いて、前記アームセットベース17に、前記アーム部6を装着するアームチャック部24とから主に構成されている。
【0069】
この実施の形態1の樋支持具の組付装置では、前記回動板18によって、前記アームセットベース17に装着されたアーム部6を移動させる際には、前記アーム部6の鉛直方向の位置を前記固定チャック16によって固定された支持具本体4の鉛直方向の位置と一致させると共に、前記引掛部材18aによってアーム部6を回動させる際には、前記アームセットベース17から前記アーム部6の装着を解除して、アーム部6の鉛直方向の位置を前記セットシリンダ装置21の鉛直方向位置と一致させるように鉛直方向に移動させる鉛直方向移動手段が、前記支持具本体4の鉛直方向に沿う上下移動を固定する前記本体チャック部23と、鉛直方向へ沿い上下方向へ移動される前記台板15とによって構成され、これら前記本体チャック部23及び前記台板15を上下方向へ移動させることにより、前記アームセットベース17に対する前記アーム部6の相対上下位置を変更するように構成されている。
【0070】
また、前記台板15の側面部には、制御盤26が設けられていて、前記各動作を順次、予め与えられているプログラミングに基づいて制御する様に構成されている。
【0071】
次に、この実施の形態1の作用について説明する。
【0072】
このように構成された実施の形態1の樋支持具の組付装置では、図2に示す様に、取出機22の本体チャック部23及びアームチャック部24が、射出装置の射出成形金型から、射出成形された樋支持具の構成部品である支持具本体4及びアーム部6を把持して、取出し、前記組み付け装置14上まで搬送する。
【0073】
組み付け装置14の前記台板15上面部15aに設けられた前記固定チャック16及びアームセットベース17に、支持具本体4及びアーム部6が降ろされると、前記固定チャック16によって、前記支持具本体4の脚部2が固定される。このとき、前記アームセットベース17によって、前記アーム部6が、支持具本体固定位置から、射出成形金型の成形品配列位置と略同等の距離を置いて、図1に示す様に装着される。このため、前記射出成形金型から持ち出された支持具本体4及びアーム部6を、等間隔に保ってそのまま、載置するだけで、装着が完了する。
【0074】
次に、図3中矢印に示す様に、回動板18を回動軸19を回動中心として、アームセットベース17に、前記アーム部6を装着させたまま、このアーム部6の雄ヒンジ部11が、前記支持具本体4の雌ヒンジ部7へ押圧することにより嵌合可能な組付位置まで、回動されることにより、移動される。
【0075】
そして、図4に示す様に、前記ヒンジ部圧入シリンダ装置20のピストンロッド20bをシリンダ本体20aから伸長することにより、このピストンロッド20bの先端によって、組付位置にある前記アーム部6の雄ヒンジ部11の軸部12が、前記支持具本体4の雌ヒンジ部7に押圧される。
【0076】
前記ヒンジ部圧入シリンダ装置20は、前記固定チャックと略同一水平面内に設けられているので、前記圧力受部材25の凹部25aに表面側を支持されて固定された支持具本体4の雌ヒンジ部7へ、前記アーム部6の雄ヒンジ部6が、位置決め精度良く、押圧されて嵌着される。
【0077】
このように、従来のように横持ち搬送時に、相対位置を考慮しなくてもよく、手作業で横持ち搬送する従来に比して、作業性が良好である。
【0078】
そして、前記回動板18で前記アームセットベース17に装着されたアーム部6を移動させる際には、前記アーム部6の鉛直方向の位置が、前記固定チャック16によって固定された支持具本体4の鉛直方向の位置と一致するようにしている。
【0079】
次に、前記回動軸19を回動中心とした回動板18の回動に伴う引掛部材18aの移動によって、前記アーム部6が、嵌合した雄ヒンジ部11の軸部12を中心に回動される際には、図6に示す様に、前記本体チャック部23が、支持具本体4の脚部2を再び把持すると共に、前記台板15が図中白抜き矢印で示すように降下する。
【0080】
この台板15の降下により、脚部2が把持された樋支持具5は、この上面部15aから離間させられることになる。
【0081】
したがって、前記アームセットベース17から前記アーム部6は浮上して装着が解除されて、アーム部6の鉛直方向の位置が、前記セットシリンダ装置21のピストンロッド21bの鉛直方向位置と一致するように鉛直方向に相対移動される。
