JP3686229B2 - 樹脂成形品の曲げ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂成形品に曲げ加工を施す樹脂成形品の曲げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、樹脂成形品に曲げ加工を施す装置としては、特公平5―52256号公報に示されており、この樹脂成形品の曲げ装置を図5〜7を用いて説明する。
【0003】
図5は本装置を示す斜視図で、装置のべース31には、曲げ加工が施される樹脂本体ケース30をセットするホルダー32が固定されている。ホルダー32の樹脂本体ケース30をセットする部分(以下、ケースセット部という)32aには、ウレタンゴムが配設されている。
【0004】
また、べース31には支柱33およびガイドピン34が垂直方向に立設されており、支柱33にはトグル機構35が取付板36を介して固定され、ガイドピン34には受け台37を取り付ける取付板38が上下動可能に配設されている。トグル機構35にはレバー39の上下方向の回動によりべース31に対して垂直方向に移動する可動軸35aが備えられている。この可動軸35aには受け台37の取付板38が固定され、レバー39の回動に連動して取付板38がガイドピン34にガイドされて上下動するようになっている。受け台37は取付板38の下面に固定され、ホルダー32の上方に配設されている。
【0005】
さらに、べース31には、べース31に植設したピン40を介してアーム41が揺動可能に設けられている。アーム41にはハンドル42が設けられており、ハンドル42を押し下げることによってアーム41がピン40を中心にして揺動し、べース31の前方に位置するアーム41の前部が上方に移動するようになっている。アーム41の前部には、植設したピン43を介してアーム44が回動可能に設けられている。アーム44には、上面にウレタンゴム45aを配設した押し板45が取り付けられており、このウレタンゴム45aはホルダー32にセットした樹脂本体ケース30よりも下方に位置するようになっている。
【0006】
次に、図5〜7を用い、樹脂本体ケース30に曲げ加工を施す方法を説明する。図6は樹脂本体ケース30をホルダーにセットした状態を示す断面図、図7は樹脂本体ケース30に曲げ加工を施している状態を示す断面図である。
【0007】
まず、図5,6に示すように、樹脂本体ケース30をウレタンゴムからなるケースセット部32aにセットすることでホルダー32に装着する。次に、トグル機構35のレバー39を下方に回動することにより可動軸35aを介して取付板38と共に受け台37を下降させる。この下降により受け台37をケースセット部32aにセットした樹脂本体ケース30に上方から当接させ、樹脂本体ケース30を受け台37とホルダー32の間で挟んで固定する。
【0008】
次に、ハンドル42を押し下げることによって、アーム41をピン40を中心に揺動させ、アーム41の前部に埋め込まれているピン43をピン40を中心に揺動させる。このピン43の揺動により、ピン43に回動可能に取り付けられているアーム44が上方に押し上げられ、アーム44に取り付けられている押し板45のウレタンゴム45aが樹脂本体ケース30の外周面外側の曲げ部に下方から当接する。さらに、押し板45を上方に押し上げると、樹脂本体ケース30の外周面内側の曲げ部が受け台37の角37aを支点として曲げ加工される。
【0009】
この曲げ加工の過程で、押し板45を取り付けているアーム44がピン43を中心に回動運動し、樹脂本体ケース30に接する押し板45のウレタンゴム45aの表面は、樹脂本体ケース30の外周面外側の曲げ部表面の角度変化に追従して、その角度が変化する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の樹脂成形品の曲げ装置は、曲げ加工を行う際に、樹脂本体ケース30の外周面内側の曲げ部に受け台37の角37aを当接させてこの角37aを支点とし、樹脂本体ケース30の外周面外側の曲げ部を押し板45のウレタンゴム45aを当接させて直接押圧することにより行っている。そのため、曲げ加工時に樹脂本体ケース30の外周面に傷や歪みなどが発生し、外観を損なうという問題点があった。
【0011】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、樹脂成形品の外周面に傷や歪みなどを発生させることなく曲げ加工を行うことができる樹脂成形品の曲げ装置を提供することを目的とする。また、容易に所望の角度に曲げることができる樹脂成形品の曲げ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の発明に係る樹脂成形品の曲げ装置は、パイプ形状の樹脂成形品を保持する保持手段と、前記保持手段に保持された樹脂成形品の内部空間にピンを挿入し、前記ピンを所定の回動中心を中心として所定の曲げ方向に回動する曲げ動力伝達手段と、を有し、前記曲げ動力伝達手段は、所定の位置まで回動した後、前記所定の曲げ方向と反対方向に戻してから前記ピンを内部空間から引き抜くことを特徴とするものである。
【0013】
また、第2の発明に係る樹脂成形品の曲げ装置は、第1の発明に係る樹脂成形品の曲げ装置において、前記回動中心の近傍を加熱する加熱手段をさらに有することを特徴とするものである。
【0015】
すなわち、第1の発明に係る樹脂成形品の曲げ装置は、樹脂成形品を保持手段で保持するとともに、曲げ動力伝達手段のピンを樹脂成形品の内部空間に挿入しこのピンを所定の回動中心を中心として所定の曲げ方向に曲げ、更に所定の曲げ方向と反対方向に戻してから前記ピンを内部空間から引き抜く。
【0016】
また、第2の発明に係る樹脂成形品の曲げ装置は、第1の発明に係る樹脂成形品の曲げ装置の構成に加えて、前記回動中心の近傍を加熱する加熱手段をさらに有することから、曲げ動力伝達手段により樹脂成形品を曲げる際に加熱手段が樹脂成形品の曲げ加工を施す部分を加熱する。
【0018】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1を図1〜4に基づいて説明する。図1は樹脂成形品の曲げ装置の斜視図であり、樹脂成形品である樹脂パイプの曲げ加工前の状態を示している。図2〜4は樹脂成形品の曲げ装置の断面図であり、図2は樹脂パイプの保持前の状態、図3は樹脂パイプの保持後の樹脂パイプを加熱している状態、図4は樹脂パイプの曲げ加工時の状態を、それぞれ示している。
【0019】
図1,2において、べース板2には支柱板3がべース板2に対して垂直方向に立設されており、この支柱板3に上固定板4と下固定板5とが水平方向に延在して固定されている。
【0020】
下固定板5の上面には、樹脂成形品としての直管状の樹脂パイプ1を下から支持する下チャック6が固定されている。一方、上固定板4の上面には、エアシリンダ7が固定されており、このエアシリンダ7から下方に向けて設けられている上下動可能なロッド部に上チャック8が固定されている。上チャック8と下チャック6は対向して配設され、樹脂パイプ1を水平にした状態で挟持できるようになっており、両者で保持手段を構成している。
【0021】
また、上固定板4の下面および下固定板5の上面には、樹脂パイプ1を加熱する加熱手段としての上エアヒータ9および下エアヒータ10がそれぞれ固定されている。上エアヒータ9と下エアヒータ10は、その先端部から吹き出す温風11(図3参照)が樹脂パイプ1の曲げ加工を施す部分である曲げ中心24付近に吹き付けられるように配設されている。
【0022】
なお、ここで注目すべきは、上記上下両チャック8,6で保持した樹脂パイプ1を曲げ中心24を中心に曲げたときに、樹脂パイプ1の保持部分に大きな荷重が加わって傷が発生して樹脂パイプ1の外観を損なわないように、上下両チャック8,6は曲げ中心24から離れた位置に配設されていることである。
【0023】
上記上固定板4と下固定板5との間には、アーム固定板12,13が水平方向に延在して支持板3に固定されている。このアーム固定板12,13の対向するそれぞれの内面には、アーム14,15の基端部が図示しない回動軸とベアリングによって揺動可能な状態で取り付られている。なお、上記アーム14,15の回動軸は、樹脂パイプ1の曲げ加工を施す部分の曲げ中心24と一致している。
