JP3676052B2

JP3676052B2 - Composite fire spread prevention sheet and fire spread prevention treatment method using the same

Info

Publication number: JP3676052B2
Application number: JP25725797A
Authority: JP
Inventors: 啓彦大庭; 城治室田
Original assignee: JFE Steel Corp; Furukawa Techno Material Co Ltd
Current assignee: JFE Steel Corp; Furukawa Techno Material Co Ltd
Priority date: 1997-06-13
Filing date: 1997-09-22
Publication date: 2005-07-27
Anticipated expiration: 2017-09-22
Also published as: JPH1157050A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線・ケーブル等の可燃性長尺物が火災で延焼するのを防止するための複合型延焼防止シートと、それを用いた延焼防止処理方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
電線・ケーブルには電気絶縁および保護などの目的でゴムやプラスチックが使用されている。このため電線・ケーブルは、火災にあうと燃焼して高熱や多量の煙を発生するだけでなく、延焼により火災を拡大する等の問題がある。したがって電線・ケーブルの難燃化、延焼防止処置は重要な課題であり、特に電線・ケーブルが多条布設されている所は最も危険な箇所として何らかの延焼防止処置を施す必要がある。
【０００３】
従来、このような箇所の延焼防止処置としては、ケーブル全面に延焼防止塗料を塗布する方法や、ケーブル全体を延焼防止シートで包み込む方法などが知られている。
しかし延焼防止塗料を塗布する方法は、▲１▼必要な塗料厚さ（０．８〜１．２ｍｍ）を確保するのに数回以上の塗布作業が必要である、▲２▼塗料を均一な厚さに塗布することが難しい、▲３▼塗料乾燥後はケーブルの撤去が困難である、等の問題がある。
【０００４】
これに対し延焼防止シートで包み込む方法は、施工が簡単である、施工ムラが生じない、施工後のケーブルの撤去や増設も容易である、等の利点がある。延焼防止シート（テープ状のものを含む）としては、ガラスクロスに酸素指数３０以上の難燃性ゴム又はプラスチックをコーティングしたもの、金属箔とガラスクロスを貼り合わせたもの、或いは金属箔と難燃性ゴム又はプラスチック等を貼り合わせたもの等が公知である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら延焼防止シートを用いた延焼防止処置にも以下に説明するようないくつかの問題がある。図９（Ａ）（Ｂ）はケーブルラック１にケーブル２を多条布設し、全体を延焼防止シート３で包み込んで、結束バンド４により結束した状態を示している。このままの状態では、延焼防止シート３の巻き始め端または巻き終わり端では、延焼防止シート３とケーブル２の間の隙間Ｓが外部に開口しているため、火災の際にはそこから熱気や可燃性ガスが入り込み、延焼防止シート３内のケーブル２が燃焼するおそれがある。このため従来は、図１０（Ａ）（Ｂ）に示すように延焼防止シート３の端部の内側にパテ状の耐熱シール材５（ロックウールでも可）を充填して、火災の熱気や可燃性ガスが延焼防止シート３内に入り込まないようにする必要があった。
【０００６】
また延焼防止シート３を巻きつけると、図９のように延焼防止シート３の両側縁の重ね合わせ部Ｌが長手方向にできることになるが、火災になると、この重ね合わせ部Ｌの隙間から熱気や可燃性ガスが延焼防止シート３内に入り込み、ケーブル２が燃焼するおそれがある。このため、より高度な延焼防止処置を施す場合には、図１１に示すように延焼防止シート３の重ね合わせ部に耐熱シール材５を充填して、火災の熱気や可燃性ガスが延焼防止シート３内に入り込まないようにする必要があった。
【０００７】
しかし、延焼防止シートの端部の内側に耐熱シール材やロックウールを充填したり、延焼防止シートの重ね合わせ部に耐熱シール材を充填したりする作業は非常に面倒であり、労力と時間がかかる。また延焼防止シートを巻いた後にケーブルの増設や撤去を行う場合にも、耐熱シール材の除去や再充填が必要となり、面倒である。特にケーブルラックの下部は隙間に耐熱シール材等を充填する作業が困難であった。
【０００８】
本発明の目的は、以上のような問題点に鑑み、耐熱シール材やロックウール等を充填する必要のない複合型延焼防止シートと、それを用いた延焼防止処理方法を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る複合型延焼防止シートは、延焼防止シートの、可燃性長尺物に巻きつけるときに内側になる面の、端縁及び側縁の少なくとも一方に沿って、熱膨張性耐火材シートを取り付け、前記延焼防止シートの熱膨張性耐火材シート取り付け面と反対側の面に、シート結束部材のずれ止めガイドを設けたことを特徴とするものである。
ここで、熱膨張性耐火材シートとは、加熱されると発泡して熱に耐える層を形成する組成物をシート状にしたものである。
【００１０】
また本発明に係る延焼防止処理方法は、前記複合型延焼防止シートを用いた可燃性長尺物の延焼防止処理方法であって、前記複合型延焼防止シートを、熱膨張性耐火材シートが取り付けられている面を内側にして可燃性長尺物に巻きつけ、ずれ止めガイドにシート結束部材を通して結束することを特徴とするものである。
【００１１】
複合型延焼防止シートを巻きつけた状態では、延焼防止シート端部と可燃性長尺物の間、あるいは延焼防止シートの重ね合わせ部に、外部に連通する隙間ができるが、火災が発生して周囲温度が上昇すると、熱膨張性耐火材シートが膨張して前記隙間を塞ぐ。したがって耐熱シール材等を充填しなくても確実な延焼防止効果を得ることが可能となる。
【００１２】
また複合型延焼防止シートを可燃性長尺物に巻きつけた場合には、巻きつけ状態を保持するため少なくとも一方の端部を結束部材（バンド等）で結束するが、この複合型延焼防止シートは、結束部材をずれ止めガイドに通して結束することにより結束部材のずれを防止できるため、巻きつけ状態がくずれることがなく、施工が容易で、延焼防止性も確実である。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
〔実施形態１〕
図１（Ａ）〜（Ｃ）は本発明の一実施形態を示す。この複合型延焼防止シート６は、延焼防止シート３の一方の端縁に沿って熱膨張性耐火材シート７を取り付けると共に、延焼防止シート３の熱膨張性耐火材シート７の取付け面と反対側の面に、結束バンド４のずれ止めガイド９を設けたものである。
【００１４】
延焼防止シート３は従来同様、ガラスクロスに酸素指数３０以上好ましくは４０以上の難燃性ゴムをコーティングしたもの（電力ケーブル用）、又はアルミ箔とガラスクロスを不燃性糸で縫い合わせたもの（通信・制御ケーブル用）である。
【００１５】
この例では熱膨張性耐火材シート７として、熱膨張性黒鉛、パーライト又は珪酸ナトリウム等の熱膨張性材料と無機繊維とバインダー（ゴム又は熱可塑性エラストマー）を混練したゴム状薄板を用いた。この熱膨張性耐火材シート７は、加熱されると、花火の一種であるヘビ玉のように体積が急膨張して良好な耐火断熱層を形成する。特に、薄い熱膨張性黒鉛鱗片と無機繊維をシート表面と平行方向に配向させて層状にした熱膨張性耐火材シートは好ましい材料である。各成分の配合量は、熱膨張性黒鉛が１０〜２０ｗｔ％、無機繊維が４０〜７０ｗｔ％、有機系バインダー、充填材、その他が５〜２０ｗｔ％程度であることが望ましい。この熱膨張性黒鉛を用いた耐火材シートは、製造時に、押出、ローラープレス等をすることで無機繊維の働きにより熱膨張性黒鉛をシート表面と同方向に配向させたものである。この熱膨張性耐火材シートは、熱膨張性黒鉛がシート表面と同方向に配向しているので、厚さ方向への熱膨張率が極めて大きく（１０倍以上）、薄いもの（１〜３ｍｍ程度）でも本発明に利用できる。
【００１６】
延焼防止シート３に熱膨張性耐火材シート７を取り付けるには、接着剤などで接着することも可能であるが、前述した熱膨張性黒鉛がシート表面と同方向に配向したシートであれば薄いものを利用できるので、これを不燃性糸８で延焼防止シート３に縫い付けるのが最も簡単で確実な方法である。
【００１７】
ずれ止めガイド９の設け方は特に限定されないが、この実施形態では、延焼防止シート３の一方の端縁側を熱膨張性耐火材シート７の反対側に折り返し、この折り返し部３ａに適当な間隔でスリット１０を入れると共に、折り返し部３ａを不燃性糸８で熱膨張性耐火材シート７と共に縫い付けることにより、ずれ止めガイド９を設けている。このようにすれば熱膨張性耐火材シート３を縫い付けるときに同時にずれ止めガイド９を形成することができるので、製造コストを安くできる。なお図示の例では、熱膨張性耐火材シート３と延焼防止シートの折り返し部３ａとの縫い付けを、折り返し部３ａの折り目側（左側）と先端側（右側）の２箇所で行っているが、折り目側の縫い付けは省略することも可能である。
【００１８】
図２（Ａ）（Ｂ）は図１の複合型延焼防止シート６の使用状態を示す。この複合型延焼防止シート６を用いて延焼防止処置を施す場合には、複合型延焼防止シート６を、熱膨張性耐火材シート７を内側にして、ケーブルラック１に多条布設されたケーブル２を包み込むように巻きつけ、ずれ止めガイド９に結束バンド４を通して結束するだけでよい。
【００１９】
この状態では、延焼防止シート３とケーブル２の間の隙間Ｓが延焼防止シート３の端部で外部に開口しているが、火災により加熱されると、熱膨張性耐火材シート７が急激に熱膨張して図３のような耐火断熱材７ａとなって隙間を塞ぐので、延焼防止シート３内のケーブル２の延焼を確実に防止することができる。またこのとき、ずれ止めガイド９に通されている結束バンド４が、位置ずれを起こすことなく複合型延焼防止シート６の巻きつけ状態を安定に保持するので、形成された耐火断熱材７ａがずれたり崩れたりすることがなく、ケーブル２の延焼防止をより確実なものにできる。
この実施形態の複合型延焼防止シート６は、延焼防止処置区間の端部に使用するのに好適である。
【００２０】
またこの実施形態の複合型延焼防止シート６を用いる場合、長手方向において隣合う複合型延焼防止シート６同士の継ぎ目の部分では、一方の複合型延焼防止シート６の熱膨張性耐火材シート７がない方の端縁を内側にし、他方の複合型延焼防止シート６の熱膨張性耐火材シート７がある方の端縁を外側にして重ね合わせるとよい。このようにすると火災時に複合型延焼防止シート６の継ぎ目の部分からも熱気や可燃性ガスが侵入するのを防止でき、より延焼防止効果を高めることができる。
【００２１】
〔実施形態２〕
図４（Ａ）（Ｂ）は本発明の他の実施形態を示す。この複合型延焼防止シート６は、延焼防止シート３の一方の側縁に沿って熱膨張性耐火材シート７を取り付けたものである。
延焼防止シート３および熱膨張性耐火材シート７の材質、構成並びに延焼防止シート３への熱膨張性耐火材シート７の取り付け方などは実施形態１と同じである。
【００２２】
図５（Ａ）（Ｂ）は図４の複合型延焼防止シート６の使用状態を示す。この複合型延焼防止シート６を用いて延焼防止処置を施す場合には、複合型延焼防止シート６を、熱膨張性耐火材シート７が延焼防止シート３の他方の側縁の上に載るようにして、ケーブルラック１およびケーブル２を包み込むように巻きつけ、結束バンド４で結束するだけでよい。このようにすると、熱膨張性耐火材シート７が延焼防止シート３の両側縁重ね合わせ部Ｌの間に介在することになるので、施工後の状態で重ね合わせ部Ｌに多少の隙間があったとしても、火災により加熱されると、熱膨張性耐火材シート７が急激に熱膨張して図６のような耐火断熱材７ａとなって隙間を塞ぐ。したがって延焼防止シート３内のケーブル２の延焼を確実に防止することができる。
この実施形態の複合型延焼防止シート６は、延焼防止処置区間の中間部に使用するのに好適である。
【００２３】
〔実施形態３〕
図７（Ａ）（Ｂ）は本発明のさらに他の実施形態を示す。この複合型延焼防止シート６は、延焼防止シート３の一方の端縁と一方の側縁に沿って熱膨張性耐火材シート７を取り付けると共に、延焼防止シート３の熱膨張性耐火材シート７の取付け面と反対側の面に、前記一方の端縁に沿って、結束バンドのずれ止めガイド９を設けたものである。
延焼防止シート３および熱膨張性耐火材シート７の材質や構成、延焼防止シート３への熱膨張性耐火材シート７の取り付け方、並びに結束バンドのずれ止めガイド９の設け方などは実施形態１と同じである。
【００２４】
図８（Ａ）（Ｂ）は図７の複合型延焼防止シート６の使用状態を示す。この複合型延焼防止シート６を用いて延焼防止処置を施す方法は前記実施形態１、２と同じであるが、この複合型延焼防止シート６を用いると、実施形態１と２を合わせた効果、すなわち延焼防止処置区間の端部と中間部の両方で延焼防止効果を得ることができる。またずれ止めガイド９のため結束バンド４の位置がずれないことによる効果も実施形態１と同様である。
この実施形態の複合型延焼防止シート６は、延焼防止処置区間の端部と中間部の両方に使用することができる。
なお延焼防止シート３の３辺あるいは４辺に沿って熱膨張性耐火材シート７を取り付けてもよい。
【００２５】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、布設された可燃性長尺物に複合型延焼防止シートを巻きつけるだけで延焼防止処置を施すことができるので、施工が非常に簡単になると共に、可燃性長尺物の増設や撤去も容易であるという利点がある。また延焼防止シートに結束バンドのずれ止めガイドを設けることにより、複合型延焼防止シートの巻きつけ状態を安定させることができるので、延焼防止効果、施工性をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る複合型延焼防止シートの第１の実施形態を示す、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は（Ａ）のＢ−Ｂ線断面図、（Ｃ）は底面図。
【図２】図１の複合型延焼防止シートで延焼防止処置を施した状態を示す、（Ａ）は横断面図、（Ｂ）は（Ａ）のＢ−Ｂ線縦断面図。
【図３】図２の延焼防止処置構造が火災にあったときの状態を示す横断面図。
【図４】本発明に係る複合型延焼防止シートの第２の実施形態を示す、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は（Ａ）のＢ−Ｂ線断面図。
【図５】図４の複合型延焼防止シートで延焼防止処置を施した状態を示す、（Ａ）は横断面図、（Ｂ）は（Ａ）のＢ−Ｂ線縦断面図。
【図６】図５の延焼防止処置構造が火災にあったときの状態を示す横断面図。
【図７】本発明に係る複合型延焼防止シートの第３の実施形態を示す、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は（Ａ）のＢ−Ｂ線断面図。
【図８】図７の複合型延焼防止シートで延焼防止処置を施した状態を示す、（Ａ）は横断面図、（Ｂ）は（Ａ）のＢ−Ｂ線縦断面図。
【図９】従来の延焼防止シートで延焼防止処置を施したときの問題点を示す、（Ａ）は横断面図、（Ｂ）は（Ａ）のＢ−Ｂ線縦断面図。
【図１０】従来の延焼防止シートで延焼防止処置を施したときの端部の状態を示す、（Ａ）は横断面図、（Ｂ）は（Ａ）のＢ−Ｂ線縦断面図。
【図１１】従来の延焼防止シートで延焼防止処置を施したときの中間部の状態を示す横断面図。
【符号の説明】
１：ケーブルラック
２：ケーブル
３：延焼防止シート
３ａ：折り返し部
４：結束バンド
６：複合型延焼防止シート
７：熱膨張性耐火材シート
８：不燃性糸
９：ずれ止めガイド
１０：スリット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a composite fire spread prevention sheet for preventing a combustible long article such as an electric wire or cable from spreading in a fire, and a fire spread prevention treatment method using the same .
[0002]
[Prior art]
Rubber and plastic are used for electrical insulation and protection for electric wires and cables. For this reason, electric wires and cables not only burn and generate high heat and a large amount of smoke in a fire, but also have problems such as spreading the fire by spreading fire. Therefore, it is important to make the electric wires / cables flame-retardant and prevent the spread of fire. In particular, it is necessary to take some measures to prevent the spread of fire as the most dangerous place where the wires / cables are laid.
[0003]
Conventionally, methods for preventing the spread of fire at such locations include a method of applying a fire spread paint on the entire surface of the cable, a method of wrapping the entire cable with a fire spread prevention sheet, and the like.
However, the method of applying the fire spread prevention paint is as follows: (1) It is necessary to apply several times or more to ensure the required paint thickness (0.8 to 1.2 mm). (2) Make the paint uniform. There is a problem that it is difficult to apply to the thickness, and (3) it is difficult to remove the cable after the paint is dried.
[0004]
On the other hand, the method of wrapping with the fire spread prevention sheet has advantages such as simple construction, no construction unevenness, and easy removal and expansion of cables after construction. As a fire spread prevention sheet (including a tape-like sheet), a glass cloth coated with a flame retardant rubber or plastic having an oxygen index of 30 or more, a metal foil and a glass cloth bonded together, or a metal foil and a flame retardant A material obtained by bonding a functional rubber or plastic or the like is known.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, the fire spread prevention treatment using the fire spread prevention sheet has some problems as described below. 9 (A) and 9 (B) show a state in which cables 2 are laid in a cable rack 1, the whole is wrapped in a fire spread prevention sheet 3, and bound by a binding band 4. In this state, the gap S between the fire spread prevention sheet 3 and the cable 2 is opened to the outside at the winding start end or winding end of the fire spread prevention sheet 3, so that in the event of a fire, hot air or flammable from there There is a possibility that the property gas enters and the cable 2 in the fire spread prevention sheet 3 burns. For this reason, conventionally, as shown in FIGS. 10 (A) and 10 (B), a putty-like heat-resistant sealing material 5 (which may be rock wool) is filled inside the end portion of the fire spread prevention sheet 3 to generate hot air or combustible fire. It was necessary to prevent the property gas from entering the fire spread prevention sheet 3.
[0006]
When the fire spread prevention sheet 3 is wound, the overlapping portions L on both side edges of the fire spread preventing sheet 3 can be formed in the longitudinal direction as shown in FIG. There is a possibility that the combustible gas enters the fire spread prevention sheet 3 and the cable 2 is burned. For this reason, when performing a more advanced fire spread prevention treatment, as shown in FIG. 11, the heat-resistant sealing material 5 is filled in the overlapped portion of the fire spread prevention sheet 3 so that the hot fire air and the flammable gas are spread over. It was necessary to prevent it from going into 3.
[0007]
However, the work of filling the inside of the end of the fire spread prevention sheet with a heat resistant sealant or rock wool, or filling the heat spreadable seal material into the overlapping part of the fire spread prevention sheet is very troublesome, and labor and time are required. Take it. Also, when a cable is added or removed after the fire spread prevention sheet is wound, it is troublesome because the heat-resistant sealing material needs to be removed or refilled. In particular, it was difficult to fill the gap with a heat-resistant sealing material or the like at the lower part of the cable rack.
[0008]
In view of the above problems, an object of the present invention is to provide a composite fire spread prevention sheet that does not need to be filled with a heat-resistant sealing material, rock wool, or the like, and a fire spread prevention treatment method using the same.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The composite fire spread prevention sheet according to the present invention is a thermally expandable fireproof material sheet along at least one of an end edge and a side edge of a surface that becomes an inner side when wound around a combustible long article of the fire spread prevention sheet. The sheet bundling member slip prevention guide is provided on the surface of the fire spread prevention sheet opposite to the thermally expandable refractory sheet mounting surface .
Here, the heat-expandable refractory material sheet is a sheet-like composition that foams when heated and forms a heat-resistant layer.
[0010]
The fire spread prevention treatment method according to the present invention is a method for preventing fire spread of a combustible long article using the composite fire spread prevention sheet, wherein the composite fire spread prevention sheet is attached to a thermally expandable refractory material sheet. It is characterized in that it is wound around a combustible long object with its surface facing inward, and is bundled through a sheet bundling member through a slip prevention guide.
[0011]
In the state where the composite fire spread prevention sheet is wound , there is a gap that communicates with the outside between the end of the fire spread prevention sheet and the flammable long object, or in the overlapping part of the fire spread prevention sheet. When the ambient temperature rises, the thermally expandable refractory material sheet expands and closes the gap. Therefore, it is possible to obtain a reliable fire spread prevention effect without filling with a heat-resistant sealing material or the like.
[0012]
When the composite fire spread prevention sheet is wound around a flammable long article, at least one end is bound by a binding member (such as a band) in order to maintain the wound state. Since the binding member can be prevented from slipping by passing the binding member through the slip prevention guide, the winding state is not lost, the construction is easy, and the fire spread prevention property is also reliable.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
Embodiment 1
1A to 1C show an embodiment of the present invention. The composite fire spread prevention sheet 6 has a thermally expandable refractory material sheet 7 attached along one edge of the fire spread preventive sheet 3 and a side opposite to the mounting surface of the fire expandable fire resistant sheet 7 of the fire spread preventive sheet 3. This is provided with a guide 9 for preventing the binding band 4 from slipping.
[0014]
As in the past, the fire spread prevention sheet 3 is a glass cloth coated with a flame retardant rubber having an oxygen index of 30 or more, preferably 40 or more (for power cables), or an aluminum foil and glass cloth sewn together with a non-combustible thread (communication).・ For control cables.
[0015]
In this example, as the heat-expandable refractory material sheet 7, a rubber-like thin plate in which a heat-expandable material such as heat-expandable graphite, pearlite or sodium silicate, inorganic fibers and a binder (rubber or thermoplastic elastomer) are kneaded is used. When this heat-expandable refractory material sheet 7 is heated, its volume rapidly expands like a snake ball, which is a kind of fireworks, and forms a good fire-resistant and heat-insulating layer. In particular, a heat-expandable refractory material sheet in which thin heat-expandable graphite scales and inorganic fibers are oriented in a direction parallel to the sheet surface to form a layer is a preferable material. As for the compounding quantity of each component, it is desirable that thermally expandable graphite is 10 to 20 wt%, inorganic fibers are 40 to 70 wt%, organic binders, fillers, and others are about 5 to 20 wt%. This refractory material sheet using thermally expandable graphite is obtained by orienting thermally expandable graphite in the same direction as the sheet surface by the action of inorganic fibers by extrusion, roller pressing, or the like during production. In this thermally expandable refractory material sheet, since the thermally expandable graphite is oriented in the same direction as the sheet surface, the coefficient of thermal expansion in the thickness direction is extremely large (10 times or more) and thin (about 1 to 3 mm). ) But can also be used in the present invention.
[0016]
In order to attach the heat-expandable fireproof sheet 7 to the fire spread prevention sheet 3, it is possible to bond it with an adhesive or the like, but it is thin if the above-mentioned heat-expandable graphite is oriented in the same direction as the sheet surface. Since it can be used, it is the simplest and most reliable method to sew it to the fire spread prevention sheet 3 with the nonflammable yarn 8.
[0017]
Although the method of providing the slip prevention guide 9 is not particularly limited, in this embodiment, one edge side of the fire spread prevention sheet 3 is folded back to the opposite side of the thermally expandable refractory material sheet 7, and the folded portion 3a is spaced at an appropriate interval. The slip guide 10 is provided by inserting the slit 10 and sewing the folded portion 3a together with the thermally expandable refractory material sheet 7 with the non-combustible thread 8. If it does in this way, since the slip prevention guide 9 can be formed simultaneously when sewing the heat-expandable refractory material sheet 3, manufacturing cost can be reduced. In the illustrated example, the heat-expandable refractory material sheet 3 and the folded portion 3a of the fire spread prevention sheet are sewn at two places, the fold side (left side) and the tip side (right side) of the folded portion 3a. The crease side stitching can be omitted.
[0018]
2A and 2B show the usage state of the composite fire spread prevention sheet 6 of FIG. In the case where the fire spread prevention treatment is performed using the composite fire spread prevention sheet 6, the composite fire spread prevention sheet 6 is arranged on the cable rack 1 with the thermal expansion refractory material sheet 7 on the inside of the cable 2 provided in multiple lines. It is only necessary to wrap it so as to wrap it, and to bind it through the binding band 4 to the slip prevention guide 9.
[0019]
In this state, the gap S between the fire spread prevention sheet 3 and the cable 2 opens to the outside at the end of the fire spread prevention sheet 3, but when heated by a fire, the thermally expandable refractory material sheet 7 suddenly Since it expands thermally and becomes a refractory heat insulating material 7a as shown in FIG. 3, the gap is closed, so that it is possible to reliably prevent the cable 2 in the fire spread prevention sheet 3 from spreading. At this time, the binding band 4 passed through the slip prevention guide 9 stably holds the wound state of the composite fire spread prevention sheet 6 without causing a positional shift, so that the formed refractory heat insulating material 7a is displaced. The fire spread of the cable 2 can be more reliably prevented without breaking or breaking.
The composite fire spread prevention sheet 6 of this embodiment is suitable for use at the end of the fire spread prevention treatment section.
[0020]
When the composite fire spread prevention sheet 6 of this embodiment is used, at the joint portion between the composite fire spread prevention sheets 6 adjacent in the longitudinal direction, the thermally expandable refractory material sheet 7 of one composite fire spread prevention sheet 6 is provided. It is advisable to superimpose such that the end with no heat is inside, and the other end with the heat-expandable refractory material sheet 7 of the composite fire spread prevention sheet 6 is outside. If it does in this way, it can prevent that hot air and a combustible gas penetrate | invade also from the joint part of the composite type fire prevention sheet 6 at the time of a fire, and can raise a fire spread prevention effect more.
[0021]
[Embodiment 2]
4A and 4B show another embodiment of the present invention. The composite fire spread prevention sheet 6 is obtained by attaching a heat-expandable fireproof material sheet 7 along one side edge of the fire spread prevention sheet 3.
The materials and structures of the fire spread prevention sheet 3 and the heat expandable refractory material sheet 7, the method of attaching the heat expandable fire proof material sheet 7 to the fire spread prevention sheet 3, and the like are the same as in the first embodiment.
[0022]
5A and 5B show the usage state of the composite fire spread prevention sheet 6 of FIG. When the fire spread prevention treatment is performed using the composite fire spread prevention sheet 6, the heat spread sheet 7 is placed on the other side edge of the fire spread prevention sheet 3. Then, the cable rack 1 and the cable 2 may be wrapped so as to be wrapped and bound by the binding band 4. If it does in this way, since the thermally expansible fireproof material sheet 7 will be interposed between the both-sides edge overlapping part L of the fire spread prevention sheet 3, there was some clearance in the overlapping part L in the state after construction. However, when heated by a fire, the thermally expandable refractory material sheet 7 rapidly expands and becomes a refractory heat insulating material 7a as shown in FIG. Therefore, the fire spread of the cable 2 in the fire spread prevention sheet 3 can be reliably prevented.
The composite fire spread prevention sheet 6 of this embodiment is suitable for use in the middle part of the fire spread prevention treatment section.
[0023]
[Embodiment 3]
FIGS. 7A and 7B show still another embodiment of the present invention. This composite fire spread prevention sheet 6 is provided with a heat-expandable fireproof material sheet 7 attached along one end edge and one side edge of the fire spread preventive sheet 3 and the heat-expandable fireproof sheet 7 of the fire spread preventive sheet 3. A binding guide 9 for the binding band is provided on the surface opposite to the mounting surface along the one edge.
The material and configuration of the fire spread prevention sheet 3 and the heat expandable refractory material sheet 7, how to attach the heat expandable refractory material sheet 7 to the fire spread prevention sheet 3, and how to provide the binding guide 9 for the binding band are described in the first embodiment. Is the same.
[0024]
FIGS. 8A and 8B show the usage state of the composite fire spread prevention sheet 6 of FIG. The method of performing the fire spread prevention treatment using this composite fire spread prevention sheet 6 is the same as in the first and second embodiments, but when this composite fire spread prevention sheet 6 is used, the effects of combining the first and second embodiments, That is, the fire spread preventing effect can be obtained at both the end portion and the intermediate portion of the fire spread prevention treatment section. Further, the effect of not shifting the position of the binding band 4 due to the stopper guide 9 is the same as that of the first embodiment.
The composite fire spread prevention sheet 6 of this embodiment can be used for both the end portion and the intermediate portion of the fire spread prevention treatment section.
In addition, you may attach the thermally expansible fireproof material sheet 7 along 3 sides or 4 sides of the fire spread prevention sheet 3. FIG.
[0025]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the fire spread prevention treatment can be performed simply by winding the composite fire spread prevention sheet around the installed combustible long article, so that the construction becomes very simple and the burn is possible. There is an advantage in that it is easy to add or remove long items. In addition, by providing a guide for preventing the binding band from slipping on the fire spread prevention sheet, the winding state of the composite fire spread prevention sheet can be stabilized, so that the fire spread prevention effect and workability can be further improved.
[Brief description of the drawings]
1A and 1B show a first embodiment of a composite fire spread prevention sheet according to the present invention, in which FIG. 1A is a plan view, FIG. 1B is a cross-sectional view along line BB in FIG. 1A, and FIG. .
2 shows a state in which a fire spread prevention treatment has been performed with the composite fire spread prevention sheet of FIG. 1, (A) is a cross-sectional view, and (B) is a vertical cross-sectional view along line BB of (A).
3 is a cross-sectional view showing a state when the fire spread prevention treatment structure of FIG. 2 is in a fire.
4A and 4B show a composite fire spread prevention sheet according to a second embodiment of the present invention, in which FIG. 4A is a plan view, and FIG. 4B is a sectional view taken along line BB in FIG.
5A and 4B show a state in which a fire spread prevention treatment has been performed with the composite fire spread prevention sheet of FIG. 4, where FIG. 5A is a transverse cross-sectional view, and FIG. 5B is a vertical cross-sectional view along line BB in FIG.
6 is a cross-sectional view showing a state when the fire spread prevention treatment structure of FIG. 5 is in a fire.
7A and 7B show a third embodiment of the composite fire spread prevention sheet according to the present invention, in which FIG. 7A is a plan view, and FIG. 7B is a sectional view taken along line BB in FIG.
8A and 8B show a state in which a fire spread prevention treatment is performed with the composite fire spread prevention sheet of FIG. 7, in which FIG. 8A is a transverse sectional view, and FIG. 8B is a longitudinal sectional view taken along line BB in FIG.
FIGS. 9A and 9B show problems when a fire spread prevention treatment is performed with a conventional fire spread prevention sheet. FIG. 9A is a cross-sectional view, and FIG. 9B is a vertical cross-sectional view taken along line BB in FIG.
FIGS. 10A and 10B show a state of an end when fire spread prevention treatment is performed with a conventional fire spread prevention sheet, FIG. 10A is a cross-sectional view, and FIG. 10B is a vertical cross-sectional view along line BB in FIG.
FIG. 11 is a cross-sectional view showing a state of an intermediate portion when a fire spread prevention treatment is performed with a conventional fire spread prevention sheet.
[Explanation of symbols]
1: Cable rack 2: Cable 3: Fire spread prevention sheet 3a: Folding part 4: Bundling band 6: Composite fire spread prevention sheet 7: Thermally expandable refractory material sheet 8: Nonflammable yarn 9: Non-slip guide 10: Slit

Claims

延焼防止シート（３）の、可燃性長尺物に巻きつけるときに内側になる面の、端縁及び側縁の少なくとも一方に沿って、熱膨張性耐火材シート（７）を取り付け、前記延焼防止シート（３）の熱膨張性耐火材シート（７）取り付け面と反対側の面に、シート結束部材（４）のずれ止めガイド（９）を設けたことを特徴とする複合型延焼防止シート。A heat-expandable refractory material sheet (7) is attached along at least one of an edge and a side edge of the surface of the fire spread prevention sheet (3) that becomes the inner side when wrapped around a flammable long article, and the fire spread A composite fire spread prevention sheet characterized in that a sheet guide member (9) for preventing the sheet binding member (4) is provided on the surface of the prevention sheet (3) opposite to the mounting surface of the thermally expandable refractory material sheet (7) .

請求項１記載の複合型延焼防止シートを用いた可燃性長尺物の延焼防止処理方法であって、前記複合型延焼防止シート（６）を、熱膨張性耐火材シート（７）が取り付けられている面を内側にして、可燃性長尺物（２）に巻きつけ、ずれ止めガイド（９）にシート結束部材（４）を通して結束することを特徴とする可燃性長尺物の延焼防止処理方法。It is a fire spread prevention method of the combustible long thing using the composite type fire spread prevention sheet of Claim 1, Comprising: The thermal expansion fireproof material sheet (7) is attached to the said composite type fire spread prevention sheet (6). Wrapping around a combustible long object (2) with the surface facing inward and bundling the sheet guide member (4) through the sheet binding member (4) to prevent the spread of the combustible long object Method.