JP3684250B2 - バイアル等の自動無菌試験操作装置 - Google Patents

バイアル等の自動無菌試験操作装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
粉末注または液注のバイアルからなる検体を、メンブランフィルター法により該バイアル検体中の細菌及び真菌の有無を判定するために、該検体の培地サンプルを作る作業は、一般にバイアルの無菌試験と称され、知られている。
本発明は、このバイアルの無菌試験装置、より正確には無菌試験のための操作装置に関するものである。即ち、その第一の基本的な発明は、上記試験に必要な操作を、その検査対象とする検体の形状、大きさが変わっても、全く人手を介することなく自動で行い、その煩雑な作業を軽減し、かつミスのない信頼性の高い作業を行わんとする自動化装置に関するものである。また第二の発明は、装置自体でクリーンな環境を維持し、該クリーンな環境下で必要な操作全てを自動で行って、第一発明の効果に、さらに人手を介することによる再汚染の全く心配のない試験精度の信頼性の高い検体サンプルを作ることができる、自身で消毒手段を備えた自動化かつ無菌化操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、メンブランフィルター法による菌の有無判定のためのサンプル作りは、特開昭63−230077号の従来法を説明した第24図に示されているように、注射器、フラスコ、ロト等を用いた真空吸引濾過方式で、全て手動操作で行われていた。
ところで、この真空吸引濾過方式はクリーンルーム内で人手により操作するのが前提であるから操作員によるクリーンルーム内の汚染を完全に防ぐことは難しい。即ち、該真空吸引濾過方式では周囲の環境の空気をそのまま検体中に吸い込むため、疑陽性の問題を生ずる可能性があり、試験精度の信頼性上問題がある。
【0003】
この問題を解決するために、吸引針と、2本の培養管に各々連通する2本のチューブを備えた加圧濾過方式によるステリテストユニットが開発され、試験操作中における作業環境による菌の混入は大幅に改善された。
しかし、該ステリテストユニットを用いても、一連の作業をクリーンルーム内で手動操作で行う場合は人間等による環境の汚染を防止することは困難で、菌の混入の絶滅は期待できない。又、操作手順ミス、試験効率の悪さ、コスト高等の問題はそのまま持ち越したままになっていた。
【0004】
これらの問題を解決するための手段として、前記特開昭63−230077号のバイアルの自動無菌試験装置が開発されるに至ったが、該装置にも下記のような問題を有し、無菌試験操作に求められている諸問題の根本的な解決には至っていない。
イ)該装置は必要な機材を該装置にセットする場合(前段取りをする場合)クリーンルーム内に人間が入って作業をしなければならない。人間がクリーンルーム内に入ればクリーンルーム内が汚染され、汚染された環境のなかで無菌試験をすることになり、疑陽性の懸念が残る。
ロ)複数のサンプルを同時にセットする場合は、溶解液を注入するための注入針はサンプルが変わっても同じ針をそのまま使用する構造に成っているため2番目以降のサンプルへのコンタミの恐れがある。
ハ)検体の容器の形状、1サンプル当たりの検体の数量、検体以外の各容器の形状・数量、試験順序等のいずれか1つが変わる毎に、検体搬送用のトレーを取り替える必要があり、作業が著しく煩雑になり、トレーの数量が著しく多くなり、トレーの保管スペースをかなり必要とし、それらの管理負担も大きい。
ニ)各種容器ケースのストック装置が平面配置であり、しかも試験前と試験後の両方にストック装置を必要とするため、1装置当たりの処理サンプル数を多くすると、装置の占有設置面積が大きくなるので、既設クリーンルーム内での1装置当たりの処理可能サンプル数を多く出来ない。
ホ)作業手順が固定されており、各工程の1つ1つがその度毎に同時スタートになるため、一番長い時間を必要とする工程の積算値がそのまま所要時間になり、試験に要する全体の時間が非常に長くなる。
ヘ)作業手順が固定されており、同一作業を繰り返す場合には、該操作をする装置をさらに追加する必要があり、占有面積が更に大になり、投資コストも大になる。
ト)該装置はバイアル専用でその他の形状の検体容器(アンプル、輸液バッグ、点眼液等)にも又その他の目的(検体の微粒子測定のサンプル作り或いは検体分析のサンプル作り等)にも対応が出来ないので、その他の形状の検体容器にはそれぞれに別途の設備を考慮しなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような従来技術の問題を解消しようとするもので、その第一の課題は、ステリテストユニット等を用いての無菌試験操作の煩雑さ、それによる操作ミスを排除するために、その操作全てを自動的に行うことができる装置を創出し提供せんとするものであり、しかも検査対象とする検体がバイアル容器とアンプル容器の兼用は勿論、輸液バッグ、点眼液等不定型の容器にも自由に対応できる自動化装置を提供せんとするものである。また第二の課題は、クリーンルームを必要とせず、自身でクリーンブース機能を備え、上記種々の検体に対する操作を人手による菌の混入の恐れなく自動操作を行うことができる装置を、よりコンパクト化された自己完結型の自動無菌試験操作装置として提供せんとするものである。更に本発明の課題は、GMP対応が期待できる、より高性能の自動無菌試験操作装置を提供せんとするものである。また更なる本発明の課題は、装置がそのまま吸引濾過方式による自動無菌試験操作装置としても、直接法による自動無菌試験操作装置としても、検体の自動微粒子試験操作装置としても、あるいは更に検体の自動分析操作装置としても利用できる装置を提供せんとするものでる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の大意は、検体サンプル作りの操作に必要な機材一式を同一のワークパレット上に載せたワークベースを各検体毎の基本単位として用い、この各ワークベースを順次ロボット位置に供給し、各検体サンプル作りに共通な共用部材はロボット位置に予め設置し、供給される各ワークベースに対してロボットが前記共用部材を介してハンドリング操作を行い検体サンプルを作成するというものである。
【0007】
即ち、本発明の第一の発明は、粉末注または液注のバイアル、アンプル、輸液、点眼液等の検体をメンブランフィルター法或いは直接法により無菌試験操作を行い、検体中の細菌、真菌の有無を判定するためのサンプルを作る作業、或いは検体中の微粒子を測定するためのサンプルを作る作業、或いは分析作業時の分注作業等のハンドリング手段にロボットを用いて行う装置において、該検体サンプル毎に取り替える必要のある検体、予備洗浄液容器、洗浄液容器、溶解液容器、各種培地容器等の各種容器機材、溶解液等を充填するためのチューブユニットを装填した溶解液充填ポンプユニット機材、ステリテストユニットを装填した各種溶液を充填するためのポンプユニット機材及びその他対象とする検体サンプル作りの操作に必要な補助機材等一式を同一のワークパレット上に載せたワークベースを各検体毎の基本単位として用い、各ワークベースをロボットの操作範囲へ供給し、該ワークベース上の前記検体及び各種機材に対してロボットのハンドリング操作を行い、各ワークベース毎に上記操作を繰り返すように構成したことを特徴とするバイアル等の自動無菌試験操作装置である
【0008】
【作用】
本発明は、その第一発明のワークベースとロボットからなる装置をクリーンルーム内に設置して用いることによって、検体サンプル作りのための煩雑な操作を逃れることができ、かつその操作ミスをも減少させることができ、検体作成のための省力化を大幅に進めることが可能となり、またその検査対象の形状、大きさがバラバラであってもその対応が可能となるものである
【0009】
【実施例】
以下、本発明を図面に示す実施例により詳細に説明する。しかし本発明はこの実施例によって限定されるものではなく、本発明の精神に従がう範囲内において適宜その構成を変更し得るものである。
【0010】
本発明は図1(装置全体の平面図)及び図2(図1のM−M矢視図)に示す例では、ワーク着脱テーブル(A)、ワークストッカー(B)、ワーク操作テーブル(C)、ワーク操作補助テーブル(D)、ワーク操作ロボット(E)及びワークベース(F)により構成されている。
【0011】
ワークベース(F)は、図3(ワークベース構成図)に示すように、その作業に必要で且つサンプル毎に取り替えの必要な機材、即ち、容器ケースF1と、溶解液等を充填するためのチューブユニットを装填した溶解液充填ポンプユニットF2と、各種溶液を充填するためのステリテストユニットを装填した各種溶液充填ポンプユニットF3と、これ等機材を載せたワークパレットF4により構成されている。
容器ケースF1はワークパレットF4に対して着脱可能になっており、溶解液充填ポンプユニットF2と各種溶液充填ポンプユニットF3はワークパレットF4に固定されている。
【0012】
本図の場合の該容器ケースF1は、図4(各種容器配置図)に示すように、検体容器F1−1がバイアル容器で1サンプル当たりの検体数は20検体(20容器)で、予備洗浄液容器F1−2が1容器、洗浄液容器F1−3が2容器、溶解液容器F1−4が1容器、培地A容器F1−5が1容器、培地B容器F1−6が1容器、キャップ入れF1−7が1個、空きペースF1−8が1個の場合を示す。
【0013】
溶解液充填ポンプユニットF2は、図5(溶解液充填ポンプユニット平面図)に示すように、溶解液送液ポンプF5、溶解液吸引針固定台F6及び溶解液充填針固定台F7により構成されており、該溶解液充填ポンプユニットF2に溶解液充填チューブユニットF8がセットされている。
【0014】
溶解液充填チューブユニットF8は、図6(溶解液充填チューブユニット構成図)に示すように、溶解液吸引針F8−1、溶解液充填針F8−2及び接続チューブF8−3で構成されている。該溶解液吸引針F8−1にはフィルタ(1)F8−4がチューブF8−5を介して接続され、該溶解液充填針F8−2にはフィルタ(2)F8−6がチューブF8−7を介して接続されている。該溶解液吸引針F8−1にはキャップ(1)F8−8が被せられており、該溶解液充填針F8−2にはキャップ(2)F8−9が被せられている。
【0015】
この溶解液充填チューブユニットF8の溶解液吸引針F8−1は、図5及び図7(図5M−M矢視図)に示すように、溶解液吸引針固定台F6に、また溶解液充填針F8−2は溶解液充填針固定台F7に、接続チューブF8−3は溶解液送液ポンプF5に、それぞれセットされている。
【0016】
各種溶液充填ポンプユニットF3は、図8(各種溶液充填ポンプユニット平面図)に示すように、各種溶液送液ポンプF9、各種溶液吸引針固定台F10、ピンチバルブ(1)F11、ピンチバルブ(2)F12及び培養管固定台F13により構成されており、該各種溶液充填ポンプユニットF3にステリテストユニットF14がセットされている。
【0017】
該ステリテストユニットF14は、図9(ステリテストユニット構成図)に示すように、各種溶液吸引針F14−1、培養管(1)F14−2、培養管(2)F14−3及び接続チューブ(1)F14−4、接続チューブ(2)F14−5で構成されている。該各種溶液吸引針F14−1には吸引針キャップF14−7が被せられ、フィルタF14−6が接続されている。培養管(1)F14−2及び培養管(2)F14−3の上部排気口には上部キャップ(1)F14−8及び上部キャップ(2)F14−9が被せられており、またそれぞれの下部排水口には底キャップ(1)F14−10及び底キャップ(2)F14−11が取り付けられている。
【0018】
図8及び図10(図8M−M矢視図)に示すように、該ステリテストユニットF14の各種溶液吸引針F14−1は各種溶液吸引針固定台F10に、接続チューブ(1)F14−4、接続チューブ(2)F14−5は各種溶液送液ポンプF9にそれぞれセットされ、各種溶液吸引針固定台F10と各種溶液送液ポンプF9の中間部で接続チューブ(1)F14−4はピンチバルブ(1)F11に、接続チューブ(2)F14−5はピンチバルブ(2)F12にセットされ、培養管(1)F14−2及び培養管(2)F14−3は培養管固定台F13にセットされている。
【0019】
容器ケースF1はワークパレットF4に対して着脱可能になっており、溶解液充填ポンプユニットF2と各種溶液充填ポンプユニットF3はワークパレットF4に固定されていることは前記したが、この溶解液充填ポンプユニットF2への溶解液充填チューブユニットF8の着脱、及び各種溶液充填ポンプユニットF3へのステリテストユニットF14の着脱は、人手で行う。
【0020】
ワーク操作テーブル(C)は、図12(ワーク操作テーブル平面図)に示すように、ワークベース(F)をワークストツカー(B)から該ワーク操作テーブル(C)の所定の位置まで取り出したり、該ワーク操作テーブル(C)の所定の位置からワークストツカー(B)へ格納するためのワークベース取り出し格納装置C1、該ワークベース(F)を溶解液操作側で受けるための溶解液側テーブルC13、該ワークベース(F)を各種溶液操作側で受けるための各種溶液側テーブルC14、該ワークベース(F)を該溶解液側テーブルC13で固定するようになっているワークベース位置決め装置(1)C5、該ワークベース(F)を各種溶液側テーブルC14で固定するようになっているワークベース位置決め装置(2)C12、溶解液吸引針固定台F6のセット位置の上部に設置されている溶解液容器把持昇降装置C2、溶解液充填針固定台F7のセット位置の下部に設置されている検体容器把持昇降装置C3、溶解液送液ポンプF5のセット位置の下部に設置されている溶解液送液ポンプ回転装置C4、各種溶液吸引針固定台F10のセット位置の上部に設置されている各種溶液容器把持昇降装置C6、各種溶液吸引針キャップ取り外し補助装置C7(図10に示す)、ピンチバルブ(1)F11のセット位置の上部に設置されているピンチバルブ開閉装置(1)C8、ピンチバルブ(2)F12のセット位置の上部に設置されているピンチバルブ開閉装置(2)C9、各種溶液送液ポンプF9のセット位置の下部に設置されている各種溶液送液ポンプ回転装置C10及び培養管(1)F14−2と培養管(2)F14−3の底キャップ(1)F14−10及び底キャップ(2)F14−11を着脱するための培養管底キャップ着脱装置C11により構成されている。
【0021】
ワークベース取り出し格納装置C1は、図13(図12M−M矢視図)に示すように、架台C1−1、水平移動用シリンダC1−2、支持枠C1−3、昇降用シリンダC1−4及びピンC1−5により構成され、該昇降用シリンダC1−4が上昇することによって該ピンC1−5がワークパレットF4に設けられている把手の隙間に入り込み、該ワークベース(F)をワークストッカー(B)からワーク操作テーブル(C)の方へ取り出したり、ワーク操作テーブル(C)からワークストッカー(B)へ格納することが出来るようになっている。
【0022】
溶解液容器把持昇降装置C2は、図7(図5M−M矢視図)に示すように、溶解液側操作テーブルC13に設置された昇降用シリンダC2−1、溶解液容器支持ベースC2−2、水平移動用シリンダC2−3及び把持爪C2−4により構成され、ワーク操作ロボット(E)によって溶解液容器F1−4が該溶解液容器把持昇降装置C2の所まで運ばれてくると水平移動用シリンダC2−3の作動により把持爪C2−4が閉じ、該溶解液容器F1−4のキャップ部が把持され、該昇降用シリンダC2−1が下降し、溶解液吸引針固定台F6にセットされている溶解液吸引針F8−1が該キャップに差し込まれるようになっている。
【0023】
検体容器把持昇降装置C3は、図14(図5N−N矢視図)に示すように、溶解液側操作テーブルC13に設置されており、昇降用シリンダC3−1、検体容器支持ベースC3−2、水平移動用シリンダC3−3及び把持爪C3−4により構成され、ワーク操作ロボット(E)によって検体容器F1−1が該検体容器把持昇降装置C3の所まで運ばれてくると水平移動用シリンダC3−3の作動により把持爪C3−4が閉じ、該検体容器F1−1の胴部が把持され、該昇降用シリンダC3−1が上昇し、溶解液充填針固定台F7にセットされている溶解液充填針F8−2が該検体容器のキャップに差し込まれるようになっている。
【0024】
溶解液送液ポンプ回転装置C4は、図14に示すように、溶解液側操作テーブルC13に設置された昇降用シリンダC4−1、回転装置支持ベースC4−2、回転装置C4−3及びカップリングC4−4により構成され、昇降用シリンダC4−1の上昇によりカップリングC4−4が溶解液送液ポンプF5の回転軸と接続され該溶解液送液ポンプF5が回転するようになっている。
【0025】
ワークベース位置決め装置(1)C5は、図15(図12N−N断面図)に示すように、溶解液側操作テーブルC13に設置された昇降用シリンダC5−1、シリンダ固定ベースC5−2及びワークベース差し込みピンC5−3により構成され、該昇降用シリンダC5−1が上昇することによって該ワークベース差し込みピンC5−3がワークパレットF4に予め設けられている穴に差し込まれ、後述するワークベース位置決め装置(2)C12と同時に作動させてワークベースの位置決め固定を行うようになっている。
【0026】
各種溶液容器把持昇降装置C6は、図10(図8M−M矢視図)に示すように、各種溶液側操作テーブルC14に設置された昇降用シリンダC6−1、各種容器支持ベースC6−2、水平移動用シリンダC6−3及び把持爪C6−4により構成され、ワーク操作ロボット(E)によって各種溶液容器が該各種溶液容器把持昇降装置C6の所まで運ばれてくると、水平移動用シリンダC6−3の作動により把持爪C6−4が閉じ、該各種溶液容器のキャップ部が把持され、該昇降用シリンダC6−1が下降し、各種溶液充填針固定台F10にセットされている各種溶液吸引針F14−1が該各種溶液容器のキャップに差し込まれるようになっている。
【0027】
各種溶液吸引針キャップ取り外し補助装置C7は、図10に示すように、各種溶液側操作テーブルC14に設置されたサポートC7−1、水平移動用シリンダC7−2及びロッド先端に取り付けられた爪C7−3により構成され、ワーク操作ロボット(E)で該吸引針キャップF14−7を取り外すときに容易にするための補助装置であり、該爪C7−3の水平移動によって各種溶液吸引針固定台F10に取り付けられている吸引針F14−1に被せられているキャップF14−7の嵌合を作業開始前に弛めるための装置である。該各種溶液吸引針キャップ取り外し補助装置C7は該キャップF14−7の取り外し操作が容易であれば不要である。
【0028】
ピンチバルブ開閉装置(1)C8は、図10及び図11に示すように、各種溶液側操作テーブルC14に設置されたサポートC8−1、昇降用シリンダC8−2及びバルブ押し棒C8−3により構成され、該バルブ押し棒C8−3の昇降によりピンチバルブ(1)F11の開閉を行うようになっている。
【0029】
ピンチバルブ開閉装置(2)C9も、図10及び図11に示すように、各種溶液側操作テーブルC14に設置されたサポートC9−1、昇降用シリンダC9−2及びバルブ押し棒C9−3により構成され、該バルブ押し棒C9−3の昇降によりピンチバルブ(2)F12の開閉を行うようになっている。
【0030】
各種溶液送液ポンプ回転装置C10は、図16(図8N−N矢視図)に示すように、各種溶液側操作テーブルC14に設置された昇降用シリンダC10−1、回転装置支持ベースC10−2、回転装置C10−3及びカップリングC10−4により構成され、昇降用シリンダC10−1の上昇によりカップリングC10−4がワークパレットF4に固定されている各種溶液送液ポンプF9の回転軸と接続され各種溶液送液ポンプF9が回転するようになっている
【0031】
培養管底キャップ着脱装置C11は、図16および図17(図8P−P矢視図)に示すように、各種溶液側操作テーブルC14に設置されたサポートC11−1、水平移動用シリンダベースC11−2、水平移動用シリンダC11−3、昇降用シリンダC11−4、キャップ着脱装置用ベースC11−5、培養管底キャップ着脱装置(1)C11−6、培養管底キャップ着脱装置(2)C11−7、排水管(1)C11−8及び排水管(2)C11−9により構成され、該水平移動用シリンダC11−3、該昇降用シリンダC11−4、該培養管底キャップ着脱装置(1)C11−6及び該培養管底キャップ着脱装置(2)C11−7を作動させることによって培養管(1)F14−2の底キャップ(1)F14−10及び培養管(2)F14−3の底キャップ(2)F14−11を離脱格納したり、装着したりする。該底キャップ(1)F14−10及び底キャップ(2)F14−11を離脱格納しているときは該培養管(1)F14−2の排水口及び培養管(2)F14−3の排水口の下に該排水管(1)C11−8及び排水管(2)C11−9がきて排水を受けるようになっている。
【0032】
ワークベース位置決め装置(2)C12は、ワークベース位置決め装置(1)C5と同仕様で、図12に示すように、各種溶液側操作テーブルC14に設置されており、該ワークベース位置決め装置(1)C5と同時に作動させて、ワークベース(F)の位置決め固定をするようになっている。
【0033】
ワーク操作補助テーブル(D)は、図1に示すように、ワーク操作ロボット(E)の操作可能範囲内でワーク操作テーブル(C)とは別の位置に設けられており、該ワーク操作補助テーブル(D)には各ロットに共通して使用可能な共用機材及び容器仮置場等が設置されている。
【0034】
共用機材及び容器仮置場等は、溶解促進振動装置D1、火炎バーナー装置D2、アンプル開封装置D3、予備洗浄液容器仮置場D4、容器把持位置変更装置D5、各種溶液吸引針キャップ仮置場D6、培養管上部キャップ(1)仮置場D7、培養管上部キャップ(2)仮置場D8、アンプル充填補助容器上部キャップ仮置場D9、容器径確認センサD10、容器長さ確認センサD11、溶解液容器仮置場D12等(いずれも図示せず)共用の機材及び容器仮置場で構成されている。
【0035】
溶解促進振動装置D1は粉末注検体に溶解液を充填した後の溶解を促進するための装置であり、振動装置本体D1−1と該振動装置本体D1−1上部に取り付けられたエヤーシリンダで作動するチャックD1−2により構成されている。
【0036】
火炎バーナー装置D2はゴム栓表面の火炎殺菌用及びアンプル開封部の火炎殺菌用として使用するためのものである。
【0037】
アンプル開封装置D3はカット位置傷つけ装置D3−1と首部切断補助装置D3−2により構成されている。
【0038】
予備洗浄液容器仮置場D4は同一の予備洗浄液容器F1−2を複数のサンプルに共用する場合に仮置きするステーションである。本装置は洗浄液Aを予備洗浄液として流用する場合は不要である。
【0039】
容器把持位置変更装置D5は、各種容器を上部把持から胴部又は下部把持に持ち替えるとき、胴部把持から上部又は下部把持に持ち替えるとき及び下部把持から胴部又は上部把持に持ち替えるときの仮置きステーションとして使用するものである。
【0040】
各種溶液吸引針キャップ仮置場D6は、各種溶液吸引針キャップF14−7を操作開始前に取り外し、操作完了後元へ戻すまでの間仮置きするステーションである。
【0041】
培養管上部キャップ(1)仮置場D7及び培養管上部キャップ(2)仮置場D8は、該当する培養管に培地A溶液を充填するとき及び培地B溶液を充填するとき、取り外した該上部キャップ(1)及び該上部キャップ(2)を仮置きするステーションである。
【0042】
アンプル充填補助容器上部キャップ仮置場D9はアンプル容器に入っている溶液をステリテストユニットの培養管へ移送し、加圧濾過をするときに使用するアンプル充填補助容器F15(図28に示す)の上部キャップF15−3を操作開始前に取り外し、操作完了後元へ戻すまでの間仮置きするステーションである。該上部キャップF15−3を元へ戻さずにキャップ入れF1−7へ入れてもよい。該上部キャップF15−3をキャップ入れF1−7へ入れる場合はアンプル充填補助容器上部キャップ仮置場D9は不要である。
【0043】
容器径確認センサD10は、ワーク操作ロボット(E)が把持している容器が所定の容器径か否かを確認するためのセンサで、予め設定された2か所の位置へ該容器をかざし、2か所共センサ検知が無い場合には容器の径が所定の容器よりも小、2か所共センサ検知をした場合には容器の径が所定の径よりも大、1か所検知せず1か所検知の場合には所定の径、と判断するようにした構造になっている。
【0044】
容器長さ確認センサD11は、ワーク操作ロボット(E)が把持している容器が所定の容器の長さか否かを確認するためのセンサで、予め設定された2か所の位置へ該容器をかざし、2か所共センサ検知が無い場合には容器の長さが所定の容器よりも短い、2か所共センサ検知をした場合には容器の長さが所定の容器よりも長い、1か所検知せず1か所検知の場合には所定の長さ、と判断するようにした構造になっている。
【0045】
溶解液容器仮置場D12は、同一の溶解液容器F1−4を複数のサンプルに共用する場合に仮置きするステーションである。
【0046】
ワーク操作補助テーブル(D)には、図1に示すように1ヵ所にまとめずにロボットの操作範囲内であれば分割してもよい。
【0047】
以上は検査対象の検体が主として粉末注または液注バイアルの場合を想定して本発明装置の構成を説明してきたが、本発明装置は前述したように、その対象がアンプル容器の場合であっても、また輸液バッグのように不定型容器であっても対応できるものであり、その点につき以下に説明する。
【0048】
対象とする検体容器F1−1が液注アンプルの場合、該検体容器F1−1の首部を切断し、該検体容器F1−1の切断口へ直接ステリテストユニットF14の各種溶液吸引針F14−1をそのまま差し込んで吸い上げる方法を取る場合、以下のごとき対策が必要となる。即ち、(1)各種溶液吸引針F14−1を下方に向けてワークベース(F)上にセット出来るようにする。(2)各種溶液吸引針F14−1の下部に検体容器把持昇降装置C3と同様のアンプル容器把持昇降装置が別途必要になる。(3)各種溶液吸引針F14−1の長さを該検体容器F1−1の最も深い容器のサイズに合わす必要がある。
しかし、これらをそのまま実施した場合、ワークベースに該各種溶液吸引針F14−1をセットするときも2種類の使い分けをしなければならないこと、設備が更に複雑になること、容器の大きさによっては非常に長い各種溶液吸引針F14−1を使用しなければならないこと、一旦決めた該各種溶液吸引針F14−1の長さも容器がさらに大きくなったら対応できないこと等、その操作性、設備コスト性、設備の信頼性(長針による芯出し精度上)、供給の安定性及び仕様変更(検体容器サイズの変更)に対する柔軟性の面から見て問題がある。
【0049】
そこで、上記対策に変わる方法として、本発明においては、図18に示すアンプル充填補助容器F15を用いて、上記問題を解決する。即ち、該アンプル充填補助容器F15は、該図18に示すようにアンプル充填補助容器本体F15−1、該アンプル充填補助容器本体F15−1の下部に取り付けられ該各種溶液吸引針F14−1を差し込むためのアンプル充填補助容器下部キャップF15−2(バイアル容器とほぼ同仕様のキャップ)及び上部に被せられている機密保持用のアンプル充填補助容器上部キャップF15−3により構成するものであり、該アンプル充填補助容器F15にアンプルの溶液を一旦注ぐことによって液注バイアルの場合と同様に取り扱うことができる。
【0050】
また、対象とする検体容器F1−1が不定型容器で吸引口が大きい場合には、図19に示すように、該検体容器F1−1がそのまま入る不定型容器固定容器F16を用意するものである。この不定型容器固定容器F16は、不定型容器固定容器本体部F16−1と不定型容器固定容器キャップ固定部F16−2と不定型容器固定容器ロボットハンド吊り下げ部F16−3により構成されている。
即ち、この不定型容器固定容器F16に検体容器F1−1を入れ、それを容器ケースF−1へ装填しておけば、液注バイアルの場合と同じように取り扱うことが出来る。
【0051】
さらに、検体容器F1−1が血液バッグのように形状が一定しないで、しかも吸引針の差し込み口が小さく、そのままではステリテストユニットF14の各種溶液吸引針F14−1を差し込むことが出来ない場合も、吸引口が大きい場合と同様その容器に合わせた不定型容器固定容器F16に入れて行うが、上記吸引口が大きい場合の方法(後述図34の操作方法)をそのまま踏襲できない。
【0052】
そこで、本発明においては、図20に示すように、吸引側の針が1本で吸引側のフィルタが付属されていない不定型容器吸引針F17−1を有し、その他の仕様は溶解液充填チューブユニットF8と同仕様である小口径充填チューブユニットF17を用意するものである。即ち、この小口径充填チューブユニットF17を、溶解液充填ポンプユニットF2に予めセットしておいて、溶解液容器F1−4の代わりに該検体容器F1−1を内蔵した該不定型容器固定容器16を溶解液容器把持昇降装置C2にセットし、検体容器把持昇降装置C3に空のバイアル容器をセットして、溶解液注入操作と同様の操作を行い、該検体容器F1−1の溶液を、一旦、該バイアル容器に充填した後、該容器を各種溶液容器把持昇降装置C6へセットして操作すればよいものである。
【0053】
以上のように、本発明装置は、バイアルはもとより、アンプル、輸液、点眼液等種々の形状、大きさの検査対象に対応できるものである。
【0054】
ワークストッカー(B)は、図21(ワークストッカー正面図)に示すように、フレーム本体B1、ワークベース(F)を該ワークストッカー(B)内に格納し、該ワークストッカー(B)内を循環させるための循環枠B2(本図の場合は10個)、該循環枠B2が循環するときその経路から外れないようにするための循環枠ガイドB3、格納された該ワークベース(F)を該循環枠B2ごと昇降させるための循環枠昇降装置B4、上昇側の該循環枠B2を常時支持するための上昇部循環枠支持装置B5、下降側の該循環枠B2の下から2番目の該循環枠B2を該循環枠昇降装置B4が下降するとき支持するための下降部循環枠支持装置B6、上昇側最上段の該循環枠B2を下降側の最上段に横移動させるための上部循環枠横移動装置B7及び下降側最下段の該循環枠B2を上昇側の最下段へ横移動するための下部循環枠横移動装置B8により構成され、各々の装置を作動させて該循環枠B2が循環できるようになっている。
【0055】
循環枠昇降装置B4は、図22(循環枠昇降装置正面図)及び図23(図22M−M矢視図)に示すように、昇降装置ベースB4−1、昇降軸B4−2、昇降軸用軸受けB4−3、昇降アームB4−4、昇降用シリンダB4−5及び該昇降軸B4−2が4本共、同期して作動させるための昇降軸同期装置B4−6により構成され、該昇降用シリンダB4−5の作動により該昇降装置ベースB4−1が昇降するようになっている。
【0056】
上昇部循環枠支持装置B5は、図24(上昇部循環枠支持装置正面図)に示すように、上昇部循環枠支持装置取り付けベースB5−1、回転軸B5−2、爪B5−3及びスプリングB5−4により構成され、昇降装置ベースB4−1が上昇すると下段の循環枠B2−1によって循環枠B2−2が押し上げられ、該爪B5−3が自動的に外れ下段の循環枠B2−1の支持部が該爪B5−3を通過すると該スプリングB5−4によって該爪B5−3が元に戻り、昇降装置ベースB4−1が下降しても該循環枠B2−1が該爪B5−3で支持され、循環枠B2−2があった位置に入れ替わるようになっている。
【0057】
下降部循環枠支持装置B6は、図25(下降部循環枠支持装置正面図)に示すように、下降部循環枠支持装置取り付けベースB6−1、回転軸B6−2、爪B6−3、スプリングB6−4及び爪解除用シリンダB6−5により構成され、昇降装置ベースB4−1が上昇し、循環枠B2−10を持ち上げると該爪解除用シリンダB6−5が作動し、該爪B6−3が支持位置から解除され、次に該昇降装置ベースB4−1が下降を開始し、該循環枠B2−10の支持部及び該循環枠B2−10の上段にある循環枠B2−9の下側の針が該爪B6−3部を通過したら該爪解除用シリンダB6−5を作動させ該爪B6−3で該循環枠B2−9を支持し、該循環枠B2−10を切り離し、該循環枠B2−10を該昇降装置ベースB4−1へ下降するようになっている。
【0058】
上部循環枠横移動装置B7は、図26(上部循環枠横移動装置側面図)に示すように、フレーム本体B1の上部室内に取り付けられた上部循環枠横移動用シリンダB7−1、押し板用サポートB7−2及び押し板B7−3により構成され、該上部循環枠横移動用シリンダB7−1を作動させて上昇列最上段(本図では左側最上段)の循環枠B2−5を下降列最上段(本図では右側最上段)へ横移動させるようになっている。
【0059】
下部循環枠横移動装置B8は、図27(下部循環枠横移動装置側面図)に示すように、昇降装置ベースB4−1に取り付けられた下部循環枠横移動用シリンダB8−1、押し板用サポートB8−2及び押し板B8−3により構成され、該下部循環枠横移動用シリンダB8−1を作動させて下降列最下段(本図では右側最下段)の循環枠B2−10を上昇列最下段(本図では左側最下段)へ横移動させるようになっている。本図では下部循環枠横移動用シリンダB8−1の取り付けが昇降装置ベースB4−1になっているが、該下部循環枠横移動用シリンダB8−1の取り付けは本体フレームB1に取り付けてもよい。
【0060】
尚、ワークストッカー(B)は前記実施例では昇降方式で説明したが、チェン循環方式でも、エレベータ方式でもよい。
ワークストッカー(B)は、図28(ストッカー室正面図)に示すように、全体がカバー類(1)G1で囲まれ、密閉構造になっており{以下ストツカー室(S)と言う}、上部にフィルタユニット(1)G2が取り付けられ、下部側面に排気口G3が設けられ、ワークテーブル(F)を出し入れするためにワーク着脱テーブル(A)側には扉G4が設けられ、ワーク操作テーブル(C)側には自動扉G5が設けられクリーンブース機能を有している。
【0061】
ストッカー室(S)内には噴霧ノズル(1)G6−1を有した消毒液噴霧装置G6(図示せず)が設置されており、ワークベース(F)を含めて該ストッカー室(S)内を消毒できるようになっている。
【0062】
更に図29(ロボット室正面図)に示すように、ワーク操作テーブル(C)、ワーク操作補助テーブル(D)及びワーク操作ロボット(E)が設置されている周囲も全体がカバー類(2)G7で囲まれ、密閉構造になっており{以下ロボット室(R)と言う}、上部にフィルタユニット(2)G8が取り付けられ、下部側面に排気口G9が設けられ、正面には保全用扉G10が設けられ、該ストッカー室(S)同様クリーンブース機能を有している。
【0063】
ロボット室(R)内にも該ストッカー室(S)同様、噴霧ノズル(2)G11−1を有した消毒液噴霧装置(2)G11(図示せず)が設置されており、該ロボット室(R)内に設置されている各装置{ワーク操作テーブル(C)、ワーク操作補助テーブル(D)、ワーク操作ロボット(E)等}の消毒ができるようになっている。
【0064】
図30に装置全体の外観図を示す。尚、本装置のこれまでの説明では、ロボット室(R)の一方側にストッカー室(S)を結合させた基本例を説明してきたが、図31および図32(図31のA−A矢視図)で示すように、ロボット室(R)の両方側にストッカー室(S)を結合し、検体サンプル作成のための生産性を高めることも無論可能である。
又、本装置は実施例としてバイアル、アンプル等の加圧濾過方式の自動無菌試験操作装置として説明してきたが、本装置はワークベース(F)の形状を試験対象とする容器の形状及びその操作に必要な機材の形状に合わすこととワーク操作ロボットのプログラム変更で、容器形状や試験手順に束縛されることなく、次ぎに説明するように、吸引濾過方式による自動無菌試験操作装置としても、又直接法による自動無菌試験操作装置としても、又不溶性微粒子の自動試験操作装置としても、更に分析関係の自動分注試験操作装置としても利用することができる。
【0065】
即ち、メンブランフィルターを用いて、吸引濾過方式によって操作を行なう場合は、各種溶液支持ベースC3−2の支持中央部に、吸引継手C15(図示せず)を設けておき、ファンネル上部にキャップを有し、フィルターより下部に弁を有したファンネルユニットF18(図示せず)の下部排気口が該吸引継手C15に接続することによって、該ファンネルユニットF18が吸引濾過機能を持つようになっている。該ファンネルユニットF18は予め各種容器ケースF1に用意されており、該ファンネルユニットF18を必要の都度、検体容器把持昇降装置C3にセットし、吸引濾過をすることによって加圧濾過方式と同様なサンプルを作ることができる。
【0066】
直接法によるサンプル作りは、操作が試験管のキャップ着脱操作と各溶液の分注作業と溶解促進振動操作の組合わせ、繰返し操作だけであるので、この場合も溶解液充填ポンプユニットF2を使用するだけで、所要のサンプルを作ることができる。
【0067】
検体中の微粒子測定をするためのサンプルフィルターを作る場合は、吸引濾過方式とほぼ同じ操作で行なうことができる。この場合は培地注入操作は不要である。
【0068】
分析作業でよく行われる分注操作も、各種溶液充填ポンプユニットF3を使用せず、溶解液充填ポンプユニットF2のみを使用して行なう。
【0069】
次に、上記実施例の自動無菌試験操作装置の操作の数例について説明する。
《I:対象とする検体容器F1−1が粉末注バイアルの場合》
(1)〔前段取り操作〕
(1−1):人手によりワークストッカー(B)のワーク着脱テーブル(A)と兼用の扉G4を開きワークベース(F)を取り出し、操作完了の容器ケースF1、溶解液充填チューブユニットF8及びステリテストユニットF14を取り外す。予め準備されている容器ケースF1、溶解液充填チューブユニットF8及びステリテストユニットF14とを取り付けて、サンプルNO.又は登録NO.を制御装置にインプットする。
(1−2):上記(1−1)の操作を必要回数(本図では1〜10まで任意に設定可能)繰り返し、ワーク着脱テーブル(A)と兼用の該扉G4を閉じる。
(1−3):作業開始のスイッチを入れる。
以下操作(15)まで全て自動で操作される。
【0070】
(2)〔ストッカー室(S)内消毒操作〕
(2−1):消毒液噴霧装置G6の噴霧ノズルG6−1を作動させて、所定サイクル又は所定時間消毒液を噴霧する。
(2−2):噴霧完了後所定サイクル又は所定時間燻蒸する。
(2−3):燻蒸完了後所定サイクル又は所定時間排気する。
(2−4):更にワークストッカー(B)を循環させ、循環枠B2の1番目の枠を自動扉G5の位置に持ってくる。
【0071】
(3)〔ワークベース(F)取り出し操作〕
(3−1):ワークストッカー(B)の自動扉G5を開ける。
(3−2):ワークベース取り出し格納装置C1を作動させて、ワークベース(F)をワーク操作テーブル(C)上に取り出し、ワークベース位置決め装置(1)C5及びワークベース位置決め装置(2)C12を上昇させて、該ワーク操作テーブル(C)上に該ワークベース(F)を固定する。
(3−3):自動扉G5を閉める。
【0072】
(4)〔溶解液充填ポンプユニットF2準備操作〕
(4−1):溶解液送液ポンプ回転装置C4を上昇させ、溶解液送液ポンプF5に接続させる。
(4−2):ワーク操作ロボット(E)で溶解液吸引針F8−1のキャップ(1)F8−8を取り外し、容器ケースF1のキャップ入れF1−7へ入れる。
(4−3):ワーク操作ロボット(E)で溶解液充填針F8−2のキャップ(2)F8−9を取り外し、容器ケースF1のキャップ入れF1−7へ入れる。
【0073】
(5)〔各種溶液充填ポンプユニットF3準備操作〕
(5−1):各種溶液送液ポンプ回転装置C10を上昇させ、各種溶液送液ポンプF9に接続させる。
(5−2):各種溶液吸引針キャップ取り外し、補助装置C7を作動させてステリテストユニットF14の各種溶液吸引針F14−1と各種溶液吸引針キャップF14−7の嵌合を弛める。
(5−3):ワーク操作ロボット(E)で各種溶液吸引針キャップF14−7を取り外し、各種溶液吸引針キャップ仮置場D6へ仮置きする。
(5−4):培養管底キャップ着脱装置C11を作動させて、培養管底キャップ(1)F14−10及び培養管底キャップ(2)F14−11を取り外す。また該培養管底キャップ着脱装置C11を横移動させて、培養管(1)F14−2及び培養管(2)F14−3の排水口の下部に排水管(1)C11−8及び排水管(2)C11−9をセットする。
(5−5):ピンチバルブ開閉装置(1)C8及びピンチバルブ開閉装置(2)C9を作動させて、ピンチバルブ(1)F11及びピンチバルブ(2)F12を開にする。
【0074】
(6)〔予備洗浄液注入操作〕
(6−1):ワーク操作ロボット(E)で予備洗浄液容器F1−2を容器ケースF1から取り出して、容器把持位置変更装置D5にて容器の把持位置を変更して、各種溶液容器把持昇降装置C6に反転セットする。
(6−2):各種溶液容器把持昇降装置C6を下降し、予備洗浄液容器F1−2のキャップ部に各種溶液吸引針固定台F10に取り付けられている各種溶液吸引針F14−1を差し込む。
(6−3):各種溶液送液ポンプF9を所定の速さ、回転数、または所定の時間回転させて、所定量の予備洗浄液を培養管(1)F14−2及び培養管(2)F14−3に注入し、加圧濾過をする。
(6−4):上記予備洗浄液の注入・加圧濾過の操作が完了したら各種溶液容器把持昇降装置C6を上昇させ、各種溶液吸引針F14−1を抜き取る。ワーク操作ロボット(E)で該予備洗浄液容器F1−2を該各種溶液容器把持昇降装置C6から取り出し、該容器把持位置変更装置D5を介して容器ケースF1の所定の位置に格納する。
【0075】
(7)〔溶解液注入操作〕
(7−1):ワーク操作ロボット(E)で溶解液容器F1−4を容器ケースF1から取り出し、容器把持位置変更装置D5にて容器の把持位置を変更し、溶解液容器把持昇降装置C2に反転セットする。
(7−2):溶解液容器把持昇降装置C2を下降させ、該溶解液容器F1−4のキャップ部に溶解液吸引針F8−1を差し込む。
(7−3):ワーク操作ロボット(E)で検体容器F1−1を該容器ケースF1から取り出し、容器把持位置変更装置D5にて容器の把持位置を変更し、検体容器把持昇降装置C3にセットする。
(7−4):検体容器把持昇降装置C3を上昇させ、該検体容器F1−1のキャップ部に溶解液充填針F8−2を差し込む。
(7−5):溶解液送液ポンプF5を所定の回転数回転させ、所定量の溶解液を該検体容器F1−1に注入する。
【0076】
(8)〔溶解促進振動操作〕
(8−1):溶解液注入の操作が完了後、検体容器把持昇降装置C3を下降させ、該検体容器F1−1から溶解液充填針F8−2を抜き取り、ワーク操作ロボット(E)で該検体容器F1−1を該検体容器把持昇降装置C3から取り出し、ワーク操作補助テーブル(D)に設置されている溶解促進振動装置D1にセットし、所定時間振動を与える。
【0077】
(9)〔検体溶液注入操作〕
(9−1):所定時間振動後、該溶解促進振動装置D1からワーク操作ロボット(E)で検体容器F1−1を取り出し、各種溶液容器把持昇降装置C6へ容器把持位置変更装置D5を介して反転セットする。(液注検体の場合は容器ケースから直接取り出して、該各種溶液容器把持昇降装置C6へ容器把持位置変更装置D5を介して反転セットする。)
(9−2):各種溶液容器把持昇降装置C6を下降させ、該検体容器F1−1のキャップ部に各種溶液吸引針F14−1を差し込む。
(9−3):各種溶液送液ポンプF9を所定の回転数回転させ、全量又は所定量の検体溶液を培養管(1)F14−2及び培養管(2)F14−3に注入し、加圧濾過を行う。
(9−4):上記検体溶液の注入・加圧濾過の操作が完了後、各種溶液容器把持昇降装置C6を上昇させ、該検体容器F1−1から各種溶液吸引針F14−1を抜き取り、該検体容器F1−1をワーク操作ロボット(E)で各種溶液容器把持昇降装置C6から取り出し、容器把持位置変更装置D5を介して容器ケースF1の所定の位置に格納する。
(9−5):検体数が例えば20個の場合は、上記動作(7)から(9)までを20回繰り返す。
【0078】
(10)〔洗浄液注入操作〕
(10−1):検体溶液のステリテストユニットへの注入操作が完了後、ワーク操作ロボット(E)で容器ケースF1から洗浄液容器F1−3を取り出し、各種溶液容器把持昇降装置C6へ容器把持位置変更装置D5を介して反転セットする。
(10−2):各種溶液容器把持昇降装置C6を下降させ、洗浄液容器F1−3のキャップ部に各種溶液吸引針F14−1を差し込む。
(10−3):各種溶液送液ポンプF9を所定の回転数回転させ、全量又は所定量の洗浄液を培養管(1)F14−2及び培養管(2)F14−3に注入し、加圧濾過をする。
(10−4):上記洗浄液の注入・加圧濾過の操作が完了後、各種溶液容器把持昇降装置C6を上昇させ、該各種溶液吸引針F14−1を抜き取り、ワーク操作ロボット(E)で洗浄液容器F1−3を該各種溶液容器把持昇降装置C6から取り出し、容器把持位置変更装置D5を介して、容器ケースF1の所定の位置に格納する。
(10−5):洗浄液容器の数が2個以上の場合は、上記動作を必要回数繰り返す。
【0079】
(11)〔培地注入準備操作〕
(11−1):検体溶液のステリテストユニットへの注入操作が完了後、培養管底キャップ着脱装置C11を横移動させて、培養管(1)F14−2及び培養管(2)F14−3の排水口の下部にセットされていた排水管(1)C11−8及び排水管(2)C11−9を横へ移動させ、該培養管底キャップ着脱装置C11を作動させて培養管底キャップ(1)F14−10及び培養管底キャップ(2)F14−11を取り付ける。
(11−2):ワーク操作ロボット(E)で培養管上部キャップ(1)F14−8及び培養管上部キャップ(2)F14−9を取り外し、培養管上部キャップ(1)仮置場D7及び培養管上部キャップ(2)仮置場D8へ仮置きする。
【0080】
(12)〔培地A注入操作〕
(12−1):ピンチバルブ開閉装置(2)C9を元に戻してピンチバルブ(2)F12を閉にする。
(12−2):ワーク操作ロボット(E)で容器ケースF1から培地A容器F1−5を取り出し、各種溶液容器把持昇降装置C6へ容器把持位置変更装置D5を介して反転セットする。
(12−3):各種溶液容器把持昇降装置C6を下降させ、培地A容器F1−5のキャップ部に各種溶液吸引針F14−1を差し込む。
(12−4):各種溶液送液ポンプF9を所定の回転数回転させ、全量又は所定量の培地Aを培養管(1)F14−2に注入する。
(12−5):上記培地Aの注入操作が完了後、各種溶液容器把持昇降装置C6を上昇させ、各種溶液吸引針F14−1を抜き取り、ワーク操作ロボット(E)で培地A容器F1−5を各種溶液容器把持昇降装置C6から取り出し、容器把持位置変更装置D5を介して容器ケースF1の所定の位置に格納する。
【0081】
(13)〔培地B注入操作〕
(13−1):ピンチバルブ開閉装置(1)C8を元に戻してピンチバルブ(1)F11を閉にする。
(13−2):ピンチバルブ開閉装置(2)C9を作動させてピンチバルブ(2)F12を開にする。
(13−3):ワーク操作ロボット(E)で容器ケースF1から培地B容器F1−6を取り出し、各種溶液容器把持昇降装置C6へ容器把持位置変更装置D5を介して反転セットする。
(13−4):各種溶液容器把持昇降装置C6を下降させ、培地B容器F1−6のキャップ部に各種溶液吸引針F14−1を差し込む。
(13−5):各種溶液送液ポンプF9を所定の回転数回転させ、全量又は所定量の培地Bを培養管(2)F14−3に注入する。
(13−6):上記培地Bの注入操作が完了後、各種溶液容器把持昇降装置C6を上昇させ、各種溶液吸引針F14−1を抜き取り、ワーク操作ロボット(E)で培地B容器F1−6を各種溶液容器把持昇降装置C6から取り出し、容器把持位置変更装置D5を介して容器ケースF1の所定の位置に格納する。
【0082】
(14)〔ワークベース(F)格納操作〕
(14−1):ピンチバルブ開閉装置(2)C9を元に戻してピンチバルブ(2)F12を閉にする。
(14−2):ワーク操作ロボット(E)で培養管上部キャップ(1)仮置場D7に仮置きしている培養管排気口用の培養管上部キャップ(1)F14−8を培養管(1)F14−2の排気口に取り付ける。
(14−3):ワーク操作ロボット(E)で培養管上部キャップ(2)仮置場D8に仮置きしている培養管排気口用の培養管上部キャップ(2)F14−9を培養管(2)F14−3の排気口に取り付ける。
(14−4):ワーク操作ロボット(E)で各種溶液吸引針キャップ仮置場D6へ仮置きされている各種溶液吸引針キャップF14−7を取り出し、各種溶液吸引針F14−1に取り付ける。
(14−5):各種溶液送液ポンプ回転装置C10を下降させ、各種溶液送液ポンプF9と切り離す。
(14−6):溶解液送液ポンプ回転装置C4を下降させ、溶解液送液ポンプF5と切り離す。
(14−7):ストッカー室(S)のロボット室(R)側の自動扉G5を開ける。
(14−8):ワークベース位置決め装置(1)C5及びワークベース位置決め装置(2)C12を元に戻し、ワークベース(F)のワーク操作テーブルへの固定を解除し、該ワークベース(F)をワークベース取り出し格納装置C1を作動させて、ワークストツカー(B)へ格納する。
(14−9):ワークベース(F)格納完了後自動扉G5を閉める。
【0083】
(15)〔ワークベース取り出し準備操作〕
(15−1):ワークストツカーを1ピッチ循環させる。
以下対象とする検体が粉末注バイアルでサンプル数が例えば10個の場合は、操作(3)の〔ワークベース取り出し操作〕から操作(15)の〔ワークベース取り出し準備操作〕を計10回繰り返す。
【0084】
上記操作例(対象とする検体容器F1−1が粉末注バイアルの場合)のフローを図33に示す。尚図中の各枠の前の符号は、前記操作説明での各操作に付した符号に一致する。以下のフロー図でも同様。
【0085】
《II:対象とする検体容器F1−1が液注バイアルの場合》
操作(1)から操作(6)までは粉末注バイアルの場合と同じで、操作(7)及び操作(8)は通常は不要で飛び越して(9)の操作から(15)の操作を行う。
【0086】
上記操作例(対象とする検体容器F1−1が液注バイアルの場合)のフローを図34に示す。
【0087】
《III:対象とする検体容器F1−1が液注アンプルの場合》
前述のように、アンプル充填補助容器F15を用意し、該アンプル充填補助容器F15は予め操作(1)の〔前段取り操作〕の時に容器ケースF1の空きスペースにセットしておく。
操作(1)から操作(6)までは粉末注バイアルの場合と同じで、操作(7)及び操作(8)は通常は不要で、操作(9)の代わりに下記操作(16)と操作(17)を行い、操作(10)へと続ける。
【0088】
(16)〔検体溶液注入準備操作〕
(16−1):ワーク操作ロボット(E)で容器ケースF1にセットしてあるアンプル充填補助容器F15のアンプル充填補助容器上部キャップF15−3を取り外し、アンプル充填補助容器上部キャップ仮置場D9へ仮置きする。(キャップ入れF1−7に余裕があれば該キャップ入れF1−7に入れてもよい。)
(16−2):容器ケースF1からワーク操作ロボット(E)でアンプル充填補助容器本体F15−1(アンプル充填補助容器下部キャップF15−2)を取り出し、各種溶液容器把持昇降装置C6へセットする。
(16−3):各種溶液容器把持昇降装置C6を下降し、アンプル充填補助容器F15のアンプル充填補助容器下部キャップF15−2に各種溶液吸引針F14−1を差し込む。
(16−4):容器ケースF1からワーク操作ロボット(E)でキャップ入れF1−7を取り出し、アンプル開封装置D3の所定の場所へセットする。
【0089】
(17)〔検体溶液注入操作〕
(17−1):容器ケースF1からワーク操作ロボット(E)で検体容器F1−1を取り出し、容器把持位置変更装置D5を介して把持位置を変更し、アンプル開封装置D3を利用して、首部を切断除去する。
(切断された検体容器F1−1の首部は自然落下により該キャップ入れF1−7へ投入されるようになっている。)
(17−2):首部を切断された検体容器F1−1を各種溶液容器把持昇降装置C6にセットされたアンプル充填補助容器F15に反転セットする。{ワーク操作ロボット(E)で保持したままにしておく。}
(17−3):各種溶液送液ポンプF9を所定の回転数回転させ、全量又は所定量の検体溶液を培養管(1)F14−2及び培養管(2)F14−3に注入し、加圧濾過をする。
(17−4):上記検体溶液の注入・加圧濾過の操作が完了後、検体容器F1−1をアンプル充填補助容器F15から取り出し、キャップ入れF1−7へ入れる。
(17−5):検体数が例えば20個の場合は、上記動作(17−1)から(17−4)までを計20回繰り返す。
(17−6):所定数の検体溶液の注入・加圧濾過の操作が完了後、各種溶液容器把持昇降装置C6を上昇させ、アンプル充填補助容器F15を取り外し、容器ケースF1の所定の位置に格納する。
【0090】
液注アンプルの検体溶液注入操作(17)が完了後、前記粉末注バイアルの場合の操作(10)から操作(15)を行う。
【0091】
以下対象とする検体が液注アンプルでサンプル数が例えば10の場合は、前記(3)の〔ワークベース取り出し操作〕から(15)の〔ワークベース取り出し準備操作〕を計10回繰り返す。
【0092】
上記操作例(対象とする検体容器F1−1が液注アンプルの場合)のフローを図35に示す。
【0093】
《IV:対象とする検体容器F1−1が粉末注アンプルの場合》
操作(1)から操作(6)までは粉末注バイアルの場合と同じ操作を行い、次に操作(16)を行い、他方で下記操作(18)(19)を行う。
【0094】
(18)〔溶解液注入操作〕
(18−1):ワーク操作ロボット(E)で溶解液容器F1−4を容器ケースF1から取り出して、容器把持位置変更装置D5を介して把持変更し、溶解液容器把持昇降装置C2に反転セットする。
(18−2):溶解液容器把持昇降装置C2を下降させ、溶解液容器F1−4のキャップに溶解液吸引針F8−1を差し込む。
(18−3):ワーク操作ロボット(E)で検体容器F1−1を容器ケースF1から取り出し、容器把持位置変更装置D5を介して把持変更し、アンプル開封装置D3を利用して、首部を切断除去する。
(18−4):首部を切断された検体容器F1−1を検体容器把持昇降装置C3にセットする。
(18−5):検体容器把持昇降装置C3を上昇し、検体容器F1−1の開放部に溶解液充填針F8−2を差し込む。
(18−6):溶解液送液ポンプF5を所定の回転数回転させ、所定量の溶液を検体容器F1−1に注入する。
【0095】
(19)〔溶解促進振動操作〕
(19−1):溶解液注入の操作が完了後、検体容器把持昇降装置C3を下降させ、検体容器F1−1の把持を解除し、該検体容器F1−1をワーク操作ロボット(E)で検体容器把持昇降装置C3から取り出し、ワーク操作補助テーブル(D)に設置されている溶解促進振動装置D1にセットし、所定時間振動を与える。
【0096】
(20)〔検体溶液注入操作〕
(20−1):所定時間振動後、溶解促進振動装置D1からワーク操作ロボット(E)で検体容器F1−1を取り出し、、各種溶液容器把持昇降装置C6にセットされたアンプル充填補助容器F15に反転セットする。{ワーク操作ロボット(E)で保持したままにしておく。}
(20−2):各種溶液送液ポンプF9を所定の回転数回転させ、全量又は所定量の検体溶液を培養管(1)F14−2及び培養管(2)F14−3に注入し、加圧濾過をする。
(20−3):上記検体溶液の注入・加圧濾過の操作が完了後、検体容器F1−1をアンプル充填補助容器F15から取り出し、キャップ入れF1−7に入れる。
(20−4):検体数が例えば20の場合は、上記操作(18−3)から(20−3)までを計20回繰り返す。
(20−5):所定数の検体溶液の注入・加圧濾過の操作が完了後、各種溶液容器把持昇降装置C6を上昇させ、アンプル充填補助容器F15を取り外し、容器ケースF1の所定の位置に格納する。
【0097】
上記操作を完了後、粉末注バイアルの場合と同様、操作(10)から操作(15)を行う。
以下対象とする検体が粉末注バイアルで、サンプル数が例えば10の場合は、操作(3)の〔ワークベース取り出し操作〕から操作(15)の〔ワークベース取り出し準備操作〕を計10回繰り返す。
【0098】
上記操作例(対象とする検体容器F1−1が粉末注アンプルの場合)のフローを図36に示す。
【0099】
《V:対象とする検体容器F1−1が不定型容器で吸引口が大きい場合》
前記の如く不定型容器固定容器F16を用いる。
操作順序としては(11)の対象とする検体容器F1−1が液注バイアルの場合(図34)と略同じであるので省略する。{検体容器F1−1が輸液バッグの場合は操作(6)と操作(10)を省略する場合もある。}
【0100】
《VI:対象とする検体容器F1−1が不定型容器で吸引口が小さい場合》
前記の小口径充填チューブユニットF17を、溶解液充填ポンプユニットF2に予めセットし、溶解液容器F1−4の代わりに検体容器F1−1を内蔵した不定型容器固定容器16を溶解液容器把持昇降装置C2にセットし、検体容器把持昇降装置C3に空のバイアル容器をセットして、操作(7)の溶解液注入操作と同様の操作を行い、該検体容器F1−1の溶液を、一旦、該バイアル容器に充填する。その後、該容器を各種溶液容器把持昇降装置C6へセットして操作(9)以降を行う。{この場合も、操作(6)と操作(10)を省略することもある。}
【0101】
上記操作例(対象とする検体容器F1−1が不定型容器で吸引口が小さい場合のフローを図37に示す。
【0102】
《VII:検体容器F1−1が粉末注バイアルで液量が少ない場合》
図33に示すフローに従って各操作を行うが、該検体容器F1−1を用いて一旦操作(7)、操作(8)、操作(9)を行った後、操作(8)を省略して再度操作(7)と操作(9)を必要回数繰り返し、その後、操作(10)以降を行う。この操作によって検体容器F1−1内の溶液の殆どを培養管に送り込むことが出来る。
【0103】
《VIII:検体容器F1−1が液注バイアルで液量が少ない場合》
図34に示すフローに従って各操作を行うが、検体容器を用いて一旦操作(9)を行った後、洗浄液容器F1−3を溶解液容器把持昇降装置C2にセットして、検体容器F1−1を検体容器把持昇降装置C3へセットして操作(7)の溶解液注入操作と同様の洗浄液注入操作を行い、再度操作(9)を行う。洗浄液操作と操作(9)を必要回数繰り返した後、操作(10)以降を行う。この操作によって(VII)と同様、検体容器F1−1内の溶液の殆どを培養管に送り込むことが出来る。
【0104】
《IX:検体容器F1−1が液注アンプルで液量が少ない場合》
図35に示すフローに従って各操作を行うが、検体容器F1−1を用いて一旦操作(17)を行った後、洗浄液容器F1−3を溶解液容器把持昇降装置C2にセットして、検体容器F1−1を各種溶液容器把持昇降装置C6へセットして操作(7)の溶解液注入操作と同様の洗浄液注入操作を行い、再度操作(17)を行う。操作(21)と操作(17)を必要回数繰り返した後、操作(10)以降を行う。この操作によって(VII)と同様、検体容器F1−1内の溶液の殆どを培養管に送り込むことが出来る。
【0105】
《X:検体容器が粉末注アンプルで液量が少ない場合》
図36に示すフローに従って各操作を行うが、検体容器F1−1を用いて一旦操作(18)、操作(19)、操作(20)を行った後、操作(19)を省略して再度操作(18)と操作(20)を必要回数繰り返し、その後、操作(10)以降を行う。この操作によって(VII)と同様、検体容器F1−1内の溶液の殆どを培養管に送り込むことが出来る。
【0106】
《XI:液量が少ない場合の別方法》
(VII)〜(X)のように液量が少ない場合は、溶解液容器把持昇降装置C2に検体容器形状がバイアルの場合はそのまま検体容器F1−1をセットし、アンプルの場合はアンプル充填補助容器F15をセットし、検体容器把持昇降装置C3に容量の大きい空バイアルをセットし、一旦該バイアルに全量を移し、更に溶解液または洗浄液を該バイアル容器に注入し、検体の総量を増加した後、操作(9)から操作(15)を行ってもよい。
【0107】
《XII:吸引法による場合》
ファンネルユニットF18への各種溶液の充填操作は、溶解液充填ポンプユニットF2を利用して行なうので、該ファンネルユニットF18をセットする場所は検体容器把持昇降装置C3になり、各種溶液充填ポンプユニットF3は使用しない。上記操作位置がかわるだけで操作手順は(I)〜(X)の場合とバイアル、アンプル共にほぼ同じフローになる。
【0108】
《XIII:直接法による場合》
直接法ではフィルターを使用しないので各種溶液の充填操作は全て分注作業になるので、この場合も、溶解液充填ポンプユニットF2を利用する。この場合のフローを図38に示す。本図の場合は、各容器がそれぞれ1本の場合で例示しているが、容器の数が増加すれば、その数だけ必要操作を繰り返す。なお開栓、閉栓操作は容器把持位置変更装置D5を利用して行なうが、フローでは省略している。
【0109】
《XIV:微粒子測定のためのサンプルを作る場合》
難水溶性粉末製剤の場合の操作例のフローを図39に示す。枠外右側に付記したのが本装置の操作NO.である。前記(XIII)と同様、開栓、閉栓操作は省略している。
【0110】
《XV:分注装置として利用する場合》
操作例(I)〜(XIII)そのものが分注操作であるため、新しく説明を要しないので省略する。
【0111】
《XVI:検体容器F1−1がロット毎に変わる場合》
サンプルに必要な機材をワークベースの所定の場所にセットし、その操作に必要なプログラムを呼び出してセットし、その順序に従って、サンプル単位で操作が切り換えることが出来るようになっている。それ故、サンプル毎に検体及び容器の種類及び試験順序が変わっても全く問題はなく対応できる。
【0112】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明に係わるバイアル等の自動無菌試験操作装置によると、前段取りの作業を除いて、装置にセットした後は、培養管に培地を入れるまでの作業を人手を介入することなく、また検体種類が変わっても、自動的に行うことが可能であり、また本ワークベースとロボットからなる自動化装置をクリーンブース内に設置した装置とすることにより、人による再汚染を高度に排除し得る高信頼性の自動操作を行うことができ、これにより、従来の技術で記した諸問題を下記のように解決したものである。
イ)本装置は装置自体にクリーンブース機能を有し、しかも本装置自体に洗浄・殺菌機能を持たすことが可能なため人間による再汚染の心配のない、バリデーションのより高度化した装置を提供するものである。
ロ)溶解液を注入するための針を1サンプル毎に取り替えるシステムのため、溶解液注入針による他サンプルへの汚染の心配がなくなった。
ハ)検体の種類、数量、作業手順がサンプル毎に変わってもプログラムの設定だけで柔軟に対応できる、人手による作業(前段取り作業)も容器ケースと溶解液充填チューブユニットとステリテストユニットの交換のみで、しかも同一場所で無理なくできるように成り、人手による前段取り作業が著しく簡単になった。
ニ)検体等の容器ケースと溶解液充填ポンプユニットと各種溶液充填ポンプユニットを同一のベースに載せたこと及びストック装置を立体方式にしたことにより、サンプル数が増えてもストツクスペースを必要としない占有面積の著しく小さい装置の提供が可能になった。
ホ)溶解に時間がかかる場合も振動装置にかけた後、一旦ラインから外し、他の作業を並行作業としてできるため、単位時間当たりの処理能力が大幅に向上する。
ヘ)同一作業を他の作業の間に入れて繰り返し行う場合も、設備の追加をせずに、プログラムの変更のみで対応できる。
ト)容器ケース内の必要機材を取り替えるだけで殆どの検体容器に対応できる兼用型にすることができ、自動無菌試験操作装置としてだけでなく、その他の用途にも利用の可能性がある。
即ち、
1.自己消毒機能付で、操作には人が一切関与しないので人為的ミスの可能性及び作業環境の汚染の心配が無くなり、更にロット毎に必要機材を取り替えているので、ロット間のコンタミの問題も無くなり、試験精度の大幅な向上が期待できる。
2.本設備はクリーンルーム外に設置可能で、高価なクリーンルームを必要としない。それ故、クリーンルーム内作業が皆無になり、作業者は特殊な作業環境下による作業から開放される。
3.段取り(ワークの着脱)作業以外は全て自動化されているので、大幅な省力化が期待できることは勿論、作業員のクリーンルーム内での作業が無くなり、作業員の教育・訓練・管理の負担が大幅に軽減される。
4.多関節ロボットを使用しているので、1台の設備で殆どの製剤容器(バイアル、アンプル、点眼液、輸液等)に対応可能で、容器の形状、大きさ、数量に柔軟に対応出来る。
5.ストック装置を立体化したこと及び操作前のワークのストック場所と操作後のワークのストック場所を同一の場所にしたことにより、処理能力が10ロットの場合で従来設備の1/4〜1/5のスペースで設置可能である。
6.又、本装置の1台当たりの処理量を上げたい場合は第31図及び第32図に示すようにワーク着脱テーブル(A)、ワークストッカー部(B)及びワーク操作テーブル(C)をワーク操作補助テーブル(D)及びワーク操作ロボット(E)の右側に配置すれば容易に倍の能力を持たせることができる。
等多大の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一例の全体の平面図
【図2】図1のM−M矢視図
【図3】本発明でのワークベース構成図
【図4】本発明での各種容器配置図
【図5】本発明での溶解液充填ポンプユニット平面図
【図6】本発明での溶解液充填チューブユニット構成図
【図7】図5のM−M矢視図
【図8】本発明での各種溶液充填ポンプユニット平面図
【図9】ステリテストユニット構成図
【図10】図8のM−M矢視図
【図11】ピンチバルブ側面図
【図12】本発明でのワーク操作テーブル平面図
【図13】図11のM−M矢視図
【図14】図5のN−N矢視図
【図15】図11のN−N断面図
【図16】図8のN−N矢視図
【図17】図8のP−P矢視図
【図18】本発明でのアンプル充填補助容器構成図
【図19】本発明での輸液バッグ固定容器構成図
【図20】輸液バッグ充填チューブユニット構成図
【図21】本発明でのワークストッカー正面図
【図22】本発明での循環枠昇降装置正面図
【図23】図18のM−M矢視図
【図24】本発明での上昇部循環枠支持装置正面図
【図25】本発明での下降部循環枠支持装置正面図
【図26】本発明での上部循環枠横移動装置側面図
【図27】本発明での下部循環枠横移動装置側面図
【図28】本発明でのストッカー室正面図
【図29】本発明でのロボット室正面図
【図30】本発明装置全体の外観図
【図31】システム拡大例平面図
【図32】図31のA−A矢視図
【図33】粉末注バイアルの場合の操作例フロー
【図34】液注バイアルの場合の操作例フロー
【図35】液注アンプルの場合の操作例フロー
【図36】粉末注アンプルの場合の操作例フロー
【図37】小口径不定型容器の場合の操作例フロー
【図38】直接法による場合の操作例フロー
【図39】微粒子測定の操作例フロー
【符号の説明】
(A) ワーク着脱テーブル
(B) ワークストッカー
B1 フレーム本体
B2 循環枠
B3 循環枠ガイド
B4 循環枠昇降装置
B4−1 昇降装置ベース
B4−2 昇降軸
B4−3 昇降軸用軸受け
B4−4 昇降アーム
B4−5 昇降用シリンダ
B4−6 昇降軸同期装置
B5 上昇部循環枠支持装置
B5−1 上昇部循環枠支持装置取り付けベース
B5−2 回転軸
B5−3 爪
B5−4 スプリング
B6 下降部循環枠支持装置
B6−1 下降部循環枠支持装置取り付けベース
B6−2 回転軸
B6−3 爪
B6−4 スプリング
B6−5 爪解除用シリンダ
B7 上部循環枠横移動装置
B7−1 上部循環枠横移動シリンダ
B7−2 押し板用サポート
B7−3 押し板
B8 下部循環枠横移動装置
B8−1 下部循環枠横移動シリンダ
B8−2 押し板用サポート
B8−3 押し板
(C) ワーク操作テーブル
C1 ワークベース取り出し格納装置
C1−1 架台
C1−2 水平移動用シリンダ
C1−3 支持枠
C1−4 昇降用シリンダ
C1−5 ピン
C2 溶解液容器把持昇降装置
C2−1 昇降用シリンダ
C2−2 溶解液容器支持ベース
C2−3 水平移動用シリンダ
C2−4 把持爪
C3 検体容器把持昇降装置
C3−1 昇降用シリンダ
C3−2 検体容器支持ベース
C3−3 水平移動用シリンダ
C3−4 把持爪
C4 溶解液送液ポンプ回転装置
C4−1 昇降シリンダ
C4−2 回転装置支持ベース
C4−3 回転装置
C4−4 カップリング
C5 ワークベース位置決め装置(1)
C5−1 昇降用シリンダ
C5−2 シリンダ固定ベース
C5−3 ワークベース差し込みピン
C6 各種溶液容器把持昇降装置
C6−1 昇降用シリンダ
C6−2 各種容器支持ベース
C6−3 水平移動用シリンダ
C6−4 把持爪
C7 各種溶液吸引針キャップ取り外し補助装置
C7−1 サポート
C7−2 水平移動用シリンダ
C7−3 爪
C8 ピンチバルブ開閉装置(1)
C8−1 サポート
C8−2 昇降用シリンダ
C8−3 バルブ押し棒
C9 ピンチバルブ開閉装置(2)
C9−1 サポート
C9−2 昇降用シリンダ
C9−3 バルブ押し棒
C10 各種溶液送液ポンプ回転装置
C10−1 昇降用シリンダ
C10−2 回転装置支持ベース
C10−3 回転装置
C10−4 カップリング
C11 培養管底キャップ着脱装置
C11−1 サポート
C11−2 水平移動用シリンダベース
C11−3 水平移動用シリンダ
C11−4 昇降用シリンダ
C11−5 キャップ着脱装置用ベース
C11−6 培養管底キャップ着脱装置(1)
C11−7 培養管底キャップ着脱装置(2)
C11−8 排水管(1)
C11−9 排水口(2)
C12 ワークベース位置決め装置(2)
C13 溶解液側操作テーブル
C14 各種溶液側操作テーブル
C15 吸引継手(図示せず)
(D) ワーク操作補助テーブル
D1 溶解促進振動装置
D2 火炎バーナー装置
D3 アンプル開封装置
D4 予備洗浄液容器仮置場
D5 容器把持位置変更装置
D6 各種溶液吸引針キャップ仮置場
D7 培養管上部キャップ(1)仮置場
D8 培養管上部キャップ(2)仮置場
D9 アンプル充填補助容器上部キャップ仮置場
D10 容器径確認センサ
D11 容器長さ確認センサ
D12 溶解液容器仮置場
(E) ワーク操作ロボット
(F) ワークベース
F1 容器ケース
F1−1 検体容器
F1−2 予備洗浄液容器
F1−3 洗浄液容器
F1−4 溶解液容器
F1−5 培地A容器
F1−6 培地B容器
F1−7 キャップ入れ
F1−8 空きスペース
F2 溶解液充填ポンプユニット
F3 各種溶液充填ポンプユニット
F4 ワークパレット
F5 溶解液送液ポンプ
F6 溶解液吸引針固定台
F7 溶解液充填針固定台
F8 溶解液充填チューブユニット
F8−1 溶解液吸引針
F8−2 溶解液充填針
F8−3 接続チューブ
F8−4 フィルタ(1)
F8−5 チューブ
F8−6 フィルタ(2)
F8−7 チューブ
F8−8 キャップ(1)
F8−9 キャップ(2)
F9 各種溶液送液ポンプ
F10 各種溶液吸引針固定台
F11 ピンチバルブ(1)
F12 ピンチバルブ(2)
F13 培養管固定台
F14 ステリテストユニット
F14−1 各種溶液吸引針
F14−2 培養管(1)
F14−3 培養管(2)
F14−4 接続チューブ(1)
F14−5 接続チューブ(2)
F14−6 フィルタ
F14−7 各種溶液吸引針キャップ
F14−8 培養管上部キャップ(1)
F14−9 培養管上部キャップ(2)
F14−10 培養管底キャップ(1)
F14−11 培養管底キャップ(2)
F15 アンプル充填補助容器
F15−1 アンプル充填補助容器本体
F15−2 アンプル充填補助容器下部キャップ
F15−3 アンプル充填補助容器上部キャップ
F16 不定型容器固定容器
F16−1 不定型容器固定容器本体部
F16−2 不定型容器固定容器キャップ固定部
F16−3 不定型容器固定容器ロボットハンド吊り下げ部
F17 小口径充填チューブユニット
F17−1 不定型容器吸引針
(G) 環境設備
G1 カバー類(1)
G2 フィルタユニット(1)
G3 排気口
G4 扉
G5 自動扉
G6 消毒液噴霧装置(1)
G6−1 噴霧ノズル(1)
G7 カバー類(2)
G8 フィルタユニット(2)
G9 排気口
G10 保全用扉
G11 消毒液噴霧装置(2)
G11−1 噴霧ノズル(2)
(R) ロボット室
(S) ストッカー室

Claims (13)

  1. 粉末注または液注のバイアル、アンプル、輸液、点眼液等の検体をメンブランフィルター法或いは直接法により無菌試験操作を行い、検体中の細菌、真菌の有無を判定するためのサンプルを作る作業、或いは検体中の微粒子を測定するためのサンプルを作る作業、或いは分析作業時の分注作業等のハンドリング手段にロボットを用いて行う装置において、該検体サンプル毎に取り替える必要のある検体、予備洗浄液容器、洗浄液容器、溶解液容器、各種培地容器等の各種容器機材、溶解液等を充填するためのチューブユニットを装填した溶解液充填ポンプユニット機材、ステリテストユニットを装填した各種溶液を充填するためのポンプユニット機材及びその他対象とする検体サンプル作りの操作に必要な補助機材等一式を同一のワークパレット上に載せたワークベースを各検体毎の基本単位として用い、各ワークベースをロボットの操作範囲へ供給し、該ワークベース上の前記検体及び各種機材に対してロボットのハンドリング操作を行い、各ワークベース毎に上記操作を繰り返すように構成したことを特徴とするバイアル等の自動無菌試験操作装置。
  2. 請求項1に記載した装置において、ロボット操作部には、該操作部へ供給された、ワークパレット上に機材一式を載せた前記ワークベースを載置するワーク操作テーブルを備え、該ワーク操作テーブルはピンが昇降する昇降手段を有し、該上昇したピンが、載置したワークパレットの穴に嵌合し該載置したワークパレットの位置を固定するように構成したワークパレット位置決め手段を備えたことを特徴とするバイアル等の自動無菌試験操作装置。
  3. 請求項1に記載した装置において、ロボット操作部の所定位置に前記各種容器の把持昇降装置を設け、該把持昇降装置に把持された各種容器を、各ワークベースのワークパレット上に固定されている吸引針及び充填針に誘導し或いは後退するように構成したことを特徴とするバイアル等の自動無菌試験操作装置。
  4. 請求項1に記載した装置において、ロボット操作部には、ワーク操作テーブル上に固定されたワークパレットの該パレット上に装着された溶解液充填ポンプユニットおよび各種溶液充填ポンプユニットに対し、その各下方位置に昇降機能を有する駆動手段を備え、該駆動手段の上昇により各ポンプユニットのポンプ軸と駆動手段の軸とが接続し、各ポンプユニットのポンプを駆動するように構成したことを特徴とするバイアル等の自動無菌試験操作装置。
  5. 請求項1に記載した装置において、ロボット操作部には、前記ワーク操作テーブルとは別の位置に、サンプル毎に取り替えの必要のない火炎バーナー手段、アンプル開封手段、溶解促進用振動手段、その他対象とする検体サンプル作りに必要な機材等の共用機材を載置するワーク操作補助テーブルを備えたことを特徴とするバイアル等の自動無菌試験操作装置。
  6. 請求項5に記載した装置において、ワーク操作補助テーブルに、検体容器の外径が所定の径であるか否かを確認するための1対のセンサを設けたことを特徴とするバイアル等の自動無菌試験操作装置。
  7. 請求項5に記載した装置において、ワーク操作補助テーブルに、検体容器の長さが所定の長さであるか否かを確認するための1対のセンサを設けたことを特徴とするバイアル等の自動無菌試験操作装置。
  8. 請求項1に記載した装置において、各ワークベースの入出のための密閉可能な入出部を備え、ロボットのハンドリング操作範囲を囲んで密閉する区画室を構成し、該区画室上部にはフィルタユニットを、下部または側面部には排気口をそれぞれ設け、ロボットをクリーンブース機能を備えた室内で操作させるように構成したことを特徴とするバイアル等の自動無菌試験操作装置。
  9. 請求項8に記載した装置において、区画室内に消毒液を噴霧する消毒手段を備えたことを特徴とするバイアル等の自動無菌試験操作装置。
  10. 請求項1に記載した装置の前段に、前記機材等一式を同一のワークパレット上に載せたワークベースを循環させてストックするストック装置を設け、該ストック装置から各ワークベースを、前記装置に供給するように構成したことを特徴とするバイアル等の自動無菌試験操作装置。
  11. 請求項10に記載した装置において、各ワークベースの入出のための密閉可能な入出部を備え、ストック装置を囲んで密閉する区画室を構成し、該区画室上部にはフィルタユニットを、下部または側面部には排気口をそれぞれ設け、ストック装置をクリーンブース機能を備えた室内で操作させるように構成したことを特徴とするバイアル等の自動無菌試験操作装置。
  12. 請求項11に記載した装置において、区画室内に消毒液を噴霧する消毒手段を備えたことを特徴とするバイアル等の自動無菌試験操作装置。
  13. 請求項1に記載した装置において、さらに、前記検体サンプル作りの操作に必要な機材一式を同一のワークパレット上に載せたワークベースを循環させてストックするストック装置と、該ワークベースならびに共用機材との間でハンドリング操作を行うロボット装置とを、共に、消毒手段を備えクリーンブース機能を備えた区画室内で操作させ、ワークベースが両区画室を往復移動できるように構成したことを特徴とするバイアル等の自動無菌試験操作装置。
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