JP3686873B2 - 移動電話機および圏外通知方法 - Google Patents

移動電話機および圏外通知方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動電話機に関し、特に移動電話機がサービスエリア圏外に移動した場合に圏外である旨を表示する圏外通知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動電話機は基地局によって提供されているサービスエリアの圏内でなければ通話を行うことができない。そのため、移動電話機には受信レベルが一定値以下となったことを検出して現在の位置はサービスエリアの圏外であることをユーザに通知するための圏外表示が行われている。
【0003】
このような圏外表示機能を備えた従来の移動電話機における待ち受けチャネル選択のフローチャートを図7を参照して説明をする。
【0004】
先ず、移動電話機では、とまり木チャネルの設定が行われ(ステップ2)、次にレイヤ1の確認が可能か否か、つまりフレーム同期の確立が可能か否かの判定が行われる(ステップ3)。そして、レイヤ1の確認が可能な場合、レベル検出(L1)が行われる(ステップ4)。そして、BCCH(Broadcast Control CHannel:報知チャネル)の受信が完了したか否かの判定が行われ(ステップ5)、BCCH受信が完了したと判定された場合、待ち受け条件が満たされているか否かの判定が行われる(ステップ6)。具体的には、待ち受け条件とは測定された受信レベル(L1)が待ち受け劣化レベル(Lth)より大きいか否かである。ここで、待ち受け劣化レベル(Lth)とは、受信レベルがこのレベル以下となると移動電話機が通信不可となるしきい値レベルである。
【0005】
そして、ステップ6において待ち受け条件が満たされていると判定された場合、制御チャネルへの移行が可能か否かの判定が行われる(ステップ9)。制御チャネルへの移行が可能であると判定された場合には、制御チャネルへの移行処理が行われ(ステップ10)、待ち受け状態となる(ステップ11)。ステップ9において制御チャネルへの移行が不可能であると判定された場合には、制御チャネルへの移行処理が行われずに待ち受け状態となる(ステップ11)。
【0006】
ステップ3においてレイヤ1の確認ができない場合、ステップ5においてBCCHの受信が完了しなかった場合、またはステップ6において受信レベル(L1)が待ち受け劣化レベル(Lth)以下の場合、最後のチャネルであるか否かの判定が行われる(ステップ12)。そして、ステップ12において最後のチャネルであると判定された場合には、「圏外」の表示が行われ(ステップ13)、とまり木周波数スキャンが行われる(ステップ14)。尚、ステップ12において最後のチャネルではないと判定された場合、ステップ2のとまり木チャネルの設定処理へ戻る。
【0007】
なお、デジタル方式自動車電話システム(RCR STD−27)において、待ち受けチャネル選択のフローチャートは付図B.2、ゾーン移行処理のフローチャートは付図B.7に開示されている。
【0008】
このような従来の移動電話機では、例えば、移動電話機があるサービスエリアから離れる方向に移動していて選択したチャネルの受信レベルが減少しつつある場合においても、受信レベルが待ち受け劣化レベル(Lth)以下等にならなければ、「圏外」表示は行われない。例えば、移動電話機において測定される無線基地局の受信レベルが時刻t1、t2、t3、t4の経過とともに、t1=9[dBμV]→t2=6[dBμV]→t3=3[dBμV]→t4=0[dBμV]と変化し、待ち受け劣化レベル(Lth)が0[dBμV]に設定されている場合、従来の移動電話機では、受信レベルが待ち受け劣化レベル(Lth)である0[dBμV]以下となる時刻t4までは何の予告も行われないが、時刻t4になると圏外表示が行われユーザにとってはいきなり圏外であることが示されることになる。つまり、上述した従来の移動電話機では、受信レベルを検出し、検出された受信レベルが待ち受け劣化レベル以下である場合にのみ圏外表示が行われるため、ユーザにとっては予告も無く圏外表示が行われる。そのため、ユーザにとっては通話を行いながら移動しているといきなり通話不能となるような事態も発生することとなる。
【0009】
このような問題を解決すべく、圏外表示を行う前にこのまま移動すると将来サービスエリアの圏外になる可能性があることをユーザに通知する圏外注意機能を備えた各種の移動電話機が提案されている。
