JP3675318B2 - 建設機械の燃料補給支援方法及びそのシステム - Google Patents

建設機械の燃料補給支援方法及びそのシステム Download PDF

Info

Publication number
JP3675318B2
JP3675318B2 JP2000275851A JP2000275851A JP3675318B2 JP 3675318 B2 JP3675318 B2 JP 3675318B2 JP 2000275851 A JP2000275851 A JP 2000275851A JP 2000275851 A JP2000275851 A JP 2000275851A JP 3675318 B2 JP3675318 B2 JP 3675318B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
information
construction machine
refueling
construction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000275851A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002088822A (ja
Inventor
秀樹 絹川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Construction Machinery Co Ltd filed Critical Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2000275851A priority Critical patent/JP3675318B2/ja
Publication of JP2002088822A publication Critical patent/JP2002088822A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3675318B2 publication Critical patent/JP3675318B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば遠隔地で作業することがある油圧ショベル等の建設機械への燃料補給を支援する方法及びそのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
公道を走れない油圧ショベル等の狭義の建設機械、或いは、走行できない発電機等の建設機材(以下、一括して建設機械という。)は、自動車のように自走してガソリンスタンドに行くことができない。このため、建設機械の燃料補給は、タンクローリ(燃料補給車)をその都度呼んで現地で行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
建設機械は、山岳、僻地等の遠隔地で作業する場合もあるため、タンクローリで燃料を現地に運ぶには時間がかかる。したがって、急な燃料切れに対しては、タンクローリを呼んで現地に到着するまでに時間がかかり、作業の中断が生じる。そのような事態を回避するために、機械の管理者は、建設機械からの情報により、建設機械の燃料残量に常に気を付けて適時に把握し、タンクローリの手配を行う必要があった。
【0004】
しかし、管理対象となる建設機械が多い場合に、全ての建設機械からの情報を機械の管理者が直接受けて、機械の管理者が全ての建設機械の燃料残量に常に気を付けていたのでは情報過多となり、本来燃料補給をしなければならない建設機械の見落としが発生するおそれがある。また、建設機械の燃料残量が少なくなったときにのみ情報を受けることとしたのでは、通信トラブルによる見落としが発生するおそれがある。
【0005】
一方、燃料補給業者も、客先である機械の管理者に呼ばれてタンクローリを現地に配送するが、急に呼ばれるため予定が立たない、或いは、燃料補給が終了しても別の客先で先ほど出向いた近くの場所に再度呼ばれることがあり、タンクローリの運転効率が悪い。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、建設機械への適切な燃料補給を行うことのできる建設機械の燃料補給支援方法及びそのシステムを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明にかかる方法は、複数の建設機械と通信可能な管理コンピュータを用いて、建設機械への燃料補給を支援する方法であって、建設機械は、位置情報を含む燃料補給に関連する情報を検出し、検出された情報を管理コンピュータに送信し、管理コンピュータは、受信した情報から建設機械の燃料残量と位置情報とを把握し、燃料残量が所定量以下となったときに機械管理側に通知し、各建設機械の上記燃料残量から得られる燃料が切れるまでの時間情報と上記位置情報とに基づいて燃料補給ルートを演算し、演算された燃料補給ルートを、機械管理側からの発注によって燃料補給を行う燃料補給側に連絡することを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明にかかるシステムは、複数の建設機械と通信可能な管理コンピュータを用いて、建設機械への燃料補給を支援するシステムであって、建設機械は、位置情報を含む燃料補給に関連する情報を検出する検出手段と、検出された情報を管理コンピュータに送信する第1通信手段とを有するとともに、管理コンピュータは、建設機械から送信された情報を受信する第2通信手段と、受信した情報から建設機械の燃料残量と位置情報とを把握する残量把握手段と、燃料残量が所定量以下となったか否かを判断する判断手段と、燃料残量が所定量以下となったと判断されたときに機械管理側に通知する通知手段と、各建設機械の上記燃料残量から得られる燃料が切れるまでの時間情報と上記位置情報とに基づいて燃料補給ルートを演算するデータ処理手段とを有し、演算された燃料補給ルートを、機械管理側からの発注によって燃料補給を行う燃料補給側に上記通知手段で連絡するように構成されていることを特徴とするものである。
【0009】
これらの構成では、建設機械から送信される燃料補給に関する情報により、管理コンピュータで建設機械の燃料残量がほぼリアルタイムで把握されるので、燃料切れになる前に燃料が補給されるようになり、燃料切れによる作業中断が防止される。
【0010】
そして、管理コンピュータから燃料残量の所定量以下となった建設機械が機械管理側に通知されるので、この通知により機械管理側から燃料補給側に当該建設機械への燃料補給が発注される。このとき、燃料が十分にある建設機械については燃料残量が所定量以下となるまで上記通知がなされない。したがって、管理対象となる建設機械が多い場合でも機械管理側が情報過多とならないため、本来燃料補給をしなければならない建設機械の見落としが防止される。また、通信トラブル時においても、それ以前の受信情報から管理コンピュータで全ての建設機械の燃料残量が把握されているので、上記見落としが防止される。
【0011】
記情報は、建設機械の位置情報を含むこととすれば、燃料補給を行うべき建設機械の位置が分かるので、当該位置を確認する必要がなくなる。
【0012】
記位置情報は、GPSを利用して取得することとすれば、遠隔地で作業する建設機械についても高精度な位置情報が得られる。
【0013】
記情報は、燃料が切れるまでの時間情報を含むこととすれば、その燃料切れまでの時間を表示等することにより、燃料補給すべき機械の優先順位が明確となる。
【0014】
理コンピュータは、複数の建設機械からの情報に基づいて燃料補給ルートを演算し、該ルートを機械管理側からの発注によって燃料補給を行う燃料補給側に連絡することとすれば、燃料補給が必要な建設機械が複数台ある場合に、タンクローリをどのように配送すると建設機械の燃料切れが発生させることなく効率的に配送できるかといった最適ルートがわかる。
【0015】
記ルートを地図上に表示することとすれば、最適ルートが視覚的に分かるので、タンクローリの配送に便宜である。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係る建設機械の燃料補給支援方法が適用されるシステムの概略構成を示す図である。本システムは、油圧ショベル等の狭義の建設機械や発電機、コンプレッサ等の建設機材(以下、一括して建設機械という。)1と、通信衛星30及び基地局(地球局)32を介して建設機械1との間で情報の送受信を行う管理コンピュータ20を備えている。
【0017】
建設機械1は、エンジンを始動するための始動キー101が装着されるキースイッチユニット10と、キースイッチユニット10から出力される信号が入力される機体コントローラ部12と、機体コントローラ部12に接続ケーブル14により接続され、通信衛星30を介して基地局32との間で情報の送受信を行う送受信部18とを備えている。
【0018】
キースイッチユニット10は、始動キー101が差し込まれるキー穴102を有し、始動キー101の挿脱自在の位置である「LOCK」位置から「ON」位置及び「START」位置に切り換え可能なキースイッチ103を備えている。
【0019】
機体コントローラ部12は、所定の演算乃至制御処理を行うCPU(Central Procesing Unit)121と、所定の制御プログラムが記憶されたROM(Read-Only Memory)122と、処理データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)123と、燃料補給に関する情報を含む稼動情報を記憶するための、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュEEPROM等、電気的に書き換え可能なメモリ124と、計時を行うカレンダー機能を有するタイマー125とを備えている。
【0020】
CPU121には、稼働情報のうちの燃料補給に関する情報について、燃料残量の算出、現在位置の算出等、所定のデータ処理を行う情報処理手段126と、このデータ処理後の稼動情報及び日時情報をメモリ124に書き込む情報書込手段127、メモリ124に書き込まれた稼働情報を読み出す情報読出手段129と、メモリ124に記憶された稼動情報の有無を判断し、燃料残量、現在位置等の所要の情報が揃ったと判断したときにメモリ124に記憶されている稼動情報を情報読出手段129により読み出す情報判断手段128を備えている。
【0021】
また、機体コントローラ部12には、始動キー101が装着されるキースイッチユニット10、バッテリと共に建設機械1の電源部を構成するオルタネータ22、オルタネータ22が稼動したときに作動するアワーメータ24、ガソリンや軽油等の燃料が貯留されている燃料タンク内に設置された燃料センサ26、アタッチメントを操作する操作レバーに設置された圧力スイッチ28及びGPS(Global Positioning System)による位置センサ29が接続され、それぞれから出力された信号が入力されるようになっている。このうち、燃料センサ26と位置センサ29とは、建設機械1の燃料補給に関する情報を検出する検出手段を構成する。GPSは、周知のように、少なくとも3個の人工衛星(GPS衛星)からの送信データを地球上の受信機で受信し、それらの受信データから受信機の2次元位置(緯度・経度)を測定する高精度の測位システムである。
【0022】
また、機体コントローラ12は、始動キー101がキー穴102に差し込まれ、キースイッチ103が「LOCK」位置から「ON」位置を経由して「START」位置に回動されたときに始動モータを駆動させて建設機械1のエンジンを始動させる一方、建設機械1の全体の動作を制御する。また、エンジンの始動と同時に、機体コントローラ12には、オルタネータ22、アワーメータ24、燃料センサ26、圧力スイッチ28及び位置センサ29から所定の信号が入力され、これらの入力された信号は情報処理手段126により所定のデータ処理が施される。そして、データ処理結果は稼動情報としてタイマー125から出力される日時情報と対応付けてメモリ124に記憶される。これにより、エンジン始動日時、エンジン停止日時、エンジン総稼動時間、燃料残量、作業停止時間、作業位置等の建設機械1の稼動情報が収集可能となる。
【0023】
すなわち、キースイッチ103から「START」信号が出力され、かつエンジンが始動されてオルタネータ22から発電信号が出力された時点がエンジン始動日時として記憶される。また、エンジンが停止されてキースイッチ103から出力されていた「ON」信号がなくなり、かつオルタネータ22から出力されていた発電信号がなくなった時点がエンジン停止日時として記憶される。
【0024】
また、燃料センサ26から出力される信号に基づいて燃料残量が算出される。すなわち、燃料センサ26から燃料消費量に比例した信号が出力され、その出力値を設定値(満タン時の燃料量)から引き算することにより、燃料残量が計算され、その算出値が記憶される。
【0025】
また、圧力スイッチ28から出力される信号に基づいて作業停止時間が計測される。すなわち、オルタネータ22から発電信号が出力され、かつ圧力スイッチ28から「ON」信号(アタッチメントが操作されているときに出力される信号)が出力されていない時間が作業停止時間としてカウントされ、累積値として記憶される。
【0026】
また、位置センサ29から出力される信号に基づいて現在位置が算出される。すなわち、位置センサ29により、GPS衛星からの送信データが受信され、その出力される信号から建設機械1の現在位置情報が算出され、その算出値が記憶される。
【0027】
これらのメモリ124に記憶された稼動情報は、所要の情報が揃った時点でメモリ124から読み出されて接続ケーブル14を介して送受信部18に送信される。その送信タイミングは、建設機械1の稼働中においては、稼働情報がほぼリアルタイムで管理コンピュータ20に送信されるように設定される。
【0028】
送受信部18は、所定の演算乃至制御処理を行うCPU181と、所定の制御プログラム及び建設機械1の型式・号機を示す識別情報(IDコード)が記憶されたROM182と、処理データを一時的に記憶するRAM183と、メモリ124から読み出された稼動情報をROM182から読み出された識別情報と共に通信衛星30を介して基地局32に送信する第1通信手段としての送信部184と、管理コンピュータ20から基地局32及び通信衛星30を介して送信されてくる識別情報及び指令情報を受信する受信部185とを備えている。
【0029】
また、CPU181には、管理コンピュータ20から送信されてくる識別情報をROM182に記憶されている識別情報と照合して一致、不一致を判別する照合手段186と、識別情報が一致したときに管理コンピュータ20から送信されてくる指令情報を解読する指令情報解読手段187とを備えている。また、送信部184及び受信部185には、通信衛星30との間で通信を行うためのアンテナ188がデュプレクサ189を介して接続されている。なお、メモリ124に記憶されている稼動情報は、基地局32に送信された後は消去されるようになっている。
【0030】
管理コンピュータ20は、例えばパーソナルコンピュータ等で構成され、基地局32から送信された建設機械1の稼動情報を受信する一方、その稼動情報を加工して建設機械1を管理するものであり、管理コンピュータ20の全体の動作を制御する制御部201と、データ処理された稼動情報を表示するCRT等からなる表示部202と、制御部201に対して制御信号等を入力するキーボード等の入力部203と、データ処理された稼動情報をプリントアウトするプリンタ204と、機械管理側の端末機40及び燃料補給側の端末機50へ所定の通知を行う通知手段としての通知部216とを備えている。
【0031】
通知部216は、例えば電話、Eメール等を使用して上記通知を行うことのできる携帯端末である。上記通知には、機械管理側が燃料補給を発注するための情報としての燃料残量、現在位置情報等を含み、また建設機械1に燃料補給を行うための情報として最適ルート(後述)等を含む。機械管理側40は、建設機械1を管理し、燃料補給を発注する業者側の携帯端末であり、燃料補給側50は、その発注情報により、タンクローリを配送して建設機械1に燃料補給を行う業者側の携帯端末である。
【0032】
制御部201は、所定の演算乃至制御処理を行うCPU205と、所定の制御プログラム、現地周辺の道路情報等を含む地図情報及び識別情報が記憶されたROM206と、処理データを一時的に記憶するRAM207と、管理対象となっている建設機械1の識別情報及び稼動情報を記憶するための、EEPROMやフラッシュEEPROM等の書き換え可能なメモリ208とを備えている。
【0033】
また、CPU205には、基地局32に対して、基地局32内の図略のメモリに記憶されている建設機械1の識別情報及び稼動情報の送信を要求する要求信号発生手段209と、送信されてきた識別情報及び稼動情報をメモリ208に書き込む情報書込手段210と、メモリ208に書き込まれている稼動情報に対して識別情報単位(すなわち、建設機械単位)で後述する所定のデータ処理(燃料残量の把握、判断、最適ルート計算等)を行うデータ処理手段211と、建設機械1に対してメモリ124に記憶されている稼動情報の送信を指令する指令情報発生手段212を備えている。
【0034】
また、CPU205には、指令情報を基地局32に送信する送信部213と、基地局32から送信されてくる識別情報及び稼動情報を受信する第2通信手段としての受信部214とが接続され、DSU(Digital Service Unit)215を介して基地局32と通信可能に接続されている。
【0035】
本実施形態では、上述したように、建設機械1の稼働情報をメモリ124に一旦記憶し、衛星通信30を介して、管理コンピュータ20に送信する。管理コンピュータ20は、この受信した情報に基づいて建設機械1の燃料残量、識別情報、位置情報等を把握し(残量把握手段)、燃料残量が所定量以下(例えば、満タン時の20%以下)となったか否かを判断し(判断手段)、燃料残量が所定量以下となったと判断されたときに、機械管理側40及び燃料補給側50に通知部216を用いて、その建設機械1の型式・号機、燃料残量、現在位置(緯度・経度)及び後述する燃料補給の最適ルートを通知する。
【0036】
その際、ROM206から地図情報及び識別情報を読み出すとともに、メモリ208から稼働情報(燃料残量、位置情報)を読み出して、図2に示すように、表示部202の画面の地図上に建設機械1の現在位置、型式・号機、燃料残量を表示すれば、どこにある建設機械に燃料補給が必要かが一目で分かる。また、燃料残量の代わりに、図3に示すように、燃料切れまでの時間を表示すれば、いつまでに燃料補給が必要かが分かり、時間の制約条件が明確になる。燃料切れまでの時間は、燃料残量を例えば現状の負荷率で換算することにより簡単に得ることができる。
【0037】
さらに、複数の建設機械1が燃料補給を必要としている場合には、図4に示すように、燃料切れまでの時間と、建設機械までの距離から、どのようなルートで燃料補給をすればよいかを地図上に表示させるとよい。この最適ルートの計算は上記データ処理手段211により行う。これにより、効率的なタンクローリの配送ができ、配送に必要な燃料、人件費を最小限に抑えることができる。
【0038】
例えば、図5に示すような燃料情報を得た場合、燃料補給側の燃料基地から上記通知があった建設機械1までの到達時間が図示のようであるとすると、図6に示すような、3つの燃料補給ルートが考えられる。同図におけるCASE1,2のルートをとると、燃料切れをおこさない(全て○印である)が、CASE3のルートをとると、燃料切れをおこす(×印がある)。また、CASE1,2を比較すると、燃料基地まで帰る時間がCASE1の方がCASE2よりも短いので、最適ルートはCASE1となる。
【0039】
管理コンピュータ20では、全ての建設機械1についての燃料補給の要否がテーブル形式で表示部202に表示され、プリンタ204によりプリントアウトされるようになっており、これにより各建設機械の燃料残量等が把握され、上記通知の要否が判断される。そして、通知を受けた機械管理側は、燃料補給が必要と判断された建設機械1を承認し、燃料補給側にその建設機械1への燃料補給を発注する。
【0040】
通信衛星30は、例えば高度780km付近の極軌道上に打ち上げられた低軌道周回衛星であって、アンテナ188を介して送信部184から送信された建設機械1の稼動情報を一旦受信した後に基地局32に送信するものであり、基地局32は、通信衛星30を介して送信されてきた建設機械1の稼動情報を管理コンピュータ20に割り当てられたメモリに保存するものである。
【0041】
次に、上記構成されたシステムにおける建設機械1側の情報の送受信動作の概略について、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
【0042】
すなわち、建設機械1のエンジンが始動されると、燃料センサ26や位置センサ29等からの出力信号が機体コントローラ12に取り込まれ、稼動情報として情報書込手段127によりメモリ124にタイマー125からの日時情報とともに書き込まれる(ステップS1)。
【0043】
この稼動情報は、上述のように、キースイッチユニット10、燃料センサ26や位置センサ29等からの出力信号に基づいて得られるものであり、例えば、燃料センサ26と位置センサ29からの信号が出力されると、情報処理手段126により、それらの信号に基づいて燃料残量と現在位置とが算出され、それらの算出値が書き込まれる。
【0044】
次いで、情報判断手段129によりメモリ124に記憶された稼動情報として、所要の情報が揃ったか否かが判断される(ステップS3)。そして、この判定が肯定されると、情報読出手段128によりメモリ124に記憶されている稼動情報が読み出され、送信部184によりアンテナ188を介して通信衛星30に送信される(ステップS5)。
【0045】
通信衛星30に送信された稼動情報は、基地局32に送信されて基地局32のメモリに記憶される。稼動情報は、通常はデータが圧縮された状態で送信され、管理コンピュータ20に取り込むときに解凍されることになる。
【0046】
そして、ステップS3で判定が否定されると、メモリ124に記憶されている稼動情報を読み出して通信衛星30に送信する旨の管理コンピュータ20からの指令情報を受信したか否かが判別される(ステップS7)。この判別は、指令情報解読手段187により実行されるが、この判別にあたっては管理コンピュータ20から送信されてきた識別情報がROM182に記憶されている識別情報と一致するかどうかが照合手段186により照合され、一致する場合にのみ判別動作が実行される。
【0047】
ステップS7で判定が肯定されると、ステップS5に移行し、ステップS7で判定が否定されると、ステップS1に戻って以降の動作が繰り返し実行される。なお、ステップS5で稼動情報が通信衛星30に送信されると、メモリ124に記憶されている稼動情報は消去される。
【0048】
次に、上記構成されたシステムにおける管理コンピュータ20側の情報の送受信動作の概略について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
【0049】
まず、基地局32のメモリに保存されている稼動情報が管理コンピュータ20により受信される(ステップS21)。このとき、本実施形態では、稼働情報をほぼリアルタイムで取得するために自動的に受信が行われるものとする。ただし、必要に応じて入力部203の操作により基地局32に対して要求信号発生手段209から出力された要求信号が送信部213から送信され、この要求信号に応じて基地局32のメモリに保存されている稼動情報が読み出されるようにしてもよい。そして、読み出された稼動情報が基地局32から管理コンピュータ20に送信される。この送信された稼動情報は、受信部214により受信され、識別情報と共に情報書込手段210によりメモリ208に書き込まれる。
【0050】
メモリ208に書き込まれた稼動情報は、データ処理手段211により所定のデータ処理が行われ(ステップS23)、この処理結果、全ての建設機械1の燃料残量等が管理コンピュータ20にて一括して把握される。その処理結果は表示部202に表示され、必要に応じてプリンタ204により記録紙にプリントアウトされることで、管理コンピュータ20のオペレータにも容易に把握されるようになる(ステップS25)。
【0051】
さらに、データ処理手段211により燃料残量が所定量以下となったか否かが判断され(ステップS27)、燃料残量が所定量以下となったと判断された建設機械1について、機械管理側40と燃料補給側50とに通知部216による所定の通知がなされる(ステップS29)。メモリ208に書き込まれた稼動情報は、入力部203の操作により消去指示信号が出力されるまでは保持されたままとなる。
【0052】
上記各ステップ(S1〜S7,S21〜S29)で構成される建設機械の燃料補給支援プログラムは、フレキシブルディスク等の可読記録媒体に記録しておき、或いは他のコンピュータ等にインストールして使用することもできる。
【0053】
以上のように、本実施形態によれば、建設機械1から送られてくる情報から、管理コンピュータ20は建設機械1の燃料残量をほぼリアルタイムで把握できるので、建設機械1が燃料切れになる前にその建設機械に燃料が補給されるようになり、燃料切れによる作業中断を防止できる。
【0054】
そして、燃料残量の所定量以下となった建設機械1が機械管理側40に通知され、機械管理側から上記通知により燃料補給側に当該建設機械1への燃料補給が発注される。このとき、燃料が十分にある建設機械については燃料残量が所定量以下となるまで上記通知がなされない。したがって、管理対象となる建設機械が多い場合でも、機械管理側が情報過多とならないため、本来燃料補給をしなければならない建設機械1の見落としを防止できる。また、通信トラブル時においても、それ以前の受信情報から管理コンピュータ20で全ての建設機械の燃料残量が把握されているので、上記見落としが防止される。その結果、建設機械1への適切な燃料補給の支援を行うことができる。
【0055】
なお、上記実施形態では、建設機械1側の燃料センサ26、位置センサ29等からの出力信号から情報処理手段126で燃料残量、現在位置情報を算出し、その算出値を稼働情報としてメモリ124に記憶したが、燃料センサ26、位置センサ29等からの出力信号を直接メモリ124の、ある領域に記憶しておき、適当なタイミングで読み出して上記情報処理手段126で燃料残量、現在位置情報を算出し、その算出値を稼働情報として再びメモリ124の上記ある領域とは別の領域に記憶することとしてもよい。その場合には、タイムシェアリングにより上記情報処理手段126の負担を軽減して、その処理能力を活用することができる。また、メモリ124に記憶することなしに、各情報を算出した時点で随時機械管理側40に送信するようにしてもよい。
【0056】
また、上記実施形態では、建設機械1側で燃料残量を算出して管理コンピュータ20に送信し、管理コンピュータ20はこの送信情報を受信して全ての建設機械1の燃料残量を一括して把握することとしているが、建設機械1側で検出した燃料消費量をそのまま管理コンピュータ20に送信し、管理コンピュータ20はこの送信情報を受信して建設機械1の燃料残量を算出し、この算出値により当該建設機械1の燃料残量を把握することとしてもよい。これによっても、上記情報処理手段126の負担を軽減して、その処理能力を活用することができる。
【0057】
また、上記実施形態では、位置センサ29としてGPSを利用しているが、建設機械1と管理コンピュータ20との距離間隔によっては、例えば携帯電話機とパーソナルコンピュータとによる簡易な位置情報システムを利用することもできる。
【0058】
また、上記実施形態では、建設機械1の燃料残量を把握するために、管理コンピュータ20のデータ処理部211で表示部202の画面の地図上に燃料残量等を表示するようにデータ処理を行っているが、通知部216等の携帯端末の小画面にも表示が可能なようにデータ処理を行うこととしてもよい。その場合には、燃料補給ルートを燃料補給側のタンクローリに直接送信して、時々刻々変化する稼働情報に応じたルート設定・変更等を行うことにより、さらに効率的な運用が可能となる。
【0059】
また、上記実施形態では、通信トラブル時においても、それ以前の受信情報から管理コンピュータ20で全ての建設機械1の燃料残量が把握されているが、さらに、この把握内容に基づいて管理コンピュータ20で全ての建設機械1の燃料残量のその後の減少量を予想できるようにしておけばよい。例えば、通信トラブル発生前の燃料残量を元に、外挿法による線形補間をして上記減少量を予想することができる。その場合には、各建設機械は燃料切れになる前に燃料が補給されるようになり、燃料切れによる作業中断が確実に防止される。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、燃料切れによる作業中断を防止できる。また、管理対象となる建設機械が多い場合でも、本来燃料補給をしなければならない建設機械の見落としをなくすことができ、さらに、通信トラブル時においても、その見落としをなくすことができる。その結果、建設機械への適切な燃料補給を支援することができる。
【0061】
該位置を確認する必要がなくなるので、効率的な燃料補給を行うように支援することができる。
【0062】
隔地で作業する建設機械についても高精度な位置情報を得ることができるので、より効率的な燃料補給を行うように支援することができる。
【0063】
料切れまでの時間を表示等することにより、燃料補給すべき機械の優先順位が明確となるので、より効率的な燃料補給を行うように支援することができる。
【0064】
料補給が必要な建設機械が複数台ある場合の効率的に配送できる最適ルートがわかるので、燃料補給側のタンクローリの運転効率を向上させるように支援することができる。これにより、燃料コストの低減につながることも期待できる。
【0065】
適ルートが視覚的に分かるので、タンクローリの運転効率をさらに向上させるように支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る建設機械の燃料補給支援方法が適用されるシステムの構成を示す図である。
【図2】 燃料補給の管理画面を示す図である。
【図3】 燃料補給の管理画面を示す図である。
【図4】 燃料補給の管理画面を示す図である。
【図5】 燃料補給ルートの計算例を示す説明図である。
【図6】 燃料補給ルートの計算結果を示す説明図である。
【図7】 図1に示すシステムの建設機械側の送受信動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】 図1に示すシステムの管理コンピュータ側の送受信動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 建設機械
12 機体コントローラ部
18 送受信部
124 メモリ
127 情報処理手段
184 送信部(第1通信手段)
20 管理コンピュータ
26 燃料センサ(検出手段)
29 位置センサ(検出手段)
202 表示部
204 プリンタ
214 受信部(第2通信手段)
208 メモリ
211 データ処理手段(残量把握手段、判断手段)
216 通知部(通知手段)
30 通信衛星
32 基地局
40 機械管理側
50 燃料補給側

Claims (4)

  1. 複数の建設機械と通信可能な管理コンピュータを用いて、建設機械への燃料補給を支援する方法であって、
    建設機械は、位置情報を含む燃料補給に関連する情報を検出し、検出された情報を管理コンピュータに送信し、
    管理コンピュータは、受信した情報から建設機械の燃料残量と位置情報とを把握し、燃料残量が所定量以下となったときに機械管理側に通知し、各建設機械の上記燃料残量から得られる燃料が切れるまでの時間情報と上記位置情報とに基づいて燃料補給ルートを演算し、演算された燃料補給ルートを、機械管理側からの発注によって燃料補給を行う燃料補給側に連絡することを特徴とする建設機械の燃料補給支援方法。
  2. 上記位置情報は、GPSを利用して取得することを特徴とする請求項記載の建設機械の燃料補給支援方法。
  3. 上記ルートを地図上に表示することを特徴とする請求項記載の建設機械の燃料補給支援方法。
  4. 複数の建設機械と通信可能な管理コンピュータを用いて、建設機械への燃料補給を支援するシステムであって、
    建設機械は、位置情報を含む燃料補給に関連する情報を検出する検出手段と、検出された情報を管理コンピュータに送信する第1通信手段とを有するとともに、
    管理コンピュータは、建設機械から送信された情報を受信する第2通信手段と、受信した情報から建設機械の燃料残量と位置情報とを把握する残量把握手段と、燃料残量が所定量以下となったか否かを判断する判断手段と、燃料残量が所定量以下となったと判断されたときに機械管理側に通知する通知手段と、各建設機械の上記燃料残量から得られる燃料が切れるまでの時間情報と上記位置情報とに基づいて燃料補給ルートを演算するデータ処理手段とを有し、演算された燃料補給ルートを、機械管理側からの発注によって燃料補給を行う燃料補給側に上記通知手段で連絡するように構成されていることを特徴とする建設機械の燃料補給支援システム。
JP2000275851A 2000-09-12 2000-09-12 建設機械の燃料補給支援方法及びそのシステム Expired - Fee Related JP3675318B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000275851A JP3675318B2 (ja) 2000-09-12 2000-09-12 建設機械の燃料補給支援方法及びそのシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000275851A JP3675318B2 (ja) 2000-09-12 2000-09-12 建設機械の燃料補給支援方法及びそのシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002088822A JP2002088822A (ja) 2002-03-27
JP3675318B2 true JP3675318B2 (ja) 2005-07-27

Family

ID=18761405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000275851A Expired - Fee Related JP3675318B2 (ja) 2000-09-12 2000-09-12 建設機械の燃料補給支援方法及びそのシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3675318B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003309661A (ja) * 2002-04-18 2003-10-31 Fuji Controls Co Ltd 液体タンクの残量自動通報システム
JP2004083274A (ja) * 2002-07-01 2004-03-18 Yazaki Corp 搬送車運行管理支援システム及びこれに用いられる通信端末装置
JP6968216B2 (ja) * 2016-05-09 2021-11-17 株式会社クボタ 資源補給システム、及び、作業車
JP6566055B2 (ja) * 2018-01-30 2019-08-28 トヨタ自動車株式会社 情報システム、情報処理方法およびプログラム
WO2020059119A1 (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 Global Mobility Service株式会社 遠隔燃料監視システム、車載器、車両ないし機械、サーバ、遠隔燃料監視方法、遠隔燃料監視プログラム及び記憶媒体
JP7071700B2 (ja) * 2018-12-27 2022-05-19 井関農機株式会社 作業車両管理システム
JP6803100B1 (ja) * 2020-05-11 2020-12-23 株式会社Luup 運用支援システム
CN111501891B (zh) * 2020-05-12 2023-02-28 三一重机有限公司 基于自动挖掘机的燃油加注方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002088822A (ja) 2002-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6614361B1 (en) Management system for construction machines
JP4506857B2 (ja) 充電管理システム、及び充電履歴記憶管理装置
JP3729048B2 (ja) 建設機械の稼働状態表示装置
JP4153690B2 (ja) 水素スタンド充填管理装置
JP4021638B2 (ja) 機械の燃料配送システム、その燃料配送方法、およびその燃料配送プログラム
US20030110667A1 (en) System for determining rental of construction machine
JPWO2005045778A1 (ja) 作業機械の燃料管理システム及び燃料管理方法
MX2008014192A (es) Grabacion y elaboracion de reportes de caracteristicas de manejo.
JP2000076505A (ja) 稼動装置及びその情報管理システム
JP3675318B2 (ja) 建設機械の燃料補給支援方法及びそのシステム
CN112740243B (zh) 远程燃料监测***、服务器、远程燃料监测方法、远程燃料监测程序及存储媒体
JP3637020B2 (ja) 建設機械の燃料補給システム
JP3632588B2 (ja) 建設機械のレンタルサービス装置及びシステム
WO2022085362A1 (ja) 充電予約システム
JP6088092B1 (ja) 燃費計算システム
JP2003034953A (ja) 機械のメンテナンスシステム、メンテナンス方法、およびこの方法をコンピュータに実行させるためのプログラム
JP3964174B2 (ja) 機械の燃料使用明細作成システム、その燃料使用明細作成方法、およびその燃料使用明細作成プログラム
JP2002139334A (ja) 車両用ナビゲーション装置及び方法
JP2004083274A (ja) 搬送車運行管理支援システム及びこれに用いられる通信端末装置
JP2001173023A (ja) 建設機械及びその稼動情報管理システム
JP3697151B2 (ja) 建設機械のレンタル方法
JP7022648B2 (ja) 燃料配送管理システム、配送車管理装置およびプログラム
JP2002109027A (ja) 建設機械のレンタル料金算出方法、装置及びシステム
JP2002300666A (ja) 建設機械を利用したデータ通信システムおよびそのシステムを利用した整備・点検データ通信方法
JP2003030551A (ja) 機械の貸借システム、貸借方法、およびこの方法をコンピュータに実行させるためのプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040406

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040603

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050425

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090513

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100513

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120513

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120513

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130513

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees