JP3677546B2 - 無線通信端末、無線通信方法、放送提供システム、通信提供システム、プログラム、ならびに、放送通信提供システム - Google Patents

無線通信端末、無線通信方法、放送提供システム、通信提供システム、プログラム、ならびに、放送通信提供システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、FM多重放送を利用したVICS(Vehicle Information and Communication System)回線や、DSRC回線等を用いてパラメータを受信し、当該パラメータを回路の再構成が可能なFPGA等により実現されたディジタル信号処理電子回路に与えて、種々の通信方式を同時運用することを可能にするのに好適な無線通信端末、無線通信方法、ならびに、プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、移動体通信においては、ユーザの様々な要望に応じるために新たな通信方式が次々と導入されている。たとえば、自動車において利用できるような無線通信サービスには、AM(Amplitude Modulation)ラジオ、FMラジオ放送、FM文字多重放送、GPS(Global Positioning System)、VICS、ETC(Electronic Toll Collection)システムなど、種々のものがある。したがって、自動車が複数の無線機を塔載した総合情報端末となるものと考えられている。このため、無線通信技術は、ITS(Intelligent Transport System;高度道路交通システム)を実現する上で、重要な役割を担っている。
【0003】
一方、新しい通信方式が提案されるたびに新たな無線通信端末を購入・交換・増設するのでは、普及を図る上で問題が生じるため、一台でさまざまな通信方式に対応でき、将来の機能追加やシステムの変更にも対応できるような無線通信端末の技術が求められている。
【0004】
発明者らは、これを実現する手法としてソフトウェア無線技術に着目している。ソフトウェア無線とは、機能構成や回路構成が後からも変更可能なディジタル信号処理ハードウェアを用いて無線通信端末を構成し、これに対して回路構成データや通信方式に関するパラメータを後から与えることによって、さまざまな通信方式に対応するディジタル信号処理を行って無線通信を行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
さて、このような無線通信技術を実現する上で、たとえば、GPSを使いながらラジオを聞くなどのように、種々の通信方式を同時運用したいという要望は強い。
【0006】
また、ディジタル信号処理ハードウェアの構成設定に要する時間はできるだけ短くし、ユーザの利便性を増したい、という要望もある。
【0007】
さらに、種々の態様により、回路構成データや通信方式に関するパラメータの提供を受けたい、という要望もある。
【0008】
本発明は、FM多重放送を利用したVICS回線や、DSRC回線等を用いてパラメータを受信し、当該パラメータを回路の再構成が可能なFPGA等により実現されたディジタル信号処理電子回路に与えて、種々の通信方式を同時運用することを可能にするのに好適な無線通信端末、放送提供装置、通信提供装置、無線通信方法、放送提供方法、通信提供方法、ならびに、プログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため、本発明の原理にしたがって、下記の発明を開示する。
【0010】
本発明の第1の観点に係る無線通信端末は、放送型ダウンロードと、通信型ダウンロードと、が可能な無線通信端末であって、記憶部と、第1の可変回路部と第2の可変回路部とを含む複数の可変回路部と、指示入力受付部と、選択部と、開始部と、を備え、以下のように構成する。
【0011】
すなわち、記憶部は、回路構成データと、パラメータと、を不揮発に記憶する。
【0012】
一方、複数の可変回路部は、それぞれ、記憶された回路構成データにより可変に電子回路を構成し、当該構成された電子回路が記憶されたパラメータを受け付けることにより、これらに対応付けられた通信方式に対応するディジタル信号処理を並行して行う。
【0013】
さらに、第1の可変回路部は、記憶された回路構成データのうち放送型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものにより構成され、記憶されたパラメータのうち放送型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものを受け付ける。
【0014】
そして、第2の可変回路部は、記憶された回路構成データのうち通信型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものにより構成され、記憶されたパラメータのうち通信型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものを受け付ける。
【0015】
一方、指示入力受付部は、新たにパラメータのみ、もしくは、回路構成データおよびパラメータをダウンロードすべき通信方式の種類を指定する種類入力を受け付ける。
【0016】
さらに、受け付けられた種類入力に新たにパラメータのみをダウンロードすべき旨が指定されている場合、指示入力受付部は、放送型ダウンロードと通信型ダウンロードとのいずれを用いるべきかを指定するダウンロード型入力をさらに受け付ける。
【0017】
そして、受け付けられた種類入力にパラメータのみをダウンロードすべき旨が指定され、受け付けられたダウンロード型入力に放送型ダウンロードを用いるべき旨が指定されている場合、第1の可変回路部は、第1の基地局から放送されるパラメータを無線受信によりダウンロードして、記憶部に不揮発に記憶する。
【0018】
一方、受け付けられた種類入力に新たに回路構成データおよびパラメータをダウンロードすべき旨が指定されている場合、第2の可変回路部は、無線通信により、当該回路構成データおよびパラメータを第2の基地局に要求しこれらをダウンロードして、記憶部に不揮発に記憶する。
【0019】
さらに、受け付けられた種類入力にパラメータのみをダウンロードすべき旨が指定され、受け付けられたダウンロード型入力に通信型ダウンロードを用いるべき旨が指定されている場合、第2の可変回路部は、無線通信により、パラメータを第2の基地局に要求しこれをダウンロードして、記憶部に不揮発に記憶する。
【0020】
そして、指示入力受付部は、同時運用すべき複数の通信方式の種類を指定する同時運用入力をさらに受け付ける。
【0021】
一方、選択部は、記憶部に記憶されたパラメータのうち、受け付けられた同時運用入力に指定された複数の通信方式の種類に対応するものを取得し、そのそれぞれについて、当該パラメータを与えれば当該通信方式の種類に対応するディジタル信号処理を行うことができる可変回路部を、複数の可変回路部のいずれかから重複なく選択する。
【0022】
さらに、開始部は、取得されたパラメータをこれに対応して選択された可変回路部に与えて、複数の可変回路部のディジタル信号処理を並行して開始させる。
【0023】
また、本発明の無線通信端末において、当該放送型ダウンロードに用いる通信方式は、DARC方式によるFM文字多重放送通信方式であり、当該通信型ダウンロードに用いる通信方式は、DSRC方式であるように構成することができる。
【0024】
また、本発明の無線通信端末は、以下のように構成することができる。
【0025】
すなわち、開始部により、第1の可変回路部において、放送型ダウンロードに用いる通信方式と異なる通信方式に対応するディジタル信号処理が開始され、その後に、放送型ダウンロードを用いてパラメータのみをダウンロードする場合、第1の可変回路部は、記憶されたパラメータのうち放送型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものを受け付けた後に、放送されるパラメータを無線受信によりダウンロードする。
【0026】
また、本発明の無線通信端末は、以下のように構成することができる。
【0027】
