JP3669007B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3669007B2
JP3669007B2 JP14683695A JP14683695A JP3669007B2 JP 3669007 B2 JP3669007 B2 JP 3669007B2 JP 14683695 A JP14683695 A JP 14683695A JP 14683695 A JP14683695 A JP 14683695A JP 3669007 B2 JP3669007 B2 JP 3669007B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
posture
sheet
toner
installation
mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14683695A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08314333A (ja
Inventor
喜代治 百瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP14683695A priority Critical patent/JP3669007B2/ja
Publication of JPH08314333A publication Critical patent/JPH08314333A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3669007B2 publication Critical patent/JP3669007B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、シートに画像を形成することのできる画像形成装置に関する。主として、シートにトナー像を形成するプリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、シートに画像を形成する画像形成装置は、シートを水平状態で搬送する、いわば横置き状態で設置されるため、その占有面積が大きいという難点を有している。
【0003】
これに対し、占有面積を小さくすることを目的とした従来の画像形成装置としては、例えば、特開平6−202390号公報に記載されたもののように、シートを直立させて搬送するいわば縦置き状態で設置される画像形成装置が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の画像形成装置は、画像形成時の設置姿勢が、横置き状態なら横置き状態、縦置き状態なら縦置き状態というように決まっていたので、ユーザーの使用環境や好みに応じて縦置き状態としたり横置き状態として画像を形成することができないという問題を有していた。
【0005】
本発明の目的は、以上のような問題を解決し、複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することのできる画像形成装置を提供することにある。
【0006】
なお、特開昭61−128264号公報には、記録動作状態にある姿勢とは異なる姿勢をとっていることを検出して、記録動作が開始することを阻止する手段を備えた装置が開示されているが、複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することを目的とする本発明とは直接には関係はない。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の画像形成装置は、複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することのできる画像形成装置であって、
画像形成時の設置姿勢を検出する姿勢検出手段と、
この姿勢検出手段により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部と、
を備え,
前記画像形成装置は、感光体の表面にトナーを供給し、感光体表面の潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、この現像手段に供給されるべきトナーが収容されているトナー収容室と、このトナー収容室の異なる位置に設けられている少なくとも第1、第2のトナーセンサと、これら第1、第2のトナーセンサからの信号に基づいて前記トナー収容室内のトナーの残量が所定量以下になったと判断する前記動作部としての判断手段とを備え、前記トナーの残量が前記第1のトナーセンサにより検出されるべき第1の姿勢または前記トナーの残量が前記第2のトナーセンサにより検出されるべき第2の姿勢に設置される装置であって、
前記動作部としての判断手段は、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が第1の姿勢であると検出されたとき、前記第2のトナーセンサからの信号を無効であるとして判断する第1の判断モードと、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が第2の姿勢であると検出されたとき、前記第1のトナーセンサからの信号を無効であるとして判断する第2の判断モードと、
を有していることを特徴とする。
【0011】
請求項記載の画像形成装置は、複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することのできる画像形成装置であって、
画像形成時の設置姿勢を検出する姿勢検出手段と、
この姿勢検出手段により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部と、
を備え,
前記画像形成装置は、感光体の表面にトナーを供給し、感光体表面の潜像を現像してトナー像を形成する現像ローラと、この現像ローラにトナーを供給する供給ローラと、この供給ローラによって現像ローラに供給されるべきトナーが収容されている現像室と、前記現像ローラと供給ローラとの間に電位差を生じさせる動作部としての電圧印加手段とを備え、前記現像室内のトナーがその自重によって比較的大きな力で前記現像ローラに押し付けられる姿勢、または前記現像室内のトナーが必ずしもその自重によっては大きな力で前記現像ローラに押し付けられない姿勢に設置される装置であって、
前記動作部としての電圧印加手段は、
前記姿勢検出手段により、装置の設置姿勢が、前記現像室内のトナーがその自重によって比較的大きな力で前記現像ローラに押し付けられる姿勢であると検出されたとき、前記現像ローラと供給ローラとの間に比較的小さな電位差を生じさせる小電位差モードと、
前記姿勢検出手段により、装置の設置姿勢が、前記現像室内のトナーが必ずしもその自重によっては大きな力で前記現像ローラに押し付けられない姿勢であると検出されたとき、前記現像ローラと供給ローラとの間に比較的大きな電位差を生じさせる大電位差モードと、
を有していることを特徴とする。
【0012】
請求項記載の画像形成装置は、複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することのできる画像形成装置であって、
画像形成時の設置姿勢を検出する姿勢検出手段と、
この姿勢検出手段により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部と、
を備え,
前記画像形成装置は、回転する感光体表面に形成されたトナー像がシートに転写された後に感光体表面に残っている転写残りトナーを除去する除去手段と、この除去手段により除去されたトナーを回収するトナー回収室と、このトナー回収室に収容されているトナーを撹拌可能でかつ前記感光体の回転軸線方向に向けて搬送可能な前記動作部としての撹拌手段とを備え、前記感光体の回転軸線が水平方向に向く姿勢または回転軸線が傾斜方向に向く姿勢に設置される装置であって、
前記動作部としての撹拌手段は、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその感光体の回転軸線が傾斜方向に向く姿勢であると検出されたとき、前記トナー回収室に収容されているトナーを傾斜方向上方に向けて搬送しながら撹拌する撹拌モードと、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその感光体の回転軸線が水平方向に向く姿勢であると検出されたとき、動作を停止する停止モードと、
を有していることを特徴とする。
【0013】
請求項記載の画像形成装置は、複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することのできる画像形成装置であって、
画像形成時の設置姿勢を検出する姿勢検出手段と、
この姿勢検出手段により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部と、
を備え,
前記画像形成装置は、装置の内部で発生した熱気を排出するための排気口と、この排気口から熱気を排出する前記動作部としての排気ファンとを備え、前記排気口が上部に位置する姿勢または下部に位置する姿勢に設置される装置であって、
前記動作部としての排気ファンは、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその排気口が上部に位置する姿勢であると検出されたとき、比較的低速で回転する低速モードと、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその排気口が下部に位置する姿勢であると検出されたとき、比較的高速で回転する高速モードと、
を有していることを特徴とする。
【0014】
請求項記載の画像形成装置は、複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することのできる画像形成装置であって、
画像形成時の設置姿勢を検出する姿勢検出手段と、
この姿勢検出手段により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部と、
を備え,
前記画像形成装置は、装置の内部で発生した熱気を排出するための排気口と、この排気口から熱気を排出するための排気ファンと、装置内に外気を吸入するための少なくとも第1、第2の吸気口と、これら第1、第2の吸気口を開閉する前記動作部としての第1、第2のシャッターとを備え、前記第1の吸気口が上部に位置し第2の吸気口が下部に位置する姿勢または前記第2の吸気口が上部に位置し第1の吸気口が下部に位置する姿勢に設置される装置であって、
前記動作部としての第1のシャッターは、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその第1の吸気口が上部に位置する姿勢であると検出されたとき、第1の吸気口を全開とする全開モードと、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその第1の吸気口が下部に位置する姿勢であると検出されたとき、第1の吸気口を非全開とする非全開モードと、
を有し、
前記動作部としての第2のシャッターは、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその第2の吸気口が上部に位置する姿勢であると検出されたとき、第2の吸気口を全開とする全開モードと、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその第2の吸気口が下部に位置する姿勢であると検出されたとき、第2の吸気口を非全開とする非全開モードと、
を有していることを特徴とする。
【0015】
請求項記載の画像形成装置は、複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することのできる画像形成装置であって、
画像形成時の設置姿勢を検出する姿勢検出手段と、
この姿勢検出手段により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部と、
を備え,
前記画像形成装置は、前記シートを手差しで供給するための手差し口と、この手差し口から供給されたシートを検出するシート検出手段と、このシート検出手段からの信号に基づいてシートの有無を判断し得る前記動作部としてのシート判断手段と、ユーザーへの警告を伝達するための警告手段とを備え、前記手差し口が全開となる姿勢または前記手差し口が部分的に塞がれた状態となる姿勢に設置される装置であって、
前記動作部としてのシート判断手段は、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その手差し口が部分的に塞がれた状態となる姿勢であると検出され、かつ、前記シート検出手段によりシートが検出されたとき前記警告手段を作動させる警告モードと、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その手差し口が全開となる姿勢であると検出された場合には、前記シート検出手段によりシートが検出されたときでも前記警告手段を作動させない非警告モードと、
を有していることを特徴とする。
【0016】
請求項記載の画像形成装置は、複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することのできる画像形成装置であって、
画像形成時の設置姿勢を検出する姿勢検出手段と、
この姿勢検出手段により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部と、
を備え,
前記画像形成装置は、前記シートを手差しで供給するための手差し口と、この手差し口から供給されたシートを検出するシート検出手段と、このシート検出手段からの信号に基づいてシートの有無を判断し得る前記動作部としてのシート判断手段と、装置の動作を停止させる動作停止手段とを備え、前記手差し口が全開となる姿勢または前記手差し口が部分的に塞がれた状態となる姿勢に設置される装置であって、
前記動作部としてのシート判断手段は、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その手差し口が部分的に塞がれた状態となる姿勢であると検出され、かつ、前記シート検出手段によりシートが検出されたとき装置の動作を停止させるべく前記動作停止手段を作動させる動作停止モードと、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その手差し口が全開となる姿勢であると検出された場合には、前記シート検出手段によりシートが検出されたときでも前記動作停止手段を作動させない非動作停止モードと、
を有していることを特徴とする。
【0017】
請求項記載の画像形成装置は、複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することのできる画像形成装置であって、
画像形成時の設置姿勢を検出する姿勢検出手段と、
この姿勢検出手段により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部と、
を備え,
前記画像形成装置は、画像が形成されたシートを排出するための少なくとも第1、第2の排出口と、これら第1、第2の排出口のいずれかに前記シートを案内するために第1もしくは第2の位置に切り換えられる排紙ガイドと、この排紙ガイドが前記第1、第2のいずれの位置にあるかを判断する前記動作部としての排紙ガイド判断手段と、ユーザーへの警告を伝達するための警告手段とを備え、前記第1の排出口からのみシートが排出されるべき姿勢または前記第1、第2のいずれの排出口からでもシートが排出可能な姿勢に設置される装置であって、
前記動作部としての排紙ガイド判断手段は、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その第1の排出口からのみシートが排出されるべき姿勢であると検出され、かつ、前記排紙ガイドが第2の位置にあると判断したとき前記警告手段を作動させる警告モードと、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その第1、第2のいずれの排出口からでもシートが排出可能な姿勢であると検出された場合には、前記排紙ガイドが第2の位置にあると判断したときでも、前記警告手段を作動させない非警告モードと、
を有していることを特徴とする。
【0018】
請求項記載の画像形成装置は、複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することのできる画像形成装置であって、
画像形成時の設置姿勢を検出する姿勢検出手段と、
この姿勢検出手段により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部と、
を備え,
前記画像形成装置は、画像が形成されたシートを排出するための少なくとも第1、第2の排出口と、これら第1、第2の排出口のいずれかに前記シートを案内するために第1もしくは第2の位置に切り換えられる排紙ガイドと、この排紙ガイドが前記第1、第2のいずれの位置にあるかを判断する前記動作部としての排紙ガイド判断手段と、装置の動作を停止させる動作停止手段とを備え、前記第1の排出口からのみシートが排出されるべき姿勢または前記第1、第2のいずれの排出口からでもシートが排出可能な姿勢に設置される装置であって、
前記動作部としての排紙ガイド判断手段は、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その第1の排出口からのみシートが排出されるべき姿勢であると検出され、かつ、前記排紙ガイドが第2の位置にあると判断したとき、装置の動作を停止させるべく前記動作停止手段を作動させる動作停止モードと、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その第1、第2のいずれの排出口からでもシートが排出可能な姿勢であると検出された場合には、前記動作停止手段を作動させない非動作停止モードと、
を有していることを特徴とする。
【0019】
請求項10記載の画像形成装置は、複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することのできる画像形成装置であって、
画像形成時の設置姿勢を検出する姿勢検出手段と、
この姿勢検出手段により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部と、
を備え,
前記画像形成装置は、画像が形成されたシートを排出するための少なくとも第1、第2の排出口と、これら第1、第2の排出口のいずれかに前記シートを案内するために第1もしくは第2の位置に切り換えられる排紙ガイドと、この排紙ガイドが前記第1、第2のいずれの位置にあるかを判断する前記動作部としての排紙ガイド判断手段と、前記排紙ガイドをその第1の位置に切り換える切り換え手段とを備え、前記第1の排出口からのみシートが排出されるべき姿勢または前記第1、第2のいずれの排出口からでもシートが排出可能な姿勢に設置される装置であって、
前記動作部としての排紙ガイド判断手段は、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その第1の排出口からのみシートが排出されるべき姿勢であると検出され、かつ、前記排紙ガイドが第2の位置にあると判断したとき、排紙ガイドを第1の位置に切り換えるべく前記切り換え手段を作動させる自動切り換えモードと、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その第1、第2のいずれの排出口からでもシートが排出可能な姿勢であると検出された場合には、前記切り換え手段を作動させない手動モードと、
を有していることを特徴とする。
【0020】
【作用】
画像形成装置の設置姿勢が異なれば、搬送されるシートの姿勢、装置内における温度分布、トナーの状態等の、画像形成のための条件(装置内環境)も異なることとなる。少なくともこれら条件のうち一つは異なることとなる。
【0021】
これらの条件が異なると、画像は形成されなくなるか、あるいは形成されたとしても適正なものとはならなくなる。
【0022】
これに対し、請求項1記載の画像形成装置によれば、画像形成時の設置姿勢が姿勢検出手段によって検出され、その設置姿勢に応じて装置内動作部の動作モードが変更さるので、画像形成のための条件が異なったとしても、これに対応することが可能となる。
【0023】
したがって、請求項1記載の画像形成装置によれば、複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することができる。
【0024】
しかも適正な画像を形成することが可能となる。
【0025】
請求項2記載の画像形成装置は、請求項1記載の画像形成装置の一態様であり、感光体の表面にトナーを供給し、感光体表面の潜像を現像してトナー像を形成する現像ローラと、この現像ローラにトナーを供給するための現像室とを備え、前記現像ローラの軸線が水平方向に向く姿勢または軸線が傾斜方向に向く姿勢に設置される装置である。
【0026】
現像ローラの軸線が傾斜方向に向く姿勢に設置された場合、仮になんらの方策も講ぜられないとしたならば、現像室に収容されているトナーは下方に片寄ってしまうこととなり、現像ローラの軸線方向についての現像性能が影響を受けて画像にムラが生じるおそれがある。
【0027】
これに対し、請求項2記載の画像形成装置は、現像室に収容されているトナーを前記現像ローラの軸線方向に向けて搬送可能な前記動作部としての搬送手段を備えており、この搬送手段は、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその現像ローラの軸線が傾斜方向に向く姿勢であると検出されたとき、前記現像室に収容されているトナーを傾斜方向上方に向けて搬送する搬送モードと、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその現像ローラの軸線が水平方向に向く姿勢であると検出されたとき、前記現像室に収容されているトナーを攪拌する攪拌モードと、
を有しているので、
現像ローラの軸線が傾斜方向に向く姿勢に設置された場合には、搬送手段が搬送モードとなり、この搬送手段によって、現像室に収容されているトナーが傾斜方向上方に向けて搬送されることとなる。
【0028】
したがって、現像室に収容されているトナーが下方に片寄ってしまうことが防止され、あるいは少なくとも緩和されることとなり、現像ローラの軸線方向についての画像ムラが生じることを防止することが可能となる。
【0029】
一方、現像ローラの軸線が水平方向に向く姿勢に設置された場合には、搬送手段が攪拌モードとなり、この搬送手段によって、現像室に収容されているトナーが攪拌されることとなる。
【0030】
したがって、水平方向に配置されている現像室に収容されているトナーが左右いずれかに片寄ってしまうことが防止されることとなり、現像ローラの軸線方向についての画像ムラが生じることを防止することが可能となる。
【0031】
すなわち、請求項2記載の画像形成装置によれば、画像形成時の設置姿勢が異なった場合でも、適正な画像を形成することが可能となる。
【0032】
請求項3記載の画像形成装置は、請求項1記載の画像形成装置の一態様であり、感光体の表面にトナーを供給し、感光体表面の潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、この現像手段に供給されるべきトナーが収容されているトナー収容室とを備えている装置である。
【0033】
このような装置においては、トナー収容室内のトナーの残量が所定量以下になると、適正な画像が形成されなくなるおそれがあるから、トナーの残量が所定量以下になったことを検出する必要がある。
【0034】
しかしながら、装置の設置姿勢が異なると、トナー収容室内のトナーの状態も異なることとなるので、トナーの残量を検出するためのトナーセンサが1つであると、トナーの残量が適正に検出されなくなるおそれがある。
【0035】
これに対し、請求項3記載の画像形成装置は、トナー収容室の異なる位置に設けられている少なくとも第1、第2のトナーセンサと、これら第1、第2のトナーセンサからの信号に基づいて前記トナー収容室内のトナーの残量が所定量以下になったと判断する前記動作部としての判断手段とを備え、前記トナーの残量が前記第1のトナーセンサにより検出されるべき第1の姿勢または前記トナーの残量が前記第2のトナーセンサにより検出されるべき第2の姿勢に設置される装置であって、
前記動作部としての判断手段は、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が第1の姿勢であると検出されたとき、前記第2のトナーセンサからの信号を無効であるとして判断する第1の判断モードと、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が第2の姿勢であると検出されたとき、前記第1のトナーセンサからの信号を無効であるとして判断する第2の判断モードと、
を有しているので、トナーの残量が所定量以下になったことを確実に検知することができ、不適正な画像が形成されることを防止することが可能となる。
【0036】
請求項4記載の画像形成装置は、請求項1記載の画像形成装置の一態様であり、感光体の表面にトナーを供給し、感光体表面の潜像を現像してトナー像を形成する現像ローラと、この現像ローラにトナーを供給する供給ローラと、この供給ローラによって現像ローラに供給されるべきトナーが収容されている現像室とを備え、前記現像室内のトナーがその自重によって比較的大きな力で前記現像ローラに押し付けられる姿勢、または前記現像室内のトナーが必ずしもその自重によっては大きな力で前記現像ローラに押し付けられない姿勢に設置される装置である。
【0037】
このような装置において、仮になんらの方策も講ぜられないとしたならば、現像室内のトナーがその自重によって比較的大きな力で現像ローラに押し付けられる姿勢に設置された場合には、現像ローラに比較的多量のトナーが供給され、形成される画像は比較的濃い画像となる。一方、現像室内のトナーが必ずしもその自重によっては大きな力で現像ローラに押し付けられない姿勢に設置された場合には、現像ローラには比較的少量のトナーしか供給されず、形成される画像は比較的薄い画像となる。
【0038】
すなわち、形成される画像に濃淡が生じるおそれがある。
【0039】
これに対し、請求項4記載の画像形成装置は、前記現像ローラと供給ローラとの間に電位差を生じさせる動作部としての電圧印加手段とを備え、この電圧印加手段は、
前記姿勢検出手段により、装置の設置姿勢が、前記現像室内のトナーがその自重によって比較的大きな力で前記現像ローラに押し付けられる姿勢であると検出されたとき、前記現像ローラと供給ローラとの間に比較的小さな電位差を生じさせる小電位差モードと、
前記姿勢検出手段により、装置の設置姿勢が、前記現像室内のトナーが必ずしもその自重によっては大きな力で前記現像ローラに押し付けられない姿勢であると検出されたとき、前記現像ローラと供給ローラとの間に比較的大きな電位差を生じさせる大電位差モードと、
を有しているので、
現像室内のトナーがその自重によって比較的大きな力で現像ローラに押し付けられる姿勢に設置された場合には、電圧印加手段が小電位差モードとなり、この電圧印加手段によって、現像ローラと供給ローラとの間には比較的小さな電位差が生じることとなる。
【0040】
したがって、現像ローラに必要以上に多量のトナーが供給されことが防止され、あるいは少なくとも緩和されることとなり、画像濃度が必要以上に濃くなることを防止することが可能となる。
【0041】
一方、現像室内のトナーが必ずしもその自重によっては大きな力で現像ローラに押し付けられない姿勢に設置された場合には、電圧印加手段が大電位差モードとなり、この電圧印加手段によって、現像ローラと供給ローラとの間には比較的大きな電位差が生じることとなる。
【0042】
したがって、現像ローラに適量のトナーを供給することが可能となり、画像濃度が薄くなることを防止することが可能となる。
【0043】
すなわち、請求項4記載の画像形成装置によれば、画像形成時の設置姿勢が異なった場合でも、適正な画像を形成することが可能となる。
【0044】
請求項5記載の画像形成装置は、請求項1記載の画像形成装置の一態様であり、回転する感光体表面に形成されたトナー像がシートに転写された後に感光体表面に残っている転写残りトナーを除去する除去手段と、この除去手段により除去されたトナーを回収するトナー回収室とを備え、前記感光体の回転軸線が水平方向に向く姿勢または回転軸線が傾斜方向に向く姿勢に設置される装置である。
【0045】
感光体の軸線が傾斜方向に向く姿勢に設置された場合、仮になんらの方策も講ぜられないとしたならば、トナー回収室に回収されているトナーは下方に片寄ってしまうこととなり、その片寄った重量が、感光体表面の転写残りトナーを除去する除去手段の除去作用に悪影響を与え、感光体表面の転写残りトナーが良好には除去されなくなって、結果として適正な画像が形成されなくなるおそれがある。
【0046】
これに対し、請求項5記載の画像形成装置は、トナー回収室に収容されているトナーを攪拌可能でかつ前記感光体の回転軸線方向に向けて搬送可能な前記動作部としての攪拌手段とを備え、この攪拌手段は、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその感光体の回転軸線が傾斜方向に向く姿勢であると検出されたとき、前記トナー回収室に収容されているトナーを傾斜方向上方に向けて搬送しながら攪拌する攪拌モードと、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその感光体の回転軸線が水平方向に向く姿勢であると検出されたとき、動作を停止する停止モードと、
を有しているので、
感光体の回転軸線が傾斜方向に向く姿勢に設置された場合には、攪拌手段が攪拌モードとなり、この攪拌手段によって、トナー回収室に収容されているトナーが傾斜方向上方に向けて搬送されながら攪拌されることとなる。
【0047】
したがって、トナー回収室に回収されているトナーが下方に片寄ってしまうことが防止され、あるいは少なくとも緩和されることとなり、除去手段による感光体表面の転写残りトナーの除去作用が良好になされて、結果として適正な画像を形成することが可能となる。
【0048】
一方、感光体の回転軸線が水平方向に向く姿勢に設置された場合には、攪拌手段が停止モードとなり、トナー回収室に回収されているトナーは搬送されないこととなる。
【0049】
したがって、水平方向に配置されているトナー回収室に回収されているトナーが左右いずれかに片寄ってしまうことが防止されることとなり、やはり、除去手段による感光体表面の転写残りトナーの除去作用が良好になされて、結果として適正な画像を形成することが可能となる。
【0050】
すなわち、請求項5記載の画像形成装置によれば、画像形成時の設置姿勢が異なった場合でも、除去手段による感光体表面の転写残りトナーの除去作用が良好になされて、適正な画像を形成することが可能となる。
【0051】
請求項6記載の画像形成装置は、請求項1記載の画像形成装置の一態様であり、装置の内部で発生した熱気を排出するための排気口と、この排気口から熱気を排出する排気ファンとを備え、前記排気口が上部に位置する姿勢または下部に位置する姿勢に設置される装置である。
【0052】
一般に、画像形成装置は、その内部に熱源を有しており、その熱気は、装置上部に溜まり易い。
【0053】
したがって、排気口が上部に位置する場合には、比較的効率的に排気がなされるが、排気口が下部に位置する場合には、排気効率は低下することとなる。
【0054】
排気ファンの回転速度を高速とすれば、排気口が下部に位置する場合にも充分な排気作用を得ることができるが、そうすると、排気口が上部に位置する場合には、必要以上に電力が消費されることになると同時に不要な騒音が発生することにもなる。
【0055】
これに対し、請求項6記載の画像形成装置によれば、前記動作部としての排気ファンを備えており、この排気ファンは、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその排気口が上部に位置する姿勢であると検出されたとき、比較的低速で回転する低速モードと、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその排気口が下部に位置する姿勢であると検出されたとき、比較的高速で回転する高速モードと、
を有しているので、
排気口が上部に位置する姿勢に設置された場合には、排気ファンが低速モードとなり、この排気ファンが比較的低速で回転するので、消費電力の低減を図ることができると同時に、騒音の低減も図ることができる。なお、この場合、排気口は上部に位置しているので、排気ファンが低速で回転しても充分な排気作用が得られる。
【0056】
一方、排気口が下部に位置する姿勢に配置された場合には、排気ファンが高速モードとなり、この排気ファンが比較的高速で回転するので、排気口が下部に位置していても、充分な排気作用を得ることができる。
【0057】
すなわち、請求項6記載の画像形成装置によれば、画像形成時の設置姿勢が異なった場合でも充分な排気作用が得られると同時に、無駄な電力消費および不要な騒音発生を防止することができる。
【0058】
請求項7記載の画像形成装置は、請求項1記載の画像形成装置の一態様である。
【0059】
上述したように、一般に、画像形成装置は、その内部に熱源を有しており、その熱気は、装置上部に溜まり易い。
【0060】
したがって、このような装置の設置姿勢が異なる場合、少なくとも2つの吸気口を設け、その開度を制御することによって、装置内の空気流を制御し、効果的な排気作用を得ることが可能となる。
【0061】
請求項7記載の画像形成装置は、装置の内部で発生した熱気を排出するための排気口と、この排気口から熱気を排出するための排気ファンと、装置内に外気を吸入するための少なくとも第1、第2の吸気口と、これら第1、第2の吸気口を開閉する前記動作部としての第1、第2のシャッターとを備え、前記第1の吸気口が上部に位置し第2の吸気口が下部に位置する姿勢または前記第2の吸気口が上部に位置し第1の吸気口が下部に位置する姿勢に設置される装置であって、
前記動作部としての第1のシャッターは、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその第1の吸気口が上部に位置する姿勢であると検出されたとき、第1の吸気口を全開とする全開モードと、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその第1の吸気口が下部に位置する姿勢であると検出されたとき、第1の吸気口を非全開とする非全開モードと、
を有し、
前記動作部としての第2のシャッターは、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその第2の吸気口が上部に位置する姿勢であると検出されたとき、第2の吸気口を全開とする全開モードと、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその第2の吸気口が下部に位置する姿勢であると検出されたとき、第2の吸気口を非全開とする非全開モードと、
を有しているので、次のように作用する。
【0062】
(i)第1の吸気口が上部に位置し第2の吸気口が下部に位置する姿勢に設置された場合
第1のシャッターは、第1の吸気口を全開とする全開モードとなるとともに、第2のシャッターは、第2の吸気口を非全開(例えば、3/4開、2/3開、半開、1/3開、1/4開等)とする非全開モードとなる。
【0063】
したがって、外気は、熱気が溜まり易い装置上部すなわち第1の吸気口からより多量に取り入れられることとなり、効果的な排気作用が得られる。また、同時に、装置内における温度分布の平滑化も図られる。
【0064】
(ii)第2の吸気口が上部に位置し第1の吸気口が下部に位置する姿勢に設置された場合
第2のシャッターは、第2の吸気口を全開とする全開モードとなるとともに、第1のシャッターは、第1の吸気口を非全開とする非全開モードとなる。
【0065】
したがって、外気は、熱気が溜まり易い装置上部すなわち第2の吸気口からより多量に取り入れられることとなり、効果的な排気作用が得られる。また、同時に、装置内における温度分布の平滑化も図られる。
【0066】
すなわち、請求項7記載の画像形成装置によれば、画像形成時の設置姿勢が異なった場合でも効果的な排気作用が得られると同時に、装置内における温度分布の平滑化も図られる。装置内における温度分布が不均一になると、画像形成に悪影響を与えるおそれがあるが、請求項7記載の画像形成装置によれば装置内における温度分布の平滑化が図られるので、温度分布が画像形成に与える悪影響を防止することが可能となる。
【0067】
請求項8記載の画像形成装置、請求項9記載の画像形成装置は、それぞれ請求項1記載の画像形成装置の一態様であり、前記シートを手差しで供給するための手差し口と、この手差し口から供給されたシートを検出するシート検出手段とを備えた装置である。
【0068】
このような装置によれば、手差し口からシートを供給してこれに画像を形成することができる。シート検出手段は、一般には、シートを検出したときに装置を作動させるスイッチとして作動したり、画像を形成するタイミングの基準信号を送出する手段として作動する。
【0069】
しかしながら、このような装置の設置姿勢が変更可能で、その手差し口が部分的に塞がれた状態となる姿勢に設置された場合に、手差し口からシートが供給され、装置が作動してシートの搬送が開始されると、シートが折り曲がったり詰まったりする等のトラブルが発生する。
【0070】
これに対し、請求項8記載の画像形成装置は、シート検出手段からの信号に基づいてシートの有無を判断し得る前記動作部としてのシート判断手段と、ユーザーへの警告を伝達するための警告手段とを備えており、前記動作部としてのシート判断手段は、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その手差し口が部分的に塞がれた状態となる姿勢であると検出され、かつ、前記シート検出手段によりシートが検出されたとき前記警告手段を作動させる警告モードと、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その手差し口が全開となる姿勢であると検出された場合には、前記シート検出手段によりシートが検出されたときでも前記警告手段を作動させない非警告モードと、
を有しているので、次のように作用する。
【0071】
(i)手差し口が部分的に塞がれた状態となる姿勢に設置された場合
シート判断手段は警告モードとなる。
【0072】
このような状態において、ユーザにより手差し口にシートが供給され、これがシート検出手段によって検出されると、警告手段が作動してユーザーへ警告が伝達される。
【0073】
したがって、シートが折り曲がったり詰まったりする等のトラブルが未然に防止される。
【0074】
(ii)手差し口が全開となる姿勢に設置された場合
シート判断手段は非警告モードとなる。
【0075】
このような状態においては、ユーザにより手差し口にシートが供給され、これがシート検出手段によって検出されても、警告手段は作動せず、ユーザーへの警告はなされない。
【0076】
したがって、ユーザは手差し口からシートを供給してこれに画像を形成することができる。
【0077】
また、請求項9記載の画像形成装置は、シート検出手段からの信号に基づいてシートの有無を判断し得る前記動作部としてのシート判断手段と、装置の動作を停止させる動作停止手段とを備えており、前記動作部としてのシート判断手段は、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その手差し口が部分的に塞がれた状態となる姿勢であると検出され、かつ、前記シート検出手段によりシートが検出されたとき装置の動作を停止させるべく前記動作停止手段を作動させる動作停止モードと、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その手差し口が全開となる姿勢であると検出された場合には、前記シート検出手段によりシートが検出されたときでも前記動作停止手段を作動させない非動作停止モードと、
を有しているので、次のように作用する。
【0078】
(i)手差し口が部分的に塞がれた状態となる姿勢に設置された場合
シート判断手段は動作停止モードとなる。
【0079】
このような状態において、ユーザにより手差し口にシートが供給され、これがシート検出手段によって検出されると、動作停止手段が作動して装置の動作を停止させる。
【0080】
したがって、シートが折り曲がったり詰まったりする等のトラブルが未然に防止される。
【0081】
(ii)手差し口が全開となる姿勢に設置された場合
シート判断手段は非動作停止モードとなる。
【0082】
このような状態においては、ユーザにより手差し口にシートが供給され、これがシート検出手段によって検出されても、動作停止手段は作動せず、装置の動作は停止されない。
【0083】
したがって、ユーザは手差し口からシートを供給してこれに画像を形成することができる。
【0084】
請求項10,11,12記載の画像形成装置は、それぞれ請求項1記載の画像形成装置の一態様であり、画像が形成されたシートを排出するための少なくとも第1、第2の排出口と、これら第1、第2の排出口のいずれかに前記シートを案内するために第1もしくは第2の位置に切り換えられる排紙ガイドとを備えた装置である。
【0085】
このような装置によれば、ユーザがその好みに応じて、排紙ガイドを第1もしくは第2の位置に切り換えることにより、画像形成済のシートを第1、第2いずれの排出口からでも排出させることができる。
【0086】
しかしながら、このような装置の設置姿勢が変更可能で、第1の排出口からのみシートが排出されるべき姿勢に設置された場合に、排紙ガイドが第2の位置に切り換えられていると、シートが第2の排出口に向かってしまい、シート詰まりを生じたり、排出されたとしてもその状態が散乱したりしてしまう等のトラブルが発生する。
【0087】
これに対し、請求項10記載の画像形成装置は、排紙ガイドが前記第1、第2のいずれの位置にあるかを判断する前記動作部としての排紙ガイド判断手段と、ユーザーへの警告を伝達するための警告手段とを備えており、前記動作部としての排紙ガイド判断手段は、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その第1の排出口からのみシートが排出されるべき姿勢であると検出され、かつ、前記排紙ガイドが第2の位置にあると判断したとき前記警告手段を作動させる警告モードと、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その第1、第2のいずれの排出口からでもシートが排出可能な姿勢であると検出された場合には、前記排紙ガイドが第2の位置にあると判断したときでも、前記警告手段を作動させない非警告モードと、
を有しているので、次のように作用する。
【0088】
(i)第1の排出口からのみシートが排出されるべき姿勢に設置された場合
排紙ガイド判断手段は警告モードとなる。
【0089】
このような状態において、排紙ガイドが第2の位置に切り換えられておりあるいはユーザにより切り換えられたときには、警告手段が作動してユーザーへ警告が伝達される。
【0090】
したがって、シートが第2の排出口に向かってシート詰まりを生じたり、排出されたシートが散乱したりしてしまう等のトラブルが未然に防止される。
【0091】
(ii)第1、第2のいずれの排出口からでもシートが排出可能な姿勢に設置された場合
排紙ガイド判断手段は非警告モードとなる。
【0092】
このような状態においては、排紙ガイドが第2の位置にあっても、警告手段は作動せず、ユーザーへの警告はなされない。
【0093】
したがって、ユーザはその好みに応じて、排紙ガイドを第1もしくは第2の位置に切り換えることにより、画像形成済のシートを第1、第2いずれの排出口からでも排出させることができる。
【0094】
また、請求項11記載の画像形成装置は、排紙ガイドが前記第1、第2のいずれの位置にあるかを判断する前記動作部としての排紙ガイド判断手段と、装置の動作を停止させる動作停止手段とを備えており、前記動作部としての排紙ガイド判断手段は、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その第1の排出口からのみシートが排出されるべき姿勢であると検出され、かつ、前記排紙ガイドが第2の位置にあると判断したとき、装置の動作を停止させるべく前記動作停止手段を作動させる動作停止モードと、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その第1、第2のいずれの排出口からでもシートが排出可能な姿勢であると検出された場合には、前記動作停止手段を作動させない非動作停止モードと、
を有しているので、次のように作用する。
【0095】
(i)第1の排出口からのみシートが排出されるべき姿勢に設置された場合
排紙ガイド判断手段は動作停止モードとなる。
【0096】
このような状態において、排紙ガイドが第2の位置にあると判断された場合には、動作停止手段が作動して装置の動作が停止される。
【0097】
したがって、シートが第2の排出口に向かってシート詰まりを生じたり、排出されたシートが散乱したりしてしまう等のトラブルが未然に防止される。
【0098】
(ii)第1、第2のいずれの排出口からでもシートが排出可能な姿勢に設置された場合
排紙ガイド判断手段は非動作停止モードとなる。
【0099】
このような状態においては、排紙ガイドが第2の位置にあっても、動作停止手段は作動せず、装置の動作は停止されない。
【0100】
したがって、ユーザはその好みに応じて、排紙ガイドを第1もしくは第2の位置に切り換えることにより、画像形成済のシートを第1、第2いずれの排出口からでも排出させることができる。
【0101】
また、請求項12記載の画像形成装置は、排紙ガイドが前記第1、第2のいずれの位置にあるかを判断する前記動作部としての排紙ガイド判断手段と、前記排紙ガイドをその第1の位置に切り換える切り換え手段とを備えており、前記動作部としての排紙ガイド判断手段は、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その第1の排出口からのみシートが排出されるべき姿勢であると検出され、かつ、前記排紙ガイドが第2の位置にあると判断したとき、排紙ガイドを第1の位置に切り換えるべく前記切り換え手段を作動させる自動切り換えモードと、
前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その第1、第2のいずれの排出口からでもシートが排出可能な姿勢であると検出された場合には、前記切り換え手段を作動させない手動モードと、
を有しているので、次のように作用する。
【0102】
(i)第1の排出口からのみシートが排出されるべき姿勢に設置された場合
排紙ガイド判断手段は自動切り換えモードとなる。
【0103】
このような状態において、排紙ガイドが第2の位置にあると判断された場合には、切り換え手段が作動して自動的に排紙ガイドが第1の位置に切り換えられる。
【0104】
したがって、シートは第1の排出口に向かうこととなり、シートが第2の排出口に向かってシート詰まりを生じたり、排出されたシートが散乱したりしてしまう等のトラブルが防止される。
【0105】
(ii)第1、第2のいずれの排出口からでもシートが排出可能な姿勢に設置された場合
排紙ガイド判断手段は手動モードとなる。
【0106】
このような状態においては、排紙ガイドが第2の位置にあっても、切り換え手段は作動しない。
【0107】
したがって、ユーザはその好みに応じて、排紙ガイドを第1もしくは第2の位置に切り換えることにより、画像形成済のシートを第1、第2いずれの排出口からでも排出させることができる。
【0108】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0109】
図1は本発明に係る画像形成装置の一実施例であるレーザープリンタを示す外観斜視図、図2は図1におけるII−II断面図である。
【0110】
先ずこのプリンタの概要について説明する。
【0111】
図1、図2において、10はプリンタのケースであり、直方体の一角を切り欠いたような形状をしている。
【0112】
20は自動給紙手段であり、シート収納部21と、このシート収納部の下方に配置された給紙ローラ22とを備えている。シート収納部21はケース10と一体的に形成されており、複数枚のシートSを収納可能となっている。給紙ローラ22は、シート収納部21内のシートを、一枚ずつ給送可能となっている。なお、シートSは、本実施例においては、例えばA4サイズの普通紙である。
【0113】
25は手差し口であり、この手差し口25からもシートSを供給することができるようになっている。
【0114】
26は手差し口25から供給されたシートを検出するシート検出手段であり、検出レバー26aと、この検出レバーの回動によりON/OFFするスイッチ26bとで構成されている。
【0115】
27は搬送ローラ対であり、自動給紙手段20または手差し口25から供給されたシートを搬送する。手差し口25からシートが供給される場合、搬送ローラ対27は、シート検出手段26によりシートが検出されたとき、作動するようになっている。
【0116】
30は画像形成手段であり、感光体である感光ドラム31と、帯電ローラ32と、光学ユニット33と、転写ローラ34と、現像手段40と、クリーニング手段50とを備えている。
【0117】
感光ドラム31は、アルミドラムからなる導電性基体上に有機感光体からなる感光層を形成して構成されており、ケース10に回転可能に支持され、図示しない駆動手段により図2矢印方向に回転駆動される。なお、感光体は感光ドラムの他感光ベルト等で構成することもできる。
【0118】
帯電ローラ32は、図示しない押圧機構により感光ドラム31に対して押圧されており、感光ドラム31に従動しながら感光ドラム31を帯電させる。帯電ローラ32にはバイアス電圧が印加されている。なお、この実施例では、印加電圧を−1.2kVとし、帯電電位を−700Vとしてある。
【0119】
帯電した感光ドラム31は、光学ユニット33から発せられるレーザービームLBによって走査され、これによって感光ドラム31の表面に潜像が形成される。
【0120】
現像手段40は感光ドラム31表面の潜像を現像してトナー像を形成するためのもので、この実施例では、非磁性一成分圧接現像方式を採用している。現像手段40は、図2の紙面と直交方向に伸びるトナー収容室をなす現像室41と、この現像室41内において回転可能に設けられた供給ローラ42と、同じく回転可能に設けられた現像ローラ43と、この現像ローラ43の周面に当接している規制ブレード44と、後に詳しく説明する搬送手段45とを備えている。
【0121】
供給ローラ42および現像ローラ43は、図示しない駆動手段によりそれぞれ図2矢印方向に回転駆動される。また、供給ローラ42および現像ローラ43には、後述する電圧印加手段により電位差が生じるようにバイアス電圧が印加されている。規制ブレード44はステンレス鋼板等の弾性体で構成されており、現像室41に取り付けられている。
【0122】
なお、図2において、47は現像ローラ43と摺接しているフィルムシールである。
【0123】
供給ローラ42は、現像室41内に存在しているトナーT1を攪拌しながら回転し、現像ローラ43の表面にトナーをコーティングする。現像ローラ43の表面にコーティングされたトナーは、規制ブレード44と摺接することによって薄層化されるとともに摩擦帯電される。薄層化されたトナーは感光ドラム31へと搬送され、現像ローラ43と感光ドラム31との圧接部で構成されているニップ部で感光ドラム31の潜像に反転現像される。これによって、感光ドラム31表面の潜像が現像されてトナー像が形成される。
【0124】
感光ドラム31の表面に形成されたトナー像は、トナー像と逆極性のバイアス電圧が印加されている転写ローラ34と感光ドラム31とで挟まれて搬送されているシートSに転写される。なお、転写電圧は、1kVとしてある。
【0125】
クリーニング手段50は、トナー像がシートSに転写された後に感光ドラム31の表面に残っている転写残りトナーを除去し、回収するためのもので、転写残りトナーを除去する除去手段としてのクリーニングブレード51と、このクリーニングブレード51により除去されたトナーT2を回収するトナー回収室52と、このトナー回収室52に収容されているトナーT2を攪拌可能でかつ感光ドラム31の回転軸線方向に向けて搬送可能な攪拌手段53とを備えている。
【0126】
クリーニングブレード51はトナー回収室52に取り付けられている。クリーニングブレード51の一端縁51aは、感光ドラム31の周面に当接しており、トナー像がシートSに転写された後に感光ドラム31の表面に付着している転写残りトナーを掻き落とすようになっている。
【0127】
転写残りトナーが掻き落とされることによりクリーニングされた感光ドラム31は、再び前述した画像形成プロセスへ移行する。
【0128】
なお、図2において、54は感光ドラム31と摺接しているフィルムシールである。
【0129】
60は定着手段であり、熱源を有する定着ローラ61と加圧ローラ62とを備えている。
【0130】
70は排出手段であり、第1、第2の排出口71,72と、これら第1、第2の排出口71,72のいずれかにシートSを案内するために、第1もしくは第2の位置に切り換えられる排紙ガイド73とを備えている。図2において、仮想線73’で示す位置が第1の位置であり、実線で示す位置が第2の位置である。排紙ガイド73は、ケース10外に配置された図示しない操作レバーと連動しており、この操作レバーを操作することにより第1または第2の位置に切り換えることが可能である。74,75は、第1、第2の排出口71,72に設けられた排紙ローラ対である。
【0131】
80は支持手段であり、第1の排出口71から排出されたシートSを支持するためのものである。支持手段80は、ケース10自体の壁面によって形成された受け部81と、シートSを押さえる支持部材82とを有している。
【0132】
90は排気手段であり、装置の内部で発生した熱気を排出するための排気口91と、この排気口91から熱気を排出する排気ファン92とを備えている。
【0133】
以上のようなプリンタは、その作動全てを制御する制御部200(図5参照)を備えており、図3(a)(b)(c)に示すように異なる設置姿勢でシートSに画像を形成することができる。なお、説明の便宜のため、図(a)に示す姿勢を姿勢a、図(b)に示す姿勢を姿勢b、図(c)に示す姿勢を姿勢c、として説明する。
【0134】
姿勢bは、プリンタを立てた状態であり、いわば基本的な設置姿勢である。
【0135】
姿勢a,cは、プリンタを寝かせた姿勢であり、いわば応用的な設置姿勢である。
【0136】
これらの設置姿勢a,b,cは、ユーザーの使用環境や好みに応じて選択することができる。
【0137】
このように、プリンタの設置姿勢が異なれば、搬送されるシートSの姿勢、装置内における温度分布、トナーの状態等の、画像形成のための条件(装置内環境)も異なることとなる。
【0138】
したがって、これらの条件が異なる場合において、なんらの対策も講ぜられないとするならば、画像は形成されなくなるか、あるいは形成されたとしても適正なものとはならなくなる。
【0139】
そこで本実施例のプリンタは、以下に詳しく説明するように、画像形成時の設置姿勢を検出する姿勢検出手段と、この姿勢検出手段により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される種々の動作部とを備えている。
【0140】
このような構成によれば、画像形成時の設置姿勢が姿勢検出手段によって検出され、その設置姿勢に応じて装置内動作部の動作モードが変更されるので、画像形成のための条件が異なったとしても、これに対応することが可能となる。
【0141】
したがって、複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することができ、しかも適正な画像を形成することが可能となる。
【0142】
先ず、姿勢検出手段について説明し、次いで種々の動作部について順次説明する。
【0143】
<姿勢検出手段>
図4に示すように姿勢検出手段100は、ベース101と、このベースに揺動可能に支持された揺動部材102a,102bと、これら揺動部材の状態を検出するためのフォトセンサ103a,103b,103cとを備えている。揺動部材102a,102bは、プリンタの設置姿勢が変更されるとその自重で揺動するようになっており、フォトセンサ103a,103b,103cは、その検出光が揺動部材で遮断されたときにONするようになっている。
【0144】
この姿勢検出手段100は1つのユニットとして構成されており、プリンタケース10内の適所(以下の作動が得られる箇所)に取り付けられている。
【0145】
フォトセンサ103a,103b,103cは、図5に示すように制御部200に接続されている。なお、制御部200は、このプリンタの作動全てを制御する。
【0146】
制御部200は、次のようにしてプリンタの設置姿勢を判断する。
【0147】
(a)プリンタが姿勢aの状態に設置された場合
揺動部材102aが揺動し、フォトセンサ103aがONする。
【0148】
この場合、フォトセンサ103b,103cはいずれもOFFとなる。
【0149】
したがって、制御部200は、プリンタが姿勢aの状態にあると判断する。
【0150】
(b)プリンタが姿勢bの状態に設置された場合
揺動部材102bが揺動し、フォトセンサ103bがONする。
【0151】
この場合、揺動部材102aは、水平状態となるため不安定な状態となり、フォトセンサ103a,103cの状態も不安定となる。
【0152】
そこで、制御部200は、フォトセンサ103bがONであれば、フォトセンサ103a,103cのON/OFFに拘らず、プリンタが姿勢bの状態にあると判断する。
【0153】
(c)プリンタが姿勢cの状態に設置された場合
揺動部材102aが揺動し、フォトセンサ103cがONする。
【0154】
この場合、フォトセンサ103a,103bはいずれもOFFとなる。
【0155】
したがって、制御部200は、プリンタが姿勢cの状態にあると判断する。
【0156】
なお、図4はこの場合の状態を示している。
【0157】
制御部200は、以上のようにしてプリンタの設置姿勢を判断するが、いずれのフォトセンサもOFFである場合には、プリンタが異常な状態(例えば逆さま状態)にあるとして、プリンタの作動を停止させると同時に、表示手段201にエラーメッセージを表示するようになっている。なお、表示手段201は、液晶ディスプレイ等で構成することができる。
【0158】
<動作部としての搬送手段>
現像室41内に設けられた搬送手段45は、姿勢検出手段100により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部の1つとして構成されている。
【0159】
図6は図2の部分拡大図、図7は図6におけるVII−VII断面図、図8は作用説明図で図3(a)におけるVIII視図に相当する図である。
【0160】
図6、図7に示すように、搬送手段45は、2本のスクリュー45a,45bで構成されている。45c,45cはこれらスクリューの軸端に固定された駆動ギアである。
【0161】
搬送手段45は、
前記姿勢検出手段100によりプリンタの設置姿勢が、その現像ローラ43の軸線が傾斜方向に向く姿勢aまたは姿勢cであると検出されたとき、現像室41に収容されているトナーT1を傾斜方向上方に向けて搬送する搬送モードと、
前記姿勢検出手段100によりプリンタの設置姿勢がその現像ローラ43の軸線が水平方向に向く姿勢bであると検出されたとき、現像室41に収容されているトナーを攪拌する攪拌モードと、
を有している。
【0162】
動作モードの変更は、制御部200によってなされ、駆動モータ等からなる駆動手段46(図5参照)により、搬送手段45は次のように動作する。
【0163】
(i)搬送モード
プリンタが姿勢aに設置された場合には、制御部200の作動により搬送手段45が第1の搬送モードとなり、スクリュー45a、45bとも図6矢印方向に回転する(この状態を正転とする)。
【0164】
これにより、現像室41に収容されているトナーT1が攪拌されつつ、図8矢印45a1、45b1に示すように傾斜方向上方に向けて搬送されることとなる。
【0165】
また、プリンタが姿勢cに設置された場合には、制御部200の作動により搬送手段45が第2の搬送モードとなり、スクリュー45a、45bとも図6矢印方向とは逆方向に回転する。
【0166】
これにより、現像室41に収容されているトナーT1が攪拌されつつ傾斜方向上方に向けて搬送されることとなる。
【0167】
プリンタが姿勢aまたはcに設置された場合に、仮になんらの方策も講ぜられないとしたならば、現像室41に収容されているトナーT1は下方に片寄ってしまうこととなり、現像ローラ43の軸線方向についての現像性能が影響を受けて画像にムラが生じるおそれがある。
【0168】
これに対し、本実施例のプリンタによれば、現像室41に収容されているトナーT1が傾斜方向上方に向けて搬送されるので、下方に片寄ってしまうことが防止され、あるいは少なくとも緩和されることとなり、現像ローラ43の軸線方向についての画像ムラが生じることを防止することが可能となる。
【0169】
(ii)攪拌モード
プリンタが姿勢bに設置された場合には、制御部200の作動により搬送手段45が攪拌モードとなり、スクリュー45a、45bは互いに逆方向に回転する。例えば一方のスクリュー45aが正転し、他方のスクリュー45bが逆転する。
【0170】
これにより、現像室41に収容されているトナーT1は、それぞれのスクリューによって逆方向に向けて搬送されることとなり、結果として現像室全体としてはトナーが左右(図7において上下)いずれかに片寄ってしまうことが防止され、ただ攪拌されることとなる。
【0171】
したがって、現像ローラ43の軸線方向についての画像ムラが生じることを防止することが可能となる。。
以上のように、本実施例のプリンタによれば、画像形成時の設置姿勢が異なった場合でも、現像室内におけるトナーの片寄りが防止され、適正な画像を形成することが可能となる。
【0172】
<動作部としてのトナー残量判断手段>
プリンタが姿勢aまたはcの状態に設置された場合と、姿勢bの状態に設置された場合とでは、トナー収容室としての現像室41内におけるトナーの存在状態が変化し、また壁面へのトナーの付着状況も変化する。
【0173】
このため、現像室のトナーが不足し始めたことを検知するためのトナーセンサもその影響を受けて、姿勢によってはトナーが不足し始めても検知されなかったり、トナーが充分あっても不足と検知するおそれがある。
【0174】
そこで、本実施例では、図6に示すように、現像室41の異なる壁面に、第1のトナーセンサ111と、第2のトナーセンサ112とを設け、これら第1、第2のトナーセンサからの信号に基づいて現像室内のトナーの残量が所定量以下になったと判断する動作部としての判断手段を設けてある。
【0175】
トナーセンサ111,112は、圧電素子による検知面の振動モード変化を利用したセンサであり、いずれも現像室41の長手方向ほぼ中央部に取り付けられている(図8参照)。なお、第1のトナーセンサ111は姿勢aまたは姿勢cにおいて現像の状態がトナー不足により変化し始める時のトナー水位と一致する位置に、第2のトナーセンサ112は姿勢bにおいて現像の状態がトナー不足により変化し始める時のトナー水位と一致する位置に、それぞれ配置されている。
【0176】
判断手段は前記制御部200で構成されており、
前記姿勢検出手段100によりプリンタの設置姿勢が姿勢aまたはcであると検出されたとき、第2のトナーセンサ112からの信号を無効であるとして判断する第1の判断モードと、
前記姿勢検出手段100によりプリンタの設置姿勢が姿勢bであると検出されたとき、第1のトナーセンサ111からの信号を無効であるとして判断する第2の判断モードと、
を有している。
【0177】
判断モードの変更は、制御部200によってなされ、現像室内のトナーの残量が所定量以下になったことが次のようにして判断される。
【0178】
(i)第1の判断モード
プリンタが姿勢aまたはcに設置された場合には、制御部200の作動により第1の判断モードとなり、第2のトナーセンサ112からの信号を無効であるとして、第1のトナーセンサ111からの信号のみに基づいて判断される。
【0179】
プリンタが姿勢aまたはcに設置された場合には、第2のトナーセンサ112の検知面112aは上向きの傾斜面となる(図8参照)。このため、この検知面112aにおけるトナーは落下しにくい状態(滑り落ちにくい状態)となり、第2のトナーセンサ112の設置箇所には、トナー残量が所定量以下となっているにも拘らず、トナーが付着しているおそれがある。このような場合には、付着しているトナーが第2のトナーセンサ112によって検出されてしまう。
【0180】
一方、第1のトナーセンサ111の検知面111aは垂直面となる。このため、この検知面111aにおけるトナーは落下し易い状態となり、トナー残量が所定量以下となった場合に、この検知面111aにおける第1のトナーセンサ111の設置箇所にトナーが付着した状態となることはほとんどない。
【0181】
第1の判断モードによれば、第2のトナーセンサ112からの信号を無効であるとして、第1のトナーセンサ111からの信号のみに基づいて判断されるから、現像室内のトナーの残量が所定量以下になったことが正確に判断される。
【0182】
(ii)第2の判断モード
プリンタが姿勢bに設置された場合には、制御部200の作動により第2の判断モードとなり、第1のトナーセンサ111からの信号を無効であるとして、第2のトナーセンサ112からの信号のみに基づいて判断される。
【0183】
プリンタが姿勢bに設置された場合には、第1のトナーセンサ111の検知面111aは図6に示すように天井面となるため、第1のトナーセンサ111からの信号は、トナー量が充分であるにも拘らず、常にトナー無しの状態となる。
【0184】
一方、第2のトナーセンサ112の検知面112aは垂直面となる。このため、この検知面112aにおけるトナーは落下し易い状態となり、トナー残量が所定量以下となった場合に、この検知面112aにおける第2のトナーセンサ112の設置箇所にトナーが付着した状態となることはほとんどない。
【0185】
第2の判断モードによれば、第1のトナーセンサ111からの信号を無効であるとして、第2のトナーセンサ112からの信号のみに基づいて判断されるから、現像室内のトナーの残量が所定量以下になったことが正確に判断される。
【0186】
すなわち、本実施例のプリンタによれば、画像形成時の設置姿勢が異なった場合でも、トナーの残量が所定量以下になったことを確実に検知することができ、不適正な画像が形成されることを防止することが可能となる。
【0187】
<動作部としての電圧印加手段>
本実施例のプリンタにおいて、現像ローラ43へのトナーの供給は、
▲1▼現像ローラ43に供給ローラ42を接触させてトナーを押し付けること、
▲2▼現像ローラ43と供給ローラ42との間に電位差を与えトナーに静電気力を働かせること、
▲3▼重力等により現像ローラ42にトナーが押し付けられること、
等により行われる。
【0188】
このような状況において、プリンタの設置姿勢が変化すると、現像ローラ43の姿勢および現像室41内のトナーの存在状態が変化することとなるので、上記▲3▼の、重力によるトナーの現像ローラ43への供給力が変化し、現像状態が変化するおそれがある。
【0189】
より具体的に説明すると、プリンタが姿勢bの状態に設置された場合には、現像室41内において現像ローラ43が下方に位置することとなるので、現像室内のトナーT1がその自重によって比較的大きな力で現像ローラ43に押し付けられることとなる。一方、プリンタが姿勢aまたはcの状態に設置された場合には、現像室41内において現像ローラ43が側方に位置することとなるので、現像室内のトナーT1は、必ずしもその自重によっては大きな力で現像ローラ43に押し付けられないこととなる。
【0190】
このようなプリンタにおいて、仮になんらの方策も講ぜられないとしたならば、プリンタが姿勢bに設置された場合には、現像ローラ43に比較的多量のトナーが供給され、形成される画像は比較的濃い画像となる。一方、プリンタが姿勢aまたはcに設置された場合には、現像ローラ43には比較的少量のトナーしか供給されず、形成される画像は比較的薄い画像となる。
【0191】
すなわち、形成される画像に濃淡が生じるおそれがある。
【0192】
そこで本実施例では、現像ローラ43と供給ローラ42との間に電位差を生じさせる電圧印加手段120(図5参照)を、設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部の1つとして構成してある。
【0193】
電圧印加手段120は、
前記姿勢検出手段100により、プリンタの設置姿勢が姿勢bであると検出されたとき、現像ローラ43と供給ローラ42との間に比較的小さな電位差を生じさせる小電位差モードと、
前記姿勢検出手段100により、プリンタの設置姿勢が姿勢aまたはcであると検出されたとき、現像ローラ43と供給ローラ42との間に比較的大きな電位差を生じさせる大電位差モードと、
を有している。
【0194】
本実施例では、現像ローラ43のバイアス電位を−400Vとし、小電位差モードでは、供給ローラ42のバイアス電位を−450Vとして両ローラ間の電位差を50Vとし、大電位差モードでは、供給ローラ42のバイアス電位を−500Vとして両ローラ間の電位差を100Vとする。
【0195】
電圧印加手段120は、そのモードの変更が制御部200によってなされ、以下のように動作する。
【0196】
(i)小電位差モード
プリンタが姿勢bに設置された場合には、制御部200の作動により電圧印加手段120は、小電位差モードとなり、供給ローラ42のバイアス電位が−450Vとなって、現像ローラ43と供給ローラ42との間の電位差が比較的小さな50Vとなる。
【0197】
したがって、現像ローラ43に必要以上に多量のトナーが供給されることが防止され、あるいは少なくとも緩和されることとなり、画像濃度が必要以上に濃くなることを防止することが可能となる。
【0198】
(ii)大電位差モード
プリンタが姿勢aまたはcに設置された場合には、制御部200の作動により電圧印加手段120は、大電位差モードとなり、供給ローラ42のバイアス電位が−500Vとなって、現像ローラ43と供給ローラ42との間の電位差が比較的大きな100Vとなる。
【0199】
したがって、より強い静電気力により現像ローラ43に適量のトナーを供給することが可能となり、画像濃度が薄くなることを防止することが可能となる。
【0200】
以上のように、このプリンタによれば、画像形成時の設置姿勢が異なった場合でも、現像ローラ43と供給ローラ42との間の電位差を変更することにより、適正な画像を形成することが可能となる。
【0201】
<動作部としての攪拌手段>
クリーニング手段50のトナー回収室52に設けられた攪拌手段53は、姿勢検出手段100により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部の1つとして構成されている。
【0202】
図6、図7に示すように、攪拌手段53はスクリューで構成されている。53cはスクリューの軸端に固定された駆動ギアである。
【0203】
攪拌手段53は、
前記姿勢検出手段100により、プリンタの設置姿勢が、その感光ドラム31の回転軸線が傾斜方向に向く姿勢aまたはcであると検出されたとき、トナー回収室52に収容されているトナーT2を傾斜方向上方に向けて搬送しながら攪拌する攪拌モードと、
前記姿勢検出手段100により、プリンタの設置姿勢がその感光ドラム31の回転軸線が水平方向に向く姿勢bであると検出されたとき、動作を停止する停止モードと、
を有している。
【0204】
動作モードの変更は、制御部200によってなされ、駆動モータ等からなる駆動手段56(図5参照)により、攪拌手段53は次のように動作する。
【0205】
(i)攪拌モード
プリンタが姿勢aに設置された場合には、制御部200の作動によりスクリュー53は第1の攪拌モードとなり、図6矢印方向に回転する(この状態を正転とする)。
【0206】
これにより、トナー回収室52に収容されているトナーT2が、図8矢印53aで示すように傾斜方向上方に向けて搬送されながら攪拌されることとなる。
【0207】
また、プリンタが姿勢cに設置された場合には、制御部200の作動により攪拌手段53が第2の攪拌モードとなり、スクリュー53が図6矢印方向とは逆方向に回転する。
【0208】
これにより、トナー回収室52に収容されているトナーT2が、やはり傾斜方向上方に向けて搬送されながら攪拌されることとなる。
【0209】
プリンタが姿勢aまたはcに設置された場合に、仮になんらの方策も講ぜられないとしたならば、トナー収容室52に回収されたトナーT2が下方に片寄って下方から充満される状態となり、トナー収容室52の容量よりも少ない量のトナーT2しか回収されていないにも拘らず、クリーニングブレード51の下部にトナーT2による比較的大きな圧力がかかり、クリーニング性能が劣化したり、トナー漏れを生じるおそれがある。
【0210】
これに対し、本実施例のプリンタによれば、トナー回収室52に収容されているトナーT2が傾斜方向上方に向けて搬送されるので、下方に片寄ってしまうことが防止され、あるいは少なくとも緩和されることとなり、クリーニングブレード51による感光ドラム表面の転写残りトナーの除去作用が良好になされて、結果として適正な画像を形成することが可能となる。
【0211】
また、トナー漏れも防止することができる。
【0212】
(ii)停止モード
プリンタが姿勢bに設置された場合には、制御部200の作動により攪拌手段53が停止モードとなり、トナー回収室52に回収されているトナーT2は搬送されないこととなる。
【0213】
したがって、水平方向に配置されているトナー回収室52に回収されているトナーT2が左右いずれかに片寄ってしまうことが防止されることとなり、やはり、クリーニングブレード51による感光ドラム表面の転写残りトナーの除去作用が良好になされて、結果として適正な画像を形成することが可能となる。
【0214】
以上のように、本実施例のプリンタによれば、画像形成時の設置姿勢が異なった場合でも、クリーニングブレード51による感光ドラム表面の転写残りトナーの除去作用が良好になされて、適正な画像を形成することが可能となる。
【0215】
<動作部としての排気ファン>
本実施例における排気ファン92は、姿勢検出手段100により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部の1つとして構成されている。
【0216】
本実施例のプリンタは、その内部に定着ローラ61等の熱源を有しており、その熱気は、装置上部に溜まり易い。
【0217】
したがって、排気口91が比較的上部に位置する姿勢aまたはcの場合には、比較的効率的に排気がなされるが、排気口91が下部に位置する姿勢bの場合には、排気効率は低下することとなる。
【0218】
排気ファン92の回転速度を高速とすれば、排気口91が下部に位置する姿勢bの場合にも充分な排気作用を得ることができるが、そうすると、排気口91が上部に位置する姿勢aまたはcの場合には、必要以上に電力が消費されることになると同時に不要な騒音が発生することにもなる。
【0219】
そこで、本実施例では、排気ファン92を、姿勢検出手段100により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部の1つとして構成してある。
【0220】
排気ファン92は、それ自身のモータにより動作し、
前記姿勢検出手段100によりプリンタの設置姿勢がaまたはcの姿勢であると検出されたとき、比較的低速で回転する低速モードと、
前記姿勢検出手段100によりプリンタの設置姿勢がbの姿勢であると検出されたとき、比較的高速で回転する高速モードと、
を有している。
【0221】
排気ファン92は、そのモードの変更が制御部200によってなされ、次のように動作する。
【0222】
(i)低速モード
プリンタが姿勢aまたはcの状態に設置された場合には、低速モードとなり、比較的低速で回転する。
【0223】
したがって、消費電力の低減を図ることができると同時に、騒音の低減も図ることができる。なお、この場合、排気口91は比較的上部に位置しているので、排気ファン92が低速で回転しても充分な排気作用が得られる。
【0224】
(ii)高速モード
プリンタが姿勢bの状態に設置された場合には、高速モードとなり、比較的高速で回転する。
【0225】
したがって、排気口91が下部に位置していても、充分な排気作用を得ることができる。
【0226】
以上のように、本実施例のプリンタによれば、画像形成時の設置姿勢が異なった場合でも充分な排気作用が得られると同時に、無駄な電力消費および不要な騒音発生を防止することができる。
【0227】
<動作部としてのシャッター>
図9は図3(a)における部分省略IX−IX断面図である。
【0228】
図9および図1、図3に示すように、本実施例のプリンタは、装置内に外気を吸入するための第1、第2の吸気口93,94と、これら第1、第2の吸気口を開閉する動作部としての第1、第2のシャッター93s,94sとを備えている。
【0229】
動作部としての第1のシャッター93sは、
前記姿勢検出手段100によりプリンタの設置姿勢がその第1の吸気口93が上部に位置する姿勢aであると検出されたとき、第1の吸気口93を全開とする全開モードと、
前記姿勢検出手段100によりプリンタの設置姿勢がその第1の吸気口93が下部に位置する姿勢cであると検出されたとき、第1の吸気口93を非全開とする非全開モードと、
を有している。
【0230】
また、動作部としての第2のシャッター94sは、
前記姿勢検出手段100によりプリンタの設置姿勢がその第2の吸気口94が上部に位置する姿勢cであると検出されたとき、第2の吸気口94を全開とする全開モードと、
前記姿勢検出手段100によりプリンタの設置姿勢がその第2の吸気口94が下部に位置する姿勢cであると検出されたとき、第2の吸気口94を非全開とする非全開モードと、
を有している。
【0231】
さらに、これらの動作モードとは別に、第1、第2のシャッター93s,94sは、前記姿勢検出手段100によりプリンタの設置姿勢が姿勢bであると検出されたとき、第1、第2の吸気口93,94を全開とする全開モードを有している。
【0232】
なお、非全開状態は、プリンタの形状等に応じて適宜設定することができ、例えば、3/4開、2/3開、半開、1/3開、1/4開、全閉等を採用することが可能である。本実施例では半開に設定してある。
【0233】
動作モードの変更は、制御部200によってなされ、ソレノイド等からなる駆動手段93d,94d(図5参照)により、第1、第2のシャッター93s,94sは次のように動作する。
【0234】
(i)プリンタが姿勢aの状態に設置された場合
図9に示すように、第1のシャッター93sは、第1の吸気口93を全開とする全開モードとなるとともに、第2のシャッター94sは、第2の吸気口94を半開とする半開モードとなる。
【0235】
したがって、外気は、熱気が溜まり易い装置上部すなわち第1の吸気口93から、より多量に取り入れられることとなり、効果的な排気作用が得られる。また、同時に、装置内における温度分布の平滑化も図られる。
【0236】
本実施例のプリンタにおける定着ローラ61は、シートSにトナー像を定着させるためにシートSを高温で加熱する。このため、なんらの方策も講ぜられないとするならば、その熱が周囲に伝達されて、装置内部の温度を上げ、現像等の状態を変化させたり未使用のトナーを溶融させたりするおそれがある。また、装置内の熱の伝達は空気の自然対流の影響を受けて高温となった空気が上昇するために装置内で上側に位置するものほど温度上昇しやすい状況にある。プリンタが姿勢aまたはcに設置された場合、定着ローラ61も軸線方向が水平に対して傾くため(図9参照)、空気の対流の影響を受けて上方に位置する側の温度がより上昇する。このような状態で画像の定着を行なうと、定着ローラ61の高温部(上部)で定着された画像部については高温オフセット(高温で定着したためにトナーの一部が剥がれて定着ローラに付着する現象)や、光沢ムラが発生するおそれがある。
【0237】
これに対し、本実施例によれば上述したように(姿勢cについては後述するように)、外気は、熱気が溜まり易い装置上部すなわち第1の吸気口93からより多量に取り入れられて効果的な排気作用が得られると同時に、装置内における温度分布の平滑化も図られる。
【0238】
したがって、安定した定着状態を得ることができる。
【0239】
(ii)プリンタが姿勢cの状態に設置された場合
第2のシャッター94sは、第2の吸気口94を全開とする全開モードとなるとともに、第1のシャッター93sは、第1の吸気口93を半開とする半開モードとなる。
【0240】
したがって、外気は、熱気が溜まり易い装置上部すなわち第2の吸気口94から、より多量に取り入れられることとなり、効果的な排気作用が得られる。また、同時に、装置内における温度分布の平滑化も図られる。
【0241】
(iii)プリンタが姿勢bの状態に設置された場合
第1、第2のシャッター93s,94sとも、第1、第2の吸気口93,94を全開とする全開モードとなると同時に、前述したように、排気ファン92は高速モードとなる。
【0242】
したがって、外気は、定着ローラ63の軸線方向ほぼ延長部に配置されている第1、第2の吸気口93,94から多量に取り入れられ、定着ローラ63のほぼ中央部に対応させて配置されている排気口91から排出されることとなる。これにより、定着ローラ63からの伝熱による装置内部の温度上昇を充分低く抑えることができる。
【0243】
以上のように、本実施例のプリンタによれば、画像形成時の設置姿勢が異なった場合でも効果的な排気作用が得られると同時に、装置内における温度分布の平滑化も図られ、姿勢の影響を受けることなく安定した定着状態を得ることが可能である。
【0244】
<動作部としてのシート判断手段>
本実施例のプリンタは、図2に示したように、シートSを手差しで供給するための手差し口25と、この手差し口25から供給されたシートを検出するシート検出手段26とを備えている。
【0245】
すなわち、このプリンタは、自動給紙手段20によるシートの供給経路Aと、手差し口25からの供給経路Bとを備えており、いずれの経路を用いても画像を形成することが可能である。
【0246】
しかしながら、プリンタが姿勢aまたはcの状態に設置された場合には、手差し口25が部分的に塞がれた状態となる。このような状態において、手差し口25からシートSが供給され、プリンタが作動してシートの搬送が開始されると、シートが折り曲がったり詰まったりする等のトラブルが発生するおそれがある。
【0247】
そこで、本実施例では、シート検出手段26からの信号に基づいてシートの有無を判断し得る動作部としてのシート判断手段と、ユーザーへの警告を伝達するための警告手段とを設けてある。
【0248】
判断手段は前記制御部200で構成されており、警告手段は、前述した表示手段201とスピーカ202(図5参照)とで構成されている。
【0249】
シート判断手段は、
前記姿勢検出手段100によりプリンタの設置姿勢がaまたはcの姿勢であると検出され、かつ、シート検出手段26によりシートが検出されたとき警告手段を作動させる警告モードと、
前記姿勢検出手段100によりプリンタの設置姿勢がbの姿勢であると検出された場合には、シート検出手段26によりシートが検出されたときでも警告手段を作動させない非警告モードと、
を有している。
【0250】
また、制御部200は、画像形成動作を停止させる動作停止手段を備えており、シート判断手段は、さらに、
前記姿勢検出手段100によりプリンタの設置姿勢がaまたはcの姿勢であると検出され、かつ、シート検出手段26によりシートが検出されたとき画像形成動作を停止させるべく動作停止手段を作動させる動作停止モードと、
前記姿勢検出手段100によりプリンタの設置姿勢がbの姿勢であると検出された場合には、シート検出手段26によりシートが検出されたときでも動作停止手段を作動させない非動作停止モードと、
を有している。
【0251】
モードの変更は制御部200によってなされ、次のように動作する。
【0252】
(i)プリンタが姿勢aまたはcの状態に設置された場合
シート判断手段は警告モード、動作停止モードとなる。
【0253】
このような状態において、ユーザにより手差し口25にシートが供給され、これがシート検出手段26によって検出されると、スピーカ202から警告音が発せられるとともに、表示手段201にエラーメッセージが表示されて、ユーザーへ警告が伝達される。また同時に、画像形成の動作が停止する。
【0254】
したがって、シートが折り曲がったり詰まったりする等のトラブルが未然に防止される。
【0255】
(ii)プリンタが姿勢bの状態に設置された場合
シート判断手段は非警告モード、非動作停止モードとなる。
【0256】
このような状態においては、ユーザにより手差し口25にシートが供給され、これがシート検出手段26によって検出されても、警告手段は作動せず、ユーザーへの警告はなされない。また、画像形成動作も停止されない。
【0257】
したがって、ユーザは手差し口25からシートを供給してこれに画像を形成することができる。
【0258】
<動作部としての排紙ガイド判断手段>
本実施例のプリンタは、前述したように、第1、第2の排出口71,72と、これら第1、第2の排出口のいずれかにシートSを案内するために第1もしくは第2の位置に切り換えられる排紙ガイド73とを備えている。したがって、ユーザはその好みに応じて、排紙ガイド73を第1もしくは第2の位置に切り換えることにより、画像形成済のシートを第1、第2いずれの排出口からでも排出させることが可能である。
【0259】
しかしながら、プリンタが姿勢aまたはcの状態に設置された場合に、排紙ガイド73が図2において実線で示す第2の位置に切り換えられていると、図3(a)または(c)から明らかなようにシートを斜め上方に向けて排出する第2の排出口72に向かってしまい、シート詰まりを生じたり、排出されたとしてもその状態が散乱したりしてしまう等のトラブルが発生する。
【0260】
そこで、本実施例では、排紙ガイド73が前記第1、第2のいずれの位置にあるかを判断する動作部としての排紙ガイド判断手段と、排紙ガイド73をその第1の位置に切り換える切り換え手段76(図5参照)とを設けてある。
【0261】
排紙ガイド判断手段は、排紙ガイド73が第2の位置にあるときこれを検出するフォトセンサ等の検出器73s(図2、図5参照)と、この検出器73sからの検出信号に基づいて排紙ガイド73の位置を判断する前記制御部200とで構成されている。切り換え手段76は、図示しないソレノイド等を含む切り換え機構により構成されている。
【0262】
排紙ガイド判断手段は、
前記姿勢検出手段100によりプリンタの設置姿勢がaまたはcの姿勢であると検出され、かつ、排紙ガイド73が第2の位置(実線で示す位置)にあると判断したとき、排紙ガイド73を第1の位置73’に切り換えるべく切り換え手段76を作動させる自動切り換えモードと、
前記姿勢検出手段100により装置の設置姿勢がbの姿勢であると検出された場合には、切り換え手段76を作動させない手動モードと、
を有している。
【0263】
モードの変更は制御部200によってなされ、次のように動作する。
【0264】
(i)プリンタが姿勢aまたはcの状態に設置された場合
排紙ガイド判断手段は自動切り換えモードとなる。
【0265】
このような状態において、排紙ガイド73が第2の位置にあると判断された場合には、切り換え手段76が作動して排紙ガイド73が第1の位置73’に切り換えられる。
【0266】
したがって、シートは第1の排出口71に向かうこととなり、シートが第2の排出口72に向かってシート詰まりを生じたり、排出されたシートが散乱したりしてしまう等のトラブルが防止される。
【0267】
(ii)プリンタが姿勢bの状態に設置された場合
排紙ガイド判断手段は手動モードとなる。
【0268】
このような状態においては、排紙ガイド73が第2の位置にあっても、切り換え手段は作動しない。
【0269】
したがって、ユーザはその好みに応じて、排紙ガイド73を第1もしくは第2の位置に切り換えることにより、画像形成済のシートを第1、第2いずれの排出口からでも排出させることができる。
【0270】
シートが図2矢印Cに示すよう第1の排出口71から排出された場合には、印字面が裏面側となるいわばフェイスダウンの状態で排出され、図2矢印Dに示すよう第2の排出口72から排出された場合には、印字面が上面側となるいわばフェイスアップの状態で排出される。
【0271】
また、本実施例のプリンタにおいては、手差し口25、感光ドラム31のシートとの接触部、定着ローラ61のシートとの接触部、および第2の排出口72が、ほぼ同一面上に配置されているので、この経路を通過するシートは、ほとんど曲げられることなく、直線状に通過する。したがって、この経路は例えば厚紙等の特殊紙に画像を形成する場合に有効である。
【0272】
この実施例においては、排紙ガイド判断手段を、上述のように自動切り換えモードと、手動モードとを有する構成としたが、以下に説明するように、警告モードと非警告モードとを、あるいは動作停止モードと非動作停止モードとを有する構成とすることもできる。
【0273】
<警告モードと非警告モード>
動作部としての排紙ガイド判断手段は、
前記姿勢検出手段100によりプリンタの設置姿勢がaまたはcの姿勢であると検出され、かつ、排紙ガイド73が第2の位置にあると判断したとき前記警告手段(表示手段201,スピーカ202)を作動させる警告モードと、
前記姿勢検出手段100によりプリンタの設置姿勢がbの姿勢であると検出された場合には、排紙ガイド73が第2の位置にあると判断したときでも、前記警告手段を作動させない非警告モードと、
を有する構成とすることもできる。この場合次のように動作する。
【0274】
(i)プリンタが姿勢aまたはcの状態に設置された場合
排紙ガイド判断手段は警告モードとなる。
【0275】
このような状態において、排紙ガイドが第2の位置73に切り換えられておりあるいはユーザにより切り換えられたときには、警告手段が作動してユーザーへ警告が伝達される。
【0276】
したがって、シートが第2の排出口72に向かってシート詰まりを生じたり、排出されたシートが散乱したりしてしまう等のトラブルが未然に防止される。
【0277】
(ii)プリンタが姿勢bの状態に設置された場合
排紙ガイド判断手段は非警告モードとなる。
【0278】
このような状態においては、排紙ガイド73が第2の位置にあっても、警告手段は作動せず、ユーザーへの警告はなされない。
【0279】
したがって、ユーザはその好みに応じて、排紙ガイドを第1もしくは第2の位置に切り換えることにより、画像形成済のシートを第1、第2いずれの排出口からでも排出させることができる。
【0280】
<動作停止モードと非動作停止モード>
動作部としての排紙ガイド判断手段は、
前記姿勢検出手段100によりプリンタの設置姿勢がaまたはcの姿勢であると検出され、かつ、排紙ガイド73が第2の位置にあると判断したとき、画像形成の動作を停止させるべく、前記制御部200により構成された動作停止手段を作動させる動作停止モードと、
前記姿勢検出手段100によりプリンタの設置姿勢がbの姿勢であると検出された場合には、前記動作停止手段を作動させない非動作停止モードと、
を有する構成とすることもできる。この場合次のように動作する。
【0281】
(i)プリンタが姿勢aまたはcの状態に設置された場合
排紙ガイド判断手段は動作停止モードとなる。
【0282】
このような状態において、排紙ガイド73が第2の位置にあると判断された場合には、動作停止手段が作動して画像形成の動作が停止される。なお、この際、同時に、前述した警告手段を作動させるように構成してもよい。
【0283】
したがって、シートが第2の排出口72に向かってシート詰まりを生じたり、排出されたシートが散乱したりしてしまう等のトラブルが未然に防止される。
【0284】
(ii)プリンタが姿勢bの状態に設置された場合
排紙ガイド判断手段は非動作停止モードとなる。
【0285】
このような状態においては、排紙ガイド73が第2の位置にあっても、動作停止手段は作動せず、画像形成の動作は停止されない。
【0286】
したがって、ユーザはその好みに応じて、排紙ガイドを第1もしくは第2の位置に切り換えることにより、画像形成済のシートを第1、第2いずれの排出口からでも排出させることができる。
【0287】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
【0288】
例えば、
1 上記実施例では、3つの姿勢で画像形成可能なプリンタについて説明したが、本発明(一連の発明)は、図10(a)(b)に示すように2つの姿勢で画像形成可能な装置についても適用可能である。特に、請求項1、請求項、請求項4、請求項、請求項、請求項、および請求項10記載の発明は、それぞれ有効に適用することができる。
【0289】
なお、図10において、上述した実施例のプリンタ各部に対応する部分には、同一符号に「’」を付して示してある。
【0290】
▲2▼現像室内の搬送手段45は、一本のスクリューとし、姿勢aとcとで逆回転させ、姿勢bでは停止させるようにしても良い。また、3本以上のスクリューで構成しても良い。
【0291】
▲3▼トナー収容室内の攪拌手段53は、複数本、例えば2本のスクリューで構成しても良い。
【0292】
【発明の効果】
本発明によれば、複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することができる。
【0293】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施例であるレーザープリンタを示す外観斜視図。
【図2】図1におけるII−II断面図。
【図3】(a)(b)(c)は、それぞれプリンタの異なる設置姿勢を示す斜視図。
【図4】姿勢検出手段を示す斜視図。
【図5】実施例のブロック図。
【図6】図2の部分拡大図。
【図7】図6におけるVII−VII断面図。
【図8】作用説明図で図3(a)におけるVIII視図に相当する図。
【図9】図3(a)における部分省略IX−IX断面図。
【図10】(a)(b)はそれぞれ変形例の斜視図。
【符号の説明】
S シート
25 手差し口
26 シート検出手段
31 感光ドラム
40 現像手段
41 現像室
42 供給ローラ
43 現像ローラ
45 搬送手段
51 除去手段(クリーニングブレード)
52 トナー回収室
53 攪拌手段
71 第1の排出口
72 第2の排出口
73 排紙ガイド
76 切り換え手段
91 排気口
92 排気ファン
93 第1の吸気口
93s 第1のシャッター
94 第2の吸気口
94s 第2のシャッター
100 姿勢検出手段
111 第1のトナーセンサ
112 第2のトナーセンサ
120 電圧印加手段
200 制御部(判断手段、動作停止手段)
201 警告手段(表示手段)
202 警告手段(スピーカ)

Claims (10)

  1. 複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することのできる画像形成装置であって、
    画像形成時の設置姿勢を検出する姿勢検出手段と、
    この姿勢検出手段により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部と、
    を備え,
    前記画像形成装置は、感光体の表面にトナーを供給し、感光体表面の潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、この現像手段に供給されるべきトナーが収容されているトナー収容室と、このトナー収容室の異なる位置に設けられている少なくとも第1、第2のトナーセンサと、これら第1、第2のトナーセンサからの信号に基づいて前記トナー収容室内のトナーの残量が所定量以下になったと判断する前記動作部としての判断手段とを備え、前記トナーの残量が前記第1のトナーセンサにより検出されるべき第1の姿勢または前記トナーの残量が前記第2のトナーセンサにより検出されるべき第2の姿勢に設置される装置であって、
    前記動作部としての判断手段は、
    前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が第1の姿勢であると検出されたとき、前記第2のトナーセンサからの信号を無効であるとして判断する第1の判断モードと、
    前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が第2の姿勢であると検出されたとき、前記第1のトナーセンサからの信号を無効であるとして判断する第2の判断モードと、
    を有していることを特徴とする画像形成装置。
  2. 複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することのできる画像形成装置であって、
    画像形成時の設置姿勢を検出する姿勢検出手段と、
    この姿勢検出手段により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部と、
    を備え,
    前記画像形成装置は、感光体の表面にトナーを供給し、感光体表面の潜像を現像してトナー像を形成する現像ローラと、この現像ローラにトナーを供給する供給ローラと、この供給ローラによって現像ローラに供給されるべきトナーが収容されている現像室と、前記現像ローラと供給ローラとの間に電位差を生じさせる動作部としての電圧印加手段とを備え、前記現像室内のトナーがその自重によって比較的大きな力で前記現像ローラに押し付けられる姿勢、または前記現像室内のトナーが必ずしもその自重によっては大きな力で前記現像ローラに押し付けられない姿勢に設置される装置であって、
    前記動作部としての電圧印加手段は、
    前記姿勢検出手段により、装置の設置姿勢が、前記現像室内のトナーがその自重によって比較的大きな力で前記現像ローラに押し付けられる姿勢であると検出されたとき、前記現像ローラと供給ローラとの間に比較的小さな電位差を生じさせる小電位差モードと、
    前記姿勢検出手段により、装置の設置姿勢が、前記現像室内のトナーが必ずしもその自重によっては大きな力で前記現像ローラに押し付けられない姿勢であると検出されたとき、前記現像ローラと供給ローラとの間に比較的大きな電位差を生じさせる大電位差モードと、
    を有していることを特徴とする画像形成装置。
  3. 複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することのできる画像形成装置であって、
    画像形成時の設置姿勢を検出する姿勢検出手段と、
    この姿勢検出手段により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部と、
    を備え,
    前記画像形成装置は、回転する感光体表面に形成されたトナー像がシートに転写された後に感光体表面に残っている転写残りトナーを除去する除去手段と、この除去手段により除去されたトナーを回収するトナー回収室と、このトナー回収室に収容されているトナーを撹拌可能でかつ前記感光体の回転軸線方向に向けて搬送可能な前記動作部としての撹拌手段とを備え、前記感光体の回転軸線が水平方向に向く姿勢または回転軸線が傾斜方向に向く姿勢に設置される装置であって、
    前記動作部としての撹拌手段は、
    前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその感光体の回転軸線が傾斜方向に向く姿勢であると検出されたとき、前記トナー回収室に収容されているトナーを傾斜方向上方に向けて搬送しながら撹拌する撹拌モードと、
    前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその感光体の回転軸線が水平方向に向く姿勢であると検出されたとき、動作を停止する停止モードと、
    を有していることを特徴とする画像形成装置。
  4. 複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することのできる画像形成装置であって、
    画像形成時の設置姿勢を検出する姿勢検出手段と、
    この姿勢検出手段により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部と、
    を備え,
    前記画像形成装置は、装置の内部で発生した熱気を排出するための排気口と、この排気口から熱気を排出する前記動作部としての排気ファンとを備え、前記排気口が上部に位置する姿勢または下部に位置する姿勢に設置される装置であって、
    前記動作部としての排気ファンは、
    前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその排気口が上部に位置する姿勢であると検出されたとき、比較的低速で回転する低速モードと、
    前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその排気口が下部に位置する姿勢であると検出されたとき、比較的高速で回転する高速モードと、
    を有していることを特徴とする画像形成装置。
  5. 複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することのできる画像形成装置であって、
    画像形成時の設置姿勢を検出する姿勢検出手段と、
    この姿勢検出手段により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部と、
    を備え,
    前記画像形成装置は、装置の内部で発生した熱気を排出するための排気口と、この排気口から熱気を排出するための排気ファンと、装置内に外気を吸入するための少なくとも第1、第2の吸気口と、これら第1、第2の吸気口を開閉する前記動作部としての第1、第2のシャッターとを備え、前記第1の吸気口が上部に位置し第2の吸気口が下部に位置する姿勢または前記第2の吸気口が上部に位置し第1の吸気口が下部に位置する姿勢に設置される装置であって、
    前記動作部としての第1のシャッターは、
    前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその第1の吸気口が上部に位置する姿勢であると検出されたとき、第1の吸気口を全開とする全開モードと、
    前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその第1の吸気口が下部に位置する姿勢であると検出されたとき、第1の吸気口を非全開とする非全開モードと、
    を有し、
    前記動作部としての第2のシャッターは、
    前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその第2の吸気口が上部に位置する姿勢であると検出されたとき、第2の吸気口を全開とする全開モードと、
    前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢がその第2の吸気口が下部に位置する姿勢であると検出されたとき、第2の吸気口を非全開とする非全開モードと、
    を有していることを特徴とする画像形成装置。
  6. 複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することのできる画像形成装置であって、
    画像形成時の設置姿勢を検出する姿勢検出手段と、
    この姿勢検出手段により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部と、
    を備え,
    前記画像形成装置は、前記シートを手差しで供給するための手差し口と、この手差し口から供給されたシートを検出するシート検出手段と、このシート検出手段からの信号に基づいてシートの有無を判断し得る前記動作部としてのシート判断手段と、ユーザーへの警告を伝達するための警告手段とを備え、前記手差し口が全開となる姿勢または前記手差し口が部分的に塞がれた状態となる姿勢に設置される装置であって、
    前記動作部としてのシート判断手段は、
    前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その手差し口が部分的に塞がれた状態となる姿勢であると検出され、かつ、前記シート検出手段によりシートが検出されたとき前記警告手段を作動させる警告モードと、
    前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その手差し口が全開となる姿勢であると検出された場合には、前記シート検出手段によりシートが検出されたときでも前記警告手段を作動させない非警告モードと、
    を有していることを特徴とする画像形成装置。
  7. 複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することのできる画像形成装置であって、
    画像形成時の設置姿勢を検出する姿勢検出手段と、
    この姿勢検出手段により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部と、
    を備え,
    前記画像形成装置は、前記シートを手差しで供給するための手差し口と、この手差し口から供給されたシートを検出するシート検出手段と、このシート検出手段からの信号に基づいてシートの有無を判断し得る前記動作部としてのシート判断手段と、装置の動作を停止させる動作停止手段とを備え、前記手差し口が全開となる姿勢または前記手差し口が部分的に塞がれた状態となる姿勢に設置される装置であって、
    前記動作部としてのシート判断手段は、
    前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その手差し口が部分的に塞がれた状態となる姿勢であると検出され、かつ、前記シート検出手段によりシートが検出されたとき装置の動作を停止させるべく前記動作停止手段を作動させる動作停止モードと、
    前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その手差し口が全開となる姿勢であると検出された場合には、前記シート検出手段によりシートが検出されたときでも前記動作停止手段を作動させない非動作停止モードと、
    を有していることを特徴とする画像形成装置。
  8. 複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することのできる画像形成装置であって、
    画像形成時の設置姿勢を検出する姿勢検出手段と、
    この姿勢検出手段により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部と、
    を備え,
    前記画像形成装置は、画像が形成されたシートを排出するための少なくとも第1、第2の排出口と、これら第1、第2の排出口のいずれかに前記シートを案内するために第1もしくは第2の位置に切り換えられる排紙ガイドと、この排紙ガイドが前記第1、第2のいずれの位置にあるかを判断する前記動作部としての排紙ガイド判断手段と、ユーザーへの警告を伝達するための警告手段とを備え、前記第1の排出口からのみシートが排出されるべき姿勢または前記第1、第2のいずれの排出口からでもシートが排出可能な姿勢に設置される装置であって、
    前記動作部としての排紙ガイド判断手段は、
    前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その第1の排出口からのみシートが排出されるべき姿勢であると検出され、かつ、前記排紙ガイドが第2の位置にあると判断したとき前記警告手段を作動させる警告モードと、
    前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その第1、第2のいずれの排出口からでもシートが排出可能な姿勢であると検出された場合には、前記排紙ガイドが第2の位置にあると判断したときでも、前記警告手段を作動させない非警告モードと、
    を有していることを特徴とする画像形成装置。
  9. 複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することのできる画像形成装置であって、
    画像形成時の設置姿勢を検出する姿勢検出手段と、
    この姿勢検出手段により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部と、
    を備え,
    前記画像形成装置は、画像が形成されたシートを排出するための少なくとも第1、第2の排出口と、これら第1、第2の排出口のいずれかに前記シートを案内するために第1もしくは第2の位置に切り換えられる排紙ガイドと、この排紙ガイドが前記第1、第2のいずれの位置にあるかを判断する前記動作部としての排紙ガイド判断手段と、装置の動作を停止させる動作停止手段とを備え、前記第1の排出口からのみシートが排出されるべき姿勢または前記第1、第2のいずれの排出口からでもシートが排出可能な姿勢に設置される装置であって、
    前記動作部としての排紙ガイド判断手段は、
    前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その第1の排出口からのみシートが排出されるべき姿勢であると検出され、かつ、前記排紙ガイドが第2の位置にあると判断したとき、装置の動作を停止させるべく前記動作停止手段を作動させる動作停止モードと、
    前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その第1、第2のいずれの排出口からでもシートが排出可能な姿勢であると検出された場合には、前記動作停止手段を作動させない非動作停止モードと、
    を有していることを特徴とする画像形成装置。
  10. 複数の異なる設置姿勢でシートに画像を形成することのできる画像形成装置であって、
    画像形成時の設置姿勢を検出する姿勢検出手段と、
    この姿勢検出手段により検出された設置姿勢に応じて動作モードが変更される動作部と、
    を備え,
    前記画像形成装置は、画像が形成されたシートを排出するための少なくとも第1、第2の排出口と、これら第1、第2の排出口のいずれかに前記シートを案内するために第1もしくは第2の位置に切り換えられる排紙ガイドと、この排紙ガイドが前記第1、第2のいずれの位置にあるかを判断する前記動作部としての排紙ガイド判断手段と、前記排紙ガイドをその第1の位置に切り換える切り換え手段とを備え、前記第1の排出口からのみシートが排出されるべき姿勢または前記第1、第2のいずれの排出口からでもシートが排出可能な姿勢に設置される装置であって、
    前記動作部としての排紙ガイド判断手段は、
    前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その第1の排出口からのみシートが排出されるべき姿勢であると検出され、かつ、前記排紙ガイドが第2の位置にあると判断したとき、排紙ガイドを第1の位置に切り換えるべく前記切り換え手段を作動させる自動切り換えモードと、
    前記姿勢検出手段により装置の設置姿勢が、その第1、第2のいずれの排出口からでもシートが排出可能な姿勢であると検出された場合には、前記切り換え手段を作動させない手動モードと、
    を有していることを特徴とする画像形成装置。
JP14683695A 1995-05-22 1995-05-22 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3669007B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14683695A JP3669007B2 (ja) 1995-05-22 1995-05-22 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14683695A JP3669007B2 (ja) 1995-05-22 1995-05-22 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08314333A JPH08314333A (ja) 1996-11-29
JP3669007B2 true JP3669007B2 (ja) 2005-07-06

Family

ID=15416632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14683695A Expired - Fee Related JP3669007B2 (ja) 1995-05-22 1995-05-22 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3669007B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6848850B2 (en) 2001-10-24 2005-02-01 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Recording apparatus
JP2007326223A (ja) * 2004-09-16 2007-12-20 Brother Ind Ltd 印刷装置
JP5626048B2 (ja) * 2011-03-15 2014-11-19 セイコーエプソン株式会社 記録装置
JP5652423B2 (ja) 2012-04-02 2015-01-14 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP5929475B2 (ja) * 2012-04-27 2016-06-08 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP5888100B2 (ja) * 2012-05-09 2016-03-16 コニカミノルタ株式会社 電子機器および画像形成装置
JP5692158B2 (ja) 2012-05-11 2015-04-01 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP5692159B2 (ja) 2012-05-11 2015-04-01 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP5874797B2 (ja) * 2014-09-29 2016-03-02 セイコーエプソン株式会社 搬送装置および記録装置
JP7188059B2 (ja) * 2018-12-21 2022-12-13 ブラザー工業株式会社 印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08314333A (ja) 1996-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5815784A (en) Cleaning device for an image forming apparatus and a toner collecting device therefor
JP4402066B2 (ja) トナー補給装置、現像装置および画像形成装置
US20080212989A1 (en) Control method of driving toner containers and image forming apparatus
JP3669007B2 (ja) 画像形成装置
JP2000267419A (ja) 画像形成装置
JP2007163793A (ja) トナー搬送装置および画像形成装置
JP3968659B2 (ja) トナー供給装置、現像装置及び画像形成装置
JP3826751B2 (ja) 廃トナー回収装置
JP4014806B2 (ja) トナー補給装置・現像装置・画像形成装置
JP2014059356A (ja) 画像形成装置
JP6037205B2 (ja) 粉体補給装置及び画像形成装置
JP2005091715A (ja) トナー補給装置及び画像形成装置
JP2008164748A (ja) 現像器ユニット
JPH10268641A (ja) 粉体移送装置
JP3098568B2 (ja) トナー補給装置
JPH11212417A (ja) 感光ドラムクリーニング機構及びそれを使用する印刷装置
JP2002139977A (ja) 画像形成装置
JP4971054B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP3250420B2 (ja) 画像形成装置
JPH0962073A (ja) 画像形成装置
JP2024002834A (ja) トナーカートリッジ
JP4980766B2 (ja) 画像形成装置
JP2004191436A (ja) 現像剤攪拌搬送装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JPH0764449B2 (ja) 電子複写装置用テ−ブル
JP5633264B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040915

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050404

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080422

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090422

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090422

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100422

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110422

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110422

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees