JP3664116B2 - 通信ネットワーク、ノード装置及びパス設定方法 - Google Patents

通信ネットワーク、ノード装置及びパス設定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は通信ネットワーク、ノード装置及びパス設定方法に関し、特にクロスコネクト装置(cross−connect:XC)を多数相互接続して構成した光通信ネットワークに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光通信ネットワークにおいては、光ファイバによって多数のクロスコネクト(以下、XCとする)装置をメッシュ状に相互接続した網から構成されている。XC装置は特定の入力インタフェースの波長チャネル上を伝送されてきたデータ信号を、複数の出力インタフェースから選択された特定の出力インタフェースの波長チャネルへ切替え、データ信号を波長チャネル単位で転送するための装置である。
【0003】
XC装置にはインタフェースにおいて光−電気変換によっていったん光信号を電気信号へ変換して処理する電気XC装置と、光−電気変換を使用しない光XC装置との2種類がある。光XC装置は任意のデータ信号速度やデータ信号フォーマットの信号に対応することができる特徴を持っている。
【0004】
XC装置は他のXC装置と相互に接続されるだけでなく、SONET(synchronous optical network)多重・分離装置、ATM(asynchronous transfer mode)スイッチ、IP(internet protocol)ルータ等の光通信ネットワークのクライアントとなる装置とも接続される。
【0005】
光通信ネットワークは一つ以上の波長を使用して、複数のクライアント装置の間に光パスを提供するサービスを実現する。光パスはクライアント装置の接続された送信側XC装置から複数の中継XC装置を経由して、他のクライアント装置の接続された受信側XC装置へ至るように設定される。このようなXC装置に関する技術は、特開2000−004460号公報に開示されている。
【0006】
このような光通信ネットワークの一例を図21に示す。図21において、この光通信ネットワーク6には9個の電気XC装置21〜29と、6個の光XC装置31〜36とが配置され、それらが相互に接続されている。6個の光XC装置31〜36は相互に接続され、サブ光通信ネットワークを構成している。光XC装置31〜36は光−電気変換を伴わず、光信号をトランスペアレント(transparent)に伝送するため、このようなサブ光通信ネットワークはトランスペアレント伝送クラウド5と呼ばれる。また、光通信ネットワークには4つのクライアント装置11〜14が接続されている。
【0007】
この図21を用いて、クライアント装置11が光通信ネットワークに対してクライアント装置12への光パスの設定を要求した場合における光通信ネットワーク6とXC装置との動作について説明する。
【0008】
クライアント装置11は光通信ネットワーク6においてクライアント装置11と対向している電気XC装置22に対して光パスの設定を要求する。電気XC装置22はクライアント装置12あるいは光通信ネットワーク6においてクライアント装置12と対向している電気XC装置27へ至る最適な経路を計算する。例えば、最適な経路として、経路「電気XC装置22−光XC装置32−光XC装置34−光XC装置36−光XC装置35−電気XC装置27」を選択する。
【0009】
上記の経路の計算方法としてはさまざまな方法があるが、最もよく使用される方法としては最小ホップ数の経路を選択する方法がある。最小ホップ数の経路では、光パスを中継するXC装置の数が最小であるため、光通信ネットワーク6の利用効率を高めることができる。上記の経路の例は、実際に電気XC装置22と電気XC装置27とを5ホップで接続する最小ホップ数の経路の1つになっている。電気XC装置22は計算した経路に沿って光パス設定の制御メッセージを送信する。
【0010】
経路上の各中継XC装置は光パス設定の制御メッセージを経路に沿って転送するとともに、XC装置の入力インタフェースと出力インタフェースとを接続設定して光パスを設定していく。電気XC装置27において接続設定が完了すると、クライアント装置12までの光パスの設定が完了したことになる。
【0011】
このような経路計算方法の代表的な例として、IPにおいて使用されているOSPF(open shortest path first)ルーティングプロトコルがある。OSPFルーティングプロトコルの詳細は、IPの国際標準化機間であるIETF(internet engineering task force)において規定されたRFC(request for comments)における、J.Moy他のRFC2178「OSPF version2」(1997年7月)に記述されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の光通信ネットワークでは、トランスペアレント伝送クラウド内部のデータ信号の伝送品質が光XC装置、光ファイバ、光ファイバ上で光信号を増幅中継する増幅器、その他の機器における損失量、分散量、非線型性等のさまざまな物理パラメータや伝送距離に依存するため、複雑すぎて経路計算において考慮することが不可能である。例えば、図21に示すトランスペアレント伝送クラウド5において、経路「光XC装置32−光XC装置34−光XC装置36−光XC装置35」は伝送距離が長く、データ信号が正常に伝送できないかもしれない。しかしながら、このような問題は経路計算において考慮することができないため、光パスの設定後になって問題が発生する。
【0013】
したがって、OSPFルーティングプロトコル等を使用して計算した経路上をデータ信号が実際に伝送された場合に、トランスペアレント伝送クラウド内部の光XC装置の物理的な特性に起因してデータ信号の伝送品質が劣化し、必ずしも設定した光パス上で正常なデータ信号の伝送を保証することができないという問題がある。
【0014】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、複雑な物理パラメータをあらわに取扱うことなく、かつトランスペアレント伝送クラウド内部のデータ信号の伝送品質を考慮した経路計算によって設定した光パス上で正常なデータ信号の伝送を保証することができる通信ネットワーク、ノード装置及びパス設定方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明による通信ネットワークは、相互に接続された複数のクロスコネクト装置を接続切替することによってパスを動的に設定・開放するとともに、各々前記クロスコネクト装置を含んで構成される複数の領域からなる通信ネットワークであって、
前記複数の領域のうちの一つの領域は、予め定義されかつ設定された制限条件の基でその間に前記パスを設定することが不可能な少なくとも1組のクロスコネクト装置を含み、
前記一つの領域の内部で前記パスの設定が可能なクロスコネクト装置の組の間に前記クロスコネクト装置の組の間を直通する仮想リンクが設定されていると見なしかつパスの設定が不可能なクロスコネクト装置の組の間に仮想リンクが設定されていないと見なしてそれら仮想リンクについての情報を前記一つの領域の外側のクロスコネクト装置に対して公告する手段を備え、
前記一つの領域の外側の装置が公告された前記仮想リンクについての情報を基に前記一つの領域を含むパスの経路を計算するよう構成している。
【0016】
本発明による他の通信ネットワークは、相互に接続された複数のノード装置を接続切替することによってパスを動的に設定・開放するとともに、各々前記ノード装置を含んで構成される複数の領域からなる通信ネットワークであって、
前記複数の領域のうちの一つの領域は、前記複数のノード装置の一部を含み、
前記一つの領域に対して予め設定された制限条件の基で前記一つの領域の内部で前記パスの設定が可能なノード装置の組の間には前記ノード装置の組の間を直通する仮想リンクが設定されていると見なし、それら仮想リンクについての情報を前記一つの領域の外側の装置に公告する手段を備え、
前記一つの領域の外側の装置が公告された前記仮想リンクについての情報を基に前記一つの領域をまたぐパスの径路を計算するよう構成している。
【0017】
本発明によるノード装置は、相互に接続された複数の装置を接続切替することによってパスを動的に設定・開放するとともに、各々前記装置を含んで構成される複数の領域からなる通信ネットワークを構成するノード装置であって、
前記複数の領域のうちの一つの領域は、前記複数の装置の一部を含み、
前記一つの領域の内部に属している場合に前記一つの領域に対して予め設定された制限条件の基で前記一つの領域の内部で前記パスの設定が可能な装置の組の間には前記装置の組の間を直通する仮想リンクが設定されていると見なし、それら仮想リンクについての情報を前記一つの領域の外側の装置に公告する手段を備えている。
【0018】
本発明による通信ネットワークのパス設定方法は、相互に接続された複数のノード装置を接続切替することによってパスを動的に設定・開放するとともに、各々前記ノード装置を含んで構成される複数の領域からなる通信ネットワークのパス設定方法であって、
前記複数の領域のうちの一つの領域は、前記複数のノード装置の一部を含み、
前記一つの領域に対して予め設定された制限条件の基で前記一つの領域の内部で前記パスの設定が可能なノード装置の組の間には前記ノード装置の組の間を直通する仮想リンクが設定されていると見なし、それら仮想リンクについての情報を前記一つの領域の外側の装置に公告するステップを備え、
前記一つの領域の外側の装置が公告された前記仮想リンクについての情報を基に前記一つの領域をまたぐパスの径路を計算するようにしている。
【0019】
すなわち、本発明による光通信ネットワークは、トランスペアレント伝送クラウド内部のすべてのクロスコネクト装置の組に対してデータ信号の正常な伝送が可能などうかを予め検証し、正常な伝送が可能な組の間にのみクロスコネクト装置間を相互接続する仮想リンクが設定されていると見なし、その仮想リンクに関する情報を外部に公告するための、トランスペアレント伝送クラウドを含む領域を設定している。
【0020】
この領域は光通信ネットワークや新規クロスコネクト装置が起動した時に、トランスペアレント伝送クラウドを含む領域内部のすべてのクロスコネクト装置の組に対して、データ信号の正常な伝送が可能かどうかを予め検証しておく。正常な伝送が可能な組の間にのみクロスコネクト装置間を相互接続する仮想リンクが存在すると見なし、正常な伝送が不可能な組の間には仮想リンクが存在しないと見なす。領域は実際の実リンクではなく、これらの仮想リンクに関する情報を領域外部に公告するという動作を実行する。領域外部のクロスコネクト装置は領域から公告された仮想リンクを基に、その領域を通過する光パスの経路計算を行う。
【0021】
したがって、領域外部のクロスコネクト装置における経路計算は、正常なデータ信号の伝送が保証された仮想リンクを使用して経路を計算するため、光ファイバ等の物理パラメータをあらわに考慮した複雑な計算を行わなくても、トランスペアレント伝送クラウド内部で設定した光パス上で正常なデータ信号の伝送を保証することが可能となる。
【0022】
つまり、光クロスコネクト装置の物理的な特性に起因してトランスペアレント(transparent)に伝送される信号の伝送品質が劣化し、必ずしも任意の光パスの設定が可能とはならない時に制限される場合の光パスの経路計算方法を改良することが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例による光通信ネットワークの構成を示すブロック図である。図1において、光通信ネットワーク1は、9個の電気クロスコネクト[以下、クロスコネクトをXC(cross−connect)とする]装置21〜29と、6個の光XC装置31〜36とが配置されて、4つのクライアント装置11〜14が接続されている。
【0024】
6個の光XC装置31〜36は1つのトランスペアレント伝送クラウド(transparent transmission cloud)5を構成している。トランスペアレント伝送クラウド5内部において、データ信号は光−電気変換されることなく、トランスペアレントに伝送される。
【0025】
光通信ネットワーク1には3つの領域(domain)(#1〜#3)2〜4が定義されている。領域(#1)2はトランスペアレント伝送クラウド5を含んでいる。光通信ネットワークの残りは領域(#2)3と領域(#3)4とに分割されている。領域(#1〜#3)2〜4間の境界はNNI(network−network−interface)と呼ばれ、NNIを介して経路計算や光パスの設定に必要な情報が領域(#1〜#3)2〜4間で交換される。
【0026】
XC装置とクライアント装置11〜14との境界はUNI(user−network−interface)と呼ばれ、クライアント装置11〜14はUNIを介して光通信ネットワーク1に対して光パスの設定と開放とを要求する。
【0027】
図2は図1の領域(#1)2における仮想リンク(virtual link)とその公告(advertisement)の例とを示す図である。図2には領域(#1)2における仮想リンクの例が示されている。仮想リンクの設定から公告までの手順について以下説明する。
【0028】
まず、光通信ネットワークが起動した時には、予めなされた伝送設計や光ファイバの物理的な特性を基にしたシミュレーションや実験を基礎として、領域(#1)2の通信ネットワーク管理装置(図示せず)が領域内のすべてのXC装置の組の間でのすべての経路について、または領域内のすべてのXC装置の組の間での領域内で予め設定されている経路最適化指標にしたがって選択されたいくつかの経路について、信号の伝送品質を検証し、その結果をXC装置間の信号伝送の可能性として保持する。この場合、その結果は光XC装置31〜36へ転送して保存することも可能である。信号品質はビットエラーレート、信号雑音(S/N)比、Q値等から検証される。例えば、ビットエラーレートが10-9より大きければ、信号伝送は不可能であると判断する。
【0029】
例えば、光XC装置32には光XC装置32から光XC装置31,33,34,36へは正常な信号の伝送が可能であるという情報が保存され、光XC装置35へは伝送距離が長い等の物理的な制約によって信号の伝送が不可能で、光パスが設定できないという情報が保存される。
【0030】
同様に、例えば、光XC装置31には光XC装置31から光XC装置32,33,34,35へは正常な信号の伝送が可能だが、光XC装置36へは信号の伝送が不可能であるという情報が保存される。
【0031】
次に、光XC装置32は信号の伝送の可能性を仮想リンクという形で、NNIを通して隣接する領域(#2)3へ公告する(advertise)。光XC装置32と光XC装置31,33,34,36との間には仮想リンクが設定されているものとみなす。このような物理的な制約によって信号の伝送が不可能な場合だけでなく、その他の管理上の制約や光通信ネットワーク内部の残余資源の制約で光パスが設定できない場合にも、XC装置間には仮想リンクが設定されない。
【0032】
図3は図2に示す例における領域外部へ公告される仮想リンクに関する状態情報の一例を示す図である。図3には光XC装置32が公告する情報の例が示されている。
【0033】
図4は図2に示す例における領域外部へ公告される仮想リンクに関する状態情報の他の例を示す図である。図4には光XC装置31が公告する情報の例が示されている。光XC装置32から電気XC装置22へ公告された情報と、光XC装置31から電気XC装置21へ公告された情報とは、領域(#2)3内でさらに公告されて領域(#2)3内の各XC装置で共有される。同様に、光XC装置35と光XC装置36とから公告された情報は、領域(#3)4内の各XC装置で共有される。
【0034】
領域(#1)2から領域(#2)3及び領域(#3)4への仮想リンクについての公告は光通信ネットワーク1が起動した後、隣接するXC装置間で行われる隣接発見過程(neighbor−discovery)と、サービス発見過程(service−discovery)との一部の過程として組込むことができる。隣接発見は隣接するXC装置の番号等の属性の取得を、サービス発見は隣接するXC装置が提供する機能の取得をそれぞれ行う。通常、これらはOSPF等のルーティングプロトコルの機能の一部として実現されている。
【0035】
公告された情報には領域番号と、公告を行うXC装置番号と、仮想リンクを識別するための仮想リンクの送信側XC装置番号と、受信側XC装置番号と、仮想リンクの使用コストとが記載されている。通常、公告を行うXC装置と仮想リンクの送信側XC装置とは同一である。つまり、例えば公告を行う光XC装置32は光XC装置32を送信側とする仮想リンクについてのみNNIを介した公告を行う。経路計算上は必要ないので、光XC装置32は光XC装置31、35、36を送信側とする仮想リンクについての公告を行う必要はない。また、実際に存在している実リンクについての公告は行わない。但し、これらの情報についての公告が禁止されるわけではない。
【0036】
仮想リンクの使用コストは領域(#2)3や領域(#3)4のXC装置が、領域(#1)2にまたがる経路計算を行う際の経路最適化の指標として使われる。コストにホップ数を使用する場合には、実リンクのコストは常に「1」である。一方、仮想リンクのコストはその仮想リンクに対応する中継XC装置によって繋ぎ合わされた実リンクの組における実リンクの総数である。仮想リンクのコストにはホップ数だけでなく、実リンク上の残り帯域や使用する中継XC装置の数や状態に依存して算出した値等を基準に割当てることもできる。
【0037】
図5は図2に示す例における各仮想リンクが共有している実リンクに関して領域内部で管理される管理情報の一例を示す図である。図5には光XC装置32を送信側とする仮想リンクが共有している実リンクについて、領域(#1)2の通信ネットワーク管理装置(図示せず)が管理する管理情報が示されている。この管理情報は光XC装置31〜36において保存してもよい。
【0038】
管理情報には光XC装置32を送信側とする仮想リンクを構成する際に、実リンクの組を繋ぎ合わせるために必要な一連の中継XC装置番号が記載されている。中継XC装置番号だけでなく、さらに詳細に中継XC装置の入力インターフェース番号と出力インターフェース番号と使用される波長番号などを記載することもできる。実リンクに識別番号が付与されている場合には、一連の中継XC装置番号の代わりに、中継XC装置間の一連の実リンクの識別番号を使用してもよい。例えば、ファイバの番号と波長の番号とを組にして、実リンクの識別番号として使用することができる。この管理情報を参照することによって、例えば光XC装置32から光XC装置36へ至る仮想リンクは、光XC装置34を中継XC装置として使用していることが分かり、仮想リンクと実リンクの組との間の相互の変換が可能になる。
【0039】
一般に、仮想リンクを構成する一連の実リンクの組には複数の候補が考えられる。候補となる一連の実リンクの組の中で、領域内で予め設定されている経路最適化指標となる実リンクのコストの総和が最小になる組を一つ選択して、それに関する情報を管理情報として記憶する。この場合、候補となる複数の実リンクの組の一部または全部に関する情報を管理情報として記憶してもよい。
【0040】
また、光XC装置32から光XC装置36へ至る仮想リンクは、光XC装置32から光XC装置34へ至る仮想リンクとの間で実リンクを共有していることが分かる。つまり、これら2つの仮想リンクは同時に使用することができない。この管理情報もNNIを通して領域(#2)2,(#3)4へ公告して、より精密な経路計算に役立てることもできる。
【0041】
公告する仮想リンクの使用コストにホップ数を使用する場合には、常に、ホップ数=(中継XC装置の数)+1となる。また、仮想リンクを構成する実リンクの中継経路は複数存在する場合もある。例えば、光XC装置32から光XC装置33へ至る仮想リンクは光XC装置31、または光XC装置34を中継XC装置として使用することができる。仮想リンクを構成する実リンクの中継経路が多数存在する場合には、領域内で予め設定されている経路最適化指標にしたがっていくつかを選択し、それに対応して公告する仮想リンクに使用コストを割当てる。
【0042】
また、仮想リンクについての公告は、仮想リンクの波長や信号速度等についての情報を含んでもよい。仮想リンクは、両端が同一のXC装置の組の間に複数並列に設定してもよい。例えば、両端のXC装置の間に異なる複数の波長の実リンクが存在したり、両端のXC装置の間の一連の実リンクの組で構成される中継径路が複数存在して仮想リンクのコストが複数存在するような場合に便利である。
【0043】
仮想リンクを設定できるかどうか判断するために検証される設定信号伝送品質の指標であるビットエラーレートは信号速度に依存する。そこで、仮想リンクについての公告が信号速度についての情報を含むことが重要な場合がある。両端が同一のXC装置の組の間に、一連の実リンクの組で構成される中継径路が同一で信号速度が異なる複数の仮想リンクが設定される場合もある。例えば、あるXC装置間には2.5Gbit/sの仮想リンクのみが設定され、あるXC装置間には2.5Gbit/sと10Gbit/sとの2つの仮想リンクが設定される。
【0044】
さらに、仮想リンクについての公告は仮想リンクの共有リスクグループ(shared risk group)についての情報を含んでもよい。共有リスクグループは、領域内部の障害によって同時に信号品質が劣化する可能性のある仮想リンクのグループである。異なる共有リスクグループに属する2本の仮想リンクを現用経路と予備経路とに割当てることによって、障害回復が可能になる。
【0045】
電気XC装置22と光XC装置32との間のNNIをまたぐリンクが複数並列に存在する場合には、すべてのリンクが光XC装置32から公告された仮想リンクに接続できるとは限らない。例えば、光XC装置32が波長変換できない場合には、NNIをまたぐリンクと仮想リンクとの間で波長の不一致が起こることがある。そこで、NNIをまたいで光XC装置32と接続されたリンク毎に、そのリンクと接続可能な仮想リンクを公告することもできる。
【0046】
公告される仮想リンクに対する制約として、その仮想リンクと接続可能なNNIをまたぐリンクを含むこともできる。径路計算上は、光XC装置32をリンク及びそのリンクと接続可能な仮想リンク毎に、並列に配置された複数のサブ光XC装置の集合と見なすこともできる。
【0047】
図6は図2に示す例において光パスの設定が一回の試行で成功する一例を示す図であり、図7は図2に示す例において光パスの設定が一回失敗した後の再試行で成功する一例を示す図である。これら図1〜図7を参照して、光パスの設定のプロセスについて説明する。
【0048】
図6を参照すると、クライアント装置11からクライアント装置12へ光パスを設定する手順が示されている。クライアント装置11はUNIを通して隣接する電気XC装置22へ光パスの設定を要求する(図6のS1参照)。電気XC装置22は、UNIを通してクライアント装置12と隣接する電気XC装置27への最適経路を計算する(図6のS2,S3参照)。この時、図3及び図4に示す領域(#1)2から領域(#2)3へ公告された仮想リンクについての情報を使用する。
【0049】
光XC装置32から光XC装置36へは仮想リンクが存在するが、光XC装置35へは仮想リンクが存在しないことを考慮し、例えば、経路として「電気XC装置22−(光XC装置32−光XC装置36)−電気XC装置28−電気XC装置27」を選択する。(光XC装置32−光XC装置36)はホップ数2の仮想リンクである。経路の総ホップ数は最小値の5である。
【0050】
電気XC装置22は計算した経路に沿って受信側のXC装置へ向けて、経路の情報を含み、XC装置の接続設定を要求する制御メッセージを送信する。NNIを通して制御メッセージを受信した光XC装置32は、図5に示す管理情報を用いて、仮想リンクである(光XC装置32−光XC装置36)を実リンクの「光XC装置32−光XC装置34−光XC装置36」に変換し(図6のS4参照)、接続設定を行い、制御メッセージをさらに受信側のXC装置へ転送する。電気XC装置27まで接続設定が終わると、クライアント装置12までの光パスの設定のプロセスが完了する。
【0051】
電気XC装置22が経路計算する際に、既存のルーティングプロトコルを流用する場合には、仮想リンクと実リンクとは区別されない。この場合には、例えば、経路として「電気XC装置22−(光XC装置32−光XC装置31)−(光XC装置31−光XC装置35)−電気XC装置27」を選択するかもしれない。(光XC装置32−光XC装置31)と(光XC装置31−光XC装置35)とは、どちらも仮想リンクである。経路の総ホップ数はやはり最小値の5である。但し、上記の2つの仮想リンクは単独であれば信号の伝送品質に問題ないが、トランスペアレント伝送クラウド5内で複数(2つ以上)の仮想リンクを繋いで光XC装置32から光XC装置35へ信号を伝送することはできないことに注意しなければならない。図7を参照すると、この場合の光パスを設定する手順が示されている。
【0052】
電気XC装置22は計算した経路に沿って受信側のXC装置へ向けて、経路の情報を含み、XC装置の接続設定を要求する制御メッセージを送信する(図7のS11〜S13参照)。NNIを通して制御メッセージを受信した光XC装置32は、図5に示す管理情報を用いて、仮想リンクを実リンクに変換する際に、仮想リンクが2つ繋がれおり、信号が伝送できないことを検出する。そこで、光XC装置32は電気XC装置22に光パスが設定できないことを制御メッセージとして通知し、経路の再計算を要求する(図7のS14参照)。
【0053】
電気XC装置22は経路再計算によって新たな経路を選択し、XC装置の接続設定を要求する制御メッセージを送信する(図7のS15参照)。新たな経路として、例えば、「電気XC装置22−(光XC装置32−光XC装置36)−電気XC装置28−電気XC装置27」が選択されれば、光XC装置32は、仮想リンクを実リンクに変換し、制御メッセージを受信側のXC装置へ転送する(図7のS16参照)。電気XC装置27まで接続設定が終わると、クライアント装置12までの光パスの設定のプロセスが完了する。この例では、NNIを通して制御メッセージを受信した光XC装置32が、要求された光パスに信号伝送上の問題を検出しているが、2つの仮想リンクを繋ぎ合わせて中継する光XC装置31が検出することもできる。この場合には、光XC装置32は、まず選択された経路「電気XC装置22−(光XC装置32−光XC装置31)−(光XC装置31−光XC装置35)−電気XC装置27」における仮想リンク(光XC装置32−光XC装置31)を実リンクに変換する。次に、変換後の経路の情報「電気XC装置22−光XC装置32−(光XC装置31−光XC装置35)−電気XC装置27」を含み、XC装置の接続設定を要求する制御メッセージを光XC装置31へ送信する。そこで、光XC装置31が管理情報を用いて仮想リンク(光XC装置31−光XC装置35)を実リンクに変換する際に、仮想リンクを含む、XC装置の接続設定を要求する制御メッセージが、NNIを介して隣接する電気XC装置21からではなく、領域(#1)2内で隣接する光XC装置32から送信されていることを検出する。このことは仮想リンクが2つ繋がれていることを意味しており、信号が伝送できないことを検出できる。光XC装置31が送信側の光XC装置32か、送信側の光XC装置32を介して電気XC装置22に光パスを設定することができないことを制御メッセージとして通知し、経路再計算を要求する。
【0054】
上記のように、NNIを通して接続されている領域内部のXC装置が、光パスが設定できないことを通知する方法では、経路再計算を行うため、光パスの設定に時間がかかる可能性がある。そこで、仮想リンクのコストの設定を工夫して、経路再計算を回避する方法もある。例えば、コストをホップ数に設定する場合には、「A」を正の適当な量として、コスト=ホップ数+Aとする。例えば、4ホップの仮想リンクのコストは、4+Aであるのに対して、2ホップの仮想リンクを2つつなぐとコストは、2×(2+A)=4+2Aとなる。このコスト設定であれば、仮想リンクと実リンクとを区別しない経路計算においても、仮想リンクを複数つなぐ経路はコストが大きくなり、それが選択される可能性はかなり小さくなる。また、領域(#1)2の仮想リンクと領域(#2)2,(#3)4の実リンクとに対してコストの重み付けを行って、一方が他方より優先して使用されるようにすることもできる。
【0055】
上述した光パスの設定に関するさまざまな制御メッセージは、すべての隣接するXC装置間に予め設定された制御チャネル上をIPパケットに格納されて転送される。制御メッセージの送受信を行う制御プロトコルには、RSVP(reservation protocol)やLDP(label distribution protocol)等が使用される。上述したNNIやUNIは、制御チャネルの特別な応用例である。制御チャネルはすべての隣接するXC装置間ではなく、光通信ネットワーク全体に対して設けられた集中制御装置と各XC装置との間に設定することもできる。また、各領域毎に設けられた集中制御装置とその領域内の各XC装置との間、及び各領域毎に設けられた集中制御装置の間に設定することもできる。集中制御装置を使用する場合には、XC装置間で送受信される制御メッセージは、送信側XC装置から集中制御装置を経由して受信側XC装置へ転送される。また、集中制御装置が経路計算を行う場合には、XC装置間で制御メッセージを送受信する必要はない。集中制御装置は、上述した集中管理装置と同一の装置であってもよい。制御メッセージはIPパケット以外の形態で転送されても良く、また、制御メッセージを光パスの経路の中継XC装置すべてにマルチキャスト転送することによって、受信側XC装置へ向けて順次転送する処理を省略することもできる。
【0056】
このように、本実施例では、トランスペアレント伝送クラウド5を含む領域(#1)2から公告された仮想リンクについては、予めデータ信号の伝送品質が保証されているので、物理パラメータ等を考慮しない従来と同様の単純な経路計算を使用しても、設定した光パス上で正常なデータ信号の伝送を保証することができるという効果が得られる。
【0057】
図8は図6に示す送信側のクライアント装置11から受信側のクライアント装置12へ光パスを設定する際の電気XC装置22の手順を示すフローチャートであり、図9は図6に示す送信側のクライアント装置11から受信側のクライアント装置12へ光パスを設定する際の光XC装置の手順を示すフローチャートである。これら図6と図8と図9とを参照して送信側のクライアント装置11から受信側のクライアント装置12へ光パスを設定する際の手順について説明する。
【0058】
クライアント装置11がUNIを通して隣接する電気XC装置22へ光パスの設定を要求すると(図8ステップA1)、電気XC装置22はUNIを通してクライアント装置12と隣接する電気XC装置27への最適経路を計算する(図8ステップA2)。例えば、経路として「電気XC装置22−(光XC装置32−光XC装置36)−電気XC装置28−電気XC装置27」を選択する。
【0059】
この時、電気XC装置22は図3及び図4に示す領域(#1)2から領域(#2)3へ公告された仮想リンクについての情報を使用する。電気XC装置22は計算した経路に沿って受信側のXC装置(電気XC装置27)へ向けて、経路の情報を含み、XC装置の接続設定を要求する制御メッセージを送信する(図8ステップA3)。
【0060】
光XC装置32はシステム起動時に隣接発見過程及びサービス発見過程の一部において領域(#1)2から領域(#2)3への仮想リンクについての公告を行った後(図9ステップA11)、NNIを通して制御メッセージを受信すると(図9ステップA12)、図5に示す管理情報を用いて、仮想リンクである(光XC装置32−光XC装置36)を実リンクの「光XC装置32−光XC装置34−光XC装置36」に変換し(図9ステップA13)、接続設定を行い、制御メッセージをさらに受信側のXC装置へ転送する(図9ステップA14)。
【0061】
光XC装置34,36はそれぞれ光XC装置32,34から制御メッセージを受信すると(図9ステップA12)、接続設定を行い、制御メッセージをさらに受信側のXC装置へ転送する(図9ステップA14)。上記の接続設定が電気XC装置27まで終わると、クライアント装置12までの光パスの設定のプロセスが完了する。但し、システム起動時に、光XC装置34は領域(#1)2から領域(#2)3または領域(#3)4への公告を行わないので、上記のステップA11の処理を行わず、光XC装置36は領域(#1)2から領域(#3)4への公告を行うので、上記のステップA11の処理を行う。
【0062】
電気XC装置22が経路計算する際に、既存のルーティングプロトコルを流用する場合には、仮想リンクと実リンクとは区別されない。この場合には、例えば、経路として「電気XC装置22−(光XC装置32−光XC装置31)−(光XC装置31−光XC装置35)−電気XC装置27」を選択するかもしれない。(光XC装置32−光XC装置31)と(光XC装置31−光XC装置35)とは、どちらも仮想リンクである。経路の総ホップ数はやはり最小値の5である。但し、上記の2つの仮想リンクは単独であれば信号の伝送品質に問題ないが、トランスペアレント伝送クラウド5内で複数(2つ以上)の仮想リンクを繋いで光XC装置32から光XC装置35へ信号を伝送することはできないことに注意しなければならない。
【0063】
図10は図7に示す送信側のクライアント装置から受信側のクライアント装置へ光パスを設定する際の電気XC装置の手順を示すフローチャートであり、図11及び図12は図7に示す送信側のクライアント装置から受信側のクライアント装置へ光パスを設定する際の光XC装置の手順を示すフローチャートである。これら図7と図10〜図12とを参照して、この場合の光パスを設定する手順について説明する。
【0064】
電気XC装置22は計算した経路に沿って受信側のXC装置へ向けて、経路の情報を含み、XC装置の接続設定を要求する制御メッセージを送信する(図10ステップA21〜A23)。
【0065】
光XC装置32はシステム起動時に隣接発見過程及びサービス発見過程の一部において領域(#1)2から領域(#2)3への仮想リンクについての公告を行った後(図11ステップA30)、NNIを通して制御メッセージを受信した場合、図5に示す管理情報を用いて、仮想リンクを実リンクに変換する際に、仮想リンクが2つ繋がれおり、信号が伝送できないことを検出すると(図11ステップA31〜A33)、電気XC装置22に光パスが設定できないことを制御メッセージとして通知し、経路の再計算を要求する(図11ステップA35)。
【0066】
電気XC装置22は光XC装置32から経路の再計算が要求されると(図10ステップA24)、経路再計算によって新たな経路を選択し、XC装置の接続設定を要求する制御メッセージを送信する(図10ステップA22,A23)。新たな経路として、例えば、「電気XC装置22−(光XC装置32−光XC装置36)−電気XC装置28−電気XC装置27」が選択されれば、光XC装置32は、仮想リンクを実リンクに変換し、制御メッセージを受信側のXC装置へ転送する(図11ステップA33,A34)。上記の接続設定が電気XC装置27まで終わると、クライアント装置12までの光パスの設定のプロセスが完了する。
【0067】
この例では、NNIを通して制御メッセージを受信した光XC装置32が、要求された光パスに信号伝送上の問題を検出しているが、2つの仮想リンクを繋ぎ合わせて中継する光XC装置31が検出することもできる。この光XC装置31による検出動作を図12に示す。光XC装置31の動作は図11に示すステップA33を、図12に示すステップA36,A37で置き換えたものである。
【0068】
この場合には、光XC装置32は、まず選択された経路「電気XC装置22−(光XC装置32−光XC装置31)−(光XC装置31−光XC装置35)−電気XC装置27」における仮想リンク(光XC装置32−光XC装置31)を実リンクに変換する。次に、光XC装置32は変換後の経路の情報「電気XC装置22−光XC装置32−(光XC装置31−光XC装置35)−電気XC装置27」を含み、XC装置の接続設定を要求する制御メッセージを光XC装置31へ送信する(図11ステップA33,A34)。
【0069】
そこで、光XC装置31が管理情報を用いて仮想リンク(光XC装置31−光XC装置35)を実リンクに変換する際に(図11ステップA31,A32)、仮想リンクを含む、XC装置の接続設定を要求する制御メッセージが、NNIを介して隣接する電気XC装置21からではなく、領域(#1)2内で隣接する光XC装置32から送信されていることを検出する(図12ステップA36)。このことは仮想リンクが2つ繋がれていることを意味しており、これによって信号が伝送できないことを検出することができる(図12ステップA33)。光XC装置31では送信側の光XC装置32に、送信側の光XC装置32を介して電気XC装置22に光パスを設定することができないことを制御メッセージとして通知し、経路再計算を要求する(図11ステップA35)。但し、光XC装置31は制御メッセージが領域(#1)2内で隣接する光XC装置32から送信されていること(図12ステップA36)や複数(2つ以上)の仮想リンクが繋がれていること(図12ステップA37)を検出しない場合には上記のステップS34に遷移して動作を続けることとなる。
【0070】
次に、仮想リンクを設定する領域の境界におけるNNIを通して隣接するXC装置の詳細な構成を説明する。図13は図2に示す電気XC装置22の詳細な構成を示すブロック図である。図13において、電気XC装置22は入力インタフェース(以下、入力IFとする)(#1〜#4)221〜224と、4×4電気スイッチ225と、出力インタフェース(以下、出力IFとする)(#1〜#4)226〜229と、スイッチ制御部230と、制御メッセージ処理部231と、経路計算処理部232と、リンク状態データベース233とから構成されている。尚、他の電気XC装置21,23〜29の構成も上記の電気XC装置22と同様の構成となっている。
【0071】
電気XC装置22の入力IF221〜224と出力IF226〜229とは、隣接するXC装置及びクライアント装置のインタフェースとリンク及び制御チャネルを介して相互接続されている。リンクは波長チャネルに対応している。入力IF221〜224にはリンク上の波長チャネルを伝送される光信号を電気信号へ変換するための光−電気変換器(図示せず)及び制御チャネル終端部(図示せず)がそれぞれ含まれている。出力IF226〜229には電気信号を光信号へ変換してリンク上の波長チャネルへ送出するための電気−光変換器(図示せず)及び制御チャネル終端部(図示せず)がそれぞれ含まれている。尚、複数の異なる波長の波長チャネルに対応したリンクが波長多重器(図示せず)及び波長分離器(図示せず)を介して波長多重される場合もある。
【0072】
電気XC装置22には隣接するXC装置から公告されたリンクに関する状態情報を保持するためのリンク状態データベース233が含まれている。経路計算処理部232はリンク状態データベース233を使用してクライアント装置11からUNIを通して要求された光パスの最適な経路を計算する。リンク状態データベース233の維持や経路計算処理にはOSPF(open shortestpath first)ルーティングプロトコル等を使用することができる。
【0073】
スイッチ制御部230は経路計算処理部232の計算結果や光パスの設定や開放に関する制御メッセージにしたがって電気スイッチ225を切替えて入力IF221〜224と出力IF226〜229との接続関係を制御する。制御メッセージ処理部231は隣接するXC装置間及び隣接する領域間で制御チャネルを通して交換されるリンクに関する状態情報、図6及び図7に示す光パスの設定や開放に関する制御メッセージをそれぞれ処理する。
【0074】
制御チャネルには、リンクとは別に用意された専用のアウトバンド制御チャネルを使用することもできる。リンク上の特定の波長チャネルを割当てることもできる。また、リンク上を伝送される信号のSONET(synchronousoptical network)フレームに含まれるオーバーヘッド内のデータコミュニケーションチャネル(data communication channel:DCC)をインバンド制御チャネルとして使用することもできる。いずれの場合にも、制御チャネル終端部がリンクに関する状態情報や光パスに関する制御メッセージをIPパケットに格納し、さらにPPP(point to point protocol)フレームに格納し、制御チャネル上を伝送する。IPやPPP以外のプロトコルを使用することもできる。
【0075】
図14は図2に示す光XC装置32の詳細な構成を示すブロック図である。図14において、光XC装置32は入力IF(#1〜#4)321〜323と、3×3光スイッチ324と、出力IF(#1〜#4)325〜327と、スイッチ制御部328と、制御メッセージ処理部329と、経路計算処理部330と、リンク状態データベース331と、仮想リンク−実リンク相互変換処理部332と、到達可能XCデータベース333と、仮想リンク状態データベース334とから構成されている。尚、他の光XC装置31,33〜36の構成も上記の光XC装置32と同様の構成となっている。
【0076】
光XC装置32は、図13に示す電気XC装置22とは異なり、入力IF321〜323と出力IF325〜327とに、光−電気変換器及び電気−光変換器が使用されず、光スイッチ324がリンク上の光信号を波長チャネル単位で切替える。インタフェースが波長チャネル毎の光強度検出器(図示せず)等の光パスの品質監視手段を備える場合もある。インタフェースは電気XC装置22と同様の処理を行う制御チャネル終端部(図示せず)を含む。
【0077】
但し、電気XC装置22と接続された入力IF321と出力IF325とには、光−電気変換、電気−光変換を使用してもよい。この場合には、電気XC装置22と光XC装置32との間のNNIをまたぐリンクの信号伝送品質を検証する必要はない。領域内部に配置されたXC装置間の信号伝送品質のみを検証すればよい。
【0078】
光XC装置32はリンク状態データベース331の他に、到達可能XCデータベース333と、仮想リンク状態データベース334と、仮想リンク−実リンク相互変換処理部332とを含んでいる。到達可能XCデータベース333は領域(#1)2内部における信号の伝送品質を検証して得られたXC装置間の信号伝送の可能性についての情報を保持している。例えば、図2に示す仮想リンクの構成の例では、光XC装置32から光XC装置35へは信号伝送が不可能であることが保持されている。この情報は通信ネットワーク管理装置(図示せず)から転送され、到達可能XCデータベース333に保存される。
【0079】
リンク状態データベース331に含まれる領域(#1)2内部の実リンクに関する状態情報と到達可能XCデータベース333とを基にして、図2に示す領域(#1)2内部における仮想リンクを設定する。設定された仮想リンクに関する状態情報が、仮想リンク状態データベース334に保持される。例えば、図2に示す仮想リンクの構成の例における図3及び図4に示す情報等が含まれている。仮想リンク−実リンク相互変換処理部332は仮想リンクの設定の処理や仮想リンクと実リンクの組との間の相互の変換を行う。
【0080】
電気XC装置22のリンク状態データベース230には、光XC装置31,32の仮想リンク状態データベース333からNNIを通して公告された領域(#1)2内部の仮想リンクに関する状態情報が含まれる。ここで、光XC装置31から公告された仮想リンクに関する状態情報は、電気XC装置21→電気XC装置22→その他の装置へと転送される。例えば、図3及び図4に示す情報が含まれる。また、図2に示す仮想リンクの構成の例では、電気XC装置26のリンク状態データベース233からNNIを通して公告された領域(#3)4内部の実リンクに関する状態情報が含まれる。さらに、電気XC装置21,23のリンク状態データベース233から公告された自身の属する領域(#2)3内部の実リンクに関する状態情報が含まれる。
【0081】
リンク状態データベース233,331において、仮想リンクを特別なリンクとして実リンクとは区別して保持することもできるし、区別せずに混在して保持することもできる。図2に示す仮想リンクの構成の例では、光XC装置31,32から公告された領域(#1)2内部の仮想リンクに関する状態情報は、さらに電気XC装置23,24,25を経由して、NNIを通して電気XC装置26、さらには領域(#3)4の内部へと公告される。
【0082】
反対に、電気XC装置22のリンク状態データベース233に保持されている領域(#2)3内部の実リンクに関する状態情報は、NNIを通して光XC装置32へ公告され、光XC装置32のリンク状態データベース331に保持される。光XC装置32からさらに領域(#1)2内部へと公告され、さらに領域(#3)4へと公告される。
【0083】
以上に述べたリンクに関する状態情報の公告に対して、ある公告スコープを設けて公告する領域を制限することもできる。これは光通信ネットワーク1全体に公告する場合と比較して、制御チャネルの負荷を低減する効果がある。隣接する領域へは公告するが、その隣接する領域がさらに隣接する領域には公告しないよう、公告スコープを設けることもできる。例えば、図2に示す仮想リンクの構成の例では、電気XC装置22のリンク状態データベース233に保持されている領域(#2)3内部の実リンクに関する状態情報は、NNIを通して光XC装置32及び領域(#1)2内部へと公告されるが、さらにNNIを通して光XC装置35,36から領域(#3)4内部へは公告されないようにすることもできる。
【0084】
公告スコープは通信ネットワーク管理装置が領域毎に一元的に設定してもよいし、公告スコープ自身がリンクに関する状態情報に記載された一項目として公告されてもよい。例えば、リンクに関する状態情報を生成する時に、一項目としてある正の整数が設定された公告スコープを設けておく。NNIを通して新たな領域へ公告される度に公告スコープが減算され、公告スコープが「0」となったら、それ以上の公告を中止する。公告スコープは実リンク、仮想リンクに係わりなく設けることができる。
【0085】
図5に示す各仮想リンクが共有している実リンクに関して領域内部で管理される管理情報も、領域(#1)2の光XC装置31,32からNNIを通して領域(#2)3へ公告する場合には、この管理情報も電気XC装置22のリンク状態データベース233に保持され、経路計算に利用される。但し、この場合には実リンクと仮想リンクとが区別され、管理情報は仮想リンクに対応付けられる。管理情報は、公告する領域を意図的に制限するために、その管理情報の中に記載された仮想リンクに関する状態情報の公告スコープと同一の公告スコープの領域に公告される。
【0086】
また、領域(#1)2のような仮想リンクを設定している領域が複数隣接していてもよい。仮想リンクを設定している領域に属するXC装置の仮想リンク状態データベース334には、自身の属する領域において設定されている仮想リンクに関する状態情報のみが保存される。隣接する仮想リンクを設定している領域から公告された仮想リンクに関する状態情報は、実リンクに関する状態情報と同様にリンク状態データベース331に保存される。
【0087】
光XC装置だけでなく、仮想リンクを設定している領域に属する電気XC装置も図13に示す仮想リンク状態データベース334や到達可能XCデータベース333を含む。トランスペアレント伝送クラウドを含む領域であっても、任意のXC装置間の信号伝送が可能な場合には、仮想リンクの設定や仮想リンク状態データベース334は不要である。また、光XC装置34のように、トランスペアレント伝送クラウド5を含む領域(#1)2内にあっても、単に光XC装置32,33,36との間でデータ信号を中継するだけで領域外のXC装置とは接続されていない場合には、領域外のXC装置に仮想リンクの公告を行わないので、仮想リンク状態データベース334や到達可能XCデータベース333は不要となる。
【0088】
図15は本発明の他の実施例による領域における仮想リンクとその公告例とを示す図である。図15において、本発明の他の実施例はその基本的構成が図1に示す本発明の一実施例と同様であるが、仮想リンクについての公告についてさらに工夫している。尚、図15に示す電気XC装置21〜29はそれぞれ図13に示す構成となっており、光XC装置31〜36はそれぞれ図14に示す構成となっている。
【0089】
領域(#1)2の仮想リンクについての情報は、経路計算を行うルーティングプロトコルのリンク状態公告(LSA:link state advertisement)として、領域(#1)2の内部の状態が変更される度に、NNIを通して領域(#2)3,(#3)4へ公告される。例えば、光XC装置32と光XC装置34との間の実リンクが光パスの設定に使用された場合には、この実リンクを共有している光XC装置32と光XC装置36との間の仮想リンクも同時に使用することができなくなる。光パスの設定後、領域(#1)2は更新されたリンク状態公告を領域(#2)3へ公告する。
【0090】
図16は図15に示す例における領域外部へ公告される仮想リンクに関する状態情報の一例を示す図である。図16には領域(#1)2の光XC装置32から公告される仮想リンクに関する状態情報の例が示されている。光XC装置32と光XC装置36との間の仮想リンクが記載されていないため、電気XC装置22は光XC装置32から光XC装置36へ至る経路を除外した経路計算を行うことができる。
【0091】
仮想リンクを構成する一連の実リンクの組の候補の中でコストの総和が最小になる組は常に同一とは限らず、時間的に変動することもある。仮想リンクを使用して領域をまたぐ光パスを設定した場合には、光パスに対応付けてその仮想リンクを構成している一連の実リンクの組に関する情報も管理する。この情報は光パスを開放する際に必要である。光パスを開放する時点で仮想リンクを構成している一連の実リンクの組ではなく、光パスを設定した時点で仮想リンクを構成していた一連の実リンクの組を開放する必要があるからである。
【0092】
実リンクや中継XC装置の使用状態等の領域内部の状態の更新に伴って、仮想リンクの使用コストが再設定される場合にも、LSAを公告することによって領域の外へ速やかに状態の更新を公告することができる。障害によってある実リンクが使用できなくなった場合にも、設定されていた仮想リンクが削除されたり、使用コストが変化したりするため、LSAを公告することによって領域の外へ速やかに状態の更新を公告することができる。領域の内部の状態が更新される度にLSAの公告を行う方法の他に、一定時間毎に周期的にLSAの公告を行う方法や、経路計算を行うXC装置がNNIを介して領域に最新のLSAの取得を要求した時にLSAの公告を行う方法が考えられる。LSAは光パスの設定に関するさまざまな制御メッセージと同様に、予め設定された制御チャネル上を転送される。
【0093】
このように、本実施例ではトランスペアレント伝送クラウド5を含む領域の内部の状態が変更される度に、仮想リンクについての情報をLSAとして公告するため、使用可能な仮想リンクについての最新の情報を基に経路の計算がなされる。実リンクが他の光パスによってすでに占有されている事に起因した光パスの設定失敗と、それに引き続き必要となる経路再計算を回避することができるという効果が得られる。
【0094】
図17は本発明の別の実施例による領域における仮想リンクとその公告例とを示す図である。図17において、本発明の別の実施例はその基本的構成が図1に示す本発明の一実施例と同様であるが、仮想リンクについての公告に含まれる情報についてさらに工夫している。尚、図17に示す電気XC装置21〜29はそれぞれ図13に示す構成となっており、光XC装置31〜36はそれぞれ図14に示す構成となっている。
【0095】
仮想リンクについての公告に含まれる情報には、図3と図4と図16とに記載した情報の他に、仮想リンクの使用の制約(constraint)についての情報が含まれる。制約は領域内のすべての仮想リンクに適用される制約であっても、仮想リンク毎に適用される個別の制約であっても良い。使用制約だけを単独の情報として、仮想リンクについての情報とは別に公告しても良い。また、制約も仮想リンク同様、実リンクや中継XC装置の使用状態などの領域内部の状態が更新される度に、変更されて公告される場合もある。
【0096】
図17にはすべての仮想リンクに適用される制約の例として、「領域内のリンクを2回続けて使用できない」という制約が示されている。この制約が領域(#1)2から領域(#2)3へと公告されるため、電気XC装置22は経路計算の際に、以前に述べた経路「電気XC装置22−(光XC装置32−光XC装置31)−(光XC装置31−光XC装置35)−電気XC装置27」を選択することはない。仮想リンクを2つ繋いだ経路が選択されることがないので、領域(#1)2内部のトランスペアレント伝送クラウド5上の信号の伝送品質の問題で、光パスの設定に失敗し、さらに経路の再計算が発生することを回避することができるという効果が得られる。
【0097】
図18は本発明のさらに別の実施例による領域における仮想リンクとその公告例とを示す図である。図18において、本発明のさらに別の実施例はその基本的構成が図1に示す本発明の一実施例と同様であるが、領域の設定についてさらに工夫している。尚、図18に示す電気XC装置21〜24,27〜29はそれぞれ図13に示す構成となっており、光XC装置31〜36はそれぞれ図14に示す構成となっている。また、電気XC装置25,26の基本的な構成は図13に示す構成であるが、トランスペアレント伝送クラウド5を含む領域(#1)2内にあるため、図14に示す仮想リンク−実リンク相互変換処理部332と到達可能XCデータベース333と仮想リンク状態データベース334とを備えている。さらに、上記の電気XC装置21〜29及び光XC装置31〜36の動作は図8〜図12に示す動作と同様である。
【0098】
図18には領域(#1)2が光XC装置だけでなく、電気XC装置25,26をも含んでいる。領域内では電気XC装置を中継した仮想リンクも設定される。光−電気変換を行って信号を再生する電気XC装置を中継することによって、信号伝送上の問題なく光パスを設定することができる受信側XC装置の範囲が拡大する。領域は電気XC装置を介して接続された複数のトランスペアレント伝送クラウドを含んでもよい。
【0099】
図19は図18に示す例における領域外部へ公告される仮想リンクに関する状態情報の一例を示す図であり、図20は図18に示す例における各仮想リンクが共有している実リンクに関して領域内部で管理される管理情報の一例を示す図である。
【0100】
例えば、図2及び図15においては、光XC装置32から光XC装置35への信号伝送に問題があったが、図19においては、「光XC装置32−光XC装置34−光XC装置36−電気XC装置26−光XC装置36−光XC装置35」と、電気XC装置26を中継することで信号伝送上の問題が解消される。
【0101】
この場合、電気XC装置を介して中継される仮想リンクも設定することができるため、仮想リンクによって表される信号伝送が可能な受信側XC装置の範囲が拡大し、さらに領域設定の自由度が増大するという効果が得られる。
【0102】
このように、領域外部のXC装置における経路計算が、トランスペアレント伝送クラウド5内部で正常なデータ信号の伝送が予め保証された仮想リンクを使用して経路を計算するため、領域外部のXC装置における経路計算が、光ファイバ等の物理パラメータをあらわに考慮した複雑な計算を行わなくても、トランスペアレント伝送クラウド5内部で設定した光パス上で正常なデータ信号の伝送を保証することができる。
【0103】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、相互に接続された複数のクロスコネクト装置を接続切替することによってパスを動的に設定・開放する通信ネットワークにおいて、設定された制限条件の基でその間にパスを設定することが不可能な少なくとも1組のクロスコネクト装置を含む領域を定義し、領域の内部でパスの設定が可能なクロスコネクト装置の組の間にクロスコネクト装置の組の間を直通する仮想リンクが設定されていると見なしかつパスの設定が不可能なクロスコネクト装置の組の間に仮想リンクが設定されていないと見なしてそれら仮想リンクについての情報を領域の外側のクロスコネクト装置に対して公告し、領域の外側の装置が公告された仮想リンクについての情報を基にその領域を含むパスの経路を計算することによって、複雑な物理パラメータをあらわに取扱うことなく、かつトランスペアレント伝送クラウド内部のデータ信号の伝送品質を考慮した経路計算によって設定した光パス上で正常なデータ信号の伝送を保証することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による光通信ネットワークの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の領域における仮想リンクとその公告例とを示す図である。
【図3】図2に示す例における領域外部へ公告される仮想リンクに関する状態情報の一例を示す図である。
【図4】図2に示す例における領域外部へ公告される仮想リンクに関する状態情報の他の例を示す図である。
【図5】図2に示す例における各仮想リンクが共有している実リンクに関して領域内部で管理される管理情報の一例を示す図である。
【図6】図2に示す例において光パスの設定が一回の試行で成功する一例を示す図である。
【図7】図2に示す例において光パスの設定が一回失敗した後の再試行で成功する一例を示す図である。
【図8】図6に示す送信側のクライアント装置から受信側のクライアント装置へ光パスを設定する際の電気XC装置の手順を示すフローチャートである。
【図9】図6に示す送信側のクライアント装置から受信側のクライアント装置へ光パスを設定する際の光XC装置の手順を示すフローチャートである。
【図10】図7に示す送信側のクライアント装置から受信側のクライアント装置へ光パスを設定する際の電気XC装置の手順を示すフローチャートである。
【図11】図7に示す送信側のクライアント装置から受信側のクライアント装置へ光パスを設定する際の光XC装置の手順を示すフローチャートである。
【図12】図7に示す送信側のクライアント装置から受信側のクライアント装置へ光パスを設定する際の光XC装置の手順を示すフローチャートである。
【図13】図2の電気XC装置の構成を示すブロック図である。
【図14】図2の光XC装置の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の他の実施例による領域における仮想リンクとその公告例とを示す図である。
【図16】図15に示す例における領域外部へ公告される仮想リンクに関する状態情報の一例を示す図である。
【図17】本発明の別の実施例による領域における仮想リンクとその公告例とを示す図である。
【図18】本発明のさらに別の実施例による領域における仮想リンクとその公告例とを示す図である。
【図19】図18に示す例における領域外部へ公告される仮想リンクに関する状態情報の一例を示す図である。
【図20】図18に示す例における各仮想リンクが共有している実リンクに関して領域内部で管理される管理情報の一例を示す図である。
【図21】従来の光通信ネットワークの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 光通信ネットワーク
2〜4 領域
5 トランスペアレント伝送クラウド
11〜14 クライアント装置
21〜29 電気クロスコネクト装置
31〜36 光クロスコネクト装置
221〜224,
321〜323 入力インタフェース
225 4×4電気スイッチ
226〜229,
325〜327 出力インタフェース
230,328 スイッチ制御部
231,329 制御メッセージ処理部
232,330 経路計算処理部
233,331 リンク状態データベース
324 3×3光スイッチ
332 仮想リンク−実リンク相互変換処理部
333 到達可能XCデータベース
334 仮想リンク状態データベース

Claims (80)

  1. 相互に接続された複数のクロスコネクト装置を接続切替することによってパスを動的に設定・開放するとともに、各々前記クロスコネクト装置を含んで構成される複数の領域からなる通信ネットワークであって、
    前記複数の領域のうちの一つの領域は、予め定義されかつ設定された制限条件の基でその間に前記パスを設定することが不可能な少なくとも1組のクロスコネクト装置を含み、
    前記一つの領域の内部で前記パスの設定が可能なクロスコネクト装置の組の間に前記クロスコネクト装置の組の間を直通する仮想リンクが設定されていると見なしかつパスの設定が不可能なクロスコネクト装置の組の間に仮想リンクが設定されていないと見なしてそれら仮想リンクについての情報を前記一つの領域の外側のクロスコネクト装置に対して公告する手段を有し、
    前記一つの領域の外側の装置が公告された前記仮想リンクについての情報を基に前記一つの領域を含むパスの経路を計算するよう構成したことを特徴とする通信ネットワーク。
  2. 前記一つの領域は、データ信号が光−電気変換されることなくトランスペアレントに伝送される光クロスコネクト装置群であるトランスペアレント伝送クラウドを含むことを特徴とする請求項1記載の通信ネットワーク。
  3. 前記仮想リンクについての情報を公告する手段は、前記トランスペアレント伝送クラウド内部のすべてのクロスコネクト装置の組に対してデータ信号の正常な伝送が可能かどうかを予め検証するようにしたことを特徴とする請求項2記載の通信ネットワーク。
  4. 前記一つの領域は、前記トランスペアレント伝送クラウド以外に、データ信号が光−電気変換される電気クロスコネクト装置を含むことを特徴とする請求項2または請求項3のいずれか記載の通信ネットワーク。
  5. 前記一つの領域の外側のクロスコネクト装置が前記一つの領域を含むパスの経路を計算するよう構成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか記載の通信ネットワーク。
  6. ネットワーク全体に対して設けられた集中制御装置が前記一つの領域を含むパスの経路を計算するよう構成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか記載の通信ネットワーク。
  7. 前記複数の領域毎に設けられた集中制御装置が前記一つの領域を含むパスの経路を計算するよう構成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか記載の通信ネットワーク。
  8. 相互に接続された複数のノード装置を接続切替することによってパスを動的に設定・開放するとともに、各々前記ノード装置を含んで構成される複数の領域からなる通信ネットワークであって、
    前記複数の領域のうちの一つの領域は、前記複数のノード装置の一部を含み、
    前記一つの領域に対して予め設定された制限条件の基で前記一つの領域の内部で前記パスの設定が可能なノード装置の組の間には前記ノード装置の組の間を直通する仮想リンクが設定されていると見なし、それら仮想リンクについての情報を前記一つの領域の外側の装置に公告する手段を有し、
    前記一つの領域の外側の装置が公告された前記仮想リンクについての情報を基に前記一つの領域をまたぐパスの径路を計算するよう構成したことを特徴とする通信ネットワーク。
  9. 前記パスの設定が不可能なノード装置の組の間には仮想リンクが設定されていないと見なし、パスの経路を計算する際に、それらノード装置の組を経由する経路を使用不可としたことを特徴とする請求項8記載の通信ネットワーク。
  10. 前記ノード装置は、少なくとも前記パスのデータ信号のクロスコネクト機能を含むことを特徴とする請求項8または請求項9記載の通信ネットワーク。
  11. 前記ノード装置は、前記パスとして波長単位の粒度で光パスを設定・開放することを特徴とする請求項8から請求項10のいずれか記載の通信ネットワーク。
  12. 前記一つの領域は、前記パス上のデータ信号を光−電気変換することなくトランスペアレントに伝送する光クロスコネクト機能を持つノード装置から構成されたトランスペアレント伝送クラウドを含むことを特徴とする請求項8から請求項11のいずれか記載の通信ネットワーク。
  13. 前記一つの領域は、前記パス上のデータ信号を光−電気変換することなくトランスペアレントに伝送する光クロスコネクト機能を持つノード装置から構成されたトランスペアレント伝送クラウド以外に、前記パス上のデータ信号を光−電気変換して処理する電気クロスコネクト機能を持つノード装置を含むことを特徴とする請求項8から請求項11のいずれか記載の通信ネットワーク。
  14. 前記一つ領域は、前記電気クロスコネクト機能を持つノード装置で相互接続された複数の前記トランスペアレント伝送クラウドを含み、前記トランスペアレント伝送クラウド内で前記光パスを設定することを特徴とする請求項13記載の通信ネットワーク。
  15. 公告された前記仮想リンクについての情報を基に前記一つ領域をまたぐパスの径路を計算する前記一つ領域の外側の装置は、前記一つ領域の外側の領域に属するノード装置であることを特徴とする請求項8から請求項14のいずれか記載の通信ネットワーク。
  16. 公告された前記仮想リンクについての情報を基に前記一つ領域をまたぐパスの径路を計算する前記一つ領域の外側の装置は、ネットワーク全体に対して設けられた集中制御装置であることを特徴とする請求項8から請求項14のいずれか記載の通信ネットワーク。
  17. 公告された前記仮想リンクについての情報を基に前記一つ領域をまたぐパスの径路を計算する前記一つ領域の外側の装置は、前記複数の領域毎に設けられた集中制御装置であることを特徴とする請求項8から請求項14のいずれか記載の通信ネットワーク。
  18. 前記制限条件は、ネットワークの運用の都合上及び管理ポリシー上のいずれかにおいて、前記パスが使用可能なノード装置上の資源及びノード装置間のリンク資源が制限されるために前記パスの設定を制限するものであることを特徴とする請求項8から請求項17のいずれか記載の通信ネットワーク。
  19. 前記制限条件は、前記リンク及び前記ノード装置の物理的な特性によって前記パス上のデータ信号の信号伝送品質が制限されるために前記パスの設定を制限するものであることを特徴とする請求項8から請求項17のいずれか記載の通信ネットワーク。
  20. 前記仮想リンクについての情報を公告する手段は、ネットワーク起動時及びネットワーク構成変更時に前記仮想リンクについての情報をまとめて公告するようにしたことを特徴とする請求項8から請求項19のいずれか記載の通信ネットワーク。
  21. 前記仮想リンクについての情報を公告する手段は、前記仮想リンクについての情報を定期的に公告するようにしたことを特徴とする請求項8から請求項19のいずれか記載の通信ネットワーク。
  22. 前記仮想リンクについての情報を公告する手段は、前記一つの領域内部の前記仮想リンクの状態が変化した時に前記仮想リンクについての情報を公告するようにしたことを特徴とする請求項8から請求項19のいずれか記載の通信ネットワーク。
  23. 前記仮想リンクについての情報を公告する手段は、前記一つの領域の外側の装置が経路計算を行う際の前記一つの領域に対する公告要求に応答して前記仮想リンクについての情報を公告するようにしたことを特徴とする請求項8から請求項19のいずれか記載の通信ネットワーク。
  24. 前記仮想リンクについての情報を公告する手段は、前記仮想リンクの等価的なコストを前記仮想リンクについての情報として公告するようにしたことを特徴とする請求項8から請求項19のいずれか記載の通信ネットワーク。
  25. 前記仮想リンクの等価的なコストは、前記仮想リンクを構成する一連の実リンクのコストの合計値となるようにしたことを特徴とする請求項24記載の通信ネットワーク。
  26. 前記仮想リンクについての情報を公告する手段は、前記仮想リンクの使用に対する制約を前記仮想リンクについての情報として公告するようにしたことを特徴とする請求項8から請求項24のいずれか記載の通信ネットワーク。
  27. 前記仮想リンクの使用に対する制約は、前記仮想リンクが属する領域内部において前記仮想リンクを複数接続して使用できないようにしたことを特徴とする請求項26記載の通信ネットワーク。
  28. 前記仮想リンクについての情報を公告する手段は、前記仮想リンクを構成する一連の実リンクについての情報を前記仮想リンクについての情報に含んで公告するようにしたことを特徴とする請求項8から請求項27のいずれか記載の通信ネットワーク。
  29. 前記仮想リンクについての情報を公告する手段は、前記仮想リンクが公告されるべき領域において、リンクについての情報をどの領域に公告すべきで、どの領域に公告すべきでないかを記述した情報であるスコープを前記仮想リンクについての情報として公告するようにしたことを特徴とする請求項8から請求項28のいずれか記載の通信ネットワーク。
  30. 前記仮想リンクについての情報を公告する手段は、前記仮想リンクの波長を前記仮想リンクについての情報として公告するようにしたことを特徴とする請求項8から請求項29のいずれか記載の通信ネットワーク。
  31. 前記一つの領域は、前記仮想リンクと前記仮想リンクを構成する一連の実リンクとに関する情報を記載した管理データベースを含むことを特徴とする請求項8から請求項30のいずれか記載の通信ネットワーク。
  32. 前記一つの領域は、前記仮想リンクを含む径路を記載したパスの設定・開放を要求する制御メッセージを受信すると、前記管理データベースを使用して前記仮想リンクを前記一連の実リンクに変換して前記一つの領域内部のノード装置を制御して前記一つの領域内部に光パスの設定・開放を行うようにしたことを特徴とする請求項31記載の通信ネットワーク。
  33. 相互に接続された複数の装置を接続切替することによってパスを動的に設定・開放するとともに、各々前記装置を含んで構成される複数の領域からなる通信ネットワークを構成するノード装置であって、
    前記複数の領域のうちの一つの領域は、前記複数の装置の一部を含み、
    前記一つの領域の内部に属している場合に前記一つの領域に対して予め設定された制限条件の基で前記一つの領域の内部で前記パスの設定が可能な装置の組の間には前記装置の組の間を直通する仮想リンクが設定されていると見なし、それら仮想リンクについての情報を前記一つの領域の外側の装置に公告する手段を有することを特徴とするノード装置。
  34. 前記一つの領域の外側に属している場合に前記一つの領域の内部の装置から公告された前記仮想リンクについての情報を基に前記一つの領域をまたぐパスの径路を計算するようにしたことを特徴とする請求項33記載のノード装置。
  35. 前記パスの設定が不可能な装置の組の間には仮想リンクが設定されていないと見なし、パスの経路を計算する際に、それらノード装置の組を経由する経路を使用不可としたことを特徴とする請求項33または請求項34記載のノード装置。
  36. 少なくとも前記パスのデータ信号のクロスコネクト機能を含むことを特徴とする請求項33から請求項35のいずれか記載のノード装置。
  37. 前記パスとして波長単位の粒度で光パスを設定・開放するよう構成したことを特徴とする請求項33から請求項36のいずれか記載のノード装置。
  38. 前記一つの領域は、前記パス上のデータ信号を光−電気変換することなくトランスペアレントに伝送する光クロスコネクト機能を持つ装置から構成されたトランスペアレント伝送クラウドを含むことを特徴とする請求項33から請求項37のいずれか記載のノード装置。
  39. 前記一つの領域は、前記パス上のデータ信号を光−電気変換することなくトランスペアレントに伝送する光クロスコネクト機能を持つ装置から構成されたトランスペアレント伝送クラウド以外に、前記パス上のデータ信号を光−電気変換して処理する電気クロスコネクト機能を持つ装置を含むことを特徴とする請求項33から請求項37のいずれか記載のノード装置。
  40. 前記一つの領域は、前記電気クロスコネクト機能を持つ装置で相互接続された複数の前記トランスペアレント伝送クラウドを含み、前記トランスペアレント伝送クラウド内で前記光パスを設定することを特徴とする請求項39記載のノード装置。
  41. 前記制限条件は、ネットワークの運用の都合上及び管理ポリシー上のいずれかにおいて、前記パスが使用可能な装置上の資源及び前記装置間のリンク資源が制限されるために前記パスの設定を制限するものであることを特徴とする請求項33から請求項40のいずれか記載のノード装置。
  42. 前記制限条件は、前記リンク及び前記装置の物理的な特性によって前記パス上のデータ信号の信号伝送品質が制限されるために前記パスの設定を制限するものであることを特徴とする請求項33から請求項40のいずれか記載のノード装置。
  43. 前記仮想リンクについての情報を公告する手段は、ネットワーク起動時及びネットワーク構成変更時に前記仮想リンクについての情報をまとめて公告するようにしたことを特徴とする請求項33から請求項42のいずれか記載のノード装置。
  44. 前記仮想リンクについての情報を公告する手段は、前記仮想リンクについての情報を定期的に公告するようにしたことを特徴とする請求項33から請求項42のいずれか記載のノード装置。
  45. 前記仮想リンクについての情報を公告する手段は、前記一つの領域内部の前記仮想リンクの状態が変化した時に前記仮想リンクについての情報を公告するようにしたことを特徴とする請求項33から請求項42のいずれか記載のノード装置。
  46. 前記仮想リンクについての情報を公告する手段は、前記経路計算を行う際の前記一つの領域に対する公告要求に応答して前記仮想リンクについての情報を公告するようにしたことを特徴とする請求項33から請求項42のいずれか記載のノード装置。
  47. 前記仮想リンクについての情報を公告する手段は、前記仮想リンクの等価的なコストを前記仮想リンクについての情報として公告するようにしたことを特徴とする請求項33から請求項42のいずれか記載のノード装置。
  48. 前記仮想リンクの等価的なコストは、前記仮想リンクを構成する一連の実リンクのコストの合計値となるようにしたことを特徴とする請求項47記載のノード装置。
  49. 前記仮想リンクについての情報を公告する手段は、前記仮想リンクの使用に対する制約を前記仮想リンクについての情報として公告するようにしたことを特徴とする請求項33から請求項47のいずれか記載のノード装置。
  50. 前記仮想リンクの使用に対する制約は、前記仮想リンクが属する領域内部において前記仮想リンクを複数接続して使用できないようにしたことを特徴とする請求項49記載のノード装置。
  51. 前記仮想リンクについての情報を公告する手段は、前記仮想リンクを構成する一連の実リンクについての情報を前記仮想リンクについての情報に含んで公告するようにしたことを特徴とする請求項33から請求項50のいずれか記載のノード装置。
  52. 前記仮想リンクについての情報を公告する手段は、前記仮想リンクが公告されるべき領域において、リンクについての情報をどの領域に公告すべきで、どの領域に公告すべきでないかを記述した情報であるスコープを前記仮想リンクについての情報として公告するようにしたことを特徴とする請求項33から請求項51のいずれか記載のノード装置。
  53. 前記仮想リンクについての情報を公告する手段は、前記仮想リンクの波長を前記仮想リンクについての情報として公告するようにしたことを特徴とする請求項33から請求項52のいずれか記載のノード装置。
  54. 前記一つの領域の内部に属する場合に、前記仮想リンクと前記仮想リンクを構成する一連の実リンクとに関する情報を記載した管理データベースを含むことを特徴とする請求項33から請求項53のいずれか記載のノード装置。
  55. 前記一つの領域の内部に属する場合に、前記仮想リンクを含む径路を記載したパスの設定・開放を要求する制御メッセージを受信すると、前記管理データベースを使用して前記仮想リンクを前記一連の実リンクに変換して前記一つの領域内部に光パスの設定・開放を行うようにしたことを特徴とする請求項54記載のノード装置。
  56. 相互に接続された複数のノード装置を接続切替することによってパスを動的に設定・開放するとともに、各々前記ノード装置を含んで構成される複数の領域からなる通信ネットワークのパス設定方法であって、
    前記複数の領域のうちの一つの領域は、前記複数のノード装置の一部を含み、
    前記一つの領域に対して予め設定された制限条件の基で前記一つの領域の内部で前記パスの設定が可能なノード装置の組の間には前記ノード装置の組の間を直通する仮想リンクが設定されていると見なし、それら仮想リンクについての情報を前記一つの領域の外側の装置に公告するステップを有し、
    前記一つの領域の外側の装置が公告された前記仮想リンクについての情報を基に前記一つの領域をまたぐパスの径路を計算するようにしたことを特徴とするパス設定方法。
  57. 前記パスの設定が不可能なノード装置の組の間には仮想リンクが設定されていないと見なし、パスの経路を計算する際に、それらノード装置の組を経由する経路を使用不可としたことを特徴とする請求項56記載のパス設定方法。
  58. 前記ノード装置が、少なくとも前記パスのデータ信号のクロスコネクト機能を含むことを特徴とする請求項56または請求項57記載のパス設定方法。
  59. 前記ノード装置が、前記パスとして波長単位の粒度で光パスを設定・開放することを特徴とする請求項56から請求項58のいずれか記載のパス設定方法。
  60. 前記一つの領域は、前記パス上のデータ信号を光−電気変換することなくトランスペアレントに伝送する光クロスコネクト機能を持つノード装置から構成されたトランスペアレント伝送クラウドを含むことを特徴とする請求項56から請求項59のいずれか記載のパス設定方法。
  61. 前記一つの領域は、前記パス上のデータ信号を光−電気変換することなくトランスペアレントに伝送する光クロスコネクト機能を持つノード装置から構成されたトランスペアレント伝送クラウド以外に、前記パス上のデータ信号を光−電気変換して処理する電気クロスコネクト機能を持つノード装置を含むことを特徴とする請求項56から請求項59のいずれか記載のパス設定方法。
  62. 前記一つの領域は、前記電気クロスコネクト機能を持つノード装置で相互接続された複数の前記トランスペアレント伝送クラウドを含み、前記トランスペアレント伝送クラウド内で前記光パスを設定することを特徴とする請求項61記載のパス設定方法。
  63. 公告された前記仮想リンクについての情報を基に前記一つの領域をまたぐパスの径路を計算する前記一つの領域の外側の装置が、前記一つの領域の外側の領域に属するノード装置であることを特徴とする請求項56から請求項62のいずれか記載のパス設定方法。
  64. 公告された前記仮想リンクについての情報を基に前記一つの領域をまたぐパスの径路を計算する前記一つの領域の外側の装置が、ネットワーク全体に対して設けられた集中制御装置であることを特徴とする請求項56から請求項62のいずれか記載のパス設定方法。
  65. 公告された前記仮想リンクについての情報を基に前記一つの領域をまたぐパスの径路を計算する前記一つの領域の外側の装置が、前記複数の領域毎に設けられた集中制御装置であることを特徴とする請求項56から請求項62のいずれか記載のパス設定方法。
  66. 前記制限条件は、ネットワークの運用の都合上及び管理ポリシー上のいずれかにおいて、前記パスが使用可能なノード装置上の資源及び前記ノード装置間のリンク資源が制限されるために前記パスの設定を制限するものであることを特徴とする請求項56から請求項65のいずれか記載のパス設定方法。
  67. 前記制限条件は、前記リンク及び前記ノード装置の物理的な特性によって前記パス上のデータ信号の信号伝送品質が制限されるために前記パスの設定を制限するものであることを特徴とする請求項56から請求項65のいずれか記載のパス設定方法。
  68. 前記仮想リンクについての情報を公告するステップは、ネットワーク起動時及びネットワーク構成変更時に前記仮想リンクについての情報をまとめて公告するようにしたことを特徴とする請求項56から請求項67のいずれか記載のパス設定方法。
  69. 前記仮想リンクについての情報を公告するステップは、前記仮想リンクについての情報を定期的に公告するようにしたことを特徴とする請求項56から請求項67のいずれか記載のパス設定方法。
  70. 前記仮想リンクについての情報を公告するステップは、前記一つの領域内部の前記仮想リンクの状態が変化した時に前記仮想リンクについての情報を公告するようにしたことを特徴とする請求項56から請求項67のいずれか記載のパス設定方法。
  71. 前記仮想リンクについての情報を公告するステップは、前記一つの領域の外側の装置が経路計算を行う際の前記一つの領域に対する公告要求に応答して前記仮想リンクについての情報を公告するようにしたことを特徴とする請求項56から請求項67のいずれか記載のパス設定方法。
  72. 前記仮想リンクについての情報を公告するステップは、前記仮想リンクの等価的なコストを前記仮想リンクについての情報として公告するようにしたことを特徴とする請求項56から請求項67のいずれか記載のパス設定方法。
  73. 前記仮想リンクの等価的なコストは、前記仮想リンクを構成する一連の実リンクのコストの合計値となるようにしたことを特徴とする請求項72記載のパス設定方法。
  74. 前記仮想リンクについての情報を公告するステップは、前記仮想リンクの使用に対する制約を前記仮想リンクについての情報として公告するようにしたことを特徴とする請求項56から請求項72のいずれか記載のパス設定方法。
  75. 前記仮想リンクの使用に対する制約は、前記仮想リンクが属する領域内部において前記仮想リンクを複数接続して使用できないようにしたことを特徴とする請求項74記載のパス設定方法。
  76. 前記仮想リンクについての情報を公告するステップは、前記仮想リンクを構成する一連の実リンクについての情報を前記仮想リンクについての情報に含んで公告するようにしたことを特徴とする請求項56から請求項75のいずれか記載のパス設定方法。
  77. 前記仮想リンクについての情報を公告するステップは、前記仮想リンクが公告されるべき領域において、リンクについての情報をどの領域に公告すべきで、どの領域に公告すべきでないかを記述した情報であるスコープを前記仮想リンクについての情報として公告するようにしたことを特徴とする請求項56から請求項76のいずれか記載のパス設定方法。
  78. 前記仮想リンクについての情報を公告するステップは、前記仮想リンクの波長を前記仮想リンクについての情報として公告するようにしたことを特徴とする請求項56から請求項77のいずれか記載のパス設定方法。
  79. 前記一つの領域が、前記仮想リンクと前記仮想リンクを構成する一連の実リンクとに関する情報を記載した管理データベースを含むことを特徴とする請求項56から請求項78のいずれか記載のパス設定方法。
  80. 前記一つの領域が、前記仮想リンクを含む径路を記載したパスの設定・開放を要求する制御メッセージを受信すると、前記管理データベースを使用して前記仮想リンクを前記一連の実リンクに変換して前記一つの領域内部のノード装置を制御して前記一つの領域内部に光パスの設定・開放を行うようにしたことを特徴とする請求項79記載のパス設定方法。
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