JP3669478B2 - 局番号別プリトランスレーション方式 - Google Patents
局番号別プリトランスレーション方式 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3669478B2 JP3669478B2 JP30331699A JP30331699A JP3669478B2 JP 3669478 B2 JP3669478 B2 JP 3669478B2 JP 30331699 A JP30331699 A JP 30331699A JP 30331699 A JP30331699 A JP 30331699A JP 3669478 B2 JP3669478 B2 JP 3669478B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- subscriber
- storage unit
- dial
- telephone
- station
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Telephonic Communication Services (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は局番号別プリトランスレーション方式に関し、特に電話の交換機において、加入者からの発信電話番号によって最終着信番号判定を行い、電話接続サービスの内容を特定し、あるいは発信制限を行うことを可能とする局番号別プリトランスレーション方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電話による通信は、電話の加入者が相手の加入者の電話番号をダイヤルすることによって開始される。通常、加入者がダイヤルした発信電話番号に誤りの無い場合や、電話ネットワークが正常に機能している場合は、何の制限もなく電話通信を行うことが可能である。しかし、発信電話番号に誤りのある場合等においては、その発信は不可能であることを発信加入者に伝達することが必要となる場合がある。また、ある加入者あるいは地域への電話が殺到して電話ネットワークが過飽和状態に陥った場合等においては、加入者からの発信を制限することも必要となる場合がある。このように電話接続サービスの内容を特定し、あるいは発信制限を行う方式の一つとして、電話の交換機におけるプリトランスレーションを挙げることができる。
【0003】
交換機におけるプリトランスレーションは、加入者が発信する電話番号を受付可能か否かを設定したり、相手先の電話番号の最大桁数の設定、あるいは当該電話番号が市内局番か市外局番か等の電話接続サービスの内容を設定しておき、設定された電話番号への発信があった場合に、該当する電話番号への最終着信番号判定を行って、電話接続サービスを実施したり、あるいは該当する電話番号への発信制限を行ったりするものであり、加入者が発信する電話番号の接続相手先の判定を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のプリトランスレーション方式は、加入者が発信する相手先の電話番号、すなわち着信側の電話番号によってサービス内容を決定したり発信制限を行ったりするものであった。従って、電話番号を発信する側の加入者の電話番号、あるいは発信する側の加入者の地域によってサービス内容を変えたり発信制限を行ったりすることはできなかった。
【0005】
本発明の目的は、発信側の加入者の電話番号によって最終着信番号判定を行い、電話接続サービスの内容を特定し、あるいは発信制限を行うことを可能とする局番号別プリトランスレーション方式を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の局番号別プリトランスレーション方式は、複数の加入者電話機を収容する交換機における局番号別プリトランスレーション方式であって、前記交換機は、前記加入者電話機からのダイヤル番号を受信するダイヤル受信装置を備えて前記加入者電話機を制御する加入者制御装置と、前記加入者制御装置からのダイヤル番号と該ダイヤル番号を発信した加入者電話機の加入者線番号を受信して、前記加入者線番号から該ダイヤル番号を発信した加入者電話機の加入者電話番号を取得し、該加入者電話番号の局番号を識別し、該局番号が予め設定してある種別番号の何れに該当するかを取得し、取得した該当種別番号に対応して予め設定してあるダイヤル数字に、該ダイヤル番号のはじめの数桁が一致するかを照合し、一致しない場合は該ダイヤル番号が欠番であると判定し、一致する場合すなわち欠番でない場合は、該ダイヤル番号が市外通話であるか市内通話であるか特番であるか発信制限されているか、の判定を行い、判定の結果に応じて該ダイヤル番号に接続するか、該ダイヤル番号は欠番あるいは発信制限されている