【0010】
例えば、特開平6−276149号公報にはBER(Bit Error Rate)の値が一定レベル以上になったこと、又はCRCエラーが続けて所定回数発生したことを検出してサービスエリアから外れつつあることを検出する圏外注意機能を備えた移動電話機が提案されている。
【0011】
また、実開平5−68151号公報には、圏外警報発生用の受信電界検出回路と、圏外離脱予告警報用の受信電界検出回路の2つの受信電界検出回路を備えるようにし、圏外警報を行う前に圏外離脱予告警報を行う移動電話機が記載されている。しかし、この従来の移動電話機では、2つの受信電界検出回路が必要となるため、回路規模が大きくなってしまうという問題がある。
【0012】
さらに、特開平6−13975号公報には、受信レベルが減少していることが確認された場合、その最新の受信レベルが送受信可能最低レベル以上であり、受信レベルと送受信可能最低レベルとの差が設定した危険範囲以内である状態が所定回数連続して続いた場合に使用圏内から使用圏外に出そうなことをユーザに通知する移動電話機が提案されている。しかし、この従来の移動電話機では、受信レベルと送受信可能最低レベルとの差を算出する演算処理が必要であり、またその差が危険範囲以内である状態が所定回数連続しなければ圏外注意表示が行われないため迅速な圏外注意表示を行うことができない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記で説明した従来の移動電話機は、いずれも将来の受信レベルを予測するものではなく現在の受信レベル、BER等の受信状況に基づいて圏外注意表示を行うようにしているので、現在の受信状況は良好だが将来は圏外となる可能性がある場合を検出して圏外注意表示を行うことはできない。
【0014】
本発明の目的は、現在の受信レベル、BER等の受信状況だけでなく、将来の受信レベルを予測することにより、回路規模を増やすことなく、またある所定の状態が所定回数連続して発生していることを検出することなく迅速な圏外注意表示を行うことができる移動電話機および圏外通知方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の圏外通知方法は、移動電話機がサービスエリア圏外に移動した場合に圏外である旨を表示する圏外通知方法であって、
無線基地局からの電波の受信レベルを測定し第1の受信レベル(L1)とするステップと、
前記第1の受信レベル(L1)が予め設定された所定のレベルよりも大きい場合、無線基地局からの電波の受信レベルの測定を行い第2の受信レベル(L2)とするステップと、
前記第2の受信レベル(L2)が前記第1の受信レベル(L1)よりも小さい場合、無線基地局からの電波の受信レベルの測定を行い第3の受信レベル(L3)とするステップと、
前記第1から第3の受信レベル(L1、L2、L3)を用いた演算を行うことにより将来の予測受信レベル(L4)を算出するステップと、
前記予測受信レベル(L4)が予め設定された圏外注意レベルより小さい場合、隣接するセルへのゾーン移行が可能がどうかの判定を行い、ゾーン移行が可能であると判定された場合にはゾーン移行処理を行うステップと、
ゾーン移行が不可能であると判定された場合には、このまま移動するとサービスエリア圏外となってしまう旨の圏外注意をユーザに通知するステップとを備えている。
【0016】
本発明は、第2の受信レベル(L2)が第1の受信レベル(L1)よりも小さい場合、受信レベルが時間経過とともに減少していると判定し、第3の受信レベル(L3)を測定し、第1から第3の受信レベル(L1、L2、L3)を用いて将来の受信レベル(L4)を予測してこの予測受信レベルが予め設定された圏外注意レベルより小さい場合、このまま移動電話機が移動を継続するとサービスエリア圏外となってしまうと判定して圏外注意をユーザに通知するようにしたものである。
【0017】
従って、本発明によれば、回路規模を増やすことなく、またBERの測定等を行うことなく受信レベルを測定するのみで移動電話機がサービスエリア圏外となる可能性があることを迅速に検出してユーザに通知することができる。
【0018】
また、前記圏外注意をユーザに通知する方法は、圏外注意表示を行う方法であってもよいし、圏外注意音を発生させる方法であってもよい。
【0019】
さらに、前記第1から第3の受信レベル(L1、L2、L3)を用いた演算を行うことにより将来の予測受信レベル(L4)を算出する方法を、最小2乗法により前記予測受信レベルを算出する方法としてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態による圏外注意機能付き移動電話機の待ち受けチャネル選択の動作を図1のフローチャートに示す。
【0022】
先ず、移動電話機では、とまり木チャネルの設定が行われ(ステップ2)、次にレイヤ1の確認が可能か否か、つまりフレーム同期の確立が可能か否かの判定が行われる(ステップ3)。そして、レイヤ1の確認が可能な場合、レベル検出(L1)が行われる(ステップ4)。そして、BCCH(Broadcast Control CHannel:報知チャネル)の受信が完了したか否かの判定が行われ(ステップ5)、BCCH受信が完了したと判定された場合、待ち受け条件が満たされているか否かの判定が行われる(ステップ6)。具体的には、待ち受け条件とは測定された受信レベル(L1)が待ち受け許可レベル(Ltn)より大きいか否かである。ここで、待ち受け許可レベル(Ltn)とは、通信可能なレベルである。
【0023】
そして、ステップ6において待ち受け条件が満たされていると判定された場合、レベル検出(L2)が行われる(ステップ7)。そして、ステップ4において検出された受信レベル(L1)とステップ7において検出された受信レベル(L2)との比較が行われ(ステップ8)、受信レベルL1が受信レベルL2より大きい場合、つまり受信レベルが時間経過に伴い減少している場合、さらにレベル検出(L3)が行われる(ステップ15)。そして、過去に測定された受信レベルL1、L2、L3を用いて将来の受信レベルL4の予測が行われる(ステップ16)。将来の受信レベルL4を予測する際には、最小2乗法等を用いてもよいし他の方法により予測するようにしてもよい。
【0024】
次に、この予測受信レベル(L4)が圏外注意レベル(Ld)より小さいか否かの判定が行われ(ステップ17)、予測受信レベル(L4)が圏外注意レベル(Ld)よりも小さい場合、最後のチャネルであるか否かの判定が行われる(ステップ18)。最後のチャネルでない場合、ゾーン移行可能かどうかが判定され(ステップ)、ゾーン移行可能な場合にはゾーン移行処理が行われる(21)。ステップ19においてゾーン移行が不可能であると判定された場合、「圏外注意」表示が行われた後に(ステップ20)、とまり木周波数スキャンが行われる(ステップ14)。
【0025】
ステップ8において受信レベル(L1)が受信レベル(L2)以下であると判定された場合、およびステップ17において予測受信レベル(L4)が圏外注意レベル(Ld)以上であると判定された場合、制御チャネルへの移行が可能か否かの判定が行われる(ステップ9)。制御チャネルへの移行が可能であると判定された場合には、制御チャネルへの移行処理が行われ(ステップ10)、待ち受け状態となる(ステップ11)。ステップ9において制御チャネルへの移行が不可能であると判定された場合には、制御チャネルへの移行処理が行われずに待ち受け状態となる(ステップ11)。
【0026】
ステップ3においてレイヤ1の確認ができない場合、ステップ5においてBCCHの受信が完了しなかった場合、ステップ6において受信レベル(L1)が待ち受け許可レベル(Ltn)以下の場合、最後のチャネルであるか否かの判定が行われる(ステップ12)。そして、ステップ12において最後のチャネルであると判定された場合には、「圏外」の表示が行われ(ステップ13)、とまり木周波数スキャンが行われる(ステップ14)。尚、ステップ12において最後のチャネルではないと判定された場合、ステップ2のとまり木チャネルの設定処理へ戻る。
【0027】
次に、図1中のステップ19において行われるゾーン移行処理が可能か否かの判定を行う処理について図2のフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0028】
先ず、ステップ15において測定された受信レベル(L3)が待ち受け劣化レベル(Lth)より小さいか否かの判定が行われる(ステップ24)。受信レベル(L3)が待ち受け劣化レベル(Lth)以上の場合、周辺ゾーンの受信レベルの最大値Lp(max)が、受信レベル(L3)とゾーン移行レベル差ΔLを加算した値より大きいか否かの判定が行われる(ステップ25)。ここで、ゾーン移行レベル差ΔLには、(待ち受け許可レベル(Ltn)−待ち受け劣化レベル(Lth))以上の値を設定する。
【0029】
ステップ25において周辺ゾーンの受信レベルの最大値Lp(max)が、受信レベル(L3)とゾーン移行レベル差ΔLを加算した値より大きい場合、ゾーン移行が可能であると判定されてステップ21のゾーン移行処理に進む。
【0030】
ステップ24において受信レベル(L3)が待ち受け劣化レベル(Lth)より小さい場合、周辺ゾーンの受信レベルの最大値Lp(max)が待ち受け許可レベル(Ltn)より大きいか否かの判定が行われる(ステップ26)。ステップ26において周辺ゾーンの受信レベルの最大値Lp(max)が待ち受け許可レベル(Ltn)より大きいと判定された場合、ゾーン移行が可能であると判定されてステップ21のゾーン移行処理に進む。逆に、ステップ26において周辺ゾーンの受信レベルの最大値Lp(max)が待ち受け許可レベル(Ltn)以下であると判定された場合、ゾーン移行が不可能であると判定されてステップ20の「圏外注意」表示を行う処理に進む。
【0031】
上述したように、本実施形態の移動電話機による圏外通知方法では、ステップ7において測定された受信レベル(L2)がステップ4において測定された受信レベル(L1)よりも小さい場合、受信レベルが時間経過とともに減少していると判定し、ステップ15においてさらに受信レベル(L3)を測定し、これらの受信レベル(L1、L2、L3)を用いて将来の受信レベル(L4)を予測してこの予測受信レベルが予め設定された圏外注意レベル(Ld)より小さい場合、このまま移動電話機が移動を継続するとサービスエリア圏外となってしまうと判定して「圏外注意」表示が行われる。従って、本実施形態による圏外通知方法によれば、回路規模を増やすことなく、またBERの測定等を行うことなく受信レベルを測定するのみで移動電話機がサービスエリア圏外となる可能性があることを迅速に検出してユーザに通知することができる。
【0032】
次に、本実施形態の移動電話機の動作について図面を参照して詳細に説明する。以下の説明においては移動電話機が図3に示すセルゾーン上において移動軌跡(α)および移動軌跡(β)をとった場合を用いて説明する。
【0033】
なお、待ち受け動作の一例として待ち受け許可レベル(Ltn)を4[dBμV]、待ち受け劣化レベル(Lth)を0[dBμV]、圏外注意レベル(Ld)を10[dBμV]、Aゾーン、Bゾーン、Cゾーンにおけるとまり木チャネルは異なったaおよびb、cおよびd、eおよびf、待ち受けチャネルは異なったgおよびh、jおよびk、mおよびnとするが受信レベルはそれぞれ同一として説明する。また、ゾーン移行レベル差ΔLは、待ち受け許可レベル(Ltn)−待ち受け劣化レベル(Lth)、つまり4−0=4[dBμV]であるとして説明する。
【0034】
まず、本実施形態の移動電話機が移動軌跡(α)をとった場合の動作について説明する。移動軌跡(α)と受信レベルの関係を図4に示す。
【0035】
例えば、Aゾーンにおいて移動電話機は、止まり木チャネルとしてチャネルaを設定する(ステップ2)。そして、移動電話機では、レイヤ1の確認(フレーム同期を確立)を行うことができたことにより(ステップ3)、時刻t1におけるレベル検出を行い(ステップ4)、例えば受信レベル(L1)=9[dBμV]を記憶する。次に、移動電話機では、BCCHの報知情報を受信した後に(ステップ5)、受信レベル(L1)=9[dBμV]が待ち受け許可レベル(Ltn)=4[dBμV]より大きい等の条件を満足し待ち受け条件OKと判定し(ステップ6)、時刻t2におけるレベル検出を行い(ステップ7)、例えば受信レベル(L2)=6[dBμV]を記憶する。次に、時刻t1と時刻t2の受信レベル(L1、L2)の比較が行われ(ステップ8)、時間経過に伴い受信レベルが低下している場合、つまり受信レベル(L1)>受信レベル(L2)となっている場合、時刻t3におけるレベル検出が行われ(ステップ15)、例えば受信レベル(L3)=3[dBμV]が記憶される。そして、時刻t1、t2、t3の受信レベル(L1〜L3)を用いた演算を行うことにより、将来の時刻t4における予測受信レベル(L4)が算出される(ステップ16)。ここでは、受信レベル(L1)が9[dBμV]、受信レベル(L2)が6[dBμV]、受信レベル(L3)が3[dBμV]であるため、例えば予測受信レベル(L4)として0[dBμV]が算出される。
【0036】
次に、ステップ17において、予測受信レベル(L4)=0[dBμV]が圏外注意レベル(Ld)=10[dBμV]より低いと判定され、ステップ18において最後のチャネルか否かの判定が行われる。未だチャネルbがあるが、チャネルbもチャネルaと同一な処理を行う為、ここでは説明を省略し、最後のチャネルであると判定して、ステップ19の処理に進む。図3に示した例では、ゾーン移行が不可能なため、ステップ19においてゾーン移行不可能であると判定され、ステップ20において「圏外注意」表示が行われることになる。
【0037】
次に、図1中のステップ19において行われるゾーン移行処理が可能か否かの判定を行う処理について図5のフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0038】
先ず、時刻t3における受信レベル(L3)=3[dBμV]が待ち受け劣化レベル(Lth)=0[dBμV]より大きいか否かの判定が行われる(ステップ24)。ここでは、受信レベル(L3)=3[dBμV]が待ち受け劣化レベル(Lth)=0[dBμV]より大きい為、ステップ25の処理に進む。ステップ25では、周辺ゾーン(Bゾーン)の受信レベルの最大値Lp(max)(−6[dBμV])が、受信レベルL3(3[dBμV])とゾーン移行レベル差(4[dB])を加算した値である7[dBμV]より小さい為、再度受信レベルL3と待ち受け劣化レベル(Lth)の判定が行われ(ステップ24)、ステップ26では周辺ゾーン(Bゾーン)の受信レベルの最大値Lp(max)(−6[dBμV])が待ち受け許可レベル(Ltn)=4[dBμV]以下のためゾーン移行は不可能であると判定される。そのため、ゾーン移行処理は行われず「圏外注意」表示が行われ(ステップ20)、止まり木スキャンが行われる(ステップ14)。
【0039】
上記のような処理が行われることにより、本実施形態の移動電話機が図3における移動軌跡(α)をとった場合、受信レベルが待ち受け劣化レベル(Lth)である0[dBμV]となる前の時刻t3において将来の時刻t4における受信レベル0[dBμV]を予測することができるので、「圏外」表示を行う前に「圏外注意」を迅速に表示しユーザに注意を促すことができる。
【0040】
次に、本実施形態の移動電話機が移動軌跡(β)をとった場合の動作について説明する。移動軌跡(β)をと受信レベルの関係を図5に示す。
【0041】
例えば、Aゾーンにおいて移動電話機は、止まり木チャネルとしてチャネルaを設定する(ステップ2)。そして、移動電話機では、レイヤ1の確認(フレーム同期を確立)を行うことができたことにより(ステップ3)、時刻t5におけるレベル検出を行い(ステップ4)、例えば受信レベル(L1)=7[dBμV]を記憶する。次に、移動電話機では、BCCHの報知情報を受信した後に(ステップ5)、受信レベル(L1)=7[dBμV]が待ち受け許可レベル(Ltn)=4[dBμV]より大きい等の条件を満足し待ち受け条件OKと判定し(ステップ6)、時刻t6におけるレベル検出を行い(ステップ7)、例えば受信レベル(L2)=3[dBμV]を記憶する。次に、時刻t5と時刻t6の受信レベル(L1、L2)の比較が行われ(ステップ8)、時間経過に伴い受信レベルが低下している場合、つまり受信レベル(L1)>受信レベル(L2)となっている場合、時刻t7におけるレベル検出が行われ(ステップ15)、例えば受信レベル(L3)=−1[dBμV]が記憶される。そして、時刻t5、t6、t7の受信レベル(L1〜L3)を用いた演算を行うことにより、将来の時刻t8における予測受信レベル(L4)が算出される(ステップ16)。ここでは、受信レベル(L1)が7[dBμV]、受信レベル(L2)が3[dBμV]、受信レベル(L3)が−1[dBμV]であるため、例えば予測受信レベル(L4)として−5[dBμV]が算出される。
【0042】
次に、ステップ17において、予測受信レベル(L4)=−5[dBμV]が圏外注意レベル(Ld)=10[dBμV]より低いと判定され、ステップ18において最後のチャネルか否かの判定が行われる。未だチャネルbがあるが、チャネルbもチャネルaと同一な処理を行う為、ここでは説明を省略し、最後のチャネルであると判定して、ステップ19の処理に進む。図3に示した例では、ゾーン移行が可能なため、ステップ19においてゾーン移行可能であると判定され、ステップ21においてCゾーンへのゾーン移行処理が行われることになる。
【0043】
次に、図1中のステップ19において行われるゾーン移行処理が可能か否かの判定を行う処理について図5のフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0044】
先ず、時刻t7における受信レベル(L3)=−1[dBμV]が待ち受け劣化レベル(Lth)=0[dBμV]より大きいか否かの判定が行われる(ステップ24)。ここでは、受信レベル(L3)=−1[dBμV]が待ち受け劣化レベル(Lth)=0[dBμV]以下であるため、ステップ26の処理に進む。ステップ26では、周辺ゾーン(Cゾーン)の受信レベルの最大値Lp(max)(7[dBμV])が待ち受け許可レベル(Ltn)=4[dBμV]より大きいためゾーン移行は可能であると判定される。そのため、AゾーンからCゾーンへの移行処理が行われる(ステップ21)。
【0045】
上記のような処理が行われることにより、本実施形態の移動電話機が図3における移動軌跡(β)をとった場合、AゾーンからCゾーンへのゾーン移行処理が無事行われることになる。
【0046】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態の移動電話機について図面を参照して詳細に説明する。
【0047】
本実施形態の移動電話機を図6に示す。この図6のフローチャートは、図1に示した第1の実施形態の移動電話機の動作を示したフローチャートに対して、「圏外注意」の表示を行うステップ21を、「圏外注意」の注意音を発生するステップ22に置き換えたものである。
【0048】
本実施形態によれば、ユーザは、「圏外注意」状態となったことをスピーカ部等から発生する注意音により認識することができるので、移動電話機を随時直視する必要がなく、すなわち視覚によるサポートが不要となる効果を得ることができる。
【0049】
上記第1および第2の実施形態では、「圏外注意」状態となったことを表示および注意音でそれぞれユーザに通知する場合を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばバイブレータ等の他の手段によりユーザに通知する場合でも同様に本発明を適用することができるものである。また、これらの通知手段のうちの複数を組み合わせて用いるような場合でも本発明は同様に適用することができるものである。
【0050】
また、図には示されていないが、上記で説明した第1および第2の実施形態の移動電話機は、上記で説明した圏外通知方法を実行するためのプログラムを記録した記録媒体を備えている。この記録媒体は磁気ディスク、半導体メモリまたはその他の記録媒体であってもよい。このプログラムは、記録媒体から移動電話機に読み込まれ、移動電話機の動作を制御する。具体的には、移動電話機内のCPUがこのプログラムの制御により移動電話機のハードウェア資源に特定の処理を行うように指示することにより上記の処理が実現される。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、現在の受信レベル、BER等の受信状況だけでなく、現在の受信レベルから将来の受信レベルを予測することにより、回路規模を増やすことなく、またある所定の状態が所定回数連続して発生していることを検出することなく迅速な圏外注意表示を行うことができるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による圏外注意機能付き移動電話機の待ち受けチャネル選択の動作を示すフローチャートである。
【図2】図1中のゾーン移行処理のステップ19を詳細に説明するためのフローチャートである。
【図3】セルゾーンと移動電話機の移動軌跡を示す図である。
【図4】移動軌跡(α)と受信レベルの関係を示した図である。
【図5】移動軌跡(β)と受信レベルの関係を示した図である。
【図6】本発明の第2の実施形態による圏外注意機能付き移動電話機の待ち受けチャネル選択の動作を示すフローチャートである。
【図7】従来の移動電話機の待ち受けチャネル選択の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2〜22、24〜26 ステップ

Claims (9)

  1. 移動電話機がサービスエリア圏外に移動した場合に圏外である旨を表示する圏外通知方法であって、
    無線基地局からの電波の受信レベルを測定し第1の受信レベル(L1)とするステップと、
    前記第1の受信レベル(L1)が予め設定された所定のレベルよりも大きい場合、無線基地局からの電波の受信レベルの測定を行い第2の受信レベル(L2)とするステップと、
    前記第2の受信レベル(L2)が前記第1の受信レベル(L1)よりも小さい場合、無線基地局からの電波の受信レベルの測定を行い第3の受信レベル(L3)とするステップと、
    前記第1から第3の受信レベル(L1、L2、L3)を用いた演算を行うことにより将来の予測受信レベル(L4)を算出するステップと、
    前記予測受信レベル(L4)が予め設定された圏外注意レベルより小さい場合、隣接するセルへのゾーン移行が可能がどうかの判定を行い、ゾーン移行が可能であると判定された場合にはゾーン移行処理を行うステップと、
    ゾーン移行が不可能であると判定された場合には、このまま移動するとサービスエリア圏外となってしまう旨の圏外注意をユーザに通知するステップとを備えた圏外通知方法。
  2. 前記圏外注意をユーザに通知する方法が、圏外注意表示を行う方法である請求項1記載の圏外通知方法。
  3. 前記圏外注意をユーザに通知する方法が、圏外注意音を発生させる方法である請求項1記載の圏外通知方法。
  4. 前記第1から第3の受信レベル(L1、L2、L3)を用いた演算を行うことにより将来の予測受信レベル(L4)を算出する方法が、最小2乗法により前記予測受信レベルを算出する方法である請求項1から3のいずれか1項記載の圏外通知方法。
  5. 無線基地局からの電波の受信レベルを測定し第1の受信レベル(L1)として記憶する手段と、
    前記第1の受信レベル(L1)が予め設定された所定のレベルよりも大きい場合、無線基地局からの電波の受信レベルの測定を行い第2の受信レベル(L2)として記録する手段と、
    前記第2の受信レベル(L2)が前記第1の受信レベル(L1)よりも小さい場合、無線基地局からの電波の受信レベルの測定を行い第3の受信レベル(L3)として記憶する手段と、
    前記第1から第3の受信レベル(L1、L2、L3)を用いた演算を行うことにより将来の予測受信レベル(L4)を算出する手段と、
    前記予測受信レベル(L4)が予め設定された圏外注意レベルより小さい場合、隣接するセルへのゾーン移行が可能がどうかの判定を行い、ゾーン移行が可能であると判定された場合にはゾーン移行処理を行う手段と、
    ゾーン移行が不可能であると判定された場合には、このまま移動するとサービスエリア圏外となってしまう旨の圏外注意をユーザに通知する手段とを備えた移動電話機。
  6. 前記圏外注意をユーザに通知する手段が、圏外注意表示を行う手段である請求項5記載の移動電話機。
  7. 前記圏外注意をユーザに通知する手段が、圏外注意音を発生させる手段である請求項5記載の移動電話機。
  8. 前記第1から第3の受信レベル(L1、L2、L3)を用いた演算を行うことにより将来の予測受信レベル(L4)を算出する手段が、最小2乗法により前記予測受信レベルを算出する手段である請求項5から7のいずれか1項記載の移動電話機。
  9. 移動電話機がサービスエリア圏外に移動した場合に圏外である旨を表示する圏外通知方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    無線基地局からの電波の受信レベルを測定し第1の受信レベル(L1)とする処理と、
    前記第1の受信レベル(L1)が予め設定された所定のレベルよりも大きい場合、無線基地局からの電波の受信レベルの測定を行い第2の受信レベル(L2)とする処理と、
    前記第2の受信レベル(L2)が前記第1の受信レベル(L1)よりも小さい場合、無線基地局からの電波の受信レベルの測定を行い第3の受信レベル(L3)とする処理と、
    前記第1から第3の受信レベル(L1、L2、L3)を用いた演算を行うことにより将来の予測受信レベル(L4)を算出する処理と、
    前記予測受信レベル(L4)が予め設定された圏外注意レベルより小さい場合、隣接するセルへのゾーン移行が可能がどうかの判定を行い、ゾーン移行が可能であると判定された場合にはゾーン移行処理を行う処理と、
    ゾーン移行が不可能であると判定された場合には、このまま移動するとサービスエリア圏外となってしまう旨の圏外注意をユーザに通知する処理とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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