JP3677083B2 - Earthworm dung mound formation inhibitor - Google Patents

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、芝生地におけるミミズの糞塚の形成を阻害する薬剤に関する。
【０００２】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
ミミズは、本来土地を肥沃にし、植物の育成に役立つという点では土壌における有益な動物である。しかし、芝生地、特にゴルフ場の芝生地において形成されるミミズの糞塚は、美観を損なうばかりでなく、プレーに支障を来すこともあり、またプレーヤーに不快感を与えるという問題があった。そのため、ゴルフ場内に形成されたミミズの糞塚は、従来、グリーンキーパーによって手作業で逐一、例えばほうき等で芝生の中へすり込むことにより除去されてきたが、広大なゴルフ場を、しかもプレー開始前の早朝に巡回して除去作業を行うのは重労働であった。また、こうして糞塚を除去しても、ミミズ自体を駆除するわけではないので、新たな糞塚が発生してしまい、抜本的な解決策とはならなかった。
【０００３】
ゴルフ場でのミミズの糞塚の形成を抑制する方法として、殺虫剤を散布する方法がある。例えば特開平２−６９４０６号公報には、ティーサポニンやティーサポニンと殺虫剤の混合物を水で希釈し、ゴルフ場の芝生地に散布することで、ミミズを殺体し、ミミズの糞塚の発生を防止できると教示されている。
しかしながら、上記公報にも記載されているような従来の殺虫剤ＮＡＣ（１−ナフチル−Ｎ−メチルカーバメート）、ＭＥＰ（０，０−ジメチル−０−（３−メチル−４−ニトロフェニル）チオホスフェート）、メソミル（Ｓ−メチル−Ｎ−［（メチルカルバモイル）オキシ］チオアセトイミデート）等の単独使用では効果が極めて低く、また、前記したように、ミミズ防除に効果があるとされるティーサポニン、或いはそれと前記殺虫剤の混合物を用いた場合、ミミズ防除効果は認められるものの、その効果の持続期間が短く、頻繁に散布しなければならないという欠点があった。
【０００４】
以上の点に鑑み、本発明者らは、ミミズの殺体及び忌避効果が高く、且つ、その効果の持続期間が長いミミズ防除剤、すなわち、それを散布することで長期にわたってミミズの糞塚形成を阻害する薬剤を提供することを目的とした。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明によれば、２−セカンダリーブチルフェニル−Ｎ−メチルカーバメート [o-sec-butylphenyl methylcarbamate]（一般名フェノブカルブ、以下、ＢＰＭＣと略称する）及び／又は２−（エチルチオメチル）フェニル−Ｎ−メチルカーバメート [2-(ethylthiomethyl)phenyl
methylcarbamate]（以下、一般名エチオフェンカルブを使用する）を有効成分として含有することを特徴とするミミズ糞塚形成阻害剤が提供される。
さらに本発明の好適な態様によれば、前記ＢＰＭＣ及び／又はエチオフェンカルブからなる有効成分を固体担体、好ましくは、鉱物質担体又は植物性担体に担持、例えばコーティングしてなるミミズ糞塚形成阻害剤が提供される。
【０００６】
【発明の作用及び態様】
本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意研究を続けた結果、カーバメート系殺虫剤の中で、特にＢＰＭＣ及びエチオフェンカルブに優れたミミズ防除効果があることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
本発明のミミズ糞塚形成阻害剤は、上記２種類の有効成分をそれぞれ単独で、或いは組み合わせて含有する水和剤、ＡＬ剤、乳剤等を調製し、これを水和剤、乳剤等は希釈倍率（重量比）が例えば１００〜１００００倍程度になるように水で希釈し、ＡＬ剤は原液のまま、ミミズ糞塚の形成を防止したい区域に散布して施用することもできるが、特にミミズ防除効果の持続期間の長期化という点からは、通常、適当な固体担体に上記有効成分の溶融液をコーティングして用いたり、必要に応じて、上記有効成分を水、有機溶媒、界面活性剤、又は固着剤や分散剤などの製剤用補助剤等と混合したものを固体担体にコーティングして用いることが好ましい。その後、施用区域に散水することにより、固体担体に担持されている有効成分が徐々に土中に浸透・拡散し、長期間にわたってミミズの糞塚形成を阻害できる。