すなわち、開始部により、第2の可変回路部において、通信型ダウンロードに用いる通信方式と異なる通信方式に対応するディジタル信号処理が開始され、その後に、通信型ダウンロードを用いてパラメータのみ、もしくは、回路構成データおよびパラメータをダウンロードする場合、第2の可変回路部は、記憶されたパラメータのうち放送型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものを受け付けた後に、無線通信によりパラメータのみ、もしくは、回路構成データおよびパラメータを要求してダウンロードする。
【0028】
また、本発明の無線通信端末において、記憶されるパラメータは、それぞれの通信方式に対応して、以下のいずれか少なくとも1つを含むように構成することができる。
システムクロック周波数、
変調方式の種類を示すパラメータ、
波形整形フィルタの係数、
局部発信周波数、
データクロック周波数、
ループフィルタ係数、および、
復調の閾値レベル係数。
【0029】
また、本発明の無線通信端末において、複数の可変回路部は、当該パラメータを受け付けて、以下のいずれかの通信方式に対応するディジタル信号処理を行うように構成することができる。
BPSK(Binary Phase Shift Keying)、
QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、
GMSK(Gaussian filtered Minimum Shift Keying)、
ASK(Amplitude Shift Keying)、および、
π/4QPSK。
【0030】
また、本発明の無線通信端末において、複数の可変回路部は、FPGA(Field Programmable Gate Array)および/またはDSP(Digital Signal Processor)により可変に電子回路を構成するように構成することができる。
【0031】
本発明のその他の観点に係る放送提供装置は、回路構成データにより可変に電子回路を構成し、当該構成された電子回路が記憶されたパラメータを受け付けることにより、これらに対応付けられた通信方式に対応するディジタル信号処理を行う無線通信端末へ、当該パラメータを放送して提供し、変換部と、放送部と、を備え、以下のように構成する。
【0032】
すなわち、変換部は、当該パラメータを、所定のフォーマットに変換する。
【0033】
一方、放送部は、変換された所定のフォーマットのパラメータを、無線により放送する。
【0034】
また、本発明の放送提供装置において、放送部は、DARC方式を用いたFM文字多重放送による無線により放送するように構成することができる。
【0035】
また、本発明の放送提供装置において、変換部は、当該パラメータをビット列で表現し、当該ビット列に終了識別データを付加し、その結果のビット列長が288の倍数となるようにダミービットを必要なだけに付加し、その結果を288ビットごとに区切った複数のデータブロックを構成し、当該複数のデータブロックのそれぞれを、当該無線により放送するフォーマットにさらに変換するように構成することができる。
【0036】
また、本発明の放送提供装置において、変換部は、当該複数のデータブロックのそれぞれをさらに複数のサブデータブロックに分割し、当該サブデータブロックのそれぞれに、識別符号データとヘッダデータとCRCデータとを付加して412ビット長のパケットを構成し、当該構成されたパケットのそれぞれを、当該無線により放送するフォーマットにさらに変換するように構成することができる。
【0037】
本発明の他の観点に係る通信提供装置は、回路構成データにより可変に電子回路を構成し、当該構成された電子回路が記憶されたパラメータを受け付けることにより、これらに対応付けられた通信方式に対応するディジタル信号処理を行う無線通信端末へ、当該パラメータ、または、当該パラメータおよび回路構成データを通信して提供し、変換部と、要求受付部と、送信部と、を備え、以下のように構成する。
【0038】
すなわち、変換部は、当該パラメータ、または、当該パラメータおよび回路構成データを、所定のフォーマットに変換する。
【0039】
一方、要求受付部は、当該無線通信端末から無線通信により要求を受け付ける。
【0040】
さらに、送信部は、受け付けられた要求に指定されたパラメータ、または、パラメータおよび回路構成データであって、所定のフォーマットに変換されたものを、無線通信により送信する。
【0041】
また、本発明の放送提供装置において、送信部は、ARIB STD−T75により標準化されたDSRC方式を用いた無線通信により送信するように構成することができる。
【0042】
また、本発明の放送提供装置において、変換部は、当該パラメータ、または、当該パラメータおよび回路構成データをビット列で表現し、当該ビット列に終了識別データを付加し、その結果のビット列長が640の倍数となるようにダミービットを必要なだけに付加し、その結果を640ビットごとに区切った複数のデータブロックを構成し、当該複数のデータブロックのそれぞれを、当該無線通信により送信するフォーマットにさらに変換するように構成することができる。
【0043】
また、本発明の放送提供装置において、変換部は、当該複数のデータブロックのそれぞれに対して、プリアンブルデータと、ユニークワードと、モジュール識別データと、モジュール識別ワードと、パケット総数を示すデータと、パケットの番号と、CRCデータとを付加して800ビット長のパケットを構成し、当該構成されたパケットのそれぞれを、当該無線により放送するフォーマットにさらに変換するように構成することができる。
【0044】
本発明の他の観点に係る無線通信方法は、放送型ダウンロードと、通信型ダウンロードと、のいずれかを行い、回路構成データと、パラメータと、を不揮発に記憶する記憶部と、記憶された回路構成データにより可変に電子回路を構成し、当該構成された電子回路が記憶されたパラメータを受け付けることにより、これらに対応付けられた通信方式に対応するディジタル信号処理を並行して行う可変回路部と、を用い、指示入力受付工程と、選択工程と、放送型ダウンロード工程と、通信型ダウンロード工程と、を備え、以下のように構成する。
【0045】
すなわち、指示入力受付工程では、新たにパラメータのみ、もしくは、回路構成データおよびパラメータをダウンロードすべき通信方式の種類を指定する種類入力を受け付ける。
【0046】
一方、受け付けられた種類入力に新たにパラメータのみをダウンロードすべき旨が指定されている場合、指示入力受付工程では、放送型ダウンロードと通信型ダウンロードとのいずれを用いるべきかを指定するダウンロード型入力をさらに受け付ける。
【0047】
さらに、放送型ダウンロード工程では、受け付けられた種類入力にパラメータのみをダウンロードすべき旨が指定され、受け付けられたダウンロード型入力に放送型ダウンロードを用いるべき旨が指定されている場合、可変回路部が記憶された回路構成データのうち放送型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものにより構成され、記憶されたパラメータのうち放送型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものを受け付けていれば、可変回路部に、パラメータを無線受信によりダウンロードさせ、記憶部に不揮発に記憶させる。
【0048】
そして、通信型ダウンロード工程では、受け付けられた種類入力に新たに回路構成データおよびパラメータをダウンロードすべき旨が指定されている場合、可変回路部が、記憶された回路構成データのうち通信型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものにより構成され、記憶されたパラメータのうち通信型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものを受け付けていれば、可変回路部に、無線通信により、当該回路構成データおよびパラメータを要求させ、これらをダウンロードさせ、記憶部に不揮発に記憶させる。
【0049】
一方、通信型ダウンロード工程では、受け付けられた種類入力にパラメータのみをダウンロードすべき旨が指定され、受け付けられたダウンロード型入力に通信型ダウンロードを用いるべき旨が指定されている場合、可変回路部が、記憶された回路構成データのうち通信型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものにより構成され、記憶されたパラメータのうち通信型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものを受け付けていれば、可変回路部に、無線通信により、当該パラメータを要求させ、これをダウンロードさせ、記憶部に不揮発に記憶させる。
【0050】
また、本発明の無線通信方法において、当該放送型ダウンロードに用いる通信方式は、DARC方式によるFM文字多重放送通信方式であり、当該通信型ダウンロードに用いる通信方式は、DSRC方式であるように構成することができる。
【0051】
また、本発明の無線通信方法において、放送型ダウンロードを用いてパラメータのみをダウンロードする場合、可変回路部が記憶された回路構成データのうち放送型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものにより構成されていなければ、当該対応する回路構成データにより電子回路を再構成させ、記憶されたパラメータのうち放送型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものを受け付けていなければ、当該対応するパラメータを受け付けさせ、その後に、受け付けた後に、放送されるパラメータを無線受信によりダウンロードさせるように構成することができる。
【0052】
また、本発明の無線通信方法において、可変回路部において、通信型ダウンロードを用いてパラメータのみ、もしくは、回路構成データおよびパラメータをダウンロードする場合、可変回路部が記憶された回路構成データのうち通信型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものにより構成されていなければ、当該対応する回路構成データにより電子回路を再構成させ、記憶されたパラメータのうち通信型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものを受け付けていなければ、当該対応するパラメータを受け付けさせ、その後に、無線通信によりパラメータのみ、もしくは、回路構成データおよびパラメータを要求させてダウンロードさせるように構成することができる。
【0053】
本発明の他の観点に係る放送提供方法は、回路構成データにより可変に電子回路を構成し、当該構成された電子回路が記憶されたパラメータを受け付けることにより、これらに対応付けられた通信方式に対応するディジタル信号処理を行う無線通信端末へ、当該パラメータを放送して提供し、変換工程と、放送工程と、を備え、以下のように構成する。
【0054】
すなわち、変換工程では、当該パラメータを、所定のフォーマットに変換する。
【0055】
一方、放送工程では、変換された所定のフォーマットのパラメータを、無線により放送する。
【0056】
本発明の他の観点に係る通信提供方法は、回路構成データにより可変に電子回路を構成し、当該構成された電子回路が記憶されたパラメータを受け付けることにより、これらに対応付けられた通信方式に対応するディジタル信号処理を行う無線通信端末へ、当該パラメータ、または、当該パラメータおよび回路構成データを通信して提供し、変換工程と、要求受付工程と、送信工程と、を備え、以下のように構成する。
【0057】
すなわち、変換工程では、当該パラメータ、または、当該パラメータおよび回路構成データを、所定のフォーマットに変換する。
【0058】
一方、要求受付工程では、当該無線通信端末から無線通信により要求を受け付ける。
【0059】
さらに、送信工程では、受け付けられた要求に指定されたパラメータ、または、パラメータおよび回路構成データであって、所定のフォーマットに変換されたものを、無線通信により送信する。
【0060】
なお、上記無線通信方法、放送提供方法、通信提供方法においては、上記無線通信装置、放送提供装置、通信提供装置で用いられるのと同じ回線、同じデータフォーマット、同じパケットフォーマットを採用することができ、パラメータの種類や実現される通信方式の種類も同様のものを採用することができる。
【0061】
本発明の他の観点に係るプログラムは、あらかじめ記憶された回路構成データにより可変に電子回路を構成し、当該構成された電子回路があらかじめ記憶されたパラメータを受け付けることにより、これらに対応付けられた通信方式に対応するディジタル信号処理を行う可変回路部を有するコンピュータを、上記の無線通信端末として機能させるように構成する。
【0062】
本発明の他の観点に係るプログラムは、無線放送が可能なコンピュータを、上記の放送提供装置として機能させるように構成する。
【0063】
本発明の他の観点に係るプログラムは、無線通信が可能なコンピュータを、上記の通信提供装置として機能させるように構成する。
【0064】
当該プログラムは、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等のコンピュータ読取可能な情報記録媒体に記録することができる。
【0065】
上記プログラムは、当該プログラムが実行される無線通信端末とは独立して、コンピュータ通信網を介して配布・販売することができる。また、上記情報記録媒体は、当該無線通信端末とは独立して配布・販売することができる。すなわち、「放送や通信によって直接無線通信端末に与える」のではない形態で、配布・販売が可能である。
【0066】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本願発明の範囲に含まれる。
【0067】
(発明の実施の形態)
図1は、本発明の実施形態に係る無線通信端末の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
【0068】
無線通信端末101は、記憶部102と、複数の可変回路部103と、指示入力受付部104と、選択部105と、開始部106と、を備える。
【0069】
ここで、記憶部102は、回路構成データと、パラメータと、を不揮発に記憶する。たとえば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やハードディスクなどを用いる。
【0070】
一方、複数の可変回路部103は、それぞれ、記憶部102に記憶された回路構成データにより可変に電子回路を構成し、当該構成された電子回路が記憶されたパラメータを受け付けることにより、所定の通信方式に対応するディジタル信号処理を並行して行う。
【0071】
したがって、可変回路部103のそれぞれは、FPGAやDSP等により構成されることとなる。ディジタル信号処理を並行して行うことにより、複数の通信方式が提供するサービスを同時に亨受することができるようになる。
【0072】
なお、複数の可変回路部103は、複数のFPGAを利用してもよいが、ゲート数が十分にある場合は1つのFPGAを複数のブロックに分割して、これらのそれぞれを可変回路部103として機能させてもよい。DSPでも同様である。
【0073】
ここで、第1の可変回路部103は、記憶された回路構成データのうち放送型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものにより構成され、記憶されたパラメータのうち放送型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものを受け付ける。
【0074】
本実施形態では、放送型ダウンロードの通信方式として、FM文字多重放送通信方式を利用したVICSを用いる。
【0075】
一方、第2の可変回路部103は、記憶された回路構成データのうち通信型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものにより構成され、記憶されたパラメータのうち通信型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものを受け付ける。
【0076】
本実施形態では、通信型ダウンロードの通信方式として、DSRC方式を用いる。本実施形態ではDSRC方式としてASKを利用した通信方式を採用する。これはETCで用いられるのと同じである。したがって、本実施形態において、DSRC回線のかわりにETC回線を用いても良い。
【0077】
一方、指示入力受付部104は、ユーザから、新たにパラメータのみ、もしくは、回路構成データおよびパラメータをダウンロードすべき通信方式の種類を指定する種類入力を受け付ける。
【0078】
無線通信端末101の記憶部102には、あらかじめ種々の通信方式に対応する回路構成データが記憶されているため、回路構成データおよびパラメータをすべてダウンロードするフルダウンロードを実行しなければならないのは稀である。頻繁に利用されるのは、パラメータのみのダウンロードと考えられる。なお、後述するように、本実施形態では、フルダウンロードでダウンロードすべき情報のサイズは、パラメータのみのダウンロードの場合のおよそ1000倍〜2000倍である。
【0079】
そして、受け付けられた種類入力に新たにパラメータのみをダウンロードすべき旨が指定されている場合、指示入力受付部104は、放送型ダウンロードと通信型ダウンロードとのいずれを用いるべきかを指定するダウンロード型入力をさらに受け付ける。
【0080】
一般に、放送型ダウンロードは通信型ダウンロードよりも通信速度が遅い。たとえば、本実施形態においては、VICS(放送型ダウンロード)の伝送速度は16kbpsであるのに対し、DSRC(通信型ダウンロード)の伝送速度は1.024Mbpsである。したがって、フルダウンロードをする場合は、通信型ダウンロードのみが利用できるようにするのである。パラメータのみのダウンロードの場合は、遅いVICSであっても数秒で伝送が終了するため、放送型、通信型のいずれをも利用できる。
【0081】
そして、受け付けられた種類入力にパラメータのみをダウンロードすべき旨が指定され、受け付けられたダウンロード型入力に放送型ダウンロードを用いるべき旨が指定されている場合、第1の可変回路部103は、第1の基地局から放送されるパラメータを無線受信によりダウンロードして、記憶部102に不揮発に記憶する。
【0082】
一方、受け付けられた種類入力に新たに回路構成データおよびパラメータをダウンロードすべき旨が指定されている場合、第2の可変回路部103は、無線通信により、当該回路構成データおよびパラメータを第2の基地局に要求しこれらをダウンロードして、記憶部102に不揮発に記憶する。
【0083】
さらに、受け付けられた種類入力にパラメータのみをダウンロードすべき旨が指定され、受け付けられたダウンロード型入力に通信型ダウンロードを用いるべき旨が指定されている場合、第2の可変回路部103は、無線通信により、パラメータを第2の基地局に要求しこれをダウンロードして、記憶部102に不揮発に記憶する。
【0084】
このように、VICS回線やDSRC回線を用いて、パラメータのダウンロードやフルダウンロードが実行される。
【0085】
そして、指示入力受付部104は、同時運用すべき複数の通信方式の種類を指定する同時運用入力をさらに受け付ける。これは、ダウンロードが終了した後に、ユーザが同時運用したいサービスを選択するものである。
【0086】
さらに、選択部105は、記憶部102に記憶されたパラメータのうち、受け付けられた同時運用入力に指定された複数の通信方式の種類に対応するものを取得し、そのそれぞれについて、当該パラメータを与えれば当該通信方式の種類に対応するディジタル信号処理を行うことができる可変回路部103を、複数の可変回路部103のいずれかから重複なく選択する。ここで選択される可変回路部103は、ダウンロードに用いた第1の回路部103や第2の回路部103であってもよい。
【0087】
最後に、開始部106は、取得されたパラメータをこれに対応して選択された可変回路部103に与えて、複数の可変回路部103のディジタル信号処理を並行して開始させる。これにより、新たな通信方式によるサービスであってもそのサービスを受けることができ、しかも、複数のサービスの同時運用が可能となる。
【0088】
なお、一旦このように同時運用が開始され、第1の可変回路部103において、放送型ダウンロードに用いる通信方式と異なる通信方式に対応するディジタル信号処理が開始され、その後に、放送型ダウンロードを用いてパラメータのみをダウンロードする場合は、第1の可変回路部103は、記憶されたパラメータのうち放送型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものを受け付けた後に、放送されるパラメータを無線受信によりダウンロードする必要がある。
【0089】
同様に、第2の可変回路部103において、通信型ダウンロードに用いる通信方式と異なる通信方式に対応するディジタル信号処理が開始され、その後に、通信型ダウンロードを用いてパラメータのみ、もしくは、回路構成データおよびパラメータをダウンロードする場合も、第2の可変回路部103は、記憶されたパラメータのうち放送型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものを受け付けた後に、無線通信によりパラメータのみ、もしくは、回路構成データおよびパラメータを要求してダウンロードしなければならない。
【0090】
本実施形態では、上述したように、複数の可変回路部103は、FPGAにより可変に電子回路を構成する。また、記憶されるパラメータは、それぞれの通信方式に対応して、システムクロック周波数、変調方式の種類を示すパラメータ、送受信に用いる波形整形フィルタの係数、直交変調器・復調器の局部発信周波数、データクロック周波数(シンボルレート、ビットレート)、クロック再生の際に用いるループフィルタ係数、および、データ復調のための閾値レベル係数である。
【0091】
これらのパラメータを受け付けることにより、同じ回路構成データにより電子回路を構成した場合であっても、可変回路部103は、BPSK、QPSK、GMSK、ASK、π/4QPSKといった通信方式に対応するディジタル信号処理を行うことが可能となる。これらの通信方式は、シンボルレートやフィルタの形状などの上記のパラメータは異なるが、無線通信端末が行うべき処理「フィルタをかける」「フレームを構成する」「所定の位相・振幅を入力信号に合わせて変調する」等は基本的にほぼ同じだからである。
【0092】
したがって、上記のようなパラメータを差分情報として提供すれば、多くの場合は十分であり、フルダウンロードの必要な状況は少ない。なお、本実施形態では対応していないが、PDC(Personal Digital Cellular system)PHS(Personal Handyphone System)やGSM(Global System for Mobile communication)等で用いられる通信方式も、回路構成データとパラメータを用意することにより、本無線通信端末101で利用することは容易である。
【0093】
図2は、本実施形態の無線通信端末の詳細な構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
【0094】
無線通信端末101は、可変回路部103として2つのFPGA 201とFPGA 231とを用いている。
【0095】
FPGA 201には、通信型ダウンロードとETC/DSRC通信のためのディジタル信号処理回路202が構成されている。また、フルダウンロードした場合の回路構成データは、FPGA 201に優先して与えられ、電子回路の回路構成が変更されることとなる。
【0096】
このほか、FPGA 201には、PCSR(Personal Computer Software Radio)ベースのマルチモード変復調回路203が構成されており、制御CPU 251によって制御されるクロックジェネレータ252からのクロックがこれに与えられている。
【0097】
ディジタル信号処理回路202は、ETC用のRF(Radio Frequency)/IF(Intermediate Frequency)ユニット204にインターフェース205とA/D(Analog/Digital)コンバータを介して接続されている。さらに、ETCの各種の処理を行うETC処理部211と接続されている。
【0098】
また、マルチモード変復調回路203は、バンドパスフィルタ、A/Dコンバータを介してRX IF信号を受信し、D/Aコンバータ、バンドパスフィルタ(BPF)を介してTX IF信号を送信する。
【0099】
このようにして、FPGA 201は、以下のサービスに対応することができる。
ETC
DSRC
BPSK
QPSK
GMSK
ASK
π/4QPSK
通信型ダウンロード
【0100】
一方、FPGA 231には、
FM文字多重放送、VICS、放送型ダウンロードに対応するための復調回路232、
GPS(D−GPSを含む。)に対応するための復調回路233、
AMラジオ放送、FMラジオ放送に対応するための復調回路234
が電子回路として構成されている。
【0101】
外部のアンテナユニット272は、AMラジオ放送、FMラジオ放送、FM文字多重放送、D−GPS、VICSに対応している。
【0102】
FM系のRF/IFユニット236は、FM文字多重放送、D−GPS、VICSを担当し、A/Dコンバータを介して、復調回路232、復調回路233に接続される。
【0103】
放送系のRF/IFユニット239は、AMラジオ放送、FMラジオ放送を担当し、復調回路234に接続される。復調回路234は、D/Aコンバータとローパスフィルタを介してスピーカ242に接続され、放送内容を音声出力する。
【0104】
GPS用の信号は、インターフェース273を介して外部のRF/IFユニット271から得られ、この処理は復調回路233が行う。
【0105】
このようにして、FPGA 231は、以下のサービスに対応することができる。
GPS
VICS
AMラジオ放送
FMラジオ放送
FM文字多重放送
放送型ダウンロード
【0106】
無線通信端末101は、制御CPU 251によって制御される。制御CPU251と、FPGA 201、FPGA 231とは、CPUインターフェース253を介して接続されている。また、制御CPU 251にはEEPROM254とSRAM(Static Random Access Memory)255とハードディスク256とが接続されており、これらにパラメータや回路構成データが記憶される。また、制御CPU 251は、ネットワークインターフェース261を介して他のコンピュータやコンピュータ通信網に接続することができ、これらを介して回路構成データやパラメータを受信することもできる。また、一時的な記憶領域としてメモリ259も用いる。
【0107】
以下では、各型のダウンロードについて詳細に述べる。
【0108】
(放送型ダウンロード)
本実施形態では、放送型ダウンロードに16kbpsの伝送速度を有するVICS回線を用いる。VICS回線では、FM文字多重放送のDARC(DAta
Radio Channel)方式を用いた通信が行われる。
【0109】
本実施形態では、DARC方式の「階層4」データフォーマットをベースとしている。図3は、放送型ダウンロード用のデータフレームの構成を示す説明図である。以下、本図を参照して説明する。
【0110】
データフレームは、288ビットを基本データブロック長とする。ダウンロードするデータ(パラメータ)全体は、M個のブロックにより構成されるが、データ長が288ビットの整数倍とは限らないため、最後のデータブロックには、データの終了を示す16ビットのエンドデータEODとデータ長を調整するダミービットとが付加される。
【0111】
図4は、放送型ダウンロード用のパケットの構成を示す説明図である。以下、本図を参照して説明する。
【0112】
データフレームに含まれる288ビット長のブロックはそれぞれ、ヘッダ、CRC、ガードビットが付加され、ダウンリンクパケットとして伝送される。伝送の効率化を図るため、288ビット長のブロックは、まず、144ビットごとのサブブロックAとサブブロックBとに分割される。そして、各サブブロックに対して、ブロック同期およびフレーム同期用の16ビットの識別符号BICデータと、32ビットのヘッダデータと、14ビットのCRCとが付加される。したがって、1つの基本ブロックに対する1つのダウンロードパケットは、412ビットということになる。
【0113】
放送型ダウンロードでは、基地局は上記のダウンロードパケットを随時放送により繰り返して送信している。無線通信端末101は、BICデータにより送信パケットのフレーム同期をとり、ヘッダデータから所望のデータか確認をした後、エンドデータを含むダウンロードデータブロックが受信されるまで、ダウンロードを継続する。そして、最後に受信されたパラメータを記憶部102に記憶して、ダウンロードを終了する。
【0114】
(通信型ダウンロード)
本実施形態では、通信型ダウンロードに1.024Mbpsの伝送速度を有するDSRC回線を利用する。DSRC回線では、データ要求を送信するとデータ応答が返ってくる双方向の通信が行われる。本実施形態では、ARIB STD−T55/STD−T75規格におけるMDS(Message Data Slot)フォーマットをベースとしている。図5は、通信型ダウンロード用のデータフレームの構成を示す説明図である。以下、本図を参照して説明する。
【0115】
データフレームは、640ビットを基本データブロック長とする。ダウンロードするデータ(パラメータ、もしくは、回路構成データおよびパラメータ)全体は、N個のブロックにより構成されるが、データ長が640ビットの整数倍とは限らないため、最後のデータブロックには、データの終了を示す16ビットのエンドデータEODとデータ長を調整するダミービットとが付加される。
【0116】
図6は、通信型ダウンロード用のパケットの構成を示す説明図である。以下、本図を参照して説明する。
【0117】
データフレームに含まれる640ビット長のブロックはそれぞれ、ヘッダ、CRC、ガードビットが付加され、ダウンリンクパケットとして伝送される。640ビット長のブロックに対して72ビットのヘッダデータと、16ビットのCRCと72ビットのガードビットが付加される。
【0118】
ヘッダデータには、プリアンブル16ビット、ユニークワード(UW;Unique Word)16ビット、モジュール識別データ2ビット、モジュール番号データ4ビット、パケット総数17ビット、パケット番号17ビットが含まれ、これらの情報により、当該ブロックが何番目のデータかが判明する。
【0119】
通信型ダウンロードでは、無線通信端末101から上り回線のまず、パラメータ、もしくは、回路構成データおよびパラメータの要求を行う。この要求が通れば、下り回線のMDSメッセージデータスロットを用いてパラメータ、もしくは、回路構成データおよびパラメータがダウンロードされる。また、ダウンロードされたデータに誤りがあった場合には、リトライが実行される。
【0120】
(ダウンロード処理)
図7は、ダウンロード処理の流れを示すフローチャートである。以下、本図を参照して説明する。
【0121】
ダウンロード処理が開始されると、無線ダウンロード用のメニュー画面が表示され(ステップS701)、ユーザに入力を促す(ステップS702)。図8は、このメニュー画面の概要構成を示す説明図である。
【0122】
メニュー画面において、ユーザは、放送型(Low speed)か通信型(Hi speed)かを選択することができる。また、通信型を選択した場合には、FPGAの電子回路の再構成(コンフィグレーション)を行うか否かを指定することができる。コンフィグレーションを行う場合には、回路構成データとパラメータの両方がダウンロードされ、そうでない場合はパラメータのみがダウンロードされる。また、通信型の場合は、リクエストモジュールを選択することができる。
【0123】
ユーザの指示入力が通信型である場合(ステップS703;通信)、選択したモジュールをリクエストし(ステップS704)、ダウンロードを開始する。放送型である場合は(ステップS703;放送)、リクエストは不要である。
【0124】
そして、基地局からのデータの受信を試み(ステップS705)、受信できたか否かを判定する(ステップS706)。受信できた場合(ステップS706;Yes)、エラーパケットの有無を調べ(ステップS707)、ない場合(ステップS707;なし)、ハードディスク256等の記憶部102にダウンロードしたパラメータ等を記録し、その通信方式の種類などの情報も記録して(ステップS708)、本処理を終了する。
【0125】
エラーパケットがある場合(ステップS707;あり)は、再送要求を出し(ステップS709)、ステップS705に戻る。
【0126】
一方、受信できなかった場合(ステップS706;No)、通信タイムアウトが生じた旨を報告して(ステップS710)、本処理を終了する。
【0127】
(基地局)
上記のようなフォーマットで、放送ダウンロードや通信ダウンロードを行うには、放送や通信により、パラメータ、または、パラメータと回路構成情報を提供する基地局が必要である。以下、本実施形態に係るこれらの基地局の構成について述べる。
【0128】
図9は、放送ダウンロードのための放送基地局の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
【0129】
放送基地局901は、変換部902と、放送部903とを備える。
【0130】
まず、変換部902は、無線通信端末に提供すべきパラメータを、図3、図4に示すフォーマットに変換する。
【0131】
一方、放送部903は、変換された所定のフォーマットのパラメータを、無線により放送する。
【0132】
上記のように、本実施形態では、当該無線放送の際に、DARC方式を用いたFM文字多重放送を行い、上記のように、DARC方式に合わせたデータフォーマットを採用している。
【0133】
図10は、通信ダウンロードのための通信基地局の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
【0134】
通信基地局951は、変換部952と、通信部953と、送信部954と、を備える。
【0135】
ここで、変換部952は、当該パラメータ、または、当該パラメータおよび回路構成データを、図5、図6に示すフォーマットに変換する。
【0136】
一方、通信部953は、無線通信端末101から無線通信により送信される要求を受け付ける。
【0137】
さらに、送信部954は、受け付けられた要求に指定されたパラメータ、または、パラメータおよび回路構成データであって、上記のフォーマットに変換されたものを、無線通信により送信する。
【0138】
上記のように、本実施形態では、当該通信の際にARIB STD−T75により標準化されたDSRC方式を用い、上記のように、これに合わせたデータフォーマットを採用している。
【0139】
(その他の実施形態)
上記実施形態では、2つのFPGAのうち、一方では通信型のサービスに対応する電子回路を構成し、他方では放送型のサービスに対応する電子回路を構成している。これは、通信型サービスと放送型サービスを同時運用する場合には、最も単純な構成である。しかしながら、複数のサービスを交互に運用するだけで十分な場合もありうる。また、塔載できるFPGAの数や容量の制限から、2種類の電子回路を同時に構成できない場合もある。本実施形態は、このような場合に本発明を適用するためのものである。
【0140】
本実施形態では、FPGAには、通信型サービス用の電子回路、放送型サービス用の電子回路、あるいは他のサービス用の電子回路などの、いずれかが構成されている。
【0141】
無線通信端末101において、ユーザからの指示入力を受け付け、ダウンロードを行う旨が指示された場合を考える。
【0142】
現在FPGAに構成されている電子回路に所定のパラメータを与えることにより、ユーザが指定したダウンロード型(通信型か、放送型か)に対応できる場合は、当該電子回路に当該パラメータを与えた後に、ダウンロードを行う。
【0143】
一方、FPGA内の電子回路を再構成しなければならない場合は、当該回路構成データと、当該パラメータと、を記憶部102から読み出して、FPGA内に当該電子回路を再構成し、当該パラメータを与えた後に、ダウンロードを行う。
【0144】
本発明を適用することにより、少ないゲート数のFPGAしか塔載していない無線通信端末であっても、種々の回線を用いてパラメータを受信して、種々の通信方式を交互運用することができる。
【0145】
なお、本実施形態であっても、たとえば時分割多重や符号分割多重などの多重化技術を用い、多重化された信号の通信方式が異なるものであって、各信号のそれぞれについて、FPGA内の電子回路に適宜パラメータを順次与えることによって、種々の通信方式を同時運用することは可能である。このような態様も、本発明の範囲に含まれる。
【0146】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、FM多重放送を利用したVICS回線や、DSRC回線等を用いてパラメータを受信し、当該パラメータを回路の再構成が可能なFPGA等により実現されたディジタル信号処理電子回路に与えて、種々の通信方式を同時運用することを可能にするのに好適な無線通信端末、放送提供装置、通信提供装置、無線通信方法、放送提供方法、通信提供方法、ならびに、プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る無線通信端末の概要構成を示す模式図である。
【図2】 本実施形態の無線通信端末の詳細な構成を示す模式図である。
【図3】 放送型ダウンロード用のデータフレームの構成を示す説明図である。
【図4】 放送型ダウンロード用のパケットの構成を示す説明図である。
【図5】 通信型ダウンロード用のデータフレームの構成を示す説明図である。
【図6】 通信型ダウンロード用のパケットの構成を示す説明図である。
【図7】 ダウンロード処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】 メニュー画面の概要構成を示す説明図である。
【図9】 放送基地局の概要構成を示す模式図である。
【図10】 通信基地局の概要構成を示す模式図である。
【符号の説明】
101 無線通信端末 102 記憶部
103 可変回路部 104 指示入力受付部
105 選択部 106 開始部
201 FPGA
202 ディジタル信号処理回路
203 マルチモード変復調回路
204 RF/IFユニット 205 インターフェース
211 ETC処理部 231 FPGA
232 復調回路 233 復調回路
234 復調回路
236 RF/IFユニット
239 RF/IFユニット 242 スピーカ
251 制御CPU
252 クロックジェネレータ
253 CPUインターフェース 254 EEPROM
255 SRAM 256 ハードディスク
259 メモリ
261 ネットワークインターフェース
271 RF/IFユニット 272 アンテナユニット
273 インターフェース 901 放送基地局
902 変換部 903 放送部
951 通信基地局 952 変換部
953 要求受付部 954 送信部

Claims (24)

  1. 放送型ダウンロードと、通信型ダウンロードと、が可能な無線通信端末であって、記憶部と、第1の可変回路部と第2の可変回路部とを含む複数の可変回路部と、指示入力受付部と、選択部と、開始部と、を備え、
    前記記憶部は、回路構成データと、パラメータと、を不揮発に記憶し、
    前記複数の可変回路部は、それぞれ、前記記憶された回路構成データにより可変に電子回路を構成し、当該構成された電子回路が前記記憶されたパラメータを受け付けることにより、これらに対応付けられた通信方式に対応するディジタル信号処理を並行して行い、
    前記第1の可変回路部は、前記記憶された回路構成データのうち放送型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものにより構成され、前記記憶されたパラメータのうち放送型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものを受け付け、
    前記第2の可変回路部は、前記記憶された回路構成データのうち通信型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものにより構成され、前記記憶されたパラメータのうち通信型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものを受け付け、
    前記指示入力受付部は、新たにパラメータのみ、もしくは、回路構成データおよびパラメータをダウンロードすべき通信方式の種類を指定する種類入力を受け付け、
    前記受け付けられた種類入力に新たにパラメータのみをダウンロードすべき旨が指定されている場合、前記指示入力受付部は、放送型ダウンロードと通信型ダウンロードとのいずれを用いるべきかを指定するダウンロード型入力をさらに受け付け、
    前記受け付けられた種類入力にパラメータのみをダウンロードすべき旨が指定され、前記受け付けられたダウンロード型入力に放送型ダウンロードを用いるべき旨が指定されている場合、前記第1の可変回路部は、第1の基地局から放送されるパラメータを無線受信によりダウンロードして、前記記憶部に不揮発に記憶し、
    前記受け付けられた種類入力に新たに回路構成データおよびパラメータをダウンロードすべき旨が指定されている場合、前記第2の可変回路部は、無線通信により、当該回路構成データおよびパラメータを第2の基地局に要求しこれらをダウンロードして、前記記憶部に不揮発に記憶し、
    前記受け付けられた種類入力にパラメータのみをダウンロードすべき旨が指定され、前記受け付けられたダウンロード型入力に通信型ダウンロードを用いるべき旨が指定されている場合、前記第2の可変回路部は、無線通信により、パラメータを前記第2の基地局に要求しこれをダウンロードして、前記記憶部に不揮発に記憶し、
    前記指示入力受付部は、同時運用すべき複数の通信方式の種類を指定する同時運用入力をさらに受け付け、
    前記選択部は、前記記憶部に記憶されたパラメータのうち、前記受け付けられた同時運用入力に指定された複数の通信方式の種類に対応するものを取得し、そのそれぞれについて、当該パラメータを与えれば当該通信方式の種類に対応するディジタル信号処理を行うことができる可変回路部を、前記複数の可変回路部のいずれかから重複なく選択し、
    前記開始部は、前記取得されたパラメータをこれに対応して前記選択された可変回路部に与えて、前記複数の可変回路部のそれぞれに対して、そのディジタル信号処理を並行して開始させる
    ことを特徴とする無線通信端末
  2. 請求項1に記載の無線通信端末であって、
    当該放送型ダウンロードに用いる通信方式は、DARC(DAta Radio Channel)方式によるFM(Frequency Modulation)文字多重放送通信方式であり、
    当該通信型ダウンロードに用いる通信方式は、DSRC(Dedicated Short Range Communications;狭域無線通信)方式である
    ことを特徴とする無線通信端末
  3. 請求項1または2に記載の無線通信端末であって、
    前記開始部により、前記第1の可変回路部において、放送型ダウンロードに用いる通信方式と異なる通信方式に対応するディジタル信号処理が開始され、その後に、放送型ダウンロードを用いてパラメータのみをダウンロードする場合、
    前記第1の可変回路部は、前記記憶されたパラメータのうち放送型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものを受け付けた後に、放送されるパラメータを無線受信によりダウンロードする
    ことを特徴とする無線通信端末
  4. 請求項1または2に記載の無線通信端末であって、
    前記開始部により、前記第2の可変回路部において、通信型ダウンロードに用いる通信方式と異なる通信方式に対応するディジタル信号処理が開始され、その後に、通信型ダウンロードを用いてパラメータのみ、もしくは、回路構成データおよびパラメータをダウンロードする場合、
    前記第2の可変回路部は、前記記憶されたパラメータのうち放送型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものを受け付けた後に、無線通信によりパラメータのみ、もしくは、回路構成データおよびパラメータを要求してダウンロードする
    ことを特徴とする無線通信端末
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の無線通信端末であって、
    前記記憶されるパラメータは、それぞれの通信方式に対応して、
    システムクロック周波数、
    変調方式の種類を示すパラメータ、
    波形整形フィルタの係数、
    局部発信周波数、
    データクロック周波数、
    ループフィルタ係数、および、
    復調の閾値レベル係数
    のいずれか少なくとも1つを含むことを特徴とする無線通信端末
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載の無線通信端末であって、
    前記複数の可変回路部は、当該パラメータを受け付けて、
    BPSK(Binary Phase Shift Keying)、
    QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、
    GMSK(Gaussian filtered Minimum Shift Keying)、
    ASK(Amplitude Shift Keying)、および、
    π/4QPSK
    のいずれかの通信方式に対応するディジタル信号処理を行う
    ことを特徴とする無線通信端末
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の無線通信端末であって、
    前記複数の可変回路部は、FPGA(Field Programmable Gate Array)および/またはDSP(Digital Signal Processor)により可変に電子回路を構成する
    ことを特徴とする無線通信端末
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の無線通信端末と、当該無線通信端末へ、当該パラメータを放送して提供する放送提供装置と、を備える放送提供システムであって、前記放送提供装置は、変換部と、放送部と、を備え、
    前記変換部は、当該パラメータを、所定のフォーマットに変換し、
    前記放送部は、前記変換された所定のフォーマットのパラメータを、無線により放送する
    ことを特徴とする放送提供システム
  9. 請求項8に記載の放送提供システムであって、
    前記放送部は、DARC(DAta Radio Channel)方式を用いたFM(Frequency Modulation)文字多重放送による無線により放送する
    ことを特徴とする放送提供システム
  10. 請求項9に記載の放送提供システムであって、
    前記変換部は、
    当該パラメータをビット列で表現し、
    当該ビット列に終了識別データを付加し、
    その結果のビット列長が288の倍数となるようにダミービットを必要なだけに付加し、
    その結果を288ビットごとに区切った複数のデータブロックを構成し、
    当該複数のデータブロックのそれぞれを、当該無線により放送するフォーマットにさらに変換する
    ことを特徴とする放送提供システム
  11. 請求項10に記載の放送提供システムであって、
    前記変換部は、
    当該複数のデータブロックのそれぞれをさらに複数のサブデータブロックに分割し、
    当該サブデータブロックのそれぞれに、識別符号データとヘッダデータとCRC(Cyclic Redundancy Check)データとを付加して412ビット長のパケットを構成し、
    当該構成されたパケットのそれぞれを、当該無線により放送するフォーマットにさらに変換する
    ことを特徴とする放送提供システム
  12. 請求項1から7のいずれか1項に記載の無線通信端末と、当該無線通信端末へ、当該パラメータ、または、当該パラメータおよび回路構成データを通信して提供する通信提供装置と、を備える通信提供システムであって、当該通信提供システムは、変換部と、要求受付部と、送信部と、を備え、
    前記変換部は、当該パラメータ、または、当該パラメータおよび回路構成データを、所定のフォーマットに変換し、
    前記要求受付部は、当該無線通信端末から無線通信により要求を受け付け、
    前記送信部は、前記受け付けられた要求に指定されたパラメータ、または、パラメータおよび回路構成データであって、前記所定のフォーマットに変換されたものを、無線通信により送信する
    ことを特徴とする通信提供システム
  13. 請求項12に記載の通信提供システムであって、
    前記送信部は、ARIB STD−T75により標準化されたDSRC(Dedicated Short Range Communications)方式を用いた無線通信により送信する
    ことを特徴とする通信提供システム
  14. 請求項13に記載の通信提供システムであって、
    前記変換部は、
    当該パラメータ、または、当該パラメータおよび回路構成データをビット列で表現し、
    当該ビット列に終了識別データを付加し、
    その結果のビット列長が640の倍数となるようにダミービットを必要なだけに付加し、
    その結果を640ビットごとに区切った複数のデータブロックを構成し、
    当該複数のデータブロックのそれぞれを、当該無線通信により送信するフォーマットにさらに変換する
    ことを特徴とする通信提供システム
  15. 請求項14に記載の通信提供システムであって、
    前記変換部は、
    当該複数のデータブロックのそれぞれに対して、
    プリアンブルデータと、ユニークワードと、モジュール識別データと、モジュール識別ワードと、パケット総数を示すデータと、パケットの番号と、CRC(Cyclic Redundancy Check)データとを付加して800ビット長のパケットを構成し、
    当該構成されたパケットのそれぞれを、当該無線により放送するフォーマットにさらに変換する
    ことを特徴とする通信提供システム
  16. 放送型ダウンロードと、通信型ダウンロードと、のいずれかを行う無線通信方法であって、回路構成データと、パラメータと、を不揮発に記憶する記憶部と、前記記憶された回路構成データにより可変に電子回路を構成し、当該構成された電子回路が前記記憶されたパラメータを受け付けることにより、これらに対応付けられた通信方式に対応するディジタル信号処理を並行して行う可変回路部と、を用い、指示入力受付工程と、選択工程と、放送型ダウンロード工程と、通信型ダウンロード工程と、を備え、
    前記指示入力受付工程では、新たにパラメータのみ、もしくは、回路構成データおよびパラメータをダウンロードすべき通信方式の種類を指定する種類入力を受け付け、
    前記受け付けられた種類入力に新たにパラメータのみをダウンロードすべき旨が指定されている場合、前記指示入力受付工程では、放送型ダウンロードと通信型ダウンロードとのいずれを用いるべきかを指定するダウンロード型入力をさらに受け付け、
    前記放送型ダウンロード工程では、前記受け付けられた種類入力にパラメータのみをダウンロードすべき旨が指定され、前記受け付けられたダウンロード型入力に放送型ダウンロードを用いるべき旨が指定されている場合、前記可変回路部が前記記憶された回路構成データのうち放送型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものにより構成され、前記記憶されたパラメータのうち放送型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものを受け付けていれば、前記可変回路部に、パラメータを無線受信によりダウンロードさせ、前記記憶部に不揮発に記憶させ、
    前記通信型ダウンロード工程では、前記受け付けられた種類入力に新たに回路構成データおよびパラメータをダウンロードすべき旨が指定されている場合、前記可変回路部が、前記記憶された回路構成データのうち通信型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものにより構成され、前記記憶されたパラメータのうち通信型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものを受け付けていれば、前記可変回路部に、無線通信により、当該回路構成データおよびパラメータを要求させ、これらをダウンロードさせ、前記記憶部に不揮発に記憶させ、
    前記通信型ダウンロード工程では、前記受け付けられた種類入力にパラメータのみをダウンロードすべき旨が指定され、前記受け付けられたダウンロード型入力に通信型ダウンロードを用いるべき旨が指定されている場合、前記可変回路部が、前記記憶された回路構成データのうち通信型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものにより構成され、前記記憶されたパラメータのうち通信型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものを受け付けていれば、前記可変回路部に、無線通信により、当該パラメータを要求させ、これをダウンロードさせ、前記記憶部に不揮発に記憶させる
    ことを特徴とする方法。
  17. 請求項16に記載の無線通信方法であって、
    当該放送型ダウンロードに用いる通信方式は、DARC(DAta Radio Channel)方式によるFM(Frequency Modulation)文字多重放送通信方式であり、
    当該通信型ダウンロードに用いる通信方式は、DSRC(Dedicated Short Range Communications;狭域無線通信)方式である
    ことを特徴とする方法。
  18. 請求項16または17に記載の無線通信方法であって、
    放送型ダウンロードを用いてパラメータのみをダウンロードする場合、前記可変回路部が前記記憶された回路構成データのうち放送型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものにより構成されていなければ、当該対応する回路構成データにより電子回路を再構成させ、前記記憶されたパラメータのうち放送型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものを受け付けていなければ、当該対応するパラメータを受け付けさせ、その後に、受け付けた後に、放送されるパラメータを無線受信によりダウンロードさせる
    ことを特徴とする方法。
  19. 請求項16または17に記載の無線通信方法であって、
    前記可変回路部において、通信型ダウンロードを用いてパラメータのみ、もしくは、回路構成データおよびパラメータをダウンロードする場合、前記可変回路部が前記記憶された回路構成データのうち通信型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものにより構成されていなければ、当該対応する回路構成データにより電子回路を再構成させ、前記記憶されたパラメータのうち通信型ダウンロードに用いる通信方式に対応するものを受け付けていなければ、当該対応するパラメータを受け付けさせ、その後に、無線通信によりパラメータのみ、もしくは、回路構成データおよびパラメータを要求させてダウンロードさせる
    ことを特徴とする方法。
  20. 請求項16から19のいずれか1項に記載の無線通信方法であって、
    前記記憶されるパラメータは、それぞれの通信方式に対応して、
    システムクロック周波数、
    変調方式の種類を示すパラメータ、
    波形整形フィルタの係数、
    局部発信周波数、
    データクロック周波数、
    ループフィルタ係数、および、
    復調の閾値レベル係数
    のいずれか少なくとも1つを含むことを特徴とする方法。
  21. 請求項16から19のいずれか1項に記載の無線通信方法であって、
    前記可変回路部は、当該パラメータを受け付けて、
    BPSK(Binary Phase Shift Keying)、
    QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、
    GMSK(Gaussian filtered Minimum Shift Keying)、
    ASK(Amplitude Shift Keying)、および、
    π/4QPSK
    のいずれかの通信方式に対応するディジタル信号処理を行う
    ことを特徴とする方法。
  22. 請求項16から21のいずれか1項に記載の無線通信方法であって、
    前記可変回路部は、FPGA(Field Programmable Gate Array)および/またはDSP(Digital Signal Processor)により可変に電子回路を構成する
    ことを特徴とする方法。
  23. あらかじめ記憶された回路構成データにより可変に電子回路を構成し、当該構成された電子回路があらかじめ記憶されたパラメータを受け付けることにより、これらに対応付けられた通信方式に対応するディジタル信号処理を行う可変回路部を有するコンピュータを、
    請求項1から15のいずれか1項に記載の無線通信端末として機能させる
    ことを特徴とするプログラム。
  24. 請求項1から7のいずれか1項に記載の無線通信端末と、請求項8から11のいずれか1項に記載の放送提供システムの放送提供装置と、請求項12から14のいずれか1項に記載の通信提供システムの通信提供装置と、を有する放送通信提供システムであって、
    前記無線通信端末は、前記放送提供システムに係る無線通信端末、および、前記通信提供システムに係る無線通信端末として機能する
    ことを特徴とする放送通信提供システム。
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