JP3693624B2 - Garbage garbage carbonization vehicle and garbage carbonization method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコンビニエンスストア(以下、「コンビニ」という)等で排出される生ゴミを収集,処理する生ゴミの炭化処理車に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンビニやスーパーマーケット(以下、「スーパー」という),レストラン,デパートなどでは毎日のように厨房の生ゴミや賞味期間切れ食品廃棄物の生ゴミが排出される。こうした生ゴミは収集車に引き取られて焼却されるのがこれまでの一般的な処理方法であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、生ゴミは結構重量,容量があり、生ゴミ収集車で収集してもすぐ一杯になり焼却場との往来を頻繁に行わねばならなかった。また、コンビニ,スーパー等は一箇所にまとまっていることがなく点在しており、時間を要し収集効率が悪かった。
さらに、収集しても生ゴミを積んだまま他の収集に時間をかけたり、生ゴミ収集後に収集状態のまま放置したりすると、生ゴミは腐敗し易くその処理が厄介になった。雑菌繁殖による汚染の虞もあった。
【0004】
本発明は上記問題点を解決するもので、点在するコンビニ等から排出される生ゴミを効率良く収集,処理し、且つ生ゴミの腐敗問題も解消する生ゴミの炭化処理車を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、請求項1の発明の要旨は、投入口より投入される生ゴミをペースト状体にして排出する圧縮機と、前記ペースト状体にした生ゴミを炭化させる炭化装置と、この炭化装置の供給口とペースト状体が排出される前記圧縮機の出口とを連結して圧縮機のペースト状体を炭化装置に送り込めるようにする接続管と、が搭載され、且つ荷台上に生ゴミ収納用容器の設置スペースを具備することを特徴とする生ゴミの炭化処理車にある。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る生ゴミの炭化処理車について詳述する。図1は実施形態1の生ゴミの炭化処理車(以下、単に「炭化処理車」という。)の平面図、図2は図1の正面図、図3は図2の右側面図、図4〜図6は炭化装置の説明断面図、図7は実施形態2の炭化処理車の平面図、図8は実施形態2と別態様の炭化処理車の平面図、図9は実施形態3の炭化処理車の正面図、図10は生ゴミの炭化処理方法の説明図を示す。尚、図中で断面を示すハッチングを一部省略する。
【0007】
(1)実施形態1
本実施形態は炭化処理車の一形態で、図1〜図6に示すごとく圧縮機2と炭化装置3とを車両荷台11に設置した炭化処理車である。投入口より投入される生ゴミ71を加圧しペースト状体72にして排出する圧縮機2と、前記ペースト状体72にした生ゴミ71を乾留ボックス内Oに収めてこれを炭化させる炭化装置3と、この炭化装置3の乾留ボックス3bに至る供給口と前記圧縮機2のペースト状体72の排出口29とを連結して圧縮機2のペースト状体72を炭化装置3の乾留ボックス内Oに送り込めるようにする接続管4と、を具備して車上で生ゴミを炭化処理できるようにし、且つ荷台11上に生ゴミ収納用容器6の設置スペース51を具備する。
【0008】
