JP3678817B2 - ホーニング加工方法およびその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、砥石に回転運動と往復運動とを与えながら、砥石をワークの加工面に押し付けてワークを削り取って目的とする表面あらさ、寸法、形状を得るようなホーニング加工方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に内燃機関のシリンダブロックにおけるシリンダボアには表面硬度を向上させるために焼入れ処理が行なわれ、この焼入れ処理により熱変形(熱焼入れ変形)した部分はホーニング加工により良好な真円度を確保するように加工されることが望まれる。
従来、このような焼入れ処理されたシリンダボアをホーニング加工する方法およびその装置としては、例えば特開平3−19763号公報に記載のものがある。
【0003】
すなわち、図7に示すようにシリンダブロック71のシリンダボア72にはピストンのストローク方向に延びる縦方向の複数の焼入れ部73…が予め離間形成され、この焼入れ部73をホーニング加工するホーニングヘッド74には、上述の複数の焼入れ部73に同時接触するように螺旋形状の砥石75を配置し、このホーニングヘッド74をシリンダボア72内に挿入し、砥石75に回転運動および往復運動を付加して、焼入れにより熱変形した変形部をホーニング加工する方法および装置である。
【0004】
しかし、この従来方法および装置にあっては、螺旋形状の砥石75が同時に複数の焼入れ部73に接触するものの、この焼入れ部73それ自体が変形しているので、ホーニングヘッド74を含むホーニングツールの確実なセンタリング(centering 、中心合わせ)を行なうことが困難であり、またホーニング加工中におけるツールの倒れや振れを防止することも困難であるから、シリンダボア72の高精度の真円度および真直度を確保することができない問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、ワーク加工孔内にて案内ガイドを拡張して、この案内ガイドでワーク加工孔に対してホーニングツールをセンタリングし、ワーク加工孔における非変形部に砥石を接触させて取り代目標値を検出した後に、部分変形部の加工時の実取り代が上記取り代目標値と一致するまで加工する方法により、ワークに対するツールの確実なセンタリングができると共に、ツールの倒れや振れをも防止することができ、ワーク加工孔の高精度の真円度および真直度を確保することができ、しかも、部分変形部の取り代目標値の検出および設定が容易で、かつ、簡単に定寸加工を行なうことができるホーニング加工方法の提供を目的とする。
【0006】
この発明の一実施態様は、上記部分変形部をシリンダボア焼入部に設定することで、焼入れにより熱変形した局部変形部の取り代目標値の検出および取り代の加工が容易なホーニング加工方法の提供を目的とする。
【0007】
この発明の一実施態様は、シリンダボア焼入部の加工時に変形部分の上下寸法に対応する短いストロークにてホーニングツールを往復動させることで、必要箇所のみを短時間でホーニング処理することができるホーニング加工方法の提供を目的とする。
【0008】
この発明の一実施態様は、シリンダボア焼入部のホーニング加工後、シリンダボア全長寸法に対応する長いストロークにて仕上げホーニング加工することで、シリンダボア全体を定寸法に仕上げ加工することができるホーニング加工方法の提供を目的する。
【0009】
この発明はまた、ワーク加工孔における非変形部に砥石を接触させて取り代目標値を検出し、部分変形部の加工時の実取り代が上記取り代目標値と一致した時、ホーニング加工を停止することで、部分変形部の正確な取り代目標値の検出および設定が容易で、かつ簡単に定寸加工を行なうことができるホーニング加工装置の提供を目的とする。
【0010】
この発明の一実施態様は、ツールボディの軸芯部に各別に拡張動作されるインナコーンとアウタコーンとを配設することで、配置スペースが制限された部位にこれら各コーンをコンパクトに組込むことができると共に、上記各コーンにより必要時に対応する案内ガイドおよび砥石を適切に拡張することができるホーニング加工装置の提供を目的とする。
【0011】
この発明の一実施態様は、上記ツールボディの外周部に特異な段付きプラグゲージを配設することで、ホーニング加工の前工程に専用の検出装置を設けることなく、焼入れの有無を上記段付きプラグゲージにより容易に検出することができるホーニング加工装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明によるホーニング加工方法は、ワーク加工孔内にて案内ガイドを拡張して、ワーク加工孔に対してホーニングツールをセンタリングし、ワーク加工孔における非変形部に砥石を接触させて取り代目標値を検出した後に、部分変形部加工時の実取り代が上記取り代目標値と一致するまでホーニング加工するものである。
【0013】
この発明の一実施態様は、上記部分変形部をシリンダボア焼入部に設定したものである。
【0014】
この発明の一実施態様は、上記シリンダボア焼入部の荒ホーニング加工は変形部分の上下寸法に対応するショートストロークにて行なうものである。
【0015】
この発明の一実施態様は、上記荒ホーニング加工の後、シリンダボア全長寸法に対応するロングストロークにて仕上げホーニング加工を行なうものである。
【0016】
この発明によるホーニング加工装置は、ワーク加工孔内部に案内ガイドを拡張するガイド拡張手段と、ワーク加工孔における非変形部に砥石を拡張接触させた時の取り代目標値を検出する検出手段と、部分変形部加工時の実取り代が上記取り代目標値と一致した時、ホーニング加工を停止する加工停止手段とを備えたものである。
【0017】
この発明の一実施態様は、ツールボディの軸芯部に各別に拡張動作されるインナコーンとアウタコーンとを配設し、一方のコーンで上記案内ガイドを拡張し、他方のコーンで上記砥石を拡張すべく構成したものである。
【0018】
この発明の一実施態様は、上記ツールボディの外周部に、ワーク加工孔の正常焼入れ部に対しては非挿入となり、ワーク加工孔の未焼入れ部に対しては挿入されるような段付きプラグゲージを配設したものである。
【0019】
【発明の作用及び効果】
この発明のホーニング加工方法によれば、ワーク加工孔内にて案内ガイドを拡張して、この案内ガイドでワーク加工孔に対してホーニングツールをセンタリングしながら所定の加工を行なうので、ワークに対するツールの確実なセンタリング(中心合わせ)ができると共に、ツールの倒れや振れを上述の拡張された案内ガイドにて防止することができるので、ワーク加工孔の高精度の真円度および真直度を確保することができる効果がある。
【0020】
しかも、ワーク加工孔における変形がない部分としての非変形部に砥石を接触させて取り代目標値を検出した後に、部分変形部の加工時には該加工時の実取り代が上記取り代目標値と一致するまでホーニング加工するので、部分変形部の正確な取り代目標値の検出、設定が容易となり、かつ簡単に定寸加工を行なうことができる効果がある。
【0021】
この発明の一実施態様によれば、上述の部分変形部をシリンダボア焼入部に設定したので、焼入れにより熱変形した局部変形部の取り代目標値の検出および取り代のホーニング加工が容易となる効果がある。
【0022】
この発明の一実施態様によれば、シリンダボア焼入部の荒ホーニング加工時に変形部分の上下寸法に対応するショートストロークにてホーニングツールを往復動させる方法であるから必要箇所のみを短時間でホーニング処理することができる効果がある。
【0023】
この発明の一実施態様によれば、上述の荒ホーニング加工(シリンダボア焼入部のホーニング加工)の後、シリンダボア全長寸法に対応するロングストロークにて仕上げホーニング加工するので、シリンダボア全体を定寸法に仕上げ加工することができる効果がある。
【0024】
この発明のホーニング加工装置によれば、ワーク加工孔における非変形部に砥石を拡張接触させた時、上述の検出手段は取り代目標値を検出し、検出後において、上述のガイド拡張手段でワーク加工孔内部に案内ガイドを拡張させて、この案内ガイドでホーニングツールのセンタリングを図りつつ部分変形部を上述の砥石でホーニング加工する時には、加工停止手段は実取り代が上記取り代目標値の検出と一致した時点で、ホーニング加工を停止する。
【0025】
この結果、部分変形部の正確な取り代目標値の検出および設定が容易で、かつ簡単に定寸加工を行なうことができる効果がある。しかも、上述の案内ガイドでホーニングツールのセンタリングを図りつつ部分変形部を加工するので、ツールの確実な中心合わせができると共に、ツールの倒れや振れをも防止することができて、ワーク加工孔の高精度の真円度および真直度を確保することができる効果がある。
【0026】
この発明の一実施態様によれば、ツールボディの軸芯部に各別に拡張動作されるインナコーンとアウタコーンとを配設してダブルコーン構成と成したので、配置スペースが制限された部位にこれら各コーンをコンパクトに組込むことができると共に、一方のコーンにより案内ガイドを、他方のコーンにより砥石をそれぞれ必要時において適切に拡張することができる効果がある。
【0027】
この発明の一実施態様によれば、上述のツールボディの外周部には上記構成の段付きプラグゲージを配設したので、ホーニング加工の前工程に専用の検出装置を設けることなく焼入れ有無を上述の段付きプラグゲージにより容易に検出することができる効果がある。
【0028】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
本発明のホーニング加工方法の説明に先立って、まずホーニング加工装置の構成について詳述すると、図1、図2、図3において、このホーニングツール1には上下方向に延びる筒軸形状のツールボディ2を設け、このツールボディ2の上部部材2a内には筒軸状のアウタプッシュロッド3をその軸芯線に沿って上下動可能に配設し、このアウタプッシュロッド3の内部には中実の軸状のインナプッシュロッド4をその軸芯線に沿って上下動可能に配設している。
【0029】
上述のインナプッシュロッド4の下端には、該インナプッシュロッド4にネジおよびピンにより一体的に結合されて該インナプッシュロッド4の延長線方向に延びる砥石拡張用インナコーン5を設け、このインナコーン5の下動時にエキスパンションプレート6を介してダイヤモンド砥石7を径方向外方へ拡張すべく構成している。
【0030】
また上述のアウタプッシュロッド3の下端を大径に構成し、この大径部3aの下端には、該アウタプッシュロッド3にボルトアップされて該アウタプッシュロッド3の延長線方向に延びる案内ガイド拡張用のアウタコーン8を設け、このアウタコーン8の下動時にエキスパンションプレート9を介して案内ガイド10を径方向外方へ拡張すべく構成している。
【0031】
換言すれば、上述のアウタコーン8の内部にインナコーン5を配設し、内側のインナコーン5はインナプッシュロッド4により上下動し、外側のアウタコーン8はアウタプッシュロッド3により上下動すべく構成したものである。
さらに上述のアウタコーン8の上域部にはダイヤモンド砥石7用のエキスパッションプレート6の出入動を許容する長孔8aが形成されている。
【0032】
ここで、上述のダイヤモンド砥石7およびエキスパンションプレート6は円周上60度の等間隔で合計6個配設され、また上述の案内ガイド10およびエキスパッションプレート9は上記各要素7,6と30度オフセットされた位置において円周上60度の等間隔で合計6個配設され、上述の各エキスパッションプレート6,9の外周部には略リング状の引き戻しバネ11…を配置している。
【0033】
一方、上述のツールボディ2における下部部材2bの下部開放端に螺合固定されたキャップ12を設け、インナコーン5のスプリングリテーナ5aとキャップ12内面との間にリターンスプリング13を張架すると共に、アウタコーン8のスプリングリテーナ部8bとキャップ12内面との間にもリターンスプリング14を張架している。
【0034】
ところで、上述のツールボディ2における上部部材2aの外周部には、リング部材15およびコイルスプリング16によりツールボディ2に対して上下動可能に支持された略筒状の段付きプラグゲージ17を設け、この段付きプラグゲージ17下端の2つの異径部にはゲージ部18,19を形成している。
【0035】
上述のゲージ部18,19のうち小径側のゲージ部18はワークとしてのシリンダブロック20におけるシリンダボア21(ワーク加工孔)の焼入部22の有無を検出するためのゲージ部であり、大径側のゲージ部19は穴径大流出防止用のゲージ部である。つまり、段付きプラグゲージ17における下側のゲージ部18はシリンダボア21の正常な焼入部22に対しては非挿入(図2参照)となり、シリンダボア21の未焼入れ部に対しては挿入されるような寸法に設定されている。
【0036】
ここで、図面においては説明の便宜上、焼入れにより熱変形した焼入部22の形状を誇大して示したが、この焼入部22がシリンダボア21の非変形部(中ぐり加工済みの部分)21a(図6参照)からボア中心方向へ突出する量Lは約150ミクロンである。
【0037】
図4はホーニング加工装置の制御回路を示し、CPU30は入力操作部(図示せず)からの入力に基づいてROM31に格納されたプログラムに従って、NC切込みモータ32、ツール昇降装置33およびガイド油圧拡張装置34を駆動制御し、またトルク検知器35はNC切込みモータ32のトルクを検知し、検知信号をCPU30にフィードバックする。さらにRAM36は後述するトルクしきい値、取り代目標値、実取り代等に相当するデータを記憶する。
【0038】
上述のNC切込みモータ32はインナプッシュロッド4、インナコーン5およびエキスパンションプレート6を介してダイヤモンド砥石7の拡張量(切込み量)をNC制御(数値制御)し、
上述のツール昇降装置33はホーニング1の全体を昇降制御し、
上述のガイド油圧拡張装置34は油圧力を利用して、アウタプッシュロッド3、アウタコーン8およびエキスパンションプレート9を介して案内ガイド10を拡張制御する。
【0039】
また上述のCPU30は、ワーク加工孔としてのシリンダボア21における非変形部21aにダイヤモンド砥石7を拡張接触させた時(図2参照)の取り代目標値を検出する検出手段(図5に示すフローチャートの第5ステップS5参照)と、
部分変形部としてのシリンダボア21の焼入部22の荒ホーニング加工時の実取り代が上述の取り代目標値と一致した時、荒ホーニング加工を停止する加工停止手段(図5に示すフローチャートの第9ステップS9参照)と、
を兼ねる。
【0040】
このように構成したホーニング加工装置を用いてシリンダボア21をホーニング加工する加工方法を、図5に示すフローチャートを参照して、以下に詳述する。
なお、荒ホーニングステーションには予め高周波焼入装置によりシリンダボア21の内周面上域に焼入れが施されたワークとしてのシリンダブロック20が搬送されてくる。
【0041】
第1ステップS1で、CPU30はツール昇降装置33を駆動して、ホーニングツール1をシリンダボア21内に挿入し、この時、段付きプラグゲージ17における下側のゲージ部18がシリンダボア21に対して非挿入となるか或は挿入されるかで、シリンダボア21に正常な焼入部22が形成されているか否かを判定し、ゲージ部18が非挿入となる正常焼入れワークの場合には次の第2ステップS2に移行し、ゲージ部18が挿入状態となる未焼入ワークの場合には別の第11ステップS11に移行する。
この第11ステップS11で、焼入れが施されていないシリンダブロック20を焼入工程(高周波焼入れステーション)へ返却する。
【0042】
上述の第2ステップS2以降ではシリンダボア21に対して正常な焼入部22が形成されたワーク(シリンダブロック20)に対応する各種処理が実行される。
まず第2ステップS2で、CPU30はダイヤモンド砥石5が中ぐり加工済みの非変形部21a(非焼入部)と対向するように、ツール昇降装置33を介してホーニングツール1を下降する。
【0043】
次に第3ステップS3で、CPU30はNC切込みモータ32を駆動して、インナプッシュロッド4、インナコーン5およびエキスパンションプレート6を介してダイヤモンド砥石7を図2に示すように拡張する。
【0044】
次に第4ステップS4(判定手段)で、CPU30はNC切込みモータ2のトルクを検出するトルク検知器35からのトルク信号が予めRAM36に記憶させておいたトルクしきい値に達したか否かを判定する。上述のトルク信号がトルクしきい値に達することはダイヤモンド砥石7が非変形部21aに確実に接触したことを意味するので、この第4ステップS4のYES判定時に次の第5ステップS5に移行する。なお、上述のトルクしきい値によるセンシングは検出ばらつき防止する目的で1次センシング(ダイヤモンド砥石7を高速で拡張し、ダイヤモンド砥石7と非変形部21aとの接触をラフに検出する)と、2次センシング(1次センシングの後に、ダイヤモンド砥石7を少しだけ収縮させ、今度は低速で拡張すると共に、トルクしきい値も1次センシング時より低めに設定して、ダイヤモンド砥石7と非変形部21aとの接触を精密に検出する)との2回にわたって実行してもよい。
【0045】
上述の第5ステップS5で、CPU30はNC切込みモータ32のNC制御量に基づいて取り代目標値を検出および設定し、この取り代目標値をRAM36の所定エリアに記憶させた後に、次の第6ステップS6で、CPU30はダイヤモンド砥石7を収縮させる。
【0046】
次に第7ステップ7で、CPU30は各部を駆動制御して図6に示すショートストロークにて焼入部22の荒ホーニングを実行する。
つまり、この荒ホーニングに際しては、ガイド油圧拡張装置34の駆動によりアウタプッシュロッド3、アウタコーン8およびエキスパンションプレート9を介して案内ガイド10を図3に示すように非変形部21aに上下摺動可能に密着させてシリンダボア21に対してホーニングツール1をセンタリングした状態下において、上述のダイヤモンド砥石7を順次拡張しつつ、主軸の回転と、ホーニングツール1のショートストロークでの上下運動により該ダイヤモンド砥石7で焼入部22を荒ホーニングする。
【0047】
次に第8ステップS8(判定手段)で、CPU30はNC切込みモータ32のNC制御量に基づいて実取り代が上述の取り代目標値と一致したか否かを判定し、YES判定時には次の第9ステップS9に移行して、この第9ステップS9で、CPU30は荒ホーニングを停止する。
【0048】
次に第10ステップS10で、上述の荒ホーニング終了後のシリンダブロック20を仕上げホーニングステーションに搬送し、このステーションにおいて仕上げ用のGC砥石(図示せず)により図6のロングストロークにてシリンダボア21の全長寸法に対応した仕上げホーニング加工を実行して、一連のホーニング加工を終了する。
【0049】
以上要するに、上記実施例のホーニング加工方法によれば、ワーク加工孔(シリンダボア21参照)内にて案内ガイド10を拡張して、この案内ガイド10でワーク加工孔(シリンダボア21参照)に対してホーニングツール1をセンタリングしながら所定の加工を行なうので、ワーク(シリンダヘッド20参照)に対するツール1の確実なセンタリング(中心合わせ)ができると共に、ツール1の倒れや振れを上述の拡張された案内ガイド10にて防止することができるので、ワーク加工孔(シリンダボア21参照)の高精度の真円度および真直度を確保することができる効果がある。
【0050】
しかも、ワーク加工孔(シリンダボア21参照)における変形がない部分としての非変形部21aに砥石(ダイヤモンド砥石7参照)を接触させて取り代目標値を検出した後に、部分変形部(焼入部22参照)の加工時には該加工時の実取り代が上記取り代目標値と一致するまでホーニング加工するので、部分変形部(焼入部22参照)の正確な取り代目標値の検出、設定が容易となり、かつ簡単に定寸加工を行なうことができる効果がある。
【0051】
また、上述の部分変形部をシリンダボア21の焼入部22に設定したので、焼入れにより熱変形した局部変形部の取り代目標値の検出および取り代のホーニング加工が容易となる効果がある。
【0052】
さらに、シリンダボア21の焼入部22の荒ホーニング加工時に変形部分の上下寸法に対応するショートストローク(図6参照)にてホーニングスツール1を往復動させる方法であるから必要箇所のみを短時間でホーニング処理することができる効果がある。
【0053】
加えて、上述の荒ホーニング加工(シリンダボア21の焼入部22のホーニング加工)の後、シリンダボア21の全長寸法に対応するロングストローク(図6参照)にて仕上げホーニング加工するので、シリンダボア全体を定寸法に仕上げ加工することができる効果がある。
【0054】
また、上記実施例のホーニング加工装置によれば、ワーク加工孔(シリンダボア21参照)における非変形部21aに砥石(ダイヤモンド砥石7参照)を拡張接触させた時、上述の検出手段(第5ステップS5参照)は取り代目標値を検出し、検出後において、上述のガイド拡張手段(アウタコーン8参照)でワーク加工孔(シリンダボア21参照)内部に案内ガイド10を拡張させて、この案内ガイド10でホーニングツール1のセンタリングを図りつつ部分変形部(焼入部22参照)を上述の砥石(ダイヤモンド砥石7参照)でホーニング加工する時には、加工停止手段(第9ステップS9参照)は実取り代が上記取り代目標値の検出と一致した時点で、ホーニング加工を停止する。
【0055】
この結果、部分変形部(焼入部22参照)の正確な取り代目標値の検出および設定が容易で、かつ簡単に定寸加工を行なうことができる効果がある。しかも、上述の案内ガイド10でホーニングツール1のセンタリングを図りつつ部分変形部(焼入部22参照)を加工するので、ツール1の確実な中心合わせができると共に、ツール1の倒れや振れをも防止することができて、ワーク加工孔(シリンダボア21参照)の高精度の真円度および真直度を確保することができる効果がある。
【0056】
また、ツールボディ2の軸芯部に各別に拡張動作されるインナコーン5とアウタコーン8とを配設してダブルコーン構成と成したので、配置スペースが制限された部位にこれら各コーン5,8をコンパクトに組込むことができると共に、一方のコーン8により案内ガイド10を、他方のコーン5により砥石(ダイヤモンド砥石7参照)をそれぞれ必要時において適切に拡張することができる効果がある。
さらに、上述のツールボディ2の外周部には上記構成の段付きプラグゲージ17を配設したので、ホーニング加工の前工程に専用の検出装置を設けることなく焼入れ有無を上述の段付きプラグゲージ17により容易に検出することができる効果がある。
【0057】
この発明の構成と上述の実施例との対応において、
この発明のワークは、実施例のシリンダブロック20に対応し、
以下同様に、
ワーク加工孔は、シリンダボア21に対応し、
部分変形部は、焼入部22に対応し、
ガイド拡張手段は、アウタコーン8に対応し、
砥石は、ダイヤモンド砥石7に対応し、
検出手段は、CPU30制御による第5ステップS5に対応し、
加工停止手段は、CPU30制御による第9ステップS9に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のホーニング加工方法に用いるホーニング加工装置の断面図。
【図2】 取り代目標値検出時の説明図。
【図3】 焼入部のホーニング加工時の説明図。
【図4】 制御回路ブロック図。
【図5】 本発明のホーニング加工方法を示すフローチャート。
【図6】 ショートストロークおよびロングストロークの説明図。
【図7】 従来のホーニング加工方法およびその装置を示す説明図。
【符号の説明】
1…ホーニングツール
2…ツールボディ
5…インナコーン
7…ダイヤモンド砥石
8…アウタコーン
10…案内ガイド
17…段付きプラグゲージ
20…シリンダブロック
21…シリンダボア
21a…非変形部
22…焼入部
S5…検出手段
S9…加工停止手段

Claims (7)

  1. ホーニング加工方法において、
    ワーク加工孔内にて案内ガイドを拡張して、ワーク加工孔に対してホーニングツールをセンタリングし、
    ワーク加工孔における非変形部に砥石を接触させて取り代目標値を検出した後に、
    部分変形部加工時の実取り代が上記取り代目標値と一致するまでホーニング加工する
    ホーニング加工方法。
  2. 上記部分変形部をシリンダボア焼入部に設定した
    請求項1記載の
    ホーニング加工方法。
  3. 上記シリンダボア焼入部の荒ホーニング加工は変形部分の上下寸法に対応するショートストロークにて行なう
    請求項2記載の
    ホーニング加工方法。
  4. 上記荒ホーニング加工の後、シリンダボア全長寸法に対応するロングストロークにて仕上げホーニング加工を行なう
    請求項3記載の
    ホーニング加工方法。
  5. ワーク加工孔内部に案内ガイドを拡張するガイド拡張手段と、
    ワーク加工孔における非変形部に砥石を拡張接触させた時の取り代目標値を検出する検出手段と、
    部分変形部加工時の実取り代が上記取り代目標値と一致した時、ホーニング加工を停止する加工停止手段とを備えた
    ホーニング加工装置。
  6. ツールボディの軸芯部に各別に拡張動作されるインナコーンとアウタコーンとを配設し、
    一方のコーンで上記案内ガイドを拡張し、他方のコーンで上記砥石を拡張すべく構成した
    請求項5記載の
    ホーニング加工装置。
  7. 上記ツールボディの外周部に、ワーク加工孔の正常焼入れ部に対しては非挿入となり、ワーク加工孔の未焼入れ部に対しては挿入されるような段付きプラグゲージを配設した
    請求項6記載の
    ホーニング加工装置。
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