JP3686469B2 - 入出監視装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電波を利用して検出区画内に入出する検出対象を監視する入出監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
検出区画内に入出する検出対象を監視する入出監視装置には種々の装置が存在するが、例えば図1に示すような装置がある。
図1は、本発明の実施形態を説明するための図でもあるが、データ処理装置40の構成を除いて従来の装置と同様であるので、図1を用いて従来のこの種の入出監視装置を説明する。
図において、1は検出区画、2はその出入口、10は検出対象(移動体)、20は検出対象10に装着された発信機、30aは検出区画1内の中央付近に設置された受信機、30bは同じく出入口2付近に設置された受信機、40はデータ処理装置、50は表示器である。
なお、説明を解り易くするために各部の縮尺は必ずしも正確ではない。
【0003】
また、検出対象10は移動して出入口2から検出区画1を出入する移動体であり、図1では一つだけを図示しているが、一般的には検出対象10は複数存在し、それぞれの検出対象10にそれぞれ異なったIDを発信する発信機20が装着されている。
また、発信機20と受信機30とは無線回線で接続されており、受信機30aと30bおよびデータ処理装置40と表示器50とは、データ信号線で接続されている。
各受信機30は、発信機20からの無線信号を受信すると、受信電界強度,受信後にデータ処理装置40にデータを送信するまでの経過時間(以下、単に経過時間と呼ぶ),当該発信機20のID番号を検出し、これらに自己の受信機の番号を付したデータをデータ処理装置40へ信号として送信する。
【0004】
図3は、従来の入出監視装置に用いられる処理装置40の構成を示すブロック図であり、図において、401はモデム、402は時刻演算回路、403は電界強度比較回路、404は表示制御回路である。
モデム401では送られてきた信号を復調し、受信機30の番号,発信機20のID番号,経過時間,受信電界強度をデータとして出力し、時刻演算回路402で受信機30での受信時刻を算出する。
また電界強度比較回路403では受信電界強度が所定レベル以上ある場合に電波を受信したとする判定、発信機20からの電波が同時に2台の受信機30で受信された場合に受信電界強度の強い方の受信機の特定、さらに受信電界強度が同じ場合には出入口2付近に設置した受信機30bから受信したとする特定を行う。
そしてこれら判定,特定されたデータは、表示制御回路404へ送られ、表示制御回路404が動作して表示器50に検出対象10の出入り状況が表示される。
【0005】
次に従来の出入監視装置で行う出入りの判定について説明する。表示器50の表示において検出区画1内に検出対象10が存在しないと判定された状態以降に、受信機30aで発信機20からの所定電界強度以上の電波を受信した場合、検出区画1内に検出対象10が入ったと判断し、表示器50にその旨の表示が行われる。
また、表示器50に検出対象10が検出区画1内に存在する旨の表示がなされている状態以降に、発信機20からの電波の受信電界強度が、受信機30aでの受信電界強度より、受信機30bでの受信電界強度が強くなった場合、検出対象10が検出区画1内から出たと判断し、表示器50にその旨の表示が行われる。すなわち、発信機20からの電波が検出区画1中央付近に設置した受信機30aで受信される(あるいはその受信電界強度が受信機30aでより強く受信される)場合には、検出対象10が当然検出区画1内に存在すると判断し、また出入口2付近に設置した受信機30bで受信される(あるいはその受信電界強度が受信機30bでより強く受信される)場合には、検出対象10が当然出入口2付近に存在し、このことは検出対象10が検出区画1内から出ることを意味するので、検出対象10が検出区画1内から出たと見做して、表示器50にその旨が表示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の入出監視装置は以上のように構成され動作するので、検出対象10が受信機30aと受信機30bの中間付近に位置する場合、誤った判断がなされてしまう場合がある。
すなわち、検出対象10が受信機30aと受信機30bの中間付近に位置する場合、受信機30aでの受信電界強度と受信機30bでの受信電界強度とがほぼ等しくなるが、このような場合電波の受信環境の変化等により受信機30aの方が一時的に強くなったり、受信機30bの方が一時的に強くなったりするふらつき状態が発生する。
従来の装置では実際には検出対象10が中間付近に静止している場合でもこのようなふらつきをそのまま検出してしまうため、出入りが繰り返されたと誤判断され、表示器50には出入りが繰り返される旨が表示さてしまう。
【0007】
本発明はかかる問題点を解決するためになされたものであり、簡単な構成で正確な出入りの検出ができる入出監視装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わる入出監視装置は、
少なくとも検出区画内に第1の受信機を設置すると共にこの検出区画の出入口付近に第2の受信機を設置し、検出対象に取り付けられた発信機からの無線信号を上記第1の受信機で受信した場合に当該検出区画内に当該検出対象が入ったと判断し(これを第1の判断と仮称する)、これ以降に検出対象に取り付けられた発信機からの無線信号を上記第2の受信機で受信した場合に当該検出対象が出たと判断して(これを第2の判断と仮称する)上記検出区画内を入出する検出対象を監視する入出監視装置において、
上記第1または第2の受信機が上記発信機からの無線信号を受信した場合、所定時間内に他の受信機が上記発信機からの無線信号を受信しない場合に限り上記第1または第2の判断を行うことを特徴とする。
【0009】
また、上記受信機が上記発信機からの無線信号を受信したか否かの判断はデータ処理装置内に設けた電界強度比較回路により行い、上記第1または第2の受信機が上記発信機からの無線信号を受信した場合、所定時間内に他の受信機が上記発信機からの無線信号を受信しない場合に限り上記第1または第2の判断を行う手段は、上記データ処理装置内に設けた電界強度比較回路,記憶装置,タイマを用いて行う構成を特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。図1は本発明の一実施形態を説明するための図で、図において、1は検出区画、2はその出入口、10は検出対象(移動体)、20は検出対象10に装着された発信機、30aは検出区画1内の中央付近に設置された受信機、30bは同じく出入口2付近に設置された受信機、40はデータ処理装置、50は表示器であり、データ処理装置40の構成を除いて従来の装置と同様である。
【0011】
図2は、本実施形態におけるデータ処理装置40の構成を示すブロック図であり、図において、401はモデム、402は時刻演算回路、403は電界強度比較回路、404は表示制御回路、410は記憶装置、411はタイマである。
【0012】
次に動作について説明する。従来の装置と同様に各受信機30は、発信機20からの無線信号を受信すると、受信電界強度,経過時間,当該発信機20のID番号を検出し、これらに自己の発信機番号を付したデータをデータ処理装置40へ信号として送信する。
データ処理装置40では、送られてきた信号をモデム401で復調し、受信機30の番号,発信機20のID番号,経過時間と受信電界強度とをデータとして出力し、時刻演算回路402で受信機30での受信時刻を算出する。
また電界強度比較回路403では、受信電界強度が所定レベル以上ある場合に電波を受信したとする判定、発信機20からの電波が同時に2台の受信機30で受信された場合に受信電界強度の強い方の受信機の特定、さらに受信電界強度が同じ場合には出入口2付近に設置した受信機30bから受信したとする特定を行う。
そしてこれら判定,特定されたデータは、表示制御回路404へ送られる前に、記憶装置410に一時保存され、受信状況を把握した後で表示制御回路404に送られる。
【0013】
次に受信状況の把握について説明する。受信状況の把握は、発信機20を装着した検出対象10が検出区画1内に存在する旨が表示器50に表示されている場合と否とで次のように異なる。
すなわち検出対象10が検出区画1内に存在する旨が表示されている場合には、電界強度比較回路403で発信機20からの電波が受信機30aで受信されていると判断されており、従って記憶装置410に、発信機20のID番号,受信時刻および受信機30aの受信機番号が記憶される。
そして、検出対象10が移動し、電界強度比較回路403での受信電界強度の判断が、受信機30bでより強く受信されたと判断されるようになった場合、記憶装置410の記憶内容を消去し、新たに発信機20のID番号,受信時刻および受信機30bの受信機番号が記憶される。
そして、タイマ411から時間情報を得、一定時間が経過するまで受信機30aでの同じID番号の受信データが来ない場合、記憶装置410に記憶した受信機30bでの受信データを表示制御回路404に送り、表示器50上に検出対象10が存在しない旨が表示される。
【0014】
一方、タイマ411で一定時間が経過する前に電界強度比較回路403が同じID番号の発信機20からの電波を受信機30aで受信した場合(または受信機30aからの受信電界強度の方が強くなった場合)には、記憶装置410の記憶内容を消去し、新たに発信機20のID番号,受信時刻および受信機30aの受信機番号を記憶させるが、この時すぐには表示制御回路404へこの受信データを送らず、受信電界強度のふらつきによる誤判断を防止する。
【0015】
すなわち、表示器50で検出対象10が検出区画1内に存在すると表示されている場合、電界強度比較回路403が受信電界強度のふらつきにより受信機30aと30bで交互に受信したと判断しても、表示制御回路404にはこのふらつき状態は送られないため表示器50の表示内容が変化することなく、検出対象10は検出区画1内に存在していると正確に表示されることになる。
また、検出対象10が検出区画1内から完全に出た場合には、上述のようなふらつきは発生しないため、タイマ411で一定時間経過後に表示器50の存在を示す表示が消去されることになる。
【0016】
次に、発信機20を装着した検出対象10が検出区画1内に存在しないと表示器50で表示されている場合の処理について説明する。表示器50で検出対象10が検出区画1内に存在しないと表示されている場合、検出対象10が遠方にいる場合には何れの受信機30a,30bとも発信機20からの電波は受信されないが、検出対象10が出入口2に近づくと、電界強度比較回路403では受信機30bが受信したと判断する。
そしてこの判断がなされた場合には、記憶装置410に発信機20のID番号,受信時刻および受信機30bの受信機番号が記憶される。
【0017】
そして更に検出対象10が移動して検出区画1内に進入していった場合、発信機20からの電波が受信機30aでも受信されるようになり、さらに受信機30aの受信電界強度が強くなり、受信機30bより上回るようになる。
そして受信機30aの受信電界強度が上回った場合、電界強度比較回路403では発信機20の電波を受信機30aで受信したと判断し、記憶装置410の記憶内容を消去し、新たに発信機20のID番号,受信時刻および受信機30aの受信機番号を記憶させるが、この時すぐには表示制御回路404へこのデータは送らない。
【0018】
そしてタイマ411で一定時間が経過するまで受信機30bでの受信がないと電界強度比較回路403で判断した場合、記憶装置410に記憶した受信機30aでの受信データを表示制御回路404に送り、表示装置50に検出対象10が検出区画1内に存在する旨を表示する。
一方、タイマ411で一定時間が経過する前に、電界強度比較回路403で発信機20からの電波を受信機30bが受信したと判断した場合には、記憶装置410の記憶内容を消去し、新たに発信機20のID番号,受信時刻および受信機30bの受信機番号を記憶するが、この時には一定時間が経過するまで、このデータを表示制御回路404へは送らない。
【0019】
すなわち、表示器50では検出対象10が検出区画1内には存在しないと表示されている場合、電界強度比較回路403が受信電界強度のふらつきにより受信機30aと30bで交互に受信したと判断しても表示制御回路404にはそのデータは送られないため表示器50の表示内容が変化することなく、検出対象10が検出区画1内に存在しないと正確に表示されることになる。
また、検出対象10が検出区画1内に完全に進入した場合には、上述のようなふらつきは発生しないため、タイマ411で一定時間経過後に検出対象10が検出区画1内に存在する旨が表示器50に表示される。
【0020】
なお、タイマ411で設定する所定時間は、設置環境に応じて調整することとする。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の入出監視装置は、2台の受信機の中間付近に検出対象が存在し、受信環境の影響等により2台の受信機が交互に検出対象からの電波を受信する様なふらつきが発生する場合でも、誤検出することなく正確な出入りの判断が行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】入出監視装置の構成例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態を説明するためのブロック図である。
【図3】従来の装置におけるデータ処理装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 検出区画
2 出入口
10 検出対象
20 検出対象10に装着された発信機
30a 検出区画内の中央付近に設置された受信機
30b 出入口2付近に設置された受信機
40 データ処理装置
50 表示器
401 モデム
402 時刻演算回路
403 電界強度比較回路
404 表示制御回路
410 記憶装置
411 タイマ
【発明の属する技術分野】
この発明は、電波を利用して検出区画内に入出する検出対象を監視する入出監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
検出区画内に入出する検出対象を監視する入出監視装置には種々の装置が存在するが、例えば図1に示すような装置がある。
図1は、本発明の実施形態を説明するための図でもあるが、データ処理装置40の構成を除いて従来の装置と同様であるので、図1を用いて従来のこの種の入出監視装置を説明する。
図において、1は検出区画、2はその出入口、10は検出対象(移動体)、20は検出対象10に装着された発信機、30aは検出区画1内の中央付近に設置された受信機、30bは同じく出入口2付近に設置された受信機、40はデータ処理装置、50は表示器である。
なお、説明を解り易くするために各部の縮尺は必ずしも正確ではない。
【0003】
また、検出対象10は移動して出入口2から検出区画1を出入する移動体であり、図1では一つだけを図示しているが、一般的には検出対象10は複数存在し、それぞれの検出対象10にそれぞれ異なったIDを発信する発信機20が装着されている。
また、発信機20と受信機30とは無線回線で接続されており、受信機30aと30bおよびデータ処理装置40と表示器50とは、データ信号線で接続されている。
各受信機30は、発信機20からの無線信号を受信すると、受信電界強度,受信後にデータ処理装置40にデータを送信するまでの経過時間(以下、単に経過時間と呼ぶ),当該発信機20のID番号を検出し、これらに自己の受信機の番号を付したデータをデータ処理装置40へ信号として送信する。
【0004】
図3は、従来の入出監視装置に用いられる処理装置40の構成を示すブロック図であり、図において、401はモデム、402は時刻演算回路、403は電界強度比較回路、404は表示制御回路である。
モデム401では送られてきた信号を復調し、受信機30の番号,発信機20のID番号,経過時間,受信電界強度をデータとして出力し、時刻演算回路402で受信機30での受信時刻を算出する。
また電界強度比較回路403では受信電界強度が所定レベル以上ある場合に電波を受信したとする判定、発信機20からの電波が同時に2台の受信機30で受信された場合に受信電界強度の強い方の受信機の特定、さらに受信電界強度が同じ場合には出入口2付近に設置した受信機30bから受信したとする特定を行う。
そしてこれら判定,特定されたデータは、表示制御回路404へ送られ、表示制御回路404が動作して表示器50に検出対象10の出入り状況が表示される。
【0005】
次に従来の出入監視装置で行う出入りの判定について説明する。表示器50の表示において検出区画1内に検出対象10が存在しないと判定された状態以降に、受信機30aで発信機20からの所定電界強度以上の電波を受信した場合、検出区画1内に検出対象10が入ったと判断し、表示器50にその旨の表示が行われる。
また、表示器50に検出対象10が検出区画1内に存在する旨の表示がなされている状態以降に、発信機20からの電波の受信電界強度が、受信機30aでの受信電界強度より、受信機30bでの受信電界強度が強くなった場合、検出対象10が検出区画1内から出たと判断し、表示器50にその旨の表示が行われる。すなわち、発信機20からの電波が検出区画1中央付近に設置した受信機30aで受信される(あるいはその受信電界強度が受信機30aでより強く受信される)場合には、検出対象10が当然検出区画1内に存在すると判断し、また出入口2付近に設置した受信機30bで受信される(あるいはその受信電界強度が受信機30bでより強く受信される)場合には、検出対象10が当然出入口2付近に存在し、このことは検出対象10が検出区画1内から出ることを意味するので、検出対象10が検出区画1内から出たと見做して、表示器50にその旨が表示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の入出監視装置は以上のように構成され動作するので、検出対象10が受信機30aと受信機30bの中間付近に位置する場合、誤った判断がなされてしまう場合がある。
すなわち、検出対象10が受信機30aと受信機30bの中間付近に位置する場合、受信機30aでの受信電界強度と受信機30bでの受信電界強度とがほぼ等しくなるが、このような場合電波の受信環境の変化等により受信機30aの方が一時的に強くなったり、受信機30bの方が一時的に強くなったりするふらつき状態が発生する。
従来の装置では実際には検出対象10が中間付近に静止している場合でもこのようなふらつきをそのまま検出してしまうため、出入りが繰り返されたと誤判断され、表示器50には出入りが繰り返される旨が表示さてしまう。
【0007】
本発明はかかる問題点を解決するためになされたものであり、簡単な構成で正確な出入りの検出ができる入出監視装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わる入出監視装置は、
少なくとも検出区画内に第1の受信機を設置すると共にこの検出区画の出入口付近に第2の受信機を設置し、検出対象に取り付けられた発信機からの無線信号を上記第1の受信機で受信した場合に当該検出区画内に当該検出対象が入ったと判断し(これを第1の判断と仮称する)、これ以降に検出対象に取り付けられた発信機からの無線信号を上記第2の受信機で受信した場合に当該検出対象が出たと判断して(これを第2の判断と仮称する)上記検出区画内を入出する検出対象を監視する入出監視装置において、
上記第1または第2の受信機が上記発信機からの無線信号を受信した場合、所定時間内に他の受信機が上記発信機からの無線信号を受信しない場合に限り上記第1または第2の判断を行うことを特徴とする。
【0009】
また、上記受信機が上記発信機からの無線信号を受信したか否かの判断はデータ処理装置内に設けた電界強度比較回路により行い、上記第1または第2の受信機が上記発信機からの無線信号を受信した場合、所定時間内に他の受信機が上記発信機からの無線信号を受信しない場合に限り上記第1または第2の判断を行う手段は、上記データ処理装置内に設けた電界強度比較回路,記憶装置,タイマを用いて行う構成を特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。図1は本発明の一実施形態を説明するための図で、図において、1は検出区画、2はその出入口、10は検出対象(移動体)、20は検出対象10に装着された発信機、30aは検出区画1内の中央付近に設置された受信機、30bは同じく出入口2付近に設置された受信機、40はデータ処理装置、50は表示器であり、データ処理装置40の構成を除いて従来の装置と同様である。
【0011】
図2は、本実施形態におけるデータ処理装置40の構成を示すブロック図であり、図において、401はモデム、402は時刻演算回路、403は電界強度比較回路、404は表示制御回路、410は記憶装置、411はタイマである。
【0012】
次に動作について説明する。従来の装置と同様に各受信機30は、発信機20からの無線信号を受信すると、受信電界強度,経過時間,当該発信機20のID番号を検出し、これらに自己の発信機番号を付したデータをデータ処理装置40へ信号として送信する。
データ処理装置40では、送られてきた信号をモデム401で復調し、受信機30の番号,発信機20のID番号,経過時間と受信電界強度とをデータとして出力し、時刻演算回路402で受信機30での受信時刻を算出する。
また電界強度比較回路403では、受信電界強度が所定レベル以上ある場合に電波を受信したとする判定、発信機20からの電波が同時に2台の受信機30で受信された場合に受信電界強度の強い方の受信機の特定、さらに受信電界強度が同じ場合には出入口2付近に設置した受信機30bから受信したとする特定を行う。
そしてこれら判定,特定されたデータは、表示制御回路404へ送られる前に、記憶装置410に一時保存され、受信状況を把握した後で表示制御回路404に送られる。
【0013】
次に受信状況の把握について説明する。受信状況の把握は、発信機20を装着した検出対象10が検出区画1内に存在する旨が表示器50に表示されている場合と否とで次のように異なる。
すなわち検出対象10が検出区画1内に存在する旨が表示されている場合には、電界強度比較回路403で発信機20からの電波が受信機30aで受信されていると判断されており、従って記憶装置410に、発信機20のID番号,受信時刻および受信機30aの受信機番号が記憶される。
そして、検出対象10が移動し、電界強度比較回路403での受信電界強度の判断が、受信機30bでより強く受信されたと判断されるようになった場合、記憶装置410の記憶内容を消去し、新たに発信機20のID番号,受信時刻および受信機30bの受信機番号が記憶される。
そして、タイマ411から時間情報を得、一定時間が経過するまで受信機30aでの同じID番号の受信データが来ない場合、記憶装置410に記憶した受信機30bでの受信データを表示制御回路404に送り、表示器50上に検出対象10が存在しない旨が表示される。
【0014】
一方、タイマ411で一定時間が経過する前に電界強度比較回路403が同じID番号の発信機20からの電波を受信機30aで受信した場合(または受信機30aからの受信電界強度の方が強くなった場合)には、記憶装置410の記憶内容を消去し、新たに発信機20のID番号,受信時刻および受信機30aの受信機番号を記憶させるが、この時すぐには表示制御回路404へこの受信データを送らず、受信電界強度のふらつきによる誤判断を防止する。
【0015】
すなわち、表示器50で検出対象10が検出区画1内に存在すると表示されている場合、電界強度比較回路403が受信電界強度のふらつきにより受信機30aと30bで交互に受信したと判断しても、表示制御回路404にはこのふらつき状態は送られないため表示器50の表示内容が変化することなく、検出対象10は検出区画1内に存在していると正確に表示されることになる。
また、検出対象10が検出区画1内から完全に出た場合には、上述のようなふらつきは発生しないため、タイマ411で一定時間経過後に表示器50の存在を示す表示が消去されることになる。
【0016】
次に、発信機20を装着した検出対象10が検出区画1内に存在しないと表示器50で表示されている場合の処理について説明する。表示器50で検出対象10が検出区画1内に存在しないと表示されている場合、検出対象10が遠方にいる場合には何れの受信機30a,30bとも発信機20からの電波は受信されないが、検出対象10が出入口2に近づくと、電界強度比較回路403では受信機30bが受信したと判断する。
そしてこの判断がなされた場合には、記憶装置410に発信機20のID番号,受信時刻および受信機30bの受信機番号が記憶される。
【0017】
そして更に検出対象10が移動して検出区画1内に進入していった場合、発信機20からの電波が受信機30aでも受信されるようになり、さらに受信機30aの受信電界強度が強くなり、受信機30bより上回るようになる。
そして受信機30aの受信電界強度が上回った場合、電界強度比較回路403では発信機20の電波を受信機30aで受信したと判断し、記憶装置410の記憶内容を消去し、新たに発信機20のID番号,受信時刻および受信機30aの受信機番号を記憶させるが、この時すぐには表示制御回路404へこのデータは送らない。
【0018】
そしてタイマ411で一定時間が経過するまで受信機30bでの受信がないと電界強度比較回路403で判断した場合、記憶装置410に記憶した受信機30aでの受信データを表示制御回路404に送り、表示装置50に検出対象10が検出区画1内に存在する旨を表示する。
一方、タイマ411で一定時間が経過する前に、電界強度比較回路403で発信機20からの電波を受信機30bが受信したと判断した場合には、記憶装置410の記憶内容を消去し、新たに発信機20のID番号,受信時刻および受信機30bの受信機番号を記憶するが、この時には一定時間が経過するまで、このデータを表示制御回路404へは送らない。
【0019】
すなわち、表示器50では検出対象10が検出区画1内には存在しないと表示されている場合、電界強度比較回路403が受信電界強度のふらつきにより受信機30aと30bで交互に受信したと判断しても表示制御回路404にはそのデータは送られないため表示器50の表示内容が変化することなく、検出対象10が検出区画1内に存在しないと正確に表示されることになる。
また、検出対象10が検出区画1内に完全に進入した場合には、上述のようなふらつきは発生しないため、タイマ411で一定時間経過後に検出対象10が検出区画1内に存在する旨が表示器50に表示される。
【0020】
なお、タイマ411で設定する所定時間は、設置環境に応じて調整することとする。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の入出監視装置は、2台の受信機の中間付近に検出対象が存在し、受信環境の影響等により2台の受信機が交互に検出対象からの電波を受信する様なふらつきが発生する場合でも、誤検出することなく正確な出入りの判断が行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】入出監視装置の構成例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態を説明するためのブロック図である。
【図3】従来の装置におけるデータ処理装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 検出区画
2 出入口
10 検出対象
20 検出対象10に装着された発信機
30a 検出区画内の中央付近に設置された受信機
30b 出入口2付近に設置された受信機
40 データ処理装置
50 表示器
401 モデム
402 時刻演算回路
403 電界強度比較回路
404 表示制御回路
410 記憶装置
411 タイマ
Claims (2)
- 少なくとも検出区画内に第1の受信機を設置すると共にこの検出区画の出入口付近に第2の受信機を設置し、検出対象に取り付けられた発信機からの無線信号を上記第1の受信機で受信した場合(ここで言う受信した場合とは、一定以上の受信電界強度で受信した場合であり、また複数の受信機で同時に受信した場合には1番受信電界強度が強い受信機が受信したと見做し、さらに複数の受信機で同じ電界強度で受信した場合には上記第2の受信機で受信したと見做す場合を言う。以下、同じ)に当該検出区画内に当該検出対象が入ったと判断し(これを第1の判断と仮称する)、これ以降に検出対象に取り付けられた発信機からの無線信号を上記第2の受信機で受信した場合に当該検出対象が出たと判断して(これを第2の判断と仮称する)上記検出区画内を入出する検出対象を監視する入出監視装置において、
上記第1または第2の受信機が上記発信機からの無線信号を受信した場合、所定時間内に他の受信機が上記発信機からの無線信号を受信しない場合に限り上記第1または第2の判断を行うことを特徴とする入出監視装置。 - 上記受信機が上記発信機からの無線信号を受信したか否かの判断はデータ処理装置内に設けた電界強度比較回路により行い、上記第1または第2の受信機が上記発信機からの無線信号を受信した場合、所定時間内に他の受信機が上記発信機からの無線信号を受信しない場合に限り上記第1または第2の判断を行う手段は、上記データ処理装置内に設けた電界強度比較回路,記憶装置,タイマを用いて行う構成を特徴とする請求項第1項記載の入出監視装置。
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