旨を発信した加入者に伝達するか、の処理を行なうプリトランスレーション部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、前記プリトランスレーション部は、前記加入者制御装置からのダイヤル番号と該ダイヤル番号を発信した加入者電話機の加入者線番号を受信して該呼の処理を行なう呼処理部と、前記加入者線番号から該ダイヤル番号を発信した加入者電話機の加入者電話番号を取得するための加入者データ記憶部と、該加入者電話番号の局番号がどの種別番号に該当するかを取得する局番号データ記憶部と、前記種別番号ごとに該ダイヤル番号が欠番であるか、或いは欠番でない場合に、該ダイヤル番号が市外通話であるか市内通話であるか特番であるか発信制限されているか、の判定を行うためのデータを記憶するデータ記憶部と、を少なくとも備えることを特徴とする。
【0008】
さらに、前記交換機は、前記プリトランスレーション部が備える前記加入者データ記憶部と前記局番号データ記憶部と前記データ記憶部の内容を任意に書き換えることを可能とするデータ入力部を、更に備えることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1は本発明の局番号別プリトランスレーション方式の一つの実施の形態を示すブロック図である。
【0016】
図1に示す本実施の形態は、複数の加入者電話機3と、加入者の電話機を収容する交換機1と、複数の加入者電話機3と交換機1とを接続する複数の加入者線2から構成されている。
【0017】
交換機1は、加入者電話機を制御する加入者制御装置4と、加入者制御装置4からのデータによりプリトランスレーションを行うプリトランスレーション部12とから構成されている。加入者制御装置4は、加入者電話機からの発信電話番号すなわちダイヤル番号を受信するダイヤル受信装置5を含んで構成されており、プリトランスレーション部12は、加入者制御装置4からのデータを受け付けて該当呼の処理を行う呼処理部6と、呼処理部6が参照する加入者データ記憶部7と、局番号データ記憶部8と、プリトランスレーションデータ記憶部9とを備え、また、呼処理部6が使用するプリトランスレーション用局番号記憶部10とプリトランスレーション結果記憶部11とを備えて構成されている。また交換機1は、プリトランスレーション部12の有する加入者データ記憶部7、局番号データ記憶部8及びプリトランスレーションデータ記憶部9のデータを任意に書き換えることを可能とするデータ入力部13を含んで構成されている。
【0018】
次に、図2を参照して、加入者データ記憶部7の構成について説明する。
【0019】
図2は、加入者データ記憶部の構成例を示す図である。
【0020】
図2において、加入者データ記憶部7は、加入者電話機と交換機とを接続する加入者線の加入者線番号と、対応する加入者線に接続されている加入者電話機の加入者電話番号とから構成されている。図2の例では、加入者線番号が「000001」の加入者電話番号が「03(5877)XXXX」であり、加入者線番号が「000002」の加入者電話番号が「042(307)AAAA」であることを示している。
【0021】
次に、図3を参照して、局番号データ記憶部8の構成について説明する。
【0022】
図3は、局番号データ記憶部の構成例を示す図である。
【0023】
図3において、局番号データ記憶部8は、局番号と該局番号に対応するプリトランスレーション種別番号とから構成されている。局番号は、加入者電話番号の内の市外局番号と市内局番号をプラスした番号であり、該交換機に接続されている全ての加入者の局番号を登録しておくものである。図3の例では、該交換機に接続されている加入者は、市外局番号が「03」で市内局番号が「6971」及び「5877」の局番号を持つものと、市外局番号が「042」で市内局番号が「307」の局番号を持つものと、市外局番号が「0426」で市内局番号が「97」の局番号を持つものとが登録されていることになる。
【0024】
また、図3のプリトランスレーション種別番号は、プリトランスレーションデータ記憶部9の中のどの種別番号を参照するかを示す番号であり、図3の例では、局番号「03(6971)」ではプリトランスレーション種別番号が「1」であり、局番号「042(307)」ではプリトランスレーション種別番号が「2」であること等を示している。
【0025】
なお、図3の例では、一般の公衆電話網の局番号を一例として挙げてあるが、本発明においては必ずしも公衆電話網の局番号に限定する必要はない。例えば、一企業内だけの電話の交換を行う構内交換機においては、該企業内だけで特別に設定された局番号を、局番号データ記憶部8に自由に設定・登録することが可能である。
【0026】
次に、図4を参照して、プリトランスレーションデータ記憶部9の構成について説明する。
【0027】
図4は、プリトランスレーションデータ記憶部の構成例を示す図である。
【0028】
図4において、プリトランスレーションデータ記憶部9は、プリトランスレーションを行うために設定されたプリトランスレーションデータの集合であり、プリトランスレーションの種別番号を表すプリトランスレーション種別番号と、加入者が発信したダイヤル番号のはじめから数桁分を示し該交換機が受付可能なダイヤル番号を示すダイヤル数字と、該ダイヤル数字の後に続くダイヤル番号の最大桁数と、該ダイヤル番号がダイヤルされたときに行うサービス内容とから構成されている。
【0029】
図4の例では、プリトランスレーション種別番号が「1」のプリトランスレーションを行う場合は、先ず、該交換機が受付可能なダイヤル数字は、ダイヤル番号のはじめが「03」、「0423」、「0426」、「697」、「587」、「11」及び「17」であることを示している。そして、ダイヤル数字「03」の後に続くダイヤル番号の最大桁数は8桁までであり、かつ、ダイヤル数字「03」がダイヤルされたときのサービス内容は、「通常」すなわち通常の市外通話をサービスすることを示している。また、ダイヤル数字「697」の後に続くダイヤル番号の最大桁数は5桁までであり、この時のサービス内容は「市内通話」すなわち市内通話をサービスすることを示している。ダイヤル数字「11」の後に続くダイヤル番号の最大桁数は1桁であり、この時のサービス内容は「特番」すなわち警察や消防等への緊急電話であることを示している。また、ダイヤル数字「17」がダイヤルされた場合のサービス内容は「制限」すなわち「17・」番への電話は発信制限が行われていることを示している。
【0030】
尚、図2に示した加入者データ記憶部7、図3に示した局番号データ記憶部8及び図4に示したプリトランスレーションデータ記憶部9は、交換機の運用形態に応じて、データ入力部13から任意の値に書き換えることが可能である。
【0031】
次に、図1、図2、図3、図4及び図5、図6を参照して、本発明の実施の形態の動作について説明する。
【0032】
図5は、本実施の形態の動作を説明するフローチャートである。
【0033】
図5において、図1に示した交換機1は加入者電話機3からのダイヤル待ち状態で待機している(S1)。加入者電話機3から発信がなされると、発信されたダイヤル番号をダイヤル受信装置5が検出し(S2)、当該呼の処理を行うため呼処理部6に発信されたダイヤル番号と発信した加入者電話機の加入者線番号とをデータとして通知する(S3)。呼処理部6は、通知された加入者線番号を元に加入者データ記憶部7を参照して発信した加入者電話番号を求める(S4)。次に、加入者電話番号から局番号データ記憶部8を参照して発信した加入者電話番号の局番号を抽出し(S5)、抽出した局番号をプリトランスレーション用局番号記憶部10に設定する(S6)。次に、プリトランスレーション用局番号記憶部10の局番号を元にプリトランスレーションを実行する(S7)。プリトランスレーションの動作すなわちステップS7の動作については、後に図6を参照して詳細に説明するが、プリトランスレーションの結果は、プリトランスレーション結果記憶部11に設定されている。従って、プリトランスレーション結果記憶部11を参照して次の動作を決定する(S8)。
【0034】
ステップS8の結果が「市内通話」(ステップS8の「市内通話」へ分岐)であれば、該ダイヤル番号には市外局番号が付いていないものであったため、ダイヤル番号を発信した加入者電話番号の市外局番号をダイヤル番号に付加して新たなダイヤル番号とし(S9)、新たなダイヤル番号の局番号を局番号データ記憶部8を参照して新たに抽出し(S10)、すなわちダイヤルされた着信側の局番号を抽出し、抽出した局番号をプリトランスレーション用局番号記憶部10に設定し直して(S11)、再度プリトランスレーションを行うため、ステップS7に戻る。ステップS9〜S11の動作は、ダイヤルされたダイヤル番号に発信側の市外局番号を付加した電話番号(新たなダイヤル番号)が、誤りで無いことを確認するために行うものである。
【0035】
ステップS8の結果が「通常」(ステップS8の「通常」へ分岐)であれば、通常の市外通話をサービスするため該市外電話番号に電話を接続し(S12)、処理を終了してステップS1に戻る。
【0036】
ステップS8の結果が「特番」(ステップS8の「特番」へ分岐)であれば、警察や消防等の特番に電話を接続し(S13)、処理を終了してステップS1に戻る。
【0037】
ステップS8の結果が「制限」(ステップS8の「制限」へ分岐)であれば、該電話番号は発信制限が行われているものであるため、発信制限の旨を発信した加入者に伝達し(S14)、処理を終了してステップS1に戻る。
【0038】
ステップS8の結果が「欠番」(ステップS8で「欠番」へ分岐)であれば、該ダイヤル番号は欠番であるため、欠番の旨を発信した加入者に伝達し(S15)、処理を終了してステップS1に戻る。
【0039】
次に、図6を参照して、プリトランスレーションの動作の詳細(図5のステップS7の動作の詳細)について説明する。
【0040】
図6は、プリトランスレーション動作の詳細を説明するフローチャートである。
【0041】
図6において、プリトランスレーションは、プリトランスレーション用局番号記憶部10から局番号を取り出す(S21)ことから始まる。次に、局番号データ記憶部8を参照してステップS21で取り出した局番号のプリトランスレーション種別番号を抽出する(S22)。抽出したプリトランスレーション種別番号を元にプリトランスレーションデータ記憶部9からプリトランスレーションデータを読み出す(S23)。次にダイヤル番号のチェックを行うが、先ず、ダイヤル番号のはじめの数桁がプリトランスレーションデータのダイヤル数字の欄に有るか否かをチェックする(S24)。ダイヤル数字の欄に無ければ(ステップS24で無し)、該ダイヤル番号は欠番であるためプリトランスレーション結果記憶部11に「欠番」を設定し(S25)、処理を終了する。ダイヤル番号のはじめの数桁がダイヤル数字の欄に有れば(ステップS24で有り)、次にダイヤル番号のダイヤル数字に続く桁数は最大桁数の欄で示される桁数以内かをチェックし(S26)、最大桁数以上で有れば(ステップS26で以上)該ダイヤル番号は桁数オーバーであるためプリトランスレーション結果記憶部11に「欠番」を設定し(S27)、処理を終了する。最大桁数以内で有れば(ステップS26で以内)、次にダイヤル番号のダイヤル数字に示す行と同一行にあるサービス内容の欄をチェックする(S28)。
【0042】
サービス内容の欄が「制限」(ステップS28で「制限」へ分岐)であれば、プリトランスレーション結果記憶部11に「制限」を設定し(S29)、処理を終了する。
【0043】
サービス内容の欄が「特番」(ステップS28で「特番」へ分岐)であれば、プリトランスレーション結果記憶部11に「特番」を設定し(S30)、処理を終了する。
【0044】
サービス内容の欄が「市内通話」(ステップS28で「市内通話」へ分岐)であれば、プリトランスレーション結果記憶部11に「市内通話」を設定し(S31)、処理を終了する。
【0045】
サービス内容の欄が上記以外(ステップS28で「左記以外」へ分岐)であれば、プリトランスレーション結果記憶部11に「通常」を設定し(S32)、処理を終了する。
【0046】
次に、図7、図8、図9及び図10を用いて、本発明の局番号別プリトランスレーション方式の具体例について説明する。
【0047】
図7は、本発明の具体例1を説明する図である。
【0048】
図7においては、発信側の加入者電話番号03(5877)XXXXの電話機から、6971ZZZZとダイヤルした場合に、03(6971)ZZZZの電話番号の電話機に電話接続される動作の具体例を示す。
【0049】
図7の(1)の処理の欄は、発信加入者のダイヤル番号が「6971ZZZZ」であり、この時、処理ステップの欄に示すように、交換機は図5のステップS1及びS2の動作を行い、交換機内の参照データは特に無いことを参照データの欄で示している。処理ステップの欄は、以下において全て処理の欄に対応する交換機の動作を、図5あるいは図6に示したフローチャートのステップで示すものとし、以降の説明を省略する。
【0050】
図7の(2)と(3)において、交換機は参照データの欄に示す加入者データ記憶部7(図2)を参照し、発信加入者の加入者線番号が「000001」であることから、発信加入者の電話番号が03(5877)XXXXであることを認識する。
【0051】
続いて、図7の(4)(5)において、交換機は局番号データ記憶部8(図3)を参照し、発信加入者の局番号03(5877)を抽出し、局番号03(5877)のプリトランスレーション種別番号が「1」であることを認識する。
【0052】
続く(6)(7)(8)において、プリトランスレーションデータ記憶部9(図4)のプリトランスレーション種別番号「1」の欄のプリトランスレーションデータを読み出し、(6)においてダイヤル数字欄にダイヤル番号6971ZZZZのはじめの3桁の「697」が有ることを確認し、(7)において「697」に続く桁数が5桁以内であることを確認し、(8)においてダイヤル数字「697」のサービス内容欄が「市内通話」であることを認識する。
【0053】
サービス内容が「市内通話」であるため、(9)において発信側の加入者の市外局番号「03」をダイヤル番号「6971ZZZZ」の前に付加して、新たなダイヤル番号[036971ZZZZ]を得る。
【0054】
(10)(11)において、局番号データ記憶部8(図3)を再度参照し、新たなダイヤル番号の局番号「03(6971)」を抽出し、そのプリトランスレーション種別番号が「1」であることを認識する。
【0055】