【0082】
そして、図7中矢印に示す様に、前記回動軸19を回動中心とした回動板18の回動が行なわれると、引掛部材18aによって、前記嵌着状態で前記アーム部6が、前記軸部12を回動中心として、回動される。この回動は、支持具本体4の一端側被係合フック部10に対して、押圧することにより、前記アーム部6の他端側係合部13を係合させる位置まで行なわれる。
【0083】
回動後、前記セットシリンダ装置21のピストンロッド21bが、シリンダ本体21aから伸長されて、図9に示す様に、ピストンロッド21b先端を前記アーム部6に当接させることにより、アーム部6に対して押圧力が加えられて他端側係合部13が、前記支持具本体4の他端側被係合フック部10に係合させられる。
【0084】
このため、仮組み状態まで、一連の動作が自動化できて、作業性が良好である。
【0085】
また、セットシリンダ装置21は、前記ヒンジ部圧入シリンダ装置20と、鉛直方向の位置に、差異を持たせて配設されている。このため、前記ヒンジ部圧入シリンダ装置20と、略同一方向である脚部2基端側から前記アーム部6を押圧して、回動させる位置に配設されている。前記被係合フック部10に対して他端側係合部13を係合させる際には、係合方向に沿うように、図9中上方から下方へ向けて押圧力を与えることが必要とされる。この実施の形態1では、アーム部6が、前記嵌着された軸部12を回動中心として回動することを利用して、脚部2基端側から前記アーム部6を押圧して、係合方向に沿う押圧力を与えている。このため、例えば、前記取出機22による搬出時に搬出の妨げとなるような位置や、前記アームセットベース6が回動移動して前記アーム部6が移動する際の移動軌跡内に入らず、移動を阻害する虞がない。
【0086】
そして、前記アームセットベース17と、前記引掛部材18aとが、同一回動軸19によって回動駆動される回動板18に設けられて、アームセットベース17によりアーム部6が移動される回動方向に対して、前記引掛部材18aによりアーム部6が回動される回動方向が、逆方向となるように構成されている。
【0087】
このため、回転駆動源を一つとする事が出来ると共に、一旦、アームセットベース17によりこのアーム部6が移動されても、回動方向が逆方向であるので、前記引掛部材18aにより、アーム部6を回動させる動作を行なうことにより、再び、次のアーム部6を装着できる位置まで戻らせる事が出来る。
【0088】
従って、組み付けられた樋支持具1を、前記取出機22によって取り出して、移動した時点で、次の樋支持具1の支持具本体4及びアーム部6を組付ける準備を完了させる事が出来る。このため、仮止めに至るまでの動作で、復帰動作を行うので無駄な動作が無く、円滑に次の搬送により前記支持具本体4及びアーム部6が装着出来、更に、組み付け作業性が良好である。
【0089】
また、取出機22によって、前記射出成形金型から取り出した支持具本体4及びアーム部6が、成形品配列位置と略同等の距離を置いて、前記アームセットベース17に装着される。
【0090】
このため、直接、射出成形金型から、支持具本体4及びアーム部6を横持ちして配設、装着するだけで、相対位置及び相対角度を変更する事なく、組立て準備が完了するので、更に、作業効率が良好であると共に、取出機22は、支持具本体4及びアーム部6の相対位置を保って横持ちできるのみの簡易な構成の従来構造の装置を用いることが出来る。
【0091】
そして、台板15を鉛直方向へ移動させると、前記アームセットベース17,引掛部材18a及びセットシリンダ装置21が配設されている位置を鉛直方向に移動させることにより、前記支持具本体4の鉛直方向位置が、前記本体チャック部23によって略固定されているので、前記アーム部6は浮上して、相対鉛直方向位置が、移動させられる。
【0092】
このため、前記支持具本体4の固定を維持したまま、アーム部6のアームセットベース17に対する装着を鉛直方向への相対移動で解除する事が出来るので、前記軸部12を回動中心とする安定したアーム部6の回動移動を行わせることが出来る。
【0093】
そして、前記組み付け装置14と、一般的な射出成形金型及び前記取出機22とを組み合わせて用いることによって、射出成形金型及び前記取出機22に殆ど変更を加える事なく、前記支持具本体4と、前記アーム部6とが組み付けられて、射出成形金型からの搬出、組立て、仮組み等が、自動的に行われて、組付作業性が良好な樋支持具1が提供される。従って、樋支持具1の製造コストを低減させる事が出来る。