【0024】
アーム14側の回動軸の端部には従動プーリ16が固定されており、この従動プーリ16にはタイミングベルト17を介して駆動プーリ19が連結されている。駆動プーリ19は、べース板2に固定されたモータ20の回転軸に取り付けられている。
【0025】
また、アーム14,15の先端部には、アーム板21が固定されており、このアーム板21の上面にエアシリンダ22が固定されている。このエアシリンダ22には、直進移動可能な曲げ動力伝達手段としてのピン23が取り付けられている。ピン23は、樹脂パイプ1の基端部を上チャック8と下チャック6とで挟持した状態で、樹脂パイプ1の先端部側から内部へ挿入可能な位置に調節されている。なお、ピン23の外径は、樹脂パイプ1の内周面の径よりも小さく設定されている。
【0026】
次に、上記構成において、樹脂パイプ1を曲げ加工する第1の作用について図1〜4を用いて説明する。
【0027】
まず、直管状の樹脂パイプ1を水平にした状態で、樹脂パイプ1の曲げ中心24がアーム14,15の回動軸(図示省略)に一致するようにして下チャック6上に載置する。このとき、上チャック8はエアシリンダ7によって、上方に退避されており、また、ピン23はエアシリンダ22の引き込みによって後退して樹脂パイプ1の内部に挿入されない状態となっており、樹脂パイプ1の下チャック6上への載置の妨げとならないようになっている。
【0028】
次に、エアシリンダ7を作動させることによって上チャック8を下降させ、この上チャック8と下チャック6とで樹脂パイプ1を水平にした状態で挟持する。その後、エアシリンダ22を作動させることによってピン23を前進させ、樹脂パイプ1の内周面に沿うようにして樹脂パイプ1の先端部側から挿入し、ピン23の先端が曲げ中心24の手前近傍に達した時点で、その前進を停止する(図1,3参照)。
【0029】
そして、上エアヒータ9と下エアヒータ10から温風11を樹脂パイプ1の曲げ中心24に向けて吹き付け、曲げ中心24付近を加熱する(図3参照)。
【0030】
その後、モータ20を駆動させることによって、モータ20の回転が駆動プーリ19、タイミングベルト17および従動プーリ16を介してアーム14,15の回動軸に伝達される。そして、アーム14,15は、その回動軸すなわち曲げ中心24を中心として樹脂パイプ1の曲げ方向に揺動する。
【0031】
これによって、樹脂パイプ1の内部に挿入されたピン23も曲げ中心24を中心として揺動するため、樹脂パイプ1が曲げ中心24の部分から曲げられる(図4参照)。そして、樹脂パイプ1が所望の曲げ角度に達したところで、モータ20を停止し、曲げ加工が終了する。
【0032】
その後、エアシリンダ22の引き込みによってピン23を後退させ、樹脂パイプ1の内部から引き抜く。ピン23の引き抜きが完了した後、モータ20を逆回転させ、所望の位置まで揺動されていたアーム14,15を曲げ加工前の状態、すなわち図2に示す角度まで戻す。その後、エアシリンダ7の引き込みにより上チャック8を上方に退避させ、下チャック6とによる樹脂パイプ1の挟持を解放して取り出す。以上で一連の曲げ加工動作が終了し、次の樹脂パイプの曲げ加工を同様にして行う。
【0033】
本実施の形態によれば、樹脂パイプ1の曲げ加工を施す部分を直接押さえることなく曲げ加工するため、樹脂パイプ1の外周面に歪みや傷が発生しない効果を奏する。また、樹脂パイプ1の曲げ加工を施す部分を上下両エアヒータ9,10からの温風11で加熱しているため、樹脂パイプ1の剛性により曲げ加工を施す部分が設計通り曲がらないものであっても、樹脂パイプ1の外周面に歪みや傷が発生しない曲げ加工を行うことができる効果を奏する。さらに、樹脂パイプ1の内部に挿入したピン23を揺動させることによって曲げ加工を行っているため、樹脂パイプ1の外周面に歪みや傷が発生しない効果を奏する。また、樹脂パイプ1の内部に挿入したピン23を樹脂パイプ1の曲げ中心24を中心にして樹脂パイプ1の曲げ方向に揺動させることによって曲げ加工を行っているため、曲げ部分で正確に樹脂パイプ1を所望する角度で曲げることができる効果を奏する。
【0034】
次に、上記構成の樹脂成形品の曲げ装置の第2の作用を説明する。
樹脂パイプ1内に挿入したピン23を樹脂パイプ1の曲げ中心24を中心として揺動させ、樹脂パイプ1を曲げるまでは第1の作用と同様である(図1〜4参照)。この曲げ加工の終了後、モータ20を逆回転し、樹脂パイプ1におけるスプリングバック力の影響が少なくなる位置までアーム14,15を揺動してピン23を戻す。その後、エアシリンダ22の引き込みによってピン23を退避させ、樹脂パイプ1の内部から引き抜く。
【0035】
本実施の形態の第2の作用によれば、第1の作用の効果に加えて、以下の効果を奏することができる。すなわち、樹脂パイプ1の曲げ加工の終了後、ピン23を樹脂パイプ1の曲げ方向と反対方向に戻すため、樹脂パイプ1のスプリングバック力によって生ずる樹脂パイプ1とピン23との間に作用する力が少なくなり、ピン23を抜く時に樹脂パイプ1の先端部分に発生する傷や歪みなどによる外観の損傷を防ぐことができる。
【0036】
なお、本実施の形態においては、樹脂成形品として直管状の樹脂パイプ1を例にとって示したが、樹脂パイプ1のように内周面を持たない中実の樹脂成形品においても、曲げ加工の施す部分を挟んで曲げ加工を施す部分以外を保持手段と樹脂成形品の曲げ動力伝達手段で把持し、曲げ動力伝達手段を樹脂成形品の曲げ中心を回動中心として回動することによって曲げ加工を施すことができる。これにより、中実の樹脂成形品に対しても曲げ加工を施す部分に発生していた樹脂成形品の外周面の傷や歪みを防止することができる。
【0037】
さらに、上記実施の形態では、樹脂パイプ1を加熱する加熱手段としてエアヒータ9,10を用いたが、セラミックヒータ、ブロア、遠赤外線ヒータおよびエアカーテン等の熱エネルギを利用したもの、あるいはハロゲンランプ等の光エネルギを利用したものを用いても良い。
【0038】
また、上記実施の形態では、樹脂パイプ1の外周面から温風11により加熱したが、樹脂パイプ1の内部に加熱手段を挿入して樹脂パイプ1の内周面から加熱しても良く、また、樹脂パイプ1の外周面と内周面の両方から同時に加熱しても良い。
【0039】
さらに、加熱した樹脂パイプ1を曲げ加工した後に、冷却手段の冷却ノズル等から樹脂パイプの曲げ部に向けてエアを吹き付け、曲げ部を急冷しても良い。これにより、曲げ加工を施した後、直ちにピン23を引き抜いても曲げ部に変形を起こすことがなくなり、所望する曲げ形状を有する樹脂樹脂パイプ1を短時間で成形することができる。
【0040】
なお、上記した具体的実施の形態から次のような構成の技術的思想が導き出される。
【0041】
(1)樹脂成形品を保持する保持手段と、上記樹脂成形品を曲げ加工を施す部分で曲げる曲げ動力伝達手段とを有する樹脂成形品の曲げ装置において、
上記曲げ動力伝達手段は、樹脂成形品の曲げ中心を回動中心として回動することを特徴とする樹脂成形品の曲げ装置。
【0042】
(2)上記保持手段の上記曲げ加工を施す部分側の端部が、上記曲げ加工を施す部分から離れた位置に配設されることを特徴とする付記(1)に記載の樹脂成形品の曲げ装置。
【0043】
(3)上記曲げ加工を施す部分を加熱する加熱手段を有することを特徴とする付記(1)に記載の樹脂成形品の曲げ装置。
【0044】
(4)上記樹脂成形品が内周面を有する場合において、上記曲げ動力伝達手段は上記樹脂成形品の内周面に挿入されることを特徴とする付記(1)に記載の樹脂成形品の曲げ装置。
【0045】
(5)樹脂成形品の曲げ加工を施す部分以外を保持した後、曲げ動力伝達手段を樹脂成形品の内部に挿入し、曲げ動力伝達手段を樹脂成形品の曲げ中心を中心にして樹脂成形品の曲げ方向に回動することを特徴とする樹脂成形品の曲げ方法。
【0046】
(6)上記曲げ動力伝達手段は、樹脂成形品の曲げ中心を中心にして回動することで樹脂成形品に曲げ加工を施した後、樹脂成形品のスプリングバック力を減少する方向に回動することを特徴とする付記(5)に記載の樹脂成形品の曲げ方法。
【0047】
付記(1)の樹脂成形品の曲げ装置によれば、曲げ動力伝達手段を樹脂成形品の曲げ中心を回動中心として回動させて樹脂成形品に曲げ加工を施すことができるため、樹脂成形品の曲げ中心を中心にして正確に曲げることができる効果を奏する。
【0048】
付記(2)の樹脂成形品の曲げ装置によれば、付記(1)の効果に加え、樹脂成形品の曲げ加工を施す部分を直接保持して押圧することなく曲げ加工するため、樹脂成形品の外周面に傷や歪みが発生しない効果を奏する。
【0049】
付記(3)の樹脂成形品の曲げ装置によれば、付記(1)の効果に加え、少なくとも樹脂成形品の曲げ加工を施す部分を加熱手段で加熱しているため、樹脂成形品の剛性により曲げ加工を施す部分が設計通りに曲がらないものであっても、樹脂成形品の外周面に傷や歪みが発生しない曲げ加工を行うことができる効果を奏する。
【0050】
付記(4)の樹脂成形品の曲げ装置によれば、付記(1)の効果に加え、樹脂成形品の内部に挿入した曲げ動力伝達手段を回動させることによって曲げ加工を行っているため、樹脂成形品の外周面に傷や歪みが発生しない効果を奏する。
【0051】
付記(5)の樹脂成形品の曲げ方法によれば、樹脂成形品の曲げ加工を施す部分を直接押さえることなく曲げ加工を行うことができるため、外周面に傷や歪みがない樹脂成形品が得られる効果を奏する。
【0052】
付記(6)の樹脂成形品の曲げ方法によれば、付記(5)の効果に加え、曲げ動力伝達手段を曲げ加工した樹脂成形品のスプリングバック力を減少する方向に回動するため、曲げ動力伝達手段を樹脂成形品から抜き取る際に樹脂成形品の先端部分に損傷を与えることを防止できる効果を奏する。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1による本発明の樹脂成形品の曲げ装置によれば、樹脂成形品を所望の角度に曲げることができるとともに、樹脂成形品の先端部分に発生する傷や歪みなどによる外観の損傷を防ぐことができる。
【0054】
また、請求項2による本発明の樹脂成形品の曲げ装置によれば、請求項1の効果に加え、樹脂成形品の回動中心の近傍を加熱手段で加熱しているため、樹脂成形品の剛性により曲げ加工を施す部分が設計通りに曲がらないものであっても、樹脂成形品の外周面に傷や歪みが発生しない曲げ加工を行うことができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1を示す断面図で、樹脂成形品を保持した状態を示している。
【図3】本発明の実施の形態1を示す断面図で、樹脂成形品に曲げ動力伝達手段を挿入した状態を示している。
【図4】本発明の実施の形態1を示す断面図で、樹脂成形品に曲げ加工を施した状態を示している。
【図5】従来技術を示す斜視図である。
【図6】従来技術における樹脂本体ケースをセットした状態を示す断面図である。
【図7】従来技術における樹脂本体ケースに曲げ加工を施している状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 樹脂パイプ
6 下チャック
8 上チャック
9 上エアヒータ
10 下エアヒータ
11 温風
22 エアシリンダ
23 ピン
24 曲げ中心
Claims (2)
- パイプ形状の樹脂成形品を保持する保持手段と、
前記保持手段に保持された樹脂成形品の内部空間にピンを挿入し、前記ピンを所定の回動中心を中心として所定の曲げ方向に回動する曲げ動力伝達手段と、
を有し、前記曲げ動力伝達手段は、所定の位置まで回動した後、前記所定の曲げ方向と反対方向に戻してから前記ピンを内部空間から引き抜くことを特徴とする樹脂成形品の曲げ装置。 - 前記回動中心の近傍を加熱する加熱手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の樹脂成形品の曲げ装置。
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- 1997-09-11 JP JP24682897A patent/JP3686229B2/ja not_active Expired - Fee Related
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