JP3669978B2 - 移動通信端末、待受け制御方法、待受け制御プログラム - Google Patents

移動通信端末、待受け制御方法、待受け制御プログラム Download PDF

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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話網と、無線LAN網のように、異なる二つの通信網を利用した通信が可能な移動通信端末が普及してきている。このような移動通信端末は、異なる二つの通信網からの電波をそれぞれ受信するために、二つの無線受信部を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように二つの無線受信部を備える従来の移動通信端末においては、その移動状況の変化があっても好適な通信を実現するために、それぞれの無線受信部の待受け動作を常にONにしておく必要がある。その結果、電力を多く消費するという問題点があった。
【0004】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、二つの無線受信部を備えても、消費電力が少なく、かつ移動状況の変化に対応して好適な通信を実現できる移動通信端末を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の移動通信端末は、所定の無線通信方式による携帯電話網からの電波を受信する第1の受信手段と、上記携帯電話網より通信エリアが狭く、通信速度の速い無線通信方式による近距離通信網からの電波を受信する第2の受信手段とを備える移動通信端末において、上記第1及び第2の受信手段のうち、待受け動作中の上記受信手段に受信される電波の受信強度に基づいて、上記携帯電話網及び近距離無線網のそれぞれの通信圏内に存在するか否かを検出する通信網検出手段と、上記第1及び第2の受信手段のうち、待受け動作中の上記受信手段によって受信される電波に基づいて、フェージングピッチを計測するフェージングピッチ計測手段と、上記通信網検出手段による検出結果と、上記フェージングピッチ計測手段によって計測される上記フェージングピッチに基づいて、上記第1の受信手段と上記第2の受信手段のそれぞれの待受け動作のON/OFFを制御する待受け制御手段とを備え、上記待受け制御手段は、上記待受け制御手段は、上記フェージングピッチが所定の下限閾値以上且つ所定上限閾値以下の場合に、上記第1の受信手段及び上記第2の受信手段の待ち受け動作をONにし、上記フェージングピッチが上記所定の下限閾値より小さく、かつ、上記通信網検出手段による上記検出結果に基づいて上記近距離無線網の通信圏内に存在すると判断する場合に、上記第2の受信手段の待受け動作をONにすると共に、上記第1の受信手段の待ち受け動作をOFFにし、上記フェージングピッチが上記所定の下限閾値より小さく、かつ、上記通信網検出手段による上記検出結果に基づいて上記携帯電話網の通信圏内のみに存在すると判断する場合に、上記第2の受信手段の待受け動作をOFFにすると共に、上記第1の受信手段の待ち受け動作をONにし、上記フェージングピッチが上記所定の上限閾値より大きい場合に、上記第1の受信手段の待受け動作をONにすると共に、上記第2の受信手段の待受け動作をOFFにすることを特徴としている。
【0006】
また、上記課題を解決するため、本発明の待受け制御方法は、所定の無線通信方式による携帯電話網からの電波を受信する第1の受信手段と、上記携帯電話網より通信エリアが狭く、通信速度の速い無線通信方式による近距離無線網からの電波を受信する第2の受信手段とを備える移動通信端末の待受け制御方法であって、通信網検出手段が、上記第1及び第2の受信手段のうち、待受け動作中の上記受信手段に受信される電波の受信強度に基づいて、上記携帯電話網及び近距離無線網のそれぞれの通信圏内に存在するか否かを検出する通信網検出ステップと、フェージングピッチ計測手段が、上記第1及び第2の受信手段のうち、待受け動作中の上記受信手段によって受信される電波に基づいて、フェージングピッチを計測するフェージングピッチ計測ステップと、待受け制御手段が、上記通信網検出手段による検出結果と、上記フェージングピッチ計測手段によって計測される上記フェージングピッチに基づいて、上記第1の受信手段と上記第2の受信手段のそれぞれの待受け動作のON/OFFを制御する待受け制御ステップとを備え、上記待受け制御ステップにおいて、上記待受け制御手段は、上記フェージングピッチが所定の下限閾値以上且つ所定上限閾値以下の場合に、上記第1の受信手段及び上記第2の受信手段の待ち受け動作をONにし、上記フェージングピッチが上記所定の下限閾値より小さく、かつ、上記通信網検出手段による上記検出結果に基づいて上記近距離無線網の通信圏内に存在すると判断する場合に、上記第2の受信手段の待受け動作をONにすると共に、上記第1の受信手段の待ち受け動作をOFFにし、上記フェージングピッチが上記所定の下限閾値より小さく、かつ、上記通信網検出手段による上記検出結果に基づいて上記携帯電話網の通信圏内のみに存在すると判断する場合に、上記第2の受信手段の待受け動作をOFFにすると共に、上記第1の受信手段の待ち受け動作をONにし、上記フェージングピッチが上記所定の上限閾値より大きい場合に、上記第1の受信手段の待受け動作をONにすると共に、上記第2の受信手段の待受け動作をOFFにすることを特徴としている。
【0007】
これらの本発明によれば、この移動通信端末は、所定の無線通信方式による携帯電話網から電波を受信する第1の受信手段と、上記携帯電話網より通信エリアが狭く、通信速度の速い無線通信方式による近距離通信網からの電波を受信する第2の受信手段とを備える。更に、この移動通信端末は、通信網検出手段とフェージングピッチ計測手段を備え、通信網検出手段が、第1及び第2の受信手段のそれぞれに受信される電波の受信強度に基づいて、携帯電話網及び近距離通信網のそれぞれの通信圏内に存在するか否かを検出する。また、フェージングピッチ計測手段が、第1及び第2の受信手段のうち、待受け動作中の受信手段によって受信される電波のフェージングピッチを計測する。そして、通信網検出手段による検出結果とフェージングピッチ計測手段によって計測されるフェージングピッチに基づいて、待受け制御手段が第1及び第2の受信手段それぞれの待受け動作のON/OFFを制御する。この「フェージングピッチ」とは、受信される電波の強度変化の周波数を意味し、一般に移動通信端末の移動速度が大きい場合にフェージングピッチは大きくなり、移動速度が小さくなるとフェージングピッチは小さくなる傾向がある。すなわち、本発明によれば、通信網検出手段によって検出される移動通信端末の存在位置における通信可能な通信網にかかわる情報と、フェージングピッチから予想される移動通信端末の移動速度とに基づく移動通信端末の移動状況に応じて、携帯電話網及び近距離通信網のうち、その移動状況に適した通信エリアをもつ無線通信方式を採用する通信網からの電波を待受けできるように、待受け制御手段が第1及び第2の受信手段のそれぞれの待受け動作のON/OFFを制御する。その結果、第1及び第2の受信手段のうち、その移動状況に適した受信手段の待受け動作をONにして好適な通信を実現すると共に、その移動状況に適さない受信手段の待受け動作をOFFにして、移動通信端末の消費電力を少なくできる。
【0008】
また、これらの発明によれば、フェージングピッチが所定の下限閾値より小さく、かつ、近距離通信網の通信圏内に移動通信端末が存在すると判断する場合に、待受け制御手段が、第2の受信手段の待受け動作をONにする。すなわち、移動通信端末が近距離通信網の通信エリアに存在し、その移動速度が小さいと予想される場合には、通信エリアの狭い近距離通信網の通信圏内から抜け出る可能性が少ないので、高速な通信速度による通信が実現できる第2の受信手段の待受け動作をONにすることで、好適な通信が実現できる。
【0009】
更に、これらの発明によれば、フェージングピッチが所定の上限閾値より大きい場合、すなわち移動通信端末の移動速度が大きい場合に、第1の受信手段の待受け動作をONにし、第2の受信手段の待受け動作をOFFにする。すなわち、移動通信端末の高速な移動に対応できる通信エリアの広い携帯電話網からの電波を受信する第1の受信手段のみで待受けを行うので、移動通信端末の消費電力を少なくするとともに、その移動状況に応じた好適な通信を実現できる。
【0010】
また、本発明の移動通信端末においては、上記待受け制御手段は、上記通信網検出手段による上記検出結果に基づいて、上記携帯電話網及び近距離通信網の通信圏外であると判断する場合に、上記第1及び第2の受信手段の待受け動作を所定時間OFFにすることを特徴とすることが好適である。
【0011】
また、本発明の待受け制御方法においては、上記待受け制御ステップにおいて、上記待受け制御手段は、上記通信網検出手段による上記検出結果に基づいて、上記携帯電話網及び近距離通信網の通信圏外であると判断する場合に、上記第1及び第2の受信手段の待受け動作を所定時間OFFにすることが好適である。
【0012】
これらの発明によれば、通信網検出手段による検出結果に基づいて、携帯電話網及び近距離通信網の双方に接続できないと判断する場合には、待受け制御手段が第1及び第2の受信手段の双方を所定時間停止させる。このようにして、いずれの通信網からの電波も受信できない場合に、この移動通信端末はその消費電量を少なくすることができる。
【0013】
また、本発明の待受け制御プログラムは、所定の無線通信方式による携帯電話網からの電波を受信する第1の受信手段と、上記携帯電話網より通信エリアが狭く、通信速度の速い無線通信方式による近距離通信網からの電波を受信する第2の受信手段とを備える移動通信端末を、上記第1及び第2の受信手段のうち、待受け動作中の上記受信手段に受信される電波の受信強度に基づいて、上記携帯電話網及び近距離通信網のそれぞれの通信圏内に存在するか否かを検出する通信網検出手段と、上記第1及び第2の受信手段のうち、待受け動作中の上記受信手段によって受信される電波に基づいて、フェージングピッチを計測するフェージングピッチ計測手段と、上記通信網検出手段による検出結果と、上記フェージングピッチ計測手段によって計測される上記フェージングピッチに基づいて、上記第1の受信手段と上記第2の受信手段のそれぞれの待受け動作のON/OFFを制御する待受け制御手段として機能させ、上記待受け制御手段は、上記フェージングピッチが所定の下限閾値以上且つ所定上限閾値以下の場合に、上記第1の受信手段及び上記第2の受信手段の待ち受け動作をONにし、上記フェージングピッチが上記所定の下限閾値より小さく、かつ、上記通信網検出手段による上記検出結果に基づいて上記近距離無線網の通信圏内に存在すると判断する場合に、上記第2の受信手段の待受け動作をONにすると共に、上記第1の受信手段の待ち受け動作をOFFにし、上記フェージングピッチが上記所定の下限閾値より小さく、かつ、上記通信網検出手段による上記検出結果に基づいて上記携帯電話網の通信圏内のみに存在すると判断する場合に、上記第2の受信手段の待受け動作をOFFにすると共に、上記第1の受信手段の待ち受け動作をONにし、上記フェージングピッチが上記所定の上限閾値より大きい場合に、上記第1の受信手段の待受け動作をONにすると共に、上記第2の受信手段の待受け動作をOFFにする。
【0014】
この発明によれば、この待受け制御プログラムが移動通信端末にインストールされると、待受け制御プログラムが移動通信端末を上記した通信網検出手段と、フェージングピッチ計測手段と、待受け制御手段として機能させる。すなわち、通信網検出手段によって検出される移動通信端末の存在位置における通信可能な通信網にかかわる情報と、フェージングピッチ計測手段によって計測されるフェージングピッチから予想される移動通信端末の移動速度とに基づく移動通信端末の移動状況に応じて、携帯電話網及び近距離通信網のうち、その移動状況に適した通信エリアをもつ無線通信方式を採用する通信網からの電波を待受けできるように、待受け制御手段が第1及び第2の受信手段のそれぞれの待受け動作のON/OFFを制御する。その結果、第1及び第2の受信手段のうち、その移動状況に適した受信手段の待受け動作をONにして、好適な通信を実現するとともに、その移動状況に適さない受信手段の待受け動作をOFFにして、移動通信端末の消費電力を少なくできる。
【0015】
また、この発明によれば、この待受け制御プログラムが移動通信端末に実現させる待受け制御手段が、フェージングピッチが所定の下限閾値より小さく、かつ、近距離通信網の通信圏内に移動通信端末が存在すると判断する場合に、第2の受信手段の待受け動作をONにする。すなわち、移動通信端末が近距離通信網の通信エリアに存在し、その移動速度が小さいと予想される場合には、通信エリアの狭い近距離通信網の通信圏内から抜け出る可能性が少ないので、高速な通信速度による通信が実現できる第2の受信手段の待受け動作をONにすることで、好適な通信が実現できる。
【0016】
更に、この発明によれば、この待受け制御プログラムが移動通信端末に実現させる待受け制御手段が、フェージングピッチが所定の上限閾値より大きい場合、すなわち移動通信端末の移動速度が大きい場合に、第1の受信手段の待受け動作をONにし、第2の受信手段の待受け動作をOFFにする。すなわち、移動通信端末の高速な移動に対応できる通信エリアの広い携帯電話網からの電波を受信する第1の受信手段のみで待受けを行うので、移動通信端末の消費電力を少なくするとともに、好適な通信を実現できる。
【0017】
また、本発明の待受け制御プログラムにおいては、上記待受け制御手段は、上記通信網検出手段による上記検出結果に基づいて、上記携帯電話網及び近距離通信網の通信圏外であると判断する場合に、上記第1及び第2の受信手段の待受け動作を所定時間OFFにすることを特徴とすることが好適である。
【0018】
この発明によれば、この待受け制御プログラムが移動通信端末に実現させる通信網検出手段による検出結果に基づいて、携帯電話網及び近距離通信網の双方に接続できないと判断する場合には、待受け制御手段が、第1及び第2の受信手段の双方を所定時間停止させる。このようにして、いずれの通信網からの電波も受信できない場合に、この待受け制御プログラムによって、移動通信端末はその消費電量を少なくすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態にかかる移動通信端末1について添付の図面を参照して説明する。図1は移動通信端末1の機能的な構成を示すブロック図である。移動通信端末1は、携帯電話網と無線LAN(近距離通信網)の双方の無線通信方式に対応しており、物理的には、CPU(中央処理装置)、ボタン等の入力装置、ディスプレイ等の表示装置、メモリなどの記憶装置、携帯電話網及び無線LANのそれぞれに対応するアンテナなどを備えている。
【0020】
そして、移動通信端末1は機能的には図1に示すように、携帯電話網無線受信部(第1の受信手段)2と、無線LAN無線受信部(第2の受信手段)3と、通信網検出部(通信網検出手段手段)4と、フェージングピッチ計測部(フェージングピッチ計測手段)5と、待受け制御部(待受け制御手段)6を備える。以下、これらの各構成要素について詳細に説明する。
【0021】
携帯電話網無線受信部2は、ITU(国際電気通信連合)によって標準化された第3世代移動通信方式のIMT−2000に準拠したW−CDMA方式を採用する携帯電話網からの電波を受信する。すなわち、携帯電話網を構成する基地局からの電波を受信する。そして、後述する待受け制御部6による制御のもと、その待受け動作をONにして携帯電話網からの電波を待受け、或いはその待受け動作をOFFにして待受け状態を解除する。なお、この携帯電話網無線受信部2が対応する通信方式としては、第2世代のPDC(Personal Digital Cellular)方式といった移動体通信方式であってもよい。
【0022】
無線LAN無線受信部3は、無線LAN(Local Area Network)からの電波を受信する。すなわち、無線LAN構成するアクセスポイント等からの電波を受信する。そして、後述する待受け制御部6による制御のもと、その待受け動作をONにして無線LANからの電波を待受け、或いはその待受け動作をOFFにして、待受け状態を解除する。
【0023】
通信網検出部4は、携帯電話網無線受信部2及び無線LAN無線受信部3のそれぞれに受信される電波から、それぞれの電波の受信強度を計測する。そして、携帯電話網無線受信部2によって受信される電波の受信強度が一定の強度以上である場合には、移動通信端末1が携帯電話網への通信圏内にあると判断する。また、無線LAN無線受信部3によって受信される電波の受信強度が一定の強度以上である場合には、移動通信端末1が無線LANへの通信圏内にあると判断する。
そして、移動通信端末1が携帯電話網及び無線LANの通信圏内に存在するか否かに関する通信網検出情報を生成する。
【0024】
フェージングピッチ計測部5は、携帯電話網無線受信部2及び無線LAN無線受信部3のうち、待受け動作中の受信部によって受信される電波のフェージングピッチを計測する。なお、この「フェージングピッチ」とは、受信される電波の強度変化の周波数を意味し、一般に移動通信端末の移動速度が大きい場合にフェージングピッチは大きくなり、移動速度が小さくなるとフェージングピッチは小さくなる傾向がある。そして、このフェージングピッチには、例えば、上記の電波の波形の包絡線を求めて、その包絡線の中心周波数を用いることができる。また、上記の電波(電波の直流成分や信号成分を除いたもの)の、ピーク周波数なども用いることができる。
【0025】
待受け制御部6は、携帯電話網無線受信部2及び無線LAN無線受信部3の待受け動作のON/OFFを制御する。すなわち、上述した通信網検出部4によって生成される通信網検出情報やフェージングピッチ計測部5によって計測されるフェージングピッチに基づいて、携帯電話網無線受信部2及び無線LAN無線受信部3をそれぞれ待受け動作をONして待受け状態としたり、或いは待受け動作をOFFにして待受け状態を解除する。なお、この待受け制御方法の詳細なについては後述する。
【0026】
続いて、本実施形態にかかる移動通信端末1の動作について説明し、併せて本実施形態にかかる移動通信端末1の待受け制御方法について説明する。図2〜5は、本実施形態にかかる移動通信端末1の待受け制御方法のフローチャートである。
【0027】
まず、図2に示すように、移動通信端末1に備える通信網検出部4が、携帯電話網無線受信部2によって受信される電波と無線LAN無線受信部3によって受信される電波のそれぞれの受信強度を計測する。そして、携帯電話網無線受信部2によって受信される電波の受信強度が一定の強度以上の場合、携帯電話網の通信圏内であると判断し、無線LAN無線受信部3によって受信される電波の受信強度が一定の強度以上の場合に無線LANの通信圏内であると判断し、これらの判断結果に関する通信網検出情報を生成する(ステップS1)。
【0028】
次に、待受け制御部6は、通信網検出部4によって生成される通信網検出情報から、移動通信端末1の存在位置において、どの通信網から電波を受信できるかを判断し(ステップS2〜S4)、その判断によって以下の異なる処理をそれぞれを行う。まず、移動通信端末1が携帯電話網のみから電波を受信可能であるか否かを判断する(ステップS2)。そして移動通信端末1が携帯電話網のみから電波を受信可能であると判断する場合には、図3に示すフローチャートの処理を行う。このとき、図3に示すように、まず、待受け制御部6は、携帯電話網無線受信部2の待受け動作をONにし、無線LAN無線受信部3の待受け動作をOFFにする。すなわち、携帯電話網無線受信部2のみを待受け状態とする(ステップS101)。
【0029】
次いで、フェージングピッチ計測部5が、このとき待受け動作中の携帯電話網無線受信部2によって受信される電波のフェージングピッチを計測する(ステップS102)。そして、フェージングピッチ計測部5によって計測されるフェージングピッチをf[Hz]とし、フェージングピッチの上限閾値fmax[Hz]、フェージングピッチの下限閾値をfmin[Hz]とすると、fがfminより小さいか、またはfがfmaxより大きいか否かを判断する(ステップS103)。そしてfがfminより小さい場合、またはfがfmaxより大きい場合に、携帯電話網無線受信部2を待受け動作をONにし、無線LAN無線受信部3の待受け動作をOFFにする現在の状態を継続させる。すなわちfがfminより小さい場合は、移動通信端末1が殆ど移動していないと予想されるので、携帯電話網無線受信部2のみによって電波を待受ける現在の状態を継続する。また、fがfmaxより大きい場合は、移動通信端末1が高速に移動していると予想されるので、無線LANより通信エリアの広い携帯電話網からの電波を受信する携帯電話網無線受信部2のみによって電波を待受ける現在の状態を継続する。
【0030】
一方、fがfminより小さいか、またはfがfmaxより大きいか否かを判断して(ステップS103)、この条件を満たさない場合、すなわちfがfmin以上かつfmax以下の場合に、携帯電話網無線受信部2の待受け動作をONにした現在の状態を維持すると共に、無線LAN無線受信部3の待受け動作もONにする(ステップS104)。すなわち、移動通信端末1は移動しているものの、その速度が大きくない場合は、携帯電話網無線受信部2及び無線LAN無線受信部3の両者で電波を待受ける。
【0031】
次に、通信網検出部4が、携帯電話網無線受信部2及び無線LAN無線受信部3のうち、待受け動作中の受信部に受信される電波の受信強度から、携帯電話網、無線LANそれぞれから電波を受信可能か否か検出し、携帯電話網、無線LANそれぞれの通信圏内に存在するか否かに関する通信網検出情報を生成する(ステップS105)。この通信網検出情報は、上記のように携帯電話網無線受信部2及び無線LAN無線受信部3のうち、待受け動作中の受信部によって一定の強度以上の電波が受信されると、その受信部の対応する通信網の通信圏内であるとして生成される。一方、携帯電話網無線受信部2及び無線LAN無線受信部3のそれぞれの待受け動作がOFFの場合には、対応する通信網の通信圏外であるとして生成される。
【0032】
そして、待受け制御部6は、通信網検出部4によって生成される通信網検出情報から、移動通信端末1の存在位置において、どの通信網から電波を受信できるかを判断し(ステップS106〜S108)、その判断によって以下の異なる処理をそれぞれ行う。まず、携帯電話網のみから電波を受信できるか否かを判断する(ステップS106)。そして、携帯電話網のみから電波を受信できる場合には、図3のフローチャートに示す処理を繰り返す。また、無線LANのみから電波を受信できると判断するか否かを判断し(ステップS107)、無線LANのみから電波を受信できる場合には、図4のフローチャートに示す処理を行う。また、携帯電話網と無線LAN網の両者から電波を受信できるか否かを判断し(ステップS108)、携帯電話網と無線LAN網の両者から電波を受信できる場合には、図5のフローチャートに示す処理を行う。一方、携帯電話網と無線LAN網の両者から電波を受信できないと判断する場合には、図6のフローチャートに示す処理を行う。
【0033】
図2に戻って、移動通信端末1が無線LANのみから電波を受信可能であるか否かを判断する(ステップS3)。そして、移動通信端末1が無線LANのみから電波を受信可能な場合には、図4に示すフローチャートの処理を行う。このとき、図4に示すように、まず、待受け制御部6は、無線LAN無線受信部3の待受け動作をONにし、携帯電話網無線受信部2の待受け動作をOFFにする。すなわち、無線LAN無線受信部3のみを待受け状態とする(ステップS201)。
【0034】
次いで、フェージングピッチ計測部5が、このとき待受け動作中の無線LAN無線受信
部3によって受信される電波のフェージングピッチを計測する(ステップS202)。そして、フェージングピッチ計測部5によって計測されるフェージングピッチをf[Hz]とし、フェージングピッチの上限閾値fmax[Hz]、フェージングピッチの下限閾値をfmin[Hz]とすると、fがfmaxより大きいか否かを判断する(ステップS203)。そしてfがfmaxより大きい場合は、携帯電話網無線受信部2の待受け動作をONにし、無線LAN無線受信部3の待受け動作をOFFにする(ステップS204)。すなわち、fがfmaxより大きい場合は、移動通信端末1が高速に移動していると予想されるので、無線LANより通信エリアの広い携帯電話網からの電波を受信する携帯電話網無線受信部2のみによって電波を待受ける。
【0035】
また、fがfmin以上かつfmax以下であるか否かを判断し(ステップS205)、この条件を満たす場合に、無線LAN無線受信部3の待受け動作をONにしている現在の状態を維持すると共に、携帯電話網無線受信部2の待受け動作をONにする(ステップS206)。すなわち、移動通信端末1は移動しているものの、その速度が大きくない場合は、携帯電話網無線受信部2及び無線LAN無線受信部3の両者で電波を待受ける。
【0036】
また、fがfmin以上かつfmax以下であるか否かを判断し(ステップS205)、この条件を満たさない場合、すなわち、fがfminより小さい場合は、移動通信端末1は殆ど移動していないと予想されるので、携帯電話網無線受信部2の待受け動作をOFFにし、無線LAN無線受信部3の待受け動作をONにして、無線LANからの電波を待受ける現在の状態を継続する。
【0037】
次に、通信網検出部4が、携帯電話網無線受信部2及び無線LAN無線受信部3のうち、待受け動作中の受信部に受信される電波の受信強度から、携帯電話網、無線LANそれぞれから電波を受信可能か否か検出し、携帯電話網、無線LANそれぞれの通信圏内に存在するか否かに関する通信網検出情報を生成する(ステップS207)。この通信網検出情報は、上記のように携帯電話網無線受信部2及び無線LAN無線受信部3のうち、待受け動作中の受信部によって一定の強度以上の電波が受信されると、その受信部の対応する通信網の通信圏内であるとして生成される。一方、携帯電話網無線受信部2及び無線LAN無線受信部3のそれぞれの待受け動作がOFFの場合には、対応する通信網の通信圏外であるとして生成される。
【0038】
そして、待受け制御部6は、通信網検出部4によって生成される通信網検出情報から、移動通信端末1の存在位置において、どの通信網から電波を受信できるかを判断し(ステップS208〜S210)、その判断によって以下の異なる処理をそれぞれ行う。まず、携帯電話網のみから電波を受信できるか否かを判断し(ステップS208)、携帯電話網のみから電波を受信できる場合には、図3のフローチャートに示す処理を行う。また、無線LANのみから電波を受信できるか否かを判断し(ステップS209)、無線LANのみから電波を受信できる場合には、図4のフローチャートに示す処理を繰り返す。また、携帯電話網と無線LAN網の両者から電波を受信できるか判断し(ステップS210)、この条件を満たす場合には、図5のフローチャートに示す処理を行う。一方、この条件を満たさない場合、すなわち、携帯電話網と無線LAN網の両者から電波を受信できない場合には、図6のフローチャートに示す処理を行う。
【0039】
図2に戻って、移動通信端末1が携帯電話網及び無線LANの両者から電波を受信可能であるか否かを判断する(ステップS4)。そして、移動通信端末1が携帯電話網及び無線LANの両者から電波を受信可能である場合には、図5に示すフローチャートの処理を行う。このとき、図5に示すように、まず、待受け制御部6は、無線LAN無線受信部3の待受け動作をONにし、携帯電話網無線受信部2の待受け動作をOFFにする。すなわち、携帯電話網及び無線LANの両者から電波を受信可能であると判断する場合には、より高速な通信速度によって通信が可能な、無線LAN無線受信部3のみを待受け状態とする(ステップS301)。
【0040】
次いで、フェージングピッチ計測部5が、このとき待受け動作中の無線LAN無線受信部3によって受信される電波のフェージングピッチを計測する(ステップS302)。そして、フェージングピッチ計測部5によって計測されるフェージングピッチをf[Hz]とし、フェージングピッチの上限閾値fmax[Hz]、フェージングピッチの下限閾値をfmin[Hz]とすると、fがfmaxより大きいか否かを判断する(ステップS303)。そしてfがfmaxより大きい場合は、携帯電話網無線受信部2の待受け動作をONにし、無線LAN無線受信部3の待受け動作をOFFにする(ステップS304)。すなわち、fがfmaxより大きい場合は、移動通信端末1が高速に速度で移動していると予想されるので、無線LANより通信エリアの広い携帯電話網からの電波を受信する携帯電話網無線受信部2のみによって電波を待受ける。
【0041】
また、fがfmin以上かつfmax以下であるかを判断する(ステップS305)。そして、fがfmin以上かつfmax以下である場合に、無線LAN無線受信部3の待受け動作をONにした現在の状態を維持するとともに、携帯電話網無線受信部2の待受け動作をONにする(ステップS306)。すなわち、移動通信端末1は移動しているものの、その速度が大きくない場合は、携帯電話網無線受信部2及び無線LAN無線受信部3の両者で電波を待受ける。
【0042】
また、fがfmin以上かつfmax以下であるかを判断して(ステップS305)、この条件を満たさない場合、すなわち、fがfminより小さい場合は、移動通信端末1は殆ど移動していないと予想されるので、携帯電話網無線受信部2の待受け動作をOFFにし、無線LAN無線受信部3の待受け動作をONにして、無線LANからの電波を待受ける現在の状態を継続する。
【0043】
次に、通信網検出部4が、携帯電話網無線受信部2及び無線LAN無線受信部3のうち、待受け動作中の受信部に受信される電波の受信強度から、携帯電話網、無線LANそれぞれから電波を受信可能か否か検出し、携帯電話網、無線LANそれぞれの通信圏内に存在するか否かに関する通信網検出情報を生成する(ステップS307)。この通信網検出情報は、上記のように携帯電話網無線受信部2及び無線LAN無線受信部3のうち、待受け動作中の受信部によって一定の強度以上の電波が受信されると、その受信部の対応する通信網の通信圏内であるとして生成される。一方、携帯電話網無線受信部2及び無線LAN無線受信部3のそれぞれの待受け動作がOFFの場合には、対応する通信網の通信圏外であるとして生成される。
【0044】
そして、待受け制御部6は、通信網検出部4によって生成される通信網検出情報から、移動通信端末1の存在位置において、どの通信網から電波を受信できるかを判断し(ステップS308〜S310)、その判断によって以下の異なる処理をそれぞれを行う。まず、携帯電話網のみから電波を受信できるか否かを判断する(ステップS308)。そして携帯電話網のみから電波を受信できる場合には、図3のフローチャートに示す処理を行う。また、無線LANのみから電波を受信できるか否かを判断し(ステップS309)、無線LANのみから電波を受信できる場合には、図4のフローチャートに示す処理を行う。また、携帯電話網と無線LAN網の両者から電波を受信できるか否かを判断し(ステップS310)、この条件を満たす場合には、図5のフローチャートに示す処理を繰り返す。一方、この条件を満たさない場合、すなわち、携帯電話網と無線LAN網の両者から電波を受信できない場合には、図6のフローチャートに示す処理を行う。
【0045】
図2に戻って、移動通信端末1が携帯電話網及び無線LANの両者から電波を受信できるか否かを判断し(ステップS4)、この条件を満たさない場合、すなわち、移動通信端末1が携帯電話網及び無線LANの両者から電波を受信できない場合には、図6に示すフローチャートの処理を行う。このとき、図6に示すように、まず、待受け制御部6は、携帯電話網無線受信部2、無線LAN無線受信部3の両者の待受け動作を所定時間OFFにする(ステップS401)。そして、待受け制御部6は、所定時間経過後に、携帯電話網無線受信部2、無線LAN無線受信部3の両者の待受け動作をONにする(ステップS402)。
【0046】
次に、通信網検出部4が、携帯電話網無線受信部2及び無線LAN無線受信部3のそれぞれに受信される電波の受信強度から、携帯電話網、無線LANそれぞれから電波を受信可能か否か検出し、携帯電話網、無線LANそれぞれの通信圏内に存在するか否かに関する通信網検出情報を生成する(ステップS403)。
【0047】
そして、待受け制御部6は、通信網検出部4によって生成される通信網検出情報から、移動通信端末1の存在位置において、どの通信網から電波を受信できるかを判断し(ステップS404〜S406)、その判断によって以下の異なる処理をそれぞれ行う。まず、携帯電話網のみから電波を受信できるか否かを判断する(ステップS404)。そして、携帯電話網のみから電波を受信できる場合には、図3のフローチャートに示す処理を行う。また、無線LANのみから電波を受信できるか否かを判断する(ステップS405)。そして、無線LANのみから電波を受信できる場合には、図4のフローチャートに示す処理を行う。また、携帯電話網と無線LAN網の両者から電波を受信できるか否かを判断し(ステップS406)、この条件を満たす場合には、図5のフローチャートに示す処理を行う。一方、この条件を満たさない場合、すなわち、携帯電話網と無線LAN網の両者から電波を受信できないと判断する場合には、図6のフローチャートに示す処理を繰り返す。
【0048】
続いて、実施形態にかかる待受け制御プログラム100について説明する。図7は待受け制御プログラム100のモジュール構成を示すブロック図である。図7に示すように、本実施形態の待受け制御プログラム100は、メインモジュール101、通信網検出モジュール102、フェージングピッチ計測モジュール103、待受け制御モジュール104を備える。このメインモジュール101は、処理を統括するモジュールであり、通信網検出モジュール102、フェージングピッチ計測モジュール103、待受け制御モジュール104はそれぞれ、通信網検出部4、フェージングピッチ計測部5、待受け制御部6の機能を移動通信端末1に実現させる。したがって、待受け制御プログラム100のインストーラを管理するサーバから、この待受け制御プログラム100のインストーラが移動通信端末1にダウンロードされて、待受け制御プログラム100が移動通信端末1にインストールされると、上述した待受け制御を移動通信端末1に実現させる。
【0049】
以下、本実施形態にかかる移動通信端末1の作用及び効果を説明する。ます、通信網検出部4が、携帯電話網無線受信部2及び無線LAN無線受信部3のうち、待受け動作中の受信部によって受信される電波の受信強度に基づいて、携帯電話網及び無線LANそれぞれの通信圏内であるか否かに関する通信網検出情報を生成する。また、フェージングピッチ計測部5が、携帯電話網無線受信部2及び無線LAN無線受信部3のうち、待受け動作中の受信部によって受信される電波のフェージングピッチを計測する。このフェージングピッチと通信網検出情報に基づいて、待受け制御部6が携帯電話網無線受信部2及び無線LAN無線受信部3のそれぞれの待受け動作を制御する。ここで、フェージングピッチは一般に移動通信端末1の移動速度と比例する傾向を示す。したがって、通信網検出情報とフェージングピッチから予想される移動通信端末1の移動速度に基づいた移動通信端末1の移動状況に応じて、携帯電話網及び無線LANのうち、その移動状況に適した無線通信方式を採用する通信網からの電波を待受けできるように、携帯電話網無線受信部2及び無線LAN無線受信部3の待受け動作のON/OFFを制御する。その結果、携帯電話網無線受信部2及び無線LAN無線受信部3のうち、その移動状況に適さない受信部の待受け動作をOFFにすることにより、移動通信端末1の消費電力を少なくできるとともに、その移動状況に適した受信部の待受け動作をONにすることで好適な通信が実現できる。例えば、フェージングピッチが大きい場合は、移動通信端末1の速度が大きいと予想されるので、移動速度が大きい場合に適する通信エリアの広い携帯電話網から電波を受信できる携帯電話網無線受信部2のみの待受け動作をONにして好適な通信を実現するとともに、無線LAN無線受信部3の待受け動作をOFFにすることにより、移動通信端末1の消費電力を低減する。一方、フェージングピッチが小さいため移動通信端末1の移動速度が小さいと予想され、かつ通信網検出情報から無線LANの通信圏内に存在すると判断される場合には、待受け制御部6が無線LAN無線受信部3の待受け動作をONにする。すなわち、通信網圏検出情報から移動通信端末1が無線LANの通信圏内にあると判断され、フェージングピッチから移動通信端末1は殆ど移動しないと判断される場合には、高速な通信速度で通信できる無線LAN無線受信部3の待受け動作をONにして、好適な通信を実現する。また、待受け制御部6は、通信網検出部4によって生成される通信網検出情報に基づいて、携帯電話網と無線LANの両者から電波を受信できないと判断する場合には、携帯電話網無線受信部2及び無線LAN無線受信部3の両者の待受け動作を所定時間OFFにする。これにより、移動通信端末1は、その消費電量を少なくするとともに、所定時間経過後に携帯電話網無線受信部2及び無線LAN無線受信部3で電波を受信できるか否かについて再度確認できる。
【0050】
なお、本発明は上記した本実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。まず、本実施携帯に示した技術は、携帯電話網と無線LANとのように、通信エリアと通信速度の異なる二つの無線通信方式を採用する移動通信端末に適用可能である。したがって、例えば、無線LAN無線受信部3に代えて、Bluetoothなどの近距離無線から電波を受信する受信部を適用することができる。
【0051】
また、上記したように、フェージングピッチ計測部5によって計測されるフェージングピッチに対して適用する上限閾値(fmax)や下限閾値(fmax)は、携帯電話網無線受信部2によって受信される電波から計測するフェージングピッチと、無線LAN無線受信部3によって受信される電波から計測するフェージングピッチとで、異なる値を適用しても良い。
【0052】
また、図4に示すフローチャートの処理、すなわち、移動通信端末1が携帯電話網、無線LANの両者から電波を受信できる場合の処理においては、携帯電話網無線受信部2の待受け動作をOFFにし、無線LAN無線受信部3によって電波の待受けを行っている(ステップS301)が、この設定は、ユーザによる変更を妨げるものではない。例えばユーザが携帯電話網からの電波を受信することを優先させたいい場合には、携帯電話網無線受信部2の待受け動作をONにし、無線LAN無線受信部3の待受け動作をOFFにするように、変更することも可能である。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、通信網検出手段によって検出される携帯電話網及び近距離無線網の通信圏内であるか否かに関する検出結果と、フェージングピッチ計測手段によって計測されるフェージングピッチとに基づいて、待受け制御手段が第1及び第2の受信手段のそれぞれの待受け動作のON/OFFを制御する。その結果、第1及び第2の受信手段のうち、移動通信端末の移動状況に適した受信手段の待受け動作をONにして好適な通信を実現するとともに、移動通信端末の移動状況に適さない受信手段の待受け動作を停止させて、移動通信端末の消費電力を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態にかかる移動通信端末の機能的な構成を示すブロック図である。
【図2】 実施形態にかかる待受け制御方法のフローチャートである。
【図3】 実施形態にかかる待受け制御方法のフローチャートである。
【図4】 実施形態にかかる待受け制御方法のフローチャートである。
【図5】 実施形態にかかる待受け制御方法のフローチャートである。
【図6】 実施形態にかかる待受け制御方法のフローチャートである。
【図7】 実施形態にかかる待受け制御プログラムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…移動通信端末、2…携帯電話網無線受信部、3…無線LAN無線受信部、4…通信網検出部、5…フェージングピッチ計測部、6…待受け制御部

Claims (6)

  1. 所定の無線通信方式による携帯電話網からの電波を受信する第1の受信手段と、前記携帯電話網より通信エリアが狭く、通信速度の速い無線通信方式による近距離無線網からの電波を受信する第2の受信手段とを備える移動通信端末において、
    前記第1及び第2の受信手段のうち、待受け動作中の前記受信手段に受信される電波の受信強度に基づいて、前記携帯電話網及び近距離無線網のそれぞれの通信圏内に存在するか否かを検出する通信網検出手段と、
    前記第1及び第2の受信手段のうち、待受け動作中の前記受信手段によって受信される電波に基づいて、フェージングピッチを計測するフェージングピッチ計測手段と、
    前記通信網検出手段による検出結果と、前記フェージングピッチ計測手段によって計測される前記フェージングピッチに基づいて、前記第1の受信手段と前記第2の受信手段のそれぞれの待受け動作のON/OFFを制御する待受け制御手段と
    を備え、
    前記待受け制御手段は、前記フェージングピッチが所定の下限閾値以上且つ所定上限閾値以下の場合に、前記第1の受信手段及び前記第2の受信手段の待ち受け動作をONにし、前記フェージングピッチが前記所定の下限閾値より小さく、かつ、前記通信網検出手段による前記検出結果に基づいて前記近距離無線網の通信圏内に存在すると判断する場合に、前記第2の受信手段の待受け動作をONにすると共に、前記第1の受信手段の待ち受け動作をOFFにし、前記フェージングピッチが前記所定の下限閾値より小さく、かつ、前記通信網検出手段による前記検出結果に基づいて前記携帯電話網の通信圏内のみに存在すると判断する場合に、前記第2の受信手段の待受け動作をOFFにすると共に、前記第1の受信手段の待ち受け動作をONにし、前記フェージングピッチが前記所定の上限閾値より大きい場合に、前記第1の受信手段の待受け動作をONにすると共に、前記第2の受信手段の待受け動作をOFFにする、
    ことを特徴とする移動通信端末。
  2. 前記待受け制御手段は、前記通信網検出手段による前記検出結果に基づいて、前記携帯電話網及び近距離無線網の通信圏外であると判断する場合に、前記第1及び第2の受信手段の待受け動作を所定時間OFFにすることを特徴とする請求項に記載の移動通信端末。
  3. 所定の無線通信方式による携帯電話網からの電波を受信する第1の受信手段と、前記携帯電話網より通信エリアが狭く、通信速度の速い無線通信方式による近距離無線網からの電波を受信する第2の受信手段とを備える移動通信端末の待受け制御方法であって、
    通信網検出手段が、前記第1及び第2の受信手段のうち、待受け動作中の前記受信手段に受信される電波の受信強度に基づいて、前記携帯電話網及び近距離無線網のそれぞれの通信圏内に存在するか否かを検出する通信網検出ステップと、
    フェージングピッチ計測手段が、前記第1及び第2の受信手段のうち、待受け動作中の前記受信手段によって受信される電波に基づいて、フェージングピッチを計測するフェージングピッチ計測ステップと、
    待受け制御手段が、前記通信網検出手段による検出結果と、前記フェージングピッチ計測手段によって計測される前記フェージングピッチに基づいて、前記第1の受信手段と前記第2の受信手段のそれぞれの待受け動作のON/OFFを制御する待受け制御ステップと
    を備え、
    前記待受け制御ステップにおいて、前記待受け制御手段は、前記フェージングピッチが所定の下限閾値以上且つ所定上限閾値以下の場合に、前記第1の受信手段及び前記第2の受信手段の待ち受け動作をONにし、前記フェージングピッチが前記所定の下限閾値より小さく、かつ、前記通信網検出手段による前記検出結果に基づいて前記近距離無線網の通信圏内に存在すると判断する場合に、前記第2の受信手段の待受け動作をONにすると共に、前記第1の受信手段の待ち受け動作をOFFにし、前記フェージングピッチが前記所定の下限閾値より小さく、かつ、前記通信網検出手段による前記検出結果に基づいて前記携帯電話網の通信圏内のみに存在すると判断する場合に、前記第2の受信手段の待受け動作をOFFにすると共に、前記第1の受信手段の待ち受け動作をONにし、前記フェージングピッチが前記所定の上限閾値より大きい場合に、前記第1の受信手段の待受け動作をONにすると共に、前記第2の受信手段の待受け動作をOFFにする、
    ことを特徴とする待受け制御方法。
  4. 前記待受け制御ステップにおいて、前記待受け制御手段は、前記通信網検出手段による前記検出結果に基づいて、前記携帯電話網及び近距離無線網の通信圏外であると判断する場合に、前記第1及び第2の受信手段の待受け動作を所定時間OFFにすることを特徴とする請求項に記載の待受け制御方法。
  5. 所定の無線通信方式による携帯電話網からの電波を受信する第1の受信手段と、前記携帯電話網より通信エリアが狭く、通信速度の速い無線通信方式による近距離無線網からの電波を受信する第2の受信手段とを備える移動通信端末を、
    前記第1及び第2の受信手段のうち、待受け動作中の前記受信手段に受信される電波の受信強度に基づいて、前記携帯電話網及び近距離無線網のそれぞれの通信圏内に存在するか否かを検出する通信網検出手段と、
    前記第1及び第2の受信手段のうち、待受け動作中の前記受信手段によって受信される電波に基づいて、フェージングピッチを計測するフェージングピッチ計測手段と、
    前記通信網検出手段による検出結果と、前記フェージングピッチ計測手段によって計測される前記フェージングピッチに基づいて、前記第1の受信手段と前記第2の受信手段のそれぞれの待受け動作のON/OFFを制御する待受け制御手段と
    として機能させ、
    前記待受け制御手段は、前記フェージングピッチが所定の下限閾値以上且つ所定上限閾値以下の場合に、前記第1の受信手段及び前記第2の受信手段の待ち受け動作をONにし、前記フェージングピッチが前記所定の下限閾値より小さく、かつ、前記通信網検出手段による前記検出結果に基づいて前記近距離無線網の通信圏内に存在すると判断する場合に、前記第2の受信手段の待受け動作をONにすると共に、前記第1の受信手段の待ち受け動作をOFFにし、前記フェージングピッチが前記所定の下限閾値より小さく、かつ、前記通信網検出手段による前記検出結果に基づいて前記携帯電話網の通信圏内のみに存在すると判断する場合に、前記第2の受信手段の待受け動作をOFFにすると共に、前記第1の受信手段の待ち受け動作をONにし、前記フェージングピッチが前記所定の上限閾値より大きい場合に、前記第1の受信手段の待受け動作をONにすると共に、前記第2の受信手段の待受け動作をOFFにする、
    待受け制御プログラム。
  6. 前記待受け制御手段は、前記通信網検出手段による前記検出結果に基づいて、前記携帯電話網及び近距離無線網の通信圏外であると判断する場合に、前記第1及び第2の受信手段の待受け動作を所定時間OFFにすることを特徴とする請求項記載の待受け制御プログラム。
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