JP3685650B2 - 耐ふくれ特性を有するカプセル型再帰反射シ−ト - Google Patents

耐ふくれ特性を有するカプセル型再帰反射シ−ト Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、道路標識、工事標識等の標識類、自動車、オ−トバイ等の車輌のナンバ−プレ−ト類、衣服、救命具等の安全用資材類、あるいは看板等のマ−キング等において有用なカプセル型再帰反射シ−トに関する

【0002】
【従来の技術】
従来より光を光源方向に向けて再帰反射させる再帰反射シ−トはよく知られており、その再帰反射性能を利用して、該シ−トは、上記のごとき利用分野で広く利用されている。
【0003】
中でも光透過性保護フィルムと、支持フィルムと、該支持フィルムを熱溶融成形により部分的に変形して形成した両フィルムを部分的に連結する網目状の連結壁と、該支持フィルムの背面に設けられた接着剤層と、接着剤層の背面に設けられた剥離シ−トとからなり、両フィルムと連結壁で囲まれる多数のカプセル中には多数の再帰反射要素が配置されてるカプセル型再帰反射シ−トは、優れた再帰反射性能を有し、年々用途が拡大しつつある。
【0004】
このようなカプセル型再帰反射シ−トは、通常、支持フィルムの背面に設けられた接着剤層を利用してアルミニウム、鉄、真鍮、等の金属成型物や、該金属成型物の塗装物、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカ−ボネ−ト樹脂、塩化ビニル樹脂等のプラスチック成型物等の被着体に貼り付けられて標識類、表示材類等として利用されている。
【0005】
しかしながら、一般に、従来型のカプセル型再帰反射シ−トにおいては、シ−トを基材からのガス、水分等の発生があるようなポリウレタン、ポリカ−ボネ−ト等のごとき被着体に貼り付けた場合には、発生したガスや水分が接着剤層と被着体の間に溜まり再帰反射シ−トが膨らんで凹凸となり外観が悪くなる、また、ひどい場合には再帰反射シートが被着体から剥がれてしまう等の欠点がある。
【0006】
加えて、従来型のカプセル型再帰反射シ−トを被着体に貼り付ける作業においては、貼り付け時、接着剤層と被着体層との間に空気が入り易く、また、一度接着剤層と被着体層との間に入った空気が抜けにくく外観不良になりやすいという欠点があり、作業性が悪い、作業に熟練を要する等の欠点もあった。
【0007】
これらの欠点を改善することを目的として色々な提案がなされている。
【0008】
例えば、ふくれを改善することを目的として、特開平8−43615号公報には、ポリカ−ボネ−ト樹脂板に対するヌレ性に優れ凝集力に優れた接着剤層を用いることにより、被着体に対する接着性を高め耐ふくれ適性を付与した再帰反射シ−トが提案されている。
【0009】
しかしながら、この提案においては、ガスや水分等の発生量が少ない場合にはその優れた接着性によりある程度ふくれを防止することができるが、ガスや水分等の発生量が多くなった場合には完全にはふくれを抑えることが出来ないことが判った。
【0010】
また、例えば、特公平4−38584号公報には、金属層に微小な穴を空けて蒸気透過性を付与することにより耐ふくれ適性を付与した再
帰反射シ−トが提案されている。
【0011】
しかしながら、この提案は、本発明が対象とするカプセル型再帰反射シートとは異なる構造の一般に封入レンズ型再帰反射シートと呼ばれる再帰反射シートに関するものであり、しかも、この提案においてもガスや水分等の発生量が多い場合には完全にはふくれを抑えることが出来ないことが判った。
【0012】
再帰反射シートの貼り付け作業性を改善することを目的とする提案もなされており、例えば、第2657965号特許公報には接着剤層の一方の表面より非接着性固体粒子を突出させて貼り付け時の作業性を改善した感圧接着剤層が提案されている。
【0013】
しかしながら、この提案においては、ガスや水分等の発生がある被着体への貼り付けについて全く考慮されていないし、実際、ガスや水分等の発生がある被着体へ貼り付けた時、ふくれを防止することもできない。
【0014】
また例えば、実開昭50−28669号公報には、カプセル型再帰反射シ−トに表層から裏面まで貫通する多数の穴を空けることにより空気の抜け道を造り、貼り付け作業性を改善する方法が提案されている。
【0015】
しかしながら、この提案においては、狭い網目状の連結壁の中央部に穴を空ける必要があり、製造上の困難性を有している。
【0016】
本発明の目的は、優れた耐ふくれ特性を有し、且つ優れた貼り付け作業性も合わせ持つカプセル型再帰反射シ−トを開発することにより、前述した如き従来技術の欠点を解消した優れた耐ふくれ特性を有するカプセル型再帰反射シ−トを提供することにある。
【0017】
本発明者等は、カプセル型再帰反射シ−トについて種々検討を重ねた結果、カプセル型再帰反射シ−トの接着剤層に、被着体に貼り付けた場合にガス、水分等がカプセル型再帰反射シ−ト外に移動できる空隙を設けることによって、前記従来技術の欠点が解消された優れた耐ふくれ特性を有するカプセル型再帰反射シ−トが得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0018】
【問題を解決するための手段】
かくして、本発明によれば、光透過性保護フィルムと、支持フィルムと、該支持フィルムを熱溶融成形により部分的に変形して形成した両フィルムを部分的に連結する網目状の連結壁と、該支持フィルムの背面に設けられた接着剤層と、接着剤層の背面に設けられた剥離シ−トとからなり、両フィルムと連結壁で囲まれる多数のカプセル中には多数の再帰反射要素が配置されてるカプセル型再帰反射シ−トにおいて、接着剤層が変形された支持フィルムの形状に沿って積層されており、カプセル型再帰反射シ−トの剥離シートを剥がして該カプセル型再帰反射シ−トを被着体に貼り付けた時、接着剤層と被着体の間に外気に連通する空隙が形成されることを特徴とする耐ふくれ特性を有するカプセル型再帰反射シ−トが提供される。
【0019】
以下、本発明の耐ふくれ特性を有するカプセル型再帰反射シ−トについて、従来型のカプセル型再帰反射シ−トと比較しながら、さらに詳細に説明する。
【0020】
一般に、従来型のカプセル型再帰反射シ−トは、例えば、特公昭61−13561号公報等で公知の方法でつくられる。同公報に例示される支持フィルムを加熱溶融成形してカプセルを成形する方法は作業性に優れるため、一般にカプセル型再帰反射シ−トを製造する方法として広く用いられている。
【0021】
また、同公報実施例12に例示されるように、一般に、接着剤層は、予め接着剤層として剥離シート上に形成された後、支持フィルムの背面と貼り合わされて積層される。これは、支持フイルム上に直接接着剤溶液を塗布すると、溶剤が支持フイルムや連結壁や光透過性保護フイルム中に浸透し品質に悪影響を及ぼすことがあるためである。
【0022】
この方法で造られたカプセル型再帰反射シ−トは図1に模式的に例示されるような構造となる。
【0023】
図1において、カプセル型再帰反射シ−トは光透過性保護フィルム1と、支持フィルム2と、支持フィルムを熱溶融成形して造られた光透過性保護フィルムと支持フィルムを部分的に連結する網目状の連結壁3とからなる。
【0024】
光透過性保護フィルムと、支持フィルムと、連結壁に囲まれたカプセル4の中には、多数の再帰反射要素5が配置されており、また、支持フィルムの背面には接着剤層6が積層され、その背面には剥離シ−ト7が積層されている。
【0025】
従来型のカプセル型再帰反射シ−トにおいて、接着剤層は剥離シ−ト上に実質的に平滑な状態で形成されており、従って、接着剤層と支持フィルムとは、網目状連結壁の下部の位置で接触せず空隙8が設けられている。
【0026】
一方、本発明の耐ふくれ特性を有するカプセル型再帰反射シ−トは、図2、または、図3に模式的に例示されるような構造を有していることに特徴がある。
【0027】
図2、図3において、本発明のカプセル型再帰反射シ−トは、光透過性保護フィルム1と支持フィルム2と支持フィルムを熱溶融成形して造られた光透過性保護フィルムと支持フィルムを部分的に連結する網目状の連結壁3とからなり、光透過性保護フィルムと、支持フィルムと、連結壁に囲まれたカプセル4の中には、多数の再帰反射要素5が配置されている。
【0028】
本発明のカプセル型再帰反射シ−トにおいて、カプセル中に配置される再帰反射要素としては、特に限定されるものではなく、特公昭61−13561号公報等で公知の、キューブコーナー型再帰反射要素、レンズ型再帰反射要素等が用いられる。
【0029】
本発明のカプセル型再帰反射シ−トにおいても、支持フィルムの背面には接着剤層6が積層され、その背面には剥離シ−ト7が積層されている。
【0030】
本発明のカプセル型再帰反射シ−トに用いられる接着剤層としては、特に限定されるものではなく、通常のアクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコン樹脂系、ゴム系等の感圧型粘着剤、感熱型接着剤、ホットメルト型接着剤等が用いられる。
【0031】
接着剤層中には、架橋剤、充填剤、着色剤、粘着付与剤、安定剤等の各種添加剤を添加しても良い。
【0032】
本発明のカプセル型再帰反射シ−トにおいては、従来型のものと異なり、接着剤層は変形された支持フィルムの形状に沿って積層されていることに最大の特徴がある。
【0033】
このため、本発明の耐ふくれ特性を有するカプセル型再帰反射シ−トを被着体に貼り付けると、図4に示すように、被着体9と接着剤層の間に網目状の空隙11ができる。
【0034】
従って、例え、被着体からガス、水分等が発生したとしても、ガス、水分等はこの網目状の空隙を通って再帰反射シ−ト外に排出され、再帰反射シ−トはふくれることがなく美麗な外観が保たれるのである。
【0035】
また、再帰反射シ−トの被着体への貼り付けに際して、接着剤層と被着体との間に溜まりやすい空気についても容易に除去することが可能で、優れた貼り付け作業性が得られるのである。
【0036】
本発明のカプセル型再帰反射シ−トにおいては、接着剤層が変形された支持フィルムの形状に沿って積層されることが必須であるが、図2に示すように、部分的に接着剤層と支持フイルム間に空隙8が残っていても良い。
【0037】
網目状の空隙は、発生したガス、水分等、また、貼り付け作業時の空気が外部に容易に排出されるよう外部と通じていることが重要で、再帰反射シ−トを被着体に貼り付ける際の圧力等で全ての空隙がふさがれることの無いよう厚さ10μm以上、好ましくは厚さ20μm以上、より好ましくは厚さ30μm以上にすることが好適である。
【0038】
本発明において、剥離シ−ト7は、図2に示されるように接着剤層と全面にわたって接触するように積層されてもよいし、図3に示されるように網目状連結壁の下部の位置で網目状の空隙10ができるようにして積層さ
れても良い。
【0039】
接着剤層の形状の安定性を考慮すれば、剥離シ−トを平滑とし網目状連結壁の下部に位置する接着剤層と剥離シ−トの間に網目状の空隙を設ける方が好ましい。
【0040】
本発明のカプセル型再帰反射シートを製造する方法としては、特に限定されるものではないが、特公昭61−13561号公報等で公知の方法で光透過性保護フイルムと支持フイルムと両フイルムを連結する網目状の連結壁からなる基体シートを造り、別途剥離シート上に形成した接着剤層と貼り合わせて従来型のカプセル型再帰反射シートを作製した後、真空ポンプ等を用いて支持フイルムと接着剤層間の空隙にある空気を除去する等の方法により簡単に製造することが出来る。
【0041】
また、一般に市販されている従来型のカプセル型再帰反射シートを用い、真空ポンプ等を用いて支持フイルムと接着剤層間の空隙にある空気を除去する方法によっても簡単に製造することが出来る。
【0042】
なお、真空ポンプ等を用いて支持フイルムと接着剤層間の空隙にある空気を除去したカプセル型再帰反射シートにおいて、剥離シートが柔軟な場合は剥離シートが接着剤層の変形に追随してそのまま積層された形状となり、剥離シートに剛性がある場合は、剥離シートと接着剤層の接着力にもよるが、通常、剥離シートが平滑になって剥離フィルムと接着剤層間に空隙ができることが多い。
【0043】
接着剤層は変形された支持フィルムの形状に沿って積層されてさえいればよく、支持フイルムの上に接着剤溶液等を直接塗布して乾燥する等の手段によっても目的の構造を得ることが出来るが、その場合は、できるだけ溶剤量を減らして溶剤による影響をおさえることが好ましい。
【0044】
【実施例】
以下、実施例に基づいて本発明を説明する。尚、本発明は下記実施例に何等制限されるものではない。
【0045】
実施例1
市販のカプセルレンズ型再帰反射シート(ニッカポリマ(株)製 商品名 ニッカラ イトULGII)を縦30cm、横30cmにカットし、シ−トをスキンパック包装機S MA9092−SR(大成工業(株)製)を用いて3分間真空引きし、本発明のカプセ ル型再帰反射シートを造った。
【0046】
得られたシ−トは、表1に示すとおり本発明の目的を満足するものであった。
【0047】
実施例2
接着剤層を設けていないカプセルレンズ型再帰反射シート(ニッカポリマ(株)製 商品名 ニッカライトULGII)の支持フイルム面に、アクリル系粘着剤溶液(日本カ−バイド工業(株)製、商品名ニッセツKP−1384)を直接塗布し、溶剤を乾燥除去して厚さ約40μの接着剤層を形成した後、接着剤層上にシリコン系剥離剤で表面処理したポリエチレンテレフタレート剥離シートを重ね合わせて本発明のカプセル型再帰反射シートを造った。
【0048】
得られたシ−トは、表1に示すとおり本発明の目的を満足するものであった。
【0049】
比較例1
市販のカプセルレンズ型再帰反射シート(ニッカポリマ(株)製 商品名 ニッカライトULGII)を評価した。
【0050】
市販のカプセルレンズ型再帰反射シートは、表1に示すとおり耐ふくれ特性にも貼り付け作業性にも劣る本発明の目的を満足し得ないものであった。
【0051】
尚、実施例及び比較例に用いた各テスト項目の測定法は以下の通りである。
【0052】
(1)空隙層の厚さ
カプセル型再帰反射シートを10cm×10cmにカットし、剥離シートを剥がした後、2kgの加圧ロラーを用いて、厚さ5mmの透明ポリカ−ボネ−ト樹脂板に貼り付けて試料を作成した。試料の断面を顕微鏡にて観察し、樹脂板と接着剤層間の空隙層の厚さを測定した。
【0053】
(2)耐ふくれ特性
カプセル型再帰反射シートを10cm×10cmにカットし、剥離シートを剥がした後、厚さ5mmの透明ポリカ−ボネ−ト樹脂板に貼り付けて試料を作成した。試料を貼り付け後23℃で30分間放置した後70℃で24時間加熱し、カプセル型再帰反射シートの外観を観察した。なお、判定は以下評点に従った。
5:気泡の発生が全く無い。
4:最大径が3mm未満の小さい気泡が1〜9個発生した。
3:最大径が3mm未満の気泡が10個以上発生した。
2:最大径が3mm超の気泡が1〜9個発生した。
1:最大径が3mm超の気泡が10個以上発生した。
【0054】
(3)貼り付け作業性
カプセル型再帰反射シートを50cm×50cmにカットし、剥離シートを剥がした後、試料を厚さ2mmのアルミ板上に置き、その上に厚さ2mm、縦、横50cmのアルミ板を10枚重ねて置き5分間加圧して、試料をアルミ板に貼り付けた。その後、シートとアルミ板間に溜まった気泡をスキージを用いて除去し、その気泡除去の難易を評価した。なお、判定は以下評点に従った。
5:気泡が簡単に除去可能で気泡のないシート外観が得られる。
4:最大径が3mm未満の小さい気泡が1〜9個残る。
3:最大径が3mm未満の気泡が10個以上残る。
2:最大径が3mm超の気泡が1〜9個残る。
1:最大径が3mm超の気泡が10個以上残る。
【0055】
【表1】
Figure 0003685650
【0056】
【発明の効果】
以上述べたとおり、本発明においては、接着剤層が変形された支持フィルムの形状に沿って積層されており、カプセル型再帰反射シ−トを被着体に貼り付けた時、接着剤層と被着体の間に外気に連通する空隙が形成される構造を有しているため、基材からのガス、水分等の発生があるようなポリウレタン、ポリカ−ボネ−ト等のごとき被着体に貼り付けた場合においても、発生したガスや水分が接着剤層と被着体の間に溜まることがなく、従って、再帰反射シ−トが膨らんで凹凸となり外観が悪くなることがない。
【0057】
また、本発明のカプセル型再帰反射シ−トを被着体に貼り付ける作業においても、貼り付け時、接着剤層と被着体層との間に空気が入りにくく、また、例え空気が入ったとしても簡単に抜ける構造を有しているため、優れた貼り付け作業性を有するカプセル型再帰反射シートを得ることが出来る。
【0058】
加えて、本発明においては、例えば、本発明のカプセル型再帰反射シートを伸縮の大きい被着体に貼り付けた場合等においても、部分的に被着体と接着していない部分を有するため、この部分で被着体の伸縮を吸収することが可能で、シワ等の外観不良発生のない、歪みに対して優れた耐性を有するカプセル型再帰反射シートを得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は従来型のカプセル型再帰反射シートの断面図である。
【図2】図2は本発明の一実施態様であるカプセル型再帰反射シートの断面図である。
【図3】図3は本発明の一実施態様であるカプセル型再帰反射シートの断面図である。
【図4】図4は本発明の一実施態様であるカプセル型再帰反射シートを被着体に貼り合わせた時の断面図である。
【符号の説明】
1………光透過性保護フイルム
2………支持フイルム
3………連結壁
4………カプセル
5………再帰反射要素
6………接着剤層
7………剥離シート
8………空隙
9………被着体
10………空隙
11………空隙

Claims (1)

  1. 光透過性保護フィルムと、支持フィルムと、該支持フィルムを熱溶融成形により部分的に変形して形成した両フィルムを部分的に連結する網目状の連結壁と、該支持フィルムの背面に設けられた接着剤層と、接着剤層の背面に設けられた剥離シ−トとからなり、両フィルムと連結壁で囲まれる多数のカプセル中には多数の再帰反射要素が配置されてるカプセル型再帰反射シ−トにおいて、接着剤層が変形された支持フィルムの形状に沿って積層されており、カプセル型再帰反射シ−トの剥離シートを剥がして該カプセル型再帰反射シ−トを被着体に貼り付けた時、網目状連結壁の下部に位置する接着剤層と剥離シ−トの間に厚さが10μm以上の網目状の空隙が設けられていることにより、接着剤層と被着体の間に外気に連通する空隙が形成されることを特徴とする耐ふくれ特性を有するカプセル型再帰反射シ−ト。
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