圧縮機2は生ゴミ71を加圧しペースト状体72にするもので、ここでは公知の油研工業株式会社製の生ゴミ圧縮分別機を採用する(図1)。圧縮機2には本体20の上部にホッパ21が設けられ、コンビニ等から容器6に入れて引き取られた生ゴミ71はこのホッパ21の投入口に投入されペースト状体72に一次処理される。圧縮機2には油圧シリンダ先端に取着した油圧ラム(図示せず)が高圧円筒容器内を移動して生ゴミ71を圧縮するプレス手段を備え、生ゴミ71は圧縮機2の本体20内を通過する過程で高圧圧縮処理される。そして、生ゴミ71は微細間隙を通過する際に発生する剪断流によって微細化しペースト化され、出口29から生ゴミペースト状体72で排出される。符号22はホッパ21に生ゴミ71を投入する際に駆動する攪拌機、符号23は駆動用モータを示す。なお、本実施形態の圧縮機2は生ゴミ71に含まれるトレイ,食品容器,割箸等を異物として分別する分別機能付きの圧縮機2になっている。符号28はトレイ等の異物排出口、符号81aは圧縮機2の制御盤を示す(図2)。
【0009】
炭化装置3は生ゴミ71を乾留により炭化処理する機器で、ここでは燃焼炉3cを内蔵した倒焔式炉タイプのものを採用する(図4)。炭化装置3は炭化炉本体3aと乾留ボックス3bと燃焼炉3cとを具備し、炭化炉本体3a内に乾留ボックス3bと燃焼炉3cを内蔵する。炭化炉本体3aの上壁3a1にはノズル30が取付けられ、このノズル30から乾留ボックス内Oへと導く導管301が設けられる。ノズル30の先端開口が乾留ボックス3bに至る供給口になる。
【0010】
炭化炉本体3aは耐熱性炉壁で加熱室32を形成し、炉壁の一部が乾留ボックス3bの一部を構成する開閉扉38になる。乾留ボックス3bは炭化炉本体3aの炉床3a2上に設けた支持台371の上に載置される箱型状体で、図1では炭化炉本体3aの左側に配される。乾留ボックス3bはそこに送り込まれる被炭化物たる生ゴミ71(或いは生ゴミペースト状体72)を、空気との接触を断って加熱できる空間Oを形成する。乾留ボックス3bの下方には前記支持台371と炭化炉本体3aと板面にスリット372aを形成した板体372とで煙道33が造られ、煙道33は加熱室排気ダクト392を経て煙突39につながる(図2,図5)。
【0011】
燃焼炉3cは図4において炭化炉本体3aの右側に配され、炉壁と炉床を利用して燃焼室31を形成する。灯油等を燃料にして火炎を噴射する燃料用バーナ34と、乾留ガスを燃料とする乾留用バーナ35が燃焼室31に向けて取付けられている。乾留用バーナ35には乾留ボックス内Oから乾留ガスを供給できるよう乾留ガス送管36が配設される。乾留ガスにエアを混合し、この混合ガスを燃焼室31に吹き込むことにより、たとえ燃料用バーナ34が止まっていても、燃焼室31が高温雰囲気になっているために乾留ガスが自燃しこれを熱源利用できる。符号351は乾留ガスにエアを混合するための乾留用ブロアである(図2)。
加熱室32と燃焼室31を仕切る炉壁には複数の透孔311が形成され、燃焼炉3cの燃焼ガスが加熱室32に向かうようになっている(図4,図6)。符号391は余剰の燃焼ガスを排出する加熱室ダクトで、煙突39に接続される。加熱室ダクト391内と前記排気ダクト392内にはそれぞれダンパー調節器(図示せず)が設けられており、加熱室32内の温度を調整できる。符号393は排気ブロア、符号81bは炭化装置3の制御盤、符号MSはメンテナンス用扉を示す。
【0012】
燃焼炉3cからの燃焼ガスは図4〜図6の白抜き矢印に示すごとく乾留ボックス3bの外面に直接当たらないように燃焼室31から透孔311を通過して加熱室32へ流れ出て加熱室32内を上向き移動する。そして、上向き移動した燃焼ガスは加熱室32の天井に当たり、その後、下方へ向け移動しスリット372aを通って煙道33に入り、排気ダクト392を通過し煙突39から大気排出される。そしてこの間に乾留ボックス内Oを乾留,加熱する。
【0013】
接続管4は耐圧性フレキシブルチューブからなり、一端41を圧縮機2の排出口29につなぎ、他端42を炭化装置3のノズル30につなぐ。圧縮機2でペースト状体72になった生ゴミ71の一次処理品は接続管4を通ってノズル30から乾留ボックス内Oへと収容される。圧縮機2が出口29からペースト状体72を排出するが、圧縮機2の排出力によってペースト状体72を乾留ボックス内Oへ圧送できる。符号Vはノズル30に組み込まれる弁で、炭化処理時には乾留ボックス3bと圧縮機2との連通を適宜遮断できる。弁Vをノズル30に組み込むが、各図は便宜的に弁Vをノズル30近くの接続管4の途中に図示する。
接続管4を経由して乾留ボックス内Oに取り込まれるペースト状体72等の生ゴミ一次処理品は、最終的に前記燃焼炉3cからの燃焼ガスで乾留処理され炭化物73へと変化する。
【0014】
ゴミ収納用容器6の設置スペース51は容器6が一個又は複数個置けるスペースで、車両荷台11上に確保される。コンビニ等から生ゴミ71が入った容器6を受け取る代わりに、コンビニ側へ差し出す交換用容器6を少なくとも載せることができる。図1,図2では3個の容器6を載せている。
【0015】
符号1は炭化処理車の車両トラックで、符号10はその運転席等があるトラック頭部、符号11は荷台、符号82は炭化装置3等を駆動させるための発電機、符号83は炭化装置用燃料タンクを示す。符号19は炭化装置3等の装置全体を覆って且つ開け閉めできるウォールで、外観上優れたものになっている。
【0016】
次に、前記炭化装置3と前記圧縮機2を接続管4で連結した圧縮機付き炭化装置3の使用方法を一例を説明する。
炭化装置3の開閉扉38を閉めた状態にして、圧縮機2を起動させた後、コンビニ等から受け取った生ゴミ71を圧縮機2のホッパ投入口から注入する。圧縮機2が作動して生ゴミ71は高圧圧縮され出口29から一次処理されたペースト状体72になって排出し、さらに圧縮機2の圧力で接続管4,ノズル30,導管301を通って乾留ボックス内Oに至る。次いで、燃料用バーナ34を着火させ、炭化炉本体3a内を500℃程度まで昇温させる。そしてこの温度をしばらく維持する。斯る過程でペースト状体72は乾燥し乾留ガスが発生する。
その後、燃料用バーナ34を止め、乾留ガスにエアを混合し燃焼室31に吹き込むと燃焼室31が高温になっているため乾留ガスとエアの混合ガスは自燃し熱源用燃焼ガスになる。この燃焼ガスは図4〜図6の白抜き矢印に示すごとく燃焼室31から加熱室32、煙道33へと流れて乾留ボックス内Oに在るペースト状体72を乾留し炭化させていく。生ゴミ71から副産物たる炭化物73ができる。炭化物73は炭化装置3を停止し冷却後、扉38を開けて取り出される。
【0017】
(2)実施形態2
本実施形態は図7に示すような炭化処理車で、車両荷台11に、ホッパ投入口より投入される生ゴミ71を混練して排出し得る混練機9と、混練した生ゴミ71を炭化させる炭化装置3と、この炭化装置3の乾留ボックス3bに至る供給口と前記混練機9の出口93とを連結して混練機9で混ぜ合わせた生ゴミ71を炭化装置3に送り込めるようにする接続管4と、を搭載し車上で生ゴミを炭化処理できるようにし、且つ荷台11上に生ゴミ収納用容器6の設置スペース51を具備する。
【0018】
実施形態1の圧縮機2に代えて混練機9を備える。ここでの混練機9は混合単位操作に使用される公知のスクリュー型混練機9(エクストルーダ)で、本体筒90内をスクリュー91が縦通し、筒90内に導通するホッパ92を本体筒90の上部に取付ける。ホッパ92へ生ゴミ71が投入されると、スクリュー91が回転し生ゴミ71を混練させつつ出口93からペースト状体72を押出す機構になっている。前記圧縮機2に比べれば高圧圧縮処理設備等がいらず、コンパクトでまた安価な維持費で済む。混練機9としてニーダ等を採用してもよい。
【0019】
そして接続管4と炭化装置3を備える。接続管4はチューブ状体で、混練機9の出口93と炭化装置3の乾留ボックス3bに至る供給口(すなわちノズル30の先端開口)とを連結して圧縮機2のペースト状体72を炭化装置3に送り込めるようにする。混練機9が出口からペースト状体72を押出す圧力でそのペースト状体72を乾留ボックス内Oへ移送できる。
【0020】
ゴミ収納用容器6の設置スペース51はここでは容器6が六個置けるスペースになっている。混練機9が小スペースで済むことから、同じ車両でもたくさん設置できる。ある程度、生ゴミ71をまとまった状態にしてから混練機9の投入口に生ゴミ71を投入できるため作業手順に融通をもたせることができる。また、容器6の設置スペース51を減らして車両を小型化することもできる。他の炭化装置3等の構成は実施形態1と同様でその説明を省く。図7で実施形態1と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0021】
ところで、前記混練機9はまた送り装置Gに代えることができる。図8のごとくホッパG1の投入口より投入される生ゴミ71を出口G2側から押出し移送可能な送り装置Gと、生ゴミ71を乾留ボックス内Oに収納し炭化させる炭化装置3と、この炭化装置3の乾留ボックス3bに至る供給口と前記送り装置Gの出口G2とを連結して送り装置Gに投入された生ゴミ71を炭化装置3に送り込めるようにする接続管4と、が搭載され、且つ荷台11上に生ゴミ収納用容器6の設置スペース51を具備し、乾留ボックス内Oに収納した生ゴミ71を炭化させることのできる生ゴミ71の炭化処理車とするのである。本発明は車両荷台11上にある炭化装置3で生ゴミ71を炭化し炭化物73の副産物を得るが、炭化物73の品質にこだわらなければ特に混ぜ合わせたり練り合わせたりするに及ばない。そうであれば、生ゴミ71を炭化装置3の乾留ボックス内Oに送り込むだけの送り装置Gで足りる。送り装置Gには公知の押出機,フィーダ等がある。
【0022】
(3)実施形態3
本実施形態は、図9のごとく、生ゴミ71を炭化させる炭化装置3と、この炭化装置3の乾留ボックス内Oに連通し炭化炉本体3a外に突出するノズル30と、このノズル30に接続させるホッパHPと、が搭載され、且つ荷台11上に生ゴミ収納用容器6の設置スペース51を具備し、車上で生ゴミを炭化処理できるようにした炭化処理車である。
【0023】
ホッパHPは角錐状(又は円錐状)に容器断面が流出口たる下方に向けて減少する容器で、ここでは上面開放型容器になっている。ホッパHPの出口は前記ノズル30の先端開口に弁Vを介して取付けられる。生ゴミ71はホッパHPに投入し、ノズル30さらに前記導管301を通じて乾留ボックス内Oに収めることができる。
ゴミ収納用容器6の設置スペース51はここでは容器6が四個置けるスペースである。それでも実施形態1,2の圧縮機2や混練機9がないため図示のごとく車両を小型化できる。他の炭化装置3等の構成は実施形態1と同様でその説明を省く。
【0024】
(4)実施形態4
本実施形態は生ゴミ71の炭化処理方法の一例で、ここでは実施形態1の生ゴミ71の炭化処理車を使用して生ゴミ71を炭化処理する方法について説明する(図10)。
コンビニ,スーパー等では毎日のように厨房の生ゴミ71や賞味期間が過ぎた生ゴミ71が排出される。これらを炭化処理車で巡回収集しながら生ゴミ71を炭化処理していく。
【0025】
まず、運転手(兼作業者でもある)は炭化処理車に空の容器6をいくつか積み出発する。生ゴミ71の炭化処理車を使用し、生ゴミ排出先のコンビニA等へ出向き、そこで生ゴミ71が入った容器6を収集する(図10のイ)。容器6は網状のコンテナ式のカゴになっている。この容器6中の生ゴミ71は8kg程度である。運転手はコンビニ側から生ゴミ入り容器6を受け取る代わりに、車1に積んであった空の容器6を交換用容器として渡す。
【0026】
