JP3665662B2 - 車両用ホイール - Google Patents

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喬士 加藤
和雄 高橋
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旭テック株式会社
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は車両用ホイールに係り、特に、スポーク部を有する一体鋳造型のものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用ホイールは、これにゴムタイヤを装着し、ブレーキ装置を連結して使用される。ゴムタイヤには摩擦熱が生じるとともに、ブレーキ装置のブレーキプレートにも摩擦熱が生じ、これら摩擦熱によりタイヤ寿命を短縮したり、制動性能を低下させたりする。このため、このような摩擦熱をホイールを介して放熱させるように構成されている。
【0003】
一方、従来の自動二輪車等に用いられる車両用ホイールとしては、ハブ部、スポーク部及びリム部を一体鋳造したものが知られている。この場合、スポーク部を中空構造とし、軽量化された車両用ホイールも知られている(例えば特開昭60−92101号,同61−92754号)。
【0004】
このような中空のスポーク部を有する車両用ホイールの場合、スポーク部のリム部側に、ホイールの軸芯方向に開口された貫通孔が形成されている。この貫通孔は、スポーク部に中空部を形成する際の中子を金型に固定する巾木跡、又は中子を押えるピン跡であって、後にこの貫通孔は水抜き孔として利用されている(特開昭61−92754号)。
【0005】
しかしながら、上記従来の車両用ホイールにあっては、スポーク部に形成されている貫通孔はホイールの軸芯方向に開口しているため、ホイールが回転しても外気がスポーク部の中空部内を流通することがなく、放熱効果が期待できないという問題点があった。
【0006】
そこで、本出願人は、先に、特開平2−249701号で一体鋳造型ホイールのスポーク部の中空構造を利用して、放熱性能の優れた車両用ホイールを提供している。
【0007】
上記提案に係る車両用ホイールは、スポーク部の回転方向前面に外部とそのスポーク部の中空部とを連通する吸気口を設けるとともに、前記回転方向前面以外の面には前記中空部と外部とを連通する排気口を設けたことを特徴としている。
【0008】
上記提案に係る車両用ホイールは、ホイールの回転に伴い空気が吸気口からスポーク部内に流入し、その流入した空気は排気口から外部へ放出される。従って、リム部からスポーク部に伝導するタイヤ熱又はハブ部からスポーク部に伝導するブレーキ熱は、効果的に放熱されるという優れた効果を有することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記提案に係る車両用ホイールは、スポーク部内の空気の流れを利用して放熱効果を高めることができるという優れた効果を有しているが、本発明者らは、上記提案のスポーク部内の空気の流れ方向を変えることにより、さらに優れた放熱効果が得られることを見いだした。
【0010】
すなわち、本発明者らは、車両用ホイールの回転によって生ずる遠心力を巧みに利用して、スポーク部の中空部内の空気の流れを高めて、さらに冷却効果の優れた車両用ホイールを得ることができた。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る車両用ホイールは、ハブ部と、そのハブ部から放射状に延長する中空のスポーク部と、そのスポーク部の先端部を連結するリム部とを有する車両用ホイールにおいて、前記スポーク部の前記ハブ部側の回転方向前面、又はそのスポーク内部とそのハブ部内部が連通しているときにそのハブ部に、外部とそのスポーク部の中空部とを連通する吸気口を設けるとともに、そのスポーク部の前記リム部側の回転方向後方面に、その中空部と外部とを連通するその吸気口の開口面積よりも開口面積の小さい排気口を設け、その吸気口から流入した空気を遠心力を利用してその排気口側へ移動させて排気できるようにするとともに、吸気口と排気口との圧力差を利用して吸気口から排気口への空気の流れを促進させたことを特徴としている。
【0012】
【作用】
上記構成において、ホイールの回転に伴い気がハブ部側の吸気口からスポーク部の中空部内に流入し、その流入した空気は遠心力により、さらに圧力差によりリム部側の排気口に向けて移動し、その排気口から外部へ放出される。従って、リム部からスポーク部に伝導するタイヤ熱又はハブ部からスポーク部に伝導するブレーキ熱は、効果的に放熱される。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。図1〜図3は、第1の実施例に係る車両用ホイールを示すものであって、車両用ホイール(以下「ホイール」という)aは車軸に装着されるハブ部1と、このハブ部1からほぼ放射状に延長する複数本の中空構造のスポーク部2と、これらのスポーク部2の先端部を連結するリム部3とを有し、アルミニウム等の軽合金の鋳造により一体的に形成されている。
【0014】
本実施例のハブ部1には、ブレーキプレート取付用孔4,4…が同心円上に等間隔をもって設けられているとともに、スポーク部2との境界面を仕切る外周壁5が設けられている。
【0015】
スポーク部2のホイールaの回転方向(矢印イ方向)の面、すなわち回転方向前面(以下「前面」という)6は、ハブ部1の外周接線方向に位置し、一方、その反対面、すなわち回転方向後方面(以下「後方面」という)7の延長線は、ハブ部1の中心に位置している。
【0016】
スポーク部2は、図1のA−A線断面図である図2(a)及び図1のB−B線断面図である図3(b)に示されるように、ハブ部1側からリム部3側方向に漸次細くなるように形成され、かつその断面形状は、前面6側よりも後方面7側が小さくなる卵形に形成されていて、空気抵抗が可及的に小さくなるように工夫されている。
【0017】
スポーク部2の前面6のハブ部1側には、スポーク部2内に設けられた中空部8と外部(大気)とを連通する吸気口9が設けられているとともに、後方面7のリム部3側には、中空部8と外部(大気)とを連通する排気口10が設けられている。
【0018】
吸気口9及び排気口10は、中空部8を得るための中子の巾木跡を利用して容易に形成することができる。すなわち、従来の水抜き兼用の貫通孔と同様に、ホイールaの鋳造時に作ることができる。そして、吸気口9及び排気口10は、図2(a)の右側面図である図2(b)、及び図3(b)の左側面図である図3(a)に示されるように、スポーク部2の長手方向に沿った長穴の形状をそれぞれ呈している。これは、ホイールaの車軸方向から見たときに、吸気口9及び排気口10がなるべく見えないようにするためである。そして、図2(b)及び図3(a)から明らかなように、吸気口9の開口面積が排気口10の開口面積よりも大きくなるように決められている。
【0019】
以上の構成によるホイールaが矢印イ方向に回転されると、前面6側の気圧が後方面7より高くなり、また、吸気口9は、スポーク部2の回転方向前面に開口するため、ここから外気(空気)が強制的に中空部8内に流入し、さらに、遠心力により中空部8内をハブ部1側へ移動され、排気口10から外部へ放出される(図1の矢印ロ参照)。
【0020】
排気口10の位置は、スポーク部2のリム部3側に位置しているため周速度が速く、したがって、吸気口9から吸入された空気は遠心力の作用によりリム部3側に効果的に移動して、排気口10から排気される。したがって、中空部8内の空気流は一段と促進される。
【0021】
また、排気口10は、スポーク部2の回転方向背面に位置しているため負圧に維持され、したがって吸気口9と排気口10との圧力差が大きく、この圧力によっても中空部8内の空気の流れが一層促進される。
【0022】
このため、ホイールaは、スポーク部2の外周面からの放熱と、スポーク部内の強制的な空気流通による放熱によって効果的に冷却される。
【0023】
図4は、本発明の第2の実施例を示すものであって、上記第1の実施例と相違する点は、ハブ部1の側壁5が省略されたところにあり、各スポーク部2の中空部8が連通状態に構成されている。
【0024】
本実施例においても、上述の実施例と同様に、中空部8内に空気の流通が生じホイールa′の冷却効果を得ることができる。しかも、この実施例においては、スポーク部2の中子が単一にでき、かつ、中子の支持する箇所が均等であるため、中子支持を精密に行なうことができる。したがって、スポーク部2およびハブ部1の肉厚をより均一化できる効果が得られる。
【0025】
図5は、本発明の第3の実施例を示すものであって、上記第2の実施例とは、吸気口9をハブ部1の側壁面11に設けた点が相違している。
【0026】
本実施例にけるホイールa″においても、中空部8内の空気は遠心力により移動できるので、上述の実施例と同様な効果が得られる。なお、本実施例では、吸気口9はハブ部1に設けた例を示したが、スポーク部2とハブ部3との接合箇所に設けるようにしても同じ効果を得ることができる。
【0027】
なお、上述した各実施例においては、吸気口9および排気口10は、1つのスポーク部2にそれぞれ1箇としたが、スポーク部2の強度の許す範囲内であれば複数設けるようにしてもよい。しかし、いずれにしても吸気口9と排気口10との位置関係は、排気口10が吸気口9よりも外側、つまりホイールa(a′,a″)の車軸位置を中心として排気口10は吸気口9よりも離れている必要がある。
【0028】
また、上述の実施例では、スポーク部2は3本としたが、これを4本以上としてもよいことは勿論である。
【0029】
【発明の効果】
この発明に係るホイールは、スポーク部のハブ部側の前面、又はそのスポーク内部とそのハブ部内部が連通しているときにそのハブ部外部とそのスポーク部の中空部とを連通する吸気口を設けるとともに、そのスポーク部のリム部側の後方面にその中空部と外部とを連通するその吸気口の開口面積よりも開口面積の小さい排気口を設け、その吸気口から流入した空気を遠心力を利用してその排気口側へ移動させて排気できるようにするとともに、吸気口と排気口との圧力差を利用して吸気口から排気口への空気の流れを促進させたので、ホイールの回転に伴って吸気口から中空部に空気が流入し、その流入した空気は遠心力の作用により排気口から排出されるため、さらに、吸気口と排気口との圧力差により吸気口から排気口への空気の流れが促進されるために冷却効果の優れたホイールとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るホイールの一部切断正面図である。
【図2】(a)は図1のA−A線拡大断面図、(b)は(a)の右側面図である。
【図3】(a)は図1のB−B線拡大断面図、(b)は(a)の左側面図である。
【図4】本発明の第2の実施例に係るホイールの一部切断正面図である。
【図5】本発明の第3の実施例に係るホイールの一部断面正面図である。
【符号の説明】
a,a′,a″ 車両用ホイール(ホイール)
1 ハブ部
2 スポーク部
3 リム部
8 中空部
9 吸気口
10 排気口

Claims (1)

  1. ハブ部と、そのハブ部から放射状に延長する中空のスポーク部と、そのスポーク部の先端部を連結するリム部とを有する車両用ホイールにおいて、
    前記スポーク部の前記ハブ部側の回転方向前面、又はそのスポーク内部とそのハブ部内部が連通しているときにそのハブ部に、外部とそのスポーク部の中空部とを連通する吸気口を設けるとともに、そのスポーク部の前記リム部側の回転方向後方面に、その中空部と外部とを連通するその吸気口の開口面積よりも開口面積の小さい排気口を設け、その吸気口から流入した空気を遠心力を利用してその排気口側へ移動させて排気できるようにするとともに、吸気口と排気口との圧力差を利用して吸気口から排気口への空気の流れを促進させたことを特徴とする車両用ホイール。
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