JP3683757B2 - シート搬送装置 - Google Patents

シート搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3683757B2
JP3683757B2 JP29470899A JP29470899A JP3683757B2 JP 3683757 B2 JP3683757 B2 JP 3683757B2 JP 29470899 A JP29470899 A JP 29470899A JP 29470899 A JP29470899 A JP 29470899A JP 3683757 B2 JP3683757 B2 JP 3683757B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
sheet conveying
path
conveyance
drive source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29470899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001114449A (ja
Inventor
章 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP29470899A priority Critical patent/JP3683757B2/ja
Publication of JP2001114449A publication Critical patent/JP2001114449A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3683757B2 publication Critical patent/JP3683757B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートを搬送するシート搬送路と、シートを搬送するための駆動力をシートに伝達するための駆動源を有するシート搬送装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来は、シート搬送路の外側にモータ等の駆動源を配置し、モータの冷却用の風孔をモータ近辺の外装部又はフレーム筐体に設けて囲繞し、熱の放熱は自然対流による手段を採るか、場合によっては排出用のファン等を別途設け、強制的に内部より温度上昇した空気を排出させるようにしている。
【0003】
例えば、一般的な画像形成装置を例にして図5を用いて説明すると、画像形成装置100の一駆動源であるモータ9の配設されている近傍の外装102には、風穴101がルーバー状に複数の開口部が並設されており、モータ9やモータ9の近傍に配設されている他の負荷10・11から放出される熱は、自然対流により前記風穴101を介して装置の後面である矢印Aの方向に排出される。
【0004】
また画像形成装置100の後面側には、強制的に内部の熱を放出するための排気ファン5が設けられている。1は画像形成装置100の図示しない感光体等を駆動するためのメインモータであり、メインモータ1から放出された熱は、図示しない外装102の風穴を介して、矢印B方向に排出される。
【0005】
メインモータ1の下部近傍には、給紙クラッチ7、8が設けられ、その上部近傍には、図示しない光学系を駆動するためのミラーモータ3・4と、図示しないレンズやミラーを駆動するためのレンズミラーモータ2、シート検知用の用紙検知スイッチ14等が密集して配設されており、ここで放出される熱は、前述した排気ファン1で強制的に排出するほか、自然対流で風穴103により矢印C方向に排出される。
【0006】
さらに、画像形成装置100の排紙側には、排気ファン6、13が設けられており、例えば、図示しない定着部やプロセス部から放出されたシリコンガス、オゾン、現像剤又は紙粉等を含む温度の高い空気を、図示しない外装102の風穴を介して、矢印D方向に排出するようになっている。また、このとき他の負荷10・11・12から放出される熱も合わせて排出される。
【0007】
このようにして、装置内で各負荷(駆動源)から放出された熱により温度上昇した空気が装置外へ放出され、ユーザの触れるおそれのある部分や、装置の性能上で温度範囲が規定されている部分の温度上昇が抑制されることとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えばモータ等の駆動源で発生する熱の放熱を自然対流による排出に頼っている場合、排出できる熱量には限界があり、駆動源の発熱が大きいと温度上昇を規定している安全規格等をクリアすることが難しくなり、商品として安全性や信頼性に欠けるものとなると共に、装置の性能上で温度範囲が規定されている部分が規定以上に温度上昇してしまうという不具合を生じる。
【0009】
従って、一般的には、トルク等の駆動に余力のあるワンランク上の駆動源を用い、パルス幅変調等で通電する電力を小さくする電力制御を行うことにより、駆動源から発生する熱を抑制させているのが一般的である。
【0010】
この場合、余力のある駆動源とすると、駆動源自体が高価なものとなり且つ装置重量が増大する他、一般的にその外形も大きくなり、さらに熱の排出やレイアウト上の観点から、シート搬送路外(離間した位置)に駆動源を配置することとなるので、装置全体としての外形が大きくなったり、装置外形が大きくならないようにするために設計自由度が阻害されるといった問題点があった。
【0011】
特にダウンサイジングが進んでいる昨今の画像形成装置等においては、省スペース化や軽量化は大きな課題であり、装置の小型化に伴い、装置内部には空気流を形成するためのスペースが少なくなることから、これまで以上に装置内部の空気の流れがスムーズにならずに温度が上昇しやすくなり、温度上昇を抑えるために、余力のある大きな駆動源を用いると、さらに装置内部の余分な流れが少なくなり、温度を低下させるのがさらに難しくなるというジレンマがあった。
【0012】
一方、駆動源で発生する熱の放熱を、自然対流でなく別途、排出用のファン等を設けて行う場合には、ファンのスペースが必要となり、装置の小型化や軽量化を阻害する問題、設計自由度を低下させるといった問題、余分な電力が必要となり電源が大型化し高価となり配線や絶縁等も必要になるといった問題、排出用ファン自体も熱を放出するのでファンを追加しても放熱する熱量は増えるといった問題、騒音が発生するといった問題、ファンの配置に留意しないと空気流を効率的に排出できない(例えば逆向きに排出するファンがあれば、お互いに排出効率が下がる)という問題、風量によっては装置内の埃や粉塵等を装置外へ撒き散らす問題等を孕んでいる。
【0013】
特にシート搬送装置が、原稿読取用の光源等を備えた原稿読取装置である場合には、光源自体が一般的に大きな負荷であり高温となることから、シート搬送装置の搬送用の駆動モータ等と比較しても、温度上昇を低減させるためには、格段に大きな熱量を装置外へ放出する必要が生じるという深刻な問題があった。
【0014】
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、余分な排出手段を設けることなく、また装置の小型化軽量化を阻害したり、さらには設計自由度を低下させるといった問題を回避しながら、駆動源から発生する熱を効率的に排出させるシート排出装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、シートが搬送するシート搬送路と、前記シート搬送路又は該シート搬送路の近傍に配設されシート搬送に関連した動作を行うシート搬送部材と、前記シート搬送部材を駆動するための駆動源とからなり、前記シート搬送路、前記シート搬送部材及び前記駆動源が筐体により密閉されたシート搬送装置であって、
前記シート搬送路は、前記駆動源の下方から上方に向かって、該駆動源の少なくとも右方面又は左方面を囲繞するよう折り返してシート搬送すべく配設され、
前記シート搬送路はさらに、前記駆動源の上方位置に孔部を有し、
前記シート搬送路における前記孔部の近傍位置には、該孔部と段差を設けるための凸部が形成され、
前記孔部と前記凸部が、シート搬送方向に沿って交互に2以上設けられ、前記駆動源の上部位置に対応する前記シート搬送路の上方位置に、シートの搬送を案内するシート搬送ガイド板が前記シート搬送路と略平行に対向配置され、前記凸部の上部先端部を結ぶ線が、前記搬送ガイドの下部端面と略平行をなすことを特徴とするシート搬送装置である。
【0018】
た本発明は、シートが搬送するシート搬送路と、前記シート搬送路又は該シート搬送路の近傍に配設されシート搬送に関連した動作を行うシート搬送部材と、前記シート搬送部材を駆動するための駆動源とからなり、前記シート搬送路、前記シート搬送部材及び前記駆動源が筐体により密閉されたシート搬送装置であって、
前記シート搬送路は、前記駆動源の下方から上方に向かって、該駆動源の少なくとも右方面又は左方面を囲繞するよう折り返してシート搬送すべく配設され、
前記シート搬送路はさらに、前記駆動源の上方位置に孔部を有し、
シート搬送を行うシート搬送部材を、前記孔部に対してシート搬送方向の上流側と下流側に各々設け、下流側のシート搬送部材のシート搬送速度よりも上流側のシート搬送部材のシート搬送速度が速くなるよう設定されることを特徴とするシート搬送装置である。
【0019】
またさらに本発明は、シートが搬送するシート搬送路と、前記シート搬送路又は該シート搬送路の近傍に配設されシート搬送に関連した動作を行うシート搬送部材と、前記シート搬送部材を駆動するための駆動源と、前記シート搬送路中に設けられシートの画像情報を読み取る読取部と、該読取部でのシート搬送を案内する読取ガイド板とからなり、前記シート搬送路、前記シート搬送部材、前記駆動源、前記読取部及び前記読取ガイド板が筐体により密閉されたシート搬送装置であって、前記シート搬送路は、前記駆動源の下方に前記読取部を配設し、該駆動源の下方から上方に向かって、前記駆動源の少なくとも右方面又は左方面を囲繞するよう折り返してシート搬送すべく配設され、前記シート搬送路はさらに、前記駆動源の上方に位置する孔部と、前記読取ガイド板を上下動させる読取ガイド板移動手段とを有することを特徴とするシート搬送装置である。
【0020】
またさらに本発明は、シートが搬送するシート搬送路と、前記シート搬送路又は前記シート搬送路の近傍に配設されシート搬送に関連した動作を行うシート搬送部材と、前記シート搬送部材を駆動するためのモータと、前記モータからの駆動を前記シート搬送部材へ伝えるためのギア部材とからなり、前記シート搬送路、前記シート搬送部材及び前記モータが筐体フレームにより密閉され、該筐体フレーム外に前記ギア部材を配設したシート搬送装置であって、前記筐体フレームにおける前記ギアの配設位置近傍に、該筐体フレーム内部と連通する孔部が穿設され、前記ギア部材の内部に、前記筐体フレーム内の空気を排出するための羽根部を有することを特徴とするシート搬送装置である。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体概要につき、図2を用いて以下に説明する。尚、本実施形態では、本発明のシート搬送装置を画像形成装置に適用した場合について説明するが、本発明に係るシート搬送装置は、複写機、プリンタ及びファクシミリ等の画像形成装置にのみ適用可能というものではなく、筐体により囲繞され、駆動源を有し、シートを搬送可能なシート搬送装置であれば、どのような装置にも適用することができ、例えば、原稿読取装置、ソータやフィニッシャ等の後処理装置、画像形成装置の中間トレイユニット、原稿自動送り装置、各種印刷機等の種々の装置に適用可能である。
【0022】
画像形成装置100の上面部には、透明なガラス等からなる原稿台21を有しており、原稿台21に所望する原稿を載置し、ユーザが装置に対しキー押下等で画像形成指示を与えることで、原稿の複写画像等を形成することができる。
【0023】
原稿台21の下方には、スキャナ光学系22が配設されており、原稿台21上に載置される原稿に光を照射するための露光用光源36と、原稿からの反射光を、結像レンズ23を介して対向面の位置するCCD(光電変換素子)24に導くための複数の反射鏡25a〜25cとを有している。
【0024】
また、スキャナ光学系22の下方には、給紙ローラと摩擦板を備え、シート(用紙、転写材)を1枚ずつ給紙する給紙部と、シートが入ってきたことを検知するセンサと、シート搬送用のローラと、シートを排出し載置するための排出部とを備えた給紙装置が設けられている。
【0025】
読み取られた原稿画像データは、種々のデータ補正やアナログデジタル変換等の処理を経て、所望の画像処理が施され、レーザスキャンニングユニット(以降、LSUと略称する)26により、レーザ光を感光体27の表面に照射し、所定の電位に帯電済みの感光体表面上に、所望の静電潜像が形成される。
【0026】
感光体27は矢印E方向に回動可能な円筒(ドラム)形状をなしており、感光体27の周囲には、レーザ照射点28から感光体27の回転方向に向かって、レーザにより露光された感光体表面の静電潜像をトナーにより顕像化するための現像装置29、感光体27上のトナー像をシート上に転写するための転写ローラ30、感光体27を所定の電位に帯電させる図示しない帯電器、及びレーザ照射点28に向かってレーザを照射させるLSU26等が順に周設される。
【0027】
またシートは図中右側のシート(用紙)トレイ31上に載置収納されており、シートトレイ31の先端部には、シートを給紙するためのピックアップローラ32が配設され、図中点線で示した矢印F方向にシートが搬送されることになる。
【0028】
ここで、搬送方向Fにおいて、シートトレイ側を上流側、その逆方向を下流側(図中左側)としたときに、搬送経路の下流側に向かって、シートの通過を検知するための図示しない入紙センサスイッチ、該入紙センサスイッチの検知信号に基づいて感光体27上のトナー像をシート先端部の転写位置を合致させるべく設けられた図示しないPSローラ、シート上に転写されたトナー像を熱圧力定着させるための定着ローラ対33、排紙部上流側でシートが通過したことを検出する排紙ローラ対34がそれぞれ搬送方向に沿って順番に配設され、シートは画像形成装置100の図中右側面より給紙され、その後左側面の排紙部35に排紙され積載される。
【0029】
(本発明の第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態を図1にて説明すると、上述した画像形成装置100の上方には、シート搬送装置たる原稿可動式読取装置200が配設されており、ユーザが読取用の原稿を一枚ずつ原稿台21へ載置しなくても、自動的に給送されて読取が可能となっている。原稿可動式読取装置200の図中右方には、原稿を載置するための載置部201が設けられている。
【0030】
載置台201に載置された原稿は、図示しない給送手段によりシート搬送路を構成する一点鎖線Gで示す搬送方向に給送され、原稿検知センサ202により検知された原稿は、シート搬送部材たる給紙ローラ対203によりさらに給送される。尚、図1では、給紙ローラ対203として図示しているが、合わせて図示しているように、下側の給紙ローラに代えて、または合わせて、さばき板217を用いても良く、給紙ローラとさばき板で構成する場合には、簡単な構成により製造コストを低減でき、給紙ローラ径よりも薄くすれば上下方向に装置を小型化することもできる。
【0031】
給紙ローラ対又は給紙ローラとさばき板からなる給紙部により、1枚ずつ給紙された原稿は、原稿の入紙を検知する入紙センサ(Pinセンサ)204を経て、原稿の搬送と原稿の読取動作を同期させるためのシート搬送部材たるPSローラ205に到達し、その後、読取部206にて原稿画像の読取動作が行われる。尚、読取部206の下方には、画像形成装置100の光学部が位置しており、図2にて上述したように、光源36からの照射光が原稿にて反射され、反射光はミラー25a〜25c及びレンズ23を経てCCD24に到達し、画像の読み込みが行われる。
【0032】
そして、画像読取の終えた原稿部分は、シート搬送部材たる搬送用ローラ対207にてさらに搬送され、U字型の搬送部を経て、後ほど詳述する凹凸形状部208を通過し、シート搬送部材たる排出用ローラ対209を経由して、排出用ペーパーガイド210にガイドされながら、排出部211に到達して載置される。
【0033】
読取装置200においては、原稿を搬送するため又は読取ガイド板を構成する搬送用ガイド板212を上下方向に移動させるための駆動源たる駆動用モータ213を、シート搬送路内に囲繞された略中央位置に配設している。これは、従来では温度上昇とその排気のため比較的大型の駆動源を余裕を持たせて用いていたため、原稿搬送路内に前記大型駆動源を配置することは難しかったところ、以下に説明するように、駆動源の放熱効率が向上することから余裕のある大型駆動源を用いなくても、小型の駆動源を用いることが可能となったためである。
【0034】
モータ201の上方部には、前述した凹凸形状部208が設けられ、該凹凸形状部208には、原稿の搬送方向Gに沿って交互に凹設部214と、凸部を構成する凸設部215がいわば階段状に形成されており、凹設部214の一部には、孔部を構成する風穴部216が穿設されてモータ213の配設空間と原稿搬送路の上部空間とが連通している。尚、風穴部216の形状としては、図中紙面を貫通する方向(前後方向)に長穴形状(長方形)を成しても良いし、円形状の風穴を前後方向に直線的に設けても良い。但し、風穴が長方形の場合には、風穴部216にシート端部が入りこまないように、搬送される最小サイズのシートよりも寸法を短くする必要がある。
【0035】
これにより、モータ213が駆動し、発熱した際に温度上昇した周囲の空気は上昇し、風穴部216を介して搬送路上方へ放熱(移動する)こととなる。また、原稿が風穴216の上を通過することから、原稿自体の温度はモータ201に比して低いことから、原稿に熱が伝わり原稿が排出口に向かって搬送されるので、原稿が暖められた状態で排出部へ排出される。尚、風孔部と凸部が少なくとも1つ以上必要であるが、1つのみ凸部があるとシート搬送が不安定になりやすいので、シート搬送方向Gに沿って複数組設けておくことが望ましい。
【0036】
さらに、凹凸形状部208は凹設部214と凸設部215により階段状に凹凸形状を形成しているので、原稿面により風穴部216が完全に密閉されることもなく従って空気の流れが妨げられることもなく、原稿は凸設部215の最上部(頂点)のみが接触するだけなので、搬送時に摩擦抵抗を受けることも最小限とでき搬送を妨げる可能性も少ない。また、頂上部は鋭利とするのではなく、Rを設けていわば波状に形成することにより、さらに摩擦抵抗を少なくし、紙詰まりを防止することができる。
【0037】
また各々の凸設部215の上部頂点を結んだ線は、対向しているシート搬送ガイドたる原稿搬送用ガイド230と略並行となるように構成しても良い。このことで原稿を撓ませたりすることで原稿のこしにより紙詰まり等が発生するといった問題を回避することができ、原稿をスムーズに搬送させることが可能となる。また台板に穿設するのに代えて、網状部材を搬送路上に配設するようにしても良く、この場合には、台板部分の金型製造を容易とし、汎用の網部材を用いて安価且つ容易に製造することが可能となる。
【0038】
ここで、原稿読取時の原稿の搬送速度は一定とし、原稿後端部が読取部を通過した後、原稿の搬送速度をアップさせるようにしても良い。具体的には原稿サイズと搬送速度との関係、CCD24による原稿後端検知等により、原稿後端が読取部206を通過したと判断すると、搬送用ローラ対207や排出用ローラ対209の回転速度を上昇させる。このことにより、風穴部216の上部にシート搬送方向の対流が発生し、原稿が熱を奪うことに加えて、熱が対流によって早く装置外の方向へ移動させるべく誘導することができる。
【0039】
また排紙ローラ対209の回転速度を搬送ローラ対207の回転速度(シート搬送速度)よりも遅くすることにより、搬送用ローラ対207と排紙ローラ対209との間に紙の撓みを発生させることができるので、空気との抵抗を増大させ、いわばシートを揺動するような作用が働き、熱を排出口へ押し出す形となり冷却効果を向上できる。
【0040】
さらに、シートが上方に凸形状となることから、風穴部216をシートが塞ぐ悪影響をさらに低減でき、空気の流れる抵抗が低減できると共に、凸形状となる際の負圧によりモータ201近傍の空気が持ち上げられる作用も働き、さらに冷却作用を増すことができる。尚、凹凸形状部208の上方に、搬送路に沿ってガイド230を設けているので、シートが上昇する空気等の作用により紙詰まりするといったことのないようにすることも可能である。
【0041】
尚、図1においては、モータ213の左方側を囲繞するように下方から上方に向かってシート搬送路が形成されているが、当然のことながら、モータの右方側を囲繞するように折り返して下方から上方に向かってシート搬送路を形成しても同様の効果が得られることはいうまでもない。この場合には、載置部201と排出部210等の位置関係はちょうど反対の関係となる(即ち排出部210が図面上の左上、載置部201が左下に位置する)。
【0042】
さらにまた、上記実施形態においては、シートの搬送方向が下方から上方に向かっており、モータ213の熱が上昇して凹凸形状部を通過する用紙に熱が伝わり、温度の上がったシートが排出部210へ排出されることで、モータ213の熱も排出されるという点で好適なものである。しかしながら、本発明においては、それのみに限定されず、熱の排出能力は若干落ちることが予想されるが、モータの上方から下方に向かってシート搬送する場合、例えば矢印Gと逆方向に搬送する場合にも適用できる。この場合には、図1の排出部210と載置部210等の位置関係が逆となることはいうまでもない。
【0043】
さらにまた、上記実施形態においては、モータ213からの熱を排出すべく上方位置に凹凸形状部を設けているが、シート搬送路内に配置されるシート搬送に関連する駆動源や直接関連しない駆動源等の熱源からの熱を排出すべくそれら熱源の上方部近傍に凹凸形状部を適宜設けても良い。このことにより、シート搬送に直接関わる駆動源の熱以外の熱についても排出することが可能となる。
【0044】
(本発明の第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について、図3を用いて以下に説明する。尚、図3は、説明を簡単にするために、図1における読取部206の近傍の図に対応している。
【0045】
PSローラ対205に対して搬送方向下流側に、原稿を原稿読取位置に案内するための読取ガイド板たる搬送用ガイド板212を配設し、ガイド板212が、PSローラ対205の回転軸を中心として上下方向Hに移動可能に軸支されている。即ち、搬送用ガイド板212の両側面には、支持部212aが設けられ、支持部212aにおいて穿設された穴部212bを介して、PSローラ対205の回転軸205aにて支持されるようになっている。
【0046】
各支持部212a近傍には、切欠き部212cが設けられ、切欠き部212c内にカム機構219を配設するようにし、駆動モータ213に接続された棒状部材213aとにより、搬送用ガイド板212がH方向に往復動するようになっている。また、原稿を読取部206にて搬送するための読取ローラ220が設けられ、読取ローラ220は回転軸220aにて回動自在であり、読取ローラ220の端部近傍の固定部220bには前記棒状部材213cが連結されている。
【0047】
尚、読取ローラの回転駆動源は図示しないが、駆動モータ213でも良いし他の駆動モータでも良いし、さらには駆動源を設けずに原稿搬送に合わせて従動するようにしても良い。また図示しないが、カム機構219において、読取ローラ220の端部にスリーブを設け、さらにスリーブの円周上に突起部を設けて、ソレノイドやスプリングクラッチ等による消勢・付勢により回転を制御するようにしても良い。即ち、便宜上、読取ローラと偏心カム部とを同一断面に図示しているが、これらは別体として構成しても良いし、一体的に設けても良い。
【0048】
さて、原稿可動式読取装置200に原稿をセットして読み取りを行うと、給紙ローラ対203(とさばき板217)により原稿が1枚給紙され、Pinセンサ204にて原稿が検知される。次いで、PS搬送ローラ対205で原稿の読取部206に原稿を搬送し、原稿は搬送用ローラ対207から排出用ローラ209の順に搬送される。
【0049】
原稿の後端検知は、例えばPinセンサ204による原稿非検知状態に遷移したとき又は遷移してから所定時間経過後にソレノイドを付勢させ、偏心カムを回転させ、これにより搬送用ガイド板が上下方向Hに往復動され、装置内の空気の交換が活発に行われて装置内の温度上昇した空気が排出されると共に、冷却を確実に行うことができる。
【0050】
