JP3679249B2 - Atmセル多重装置 - Google Patents

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Description

【発明の属する技術分野】
本発明はATMセル多重装置に関し、特に端末とATM交換機との間に接続されるATMセル多重装置に関するものである。
【0001】
ATM(Asynchronous Transfer Mode:非同期転送モード)は、マルチメディアを実現する通信技術として期待され、コンピュータ間通信を始めとする高速データ向けのものが開発されて来ている。
【0002】
一方、最近のATMフォーラムにも見られるように、音声、HDLC、FR(フレームリレー)等の従来技術の通信プロトコルもATMでインタワーク(相互通信)するネットワークが市場で要求されている。
【0003】
こうしたネットワークを構築する場合、ATM交換機(ATMスイッチ)を基幹ネットワークとして構築し、端末との回線の収容効率を上げるために、支線系の装置として、ATMセル多重装置を設置するのが有効である。
【0004】
【従来の技術】
図52は、このようなATMセル多重装置の一般的な配置を示している。すなわち、符号2で総称して示すATMセル多重装置は、符号1で総称して示す端末から受信したデータをセル化し(組み立て)て、符号3で総称して示すATM交換機に中継回線を介して送るとともに、ATM交換機3から中継回線を介して受信したATMセル(以下、単にセルとも称する)をデセル化(分解)して端末1へ送るように接続されている。
【0005】
このATMセル多重装置では、ATMプロトコル固有の厳しいトラフィック制御(Q0S制御)が要求されるが、従来のATM交換機およびATMセル多重装置では、トラフィック制御を行うためにATMスイッチ(図示せず)を搭載していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ATMスイッチは、非常に製造コストが高価になる欠点があり、また、ソフトウェア/ハードウェアの制御が複雑化し、装置の大型化を招く欠点がある。
【0007】
そこで、特開平5-91126号公報などに示されるATMセル多重装置が提案されているが、このATMセル多重装置では、単純にセルを多重する方式を採っているので全回線の出力容量が必要になる。
【0008】
さらに、特開平7-38569号公報などに示されるATMセル多重装置では、端末から受信したデータをセル化し、中継回線から受信したセルをデセル化する機能を有するセル組立・分解部(CLAD)を複数用いているが、ATMセル多重装置内で複数のコネクションのセルが競合したとき、CBR(Constant Bit Rate:定ビットレート)、VBR(Variable Bit Rate:可変ビットレート)、UBR(Unspecific Bit Rate:ランダムビットレート)等の各サービスカテゴリーにおいて衝突無しに通信させるにはいずれかのセルを遅延(待機)させる必要が生じる。
【0009】
これは特に、CBRのように時間遅延に厳しいサービスカテゴリーでは許容されない。
したがって本発明は、端末とATM交換機との間において、セルの組立・分解を時間遅延を生ぜずに、効率良く簡易に且つ安価で行うことができるATMセル多重装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明に係るATMセル多重装置は、端末とATM交換機間でATMセルの組み立て及び分解を行うようにATMバス上に並列接続された複数のセル組立・分解部であって、セル保持部と通信制御とセル終端部とを有し、該セル保持部及び該通信制御部と該セル終端部とがUtopiaインタフェースで接続されるものと、該ATMバスを介して各セル組立・分解部に接続されたATMバス管理用のATMバススケジューラとを備え、該端末から該ATM交換機への上り方向のセル転送時には、該セル終端部からのセルが、該Utopiaインタフェースを介して該通信制御部の制御により該セル保持部に保持され、該ATMバススケジューラが、所定のサービスカテゴリー又はトラフィック量に合わせたトラフィック管理により予め設定されたスケジュールテーブルに従って該セル組立・分解部の該セル保持部毎に送信権を割り当てることにより該セル保持部から該ATMバスへセルを送信させ、該ATM交換機から該端末への下り方向のセル転送時には、該ATMバスから各セル組立・分解部の該セル保持部にセルを同報し、該通信制御部が該セルを該セル保持部から該セル終端部に該Utopiaインタフェースを介して転送させ自分宛てか否かを判定することを特徴としている。
【0011】
すなわち、複数存在するセル組立・分解部から送信されるATMセルを効率良く簡易に多重するために、本発明に係るATMセル多重装置では図1に概略図として示すように、まず装置内部にATMバス12を設け、n個のセル組立・分解部13−1〜13−n(以下、符号「13」で総称することがある)をATMバス12上に並列接続し、セル組立・分解部13から中継回線制御部14又はバックアップ回線制御部15を介してそれぞれ中継回線又はそのバックアップ回線へセルを送信可能とする。
【0012】
さらに、セル組立・分解部13のセルを送信する契機を与えるためにATMバススケジューラ11をATMバス12に接続する。このATMバススケジューラ11がATMバス12上のセルの送信・受信を制御することにより、ATMスイッチを搭載せずに、セル多重/トラフィック制御を実現する。
【0013】
この場合、「スケジュール」とは、ATMバススケジューラ11が各セル組立・分解部13に対してセルの送信権を与えることを意味する。そして、セル組立・分解部13から中継回線を介してATM交換機(図1参照)へセルを送信可能とする。
【0014】
セル組立・分解部13は端末(図1参照)に接続された端末回線を収容し、端末からの受信データをセル化し、ATMバス12に送信する。中継回線を介してATM交換機から受信したセルもATMバス12に送信して、各セル組立・分解部13に送信される。
【0015】
ATMバス12の仕様は、セル組立・分解部13におけるATMレイヤ(ネットワーク層)と回線制御部14,15における物理層終端部(PHY)10による物理層との間のインタフェースであり、このためにセル組立・分解部13にはATMセルを組み立て又は分解する機能を有するセル終端部(SAR:Segmentation And Reassembly)20を設ける。
【0016】
また、上記のインタフェースとして、ATMフォーラムで規定された標準インタフェースであるUtopiaインタフェースを採用する。このUtopiaインタフェースは図2に示すように、物理層終端部10とセル終端部20とが一対一の関係で接続されてデータ転送を実現するものとして知られている。
ここで、図1の構成とは離れて、該Utopiaインタフェースそのものの内容について図2〜図4を参照しながら以下に説明する。
【0017】
ATMレイヤから物理層終端部10にセルを送る場合:図3
物理層終端部10から、セル組立・分解部13のセル終端部20への信号TxCavは、物理層終端部10がセル受信可能であることを示す信号である。
【0018】
セル終端部20の内部に送信セルがある時、信号TxCavにより物理層終端部10が受信可能であることを示しているならば、クロック信号CLKに基づきセル終端部20は信号TxEnbをアサート(反転信号TxEnbをネゲート)してデータData01〜Data53から成るセルデータTxDataを送信する。
セルデータTxDataの先頭Data01で信号TxSocも同時にアサートする。セルデータTxDataは信号TxEnbがアサートされている時に送信される。
【0019】
物理層終端部10からATMレイヤにセルを送る場合:図4
物理層終端部10からセル終端部20への信号RxCavは物理層終端部10に送出セルがあることを示す信号である。セル終端部20は自分自身がセル受信可能であれば信号RxEnbをアサート(反転信号RxEnbをネゲート)してData01〜Data53から成るセルデータRxDataを受信する。セルデータRxDataの先頭Data01で信号TxSocも同時にアサートする。物理層終端部10は送出するセルデータRxDataの先頭Data01での先頭で信号RxSocも同時にアサートする。物理層終端部10は信号RxEnbがアサートされている時だけ、セルデータData01〜Data53を送出する。
【0020】
このようなATMフォーラムの標準であるUtopiaインタフェースを持つ様々な部品が市場に供給されていることから、Utopiaインタフェースを用いることはコスト面、機能面などでのメリットは大きいが、図1の構成において物理層終端部10−ATMバス12間及びATMバス12−セル終端部20間に、このUtopiaインタフェースをそのまま用いることはできない。
【0021】
すなわち、UtopiaインタフェースはATMレイヤが物理層終端部10を制御するためのインタフェースであり、1セルをオクテット単位で細かく分解して送信することを許容しているため、仮にこのUtopiaインタフェースを図2に示す通りにATMバス接続したのであれば、▲1▼セルの転送がいつ終了するのかが保証されない、▲2▼したがってATMバススケジューラ11が想定したとおりのバスのスケジューリングが行われる保証がない、などの問題を生じる。
【0022】
そこで、本発明では、図1に示した構成でUtopiaインタフェースでのバス接続が問題無く行われるようにするために、さらに図5に原理的に示すように図1の構成を下記の如く工夫している。
【0023】
まず、各セル組立・分解部13にはATMフォーラムの標準であるUtopiaインタフェースを持つセル終端部20に加えて、該セル終端部20とATMバス12との間にセル保持部を構成するFIFO21,22を設ける。そして、セル終端部20からの出力データをFIFO21に少なくとも1セル分蓄積し、物理層終端部10からのデータはFIFO22に少なくとも1セル分蓄積する。
【0024】
また、FIFO21,22とセル終端部20とのデータの授受を制御するためのUtopiaインタフェースUIFを有するATM通信制御部23を設ける。
図6には、ATM通信制御部23とセル終端部20との間のUtopiaインタフェースUIFと、ATM通信制御部23とATMバス12との間の本発明独自のインタフェースPIFとの変換図が示されている。
【0025】
なお、ATMバス12はUtopiaインタフェースUIFとの親和性を考慮してUtopiaインタフェースに準じた構成とし、したがってATMバス12、すなわちATMバススケジューラ11と物理層終端部10とは等価な関係にある。
【0026】
図7及び図8にはATM通信制御部23とATMバス12(ATMスケジューラ11)との間のタイムチャートが示されており、以下、図6〜図8を参照しながら本発明におけるATMバス12の動作原理を説明する。
【0027】
ATMバス12からセル終端部20にセルを送る場合:図7
この場合、ATM通信制御部23はATMバス12のDSOC信号(中継回線側、すなわち物理層終端部10からATMバス12にセルの先頭を送出したことを示す信号)を監視する。そして、インタフェースPIFを介してDSOC信号がアサートされた時(図示の例では反転信号がネゲートされた時)、それをセルの先頭と認識し、続く53バイトのセルデータDData(Data01〜Data53)をFIFO22に取り込む。
【0028】
FIFO22に取り込んだ後、ATM通信制御部23は、図2に示した上記のUtopiaインタフェースUIFの手順によってセル終端部20にセルを転送し、終了したことを示す信号をインタフェースPIFを介してATMバス12に返送する。
【0029】
セル終端部20からATMバス12にセルを送る場合:図8
セル終端部20からのセルはATM通信制御部23の制御下でUtopiaインタフェースUIFを介してFIFO21に少なくとも1セル分だけ書き込まれる。FIFO21に1セル分蓄積されるとATM通信制御部23はATMバス12からTXE信号(中継回線側がセル受信可能であることを示す信号)を受信することにより、ATMバス12に対してREQ(送信要求)信号を出力する。
【0030】
ATMバス12からインタフェースPIFを介してGNT(送信許可)信号を受信すると、まず回線の選択信号BRI#xENBをアサート(図示の例では反転信号をネゲート)し、次にセルの先頭を示すUSOC信号をインタフェースPIFを介してアサート(図示の例では反転信号をネゲート)すると同時にインタフェースPIFを介してセルデータUData(Data01〜Data53)を送出する。
【0031】
このような構成とすることで、
▲1▼ATMバス12上のデータは、1セルが連続して送信されることとなり、ATMスケジューラ11のセルの送受信管理が簡単に行える。
▲2▼ATMバス12の管理をセル終端部20から切り離し、ATMバススケジューラ11のみで行うことが可能となり、制御が簡単になる。
▲3▼ATMバススケジューラ11の想定通りのスケジューリングが可能となり、ATMフォーラムで規定されているサービスカテゴリ(後述)による、各セル組立・分解部13への送信権制御が可能となる。
【0032】
このATMバススケジューラ11は次のようにATMバス12を制御する。
(1)複数存在するセル組立・分解部13からATMバス12にセルを送信する場合、ATMバス12上でセル送信が競合するのを回避する。
【0033】
(2)ATMフォーラムで規定されているサービスカテゴリ(CBR,rt(real time)-VBR,nrt(non-real time)-VBR,UBR)に従ってセル組立・分解部13から中継回線を介してATM交換機へセルを送信するために、各セル組立・分解部13に対して該サービスカテゴリに基づいて送信権を与える。セル組立・分解部13は、ATMバススケジューラ11から送信権が与えられた場合のみATMバス12にセルを送信する。
【0034】
(3)セル組立・分解部13がセルを送信する場合、予め設定された最大セルレート(PCR)及び平均セルレート(SCR)の送信レートを超えないように、トラフィック量に合わせたセル送信の制御を行う。
【0035】
ここで、上記のATMバススケジューラ11は、該ATM交換機に接続された中継回線が1本の場合、該ATMバス上に、上り方向と下り方向のセルを平等に割り当てることによりセルの送信・受信を制御することができる。
【0036】
あるいは、該ATMバススケジューラは、該ATM交換機に接続された中継回線が複数本の場合、下り方向は1タイムスロット内に該複数のセルを受信可能とし、上り方向は1セルに制御することもできる。
【0037】
上記の中継回線が複数本でその物理速度が互いに異なる場合、該ATMバススケジューラは、該ATMバスの送信権を与える順序を決定するメモリテーブルの設定間隔を間引き設定することにより、各セル組立・分解部単位に迂回又は非迂回を選択可能とすることができる。
【0038】
また、該ATMバススケジューラは、上り方向だけでなく下り方向のセルに対しても所定のサービスカテゴリー又はトラフィック量に合わせたトラフィック管理により予め設定されたスケジュールテーブルに従って各セル組立・分解部毎に受信権を割り当てることにより該中継回線の数を拡張可能とすることもできる。
【0039】
また、該セル組立・分解部とは別にSVC呼設定制御部を設け、該SVC呼設定制御部が、呼設定プロトコルを制御し、該中継回線上で決定されたコネクションIDをセル組立・分解部に設定することにより該ATM交換機と接続可能にすることもできる。
このSVC呼設定制御部は、仮想コネクションIDを設定し、PNNIで規定されているSOFT−PVC機能を有するものである。
【0040】
上記のサービスカテゴリーは、CBR,rt-VBR,nrt-VBR,及びUBRであり、該スケジュールテーブルは、UBRを除く全サービスカテゴリーを含むメインテーブルと、送信権についての優先順位の低いサービスカテゴリーから成るサブテーブルとで構成することができる。このとき、該ATMバススケジューラは、該メインテーブルにおけるセル組立・分解部が送信権を放棄したときのみ該サブテーブルに基づいて送信権を付与することができる。
【0041】
上記のメインテーブルは、CBR,rt-VBR,及びnrt-VBRの順に且つセル組立・分解部の登録順にフレーム内で均等に各セル組立・分解部に対する送信権を各タイムスロットに割り当てるように予め作成することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
図10は本発明に係るATMセル多重装置の実施例を示すものである。図中、メインボード(MCU)110はATMバススケジューラ11を搭載し装置全体の制御を司っている。また、端末回線収容ボード130はセル組立・分解部13を搭載しV/Xインタフェースを有する端末装置を収容し、中継回線ボード140は物理層終端部10を搭載し中継回線を収容し、バックアップ中継回線ボード150は物理層終端部10を搭載しバックアップ回線を収容している。
【0043】
さらに、音声回線収容ボード(ODT)160は、音声用のOD回線を収容するものであり、コーデックボード170は64K音声PCMデータを8Kまたは16Kに圧縮するコーデック(CODEC)を搭載しており、クロックボード(CLK)180はATMバス121とTDMバス123とに基準クロックを供給するものである。
【0044】
装置内部には、上記のATMバス12として、ATMバス121と制御バス(CBUS)122とTDMバス123の3種類のバスが設けられている。
ATMバス121は中継回線ボード140,150と端末回線収容ボード130及びコーデックボード170との間でATMセルを伝送するためのバスであり、上りと下りを分離2重化した8ビットバスである。
【0045】
制御バス122はメインボード110に搭載したメインCPUと端末回線収容ボード130及び音声回線収容ボード160にそれぞれ搭載されたサブCPUとの間を接続するプロセッサ間の制御バスである。中継回線ボード140,150及びコーデックボード170はプロセッサを搭載しないので、メインボード110のメインCPUが中継回線ボード140,150及びコーデックボード170の内部を制御バス122経由で直接制御している。
【0046】
サブCPUを搭載した端末回線収容ボード130及び音声回線収容ボード160に対しては、メインボード110のメインCPUがプログラム情報の転送、各種通信制御情報の転送、及び定期正常性確認を行う。
TDMバス123は音声回線収容ボード160とコーデックボード170とを接続するためのPCM信号転送専用のTDM(時分割多重)バスであり、上り/下り計2本のシリアルバスで128のTS(タイムスロット)を持っている。
【0047】
以下に各ボードの機能について、より具体的に説明する。
メインボード110:
このメインボード110に搭載されたメインCPUの機能は以下のとおりである。
・ATMバス121全体の送信制御管理/競合制御。
・制御バス122のバスマスタとしての制御。
・TDMバス123の正常性監視。
・端末回線収容ボード130及び音声回線収容ボード160に対するプログラム情報の転送。
【0048】
・各ボードに対する起動/停止の制御。
・中継回線ボード140,150及びコーデックボード170内部の機能の設定と制御。
・端末回線収容ボード130及び音声回線収容ボード160内のサブCPUに対する各種通信制御情報の転送。
・ネットワーク管理装置(図示せず)との間のネットワーク管理情報の交換。
【0049】
このメインボード110では、ネットワーク管理装置との間でネットワーク管理情報をやりとりする際に、情報をATMセル化/デセル化する機能の実現をセル終端部20で行っている。
【0050】
このメインボード110の回路構成例が図10に示されており、コントローラ211とDP−RAM212とDRAM213とDISK214とBOOT−ROM215とメインCPU216と内部プロセッサ217とコントローラ218とATMセルトランシーバ219とで構成されている。
【0051】
各要素は内部バス217によって相互接続されているとともに、コントローラ211はATMバス121に接続され、コントローラ218は制御バスに接続され、さらにATMセルトランシーバ219はATMバス121に接続されている。
【0052】
端末回線収容ボード130:
このボード130は、V/Xインタフェースを持つデータ端末装置を収容し、以下の機能を有する。
・フレームリレーとATMのインタワーク。
・HDLC系のデータとATMのインタワーク。HDLC系データはフレームリレーカプセル化した後、セル化する。
【0053】
このボード130に搭載されたセル終端部20はATMフォーラムで定められた標準のATMインタフェースである「Utopiaインタフェース」をサポートしており、上記のセル組立・分解部13の機能を実現する際の親和性が非常に良い。
【0054】
図11にこの端末回線収容ボード130の回路構成例が示されており、レシーバ221とDP−RAM222とDRAM223とBOOT−RAM224と内部プロセッサバス225とATMセルトランシーバ226とサブCPU227とレイヤ1コントローラ228とで構成されている。
【0055】
各要素は内部バス225によって相互に接続されているとともに、レシーバ221は制御バス122に接続され、ATMセルトランシーバ226はATMバス121に接続されており、コントローラ228は端末回線に接続されている。
【0056】
中継回線ボード140,150:
これらのボード140,150は高速ディジタル回線(128K)を収容しており、その機能は中継回線のシリアルデータとATMバス121の8ビットパラレルデータの変換を行うものである。
【0057】
図12には回路構成例が示されており、制御バス122に接続されたレシーバ231と各要素を相互接続するための内部バス232とATMバス121に接続されたATMセル−中継回線データ同期変換部233と回線に接続されたフレーマ234とで構成されている。
【0058】
音声回線収容ボード160:
このボード160は例えばPBXなどのODインタフェース回線を収容し、音声情報の収容を可能とするものであり、その機能は以下のとおりである。
・ODインタフェースの収容と終端。
・アナログ音声情報と64K・PCM信号との変換。
図13にその回路構成例が示されており、レシーバ241とDP−RAM242とラインプロセッサ243とDRAM244とBOOT−RAM245と内部プロセッサバス246とTDMバスインタフェース部247とOD回線終端部248とで構成されている。
【0059】
各要素は内部バス246によって相互に接続されているとともに、レシーバ241は制御バス122に接続されており、TDMバスインタフェース部247はTDMバス123に接続されており、OD回線終端部248はOD回線に接続されている。
【0060】
コーデックボード170:
このボード170は、ボード160とATMバス121との間のデータ変換を行うものであり、そ機能は以下のとおりである。
・64K・PCM信号と8K・CS−ACELP信号/16K・LD−CELP信号との変換。
・8K・CS−ACELP信号/16K・LD−CELP信号のATMセル化/デセル化。
【0061】
図14にその回路構成例が示されており、レシーバ251とTDMバスインタフェース部252とATMバスインタフェース部253と内部バス254とコーデック255とで構成されており、各要素は内部バス254で相互接続されているとともにレシーバ251は制御バス122に接続され、インタフェース部252,253はそれぞれTDMバス123,ATMバス121に接続されている。
【0062】
クロックボード180:
このボード180は装置各部への基準クロックの供給を行うもので、その機能は以下のとおりである。
・基準クロックの生成とATMバス12/TDMバスを経由しての基準クロックの供給。
・ATMバス12、TDMバス、CBUSバスの終端。
・網同期クロックの生成。
【0063】
図15にその回路構成例が示されており、制御バス122に接続された終端部261とTDMバス123に接続されたTDMバスクロック供給部/終端部261とATMバス121に接続されたATMバスクロック供給部/終端部262とクロック生成部263と同期クロックソースに接続された網同期制御部264とで構成されている。
【0064】
ここで制御バス122とATMバス121に関する動作を以下に説明する。
(1)制御バス122の動作
装置全体の動作はメインボード110におけるメインCPU216が司っており、メインボード110は制御バス122を経由して他装置を制御している。
【0065】
▲1▼メインボード110の初期動作
まず、装置の電源が投入されると、図10におけるメインボード110のメインCPU216はBOOT−ROM215からブートプログラムを読み出す。次にブートプログラムの指示により、DISK214に格納されているメインプログラムをDRAM213に転送し、DRAM213上のメインプログラムにより動作を開始する。
【0066】
メインボード110の内部においては、ATMバススケジューラ11&バスコントローラ211、ATMセルトランシーバ219、コントローラ218の各部分を動作可能な状態に設定する。
【0067】
▲2▼ボード130及び160のプログラムの転送
メインボード110は制御バス122経由で端末回線収容ボード130に搭載されたセル組立・分解部13のブートプログラム転送を行う。ブートプログラムは図10におけるメインボード110のDRAM213からコントローラ218及び制御バス122を経由し、さらに図11における制御バス122−レシーバ221を経てBOOT−RAM224に格納される。
【0068】
メインボード110は制御バス122経由で音声回線収容ボード160のブートプログラム転送を行う。ブートプログラムは図10におけるメインボード110のDRAM213から制御バス122を経由し、更に図13における制御バス122及びレシーバ241を経てBOOT−RAM245に格納される。
【0069】
メインボード110はブートプログラムの転送が完了したならば、ボード130及び160に対して動作開始を指示する。
【0070】
ボード130は図11におけるBOOT−RAM224のブートプログラムの指示により動作を開始する。サブCPU227はブートプログラムによりCPU内部を初期設定した後、メインボード110に対し、メインプログラム転送要求を出す。転送要求はDP−RAM222を経由して、制御バス122経由でメインボード110に伝えられる。
【0071】
メインボード110は図10のDRAM213内にあるセル組立・分解用メインプログラムを制御バス122経由で、図11のDRAM223に転送する。転送が完了すると、ボード130はDRAM223内のメインプログラムにより動作し、図11のATMセルトランシーバ226及びレイヤ1コントローラ228を動作可能な状態に設定する。
【0072】
ボード160は図13におけるBOOT−RAM245のブートプログラムの指示により動作を開始する。ラインプロセッサ243はブートプログラムによりプロセッサ内部を初期設定した後、メインボード110に対しメインプログラム転送要求を出す。
【0073】
転送要求はDP−RAM242を経由して制御バス122経由でメインボード110に伝えられる。メインボード110は図10のDRAM213内にある音声回線用メインプログラムを制御バス122経由で図13のDRAM244に転送する。転送が完了するとボード160はDRAM244内のメインプログラムにより動作し、図13のTDMバスインタフェース部247を動作可能な状態に設定する。
【0074】
▲3▼ボード130及び170の設定
中継回線ボード130及びコーデックボード179はプロセッサを持たないので、メインボード110が直接それぞれを制御する。図12の中継回線ボード130内部の同期変換部233は、メインボード110から制御バス122経由で、動作可能な状態に設定される。
【0075】
図14のコーデックボード170内部のTDMバスインタフェース部252、ATMバスインタフェース部253、及びコーデック255はメインボード110から制御バス122経由で、動作可能な状態に設定される。
【0076】
▲4▼クロックボード180の動作
図15におけるクロックボード180の各部分については、メインボード110からの設定は必要ない。クロックボード180は電源投入と同期に自律的に動作し、TDMバス123、ATMバス121へのクロック供給と、制御バス122、TDMバス123、ATMバス121の終端を行う。
【0077】
クロックボード180内部のハードウェアの状態は、制御バス122経由でメインボード110に通知され、障害情報などの検出、表示が行われる。
【0078】
▲5▼CPU間の通信
ボード130及び160に対するリセット解除が指示されて、動作開始後のメインボード110とボード130及び160との間の各種通信はボード130及び160のそれぞれの内部にあるDP−RAM222,242を介して行う。
【0079】
メインボード110は必要な指示情報をDP−RAM222,242に書き込む。また、ボード130及び160からの情報はそれぞれのCPUがDP−RAM222,242に書き込む。
【0080】
(2)ATMバス121の動作
図16は、図5に示した本発明に係るATMバス多重装置の構成を具体的に示した実施例図であり、上りATMバス121a及び下りATMバス121bを使用してATMセルを多重する動作を説明する図である。以下、図17〜図20のタイムチャートを参照して説明する。なお、中継回線制御部14,15は主として現用の中継回線制御部14を例に取って説明する。
【0081】
下り(中継回線制御部14→セル組立・分解部13)の場合:図17,18
中継回線制御部14が中継回線から受信したATMセルをセル組立・分解部13に伝送する動作について説明する。
【0082】
ATMバス121は下りATMバス121bを使用する。中継回線制御部14の物理層終端部(PHY)10は、図17に示すように、中継回線からデータを例えば1セル分受信したらATMバススケジューラ11に対してATMセル送信要求信号RCAを出す。
【0083】
ATMバススケジューラ11は中継回線速度(64Kまたは128K)に応じて、中継回線制御部14に送信許可信号BRIGNTを送る。なお、ATMバススケジューラ11の動作については後述する。
中継回線制御部14は該送信許可信号を受け取ったならば下りATMバス121bに対してセルを送信する。
【0084】
一方、セル組立・分解部13は下りATMバス121bを常時監視しておき、上述したDSOC信号(中継回線制御部14が下りATMにセルの先頭を送出したことを示す信号)がアサートされたことを検出したら、下りFIFO22のDWR信号をドライブして下りATMバス121bのデータを受信する。こうして受信データは下りFIFO22に53バイト(=1セル)分蓄積される。
【0085】
セル組立・分解部13から出力される受信可能信号RCVEは、そのセル組立・分解部13が下りATMバス121bの信号を受信可能かどうかを示す信号RCVEで、中継回線制御部14がデータの送出を開始した時に、複数枚あるセル組立・分解部13のうち1枚以上が受信不可能であった場合は制御バス122を経由してATMバススケジューラ11に通知される。
【0086】
さて、セル組立・分解部13は下りFIFO22に1セル分の情報が蓄積されたら、次にその情報をセル組立・分解部13内部のセル終端部(SAR)20に送る動作を開始する(図18参照)。
【0087】
セル組立・分解部13内部のATM通信制御部23(ATMセルトランシーバ226)は信号RxCav信号をUtopiaインタフェースUIFを介してアサートし、セル終端部20の信号RvEnbの制御に従って下りFIFO22のDRD信号をドライブしてFIFO22からデータを読み出し、ATMセルをセル終端部20に転送する。
【0088】
ATMセルが自分のアドレス宛てか否かの判断は上記に述べた転送手順の中では行わず、すべてのセル組立・分解部13が中継回線制御部14からのATMセルを受信する。セルが自アドレスかどうかの判断はセル終端部20内部でセルを受信した後に行う。
【0089】
上り(セル組立・分解部13→中継回線制御部14)の場合:図19,20
セル組立・分解部13が受信した情報を中継回線制御部14に送信する際の手順について説明する。
【0090】
セル組立・分解部13に収容されているV/Xインタフェースからの情報を受信する。受信動作はレイヤ1コントローラ228を介してセル終端部20が行う。セル終端部20は受信情報が1セル分蓄積されたら上りFIFO21に対して送信を開始する。
【0091】
ATM通信制御部23は上りFIFO21が受信可能であれば信号TxCavをUtopiaインタフェースUIFによりアサートする。そして、セル終端部20の信号TxEnbの制御に従って上りFIFO21のUWR信号をドライブして上りFIFO21へセルデータData01〜Data53を書き込む。その際、セルデータの先頭バイトにあるVPI情報のビット3を読み、セルデータが基本中継回線宛てかバックアップ中継回線宛てかを判断する。
【0092】
図21に中継回線を識別する情報フォーマットを示す。この例では、VPI情報のビット3が「0」ならば基本回線宛て、「1」ならばバックアップ回線宛てである。
上りFIFO21に1セル分蓄積されたら、ATM通信制御部23は上りATMバス121aに対して送信動作を開始する(図19参照)。
【0093】
送信動作はまず、ATMバススケジューラ11に対してATMセル送信要求信号REQを出すことから始まる。セル組立・分解部13は、中継回線制御部14がセルデータを受信可能であることを示す信号TXEを監視し、中継回線制御部14が受信可能であるならばATMバススケジューラ11に対して送信要求信号REQを出す。
【0094】
ATMバススケジューラ11は後述するスケジュール管理テーブルの値にしたがってセル組立・分解部13に送信許可信号GNTを送る。
セル組立・分解部13は送信許可信号GNTを受け取ったならば、まず基本中継回線宛てか、バックアップ中継回線宛てかの識別信号を出す。
【0095】
基本回線宛てならば信号BRI#0ENBがアサートされ、中継回線制御部14が受信可能となる。バックアップ回線宛てならば、BRI#1ENBがアサートされたときには、バックアップ中継回線制御部15が受信可能となる。
次にセルの先頭を示すUSOC信号をアサートすると同時に上りFIFO21のURD信号をドライブして上りFIFO21内部のセルデータを上りATMバス121aに送信する。
【0096】
一方、中継回線制御部14,15では、信号BRI#0ENB及びBRI#1ENBのいずれかがアサートされるので、自分宛ての信号がアサートされた時に、DSOC信号を検出してセルデータの受信を行う。
セルデータは直接物理層終端部(PHY)10に書き込まれ、1セル分の情報が書き込まれると中継回線に送出される(図20参照)。
【0097】
次に上述したATMバススケジューラ11の実施例について説明する。
ATMバススケジューラ11は、図22に示すように、スケジュールタイミングを規定するスケジュールテーブルSTB(メインテーブルT1とサブテーブルT2,T3から成る)と、スケジューラ管理制御部111と、該スケジューラ管理制御部111の制御を受けて各セル組立・分解部13に送信権を与えるATMバス制御信号部112と、該スケジューラ管理制御部111の制御を受けてスケジュールテーブルSTBのサーチ制御を行うサーチ制御部113〜115と、PCR設定テーブルT4と、セル組立・分解部13単位に送信セル数を計数するセル送信レート監視部116と、サーチ制御部113〜115及びセル送信レート監視部116の出力信号により各セル組立・分解部13に対する送信権に関する信号を生成するCLAD送信権信号生成部117から構成される。
【0098】
動作においては、予めセル組立・分解部13から申告された最大セルレート及び平均セルレートに従ってスケジュールテーブルSTBを設定する。スケジューラ管理制御部111は、スケジュールテーブルSTBに設定された、セル組立・分解部−識別子(以下、CLAD−IDと略称することがある)に従いセル組立・分解部13に送信権を与える。セル組立・分解部13は、スケジューラ11から送信権を与えられた時のみ、セルをATMバス12に送信する。
【0099】
セル送信レート監視部116は、各セル組立・分解部13から送信されたセル数をセル組立・分解部単位に一定時間毎に計数し、セル組立・分解部13で申告された最大セルレートを超えない制御を行う。ATMバススケジューラ11は、セル組立・分解部13の送信セルレートが申告最大セルレートを超えた場合、該当するセル組立・分解部13の送信契機でも他のセル組立・分解部13に送信権を与える制御を行う。
【0100】
次にATMバスの実施例について説明する。
ATMバス12は、上り(セル組立・分解部13→ATM交換機3)/下り(ATM交換機3→セル組立・分解部13)の両方向の送信権のスケジュールを行い、装置全体のトラフィック制御を行う。
【0101】
まず、下り方向の転送は、各中継回線毎に固定レートの送信権を与える。上り方向の転送は、セル組立・分解部単位に割り当てられた最低セルレートに従い送信権を与える。
【0102】
図21には、前述したように、中継回線の数が1本または2本で、中継回線の速度が1.5Mbpsの場合のATMバスの実施例が示されている。
【0103】
中継回線の速度が1.5Mbpsであるとすると、セルの送信間隔は、276μs(=1÷(1536÷8÷53(1セルのバイト数)))となる。この間隔をATMバス上の1タイムスロット(TS)とする。
【0104】
次に、下り方向の転送方式について説明する。
中継回線が1回線の場合(バックアップ回線が無い場合)、下り方向のセル送信と上り方向のセル送信を1タイムスロットに1回づつ転送するサイクルを設定可能にする制御を行う。
【0105】
中継回線が2回線(2回線以上は同じ論理でいくらでも増やすことは可能)の場合は、下り方向の転送サイクルは2となる。この結果、中継回線からは、1タイムスロットにおいて、2セル分の受信が可能となる(図21参照)。
【0106】
中継回線から受信したセルは、1タイムスロット毎にATMバスに送信する。ATMバスに送信されたセルは、ATMバスに接続されている全てのセル組立・分解部に同報で送信される。
【0107】
セル組立・分解部には、予め自分で受信すべきセルのコネクションID(図23のATMヘッダに示すVPI/VCI)を設定しておく。中継回線から送信されたセルはATMバス上に同報されるので、全てのセル組立・分解部はセルを受信する。
【0108】
セル組立・分解部は、受信したセルのコネクションIDを検索し、自分宛か否かを判定する。セル組立・分解部は、ATMバスから受信したセルが自分宛セルの場合は受信処理を行い、自分宛セルでないセルは無視する。
【0109】
ここで、中継回線が複数存在した場合、セル組立・分解部が受信したセルをどの中継回線から受信したかを認識する方式を下記に示す。
【0110】
図21に示す如く、VPIの上位1ビットに中継回線/バックアップ回線識別子を設定する。この中継回線/バックアップ回線識別子は、どちらの中継回線からセル受信したかを認識するための識別子である。バックアップ回線から受信したセルはバックアップ回線制御部において、中継回線/バックアップ回線識別子に“1”を立てる。中継回線から受信セルは、“0”のまま通過させる。セル組立・分解部は、受信したセルのVPIの上位1ビットを参照し、どちらの中継回線からセルを受信したかを認識することが可能となる。
【0111】
次に、上り方向の転送方式について説明する。
1タイムスロットでは、1セルのみ送信可能とする。ATMバス上にセル組立・分解部は複数個並列接続されているので、各セル組立・分解部が勝手にセルを送信すると、ATMバス上で競合が発生してしまう。
【0112】
この問題を解決するために、ATMバススケジューラがATMバスの上り方向のバスを以下のとおり調停する。
【0113】
ATMバススケジューラは、トラフィック制御を考慮してセル組立・分解部に上り方向のセル送信権を与える。セル組立・分解部は、スケジューラから送信権を与えられた時のみ、セルをATMバスに送信する。
【0114】
中継回線が複数存在した場合、中継回線を選択する制御方式を下記に示す。
セル組立・分解部は、上記と同様にVPIの上位1ビットに中継回線/バックアップ回線識別子を設定する。中継回線/バックアップ回線識別子は、どちらの中継回線にセルを送信するかを指定するための識別子である。セル組立・分解部は、バックアップ回線にセルを送信する場合は、中継回線/バックアップ回線識別子に“1”を設定し、中継回線にセルを送信する場合は“0”を設定する。中継回線制御部およびバックアップ回線制御部は、受信したセルのVPIの上位1ビットを参照し、自分宛か否かを認識することが可能となる。
【0115】
次に、ATMバススケジューラによるサービスカテゴリの制御実施例について説明する。
ATMフォーラムで規定されている上記のサービスカテゴリ(CBR,rt-VBR,nrt-VBR,UBR)をサポートするため、ATMバススケジューラは、各サービスカテゴリ毎に下記の制御を行う。
【0116】
送信権の与え方の優先順位はCBR→rt-VBR→nrt-VBR→UBRとし、許可を与えても送信セルが無い時間は次の送信者の時間に加算する。なお、最大セルレート(0+1)とは、図23に示すヘッダにおけるCLP=0(セル非廃棄)及びCLP=1(セル廃棄)のいずれの場合であってもそのセルで最大セルレートを換算したことを意味する。
【0117】
▲1▼CBR(図24参照)
最大セルレート(0+1)の値通りに送信権を均等に与える。
セル組立・分解部が送信権を与えられたとき、送信データが無くても他のセル組立・分解部に送信権を渡さず、空セルを中継回線に送出する。
【0118】
▲2▼rt-VBR(図25参照)
最大セルレート(0+1)の値通りに送信権を均等に与える。
セル組立・分解部が送信権を与えられた場合、送信データが無ければ、他のnrt-VBRのセル組立・分解部に送信権を渡す。
【0119】
▲3▼nrt-VBR(図26参照)
平均セルレート(0+1)で送信権を均等に与える。但し、平均セルレートが設定されていない場合は、最大セルレート(0+1)×α(αは任意)の値で送信権を与える。
【0120】
セル組立・分解部が送信権をあたえられた場合、送信データが無ければ、他のnrt-VBRのセル組立・分解部に送信権を渡す。スケジューラは、rt-VBRおよびnrt-VBRのセル組立・分解部が送信権を放棄した場合、nrt-VBRのセル組立・分解部内でラウンドロビン(順繰り)に送信権を与えるが、最大セルレート(0+1)以上の送信権は与えてはいけない。
【0121】
本制御は送信セル数をカウントし、最大セルレート(0+1)の値を超える送信権を与えないようにする。また、nrt-VBR内で送信権が余る場合は、UBRに送信権を与える。
【0122】
▲4▼UBR(図27参照)
送信スケジューリングには設定しない。全てのnrt-VBRコネクションが送信権を放棄した場合のみ、送信権を与える。
【0123】
次に、ATMバススケジューラの制御アルゴリズムについて説明する。
ATMバススケジューラ11は、ATMバス12の1タイムスロット毎に、セル送信を許可するCLAD−ID(セル組立・分解部−識別子)を生成し、ATMバス12によってセル組立・分解部に通知する。
【0124】
各セル組立・分解部では、自分のCLAD−IDが通知された場合のみセルを送信する。
ATMバススケジューラは、各セル組立・分解部毎の送信契機を制御するATMバススケジューラメモリ110(図22参照)を持つ。このスケジューラメモリ110には、図28に示す如く3種類のテーブルが存在する。
【0125】
同図(1)に示すメインテーブルには、ATMバスの1タイムスロット毎に、どのCLAD−IDに送信契機を与えるのかが設定される。このメインテーブルには、セル組立・分解部又は中継回線の登録・変更時に、各CLAD−ID毎のセル送信間隔(“最大セルレート”、“平均セルレート”、または“最大セルレート×α”)を計算した、CBR、rt-VBR、又はnrt-VBRのセル組立・分解部のスケジュールリストが設定される。
【0126】
同図(2)及び(3)にそれぞれ示すサブテーブル(nrt-VBR)及びサブテーブル(UBR)は、メインテーブルのrt-VBRおよびnrt-VBRに対するセル組立・分解部が送信権を放棄した場合(送信するセルが無い場合)、空きのタイムスロットに他のセル組立・分解部が生成したセルを挿入して送信するためにスケジューラが参照するテーブルである。
【0127】
すなわち、ATMバススケジューラは、中継回線の物理速度に応じた間隔に基き、上記のスケジューラテーブルの順番に従って、各セル組立・分解部にスケジュールを与える。
【0128】
ATMバススケジューラは、同図(1)に示すメインテーブルにおけるrt-VBRのセル組立・分解部が送信権を放棄した場合、同図(2)に示すサブテーブル(nrt-VBR)を参照し、nrt-VBRに対してスケジュールを行う。
nrt-VBRの送信待ちテーブルのサイクルが一周した場合(全てのnrt-VBRが送信権を放棄した場合)、同図(3)に示すサブテーブル(UBR)を参照し、UBRにスケジュールを行う。
【0129】
次に、図29を参照して上記のメインテーブルの作成アルゴリズムを説明する。
(1)音声データをATMセル多重する場合、音声は遅延に厳しいため音声専用のタイムスロットを予約しておき、このエリアには、音声セル組立・分解部以外は設定できないようにする。
【0130】
(2)音声SVC呼設定を契機に音声専用エリアにCLAD−IDを設定する。音声SVC呼解放を契機に音声専用エリアからCLAD−IDを削除して空きタイムスロットにする。
【0131】
(3)16Kbpsの音声セル組立・分解部は呼設定を契機に1周期に2回メモリテーブルに設定する。
(4)8Kbpsの音声セル組立・分解部は呼設定を契機に1周期に1回メモリテーブルに設定する。
【0132】
(5)CBR,rt-VBR,nrt-VBRの内の最大セルレートが高いセル組立・分解部から設定する。CBR及びrt-VBRは最大セルレート(0+1)の値で数を決定する。nrt-VBRは、平均セルレート(0+1)の値をメインテーブルに設定し、{最大セルレート(0+1)−平均セルレート(0+1)}の割合でサブテーブル( rt-VBR) に設定する。
【0133】
(6)64Kbps等の高速なデータ(例えばフレームリレー手順)に対するセル組立・分解部は次に示す手順で設定する。まず、最大セルレート(0+1)を算出する。なお、ユーザフレーム長を64バイトとする。
Figure 0003679249
【0134】
これを、1 周期の最大セルレートで割ると、次のようになる。
228.5714286÷21.56659765=10.5984≒11(TS)
1周期に11回メモリテーブルに設定する。タイムスロットの周期は、可能な限り、15(168/11)毎に設定する。図29の例では、設定TS位置=6,21,36,51,66,81,96,111,126,141,156となる。
【0135】
(7)2.4Kbps等の低速回線(PCR=8.57)は1タイムスロットと擬制し、8Kbpsと同じ最大セルレート(21.5)でスケジュールする。
(8)設定するセル組立・分解部は、残りの空きタイムスロットに設定する。
(9)2以上設定するセル組立・分解部が同一番号に重なる場合は、あとから設定されるCLAD−IDを1タイムスロットずらす。
【0136】
(10)空きのタイムスロットは、空き表示を設定する。ATMバススケジューラは、空きではnrt-VBRのセル組立・分解部をスケジュールする。空き表示は、音声専用にも設定可能とし、音声SVCが設定されていない場合、スケジューラはnrt-VBRのセル組立・分解部をスケジュールする。
【0137】
(11)中継速度が128Kbpsの場合、12(=1536/128) 飛ばしで設定する。図29の例では、設定TS位置=1,13,25,37,49,61,73,85,97,109,121,133,145,157となり、この場合、セル組立・分解部数の総和は14以下となる。
【0138】
サブテーブル(nrt-VBR) の作成アルゴリズムを図30に示す。この場合は、該当するセル組立・分解部が登録された順番に昇順にテーブルにCLAD−IDを設定する。
【0139】
本サブテーブルはセル組立・分解部の登録順に設定されるため、nrt-VBRのセル組立・分解部の送信権が譲られる権利に優先順位は無い。本サブテーブルのセル組立・分解部番号は複数回指定可能とし、出現回数によって、セル組立・分解部の重み付けが可能となる。
【0140】
サブテーブル(UBR)の作成アルゴリズムを図31に示す。この場合は、該当するセル組立・分解部が登録された順番に昇順にテーブルにCLAD−IDを設定する。本サブテーブルはセル組立・分解部の登録順に設定されるため、UBRのセル組立・分解部の送信権が譲られる権利に優先順位は無い。本サブテーブルはセル組立・分解部の番号は1回のみ設定する。
【0141】
次に、最大セルレート(PCR),平均セルレート(SCR)カウンタの実施例について説明する。
ATMバススケジューラは、送信権を譲り受けたnrt-VBRが最大セルレートを超えないように最大セルレート・カウンタでセル数を監視し、仮に最大セルレートを超えた場合は、他のnrt-VBRのセル組立・分解部に送信権を譲る。
【0142】
ATMバススケジューラがセル組立・分解部に送信権を与えると、セル組立・分解部は、送信セルがある場合にセルを送信し、セルが無い場合はセルを送信しない。ATMバススケジューラは、セル組立・分解部がセルを送信したか否かがATMバス信号制御部(図22の112)で判定可能であるため、セル組立・分解部がセルを送信した場合は、セル送信カウンタをインクリメントする。この結果、一定時間単位でセル組立・分解部単位にセル数を計算することが可能となる。
【0143】
ATMバススケジューラは、一定周期で予めセル組立・分解部単位に設定された最大セルレート値とセル送信カウンタを比較し、セル組立・分解部の送信セルが最大セルレートを超える場合は、該当セル組立・分解部に送信権を譲る制御は行わない。
【0144】
次に、ATMバススケジューラ周期の決定方法について説明する。
ATMバススケジューラは、各セル組立・分解部の送信順番をATMバススケジューラメモリに設定しておき、そのメモリを1タイムスロット周期毎に読み出してスケジューラバスで通知する。このメモリは、セル組立・分解部または回線登録時にソフトウェアで設定する。
【0145】
スケジューラメモリの大きさは以下の通りであり、タイムスロット数と回線使用率の比較を示す。
▲1▼音声のセルのペイロード長が40バイトの場合(中継回線の回線使用率が100(%)となり音声の収容効率が最も高い値を考えると、タイムスロット数は144となる)。
【0146】
【表1】
Figure 0003679249
【0147】
▲2▼音声のセルのペイロード長が47バイトの場合(中継回線の回線使用率が100(%)となり音声の収容効率が最も高い値を考えると、タイムスロット数は168となる)。
【0148】
【表2】
Figure 0003679249
【0149】
次に、バックアップ回線の制御方式について説明する。
中継回線が、通常運用時に使用する基本中継回線と、基本中継回線が障害になった場合、通信を保証するためのバックアップ(予備)回線とで構成されるATMセル多重装置において、基本中継回線とバックアップ回線の物理速度が異なる場合のバックアアプ制御方式を下記に示す。
【0150】
基本中継回線よりバックアップ回線の物理速度が高い場合、基本中継回線で通信している全てのコネクションをバックアップ回線に迂回させることができる。しかし、基本中継回線よりバックアップ回線の物理速度が低い場合、基本中継回線で通信している全てのコネクションを迂回させることは帯域の問題で出来ない。従って、セル組立・分解部毎に迂回/非迂回の選択が必要となる。以下にその場合の実施例を説明する。
【0151】
基本中継回線の物理速度を1.5Mbps、バックアップ回線の物理速度を64Kbpsを例に説明する。
この場合の基本中継回線の物理速度は1.5Mbpsであるから、1タイムスロット時間は0.267μsであり、1周期を168タイムスロットとすると、全てのタイムスロットにセルが送信されると、以下の帯域を使用する。
168×53×8×(1÷0.046368)=1536231.884 (bps)
となり、1.5Mbpsのスループットが出力可能である。
【0152】
バックアップ回線の速度は64Kbpsであるから、図29に示すメインテーブルの設定において、バックアップ回線接続時に迂回させるセル組立・分解部は、24タイムスロット毎に設定する。これを例えば、1TS, 25TS, 49TS, 73TS, 97TS, 121TS, 145TSとする。
バックアップ回線接続時に迂回させないセル組立・分解部は、上記のタイムスロット以外に設定しておく。
【0153】
基本中継回線が障害となり、バックアップ回線に接続する時には、物理速度が1.5Mbpsから64Kbpsとなる。この場合、ATMバススケジューラは、物理速度が変更されたことを契機に、メインテーブルの読み出しを1タイムスロット毎のスケジュールから24タイムスロット毎のスケジュールに変更する。このことにより、24タイムスロット毎に設定されたセル組立・分解部のみ送信権が与えられ、迂回するセル組立・分解部と迂回しないセル組立・分解部とを選択することが可能となる。
【0154】
上記と同様に、バックアップ回線の速度が128Kbpsの場合は、12タイムスロット毎に設定すればよい。
【0155】
次に、中継回線数を拡張した場合について説明する。
基本的にATMセル多重装置では、中継回線はせいぜい2本(基本中継回線+バックアップ回線)が一般的であるため、この前提を利用し、効率よく低コストで上りと下りを制御可能とする方式を説明した。
【0156】
すなわち、図21は中継回線が2本の場合を前提に記述しているため、1タイムスロット単位で下り方向のセルは無条件に2セルまで受信可能となっている。上り方向はスケジューラの制御により、1タイムスロットで1セルのみ送信可能である。
【0157】
しかしながら、下り方向のセルも上り方向と同一のスケジューラ方式に変更すれば、理論的には中継回線の数に制限は無くなる。以下にその実施例を説明する。
【0158】
下り方向にも、上り方向と同一の機構のスケジューラ機能を設ける。2つのスケジューラの制御により、1タイムスロット当たり上り1セル、下り1セルの送信権を与える。中継回線制御部14(図1,5など参照)には、セル組立・分解部と同様の最大セルレートを申告させ、これに基づいてメインテーブルを作成する。2つのスケジューラは、1タイムスロットで送信権を1回づつ、セル組立・分解部及び中継回線制御部に与える。
【0159】
上記の制御を行うことにより、中継回線の数の制限は無限に拡張することが可能である。
【0160】
次に、上記のATMセル多重装置とATM交換機との連携機能について下記に説明する。
ATM交換機では、ATMスイッチ(図33に示すATM−SW) が内蔵されているため、中継回線のコネクションID(VPI/VCI)と端末側の(セル組立・分解部側)のコネクションIDとは異なっており、ATMスイッチでコネクションIDの変換を行うことが可能である。
【0161】
一方、ATMセル多重装置では、ATMスイッチは搭載しないのが一般的であるため、中継回線のコネクションIDとセル組立・分解部が生成するセルのコネクションIDは同一である必要がある。
【0162】
この要件を満たすためには、セル組立・分解部は以下に示す3つの機能が必要となる。
(1)PVC(Permanent Virtual Circuit:固定バーチャルサーキット)接続の場合は、中継回線で規定されるコネクションIDをコネクション単位にセル組立・分解部に設定可能とする。
(2)SVC(Switched Virtual Circuit:呼設定バーチャルサーキット)接続の場合は、呼設定時に中継回線で決定されたコネクションIDを呼毎にセル組立・分解部に設定する必要がある。
【0163】
このようなATMセル多重装置の構成例を図32に示す。
すなわち、ATMセル多重装置11は、上記のセル組立・分解部13、中継回線制御部14、端末回線制御部16の他にSVC呼設定制御部17が設けられている。
【0164】
SVC呼設定制御部17は、呼の設定契機(例:端末からデータ受信、電源投入、端末から呼設定メッセージ受信時等)にATM交換機とATMの呼設定プロトコル(例:ATMフォーラムUNI4.0等)に従い、中継回線上のコネクションIDを決定する(図示の▲1▼)。
【0165】
SVC呼設定制御部17は、決定されたコネクションIDをセル組立・分解部部13に設定する(図示の▲2▼)。セル組立・分解部13は、設定されたコネクションIDでセルの送信・受信を行う。この結果、ATMスイッチを搭載しないセルの多重・分離が可能となる(図示の▲3▼)。
【0166】
(3)ATMフォーラムのPNNI(Private Network-Network Interface)で規定されているSOFT−PVCの場合は、ATMスイッチで変換された後の相手先セル組立・分解部のコネクションIDを呼設定メッセージに設定する必要があるが、ATMセル多重装置では、ATMスイッチを搭載していないので、仮想的なコネクションIDを指定する。
【0167】
この仮想コネクションIDは、ATMセル多重装置内で複数存在するセル組立・分解部の中で、どのセル組立・分解部に宛てたセルかを判定するために使用し、実通信のセルのコネクションIDでは、ATMセル多重装置−ATM交換機間の中継回線で決定されたコネクションIDをATMセル多重装置のセル組立・分解部に設定し通信を行う。
【0168】
このSVCコネクションIDの設定シーケンス例が図33に示されている。
相手VPI/VCIとは、ATMフォーラムのPNNIで使用する通信先コネクションIDである。ATM交換機3から受信したSETUP(セットアップ)メッセージで、相手側(VPI/VCI=E)は、SVC呼設定制御部17でセル組立・分解部Eを選択するために使用し、実通信では、ATM交換機3のコネクションIDであるVPI/VCI=Gを使用する。
【0169】
上記の説明では、端末回線はすべてセル組立・分解部を前提に説明して来たが、セル組立・分解部だけではなく、直接、ATMセルインタフェースをサポートすることにより、多対多の接続を実現した、低価格で簡易な、疑似スイッチへの拡張も可能である。
実施例としては、セル組立・分解部をATM−UNIインタフェース部に置き換えればよいだけである。
【0170】
ここで、図22に示したATMバススケジューラ11のより一層具体的な実施例を以下に説明する。
まず、図22に示したATMバススケジューラ11は、図34に示すATMバススケジューリング部31と(図35に示す)ATMバススケジュールメモリ制御部41とで構成され、スケジューリング部31の左側はATMバス12に接続されており、右側はスケジュールメモリ制御部41に接続されている。
【0171】
また、スケジューリング部31は図36に示す入出力信号を有し、タイムスロットカウンタ32とタイミングカウンタ33と上り方向バスコントローラ34と下り方向バスコントローラ35とで構成され、スケジュールメモリ制御部41は、図37に示す入出力信号を有し、コマンド受信部42とメインテーブル制御部43とサブテーブル制御部45,46とPCRテーブル制御部47とメモリ制御部48とで構成されている。
【0172】
なお、バスコントローラ34は図22に示したATMバス制御信号部112とCLAD送信権信号生成部117とで構成されるもので、制御部43〜45及び47はそれぞれ図22に示した制御部113〜116に対応している。
【0173】
さらに、メモリ制御部48は図10に示すDP-RAM212に相当するデュアルポートメモリ49に接続されており、このメモリ49は図22に示したスケジュールテーブルSTB(メインテーブルT1及びサブテーブルT2,T3)及びPCR設定テーブルT3を構成している。
【0174】
このようなATMバススケジューラ11の動作を上述した動作に加えてさらに具体的に説明する。
まず、下り方向の転送要求に対するスケジューラの動作を、下り方向バスコントローラ35による下りスケジューラの状態遷移図を示す図38、及び下りスケジューラの状態遷移表を示す図39を参照して以下に説明する。なお、図38の状態遷移図において、丸内の数字(以下の説明ではカッコ付数字とする)は図39の状態遷移表の遷移番号に対応している。
【0175】
図39に示す信号xPKGRST(図34,35には図示せず)はリセット信号であり、下りスケジューラの状態を初期状態(ST 0)とする。同じく図39にのみ示す信号SCMENは下りスケジューラのイネーブル信号であり、転送アイドル状態時(ST 8)にこの信号がディセーブルにされると下りスケジューラの状態を初期状態とする(遷移(34))。中継カード(図9に示した中継回線ボード140,150)からの送信要求は信号xRCA_PHY0,1 によって行われる。図39に示すTS10はタイムスロットの先頭を示す信号で下りスケジューラのタイムスロットカウンタ32で生成される。
【0176】
スケジューリング部31中の下り方向バスコントローラ35は一定時間毎(信号TS10毎)に中継カードから送信要求信号xRCA_PHY0,1 を受け付ける。中継カード0(中継回線ボード140)からの送信要求信号xRCA_PHY0を受けた場合、中継カード0にバス権信号xREN_PHY0を与える(遷移(5))。
【0177】
中継カード0はそのバス権が付与されればただちに送信を行う(状態ST 2)。送信が完了したら、下り方向バスコントローラ35は中継カード1(中継回線ボード150)からの送信要求信号xRCA_PHY1を監視する(状態ST 3)。そして、中継カード1からの送信要求があった場合には中継カード1に対してバス権信号xREN_PHY1を与える(遷移(15))。
【0178】
上記動作において、中継カード1からの送信要求が先であれば中継カード1に対してまずバス権を与え(状態ST 5)その後、中継カード0の送信要求を監視する動作を行う(状態ST 6)。中継カード0, 1の両方から送信要求があった場合には、まず中継カード0に対してバス権を与え(遷移(5))、その後(遷移(9))、中継カード1に対してバス権を与える(遷移(6))。
【0179】
中継カード0,1からの送信要求の監視(状態ST 1)はタイムスロットの先頭TS10から一定時間行う。その間に送信要求がなければそのタイムスロットでの送信権付与は行わない(遷移(7))。
【0180】
本実施例においてはタイムスロットの先頭から264μsの間、送信要求の監視を行う。この条件は図39に示す状態遷移表において「タイマ」として与えられている。なお、図39に示す「ウエイトカウント」とは1セルの長さに相当する時間を示している。状態ST_2,5,4,7で送信権を与えてから中継カードが1セル送信するのを「ウエイトカウント」の値を監視することで待ち合わせる。
【0181】
下りスケジューラは中継カード0,1に対してバス権信号xREN_PHY0,1を付与し、セル転送が行われている時にセル組立・分解部13(130)からの受信可能信号xTCA_CLADを監視し、中継カードが送信した場合にセル組立・分解部が受信できなかったことを検出する。検出結果はセル廃棄信号xCELLDET,xCELLDET1として図35に示すスケジュールメモリ制御部41に通知される。
【0182】
スケジュールメモリ制御部41は信号xCELLDET,xCELLDET1を下りセル廃棄として、後述する統計情報テーブルの更新処理を行う。
次に、上り方向の転送要求に対するスケジューラの動作を、上り方向バスコントローラ34による上りスケジューラの状態遷移図を示す図40、及び上りスケジューラの状態遷移表を示す図41〜45を参照して以下に説明する。
【0183】
信号xPKGRSTは下り方向の場合と同様にリセット信号であり、スケジューラの状態を初期状態(図40のST 0)とする。信号SCMENはスケジューラのイネーブル信号であり、アイドル状態時(ST A)にこの信号がディセーブルされるとスケジューラの状態を初期状態とする(図40の遷移(41))。セル組立・分解部13からの送信要求は信号xRCA_CLAD0-9によって行われる。TS10はタイムスロットの先頭を示す信号で上りスケジューラのタイムスロットカウンタ32で生成される。
【0184】
(1)メインテーブルT1のリード:
上り方向バスコントローラ34は一定時間毎(信号TS10毎)にメモリ49内のメインテーブルT1の値をリードする。スケジューリング部31はメインテーブルT1のリード時に、制御コマンドをATMバススケジュールメモリ制御部41に与え、メインテーブルT1の実際のリードはATMバススケジュールメモリ制御部41が行う(図46の状態ST 4)。
【0185】
このコマンドはバスコントローラ34からの信号xCMD3,xMTCNTUP,xS1CNTUP,xS2CNTUP,xCMDEN,CMDRxWの組み合わせとしてスケジュールメモリ制御部41のコマンド受信部42を介してメインテーブル制御部43に通知され、デュアルポートメモリ49内のメインテーブルT1をリードする処理を行う。
【0186】
コマンド信号xCMD3,xMTCNTUP,xS1CNTUP,xS2CNTUP,xCMDEN,CMDRxWの組み合わせによるスケジュールメモリ制御部41の動作がコマンド受信部42によって実行される時の状態遷移図が図46に示され、状態遷移表が図47〜図50に示されている。また、図51は上記のコマンド信号例を示している。
【0187】
メインテーブルT1からリードした結果(図40の状態ST 1)はバススケジューリング部31に通知される(図46の遷移(19), (38))。メインテーブルT1にはCBR,rt-VBR,nrt-VBR通信を行う各セル組立・分解部13のID値(MCLADID3-0)とそのセル組立・分解部の通信がCBR,rt-VBR,nrt-VBRのいずれであるかを示す値(MBR2-0)が格納されている。メインテーブルT1のリード値がバススケジューリング部31に信号xCMDACKとして通知されたならば、上りバススケジューラはそのID値に対応したセル組立・分解部から送信要求が上がることを一定時間監視する(図40の状態ST 2)。
【0188】
(2)メインテーブルT1によるCBR通信の場合(MBR2-0=“001"):
セル組立・分解部13の通信がCBRの場合(MBR2-0=“001")、246μsの間、そのセル組立・分解部からの送信要求を受け付ける(図40の状態ST 2)。そのセル組立・分解部から送信要求xRCA_CLADnがあった場合はバス権信号xREN_CLADnを与える(同ST 7)。そのセル組立・分解部はバス権が付与されればただちに送信を行う。
【0189】
上りスケジューラは1セルが転送される時間(53クロック分)待機した後(同ST 8)、そのセル転送における統計情報の更新を行う(同状態ST 9)。246 μsの間にセル組立・分解部からの送信要求がない場合はそのタイムスロットにおけるバス権付与を放棄し(同遷移(11)) 、統計情報の更新を行う(同状態ST 9)。
【0190】
(3)メインテーブルT1によるrt-VBR通信の場合(MBR2-0=“010")、及びnrt-VBR通信の場合(MBR2-0=“011"):
そのセル組立・分解部の通信がrt-VBR通信の場合(MBR2-0=“010")、及びnrt-VBR通信の場合(MBR2-0=“011")には、181μsの間、セル組立・分解部からの送信要求信号を受け付ける。そのセル組立・分解部から送信要求信号xRCA_CLADnがあった場合は上記(2)と同様にバス権信号xREN_CLADnを与える。セル組立・分解部はバス権が付与されればただちに送信を行う。
【0191】
上りスケジューラは1セルが転送される時間(53クロック分)待機した後、そのセル転送における統計情報の更新を行う。rt-VBR通信の場合、及びnrt-VBR通信の場合は上述したようにPCR テーブルT4による送信権の制限がある。
【0192】
一定時間に設定されたセル数を送信しているセル組立・分解部にはPCRテーブル制御部47からPCRによる送信の制限信号xCELLENB0-9が与えられる(図46の遷移(10))。この結果、メインテーブルT1からリードしたID値に対して送信の制限がある場合はバス権が与えられない。送信の制限によりバス権が与えられない場合、及び181μsの間にセル組立・分解部からの送信要求がない場合はメインテーブルT1からリードしたCLAD−IDの値に対応するセル組立・分解部へのバス権付与を放棄し(同遷移(9))、デュアルポートメモリ49内のサブテーブルT2から新たなCLAD−IDの値をリードする(同状態ST 3)。
【0193】
(4)サブテーブルT2のリード:
メインテーブルT1からリードしたIDがrt-VBR通信の場合、及びnrt-VBR通信の場合において上記(3)でバス権が付与されなかった場合は、バスコントローラ34はサブテーブルT2の値をリードする(同状態ST 3)。バスコントローラ34はサブテーブルT2のリード時に、図51に示した制御コマンドをATMバススケジュールメモリ制御部41に与え、実際のテーブルT2のリードはATMバススケジュールメモリ制御部41が行う(図46の状態ST 5)。
【0194】
リードした結果はバススケジューリング部31に通知される。サブテーブルT2にはnrt-VBR通信を行うセル組立・分解部のID値(S1CLADID3-0)が格納されている。サブテーブルT2のリード値がバススケジューリング部31に信号xCMDACKにより通知されたならば、上りバススケジューラはそのIDのセル組立・分解部から送信要求があるか否かを監視する(図40の状態ST 4)。
【0195】
(5)サブテーブルT2によるnrt-VBR通信の場合:
サブテーブルT2からリードしたCLAD-IDRから送信要求信号xRCA_CLADnがあれば、上りスケジューラはバス権信号xREN_CLADnを与える(同遷移(20))。セル組立・分解部はバス権を付与されればただちに送信を行う(同状態ST 7)。上りスケジューラは1セルが転送される時間(53クロック分)待機した後(同状態ST
8)、そのセル転送における統計情報の更新を行う(同状態ST 9)。
【0196】
サブテーブルT2によるnrt-VBR通信の場合もPCRテーブルT4による送信権の制限がある(図46の状態ST 1)。一定時間に設定されたセル数を送信しているセル組立・分解部にはPCRによる送信の制限信号xCELLENB0-9が与えられる。
【0197】
サブテーブルT2からリードしたID値に対して送信の制限がある場合はバス権が与えられない。送信の制限によりバス権が与えられない場合、及びセル組立・分解部からの送信要求がない場合はサブテーブルT2からリードしたCLAD−IDの値に対応するセル組立・分解部へのバス権付与を放棄し、サブテーブルT2から新たなCLAD−IDの値をリードする(図46の状態ST 5)。こうしてサブテーブルT2からリードしたCLAD−IDに対する送信要求があるまで次々とサブテーブルT2の値をリードする。
【0198】
サブテーブルT2の全てのCLAD−IDに対し送信要求がない場合はスケジュールメモリ制御部41はCLAD−IDとして信号“E" を返して来るので(同遷移(13))、サブテーブルT2からリードしたCLAD−IDの値に対応するセル組立・分解部へのバス権付与を放棄し、サブテーブルT3から新たなCLAD−IDの値をリードする(同状態ST 5)。
【0199】
(6)サブテーブルT3のリード:
サブテーブルT2からリードしたIDに対して上記(5) でバス権が付与されなかった場合は、バスコントローラ34はサブテーブルT3の値をリードする(図40の状態ST 5)。バススケジューリング部31はテーブルT3のリード時に、図51の制御コマンドをATMバススケジュールメモリ制御部41に与え、実際のテーブルT3のリードはATMバススケジュールメモリ制御部41が行う(図46の状態ST 6)。リードした結果はバススケジューリング部に通知される。
【0200】
サブテーブルT3にはUBR通信を行うセル組立・分解部のID値(S2CLADID3-0) が格納されている。サブテーブルT3のリード値がバススケジューリング部31に信号xCMDACKとして通知されたならば、上りスケジューラはそのIDのセル組立・分解部から送信要求があるかどうか監視する(図40の状態ST 6)。
【0201】
(7)サブテーブルT3によるUBR通信の場合:
サブテーブルT3からリードしたCLAD-IDRから送信要求信号xRCA CLADnがあれば、上りスケジューラはバス権信号xREN_CLADnを与える。セル組立・分解部はバス権が付与されればただちに送信を行う(同遷移(28)及び状態ST 7)。上りスケジューラは1セルが転送される時間(53クロック分)待機した後、そのセル転送における統計情報の更新を行う(同状態ST 8 及びST 9)。
【0202】
セル組立・分解部からの送信要求がない場合はサブテーブルT3からリードしたCLAD−IDの値に対応するセル組立・分解部へのバス権付与を放棄し、サブテーブルT3から新たなCLAD−IDの値をリードする(同遷移(27)及び状態ST 5)。
【0203】
こうしてサブテーブルT3からリードしたCLAD−IDに対する送信要求があるまで次々とサブテーブルT3の値をリードする。サブテーブルT3の全てのCLAD−IDに対し送信要求がない場合は、スケジュールメモリ制御部41はCLAD−IDとして“E" を返して来るので、そのタイムスロットでのバス権付与を放棄し(同遷移(29)及び状態ST 8)、統計情報の更新処理を行う(同状態ST 9)。
【0204】
上記の統計情報は以下のものがある。
(a)タイムスロット数
(b)各セル組立・分解部毎の送出セル数
(c)中継カード0におけるセル受信時のセル廃棄数。
(d)中継カード1におけるセル受信時のセル廃棄数。
(e)セル組立・分解部におけるセル受信時のセル廃棄数。
バススケジューラ11は1TSごとにデュアルポートメモリ49内に設けた統計情報テーブルの上記情報を更新する。
【0205】
下り方向通信においては、中継カードからのセル送信時における各セル組立・分解部でのセル受信時のセル廃棄数の更新処理を行う。これらはバスコントローラ35から信号xCELLDET,xCELLDET1 としてスケジュールメモリ制御部41に通知され、各セル組立・分解部におけるセル廃棄数テーブルを更新する処理を行う。
【0206】
上り方向通信においては、タイムスロット数、各セル組立・分解部毎の送出セル数、中継カード0におけるセル受信時のセル廃棄数、及び中継カード1におけるセル受信時のセル廃棄数の更新処理を行う。これらはバスコントローラ34からコマンド信号xCMD3、xMTCNTUP, xS1CNTUP, xS2CNTUP, xCMDEN, CMDRxWの組み合わせとしてスケジュールメモリ制御部41に通知され、それぞれのテーブルを更新する処理を行う(図47〜図51参照)。
【0207】
ここで、デュアルポートメモリ49に対するアクセスについて説明する。
本ATMセル多重装置に回線、あるいは端末が接続されると、そのCLAD−ID、通信種別、通信レートなどが登録される。メインボード110のメインCPU216はスケジューラ11のデュアルポートメモリ(DP−RAM)49(212)にこれらの、それぞれの端末の通信情報を登録する。スケジューラ11のDPRAM49は2面構成になっている。メインCPU216からの情報更新は常に予備側のテーブルに対して行う。
【0208】
メインCPU216はテーブルの更新が完了したならばスケジューラ11に対して該テーブルの面切り替え命令を出す。スケジューラ11はテーブルの面切り替え命令を受けても、ただちにはテーブルの面切り替えを行わない。テーブルの面切り替えはメインテーブルT1の先頭を読み出す際に同期して行う。
【0209】
PCRテーブルT4による制御はnrt-VBRの通信に対して行われる。PCRは全パッケージ共通監視タイムスロット数と各セル組立・分解部毎の最大セル送出数から成る。これらの値はメインCPU216によって設定される。スケジューラ11はPCRテーブル制御部47において、1タイムスロット毎に監視タイムスロットカウンタを加算する。
【0210】
また、各セル組立・分解部毎の送出セルカウンタをそのセル組立・分解部がセルを送出するごとに加算する。そして、送出セルカウンタがセル組立・分解部毎の最大送出セルカウンタの値と等しい場合は該当するセル組立・分解部に対するピークセルレートによる制限信号xCELLENBnをディセーブルにし、バス権を与えないようにする(図46の状態ST 1及び遷移(3))。
【0211】
この状態は監視タイムスロットカウンタ32が全パッケージ共通監視タイムスロット数と等しくなるまで保持される。監視タイムスロットカウンタが全パッケージ共通監視タイムスロット数と等しくなると、監視タイムスロットカウンタ、送出セルカウンタをそれぞれ「0」とし、新たにピークセルレートによる監視を行う。この制御により、全パッケージ共通監視タイムスロット数を分母、各セル組立・分解部毎の最大セル送出数を分子とするピークセルレートによる通信制御が可能となる。
【0212】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明に係るATMセル多重装置は、端末からATM交換機への上り方向のセル転送時には、セル組立・分解部におけるセル終端部からのセルが、Utopiaインタフェースを介して該セル組立・分解部における通信制御部の制御によりセル保持部に保持され、ATMバススケジューラが、所定のサービスカテゴリー又はトラフィック量に合わせたトラフィック管理により予め設定されたスケジュールテーブルに従って該セル保持部毎に送信権を割り当てることにより該セル保持部からATMバスへセルを送信させ、該ATM交換機から該端末への下り方向のセル転送時には、該ATMバスから各セル保持部にセルを同報し、該通信制御部が該セルを該セル保持部から該セル終端部に該Utopiaインタフェースを介して転送させ自分宛てか否かを判定するように構成したので、下記の効果が得られる。
【0213】
(1)ATMフォーラムの規定された標準であるUtopiaインタフェースを多重する技術の採用によりトラフィック制御(CBR,VBR,UBR)を可能とし、ATMセル多重装置の開発コスト、製造コストを削減し、小型化が図られる。
(2)ATMスイッチを搭載せずに、PVC,SVC,SOFT−PVCを可能とし、ATMセル多重装置の開発コスト、製造コストを大幅に軽減することが可能となる。
【0214】
(3)中継回線の数を容易に拡張可能となり、ATMセル多重装置の拡張性が増大する。
(4)スケジュールテーブルの設定間隔により、基本中継回線とバックアップ回線とで、物理回線速度が異なる場合、セル組立・分解部単位に迂回・非迂回を選択可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るATMセル多重装置を概略的に示したブロック図である。
【図2】ATMフォーラムで定められているUtopiaインタフェースを示したブロック図である。
【図3】 Utopiaインタフェース(ATMバス→中継回線制御部)のタイムチャート図である。
【図4】 Utopiaインタフェース(中継回線制御部→ATMバス)のタイムチャート図である。
【図5】本発明に係るATMセル多重装置の原理構成を示したブロック図である。
【図6】本発明に係るATMセル多重装置によるUtopiaインタフェースとATMバスインタフェースの変換構成例を示したブロック図である。
【図7】ATMバス(中継回線制御部→ATMバス)のタイムチャート図である。
【図8】ATMバス(セル組立・分解部→中継回線制御部)のタイムチャート図である。
【図9】本発明に係るATMセル多重装置のボード構成例を示したブロック図である。
【図10】本発明に係るATMセル多重装置に用いられるメインボードの回路構成例を示したブロック図である。
【図11】本発明に係るATMセル多重装置に用いられる端末回線収容ボードの回路構成例を示したブロック図である。
【図12】本発明に係るATMセル多重装置に用いられる中継回線ボードの回路構成例を示したブロック図である。
【図13】本発明に係るATMセル多重装置に用いられる音声回線収容ボードの回路構成例を示したブロック図である。
【図14】本発明に係るATMセル多重装置に用いられるコーデックボードの回路構成例を示したブロック図である。
【図15】本発明に係るATMセル多重装置に用いられるクロックボードの回路構成例を示したブロック図である。
【図16】本発明に係るATMセル多重装置の実施例を示したブロック図である。
【図17】ATMバス(中継回線制御部→セル組立・分解部)のタイムチャート図である。
【図18】セル組立・分解部内部の下りセル転送のタイムチャート図である。
【図19】ATMバス(セル組立・分解部→中継回線制御部)のタイムチャート図である。
【図20】セル組立・分解部内部の上りセル転送のタイムチャート図である。
【図21】本発明に係るATMセル多重装置に用いられるATMバスの実施例を示した図である。
【図22】本発明に係るATMセル多重装置に用いられるATMバススケジューラの構成例を示したブロック図である。
【図23】本発明に係るATMセル多重装置に用いられるATMフレームのヘッダフォーマット図である。
【図24】本発明に係るATMセル多重装置に用いられるCBR方式によるタイムチャート図である。
【図25】本発明に係るATMセル多重装置に用いられるrt-VBR方式によるタイムチャート図である。
【図26】本発明に係るATMセル多重装置に用いられるnrt-VBR方式によるタイムチャート図である。
【図27】本発明に係るATMセル多重装置に用いられるUBR方式によるタイムチャート図である。
【図28】本発明に係るATMセル多重装置に用いられるスケジュールテーブルの構成例を示した図である。
【図29】本発明に係るATMセル多重装置に用いられるスケジュールテーブル中のメインテーブルの作成アルゴリズムを示した図である。
【図30】本発明に係るATMセル多重装置に用いられるスケジュールテーブル中のサブテーブル(nrt-VBR)の作成アルゴリズムを示した図である。
【図31】本発明に係るATMセル多重装置に用いられるスケジュールテーブル中のサブテーブル(UBR)の作成アルゴリズムを示した図である。
【図32】本発明に係るATMセル多重装置におけるSVCコネクションIDの動作例を示したブロック図である。
【図33】本発明に係るATMセル多重装置におけるSOFT−PVC通信方式を示したシーケンス図である。
【図34】本発明に係るATMセル多重装置におけるATMバススケジューラを構成するATMバススケジューリング部の実施例を示したブロック図である。
【図35】本発明に係るATMセル多重装置におけるATMバススケジューラを構成するATMバススケジュールメモリ制御部の実施例を示したブロック図である。
【図36】本発明に係るATMセル多重装置におけるATMバススケジューラを構成するATMバススケジューリング部の入出力信号表を示した図である。
【図37】本発明に係るATMセル多重装置におけるATMバススケジューラを構成するATMバススケジュールメモリ制御部の入出力信号表を示した図である。
【図38】本発明に係るATMセル多重装置におけるATMバススケジューラの下りスケジューラ状態遷移図である。
【図39】本発明に係るATMセル多重装置におけるATMバススケジューラの下りスケジューラ状態遷移表を示した図である。
【図40】本発明に係るATMセル多重装置におけるATMバススケジューラの上りスケジューラ状態遷移図である。
【図41】本発明に係るATMセル多重装置におけるATMバススケジューラの上りスケジューラ状態遷移表(1)を示した図である。
【図42】本発明に係るATMセル多重装置におけるATMバススケジューラの上りスケジューラ状態遷移表(2)を示した図である。
【図43】本発明に係るATMセル多重装置におけるATMバススケジューラの上りスケジューラ状態遷移表(3)を示した図である。
【図44】本発明に係るATMセル多重装置におけるATMバススケジューラの上りスケジューラ状態遷移表(4)を示した図である。
【図45】本発明に係るATMセル多重装置におけるATMバススケジューラの上りスケジューラ状態遷移表(5)を示した図である。
【図46】本発明に係るATMセル多重装置におけるATMバススケジューラを構成するコマンド受信部の状態遷移図である。
【図47】本発明に係るATMセル多重装置におけるATMバススケジューラのスケジューラコマンド受信部の状態遷移表(1)を示した図である。
【図48】本発明に係るATMセル多重装置におけるATMバススケジューラのスケジューラコマンド受信部の状態遷移表(2)を示した図である。
【図49】本発明に係るATMセル多重装置におけるATMバススケジューラのスケジューラコマンド受信部の状態遷移表(3)を示した図である。
【図50】本発明に係るATMセル多重装置におけるATMバススケジューラのスケジューラコマンド受信部の状態遷移表(4)を示した図である。
【図51】本発明に係るATMセル多重装置におけるATMバススケジューラのスケジューラコマンド表を示した図である。
【図52】一般的なATMセル多重装置の配置を示したブロック図である。
【符号の説明】
1 端末
2 ATMセル多重装置
3 ATM交換機
10 物理層終端部(PHY)
11 ATMバススケジューラ
12 ATMバス
13 セル組立・分解部(CLAD)
14 中継回線制御部
15 バックアップ中継回線制御部
20 セル終端部(SAR)
21,22 FIFO
23 ATM通信制御部
31 ATMバススケジューリング部
32 タイムスロットカウンタ
33 タイミングカウンタ
34 上り方向バスコントローラ
35 下り方向バスコントローラ
41 ATMバススケジュールメモリ制御部
42 コマンド受信部
43 メインテーブル制御部
44,45 サブテーブル制御部
46 統計情報制御部
47 PCRテーブル制御部
48 メモリ制御部
49 デュアルボートメモリ
110 メインボード
130 端末回線収容ボード
140,150 中継回線収容ボード
160 音声回線収容ボード
170 コーデックボード
180 クロックボード
STB スケジュールテーブル
T1 メインテーブル
T2,T3 サブテーブル
T4 PCR設定テーブル
111 スケジューラ管理制御部
112 ATMバス制御信号部
113 メインテーブルサーチ制御部
114,115 サブテーブルサーチ制御部
116 セル送信レート監視部
117 セル組立・分解部送信権信号生成部
TS タイムスロット
図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (11)

  1. 端末とATM交換機間でATMセルの組み立て及び分解を行うようにATMバス上に並列接続された複数のセル組立・分解部であって、セル保持部と通信制御とセル終端部とを有し、該セル保持部及び該通信制御部と該セル終端部とがUtopiaインタフェースで接続されるものと、
    該ATMバスを介して各セル組立・分解部に接続されたATMバス管理用のATMバススケジューラとを備え、
    該端末から該ATM交換機への上り方向のセル転送時には、該セル終端部からのセルが、該Utopiaインタフェースを介して該通信制御部の制御により該セル保持部に保持され、該ATMバススケジューラが、所定のサービスカテゴリー又はトラフィック量に合わせたトラフィック管理により予め設定されたスケジュールテーブルに従って該セル組立・分解部の該セル保持部毎に送信権を割り当てることにより該セル保持部から該ATMバスへセルを送信させ、
    該ATM交換機から該端末への下り方向のセル転送時には、該ATMバスから各セル組立・分解部の該セル保持部にセルを同報し、該通信制御部が該セルを該セル保持部から該セル終端部に該Utopiaインタフェースを介して転送させ自分宛てか否かを判定することを特徴としたATMセル多重装置。
  2. 請求項1において、
    該セル保持部が、該ATMバスからの下り1セル分を書き込むためのFIFOと、該ATMバスへの上り1セル分を書き込むためのFIFOとで構成されていることを特徴としたATMセル多重装置。
  3. 請求項1において、
    該ATMバススケジューラが、該ATM交換機に接続された中継回線が1本の場合、該ATMバス上に、上り方向と下り方向のセルを平等に割り当てることによりセルの送信・受信を制御することを特徴としたATMセル多重装置。
  4. 請求項1において、
    該ATMバススケジューラが、該ATM交換機に接続された中継回線が複数本の場合、下り方向は1タイムスロット内に該複数のセルを受信可能とし、上り方向は1セルに制御することを特徴としたATMセル多重装置。
  5. 請求項4において、
    該複数本の中継回線の物理速度が互いに異なる場合、該ATMバススケジューラが、該ATMバスの送信権を与える順序を決定するメモリテーブルの設定間隔を間引き設定することにより、各セル組立・分解部単位に迂回又は非迂回を選択可能とすることを特徴としたATMセル多重装置。
  6. 請求項4において、
    該ATMバススケジューラが、上り方向だけでなく下り方向のセルに対しても所定のサービスカテゴリー又はトラフィック量に合わせたトラフィック管理により予め設定されたスケジュールテーブルに従って各セル組立・分解部毎に受信権を割り当てることにより該中継回線の数を拡張可能としたことを特徴とするATMセル多重装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    該セル組立・分解部とは別にSVC呼設定制御部を設け、該SVC呼設定制御部が、呼設定プロトコルを制御し、該中継回線上で決定されたコネクションIDをセル組立・分解部に設定することにより該ATM交換機と接続可能にしたことを特徴とするATMセル多重装置。
  8. 請求項7において、
    該SVC呼設定制御部が、仮想コネクションIDを設定し、PNNIで規定されているSOFT−PVC機能を有することを特徴としたATMセル多重装置。
  9. 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
    該サービスカテゴリーが、CBR,rt-VBR,nrt-VBR,及びUBRであることを特徴としたATMセル多重装置。
  10. 請求項9において、
    該スケジュールテーブルが、UBRを除く全サービスカテゴリーを含むメインテーブルと、送信権についての優先順位の低いサービスカテゴリーから成るサブテーブルとで構成されており、該ATMバススケジューラが、該メインテーブルにおけるセル組立・分解部が送信権を放棄したときのみ該サブテーブルに基づいて送信権を付与することを特徴としたATMセル多重装置。
  11. 請求項10において、
    該メインテーブルが、CBR,rt-VBR,及びnrt-VBRの順に且つセル組立・分解部の登録順にフレーム内で均等に各セル組立・分解部に対する送信権を各タイムスロットに割り当てるように予め作成されていることを特徴としたATMセル多重装置。
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