次いで或いは生ゴミ71を所定量収集した時点で、運転手は炭化処理車に搭載してある圧縮機2を作動させる。そして、生ゴミ71を炭化装置3の乾留ボックス内Oに収めてそれまで収集した生ゴミ入り容器6を空にする。ここでは圧縮機2のホッパ21へ容器6の生ゴミ71を投入する(図10のロ)。圧縮機操作でペースト状体72になり接続管4を経由して生ゴミペースト状体72が乾留ボックス内Oに収められる。続いて、圧縮機2を止め、炭化装置3を作動させてペースト状体72を炭化させる。生ゴミ71を収集した後、早い段階で処理されるため特に夏場などに起こる生ゴミによる急激な腐敗や汚染を防止できる。
【0027】
その後、運転手は空になった容器6を荷台11の設置スペース51に載せて次の生ゴミ排出先へと向かう(図10のハ)。次の生ゴミ排出先へ向かう間にペースト状体72が炭化処理されていく。そして、次の生ゴミ排出先Bに到着したら、生ゴミ71が入った容器6を収集すると共に、空になっている前記容器6を交換提供する(図10のニ)。受け取った生ゴミ71は前記同様、圧縮機2のホッパ投入口へ容器6の生ゴミ71を投入し、その生ゴミ71の炭化処理の進行準備を整えたら(図10のホ)、さらに次の生ゴミ排出先へと向かう(図10のヘ)。走行中に生ゴミの炭化処理が進む。このような手順を繰り返し生ゴミ排出先を巡回する。なお、原則的に圧縮機2は生ゴミ71を炭化装置3の乾留ボックス内Oに収める際だけ作動させるにとどめ、炭化装置3は着火させれば一日の作業が終わるまで稼動状態にする。
【0028】
一日の作業が終わって炭化処理車がスタート地点の事業所に戻る頃にはペースト状体72の炭化処理が完了しており、事業所に到着後、炭化装置3を停止させる(図10のト)。ここで、炭化装置3内は未だ温度が高い状態にある。
しかし、炭化装置3は一晩放置される間に冷やされ、この間が冷却工程になる。次の朝の出勤時には炭化装置3の温度は下がっている。開閉扉38を開けて前日処理した生ゴミ71で造られた炭化物73を取り出す(図10のト)。後は前日の作業の繰り返しで、運転手が空の容器6をいくつか積み出発することになる。
なお、前記圧縮機2の代わりに混練機9或いは送り装置GやホッパHPを使用できる。その場合の生ゴミ71の炭化処理方法は、混練機9又は送り装置GやホッパHPを介して炭化装置3の乾留ボックス内Oへ生ゴミ71を送り込むところが違うだけで、他の一連の炭化処理手順は同じになる。
【0029】
このように構成した生ゴミ71の炭化処理車及び生ゴミ71の炭化処理方法によれば、コンビニ等の生ゴミ排出先を巡回走行する過程で生ゴミ71を炭化処理するので効率的である。コンビニ等の生ゴミ排出先は点在しているケースが殆どであるが、その運転移動時間を有効活用して生ゴミ71の炭化処理ができる。生ゴミ71は収集から早い段階で炭化処理されていくので生ゴミ腐敗や雑菌繁殖による汚染拡大を防止できる。生ゴミからは無害化され有用な炭化物73が生成される。生ゴミ入り容器6を収集後、その生ゴミ71を炭化装置3へ送り込むことによって走行中に生ゴミ71が処理されるので、車両走行が炭化処理時間として無駄なく利用できる。さらにその空になった容器6を次の生ゴミ排出先で交換用容器6として提供できるので、たくさんの容器6を運ばなくて済み、最小限の容器6を炭化処理車に積むだけで足りる。さほどスペースを要せず、極めて効率的である。
しかも、炭化処理すると、生ゴミ71の容量が約1/25程度に減ることから従来のように収集車が生ゴミ排出先と生ゴミ処分場との間を頻繁に往復する必要がなく経済的で収集効率が上がる。車両走行中に生ゴミ71の炭化処理が進み、減容,軽量化されるので、運転手は収集した生ゴミ71を炭化処理車の乾留ボックス内Oに適宜送り込み、炭化装置3を稼動中にして生ゴミ排出先を順次巡って一日中収集に従事できる。生ゴミ処分場との行き来は不要になる。