(12)(13)(14)において、プリトランスレーションデータ記憶部9(図4)のプリトランスレーション種別番号「1」の欄のプリトランスレーションデータを読み出し、(12)においてダイヤル数字欄に「03」が有ることを確認し、(13)において「03」に続く桁数が8桁以内であることを確認し、(14)において新たなダイヤル番号のはじめの2桁のダイヤル数字「03」のサービス内容欄が「通常」であることを認識する。
【0056】
最後に(15)において、「通常」の市外通話であることが認識できたため、市外電話番号「03(6971)ZZZZ」番に電話接続し、処理を終了する。
【0057】
以上の動作を行うことにより、はじめのダイヤル番号が「6971ZZZZ」と市外局番号の無い番号であっても、市外局番号を付加した「03(6971)ZZZZ」番に電話接続することが可能となる。
【0058】
これらの動作は、プリトランスレーションを実行するにあたり、交換機に収容されている加入者の局番号を示す局番号データ記憶部を設け、発信者側の局番号によってプリトランスレーションを開始することにより実現可能となる。
【0059】
図8は、本発明の具体例2を説明する図である。
【0060】
図8においては、発信側の加入者電話番号042(307)AAAAの電話機から、697BBBBとダイヤルした場合に、697BBBBの電話番号あるいはそのダイヤル番号の前に発信側の加入者の市外局番号を付した042(697)BBBBの電話番号は欠番であると判断する動作の具体例を示す。
【0061】
図8の(1)の処理の欄は、発信加入者のダイヤル番号が「697BBBB」であり、この時、処理ステップの欄に示すように、交換機は図5のステップS1及びS2の動作を行い、交換機内の参照データは特に無いことを参照データの欄で示している。処理ステップの欄は、以下において全て処理の欄に対応する交換機の動作を、図5あるいは図6に示したフローチャートのステップで示すものとし、以降の説明を省略する。
【0062】
図8の(2)と(3)において、交換機は参照データの欄に示す加入者データ記憶部7(図2)を参照し、発信加入者の加入者線番号が「000002」であることから、発信加入者の電話番号が042(307)AAAAであることを認識する。
【0063】
続いて、図8の(4)(5)において、交換機は局番号データ記憶部8(図3)を参照し、発信加入者の局番号042(307)を抽出し、局番号042(307)のプリトランスレーション種別番号が「2」であることを認識する。
【0064】
続く(6)において、プリトランスレーションデータ記憶部9(図4)のプリトランスレーション種別番号「2」の欄のプリトランスレーションデータを読み出し、ダイヤル数字欄にダイヤル番号697BBBBのはじめの数桁の「69・・」が無いことを確認する。すなわち、ダイヤル番号697BBBBは、プリトランスレーション種別番号「2」においては欠番であることを認識する。
【0065】
欠番であることが認識できたため、(7)において欠番の処理を行い、最後に(8)において、ダイヤル番号「697BBBB」番は欠番である旨を発信した加入者に伝達し、処理を終了する。
【0066】
図8の動作は、プリトランスレーションを実行するにあたり、交換機に収容されている加入者の局番号を示す局番号データ記憶部を設けると共に、発信者側の局番号毎に複数のプリトランスレーション種別番号を設け、プリトランスレーション種別番号の違いによって、発信可能なダイヤル番号をプリトランスレーションデータ記憶部に設定しておいたことにより実現可能となる。
【0067】
図9は、本発明の具体例3を説明する図である。
【0068】
図9においては、発信側の加入者電話番号03(5877)XXXXの電話機から、110とダイヤルした場合に、110の電話番号に電話接続される動作の具体例を示す。
【0069】
図9の(1)の処理の欄は、発信加入者のダイヤル番号が「110」であり、この時、処理ステップの欄に示すように、交換機は図5のステップS1及びS2の動作を行い、交換機内の参照データは特に無いことを参照データの欄で示している。処理ステップの欄は、以下において全て処理の欄に対応する交換機の動作を、図5あるいは図6に示したフローチャートのステップで示すものとし、以降の説明を省略する。
【0070】
図9の(2)と(3)において、交換機は参照データの欄に示す加入者データ記憶部7(図2)を参照し、発信加入者の加入者線番号が「000001」であることから、発信加入者の電話番号が03(5877)XXXXであることを認識する。
【0071】
続いて、図9の(4)(5)において、交換機は局番号データ記憶部8(図3)を参照し、発信加入者の局番号03(5877)を抽出し、局番号03(5877)のプリトランスレーション種別番号が「1」であることを認識する。
【0072】
