JP3675409B2 - 移動農機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動農機の制動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から移動農機は、エンジンの回転動力を走行車輪に伝達するために、走行ミッション装置が設けられ、この走行ミッション装置によって走行速度の変速を行なう構成となっている。そして、エンジンから走行ミッション装置への伝動経路には、クラッチ装置を設けるのが普通の構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、移動農機を停止するべくクラッチ装置を切り操作した時に、本発明は、以下に述べるような構成によって移動農機の停止時における安全性を高めんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために、次の如き技術手段を講ずるものである。
請求項1記載の発明は、エンジン1から伝動ベルト15を介して走行ミッション装置2
へ伝動し、該走行ミッション装置2から左右の前輪3及び後輪4へ伝動する構成とし、クラッチ操作具9により操作されるベルトテンション式のクラッチ8を前記伝動ベルト15に設け、機体後部に田植機を配設した移動農機において、前記走行ミッション装置2の入力軸19に小径ギヤ25と大径ギヤ26とを設け、前記小径ギヤ25に歯合する大ギヤ27と前記大径ギヤ26に歯合する小ギヤ28とを切換え変速できるように走行ミッション装置2の最終変速の軸20に設け、該最終変速の軸20のギヤ28と歯合するギヤ30を設けた軸21の回転を制動するブレーキ装置7を設け、該ブレーキ装置7を設けた前記軸21を介して前輪差動装置22へ伝動し、前記最終変速の軸20から左右のサイドクラッチ装置5,5’を介して左右それぞれの後輪4へ伝動し、クラッチ操作具9のクラッチ「切」操作に連動して前記ブレーキ装置7を制動する構成としたことを特徴とする移動農機とした。従って、この移動農機は、エンジン1からの動力が伝動ベルト15及び走行ミッション装置2を介して左右の前輪3及び後輪4へ伝動されて走行する。また、上記小径ギヤ25、大径ギヤ26、大ギヤ27及び小ギヤ28により、走行ミッション装置2の最終変速の軸20への伝動を切換えて左右の前輪3及び後輪4への伝動を切換え変速できる。また、左右のサイドクラッチ装置5,5’により、左右それぞれの後輪4への伝動を断つことができる。そして、クラッチ操作具9をクラッチ「切」操作して前記伝動ベルト15 の伝動を断ったとき、ブレーキ装置7により前輪差動装置22へ伝動する軸21に制動力を与えて安全に停止することができる。
【0005】
請求項2記載の発明は、クラッチ操作具9をクラッチ8を切った位置でロックできるロック装置17を設けたことを特徴とする請求項1に記載の移動農機とした。従って、請求項1に記載の移動農機の作用に加えて、ロック装置17によりクラッチ8を切った位置でロックしたときでも、ブレーキ装置7により安全に停止することができる。
【0006】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているから、クラッチ操作具9のクラッチ「切」操作による停止時における安全性を一段と高めることができる効果を有する。
【0007】
【発明の実施の形態】
まず、その構成について述べる。
移動農機11は、図3に示すように、車体フレ−ム12の中央にエンジン1を搭載し、その上側に操縦座席13を設け、前側に操舵用のハンドル14を配置して構成している。更に、3は前輪を示し、4は後輪である。なお、後部には田植機を連結している。
【0008】