加えて、本炭化装置3は炭化炉本体3a内に乾留ボックス3bを内蔵し、燃焼ガスが乾留ボックス3bの外面に直接当たらないように燃焼室31から加熱室32へ流れ出て加熱室32内を上向き移動し、上向き移動したその燃焼ガスが加熱室32の天井に当たり、その後、下方へ向け移動しスリット372aを通って煙道33に入る構成であるので、加熱室32を最適温度に維持でき乾留炭化反応の連鎖的加速を防止でき安全操炉が可能になる。そして生ゴミ自身から発生する乾留ガスが熱源利用されるので燃料削減できる。開閉扉38が加熱室32と乾留ボックス3bの一部として共用化され、この開閉扉38を利用して炭化処理された炭化物73を取出せるので、その取出し作業も楽になる。
【0030】
そして、一日の作業を終え事業所に戻った頃には生ゴミ71の炭化処理がほぼ完了しており、そのまま放置できる。従来のように収集した生ゴミ71を払い出し焼却等の処分する時間がいらないため、事務所には定刻近くに帰れば足りる。
勿論、放置して生ゴミ71が腐敗し後処理に困るといった事態も起こらない。
さらに、翌日に作業者が出勤した時には炭化装置3が自然冷却で常温近くになっているので、開閉扉38を開けて炭化物73を簡単に取り出すことができる。その後、先に述べた前日と同じような手順で生ゴミ収集に出かけることができる。
加えて、生ゴミ71を圧縮機2や混練機9で混合,混練しペースト状体72にして炭化装置3の乾留ボックス内Oに送り込むと、均質な炭化物73が出来上がり副産物たる炭化物73の商品価値を高めることができる。また、前記送り装置G、さらにホッパHPを使って、炭化装置3の乾留ボックス内Oに生ゴミ71を送り込むようにすると、設備全体が簡略化し炭化処理車が小型化でき且つ炭化処理車を低コストに製作できる。
【0031】
尚、本発明においては、前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更した実施形態とすることができる。車両1,圧縮機2,炭化装置3,接続管4,容器6,設置スペース51,混練機9,送り装置G等の形状,大きさ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。
【0032】
【発明の効果】
以上ごとく、本発明の生ゴミの炭化処理車は、点在するコンビニ等から排出される生ゴミをその収集走行過程でいち早く処理し減容化,軽量化するので、生ゴミの効率的収集が可能になり且つ生ゴミの腐敗や生ゴミによる汚染等の問題も解消でき、さらには副産物たる炭化物をも生成できるなど優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の生ゴミの炭化処理車の平面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図2の右側面図である。
【図4】炭化装置の説明断面図である。
【図5】図4のX−X線矢視図である。
【図6】図4のY−Y線矢視図である。
【図7】実施形態2の炭化処理車の平面図である。
【図8】実施形態2と別態様の炭化処理車の平面図である。
【図9】実施形態3の炭化処理車の正面図である。
【図10】生ゴミの炭化処理方法の説明図である。
【符号の説明】
11 荷台
2 圧縮機
3 炭化装置
4 接続管
5 設置スペース
6 容器
71 生ゴミ
72 ペースト状体
9 混練機
G 送り装置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a convenience store (hereinafter, referred to as a "convenience store") collecting the garbage to be discharged in such relates to hydrocarbon processing cars garbage to be processed.
[0002]
[Prior art]
At convenience stores, supermarkets (hereinafter referred to as “supermarkets”), restaurants, department stores, etc., kitchen garbage and food waste from expired food waste are discharged daily. Until now, this type of garbage has been collected by a collection car and incinerated, which has been a common treatment method so far.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, raw garbage has a considerable weight and capacity, and even if it was collected by a garbage truck, it became full immediately and had to go to and from the incinerator frequently. Convenience stores, supermarkets, etc. were scattered all over the place, taking time and collecting efficiency was poor.
Furthermore, if it takes time to collect other garbage while it is collected, or if it is left in the collected state after the garbage is collected, the garbage is likely to rot and its processing becomes troublesome. There was also a risk of contamination due to the propagation of various bacteria.
[0004]
The present invention solves the above-described problems, and provides a garbage carbonization vehicle that efficiently collects and processes garbage discharged from scattered convenience stores and the like and solves the problem of garbage corruption. With the goal.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, the gist of the invention of
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
It will be described in detail with the carbonization car garbage according to the present invention. 1 is a plan view of a garbage carbonization vehicle (hereinafter simply referred to as “carbonization vehicle”) according to
[0007]
(1)
This embodiment is one form of the carbonization processing vehicle, and is a carbonization processing vehicle in which the
[0008]
The
[0009]
The
[0010]
The
[0011]
The
A plurality of through
[0012]
The combustion gas from the
[0013]
The
The raw garbage first-treated product such as the paste-
[0014]
An
[0015]
[0016]
Next, an example of a method for using the
After the open /
Thereafter, when the
[0017]
(2)
This embodiment is a carbonization-treated vehicle as shown in FIG. 7, and a kneading
[0018]
A
[0019]
And the connecting
[0020]
Here, the
[0021]
By the way, the kneading
[0022]
(3)
In the present embodiment, as shown in FIG. 9, the
[0023]
The hopper HP is a container in which the cross section of the container decreases in a pyramid shape (or conical shape) downward, which is an outlet, and is an open top container here. The outlet of the hopper HP is attached to the opening of the tip of the
Here, the
[0024]
(4)
This embodiment is an example of a method for carbonizing
At convenience stores, supermarkets, etc.,
[0025]
First, the driver (also a worker) starts and loads several
[0026]
Next, or when a predetermined amount of
[0027]
Thereafter, the driver places the emptied
[0028]
By the time the work of the day is over and the carbonization vehicle returns to the starting site, the carbonization of the paste-
However, the
In place of the
[0029]
According to the charcoal processing vehicle for
In addition, the carbonization process reduces the capacity of the
In addition, the
[0030]
Then, when the work of the day is completed and returned to the office, the carbonization treatment of the
Of course, the situation where the
Further, when the worker goes to work the next day, the
In addition, when the
[0031]
In addition, in this invention, it can be set as not only what is shown to the said embodiment but embodiment variously changed in the range of this invention according to the objective and the use. The shape, size, number, material, and the like of the
[0032]
【The invention's effect】
As described above, the garbage carbonization vehicle of the present invention treats garbage discharged from convenience stores and the like quickly in the collection and traveling process, thereby reducing the volume and reducing the weight. It is possible to solve the problems such as garbage rot and contamination with garbage, and also produces excellent effects such as the generation of by-product carbides.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a garbage carbonizing vehicle according to a first embodiment.
FIG. 2 is a front view of FIG. 1;
FIG. 3 is a right side view of FIG. 2;
FIG. 4 is an explanatory sectional view of the carbonization apparatus.
5 is a view taken along line XX in FIG.
6 is a view taken along line YY in FIG.
FIG. 7 is a plan view of the carbonized vehicle according to the second embodiment.
FIG. 8 is a plan view of a carbonized vehicle different from the second embodiment.
FIG. 9 is a front view of a carbonized vehicle according to a third embodiment.
FIG. 10 is an explanatory view of a garbage carbonizing method.
[Explanation of symbols]
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