JP3676653B2 - 伝送用ケーブル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、伝送用導体にシースを外装するとともに、さらに該シースにあじろを外装した伝送用ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の伝送用ケーブルとしては、鉄線等の金属線を編んだあじろをシースに直接外装するように設けたものが周知である。このあじろを設けることによってケーブルは機械的強度が高められ、外傷を受けにくくしている。そして、この種の伝送用ケーブルは、多重伝送や双方向伝送を行うケーブルとして採用され、例えば船舶等のLAN用に供されるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、伝送用ケーブルにあっては、壁や天井等に沿わせるように引き回して敷設するため、例えば隅角箇所等への敷設において、ケーブルが過度に曲げられたり、ねじれたりすることがある。そのため、ケーブルに局所的な座屈や、ねじれが生じることで、あじろが部分的に変形し、その変形箇所からシースに局所的な外力が作用してシースも部分的に変形し、その悪影響で伝送用導体の撚りピッチが一定に維持されずに乱れたり、伝送用導体を変形させたりすることで伝送特性を局所的に変えてしまう虞れがあった。つまり、伝送用導体の撚りピッチは、一定の状態が維持されていることが好ましいにもかかわらず、局所的に撚りピッチが変わることなどで伝送特性を変えてしまう虞れがあるとともに、伝送用導体の被覆層が圧縮変形させられるなどによっても伝送特性を変えてしまう虞れがあった。従って、その伝送特性の変わった特定箇所において伝送信号の不均等反射や、減衰、漏話等、特性の劣化が生じるという問題があった。詳述すると、多重伝送、双方向伝送を行うものの場合、局所的な不具合箇所があることによって、減衰による伝送可能距離の低下のみならず、不均等反射減衰量や減衰量対漏話比のマージンが小さくなることが伝送に悪影響を与える。また、信号伝達の周波数特性も大きく変化する虞れがあり、特定周波数で急に減衰する等、不連続、不均一な特性となる虞れがある。
【0004】
また、上記不具合を解消する手段として、シースの肉厚を十分大きくすることで伝送用導体への悪影響を抑制することも考えられる。しかしながら、ケーブルにおけるシースの外径やあじろを含んだ外径は、所定の規格に設定されているものであって、シース等の外径が規格よりも十分大となれば、規格品としての例えばモジュラーのコネクタやジャック等にケーブルを接続しにくくなるという別の課題が生じる。
【0005】
すなわち、ケーブルをコネクタに接続する場合について考えてみると、シースの肉厚を十分大きくすることでシース等の外径が規格よりも比較的大となれば、ケーブルの寸法が従来からあるコネクタのケーブル装着箇所の寸法よりも比較的大となるから、ケーブルをコネクタに容易に装着できなくなってしまい、そのため、その装着ができるようケーブルを別途加工しなければならないという煩雑さがあり、作業性が悪い。
【0006】
本発明は、ケーブルの局所的な曲げやねじれ箇所に生じる虞れのある特性変化を、ケーブルの寸法を比較的大きく変えることなく抑制できる伝送用ケーブルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る伝送用ケーブルは、それぞれ絶縁被覆された複数の線心を互いに撚り合わせてなる伝送用導体を備え、該伝送用導体にシースを外装するとともに、さらに該シースにあじろを外装し前記シースを介して前記伝送用導体に作用する外力を緩衝する緩衝層を、前記あじろと前記シースとの間に設けていることを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項1に係る構成によれば、鉄線やアルミ線などの金属線を編んで構成されるあじろが伝送用ケーブルの敷設に伴い幾分変形してもその変形で生じる力が緩衝層で分散させられるので、シースを介して伝送用導体に局所的に外力が作用しにくくなって、伝送用導体の撚りピッチの局所的な乱れが生じるのを抑制できる。また、力の分散や吸収する緩衝機能の高い緩衝層を設けることによって、緩衝層の厚みはあまり大きくしなくても良く、シースの肉厚を大きくするものに比較して、シースに緩衝層を付加した状態のその外径をシースだけだった従来に近いものにできるので、例えば従来からある規定のコネクタ等へのケーブルの装着も容易であり、その装着のためわざわざケーブルを別途加工するなどの煩わしいことは行わなくても良い。
【0009】
本発明の請求項2に係る伝送用ケーブルは、前記緩衝層は、前記シースに巻きつけたテープで構成され、該テープが前記あじろで被覆されていることを特徴構成とする。
【0010】
本発明の請求項2に係る構成によれば、シースにテープを巻きつけるという簡単な製造工程で伝送用ケーブルが得られる。
【0011】
本発明の請求項3に係る伝送用ケーブルは、前記緩衝層は、前記あじろと前記シースとの間に緩衝材を充填することで構成されていることを特徴構成とする。
【0012】
本発明の請求項3に係る構成によれば、あじろとシースとの間に緩衝材を充填するという簡単な製造工程で伝送用ケーブルが得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0014】
(実施の形態)
図1は、本発明の請求項1に係る実施の形態の一例を示す縦断面図であって、船舶用LANケーブルとして供される伝送用ケーブル1を示している。
【0015】
この伝送用ケーブル1の構造を以下に説明する。図1に示すように、絶縁被覆した2本の線心a,bを所定のピッチに撚り合わせて構成した対線2の4組をさらに撚り合わせて伝送用導体3を構成しているとともに、その伝送用導体3に外装する状態で耐燃性のシース4を被覆している。このシース4の外周にプラスチックテープ5を押え巻きし、このプラスチックテープ5に外装する状態であじろ6を被覆している。さらに、あじろ6に防食塗料を塗装して塗膜層7を形成している。ここで、プラスチックテープ5は、シース4とあじろ6との間における緩衝層8を構成している。
【0016】
詳述すると、シース4は、ポリエチレン製、あるいはビニル製、ふっ素樹脂製である。プラスチックテープ5は、低密度ポリエチレン、あるいは高密度ポリエチレン製の厚さ0.2ミリメートルの薄肉材であって、シース4に巻きつけていくときに隣り合う縁部同士が小幅に重なり合う状態で押え巻きされる。なお、プラスチックテープ5は、重ね合わせが2枚重ね状態で押え巻きしても良いとともに、3枚重ね状態で押え巻きしても良い。そして、あじろは、鉄線を編み上げて筒状に形成されるようにしてプラスチックテープ5に外装被覆している。
【0017】
次に、本発明に係る実施例につき、実験で得られたデータを示す。
【0018】
【表1】
Figure 0003676653
表1には、伝送用ケーブルにおける規格値の単位長さ当りの減衰量及び近端漏話減衰量と、上記伝送用ケーブル1のシース4にあじろ6の外装もプラスチックテープ5の巻きつけもしていない状態のものに曲げやねじれを加えていない初期条件に設定したとき(表1の▲1▼の欄)における単位長さ当りの減衰量及び近端漏話減衰量と、シース4に緩衝層8なくかつあじろ6を外装したものを、実際の敷設に対応させた曲げなどがケーブルに作用している状態を想定した条件、具体的には直径300mmのドラムにケーブル張力が8kgfで5往復巻替を行った後(表1の▲2▼の欄)における単位長さ当りの減衰量及び近端漏話減衰量と、上記伝送用ケーブル1のシース4に緩衝層8としてプラスチックテープ5を巻きつけた状態であじろ6を外装しているものに曲げやねじれを加えていない初期条件に設定したとき(表1の▲3▼の欄)における単位長さ当りの減衰量及び近端漏話減衰量と、上記伝送用ケーブル1のシース4に緩衝層8としてプラスチックテープ5を巻きつけた状態であじろ6を外装したものを、実際の敷設に対応させた曲げなどがケーブルに作用している状態を想定した条件、具体的には直径300mmのドラムにケーブル張力が8kgfで5往復巻替を行った後(表1の▲4▼の欄)における単位長さ当りの減衰量及び近端漏話減衰量とが示されている。なお、実験データを得る上で、ケーブルに曲げなどが作用していない初期条件のものについて、緩衝層がなく、かつあじろを外装した状態のデータをとっていないのは、検出値のばらつきが大きく安定したデータが得られていないためである。ただし、本発明者は、その状態での検出データの値は表1の▲3▼のデータより特性が悪い値として確認している。
【0019】
上記表1に示されるように、ケーブルに曲げが作用しているときの、緩衝層のあるもの(表1の▲4▼)とないもの(表1の▲2▼)との比較においても、緩衝層のあるものの方が単位長さ当りの減衰量及び近端漏話減衰量の特性が明らかに向上している。
【0020】
なお、伝送用ケーブルの製造時にあじろの外装に伴いシースを介して側圧が伝送用導体に付加され、その側圧の影響によっても伝送用ケーブルの伝送特性が幾分劣化するものであるが、上記表1から明らかなように、緩衝層を設けたものは、緩衝層のないものと比較しても、あじろの外装に伴う側圧の影響を抑制できるという利点がある。すなわち、上述したように、本発明者は、緩衝層がなく、かつあじろをシースに外装した伝送用ケーブルに曲げが作用していない状態での安定した調査データが得られていないが、上記表1の▲3▼のデータつまり緩衝層があり、かつあじろをシースに外装した伝送用ケーブルに曲げが作用していない状態での調査データよりも悪いことを確認しているので、緩衝層を設けることによって、あじろを外装することに伴う側圧による伝送用導体への悪影響も抑制されることが確認されている。
【0021】
(別の実施の形態)
上記実施の形態では、あじろに塗料を塗布したものを示したが、あじろに外部シースを外装するようにしても良い。
【0022】
あじろと、シースとの間に発泡ポリエチレンあるいは発泡ポリスチレンの薄い緩衝層を充填形成しても良い。
【0023】
あじろと、シースとの間に空気層を設けて緩衝層としても良い。すなわち、シースとあじろとを密接させるのでなく、あじろとシースとの間に幾分かの間隙を形成し、その間隙が空気層として維持されるよう、たとえばシースの外周面に間隔をおいて設ける等した突起や突条であじろを支えてシースに外装するのである。
【0024】
緩衝層を形成するためシースに巻きつけるテープは、ポリエステル製等の不織布、あるいは織布の布帛部材で構成しても良い。このように、比較的薄い層を形成できる布帛部材をシースとあじろとの間に設けることによって、ケーブルの外径や、コネクタ等との接続のため外皮が剥かれた状態のシースやあじろの外径を緩衝層のない従来のものとほぼ同じにでき、その接続等のための特別な加工をケーブルに施す必要もないので作業性の低下を抑制できる。
【0025】
伝送用導体としては、軟銅線や、同軸ケーブル等の電気伝導用の導体のみならず、光信号を伝送するための光ファイバーなども含む。
【0026】
【発明の効果】
本発明に係る伝送用ケーブルによれば、多少ケーブルが座屈したり、ねじれたりする状態で敷設されたとしても、あじろの変形によるシースや伝送用導体への不当な外力の作用が緩衝層によって分散されて低下するから、伝送用ケーブルの特性が不当に変化することの抑制がなされ、よって、伝送信号が不当に減衰してしまうような不具合の発生を抑制できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 伝送用ケーブルを示す縦断面図
【図2】 伝送用ケーブルを示す斜視図
【符号の説明】
1 伝送用ケーブル
3 伝送用導体
4 シース
6 あじろ
8 緩衝層

Claims (3)

  1. それぞれ絶縁被覆された複数の線心を互いに撚り合わせてなる伝送用導体を備え、該伝送用導体にシースを外装するとともに、さらに該シースにあじろを外装し
    前記シースを介して前記伝送用導体に作用する外力を緩衝する緩衝層を、前記あじろと前記シースとの間に設けていることを特徴とする伝送用ケーブル。
  2. 前記緩衝層は、前記シースに巻きつけたテープで構成され、該テープが前記あじろで被覆されていることを特徴とする請求項1に記載の伝送用ケーブル。
  3. 前記緩衝層は、前記あじろと前記シースとの間に緩衝材を充填することで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の伝送用ケーブル。
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