そして、走行ミッション装置2は、図2および図3に示すように、前記エンジン1から入力された回転動力を前後の車輪3、4に伝動するように車フレ−ム12の前部側に搭載して設けている。そして、主クラッチ装置8は、図2に示すように、前記エンジン1と走行ミッション装置2との間に設けた伝動ベルト15に、ベルトテンション方式のクラッチを設け、クラッチレバ−9の操作によって動力の断続操作を行なう構成にしている。尚、エンジン1から前記伝動ベルト15までの伝動経路間には択一的に伝動経路を切り替えられる2連のエンジン出力ベルト1a,1bを設けており、超低速レバ−1cの操作により一方のエンジン出力ベルト1bによる伝動に切り替えると機体を超低速で走行させることができ、傾斜地や圃場の畦越え等で安全に走行することができる。
【0009】
そして、クラッチレバ−9は、入り側にはテンションスプリング16によって張圧し、切り側には手動によって切り操作する通常のテンションクラッチの操作レバ−である。そして、クラッチレバ−9は、主クラッチ装置8を切った位置で、ロック装置17によって前記テンションスプリング16の張圧力に抗してロックできる構成としている。なお、クラッチレバ−9は、足で踏み込み操作するペタルに構成するのは自由である。
【0010】
そして、走行ミッション装置2は、図1に示すように、ミッションケ−ス18において、伝動上手側から順に、入力軸19、クラッチ軸20、前輪ブレ−キ軸21、前輪差動装置22、左右のホィ−ル伝動軸23の順に軸架している。そして、入力軸19は、外側に大小の入力プ−リ24を軸着して回転動力を入力する構成とし、ミッションケ−ス18の内部には、小径ギヤ25と大径ギヤ26とを軸方向にシフタ操作によって摺動させ、切換え変速自由に軸着して設けている。
【0011】
つぎに、クラッチ軸20は、図1に示すように、内側に、上記小径ギヤ25に係脱自由に歯合する大ギヤ27と、上記大径ギヤ26に係脱自由に歯合する小ギヤ28とを有するセンタ−ギヤ29を設け、その両側に、軸方向に摺動させる左右一対のサイドクラッチギヤを係脱自由に設けたサイドクラッチ装置5、5’を構成している。そして、サイドブレ−キ装置6、6’は、コ−ン式に形成し、上記サイドクラッチ装置5、5’の両外側にそれぞれ設け、サイドクラッチを切った後、更に、外側へ操作を続ければ前記サイドブレ−キ装置6、6’を構成しているサイドクラッチギヤに制動力を伝達する構成としている。
【0012】
そして、前輪ブレ−キ軸21は、図1に示すように、小ギヤ28に歯合する伝動大ギヤ30と、伝動下手側にある前輪差動装置22の伝動ギヤ31に歯合する伝動小ギヤ32とを軸着し、側部に外部から操作されるブレ−キ装置7を設けて構成している。
【0013】
そして、前輪3は、上記前輪差動装置22から左右の横伝動軸33、縦伝動軸34、更に、下端部に操舵、旋回可能に嵌合した伝動装置35を介し回転動力と、前輪ブレ−キ軸21からの制動力が伝達できる構成としている。
尚、前記前輪差動装置22は、差動ロック爪22aを備えており、該差動ロック爪22aにより左右の前輪3が差動しないようにすることができる。この差動ロック爪22aは、機体の走行が超低速となるよう超低速レバ−1cを操作するのに連動して作動するようになっている。これにより、圃場の畦越え時等に左右の前輪3が差動することによる走行駆動力の低下や機体の進行方向の急激な変化あるいは転倒等の危険を防止している。
【0014】
そして、後輪4は、前記サイドクラッチ装置5、5’からホィ−ルギヤ36、36’を介して伝達された回転動力が、左右のホィ−ル伝動軸23に達し、更に、左右の後輪伝動軸37、37’によって伝動する構成としている。したがって、後輪4は、サイドクラッチ装置5、5’による動力の断続と、サイドブレ−キ装置6、6’に基づく制動力が伝達されることとなる。
【0015】
つぎに、クラッチペダル38、38’は、従来から知られているように、操縦座席13の前側に配置し、前記サイドクラッチ装置5、5’およびサイドブレ−キ装置6、6’に操作可能に連結して構成している。そして、クラッチペダル38、38’は、図4および図5に示すように、左右ペダルを係脱自由に設けている連杆39によって連結できる構成とし、更に、前輪3に制動力をかけるブレ−キ装置7の操作杆40を、側部に係合離脱ができるように係合する構成としている。
【0016】
なお、クラッチペダル38、38’は、図6に示すように、山形状に形成しておくと、操縦座席13側と前側との両方から踏み込みが可能となり、畦からの苗補給作業時や機体を前上がり傾斜姿勢で走行させるとき等にオペレ−タが車体フレ−ム12の前側に回っているときに便利である。なお、クラッチレバ−9を足で踏み込み操作するペダルに構成し、該レバ−9のペダル部分を山形状に構成してもよい。これにより、前記クラッチレバ−9を操縦座席13側と前側との両方から操作でき、オペレ−タが車体フレ−ム12の前側に回っているときに便利である。
【0017】
つぎに、主クラッチ装置8と、後輪4のブレ−キ装置(サイドブレ−キ装置6、6’)
と、前輪3のブレ−キ装置7と、油圧変速装置10を搭載した場合の相互の操作連動の関係を、コントロ−ラ41を示す図7に基づいて説明する。まず、コントロ−ラ41は、図7に示すように、入力側に、自動スイッチ42と、主クラッチスイッチ43と、主クラッチロックスイッチ44と、油圧変速装置10のニュ−トラルスイッチ45とをそれぞれ接続している。そして、コントロ−ラ41は、出力側に、サイドブレ−キ装置6、6’を自動操作するアクチュエ−タ46と、ブレ−キ装置7を操作するアクチュエ−タ47とをそれぞれ接続している。
【0018】
つぎに、各スイッチについて説明すると、まず、自動スイッチ42は、コントロ−ラ41を制御可能な状態に立ち上がらせるスイッチであって、操作パネル上に設けている。そして、主クラッチスイッチ43は、クラッチレバ−9の入り操作によってONとなる構成としている。そして、主クラッチロックスイッチ44は、クラッチレバ−9をロック装置17によってロックするとONとなる構成としている。
【0019】
そして、油圧変速装置10のニュ−トラルスイッチ45は、図7に示すように、油圧変速レバ−48を案内する変速通路49のニュ−トラル位置50に設け、油圧変速レバ−48がニュ−トラル位置50に達したとき検出するスイッチである。一般的に、油圧変速装置10は、図8に示すように、エンジン1と走行ミッション装置2との間に装備され、油圧変速レバ−48の操作によって、前後進の切換え、増減速を行なう構成としている。そして、油圧変速装置10は、ニュ−トラルが安定せず、油圧変速レバ−48をニュ−トラル位置50に操作しても、車体が微小に前進(後進)することが多い。
【0020】
そして、コントロ−ラ41は、マイクロコンピュ−タを利用した制御手段であって、予め設定した制御モ−ド及び基準とする各種のデ−タ−を入力して記憶させており、これらの予め設定している基準情報と入力側に接続している各スイッチから入力される情報に基づいて出力される制御信号によって前記アクチュエ−タ46、47を介してサイドブレ−キ装置6、6’やブレ−キ装置7を制御する構成としている。
【0021】
そして、コントロ−ラ41は、主クラッチ装置8を切り操作すると、後輪4のサイドブレ−キ装置6、6’が制動を始め、その作動に応じて、段階的に前輪3のブレ−キ装置7が作動する構成としている。また、コントロ−ラ41は、クラッチレバ−9を切り操作後ロックすれば、ブレ−キ装置7が制動する構成にしている。
【0022】
更に、コントロ−ラ41は、油圧変速装置10を搭載した実施例として、油圧レバ−48をニュ−トラル位置50に操作して走行伝動を中断するとブレ−キ装置7を制動する構成としている。
このように移動農機11の走行装置に関する操作制御系を構成したから、サイドブレ−キ装置6、6’やブレ−キ装置7は、クラッチレバ−9による主クラッチ装置8の切り操作、或いは、切り操作後にクラッチレバ−9をロックしたとき関連して、後輪4と前輪3とに制動力を与えて安全に停止することができるが、以下、その作用を述べる。
【0023】
まず、エンジン1の回転動力は、図1にしたがって説明すると、クラッチレバ−9を入り操作すると、伝動ベルト15を経て入力プ−リ24に伝動され、走行ミッション装置2の入力軸19に達する。そして、回転動力は、入力軸19の小径ギヤ25(又は大径ギヤ26、シフタ−操作によって変速する。)からセンタ−ギヤ29の大ギヤ(又は小ギヤ)に伝動される。
【0024】
ここで、まず、後輪4への伝動経路から説明すると、回転動力は、センタ−ギヤ29の両側に係合しているサイドクラッチ装置5、5’によって、下手側にあるホィ−ル伝動軸
23のホィ−ルギヤ36、36’に達する。そして、回転動力は、後方に延長した後輪伝動軸37、37’を経て左右両側の後輪4に伝動されて走行するものである。
【0025】
一方、前輪3への回転動力は、センタ−ギヤ29の小ギヤ28から伝動大ギヤ30、前輪ブレ−キ軸21、伝動小ギヤ32、伝動ギヤ31、前輪差動装置22、横伝動軸33、縦伝動軸34、伝動装置35の順に伝動されて前輪3に達する。
【0026】
このようにして、移動農機11は、走行ミッション装置2から伝動される回転動力によって、前輪3と後輪4とが駆動される四輪駆動方式で走行し、農作業を行なうものである。したがって、移動農機11は、四輪駆動によって推進力が増大し、脱出能力が高いために、超湿田等で有効に走行することができる。
【0027】
さて、本案の各実施例は、上述したように、まず、前記後輪4は、その伝動経路中に左右一対のサイドクラッチ装置5、5’とサイドブレ−キ装置6、6’とを設け、前記前輪3は、その伝動経路中にブレ−キ装置7を設けて構成しているから、停止時の安全性、特に、坂道における停止時の安全性を著しく高めることができた。
【0028】
つぎに、図4および図5に示す実施例の場合、クラッチペダル38、38’は、係脱自由に設けた連杆39によって左右を連結し、更に、操作杆40を係合状態にして、サイドクラッチ装置5、5’の切り操作をすると、前輪3に制動力を掛けることができる。このように、ブレ−キ装置7は、サイドクラッチ装置5、5’とサイドブレ−キ装置6、6’と連動して操作されて前輪3に制動力を掛けるから、停止時の安全性が高くなり、駐車時のブレ−キとして使用できる。
【0029】
つぎに、図7に示す操作制御系の各実施例を説明する。
まず、第1の実施例について、コントロ−ラ41は、クラッチレバ−9を切り操作すると、主クラッチスイッチ43がONとなり信号が入力され、アクチュエ−タ46に制御信号を出力して、サイドブレ−キ装置6、6’を操作して後輪4を制動する。それと同時に、アクチュエ−タ47にも制御信号を出力してブレ−キ装置7を徐々に、しかも、段階的に制動するように制御する。
【0030】
つぎに、第2の実施例について、コントロ−ラ41は、主クラッチ装置8を切った後のクラッチレバ−9を、図2に示すように、ロック装置17によってテンションスプリングに抗してロックすると、主クラッチロックスイッチ44が、ONとなって信号が入力される。そして、コントロ−ラ41は、2つのアクチュエ−タ46、47に制御信号を出力してサイドブレ−キ装置6(6’)およびブレ−キ装置7を制動して、前輪3と後輪4とに制動力を働かせることになる。
【0031】
以上述べた2つの実施例は、あくまでもコントロ−ラ41が作動状態にある時に有効であって、自動スイッチ42をOFFにしたときには働かない。したがって、長期の駐車ブレ−キとして使用するときには、上記構成を機械装置に置き換えて実施しなければならない。
【0032】
つぎに、図8のように、油圧変速装置10を搭載した構成の実施例において、図7に示すように、油圧変速レバ−48をニュ−トラル位置50に操作して変速伝動を中断すると、変速通路49のニュ−トラルスイッチ45がONとなって、コントロ−ラ41に信号を入力する。すると、コントロ−ラ41は、アクチュエ−タ47に制御信号を出力してブレ−キ装置7を作動させて前輪3に制動力を掛けることになる。なお、この場合、コントロ−ラ41は、アクチュエ−タ46に制御信号を出力してサイドブレ−キ装置6、6’を作動させて後輪4に制動力を掛ける構成でもよく、更に、前後輪3、4を同時に制動する構成にすれば、より安全な装置となる。
【0033】
また、図9に示す構成は、本発明の別の実施例であり、コントロ−ラ41の入力側に、自動スイッチ42と主クラッチ位置センサ51とブレ−キ調節ダイヤル52とをそれぞれ接続している。そして、コントロ−ラ41は、出力側に、サイドブレ−キ装置6、6’を自動操作するアクチュエ−タ46と、ブレ−キ装置7を操作するアクチュエ−タ47とをそれぞれ接続している。前記自動スイッチ42は、前述と同様に、コントロ−ラ41を制御可能な状態に立ち上がらせるスイッチであって、操作パネル上に設けている。そして、前記主クラッチ位置センサ51は、クラッチレバ−9の操作ポジションを検出できる構成としている。そして、前記ブレ−キ調節ダイヤル52は、前記ブレ−キが効き始めるタイミングを調節できるダイヤルであって、操作パネル上に設けている。
【0034】
そして、コントロ−ラ41は、マイクロコンピュ−タを利用した制御手段であって、予め設定した制御モ−ド及び基準とする各種のデ−タ−を入力して記憶させており、これらの予め設定している基準情報と入力側に接続している各スイッチから入力される情報に基づいて出力される制御信号によって前記アクチュエ−タ46、47を介してサイドブレ−キ装置6、6’やブレ−キ装置7を制御する構成としている。
【0035】
そして、コントロ−ラ41は、主クラッチ装置8の入切操作におけるクラッチレバ−9の操作ポジションに応じて、後輪4のサイドブレ−キ装置6、6’が制動を始め、その作動に応じて、前輪3のブレ−キ装置7が作動する構成としている。従って、サイドブレ−キ装置6、6’やブレ−キ装置7は、クラッチレバ−9による主クラッチ装置8の入切操作におけるクラッチレバ−9の操作ポジションに関連して、後輪4と前輪3とに制動力を与えて安全に停止することができるが、以下、その作用を述べる。
【0036】
まず、エンジン1から前輪3及び後輪4への伝動経路及びクラッチレバ−9の構成は、図1、図2及び図3に示す前述のものと同様であるため、ここでは説明を省略する。また、クラッチペダル38、38’の構成は、図4及び図5に示す前述のものと同様であるため、ここでは説明を省略する。つぎに、図9に示す操作制御系の実施例を説明する。
【0037】
コントロ−ラ41は、主クラッチ位置センサ51によりクラッチレバ−9の任意の操作ポジションの信号を入力し、前記クラッチレバ−9を切り側に操作していき前記操作ポジションの信号が所定値に達すると、アクチュエ−タ46に制御信号を出力して、サイドブレ−キ装置6、6’を操作して後輪4を制動する。それと同時に、アクチュエ−タ47にも制御信号を出力してブレ−キ装置7を制動するように制御する。また、コントロ−ラ41は、ブレ−キ調節ダイヤル52による設定値の信号を入力すると共に、オペレ−タが前記ブレ−キ調節ダイヤル52を操作して該ダイヤルからの変更された信号を入力することにより、サイドブレ−キ装置6、6’を操作すべくアクチュエ−タ46に制御信号を出力し始めるときのクラッチレバ−9の操作ポジションの入力信号を変更する。尚、ブレ−キ調節ダイヤル52の「標準」位置において、主クラッチ装置8が動力を遮断し始める直前のクラッチレバ−9の操作ポジションでサイドブレ−キ装置6、6’及びブレ−キ装置7が制動の作動をし始めるようになっている。そして、コントロ−ラ41は、主クラッチ装置8により動力を伝達するべくクラッチレバ−9を切り側から入り側に操作していくと、ブレ−キ調節ダイヤル52により設定した前記設定値でサイドブレ−キ装置6、6’及びブレ−キ装置7の制動を完全に解除するべくそれぞれのアクチュエ−タ46,47に制御信号を出力する。
【0038】
従って、ブレ−キ調節ダイヤル52を「標準」位置にすると、クラッチレバ−9の切り側の操作に伴って、主クラッチ装置8が動力を遮断する手前でサイドブレ−キ装置6、6’及びブレ−キ装置7が前輪3及び後輪4を制動し始める。また、クラッチレバ−9の入り側の操作に伴って、主クラッチ装置8が動力を伝達した後でサイドブレ−キ装置6、6’及びブレ−キ装置7が前輪3及び後輪4の制動を完全に解除する。これにより、傾斜地等でクラッチレバ−9を操作しても、主クラッチ装置8が動力を遮断しようとするときにはサイドブレ−キ装置6、6’及びブレ−キ装置7が制動の作動をすることとなり、機体が不意に下り側へ加速して走行するのを防止できる。
【0039】
また、ブレ−キ調節ダイヤル52によりサイドブレ−キ装置6、6’及びブレ−キ装置7を制動操作するときのクラッチレバ−9の操作ポジションを変更することができるので、オペレ−タの好みに応じてクラッチレバ−9の操作によるサイドブレ−キ装置6、6’及びブレ−キ装置7の連動のタイミングを調節することができ、クラッチレバ−9の操作に伴ってサイドブレ−キ装置6、6’及びブレ−キ装置7が急激に作動することによる居住性の低下や逆にクラッチレバ−9の操作に対してサイドブレ−キ装置6、6’及びブレ−キ装置7の作動が遅れることによる危険性の増大を防止することができる。
【0040】
また、図9に示す実施例は、あくまでもコントロ−ラ41が作動状態にある時に有効であって、自動スイッチ42をOFFにしたときには働かない。したがって、長期の駐車ブレ−キとして使用するときには、上記構成を機械装置に置き換えて実施しなければならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であって、走行ミッション装置の展開図である。
【図2】本発明の実施例であって、平面図である。
【図3】本発明の実施例であって、側面図である。
【図4】本発明の実施例であって、一部の平面図である。
【図5】本発明の実施例であって、作用側面図である。
【図6】本発明の実施例であって、側面図である。
【図7】本発明の実施例であって、制御機構のブロック図である。
【図8】本発明の実施例であって、平面図である。
【図9】本発明の実施例であって、制御機構のブロック図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 走行ミッション装置
3 前輪
4 後輪
5,5’ サイドクラッチ装置
7 ブレ−キ装置
8 クラッチ(主クラッチ装置)
9 クラッチ操作具(クラッチレバ−)
15 伝動ベルト
17 ロック装置
19 入力軸
20 最終変速の軸(クラッチ軸)
21 軸(前輪ブレーキ軸)
22 前輪差動装置
25 小径ギヤ
26 大径ギヤ
27 大ギヤ
28 小ギヤ
30 ギヤ(伝動大ギヤ)

Claims (2)

  1. エンジン1から伝動ベルト15を介して走行ミッション装置2へ伝動し、該走行ミッション装置2から左右の前輪3及び後輪4へ伝動する構成とし、クラッチ操作具9により操作されるベルトテンション式のクラッチ8を前記伝動ベルト15に設け、機体後部に田植機を配設した移動農機において、前記走行ミッション装置2の入力軸19に小径ギヤ25と大径ギヤ26とを設け、前記小径ギヤ25に歯合する大ギヤ27と前記大径ギヤ26に歯合する小ギヤ28とを切換え変速できるように走行ミッション装置2の最終変速の軸20に設け、該最終変速の軸20のギヤ28と歯合するギヤ30を設けた軸21の回転を制動するブレーキ装置7を設け、該ブレーキ装置7を設けた前記軸21を介して前輪差動装置22へ伝動し、前記最終変速の軸20から左右のサイドクラッチ装置5,5’を介して左右それぞれの後輪4へ伝動し、クラッチ操作具9のクラッチ「切」操作に連動して前記ブレーキ装置7を制動する構成としたことを特徴とする移動農機。
  2. クラッチ操作具9をクラッチ8を切った位置でロックできるロック装置17を設けたことを特徴とする請求項1に記載の移動農機
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