【0094】
しかも、組み立てられた樋支持具1は、嵌着開口部9を、このアーム部6が脱落しにくい裏面側面部8a等に形成できるので、竪樋5の装着性を良好としつつ、保持性を向上させることが出来る。
【0095】
以上、この発明の実施の形態1を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0096】
前記実施の形態1の鉛直方向移動手段では、台板15を鉛直方向へ移動させて、前記アームセットベース17,引掛部材18a及びセットシリンダ装置21が配設されている位置を鉛直方向に移動させることにより、前記支持具本体4の鉛直方向位置が、前記本体チャック部23によって略固定されているので、前記アーム部6を浮上させて、相対鉛直方向位置を移動するように構成されているが、特にこれに限らず、例えば、前記取出機22の本体チャック部23を、支持具本体4を把持させながら上昇させてもよい。
【0097】
また、前記実施の形態1の支持具本体固定手段では、台板15の上面部15aに設けられた固定チャック16を用いて、支持具本体4の脚部2を固定する様にしているが、特にこれに限らず、例えば、取出機22の本体チャック部23を、用いて、前記嵌合動作時にこの脚部2を把持、固定するようにしてもよい。
【0098】
また、前記実施の形態1では、一端部嵌着押圧手段として、油圧制御のヒンジ部圧入シリンダ装置20を、係合押圧手段として、油圧制御のセットシリンダ装置21を各々用いているが、特にこれに限らず、例えば、空圧制御のシリンダ装置や電装制御のピストン装置等、どの様なものであっても、組付位置にある前記アーム部の一端側嵌着部を、前記支持具本体の一端側被嵌着部に押圧したり、或は、アーム部に対して押圧力を加わえて、他端側係合部を、前記支持具本体の他端側被係合部に係合させるものであるならば、構成、及び制御方式を限定するものではない。
【0099】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の請求項1記載のものによれば、前記支持具本体固定手段によって、前記支持具本体の脚部が固定されると、前記アーム部装着手段によって、アーム部が、該支持具本体固定位置から、同一の射出成形金型にて成形される支持具本体とアーム部からなる成形品の配列位置と略同等の距離を置いて装着される。このため、前記射出成形金型から持ち出された支持具本体及びアーム部を、そのまま、載置するだけで、装着が完了する。
【0100】
次に、アーム部移動手段によって、該アーム部装着手段は、前記アーム部を装着させたまま、前記アーム部の一端側嵌着部を、前記支持具本体の一端側被嵌着部へ押圧することにより嵌合可能な組付位置まで、移動される。
【0101】
そして、一端部嵌着押圧手段によって、該組付位置にある前記アーム部の一端側嵌着部を、前記支持具本体の一端側被嵌着部に押圧すると、該一端部嵌着押圧手段は、前記支持具本体固定手段と略同一水平面内に設けられているので、固定された支持具本体の一端側被嵌着部へ、前記アーム部の一端側嵌着部が、位置決め精度良く、押圧されて嵌着される。
【0102】
このように、横持ち搬送時に、相対位置を考慮しなくてもよく、手作業で横持ち搬送する従来に比して、作業性が良好である。
【0103】
また、請求項2記載のものでは、鉛直方向移動手段によって、前記アーム部移動手段で前記アーム部装着手段に装着されたアーム部を移動させる際には、前記アーム部の鉛直方向の位置が、前記支持具本体固定手段によって固定された支持具本体の鉛直方向の位置と一致させられる。
【0104】
次に、前記アーム部回動手段によってアーム部が回動される際には、鉛直方向移動手段によって、前記アーム部装着手段から前記アーム部の装着が解除されて、該アーム部の鉛直方向の位置を前記係合押圧手段の鉛直方向位置と一致させるように鉛直方向に移動される。
【0105】
そして、アーム部回動手段によって、嵌着状態で前記アーム部を前記一端側の嵌着部分を回動中心として、該支持具本体の一端側被係合部に対して、押圧することにより前記アーム部の他端側係合部を係合させる位置まで、回動させられる。
【0106】
回動後、前記係合押圧手段によって、該アーム部に対して押圧力が加えられて他端側係合部が、前記支持具本体の他端側被係合部に係合させられる。
【0107】
このため、仮組み状態まで、一連の動作が自動化できて、作業性が良好である。
【0108】
また、該係合押圧手段は、前記一端部嵌着押圧手段と、鉛直方向で差異を持たせて配設されている。このため、前記一端部嵌着押圧手段と、略同一方向から前記アーム部を押圧する位置に配設することにより、前記アーム部移動時に移動軌跡内に入らず、移動を阻害する虞がない。
【0109】
そして、請求項3に記載されたものでは、前記アーム部移動手段と、前記アーム部回動手段とが、同一回動軸によって回動駆動されて、該アーム部移動手段により該アーム部が移動される回動方向に対して、前記アーム部回動手段により該アーム部が回動される回動方向が逆方向となるように構成されている。
【0110】
このため、回転駆動源を一つとする事が出来ると共に、一旦、アーム部移動手段により該アーム部が移動されても、回動方向が逆方向であるので、前記アーム部回動手段により該アーム部が回動されることにより、再び、アーム部を装着できる位置まで戻らせる事が出来る。
【0111】
従って、組み付けられた樋支持具を取り出した時点で、次の樋支持具を組付ける準備を完了させる事が出来る。このため、更に、組み付け作業性が良好である。
【0112】
また、請求項4に記載されたものでは、取出機によって、前記射出成形金型から取り出した支持具本体が、成形品配列位置と略同等の距離を置いて、前記アーム部装着手段に装着される。
【0113】
このため、直接、射出成形金型から、支持具本体及びアーム部を横持ちして配設、装着するだけで、組立て準備が完了するので、更に、作業効率が良好である。
【0114】
そして、請求項5に記載されたものでは、台板を鉛直方向へ移動させると、前記アーム部装着手段,アーム部回動手段及び係合押圧手段が配設されている位置を鉛直方向に移動させることにより、前記支持具本体の鉛直方向位置が略固定されているので、該アーム部の相対鉛直方向位置が、移動させられる。
【0115】
このため、前記支持具本体の固定を維持したまま、該アーム部のアーム部装着に対する装着を該鉛直方向への相対移動で解除する事が出来るので、安定したアーム部の回動移動を行わせることが出来る。
【0116】
また、請求項6に記載された樋支持具の組付方法では、樋部材の支持性を向上させ、しかも、従来の射出成形装置及び取出機と組み合わせて、自動的に、樋支持具の組立て作業を行えて、組み付け作業性の良好な樋支持具及び、樋支持具の組付装置を提供する事が出来る、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の樋支持具の組付装置で、全体の構成を説明する上面図である。
【図2】 実施の形態1の樋支持具の組付装置で、構成を説明する側面図である。
【図3】 実施の形態1の樋支持具の組付装置で、アーム部を移動する様子を説明する上面図である。
【図4】 実施の形態1の樋支持具の組付装置で、支持具本体にアーム部を嵌着する様子を説明する上面図である。
【図5】 実施の形態1の樋支持具の組付装置で、嵌着直後の側面図である。
【図6】 実施の形態1の樋支持具の組付装置で、台板が降下した様子を説明する側面図である。
【図7】 実施の形態1の樋支持具の組付装置で、アーム部を回動させる様子を説明する上面図である。
【図8】 実施の形態1の樋支持具の組付装置で、アーム部が係合位置にある様子を説明する側面図である。
【図9】 実施の形態1の樋支持具の組付装置で、アーム部を係合させる様子を説明する上面図である。
【図10】 実施の形態1の樋支持具の組付装置で、樋支持具を取り出す様子を説明する側面図である。
【図11】 樋支持具で、アーム部を取り付ける様子を説明する斜視図である。
【図12】 従来例の樋支持具で、組み立て順序を説明する平面図である。
【符号の説明】
1 樋支持具
2 頭部
4 支持具本体
6 アーム部
7 雌ヒンジ部
9 嵌着開口部
10 被係合フック部(被係合部)
11 雄ヒンジ部(一端側嵌着部)
13 他端側係合部
14 組み付け装置
15 台板
16 固定チャック(支持具本体固定手段)
17 アームセットベース(アーム部装着手段)
18 回動板(アーム部移動手段)
18a 引掛部材(アーム部回動手段)
19 回動軸
20 ヒンジ部圧入シリンダ装置(一端部嵌着押圧手段)
21 セットシリンダ装置(係合押圧手段)
22 取出機
23 本体チャック部

Claims (6)

  1. 建物側に配設される脚部から延設される頭部の側端部のうち、何れか一方に被嵌着部を、他方に被係合部を各々形成する支持具本体と、該支持具本体の一端側被嵌着部に対して、回動自在となるように一端側嵌着部を嵌着すると共に、該支持具本体の他端側被係合部に対して、他端側係合部を係合させることにより、略環状に閉成して軒樋を装着するアーム部とを有する軒樋支持具の組付装置であって、
    前記支持具本体の脚部を固定する支持具本体固定手段と、前記アーム部を、該支持具本体固定位置から、同一の射出成形金型にて成形される支持具本体とアーム部からなる成形品の配列位置と略同等の距離を置いて装着するアーム部装着手段と、該アーム部装着手段に前記アーム部を装着させたまま、前記アーム部の一端側嵌着部を、前記支持具本体の一端側被嵌着部へ押圧することにより嵌合可能な組付位置まで、該アーム部を移動させるアーム部移動手段と、前記支持具本体固定手段と略同一水平面内に設けられ、該組付位置にある前記アーム部の一端側嵌着部を、前記支持具本体の一端側被嵌着部に押圧する一端部嵌着押圧手段とを有していることを特徴とする樋支持具の組付装置。
  2. 嵌着状態で前記アーム部を前記一端側の嵌着部分を回動中心として、該支持具本体の一端側被係合部に対して、押圧することにより前記アーム部の他端側係合部を係合させる位置まで、回動させるアーム部回動手段と、前記一端部嵌着押圧手段と、鉛直方向で差異を持たせて配設されると共に、該アーム部に対して押圧力を加えて他端側係合部を、前記支持具本体部の他端側被係合部に係合させる係合押圧手段とを有し、前記アーム部移動手段によって、前記アーム部装着手段に装着されたアーム部を移動させる際には、前記アーム部の鉛直方向の位置を前記支持具本体固定手段によって固定された支持具本体の鉛直方向の位置と一致させると共に、前記アーム部回動手段によってアーム部を回動させる際には、前記アーム部装着手段から前記アーム部の装着を解除して、該アーム部の鉛直方向の位置を前記係合押圧手段の鉛直方向位置と一致させるように鉛直方向に移動させる鉛直方向移動手段とを有することを特徴とする請求項1記載の樋支持具の組付装置。
  3. 前記アーム部移動手段と、前記アーム部回動手段とは、同一回動軸によって回動駆動されて、該アーム部移動手段により該アーム部が移動される回動方向に対して、前記アーム部回動手段により該アーム部が回動される回動方向を逆方向としたことを特徴とする請求項2記載の樋支持具の組付装置。
  4. 前記鉛直方向移動手段は、前記射出成形金型から取り出した支持具本体を、成形品配列位置と略同等の距離を置いて、前記アーム部装着手段に装着する取出機であることを特徴とする各請求項2または3記載の樋支持具の組付装置。
  5. 前記鉛直方向移動手段は、前記支持具本体の鉛直方向位置を略固定すると共に、前記アーム部装着手段,アーム部回動手段及び係合押圧手段が配設されている位置を鉛直方向に移動させることにより、該アーム部の相対鉛直方向位置を移動させるように、鉛直方向に移動可能となるように設けられた台板であることを特徴とする各請求項2〜4のいずれか 1 項に記載の樋支持具の組付装置。
  6. 建物側に配設される脚部から延設される頭部の側端部のうち、何れか一方に被嵌着部を、他方に被係合部を各々形成する支持具本体と、該支持具本体の一端側被嵌着部に対して、回動自在となるように一端側嵌着部を嵌着すると共に、該支持具本体の他端側被係合部に対して、他端側係合部を係合させることにより、略環状に閉成して軒樋を装着するアーム部とを有する軒樋支持具の組付方法であって、
    前記支持具本体から、同一の射出成形金型にて成形される支持具本体とアーム部からなる成形品の配列位置と略同等の距離を置いて、前記アーム部をアーム部装着手段に装着すると共に、該アーム部装着手段に前記アーム部を装着させたまま、アーム部移動手段によって前記アーム部の一端側嵌着部を、前記支持具本体の一端側被嵌着部へ押圧することにより嵌合可能な組付位置まで移動させて、前記支持具本体固定手段と略同一水平面内に設けられた一端部嵌着押圧手段によって、該組付位置にある前記アーム部の一端側嵌着部を、前記支持具本体の一端側被嵌着部に押圧すると共に、アーム部回動手段によって、嵌着状態で前記アーム部を前記一端側の嵌着部分を回動中心として、該支持具本体の一端側被係合部に対して、押圧することにより前記アーム部の他端側係合部を係合させる位置まで回動させ、前記一端部嵌着押圧手段と、鉛直方向で差異を持たせて配設される係合押圧手段によって、該アーム部に対して押圧力を加えて他端側係合部を、前記支持具本体部の他端側被係合部に係合させ、しかも、前記アーム部移動手段によって、前記アーム部装着手段に装着されたアーム部を移動させる際には、前記アーム部の鉛直方向の位置を前記支持具本体固定手段によって固定された支持具本体の鉛直方向の位置と一致させると共に、前記アーム部回動手段によってアーム部を回動させる際には、前記アーム部装着手段から前記アーム部の装着を解除して、該アーム部の鉛直方向の位置を前記係合押圧手段の鉛直方向位置と一致させるように鉛直方向に移動させることを特徴とする樋支持具の組付方法。
JP18323596A 1996-07-12 1996-07-12 樋支持具の組付装置及び組付方法 Expired - Lifetime JP3694111B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18323596A JP3694111B2 (ja) 1996-07-12 1996-07-12 樋支持具の組付装置及び組付方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18323596A JP3694111B2 (ja) 1996-07-12 1996-07-12 樋支持具の組付装置及び組付方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1025864A JPH1025864A (ja) 1998-01-27
JP3694111B2 true JP3694111B2 (ja) 2005-09-14

Family

ID=16132149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18323596A Expired - Lifetime JP3694111B2 (ja) 1996-07-12 1996-07-12 樋支持具の組付装置及び組付方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3694111B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4858475B2 (ja) * 2008-03-26 2012-01-18 パナソニック電工株式会社 成形品の製造方法並びに成形品
CN108177353A (zh) * 2018-02-09 2018-06-19 张家港派恩信精密配件制造有限公司 胶管组装装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1025864A (ja) 1998-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5578153A (en) Method of assembling a windshield
JP3694111B2 (ja) 樋支持具の組付装置及び組付方法
US4967471A (en) Apparatus for assembling door handle
AU776637B2 (en) Automatic machine for assembling frames
JP2647891B2 (ja) 締めつけるべき物体の上へクランプを自動的に取りつけて締めつけるための装置と方法
JPH07205081A (ja) 物品装着装置
US5208966A (en) Apparatus for assembling door handle
CN109171111B (zh) 一种用于鞋坯冷热模处理的自动下料装置
US4982492A (en) Method of installing gasket into automotive door handle
US5083357A (en) Method of and apparatus for assembling door handle
JPH11170128A (ja) 自動組付け装置
JP3320006B2 (ja) 自動車用プラスチック製バンパの加工装置
JPS643610B2 (ja)
JP2678469B2 (ja) ダムラバーの台紙剥取り装置
JPS5949876B2 (ja) 弾性体リングの装着装置
CN109867158B (zh) 自动贴胶装置
JP3297061B2 (ja) プラスチック容器の組立装置
JPH10281121A (ja) クリップ帯体とその帯体を用いるクリップ取付方法及び装置
JP3045843B2 (ja) ボンネットの閉塞方法およびその装置
JPH049111Y2 (ja)
JPS6237702Y2 (ja)
JPH0212071Y2 (ja)
JPS6232619Y2 (ja)
JPH0623382Y2 (ja) ワークの切欠成形装置
JPS6310902Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050223

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050623

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080701

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090701

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090701

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100701

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110701

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110701

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120701

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120701

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130701

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term