続く(6)(7)(8)において、プリトランスレーションデータ記憶部9(図4)のプリトランスレーション種別番号「1」の欄のプリトランスレーションデータを読み出し、(6)においてダイヤル数字欄にダイヤル番号110のはじめの2桁の「11」が有ることを確認し、(7)において「11」に続く桁数が1桁以内であることを確認し、(8)においてダイヤル数字「11」のサービス内容欄が「特番」であることを認識する。
【0073】
サービス内容が「特番」であるため、(9)において特番「110」番に電話接続し、処理を終了する。
【0074】
図9の動作は、プリトランスレーションを実行するにあたり、プリトランスレーション種別番号を複数設け、プリトランスレーション種別番号の違いによって発信可能なダイヤル番号をプリトランスレーションデータ記憶部に設定しておき、かつ、サービス内容欄に「特番」を設定しておいたことにより実現できる。
【0075】
図9の具体例3の場合において、プリトランスレーション種別番号が「2」あるいは「3」であったとすれば、そのプリトランスレーションデータ記憶部のダイヤル数字欄には「11・」が設定されていないため、ダイヤル番号「110」番は欠番と判断されることになる。
【0076】
図10は、本発明の具体例4を説明する図である。
【0077】
図10においては、発信側の加入者電話番号03(5877)XXXXの電話機から、177とダイヤルした場合に、177の電話番号は発信制限されているため、電話接続がなされない動作の具体例を示す。
【0078】
図10の(1)の処理の欄は、発信加入者のダイヤル番号が「177」であることを示している。この後の図10(2)から図10(5)までは、図9と全く同一の動作であるためその説明を省略する。
【0079】
続く図10の(6)(7)(8)において、プリトランスレーションデータ記憶部9(図4)のプリトランスレーション種別番号「1」の欄のプリトランスレーションデータを読み出し、(6)においてダイヤル数字欄にダイヤル番号177のはじめの2桁の「17」が有ることを確認し、(7)において「17」に続く桁数が1桁以内であることを確認し、(8)においてダイヤル数字「17」のサービス内容欄が「制限」であることを認識する。
【0080】
サービス内容が「制限」であるため、(9)において「177」番は発信制限されている旨を発信した加入者に伝達し、処理を終了する。
【0081】
図10の動作は、プリトランスレーションを実行するにあたり、プリトランスレーション種別番号を複数設け、プリトランスレーション種別番号の違いによって発信可能なダイヤル番号をプリトランスレーションデータ記憶部に設定しておき、かつ、サービス内容欄に「制限」を設定しておいたことにより実現できる。
【0082】
図10の具体例4の場合において、プリトランスレーション種別番号が「2」あるいは「3」であったとすれば、そのプリトランスレーションデータ記憶部のダイヤル数字欄には「17・」が設定されていないため、ダイヤル番号「177」番は欠番と判断されることになる。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の局番号別プリトランスレーション方式は、発信側の加入者の電話番号の局番号毎にプリトランスレーション種別の設定を変更できるため、発信側の電話番号の局番号によって最終着信番号判定を行い、電話接続サービスの内容を特定し、あるいは又、発信側の局番号によって発信制限を行うことが可能となるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の局番号別プリトランスレーション方式の一つの実施の形態を示すブロック図である。
【図2】加入者データ記憶部の構成例を示す図である。
【図3】局番号データ記憶部の構成例を示す図である。
【図4】プリトランスレーションデータ記憶部の構成例を示す図である。
【図5】本実施の形態の動作を説明するフローチャートである。
【図6】プリトランスレーション動作の詳細を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の具体例1を説明する図である。
【図8】本発明の具体例2を説明する図である。
【図9】本発明の具体例3を説明する図である。
【図10】本発明の具体例4を説明する図である。
【符号の説明】
1 交換機
2 加入者線
3 加入者電話機
4 加入者制御装置
5 ダイヤル受信装置
6 呼処理部
7 加入者データ記憶部
8 局番号データ記憶部
9 プリトランスレーションデータ記憶部
10 プリトランスレーション用局番号記憶部
11 プリトランスレーション結果記憶部
12 プリトランスレーション部
13 データ入力部
Claims (3)
- 複数の加入者電話機を収容する交換機における局番号別プリトランスレーション方式であって、前記交換機は、前記加入者電話機からのダイヤル番号を受信するダイヤル受信装置を備えて前記加入者電話機を制御する加入者制御装置と、前記加入者制御装置からのダイヤル番号と該ダイヤル番号を発信した加入者電話機の加入者線番号を受信して、前記加入者線番号から該ダイヤル番号を発信した加入者電話機の加入者電話番号を取得し、該加入者電話番号の局番号を識別し、該局番号が予め設定してある種別番号の何れに該当するかを取得し、取得した該当種別番号に対応して予め設定してあるダイヤル数字に、該ダイヤル番号のはじめの数桁が一致するかを照合し、一致しない場合は該ダイヤル番号が欠番であると判定し、一致する場合すなわち欠番でない場合は、該ダイヤル番号が市外通話であるか市内通話であるか特番であるか発信制限されているか、の判定を行い、判定の結果に応じて該ダイヤル番号に接続するか、該ダイヤル番号は欠番あるいは発信制限されている旨を発信した加入者に伝達するか、の処理を行なうプリトランスレーション部と、を備えることを特徴とする局番号別プリトランスレーション方式。
- 前記プリトランスレーション部は、前記加入者制御装置からのダイヤル番号と該ダイヤル番号を発信した加入者電話機の加入者線番号を受信して該呼の処理を行なう呼処理部と、前記加入者線番号から該ダイヤル番号を発信した加入者電話機の加入者電話番号を取得するための加入者データ記憶部と、該加入者電話番号の局番号がどの種別番号に該当するかを取得する局番号データ記憶部と、前記種別番号ごとに該ダイヤル番号が欠番であるか、或いは欠番でない場合に、該ダイヤル番号が市外通話であるか市内通話であるか特番であるか発信制限されているか、の判定を行うためのデータを記憶するデータ記憶部と、を少なくとも備えることを特徴とする請求項1に記載の局番号別プリトランスレーション方式。
- 前記交換機は、前記プリトランスレーション部が備える前記加入者データ記憶部と前記局番号データ記憶部と前記データ記憶部の内容を任意に書き換えることを可能とするデータ入力部を、更に備えることを特徴とする請求項2に記載の局番号別プリトランスレーション方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30331699A JP3669478B2 (ja) | 1999-10-26 | 1999-10-26 | 局番号別プリトランスレーション方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30331699A JP3669478B2 (ja) | 1999-10-26 | 1999-10-26 | 局番号別プリトランスレーション方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001127885A JP2001127885A (ja) | 2001-05-11 |
JP3669478B2 true JP3669478B2 (ja) | 2005-07-06 |
Family
ID=17919508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30331699A Expired - Fee Related JP3669478B2 (ja) | 1999-10-26 | 1999-10-26 | 局番号別プリトランスレーション方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3669478B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5896520B2 (ja) * | 2012-01-26 | 2016-03-30 | 日本電信電話株式会社 | アプリケーションサーバおよび発信地域導出方法 |
-
1999
- 1999-10-26 JP JP30331699A patent/JP3669478B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001127885A (ja) | 2001-05-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2141734C1 (ru) | Мобильная система связи | |
US7545916B2 (en) | Methods of placing emergency calls using data networks | |
JP3734498B2 (ja) | 遠隔通信フォローミーサービス | |
JPH06284207A (ja) | ダイヤルされたサフィックスにもとずく電話呼の発呼者指示による宛先決定 | |
US6748071B2 (en) | Method and apparatus for treating externally-originated calls as coming from internal switch extensions | |
