JP3673420B2

JP3673420B2 - Automotive seat

Info

Publication number: JP3673420B2
Application number: JP02420099A
Authority: JP
Inventors: 正雄千村; 頼右松藤
Original assignee: NHK Spring Co Ltd; Daihatsu Motor Co Ltd
Current assignee: NHK Spring Co Ltd; Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date: 1999-02-01
Filing date: 1999-02-01
Publication date: 2005-07-20
Anticipated expiration: 2019-02-01
Also published as: JP2000219069A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はヘッドレストを備えた自動車用シートに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
自動車が追突されたときに乗員のムチ打ち障害を防止するために、自動車用シートのシートバック上方に乗員の頭部を後方から受けるヘッドレストが設けられている。しかし、ヘッドレストを固定的に設けたものでは、追突時の衝撃によるシート全体の加速と乗員の慣性によって、シートバックが後方に傾斜すると共に乗員の体が斜上後方に浮き上がるため、乗員の頭部がヘッドレストの上方にずれて頸部に大きな負荷が作用し、乗員のムチ打ち障害を確実に防止することは困難であった。
【０００３】
この様な問題点に対処するため、本出願人は先に実開平７−１８４２号公報において、図７に示すような構造のものを提案した。
【０００４】
図７において、図７（ａ）に示すような通常状態から図７（ｂ）に示すように後突により白抜き矢印の如く後方から衝撃を受けた際に、乗員の上半身が後方に移動する動きによりシートバックフレーム３１の前方に配置された衝撃受圧フレーム３２をその下部の低剛性部３３で屈曲させて後方移動させ、その後方移動に伴って衝撃受圧フレーム３２に連結されたヘッドレスト支持アーム３４を回動支承部３５を介してシートバックフレーム３１の上辺部の回りに回動させ、ヘッドレスト支持アーム３４の上端に設けたヘッドレスト３６を前方に移動させる構造となっている。このように後突時に乗員の上半身の後方への移動によってヘッドレスト３６を前方に移動させ、乗員の頭部に接近させることによりムチ打ち障害を防止している。
【０００５】
また、図８に示すように、シートバックフレーム４１の上端部に設けた軸承部４２にてヘッドレスト支持フレーム４３の上部を前後回動及び上下摺動可能に支持し、このヘッドレスト支持フレーム４３の上端にヘッドレスト４４を設けるとともにヘッドレスト支持フレーム４３の下端部に衝撃受圧部４５を設け、かつシートバックフレーム４１に一端を枢支した上下揺動レバー４６の他端をヘッドレスト支持フレーム４３の下端部に枢支するとともにこの上下揺動レバー４６の中間部を下方に向けて揺動付勢する付勢手段４７を設けたものもその後提案されている。
【０００６】
この構成においては、追突時の乗員の上半身の後方移動によって衝撃受圧部４５が後方に向けて押圧されると、ヘッドレスト支持フレーム４３の下端部が上下揺動レバー４６に連結されていることによってヘッドレスト支持フレーム４３の下端部は後方への移動に伴って上方に押し上げられ、ヘッドレスト４４が斜め前方上方に移動し、乗員の頭部に接近することによりムチ打ち障害を防止する。
【０００７】
また、特開平１０−１１９６１９号公報には、シートバックフレームの上部をそれよりも下部の部分と分割し、その分割部の前端を前後に揺動可能に枢支し、このシートバックフレーム上部にヘッドレストを装着するとともに、下部に配設した衝撃手段（受圧部）と連結したものが開示されている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図７のような構成では、衝撃受圧フレーム３２の後方への移動量とヘッドレスト３６の前方への移動量は、シートバックフレーム３１上端の回動支承部３５を中心とするヘッドレスト支持アーム３４の上下の長さの比によって規定され、通常シートバックフレーム３１の上端とヘッドレスト３６との間の距離は長くないので、ヘッドレスト３６の移動量はそれ程大きくなく、そのためむち打ち防止効果に限界があるという問題がある。
【０００９】
また、図８に示すような構成においても、軸承部４２がシートバックフレーム４１の上端部に設けられているので、同様の問題がある。
【００１０】
一方、特開平１０−１１９６１９号公報に開示されたものでは、分割するシートバックフレーム上部の上下方向の長さを大きくすることにより、ヘッドレストの移動量を大きくすることは可能であるが、シートバックフレーム自体の強度及び剛性に大きな余裕のある高価なシートの場合にのみ適用可能で、シートバックフレーム自体の強度確保のために、コスト高になるという問題がある。
【００１１】
なお、上記問題を解消するために、図９に示すように、シートバックフレーム５１の上端の枠パイプ５２に方形枠状の支持ブラケット５３の上端を片持ち状に固着し、この支持ブラケット５３の両側下部位置に、上部にヘッドレスト５４を装着したヘッドレスト支持フレーム５５の中間部を枢支軸５６にて枢支し、ヘッドレスト支持フレーム５５の下端部に受圧部５７を設けたものが考えられたが、支持ブラケット５３が片持ち支持であるため所望の性能が確保されない恐れがある。
【００１２】
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、追突時の乗員の上半身の後方移動に伴ってヘッドレストをより大きく前方に移動させることができるとともに安定した動作が確保されてむち打ち防止効果が高くかつ安価に構成できる自動車用シートを提供することを目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動車用シートは、シートバックの上部と左右両側部を取り囲む略倒立Ｕ字状の骨格構造を構成する一体型のシートバックフレームと、ヘッドレストステーを支持する支持筒部が前面にかつ上方に突出して固着された上端水平部と、その両端から下方に延出された両側部と、両側部の下端間を連結し、シートバックの前面から加わる荷重を受ける受圧部を構成する連結部材とを有するヘッドレスト支持フレームとを備え、ヘッドレスト支持フレームは、シートバックフレームの上部の内側にほぼ嵌まり込むような幅に形成し、かつその上端水平部がシートバックフレームの上部の直下に位置し、支持筒部がシートバックフレームの上部前面に当接するように配置し、シートバックフレームの左右両側部の上部から適当距離下方位置の内側で、ヘッドレスト支持フレームの上下方向中間部を前後に回動可能に枢支したことを特徴とする。本発明によれば枢支位置からヘッドレストまでの距離を枢支位置から受圧部までの距離に対して長くとることができ、追突時に乗員の上半身の後方移動による受圧部の移動量に対してヘッドレストを前方に大きく移動させることができ、簡単な構成でヘッドレストの前方移動量を大きくできてむち打ち防止効果を確実に得ることができ、かつシートバックフレームの側辺部で枢支しているので衝撃に十分に耐える剛性を有するとともに乗員の背中の背部には受圧部が位置するだけであるので、動作の安定性が高く所望の性能を確保でき、またシートバックフレームは一体型でその側辺部にヘッドレスト支持フレームを枢支するようにするだけでよく、またヘッドレスト支持フレームは上端水平部と両側辺部とが一体に形成され、両側部の下端間が連結部材で連結されるという簡単な構造のものであるので、軽量で簡単な構成のフレーム構成で必要な剛性を確保できて軽量・安価に構成することができる。
【００１４】
また、シートバックフレームの側辺部に、ヘッドレスト支持フレームの下端部の回動軌跡に沿うガイド溝を設け、ヘッドレスト支持フレームの下端部にこのガイド溝に摺動自在に係合する係合部材を取付けると、ヘッドレスト支持フレームはその下端部の受圧部両側部分がシートバックフレームの側辺部にて摺動自在に係合支持されるので強度が高く、衝撃を受けても変則的な変形を生じず、動作の安定性がさらに高くなって所望の性能を確保できる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の自動車用シートの一実施形態について、図１〜図５を参照して説明する。
【００１６】
図１〜図３において、１は自動車用シートのシートバックであり、シートクッション（図示せず）にリクライニング可能に取付けられている。２はシートバック１の左右両側と上側を取り囲む骨格構造を構成する全体正面形状が略倒立Ｕ字状のシートバックフレームである。シートバックフレーム２は、板材のプレス成形品から成る両側の側辺枠板３と、パイプ材を下向きに開放された略コ字状に曲げた上部パイプ４とからなり、上部パイプ４の両側の下端部を側辺枠板３の上端部に一体固着して構成されている。なお、上部パイプ４の水平部によって、シートバックフレーム２の上辺部が、上部パイプ４の両側の垂下部および前記両側の側辺枠板３、３によって、シートバックフレーム２の両側辺部が、それぞれ構成されている。
【００１７】
上部パイプ４の両側部の上端から適当距離下方位置には横断面略コ字状の枢支ブラケット５が配設され、その両フランジ部５ａが上部パイプ材４の外面に当接させて溶接にて固着されている。この枢支ブラケット５には、図４に示すように、中央部にボルト穴５ｂが形成されるとともにその裏面にナット６が固着されている。
【００１８】
側辺枠板３の上端から適当距離下方位置には横断面略コ字状のガイドブラケット７が配設され、そのフランジ部７ａが側辺枠板３の前後の立ち上げ鍔３ａの内面に当接させて溶接にて固着されている。このガイドブラケット７には枢支ブラケット５のボルト穴５ｂの軸芯を中心とする円弧状のガイド溝８が形成されている。
【００１９】
１０はシートバック１の上部に配設されるヘッドレストで、その下部両側から下方に一対のステー１１が延出されている。
【００２０】
１２はヘッドレスト１０を支持するヘッドレスト支持フレームで、パイプ材を下向きに開放された略コ字状に曲げて構成したパイプフレーム１３と、その下端間を連結するパイプ材からなる連結部材１４で構成され、そのパイプフレーム１３の両側部（ヘッドレスト支持フレームの両側部）は上端部を除いて扁平にプレスされて扁平部１３ａが形成されている。このヘッドレスト支持フレーム１２は、シートバックフレーム２の上部において、その内側にほぼ嵌まり込むような幅と形状に形成され、パイプフレーム１３の上端水平部（ヘッドレスト支持フレームの上端水平部）は上部パイプ４の直下に位置し、連結部材１４はガイドブラケット７のガイド溝８に対向位置している。パイプフレーム１３の上端水平部にはステー１１を挿脱及び任意位置で固定可能な一対の支持筒部１５の下端部が溶接にて固着され、ヘッドレスト１０を高さ調整可能に支持できるように構成されている。
【００２１】
ヘッドレスト支持フレーム１２の両側の扁平部１３ａの上部には、図４に示すように、枢支軸穴１６が形成されており、段付きボルト１７の軸部１７ａが嵌合されるとともに、ねじ部が枢支ブラケット５のボルト穴５ｂを貫通して裏面のナット６に螺合固定され、ヘッドレスト支持フレーム１２が前後に揺動自在にシートバックフレーム２に支持されている。
【００２２】
パイプフレーム１３の扁平部１３ａの下端部は、ガイドブラケット７の上記ガイド溝８に対向位置しており、扁平部１３ａの下端からガイド溝８に摺動自在に係合する係合軸１８が突設されている。係合軸１８の先端部にはリング溝１８ａが形成され、ガイドブラケット７の裏面に係合するＥリング１９が装着されている。
【００２３】
ヘッドレスト支持フレーム１２の下端間を連結している連結部材１４は、中央部が乗員の背中のカーブに沿うように後方に向けて緩やかに湾曲されており、後突時に乗員の上半身の慣性によってシートバック１の前面に作用する荷重を受ける受圧部２０を構成している。
【００２４】
なお、図示は省略しているが、ヘッドレスト支持フレーム１２の下端部とシートバックフレーム２の側辺枠板３の前方の立ち上げ鍔３ａの間には引張ばねが介装され、受圧部２０に一定以上の荷重が作用しないと、ヘッドレスト支持フレーム１２の下部が後方に回動しないように構成されている。
【００２５】
また、同じく図示は省略しているが、受圧部２０が後方に回動したときにその状態でロックし、ヘッドレスト１０が前方に移動した状態に保持されるように、ガイドブラケット７のガイド溝８の後端部には、係合軸１８を解除操作可能に係止する係止爪やラチェット機構が配設されている。
【００２６】
以上の構成において、後突前の通常状態では、図１、図２に示すように、ヘッドレスト支持フレーム１２の下部が引張ばね（図示せず）にて前方に付勢されており、係合軸１８がガイド溝８の前端に係合位置した状態でヘッドレスト１０が静止している。
【００２７】
次に、自動車が後突された時にはシートが前方に向けて衝撃的に押され、その反動で乗員の上半身が後方に移動し、シートバック１の前面に後方に向けて大きな荷重が作用し、受圧部２０が後方に向けて強く押圧され、ヘッドレスト支持フレーム１２の下部が引張ばね（図示せず）の付勢力に抗して枢支ブラケット５における段付きボルト１７の軸芯回りに後方に回動し、ヘッドレスト支持フレーム１２の上部のヘッドレスト１０が前方に移動する。その際、受圧部２０の後方への移動量に対してヘッドレスト１０は、ヘッドレスト１０と段付きボルト１７間の距離と、段付きボルト１７と受圧部２０間の距離の比だけ拡大して前方に移動するため、枢支ブラケット５を下方に配置することによってヘッドレスト１０の前方移動量を大きく確保することができて、乗員の頭部をヘッドレスト１０によって確実に受け止めることができ、乗員の頸部を保護してむち打ち傷害を効果的に防止することができる。
【００２８】
また、ヘッドレスト１０は前方に移動した状態でロックされるので、その後の反動で乗員の上半身が前方に移動する一方で頭部が慣性で残ることによって相対的に頭部が後方に振られても、その頭部が前方に位置しているヘッドレスト１０で確実に受け止められるので、乗員の頸部を保護してむち打ち傷害を防止することができる。
【００２９】
また、シートバックフレーム２の側辺部に、ヘッドレスト支持フレーム１２の下端部の回動軌跡に沿うガイド溝８を設け、ヘッドレスト支持フレーム１２の下端部からガイド溝８に沿って摺動自在に係合する係合軸１８を突設しているので、ヘッドレスト支持フレーム１２の下端部の両側がシートバックフレーム２の側辺部にて摺動自在に係合支持され、ヘッドレスト支持フレーム１２の強度が高く、衝撃を受けても変則的な変形を生じず、動作の安定性がさらに高くなって所望の性能を確保できる。
【００３０】
また、ヘッドレスト支持フレーム１２がシートバックフレーム２の側辺部に配設した枢支ブラケット５にて枢支されているので、衝撃に十分に耐える剛性を持ち、また乗員の背中の背部には受圧部２０が位置するだけであるので、動作の安定性が高く所望の性能を確保できる。またシートバックフレーム２が一体型でその側辺部で枢支ブラケット５にてヘッドレスト支持フレーム１２を枢支するようにするだけでよいので、軽量で簡単な構成のフレーム構成で必要な剛性を確保できて軽量・安価に構成することができる。
【００３１】
上記実施形態はパイプ材で連結部材１４を構成しているが、この連結部材１４を図６に示すように、断面略コ字状の部材で構成することも可能である。なお、図６で２２はヘッドレスト支持フレーム１２の下部を手前に付勢する引張ばねである。
【００３２】
【発明の効果】
本発明の自動車用シートによれば、追突時に乗員の上半身の後方移動による受圧部の移動量に対してヘッドレストが大きい距離前方に移動し、簡単な構成でヘッドレストの前方移動量を大きくできてむち打ち防止効果を確実に得ることができ、かつ動作の安定性が高く所望の性能を確保でき、また軽量で簡単な構成のフレーム構成で必要な剛性を確保できて軽量・安価に構成することができる。
【００３３】
また、シートバックフレームの側辺部に、ヘッドレスト支持フレームの下端部の回動軌跡に沿うガイド溝を設け、ヘッドレスト支持フレームの下端部にこのガイド溝に摺動自在に係合する係合部材を取付けると、ヘッドレスト支持フレームの下端部の両側がシートバックフレームの側辺部にて回動自在に係合支持されるので強度が高く、衝撃を受けても変則的な変形を生じず、動作の安定性がさらに高くなって所望の性能を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の自動車用シートの一実施形態の要部斜視図である。
【図２】同実施形態の側面図である。
【図３】同実施形態の部分正面図である。
【図４】図１のＡ部詳細縦断面図である。
【図５】図１のＢ部詳細縦断面図である。
【図６】本発明の他の実施形態の要部斜視図である。
【図７】従来例の自動車用シートの動作状態を示す側面図である。
【図８】他の従来例の自動車用シートの概略構成を示す斜視図である。
【図９】本発明に先行する自動車用シートの概略構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
２シートバックフレーム
５枢支ブラケット
８ガイド溝
１０ヘッドレスト
１２ヘッドレスト支持フレーム
１７段付きボルト
１８係合軸
２０受圧部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an automobile seat provided with a headrest.
[0002]
[Prior art]
In order to prevent an occupant's whip hitting obstacle when the automobile is collided, a headrest that receives the occupant's head from behind is provided above the seat back of the automobile seat. However, with a fixed headrest, the seat back tilts backward and the occupant's body rises obliquely backward due to the acceleration of the entire seat and the inertia of the occupant due to the impact at the time of rear-end collision. However, it was difficult to reliably prevent the occupant's whiplash from occurring due to a large load acting on the neck due to displacement above the headrest.
[0003]
In order to deal with such problems, the present applicant previously proposed a structure as shown in FIG. 7 in Japanese Utility Model Laid-Open No. 7-1842.
[0004]
In FIG. 7, the upper body of the occupant moves rearward when an impact is applied from the rear as shown by the white arrow as shown in FIG. 7B from the normal state as shown in FIG. 7A. The impact pressure receiving frame 32 disposed in front of the seat back frame 31 is bent by the lower rigid portion 33 and moved backward by the movement, and the headrest support arm 34 connected to the impact pressure receiving frame 32 is moved rearwardly. Is pivoted around the upper side of the seat back frame 31 via the pivot support 35, and the headrest 36 provided at the upper end of the headrest support arm 34 is moved forward. In this way, the headrest 36 is moved forward by the rearward movement of the upper body of the occupant at the time of a rear collision, and the whiplash failure is prevented by approaching the occupant's head.
[0005]
Further, as shown in FIG. 8, the upper portion of the headrest support frame 43 is supported by a bearing portion 42 provided at the upper end portion of the seat back frame 41 so as to be able to rotate back and forth and slide up and down. The headrest 44 is provided with an impact pressure receiving portion 45 at the lower end portion of the headrest support frame 43, and the other end of the vertical swing lever 46 pivotally supported at one end on the seat back frame 41 is pivoted to the lower end portion of the headrest support frame 43. There has also been proposed an apparatus provided with a biasing means 47 that supports and swings the middle part of the vertical swing lever 46 downward.
[0006]
In this configuration, when the impact pressure receiving portion 45 is pressed rearward by the rearward movement of the upper body of the occupant during the rear-end collision, the lower end portion of the headrest support frame 43 is connected to the up and down swing lever 46, thereby the headrest. The lower end portion of the support frame 43 is pushed upward in accordance with the rearward movement, and the headrest 44 moves obliquely forward and upward to approach the passenger's head to prevent a whiplash failure.
[0007]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-119619 discloses that the upper part of the seat back frame is divided into a lower part, and the front end of the divided part is pivotally supported so as to swing back and forth. A headrest is attached and connected to an impact means (pressure receiving portion) disposed in the lower part.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the configuration as shown in FIG. 7, the rearward movement amount of the impact pressure receiving frame 32 and the forward movement amount of the headrest 36 are such that the headrest support arm 34 centering on the pivot support 35 at the upper end of the seatback frame 31. Since the distance between the upper end of the seat back frame 31 and the headrest 36 is not long, the amount of movement of the headrest 36 is not so large, and therefore there is a limit to the effect of preventing whiplash. There's a problem.
[0009]
Further, in the configuration as shown in FIG. 8, since the bearing portion 42 is provided at the upper end portion of the seat back frame 41, the same problem occurs.
[0010]
On the other hand, in the one disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 10-119619, it is possible to increase the amount of movement of the headrest by increasing the vertical length of the upper part of the seat back frame to be divided. This method can be applied only to an expensive seat with a large margin in strength and rigidity of the frame itself, and there is a problem that the cost is increased in order to secure the strength of the seat back frame itself.
[0011]
In order to solve the above problem, as shown in FIG. 9, the upper end of a rectangular frame-shaped support bracket 53 is fixed to the frame pipe 52 at the upper end of the seat back frame 51 in a cantilevered manner. It is considered that the intermediate portion of the headrest support frame 55 with the headrest 54 mounted on the upper portion is pivotally supported by the pivot shaft 56 at both lower positions, and the pressure receiving portion 57 is provided at the lower end of the headrest support frame 55. Since the support bracket 53 is cantilevered, desired performance may not be ensured.
[0012]
In view of the above-described conventional problems, the present invention can move the headrest to a greater extent along with the rearward movement of the upper body of the occupant at the time of rear-end collision, and ensures a stable operation and is highly effective in preventing whiplash and is inexpensive An object of the present invention is to provide an automobile seat that can be configured as follows.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
Automobile seat of the present invention, a sheet over-back frame integral constituting a substantially inverted U-shaped framework structure enclosing the upper left and right sides of the seat back, the support cylindrical portion the front to support the headrest stays The upper horizontal portion protruding upward and fixed, the both side portions extending downward from both ends thereof, and the lower end of both side portions are connected to each other to form a pressure receiving portion that receives a load applied from the front surface of the seat back. A headrest support frame having a member , the headrest support frame is formed to have a width that fits substantially inside the upper portion of the seat back frame, and a horizontal upper end portion thereof is positioned immediately below the upper portion of the seat back frame. The support cylinder is placed in contact with the upper front surface of the seat back frame, and is positioned at an appropriate distance below the upper left and right sides of the seat back frame. On the side, it characterized by being pivotally supported in the vertical direction intermediate portion of the headrest support frame back and forth. According to the present invention, the distance from the pivot position to the headrest can be made longer than the distance from the pivot position to the pressure receiving portion, and the headrest can be compared with the amount of movement of the pressure receiving portion due to the rearward movement of the upper body of the occupant during a rear-end collision. The headrest can be moved forward greatly, the amount of forward movement of the headrest can be increased with a simple configuration, and the effect of preventing whiplash can be reliably obtained, and the impact is applied because it is pivotally supported by the side part of the seat back frame. It has sufficient rigidity to withstand and only a pressure receiving part is located on the back of the occupant's back, so the operation is highly stable and the desired performance can be ensured. It is only necessary to pivotally support the headrest support frame on the headrest, and the headrest support frame is integrally formed with the upper end horizontal portion and both side portions, and the lower ends of both sides. Because There is of simple structure that is connected by a connecting member, it can be configured to light-inexpensive can ensure the rigidity necessary frame construction of lightweight and simple structure.
[0014]
In addition, a guide groove is provided in the side portion of the seat back frame along the rotation trajectory of the lower end portion of the headrest support frame, and an engaging member is slidably engaged with the guide groove at the lower end portion of the headrest support frame. When attached, the headrest support frame has high strength because both sides of the pressure-receiving part at the lower end are slidably engaged and supported by the side part of the seat back frame, and the headrest support frame is deformed irregularly even under impact. Therefore, the stability of the operation is further enhanced and desired performance can be ensured.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of an automobile seat of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0016]
1 to 3, reference numeral 1 denotes a seat back of an automobile seat, which is attached to a seat cushion (not shown) so as to be reclining. Reference numeral 2 denotes a seat back frame having a substantially inverted U-shape as a whole front surface constituting a skeletal structure surrounding the left and right sides and the upper side of the seat back 1. The seat back frame 2 includes side frame plates 3 on both sides made of a press-formed product of a plate material, and upper pipes 4 that are bent downward in a substantially U-shape with the pipe material opened downward. The lower end portion is integrally fixed to the upper end portion of the side frame plate 3. The upper side portion of the seat back frame 2 is formed by the horizontal portion of the upper pipe 4 and the side portions of the seat back frame 2 are formed by the hanging portions on both sides of the upper pipe 4 and the side frame plates 3 and 3 on both sides. Each is composed.
[0017]
A pivot bracket 5 having a substantially U-shaped cross section is disposed at an appropriate distance below the upper ends of both sides of the upper pipe 4, and both flange portions 5 a abut against the outer surface of the upper pipe material 4 for welding. It is fixed. As shown in FIG. 4, the pivot bracket 5 has a bolt hole 5b formed at the center and a nut 6 fixed to the back surface thereof.
[0018]
A guide bracket 7 having a substantially U-shaped cross section is disposed at a position below the upper end of the side frame plate 3 by an appropriate distance, and its flange portion 7a contacts the inner surfaces of the rising rods 3a before and after the side frame plate 3. It is contacted and fixed by welding. The guide bracket 7 is formed with an arcuate guide groove 8 centering on the axis of the bolt hole 5b of the pivot bracket 5.
[0019]
Reference numeral 10 denotes a headrest disposed on the upper portion of the seat back 1, and a pair of stays 11 extend downward from both sides of the lower portion.
[0020]
Reference numeral 12 denotes a headrest support frame that supports the headrest 10, and includes a pipe frame 13 formed by bending a pipe material into a substantially U-shape opened downward, and a connecting member 14 made of a pipe material that connects the lower ends thereof. Both sides of the pipe frame 13 (both sides of the headrest support frame) are pressed flat except for the upper end portion to form a flat portion 13a. The headrest support frame 12 is formed in a width and a shape so as to fit inside the upper part of the seat back frame 2, and the upper horizontal part of the pipe frame 13 (the upper horizontal part of the headrest support frame) is the upper pipe. 4, the connecting member 14 is opposed to the guide groove 8 of the guide bracket 7. The lower end of a pair of support cylinders 15 capable of inserting and removing the stay 11 and fixing at an arbitrary position is fixed to the horizontal upper end of the pipe frame 13 by welding so that the headrest 10 can be supported so that the height can be adjusted. Has been.
[0021]
As shown in FIG. 4, a pivot shaft hole 16 is formed in the upper part of the flat portion 13a on both sides of the headrest support frame 12, and the shaft portion 17a of the stepped bolt 17 is fitted to the screw portion. Passes through the bolt hole 5b of the pivot bracket 5 and is screwed and fixed to the nut 6 on the back surface. The headrest support frame 12 is supported by the seat back frame 2 so as to be swingable back and forth.
[0022]
The lower end portion of the flat portion 13a of the pipe frame 13 is opposed to the guide groove 8 of the guide bracket 7, and the engagement shaft 18 that slidably engages with the guide groove 8 from the lower end of the flat portion 13a projects. It is installed. A ring groove 18 a is formed at the tip of the engagement shaft 18, and an E ring 19 that engages with the back surface of the guide bracket 7 is mounted.
[0023]
The connecting member 14 that connects the lower ends of the headrest support frame 12 is gently curved toward the rear so that the center part follows the curve of the back of the occupant. The pressure receiving part 20 which receives the load which acts on the front surface of the back | bag 1 is comprised.
[0024]
Although not shown, a tension spring is interposed between the lower end portion of the headrest support frame 12 and the front eaves 3 a of the side frame plate 3 of the seat back frame 2. When a load exceeding a certain level does not act, the lower portion of the headrest support frame 12 is configured not to rotate backward.
[0025]
Also, although not shown in the figure, the guide groove 8 of the guide bracket 7 is locked so that the pressure receiving portion 20 is locked in that state when the pressure receiving portion 20 is rotated rearward and the headrest 10 is held in the forwardly moved state. A locking claw and a ratchet mechanism for locking the engagement shaft 18 so that the engagement shaft 18 can be released are disposed at the rear end portion.
[0026]
In the above configuration, in the normal state before the rear collision, as shown in FIGS. 1 and 2, the lower portion of the headrest support frame 12 is urged forward by a tension spring (not shown), and the engagement shaft The headrest 10 is stationary in a state where 18 is engaged with the front end of the guide groove 8.
[0027]
Next, when the car is impacted rearward, the seat is impacted toward the front, the upper body of the occupant moves rearward due to the reaction, and a large load acts on the front of the seat back 1 toward the rear, The pressure receiving portion 20 is strongly pressed rearward, and the lower portion of the headrest support frame 12 rotates rearward around the axis of the stepped bolt 17 in the pivot bracket 5 against the urging force of a tension spring (not shown). The headrest 10 at the top of the headrest support frame 12 moves forward. At that time, the headrest 10 is enlarged forward by a ratio of the distance between the headrest 10 and the stepped bolt 17 and the distance between the stepped bolt 17 and the pressure receiving unit 20 with respect to the rearward movement amount of the pressure receiving unit 20. Therefore, by moving the pivot bracket 5 downward, it is possible to secure a large amount of forward movement of the headrest 10, and the head of the occupant can be reliably received by the headrest 10. It can protect and effectively prevent whiplash injury.
[0028]
Moreover, since the headrest 10 is locked in a state of moving forward, the upper body of the occupant moves forward in the subsequent reaction, while the head remains in inertia, so that the head is relatively swung backward. Since the headrest 10 is surely received by the headrest 10 positioned in front, the occupant's neck can be protected to prevent whiplash injury.
[0029]
Further, a guide groove 8 is provided in the side portion of the seat back frame 2 along the turning locus of the lower end portion of the headrest support frame 12, and the slide is engaged along the guide groove 8 from the lower end portion of the headrest support frame 12. Since the mating engagement shaft 18 is projected, both sides of the lower end portion of the headrest support frame 12 are slidably engaged and supported by the side portions of the seat back frame 2, and the strength of the headrest support frame 12 is increased. Even if it receives an impact, it does not cause irregular deformation, and the stability of the operation is further enhanced, and desired performance can be ensured.
[0030]
Further, since the headrest support frame 12 is pivotally supported by the pivotal support bracket 5 disposed on the side portion of the seat back frame 2, the headrest support frame 12 has sufficient rigidity to withstand the impact, and the back of the passenger's back receives pressure. Since only the portion 20 is located, the operation is highly stable and desired performance can be ensured. In addition, the seat back frame 2 is an integral type, and it is only necessary to pivotally support the headrest support frame 12 by the pivotal support bracket 5 at the side of the seatback frame 2, so that the required rigidity is ensured by a light and simple frame configuration. It is possible to make it lightweight and inexpensive.
[0031]
In the above embodiment, the connecting member 14 is made of a pipe material. However, as shown in FIG. 6, the connecting member 14 can be made of a member having a substantially U-shaped cross section. In FIG. 6, reference numeral 22 denotes a tension spring that biases the lower portion of the headrest support frame 12 toward the front.
[0032]
【The invention's effect】
According to an automobile seat of the present invention, to move the headrest to the large distance forward with respect to the amount of movement of the pressure receiving portion due to rearward movement of the occupant's upper body to add collision, and can increase the forward movement of the headrest with a simple structure preventing effect can be obtained reliably, or congregate operation of high stability desired performance can be ensured, lightweight, inexpensive and can ensure the rigidity required frame structure simple structure in or lightweight whiplash Can be configured.
[0033]
In addition, a guide groove is provided in the side portion of the seat back frame along the rotation trajectory of the lower end portion of the headrest support frame, and an engaging member is slidably engaged with the guide groove at the lower end portion of the headrest support frame. When attached, both sides of the lower end of the headrest support frame are pivotally engaged and supported by the side portions of the seat back frame, so the strength is high, and irregular deformation does not occur even when impacted. The stability is further enhanced and desired performance can be ensured.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of an essential part of an embodiment of an automobile seat according to the present invention.
FIG. 2 is a side view of the same embodiment.
FIG. 3 is a partial front view of the same embodiment;
4 is a detailed vertical sectional view of a part A in FIG. 1. FIG.
FIG. 5 is a detailed vertical sectional view of a B part in FIG. 1;
FIG. 6 is a perspective view of a main part of another embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a side view showing an operating state of a conventional automobile seat.
FIG. 8 is a perspective view showing a schematic configuration of another conventional automobile seat.
FIG. 9 is a perspective view showing a schematic configuration of an automobile seat prior to the present invention.
[Explanation of symbols]
2 Seat back frame 5 Pivoting bracket 8 Guide groove 10 Headrest 12 Headrest support frame 17 Stepped bolt 18 Engagement shaft 20 Pressure receiving portion

Claims

シートバックの上部と左右両側部を取り囲む略倒立Ｕ字状の骨格構造を構成する一体型のシートバックフレームと、
ヘッドレストステーを支持する支持筒部が前面にかつ上方に突出して固着された上端水平部と、その両端から下方に延出された両側部と、両側部の下端間を連結し、シートバックの前面から加わる荷重を受ける受圧部を構成する連結部材とを有するヘッドレスト支持フレームとを備え、
ヘッドレスト支持フレームは、シートバックフレームの上部の内側にほぼ嵌まり込むような幅に形成し、かつその上端水平部がシートバックフレームの上部の直下に位置し、支持筒部がシートバックフレームの上部前面に当接するように配置し、
シートバックフレームの左右両側部の上部から適当距離下方位置の内側で、ヘッドレスト支持フレームの上下方向中間部を前後に回動可能に枢支した
ことを特徴とする自動車用シート。A sheet over-back frame integral constituting a substantially inverted U-shaped framework structure enclosing the upper left and right sides of the seat back,
A front cylinder that supports the headrest stay is connected to the front upper part of the seat back by connecting the upper horizontal part that protrudes and is fixed to the front and the upper part, the both sides that extend downward from both ends, and the lower ends of both parts. A headrest support frame having a connecting member that constitutes a pressure receiving portion that receives a load applied from
The headrest support frame is formed to have a width that fits almost inside the upper part of the seat back frame, and the horizontal part of the upper end is located directly below the upper part of the seat back frame, and the support cylinder part is the upper part of the seat back frame. Place it so that it touches the front,
A vehicle seat characterized by pivotally supporting an intermediate portion in the vertical direction of the headrest support frame so as to be pivotable back and forth, within an appropriate distance downward from the upper portions of the left and right side portions of the seat back frame .

シートバックフレームの側辺部に、ヘッドレスト支持フレームの下端部の回動軌跡に沿うガイド溝を設け、ヘッドレスト支持フレームの下端部にこのガイド溝に摺動自在に係合する係合部材を取付けたことを特徴とする請求項１記載の自動車用シート。 A guide groove is provided in the side portion of the seat back frame along the rotation trajectory of the lower end portion of the headrest support frame, and an engagement member that slidably engages with the guide groove is attached to the lower end portion of the headrest support frame. The automobile seat according to claim 1.