【０００７】
このように有効成分を固体担体に担持させた形態で用いた場合、有効成分が早期に土中に浸透・拡散して消失することが効果的に抑制され、高いミミズ防除効果を長期間にわたって持続させることができ、いわゆる有効成分の徐放化を図ることができる。
なお、上記説明から明らかなように、例えば担体粒子の表面は本発明の薬剤で全面がコーティングされることは必ずしも必要ではなく、その表面の一部に有効成分が付着している形態でもよく、或いは担体粒子と共に有効成分が混在していたり、又は多孔質担体中に有効成分が含浸もしくは含有されていてもよい。
【０００８】
本発明に係る有効成分を担持させるための固体担体としては、鉱物質担体と植物質担体が利用できる。
鉱物質担体としては、例えば川砂、合成含水ケイ酸、ケイソウ土、クレー、タルク、カオリン、ゼオライト、炭酸カルシウム、アルミナ系セラミックス粉、陶磁器粉等の粒状物を用いることができ、植物質担体としては、セルロース、パルプ、トウモロコシの芯、もみ殻、大豆粕、木粉、植物の粉、穀物の粉、デンプン等の粒状物を用いることが可能であり、粒剤等の剤型で利用することができる。
【０００９】
本発明のミミズ糞塚形成阻害剤の有効成分として用いるＢＰＭＣは融点３１〜３２℃の無色結晶であり、バッサなどの商品名で市販されており、一方、エチオフェンカルブは融点３３．４℃の白色結晶であり、アリルメートなどの商品名で市販されている。これらＢＰＭＣ及びエチオフェンカルブは一般に常温で固体のため、通常は水、有機溶媒、又は界面活性剤などと共に水和剤、ＡＬ剤、乳剤などの剤型に調製される。
界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸エステル類、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルアリルエーテル類およびそのポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエーテル類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘導体等が挙げられる。
【００１０】
有機溶媒としては、例えば、アルコール類（メタノール、エタノール等）、ケトン類（アセトン、メチルエチルケトン等）、芳香族炭化水素類（トルエン、キシレン、エチルベンゼン、メチルナフタレン等）、脂肪族炭化水素類（ヘキサン、シクロヘキサン、灯油、軽油等）、エステル類（酢酸エチル、酢酸ブチル等）、ニトリル類（アセトニトリル、イソブチルニトリル等）、エーテル類（イソプロピルエーテル、ジオキサン等）、大豆油、綿実油等の植物油等が挙げられる。
【００１１】
また、本発明のミミズ糞塚形成阻害剤は、上記有効成分の徐放化を図るため、固着剤や分散剤などの製剤用補助剤を含有することができる。
固着剤としては、例えば、カゼイン、ゼラチン、多糖類（デンプン、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等）、リグニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水溶性高分子（ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸誘導体等）、ワックス類（カルナバワックス、パラフィンワックス、植物油等）が挙げられ、分散剤としては植物油、鉱物油、界面活性剤、脂肪酸またはそのエステル等が挙げられる。
【００１２】
本発明に係る有効成分ＢＰＭＣ及び／又はエチオフェンカルブに必要に応じて上記のような各成分を混合して調製されたミミズ糞塚形成阻害剤は、水で適当な濃度に希釈して散布することでその効果を発揮できるが、長期間の効果持続性を持たせるためには、前記したように鉱物質担体や植物質担体の固体担体粒子にコーティングした粒剤として用いることが有利である。この場合、前もって有効成分に前記した製剤用補助剤を配合して徐放化処理した薬剤を担体粒子にスプレー等によってコーティングするか、或いは、コーティングする時に製剤用補助剤を使用し、例えばほぼ同時にスプレーし、徐放化を行った粒剤とすることが好ましい。この場合、粒剤全量に対する有効成分の割合は、合計０．５〜１０重量％の範囲にあるのが好ましい。０．５重量％より少ないとミミズ防除効果が充分得られない場合があり、一方、芝生に及ぼす影響及び環境や経済的な観点からは１０重量％以内の配合割合とすることが望ましい。
このような粒剤形態のミミズ糞塚形成阻害剤の施用量は、散布面積１ｍ² 当り５ｇ〜５００ｇの範囲となるように施用することが望ましい。粒剤の散布量が５ｇ／ｍ² 未満の場合、ミミズ防除効果が長期にわたって得られ難く、一方、５００ｇ／ｍ² を超えると、ミミズ糞塚形成阻害の効果は充分得られるものの、特にゴルフ場における施用においては芝生に悪影響を及ぼす可能性があり、周辺環境への影響も無視できなくなる畏れがある。
【００１３】
なお、本発明に係るミミズ糞塚形成阻害剤は、前記したＢＰＭＣ及び／又はエチオフェンカルブに加えて、ミミズ防除効果を有するティーサポニンや他の殺虫成分を併用することは差し支えない。
【００１４】
【実施例】
以下、実施例、比較例及び各種試験例を示して本発明について具体的に説明するが、本発明が下記実施例に限定されるものでないことはもとよりである。
【００１５】
下記試験例１及び試験例２に用いる供試剤として、本発明の薬剤Ｎｏ．１及びＮｏ．２を含むカーバメート系化合物を有効成分とする薬剤５種（Ｎｏ．１〜Ｎｏ．５）と、そのほかに有機リン系化合物を有効成分とする薬剤２種（Ｎｏ．６，７）を下記の様に調整した。
供試剤：
カーバメート系化合物：
Ｎｏ．１：ＢＰＭＣ５０％乳剤、５００ｐｐｍ希釈液。
Ｎｏ．２：エチオフェンカルブ０．０５％ＡＬ剤、５００ｐｐｍ原液。
Ｎｏ．３：ピリミカーブ（２−ジメチルアミノ−５，６−ジメチルピリミジン−４−イル−ジメチルカーバメート）４８％水和剤、５００ｐｐｍ希釈液。
Ｎｏ．４：ＮＡＣ５０％水和剤、５００ｐｐｍ希釈液。
Ｎｏ．５：メソミル４５％水和剤、５００ｐｐｍ希釈液。
有機リン系化合物：
Ｎｏ．６：ＭＥＰ５０％乳剤、５００ｐｐｍ希釈液。
Ｎｏ．７：アセフェート（Ｏ，Ｓ−ジメチル−Ｎ−アセチルホスホロアミドチオエート）５０％水和剤、５００ｐｐｍ希釈液。
【００１６】
試験例１
シマミミズが各々３匹入った６個のポリカップ（φ８０ｍｍ、高さ５０ｍｍ）を用意し、それぞれ上記各薬剤Ｎｏ．１〜４、６、７を１０ｍｌ加え、経時的にミミズの様子を観察した。その結果を表１に示す。
【表１】

表１に示す結果から、ＢＰＭＣ及びエチオフェンカルブは他の殺虫剤に比べて殺ミミズ効力に優れていることがわかる。
【００１７】
試験例２
底面積０．１ｍ² （容量約５リットル）のポットに土を入れ、その後にミミズを２０匹入れたものを７個用意し、ミミズが完全に土の中に入ったのを確認した後で、そのうち６個のポットにそれぞれ上記各薬剤Ｎｏ．１〜３、５〜７を２００ｍｌ散布した。一日経過した後、土壌中のミミズの数とポット外へ逃げたミミズの数を調査し、忌避効果を下記化１の式で算出した。その結果を表２に示す。
【化１】

【００１８】
【表２】

表２に示す結果から、ＢＰＭＣ及びエチオフェンカルブはミミズに対する忌避効果が顕著に高いことがわかる。
【００１９】
実施例１
ＢＰＭＣ１重量部、界面活性剤（東邦化学工業（株）製ソルポール３００５Ｘ）０．２重量部、有機溶剤（日本石油化学（株）製ハイゾールＳＡＳ２９６）０．３重量部を混合し、吸油能を付与した川砂９８．５重量部に噴霧して作製したミミズ糞塚形成阻害剤を、芝生地１ｍ² 当り１００ｇ散布し、その後に２リットルの散水を行った。
【００２０】
実施例２
ＢＰＭＣ１重量部、界面活性剤（ソルポール３００５Ｘ）０．２重量部、有機溶剤（ハイゾールＳＡＳ２９６）０．３重量部を混合し、吸油能を付与した川砂９８．５重量部に噴霧して作製したミミズ糞塚形成阻害剤を、芝生地１ｍ² 当り５０ｇ散布し、その後に２リットルの散水を行った。
【００２１】
実施例３
ＢＰＭＣ２重量部、界面活性剤（ソルポール３００５Ｘ）０．２重量部、有機溶剤（ハイゾールＳＡＳ２９６）０．３重量部を混合し、吸油能を付与した川砂９７．５重量部に噴霧して作製したミミズ糞塚形成阻害剤を、芝生地１ｍ² 当り５０ｇ散布し、その後に２リットルの散水を行った。
【００２２】
実施例４
エチオフェンカルブ１重量部、界面活性剤（ソルポール３００５Ｘ）０．２重量部、有機溶剤（ハイゾールＳＡＳ２９６）０．３重量部を混合し、吸油能を付与した川砂９８．５重量部に噴霧して作製したミミズ糞塚形成阻害剤を、芝生地１ｍ² 当り１００ｇ散布し、その後に２リットルの散水を行った。
【００２３】
比較例１
ＭＥＰ４０％水和剤の１０００倍希釈液２リットルを芝生地１ｍ² に散布した。
【００２４】
比較例２
ＮＡＣ４０％水和剤の１０００倍希釈液２リットルを芝生地１ｍ² に散布した。
【００２５】
比較例３
ダイアジノン（（２−イソプロピル−４−メチルピリミジル−６）−ジエチルチオホスフェート）３％粒剤１００ｇを芝生地１ｍ² に散粒した。
【００２６】
比較例４
ティーサポニン１５重量部と殺虫剤ＭＩＰＣ（２−イソプロピルフェニル−Ｎ−メチルカーバメート）２０％乳剤８５重量部とを混合し、１０００倍希釈した調整液２リットルを芝生地１ｍ² に散布した。
【００２７】
試験例３
糞塚が多数形成されているゴルフ場の芝生地において、１区１ｍ² の試験区を薬剤処理区と無処理区を合わせて計９区設定した。各区画において、実施例１〜４及び比較例１〜４の薬剤を前記各実施例及び比較例に記載の様に散布し、その後形成された糞塚の数を調査した。その結果を表３に示す。尚、糞塚の数の調査は、調査日の前日に試験区の糞塚をほうきでならしておいて、翌日調査した。すなわち、下記表３の糞塚数は一日の間に形成された糞塚の数を示している。
【表３】

表３の結果から、本発明に係るＢＰＭＣ又はエチオフェンカルブを用いた粒剤は、従来のティーサポニンを用いた薬剤と同等の優れた初期効果を示し、さらに、従来にない長期の効力持続性を有していることが明らかである。
【００２８】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るミミズ糞塚形成阻害剤は、優れたミミズの殺体又は忌避効果を発揮し、これを芝生地に散布することで、ミミズは死亡もしくは地表面に出ることができなくなり、糞塚の形成を阻害する。さらに、従来のミミズ防除剤に比べ長期にわたってその効果を維持し続けることから、散布回数を少なくすることができ、特にゴルフ場の芝生地に施用する場合、グリーンキーパーの作業の軽減や省力化につながり、長期間にわたってミミズ糞塚の形成を効果的に防止し、芝生地の色彩やかな美感を維持できる。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a drug that inhibits the formation of earthworm dung mounds in grassland.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
Earthworms are beneficial animals in the soil in that they naturally fertilize the land and help grow plants. However, the earthworm dung mound formed on the turf, especially the golf turf, not only detracts from the aesthetics, but also has a problem in that it may interfere with the play and cause discomfort to the player. . For this reason, the earthworm dung mound formed in the golf course has been removed manually by the green keeper one by one, for example, by rubbing it into the lawn with a broom or the like. It was hard labor to go around and remove in the early morning. Also, removing the dung mound in this way does not remove the earthworm itself, so a new dung mound was generated, which was not a drastic solution.
[0003]
As a method for suppressing the formation of earthworm mounds on a golf course, there is a method of spraying an insecticide. For example, in Japanese Patent Laid-Open No. 2-69406, tea saponin or a mixture of tea saponin and an insecticide is diluted with water and sprayed on a lawn of a golf course to kill earthworms and generate earthworm mounds. It is taught that it can be prevented.
However, the conventional insecticides NAC (1-naphthyl-N-methylcarbamate), MEP (0,0-dimethyl-0- (3-methyl-4-nitrophenyl) thiophosphate as described in the above publications ), Mesomyl (S-methyl-N-[(methylcarbamoyl) oxy] thioacetimidate) and the like are extremely low in effect, and as described above, tea saponin is said to be effective in controlling earthworms. Alternatively, when a mixture of the insecticide and the insecticide is used, although the earthworm control effect is recognized, there is a drawback that the duration of the effect is short and it must be frequently sprayed.
[0004]
In view of the above points, the present inventors have a long-term earthworm control agent that has a high mortality and repellent effect of earthworms, that is, the earthworm feces mound formation over the long term by spraying it. An object of the present invention is to provide a drug that inhibits the above.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the present invention, 2-secondary butylphenyl-N-methylcarbamate (generic name: fenocarb, hereinafter abbreviated as BPMC) and / or 2- ( Ethylthiomethyl) phenyl-N-methylcarbamate [2- (ethylthiomethyl) phenyl
An earthworm fecal mound formation inhibitor characterized by containing methylcarbamate] (hereinafter generic name etiophencarb) is used as an active ingredient.
Further, according to a preferred aspect of the present invention, there is provided an earthworm fecal mound formation inhibitor comprising the active ingredient comprising the BPMC and / or ethiophencarb on a solid carrier, preferably a mineral carrier or a vegetable carrier, for example, coated. Provided.
[0006]
Action and embodiment of the invention
As a result of continual research to solve the above problems, the present inventors have found that among carbamate insecticides, particularly BPMC and etiophencarb have an excellent earthworm control effect, and have completed the present invention. It is a thing.
The earthworm dung formation inhibitor of the present invention prepares a wettable powder, an AL preparation, an emulsion, etc. each containing the above-mentioned two kinds of active ingredients alone or in combination, and the wettable powder, emulsion, etc. are diluted. It is possible to dilute with water so that the magnification (weight ratio) is, for example, about 100 to 10000 times, and the AL agent can be applied to the area where the formation of earthworm dung mounds is to be prevented while keeping the stock solution. From the viewpoint of prolonging the duration of the control effect, it is usually used by coating a melt of the active ingredient on an appropriate solid carrier, or if necessary, the active ingredient is water, an organic solvent, a surfactant. Alternatively, it is preferable to use a solid carrier coated with a mixture of a formulation adjuvant such as a fixing agent or a dispersant. Thereafter, by spraying the application area, the active ingredient supported on the solid carrier gradually permeates and diffuses into the soil, and the formation of earthworm dung can be inhibited over a long period of time.
[0007]
When the active ingredient is used in a form supported on a solid carrier in this way, it is effectively suppressed that the active ingredient penetrates and diffuses into the soil at an early stage and disappears, and a high earthworm control effect is maintained over a long period of time. The so-called active ingredient can be released slowly.
As is clear from the above description, for example, it is not always necessary that the entire surface of the carrier particles is coated with the agent of the present invention, and the active ingredient may be attached to a part of the surface, Alternatively, the active ingredient may be mixed with the carrier particles, or the active ingredient may be impregnated or contained in the porous carrier.
[0008]
As the solid carrier for supporting the active ingredient according to the present invention, a mineral carrier and a vegetable carrier can be used.
As the mineral carrier, for example, granular materials such as river sand, synthetic hydrous silicic acid, diatomaceous earth, clay, talc, kaolin, zeolite, calcium carbonate, alumina ceramic powder, ceramic powder, etc. can be used. , Cellulose, pulp, corn core, rice husk, soybean meal, wood flour, plant flour, cereal flour, starch and other granular materials can be used and used in dosage forms such as granules it can.
[0009]
BPMC used as an active ingredient of the earthworm fecal mound formation inhibitor of the present invention is a colorless crystal having a melting point of 31 to 32 ° C. and is commercially available under a trade name such as Bassa, while etiofencarb is a white crystal having a melting point of 33.4 ° C. And are marketed under trade names such as allylmate. Since these BPMC and ethiophencarb are generally solid at room temperature, they are usually prepared in a dosage form such as a wettable powder, an AL agent, and an emulsion together with water, an organic solvent, or a surfactant.
Examples of surfactants include alkyl sulfates, alkyl sulfonates, alkyl allyl sulfonates, alkyl allyl ethers and their polyoxyethylenates, polyethylene glycol ethers, polyhydric alcohol esters, sugar alcohol derivatives, etc. Is mentioned.
[0010]
Examples of the organic solvent include alcohols (methanol, ethanol, etc.), ketones (acetone, methyl ethyl ketone, etc.), aromatic hydrocarbons (toluene, xylene, ethylbenzene, methylnaphthalene, etc.), aliphatic hydrocarbons (hexane, Cyclohexane, kerosene, light oil, etc.), esters (ethyl acetate, butyl acetate, etc.), nitriles (acetonitrile, isobutylnitrile, etc.), ethers (isopropyl ether, dioxane, etc.), vegetable oils such as soybean oil and cottonseed oil, etc. .
[0011]
Moreover, the earthworm dung mound formation inhibitor of this invention can contain adjuvants for preparations, such as a fixing agent and a dispersing agent, in order to aim at sustained release of the said active ingredient.
Examples of the fixing agent include casein, gelatin, polysaccharides (starch, gum arabic, cellulose derivatives, alginic acid, etc.), lignin derivatives, bentonite, sugars, synthetic water-soluble polymers (polyvinyl alcohol, polyvinyl pyrrolidone, polyacrylic acid derivatives, etc.) ) And waxes (carnauba wax, paraffin wax, vegetable oil, etc.), and examples of the dispersant include vegetable oil, mineral oil, surfactant, fatty acid or ester thereof.
[0012]
The earthworm dung formation inhibitor prepared by mixing the above-mentioned components as necessary with the active ingredient BPMC and / or etiophencarb according to the present invention is diluted with water to an appropriate concentration and sprayed. Although the effect can be exhibited, in order to maintain the long-term effect, it is advantageous to use it as a granule coated on a solid carrier particle of a mineral carrier or a vegetable carrier as described above. In this case, the pharmaceutical agent that has been previously mixed with the above-mentioned preparation auxiliary agent in the active ingredient and sustained-release treated is coated on the carrier particles by spraying or the like, or the preparation auxiliary agent is used at the time of coating, for example, almost simultaneously. It is preferable to make the granules sprayed and sustained release. In this case, the ratio of the active ingredient to the total amount of the granules is preferably in the range of 0.5 to 10% by weight. If the amount is less than 0.5% by weight, the effect of controlling earthworms may not be sufficiently obtained. On the other hand, it is desirable that the blending ratio is within 10% by weight from the viewpoint of the influence on the lawn and the environmental and economic viewpoints.
It is desirable to apply such a dosage form of the earthworm dung formation inhibitor in the form of granules in a range of 5 g to 500 g per 1 m ² sprayed area. When the spraying amount of the granule is less than 5 g / m ² , it is difficult to obtain the earthworm control effect over a long period of time. On the other hand, when it exceeds 500 g / m ² , the effect of inhibiting the formation of earthworm casts is sufficiently obtained, but in particular, golf courses. In the application, there is a possibility that the lawn may be adversely affected, and the influence on the surrounding environment cannot be ignored.
[0013]
It should be noted that the earthworm dung formation inhibitor according to the present invention may be used in combination with tea saponin or other insecticidal components having an earthworm control effect in addition to the above-described BPMC and / or etiophencarb.
[0014]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example, a comparative example, and various test examples are shown and this invention is demonstrated concretely, it cannot be overemphasized that this invention is not limited to the following Example.
[0015]
As test agents used in Test Example 1 and Test Example 2 below, the drug No. 1 and no. 5 kinds of drugs (No. 1 to No. 5) containing carbamate compounds containing 2 as active ingredients and 2 kinds of drugs (No. 6, 7) containing organophosphorus compounds as active ingredients are as follows: Adjusted.
Test agent:
Carbamate compounds:
No. 1: BPMC 50% emulsion, 500 ppm dilution.
No. 2: Ethiophencarb 0.05% AL agent, 500 ppm stock solution.
No. 3: Pirimicarb (2-dimethylamino-5,6-dimethylpyrimidin-4-yl-dimethylcarbamate) 48% wettable powder, 500 ppm diluent.
No. 4: NAC 50% wettable powder, 500 ppm dilution.
No. 5: Mesomil 45% wettable powder, 500 ppm dilution.
Organophosphorus compounds:
No. 6: MEP 50% emulsion, 500 ppm dilution.
No. 7: Acephate (O, S-dimethyl-N-acetyl phosphoramidothioate) 50% wettable powder, 500 ppm dilution.
[0016]
Test example 1
Six polycups (φ80 mm, height 50 mm) each containing three worms were prepared. 10 ml of 1-4, 6, 7 was added and the state of earthworms was observed over time. The results are shown in Table 1.
[Table 1]

From the results shown in Table 1, it can be seen that BPMC and etiophencarb are superior in earthworm killing potency compared to other insecticides.
[0017]
Test example 2
After putting soil in a pot with a bottom area of 0.1 m ² (capacity of about 5 liters), and then preparing 7 pieces containing 20 earthworms, it was confirmed that the earthworms were completely in the soil. In each of the six pots, each drug No. 200 ml of 1-3, 5-7 was sprayed. After one day, the number of earthworms in the soil and the number of earthworms escaped from the pot were investigated, and the repelling effect was calculated by the following formula 1. The results are shown in Table 2.
[Chemical 1]

[0018]
[Table 2]

From the results shown in Table 2, it can be seen that BPMC and Ethiophene Carb have a remarkably high repellent effect on earthworms.
[0019]
Example 1
1 part by weight of BPMC, 0.2 part by weight of a surfactant (Solpol 3005X manufactured by Toho Chemical Industry Co., Ltd.) and 0.3 part by weight of an organic solvent (Hysol SAS296 manufactured by Nippon Petrochemical Co., Ltd.) are mixed to impart oil absorption. 100 g of earthworm dung mound formation inhibitor prepared by spraying on 98.5 parts by weight of river sand was sprayed per 1 m ^{2 of} grassland, and then 2 liters of water was sprayed.
[0020]
Example 2
Earthworms prepared by mixing 1 part by weight of BPMC, 0.2 parts by weight of a surfactant (Solpol 3005X) and 0.3 parts by weight of an organic solvent (Hysol SAS296) and spraying them on 98.5 parts by weight of river sand imparted with oil absorption. 50 g of the mound formation inhibitor was sprayed per 1 m ^{2 of} grassland, and then 2 liters of water was sprayed.
[0021]
Example 3
Earthworms prepared by mixing 2 parts by weight of BPMC, 0.2 parts by weight of a surfactant (Solpol 3005X) and 0.3 parts by weight of an organic solvent (Hysol SAS296) and spraying them on 97.5 parts by weight of river sand imparted with oil absorption. 50 g of the mound formation inhibitor was sprayed per 1 m ^{2 of} grassland, and then 2 liters of water was sprayed.
[0022]
Example 4
It was prepared by mixing 1 part by weight of etiophencarb, 0.2 part by weight of a surfactant (Solpol 3005X) and 0.3 part by weight of an organic solvent (Hysol SAS296) and spraying it on 98.5 parts by weight of river sand imparted with oil absorption ability. 100 g of earthworm dung mound formation inhibitor was sprayed per 1 m ^{2 of} grassland, and then 2 liters of water was sprayed.
[0023]
Comparative Example 1
Two liters of a 1000-fold diluted solution of MEP 40% wettable powder was sprayed on 1 m ² of lawn.
[0024]
Comparative Example 2
Two liters of a 1000-fold diluted solution of NAC 40% wettable powder was sprayed on 1 m ² of lawn.
[0025]
Comparative Example 3
100 g of diazinon ((2-isopropyl-4-methylpyrimidyl-6) -diethylthiophosphate) 3% granule was sprinkled on 1 m ² of lawn.
[0026]
Comparative Example 4
15 parts by weight of tea saponin and 85 parts by weight of an insecticide MIPC (2-isopropylphenyl-N-methylcarbamate) 20% emulsion were mixed, and 2 liters of a 1000-fold diluted adjustment solution was sprayed on 1 m ² of grassland.
[0027]
Test example 3
In the turf of a golf course where a large number of dung mounds are formed, a total of 9 test zones of 1 m ^{2, including} a chemical treatment zone and a non-treatment zone, were set. In each section, the medicines of Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 4 were sprayed as described in the respective Examples and Comparative Examples, and the number of dung mounds formed thereafter was investigated. The results are shown in Table 3. The number of dung mounds was investigated the next day after boiling the mounds in the test area the day before the date of the survey. That is, the number of mounds in Table 3 below indicates the number of mounds formed during the day.
[Table 3]

From the results in Table 3, the granule using BPMC or etiophencarb according to the present invention has excellent initial effects equivalent to those using conventional tea saponin, and has a long-lasting long-lasting efficacy. Obviously.
[0028]
【The invention's effect】
As described above, the earthworm dung mound formation inhibitor according to the present invention exerts excellent worm killing or repelling effect, and by spraying it on the lawn, the earthworm may die or appear on the ground surface. It becomes impossible and obstructs the formation of dung mound. In addition, since it maintains its effect over a long period of time compared to conventional earthworm control agents, the number of spraying can be reduced, especially when applied to golf course grassland, reducing the work of the green keeper and saving labor Connected, can effectively prevent the formation of earthworm dropping mounds over a long period of time, and can maintain the colorful beauty of the lawn.

Claims (4)

２−セカンダリーブチルフェニル−Ｎ−メチルカーバメート及び／又は２−（エチルチオメチル）フェニル−Ｎ−メチルカーバメートを有効成分として含有することを特徴とするミミズ糞塚形成阻害剤。An earthworm duck formation inhibitor characterized by containing 2-secondary butylphenyl-N-methyl carbamate and / or 2- (ethylthiomethyl) phenyl-N-methyl carbamate as an active ingredient. 前記有効成分を固体担体に担持させてなることを特徴とするミミズ糞塚形成阻害剤。The earthworm dung mound formation inhibitor characterized by carrying the said active ingredient on a solid support | carrier. 前記固体担体が鉱物質担体又は植物性担体であることを特徴とする請求項２記載のミミズ糞塚形成阻害剤。The earthworm fecal mound formation inhibitor according to claim 2, wherein the solid carrier is a mineral carrier or a vegetable carrier. 前記有効成分を合計０．５〜１０％の範囲で固体担体に担持させてなることを特徴とする請求項１乃至３のいずれか一項に記載のミミズ糞塚形成阻害剤。The earthworm feces mound formation inhibitor according to any one of claims 1 to 3, wherein the active ingredient is supported on a solid support in a total range of 0.5 to 10%.