US6175620B1 (en) | Compatibility between a telephone service with server and a calling line identification service | |
NO317790B1 (no) | Fremgangsmate og system for kopling av telefonsamtaler i digitale telefonsystemer | |
EP0781059B1 (en) | Subscriber feature service application in a telecommunications system | |
US20020097854A1 (en) | Ani-based dialing in telephone networks | |
US5535269A (en) | Additional direct inward dialing connection system | |
JP3669478B2 (ja) | 局番号別プリトランスレーション方式 | |
JP2625460B2 (ja) | 電話交換システムにおける通話ルート指定方法 | |
JP4152243B2 (ja) | 公衆網接続方法および公衆網接続プログラム | |
US20050025128A1 (en) | Integration of an IP private branch exchange with a telecommunication switch provides users with additional features | |
JP2563447B2 (ja) | ボタン電話装置 | |
JPH11331271A (ja) | インターネット電話ゲートウェイ装置 | |
WO2008030096A1 (en) | Method and system for making a connection between a fixed or internet terminal and a mobile terminal | |
JPH04127652A (ja) | 追い掛け電話サービスシステムの転送制御方法 | |
US8744058B1 (en) | Do not call registry database access system | |
JP3252760B2 (ja) | Cug呼制御方法 | |
JP2836841B2 (ja) | ダイヤルイン着信方法 | |
US6980554B2 (en) | Method and apparatus for connecting lines in line concentrator of switching system | |
JPH0730659A (ja) | 加入者端末指定着信方式 | |
JPH08242300A (ja) | 着信呼の転送接続制御方式 | |
JPH0568095A (ja) | 加入者識別番号受信方式 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040713 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040908 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050322 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20050322 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050406 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080422 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090422 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100422 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110422 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120422 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120422 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130422 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |