JP3693015B2 - 薄肉部を有する射出成形体の製造金型および薄肉部を有する射出成形体の製造方法 - Google Patents

薄肉部を有する射出成形体の製造金型および薄肉部を有する射出成形体の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄肉部を有する射出成形体の製造および金型に係り、特に、携帯電池のケース等小型軽量化の求められる分野に用いて好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、薄肉部を有するプラスチック製品を射出成形により製造する場合には、相互に開閉可能な型体間に所望とする薄肉部を有する成形体に対応したキャビティを形成する金型装置を用いて、型閉め時にキャビティ内に溶融樹脂を充填し、これを冷却固化した後型開き及び離型を行うものであるが、薄肉部を有するプラスチック製品では、該当するキャビティの間隙も当然薄く形成されることになるので、樹脂が充填されにくいという問題点があった。また、樹脂が充填される充填工程において、キャビティ内には空気などの気体が存在するだけでなく、溶融樹脂に起因するガスが発生する。これら溶融樹脂から発生するガス及び充填前のキャビティ内の空気は溶融樹脂により圧縮されて充填不良の原因となるが、特に薄肉部においては樹脂が逃げにくいために充填不良を起こしやすいという問題点がある。
【0003】
そこで、ゲート位置を工夫したりガス抜き溝を工夫したりして薄肉部に対応するキャビティ内への樹脂の回り込み性を向上させているが、それでも0.4mm以下、例えば0.25mm程度の薄肉部を形成するのは困難であるのが実情である。また、この種の薄肉部を有する成形体を射出成形により製造した場合、溶融樹脂を冷却固化した後離型工程が行われるが、この離型は通常キャビティに臨んで進退可能に設けられた突き出しピンなどにより押し出すものであり、薄肉部は通常広い面積を占めることが多いためここに突き出しピンが位置することになりかねない。そうすると0.25mm程度の薄肉部では押された部分が変形してしまうという問題もある。
【0004】
また、薄肉部を別体である薄肉部材により形成し、これをキャビティの中に位置して他の部分を射出成形により成形する方法もある。ここで、薄肉部材に対して溶融した樹脂が接触した際や、溶融樹脂に対して好適な温度に設定した金型装置に薄肉部材を載置した場合に、薄部材が熱による影響を受けて変形する可能性があるため、薄肉部材に当接する部分の型体を別体とし、この部分の温度を低く維持することがあったが、この場合、薄肉部材の輪郭に沿って位置する型体どうしの繋ぎ目(パーティングライン)に溶融樹脂が進入する場合があり、このため、薄肉部材の輪郭に沿って成形体にバリが生じてしまうという問題があった。
【0005】
これは、充填された溶融樹脂が、薄肉部材端部位置に到達した際に、そのままの勢いで型体の境界に存在する僅かな隙間に進入してしまうからだと考えられる。そして、このバリ形成は、薄肉部材端部位置と型体の境界が一致したときのみならず、溶融樹脂が充填される端部となる射出成形部の端部と型体の境界が一致したときにも発生する可能性があった。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、以下の目的を達成しようとするものである。
▲1▼ 薄肉部を確実に形成すること。
▲2▼ 薄肉部付近における熱変形等、熱による影響の低減を図りつつ、バリ発生防止を図ること。
▲3▼ 薄肉部材と射出成形部との密着性および一体性を維持しつつ、薄肉部材の変形防止を図ること。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の薄肉部を有する射出成形体の製造金型は、互いに開閉可能で型閉め時に相互間にキャビティを形成する複数の型体間に薄肉部材を配置した後型閉めし、前記キャビティ内に樹脂を射出して前記薄肉部材の縁部付近に射出成形部を成形することにより、薄肉部を有する射出成形体を製造する金型であって、前記型体の前記薄肉部材に接する部分に、前記射出成形部に対応する部分より低温とされる低温型体が設けられるとともに、前記型体において前記射出成形部に対応する部分に高温型体が設けられ、前記低温型体の輪郭が、該低温型体が前記薄肉部材に当接する面において、前記薄肉部材の輪郭の内側に位置するように設けられ、前記射出成形体において少なくとも前記薄肉部材の片面縁部付近に接続代が設けられ、この接続代に対応する凹部が前記型体に設けられ、前記低温型体の輪郭が、前記凹部側の面において、前記凹部の輪郭位置よりも前記射出成形体の中央側にずれて位置されていることを特徴とする。
この場合、前記低温型体の輪郭が前記薄肉部材の輪郭位置から内側にずれる幅寸法が0.05〜1mmの範囲に設定されてなることが望ましい。
本発明の薄肉部を有する射出成形体の製造方法は、請求項1または2に記載の薄肉部を有する射出成形体の製造金型を用いて前記射出成形体を製造することを特徴とする。
【0008】
本発明の薄肉部を有する射出成形体の製造方法は、キャビティ内に樹脂を射出して成形体を製造する際に、前記型体における前記射出成形部に接する部分よりも前記薄肉部材に接する部分の温度を低く設定するとともに、この低温部分の輪郭を前記薄肉部材の輪郭位置からずれた位置に設けることにより、キャビティ内において、射出成形部に対応する部分では溶融樹脂に対して好適な温度に設定した状態を維持したままで、キャビティ内の薄肉部材が接触する部分の温度を、薄肉部材に対して熱影響を低減可能な温度にし、薄肉部材に対してキャビティ内に射出された溶融樹脂が接触した場合に、射出成形部と接続する部分以外の薄肉部材を好適な温度に維持することができ、この状態で、低温部分と高温部分との境界となる低温部分の輪郭を、薄肉部材の端部位置からずらすことで、射出成形部と接続される薄肉部材の端部がキャビティ内における射出成形部の形成される部分に位置することになり、薄肉部材と射出成形部との接続を、溶融樹脂に好適な高温の部分でおこなうことができる。これらにより、薄肉部材が熱による影響を受けてしまい変形する可能性を低減することができる状態で、薄肉部材と射出成形部とを強固に接続し、これらの一体性を向上して成形をおこなうことができる。
ここで、低温部分の輪郭とは、具体的には射出成形部に対応する高温部分と薄肉部材が接触する低温部分との繋ぎ目(境界)を意味している。
【0009】
本発明の薄肉部を有する射出成形体の製造方法は、キャビティ内に樹脂を射出して成形体を製造する際に、前記型体における前記射出成形部に接する高温型体よりも前記薄肉部材に接する低温型体の温度を低く設定するとともに、この高温型体と前記低温型体との繋ぎ目を、型体が薄肉部材に当接する面において薄肉部材の輪郭位置からずれた位置に設けることにより、キャビティ内において、射出成形部に対応する高温型体部分では溶融樹脂に対して好適な温度に設定した状態を維持したままで、キャビティ内の薄肉部材が接触する低温型体部分の温度を、薄肉部材に対して熱影響を低減可能な温度にし、薄肉部材に対してキャビティ内に射出された溶融樹脂が接触した場合に、射出成形部と接続する部分以外の薄肉部材を好適な温度に維持することができ、この状態で、溶融樹脂の進入する可能性のある低温型体と高温型体との境界となる低温部分の輪郭を、薄肉部材の端部位置からずらすことで、この溶解樹脂の境界への進入を防止することができる。
これらにより、薄肉部材が熱による影響を受けてしまい変形する可能性を低減することができる状態で、成形体の薄肉部付近におけるバリ発生を防止して成形をおこなうことができる。
ここで、低温部分と高温部分との境界を薄肉部材の端部位置からずらしたことにより、充填された溶融樹脂が、薄肉部材端部位置に到達した際に、そのままの勢いで型体の境界に存在する僅かな隙間に進入してしまうことを防止できるためであると考えられる。
【0010】
本発明において、前記薄肉部材に接する部分(低温型体)の温度が薄肉部材における軟化点より低く設定されることにより、薄肉部材において熱影響により変形等をおこすことが防止できる。ここで、薄肉部材として例えばポリカーボネート等が適応された場合には、上記の前記薄肉部材に接する部分の温度が100℃〜20℃程度の範囲に設定されることが好ましく、より好ましくは90℃〜50℃程度に設定されることができる。
【0011】
本発明において、前記低温部分の輪郭(低温型体と高温型体との境界)が前記薄肉部材の輪郭位置(端部位置)からずれる幅寸法が0.05〜1mmの範囲に設定されてなることが好ましく、前記幅寸法が0.05mmより小さく設定された場合には、充填された溶融樹脂が薄肉部材端部位置に到達した際に、そのままの勢いで型体の境界に存在する僅かな隙間に進入してしまう可能性があり好ましくない。また、前記幅寸法が1mmより大きく設定された場合には、溶融樹脂に対して好適な温度に設定した高温部分が薄肉部材に接する部分が大きくなるため、薄肉部材が熱による影響を受けてしまい変形する可能性が増大し好ましくない。
【0012】
本発明の前記低温部分の輪郭が、前記薄部材の輪郭の内側に位置するよう設けられてなることにより、型体の境界に存在する僅かな隙間に充填樹脂が接触しないため、充填された溶融樹脂が薄肉部材端部位置に到達した際に、そのままの勢いで型体の境界に存在する僅かな隙間に進入してしまうことを防止できるとともに、薄肉部材に対して好適な温度に設定した低温部分が溶融樹脂に接する部分がなくなるため、溶融樹脂が良好に充填されない可能性を低減することができる。
【0013】
また、本発明の薄肉部を有する射出成形体製造金型は、前記薄肉部材に接する部分に対応して、前記射出成形部に対応する部分より低温とされる低温型体が設けられてなるとともに、この低温型体の輪郭が前記薄肉部材の輪郭位置からずれた位置に設けられることにより、型体により形成されたキャビティ内において、射出成形部に対応する高温型体では、溶融樹脂が充分キャビティに充填されるよう溶融樹脂に対して好適な温度に設定した状態を維持しながら、キャビティ内に載置される薄肉部材が接触する低温金型を、薄肉部材への熱影響を低減可能な温度に設定することができ、この状態で、低温部分と高温部分との境界となる低温部分の輪郭を、薄肉部材の端部位置からずらすことで、射出成形部と接続される薄肉部材の端部がキャビティ内における射出成形部の形成される部分に位置することになり、薄肉部材と射出成形部との接続を、溶融樹脂に好適な高温の部分でおこなうことができる。これらにより、薄肉部材が熱による影響を受けてしまい変形する可能性を低減することができる状態で、薄肉部材と射出成形部とを強固に接続し、これらの一体性を向上して成形をおこなうことができる。
【0014】
また、本発明の薄肉部を有する射出成形体製造金型は、前記射出成形部に対応する部分に高温型体が設けられ、前記高温型体と前記低温型体との繋ぎ目が、該低温型体が前記薄肉部材に当接する面において、前記薄肉部材の輪郭位置からずれた位置に設けられることにより、型体により形成されたキャビティ内において、射出成形部に対応する高温型体では、溶融樹脂が充分キャビティに充填されるよう溶融樹脂に対して好適な温度に設定した状態を維持しながら、キャビティ内に載置される薄肉部材が接触する低温金型を、薄肉部材への熱影響を低減可能な温度に設定することができ、この状態で、溶融樹脂の進入する可能性のある低温型体と高温型体との境界となる低温型体の輪郭を、薄肉部材の端部位置からずらすことで、型体境界への溶解樹脂の進入を防止することができる。これらにより、薄肉部材と射出成形部との一体性を維持した状態で、薄肉部材が熱による影響を受ける可能性を低減し、成形体にしわができたりいびつになるなど変形することを防止可能な状態で、成形体の薄肉部付近にバリができることなく成形することが可能な金型を提供することができる。
【0015】
本発明において、前記低温型体の輪郭が前記薄肉部材の輪郭位置からずれる幅寸法が0.05〜1mmの範囲に設定されてなることが好ましく、前記幅寸法が0.05mmより小さく設定された場合には、充填された溶融樹脂が、薄肉部材端部位置に到達した際に、そのままの勢いで型体の境界に存在する僅かな隙間に進入してしまう可能性があり好ましくない。また、前記幅寸法が1mmより大きく設定された場合には、溶融樹脂に対して好適な温度に設定した高温型体が薄肉部材に接する部分が大きくなるため、薄肉部材が熱による影響を受けてしまい変形する可能性が増大し好ましくなく、または、薄肉部材に対して好適な温度に設定した低温型体が溶融樹脂に接する部分が大きくなるため、溶融樹脂が良好に充填されない可能性が増大し好ましくない。
【0016】
本発明の前記低型体分の輪郭が、前記薄部材の輪郭の内側に位置するよう設けられてなることにより、薄肉部材と射出成形部との一体性を維持し、薄肉部材に対して好適な温度に設定した低温型体が溶融樹脂に接する部分がなくなるため、溶融樹脂が良好に充填されないことを防止できる。
【0017】
本発明においては、低温型体を設けて薄肉部材に対する熱影響を低減し、高温型体を設けて薄肉部材と射出成形部との一体性を維持するように溶融樹脂充填状体を維持し、この状態で、低温型体の輪郭が、前記凹部側の面において、前記凹部の輪郭位置からずれた位置に設けられることにより、溶融樹脂の進入する可能性のある低温型体と高温型体との境界となる低温型体の輪郭を、凹部の端部位置からずらすことで、この溶解樹脂の進入を防止することができる。これにより、薄肉部材と射出成形部との一体性を維持した状態、かつ、溶融樹脂が影響を受けない温度状態を維持可能な状態で、成形体の接続代付近にバリができることなく成形することが可能な金型を提供することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る薄肉部を有する射出成形体の製造方法および金型の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態により製造可能な薄肉部を有する射出成形体の一例を示しており、同図において成形体1は略箱体状で、平面状の薄肉部4と、この薄肉部4の周縁に形成された垂壁部3と、長方形状の薄肉部4の下側に位置して垂壁部3に接続する接続代2とからなっている。図1に示すように、この薄肉部4の厚さ寸法Wdは0.40mm以下、具体的には約0.25mm〜0.20mmに設定されている。
【0019】
このような本実施例における成形体1は、薄肉部4下側に位置する接続代2と垂壁部3とからなる枠体(射出成形部)5と、垂壁部3により囲まれた形状を有し接続代2において枠体5と一体的に接合した薄肉部4を構成する薄肉部材6とからなる。この薄肉部材6は、例えばポリカーボネート等からなり、枠体5を構成する例えばポリカーボネート等とされる射出樹脂と同じ材質もしくは射出樹脂と融合性を有する樹脂材料からなる。ここで融合性とは、射出樹脂の熱等によって軟化等して一体化する性質のことである。
なお、図1において薄肉部材6は説明の便宜上、識別可能に図示してあるが実際には枠体5との間に境界はなく完全に一体化している。
【0020】
上記の接続代2の幅寸法は、図1にWnで示すように、薄肉部材6の縁部とこの薄肉部材6の縁部に設けられた接続代2の成形体1中央側の端部との長さ寸法であり、この幅寸法Wnは、薄肉部4の厚さ寸法Wdの100〜1/4倍の範囲に設定されており、具体的には5mm程度に設定されることが好ましい。
ここで、接続代2の幅寸法Wnが薄肉部4の厚さ寸法Wdの100倍より大きく設定された場合には、射出樹脂の熱による薄肉部材6の変形が大きくなり好ましくない。また、この範囲より小さい値に設定した場合には、薄肉部材と射出成形部との密着性が低下して好ましくない。
【0021】
次に上述したような成形体1を製造する方法について図2ないし図5に基づいて説明する。
【0022】
図2は、本実施形態により製造可能な薄肉部を有する射出成形体製造金型の一例を示しており、図において、符号11は成形体1の内面側を形成する固定型であり、12は成形体1の外面側を形成する可動型であり、射出成形用金型の型体であるこれら固定型11および可動型12は、互いに図示上下方向へ移動して開閉し、型閉め時に相互間に枠体5形状のキャビティ13を形成するものである。
【0023】
固定型11では、キャビティ13内に薄肉部材6が配置された際にこの薄肉部材6に接触する部分が低温金型(低温型体)11Bとされている。低温金型11Bはキャビティ13の中央付近に配置され、この低温金型11Bの周囲は後述する溶融樹脂Rがキャビティ13内に充填された際にこの溶融樹脂Rに接触する部分が高温金型(高温型体)11Aとされている。高温金型11Aはキャビティ13の周縁部に位置して設けられる。
可動型12では、キャビティ13内に薄肉部材6が配置された際にこの薄肉部材6に接触する部分が低温金型(低温型体)12Bとされている。低温金型12Bはキャビティ13の中央付近に配置され、この低温金型12Bの周囲は後述する溶融樹脂Rがキャビティ13内に充填された際にこの溶融樹脂Rに接触する部分が高温金型(高温金型)12Aとされている。高温金型12Aはキャビティ13の周縁部に位置して設けられる。
【0024】
低温金型12Bと高温金型12Aとの境界12cは、後述するように薄肉部材6端部6aが固定型12に当接する位置12dよりも、成形される成形体1の中央側へ移動している。言い換えると、境界12cは、キャビティ13の内面において、薄肉部材6の輪郭位置12dよりもキャビティ13の中央側へずれている。つまり、低温金型12Bの輪郭が、薄部材6の輪郭の内側に位置するように構成されている。
境界12cと位置12dとのずれ幅寸法Wsは、図2に示すように設定され、この幅寸法Wsが、0.05〜1mmの範囲に設定されてなることが好ましく、幅寸法Wsが0.05mmより小さく設定された場合には、充填された溶融樹脂Rが、薄肉部材6端部位置に到達した際に、そのままの勢いで型体の境界に存在する僅かな隙間に進入してしまう可能性があり好ましくない。また、幅寸法Wsが1mmより大きく設定された場合には、充填される溶融樹脂Rに対して好適な温度に設定した高温金型12Aが薄肉部材6に接する部分が大きくなるため、薄肉部材6が熱による影響を受けてしまい変形する可能性が増大し好ましくない。
【0025】
低温金型11B,12Bには、低温金型11B,12Bの温度を所定の値に維持するための温度設定手段として冷却孔30B、30Bが設けられる。冷却孔30Bの内部には、図示しない冷却媒体供給手段から供給された水等の冷却媒体が流通され、この状態で低温金型11B,12Bを冷却して、薄肉部材6が熱の影響を受けない温度になるよう温度設定をおこなう構成とされる。
ここで、低温金型11B,12Bの温度は、100℃〜20℃程度の範囲に設定されることが好ましく、より好ましくは90℃〜50℃程度に設定されることができる。ここで、設定温度が上記温度より高く設定された場合には、ポリカーボネートとされる薄肉部材6が熱変形してしまい好ましくない。また上記の温度より低く設定された場合には、隣接する射出成形部5を形成するための溶融樹脂Rが充分キャビティ13に充填されないなどの影響が出るため好ましくない。
【0026】
高温金型11A,12Aには、高温金型11A,12Aの温度を所定の値に維持するための温度設定手段として加熱冷却孔30A、30Aが設けられる。この加熱冷却孔30Aは、キャビティ13の周縁の射出成形部に沿うように設けられる。加熱冷却孔30Aの内部には、図示しない加熱冷却媒体供給手段から供給された水等の加熱冷却媒体が流通され、この状態で高温金型11A,12Aを加熱して、後述する溶融樹脂Rの温度を維持して、その充填時に影響がでないよう温度設定をおこなう。
ここで、高温金型11A,12Aの温度が160℃〜50℃程度の範囲に設定されることが好ましい。ここで、設定温度が上記温度より高く設定された場合には、ポリカーボネート等とされる溶融樹脂Rが熱変形する等の影響があり好ましくない。また上記の温度より低く設定された場合には、溶融樹脂Rが容易にキャビティ13に充填されないなどの影響が出るため好ましくない。
【0027】
固定型11は、キャビティ13に開口するゲート14を有するとともに、このゲートを開閉するバルブピン15を有し、前記ゲート14から溶融樹脂Rがキャビティ13内に充填される。このゲート14は、成形体1の垂壁部3下端部に対応する位置に開口するように設けられる。
また、固定型11には、先端がキャビティ13に臨んで位置する突き出しピン16を有している。この突き出しピン16は、突き出す前は光端がキャビティ13の面と同一面で、キャビティ13の面からその先端が突き出て成形体1を離型するものである。この突き出しピン16先端は、成形体1の垂壁部3下端部に対応する位置に設けられる。
【0028】
上述したような金型装置において、固定型11は、固定側型板21とこの固定側型板21の背面図示下面に取り付けられた固定受け板22とを有し、固定側型板21には、薄肉部4すなわち薄肉部材6の形状に対応して雄型部23が形成されており、この雄型部23のキャビティ13側には、成形体1の接続代2に対応して凹部25が周設されている。この凹部25の幅寸法は、接続代2の幅寸法Wnに対応するように設定されており、また、凹部25の深さ寸法は、接続代2の厚み寸法に対応するように設定されている。
【0029】
低温金型11Bと高温金型11Aとの境界11cは、接続代2の先端側に対応する凹部25端部位置25aよりも、成形される成形体1の中央側へ移動している。言い換えると、境界11cは、キャビティ13の内面において、凹部25の輪郭位置25aよりもキャビティ13の中央側へずれている。つまり、低温金型11Bの輪郭が、成形された接続代2の輪郭の内側に位置するように構成されている。
境界11cと位置11dとのずれ幅寸法Wsは、図2に示すように設定され、この幅寸法Wsが、0.05〜1mmの範囲に設定されてなることが好ましく、幅寸法Wsが0.05mmより小さく設定された場合には、充填された溶融樹脂Rが、凹部25端部位置25aに到達した際に、そのままの勢いで型体の境界に存在する僅かな隙間に進入してしまう可能性があり好ましくない。また、幅寸法Wsが1mmより大きく設定された場合には、充填される溶融樹脂Rに対して好適な温度に設定した高温金型11Aが薄肉部材6に接する部分が大きくなるため、薄肉部材6が熱による影響を受けてしまい変形する可能性が増大し好ましくない。
【0030】
一方、可動型12の雄型部23に対応する位置のキャビティ面26には、薄肉部材6の位置に臨んで微小な吸引孔24が形成されている。また、キャビティ13に連通して図示しないガス抜き孔も形成されている。
固定型11の雄型部23における先端部23A、つまり凹部25以外の部分は、可動型12のキャビティ面と型閉め時に近接して、可動型12のキャビティ13面に対してごくわずかな間隔(本実施例においては、0.25mm〜0.20mm以下)を形成するか、もしくはほぼ当接するようになっている。
【0031】
前記構成につきその作用を説明する。
図3〜図5は、本実施形態により製造可能な薄肉部を有する射出成形体製造方法における製造工程を示しており、図3に示すように、はじめに固定型11と可動型12とは型開き状態にあり、ここでキャビティ面26上に薄肉部材6を載置する。このとき温度設定手段により低温金型11B,12Bの温度が所定の状態に設定される。同時に、吸引孔24からエアを吸引して、薄肉部材6をキャビティ面26上にしっかりと位置決めする。
【0032】
このようにして薄肉部材6をセットしたら固定型11と可動型12とを型閉めすると、図2に示すように固定型11の雄型部23先端部23Aが可動型12のキャビティ面26に薄肉部材6を介在して当接する。このとき、温度設定手段により高温金型11A,12A,低温金型11B,12Bの温度をそれぞれ所定の状態に維持する。
そして、図4(a)に示すようにゲート14からキャビテイ13内に溶融樹脂Rを射出する(充填工程)。この充填工程において図示しない排気手段を作動させることによりガス抜き孔からキャビテイ13内のガス(空気及び溶融樹脂Rから発生するガス)を吸引し、充填終了とほぼ同時に吸引を停止する。このようにガス抜きを行うことにより溶融樹脂Rがキャビテイ13の全体にスムーズに流れて良好な充填が行われる。
【0033】
このとき、キャビテイ13内に充填された溶融樹脂Rは、図4(b)に示す矢印のように、キャビティ13内において移動し、薄肉部材6の端部6aに到達し、さらに凹部25に溶融樹脂Rが入り込む。
溶融樹脂Rがキャビテイ13内に充填されると、溶融樹脂Rの熱により薄肉部材6の縁部、すなわち固定型11の雄型部23に当接していない箇所に接続代2が形成されるとともに、この薄肉部材6の部分が軟化もしくは溶融して両者が一体的に接合して成形体1が形成される。このとき、温度設定手段により高温金型11A,12A,低温金型11B,12Bの温度を所定の状態に維持しているため、薄肉部材6における接続代2と接する部分および端部6a以外では、溶融樹脂Rから受ける熱影響を低減することができ、薄肉部材6全体が熱変形してしまうことが防止できる。同時に、低温金型11B,12Bと高温金型11A,12Aとの境界11cは、位置12d,25aよりも、成形される成形体1の中央側へ移動しているために、薄肉部材6と射出成形部5との一体性を維持した状態で、充填された溶融樹脂Rが、位置11d,25aに到達した際に、そのままの勢いで型体の境界に存在する僅かな隙間に進入してしまうことが防止される。従って、この隙間に進入した樹脂により形成されるバリが改正されることはない。
【0034】
そして、キャビテイ13に充填した溶融樹脂Rを冷却固化する。このとき、加熱冷却孔30Aの内部には、図示しない加熱冷却媒体供給手段から供給された水等の加熱却媒体を流通することで、高温金型11A,12Aを冷却して、冷却固化工程における作業時間を短縮することが可能となる。ここで、高温金型11A,12Aの温度は、160〜50℃程度にすることができる。
その後、図5に示すように固定型11と可動型12とを型開きし、これに続く離型工程において突き出しピン16が作動する。この突き出しピン16は、キャビテイ13に臨んで配置されており、垂壁部3下端部に位置しているので離型時に薄肉部4に変形をきたすおそれがない。このとき吸引孔24およびガス抜き孔から微弱にエアを吐出してやることにより、成形体1が離型するのを補助することができるため、離型しやすくなっているとともに突き出しピン16により押圧される箇所の押圧力を緩和し、この部分の変形や痕跡が軽減することができるようになっている。
【0035】
以上詳述したとおり、本実施例の薄肉部を有する射出成形体の製造方法は、キャビティ13内に樹脂を射出して成形体1を製造する際に、型体11,12における射出成形部(枠体)5に接する部分よりも薄肉部材6に接する低温金型11B,12Bの温度を低く設定することにより、キャビティ13内において、高温金型11A,12Aおよび低温金型11B,12Bの温度を、溶融樹脂Rおよび薄肉部材6に対して好適な温度にした状態で、低温金型11B,12Bと高温金型11A,12Aとの境界11cは、位置12d,25aよりも成形される成形体1の中央側へ移動しているために、充填された溶融樹脂Rが、位置11d,25aに到達した際に、そのままの勢いで型体の境界に存在する僅かな隙間に進入することを防止することができる。これにより、薄肉部材6が熱による影響を受けてしまい変形する可能性を低減した状態で、薄肉部材と射出成形部との一体性を維持することができる。また、この境界11c,12cに進入した樹脂によりバリが形成されることが防止でき、バリのない成形体1を成形することができる。
【0036】
なお本実施形態においては、所定の形状に切断した薄肉部材6をキャビティ面26に載置したが、薄肉部材6を、口ール状のフィルムを供給して、雄型部23の外周縁に沿って枠状のカッターが設けられて、連続して薄肉部材6を供給可能とすることもできる。
また、図6に示すように、枠体5の垂壁部3が曲面形状となるようなものでもよく、薄肉部材6の周縁部の少なくともその一部に溶融樹脂を成形して成形体1を成形するものであればよく、その形状にはこだわらない。
【0037】
【発明の効果】
本発明の薄肉部を有する射出成形体製造方法および金型では、前記薄肉部材に接する部分に対応して、前記射出成形部に対応する高温型体(高温部分)より低温とされる低温型体(低温部分)が設けられてなるとともに、この低温型体の輪郭が前記薄肉部材の輪郭位置からずれた位置に設けられることにより、型体により形成されたキャビティ内において、高温型体では溶融樹脂が充分キャビティに充填されるよう溶融樹脂に対して好適な温度に設定した状態を維持しながら、キャビティ内に載置される薄肉部材が接触する低温金型を、薄肉部材への熱影響を低減可能な温度に設定することができ、この状態で、溶融樹脂の進入する可能性のある低温型体と高温型体との境界となる低温型体の輪郭を、薄肉部材の端部位置からずらすことで、この溶解樹脂の進入を防止することができることにより、薄肉部材と射出成形部との一体性を維持した状態で、薄肉部材が熱による影響を受ける可能性を低減し、成形体にしわができたりいびつになるなど変形することを防止可能な状態で、バリのない成形体を成形することが可能な製造方法および金型を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る薄肉部を有する射出成形体の製造方法により製造される成形体の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】 本発明に係る薄肉部を有する射出成形体製造金型の一実施形態を示す断面図である。
【図3】 本発明に係る薄肉部を有する射出成形体の製造方法の一実施形態における製造工程を示す断面図である。
【図4】 本発明に係る薄肉部を有する射出成形体の製造方法の一実施形態における製造工程を示す断面図(a)およびその拡大図(b)である。
【図5】 本発明に係る薄肉部を有する射出成形体の製造方法の一実施形態における製造工程を示す断面図である。
【図6】 本発明に係る薄肉部を有する射出成形体製造金型の他の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 成形体
2 接続代
3 垂壁部
4 薄肉部
5 枠体
6a 端部
6 薄肉部材
11 固定型
11c 境界
11A 高温金型
11B 低温金型
12 可動型
12c 境界
12d 端部位置
12A 高温金型
12B 低温金型
13 キャビテイ
14 ゲート
15 バルブピン
16 突き出しピン
21 固定側型板
22 固定受け板
23A 先端部
23 雄型部
24 吸引孔
25 凹部
25a 端部位置
26 キャビティ面
30A 加熱冷却孔(温度設定手段)
30B 冷却孔(温度設定手段)
R 溶融樹脂
Wd 厚さ寸法
Wn 幅寸法
Ws 幅寸法

Claims (3)

  1. 互いに開閉可能で型閉め時に相互間にキャビティを形成する複数の型体間に薄肉部材を配置した後型閉めし、前記キャビティ内に樹脂を射出して前記薄肉部材の縁部付近に射出成形部を成形することにより、薄肉部を有する射出成形体を製造する金型であって、
    前記型体の前記薄肉部材に接する部分に、前記射出成形部に対応する部分より低温とされる低温型体が設けられるとともに、前記型体において前記射出成形部に対応する部分に高温型体が設けられ、前記低温型体の輪郭が、該低温型体が前記薄肉部材に当接する面において、前記薄肉部材の輪郭の内側に位置するように設けられ、
    前記射出成形体において少なくとも前記薄肉部材の片面縁部付近に接続代が設けられ、この接続代に対応する凹部が前記型体に設けられ、
    前記低温型体の輪郭が、前記凹部側の面において、前記凹部の輪郭位置よりも前記射出成形体の中央側にずれて位置されていることを特徴とする薄肉部を有する射出成形体の製造金型。
  2. 請求項1記載の薄肉部を有する射出成形体の製造金型において、
    前記低温型体の輪郭が前記薄肉部材の輪郭位置から内側にずれる幅寸法が0.05〜1mmの範囲に設定されてなることを特徴とする薄肉部を有する射出成形体の製造金型。
  3. 請求項1または2に記載の薄肉部を有する射出成形体の製造金型を用いて前記射出成形体を製造することを特徴とする薄肉部を有する射出成形体の製造方法。
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