尚、上述した実施形態において、原稿を搬送する際にガイド板となる搬送用ガイド板212を利用して温度上昇の抑制を図ることができるが、搬送用ガイド板を上下動させるためには、偏心カムを用いるのではなく、例えば搬送用ガイド板の搬送方向と直交する方向の少なくとも一方にソレノイドやクラッチ等を直接接続して移動させるようにしても良い。
【0051】
尚、搬送用ガイド板212の上下動を、原稿読取動作が終了し、次の原稿の読取動作を開始するまでの間に行うようにしても良く、この場合には、原稿の読取動作を実質的に遅くすることがない。また原稿読取動作を行っているとき以外には行われないことから、静音化或いは騒音を目立たなくすることができる。
【0052】
また、上記実施形態においては、駆動源としてシート搬送に係るモータや搬送ガイド板を上下動させるものと例示しているが、例えば、搬送路中のモータ213に変えて、搬送とは他用途で搬送路近傍に配設する必要のある光源36、ソレノイド、クラッチ、モータ、ファン、レーザ等の温度の上昇するおそれのある負荷全般に適用することができる。
【0053】
(本発明の第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態につき、図4を用いて以下に説明する。図4(a)、(b)に示すように、装置の筐体フレームたるフレーム303の内空間に、駆動モータ300を配設し、駆動モータ300の駆動軸300aを介してフレーム303の外空間に駆動用のギア部材たるギア301a〜301dを設け、ギア301a・301b、ギア301b・301c、ギア301c・301dとが夫々噛合しており、さらにフレーム303には、通気性を良くするための穴部302a、302b、…が穿設されている状態を示している。
【0054】
尚、本実施形態形態は、駆動源、駆動ギア及び駆動源を囲繞する筐体部のある装置であれば適用可能であることから、図1と図3で説明した可動式原稿読取装置200のみならず、画像形成装置100の筐体部分等においても適用できることはいうまでもない。
【0055】
ここでギア301は、図4(c)に図示しているように、ギア軸部301eとギア部301fとの間に中空部301gを有しており、中空部301gを介して空気流が通気するべく設けられた羽根部301hからなる。従って、駆動モータ300の対向面にはフレーム303が存在するものの、フレーム303には穴部302a、302b、…が穿設されているので、原稿が搬送等されて駆動モータ300が駆動され、それに応じてギア301a〜301dが回転し、フレーム303内部の温度上昇した空気を排出することで、温度上昇を抑制することができる。また冷却するのに、別途排出用のファン等を設ける必要がなく、装置の省スペース化、軽量化、低コスト化、低消費電力化等を図ることができる。
【0056】
尚、回転方向を正転逆転させることで、各ギアの羽根部301hにより装置内に温度の低い空気を送ったり、逆に温度の高い空気を装置外へ排出させることも可能であり、この場合には、一方向にしか送風できない場合と比して装置内の冷却効率をより高めることが行うことができる。この場合には、装置内が温度上昇する場合例えば所定枚数以上の原稿読取を行った場合には、上述したニ方向の送風を交互に行うようにしても良い。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、排出用の特別なファン等をむやみに使用することなく、装置の小型化や省スペース化を達成しながら、シート搬送中であっても、熱の放散が確実に行え、さらにシート搬送に不都合を与えずに、装置内の冷却を効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る原稿読取装置の全体断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係る可動式原稿読取装置の要部断面図であり、(a)は読取部近傍の要部断面図、(b)は搬送用ガイド板の斜視図を示す。
【図4】本発明の他の実施形態に係るシート搬送装置の駆動源、駆動ギア及び筐体部の位置関係を示す図であり、(a)は上面から見た断面図、(b)は正面図、(c)はギアの斜視図を示す。
【図5】従来技術における画像形成装置の負荷、排気ファン及び排気部の位置関係を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
200 原稿可動式読取装置(シート搬送装置)
201 載置部
202 原稿検知センサ
203 給紙ローラ対(シート搬送部材)
204 Pinセンサ
205 PSローラ対(シート搬送部材)
205a 回転軸
206 読取部
207 搬送用ローラ対(シート搬送部材)
208 凹凸形状部
209 排出用ローラ対(シート搬送部材)
210 排出ペーパガイド
211 排出部
212 搬送用ガイド板(読取ガイド板)
213 駆動モータ(駆動源)
214 凹設部
215 凸設部(凸部)
216 風穴部(孔部)
217 さばき板
219 カム機構(読取ガイド板移動手段)
220 読取ローラ(シート搬送部材)
230 ペーパーガイド

Claims (4)

  1. シートが搬送するシート搬送路と、前記シート搬送路又は該シート搬送路の近傍に配設されシート搬送に関連した動作を行うシート搬送部材と、前記シート搬送部材を駆動するための駆動源とからなり、前記シート搬送路、前記シート搬送部材及び前記駆動源が筐体により密閉されたシート搬送装置であって、
    前記シート搬送路は、前記駆動源の下方から上方に向かって、該駆動源の少なくとも右方面又は左方面を囲繞するよう折り返してシート搬送すべく配設され、
    前記シート搬送路はさらに、前記駆動源の上方位置に孔部を有し、
    前記シート搬送路における前記孔部の近傍位置には、該孔部と段差を設けるための凸部が形成され、
    前記孔部と前記凸部が、シート搬送方向に沿って交互に2以上設けられ、前記駆動源の上部位置に対応する前記シート搬送路の上方位置に、シートの搬送を案内するシート搬送ガイド板が前記シート搬送路と略平行に対向配置され、前記凸部の上部先端部を結ぶ線が、前記搬送ガイドの下部端面と略平行をなすことを特徴とするシート搬送装置。
  2. シートが搬送するシート搬送路と、前記シート搬送路又は該シート搬送路の近傍に配設されシート搬送に関連した動作を行うシート搬送部材と、前記シート搬送部材を駆動するための駆動源とからなり、前記シート搬送路、前記シート搬送部材及び前記駆動源が筐体により密閉されたシート搬送装置であって、
    前記シート搬送路は、前記駆動源の下方から上方に向かって、該駆動源の少なくとも右方面又は左方面を囲繞するよう折り返してシート搬送すべく配設され、
    前記シート搬送路はさらに、前記駆動源の上方位置に孔部を有し、
    シート搬送を行うシート搬送部材を、前記孔部に対してシート搬送方向の上流側と下流側に各々設け、下流側のシート搬送部材のシート搬送速度よりも上流側のシート搬送部材のシート搬送速度が速くなるよう設定されることを特徴とするシート搬送装置。
  3. シートが搬送するシート搬送路と、前記シート搬送路又は該シート搬送路の近傍に配設されシート搬送に関連した動作を行うシート搬送部材と、前記シート搬送部材を駆動するための駆動源と、前記シート搬送路中に設けられシートの画像情報を読み取る読取部と、該読取部でのシート搬送を案内する読取ガイド板とからなり、前記シート搬送路、前記シート搬送部材、前記駆動源、前記読取部及び前記読取ガイド板が筐体により密閉されたシート搬送装置であって、
    前記シート搬送路は、前記駆動源の下方に前記読取部を配設し、該駆動源の下方から上方に向かって、前記駆動源の少なくとも右方面又は左方面を囲繞するよう折り返してシート搬送すべく配設され、
    前記シート搬送路はさらに、前記駆動源の上方に位置する孔部と、前記読取ガイド板を上下動させる読取ガイド板移動手段とを有することを特徴とするシート搬送装置。
  4. シートが搬送するシート搬送路と、前記シート搬送路又は該シート搬送路の近傍に配設されシート搬送に関連した動作を行うシート搬送部材と、前記シート搬送部材を駆動するためのモータと、前記モータからの駆動を前記シート搬送部材へ伝えるためのギア部材とからなり、前記シート搬送路、前記シート搬送部材及び前記モータが筐体フレームにより密閉され、該筐体フレーム外に前記ギア部材を配設したシート搬送装置であって、
    前記筐体フレームにおける前記ギアの配設位置近傍に、該筐体フレーム内部と連通する孔部が穿設され、前記ギア部材の内部に、前記筐体フレーム内の空気を排出するための羽根部を有することを特徴とするシート搬送装置。
JP29470899A 1999-10-18 1999-10-18 シート搬送装置 Expired - Fee Related JP3683757B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29470899A JP3683757B2 (ja) 1999-10-18 1999-10-18 シート搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29470899A JP3683757B2 (ja) 1999-10-18 1999-10-18 シート搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001114449A JP2001114449A (ja) 2001-04-24
JP3683757B2 true JP3683757B2 (ja) 2005-08-17

Family

ID=17811288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29470899A Expired - Fee Related JP3683757B2 (ja) 1999-10-18 1999-10-18 シート搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3683757B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4878334B2 (ja) * 2007-06-14 2012-02-15 株式会社リコー 自動原稿搬送装置、画像読取装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001114449A (ja) 2001-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005015199A (ja) シート給送装置,画像形成装置
JP5542779B2 (ja) 画像読取装置
JP3669918B2 (ja) 排紙装置
JP5370698B2 (ja) 画像形成システム及びこれを用いた後処理方法
JP4450359B2 (ja) 画像形成装置
JP6116500B2 (ja) シート排出装置、画像形成装置
JP3581479B2 (ja) 画像形成装置
JP2005196079A (ja) 画像形成装置
JP2017165505A (ja) シート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置
JP3683757B2 (ja) シート搬送装置
JP2002040907A (ja) 画像形成装置
JP2002114432A (ja) 画像形成装置
JP2017160028A (ja) シート搬送装置、画像読取装置および画像形成装置
JP4574418B2 (ja) 静電潜像担持体の冷却構造
JP2009058587A (ja) 画像形成装置及び冷却装置
JP2002128363A (ja) 画像形成装置
JP2004133151A (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2009223022A (ja) 画像形成装置
JP2001287423A (ja) プリンタの排熱機構
JP5245850B2 (ja) 画像形成装置、および画像形成装置の制御方法
JP2005352336A (ja) 画像形成装置
JPH07267413A (ja) 電子写真式画像形成装置
JPH10151835A (ja) 画像形成装置
JP2005301165A (ja) 画像形成装置
JP2009229984A (ja) 画像読取装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041005

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041129

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20041129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050526

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3683757

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090603

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100603

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100603

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110603

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120603

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120603

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130603

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees